女騎士「くっ……殺せ」雌オーク「えっ、何この子超かわいい!」back

女騎士「くっ……殺せ」雌オーク「えっ、何この子超かわいい!」


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1:
女騎士「えっ」
雌オーク「もしかして噂の女騎士って職業の人間!? 実在したんだー! すげー!」
女騎士「え、あれ、何で、人間の女性がオークの砦に……?」
雌オーク「あ、私こう見えてもオークだからね?」
女騎士「えっ」
雌オーク「一部の種族のオークの雌は成長と共に人間と似た姿になるんだけど知らない?」
女騎士「……知らなかった」
オーク兵1「まあ俺たちの種族ってかなりレアな種族らしいっすからね」
オーク兵2「人間たちが知らなくても当然って言えば当然っすね」
雌オーク「そっかー」
4:
雌オーク「それよりさー、この子どうしたの?」
オーク兵1「いやさっき突然うちの砦に来て襲い掛かってきましてね」
オーク兵2「兵士3人ぐらい重症負わされちゃいまして……」
オーク兵3「なんとか不意打ちで吹き矢当てるのに成功して、塗っておいた痺れ薬で動き封じてふんじばってここに置いたわけです」
雌オーク「なるほど」
女騎士「オークごときに捕まるなど騎士として恥だ……さっさと殺せ」
雌オーク「あんなこと言ってるけどどうする?」
オーク兵1「いや確かに仲間結構重症負わされましたけど」
オーク兵2「殺すのはちょっと……なあ?」
オーク兵3「良心が痛むよなぁ……」
8:
女騎士「何が良心だ! 山の麓の村を襲いに来て何を……」
雌オーク「山の麓の村?」
オーク兵1「んなとこ行きましたっけ」
オーク兵2「アレじゃないっすか隣の山にいる過激派のオークの」
オーク兵3「あー、あいつらか」
オーク兵1「あいつらならやりかねないな」
雌オーク「ってことはアレか」
雌オーク「オーク違いでこっちに来ちゃったのかあの子」
オーク兵2「女騎士でドジっ娘かぁ」
10:
雌オーク「――というわけで私たちは違うオークの集団なんです、はい」
女騎士「なっ……では私は勘違いでここに……!?」
オーク兵1「そうなるね」
オーク兵2「そうなっちゃうね」
女騎士「……」
オーク兵3「顔伏せちゃったよどうすんのこれ」
オーク兵1「どうすんすかリーダー」
雌オーク「えー、私の責任? これ私の責任?」
女騎士「くっ、殺せ! 私を殺せえええええええええ!!」
オーク兵2「最初とは違う意味で殺せと言って来たっすよ」
オーク兵1「困るわ」
12:
女騎士「勘違いで別のオーク襲っちゃったとかもう私騎士として生きていけない」ブツブツ
雌オーク「いやぁ別に普通に生きていけると思うよ」
オーク兵1「人間って変な所で真面目だなぁ」
オーク兵2「っていうか人間って普通そういう奴ら討伐するとき集団で来るんじゃないの?」
オーク兵3「そういや他にこの人間の仲間っぽい人とかいなかったね」
雌オーク「ひとりで来たの?」
女騎士「……」コク
雌オーク「何で?」
女騎士「……オーク退治でちょっとテンション上がってたかもしんない」
雌オーク「うわー、何だこの子わけわかんねぇ。かわいい」
16:
女騎士「ともかくすまないことをした……殺さぬというなら何か詫びをさせてくれ」
オーク兵1「えー、どうしよ。畑仕事でも手伝ってもらう?」
オーク兵2「農作業組がだいたいやってくれてるからなぁ」
オーク兵3「掃除は?」
オーク兵1「昨日暇すぎてみんなで大掃除しただろうが」
オーク兵2「今日の夕飯の獲物でも持って来て貰うか?」
狩人オーク「みんなー! 大物の熊がたくさん獲れたぞー!」
オーク兵3「終わっちゃったなぁその仕事も。たった今」
17:
女騎士「何かないのか! この申し訳ないという気持ちをどうにかする方法は!!」
雌オーク「無いかな」
オーク兵1「無いっすね」
オーク兵2「無いっすわ」
オーク兵3「無い」
雌オーク「ごめん無さそう。ロープ解くから帰っていいよ」
女騎士「それでは私の気が済まん!!」
雌オーク「うわぁ面倒くさい娘だなぁ」
女騎士「頼む! この際なんでもする!」
雌オーク「ん?」
21:
雌オーク「あれれー? 今何でもするって聞こえた気がするぞー?」
オーク兵1「言いましたねぇしっかりと」
女騎士「な、何だ……確かに何でもすると言ったが……」
雌オーク「……」ニヤニヤ
女騎士「お、おい……何だその妙な笑みは」
雌オーク「そんなこと言われちゃうとさぁ」
雌オーク「どーしてもそっち系のことを考えちゃうよねぇ」
23:
女騎士「そっち系……?」
雌オーク「堅物女騎士ちゃんはわかんないかなぁ?」
 スリスリ
女騎士「ひゃっ!? や、やめろ! 変な所を触るな!」
雌オーク「別にいいじゃん、脚ぐらい……」
雌オーク「これからもっと変な所いっぱい触られちゃうんだから……」
女騎士「!?」
26:
女騎士「や、やめろ! 離れろ!」
雌オーク「お詫びに何でもするって言ったのは女騎士ちゃんだよー?」
女騎士「で、でも……こんな……」
女騎士(そ……それに……)
オーク兵1「……」
オーク兵2「……」
オーク兵3「……」
女騎士(あの三人の兵だけじゃない……この砦にはたくさんのオークがいる……)
女騎士(まさかその全員の相手をしろと……!?)
オーク兵1「あ、言っておくと俺らは別に参加しないっす」
女騎士「えっ」
オーク兵2「俺らユリオークの種族は雄と雌は交尾しないっすし」
女騎士「えっ」
28:
オーク兵1「ユリオークは雌と雌が交尾して繁殖するんっす」
女騎士「えっ」
オーク兵2「おかげで俺ら雄って性欲って概念がほとんどないんだよな」
女騎士「えっ」
オーク兵3「それどころか雄のユリオークはしばらくすると自然消滅するっていうね」
女騎士「えっ」
オーク兵1「そういえば狩人どこ行ったよ」
オーク兵2「自然消滅したんじゃね」
オーク兵3「そっかー」
女騎士「えっ」
34:
雌オーク「まあそういうわけで」
雌オーク「確かに数は多いが雄共は自然消滅してしまうからな」
雌オーク「かと言って力仕事を頼める雄が消え続けるのも問題」
雌オーク「そういうわけで私はよく砦に要る雌のオークと毎日えっちしては子を産ませたり産んだりしてるわけなんだけど」
雌オーク「人間とえっちしても私たちの子って作れるのかなぁ?」
女騎士「……」
雌オーク「……ま」
雌オーク「試してみればわかるか」ニコッ
女騎士「いやああああああ!!!!!!」
35:
女騎士「待って待ってやめて! 私そっちの気ない! そっちの気ないから!」
雌オーク「大丈夫大丈夫、怖いのはみんな最初だけ」
女騎士「待って! ホントにちょっと待って!」
雌オーク「ほら、目つぶって? まずは優しいキスから初めてあげる」
女騎士「だからやめ……ひゃああ顔近い! 顔近いってば!!」
雌オーク「顔近づけないとキスできないよ?」
女騎士「あっ、や……ぁ……待って……お願い……」
雌オーク「えへへ、それじゃ」
雌オーク「いただきます」
38:
 チュ
女騎士「……」
女騎士「……え?」
雌オーク「にへへ、デコちゅーぐらいでそんなビビらないでよー」
女騎士「な……」
雌オーク「どしたの? 唇に来るかと思ってドキドキしちゃった?」
女騎士「あ……ぅ……」
女騎士「うぇ……」ジワ
雌オーク「ありゃりゃ、泣いちゃった。ちょっと意地悪しちゃったかな」
 ぎゅっ
雌オーク「ごめんねー、ホントに怖かったかなー?」
女騎士「うぇぅ……何か……うぅうううぅうぅう……」
40:
女騎士「……」
雌オーク「落ち着いた?」
女騎士「ん」
雌オーク「……ねえ、ホントに嫌なの? 私とするの」
女騎士「……」
雌オーク「別に嫌ならいいよー。もうさっきので許してあげる」
女騎士「……」
雌オーク「でもさー、私も女の子とする人……っていうかオークだからさー」
雌オーク「拒否られたらまあ……ちょいとズキっと来るかな」
雌オーク「女騎士ちゃんとえっちしたいなって思っちゃうぐらいは女騎士ちゃん可愛いと思うし」
女騎士「……」
41:
女騎士「……ベッド」
雌オーク「?」
女騎士「ベッドとか……この砦にある?」
雌オーク「……何でそんなこと聞くの?」
女騎士「……こんな……縛られて無理やりみたいなのは……嫌……」
雌オーク「……じゃあ」
雌オーク「ロープ解いてシャワーでも浴びて……ベッドの上で、なら?」
女騎士「……キ、キスだけ……なら……」
女騎士「……シても……いいかな……って……」
雌オーク「ほほう」
43:
雌オーク「うーん、でもキスだけするのにベッドまでいるのかなぁ?」
女騎士「ふ、雰囲気! こういうの雰囲気欲しいの!」
雌オーク「そっかー、雰囲気は大切だよねー」
女騎士「そ、それと……あくまでお詫びとしてのキスだから! ホントに私そっちの気ないから!!」
雌オーク「そっかそっかー、じゃあロープ解くから場所移動しようねー」
女騎士「ん……」
雌オーク「まずはシャワーね。シャワーってか汲んである水沸かして浴びるわけだけど」
女騎士「それでもいい……汗臭い体でこんなことしたくない……」
雌オーク「私はどっちかって言えば体臭臭う方が好きかな!」
女騎士「やめて」
45:
雌オーク「うぃー、私もさっぱりしてきたよー」
女騎士「う、うん……」
雌オーク「わはー、ちゃんと逃げずにベッドで待っててくれたんだー。見張りも付けてなかったのに」
女騎士「だ、だから……お詫びしないといけないから……」
雌オーク「そっかそっかー、じゃあ早お詫びのキス頂いていいかなー?」
女騎士「ぁ……ぅ……///」
雌オーク「大丈夫大丈夫、ゆっくり心落ち着けてからでいいからねー」
女騎士「う、うん……大丈夫……今すぐで……平気……///」
雌オーク「何か強がってないかなぁ……まあいいや。平気って言われちゃったし」
雌オーク「……今度はホントに唇にするよ。目、つぶって」
女騎士「……」
雌オーク「……」
 チュ
47:
女騎士「ん……」
雌オーク「んぅ……」
女騎士(ぁ……この人の唇……すごく柔らかくて優しい感触……)
 チュル
女騎士「んくっ!?」ビクッ
女騎士(ぇ……ちょ・・・・・舌入って来……)
 ヌチュ レロ
女騎士(ひぅ、ぁ、舌絡んで……ぁひっ、歯撫でるみたいに……っ)ゾクゾク
 チュッ チュプ
女騎士「んっ……ぁ、んくっ……!」
女騎士(あ、頭の中……ぼんやりして……)
雌オーク「……」
 ぐっ
女騎士「んぇっ?」
 ギシッ
48:
女騎士(え、ぁ、私……押し倒され……?)
女騎士(あ、や……ダメ、力……入らな……)
雌オーク「……ぷぁ……」
女騎士「っぷは……っ……」
雌オーク「えへへ、キスしながら押し倒しちゃった……」
女騎士「ぁ……」
雌オーク「……どうする?」
雌オーク「……最後までシちゃう? このまま……」
女騎士「……」
雌オーク「……」
女騎士「……」コク
雌オーク(おっしゃ堕ちたァ!)
50:
 翌日
 チュンチュン
女騎士「……」
雌オーク「くけー……くけー……」
女騎士「……あ」
女騎士「うわあああああああああ!!!!!!!!!!」
雌オーク「うぁおっ!?」
52:
雌オーク「ど、どしたの女騎士ちゃん!? ゴキでもいた!?」
女騎士「わ、わわ、私昨日……なんてことを……」
雌オーク「あー、昨日のことね。いやー、気持ち良かったねー」
雌オーク「女騎士ちゃん乳首弄ろうがクリ触ろうがめっちゃ反応しちゃってすっごくかわいくてさー」
女騎士「いやああああ! 違う! あんなの私じゃない!!!!!」
雌オーク「イきそうになる度何が怖いのか私に何度もキス求めて来るし……」
女騎士「いやぁああああああ!! いやぁああああああああ!!!!!!!!」
53:
女騎士「……どんな顔して国に変えればいいんだろう……」
雌オーク「えー、いっそここで暮らそうよぉ、女騎士ちゃんとだったら毎日私幸せだよー?」
女騎士「いや……そういうわけにも……」
雌オーク「やーだー! 女騎士ちゃんと一緒に暮らしたいー!」
女騎士「で、でも……」
雌オーク「なーにー? 何が不満なのー?」
女騎士「それは……今回の私のミスを上司に報告しないわけにもいかないし……」
女騎士「それに……」
雌オーク「それに?」
5

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