軍師「策はある……ワシが敵を全滅させるッッッ!」back

軍師「策はある……ワシが敵を全滅させるッッッ!」


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1:
─ 城 ─
兵士「申し上げます!」
兵士「帝国軍が攻めてまいりました! 数はおよそ5000!」
国王「何ィッ!?」
かたや、強大な軍事力を存分に振るい、いくつもの国を滅ぼしてきた大帝国。
かたや、兵力は1000名足らずという小王国。
勝敗は明らか──どころか、この国の滅亡はもはや明らかであった。
3:
国王「ひいいいっ! もうダメだ、どうすればいいのだぁぁぁ!」
大臣「降参しましょう! 今すぐ!」
将軍「いえ、リセットボタンを押し、セーブポイントからやり直すという手も……」
女騎士「私が帝国軍に凌辱されてるスキに、みんな逃げてくれっ!」
軍師「…………」
軍師「なんという……なんというだらしないヤツらかッッッ!」
6:
軍師「王ともあろう者が、見苦しくうろたえるでないわァ!」
ドゴォッ!
国王「ぐほっ!」
軍師「帝国は降参などしても無駄だということは承知しておろうッ!」
バキィッ!
大臣「ごぶっ!」
軍師「キサマはいい年こいてゲームのやりすぎだッ!」
ガツンッ!
将軍「ぎゃんっ!」
軍師「若い女子(おなご)が凌辱などとむやみに口にするな! はしたないッ!」
パシィッ!
女騎士「あうっ!」
7:
国王「あうぅ……いだい……父上にもぶたれたことないのに……」
軍師「黙れッ!」
ゴンッ!
国王「あぎゃあっ!」
大臣「たしかに帝国は、たとえ降参しようと決して容赦しないと聞いている」
大臣「しかし、我が国の兵力は1000足らず……勝負にならんよ」
軍師「策はある」
将軍「策?」
女騎士「それはいったい?」
軍師「ワシが敵を全滅させるッッッ!」
8:
─ 国境 ─
ザッザッ…… ザッザッ……
迫りくる五千の兵士。
彼らの辞書に「慈悲」の二文字は存在しない。
たとえ敵が降伏しようと、徹底的に破壊し尽くし、命を奪い尽くすつもりである。
そんな冷血なる軍団の前に、一人の男が立ちはだかった。
身長220cm 体重200kg 体脂肪率7%
まさしく軍師といった風貌の男であった。
9:
帝国兵「なんだ、オッサン? 邪魔だ、とっととどきな」
軍師「ワシは軍師だ。ここから先へは通さぬ」
帝国兵「通さない? ハッハッハ! だったら体の風通しをよくしてやるよ」ヒュッ
ズブッ!
帝国兵はなんのためらいもなく、軍師に槍を突き刺した。
帝国兵「へっ……なにが軍師だ。あっけねえ──」
帝国兵「!?」
帝国兵「さ、刺さってねェ!?」グッグッ…
ドゴォッ!!!
次の瞬間、この帝国兵は軍師のアッパーカットによって、
上空700メートルは打ち上げられた。
これすなわち──開戦の合図!!!
11:
「あの軍師、攻撃してきやがった! やっちまえ!」
ウオォォォォォ……! ウオォォォォォ……!
軍師を敵と見なし、一斉に襲いかかる五千の軍勢。
軍師「ワシのIQ(知能指数)は100を超える……いわゆる天才というやつだ」
軍師「たとえどのような大軍であろうと──」
軍師「頭を使えば、撃退は可能ッッッ!」
軍師は頭から、大軍の中に突っ込んだ。
このファーストコンタクトで、敵兵1000が消滅した。
14:
軍師「東南の風を吹かせてくれるッッッ!」
ビュボッ!!!
軍師が正拳突きを繰り出す。
すると、巨大台風100個分に匹敵する突風が巻き起こり、
敵兵1000が地平線の彼方に消えた。
16:
軍師「背水の陣ッ!」
ザバァァァッ!!!
背中から、汗が洪水のように噴き出し、敵兵1000が洗い流される。
もちろん、ポカリスエットによる水分補給も怠らない。完璧である。
軍師「電撃戦ッ!」
バリバリバリバリバリッ!!!
下敷きで体中をこすりまくり、数億ボルトの静電気を発生させる。
これにより、敵兵1000が感電死した。
17:
軍師「トドメよッ!」
軍師「風林火山ッッッ!」
軍師「殴ること風の如し!」
ドゴォッ!
軍師「蹴ること林の如し!」
バキィッ!
軍師「投げること火の如し!」
ブオンッ!
軍師「極めること山の如しッ!」
ボキィッ!
こうして軍師の知略によって、王国は救われた。
18:
─ 帝国城 ─
皇帝「ほう、我が軍が敗れた、と?」
参謀「は……」
参謀「無敵無敗を誇る帝国軍の栄光に傷をつけてしまい、申し訳ありません」
参謀「しかし、ご安心下さい」
参謀「次は一万の軍勢で攻め入ります」
参謀「どうか、出陣のご許可を」
皇帝「あんな弱小国に万の軍勢はもったいない気もするが、よかろう」
皇帝「徹底的に叩き潰せ」
参謀「ははっ!」
20:
─ 城 ─
兵士「申し上げます!」
兵士「帝国軍が再び攻めて参りました!」
兵士「その数……なんとおよそ一万!」
国王「何ィッ!?」
24:
国王「今度こそ……今度こそオシマイだ! この国はなくなってしまうんだ!」
大臣「ギブアップしましょう! 今すぐ!」
将軍「きっとこれは負けイベントにちがいありません! だから負けても大丈夫!」
女騎士「私が帝国の捕虜となり、痛めつけられることで時間を稼ぐ!」
軍師「…………」
軍師「この、バカモノどもがァァァッ!!!」
25:
軍師「国がなくなるなどと、軽々しく口にするでないわッ!」
ガゴォッ!
国王「ぐげっ!」
軍師「ギブアップ? 戦争は格闘技の試合ではないのだぞッ!」
ガツンッ!
大臣「ギブアップ!」
軍師「負けイベントと思いきやそうじゃなかった……よくある罠だッ!」
ドゴォッ!
将軍「うげえっ!」
軍師「なんでちょっと捕虜になりたそうなツラをしておるのだッ!」
バシィッ!
女騎士「いやんっ!」
26:
国王「口の中切っちゃった……。今夜はカレーライスだったのに……」
軍師「やかましい!」
ゴスッ!
国王「いでえっ!」
大臣「しかし、帝国軍は一万だぞ!? こんなもの、どうしようもないではないか!」
軍師「ふん……問題ない」
将軍「いや、問題あるぞ!」
女騎士「どうするつもりだ?」
軍師「安心せい……策はある」
軍師「このワシが、帝国軍に“戦術”と“戦略”の違いを教えてやるッ!」
28:
─ 国境 ─
ザッザッザッ…… ザッザッザッ……
迫りくる一万の兵士。
もはや彼らに、初戦のような油断はない。
いわば、兎を全力で狩りにきた獅子である。
しかし、そんな獅子に挑もうとする一羽の兎がいた。勇気か、はたまた無謀か。
軍師「ここから先へは通さん」
帝国隊長「何者だ?」
軍師「ワシはこの国の軍師よ」
軍師「キサマら悪しき侵略者に、“戦術”と“戦略”の違いを教えてくれるわッ!」
帝国隊長「ほう、面白い。では教えてもらおうか」
29:
軍師「“戦術”と“戦略”の違いッ! それは──」
帝国隊長「それは?」
軍師「字だッッッ!!!」
プッ……
アッハッハッハッハッハッハ……! ワッハッハッハッハッハッハ……!
これには帝国軍も大笑い。
軍師「…………」ポッ…
赤面してしまう軍師。
帝国隊長「ハッハッハ、笑わせてくれる。キサマ、コメディアンの才能がある──」
ボッ!!!
殴られた帝国隊長の肉体が、分子レベルで消滅した。
30:
軍師「よくも笑いおったな……許せんッ!」
軍師「キサマらはワシの逆鱗に触れてしまったァッッッ!!!」
15分後、帝国軍は壊滅した。
31:
─ 帝国城 ─
皇帝「なんだと……!? 一万の兵士でもダメだったというのか!」
参謀「は……」
参謀「かろうじて生き残った兵士がいうには、たった一人の軍師に敗れたとか……」
皇帝「軍師か……なるほど、よほどの知略の持ち主らしいな」
参謀「ですが、いかに敵の知略が優れていようと、数では我が軍が圧倒的に上です」
参謀「次は、三方向から攻め込みます」
参謀「いかに優秀な軍略家であろうと、これには太刀打ちできるわけがありません!」
34:
─ 城 ─
兵士「申し上げます!」
兵士「帝国軍が、三手に分かれて国境から侵入して参りました!」
国王「何ィッ!?」
35:
国王「もうダメだ……! この国は神に見捨てられたのだ……!」
大臣「今すぐ、白旗を揚げましょう!」
将軍「処理落ちで敵軍の動きが遅くなることを期待しましょう」
女騎士「心配無用。私が暴行されているスキに、皆が避難すれば──」
軍師「…………」
軍師「なにをほざいておるかァッッッ!」
38:
軍師「キサマのような臆病者が王では、見捨てたくもなるわッ!」
ボゴォッ!
国王「げぼっ!」
軍師「白い旗を揚げる前に、キサマの顔面を赤く染めてやろうッ!」
バキィッ!
大臣「ぶげえっ!」
軍師「処理落ち? キサマが頭から地面に落ちるべきだなッ!」
ドズゥッ!
将軍「おぎゃっ!」
軍師「いい加減、自分を大切にしろッ!」
ベチィッ!
女騎士「はぐぅ!」
41:
国王「しかし、敵は三方向から攻めてくるのだぞ!? いくらおぬしでも──」
ドギャッ!
国王「ぐべあっ!」
軍師「策はある」
大臣「今度は……どのような?」
軍師「帝国が攻めてくる3ポイントを仮にA、B、Cとしよう」
将軍「1、2、3にしないか?」
ボゴォッ!
将軍「ぎゃふっ!」
軍師「ワシがそのA、B、Cをものすごいさで移動すれば、大丈夫!」
女騎士「なるほど……一理ある」
軍師「これすなわち『天下三分の計』ならぬ『身体三分の計』!」
44:
兵を三軍に分け、三方向から王国首都を目指す帝国軍。
ザッザッザッ……
「今度こそ終わりだ!」
「いかに敵の軍師が知略に優れていようと、三方向から攻める軍に対処はできん!」
「そのとおり! いずれかの軍が城を落とすことになる!」
すると──
軍師「A!」ババッ
ギャアァァァ……!
45:
軍師「B!」ババッ
ギャアァァァ……!
軍師「C!」ババッ
ギャアァァァ……!
軍師の策『身体三分の計』によって、帝国はまたも敗れ去ったのであった。
46:
─ 帝国城 ─
皇帝「ぬううう……!」
皇帝「なぜだ!? なぜあの程度の小国を攻略できん!?」
皇帝「いったい、敵の軍師はどんな策を使っているというのだ!?」
参謀「こうなれば仕方ありません」
参謀「あまりスマートなやり方ではありませんが……」
参謀「いっそ10万ほどの兵を出して、草木も残らぬほど徹底的に叩き潰しましょう!」
皇帝「よし! 出陣を許す! 大至急、軍を編成せよ!」
47:
─ 城 ─
兵士「もっ、申し上げます!」
兵士「帝国軍が攻めてまいりました……!」
兵士「その数……お、およそ……10万……!」
国王「何ィッ!?」
49:
国王「10万!? 無理だ、無理だあああっ! 無理、無理、絶対無理ィ!」
大臣「無条件降伏しか手はないでしょうな……」
将軍「いくらなんでも多すぎる。きっとこれはバグです。バグにちがいありません!」
女騎士「10万の兵士による凌辱……想像するだけで吐き気がする!」
軍師「…………」
軍師「このボンクラどもがぁぁぁっ!!!」
51:
軍師「あたふたするなッ! いい加減覚悟を決めんかッ!」
ドゴォッ!
国王「げぼっ!」
軍師「無条件でキサマを殴ってやる!」
ガツンッ!
大臣「あびゃっ!」
軍師「バグというなら、キサマ如きが将軍になれたことがそもそもバグだ!」
バグッ!
将軍「ばぐっ!」
軍師「吐き気がする、といいながら目を輝かせる女があるか!」
パシィッ!
女騎士「あぎゃんっ!」
52:
国王「しかし……10万だぞ、10万」
国王「まんじゅうとはワケがちがうのだぞ!」
軍師「下らんギャグをかます余裕はあるようだなッ!」
ドゴォッ!
国王「ぐばっ!」
大臣「陛下のおっしゃるとおり! いくら軍師でも……どうにもならない!」
軍師「策はある」
将軍「策だと?」
女騎士「いったいどんな……?」
軍師「今の時代、国を守るのはなにも正規兵だけではない」
軍師「近頃、遠い異国から戦いを求めてこの地方にやってきている猛者がいると聞く」
軍師「そういった者どもを金で雇うのだ」
軍師「すなわち、傭兵ッッッ!」
国王「おおっ! その手があったか!」
55:
最強の傭兵三名が集結した。
サムライ「拙者にお任せあれ」
遊牧民「オレの馬に追いつける奴ァいねぇぜ!」
ターバン「我が曲刀(シャムシール)で、彼らの首を狩ってやろう」
軍師「こやつらはいずれも、一騎当千のツワモノである」
軍師「ワシがこやつらを指揮し、帝国軍を追い返してくれるッッッ!」
国王「頼んだぞ!」
56:
─ 国境 ─
ザッザッザッ…… ザッザッザッ……
破壊と絶望を王国にもたらすべく、押し寄せる十万の帝国軍。
それに対抗するは、三人の傭兵を率いる軍師。
軍師「10万対3……。まさに多勢に無勢……我が策の見せどころよ」
軍師「ゆけいッッッ!」バッ
サムライ「承知!」ダッ
遊牧民「さぁ、暴れてやろうぜ!」パカラッ
ターバン「ワタシはこういう戦いを求めていたのだっ!」ザザッ
57:
ワァァァ…… ワァァァ……
ザシュッ! ドシュッ! ザンッ! ドスッ! ズバァッ!
サムライ「その程度の動きでは、拙者の相手にはなれん!」
遊牧民「どうしたどうした!? オレの愛馬についてこれねェか!?」
ターバン「我が剣のサビとなれッ! ──ハァァッ!」
たった三人で、敵の先発隊数十名を片付けてみせた。
軍師「よくやった! 我が目に狂いはなかったッッッ!」
58:
軍師「ではそろそろワシも参戦させてもらう」
軍師「我が策(裂く)を思い知るがよいッッッ!」ブオンッ
ザンッ!!!
軍師が手を振るうと真空波が発生し、敵兵3000が瞬時に引き裂かれた。
サムライ&遊牧民&ターバン「…………」
軍師「よし、キサマらはもう帰っていいぞ。ご苦労だった」
サムライ「あ……はい」
遊牧民「そうします……」
ターバン「お、お疲れ様でした」
59:
軍師「傭兵どもの奮闘と、我が策によって、ひとまず出鼻はくじけた!」
軍師「次は“木馬作戦”だ!」
将軍「木馬作戦!? 競馬シミュレーションみたいなものか?」
軍師「全然ちがう!」
軍師「木で作った馬の中にワシが入り、敵陣地にそれを送り込む」
軍師「そして、ワシが馬から飛び出し、敵陣で暴れるという作戦だ」
将軍「おお、それはすばらしい作戦だ!」
女騎士「ぜひやってくれ!」
しかし──
62:
軍師「は、入れんッッッ! 木馬が小さすぎる!」グッ…グッ…
なんという不運!
用意された木馬は、軍師の体格に比べてあまりにも小さすぎた。
これでは、軍師の考えた木馬作戦、実行不可能である。
軍師「やむをえんッッッ!」
苦肉の策として、軍師は木馬を片手で振り回しながら敵に突撃し、
敵兵1万ほどをあの世へと葬り去った。
軍師の臨機応変ぶりが冴え渡った一幕といえるだろう。
63:
続いて、軍師はある山を登り始めた。
軍師「山の頂上に陣取ることで、一気にカタをつけてくれるッッッ!」ダダダッ
帝国騎士「あの軍師、山を登っていきますよ!」
帝国将軍「バカなヤツめ……」
帝国将軍「おおかた山から下りる勢いで、我が軍に突撃するつもりだろうが」
帝国将軍「取り囲んで補給を断ってしまえば、もはやヤツになすすべはない!」
64:
軍師「すぅ?……はぁ?……。うむ、よい空気だ」
しかし、知略を極めている軍師にとって、補給など不要であった。
なぜなら軍師は、空気だけで生きていけるのだから。
しかも、彼が山を登った理由は別にあったのだ!
軍師「かつて、いにしえの名将は──」
軍師「大軍では到底越えられないはずの険しい山を越えることで」
軍師「敵の背後を突いたという……」
軍師「ならば、ワシもその策略を真似るまでッッッ!」
66:
軍師「むんっ!!!」グイッ
軍師は山を持ち上げ──
軍師「だりゃッッッ!!!」ポイッ
投げた。
スガァァァァァンッ!!!!!
70:
さすがに山そのものを武器にされては、10万の大軍といえどもどうしようもなかった。
わずかに生き残った帝国兵は、泣いて命乞いをした。
帝国将軍「どうか、どうかっ……命ばかりはお助けを?!」
軍師「許すッッッ!!!」
軍師の圧倒的知略に、帝国兵たちはひれ伏した。
これすなわち、かの有名な策略“伏兵”であるッ!
このようにして軍師は、10万の大軍をも打ち破ってみせたのである。
71:
─ 帝国城 ─
皇帝「10万もの大軍が……ほとんど壊滅だと……!?」
皇帝「おいっ! どういうことだ、これは!」
参謀「も、申し訳ありませんっ……!」
参謀「どうやら、敵軍師はまともにやって勝てる相手ではなさそうです!」
参謀「かくなる上は、“離間の計”を用いましょう!」
皇帝「離間?」
参謀「あの軍師は王の座を狙っている、とウワサを流すのです」
参謀「そうすれば、国王はあの軍師をクビにするはずです!」
皇帝「なるほどな、仲間割れさせるというわけか」ニヤ…
73:
─ 城 ─
国王「軍師よ」
軍師「?」
国王「実はな、最近こんなウワサが流れておる」
国王「おぬしは余の王座を狙っておる、と……」
軍師「…………」
国王「だとするなら、おぬしは反逆者! 今すぐクビにさせてもらう!」
ドゴォッ!!!
国王「ぐびゃっ!?」
74:
軍師「王の座が欲しければ、とっくの昔に奪い取っておるわッ!」
国王「そ、そりゃそうですよね……」ピクピク…
軍師「ぬんっ!」
バキィッ!
大臣「な、なんで私まで!」
軍師「むんっ!」
ズガァッ!
将軍「いだだっ!」
軍師「ついでだ!」
バシィッ!
女騎士「いやんっ!」
さすがに気分を悪くしたのか、この日は兵士たち全員が殴られてしまった。
79:
─ 帝国城 ─
参謀「……申し訳、ありません」
参謀「離間の計も、失敗いたしました……」
皇帝「ううむ……! よほどの信頼を得ているようだな……」
皇帝「いいか、これ以上の失敗は許さんぞ!」
皇帝「なんとしても、どんな手を使っても、あの軍師を無力化するのだ!」
参謀「ははーっ! 必ずや!」
80:
商人に化けた参謀が、城に潜入を果たす。
─ 城 ─
参謀「ねえねえ、軍師さん」
軍師「?」
参謀「南の島への旅行チケット、あげようか?」
軍師「本当か!?」
参謀「三週間、たっぷり南国のビーチを楽しんでおいでよ」
軍師「うむッ!」ニッコリ…
参謀(かかった!)
恐るべき作戦である。
頭脳明晰を誇る軍師も、これにはまんまと引っかかってしまった。
82:
─ 帝国城 ─
参謀「チャンスだ!」
参謀「軍師が南の島でバカンスしている今、もはやあの国は空き家同然!」
参謀「一気に滅ぼすぞ!」
オォォーッ! オォォーッ!
沸き立つ帝国軍。
ついに、偉大な帝国に牙をむく哀れな小国に鉄槌を下す時が来たのだ。
83:
─ 城 ─
兵士「申し上げます!」
兵士「敵軍がもう、すぐそこまで迫っております!」
大臣「ああ……軍師が有給休暇を取っているこんな時に……。もう終わりだ……」
将軍「ゲームオーバー、か」
女騎士「くっ、殺せ!」
大臣「陛下、王家の皆さまを連れて、お逃げ下さい!」
大臣「我々が全軍……いえ全国民で、少しでも敵兵を食い止めます!」
国王「…………」
85:
国王「いや……それはできん!」
大臣「えっ!?」
国王「軍師に殴られ続け、余はようやく目が覚めた!」
国王「余はこの国が好きだ! この国の民が好きだ! 見捨てることなどできん!」
国王「ならば逃げるより……戦って散りたい……!」
大臣「おおっ、陛下……!」
将軍「兵士一同、陛下についていきます!」
女騎士「私も諦めず、最期まであがいてみせましょう!」
国王「ありがとう!」
国王(軍師よ……おぬしに頼りきりだった余たちを許してくれ……!)
87:
ついに、王国滅亡の時は訪れた。
国王は先頭に立ち、大軍を誇る帝国軍に勇敢に立ち向かい──
グサッ……!
敵兵士の槍によって、その胸を貫かれたのであった……。
90:
──否、貫いてはいなかった。
国王「あれ?」
帝国歩兵「あれ?」
大臣「陛下ァァァ! ……あ、あれ?」
国王「なんだ今の……蚊が刺したみたいだったぞ」
国王「こんなの、軍師のパンチに比べりゃどってことないじゃん」
国王「!」ハッ
国王「そうか……軍師に殴られまくってるうち、余も鍛えられていたということか!」
国王「これ勝てる! 勝てるぞ!」
国王「皆の者、余に続けぇぇぇっ!」
大臣「はいっ!」
将軍「ここから我々のターンですね!」
女騎士「やはり、敵のオモチャにされるなどゴメンだ!」
ウオオォォォォォ……!
94:
─ 南の島 ─
溶けるような暑さのビーチにて、軍師は日光浴を楽しみつつ新聞を読んでいた。
軍師「…………」バサ…
軍師「『戦争ついに終止符! 国王自ら帝国城に入城、皇帝泣いて土下座』か……」
軍師「ふっ、これも全てワシの知略によるものよ……」バサ…
軍師「もうしばらく、この南の島で遊んでいても問題はあるまい」
軍師「もはや、陛下たちはワシの策などいらぬほどになったのだからな」
軍師の近くをビキニ姿の金髪美女が通りがかる。
軍師「おおっ、美しい女子(おなご)ではないか!」
軍師(もちろん、ワシにはこんな時の策もある!)
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ある一定を超えるとどうでもよくなる金額

恐ろしいほどカッコイイ車見つけたんだが・・・・・

紺野あさ美アナ、モー娘。に復帰

穂乃果(今日、なんだかすっごくムラムラする…)凛「…」

医者「野菜食え」ワイ「ほなポテトチップス食うわ」

【ジョジョ】ショウワノートよりDIOやイギーの学習帳が登場ッ!!

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