提督「なに? RICKだと?」back

提督「なに? RICKだと?」


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1:
提督「聞いてくれよ、榛名。この前金剛とデートに行ったときの話だ」
榛名「榛名でよければお話の相手になります!」
提督「そう言ってくれると信じていたよ。デートの内容は何の変哲もないショッピングだったんだ」
榛名「確か新しいティーカップを探しに行ったのですよね!」
提督「まさしく」
2:
提督「だが、もちろんショッピングだけというわけではなかった。お洒落なカフェで昼食を取ろうという話になったんだ」
榛名「素敵です!」
提督「しかし、そこで問題が生じたんだ」
榛名「なんですか! 隕石が落ちてきて店が消し飛んだのですか!」
提督「それより重大だった。その店にはなんと紅茶と珈琲の両方があったんだ」
榛名「なるほど! ハイブリッドですね!」
3:
提督「金剛は紅茶妖怪だろ? 珈琲って字を見ただけで、あいつのその店への評価は「二分の一で泥水を提供するけしからん店」になったんだ」
榛名「流石です! お姉さま!」
提督「問題が隕石だったなら、数人の死者と店舗への経済的被害は出ただろう。しかし、金剛の機嫌が悪くなることよりマシだ」
榛名「そうですね!」
提督「俺はそのため金剛の機嫌を回復させる必要があった」
榛名「そうですね!」
4:
提督「さて、女の機嫌を治す最善の手段はとりあえず謝っておくことだ」
榛名「榛名、嬉しいです!」
提督「怒れる女は大体自分でも何に怒っていたのか忘れるからな、とりあえず謝っておけば、問題が何も解決しなくてもうまくいくんだ」
榛名「洗練された処世術ですね!」
提督「それで笑顔になったんだ。まあ最初から笑顔だったんだが、同じ笑みでも謝罪の前後ではその質が大きく異なる」
榛名「それは何ですか!」
5:
提督「知らん。俺に聞くな。痴呆じみたことを言っていると思うなよ。これは榛名が自分で考えるための教育的配慮だ」
榛名「なるほど!」
提督「そんなわけで上機嫌の金剛を前にしたわけなんだが、問題がまだあった」
榛名「楽しいですね! 提督!」
提督「全くだ。俺は珈琲を飲みたかった」
榛名「はい! 素敵です!」
6:
提督「しかし、金剛の前で珈琲を頼むなんて真似したら、結婚したときに影響がでる」
榛名「マリッジブルーですね!」
提督「そうとも結婚生活とはナイフの持ち方一つで謝罪せねばならない贖罪と赦しの連鎖だからな」
榛名「救済のある優しい世界です!」
提督「そうだ。世界は優しい。しかし、金剛は優しくないんだ。だから、どうやって密かに珈琲を注文するかが問題になる」
榛名「でも、金剛お姉さまは珈琲も好きだっておっしゃっていました!」
7:
提督「騙されるな。危険なブービートラップだ。この前試しに98度まで冷ました珈琲をあいつの顔にぶっかけたんだ。どうなったと思う?」
榛名「お姉さまは珈琲も好きなので喜んだはずです!」
提督「違う。怒ったんだ。あいつは口では珈琲も好きと言っているが、内心では珈琲への憎しみが溢れているんだ」
榛名「まあ!」
提督「これで金剛の前で珈琲を頼むのがいかに下策かわかったな」
榛名「はい!」
8:
提督「さて、密かに珈琲を頼むんだから勿論注文で「こーひー」と言う訳にはいかない」
榛名「困りました!」
提督「だから最初はモールス信号で注文を「こーひー」と伝えようしたんだ」
榛名「なるほど!」
提督「しかし、店員には長い沈黙にしか感じられなかったようだ」
榛名「分解能が低かったのですね!」
9:
提督「ならば次はアトバシュ暗号だ。XLUUVVで珈琲を頼もうとしたんだ。どうなったと思う?」
榛名「どうなったのですか!」
提督「棺桶を持ってきやがったんだ」
榛名「なるほど! coffeeとcoffinを間違えたのですね!」
提督「カフェでなぜベッドを頼むと思ったのか知らないが、まあ店員を責めるわけにいかない。普段は使わない言語だ。聞き間違えも仕方ない」
榛名「提督は優しいのですね!」
10:
提督「さてこうなってくると暗号じみたもので珈琲を頼むことは不可能となる」
榛名「暗号はまだたくさんあります!」
提督「暗号が用意できないんじゃなくて、俺の奇妙な態度に金剛が気付いていたことが問題なんだ。普段は俺に関心を示すわけでもないくせにな」
榛名「以心伝心! 素敵です!」
提督「デートの目的はなんだった」
榛名「新しいティーカップの購入です!」
11:
提督「そうだ。なぜそうなったと思う」
榛名「カップが割れたからって言っていました!」
提督「実はそれを割ったのは俺なんだ。不注意だった。ティーカップで壁キャッチボールをしようとしてしまったんだ。マグカップでできたから、どこかで慢心があったのだろう」
榛名「慢心はダメです!」
提督「そして俺の不注意はもう一つあったんだ」
榛名「なんですか!」
12:
提督「壁と金剛の顔を見間違えたことだ」
榛名「なるほど!」
提督「金剛は飛来せしカップを簡単にキャッチした。これではただのキャッチボールじゃないか。俺は壁キャッチボールがしたかったんだ」
榛名「それは残念です!」
提督「そのあとティータイムがあったのだが、その時に肘を引っ掛けてカップを落として割ったんだ」
榛名「不慮の事故です! 榛名、感激です!」
13:
提督「その後どうなったと思う」
榛名「もちろんお姉さまは怒ります!」
提督「違う。「大丈夫デスカ!」と俺の身を案じてきやがったんだ」
榛名「不思議です!」
提督「理由を考えればそうでもない。恐らく金剛は俺がカップを割ったことに気づいていなかったんだ。そうじゃないとカップより俺のほうに意識が向くはずないからな」
榛名「なるほど!」
14:
提督「それで心配かけたかわりにデートに連れて行けって言われたんだ」
榛名「はい! 榛名は大丈夫です!」
提督「女ってのは頼んでもいないことを無理にしてきてその礼を要求するものだ」
榛名「それは「カップを割ったから」というより「心配させたから」と言った方が提督の罪悪感が少ないから、そう言ったのではないでしょうか!」
提督「馬鹿か。俺がティーカップを割ったことに気づいてない奴にそんな気遣いできるかよ。もっと賢くなれ、榛名」
榛名「はい! 榛名、賢くなります!」
16:
>>15誤爆
提督「話が脱線したな。今はどのように珈琲を注文するかだ」
榛名「はい!」
提督「言語がダメなら、沈黙でもって注文するしかない」
榛名「背中で黙して語るですね!」
提督「そうだ。俺は珈琲を飲みたいんだぞと全身でアピールするんだ」
榛名「どうするのですか!」
17:
提督「ブラジル人になるしかない」
榛名「なるほど! 確かにブラジル人でしたら珈琲しかないですね!」
提督「そのためには母親の子宮から人生をやり直す必要がある」
榛名「提督は日本人から生まれたので日本人ですものね!」
提督「しかし、俺の母親は既に他界している」
榛名「悲しいです!」
18:
提督「帰るべき子宮がないんだ。どうすればいいと頭を抱えた」
榛名「ユダヤ人がエルサレムから追放された気持ちがわかりますね!」
提督「ふと気付いた。あるじゃないか俺の帰るべき場所が。そう目の前にあったんだ。金剛の子宮に帰ればいいんだと」
榛名「大事なものはいつも近すぎて見えないのですね! メーテルリンクに初めて触れた時のような優しい感動です! 榛名、感激です!」
提督「金剛は英国人とはいえ、ブラジルも英国の属州みたいなものだ。金剛の子宮から生まれると広義にはブラジル人といってもいいだろう」
榛名「流石です! 珈琲への活路を紅茶に溺れている子宮から見出すなんて! 素敵です!」
23:
提督「注文まで時間をかけるわけにもいかない。俺は金剛の股に飛び込んだ」
榛名「とてもハンサムです!」
提督「スカートに頭を突っ込むまでは良かったが、おかしい。狭い。金剛なら男一人ぐらい簡単に通れるぐらい広がっていると思っていたのだが、入れなかったんだ」
榛名「お姉さまは清純です!」
提督「処女ならそれでいい。処女懐胎させるまでだと思い、頭をグリグリしていたんだ。しかし、その手間取りが命取りだった。金剛はすぐさまスカートを抑えて俺を股下から産んだんだ。むろん俺が日本人のままでな」
榛名「タカがトンビを産むこともありますよね!」
24:
提督「それで金剛は怒り出したんだ。怒る権利があるのは俺の方にもかかわらずな。俺はブラジル人に生まれたかったのに日本人に産みやがって。まあ、女のヒステリーに付き合ってやるのが紳士だと思い、その場は怒りをぐっと堪えてやったが」
榛名「提督ほど優しい人はいません!」
提督「これから結婚も考えてた相手だしな。些細なことで争うのも馬鹿らしいだろ」
榛名「榛名もそう思います! それで珈琲はどうしたのですか!」
提督「俺が珈琲を飲むことは非常に困難に思えた。暗号化した言葉も通じず、ブラジル人に生まれ変わることもできなかったんだからな」
榛名「普通のことを普通にやるのが一番難しいのですね!」
25:
提督「しかし、なにも無駄なことではなかった。落ち着く余地が出来たのだからな」
榛名「そうですね! 落ち着くために必要なことはまず落ち着きをなくすことですから!」
提督「そうとも。物事はポジティブに捉えていかねばならない。もし、俺が金剛から産まれたとしよう、それでブラジル人になれたとしても、よくよく考えれば俺は金剛と結婚できなくなるんだ」
榛名「なぜですか!」
提督「近親相姦になるからだ。特に母親との結婚なんてものは精神分析医には歓迎されるかもしれないが、普通は一番悪いものと考えられている。規則は守るためにあるからな。俺も近親相姦するわけにはいかないんだ」
榛名「法と良心に従うなんて素敵です!」
26:
提督「さて、頭が冷えると周りに注意することができる。そこで一筋の光明を見た」
榛名「薄明光線ですね!」
提督「注文の際に「ホット」や「アイス」の一言だけ用いる手法があったんだ。そうともまだ珈琲は終わっていない。短縮形という道があったんだ」
榛名「なるほど! 珈琲補完原理ですね!」
提督「しかし、注意せねばならない。この店では「ホット」や「アイス」と言われたとき、どのように処理するのか。「ホット」の定義は紅茶なのか珈琲なのかが問題だ。だから店員を捕まえて聞いたのだ。「この店でのホットの定義を教えたまえ」とな」
榛名「どうなったのですか!」
27:
提督「どうもない。なんとそいつは「暖かいものです」と答えてきたのだ。俺は最初悪ふざけかと思った。「どうしてパーティーにきたの?」「徒歩で」並みの応答能力だ。まさに子供の悪ふざけだった」
榛名「榛名も頑張ります!」
提督「しかし、それ以上問い詰めるのは金剛の手前不可能だ。仕方ないから、メニュー欄の位置から推測するしかない。金剛の目つきも秘密警察のように鋭くなってきていた。刻限は迫っていたのだ」
榛名「ゴクリ………です!」
提督「メニューを開くと、レギュラーコーヒーがストレートティーを押しのけて上段にあった。その時、俺は直観した。ここの基本は珈琲だと。そして、思い出す。ここの入口レジ付近には瓶詰めにされた珈琲豆が展示されているということに。これは決まりだ。早押しクイズで問「日本で一番高い山は?」の時より強い勝利の確信のもと素早く呼び鈴を鳴らした」
榛名「疾風迅雷です!」
28:
提督「そそくさとやってきた店員は気立ての良さそうな娘だった。俺は一言「ホット」と注文した。それだけで彼女とは通じ合える気がしていた」
榛名「提督ならば国際平和も容易く実現できます!」
提督「そうだ。これでいい。全てが順調だと思っていたとき、声が響いた。「私はストレートティーでお願いしマース!」と。俺はうろたえた」
榛名「アンブッシュですね!」
提督「確かに普通はホットといえば珈琲になったかもしれない。しかし、金剛がいたのだ。金剛が紅茶を頼むことによって、俺の「ホット」に紅茶の可能性が産まれてしまったのだ。そのためウェイトレスも注文内容を確認せねばならなくなった。「ストレートがお二つでよろしいですか?」俺は何も言えなかった。何か言おうとしても胸の奥でモヤモヤするだけなのだ」
榛名「チェックメイトですね!」
29:
提督「彼女達は答えに窮する俺をどうしたものかと目線で相談していた。しかし、俺は握り拳から血を流して黙するしかなかった」
榛名「それで紅茶を飲んだのですか!」
提督「いつの時代も平和を乱す波乱の原因は女だ。内心で呪いの言葉を吐いていた時、ふと金剛がこちらをじっと見ていることに気付いた」
榛名「勝者の凱旋ですね!」
提督「そしてなんということか。金剛はあろうことか「一つはコーヒーでお願いしマス」とウェイトレスに訂正させたのだ」
榛名「なんと不思議なことでしょうか!」
30:
提督「俺は勝者の施しは受けないぞといった風に驚いて金剛を睨んだ」
榛名「提督は誇り高いのですね!」
提督「金剛は眼差しに答えて言った。「提督がコーヒーを頼んでも別に責める気はありマセン。確かに提督にも紅茶を好きになってもらいたいデス。でも強制するものでもないデス。趣味は人それぞれネ。違いを容認していかないといけマセン。特にこれから結婚を考えている人とはネ」と」
榛名「流石です! 金剛お姉さま!」
提督「俺もそれで目から鱗が落ちた。なんて自分は小さいことに気を取られていたんだってな」
榛名「珈琲も紅茶も趣味であって、決別の原因にしてはならないのですね!」
31:
提督「俺たちは余りに細かいことを気にしすぎて、本質を忘れてしまっていたんだ」
榛名「はい! なぜ榛名も含まれているのですか!」
提督「今の教訓をもう忘れたのか。細かいことを気にするな」
榛名「はい! 榛名、細かいことを気にしません!」
提督「このデートは学ぶことが多かった」
榛名「珈琲や紅茶なんて、どうでもいいということですね!」
3

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