承太郎「一体何だってんだ、このガキは」back

承太郎「一体何だってんだ、このガキは」


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承太郎「ったく、やっと女共もいなくなったな…」テクテク
承太郎「………ン?」ピタッ
承太郎「……家の前に……金髪のガキが倒れてやがる…」
----------------------------------------------------------------------------
2: 以下、
承太郎「……オイ」ゲシッ
ガキ「・・・・・・」シーン
承太郎「……まさか…」しゃがみこみ脈確認
承太郎「・・・・・・・」ホッ
承太郎「とりあえず……家にいれちまうか…」担ぎ
3: 以下、
承太郎「…」ガラッ
ホリィ「あら、じょ?たろ?っ!おかえりなさ…あら、どうしたの?お友達?」
承太郎「知らねぇガキが家の前で倒れてた。」
ホリィ「あらあら、大変!お布団の準備と、お水とお医者様と…」アタフタ
承太郎「準備が出来たら呼べ、居間で様子を見ておく」
ホリィ「任せて!」キュピーン
4: 以下、
__________________居間
承太郎「寝かしておけばいいか…」ドサッ
ガキ「……ウゥ…」
承太郎「……(外人、だな。整った顔をしてるが随分痩せている。さっき持ったときも軽かった。…そんなことより、何だかこのガキを見てると、胸の辺りがざわめきやがる…嫌な予感…つうやつなのか…こんな小さなガキに…なんだこの感じ…?……ハッ……)」
承太郎「相撲の時間だな…」ピッ
ハッケヨーイノコッタ!
承太郎「よしっ…いいぞ…!そこだ…!まわしをつか…くっ…!!」手に汗握る
5: 以下、
ホリィ「お部屋の準備とお医者様をお呼びしたから、…え?とォ…その男の子を運んでちょうだい、承太郎?」
承太郎「おう」ヨッコラセ
_________客間
医者「フムフム…」
ホリィ「…どうでしょう?」
医者「見る限りは栄養失調ですなァ。随分と痩せているようだし、目の下の隈もひどい。寝不足でもあったのかもしれませんな。いずれ目が覚めるでしょう、その時は胃に優しいものでも食べさせてあげてください。」
ホリィ「・・・!はい、わかりました。ありがとうございます。」
医者「では私はコレで」
・・・
承太郎「…何で泣いてんだ」
ホリィ「だって、だってぇ」グスグス
ホリィ「まだこんなに小さいのに、親御さんとははぐれちゃってるみたいだしぃ、お腹もすかせて…かわいそう…」グスグス
承太郎「……今日は、鍋がいい」
ホリィ「うんっ……この子のお口に合うといいんだけどなァ…」
7: 以下、
ガキ「………んっ…うん…?」
ガキ「(あたたかい…ベッド…とは、また違う…何だ…?ついに僕は死んだのか…?……母さんに…会え…)」
承太郎「起きたか」
ガキ「!!??」ビクッ
ガキ「(で、で、でかい…でかい男だ…!190は確実にある…!!今何て言った?異国の言葉だ…此処は本当にどこなんだ…天国というのは異国だったのか、母さん…!?)」
承太郎「…あぁ、日本語は通じねぇのか。」
承太郎「驚かせちまったな。…体のほうはどうだ。頭は働くか?(英語)」
ガキ「……わかるのか…?英語が…(英語)」
承太郎「今喋ってんだ、当たり前だろう(英語)」
ガキ「ここはどこだ…?僕は…… ………売られたのか、(英語)」
9: 以下、
承太郎「あぁ?(英語)」
ガキ「成る程それだったら納得が付く…いくらで買った?いや、そんなことを聞く権利は僕にはないんだろう。ここはどこの国だ?一体僕はどこまで連れてこられたんだ?それすらも、聞けないか?(英語)」
承太郎「落ち着け(英語)」ゴツッ
ガキ「????!!!」頭抱え
承太郎「何を言ってるのかは知らんが俺は人身売買に関わった覚えはねぇ。(英語)」
ガキ「殴る必要あったか?(英語)」
承太郎「お前が俺の家の前に倒れてた。ただそれだけだ。(英語)」
ガキ「殴る必要あったか??(英語)」
ホリィ「じょ?たろ…あら、目が覚めたのね!よかったぁ!」きゃぴっ
ガキ「・・・!」警戒
承太郎「英語しか通じねぇぞ」
ホリィ「あら、…ボク、身体の方は大丈夫?お腹すいてるでしょう、ゴハンを食べましょう?…あ、親御さんに連絡しないとね…(英語)」
ガキ「……ゴハン…」
承太郎「行くぞ」グイッ
ガキ「ひ、引っ張るんじゃあない!!なんて言ったんだ今!(英語)」
ホリィ「うふふ、なかよしさんね」
ガキ「(く、こんな知らないやつらに世話になってたまるか…!し、しかし利用できるものは利用しておくべきか…?現状も良くわからない…ここは、大人しくして様子を伺っておくのが得策か…)」
10: 以下、
_________居間
ガキ「……何だこの料理は(E)」
ホリィ「オナベっていうのよ。日本のお料理なの、くたくたに煮たからこれならきっとお腹にもやさしいわ!(E)」ヨソイヨソイ
承太郎「ババァ、メシ」
ホリィ「は?いっ。今もってくるわねっ、雑炊もあるわよ!」
ホリィ「はい、ボクの分。…そういえば、ボクのお名前は?(E)」
ガキ「どうも…(名前…本名を教えていいものだろうか…いや、教える必要がないな。ここは適当に…)… Dylanだ。(E)」
ホリィ「ディランくんっていうのね。おかあさんとお父さんはどちらに?(E)」
ディラン「……イギリスの、方に…。……母は、つい先日他界したばかりだ。(E)」
ホリィ「あら…ごめんなさい。じゃあ、日本には一人で?(E)」
ディラン「……、…わからない…(E)」
ホリィ「(記憶がないのかしら………大変だったのね……)」
承太郎「(メシはまだか………)」
13: 以下、
ディラン「…食べても?(E)」
ホリィ「あぁ!ごめんなさい、邪魔しちゃったわね。どうぞ!あ、イケナーイ!承太郎、ごめんねェ?!今すぐゴハンよそうわね!(E)」ヨソイヨソイ
承太郎「フン……(やっとか)」
ディラン「……!!(なんだ、この食事は…オイしい…食べたことのない…なんなんだ…?わからない…わからないがとにかくうまい…!!)」
承太郎「…(外人でもショウユの味付けに抵抗がなかったようだな…)ババア、酒」
ホリィ「それは自分でとってらっしゃい、本当はいけないんだからっ!もうっ!」プンプン
承太郎「チッ…」
ディラン「(また異国の言葉だ…)」モグモグモグ
15: 以下、
__________食後 居間
承太郎「…オイ、ガキ(E)」
ディラン「…なんだ(E)」
承太郎「お前が住んでた場所は、どんな場所だ(E)」
ディラン「? 何故そんなことを聞く(E)」
承太郎「メシの恩があるだろ、答えろ(E)」
ディラン「くっ……・・・、チッ。スラム街だ。(E)」
承太郎「…」
ディラン「おっと、間違えても同情なんかするんじゃあないぞ。(E)」
承太郎「父親は?(E)」
ディラン「…………」
承太郎「……父親がろくでなしで、母親はそのために死んだ…ってとこ、か(E)」
ディラン「エスパーか貴様(E)」
承太郎「何となくだ。合ってたのか(E)」
ディラン「半分ほどはな。母親も愚かだったと付け足しておく。(E)」
承太郎「……可哀想だな、アンタ」
ディラン「…英語で話せ、マヌケ(E)」
ゴツッ
ディラン「???ッ…な、殴るんじゃあない…!(E)」
16: 以下、
__________寝室
承太郎「お前は隣の部屋で寝ろ。襖は閉めねぇ。(E)」
ディラン「…ということは、見張りは貴様か。(E)」
承太郎「番犬雇って庭に寝かせてもいいんだぜ(E)」
ディラン「犬は嫌いだ。…ねむい、もう寝る。(E)」モゾモゾ
承太郎「……」モゾモゾ
ディラン「…… …なぁ、(E)」
承太郎「…承太郎、だ。(E)」
ディラン「!」
承太郎「テメェ今呼びかける名前がわからなくて一瞬戸惑っただろ。承太郎、俺の名前だ。(E)」
ディラン「(やはりエスパー…)…ジョ、タロー…ジョウ、タロウ。呼びにくい名前だ、ジョーでいいだろう。ジョー、あの女はお前の母親か?(E)」
承太郎「あぁ。」
ディラン「名は、なんだ(E)」
承太郎「…ホリィ、だ。(E)」
ディラン「ホリィ…か…、(ホリィ…あの女性は…何となくだが…母さんに似ている…母さんも、全くの他人に、ホリィがボクにしたように親切にして…見返りを求めず天国に行くことだけを求めた…気高く美しい愚かな母親に…)」スヤァ
承太郎「……寝た、か…しかし何者なんだ、このガキは…。」
27: 以下、
これは期待
28: 以下、
初SSなのであたたかい目で見守ってやってください。。。
ゆるゆるかいていきます。
29: 以下、
_________夢の中
ディラン「(・・・・・・・・・どこだ、ここは・・・)」
ディラン「(……屋敷…随分と、大きな……)」
???「ねぇ…もうやめにしないか…、」
ディラン「(誰だ……?)」
???「僕たちはもう兄弟なんだ…仲良くやっていこうよ…」
ディラン「(コイツ…ボクと同年代くらいか…顔だけがぼやけて良く見えない…)」
ディラン「(あっ、)」
ディランの意識を無視して体は動き、名も知らない少年の頬を叩いた。
???「いたっ、」
ディラン「……(なんなんだ、…夢なのか…?)」
???「そう…そうか…それでも、僕は…」
少年はゆっくりとこちらに近寄ってくる。
少年が一歩こちらに迫る度に、どこからか自分が少年にした『酷い事』の記憶が沸いて来る。
その記憶がもし本当ならば、少年は自分を殺したいはずだ。
ディラン「来るな、」
???「君を許すよ」
ディラン「…………!!!!!」ゾワッ
30: 以下、
承太郎「オイ」
ディラン「!!」ガバッ
承太郎「…悪夢でも見たみてぇな顔だな。それとも、布団は合わなかったか?」
ディラン「………?」
承太郎「…………悪夢でも見たみてぇな顔だな。それとも、布団は合わなかったか?(E)」
ディラン「……あぁ…嫌な夢を見ていた気がするんだが…中身までは覚えていない…(E)」
承太郎「そうか。覚えてねぇならそれが一番だろ(E)」
ディラン「それも…そうか……。(E)」
__________居間
ホリィ「あら、おはようディランくん。良く眠れたかしら?(E)」
ディラン「……」コクリ
ホリィ「朝早くにパン屋さんに行って、焼きたてのパンをかってきたの!食べて食べて!(E)」ルンルン
ディラン「……!(うまそうだ…!)」コク
承太郎「何だテメェ 黙りこくって(E)」
ディラン「黙れ。…ところで、ジョー。貴様訓練は昼間からか。(E)」モグモグ
承太郎「殴るぞ。……俺は学生だ。これが軍服にでも見えるか(E)」
ディラン「……学生… ……学生だと!?!(E)」
承太郎「今日から三連休だ。まぁ、休みなんざ珍しくもねぇがな(E)」
ディラン「(勝手に20くらいだと……それでもアジアの方だからこそ実年齢30くらいだと思っていた…このディオが見誤るとは…)」モグモグ
31: 以下、
ホリィ「あ、そうだわ!承太郎、ディランくんと買い物に行って来たらどうかしら?」
承太郎「あぁ??何言ってんだババア」
ホリィ「やん、睨まれちゃった!(キャーッ)だって、ディランくんの着る下着も服もないんだもの。私はママ友のお茶会があるしィ…」
承太郎「……一人で行かせ…」
ディラン「…??(聞き取れん…!英語で話せ!マヌケ!)」
ホリィ「ディランくん、承太郎がね、アナタに一人で買い物に行けって言うんだけど、無理よね。私と一緒にお願いしましょ!聞いてくれるわ、承太郎はやさしい子だもの。(E)」
ディラン「(一人で…知らない地を?!言語も通じないのにか!?それはゴメンだ…!)おい、ジョー。僕の出身は聞いたよなァ(E)」
承太郎「・・・」ピクッ
ディラン「いいのか?僕を一人で放して、何をしでかすかわからないぞ。万引き、暴力、下手すれば殺し…そのときに、貴様の名やホリィの名を出したらどうなるか…(E)」
ホリィ「こーら、ディランくん。(E)」ギュッ
ディラン「!!?」ビクッ
 
ホリィ「だめよ、そんな頼み方しちゃ。でも、不安だからこそそうやって強く言ってしまうのよね。大丈夫、普通に頼んだら聞いてくれるわ。ね?(E)」ナデナデ
ディラン「………っ……… …………」
32: 以下、
ディラン「……ジョ、ジョー…」
承太郎「・・・・・・・・・」
ディラン「…買い物に、付き合え……(E)」
承太郎「……… …ハァ、仕方ねぇな。その代わり大人しくしてろよ(E)」
ディラン「…………」
ホリィ「さすが承太郎、やさしいっ(はぁと)いい子にできるわよねっ、ディランくん。(E)」
ディラン「…」コクリ
承太郎「やれやれだぜ…」
34: 以下、
_________デパート
ディラン「……!!(でかい…なんだこの施設は…馬鹿にひろくて明るくて人がたくさんで…音もうるさいほどにでかい…音楽…だめだ、異国の曲だ、聞き取れない……)」
承太郎「はぐれたら置いてくぜ(E)」テクテク
ディラン「…!」タタッ
ディラン「(この施設は…この世界は…俺の全く知らない世界だ……)」
モブ女A「きゃっ!見て!あれ!ジョジョよ!」キャアキャア
モブ女B「やーん!休日なのに学ラン!それも格好いい!」キャイキャイ
モブ女C「一緒にショッピン……ねぇ、子ども連れてない…?」ザワザワ
モブ女B「き、金髪だわ…!」ザワザワ
モブ女A「待ってよ、きっと近所の子か何かよ…!信じないわ!」ザワザワ
ディラン「……?(視線を感じる…)」振り返り
モブ女C「見た!??あの子の顔…!!」
モブ女B「こわいくらい整ってた…絵画かテレビで見る役者さんみたい…!!」ザワザワ
モブ女A「顔が整ってるって…そんなの…ッ、ジョジョの遺伝子じゃないのよォ???ッ!!他の女との子どもなんてッ!!私!信じないッッ!!」ギャンギャン
ディラン「!?!?(知らん女性がこっちにスゴイ顔で近寄ってくる…!!)ジョ、ジョー!貴様、知り合いか!?(E)」
承太郎「アァ?………(いたようないなかったような、とりあえずしらねぇ顔だ…)」
モブ女A「その子より綺麗な子を産むからァ??!!私とこどもを作ってちょうだい??ッ!!!」ダダダダダッ
ディラン「…!!!(何を言ってるのかはわからんが凄くこわい…恐怖を感じてるだと!このディオが!!)」
承太郎「ハア…やれやれだぜ。」女の肩を掴みグイッと顔を寄せ
承太郎「何を勘違いしたのかはしらねぇが……コイツは俺のガキじゃねぇ。次ふざけた勘違いしやがったらブン殴るぜ」パッと離し
モブ女A「じょ…じょじょのっ…顔、顔が、近くに…っ」再起不能
モブ女B.C「ずるいっ!私もーっ!」
承太郎「うっおとしいぜお前ら!俺は買い物を済ませてさっさと帰りてぇんだ 次邪魔しやがったらわかってんな」
モブ女B.C「ンン???!もう!はーい!」
35: 以下、
ディラン「…………」テクテク
承太郎「このガキに合う服を1週間は着まわせるだけ寄越せ。下着からなにまで全部だ」
店員「は、はいっ…!(まさか誘拐とかじゃないだろうな…!?)ただいまご用意いたします!」タタッ
承太郎「……」
ディラン「………」
承太郎「…(さっきのがキてんのか…急に静かになりやがった…)」
ディラン「……(先程の女…あの女はきっとジョーが好きなんだな…他にいた二人もそうだ…表情でそれはわかった…憎悪に変わるほどジョーを愛していたんだろう…あのこわい顔の女は…何がスイッチとなってあんな風に迫ってきたのかはわからないが……しかし…憎悪に変わったと言うのに、何故ジョーに何かを言われただけでその憎悪は愛へと戻ったんだ…?愛と憎悪なんて紙一重、いや同じものだ…表現の仕方の違いだけだ…あの二人は何故、ジョーに顔を寄せられたあの女を妬まない?何故だ……いとしいのなら憎悪の力で自分のものにしてしまえばいいものを…)」
承太郎「……(重症だな、怯えさせちまったか…)…ハァ。買い物が終わったら、クレープでもくうか。下にある(E)」
ディラン「…」コクン
承太郎「(食いもんだけには素直に食いつくな)」
36: 以下、
________デパート地下
承太郎「オススメとやらを二つだ。」
店員「かしこまりました。(やだ、兄弟かしら?どっちもイケメン…!サービスしちゃおーっと!)」
ディラン「……」
承太郎「(背伸びして何してんだ?……あぁ、クレープを作ってんのがもの珍しいのか…)」
店員「どうぞ」
承太郎「へえ 写真より随分と豪華じゃねぇか。いくらだ。」
店員「合計500円です」
承太郎「あ?……そうかい」1000円札2枚ピッ
承太郎「随分とサービスしてくれたみたいなんでな。見たところアンタバイトだろう、店長に叱られちまうぜ。釣りはいらねぇ、ありがとよ。」
店員「(っっ……クーールッ……グレェートッ…!!!)」キュゥウウン
ディラン「??」貰ったクレープモグモグ
37: 以下、
__________フードコート席
承太郎「…」モグモグ
ディラン「……なぁ、ジョー(E)」モグモグ
承太郎「…なんだ。(E)」
ディラン「ホリィは、買い物を貴様に頼んだとき…何故僕をあんなふうに叱ったんだ。(E)」モグモグ
承太郎「…テメェの頼み方がなってねぇからだろ(E)」
ディラン「そうじゃなくてだな…何故、あんなふうに優しく叱ったんだ?途中であった女共とは何故何の暴力ごともなくコトが収まったんだ?この国の女は頭が悪いのか?(E)」
承太郎「……」
ディラン「ホリィはどうして僕を抱きしめたんだ…?母さんだって…母さんだって…僕にあんな風に寄り添ってくれたことはなかった………(E)」
承太郎「………」
ザワザワ
ザワザワ
コドモヲ泣カセテルワ
ザワザワ ヤーネェ フリョウヨ
承太郎「…おかしなことを言うが ババァは…ホリィは、お前を心の底から肯定してる。」
ディラン「……?」
承太郎「……その『肯定』を、どうとるかはテメェ次第だ…考えな。」
ディラン「……ジョー…」
ディラン「…もう一度、英語で頼む(E)」
承太郎「・・・・・・・・・・・・・・」
38: 以下、
ほんわかするなぁ…
39: 以下、
__________家
承太郎「…」ガラッ
ホリィ「おかえりなさ?いっ、おつかれさま、ありがとう承太郎っ 今日はサンマの塩焼きよ!大根おろしもつけたの。それからお吸い物に、ほうれん草の胡麻和え!」キャピルン
ホリィ「ディランくんもおかえりなさい。疲れたでしょう?ゴハン出来上がってるから、お風呂に入りましょう?(E)」
ディラン「…ん……(E)」コクン
ホリィ「じゃあよろしくね、承太郎っ」
承太郎「……アァ!?」
ホリィ「だって日本式なのよ、うちのお風呂!ディランくんがおぼれたら大変でしょ?ものの場所とかも教えてあげてちょうだい!」ニコニコ
承太郎「ッ……」不本意オーラ
ディラン「…??」
40: 以下、
カポーーーン
ディラン「い、いやだ!!何で俺がお前なんかと!風呂に!(E)」ギャンギャン
承太郎「うるせぇ、俺だって願い下げだ。ババアの頼みじゃなかったら一人で放ってる。(E)」
ディラン「とかなんとかいいながら既に全裸じゃァないかッ!!俺は!人前で服は…!!(E)」
承太郎「…うるせぇ、さっさとしろ、全裸で長いこと待ってる俺の身にもなれ」グイッ
承太郎「……!(背中や太股……傷跡…虐待のか……?)」
ディラン「………」睨
承太郎「……ハァ、無理に脱がしたのは悪かった。別に何もいわねぇし同情もしねぇよ、(E)」
ディラン「……ホリィに…ホリィには、言うんじゃアないぞ。(E)」
承太郎「…(同情されるのが嫌だからか…確かにババアは、こんな傷見ちまったら泣くだろう…ヤケドに打撲…ひでぇもんだな…やれやれだぜ。)わかった。(E)」
ディラン「(こんな傷があることを知られたら…ホリィは俺を軽蔑して、二度とあの時みたいに抱きしめてくれなくなるだろう……それは、避けたい…ホリィには、知られたくない…)」
承太郎「…内緒にしてやるから、さっさと風呂はいるぞ。身体が冷えちまう。(E)」
ディラン「…あぁ。…?(湯船が緑色だ・・・なんだあれ・・・・そもそも何であんなナミナミ湯が入ってるんだ…)」
41: 以下、
____________居間
ディラン「不思議な風呂の入り方だった……(E)」
ホリィ「ゴハンできてるわよ!さ、座って座って。つめたいお茶持ってくるわね(E)」ニコニコ
ディラン「…!…、ア、」
ホリィ「ン?」ニコ
ディラン「…アリ、ガト…ウ。」
承太郎「!」
ホリィ「!」
ホリィ「ディランくん、日本語…(E)」
ディラン「…(ありがとうがThank youにあたることしかわからないから…これ以上なんてつなげればいいのか…くそ、こんなことしなければ、」
ホリィ「ディランくん!すごいわ!(E)」ギュウウッ
ディラン「!!」
ホリィ「お出かけして、自分でお勉強したの?承太郎に教えてもらったの?ウウン、どっちでもいいわ…凄くうれしい、私、今世界一ハッピー!(E)」ギュウウスリスリ
ディラン「・・・・・・(胸の辺りが…じわじわする……)」
承太郎「……フフ」
42: 以下、
これは3部開始より前あたりなのかな
43: 以下、
___________寝室
ディラン「(今日の魚は…味付けがはっきりしていて、美味かった…あの草を何かであえたものも…透明なスープも…どれも美味しかった…)」
ディラン「(寝床も温かい……石を投げられることも心ない言葉をかけられることもなく…体がうごかないのを無理に動かして朝から夜まで働くこともしないでいい……母さん…もしかして、ここが天国なのか…母さん…母さんはどこに…この世界にいるのか…僕はもしかして、もう死んでいるのか…?ここは死後の世界なのか…?)」
ディラン「……」ガバッ テクテク
承太郎「……」ピクッ
承太郎「……(便所か…喉がかわいたのか…?……チッ…)」ガバッ
44: 以下、
__________キッチン
ディラン「……(もし…このディオの仮説が合っているのなら、この世界でナイフを自分に突き刺そうと、僕は死なない……死んでいる人間が死ぬだなんておかしな話はないからだ…)」
ディラン「……(ナイフはどこだ…?)」ガサゴソガサゴソ
承太郎「………何してんだ(E)」
ディラン「ッ?!?」ビクッ
承太郎「コップならこっちの棚に…(E)」
ディラン「……ジョー、僕は…生きているのか?(E)」
承太郎「……?」ピタッ
ディラン「僕の母は…死んだ母は、いつも言っていた。全うに生きた人間は、死んだら天国に行けると。もし此処が天国なら、母親が此処に来れたのかどうか、探したい。そのためには此処が天国なのかそうじゃないのかを確かめる必要がある。(E)」
承太郎「…確かめるっつうと?(E)」
ディラン「この世界で僕が死ねるのかを確認する(E)」
承太郎「却下だ。この世は天国なんかじゃねぇ、悪いやつもいれば殺人犯だっている。何を見てどう捉えてそんな可笑しな発想に行きついちまったのかはしらねぇが…、今日は寝ろ。(E)」
ディラン「天国じゃない…か…そうだな…当たり前のことだな…(E)」
ディラン「(天国なんてない……僕は生きている…天国だなんて母さんの心の支え…戯言だ……自分が一番分かっていたはずじゃないか…)」
承太郎「部屋に戻るぞ(E)」
ディラン「ン…ああ。」
46: 以下、
___________夢の中
ディラン「……(何だか……カルイな…)」
ディラン「・・・・・・・・・!!!?」
ディラン「(ぼくの、おれの、身体がない・・・!首から上だけだ・・・!)」
???「やぁ、何だか今日は少し落ち着きがないね、ディオ。」
ディラン「・・・・・・その声は・・・、・・・!」
ディラン「・・・・・・(コイツ…首から上がない…身体だけしかない…!)」
???「ねぇ、ディオ。君と話したがってる女の子がいるんだ。」
ディラン「・・・(どこから喋ってるんだ…くびなしの分際で…!)」
???「ね、エリナ。」
????自分達と同い年程の女性が首ナシの男に寄り添う。そこではじめて気付いたのは、首ナシの男も自分も昨晩見た夢のときより成長してると言うことだ。エリナと呼ばれた女性は、前回の夢の少年と同じで、顔がぼやけて良く見えない。
エリナ「ディオ…可哀想なディオ…人の道を踏み外し…非道な行いを積み重ねた…」
ディラン「……………」
エリナ「それでも私はアナタを許します」
???「僕も君を許しているよ」
エリナ「きっと気高く真っ直ぐな人間になれますからね」
???「君ならきっとなれるとも!」
ディラン「無理だ!だって、僕はッ…俺は、もうッ……」
ディラン「父親もッ…ジョージも…ッ…他にも、いくつもの命をうばいッ……」
エリナ「なれますよ、気高い人間に。」
??―??男が、いなくなっていた。どこだ?どこに消えた?
エリナ「何せ、私の愛した男の身体をアナタは奪ったのだから。」
ーーーーーそこでようやく気付いた。男の身体が、自分の首の下にあることに。
エリナ「あぁ……」
ディラン「…ッ!!やめろ!俺は、俺はッ…」
―??女の手が、男と俺を繋ぐ傷跡を隠すように俺の首にかかった。
エリナ「きっと気高く、誇り高い人間になってくださいね」
48: 以下、
承太郎「オイ」
ディラン「ッ!!…ッ…」ガバッ
承太郎「…また悪夢か(E)」
ディラン「………あぁ…覚えてないが…(E)」
承太郎「もう昼だぜ。ずっと寝てたな。(E)」
ディラン「そうか。道理で腹が減ったわけだ。(E)」
承太郎「さっさと準備して、居間にいきな。ババアがなんか用意してるだろ。」
49: 以下、
__________居間
ホリィ「あら、おはようディランくん。昨日は慣れない場所で遊んだから疲れちゃったのね。オムライス、出来てるから食べましょ?(E)」ニコニコ
ディラン「…アリガトウ…」
ホリィ「・・・!うんっ!」幸せオーラ
ディラン「…」ホワホワ
承太郎「…」モグモグ
ホリィ「あ、そうそう!承太郎、さっきパパから電話があったのよ。」
承太郎「おじいちゃんから?」モグモグ
ディラン「……」モグモグ
ホリィ「遊びに来るんですって。今日のお昼から!」ニコー
承太郎「昼・・・っつったら、今じゃねェか」
ガララッ
「ワシが来たぞ?!」
承太郎「来たじゃねェか」
50: 以下、
ホリィ「パパ??!!」ギュッ
ジョセフ「はっはっは!久しぶりじゃのう、ホリィ。承太郎。…ン?そこにおるのは…見たことないのう」
アヴドゥル「相変わらず仲のよろしい親子ですな。」
ホリィ「あら、アヴドゥルさんもいらしてたのね!やだ、はずかしいわ…!お久しぶりです、アヴドゥルさん」
アヴドゥル「お久しぶりです、ホリィさん。一言もなく上がってしまいすいません」
ホリィ「いえいえ!あ、そうそう。今、ちょっといろいろあってうちに住んでるディランくんで?す!英語しかわからないから、英語で話してあげてね!」
ジョセフ「フ???ン、良くわからんが、大人しそうな子じゃないか。目の鋭さがちょーっとシーザーに似てる気も…いや、こんな赤くなかったわい。はじめまして、ディラン君。ワシはジョセフ・ジョースター。ホリィの父で承太郎の祖父じゃ。(E)」ニコニコニー
ディラン「………はじめまして……(ホリィの父親…)(E)」
ディラン「………(ジョー、スター・・・・・・?)」
アヴドゥル「私はモハメド・アヴドゥル。よろしく、ディランくん。(E)」
ディラン「………よろしく。(E)」
ホリィ「パパ、今日は泊まって行くの?」
ジョセフ「いや、今日はすぐに飛行機じゃ。どうしてもいとしい娘と孫の顔が見たくてのう…承太郎!お前も挨拶の一つくらいせんかい!」
承太郎「やれやれだぜ…」
51: 以下、
あれ?アヴドゥルはもう顔見知りなのか
52: 以下、
承太郎「帰ったか」
ホリィ「もう、だめよ!ちゃんと挨拶しなきゃっ」プンプン
承太郎「フン…」
ディラン「…さっきの…(E)」
ホリィ「あぁ、いきなり知らない人が来てビックリしたわよね。ごめんね。さっきの人たちはね、ジョセフおじいちゃんが私のパパで、アヴドゥルさんはパパのお友達なの。エジプトの人でね、凄く有名な占い師さんなんですって。その占いでパパのお仕事をお手伝いしてくれてるのよ。日本文化に興味があるみたいで、ああやってパパと一緒に良く日本を訪れてくれるのよ。(E)」
ディラン「…そうか…(E)」
ディラン「…(じょー、すたー…ひっかかる…こんな名前のヤツ、近所にいたか・・・?)」
55: 以下、
_________寝室23:00
承太郎「やれやれ ここまで何もすることがねぇと寝つきも悪くなっちまうぜ」
ディラン「……(ジョースター…ジョースター…)」
承太郎「(コイツもあの二人が来てからめっきり大人しくなっちまったし…どうしたんだか)」
承太郎「オイ、お前昼まで寝てたくせに今から寝れんのか(E)」
ディラン「……寝れる気はしない…(E)」
承太郎「なら居間に行ってミルクでも飲んで来い。きっとまだババアがいるだろうからよ。(E)」
ディラン「…ん、あぁ…。そうする。(E)」
56: 以下、
__________居間
ホリィ「・・・・・・あら、ディランくん(E)」
ディラン「・・・」
ホリィ「寝れない?うふふ、ミルクを入れましょうね。座ってまっていて?(E)」カチャカチャ コポポ 
ディラン「・・・・・・ホリィ、」
ホリィ「なーに?(E)」
ディラン「ホリィは……もし・・・公園で・・・僕と、知らない子供が泣いていたら…どちらに手を差し伸べる・・・?(E)」
ホリィ「? なぁに、心理テスト?・・・どっちも、はダメなのよね。ウーン…そうね、ディランくんかしら。(E)」
ディラン「・・・!」
ホリィ「だって、知らない子供が泣いていたとして、確かに心配だし何とかしてあげたいけれど、けれど、知らない子だもの。ディランくんと比べる…比べることは、良くないのだけれど・・・比べたら、ディランくんをきっと優先してしまうと思うわ。(E)」
ディラン「・・・っ・・・」タタッ ギュッ
ホリィ「あらあら・・・甘えん坊さんね。うふふ(E)」ギュゥ ナデナデ
ディラン「ずっと… ずっと、母さんに、僕だけを愛してほしかった…(E)」
ホリィ「・・・うん。」
ディラン「他のやつらと、僕を、平等に扱うだなんて、やめてほしかったんだ・・・!(E)」
ホリィ「・・・」
ディラン「母さんは・・・僕だけの母さんなのに・・・!母さんからしたら、僕も、他の子供も、変わらないみたいで・・・!(E)」
ホリィ「・・・そんなことないわ。きっと。(E)」
ディラン「母さん…!母さん……!俺は、アナタのようにはなれないけれど、アナタの息子でいたかった…!(E)」
ホリィ「・・・(この子の母親は、きっと立派だったのね…でも、第三者から見た聖人と…息子から見た立派な母親は違うものね…)」
ディラン「・・・・・・」すや
ホリィ「あら、寝ちゃったわね…」クス
ホリィ「承太郎も隠れてないで、いらっしゃい?ディランくんを運んでくれるかしら。」
承太郎「……あぁ。」
57: 以下、
?????????????夢の中
ディラン「……」
???「……」
ディラン「今日は……少年なのだな……顔も、ある……そんな顔をしていたのか…」
???「……」
ディラン「エリナは…?今日は、いないのか……?」
???「……」
ディラン「……なぁ、お前の名前を教えてくれないか。呼ぶ名がないと不便で仕方がないんだ。」
???「……僕はね…君の行いは……死を覚悟したときに…全て許した……」
ディラン「・・・」
???「でも…僕の事を忘れるだなんて……そんなこと……許せるわけがないだろう……」
ディラン「……」
???「目を覚ました君が…僕やエリナ…たくさんの人との記憶を…ひとつひとつ…アルバムのようにめくって確認をして…それで…君は、こう言うんだ…『俺は今まで何てことをしてきたのだろう』…そして君は、人を殺さなくなる……奪う側じゃなくなる……でも、与える側にもなれない…君は人よりも長く時間をかけて飢え死ぬんだ…そのながい時間を、世界は君の懺悔として捉える……僕とエリナが君に全うに生きろと言うのは…吸血鬼の君に死ねと言っていることと同じだ……僕は酷いことを…君に言った……本心だ…」
ディラン「………お前の名前は?」
???「………僕は、ジョナサン・ジョースター………君の唯一無二の親友と言う存在だよ……」
少年は、泣いていた。
63: 以下、
承太郎「……ン…」パチッ
承太郎(ディランの布団が片付いてやがる…いねぇ…)
______居間
ディラン「おはよう、ジョー(E)」
承太郎「珍しいじゃねぇか、俺より先に起きるなんざ。(E)」
ディラン「今日は魘されなかった、それだけのことだ。(E)」
ホリィ「あら、おはよ?うっ承太郎!」
承太郎「おう。木曜にも言ったが今日は昼から花京院が来るぜ。宿題を片すんだと。」
ホリィ「はぁ?い、お茶菓子用意しておくわね!」
承太郎「ったく…あの野郎、『僕がいないと君は宿題をしないだろう』と来たもんだ…何様のつもりなんだか」ブツブツ
ホリィ「うふふ、いいお友達じゃない。」
ディラン「……ゴチ、ソウ、サン…」ボソボソ
ホリィ「!」
承太郎「!」
ホリィ「いい子ね、ディランくん。」ニコニコナデナデ
ホリィ「承太郎、花京院くんが来てもディランくんを仲間はずれにしちゃだめよ」
承太郎「…わかってる。」
65: 以下、
ピンポーーン
花京院「お邪魔します。やぁ、何だか久しぶりな気がするな。」テクテク
承太郎「そうか。勉強なら居間で十分だな?」テクテク
花京院「あぁ。宿題は終わったのかい、ジョジョ」テクテク
承太郎「やってるわけねぇだろ」襖開け
花京院「そうだろうな、じゃないと僕が来た意味もな……」唖然
ディラン「……」チラ
ディラン(変な髪型の男だな……)
承太郎「…挨拶。(E)」
ディラン「……ディラン、だ。よろしく頼む。(E)」
花京院「ジョ…ジョジョ…君……まさか…み、見損なったぞ!!」
承太郎「アァ?」
66: 以下、
承太郎「何だってんだ」
花京院「暴力はすれど殺生はしない!飲酒喫煙はすれど万引きや食い逃げはしない、そんな人間だと思っていたのに!」
承太郎「逮捕歴はねぇよ、セーフだろうが」
花京院「誘拐はアウトだ!!」
承太郎「誘拐じゃねぇよ」
花京院「いくら…いくらこんなに顔が整ってたって…!君!ディラン君といったか!?承太郎にひどい事はされてないかい!?エロ同人みたいに!エロ同人みたいに!!!」掴みかかり
ディラン「」
承太郎「怖がってんだろ、やめろ」
花京院「怖がってしまって!!かわいそうに!」
承太郎「テメェに怯えてんだよ」
花京院「警察に自首するんだ承たろウグッ」ドサッ
ディラン「は、腹に一発…!鋭い見事な突きだ……(E)」
67: 以下、
花京院「ウ、ウ?ン…?」
承太郎「……ハァ。説明するぜ、花京院。アイツは俺の家の前で倒れてた、正体不明のガキだ。」
花京院「ちょっと待ってくれ…いたた… …正体不明の子供だって?」
承太郎「英語しか通じねぇぞ。花京院、お前英語は出来たな」
花京院「ゆっくりな英会話ならね…あれ、ディラン君は…?」
承太郎「外の空気が吸いたいそうだ。」
花京院「そうかい…玄関の方に出たのだったら…イギーと遊んでるかもしれないな…」
承太郎「イギーを連れてきてんのか?」
承太郎「……ハッ(確かあいつ、犬は嫌いだと言ってなかったか…?あの性格にあの生意気な態度だ…嫌いといいながら本当は怖いんじゃあねぇだろうな…)」
承太郎「様子を見に行く」
花京院「え?あ、あぁ…」
68: 以下、
_________玄関先
ディラン「……」
イギー「………」
ディラン「……(飼い犬…あのカキョーインとかいうヤツの飼い犬か…?)」
イギー「ギャンギャン!!ギャン!!!(んだテメー!ジロジロ見てんならえさの一つでもよこしやがれこのガキー!)」
ディラン「!!」ビクッ
ディラン「へぇ…やろうってのか、このボクと…」ジリジリ
イギー「ギャオン!!ギャン!!」ガブッ
ディラン「イッ……!」
花京院「あ!!い、イギー!!」
承太郎「ディラン!大丈夫か!?」
ディラン「じょ、ジョー・・・!」
73: 以下、
________居間
承太郎「…イギーは…もともと、人間があまり好きじゃなくてだな…(E)」手当てしながら
ディラン「………」
承太郎「……今日は特に…機嫌が悪かったようだぜ・・・(何で俺がイギーのフォローなんざ…)花京院が、今叱ってる。アイツと、俺と、この間のアヴドゥルと…あともう一人ポルナレフっつう学校でフェンシング部の顧問をしてるフランス人にしか、なつかねぇんだ…あとは、ババアだな…(E)」シュッシュッ ギュッ
ディラン「……犬は…嫌いだ……イヌを殺したこともある…飼われて…逃げようとすると飼い主に手酷く叱られて…情けない、俺とどこか似ていて、嫌いだった…(E)」
承太郎「(こわいってワケじゃなかったのか…)」
ディラン「あんな小さなイヌ、コツさえわかっていれば簡単にやれた……でも、ホリィが…お前も、お前の友人も…どう思うかと考えたら、足が出なかった…(E)」
承太郎「……お前 足をかまれた時、俺の名を呼んだだろ(E)」
ディラン「…?……呼んだ…か?あまり意識してなかったが…(E)」
承太郎「お前が初めて素直に甘えてきた、と 俺は驚いた…。お前はどんどん年相応になっていくな……フフ(E)」
ディラン「………ボクは、お前が良く笑うようになったことに驚いてるがな……(E)」フイッ
74: 以下、
ディラン「……なぁ、ジョー……(E)」
承太郎「………何だ(E)」
ディラン「僕は…お前に、お前とホリィに、嘘をついている。(E)」
承太郎「?」
ディラン「……僕はディランなんて名前じゃあない(E)」
承太郎「……偽名か。やれやれ、まぁ何となくそんな気はしたがな…(E)」
ディラン「僕の名前は…本当の、名前は…ディオ…??????(E)」グラァ
ディラン(な、なんだ…?目の前が歪んで…真っ暗に…)
ディラン(ジョーが…ボクに手を伸ばして……)
ディラン(ダメだ…身体がうごかない…その手を、掴みたいのに…)
暗転
76: 以下、
_____________意識の中
ーーーーーー金髪の少年は、テーブルの上でうたた寝をしていたようだった。彼は身体を起こし、いまだにぼんやりとした意識の中、目を擦った。
ーーーーーーーーー周りを見渡してみたが、いつもと変わらない。真っ白な壁と床、そこに小さなテーブルと二人分の椅子があるだけの部屋。気がおかしくなりそうな部屋。椅子には自分と、見慣れた顔が座っていた。
ディオ「………」
ディオ「………ジョジョ…」
ジョナサン「やぁ、ディオ!」ニコニコ
ディオ「随分と嬉しそうじゃないか。君がそうしていると俺は不快でならないんだがね」
ジョナサン「君が深い夢の中から戻ってきてくれて、僕はうれしいんだ。」
ディオ「夢?」
ジョナサン「君は覚えてないだろうけどね、君はこの長い眠りの時間に飽いて、この部屋を出て行ってしまうんだよ」
ディオ「この部屋から出られるのか!?」ガタッ
ジョナサン「この部屋も今の僕たちも夢なんだ。君がそうして望んでいる限り…また君はこの部屋を出てってしまうんだろうなぁ」
ディオ「……」着席
ディオ「覚えていないのがザンネンだ。で?今日もまたつまらん話をするつもりかい」
ジョナサン「(ディオ…君は部屋を出た瞬間に…今ここにいるディオではなくなってしまう…)」
ジョナサン「(君を見てきて、気付いた……君は、この部屋を出て、母親を探しさまよっている…いろんな世界に行って…いろんな人にあい…いろんな僕と出会い…)」
ジョナサン「(僕はいろんな君を、見ることしか出来ない……君は苦しんだり楽しんだり、時に悩んだり…奇妙な夢の中での生活を過ごし、いきなりこうして部屋に帰ってくる……全て彼の夢…そう、今ここにいる僕も、彼の夢だ……)」
77: 以下、
ディオ「……ジョジョ?」
ジョナサン「…あぁ……じゃあ、ある少年の話をしようか」
ディオ「貴様はいつもどこかの少年の話をするな。趣味を疑うぞ」
ジョナサン「許しておくれよ。…あるお屋敷の前に、一人の少年が倒れていました。」
ジョナサン「少年の名は、ディランといいました。」
78: 以下、
ジョナサン「………そして、ディランは…人の愛を知り、真の幸せを知ったのでした。」
ディオ「………」
ジョナサン「・・・僕がする話をつまらないという割りに、しっかり聞いてくれるね」
ディオ「どんな童話にも、作者には『読者に伝えたいこと』があるものだ。貴様の話は、俺に何か伝えようとしているんだろう。その『何か』も、何となくわかっている。」
ディオ「ジョナサン。ジョジョ。俺は貴様と仲良くやるつもりも、目を覚ました後に人を殺さず全うに生きるなんてことも、する気はない。」
ディオ「だがな、ジョジョ…貴様は俺が唯一認めた親友だ。もし…もし、貴様の子孫がいたとして。俺がそいつらに出会ったとしたら、そいつらに危害は加えずに協力するなんて形も…」
ジョナサン「…思ってないだろ、君」
ディオ「本心だったが?…ン?」
ーーーーーーーーーーーーーカタカタとティーセットが音を立てはじめ、その後大きく部屋は揺れた。二人は慌てて立ち上がるも、すぐに床に膝と手を着いた。
ディオ「なん、」
ジョナサン(ああ…!!ついに、この時がきてしまった!)
ジョナサン(ディオの、目が覚めるときが!)
79: 以下、
???????????????DIOの館
エンヤ婆「…DIO様、長いこと眠っていた身体はまだ上手いこと動きますまい。安心してくだされ、このエンヤと、貴方様を慕う部下が、貴方様の身体が不自由なく動くようになるまで、守り支え続けますじゃ。」
DIO「……あぁ。」
DIO「(ざっと100年……死んだように私は眠り続けていた…途中、夢を見たりすることも無く……ただ、何故だろうか。あの棺の中は、悪くなかった。それはまるで、母の腹から出て大分経った人間が母の胎内に戻りたがるあの気持ちに似ているような…少し違うか……)」
81: 以下、
????????????????????日本 とある世界
承太郎「俺の目の前で、ディランは消えた。」
ホリィ「お別れも出来なかったわね」
花京院「不思議な話もあるものだね…」
承太郎「最後にアイツは俺にディオという名を名乗った。」
ホリィ「……聞いたことないわぁ」
花京院「イギーの件について、謝りたかったんだけれどね…」
承太郎「…まぁ、いきなり現れていきなり消えたんだ。またいつか出てくんだろ。…そん時は、またうまいもんでも食わせてやりゃいい」
ホリィ「フフ…そうね。」
ホリィ「また、会えるわよね。」

82: 以下、
話は一応コレで完結ですが
ご質問ありましたらお答え致します。
読んで下さった皆様方ありがとうございます^^
86: 以下、

読みごたえあった
87: 以下、
このまま3部突入とかも面白いかと思ったけど
こういう終わり方の方が良いかもしれん
何にしても乙
84: 以下、
>>66原作の承太郎は料金以下のマズイ飯を食わせるレストランには代金を払わないけどここのは食い逃げしてないってのも夢世界(?)ってことの伏線?
あと投下する当人の時はsage入れない方が人目につく
わざとやってたならスマンが完結記念age
89: 以下、
>>84
そうです。他にもところどころで「これは原作の世界ではないんだぞ」アピールを気持ちしまくりました!
sage にするのがルールだと思ってました・・・ありがとうございます。
最後に、軽くパラレルワールドでの皆の設定(出せなかった)を。
承太郎・・・不良で強い。でも捕まるようなことはしていない。原作よりも少し喋る。反抗期。
ホリィ・・・通常運転。少し母性増し増し
ジョセフ・・・若い頃に、母親探しの旅に出ている。その先で出会ったスラム街出身のシーザーとぶつかりながらも、リサリサに会うことに成功している。いろいろあった。長い旅だった。→波紋は会得していない。(波紋戦士はジョナサンの時代にいた人間で途絶えてしまった。)イギーになつかれない。ワシが何をしたんじゃよ...
ジョナサン(パラレルワールドの)・・・ディオとは義兄弟関係。金持ちでも何でもなく、平凡な家庭に生まれ育っている。成人し、結婚もしたが子供の顔を見る前に馬車事故で死んでいる。
ディオ(パラレルワールドの)・・・ジョナサンと共に馬車事故にて死す。義兄弟関係と言っても、そんなに親しかったり近かったりしたわけでもないので、ジョナサンの子孫の耳にディオの名が残ることもなかった。しかしエリナの腹に宿った子供の誕生を、密かに楽しみにしていた一人。
エリナ(パラレルワールドの)・・・リサリサは若い時に家出。暫くして身篭って帰ってきて子供を預けてまた家出。絶句。
リサリサ・・・反抗期が酷かった。身篭った相手、もといジョセフの父はジョセフが生まれる前に死んでおり、ジョナサンのことを知っているリサリサは「これ(父親が子の顔を見る前に死ぬ)がこの血のさだめなのね」と悟りジョセフを自分から離し自分は遠い地にフライアウェイ。そこで修行を積み重ね武術の達人になったのだッ!彼女曰く「あの頃の自分は迷走していた」
シーザー・・・スラムで暮らしていたがある日それは綺麗なフォームで木を蹴り割っている女性に惚れこみ弟子入りを頼むように。しかしなかなか取ってもらえず、荒んでいたところ、ジョセフに遭遇。ジョセフといろいろな話をしながらリサリサ親衛隊「チーム柱の男」と一戦交えたりして、最終的にジョセフの探していた母親がリサリサだと知る。ちなみにジョセフがリサリサを母親だと認識し歩み寄ったのを見て、親子かよ!となった。ジョセフがリサリサを母親と認識できたのはリサリサがジョセフを見たとき「ハッ マイソン ・・・あっ」と呟き漏らしたため。今はイタリア在住。
花京院・・・少し前から承太郎の学校に転校してきている。ゲームやアニメが好きで、承太郎やクラスメイトからはオタクと言われている。顔はそこそこなうえに優しい口調、承太郎に失恋した女子が流れることもたまに。しかし本人からすれば「好意を持たれるのはうれしいが承太郎の次に僕という風潮は気に入らない」との事。当たり前。イギーは捨て犬で、拾ったらなつかれた。
ポルナレフ・・・承太郎と花京院の通う学校でフェンシング部の顧問をしている。担当教科は体育。妹がいるらしいが、かたくなに生徒には見せたがらない。あまりに美人過ぎてお前らが惚れちまうからだ!とのこと。皆信じてない。だって柱の妹だもの。
アヴドゥル・・・超絶当たる占い師。インチキなし。その占いの力をジョセフの仕事に生かしている。ちなみに大道芸もできる芸達者で、一番の得意技は火の付いた棒をフーってやったり火を飲み込んだりするアレ。
_________夢の中
???(ジョナサン)・・・ディランが無意識に浮かび上がらせた「自分を恨んでいるであろうジョナサン」の姿。ディランの中で、ジョナサンは口では何とでも許すと言うが結局は何も許してはおらずディランを『全うな人間に仕立て上げる』ことで自分の欲を満たそうとしているそんな男になっていた。
エリナ・・・夫を殺した相手を助けたと言う記憶が見せた、はっきりとしない存在。しかしエリナはディランの中で、やはりジョナサンと同じ様な存在になっている。口では「許して」おきながら、行動では許していない。首に手をかけるシーン。
90: 以下、
リwwサwwリwwサwwwwwwwwww
>>31>>33とかジョセフとアヴドゥルが捕まえたから彼らに懐いていてポルナレフの事は舎弟とか思ってそうなのにジョセフに懐いてないのもか
パラレルワールドのジョセフ母親探しの旅読みたかったが挟んでたらダレるし最後の種明かしのインパクトが薄れるしなぁ
sageがルールってのは「話が投下されたわけでもないのに上がってると期待して見に来た人がガッカリするから紛らわしい事すんな」って感じ。投下しに来たなら上げて「続き来た!」って気付かせた方がいい
スランプ中で続きを投下しに来た訳じゃない時とかの生存報告ならsageのままがいいかな
91: 以下、
>>90ご丁寧にありがとうございます!
ちょろっと続きみたいな話をかかせて頂きます。
もうしばらくお付き合いくださいませ!
92: 以下、
_________________
__________
_____
このDIOは、敗北をした。
まただ。またもや、あの忌々しきジョースターに。
ジョジョの子孫に、敗北したのである。
・・・しかし、これで死というものの先に何があるのか知ることができるではないか。
妙なポジティブシンキングとやらを働かせた私は、ふわふわとした身体の(もしかしたら、魂と言ったほうが正しいのかもしれない。なぜなら私の身体は、およそ100年前と似た様に縦に裂けてしまったのだから。)感覚を楽しもうとした。馬車酔いに近い何かをすぐに感じ、やめた。
大丈夫だ。天国への行き方は日記に記してある。プッチが何とかしてくれるさ。
さて、このDIOは果たしてどうなるのだろうか。
このまま溶けるように、消えてしまうのだろうか。
96: 以下、
うおお続くとは…!
93: 以下、
承太郎「今日も平和なこった………」テクテク
承太郎「………!?」ビクッ
承太郎「家の前に……でけぇ外人が……寝てやがる……」
承太郎(何だってんだあの男は……地べたに尻つけて壁に背中預けて悠々と寝てやがるぜ…今が夜中じゃなかったら騒がれもんだな…しかし、前にも何かこんなことがあった気が…)
外人「……ン?…?」
94: 以下、
外人「……」パチッ
承太郎「!」驚
外人「……ジョウ、タロウ…!」
承太郎「・・・!」
承太郎(何だってんだ……すげぇ顔でこっちを睨んできやがる……!なんつう気迫だ…!!)
外人「…!」
外人(『世界』が…姿を現さない…いや、存在そのものがまるで消えてしまったかのように…!……?しかし、何だ…この…胸の辺りがざわめくような、違和感は…直感でわかる…この承太郎は、私を殺した承太郎ではない……一般人のような雰囲気しか感じない…!)
95: 以下、
承太郎「……テメェ、何で俺の名を知ってやがる…」
外人「………」
承太郎「……ハッ! 読めたぜ…テメェ…」ゴゴゴ
外人「……」ゴクリ ゴゴゴ
承太郎「ディランの親父さん…だな?」
外人「……は?」
98: 以下、
外人(ディラン…?ディラン……なんだ……何かを、思い出しそうだ……)
承太郎(つうか、日本語伝わったのか…?)
外人(…ハッ…思い出したぞ!!ディランという名で生きた…あの100年の間に見ていた夢の一つだ……しかし100年間で見ていた夢はこれだけじゃないだろうッ… 記憶は箱のようになっているのか…鍵がないとひらかない仕組みならば…今回は、ディランという名が鍵だったということか…?)
外人(あぁ…!何故、このDIOは忘れていたのだ!『幸福だった時間』をッ!)
承太郎「…オイ…」
外人「……私の名は…DIOだ…覚えておけ」
承太郎「ディオ……?」
承太郎(………?)
承太郎「お前は何者なんだ…?」
外人「……ディラン…の… ……兄といったところだ」
承太郎(どんだけ年はなれてんだこの兄弟)
99: 以下、
承太郎「……あー…とりあえず、はいるか?」
DIO「……」コクリ
承太郎「……」
承太郎(たしかに、ディランに良く似ているな…。こういう時黙って頷く仕草なんかディランそのものだ。しかし…ディランは、自分の本名を「ディオ」と名乗った…コイツも「ディオ」と来たもんだ…)
承太郎(そういや両親がクズだとディランが言っていたな…もしかしたら、片親違いの兄弟なのかも知れねえな…名前が同じなのも…あれか、ドキュンネームか)納得
DIO「…?」
承太郎「行くか」
DIO「あ、あぁ…」
DIO(何だったのだ今の沈黙の時間は)
104: 以下、
承太郎「帰ったぜ」ガララッ
ホリィ「おかえりなさ?いっ、承たr…あら?お客様?」
DIO「…!」
DIO(ホリィ…あの時…このDIOに初めて『母親の愛』というものを教えた女よ…聖女よ…!)
DIO「………ディランの兄…DIOだ。よろしく。」
ホリィ「あら…!あらあら、まぁっ!よろしくおねがいしますね、承太郎の母のホリィです。ディランくんはお元気ですか?」ニコニコニコニコ
DIO「あぁ…、元気にやっている。」
DIO(そうだ…あのときの私…ディランは、この笑顔を…嬉しそうな笑顔を見るため、全く知りもしない日本語を拙くも覚え披露したのだったな…)
承太郎「…メシにしようぜ」
105: 以下、
______________承太郎の部屋
承太郎「オラ」
DIO「…?何だ。服か?」
承太郎「その顔にその派手な服。イギリスじゃ流行なのかもしれんが日本じゃ流石に目立つぜ。あと、そんなにチカチカされると俺が落ちつかねぇ」
DIO「フム、まぁこの国に馴染むためならば仕方がない。」
承太郎「フフ…ディランのときは、いちから服を買いに行かされてな…あの時は大変だった。何せ、うちには子供服なんざ置いてねぇからよ…」
DIO(あぁ…あのクレープの…。)ヌギヌギ
DIO(しかしまぁ…何とも年相応の顔をするものだな、この世界の承太郎は。)
承太郎(…着替えろとは言ったものの、コイツは良くわからん色気を放ってやがるな…。ディランも顔が整っているもんで誘拐やらを危惧したが…コイツもコイツで危険な感じがするぜ…)
承太郎(…男相手に色気なんざヤベェ話か…いや、俺は関取にもたまに色気に近いもんを感じてる、アレと同じだろう。あの強さにほれる、そう、こんな感じだ…)
106: 以下、
________________居間
ホリィ「今日はお鍋なんですけど、ディオさんのお口に合うかしら?」フフ
DIO「ディランから美味かったと聞いている。アイツの口に合うものは私の口にも合う。」
ホリィ「ならよかった!…にしても、大きいんですねぇ。承太郎の服も胸の辺りが苦しそうだわ。パパの服のほうがいいのかなァ…」
承太郎「そう変わりやしねぇだろ…」
DIO「気遣いはいらん、コレで十分だ。…フフ、うまい。」モグモグ
ホリィ「良かった!」パァッ
DIO(あぁ…この笑顔だ……。いつも遠くを見ながら笑みを浮かべていた母にも…こんな笑顔をしてほしかったものだ…)
DIO(そういえば…この世界にスタンドが発動しないことはわかった。しかし…身体は吸血鬼のままらしい…あくまで、感覚だが…牙もある…)モグモグ
DIO(だとしたら……近いうちに腹が減るだろう。咀嚼をせねばならんな…日光も避けなければ…)
ホリィ「うふふっ、承太郎、おべんとうがついてるわよ」
承太郎「うっおとしい、やめろクソアマ!自分で取れる!」
DIO(親子とは…こんなものだったのか……)
107: 以下、
ホリィ「そういえば、ディランくんのこと私何も知らないわ。教えてくださる?」
DIO「ん…あぁ、何でも聞くといい」ミカンムキムキ
承太郎(なんでこんな上からなんだ…いや、ディランも上からだったな…)
ホリィ「んーと…ディランくんは、今一体おいくつに?」
DIO「…(先程見たカレンダーと、夢の中でふと見ていたカレンダー…ざっと季節が変わった程度だろう、あの時の私は…)12…程だ。」
承太郎「へぇ。もっと行ってるもんだと思ってたが、そんなもんか」
ホリィ「日本人よりも大人びて見えるものね、DIOさんは…ええと、おいくつなのかしら。」
DIO「(このDIOの年齢か…21のときに吸血鬼になったのだから、きっとその年齢が見た目年齢だな…)21だ。」ミカンモグモグ
承太郎「!? へえ...30はいってるもんだと、思ってたぜ」
DIO「貴様に見た目年齢のことは言われたくない」
ホリィ「じゃあ、9つ離れた兄弟なんですね。そこまで離れてると、あまり喧嘩もしません?」
DIO「…まぁ、そうだな。」
108: 以下、
______________寝室
DIO(あれから…たくさんのことを話した。ディランの得意教科だの、私の学生時代の話だの…ジョナサンやエリナの名を伏せ話しても怪しまれなかったということは、この世界のジョナサンや…存在するのか知らない私は、このDIOとは全く違う人生を歩んだのだろう…)
承太郎「…?寝ねぇのか。」
DIO「…私は、少し特殊な病気でね。日光に当たれないのだ。だからイギリスでも、夜に活動し朝や昼には眠っていた…生活習慣とはなかなか抜けないものよ」
DIO(承太郎が寝静まったら、色々と確認しなければならないことがある…)
承太郎「少しも当たれねぇのか?」
DIO「あぁ。当たると発作を起こし死んでしまう。」
承太郎「…………そうか。俺はもう寝る。…おやすみ」
DIO「あぁ、おやすみ。ジョー。」
DIO(このDIOと承太郎が、就寝の挨拶を交わすとはな...永眠の挨拶を交わした仲だと言うのに…奇妙なものだ。)
109: 以下、
DIO「・・・・・」
DIO(承太郎は…眠ったな…)
DIO(まずは、以前の力がどれだけ残っているかを確認する必要がある…)
DIO(……部屋を汚してはまずい、洗面所へ向かおう。)
_________洗面所
DIO「まずは、力の程は...」自身の腕を指でピッと切りつけ
DIO「…成る程、吸血鬼としての力だけは残っているらしい」ブシャアアア
DIO「…?…ッ!…回復が…おそいッ!いや、回復をしてるのか…?していないのではないか…?!ハッ!切りつけた腕は…左腕!」右腕を左手で切りつけ
DIO「…!!やはりだ!こっちは回復をする…左側!馴染んでいない左の腕だけが回復をしないッ!!!」右腕ブシャアーピタッシュウウウ
承太郎「うるせぇ!何時だと思ってやがr」ガララ
DIO「じょ、じょうたろう・・・!(しまった!)」
承太郎「(やべぇグロイ)何してんだお前…何で切ったらそうなる?(グロイ)チッ…手当てしてやるからこっち来い!(やべぇ)」
DIO「ぐっ……(何たる屈辱だ…このDIOが、ジョースターの人間に手当てをしてもらうだと…!!!)」
111: 以下、
_________________居間
DIO「自分で出来る」ヌイヌイ
承太郎「」
承太郎(自分の腕を…自分で縫合してやがる…痛みを感じねぇのか…?)
DIO「フーッ…」包帯マキマキギュッ
承太郎「……ディランも…お前と同じ様なことをしようとした。」
DIO(あぁ…この世界が死後の世界なのかどうか調べようとしたときのことか…)
承太郎「お前ら兄弟は...もう少し、自分自身を大事にしたほうがいいぜ…プライドとかじゃあなくてだな…身体のほうだ。」
DIO「……あぁ…」
DIO(何とも滑稽な話だ。私を殺した人間がそんなことをいえるのか。)
DIO(……あぁ、この承太郎は…そんな経験をした人間ではなかったな。)
113: 以下、
_____________寝室
承太郎「俺は寝なおすが…変な気を起こすんじゃないぜ」
DIO「わかっている。」
DIO(浅はかだった…吸血鬼になってから、いやその以前から、自分の欠点だと自覚していたというのに…!過信しすぎるのだ。自分の身体を、能力を。このような何もわからない状況下で、あんなにズッパリやるもんじゃあなかった。確認程度ならば、かるい切り傷で済んだと言うのに。感覚が、鈍っているのだろう。明日、ホリィがこの傷を見たらきっと心配をする。己でやったものだと告げたら、きっと彼女は泣きだすか、怒るだろう。それは望ましくない。あぁ、こんなことしなければ良かった。)
DIO(何より、今しがた気付いたが左腕はじくじくと、僅かながらに回復をしようとはしているらしい。それはわかる。だが、そのためには身体は栄養を欲する。喉が乾いて仕方がない、生き血を身体が強く望んでしまっている!)
114: 以下、
_________________外
モブ女「あぁ?ん…もーうっ、女子が酔っ払ってるのよぉ、男は、車で送るのが常識じゃないのォ??!」フラフラヨタヨタ
モブ女「もういやんなっちゃーうっ!合コン、も、全員、くそったれよ!どの男も、パッとしない!女どもも、くそったれよ!みんな私以外ブスなんだからア?ッ!」
DIO「おじょうさん」
モブ女「何よッ......!? ……・・・・ハッ!(い、いけない!見惚れちゃうほどに、酔いがさめるほどの、イケメーン!が、外人さんよね?日本語よね?)」
モブ女「は、はひぃ...なんでしょう…?(声が裏返っちゃったわぁん!やだぁ、変な女と思われてやないでしょうねぇ!)」
DIO「随分と足元がおぼつかないようだ 大丈夫かね」歩み寄り頬に手を当て
モブ女「・・・・・・・は、い・・・」
DIO「心配だ、家まで送って差し上げたい…」ギュッ
モブ女「・・・・・・・・・・」ポー
DIO(よし…さぁ、頂こう...)指先を相手の首に当て
DIO(………もし、ホリィが、このDIOの行為を知ったら……?)
DIO(あの笑顔は...もう二度と…………)
115: 以下、
_____________________朝 居間
ホリィ「グッモーニン、承太郎!あら、DIOさんは?」
承太郎「実はかくかくしかじかで朝昼は行動できねぇらしいぜ」
ホリィ「まぁ、大変なのね!わかったわ、起こさないようにしないとね。」
___________________玄関
承太郎「さて、俺は学校に行ってくるぜ」
ホリィ「は?い!いってらっしゃいの、キスよ。」チュッ
承太郎「ぐっ。。。いい加減子離れしろ、クソアマ?!」
116: 以下、
花京院「おはよう、ジョジョ。」テクテク
承太郎「おう。」テクテク
花京院「そういえば、聞いたかい?美人な外人さんの話。」
承太郎「・・・?」
花京院「昨日、うちの生徒の姉がここら辺で凄く美人な外人さんに会ったらしくてね。不気味なほどに美人だったらしいよ。」
承太郎「・・・・・・・・(まさか…ディオか…?)」
117: 以下、
DIO(地獄だ………)布団を握り締め
DIO(あぁ、こんなに身体が欲しているのに、血を身体に取り入れることが出来ないとは。しかし、このDIOは、理性を保つことに関してはピカイチだ。空腹には慣れている、しかし、この、渇きをどうしたものか。我慢をすることは出来る、だが、いつまでもと言うわけにはいかない。棺の中にいた時は寝ていたからこそ凌げたが、今は違う。あぁ、何故。何故私は腕をこんなに大雑把に切ってしまったのか。コレに関しては昨晩から何百回と後悔した。あぁ、なんて情けないのだ。恐怖を克服することこそ生きることだのと豪語していた私といまの私はまるで違うじゃあないか。情けない。その一言に尽きる。)
119: 以下、
DIO(そもそも、何故吸血鬼などになったのか。もし、私が吸血鬼でなかったら、私が、そう、ディランと言う存在でずっとこの空条家に世話になっていたのなら・・・)
DIO(養子のような形で、ホリィは私を自らの子供のように愛してくれただろうか。承太郎は、そうなると、私の兄になるわけだ。ジョジョのように虐めようとは思わないな、あぁ、甘えったれじゃない分好感が持てる。ジョジョよりも。)
DIO(ディランは、まだ幼い分すぐにその家庭に慣れ、きっと普通の…愛されることを知っている子供になれただろう。あぁ、何とも幸せじゃあないか。無駄な妄想だと、理解はしているが、こうやって考え事をしていないと、頭がおかしくなりそうだ。)
120: 以下、
コンコン
DIO「!!」
ホリィ「DIOさーん、あ、起きてる!うふふ、安心してくださいな。ちゃーんとこのお部屋の向かいの窓は、雨戸を閉めましたからね、お日様は入ってきません!」ニコニコ
DIO(空条…ホリィ…!クソ、そうだ…この女にも、ジョースターの血は流れているッ!私の理性が、この飢えを抑え続けている間はいいが…!)
DIO「あ、あぁ…礼を言う、ホリィ。」
ホリィ「お腹すいてません?林檎を持ってきたんですけど…あ、ちゃあんと普通のゴハンも用意してますよ。」
DIO「いや…すまない、食欲がなくて…」
ホリィ「あら…そうですか、心配だわ…ウフフ、私ってばDIOさんよりウーンとおばさんなのに、何でかしらね。DIOさんが相手だと、ディラン君のようにできないというか…緊張してしまうわ。ふふ、変なの。」くすくす
DIO「・・・」
DIO(彼女に…ずっと、笑っていてほしい………母が…笑ってくれているようで…)
ホリィ「あっ、えーとォ、笑っちゃって失礼だったかしら」
DIO「いや…構わない…ずっと、ずっと笑っていてくれ……貴様の笑顔は…ディランも、私も、好きなのだ。」
121: 以下、
ホリィ「やだわ、おばさん相手に…照れちゃう、花京院くんもそうだけれど、最近の子はみぃーんな口がお上手ね」くすくす
ホリィ「…今度は、ディランくんも連れてきてくださいね。私、ちゃんとお別れできてないんです。そんなのって、かなしいわ。ディラン君も、ディオさんも、しょっちゅう遊びに来てくれていいんですよ。うふふ、でもイギリスからだと少し遠いかしら。あ、お二人の家を教えてくださったら、是非遊びに行きたいなァ」ニコニコ
DIO「…フフ、…そうだな…。今、丁度引越しをしていてね。ディランはその手伝いをしている。私は、暇になったのでこっちに来たのだ。だから、家のことはもう暫くしてから伝えよう。」
ホリィ「ありがとうございます!嬉しいわ、楽しみです」ニコニコ
ホリィ「あ、洗濯物が出来上がったみたいなので失礼しますね。何かあったら呼んで下さいね」ニコニコ
122: 以下、
DIO(あぁ……そうだ…彼女から求められ、初めて気付いた。私は彼女に何も与えてやることは出来ない。彼女が望むことはしてやれない。全うに生きてきた人間と、胸を張って向かい合わせになれる存在ではなかったのだ。)
DIO(ホリィを目の前にして、何度衝動が私を襲っただろうか。しかし、不思議なことにあの笑みを見ていると、私の獣のような衝動はいきなり大人しくなって、まるで飼い猫のように顔を洗い始める。)
???????????そのとき、背後から声が聞こえた。
???「だから言ったじゃないか、ディオ。」
123: 以下、
DIO(…!!)振り返り
DIO(ディランが夢の中で見た、ジョジョだ・・・!顔はいまだにぼやけているが、確かにコイツはジョジョに違いない。顔がぼやけて何もわからないと言うのに、何故か笑ってることだけはわかる。あぁ、不気味な夢なことだ。)
???「僕は、言っただろう」
DIO「…何のことだ?」
???「目を覚ました君が、たくさんの人との記憶を…ひとつひとつ…アルバムのようにめくって確認をしていく…」
DIO「……!」
???「それで君は、こう言うんだ!『俺は今まで何てことをしてきたのだろう』!そして君は、人を殺さなくなる!奪う側じゃなくなる!でも、与える側にもなれない!君は人よりも長く時間をかけて飢え死ぬんだ。そのながい時間を、世界は君の懺悔として捉える…」
???「僕とエリナが君に全うに生きろと言うのは、吸血鬼の君に死ねと言っていることと同じだ。僕は酷いことを君に言ったね。」 ニコニコ
DIO「・・・・・・」
???「………本心だ。」
124: 以下、
DIO(………不愉快極まりない。コイツは、俺を理解した気でいる。)
???「君は、このままずっと今の状態で生き続けるんだろう」
DIO「……」スクッ
???「…?どこに行くんだい?」
DIO「…」ガララッ テクテク
???「…? ねぇ、どこに行くんだい、教えておくれよ」タタッ
125: 以下、
____________________玄関
DIO「………」
???「………外は…日が出ているよ」
DIO「……」
???「…死ぬのかい…?嘘だ…君は自分で死ぬほど…そんなヤツじゃ…」
ホリィ「あら、DIOさん…?」
DIO「!」振り返り
ホリィ「どうしたんです、玄関で一人で…あ、日光はダメなんでしょ?だめよ、外に出たら…」
DIO「…そんなに心配そうな顔をしないでくれ。…ホリィ、私は…」
ガララッ
承太郎「…?帰ったぜ。…何してんだ、ディオ」
DIO「…私は、ディランだ。ディランは、この世には存在しない。私も…存在しない。」
承太郎「………テメェがディランだってのには 妙に納得が行くがな… それで?今回は…ちゃんと玄関から出てくんだな。その、存在しないってのが、良くわからんが…」
DIO「そこで見ているといい。私はすぐに、消えてしまう。ただ、案ずることはない。私は自分の父親も、義父も、…何人もの人間を殺している。」
ホリィ「・・・!」
DIO「ただ、ホリィ。貴様の顔を見たいがために嘘に嘘を重ねてしまったことを、詫びておく。」ガララ
DIO「……さようなら、母さん。」
DIOは、日光に身を焼かれ苦しみながら灰となって死んだ。
それを見ていたホリィは涙を流し泣き崩れ、承太郎は拳を握り締めた。
126: 以下、
「ディオ…ディオ・・・・・・さァ、行きましょうね・・・」手ギュッ
「………………母さん、ボク…あぁ、もう…はぐれないよ…。」ギュッ

127: 以下、

プッチに託した生きたまま行く天国とは別の天国に行けたのか、また夢なのか……
128: 以下、
乙、良かった
ジョジョSSでこういうのって珍しいな
130: 以下、
乙。DIOェ……
救いは……救いはないんですか……。これじゃぁ、あんまりだぁぁ……
131: 以下、
これでこそ DIOは、いやディオは救われたんだよ
132: 以下、
ありがとうございました。
また気が向いたら、リサリサを探すジョセフの話とかその世界と同じジョナサンとディオの話もかきたいなと思っています。
ちなみに軽く解説
限りなく原作に近いどこぞの世界のディオが100年の眠りに付く

眠っている間に夢を見続ける。その夢の中で、ディオはいろんな世界を経験するもどれも記憶には残らない。
ディオの魂が見る夢、ディオの魂が望む世界に魂は寄り付いていく。その逆もあり。悪夢を経験することもしばしば。

ディランとしての夢も数ある経験の一つ。
100年の間でいくつもの経験をするもどれも覚えていない。けれどディオの中に僅かに残るジョナサンの魂はそれを全て見てきている。

ディオが目を覚ます。しかし夢の記憶はなく100年は本当の空白に。DIOとなる。

限りなく原作にちかいどこぞのジョースター一行との限りなく原作に近い戦い、その末に死を迎える。

DIOの魂は消える直前、最後の最期に母親を強く求める。その結果一番『母の愛』を感じた「ディランがいた世界」に魂が寄る

「ディラン」としての記憶を取り戻す、というよりは思い出す?取り込む?ディランが自分と重なる。結果、母の愛を知ってしまい、「DIO」は「DIO」でいられなくなる
(DIOは生涯で母の愛に満たされたことがなく、その人生の末にDIOという魂が出来上がっているため、幼い時期に『母の愛』に絆され犬さえ攻撃できなくなったディランを取り込んでしまってはDIOの魂は本来のあり方を保てなくなった)

DIOの魂が不安定になったことで{DIOの思い込みが生んだ『ジョナサン』(???)}が現れる。ディランのときは夢の中でしか出てこなかった(???)が普通に出てきたのはDIOの魂の存在自体が不安定になったため。

DIOは無意識に自覚していた「自分自身や自分の人生に対しての自信の損失」を(???)を介してようやく意識する。曲がり曲がってしまうも、結果的にDIOの魂は『母の愛』を羨望し、その望みでたくさんになる。最期はホリィに「目の前の男は殺人鬼だから死んでも悲しむ必要はない」ことを伝え自害。
おかしなところは多々あるかと思います。
それでも読んで下さってありがとうございました。初SS,楽しかったです。
最期のディオが母に会うシーンが実際に会えたのか夢なのかは皆さんのご想像にお任せいたします。
133: 以下、
ひさびさに見た良ジョジョSS
ディ・モールト乙
135: 以下、

解説なくても本編で十分伝わったよ
面白かった。こういうしっとりSSもいいな
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