魔法使い「勇者さんは、私の命の恩人ですから」勇者「いいえ」back

魔法使い「勇者さんは、私の命の恩人ですから」勇者「いいえ」


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1:
【素朴な村/素朴な家】
母「見て貴方!双子の赤ちゃんよ!」
父「よくやった!俺達の大事な子だ……」
母「二人とも、元気な男の子ね」
父「いやぁ、よくやった甲斐があったなぁ」
母「やだわ、貴方ったら……!」
父「ははは」
双子の赤子はすくすくと育っていった。
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2:
【素朴な家/部屋の中】
双子の弟「かーしゃ……かーしゃ……んんっ!!」
母「うふふ、貴方。この子、私のことを呼ぶようになったのよ」
双子の兄「…………」
父「こいつはまだ喋らないが、賢そうな顔をしている」
双子の兄「はい」
父「!?」
母「!?」
3:
父「喋った……が……」
母「貴方……もしかして……」
父「いや、そんなことは……」
父と母の不安は日に日に積もっていった。
何故なら、双子の兄の方は、はい。か、いいえ。しか、喋らないからだった。
4:
母「たまたま覚えた最初の言葉がそうだっただけよ……」
父「ああ、きっと大きくなったらもっと他の言葉を……」
双子の兄「いいえ」
父「!?」
母「!?」
双子の弟「かーしゃ、とーしゃ!」
双子の弟が、自分の両親を指差す。
それを見た双子の兄は、頷いた。
双子の兄「はい」
5:
母「あああっ……!」
母はその場に崩れ落ちた。何故ならば。
母「どうして……どうしてうちの子が勇者の呪いなんかにっ!!」
父「お前っ!!」
母「あ、なた……」
父「勇者の……、……この子は、勇者に選ばれて、しまったのだ」
双子の兄「はい」
素朴な村の素朴な作りの一軒家。
素朴な両親から生まれた双子の兄弟。
その兄は、選ばれし勇者であった。
6:
【素朴な村/勇者の家の前】
時は過ぎ、双子の兄弟は少年と青年の間へと育っていた。
双子の弟「にいさん、薬草を採りに行こうよ」
勇者「いいえ」
双子の弟「大丈夫、崖の方に行かないから。一緒に行こう?」
勇者「はい」
双子の兄弟は仲良く薬草を採りに森へと出かけていった。
7:
母「一ヵ月後には……勇者は旅立ってしまうのね」
父「無事に勇者を送り出せるな」
母「ええ……」
父「勇者だとしても、俺達の大事な息子に代わりはない」
母「そうね……」
旅立ちの日まで、選ばれた勇者を死なせてはならない。
それは誰もが知るこの国の決まりであった。
8:
【素朴な村/出入り口】
今日が、勇者の旅立ちの日。
母「気を付けていくのよ」
父「まずは王様がいらっしゃる首都を目指すんだぞ」
勇者「いいえ」
母「その前に、寄っていく所があると言うの?」
勇者「はい」
父「そうだな……大事な弟だもんな」
勇者「はい」
母「生きて……生きて帰ってくるのよ」
父「ここがお前の家だからな」
勇者「はい」
9:
【素朴な村/墓地】
旅立ちの日。
勇者は、薬草を採りに行った日に魔物に襲われて死んだ大事な兄弟の墓へと寄った。
自分を死なせない為に、己を犠牲にした大事な兄弟。
勇者は、じわりと滲んだ瞳を指の腹で擦って散らした。
はい。と、いいえ。しか喋れなくとも、感情はある。
ただそれを、言葉に出来ないだけで。
痛みも悲しみも、ある。
勇者は、素朴な村を出た。
11:
【一本道】
勇者は隣街を目指して歩いていた。
道中、ぐにょっとした魔物や、翼を持った魔物が現われたが、勇者はなんとか倒し、時には逃げ切っていた。
12:
>>魔物が110ゼニー落としていった。拾いますか?
勇者「はい」
商人「おお!もしかして貴方は勇者様ではありませんか!?」
勇者「はい」
商人「わたくし、商人でございます。隣街まで行く予定なのですが、ちぃとばかり商品が増えすぎてしまいまして。お手伝いいただけませんでしょうか」
勇者「いいえ」
商人「そんな!それが商人の仕事だとおっしゃられますか。ならば人助けもまた、勇者の仕事ではありませんか?手伝っていただけますよね?」
勇者「はい」
商人「おお!なんと、手伝っていただけるのですか!流石は勇者様!ありがとうございます」
13:
【素朴な村の隣街】
商人「いやぁ、助かりました。これはほんのお礼でございます」
>>勇者は1000ゼニーを手に入れた。
商人「ところで勇者様、お仲間はいないのですか?」
勇者「はい」
商人「そんなはずはございませんよ!どこかに勇者様のお仲間がいらっしゃるはずです。よく探してください」
勇者「はい」
商人「ああ、わたくしは勇者様の仲間ではございませんよ」
勇者「はい」
商人「それでは、商売がありますので失礼いたします」
14:
【隣街/道具屋】
道具屋「全部で2163ゼニーになりますがよろしいでしょうか?」
勇者「はい」
>>勇者はアイテムを売却した
道具屋「他に何か必要なものはありますか?」
勇者「はい」
道具屋「薬草ですね。全部で250ゼニーになります」
勇者「はい」
>>勇者は薬草を道具袋に入れた
15:
道具屋「他に何か必要なものはありますか?」
勇者「はい」
道具屋「眠り玉ですね。全部で420ゼニーになります」
勇者「はい」
>>勇者は眠り玉を道具袋に入れた
道具屋「他に何か必要なものはありますか?」
勇者「はい」
道具屋「綺麗な水ですね。全部で500ゼニーになります」
勇者「はい」
>>勇者は綺麗な水を道具袋に入れた
道具屋「他に何か必要なものはありますか?」
勇者「いいえ」
道具屋「ありがとうございました」
16:
【隣街/外】
村人・男「なんか、見慣れない女の子が酒場に入っていったなぁ」
村人・女「珍しかったよ、魔法使いの女の子だった」
村人・少女「あなた、勇者さま?」
勇者「はい」
村人・少女「すごーい!」
村人・老人「怖いのう……いつ魔物がやってくるか……怖いのう……」
17:
【隣街/出口】
>>素朴な村の隣街をでますか?
勇者「はい」
村人・男「酒場に行くと何か情報が得られるかもしれないよ」
>>素朴な村の隣街をでますか?
勇者「はい」
村人・男「酒場に行くと何か情報が得られるかもしれないよ」
>>素朴な村の隣街をでますか?
勇者「はい」
村人・男「酒場に行くと何か情報が得られるかもしれないよ」
18:
【隣街/民家】
村人・母「あの人、帰りが遅いわね……。迷わずの森に行ったけれど大丈夫かしら……」
村人・息子「おれしってるんだぜ!迷わずの森は、道具屋でうってるハリセンがひつじゅひんなんだぜ!」
村人・母「森の洞窟を通ると、水の都に行けるのよね」
村人・息子「ハリセンもいたいけど、カーチャンのはりても痛いぜ!」
村人・母「あの人、帰りが遅いわね……。迷わずの森に行ったけれど大丈夫かしら……」
村人・息子「おれしってるんだぜ!迷わずの森は、道具屋でうってるハリセンがひつじゅひんなんだぜ!」
20:
【隣街/道具屋】
道具屋「ハリセンですね。全部で180ゼニーになります」
勇者「はい」
>>勇者はハリセンを道具袋に入れた
道具屋「他に何か必要なものはありますか?」
勇者「いいえ」
道具屋「ありがとうございました」
22:
【隣街/宿屋】
宿屋の主「一晩、150ゼニーになります」
勇者「はい」
宿屋の主「冗談はいけないよ勇者様。まだ日が明るいですよ。どうぞ、村の中を見て回ってください」
23:
【隣街/出口】
>>素朴な村の隣街をでますか?
勇者「はい」
村人・男「酒場に行くと何か情報が得られるかもしれないよ」
24:
【隣街/酒場・1階】
酒場・男「オレはもうだめだぁ……魔物にやられた傷が疼いてしょうがねぇ……」
バニーガール「うふふ。5000ゼニーでイイコトしてあげるわよ」
勇者「いいえ」
バニーガール「やんっ!照れ屋な勇者様っ」
マスター「そろそろレインボーマスカットの時期だが……誰に頼むべきか……」
酒場・女「あの浮気野郎……迷わずの森にぶちこんでやるわ」
バニーガール「うふふ。5000ゼニーでイイコトしてあげるわよ」
勇者「はい」
バニーガール「あんっ!ゼニーがないわぁ。貯めてきてね」
>>地下に行きますか?
勇者「はい」
26:
【隣街/酒場・地下】
女の子「いやぁっ!離してくださいっ……!」
酔った男「いいじゃねぇかよぉ」
女の子「貴方が勇者様を知ってるっていうから付いてきたのに!」
酔った男「んあ?勇者様ぁ?知ってるよぉ、呪われ者だろう?」
女の子「違うっ!!」
女の子「違う違うっ!!勇者様は呪われてなんかいませんっ」
女の子「勇者様は……っ」
>>女の子の杖が赤みを帯びていく
27:
酔った男「おいおい、こんなところで火の魔法を使ったら火事になって大変だぜぇ?」
女の子「あっ……」
>>女の子の杖は元の色に戻った
酔った男「ぐへへ……そうそう、最初から大人しくすれば良いんだぜ」
女の子「いや……こないで、こないでぇっ……」
女の子「助けて……助けて……」
>>女の子を助けますか?
勇者「いいえ」
28:
>1階に戻りますか?
勇者「はい」
酔った男「大人しくしてりゃあ、痛くしねぇから」
女の子「やだ……やだぁ……助けて……」
女の子「助け、て……勇者、様ぁ……」
>>女の子を助けますか?
勇者「はい」
29:
酔った男「なんだお前?邪魔しようってのか?」
勇者「はい」
女の子「!!」
酔った男「ふざけんじゃねぇぞ!!」
>>勇者はハリセンを使った!
酔った男「べぷぁっ!?」
>>酔った男が怯んだ!
>>ハリセンは壊れてしまった……
30:
酔った男「ち、くしょお……」
女の子「えいっ!!」
>>女の子は杖で酔った男を叩いた!
>>酔った男は倒れた!
女の子「あの……助けてくださって、ありがとうございました!もしかして、勇者様じゃないですか?」
勇者「いいえ」
32:
女の子「私にはわかります!貴方様が勇者様であると!」
女の子「あの、私は魔法使いと言います」
魔法使い「勇者様の村を目指してこの村に寄ったのですが……すれ違いにならなくて良かったです!」
魔法使い「えへへ……勇者様には、また助けられてしまいました……」
勇者「いいえ」
33:
魔法使い「助けたのは今だけ……って言いたいんですね?でも」
魔法使い「私は確かに、昔、勇者様に助けられたのです」
勇者「いいえ」
魔法使い「勇者様の知らない所で、私は助けられたのです。それは、変わりません」
魔法使い「勇者様、どうか私を旅のお供に加えてください」
勇者「いいえ」
34:
魔法使い「危険は承知です!どうか、役に立たせてください!」
勇者「いいえ」
魔法使い「こう見えても、強い魔法が使えるんですよ!」
魔法使い「私、付いていきますから。勇者様に、ご恩をお返しする為に」
>>魔法使いが仲間に加わった!
36:
魔法使い「私は前衛向きではありませんので、後衛でサポートさせていただきますね!」
魔法使い「えへへ……勇者様にお会いできて良かったです」
>1階に戻りますか?
勇者「はい」
38:
【隣街/酒場・1階】
酒場・男「オレはもうだめだぁ……振られた心の傷が疼いてしょうがねぇ……」
バニーガール「うふふ。5000ゼニーでイイコトしてあげるわよ」
勇者「いいえ」
バニーガール「やんっ!照れ屋な勇者様っ」
魔法使い「ほっ……」
酒場・女「合法よ合法ぉ……罪になんかならないわぁ」
39:
>>酒場をでますか?
勇者「はい」
魔法使い「待ってください勇者様!マスターさんがため息ばっかり吐いてますよ」
マスター「そろそろレインボーマスカットの時期だが……誰に頼むべきか……」
魔法使い「マスターさん、どうかしたのですか?」
マスター「いや……そろそろ迷わずの森にレインボーマスカットが出来る時期なんだが、いつもお願いしている男がいなくてね……」
43:
マスター「もしかして、代わりに行ってくれるのかい?」
マスター「報酬はしっかりお渡ししますよ」
魔法使い「行きましょう、勇者様!」
勇者「はい」
マスター「助かります。場所は迷わずの森です。レインボーマスカットをお願いしますよ」
>>酒場をでますか?
勇者「はい」
44:
【隣街/出口】
>>素朴な村の隣街をでますか?
勇者「はい」
村人・男「この時間から迷わずの森に行くなんて危険だよ。今日は宿屋で休んで明日の朝に行くと良い」
45:
【隣街/宿屋】
宿屋の主「一晩、300ゼニーになります」
勇者「はい」
宿屋の主「ごゆっくりおやすみくださいませ」
46:
【隣街/宿屋・2階】
魔法使い「えへへ……ふかふかなベッドは気持ちが良いです」
魔法使い「ぐっすり眠れそう……あっ!勇者様、私お寝坊さんしてたら起こしてくださいねっ」
魔法使い「勇者様……私……勇者様に……」
47:
【隣街/宿屋・2階】
>>辺りはまだ薄暗い。目を覚ましますか?
勇者「はい」
>>勇者はベッドを調べた。
>>魔法使いの姿はない。
>>再び眠りますか?
勇者「いいえ」
48:
>>扉が開いて魔法使いが入ってきた
魔法使い「んー……私の、ベッド……」
勇者「いいえ」
魔法使い「私のベッドですー……」
勇者「いいえ」
魔法使い「寝るのですー……寝ないと、たいりょきゅも、せーしんりょくもー……」
49:
【隣街/宿屋・2階】
魔法使い「んー……朝ですか……?」
勇者「はい」
魔法使い「あれ……?私、こっちのベッドでしたっけ……?」
勇者「いいえ」
魔法使い「えっ!?わっ、わたし、夜中にそんなことをっ?わ、わ、わ、すみませんでしたっ……!」
50:
【隣街/宿屋】
宿屋の主「昨夜は良くお休みでしたね。いってらっしゃいませ」
51:
【隣街/出口】
>>素朴な村の隣街をでますか?
勇者「はい」
魔法使い「こちらから迷わずの森に行けるんですよね」
魔法使い「気を引き締めて行きましょうね!」
52:
【小道】
通行人・男「なんか最近、迷わずの森で男の叫び声が聞こえるらしいぞ」
通行人・女「準備はしっかりしないとね。私は、森に迷わず。私は、森に迷わず」
商人・男「道具が欲しい?幽霊が怖くて商人なんかやってられませんよ!」
>>北・森の洞窟/西・迷わずの森
魔法使い「私達が行くのは迷わずの森ですよ」
>>迷わずの森に入りますか?
勇者「はい」
53:
【迷わずの森/入り口】
魔法使い「まだ朝方なのに、木のせいで暗いですね……」
魔法使い「あっ!勇者様、看板がありますよ!」
>>ここは迷わずの森。心をしっかり持つべし。
>>迷わず、迷わず。
魔法使い「えっと……とにかく、迷わないように気を付けましょうね!」
58:
はい、いいえしか言えないのが勇者の見分け方ってのが面白いな
元ネタがある?訳ではない?
とにかく楽しみにしてる
59:
【迷わずの森】
>>どこからか低い呻き声が聞こえる
魔法使い「うー……気味が悪いですね……きゃっ!」
>>草の茂みから、木を模した魔物が現れた!
魔法使い「魔物、ウッドマンですよ!私は後方に下がりますね!」
魔物「ギェアー!!」
>>魔法使いに、魔物の根の鞭が向かう!
>>勇者は防御した!
60:
魔法使い「あ、ありがとうございます!今の内に呪文を唱えますね!」
>>魔法使いは呪文を唱え始めた
魔物「キィーヨォー!!」
>>勇者は魔物に切り掛かった!
>>魔物は灰になって風に乗っていった……
>>魔法使いは呪文を唱えるのをやめた
61:
魔法使い「えへへ……勇者様、強いんですね。すみません……私、足手纏いでしたね」
勇者「はい」
魔法使い「!!」
62:
魔法使い「自分の怪我を隠すような仲間は、足手纏い……?あっ!!」
>>勇者は魔法使いの手を取った
魔法使い「違うんです!勇者様は、ちゃんと私を守ってくださいました!」
魔法使い「これは……その……昨日、転んだ傷なんです」
魔法使い「すみません!すみませんっ!」
63:
>>綺麗な水を使いますか?
勇者「はい」
>>綺麗な水/残り4
>>薬草を使いますか?
勇者「はい」
>>薬草/残り4
魔法使い「勇者様そんな!もったいないですっ」
勇者「いいえ」
魔法使い「仲間に使う道具は、もったいなくなんかない……」
魔法使い「勇者様……ありがとうございます」
64:
【迷わずの森】
魔物「キィダァー……」
>>魔物は灰になって風に乗っていった……
>>勇者は200ゼニー手に入れた!
>>勇者は不思議な枝を手に入れた!
魔法使い「勇者様!勇者様は、ずっと攻防の攻ばかりです!」
65:
魔法使い「このままでは、いつまで経っても私、呪文が唱え終わりませんっ」
勇者「はい」
魔法使い「それで良いって……。確かに私は森を歩く体力は削がれていますけど、魔物を倒す精神力はこれっぽっちも削がれていません」
魔法使い「そう、勇者様が、私が呪文を唱え終わる前に魔物を倒してくださるからです」
勇者「はい」
魔法使い「それで何も問題が無い?問題大有りですっ!」
66:
魔法使い「勇者様、明らかに疲れているじゃないですか!」
勇者「はい」
魔法使い「それは昨日私がベッドを間違え……そっ、それの疲れだけじゃないはずですよっ!!」
魔法使い「魔物との連戦、全部勇者様が倒しちゃうからですよ!」
魔法使い「少しは、私の魔法も頼ってください……」
勇者「いいえ」
67:
魔法使い「私はいくら倒れても大丈夫ですけれど、勇者様が倒れては意味がないんですからね!」
勇者「いいえ」
魔法使い「…………」
魔法使い「…………勇者様は、優しすぎます」
魔法使い「私は、勇者様の仲間ですから、頼ってください」
魔法使い「……さぁ!レインボーマスカットを探しましょう!」
68:
【迷わずの森】
魔法使い「勇者様、レインボーマスカットって、どんな味がするのでしょう?」
勇者「いいえ」
魔法使い「そっか……勇者様も知らないんですね。じゃあ……見付けたらこっそり食べちゃいましょうよ!」
勇者「いいえ」
魔法使い「わ、わかってますよ!本当は食べないです、冗談ですっ!」
69:
魔法使い「えっ?お腹がすいているとかそう言う訳じゃなくて……ただ単にレインボーマスカットに興味があって……」
>>魔法使いのお腹が不思議な音を奏でた
魔法使い「しっ、しってますか勇者様!この音の魔法は、魔物を寄せ付けない音でっ」
魔物「キィッダォー!」
>>どこからともなく、木を模した魔物が現れた!
>>勇者は魔物に切り掛かった!
>>魔物は灰になって風に乗っていった……
>>魔物は100ゼニー落としていった。拾いますか?
勇者「はい」
70:
魔法使い「……すみませんごめんなさい嘘です」
魔法使い「えへへ……朝から歩いてますけど、結構深くまで来ましたよね」
魔法使い「……多分」
魔法使い「あっ!勇者様、向こう側、ちょっと開けてますよ!」
71:
【迷わずの森/休憩所】
魔法使い「勇者様!ここの気は他の場所より澄んでいるのできっと魔物も近寄りにくいと思いますよ」
勇者「いいえ」
魔法使い「なっ!今は本当のことです!本当のことを言いましたー!」
魔法使い「……この辺りで一旦休憩しましょう?」
勇者「はい」
72:
魔法使い「えへへ……実は酒場のマスターさんがお昼をくれたのです!」
>>勇者は魔法使いからサンドウィッチを受け取った
魔法使い「ただごはんですよ!」
勇者「いいえ」
73:
魔法使い「えっ?これも報酬の内に入るんですか?」
魔法使い「なんだかショックです……」
魔法使い「でも、美味しいですね!」
勇者「はい」
魔法使い「えへへ……こうやって誰かと安心して食べるご飯は久しぶりです」
魔法使い「私の街から勇者様の街は遠かったから……」
74:
【迷わずの森/休憩所】
狩人「こんな所で何してるんだ?」
魔法使い「こんにちは!えっと、レインボーマスカットを探しているんです!」
狩人「レインボーマスカット?ああ、それならもう少し先にある泉の木に出来てたよ」
魔法使い「聞きましたか勇者様!あと少しですよ!」
75:
【迷わずの森】
>>どこからか低い呻き声が聞こえる。
魔法使い「あ……また、風に乗って聞こえてきましたね。本当に、幽霊なのでしょうか……」
幽霊「いいえ」
魔法使い「ひぃっ!」
魔法使い「……って、勇者様!ふざけないでくださいよぉ!」
勇者「はい」
>>勇者はボロボロの布を元にあった場所に戻した
76:
魔法使い「でも勇者様、幽霊じゃないって言い切るなんて、何か根拠でもあるんですか?」
勇者「はい」
魔法使い「生きている人間って……幽霊じゃないならそうじゃないと困りますよっ」
79:
とりあえず話が進みそうな時は「いいえ」
どこの勇者も同じだなw
82:
【迷わずの森/泉】
魔法使い「わぁっ!勇者様!あれがきっとレインボーマスカットですよ!」
>>泉の木には、七色の葡萄とドス黒い色の葡萄が出来ている
魔法使い「早く採りましょう!」
勇者「いいえ」
83:
魔法使い「どっちを取るつもりだって……もちろんこっちの綺麗な方ですよ!」
魔法使い「レインボーマスカットですもん!」
>>魔法使いは七色の葡萄に手を伸ばした
>>勇者は切り付けた!
84:
魔法使い「な、何をなさるんですか勇者様!い、今、わた、わたし……を……」
>>七色の葡萄から、ドス黒い液体が漏れている……
魔法使い「もしかしてこれ、触ると危ないやつですか……?」
勇者「はい」
魔法使い「ええっ!?手が四つになる!?」
魔法使い「……くらい、腫れあがるのですか」
勇者「はい
85:
魔法使い「すみません、私が勇者様の言葉を待たずに手を伸ばしたりするから……」
勇者「はい」
魔法使い「うぅ……次からは気を付けます……」
勇者「はい」
魔法使い「反省してます!反省してますから勇者様ぁっ!」
勇者「はい」
魔法使い「許して……くださいますか?」
勇者「はい」
魔法使い「ほっ……」
86:
【迷わずの森/泉】
魔法使い「でも勇者様、このドス黒い葡萄が本当にレインボーマスカットなのですか?」
勇者「はい」
魔法使い「なんだか信じられないです」
>>ドス黒い葡萄を切り付けますか?
勇者「はい」
魔法使い「勇者様?」
87:
>>勇者はドス黒い葡萄を切り付けた!
>>ドス黒い葡萄から、七色の液体が漏れている……
魔法使い「わぁ……凄い……日の光が混じってきらきらと……七色に輝いていますね!」
魔法使い「これならレインボーマスカットですよ!早マスターさんにお届けしましょう!」
勇者「はい」
88:
>>勇者はレインボーマスカットを道具袋に入れた
魔法使い「ぱぱーっと街まで帰っちゃいますか?」
勇者「いいえ」
魔法使い「……え?まだ、何かやることがあるんですか?」
勇者「はい」
89:
【迷わずの森】
>>どこからか低い呻き声が聞こえる
魔法使い「勇者様ぁ……なんだか声、どんどん大きくなってませんか……?」
勇者「はい」
魔法使い「それで良いって、私達幽霊退治は頼まれてませんよぅ」
勇者「はい」
90:
魔法使い「これは幽霊退治じゃないって……」
>>ガサガサ……
>>木から猿のような魔物が降りてきた!
魔法使い「きゃあーっ!!幽霊ーっ!!」
>>魔法使いは魔物を叩き殴った!
>>渾身の一撃!!
>>魔物は逃走した……
91:
魔法使い「はぁ……はぁ……もう……」
魔法使い「どんどん、暗くなってきますし……」
魔法使い「勇者様……」
魔法使い「絶対に、離れないでくださいね?」
勇者「いいえ」
魔法使い「!!」
92:
魔法使い「魔物が来たら、危ないから離れるって……もうっ!そういう事じゃないですっ」
93:
【迷わずの森/岩壁】
魔法使い「行き止まり……?」
魔法使い「岩雪崩でもあったのでしょうか?辺りに岩が……」
?「……ぉ……ーい……」
魔法使い「勇者様喋っ!?」
勇者「いいえ」
94:
?「だ、れか……そこにいるのか……」
勇者「はい」
?「だれでも、いい……助けて、くれぇー……」
魔法使い「!!」
魔法使い「あの岩の所に人が挟まっています!」
魔法使い「勇者様、助けましょう!」
勇者「はい」
95:
魔法使い「かなり……この岩、重いです……」
魔法使い「私達人間の力じゃ無理ですよぉ」
勇者「はい」
魔法使い「……え?私の魔法、ですか?」
魔法使い「そう、ですね。……やってみます!」
>>魔法使いは呪文を唱え始めた
96:
>>魔法使いは呪文を唱え終わった!
魔法使い「……風の魔法!」
>>ピシピシ!!
>>大岩に風の刄が炸裂する!
魔法使い「次は……」
>>魔法使いは呪文を唱え始めた
>>魔法使いは呪文を唱え終わった!
97:
魔法使い「地の魔法!」
>>大岩のある地面が盛り上がり、槍に形を変える!
>>槍が大岩を貫き砕く!!
>>ガラガラガラ……
>>大岩は崩れた!
魔法使い「やりましたよ勇者様!」
勇者「はい」
98:
村人・父「いやぁすみません、運悪く岩雪崩に遭遇してしまって……」
村人・父「ここら辺は田舎だから、すぐに変な噂になっちゃうだろうなぁ」
村人・父「幽霊……とかね!」
村人・父「それじゃあ街に帰るよ。助けてくれてありがとう」
村人・父「街に来たら、是非家に寄っていってください」
>>村人・父は去っていった
99:
魔法使い「えへへ……勇者様。私も、少しは役に立ちましたか?」
勇者「はい」
魔法使い「え……?」
魔法使い「魔物を倒すのは勇者様でも出来るけれど、属性魔法を扱う事は難しい?」
魔法使い「私にしか出来ないこと……」
100:
魔法使い「まさか、こういうことを想定して、勇者様は……」
魔法使い「…………」
魔法使い「なっ、何か言ってくださいよ勇者様ぁっ!」
勇者「はい」
魔法使い「!!」
魔法使い「勇者様のばかっ!」
101:
【迷わずの森/入り口】
魔法使い「やっと戻ってこれましたね、勇者様……」
魔法使い「へとへとですよー」
>>迷わずの森を出ますか?
勇者「はい」
102:
【小道】
通行人・男「さっき男が歩いて行ったけど……男の叫び声は、一ヶ月前からなんだよな……」
通行人・女「迷わずの森だからね。よっぽど錯乱してなければ迷う心配は無いのよね」
商人・男「さぁさぁ!幽霊撃退お守り杖はこちらだよぉ!」
魔法使い「あっ……」
勇者「いいえ」
103:
魔法使い「駄目、ですか……」
勇者「はい」
魔法使い「そうですね。いらないです」
魔法使い「勇者様、お傍にいてくださいね」
>>素朴な村の隣街に入りますか?
勇者「はい」
104:
【隣街/出口】
村人・男「もう日も暮れてきたからね。ゲートを閉めてしまったよ。街の外に出るのは明日にした方が良い」
魔法使い「勇者様!早マスターさんに届けに行きましょう!」
105:
【隣街/外】
村人・男「今日も疲れたなぁ。早く家に帰ろう」
村人・女「あたしも格好良く魔法使いたいな」
村人・少女「あなた、魔法使いさん?」
魔法使い「そうですよ」
村人・少女「すごーい!」
村人・老人「怖いのう……今日寝て、明日も目が覚めるじゃろうか……怖いのう……」
110:
勇者の選択肢のとこで、ドラクエの「ピロン」って音が脳内再生される
112:
【隣街/民家】
村人・母「あの人、帰ってきたけれどハリセン無くしてるし傷だらけだし……。大丈夫なのかしら……」
村人・息子「おれしってるんだぜ!おれのトーチャンビビりなんだぜ!」
村人・母「森の洞窟は暗くて……歩きづらいのよね」
村人・息子「ハリセンでたたくとカーチャンのはりてみたいでコーフンするんだって!トーチャン、コーフンすると森が怖くなくなるんだって!」
>>少年は奥の部屋へ連れていかれた……
村人・母「おほほほほ……」
113:
【隣街/民家・奥の部屋】
村人・息子「おれ、うそいってねーもん……」
村人・父「あっ!貴方様は……!」
村人・父「迷わずの森では大変お世話になりました。お陰さまで、無事に戻ってくることが出来ました」
村人・父「それで……よろしければこちらをお受け取りください」
>>勇者は発光石を手に入れた!
>>勇者は発光石を道具袋に入れた
114:
村人・父「それは発光石です。暗い森や洞窟で役に立つと思います」
村人・父「助けてくださって、ありがとうございました」
村人・息子「おれ、うそいってねーもん……」
村人・父「助けてくださって、ありがとうございました」
115:
【隣街/酒場】
>>勇者はレインボーマスカットを渡した
マスター「おお……確かにレインボーマスカットです。ありがとうございます」
マスター「お礼に3000ゼニーと、このレインボーマスカットで作ったワインを差し上げます」
>>勇者は3000ゼニー手に入れた
>>勇者はレインボーマスカットのワイン(ボトル)を手に入れた
>>勇者はレインボーマスカットのワイン(ボトル)を道具袋に入れた
116:
魔法使い「えへへ……一件落着ですね!」
魔法使い「勇者様は、レインボーマスカットがお酒の原料になっているって知っていたんですか?」
勇者「はい」
魔法使い「だからレインボーマスカットは知っているけど味は知らない……それで私が食べるのも止めた」
勇者「はい」
魔法使い「だったら最初からそう言ってくださいよぉ!」
魔法使い「私、食べるのちょっと、ちょっとだけ楽しみにしてたんですからぁ!」
117:
【隣街/宿屋】
宿屋の主「一晩、300ゼニーになります」
勇者「はい」
宿屋の主「ごゆっくりおやすみくださいませ」
118:
【隣街/宿屋・2階】
魔法使い「えへへ……ふかふかなベッドは気持ちが良いです」
魔法使い「ぐっすり眠れそう……」
勇者「はい」
魔法使い「勇者様、明日は……」
119:
【隣街/宿屋・2階】
魔法使い「勇者様は、王様に会いに首都に行くのですよね?」
勇者「はい」
魔法使い「なら、森の洞窟を通って水の都にいかないとですね!」
魔法使い「道具屋さんで準備を整えてから行きましょう!」
120:
【隣街/宿屋】
宿屋の主「昨夜は良くお休みでしたね。いってらっしゃいませ」
121:
【隣街/道具屋】
道具屋「全部で3080ゼニーになりますがよろしいでしょうか?」
勇者「はい」
>>勇者はアイテムを売却した
道具屋「他に何か必要なものはありますか?」
勇者「はい」
道具屋「薬草ですね。全部で300ゼニーになります」
勇者「はい」
>>勇者は薬草を道具袋に入れた
122:
道具屋「他に何か必要なものはありますか?」
勇者「はい」
道具屋「綺麗な水ですね。全部で200ゼニーになります」
勇者「はい」
>>勇者は綺麗な水を道具袋に入れた
道具屋「他に何か必要なものはありますか?」
勇者「いいえ」
道具屋「ありがとうございました」 👀
Rock54:
123:
【隣街/外】
>>勇者は魔法使いに綺麗な水を渡した
>>魔法使いは綺麗な水を道具袋に入れた
>>勇者は魔法使いに薬草を渡した
>>魔法使いは薬草を道具袋に入れた
魔法使い「えへへ……ありがとうございます、勇者様」
124:
【隣街/出口】
村人・男「最近、森の洞窟に凶悪な魔物が住み着いているらしいぜ。行くなら気を付けろよ」
>>素朴な村の隣街をでますか?
勇者「はい」
125:
【小道】
通行人・男「森の洞窟は朝でも暗い。木が岩の洞窟みたいに重なり合って、日を遮っているからだ」
通行人・女「森の洞窟に入るなら、灯りは必要だよ」
商人・男「森の洞窟もピッカリン!一つ2000ゼニーだよ!」
勇者「いいえ」
商人・男「すまないが冷やかしなら帰ってくれないか」
>>北・森の洞窟/西・迷わずの森
魔法使い「私達が行くのは森の洞窟ですよ」
>>森の洞窟に入りますか?
勇者「はい」
126:
【森の洞窟/隣街方面出入口】
魔法使い「木が壁のようですね。さすが、森の洞窟です」
>>発光石を使いますか?
勇者「はい」
>>周囲がほんのりと明るくなった!
魔法使い「わぁ……凄いですね、発光石!私、来る時に森の洞窟を通ったんですけど、暗かったから火の魔法使ってたらへとへとになっちゃって……」
魔法使い「良いですね、発光石!勇者様の人助けが身になっている証拠ですよ!」
128:
【森の洞窟】
魔法使い「この道を通れば、水の都まで……」
魔法使い「!!」
魔法使い「道が……崩れています……」
魔法使い「そんな、この間まで大丈夫だったのに!まさか……凶悪な魔物の仕業でしょうか?」
勇者「はい」
魔法使い「可能性としては高い……そう言いたいんですね?」
魔法使い「そうですね。ここで立ち止まっていても道は直りませんし、どうにかして別の道を探しましょう」
129:
【森の洞窟】
魔法使い「整備されていない道だから、歩きづらいですね」
>>ガサガサ……
>>ウサギを模した魔物が現れた!
魔法使い「魔物、ラビットンですよ!この魔物なら、後方に下がらなくても……」
>>勇者は魔物に切り掛かった!
>>魔物は灰になって風に乗っていった……
>>勇者は50ゼニー手に入れた!
>>勇者は火の実を手に入れた!
魔法使い「……終わってしまいました」
130:
【森の洞窟】
魔法使い「行き止まり……ですね。どうしましょう……」
魔法使い「他に道はありませんでしたよね」
勇者「いいえ」
魔法使い「えっ?道はあるって……どこにあるんですかっ!?早く教えてくださいよ!」
勇者「はい」
131:
【森の洞窟/行き止まり・崖】
魔法使い「勇者様……」
魔法使い「こっちは崖ですよ?」
魔法使い「……!!」
魔法使い「まさか、勇者様……」
魔法使い「この植物を成長させて、蔦を渡るつもりですか?」
勇者「はい」
魔法使い「うー……わかりました、やってみます!」
132:
>>魔法使いは呪文を唱え始めた
>>魔法使いは呪文を唱え終わった!
魔法使い「木の魔法っ!」
>>植物に木の魔法のエネルギーが集まる!
>>植物が成長した!
133:
魔法使い「このままじゃ簡単に切れちゃうから……」
>>魔法使いは呪文を唱え始めた
>>魔法使いは呪文を唱え終わった!
魔法使い「……硬化の魔法!」
>>植物は硬くなった!
魔法使い「これで人間がぶら下がっても大丈夫だと思いますよ!」
135:
【森の洞窟/崖】
魔法使い「勇者様ぁ……ぶら下がるの無理だと思いますよぉ……」
勇者「いいえ」
魔法使い「手を離したらこの高さからまっ逆さま……解ってますけど……」
魔法使い「きつい……よぉ……私、体力は余り……って勇者様そんなに早く進まないでください!置いていかないでくださいごめんなさいっ!」
魔法使い「勇者様渡るの早いですよー……」
136:
魔法使い「!!」
魔法使い「……え?えっと、手を、掴んでも良いんですか?」
勇者「いいえ」
魔法使い「嫌なら触らなくていい……って」
魔法使い「勇者様、ですよ?嫌なわけ、ないじゃないですか」
>>勇者は魔法使いを引き上げた
魔法使い「ありがとう、ございます……」
137:
【森の洞窟】
魔法使い「あ……勇者様、宝箱がありますね」
魔法使い「開けちゃうんですか?」
>>宝箱を開けますか?
勇者「はい」
>>勇者は宝箱を開けた!
>>勇者は旅のローブを手に入れた!
>>勇者は珊瑚の髪飾りを手に入れた!
>>勇者は銀のナイフを手に入れた!
魔法使い「……宝箱の蓋、閉めますね」
138:
【森の洞窟】
魔法使い「あーっ!!勇者様、林檎の実ですよ!あの木!」
>>勇者は林檎の木に切り掛かった!
>>勇者は林檎の実を手に入れた!
>>勇者は魔法使いに林檎の実を渡した
魔法使い「え……あ、すみません、えっと……ありがとう、ございます……」
魔法使い「えへへ……」
魔法使い「あ、あっ!勇者様!向こう!休憩できそうですよ!」
魔法使い「日も暮れてきた……って言っても解りづらいですけど、休みましょう!今日はあそこで野宿しましょう!」
139:
【森の洞窟/休憩所】
魔法使い「そう言えば勇者様、迷わずの森で不思議な枝を手に入れてましたよね?」
勇者「はい」
魔法使い「あと、さっき火の実も手に入れてましたよね?」
勇者「はい」
魔法使い「私に任せてください!」
勇者「いいえ」
魔法使い「!!」
140:
魔法使い「いっ、悪戯に使うんじゃないですよ!ちゃんと有益になりますってば!」
勇者「はい」
魔法使い「えへへ……ありがとうございます」
>>勇者は魔法使いに不思議な枝を渡した
>>勇者は魔法使いに火の実を渡した
魔法使い「見ててくださいね?行きますよ……」
142:
魔法使い「火っ!」
>>不思議な枝が燃え上がった!
>>魔法使いは火の実を入れた
>>火が強くなった!
魔法使い「不思議な枝は、燃え尽きないんですよ!だから、夜にくべる必要が無いんです!」
魔法使い「火の実は、小さな火でもよく燃えるし…」
143:
魔法使い「えへへ、どうです?私、博識なんですよ!」
勇者「はい」
魔法使い「!!」
魔法使い「そっ、そんなに素直に褒めないでくださいよぉ……」
勇者「はい」
魔法使い「え?呪文無しで火を出せたのが凄い?ああ、これくらいの簡単な火なら呪文無しでも出せますよ!」
魔法使い「ただ、魔物を焼き尽くすくらいの火になると、呪文を唱えないと駄目ですけれど」
144:
【森の洞窟/休憩所】
魔法使い「私が見張りをしますから、勇者様、眠ってください」
勇者「いいえ」
魔法使い「大丈夫です!居眠りしませんっ」
魔法使い「私が見張りと火の見番をしますから、勇者様、眠ってください」
勇者「いいえ」
145:
魔法使い「もう!勇者様が倒れちゃったらどうしようもないんですからね!」
>>魔法使いは引きそうに無い
>>アイテムを使いますか?
勇者「はい」
魔法使い「聞いてるんですか?勇者様……」
>>勇者は眠り玉を使った!
>>眠りを誘う香りが広がる
146:
魔法使い「ゆうしゃ、さま……なに、を……」
>>魔法使いは睡眠状態になった!
>>火を見ますか?
勇者「はい」
>>火は消える事なくパチパチと音をたてながら燃えてている……
147:
【森の洞窟/休憩所】
魔法使い「体が軽いです……ぐっすり眠っちゃったから……」
魔法使い「勇者様!次はちゃんと交代しましょうねっ?」
勇者「はい」
魔法使い「私が起きていられたら……って」
魔法使い「起きます!起きていられます!昨日は……その、道具を使うなんてずるいじゃないですかぁ!」
148:
【森の洞窟】
>>勇者はくすんだローブを手に入れた!
>>勇者は剣玉を手に入れた!
>>勇者は宝箱の蓋を閉めた
魔法使い「そろそろ、水の都方面だと思うんですけれど……」
>>風に乗って不気味な声が聞こえてきた
149:
魔法使い「まも、まも、魔物の声ですよね!?幽霊じゃないですよね!?」
幽霊「はい」
魔法使い「ひゃぁっ!」
魔法使い「……って、勇者様!ふざけないでくださいよぉ!」
勇者「はい」
>>勇者はくすんだローブを外した
魔法使い「うう……また引っ掛かるなんて……」
魔法使い「でも、ここにも宝箱があったんですね」
勇者「はい」
150:
【森の洞窟】
魔法使い「あっ!勇者様、あそこを抜ければ水の都はすぐそこですよ!」
魔法使い「!!」
>>大地が激しく揺れる!
魔法使い「こっ、これは……地のエレメンタル……!?」
151:
魔法使い「勇者様……来ますっ!!」
>>森の洞窟の凶悪な魔物が現われた!!
魔法使い「大木……ウッドマンの上位魔物、ターボックです!」
>>凶悪な魔物の根が地面から盛り上がる!
魔法使い「!?」
152:
魔法使い「この力……ただの上位魔物のレベルじゃないです……!」
魔法使い「勇者様、気を付けてください!」
>>勇者は凶悪な魔物に切り掛かった!
>>しかし堅い幹には浅い傷しかつかない!
>>勇者は凶悪な魔物に切り掛かった!
>>しかし堅い幹には浅い傷しかつかない!
>>勇者は凶悪な魔物に切り掛かった!
>>しかし堅い幹には浅い傷しかつかない!
153:
魔法使い「物理が効かないなら……私の魔法で……」
>>魔法使いは呪文を唱え始めた
>>魔法使いの横を凶悪な魔物の根が通り過ぎた!
>>魔法使いは呪文を唱えるのを止めた
魔法使い「やっぱり、魔法に怯えてる……勇者様、私をお守りください!」
勇者「はい」
154:
>>魔法使いは呪文を唱え始めた
>>凶悪な魔物の根が暴れ狂う!
>>勇者は防御した!
>>凶悪な魔物の根が暴れ狂う!
>>勇者は防御した!
>>凶悪な魔物の根が暴れ狂う!
>>勇者は防御した!
>>魔法使いは呪文を唱え終わった!
155:
魔法使い「……火炎魔法!」
>>凶悪な魔物は火炎魔法に包まれた!
>>凶悪な魔物は苦しんでいる!
魔法使い「……追加魔法」
>>魔法使いの地のエレメンタルが高まる!
魔法使い「砕け!ロックスピア!!」
>>凶悪な魔物に、土や岩、草木で出来た幾つもの槍が突き刺さる!
>>凶悪な魔物は身動きが取れない!
156:
魔法使い「……反転魔法」
魔法使い「水の魔法っ!!」
>>凶悪な魔物を焼き尽くしていた炎が消える!
魔法使い「はぁっ!っ、勇者様っ!今なら、勇者様の剣も効くはずです!止めを!」
勇者「はい」
157:
>>勇者は凶悪な魔物に切り掛かった!
>>幹に深々と剣が突き刺さる!
>>凶悪な魔物は悲鳴を上げた!
>>勇者は後退した!
>>凶悪な魔物はドス黒い液体になって地面に広がった……
>>勇者達は森の洞窟の凶悪な魔物を倒した!
159:
魔法使い「やっぱり……普通の魔物じゃない……」
魔法使い「念の為、この液体燃やしちゃいますね」
魔法使い「聖なる炎!」
>>浄化された
魔法使い「あれ……?なんでしょう、この小さな箱……」
魔法使い「よく解らないですけど、一応取っておきましょう!」
>>勇者は小さな箱を道具袋に入れた
160:
【森の洞窟/水の都方面出入口】
>>森の洞窟を出ますか?
勇者「はい」
魔法使い「あの魔物のせいで凄い遠回りになってしまいましたね……」
魔法使い「でも、無事に抜けられて良かったです!」
161:
【一本道】
旅人・女「水の都の水で作られた水檸檬。水の都に行ったら食べなきゃ損だよ!」
剣士・男「水の都には凄腕の女剣士が居ると聞いている。お手合せ願いたいものだ」
>>水の都に入りますか?
勇者「はい」
162:
【水の都/森の洞窟方面出入口】
魔法使い「噴水のお水がキラキラしてて綺麗ですね、勇者様!」
魔法使い「色々見て回りたいですけれど……先ずは、宿屋で休みたいですね」
魔法使い「えへへ……」
163:
【水の都/外】
都の娘「やだ……貴方達泥まみれ……宿屋は南東よ!」
都の男「あの娘さん……可愛いよなぁ」
都の少女「ゆうしゃさま?」
勇者「はい」
都の少女「やっぱり!」
都の老婆「ふがふが……ふがふが…………ふが、入れ歯が外れてしまったわい」
164:
【水の都/宿屋】
宿屋の主「一晩、400ゼニーになります」
勇者「はい」
宿屋の主「ごゆっくりおやすみくださいませ」
165:
【水の都/宿屋・2階】
魔法使い「勇者様、今日は魔物をたくさん倒したり、森の洞窟を抜けたりして体は疲れているはずです。早く休みましょうね!」
勇者「いいえ」
魔法使い「あ……荷物の整理があるからまだ眠れない?」
魔法使い「魔物もいっぱい倒しましたし、宝箱……遺品もありましたもんね」
魔法使い「明日、教会に届けに行きましょう」
166:
魔法使い「今日はですね、森の洞窟で、せーしんりょくもたくさんつかったので、もう、へとのへとのへー……」
>>魔法使いは睡眠状態になった!
>>勇者も寝ますか?
勇者「いいえ」
>>勇者様は道具袋を整理した
>>勇者も寝ますか?
勇者「はい」
169:
【水の都/宿屋・2階】
>>辺りは柔らかい光に満ちている。目を覚ましますか?
勇者「はい」
>>勇者はベッドを調べた。
>>魔法使いは眠っている。
>>再び眠りますか?
勇者「いいえ」
170:
【水の都/宿屋】
宿屋の主「勇者様お早いですね。もしかして、教会に行かれるのですか?」
勇者「はい」
宿屋の主「教会は宿屋から北西の位置にありますよ」
宿屋の主「勇者様お早いですね。もしかして、教会に行かれるのですか?」
勇者「いいえ」
宿屋の主「そうですよね!朝からあんな辛気臭いところに行かないですよねぇ」
171:
【水の都/外】
都の娘「教会は、あたしのような一般人にはあまり必要ない施設なのよね。みんな元気だし」
都の男「うーん……娘さんをずっと見ていたから頭が……いや、もしかして悪霊に取り付かれた……?教会に、行こうかな……」
都の少女「ゆうしゃさま、森の洞窟にいったの?たからばこ、あった?」
勇者「はい」
都の少女「本当っ?おかーさん、いるかなぁ……」
都の少女「ゆうしゃさま、森の洞窟にいったの?たからばこ、あった?」
勇者「いいえ」
都の少女「じゃあおかーさん、生きてるよね……」
都の老婆「ワシのこの入れ歯が遺品になる日が来ると思うと……怖いのう……」
172:
【水の都/教会前】
>>教会に入りますか?
勇者「はい」
魔法使い「ゆーしゃさまー!!」
魔法使い「はぁっ、はぁっ、置いていくなんて酷いですよぉ!どうして私を置き去りにしたんですかっ」
勇者「いいえ」
173:
魔法使い「置いていくつもりはない……。それ、本当ですか?」
勇者「はい」
魔法使い「じゃあ、どうして?私が、煩わしいですか?」
勇者「いいえ」
魔法使い「え?……宝箱を見付けると、悲しそうな顔を私がしてたから……?」
174:
魔法使い「だから……」
魔法使い「…………私が起きる前に、一人で教会に行こうとしたのですね」
勇者「はい」
魔法使い「……宝箱」
魔法使い「宝箱、悲しくないって言ったら嘘になります」
勇者「はい」
魔法使い「見れば解るって……私、そんなに顔に出やすいでしょうか……」
175:
魔法使い「……宝箱は、魔物が巣くっている場所や迷宮に置いてあります」
魔法使い「何故なら、魔物に殺されてしまった人の、拾った……残された人達にとって大切な遺品を入れるために」
魔法使い「宝箱は、死を形にします。だから……私は悲しくなります」
176:
魔法使い「でも、でもっ、勇者様!私はそれ以上に、勇者様に置いていかれる方が辛くて……悲しいです」
魔法使い「勇者様、お願いですから、私を置いていく事だけはしないでください」
魔法使い「お願いです……私、もう、一人は嫌なんです……」
勇者「はい」
177:
魔法使い「もう、謝るくらいなら、最初から相談してください」
魔法使い「……それじゃあ勇者様、教会に行きましょう」
>>教会に入りますか?
勇者「はい」
178:
【水の都/教会・拝廊】
信者・女「主よ……どうか、あの子の魂をお救いください……」
旅人・男「今回は宝箱の中身が多かったぜ。報酬はたくさん貰えるが……なんだかやるせないよな」
少女「かみさま、いるなら、わるいやつをこらしめてください」
商人・男「ああ……呪われた道具を掴まされてしまった……早く呪いを解かなくては……」
179:
【水の都/教会・祭壇】
魔法使い「宝箱の中身は、定期的に教会から遣わされる回収屋が取りに来ますけれど、最近では追い付かなくて……」
魔法使い「教会に届けると謝礼が貰えるから、勇者様みたいに宝箱の回収をしている人も最近では多いんですよ」
勇者「いいえ」
180:
魔法使い「謝礼が欲しいわけじゃない……?じゃあ、どうしてわざわざ……」
神父「勇者様ではありませんか?」
勇者「はい」
神父「おお、やはり。王様から勇者様がお旅立ちになられたと連絡がありましたので、もしやと……」
181:
神父「しかし、呪いも悪霊も憑いていないご様子。お仲間もお元気でいらっしゃる」
神父「私が勇者様のお力になれることはございません」
勇者「はい」
神父「勇者様の旅に、光があらんことを」
182:
【水の都/教会・遺品安置所】
泣き顔の少女「……おとーさん……?」
泣いている男「どうして……どうして……にいさん、僕を……」
目頭を押さえている男性「お袋……」
座り込んでいる老人「ワシより先に……逝きおって……あれ程、止めたじゃろうが……」
虚ろな瞳の女性「……耐えられないわ」
183:
魔法使い「勇者様?」
魔法使い「勇者様!ぼうっとしてどうしたんですか?」
勇者「いいえ」
魔法使い「なんでもない……顔じゃないですよ……」
魔法使い「余り良い気が満ちている場所ではありませんから、早く遺品をお渡しして出ましょう」
184:
【水の都/教会・回収所】
回収屋「なんだ、宝箱の中身を回収してきたのか?」
勇者「はい」
回収屋「残されたものにとっては宝だからな……」
回収屋「これは森の洞窟の宝箱だな」
回収屋「おっと、これはお尋ね品だな。お礼は弾むぜ?」
勇者「はい」
回収屋「ありがとうな」
>>勇者は6000ゼニー受け取った
185:
回収屋「これは森の洞窟の宝箱だな」
回収屋「全部預かって良いか?」
勇者「はい」
回収屋「ありがとうな」
>>勇者は3000ゼニー受け取った
回収屋「今の所は回収してきた品は無いみたいだな」
186:
【水の都/教会・回収所】
魔法使い「もしもまた宝箱の中身を取ったら、届けに来ましょうね」
魔法使い「みんな……帰れるべき所へ帰れると良いですね」
魔法使い「戻れるならば、戻ることに越したことはないですから」
魔法使い「えへへ……勇者様、少し、外に出ませんか?」
187:
【水の都/教会・遺品安置所】
泣いている少女「……おかえりなさい……おとーさん……いっしょに、かえろうね……」
凛々しい顔の男性「お袋……おれ、大事にするよ……」
立っている老人「馬鹿者が……直ぐに説教してやるわい」
188:
【水の都/教会・祭壇】
神父「勇者様」
神父「実はこの街には勇者様の選ばれしお仲間がおります」
魔法使い「!!」
神父「都の南西の民家におります。尋ねてみてください」
189:
【水の都/教会・拝廊】
信者・女「主よ……あの子の魂は……今も……」
旅人・男「遺品取りが遺品を残す……なんてことにならないようにしないとな」
少女「かみさま、かみさま、わるいやつは、ここに」
商人・男「うぐっ……なんだか……体の言う事が……」
>>教会を出ますか?
勇者「はい」
190:
【水の都/教会前】
魔法使い「勇者様、広場の方に水の都の水檸檬が売っているんですよ!」
魔法使い「ちょっとすっきりしゃっきりリフレッシュしましょう!」
魔法使い「心には、潤いが必要なのです。瑞々しい水で守らないと、痛みを和らげることはできません」
魔法使い「だから……水檸檬ですよ!」
魔法使い「……ちょっとこじつけが厳しいですかね」
191:
【水の都/広場】
売り子「水檸檬、1個300ゼニーだよ」
売り子「水檸檬、2個で600ゼニーだよ」
勇者「はい」
>>勇者は600ゼニー渡した
192:
売り子「冷え冷えな内に食べてね」
>>勇者は水檸檬を受け取った
>>勇者は魔法使いに水檸檬を渡した
魔法使い「えへへ……ありがとうございます、勇者様」
魔法使い「向こうで座って食べましょう?」
194:
【水の都/広場・外れ】
魔法使い「……この水を噛むと言う良くわからない感覚……」
魔法使い「面白いですね!」
魔法使い「…………」
魔法使い「勇者様、あのね……」
195:
魔法使い「私、最初に言いましたよね?」
魔法使い「勇者様に助けられたと……」
勇者「はい」
魔法使い「えへへ……でも、勇者様は身に覚えが無いんですよね。それは、正解です」
魔法使い「勇者様がいてくださった。それだけで、私は救われたのです」
魔法使い「私、本当だったら……本当は……」
196:
魔法使い「生きていられなかった」
197:
魔法使い「死んでいたんです」
198:
魔法使い「本当だったら、死んでいた」
199:
魔法使い「でも、勇者様の仲間に選ばれたから、死ななかった」
200:
魔法使い「えへへ……私のお母さん、そそっかしい人で……私のこと、幼少の時にお家の二階から落としちゃったんです」
魔法使い「血が、いっぱい出て。見て、死んだって解るくらい」
魔法使い「……でも私、生きてるんです」
魔法使い「勇者様の仲間に選ばれたから、私の身体は死にません」
201:
魔法使い「勇者様を護るための楯だから」
202:
魔法使い「でも、勇者様を護るための楯なのに……私、一番最初は勇者様に護られてしまったんです。だから」
魔法使い「これからは、私に勇者様を護らせてください」
魔法使い「勇者様は、私の命の恩人ですから」
勇者「いいえ」
203:
魔法使い「……勇者様が否定しても、この事実は変わりません」
魔法使い「あっ!でも、呪文を唱えている間は護ってくださいね!」
魔法使い「……そろそろ行きましょうか、勇者様」
204:
【水の都/広場】
魔法使い「神父さまが、仰ってましたね。仲間がいると……」
魔法使い「どのような方なのでしょう。怖くないと良いのですか……」
205:
【水の都/南西の民家】
魔法使い「あれ……誰も、いないですね」
魔法使い「お出かけ中でしょうか……」
剣士・女「この家に何か用か?」
魔法使い「!!」
206:
勇者「はい」
剣士・女「…………」
剣士・女「まさか、勇者殿か?」
勇者「はい」
剣士・女「!!」
207:
剣士・女「ずっとお会いしたかった」
剣士・女「ワタシは女剣士。どうか、ワタシも勇者殿の旅にご同行願いたい」
勇者「いいえ」
女剣士「!!」
魔法使い「勇者様、どうして!?」
208:
女剣士「何故……ワタシは、自分で言うのもなんだが腕が立つ。ワタシの噂の一つや二つは聞いているはずだ」
魔法使い「勇者様……?」
勇者「いいえ」
女剣士「何から逃げようとしている……そう、言いたいのか」
209:
女剣士「ワタシは、何からも逃げてはいない」
女剣士「これから先、ワタシの剣の力が必要になる筈だ。勇者殿」
女剣士「ワタシは逃げない」
女剣士「ワタシは、勇者殿を護る」
勇者「いいえ」
210:
女剣士「簡単には仲間と認めぬか」
魔法使い「女剣士さん!?一体何を……」
女剣士「ならば、覚悟を見せよう。一度死の隣に降りる程の覚悟であると」
女剣士「また、勇者殿の仲間である証を」
>>女剣士は自分に剣を向けている。
211:
魔法使い「やめてくださいっ!!」
女剣士「!!」
女剣士「何をする……」
魔法使い「確かに私達は勇者様を死なせてはいけないから楯になるためにこの死に至らない身体があります!」
212:
魔法使い「でも……死なないだけで他は変わらない……痛みも悲しみもあります!!」
魔法使い「痛ければ辛いし、悲しければ涙も出ます。もちろん血だって出る」
魔法使い「……だから、勇者様を護る時しか無茶をしてはいけないんです!」
魔法使い「自分を……死なせないで……」
213:
女剣士「…………」
女剣士「可笑しな娘だ。己の体質は、理解して利用するのが利口だと言うもの」
女剣士「……興を削がれたな」
女剣士「勇者殿。また改めて申し出る。すまないが、今日はもうお引き取り願いたい」
魔法使い「……行きましょう、勇者様」
214:
【水の都/広場】
魔法使い「……なんだか女剣士さん、自棄に見えましたよね」
勇者「はい」
魔法使い「そっか……勇者様は、最初から解っていたんですね」
魔法使い「私には、女剣士さんの心が……カラカラに渇いているように見えました」
215:
魔法使い「一体、何があったんでしょう……」
魔法使い「一先ず今日は、お休みしますか?水の都を出る訳にも行きませんし」
魔法使い「えへへ……私にはお見通しですよ。勇者様、本当は女剣士さんを仲間にしたがっている顔をしています」
魔法使い「女剣士さんの問題を解決してから、仲間に入れたいんですね」
魔法使い「とにかく、今日はもうお休みしちゃいましょう!」
216:
【水の都/外】
都の娘「なんだか、最近視線を感じるのよね」
都の男「娘さんとお近付きになるには、娘さんの事を知らないとだよな」
都の少女「ゆうしゃさま、おかーさん、いたんだよ。おかーさん、いっしょなの」
>>都の少女は珊瑚の髪飾りを頬にあてている
都の老婆「爺さん、帰りが遅いのう……一人は、怖いのう……」
217:
【水の都/宿屋】
宿屋の主「一晩、400ゼニーになります」
勇者「はい」
宿屋の主「ごゆっくりおやすみくださいませ」
218:
【水の都/宿屋・2階】
魔法使い「勇者様、寝てしまいましたか……?」
勇者「はい」
魔法使い「もう!起きてるじゃないですか!からかわないでくださいよぉ」
219:
魔法使い「……水檸檬、酸っぱくて、さっぱりしてて、すっきりしゃっきりで美味しかったですね!」
魔法使い「私、また食べたいです。勇者様と」
魔法使い「女剣士さんと、三人で」
魔法使い「えへへ……もちろん、他の食べ物もいっぱい食べたいですけれどね!」
225:
選択肢のある会話は確かに両方試すわ
226:
読んでてあちこちに「この元ネタのゲームなんだっけな・・・」と考えさせられるところあって面白いな
231:
【水の都/宿屋・2階】
>>辺りは柔らかい光に満ちている。目を覚ましますか?
勇者「はい」
>>勇者はベッドを調べた。
>>魔法使いは眠っている。起きそうにない
>>再び眠りますか?
勇者「はい」
>>勇者は眠れなかった
>>再び眠りますか?
勇者「いいえ」
232:
【水の都/宿屋】
宿屋の主「お早いですね。今なら朝方の新鮮な水檸檬が手に入りますよ」
234:
【水の都/広場】
売り子「水檸檬、1個300ゼニーだよ」
売り子「水檸檬、2個で600ゼニーだよ」
勇者「はい」
>>勇者は600ゼニー渡した
売り子「冷え冷えな内に食べてね」
>>勇者は水檸檬を受け取った
>>勇者は水檸檬を道具袋に入れた
235:
売り子「水檸檬、1個300ゼニーだよ」
売り子「水檸檬、2個で600ゼニーだよ」
勇者「はい」
>>勇者は600ゼニー渡した
売り子「冷え冷えな内に食べてね」
>>勇者は水檸檬を受け取った
>>勇者は水檸檬を道具袋に入れた
236:
【水の都/宿屋】
宿屋の主「お仲間様はまだぐっすりと眠っていらっしゃいますよ」
237:
【水の都/宿屋・2階】
>>勇者はベッドを調べた。
>>魔法使いは眠っている。
>>魔法使いを起こしますか?
勇者「はい」
238:
魔法使い「う……ん……ゆーしゃさまぁ……?」
魔法使い「あのねぇ……わたし……ゆうしゃさまにあうためにね……まほう……ひの……」
>>魔法使いを起こしますか?
勇者「いいえ」
239:
魔法使い「もえるの……まほうで……ゆーしゃさま……わたし、おぼえてね……うぅー……」
>>魔法使いを起こしますか?
勇者「はい」
魔法使い「ひぁっ!?なっ、なっ、なっ、なんですか!?今、ぱぁんって!!ぱぁんって!!」
>>魔法使いは起き上がった!
240:
魔法使い「あ、あれ?あ、勇者様、おはようございます」
魔法使い「なんだか今、凄い音が聞こえたような気がしたんですけど……気のせいでしょうか?」
勇者「はい」
魔法使い「そっ、そっかぁ、私の気のせいだったんですね!寝呆けてたのかな……でも、確か夢は……」
魔法使い「な、なんでもないです……。早く支度しますね!」
241:
【水の都/宿屋】
宿屋の主「昨夜はお楽しみでしたね。いってらっしゃいませ」
魔法使い「ゆ、勇者様……も、もしかして……その、昨晩……っ」
魔法使い「盛り上がっていたの、丸ばれなのでしょうか……」
魔法使い「私、昨日食べ物のお話ばっかりだったから、きっと食いしん坊だと思われちゃいましたよぅ……」
242:
【水の都/外】
都の娘「なんだか落ち着かなくて……ごめんなさいね」
都の男「娘さんから笑顔が消えてしまった……オレは、娘さんから笑顔を奪ったやつを許さないぞ……捕まえてやる……」
都の少女「おかーさん、かけちゃったの。おかーさん、たべちゃったの」
都の少女「おかーさん、たべちゃったの。おかーさん、かけちゃったの」
都の老婆「爺さん……どこじゃ……」
243:
【水の都/広場】
魔法使い「あの……勇者様、ちょっと女剣士さんの様子を見に行ってみませんか?」
魔法使い「こっそり……こっそりとですよ!」
魔法使い「その……怪我とかしていないか心配で……」
244:
【水の都/南西の民家】
魔法使い「あれ……?女剣士さん、居ないですね。まだ朝も早いのに……」
勇者「いいえ」
魔法使い「私が起きるのが遅いって……それはたまたまですよ!ほら!昨日はお楽しみだったから!遅くまでお喋りしてましたから!」
魔法使い「……でも、勇者様は私より起きるの早かったですよね……うぅ……」
245:
【水の都/南西の民家・隣の部屋】
魔法使い「あれ……?この部屋だけ、埃っぽいですね。使っていないのでしょうか……」
246:
【水の都/南西の民家】
魔法使い「うーん……女剣士さん居ないみたいですね。勝手にお家で待つ訳にもいきませんし、一回出ましょうか」
魔法使い「と思ったら女剣士さんが!」
魔法使い「帰って!」
魔法使い「きたりしないですよね……」
魔法使い「そうですよね……そんな都合良くいかないですよね……」
魔法使い「って、様子を見るだけだから鉢合わせになっちゃったら駄目ですよねぇ」
魔法使い「さ、勇者様出ましょう!」
247:
【水の都/広場】
若い男「困ったな……女剣士がいないだなんて、こんなこと誰に頼んだら良いんだ」
狩人・男「彼女の力を借りずに、ボク達だけで狩れるものを狩りましょう」
若い男「だが、今日は周期的に言えば大物が出るはずだ。誰か、女剣士の代わりになる者は居ないものか……」
248:
>>何やら困っているようだ。声をかけますか?
勇者「いいえ」
魔法使い「勇者様!なんだが困っているみたいですよ!それに……女剣士さん絡みみたいですし……」
魔法使い「話を聞いてみましょう!」
249:
魔法使い「あの、どうかしたんですか?」
若い男「その格好……旅の者か」
勇者「はい」
若い男「!!」
狩人・男「!!」
250:
若い男「もしや、勇者様ではございませんか!?」
狩人・男「なんとタイミングの良い!流石は勇者様ですね」
魔法使い「あ、あの……?」
若い男「いえ実は、今日は水の都の隣にある水の森に狩りに行く予定なのですが、いつも同行をお願いしている女剣士が居なくて……」
251:
若い男「ですが、勇者様がついて来てくだされば!そのお仲間が楯になってくださればこれ程心強いことはありません」
若い男「ぜひ、女剣士の代わりになってください!」
魔法使い「えっと……つまり、護衛をお願いしたいと言うことですか?」
252:
狩人・男「……そうです。基本の狩りはボク達が自分で行います。勇者様達には、魔物や大物が出てきた時に助けていただきたいのです」
若い男「もちろんタダでとは言いませんから」
魔法使い「勇者様、やっぱり近くに女剣士さん居ないみたいですし、引き受けて差し上げましょうよ」
魔法使い「女剣士さんを待ってぼうっとするのも勿体ないですし!」
勇者「いいえ」
253:
魔法使い「なんだか嫌な感じがするって……大丈夫ですよ。勇者様は私がお護りしますから」
魔法使い「私、引き受けますよ!」
若い男「それは助かります!」
狩人・男「それでは、早行きましょう。日が明るいうちの方が良いですから」
254:
【水の森/出入り口】
魔法使い「わぁ……凄い、本当に森が水でできてる……」
狩人・男「魔法使いさん、水の森は初めてですか?」
魔法使い「はい!水の都には寄りましたけど、水の森には入らなかったので……急いでいましたし……」
255:
若い男「ここの森で獲れる獲物は、瑞々しくて美味しいんですよ。ただ……」
魔法使い「ただ……?」
狩人・男「数年前から……ほぼ周期的に大物を模した、達の悪い大型の魔物が現れるようになったんです」
若い男「そいつのせいで都の人間も何人か死んだよ……。最近は女剣士が護ってくれていたから、死人は出ていないけどな」
256:
【水の森】
魔法使い「この水の森は、魔物よりも普通の生物の方が多いですね」
狩人・男「狩りをする者にとっては、ありがたいことです。これで大物……大型の魔物がいなくなってくれれば……」
>>鳥の形をした水が浮いている……
若い男「魔物だ!!」
257:
魔法使い「オウルアクアですね!って、あの、ちょっと、そんな、背中にしがみ付かれたら呪文が……!!」
>>魔物は魔法使いに水の刄を放った!
魔法使い「放して……っ、防御、できないっ……」
>>勇者は防御した!!
258:
魔法使い「!!」
魔法使い「勇者……様……」
>>勇者は魔物に切り掛かった!
>>渾身の一撃!!
>>魔物は灰になって風に乗っていった……
>>勇者は水の実を手に入れた!
259:
若い男「た、助かった……ありがとうございます勇者様」
勇者「いいえ」
若い男「そんなご謙遜なさらず……」
勇者「いいえ」
若い男「え?次は助けないって……どう言うことですか!?楯になってくださると!」
勇者「いいえ」
260:
若い男「……魔法使いは、楯じゃない……?」
魔法使い「!!」
若い男「魔物を倒して守る、と……?それなら守ると……」
若い男「それはもちろんですよ。魔物を倒してくれないと。ですが、最初はオレ達を護ってもらわないと」
若い男「女剣士みたいに」
261:
魔法使い「女剣士さん、みたいに……?」
狩人・男「彼女は、文字通り楯となってボク達を護ってくれます。そして魔物の攻撃が止んだ一瞬の隙をついて確実に魔物を倒します」
魔法使い「まさか、貴方達……」
魔法使い「女剣士さんに、魔物の攻撃を受けさせているの……?」
262:
若い男「オレ達が食らったら身体が治るのに何ヵ月と時間がかかる。酷ければ命を落とす。だが、女剣士ならばその心配が無いだろう?」
魔法使い「酷い……っ」
若い男「こっちは最初から女剣士の代わりにと言っていたんだがな」
魔法使い「そうですか…………」
魔法使い「私なら、魔物の攻撃を受けずに倒すことができますが」
魔法使い「あくまでも、私の身体を楯としての扱いを望みますか」
263:
狩人・男「お言葉ですが、勇者様はともかく魔法使いさんに魔物は……倒せるんですか?」
魔法使い「走れ……雷魔法」
>>勇者は防御した
>>水の木に雷が駆け巡る!
>>激しい発光が瞳を襲う!!
>>水の木に潜んでいた魔物達は灰になって風に乗っていった……
264:
若い男「!!」
狩人・男「!!」
魔法使い「私は、貴方達の楯にはなりません。でも、魔物は倒しましょう。結果として、お守りすることになると思います」
>>勇者は防御を解いた
魔法使い「貴方達に怪我はさせません。結果は変わらない。一緒です」
魔法使い「それで問題、ありませんよね」
魔法使い「私が楯となるのは、勇者様だけです」
若い男「…………」
265:
魔法使い「雷は、早く、水に良く通るんです。人間の身体を構成しているものに、水のエレメンタルって多いんですよ」
若い男「…………」
魔法使い「私の杖で貴方を守りましょう。問題、ありませんよね」
若い男「ああ……」
267:
【水の森】
魔法使い「走れ……雷魔法」
>>魔物に雷が走る!
>>魔物は灰になって風に乗っていった……
>>勇者は魔物に切り掛かった!
>>魔物は灰になって風に乗っていった……
>>勇者は800ゼニー手に入れた
>>勇者は瑞々しい枝を手に入れた
>>勇者は痺れ玉を手に入れた
>>勇者は水の枝を手に入れた
268:
狩人・男「……これくらい狩れば大丈夫でしょう」
若い男「ああ、早いところ戻ろう……落ち着かないよ……」
魔法使い「…………」
魔法使い「……勇者様」
魔法使い「あの人は怪我をしていないのに、目に見えて守られている形が、傷が無いから安心出来ないんですね」
269:
魔法使い「誰かが傷付いた分だけ自分が守られているだなんて、そんな愚かな錯覚……」
魔法使い「……女剣士さんは、どれだけ……」
魔法使い「すみません、勇者様……私、ちょっと落ち着きますね」
>>魔法使いのエレメンタルは乱れている……
270:
【水の森/出入口】
狩人・男「大物に遭遇せず出られそうですね」
若い男「ああ、この重い獲物達を早く捌いてしまいたいよ」
>>重い足音が聞こえる……
若い男「!!」
狩人・男「!!」
271:
狩人・男「あれは……金鹿だ!金鹿の肉は上等……狙わない矢はない!!」
若い男「早く射て!」
魔法使い「ま、待ってください!風のエレメンタルが高まって……!!」
>>狩人・男は金色の鹿に向かって矢を放った!
>>金色の鹿は姿を変える!
若い男「!!」
狩人・男「!!」
272:
>>金色の鹿は大型の魔物だった!!
若い男「しまった……大物だ……!!」
狩人・男「だ、大丈夫だ……都はすぐそこだ、走って戻れば……」
>>大型の魔物は水の翼を動かした!
>>旋風が起こる!!
273:
若い男「くっ……風で目があけられ……なっ……」
魔法使い「……っ、水の……エレメンタル……?」
女剣士「……はぁっ!!」
>>旋風が止んだ!
魔法使い「女剣士さんっ……!?」
女剣士「逃がさん……っ!」
274:
>>女剣士と大型の魔物は森の奥へと消えていった……
若い男「今の内に水の都に戻るぞ!」
魔法使い「あっ、ちょっと……!」
魔法使い「……勇者様、私達は女剣士さんを追い掛けましょう!あんな大型の魔物……一人では危険です!」
275:
【水の森】
女剣士「やぁっ!!」
>>女剣士は大型の魔物に切り掛かった!
>>大型の魔物は翼を開いた!
>>水のエレメンタルが高まる!
276:
女剣士「ちぃっ!今日は……!」
女剣士「……っ、もう、貴様を逃がす訳にはいかないっ……!!」
魔法使い「!!」
魔法使い「女剣士さん……追い付いた……あっ!」
>>女剣士と大型の魔物は森の奥へと消えていった……
278:
魔法使い「勇者様……」
魔法使い「あの魔物……勇者様もおかしいと思いますか?」
勇者「はい」
魔法使い「そうですよね、身体は獅子を模した魔物、リィオンと同じなのに、翼は……オウルアクアみたいな……」
279:
魔法使い「まさか……本当は、大型の魔物は、一体じゃなくて……二体?」
魔法使い「多分、水の都の人は……女剣士さんも、大型の魔物は一体だと思っています。それは凄く危険です!急ぎましょう勇者様!」
280:
【水の森】
女剣士「はぁっ……はぁっ……ワタシは、水の都を出なければならぬ……」
女剣士「その為にも……今日こそ貴様を屠る……!!」
>>女剣士は大型の魔物に切り掛かった!
>>大型の魔物は翼を開いた!
>>水のエレメンタルが高まる!
女剣士「くっ……また上空へと逃げるか……」
281:
魔法使い「女剣士さんっ!!」
女剣士「!!」
女剣士「魔法使い……勇者殿!?」
女剣士「コイツは危険だ!普通の魔物ではない!今すぐ水の都へ引き返してくれ!!」
282:
魔法使い「引き返すのなら女剣士さんも一緒です!引き返さないのなら……一緒に戦います!」
魔法使い「その魔物は、一体じゃないんです!」
女剣士「!?」
女剣士「何っ……!?」
283:
魔法使い「恐らく、翼と胴体で違う魔物なんです!」
魔法使い「私が翼の部分を魔法で攻撃して引き剥がします!翼が無ければ上空には逃げられない……女剣士さんは、その時に胴体に攻撃してください!」
女剣士「っ……解った」
魔法使い「勇者様は、私が呪文を唱えている間……護ってくださいね」
>>魔法使いは呪文を唱え始めた
284:
女剣士「っ……」
>>女剣士は次の攻撃に備えている
>>大型の魔物の鋭い爪!
>>勇者は防御した!
>>魔法使いは呪文を唱え終わった!
285:
魔法使い「落ちろ!雷魔法!!」
>>大型の魔物の翼に雷が落ちる!
魔法使い「走れ……雷魔法」
>>大型の魔物の翼に雷が走り回る!
魔法使い「……追加魔法」
>>魔法使いの水のエレメンタルが高まる!
魔法使い「氷結せよ、そして……」
魔法使い「貫け!アイシクルアロー!!」
>>大型の魔物の翼に巨大な氷の矢が放たれた!
>>大型の魔物の翼が離れる!!
286:
魔法使い「女剣士さん今ですっ!!」
女剣士「言われるまでも……ないっ!」
>>女剣士は翼を失った大型の魔物に切り掛かった!
>>翼を失った大型の魔物の胴体は切り裂かれた!
>>翼を失った大型の魔物の叫び声が響く!
>>翼を失った大型の魔物はドス黒い液体になって地面に広がった……
>>勇者達は翼を失った大型の魔物を倒した!
287:
女剣士「はぁっ……はぁっ……なんだ……?この、液体は……」
魔法使い「また……この液体……」
魔法使い「念のため……」
魔法使い「聖なる炎!」
>>浄化された
288:
魔法使い「はぁー……これで、大丈夫ですね」
女剣士「すまない、巻き込んでしまって……。だが、これで水の森から大物はいなくなった」
女剣士「勇者殿は、コイツを倒さずに水の都を出ようとしたワタシを逃げだと思ったのだろう?元から水の都を出る時にはケリをつけるつもりではいたんだがな」
289:
女剣士「これで……ワタシを仲間に入れてくれるだろう?」
勇者「いいえ」
女剣士「!!」
300:
女剣士「ワタシが……まだ逃げていると言うのか……?」
女剣士「一体、ワタシが何から逃げていると言うんだ!?」
>>女剣士は勇者に掴み掛かった!
魔法使い「女剣士さん、落ち着い……」
301:
魔法使い「!!」
魔法使い「勇者様危ないっ!!」
>>大型の魔物の翼が魔法使いを襲う!!
女剣士「!!」
女剣士「……くそっ!!」
302:
>>女剣士は大型の魔物の翼に切り掛かった!
>>渾身の一撃!!
>>大型の魔物の翼はドス黒い液体になって地面に広がった……
魔法使い「う……あ……」
魔法使い「勇者、様……ご無事、ですか……?」
勇者「はい」
303:
魔法使い「えへ、へ……よかっ、た……勇者様、はじめて……おまもり、できまし、た……くぁ、う!……っは、ぁっ……」
魔法使い「…………」
>>魔法使いは気を失っている
女剣士「背中の傷が深い……早く水の都に戻ろう。神父様にお見せした方が良い」
>>魔法使いは仲間から外れた
304:
【水の森/出入り口】
【水の都】
【水の都/教会・拝廊】
【水の都/教会・祭壇】
神父「仲間の治療ですな?」
神父様「治療費として3000ゼニーいただきますがよろしいですかな?」
勇者「はい」
>>勇者は3000ゼニー渡した
305:
神父「勇者様を護りし魔法使いに、回復の加護を与え賜え……!」
神父「魔法使いを、治療部屋へ」
>>魔法使いは運ばれていった……
306:
【水の都/教会・治療部屋】
>>勇者はベッドを調べた
魔法使い「……はぁ、はぁ……うぅ……」
>>魔法使いは苦しんでいる……
307:
神父「勇者様」
神父「三日もすれば魔法使いの傷も癒えますでしょう。ですが……痛みを緩和する無痛の水が……無いのです」
神父「無痛の水は、水の森の最奥にある小さな泉から取れます。……ここ数年、大物と呼ばれる大型の魔物のせいで誰も行けず……」
神父「無痛の水が無いままですと、三日間魔法使いは苦しむ事になります。どうか、取ってきてはいただけませんか?」
勇者「はい」
308:
神父「おお!それでは、よろしくお願いいたします」
>>勇者は小瓶を手に入れた!
>>勇者は小瓶を道具袋に入れた
>>神父は出ていった
309:
魔法使い「うっ……ゆ、しゃさま……?」
勇者「はい」
魔法使い「わたし、なら……大丈夫、ですから……無茶、しないでくださいね……ひとりで、いっちゃ……だめ、ですよ……?わたし、ついて……いけ、ないん……ですから……」
310:
魔法使い「はぁ、わたし、なら……大丈夫、ですから。放って、おいて……勇者様と、違って、死にません、から……えへ、へ……」
勇者「いいえ」
魔法使い「死なない、だけで……他は……変わらない……と、言っていたじゃないか、って……?」
魔法使い「痛みも、ある……痛ければ……辛い……」
311:
魔法使い「勇者様も……同じ……?……私と、勇者様は……何も、変わらない……?」
魔法使い「……謝らないで、ください……私、嬉しいんです……勇者様を、おまもり、でき、て……ほん、とに……」
魔法使い「…………」
>>魔法使いは気を失った
>>勇者はベッドを調べた
>>魔法使いは気を失っている……
312:
【水の都/教会・祭壇】
女剣士「勇者殿」
女剣士「その……すまなかった……」
女剣士「元はと言えば、ワタシのせいだ……。だから……」
313:
女剣士「水の森に、行くのだろう?大物がいなくなったとは言え、普通の魔物はいる。一人で行くのは危険だ」
女剣士「勇者殿に死なれては、魔法使いの苦しみも無駄になる。だから、ワタシを連れて行っていただきたい。……罪滅ぼしでも、あるんだ……」
勇者「はい」
女剣士「すまない。ありがとう、勇者殿」
>>女剣士が仲間に加わった!
314:
神父「無痛の水は、水の森の最奥にあります。お願いしますよ」
神父「呪いも悪霊も憑いていないご様子。お仲間もお元気でいらっしゃる」
神父「私が勇者様のお力になれることはございません」
勇者「はい」
神父「勇者様の旅に、光があらんことを」
315:
【水の都/教会・拝廊】
信者・女「あぁ……主よ……あの子の魂をお救いくださり……ありがとうございます……」
旅人・男「さっき商人が運ばれていったよ。呪いが、とか、少女が、とか、意味の解らないことを言っていたよ。あれはもう駄目だな」
>>教会を出ますか?
勇者「はい」
316:
【水の都/教会前】
女剣士「水の森の小さな泉は、森の最奥だ。かなり距離がある。今から行くと、今日の夜までには帰ってこられないだろう」
女剣士「急ぎたい気持ちは分かるが、準備はしっかりしてから行こう」
317:
【水の都/水の森方面出入口】
>>水の都を出ますか?
勇者「はい」
女剣士「勇者殿。準備は大丈夫か?もう数時間したらゲートが閉じられる。水の都には入れなくなるぞ」
勇者「はい」
女剣士「そうか……少しでも早く届けてやりたい、か。解った、行こう」
318:
【水の森/出入口】
女剣士「やはり、大物が居なくなったとは言え、魔物の数は変わらないな」
女剣士「いざと言う時は私が楯となり、勇者殿をお護りしよう」
女剣士「必ず……死なせはせん。もう、ワタシの傍で誰も……」
女剣士「…………」
女剣士「さぁ勇者殿、気を引き締めていこう」
319:
【水の森】
>>魔物が現れた!
>>女剣士は無防備な状態だ!
>>魔物の牙が女剣士を襲う!
女剣士「これくらいの痛み、なんともない」
>>女剣士は魔物を切り裂いた
>>魔物は灰になって風に乗っていった……
320:
女剣士「勇者殿、怪我はないか?」
勇者「はい」
女剣士「む?ワタシか?ああ、こんな傷、大したことはない。直ぐに治る」
女剣士「フッ。勇者殿の心配には及ばない。私は、死なぬ」
321:
>>薬草を使いますか?
勇者「はい」
>>薬草/残り4
女剣士「勇者殿、ワタシにこのような道具を使うのは勿体ない。以後は止めてくれ」
女剣士「……何故、怖い顔をする。……自分を大事にしろ……そう、言いたいのか?」
女剣士「ああ、大事にしているさ。護るべき者の次に、な」
322:
【水の森】
女剣士「小さな泉はまだまだ先だ。しかし、こんなことになるのならば大物を気にせず……」
女剣士「いや、今更考えても後の祭りか」
>>ガサガサ……
>>魔物が現れた!
女剣士「むっ!?三体か……構わん、来い」
>>女剣士は無防備な状態になった
323:
>>魔物の爪が女剣士を襲う!
>>勇者は防御した!
女剣士「!!」
女剣士「勇者殿!ワタシが魔物達の気を引いている間は大人しくしていてくれ!」
>>勇者は魔物に切り掛かった!
>>魔物は灰になって風に乗っていった……
324:
>>勇者は魔物に切り掛かった!
>>魔物は灰になって風に乗っていった……
女剣士「ちぃっ……!」
>>女剣士は魔物に切り掛かった!
>>魔物は灰になって風に乗っていった……
>>勇者は1200ゼニー手に入れた
>>勇者は癒し玉を手に入れた
325:
女剣士「勇者殿っ!!」
女剣士「ワタシの身体は護るための身体。決して死なぬ……。だが、勇者殿は違う。その身体はすぐに死んでしまう」
女剣士「どうか、今のような軽率な行動は控えてくれ」
326:
【水の森】
女剣士「む?これは……」
>>ドス黒い液体が地面に広がっている……
女剣士「大物の、液体か……。他の魔物は灰になって消えてしまうが、コイツのは消えぬものなのだな」
327:
>>ドス黒い液体の中に、小さな箱がある。拾いますか?
勇者「はい」
女剣士「勇者殿!無闇に触れるべきではない……」
女剣士「気持ちが悪いが、今のワタシ達にはどうすることもできぬ。先を急ごう」
328:
【水の森】
女剣士「勇者殿は……強いのだな」
女剣士「魔物を屠る技量がある。だが、その身体は決して強いとは言えぬ。人間の身体は……いとも簡単に壊れてしまう」
女剣士「だから、魔物はワタシに任せてくれ」
329:
勇者「はい」
女剣士「ワタシにも任せる代わりに、勇者殿にもお任せしてくれと?」
女剣士「フゥ……それだと意味が無いのだがな」
女剣士「とにかく、泉はまだ先だ。奥へ進もう」
330:
【水の森】
女剣士「そろそろ、休憩小屋があるはずだ。今日は一旦そこで休もう」
女剣士「さすがに、夜の水の森を歩くのは危険だ」
>>ガサガサ……
>>魔物の群れが現れた!
331:
女剣士「!!」
女剣士「まだ夕刻だと言うのに……もう群れをなしているのか……!」
女剣士「勇者殿っ!後ろに下がって……」
>>アイテムを使いますか?
勇者「はい」
>>勇者は痺れ玉を使った!
332:
女剣士「そうか!魔物の群れの動きを止めようと言うのか!」
>>身体の自由が奪われる粉が広がる
女剣士「!!」
女剣士「勇者殿っ!?何故……ワタシ、にっ……」
>>女剣士の身体は痺れてしまった!
333:
女剣士「くうっ……身体の言うことが……きかんっ……!」
>>勇者は魔物に切り掛かった!
>>魔物は灰になって風に乗っていった……
>>勇者は魔物に切り掛かった!
>>魔物は灰になって風に乗っていった……
334:
>>勇者は魔物に切り掛かった!
>>魔物は灰になって風に乗っていった……
>>魔物の牙が勇者を襲う!
>>勇者は防御した!
>>勇者は魔物に切り掛かった!
>>魔物は灰になって風に乗っていった……
335:
女剣士「止めろ……止めてくれっ……勇者殿……!」
女剣士「!!」
女剣士「魔物……っ!だが、身体は……」
>>女剣士の身体の痺れが解けた!
女剣士「くっ……切るのは間に合わぬか」
>>女剣士は無防備な状態になった
336:
>>魔物の鋭い爪が女剣士を襲う!
>>勇者は魔物に切り掛かった!
女剣士「!!」
>>魔物は灰になって風に乗っていった……
女剣士「勇者、殿……」
>>勇者は魔物に切り掛かった!
>>魔物は灰になって風に乗っていった……
>>勇者達は魔物の群れを倒した!
337:
女剣士「ッ……勇者殿っ!!軽率な行動は控えてくれと言ったではないか!いや、軽率どころではないっ!これは愚行だ!!」
勇者「いいえ」
女剣士「ワタシの方が……愚行だと言うのか?」
女剣士「ワタシが楯にならなくとも、魔物を倒せる……?」
339:
女剣士「ならば、ならばならば!何故ワタシが存在する……!?勇者殿をお護り出来なければ、ワタシはなんの為に……っ」
女剣士「…………」
女剣士「……怪我をせずに魔物を倒せば、護ったのと同じ……?魔法使いが、そう言ったのか……」
340:
女剣士「ワタシは……ならば、ワタシがやってきたことは……自己満足でしかなかったと言うのか……っ!」
勇者「いいえ」
女剣士「だが、それで助けられたものが居るのも事実……。そう、言ってくれるのか……」
女剣士「…………」
女剣士「このまま外にいるのは得策とは言えない……。先ずは小屋に入ろう」
341:
【水の森/休憩小屋】
>>暖炉の火はパチパチと音をたてながら燃えている……
女剣士「そうか……勇者殿は、ワタシが死にたがっていると……生きることから逃げているように見えると、そう、言うのだな」
女剣士「フッ……皮肉なものだ……。死ぬことが出来ぬ身体……」
女剣士「生から逃げることなど、出来ぬのに……。私は、死ねないのだから。死に逃げることは、叶わない」
女剣士「…………」
342:
女剣士「少し、ワタシの話を聞いてくれないか?」
勇者「いいえ」
女剣士「大丈夫だ。まぁそう言わずに聞いてくれ」
勇者「はい」
女剣士「…………」
343:
女剣士「ワタシには、弟がいたんだ。そうだな……生きていれば、勇者殿と同じくらいの歳だろうか」
女剣士「……ワタシが勇者殿に選ばれし仲間だと解ったのは、水の都に来る前……整備もろくにされていない小さな村で、弟を魔物の攻撃から護った時だった」
女剣士「その時は、まだワタシも幼かった。剣を知らず、ただ、弟を護りたかった一心で、この身で弟を護った」
345:
女剣士「ワタシは弟を護れた。そして、勇者殿のお陰で……ワタシは生き延びることが出来た」
女剣士「それから、己の身体を理解したワタシは、水の都に移った。剣を学び、その剣が及ばぬ時はこの身体を利用して弟を護った」
女剣士「ワタシでも、弟を護れる……痛みも苦しみも、その喜びの前では無いものだった。だが……」
346:
女剣士「弟は魔物に殺されたよ」
347:
女剣士「ワタシが目を離している隙に。本当に一瞬だった。簡単に、死んでしまったんだ」
女剣士「魔物はすぐに殺したさ。そして、弟の鼓動が聞こえないのを確認して、ワタシは自分に剣を突き刺した。何度も、何度も何度も」
女剣士「愚かだろう?死なない身体だと理解して利用して、弟を護ってきたと言うのに」
348:
女剣士「そうだな……ワタシは、あの時から死にたがっているのだな……ずっと……」
女剣士「だが勇者殿。ワタシは、今は死にたくは無いのだ。根底が、そうだとしても」
女剣士「魔物に殺された魂は、転生することが出来ずに、その魂が……」
349:
女剣士「魔王に囚われてしまうのは……知っているだろう?」
女剣士「ワタシの弟は、魔物に殺された」
女剣士「解るだろう?ワタシの弟の魂は、魔王に囚われている……。だからワタシは勇者殿と共に、行きたいのだ。弟を、救うために……」
350:
女剣士「だからどうか、ワタシを、仲間にして欲しいのだ……!」
勇者「はい」
女剣士「!!」
女剣士「解って、くれるのか……」
女剣士「え……?勇者殿も……ワタシと同じ……なのか……?」
女剣士「双子の、兄弟……そうか……そう、なのか……」
351:
女剣士「何?仲間にするにあたって守って欲しいことがある?先ずは……動けなかった時の感情を話せ、だと?」
女剣士「それは……」
女剣士「勇者殿が危険に晒される不安や焦燥、恐怖だ。当たり前だろう……これで満足か?」
勇者「はい」
352:
女剣士「……ワタシも同じことをすれば勇者殿も同じ気持ちになると、そう言うのか?」
女剣士「ワタシが傷付けば、勇者殿も辛い……?」
女剣士「今後、自分の身体を楯にすることを禁じる、だと!?」
女剣士「ならばワタシはどうやって勇者殿を護ればいい!?」
353:
女剣士「ワタシは、この身を傷付けて護る事しかできぬ!」
勇者「いいえ」
女剣士「……それは、本当に護るためにそうしているのかと……言いたいのか」
女剣士「ワタシなら、傷付かずに魔物を倒すことが出来るのに、と……?」
女剣士「…………」
女剣士「護るためと言いながら、そうやって死にたがるのを止めろ、か……」
354:
女剣士「だが、どうやって護れば良い?傷付かなければ、護った事になりはしない……護ったという証明ができない」
女剣士「……一緒に戦えと、言うのか」
女剣士「そう言う護り方もある、と。魔法使いが、言ったような」
女剣士「……解った。約束しよう。今までのような護り方はしない。だが……」
女剣士「もしも万が一、本当にそうすることが最善で必要だと言う時は……許してくれ」
355:
女剣士「勇者殿にこう言っては失礼だと思うのだが……その……どうにも、重ねてしまってな。歳が近いからだろうか……弟に」
女剣士「だから余計、護りたくなってしまうのだ……」
女剣士「だが約束は約束だ。しっかりと守るさ。……そろそろ眠ろう。早朝から動けば、早く水の都に帰れる」
>>眠りますか?
勇者「いいえ」
356:
>>勇者は棚を調べた
>>勇者は白い布を手に入れた!
>>勇者は棚を調べた
>>何もなかった
>>休憩小屋を出ますか?
勇者「はい」
女剣士「勇者殿。早く眠り早く起きる」
女剣士「夜は危険だ。早朝に動こう。……魔法使いの為にも、その方が良い」
>>眠りますか?
勇者「はい」
357:
【水の森/休憩小屋】
女剣士「勇者殿……勇者殿!」
女剣士「日は昇った。出発しよう」
358:
【水の森】
女剣士「休憩小屋を過ぎれば、小さな泉までもう少しだ」
女剣士「……大丈夫だ。もう、昨日までのような戦い方はしない。それを……」
女剣士「証明してみせよう!」
>>ガサガサ……
>>魔物が現れた!
359:
>>魔物の鋭い爪が女剣士を襲う!
女剣士「はっ!」
>>女剣士はひらりと身を翻した!
>>女剣士は魔物に切り掛かった!
>>魔物は灰になって風に乗っていった……
女剣士「どうだ?」
女剣士「フッ……約束したからな」
360:
>>女剣士は勇者を触っている
女剣士「何をしている、だと?」
女剣士「いや……どこにも怪我はないかと不安でな。確かに……護っている。の、だろう。か……」
>>勇者は女剣士から距離を取った
361:
女剣士「……何?最初からそうすれば良いのに、だと?」
女剣士「むぅ……幼い頃からの考えを変えるのは中々難しいのだ。ワタシの最初の護り方は剣ではなかった。この、身体だったからな」
女剣士「とにかく、約束は守っただろう?さぁ、行こう」
367:
【水の森/小さな泉】
女剣士「あそこの泉だ」
女剣士「大物がいなくなったから、随分来やすくなった。……さっさと汲んで戻ろう」
>>勇者は小さな泉を調べた
>>泉は澄んだ色をしている
>>アイテムを使いますか?
勇者「はい」
368:
>>勇者は小瓶を使った!
>>勇者は無痛の水を手に入れた!
女剣士「よし。早教会に、神父様に届けに行こう」
369:
【水の森】
【水の森/休憩小屋】
【水の森】
【水の森】
【水の森】
女剣士「あの液体……まだ残っているのだな」
370:
【水の森】
【水の森】
【水の森/出入り口】
>>水の森を出ますか?
勇者「はい」
371:
【水の都/水の森方面出入口】
女剣士「やっと戻ってこれたな」
女剣士「小さな泉まで行ったにしては、充分早い帰りだ」
372:
【水の都/教会前】
女剣士「さぁ、教会はすぐそこだ。見えているだろう?目の前だからな」
>>教会に入りますか?
勇者「はい」
373:
【水の都/教会・拝廊】
信者・女「主よ……私は、貴方に永遠を誓います……」
旅人・男「あぁ、そろそろ水の都も出ないとなぁ……。でも、ここ居心地が良いんだよなぁ……」
都の少年「かーみさーま、いーるなーら、おっならーしろー」
>>グラッ……
都の少年「ねっ、ねぇ!!今、ちょっとゆれたよねっ!?かみさまっているのかな!?」
374:
【水の都/教会・祭壇】
神父「おお、勇者殿!よくぞご無事で……やや、それは無痛の水ですな?」
神父「早、魔法使いに使いましょう」
>>勇者は神父に無痛の水を渡した
375:
【水の都/教会・治療部屋】
魔法使い「うっ、うぅ……はぁ……はぁ、ひぐっ……」
>>神父は魔法使いに無痛の水を使った!
魔法使い「う、ぁ…………」
魔法使い「ん……痛く、ない!」
>>魔法使いは飛び起きた!
神父「お仲間はこの通り、お元気になられましたよ」
>>神父は出ていった
376:
魔法使い「あ……勇者様と、女剣士さん」
魔法使い「えへへ……すみません、私、ご迷惑をおかけしてしまって……」
女剣士「いや、こちらこそすまない。元はと言えばワタシのせいだからな」
魔法使い「…………」
377:
魔法使い「勇者様、女剣士さんを仲間に入れることにしたんですね!」
勇者「いいえ」
魔法使い「嘘ついたって駄目ですよ!勇者様を見ればわかります。お見通しなのです!」
魔法使い「女剣士さん、改めて、よろしくお願いします」
女剣士「こちらこそ、よろしく頼む」
魔法使い「それじゃあ、王様の居る首都に向かってゴーですよ!ゴー!」
>>魔法使いが仲間に加わった!
378:
【水の都/教会・祭壇】
神父「呪いも悪霊も憑いていないご様子。お仲間もお元気でいらっしゃる」
神父「私が勇者様のお力になれることはございません」
勇者「はい」
神父「勇者様の旅に、光があらんことを」
379:
【水の都/教会・拝廊】
信者・女「主よ……私は、貴方に永遠を誓います……。でも……」
信者・女「最近……いつも近くにいらっしゃる方が……あぁ、主よ……私は、なんと罪深い……」
旅人・男「ここだけの話、水の都は居心地が良いんだけどさ、他にも、その……回収した品を渡したのにそれでもここに居るんだから察しろ!」
都の少年「かーちゃん、そーばーにいーるなーらへーんじーしてー」
>シーン……
都の少年「そうだよな……かーちゃん、魔物にやられちゃったんだよな……魔王の、とこだよな……」
380:
【水の都/教会前】
女剣士「一つ、気になることがあるんだが……」
魔法使い「どうしたんですか?」
女剣士「あの、大型の魔物の翼を倒した時の液体なんだが……そのままだろう?」
勇者「はい」
381:
魔法使い「消えて、なかったんですね……」
女剣士「ああ。念のため、燃やしてもらえないだろうか?」
魔法使い「解りました!良いですよね?勇者様」
勇者「はい」
魔法使い「それじゃあ、水の森に行きましょう!」
382:
【水の都/水の森方面出入口】
>>水の森に入りますか?
勇者「はい」
383:
【水の森/出入口】
国の騎士「貴様達、この森に何か用か?」
勇者「はい」
国の騎士「!!」
国の騎士「これは失礼を……勇者様でしたか……!」
384:
国の騎士「しかし、王様が首を長くしてお待ちになられております。どうぞ、寄り道等をせず、お早めにお向かいください」
魔法使い「どうします勇者様?大人しく引き下がりますか?」
勇者「はい」
女剣士「むぅ……勇者殿がそう言うのならば、仕方あるまい。先を急ごう」
385:
国の騎士「王様が首を長くしてお待ちになられております。どうぞ、寄り道等をせず、お早めにお向かいください」
魔法使い「うーん……どうします勇者様?やっぱり、大人しく引き下がりますか?」
勇者「いいえ」
女剣士「そうこなくてはな。……どうする?一撃食らわして気絶させるか?」
魔法使い「だっ、駄目ですよ!国の騎士さんにそんなことしちゃ!」
386:
魔法使い「ここは、光の魔法で……」
>>魔法使いは呪文を唱え始めた
>>魔法使いは呪文を唱え終わった!
魔法使い「あるべき姿を隠せ……」
魔法使い「……光の魔法!」
>>勇者達の姿は見えなくなった!
387:
魔法使い「どうです?凄いでしょう?……でも、あまり長い時間は保たないですから、ぱぱーっと国の騎士さんの横を通り過ぎましょう!」
女剣士「解った」
国の騎士「ん?人の気配が……気のせいか」
388:
【水の森】
>>勇者達の姿は見えるようになった!
魔法使い「ぷはー!バレずに済みましたね!つい息を止めちゃったから苦しくて苦しくて……」
女剣士「しかし……案外中はガラガラだな。誰もいない」
魔法使い「好都合ですよ!早向かいましょう!」
389:
【水の森】
【水の森】
女剣士「!!」
女剣士「消えている……」
女剣士「自然に消えるような物ではない感じだったのだが……。すまない、無駄足を踏ませてしまったな」
魔法使い「いえ、私も気になっていましたし!それじゃあ……戻りましょうか?」
390:
【水の森】
【水の森】
魔法使い「それより先に進むのは待ってください!それじゃあ、また魔法で……」
>>魔法使いは呪文を唱え始めた
>>魔法使いは呪文を唱え終わった!
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