雪乃「私たちの写真を……ですか?」back

雪乃「私たちの写真を……ですか?」


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1:
山なし落ちなし短し
2:
平塚「邪魔するぞー」ガラガラ
雪乃「……先生、ノックを」
平塚「すまんすまん、次は気を付けよう」
平塚「さて、今日は一つ依頼を持ってきてやったぞ」
八幡(うへぇ……)
平塚「そこ、露骨に面倒くさそうな顔をするな」
結衣「いいじゃんヒッキー、久しぶりの依頼だよ!たまには活動しないと!」
平塚「大丈夫だ、比企谷。今回は君の手を煩わせることはない。安心したまえ」
八幡「?」
雪乃「それで、依頼の内容は?」
平塚「ああ、実はな……」
3:
雪乃「私の写真を学校のホームページに?」
平塚「そうだ、受験生用のページに使いたい、それから在校生の声ということで軽い原稿も書いて欲しい」
結衣「へー!ゆきのんすごーい!」
平塚「由比ヶ浜、君の分もだぞ」
結衣「へ?」
八幡(あー、俺の手を煩わせないってそういうことかー)
雪乃「なぜ私たちなのですか?」
平塚「それはな……」
結衣「それは……?」
平塚「見た目がいいからだ」
結衣「……へ?」
4:
雪乃「それが理由なのですか?」
八幡「いや、まぁ妥当な理由なんじゃね。原稿なんていくらでも作りようがあるからな。むしろ受験生を惹き付けるためならモデルさえ良ければそれで十分まである」
平塚「まぁ、概ね比企谷の言う通りだな」
雪乃「理由はわかりましたが、それなら私たち以外にも候補はたくさんいたのではないですか?」
結衣「そうだよねー、私よりかわいい子とかいっぱいいるし。優美子とか姫菜とか、サキサキもかわいいし」
八幡(戸塚とかな)
平塚「ホームページに載るだけとは言え見た目だけ良ければいいと言うものでもない。ホームページで見た在校生に憧れてこの学校を志望する者もいるだろう。そうなるとホームページ上の人物と実際の人物のギャップは少ない方が好ましいのでな」
5:
平塚「三浦や川崎は素行がいいとは言い難い。海老名は……この間の作文には驚かされた、攻めだとか受けだとか……いや、なんでもない……」
八幡(ぶれないなあいつ……)
平塚「その点二人は問題ないだろう。雪ノ下は成績常に学年トップ。品行方正で教師陣からの信頼も厚い。学生の手本のような生徒だ」
八幡「それだと由比ヶ浜が選ばれる理由がわかりませんね」
結衣「ちょっと!どういう意味だし!」
平塚「誰も彼もが勉学だけを目的に学校を選ぶわけではあるまい。もちろん学生の本分は勉強だが、同時に楽しい学生生活を送れるかどうかもまた受験生にとっては重要だ。由比ヶ浜はいかにも充実した学生生活を送っていそうな生徒だろうということで選んだ。雪ノ下が学生のお手本なら由比ヶ浜は女子高生のお手本のといったところか」
結衣「そ、そうかな……えへへ//」
八幡(勉強については全くフォローされてないんですがいいんですかね……)
6:
八幡「つーか、たかが受験生用のホームページの写真のために随分慎重な人選なんすね。そこまでしなくても総武はこの辺じゃそれなりの進学校なんだから普通に志望者集まるでしょう」
平塚「それもそうだが、そういった立場に甘えてなにもしない訳にもいくまい。特に昨今は少子化だからな。どうも独身の人口が増えてるらしいな。結婚できないのは私だけじゃないと言うことだ、ふははは」
雪乃「……」
結衣「……」
八幡(結婚しないのと結婚できないのとには大きな差があると思うんですが、っていうか誰か早くもらってあげて)
7:
結衣「と、ところでその……ヒッキーは……?」
雪乃「……由比ヶ浜さん、それを聞くのは酷というものよ。その男の目を見れば彼の写真なんてとても使いようが無いのは一目瞭然でしょう。あまり言いにくいことを言わせないでちょうだい」
八幡「雪ノ下さん?絶対言いにくいなんて思ってないよね?気持ちいいくらいに淀みなく言ってるよね?」
雪乃「あら、私だってこんなこと言うのは非常に心苦しいのだけれど、伝わらないかしら?」
八幡「ねーよ。この上なく堂々としてるから今のお前」
結衣「やー、で、でもさー、ヒッキー確かに目はあれだけど、それ以外は結構カッコ……//見られなくはないレベルじゃん?//」
八幡「お前それ誉めてるつもりなの?完全に貶してるよね?」
結衣「そ、そういう意味じゃなくって……//もう、せっかくフォローしてるのにっ!」
八幡「いや、全然出来てないからね」
8:
平塚「残念ながら男子の枠はもう埋まっててな。それで、どうだね?受けてもらえるか?」
結衣「どうする、ゆきのん?」
雪乃「わ、私は……その、由比ヶ浜さんも一緒なら受けてもいいとおもってるわ……//」
結衣「ほんと!?あたしもゆきのんが一緒ならいいよっ!」
雪乃「そ、そう……//じゃあ決まりね」
八幡(はいはいごちそうさま)
平塚「そうか、助かるよ。撮影日はまた追って連絡する。それから、今日の活動はこれくらいでいいから二人は職員室に原稿用紙をとりに来てくれ」
雪乃「わかりました」
9:
撮影日
いろは「なんで先輩がここにいるんですか?もしかして私に会いたかったからとかですか?すいません先輩らしからぬアプローチはちょっと嬉しいですがまだちょっと無理ですごめんなさい」
八幡「なんも言ってねーだろ……つーかお前こそなんでいるんだよ」
いろは「あれ?知らないんですか?総武高ホームページの管理の一部は生徒会も担ってるんですよ。これって生徒会の仕事なんですかね?ほんとふざけてますよね」
八幡(こわい、いろはすこわい)
いろは「まぁそういうわけで、ホームページ用の写真撮影も生徒会の仕事ってことです。それで、先輩は?まさかとは思いますが先輩の写真が載る訳じゃないですよね?」
10:
八幡「俺だって来たくて来た訳じゃねえよ。『今回の依頼、あなたにはこれっぽっちも役割はないけれど奉仕部への依頼という形である以上あなたも顔を出すのが筋というものじゃないかしら』って誰かさんがな」
いろは「うっわー、今のもしかして雪ノ下先輩の真似ですか?気持ち悪いですね」
八幡「ばっかお前割りと特徴とらえてるって一部ではだな……」
いろは「先輩、うしろうしろ」
雪乃「コホン……」
結衣「や、やっはろー」
いろは「雪ノ下先輩、結衣先輩、こんにちはでーす!」
雪乃「こんにちは、一色さん。ところで比企谷君、面白い特技を持ってるわね」ニコ
八幡(こわい、ゆきのんこわい)
11:
雪乃「あなたの言う一部って言うのは誰のことなのかしら?……ごめんなさい、友達の少ないあなたが言う『一部』ってそれはもうかなり近しい間柄になるのでしょうね。今度その昆虫を紹介してもらえるかしら?」
八幡「いや、あの、そんな俺に親しい人間の友達がいるはずないみたいな言い方しなくてもいいじゃないですか……」
雪乃「ん?」ニコ
八幡「スミマセンデシタ……」
雪乃「わかればいいのだけれど」
いろは「ではではー、ぱぱっと済ませちゃいましょう!あ、先輩は邪魔なので隅っこに座っててください」
八幡「お、おう……まじでなんのために来たんだ俺……」
12:
結衣「ヒッキー、ど、どうかな、変なところとかない?」
八幡「ん?まぁいつも通りなんじゃねえの?そういえばお前ちょっと髪切った?」
結衣「……」
八幡「え、なに?なんか俺変なこと言った?」
結衣「いや、まさかヒッキーに気づいてもらえるとは思わなくて……//」
八幡「いや、そりゃお前あれだ、ボッチは人間観察が得意だからな。それに毎日部活で顔をあわせてんだからわかるだろ、普通に」
結衣「そうかな……?で、へ、変じゃない?」
八幡「だからいつも通りだっての。まあお前普段から変なやつだからそういう意味では変なのかも知れないな」
結衣「ヒッキーに変とか言われたくないし!」
八幡「いや、聞かれたから答えたんですがね……」
結衣「もう知らない!いろはちゃーん!準備できたよー!」
八幡(はぁ……本でも読んでるか。荷物持ってきといてよかった)
13:
………………
…………
……
パシャッ
八幡「あん?」
いろは「せーんぱい、終わりましたよ!」
八幡「ああ、案外かかったな。つか、今お前俺撮ったよね?」
いろは「色んな人の目に入る大事な写真ですからねー」
八幡「おい、後半を無視すんな。撮ったよね?」
いろは「言いがかりですよ?、自意識過剰なんじゃないですかぁ?あ、先輩下向いて本読んでるから顔が写ってなくていい感じですよ」ピッピッ
八幡「撮ってんじゃねーか……つーかその言い方はさすがにひどくね?中学のころ風邪気味でマスクつけていったら『マスクつけてるとちょっといい感じだね(笑)』って言われたときのこと思い出したわ」
14:
いろは「えー、先輩はマスクとかつけてない方がいいと思いますよ」
八幡「おう……?」
いろは「だって先輩がマスク着けたらその目が目立って絶対不審者感増すじゃないですか」
八幡「おい、一瞬ちょっと喜んじまったじゃねーか……あと、俺の写真消しとけな」
いろは「えー、どうしようかなぁ」
八幡「そもそもそのカメラ生徒会の備品だろ。余計な写真撮っていいのかよ」
いろは「大丈夫ですよぉ、フィルムカメラじゃあるまいし、ちょっぴりデータ食うだけじゃないですか。それに私が消さなくてもどうせ要らないと思った人が消しますよ、明日あたりに」
八幡「そんな即行で要らない子認定されちゃうのかよ……そういえば雪ノ下と由比ヶ浜は?」
いろは「職員室に原稿を出しにいきましたよ」
15:
八幡「原稿は生徒会の担当じゃないのか?」
いろは「さすがに原稿の添削とかは生徒に任せられないってことじゃないですか?出来上がった原稿を渡されて『これやっとけ』って感じになると思いますよ」
八幡「そうか」
いろは「ホームページの運営を一部担ってるといっても基本先生と相談しながらですよ。生徒が独断で余計なこと書いて責任問題になると困るからちょくちょく介入してくるんですよ。使う写真も勝手に決められませんし、人選だって先生との相談だったんですから。そこまでするなら全部自分達でやればいいのに……」ブツブツ
八幡「……ん?今回の人選って生徒会も関わってんの?」
いろは「はい、そうですけど?ちなみに奉仕部のお二人を推したのは私です!」
八幡「……お前絶対『奉仕部の二人なら撮影の時余計な気を使わなくて良さそう』とか思って推しただろ」
いろは「……」
八幡「……」
いろは「……やだなぁ先輩ったら。そんなこと考えるわけないじゃないですかぁ?」
八幡「おい」
16:
いろは「もー!いいじゃないですか!確かにそういう打算があったことは否定しませんがかなり真っ当な人選じゃないですか!」
八幡「まあそうなんだが、あまり奉仕部を頼り過ぎるなよ」
いろは「そんなんじゃないです……」
八幡「いや、頼ってんだろ。俺なんていいように使われてる気しかしないしな」
いろは「それは……すいません。でも本当に奉仕部をいいように使ってるとかじゃなくて……私、奉仕部が好きなんです」
いろは「私は部員じゃないですから、文字通り部外者です。でも、奉仕部の雰囲気が好きなんですよ。それに、先輩方の前では結構素でいられるというか、楽なんです」
八幡「そうか……」
17:
いろは「でも確かに奉仕部には頼りすぎだったかもしれません。これからはちょっと自重します」
八幡「……まぁ頼りすぎるなってだけで、たまにならいいんじゃね?奉仕部もそのためにある部活だしな。あと厄介事さえ持ってこなければ好きに遊びにくればいいんじゃねーの?」
いろは「いいんですか?」
八幡「由比ヶ浜と雪ノ下も喜ぶし、な……」
いろは「先輩は喜んでくれないんですか?」
八幡「は?いや俺はあれだ、空気みたいなもんだからどうでもいいだろ」
いろは「くすっ。何ですかそれ?『お前は俺がいないと生きていけない』とか言いたいんですか?ごめんなさい、先輩がいなくても超余裕です」
八幡「さいで……」
いろは「でも……先輩がいた方が楽しいかもです♡」
18:
八幡「うわー、あざとい。それはあれだろ、いじめるのが楽しいとかそういうのだろ?」
いろは「どうですかねー」
八幡「はぁ……そろそろ奉仕部戻るわ」
いろは「あ、私も生徒会戻らないと……では、またでーす、先輩!」
八幡「おう」
19:
平塚「おや、比企谷、撮影はもう終わったのかね」
八幡「はい。そういえば二人は原稿出しにいきましたけど、添削は先生じゃないんすか?」
平塚「おっと、そうか。なら早く戻らないとな」
八幡「大変っすね」
平塚「まあほら、私若手だから」
八幡「そっすか……」
20:
平塚「そういえば……私は君を推したんだがね」
八幡「はい?」
平塚「被写体に、だよ」
八幡「冗談でしょう?」
平塚「私が君に嘘をついたことがあったかね?君は中々に優秀だ。そしてこの学校で大きく変わることのできた者の一人だ。違うかね?」
八幡「……」
平塚「理解してくれる人が少ないのは残念だよ。だが、生徒会長と副会長も君を推していた。……さて、二人には原稿を出されたら解散させるから、君も帰って構わないよ。ではな、比企谷」
八幡「う、うっす……は?一色と副会長が……?」
21:
数日後
八幡「……」ポチポチ
小町「お兄ちゃん、ちょっと来てー、これ見てよ」
八幡「あん?今忙しいんだよ。なんか用か?」ポチポチ
小町「ゲームしてるだけじゃん……いいから、見てよー。総武高のホームページに雪乃さんと結衣さんが載ってるよ」
八幡「あー、それなー」ポチポチ
小町「え?知ってたの?もう見た?」
八幡「いや、見てはいないけど、二人の写真を載せたいって奉仕部に依頼が来てな」
小町「へー……お兄ちゃんの写真は?」
八幡「……写真なんてなくてもお兄ちゃんはいつも小町のそばにいるだろ。あ、今の八幡的にポイント高い」
2

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