絵里「Hello」希(うわっ!外人さんや!) Part5【完】back

絵里「Hello」希(うわっ!外人さんや!) Part5【完】


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0:
絵里「はぁ…」
絵里「……」
↑手すりに寄りかかり、
眼下に広がる町並みを寂しげな瞳で見つめるえりち
希(あ、絢瀬さんが黄昏れちゃってる!
矢澤さんフォローフォロー!)
矢澤(フォ、フォロー?
フォローって言ったって…)
絵里「……」
↑遥かロシアの方角を見つめるえりち
矢澤(……かける言葉がまるで見当たらないんだけど)
希(『見られても恥ずかしくないパンツだったよ☆どんまい!』とか声かけるのはどうやろ?)
矢澤(いやどちらかというと
見られて恥ずかしい類のパンツじゃない?あれ)
絵里's 耳(ピクッ)
希(まぁ確かに恥ずかしいパンツだったけど!それでもっ!)
絵里's 耳(ピクッ)
矢澤(高校生にもなってあの柄のパンツは流石に……ねぇ?)
絵里's 耳(ピクッ)
希(それでも慰めてあげるのがクラスメイトの友情じゃないんかな??)
矢澤(いやでもあれはなぁ)
絵里「はぁ…」
絵里「悲しい…」
ブウウゥン
絵里「あら?」
ブウウゥン!ブウウゥン!
絵里「……?なにかしらあれ」
391:
矢澤「……て、ていうか冷静に考えたら
あたし達こんなことしてる余裕ないんじゃない…?」
希「……ハッ!そやった!
うちら遅刻ギリギリだったんや!」
矢澤「残りの時間はー……
っっ!!って、もう本当に本当のギリギリじゃないの!!」
矢澤「いやでも全力で走ればもしかしたら……?
と、とにかく考えるのは後ね
走るわよ!東條さん!」
希「ま、待って矢澤さん!
まだ絢瀬さんが向こう側に旅立ったまま帰ってきてない!」
絵里「……」ジーーッ
矢澤「………あぁっ!もうっ!しょうがないわね!」
392:
絵里「……」ジーーッ
矢澤「絢瀬さん!
あなたいつまでショック受けてるつもり?!
いい加減にしないと遅刻どころか大遅刻よ!大遅刻!」
絵里「……」
矢澤「いつまで宙を見つめてるのよっ
はやくこっちの世界に戻って来なさい!!」
絵里「……矢澤さん」
チョン
絵里「あれ、見える?」
矢澤「……はぁ!?あれ??どれ??どの世界の話?!
そんなことよりも時間がっ…!」
絵里「そこじゃないわ。よく見て
崖の下の車道のあの黒い車」
ブウウゥン!
絵里「あれ、まずいんじゃないかしら」
ブウウゥン!
393:
矢澤「はぁ??一体何を言って……?」
ブウウゥン!
矢澤「!この音……車?
道の脇に突っ込んでるみたいだけど……
も、もしかして事故!?」
絵里「いえ事故ってほどではないけど
車輪が側溝に落ちてしまったようね」
ブウウゥン!ブウウゥン!
絵里「中々抜け出せないみたい」
矢澤「そ、そう」ホッ
矢澤「(ジ--ッ)……どうでもいいけどやたら高そうな車ね。
ああいうのっていくらくらいするのかしら」
希「おっ、BMW i8やね。値段は大体1900万くらいやないかな?」
矢澤「高っかッ!?なにその値段!?」
希「新品なら、やけどね。中古ならもうちょっと安なるよ」
矢澤「て、ていうか東條さんよくそんなこと知ってたわね」
希「…あれはうちが13歳の頃。
あの車の一つ前の世代のモデルに乗ってドイツのカセリーヌ峠を幼馴染のスティーブと一緒になって
よく攻めてたんよ。あの頃が懐かしいなぁ」
矢澤「……13歳で車の免許取れるわけないでしょう?
何言ってるの東條さん」
絵里「……なにをアホな話してるの二人とも。
それより今はあの車のことでしょ?」
ブウウゥン!ブウウゥン!!
394:
絵里「……ふむ」
絵里「あのハマり方なら後ろから押せばなんとかなるかも」
ガサガサッ
絵里「ちょっと手伝ってくる」
矢澤「えっ!い、今からあの遥か下まで降りていくつもり!?
それだけでかなり時間かかるわよ!?」
希「それだと学校は確実に…っ」
絵里「大丈夫よ。わたし一人でなんとかするから」
絵里「二人は先に行ってて」
希「!!そ、それは!!!」
絵里「私が遅れること先生に伝えてもらえると有難いわ。それじゃまた、学校で」
希「あ、絢瀬さんっ」
矢澤「はぁ……ったく…」
矢澤「待ちなさい、絢瀬さん。あたしも行くわ」
絵里「……遅刻してもいいの?」
矢澤「遅刻?はっ。
二人でチャチャっと押してチャチャっと走れば学校なんて余裕で間に合うわよ」
がさっ!
矢澤「あなた一人にいい格好なんてさせてあげないんだからね」
絵里「コ、コクワガタさん……ありがとう」
矢澤「……ほんとやめてそれ」
395:
希「ふふふっ♪」
ニコニコ
矢澤「……なによその意味深な笑いは」
希「ん??いやー、みんな良い子ばっかりやなーって思って」ニコニコ
矢澤「……別に。仕方ないから手伝うだけよ。
絢瀬さんだけいい格好するのはなんか嫌だし……」
希「ふふふ?♪」
矢澤「……ていうかそのふにゃふにゃした笑い方やめたほうがいいわよ。気持ち悪い」
希「ええっ!うちの笑い方気持ち悪いん!?
そっかぁ……」
矢澤「えっ。あ、い、いや……」
希「………ふふっ。やっぱり良い子やん、矢澤さん」
矢澤「……っ!」
矢澤「き、昨日も言ったけどあたしはあんたのことなんか……!!」
希「はいはい知ってるよー。
うちのこと嫌いなんでしょー?それはもう昨日聞いたよー」
矢澤「………」
希「…よし!それじゃあ行こっか!
早くしないと学校遅刻しちゃう!」
矢澤「なっ……!
と、東條さん!?あなたも行くつもり?!二人で十分だからあなたは……っ」
希「ええのええの?♪はよ行こ??」
矢澤「ちょ、ちょっと!」
希「???♪」
397:
・・・・
・・・
・・

BOOOOOOON!!BOOOOOOON!!!!
??「チッ……チッ……」
BOOOOOOON!!BOOOOOOON!!!!
??「………」
??「………」
??「………っっ!」
ダンッ!
??「………SHIT!!!」
ブ-----ッ←クラクションの音
??「まるで動かないじゃない!!どうなってるの!?この車!!」
??「このままじゃ仕事に間に合わないじゃないのよぉぉ???………っ!!!
GODDAM!!!!」
ダンッ!
ブ-----ッ←クラクションの音
398:
??「shit…shit…shit…」
ブ----ッ ブ---ッ ブ---ッ
??「失敗した……失敗したわぁ……」
??「やっぱりいつもの軽自動車で来るべきだった……」
??「今日は人目につく仕事だから見栄張ったっていうのに……!!」
??「それで仕事に間に合わないんじゃ本末転倒じゃないの!!」
??「あっはは!あっははは!!」
ダンッ
ブ-----ッ
??「あははは!!!」
・・・
・・

ブ-ッ
ブブ-
ブブブブ--
希「……なんかえらい勢いでクラクション鳴らしとるなぁ、あの人」
絵里「よくわからないけど…とにかくまずそうね
急ぎましょう」
矢澤「そうね」
399:
20:18:34.99 ID:wzrXfjKA.ne
ブー…
??「……はぁ」
??「車が動かないだけで身動き一つ取れない…」
??「車がないと遠くに行くことすらできない…」
??「なんて小さな存在なのかしら私は…」
ブ-…
??「仕事で儲けて人から感謝され尊敬され、
儲けたお金で高級外車を乗り回していい気になって…
私は神様にでもなったつもりでいたのかもしれないわね…」
??「……他人を助けることはできても、
自分のことすら助けることはできないこの私が神様?」
??「ははっ。笑っちゃうわね」
??「そんなわけないじゃない…」
??「はぁ…」
コンコンっ
??「これからどうしよう…」
コンコンっ
??「携帯忘れてロードサービスも呼べないし…」
??「近所の人に助けを求めにいくのも……なんかカッコ悪いし」
コンコンっ!
??「詰んだ…詰んだわ…
わたしもうここから一歩も外に出れずに死ぬんだわ……」
コンコンっ!!
??「……ん?」
コンコンっ!!
??「………」
??「お……おおおおお!!」
400:
コンコン
絵里「……おかしいわね」
コンコン
絵里「反応がないわ」
矢澤「もしかしてこのBM……I?って完全防音だったりするわけ?」
希「そんなはずはない。……と思うんやけどなぁ」
絵里「仕方ないわ」
クルッ
絵里「学校行きましょう」
希「ええっ!?
ここまで盛り上げておいて!?」
絵里「だってしょうがないじゃない」
コンコン
絵里「出てこないんだもの」
希「そ、そうだけどさ」
コンコンッ
矢澤「すみませーん!聞こえてないんですかー?」
コンコンッ
矢澤「すみませーん!」
矢澤「……」
矢澤「だめだこりゃ」
絵里「じゃ、帰りましょうか」
希「えー?ほんとに帰っちゃうのー?」
絵里「仕方ないじゃない、だって……」
窓ガラス『ウィーーーーン』
絵里「あ」希「おっ」矢澤「おぉ」
??(ニコニコ)
??「あら、音ノ木坂の学生さん?
ノックしてたみたいだけど私に何かご用かしら?」
絵里「えっ」希「え」矢澤「え?」
??「?」
??(ニコニコ)
401:
??(ニコニコ)
希「あ、あれ?」
??「?どうかした?」
希「えーっと……大丈夫、ですか?」
??「……」
??「えぇ。もちろん大丈夫よ?」
絵里「側溝に車輪ハマっちゃってますけど」
??「大丈夫よ」ニコニコ
矢澤「…さっきからブオンブオンエンジン慣らしてませんでしたか?」
??「大丈夫よ」ニコニコ
希「あの」
??「大 丈 夫 よ !」ニコニコ
希「えーっと……」
矢澤(……なにこの人)
絵里(推測だけど…
プライドが邪魔して助けを求められないんじゃない?)
矢澤(ふーん……
金持ちの考えることはよくわからないわね)
406:
??「大丈夫だから。大丈夫」
??「大丈夫」
矢澤「……」絵里「……」
矢澤(大丈夫って言ってるけど…どうする?)
絵里(……どう考えても大丈夫じゃないのよね、これ)
??「大丈夫よ?ほんとに大丈夫だから」
??「大丈夫なの」
??(ニコニコ)
矢澤「……」絵里「……」
希「あー」
希「はい。わかりました」
??「ん?」
希「問題ないんですね。わかりました
すみません、変な気を使っちゃったみたいで」
??「え?い、いえ、そんな。謝る必要なんて全然」
希「それじゃ、問題はないようなので
私たち学校行っちゃいますね」
希「失礼します」ペコリ
??「……ん?行っちゃうの?」ニコニコ
希「行ったら困るんですか?」
??「……いいえ。困りませんよ?」ニコニコ
希「……わかりました」ニコニコ
希「だってさ矢澤さん、絢瀬さん」
希「大丈夫みたいだし、私たちは学校に行こっか」
絵里「……」
矢澤「あ、ちょ、ちょっとっ」
テクテク
矢澤「ほ、本当にいくの!?……え?ほ、ほんとに!?」
テクテク
??「………………」ニコニコ
418:
希「それじゃあ私たち行きますけど…本当に、いいんですね?」
??「うっ……!ぐぅ……!」
矢澤「あの、私からこんなこと言うのはアレなんですけど
ここはもう素直になった方が……」
??「ぐぅぅ……!!」
??(こ、この私が見ず知らずでしかも年下の学生一方的に助けてもらう……??
この私が、ただ助けられる弱い人間に甘んじる……?)
??(はっ!!)
??(そんな選択肢は
??(絶っ対に!ありえないわ!!)
??「素直になる?それは何の話かしら。
もちろん行ってもらって構わないわ。行ってらっしゃい!」
矢澤「この人は……っ!……はぁ」
絢瀬「……」
419:
希(ニコニコ)
希「わかりました。
お姉さんがそれでいいなら私達ももう構いません」
希「それじゃ、学校行ってきますね」
矢澤(と、東條さんっ)
希「?なに?矢澤さん」
矢澤(あなた本気で放っておくつもりなの??
あの人本心では確実に助けてもらいたがってるわよ??)
希「せやろね」
??「……」
矢澤「だ、だったら!」
希「うーん…でも大丈夫って言ってるのに
無理に助けるのもちょっとなぁ…」
希「それに、うちら今遅刻寸前なんよ?
またここでさっきみたく変な口論になったら絶対学校間に合わへんよ??」
ピクッ
??(遅刻……?)
矢澤「ま、まぁそうだけど…で、でも!」
希「今日は遅刻できない日。
なにがなんでもうちらは間に合わないといけない。そうやろ?」
矢澤「そうだけど!でもこの状況を見てしまった以上放っておけないじゃないの!」
希「矢澤さんはほんとにいい子やねー」
矢澤「だから私はっ!!あー!今はその話はいいのっ!
それよりも!!」
??「ちこく……」
??「……」
??「ちょ、ちょっとそこのあなた!待ってもらえるかしら!?」
希「はい。なんでしょうか」
??「あなたたち遅刻寸前なのよね??」
希「そうですけど」
??「……わかった。それじゃあ取引をしない?」
矢澤「取引??」
420:
??「実は私ね、車のタイヤを側溝にはめてしまって身動きが取れないでいるの。
実は実は実は、すごく困ってるのよ」
矢澤(……知ってます)
??「このままじゃ車はこのままだし仕事先にも行けない……
実を実を実を言うとめちゃくちゃ、くちゃくちゃ困ってるのね?」
絢瀬(知ってるわ)
??「そこで!さっき言った取引の話!
単刀直入にいえばあなた達には側溝から抜け出すのを手伝ってもらいたいのよ!」
??「もちろんただで手伝わせるわけじゃないわ!
もし抜け出すことができたら、報酬として車であなた達を学校まで送ってあげる」
??「どう?これなら助ける助けられるの関係じゃなくて、
完全に平等な関係よね。これでどうかしら??」
矢澤「え、えーっと…」
希「はい。いいですよ」ソクトウ
421:
??「よし、決まりね!
じゃあさっそくで悪いんだけど
三人とも車の後ろに向かって押してもらえる??」
矢澤「えっ、あ、は、はい!わかりました!」
絢瀬(コクン)
希「はーい」
??「よろしくねー!」
ブオオオン!ブオオオン!
矢澤(ポカーン……)
矢澤「な、なんだかよくわからないうちにトントン拍子でことが進んだわね…」
希「せやねー」
絢瀬「……ふむ」
↑途中から何もせず黙って成り行きを見つめていたえりち
希「よし、それじゃーみんなで車遅っか
外車だから重いかもだけどみんなで力を合わせればきっと……」
絢瀬「……」
絢瀬「東條さん」
希「?なに?絢瀬さん」
絢瀬「やるわね貴女!!!」
ガシッ
希「ひょんっ!?
そ、そんなっ!た、ただの偶然やてっ」///
422:
ブオオオン!ブオオオン!
絢瀬「それじゃあいっせーのー、せで押しましょうか」
矢澤「了解」
希「おっけー」
絢瀬「それじゃあ……いっせーのーっ」
・・・・
・・・
・・

ブオオオン!ブオオオン!
……ガッ!ガガガッ!
ブーン!
絢瀬「お」
希「おっ!」
矢澤「おぉ!」
??「おおおおおおおお!!!」
一同「「「抜けたーーっ!!」」」
424:
・・・
・・

??「いや?ホントに助かったわ?
一時はどうなるかと思ったけど抜け出せて本当に良かった」
車『ブーーーン』
希「ふふっ。良かったですね」
??「それもこれも、みんなあなた達のおかげね」
??「改めてお礼を言うわ。さっきは本当にありがとう。おかげで助かったわ」
希「いえいえ私たちはそんな」
??「でも……ごめんなさいね。
意外と時間がかかったから学校には間に合わないかも…」
絢瀬「いいんですよ。
実をいえばお手伝いする前の時点で既に遅刻していたようなものでしたし」
??「……ごめんなさいね。
学校の方には遅刻した理由わたしから説明しておくから、
その辺は心配しないでね」
車『ブーーーン』
425:
矢澤「………」
ポチポチ
希「矢澤さん?」
矢澤「ん?」
希「さっきから一言も喋ってないけどどしたん?
人見知りしてるん?」
矢澤「ち、違うわよっ。そうじゃなくて、
…検診料っていくらくらいかかるのかなーって思って調べてるのよ」
希「あー……そっか。
健康診断は学校受けられないから自分で病院いかなあかんのやもんね…。
いくらくらいかかりそう?」
矢澤「大体……2、3千円はかかりそう」
希「まぁそれくらいはかかるよねー……うーん」
??「あら?
今日が健康診断ってことはあなた達もしかして1年生なの?」
希「へ?そうですけど」
??「………ふふっ。なるほどね」
??「矢澤さん…って言ったかしら」
??「多分病院に行く必要はないと思うわよ?」
矢澤「えっ!な、なんでですか?」
??「それはーーーーー………」
・・・
・・

430:
・・・
・・

そして時は吹き飛び昼休み
希「いや?」
希「まさかあの人がお医者さんだったなんてねーっ♪
めっちゃラッキ?♪」
絢瀬「しかも今日ここで健康診断をする学校だったとは……
これものすごい偶然よね」
希「ほんとやねー。1年分くらいの幸運を使い果たしたきがする♪
それにしても……いや?良かったわー。
病院代払わされることになるかと思ってヒヤヒヤしたよ?!」
矢澤「……」
希「ねー、矢澤さん?っ」
チョンチョンッ
矢澤「……」
希「今日は矢澤さん色々ありがとねっ。それから……」
矢澤「……やめて。気安くしないで」
矢澤「私に話しかけないでもらえる?」
希「えっ」
矢澤「今日は仕方なくあなた達と協力したけど、
でも私、あなた達と仲良くするつもりは毛頭ないから」
矢澤「それじゃ」
テクテク
希「あらら。行っちゃった」
絢瀬「ブレないわねー、あの子も」
希「そう?ブレブレな気もするけど」
テクテク
希「考えてることとやってることがバラバラになっちゃう子なんやろねー、きっと」
テクテク…
絢瀬「なるほど。ツンデレってやつね」
希「そうそうツンデレツンデレ」
テクテク……ピタッ
矢澤「あ、あんた達……?
そういう話はせめて私に聞こえないところで
やってもらえないかしら…?」ピクピク
432:
にこ「ていうかあんた達ねぇ……言わせてもらうけどっ」
希「本当に嫌ならスルーすればいいのに
そこをあえてツッコんでくれるあたり、
こういうところがツンデレなんやよね」
絢瀬「なるほど」
矢澤「ぐっ!?」
希「矢澤さんこれからお昼食べるん?それならうちと一緒に食べへん??」
矢澤「……」
矢澤(無視)
絢瀬「なるほど。これがちょうどツン期なわけね」
希「そうそう。で、さっきのはちょいデレ期や」
矢澤(無視)
絢瀬「パターンが見えてきたわね」
希「ね」
矢澤「……」
矢澤(イライラッ☆)
??「あ!」
??「おーーい!あなたたちー!おーーーい!!」
希「へ?」絢瀬「ん」矢澤「おっ」
437:
??「さっきぶりね?。健康診断お疲れ様ー!」
希「あ!先生!」
絢瀬「検診お疲れ様です」ペコリ
矢澤「……」ペコリ
??「さっきはほんとありがとね!いや?助かったわー!」
希「ふふっ。もー、先生?
その言葉は今朝から何度も聞きましたってw」
??「ま?そうなんだけどね??……
でも私ちょっと感動しちゃって…」
??「……本当に、ありがとね」
希「だからそれは」
??「ふふっ…実は私の娘ね、今中学二年生で
再来年どこの高校に進むか悩んでるみたいなの」
希「へっ?
…は、はぁ。娘さんが」
??「私としては自分の母校の音ノ木坂を推したいところー……なんだけど
昔と今じゃ校風も違うしオススメするのも無責任かなって思って何も言わないでいたの」
438:
??「でも、あの子がここに来る頃は丁度、
あなた達が三年生になっている頃」
??「あなた達みたいな良い先輩がいる学校なら
娘に音ノ木坂を勧めてもいいかなーって思ってるのよね」
希「……」
絢瀬「……」
??「だからー…….まぁ何が言いたいかっていうと
もしうちの娘がこの学校に入学して来た時は
その時は仲良くしてあげてね?ってことよ!」
??「同じ高校でも生徒はたくさんいるから
私の娘とあなた達が交流を持てるとは限らないんだけどさ」
??「でも親としてはあなた達みたいな子たちと仲良くなってほしい
……なーんて身勝手なことを考えちゃうのよ」
希「先生…」
絢瀬「まかせてくださいお母様。
娘さんにとって、私が必ず住み良い学校を作ってみせますから」
??「おっ。断言したわね。
それじゃあ娘をお願いねw」
絢瀬(コクリ)
??「……自分に不器用で、
ツンデレ気味なとこもあるけど素直な優しい子だからw」
絢瀬「ツンデレならまかせてください。
ツンデレの扱いには詳しいので」
??「えー?どういう意味?それw」
矢澤「……」
439:
そして、情緒不安定な病院の先生は
高級車に乗り学校を去った
希「あの人の娘さんってどんな娘やろね?
絢瀬「わからないけど、面倒くさそうな娘ではありそうね」
矢澤「……」
希「あ!矢澤さん!無言のまま去ろうとしないでよ!
一緒にお昼たべへんー?」
……そんな会話をしながら、
今日も音ノ木坂高校の生活は始まるのであった
第三部、大露独、共同戦線編 完
おしまい
440:
情緒不安定www

44

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