穂乃果「ガッチャ!いいデュエルだったね!」 Part3back

穂乃果「ガッチャ!いいデュエルだったね!」 Part3


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1:
―理事長室―
絵里「失礼します」
理事長「あら、綾瀬さん、東條さん。何の用かしら」
絵里「生徒会としても学校存続のため、活動をしていこうと思います」
絵里「発表には入学希望者が定員を下回った場合、廃校という決定をせざるを得ない、とありました」
希「つまり、定員を上回れば廃校にはならないということですよね?」
理事長「確かに。ですが、そう簡単に生徒が集まらないからこの結果なのです。何か良い方法があるんですか?」
絵里「それは……」
理事長「思いつきで行動しても簡単に状況は変わりません。生徒会は今いる生徒の学園生活をより良くすることを考えるべきです」
絵里「でも!このまま何もしない訳には!」
希「……えりち」
絵里「っ……!」
理事長「ありがとう、綾瀬さん。その気持だけありがたく受け取っておきます」
絵里「…………」
72:
―生徒会室―
絵里「なんなのよ理事長は……」
希「まあまあえりち……理事長だってウチらの気持ちはわかってくれたはずや」
絵里「でも!このままじゃ……私達は何もしないで母校がなくなるのを黙って待ってろってこと!?」
希「…………」
希「……そうやな」
絵里「そんなの……何が生徒会長よ……」
希「……別にえりちが悪いわけやあらへんよ」
絵里「…………」
希「……」
希「はっ!」
73:
絵里「な、何よ急に……」
希「カードの声が聴こえる!」
絵里「ま、またそれ?」
希「ホンマにウチには聞こえんねんて!むむっ、誰か来るみたいや!」
絵里「新学期早々、誰が生徒会に用があるのよ……」
希「これは最近ウチらが合った人みたいや……ひー、ふー、みー……3人や!」
絵里「また適当な事言って……」
「たのもー!」
「穂乃果っ!こういう時はノックからです!」
「え!?そこなの海未ちゃん!?」
絵里「……」
希「ほら、言ったとおりやろ?」
絵里「……はぁ どうぞ、開いてるから入ってきて」
74:
穂乃果「失礼します!」
希「おお!これは南ことりちゃんにそのご友人2名様やん。ようこそ生徒会室に」
絵里「それで、ご用件は何かしら?」
穂乃果「部活の設立の申請に来ました!」
海未「こちらが申請書類です」
希「へぇー、どれどれ……ほ?、決闘部ね。面白そうやん♪」
絵里「……どうしてこの時期に新しい部活を作るの? あなた達、2年生でしょう?」
穂乃果「廃校をなんとか阻止したくて…… A-RISEって凄い人気なんです。だからっ!私達はラブライプでA-RISEに勝って、音ノ木坂を有名にしたいんです!」
絵里「ラブライブ……?」
穂乃果「違います!ラブライbuじゃなくてラブライpuです!」
ことり「穂乃果ちゃん、話がややこしくなるから……」
海未「この人が言っているのは『第1回ラブ・ライディングデュエル・グランプリ』、今度開催される大会のことです」
絵里「……まあ、ラブライブだかラブライフだかは知らないけれど、そんな理由なら認めるわけにはいかないわ」
穂乃果「そんなっ!」
絵里「部活は生徒を集めるためにやるものじゃない……思いつきで行動したところで、状況は変えられないわ」
穂乃果「でも……!」
絵里「変なこと考えてないで残り2年……自分のために何をするべきか、よく考えるべきよ」
75:
希「まあまあえりち、その辺にしとき」
絵里「……っ」
希「別にデュエルの大会に出るだけなら、何も新しく部活を作らんでも個人でチーム作ってエントリーすればいいんやない?」
海未「……それじゃ駄目なんです」
希「でもデュエルするのに部活は関係ないやん?」
海未「私達の目的はこの大会で勝ち進み、音ノ木坂学院の名を上げることです」
海未「その為には、この学校に正式に認可された部活動の代表として、私達は出場しなければなりません」
希「なるほどね?、そらそうやなぁ」
穂乃果「じゃ、じゃあ!認めて頂けますね!?」
希「うーん、でもそういうわけにはいかへんな」
穂乃果「え、えー!?」
希「君たち、生徒会規約は読んだ?」
穂乃果「こ、ことりちゃん読んだ……?」
ことり「読んでない……海未ちゃん読んだ?」
海未「……いえ」
76:
希「部活は同好会でも最低……あれ?何人やったっけ、えりち」
絵里「……5人よ」
希「そうそう!最低でも5人必要なんよ」
海未「ですが、部員が5人以下のところも校内にはたくさんあるって聞いています」
絵里「……設立した時にはどこも5人以上居たはずよ」
希「つまり、あと二人やね。集めたらまたおいでな」
穂乃果「あと二人……分かりました 行こう、二人とも」
希「さっきの……誰かさんに聞かせたいセリフやったなぁ?」
絵里「……いちいち一言多いのよ、希は」
希「それが副会長の仕事やし、ね♪」
―――――――――
――――――
―――
77:
穂乃果「むぅー、会長さんのケチ……」
ことり「今回は最低5人必要だって知らなかった私達に非があるから……」
海未「今日は仕方ないですよ、穂乃果」
穂乃果「でも、5人必要だって教えてくれたのは副会長さんの方だよ?」
穂乃果「会長さんの方は5人必要だって知ってたのに教えてくれなかったんだから……」
穂乃果「あの人は私達に、黙ってこの学校が無くなるのを待ってろっていうわけでしょ……?」
海未「生徒会長だって、私達の気持ちは分かってくれたはずですよ」
ことり「そうだよ、それに、この学校が無くならないように私達で頑張るんでしょ?」
穂乃果「……」
穂乃果「……うん、そうだったね!」
穂乃果「よーし、頑張るぞー!」
78:
海未「それじゃあ、これから私達がしなければならないことを確認しましょう」
ことり「まずひとつは部員を集めること、だね」
穂乃果「部活設立のためにはあと二人……皆で友達とかに聞いてみる?」
海未「そうですね、とりあえずはそうしましょう」
海未「そしてもう一つ、大事なことがあります……」
ことり「……あ!そうだね!」
穂乃果「確かに!ほのか、大事なことを忘れてた……!」
海未「ええ、それは……」
「「「チーム名!!!」」」
海未「さすが私達、以心伝心」
ことり「幼馴染みの絆は……」
穂乃果「伊達じゃない!」
―――――――――
――――――
―――
79:
穂乃果「でもなかなか思いつかないね……」
ことり「何か私達に特徴があればいいんだけど……」
海未「3人とも性格も使うデッキもバラバラですもんね」
穂乃果「じゃあ単純に3人の名前を合わせて『穂乃果・海未・ことり』!」
ことり「漫才師みたいだね……」
海未「ここは3と言えばやっぱり、3体のモンスターで出せるあのシンクロモンスターですよ」
穂乃果「あのシンクロモンスター?」
海未「ふふ、チーム・トリシューラなんてどうです?」
穂乃果「……なんだか凄く恨みを買いそう」
海未「格好いいじゃないですか」
ことり「二人ともさ、私達3人だけのチーム名って前提で話してるけど……これから部員も集めるんだよ?」
穂乃果「……あ」
海未「……あ」
80:
―掲示板前―
穂乃果「と、いうわけで!」
穂乃果「グループ名募集中ってポスターを掲示板に貼ってみました!!」
海未「丸投げですか……」
穂乃果「海未ちゃんだってまともな案出せなかったくせにー!」
ことり「まあ私達は一応この学校の名前を背負って大会に出る予定なんだし、学校のみんなからアイデアを募集するっていうのはありなんじゃないかな」
海未「た、確かに……一理ありますね」
穂乃果「でしょでしょ!?ついでに部員募集中のポスターも貼って一石二鳥だよ!」
穂乃果「よーし!じゃあデュエルの練習だぁー!」
ことり「……どこで?」
81:
―校庭―
穂乃果「うーん、ここだと邪魔になりそうだね……」
海未「他の部が活動していますから、仕方ありません」
―体育館―
穂乃果「うわー、全部使ってる……」
ことり「ここも他の部がつかってるもん、しょうがないよ」
―廊下―
穂乃果「ダメだ?、開かないよー!」
ことり「鍵がかかってる……」
海未「空き教室も使えないみたいですね……」
―屋上―
穂乃果「……で」
海未「ここしかないようですね……」
82:
ことり「日陰もないし、雨が降ったら使えないし、日の光でカードが痛みそうだし、風でカードが飛びそうだけど、贅沢は言ってられないよね」
海未「悪いことばかりじゃないですか……」
穂乃果「でもここなら音とか気にしなくてすみそうだよ。それにモンスターも広いところの方がのびのび動けそうだし!」
穂乃果「よーし!それじゃあ早、頑張ってれんしゅ…………あ!」
海未「……あ!」
ことり「……あ!」
穂乃果「大変だよ!ほのかたち大事なことを忘れてた!」
海未「ええ!私も今そのことに気が付きました」
ことり「とってもとっても大事なことだよね!」
穂乃果「このままじゃ練習できないよ……」
ことり「そうだね……」
海未「それでは、今日のところはここで解散して、その件について各自考えるようにしましょう」
―――――――――
――――――
―――
―掲示板前―
花陽「デュエル部……」
凛「かーよちん!」
花陽「凛ちゃん!」
凛「どうしたの?」
花陽「え?あ、わわわわ、何でもない……」
凛「さ、帰ろ!」
83:
穂乃果「う?ん……どうしよう、Dホイール……」
穂乃果「ライディング・デュエルの大会だもんね、Dホイールがないと始まらないよ……」
穂乃果「だけど私達三人ともDホイールなんて持ってないし、今から買おうにもそんなお金は無いし……」
穂乃果「あ!それならDホイール持ってる人を勧誘して部員にしちゃえばいいんだよ!」
穂乃果「……でも、そんな人都合よく見つかるかなぁ」
穂乃果「海未ちゃんとことりちゃんは家で考えるからって、先に帰っちゃうし……」
ギュルル!ブロロロロ!
穂乃果「ん? ん?」
穂乃果「……エンジンの音?」
穂乃果「なんで学校でエンジンの音?」
穂乃果「こっちかな?いやこっち?やっぱこっちだ!こっちから聞こえる!」
―――――――――
――――――
―――
84:
真姫「なかなか調子がいいわね……学校に捨ててあったジャンクパーツのくせにやるじゃない」
真姫「だけどこっちは……やっぱり一度分解した方が良さそうね、ふふ、腕がなるわ……」
穂乃果「わぁー!すごいすごいすごい!」
真姫「ヴェエエ!?」
穂乃果「これあなたのDホイール!?」
真姫「そうだけど……」
穂乃果「とーっても格好いいねっ!」
真姫「べ、別に……」
穂乃果「それに、あなたアイドルみたいに可愛いっ!」
真姫「……っ!」
穂乃果「あの!いきなりなんだけど……あなた、私と一緒にラブライプに出てくれない!?」
真姫「……何それ、意味分かんない!」
穂乃果「だよね……あはははは……」
穂乃果「…………はぁ」
真姫(ラブライプって何……?)
85:
―次の日―
穂乃果「やっぱりあの娘に協力してもらえないかなぁ」
穂乃果「あの娘のリボンの色……1年生の色だったから、きっと新入生だよね」
穂乃果「と、いうわけで!」
穂乃果「1年生の教室に来てしまいましたぁー!」
穂乃果「1年生の皆さん、こんにちは!デュエル部の高坂穂乃果です!」
凛「……誰?」
花陽「デュエル部って……」
穂乃果「あれ?まったく浸透してない……!?」
真姫「ヴェエ……昨日の!」
穂乃果「あ!あなた、ちょっといい!?」
―――――――――
――――――
―――
86:
真姫「お断りします」
穂乃果「お願い!部員になるのが駄目なら、貸してくれるだけでもいいから……」
真姫「お断りします!」
穂乃果「……もしかして、あのDホイール、動かないの?」
真姫「そんなわけないでしょ!」
真姫「……ただ私にはそんなことをしている暇はないんです」
穂乃果「学校に生徒を集める為なの!」
真姫「興味ないです」
穂乃果「え?!?」
真姫「私は教室に戻ります!」
穂乃果「行っちゃった……『お断りします』って海未ちゃんみたい……」
穂乃果「……」
穂乃果「『そんなことをしている暇はない』、か……」
穂乃果「でも昨日、バイクを弄ってる時、とっても楽しそうだったよ……?」
87:
―昼休み―
穂乃果「また1年生の教室に来ちゃったけど、あの娘……ダメだ、いない……」
凛「にゃ?」
花陽「もしかして……西木野さん、ですよね?」
穂乃果「そうそう!西木野さんっていうんだ!」
花陽「はい……西木野、真姫さん」
穂乃果「用があったんだけど、この感じだとどこか行っちゃってるみたいだね……」
凛「図書室じゃないですか?」
穂乃果「図書室?」
凛「あの娘、あんまり皆と話さないんです。休み時間はいつも図書室だし、放課後はすぐにどこかへ行っちゃうし」
穂乃果「そうなんだ……ありがとう、二人とも!」
花陽「……あ、あの!」
穂乃果「ん?」
花陽「頑張ってください……大会」
穂乃果「うん!頑張るよ!」
88:
―図書室―
真姫(やった!『それはどうかなと言えるデュエル哲学』が借りられてない!)
真姫(やっと読める……!)
穂乃果「あ!真姫ちゃん!」
真姫「ヴェエエ!」
穂乃果「その本って、もしかして!?」
真姫「こ、これは!……別に私が読みたいわけじゃなくて……!」
穂乃果「やっぱり!海未ちゃんも持ってるよこれ!」
真姫「え、え!?プレミア付きの伝説の絶版本なのに!?」
穂乃果「これ、そんなに凄いんだ?!」
真姫「そ、そんなことより!何の用ですか!?何度来たって同じですよ! ……失礼します!」
穂乃果「あー待ってよー」
穂乃果「……この本、借りなくていいのかな?」
89:
―放課後―
穂乃果「真姫ちゃん!」
穂乃果「……」
穂乃果「居ない……!」
―翌日―
穂乃果「真姫ちゃん!」
真姫「ヴェエ!」
穂乃果「待ってよー!」
―廊下―
穂乃果「真姫ちゃん!!」
真姫「ヴェエエ!!」
穂乃果「違うってー!」
―図書室―
穂乃果「真姫ちゃん!!!」
真姫「ヴェエエエ!!!」
穂乃果「ちょっとー!」
―アルパカ小屋―
真姫「ここなら見つからないでしょ……」
穂乃果「真姫ちゃん!!!!」
真姫「ヴェエエエエ!!!!」
穂乃果「逃げないでー!」
90:
―音楽室―
真姫「さすがにここまで来ないでしょ……」
真姫「……」
真姫「…………」
真姫「よし、大丈夫そうね……」
真姫「じゃあ、えーっとモンスターをセットしてターンエンド、っと」
真姫「もう一人の私のターンね、ドロー!えーっと、どうしようかしら……」
穂乃果「真姫ちゃん!!!!!」
真姫「ヴェエエエエエ!!!!!」
穂乃果「あ、一人デュエルだ!」
真姫「ち、違うわよ!」
穂乃果「私もよくやるよ、一人デュエル」
真姫「だから違うって!」
穂乃果「あのね、もう一人の私、すっごく強いんだよ!なんだかほのかの考えてることが全部わかるみたい!」
真姫「いや、そりゃそうでしょ……」
92:
真姫「っていうか!しつこいですね!」
穂乃果「そうなんだよね?、海未ちゃんにいつも怒られちゃうんだ」
真姫「何度来たって、私の答えは変わりませんよ!」
穂乃果「そっちもあるけど……真姫ちゃんさ、昨日借りなかったでしょ?この本」
真姫「『それはどうかなと言えるデュエル哲学』……!! あ、あなたが借りたんですか?」
穂乃果「ううん。昨日はすぐ別の人がこの本を借りちゃって……だから海未ちゃんに貸してもらったんだ」
真姫「まさか!これが欲しけりゃ部員になれってわけ!?」
穂乃果「そんなつもりじゃないよ、真姫ちゃんはこの本読みたかったんでしょ?だから、ほら」
真姫「え、え……?本当に貸してくれるの……?」
穂乃果「うん!海未ちゃんもいいって言ってくれたから!」
真姫「ほ、ホンモノだ……!」
穂乃果「真姫ちゃんは凄いね、難しいことがいっぱい書いてあってほのかにはよくわからなかったよ、えへへ」
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真姫「ありがとうございます……その海未って人も」
93:
真姫「でも、私の意思は変わらないですよ」
穂乃果「うん、だからその本を読み終わった時に、もう一度だけ聞きに来るよ」
穂乃果「……その時ダメって言われたら、すっぱり諦める」
真姫「……答えが変わることは無いと思いますけど」
穂乃果「だったらそれでもいい」
穂乃果「でも、そしたら……いつかあのDホイールに私も乗せてくれないかな?」
穂乃果「きっと、とっても早いんだろうなぁ……その景色、真姫ちゃんと一緒に見たいな」
真姫「……」
穂乃果「それじゃあ私は帰るね。バイバイ、真姫ちゃん」
真姫「……ま、待ちなさい!」
穂乃果「ん?」
94:
真姫「私とデュエルしなさい!あなたが勝ったらあのDホイールは……いや!新しくもっと凄いのを作ってやるわよ!」
穂乃果「ほ、ほんと!?」
真姫「でも私が勝ったら……もう私に関わらないで!」
真姫「そ、それと……私が一人デュエルをしたことは黙っててもらうわ!」
穂乃果「別に言いふらしたりなんてしないよ。ほのかもよくやるし」
真姫「そんなの、信じられるわけないでしょ!?」
穂乃果「う?ん、でもほのか、そんなデュエルはしたくないなぁ」
真姫「なんで?あなたが勝ったら新しくDホイールを作ってあげるって言ってるのよ」
穂乃果「デュエルって何かを賭けてやるものじゃない。楽しいから……やりたいからデュエルするんだよ」
穂乃果「それに、私が負けたらもう真姫ちゃんとお話できないでしょ?私、もっと真姫ちゃんと仲良くなりたいな」
真姫「は、はぁ?!?」
穂乃果「じゃあさ!普通にデュエルしようよ!一度デュエルすればみんな友達だもん!」
真姫「なによ、その理屈……普通にデュエルするだけじゃ私にメリットが無いじゃない」
穂乃果「メリットならあるよ。だってデュエルができる!そして私達は友達になれる!」
真姫(デュエルすれば友達……?)
真姫(ふざけないでよ……そんなわけないじゃない……)
真姫「……いいわ、普通にデュエルしましょう」
穂乃果「本当!?よし、やろう!」
真姫(デュエルなんかで仲良くなれるわけないことを、私がこのデュエルで証明してあげるわ……!)
「「デュエル!」」
131:
真姫「先行は私がもらうわ!」
穂乃果「お、やっぱりやる気だね真姫ちゃん!」
真姫「やっぱりって何よ!」
真姫「ふん、私はモンスターをセット、カードを1枚伏せてターンエンド!」
【真姫LP4000 手札3】
モンスター
 セット1枚
魔法・罠
 伏せ1枚
穂乃果「よし、私のターン!ドロー!」
穂乃果(真姫ちゃんの1ターン目の行動はカードを伏せただけ……)
穂乃果(うーん、そういえばあの難しい本には『1ターン目にセットされるモンスターは守備力が高かったり、リバースモンスターだったりすることが多い』って書いてあったような……)
穂乃果「ねえ、真姫ちゃん」
真姫「……何よ」
穂乃果「真姫ちゃんが今セットしたモンスターって何?」
真姫「……そんなこと言うわけないでしょ」
穂乃果「じゃあ、真姫ちゃんってどんなデッキ使ってるの?」
真姫「じゃあって何よ!だからそんなの相手に教えるわけないでしょ!?」
穂乃果「あはは、だよね……」
132:
穂乃果(ま、難しいこと考えてもわかんないし、いつもどおりやるだけだよね!)
穂乃果「よし!私は手札から《E・HERO エアーマン》を召喚!」
エアーマン『カゼガーヨンデルー』(ATK1800)
穂乃果「エアーマンは召喚、特殊召喚に成功した時、私はデッキから『HERO』と名のつくモンスターを1体手札に加える事ができる!」
穂乃果「エアーマンの効果を発動して私は《E・HERO スパークマン》を手札に加えるよ」
穂乃果「それじゃあバトル!エアーマンでセットモンスターに攻撃!」
真姫「私のセットモンスターは《ボタニティ・ガール》(DEF1100)よ 破壊されるわ」
穂乃果「あれ?普通に倒せちゃった」
真姫「倒されるのがこの子の役目なのよ」
真姫「《ボタニティ・ガール》の効果を発動 このカードがフィールドから墓地に送られた時、私はデッキから守備力1000以下の植物族モンスターを手札に加えることができるわ」
真姫「私はこの効果で、デッキから守備力0の植物族モンスター《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》を手札に加えるわ」
穂乃果(フェニキシ?フェニキッス?……うーん、むずかしい)
穂乃果「カードを1枚伏せて、私はターンエンドだよ」
【穂乃果LP4000 手札5】
モンスター
 エアーマン(ATK1800)
魔法・罠
 伏せ1枚
【真姫LP4000 手札4】
モンスター
 無し
魔法・罠
 伏せ1
133:
真姫「私のターン、ドロー!」
真姫「……ふふ、バカ正直に攻撃してくれたお陰でパーツはすべて揃ったわ」
真姫「私は魔法カード《トレード・イン》を発動よ」
真姫「手札のレベル8モンスター《姫葵マリーナ》を墓地に送り、デッキから2枚ドロー!」
真姫「そして《ローンファイア・ブロッサム》を召喚!」
ロンファ『ダーリン!ユービワーイ!』(ATK500)
真姫「《ローンファイア・ブロッサム》の効果発動!自分フィールド上の植物族モンスターをリリースし、デッキから植物族モンスターを1体特殊召喚するわ!」
真姫「私は《ローンファイア・ブロッサム》自身をリリース!」
穂乃果「え!?せっかく出したのにリリースしちゃうの!?」
真姫「これくらい後からいくらでも生えてくるから問題ないわ」
真姫「私は《ローンファイア・ブロッサム》の効果でデッキから《シード・オブ・フレイム》を特殊召喚!」
シードオブフレイム『イッチャウカイ?』(ATK1600)
真姫「そして手札から攻魔法、《炎王炎環》を発動!」
真姫「自分フィールド上の炎属性モンスターを破壊し、墓地から別の炎属性モンスターを特殊召喚するわ!」
穂乃果「え!?せっかく出したのに破壊しちゃうの!?」
真姫「それがこの子の役目なの!フィールドの《シード・オブ・フレイム》を破壊して墓地の炎属性モンスター、《姫葵マリーナ》を特殊召喚!」
マリーナ『アイナンテホシクナイト』(ATK2800)
穂乃果「あ、可愛い!」
真姫「当たり前よ!私のカードなんだから!」
134:
真姫「さらに破壊された《シード・オブ・フレイム》の効果発動!」
真姫「このカードは破壊された時、墓地にあるこのカード以外のレベル4以下の植物族モンスターを自分フィールド上に特殊召喚するわ!」
真姫「来なさい!《ローンファイア・ブロッサム》!」
ロンファ『イッチャッタ!』(ATK500)
穂乃果「本当にまた生えてきた!」
真姫「さらに《シード・オブ・フレイム》のもう一つの効果!相手フィールド上にシードトークンを特殊召喚!」
シードトークン『ネエソレハタダノジョーダン!』(DEF0)
穂乃果「この子、私にくれるの!?ありがとう、真姫ちゃん!」
真姫「いや、そういうわけじゃないけど……っていうか、さっきからうるさいわね!」
真姫「もう一度《ローンファイア・ブロッサム》の効果発動!自身をリリースしてデッキから《フェニキシアン・シード》を特殊召喚!」
フェニキシアンシード『ゴーインニゴウカイニ』(ATK800)
穂乃果「フェニキシアン?なんだか聞いたことあるような……」
135:
真姫「これで準備は整ったわ、私は《フェニキシアン・シード》の効果を発動!」
真姫「自身を墓地に送り、手札から《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》を特殊召喚!」
アマリリス『ヒキヨセラレテ』(ATK2200)
穂乃果「あ!さっきのだ!」
真姫「あなたが攻撃してきてくれたおかげで手札に持ってくる事ができたわ」
真姫「お礼に魔法カード《フレグランス・ストーム》を発動してあげる」
真姫「フィールド上の植物族モンスターを破壊し、カードを1枚ドローするわ」
穂乃果「ええ!?せっかく強いの出したの破壊しちゃうの!?」
真姫「それがこの子たちの役目なのよ……って違うわよ、しつこいわね!!植物族なら私のフィールド以外にもいるでしょ!?」
穂乃果「え?も、もしかして?」
真姫「私が破壊するのはあなたの場のシードトークンよ!」
穂乃果「そんなぁ!私、大事にしようと思ってたのに!」
真姫「しなくていいわよ……むしろ邪魔なトークンをどかしてあげるんだから感謝してほしいわね」
真姫「あなたの場のシードトークンを破壊しカードをドロー!」
真姫「そしてこの効果でドローしたカードが植物族モンスターであった場合、私はもう一枚ドローできるわ」
真姫「今、私が引いたカードは《椿姫ティタニアル》、この子も植物族よ」
真姫「よってもう1枚ドロー!」
136:
真姫「もうこれくらいでいいわね、バトルよ!《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》でエアーマンに攻撃!」
真姫「フレイム・ペタル!」
アマリリス『デモデモムダヨ』
穂乃果「くぅ……!」
【穂乃果LP4000→3600】ピピピピピ
真姫「この瞬間《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》の効果発動!ダメージ計算後に自身を破壊!」
穂乃果「ええ!?攻撃したら死んじゃうの!?」
真姫「美しく燃えるでしょ?それがこの子の仕事なの」
真姫「さらに《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》の効果発動!このカードが破壊された時、相手に800ポイントのダメージを与えるわ!」
真姫「冷たい火傷を教えてあげる!スキャッター・フレイム!」
穂乃果「きゃあ!」
【穂乃果LP3600→2800】ピピピピピ
真姫「そして《フェニキシアン・クラスター・アマリリス》が破壊されたことにより《姫葵マリーナ》の効果発動」
真姫「マリーナがフィールドに存在するとき、自分フィールド上の植物族モンスターが破壊された場合、相手フィールド上のカードを1枚破壊するわ」
真姫「さあ、その伏せカードを破壊してもらうわよ」
真姫「これであなたの場はがら空きね。そしてマリーナの攻撃力は2800、あなたのライフも2800」
真姫「ジャストキルで終わりよ」
真姫「……私はこれっぽっちの友情も、あなたに感じてなんかいないけれど、ね」
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