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キョン「お前、顔が黄色っぽくないか?」


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1:
ハルヒ「な!?なななに言ってんのよ!バカキョン!!」バチコーン!!
キョン「痛ぇっ!」
みくる「あれぇ?でも本当に黄色っぽいですよ」
ハルヒ「光のせいでしょ、この部屋の電気きれかかってるから」
長門「黄疸」
古泉「……かもしれませんね。一度病院に行ってはいかがでしょう?」
ハルヒ「なによー。みんなしてー」
3:
医者「膵臓がん、です」
ハルヒ「え……」
医者「いやぁ、そのお歳では珍しい病気ですよ。ここに2センチほどのカゲがありますね」
ハルヒ「はぁ」
医者「この大きさなら多分転移はないでしょう」
ハルヒ「……」
医者「これからいろいろ検査を受けてもらいます。くわしくは結果でわかりますから、明日からさっそく入院して下さい」
医者「よかったですね。今なら手術でとれる大きさだ」
4:
翌日
岡部「あー、みんなにお知らせがある。涼宮が入院することになった」
キョン「えっ」
ざわ...ざわ...
谷口「あの涼宮が入院?冗談だろ」
阪中「涼宮さん大丈夫なのね……」
6:
prrrrr!
ハルヒ「もしもし」
キョン『お前入院するらしいな』
ハルヒ「まぁね」
キョン『まぁねって……。で、なんの病気だったんだ?』
ハルヒ「膵臓がんらしいわ」
キョン『はぁ!?』
7:
ハルヒ「よく分かんないだけどさ、明日から入院だって」
キョン『まてまてまて。膵臓がんってなんだ?お前、がんなのかよ!?』
ハルヒ「いきなりがんだって言うからびっくりしたけど……多分大丈夫よ」
ハルヒ「だってがんだって言ってくれたもん」
キョン『……』
ハルヒ「治らない病気なら、お医者さんが本人に言うはずないもんね」
14:
医者「手術は成功しました」
ハルヒ「ありがとうございます」
医者「入院は順調に行けば三週間。最初の一週間は点滴で栄養を入れます」
医者「二週目からは流動食を始めて徐々に常食へ近付けていきます」
ハルヒ「はい」
医者「よかったですね。がんはきれいに取れました」
ハルヒ「はい」
医者「念のために抗がん剤をやりましょう」
ハルヒ「えっ」
17:
阪中「涼宮さん退院おめでとうなのね」
ハルヒ「おはよう!」
国木田「よかった元気そうだね」
谷口「涼宮が盲腸ごときで弱るわけないだろ」
キョン「だったら俺も苦労しないさ」
18:
阪中「涼宮さん退院おめでとうなのね」
ハルヒ「……うん」
国木田「つらそうだね。涼宮さん」
ハルヒ「うぷ」
キョン「ハルヒ……」
ハルヒ「おええぇぇぇぇぇ!!」
22:
ハルヒ「ヤッホー!久しぶりっ!」
みくる「あ、お帰りなさぁい」
長門「……」コクッ
古泉「お元気そうでなによりです」
キョン「がんと聞いた時は驚いたがな。全く心配なさそうだ」
ハルヒ「大袈裟ね。手術成功したって言ってるのに」
ハルヒ「さぁ、私がいない間にふぬけてたんじゃないでしょうね。一週間ぶりのミーティングを始めるわよ!」
24:
キョン「なぁハルヒよ」
ハルヒ「…ぜぇ…ぜぇ」
キョン「大丈夫か?」
ハルヒ「別になんともないわよ……うぷ」
キョン「なんともないって、お前……」
岡部「帰りのホームルーム始めるぞー」
25:
ハルヒ「今度の体育祭だけど、私たちSOS団も参加することになったから!」
みくる「ふぇ……もしかして対抗リレーのことですかぁ?あんまり自信ないですぅ」
ハルヒ「だいじょうぶだいじょうぶ。私と有希がいれば一位は確実よ!みくるちゃんはただすったかスキップしてるだけでいいの」
古泉「僕も足には結構自信がありますよ」
ハルヒ「さっそくグラウンドで練習するわよ!」
キョン「病み上がりのくせに走るのかよ」
26:
医者「これで抗がん剤は1セット終了です。次は三日後から始めますから頑張りましょうね」
ハルヒ「はい……」
27:
キョン「手術は成功したのに……なんで抗がん剤なんだ」
古泉「目に見える癌は取った。これは成功とは言いませんか?」
キョン「だって手術が成功したって事はがん細胞が全部取れたって事だろ!?」
長門「そう……。今は誰にもわからない。だから万一に備えて抗がん剤を使う」
長門「しかし、抗がん剤は誰にでも効くとは限らない」
28:
みくる「はぁ……はぁ…ふぇっ」
ハルヒ「遅い!まだあと三十周残ってるわよ!」
キョン「この体力馬鹿、どこにそんなスタミナがあるだ」ゼェゼェ
古泉「んふっ!これはペース配分を考慮しないとブッ倒れますね」
30:
ハラハラ・・
ハルヒ「髪が……」
ハルヒ「おえぇええぇえええええ!!」
医者「そうですか。副作用が出てしまいましたか」
キョン「どうにか楽にしてやれないんですか?今のあいつ見てるとこっちまで辛くて……」
医者「ですが、ここを乗り越えれば必ず善くなりますよ。一緒に頑張りましょう」
33:
ハルヒ「うーん」
キョン「どうした、頭抱えて」
ハルヒ「体育祭の衣装なんだけど、どうしようかと思って……ねぇみくるちゃん」
みくる「あ、あんまり裸じゃないのがいいですぅ……」
キョン「体操服でいいだろ」
ハルヒ「嫌よ。他の部はちゃんとユニフォームで出るのよ。うちだけあんなだっさいのなんてとんだ赤っ恥だわ」
古泉「そもそも文化部で参加するのは僕たちだけですからね」
長門「ハッピ」
ハルヒ「それだっ!」
34:
医者「よく頑張りました。これで5クール全て終了です」
ハルヒ「やっと家に帰れるわ……これで無罪放免ね……」
医者「来週には検査の結果が出ますから、今後の事はそれからですよ」
ハルヒ「はい……」トコトコ
医者「…あとは祈るだけだ」
35:
ハルヒ「うん!やっぱりよく似合うわね!」
みくる「ちょっと短くないですか、この着物……」
ハルヒ「はい、これ」
みくる「なんですかこれ、ひゃあ!」バタン!
ハルヒ「あーもう!倒しちゃだめじゃないの」
キョン「なんだよこの旗は」
ハルヒ「目印しよ。これにSOS団って書いておば分かりやすいでしょ?」
キョン「そんなことしないでも目立つって」
37:
医者「これが手術前にとれなかった肺のCTだ」
古泉「はい」
医者「彼女、すでに肺に転移しているね」
古泉「そうですか……」
医者「どうやらギャンブルは僕たちの負けだ」
古泉「はい」
医者「古泉くん。もう我々では手の施しようのないんだよ」
古泉「残念ですね……」
医者「次からは涼宮さんの親御さんにも来てもらうおう」
古泉「わかりました」
39:
ハルヒ「…はぁ……はぁ」
キョン「ハルヒが末期のがんっていうのは本当ですか……?」
医者「膵臓がんのステージ?です。肺やリンパ節にも転移が見られ、統計的に見ると余命はあと1.4ヶ月です」
キョン「いっか……」
ハルヒ「…はぁ……はぁ…っ!」
40:
長門「……」スタスタ
ハルヒ「…はぁ……はぁ…っ!有希、あんたどんだけ体力あんのよ……」
みくる「ふみゅ……」フラッ
古泉「ほっ!ほっ!」
キョン「脇腹が痛ぇ……」
41:
キョン「もう治らないんですか……」
医者「はい」
キョン「例えば放射線とか、手術とか……この前テレビでもがんは治るって……」
医者「まずは現実を認めて下さい。涼宮さんのがんは治りません」
医者「最期の時間をご家族と大切に……」
ハルヒ「うっ……うぅ……」
ハルヒ「嫌だ……キョン……キョン一緒にいてぇ……」ポロポロ
キョン「ハルヒ……」
43:
キョン「くそっ!」バンッ!
キョン「一体どうすれば……ハルヒ」
prrrrr!
キョン「もしもし……」
みくる『えーん、キョンくぅーん』
キョン「朝比奈さん……どうしたんですか?」
みくる『わたし、わたし、また未来に帰れなくなっちゃいましたぁ……』
キョン「はい?」
44:
長門「……」
みくる「ひっく…ひっく……」
古泉「大変なことになりました」
キョン「今度はなんだ。ハルヒが死にそうだってのに……」
古泉「ですから涼宮さんですよ。遂に世界が崩壊してしまうかもしれません。いや、"また"と言うべきでしょうか」
キョン「……どういうことだ」
47:
古泉「雪山の館での話を覚えていますか?」
キョン「俺たちが異空間にコピーされた存在とかなんとかいうヤツか」
古泉「まさに今がその状況ですよ。涼宮さんが退院した時点で世界は二つに枝分かれしてしまったんです」
古泉「がんの治った涼宮さんの世界とがんが再発し、末期に至る涼宮さんの世界にね」
49:
古泉「仮にあなたが事故にあって死んでしまうとしましょう。涼宮さんはほぼ確実に世界を塗り替えてしまうでしょうね」
キョン「それはわからんが……」
古泉「"塗り替える"と、少し前まではそう考えていたのですが、どうやら勝手が違ったようで」
古泉「彼女の能力は世界を分裂させるモノだったんですよ。実は」
キョン「すまん、言ってる意味がわからんのだが……」
50:
ハルヒ「ねぇー、キョン。好きな四字熟語ってなに?」
キョン「なんだよ突然」
ハルヒ「有希は?」
長門「億万長者」
ハルヒ「うん、わかった」キュッキュッ
52:
古泉「RPGみたいなものですよ。がんが治るか治らないかの分岐点に彼女はセーブポイントを置いたのです」
長門「涼宮ハルヒは全く同じ世界を生み出した。そしてここは未来への可能性を失った側の世界」
長門「似たようなことは不定期的に行われていた。しかし情報統合思念体ですら推測できない時間の歪み。今思えばあれは世界の残骸だったのかもしれない……」
みくる「ふぇ……私たちどうなっちゃうんですかぁ……」
53:
古泉「あらかじめコピーデータを作製しておけば、オリジナルは大切に保存しておいて、コピーにあえてむちゃな行動を取らせることだって可能です」
古泉「パーティが全滅したとしても……また別のセーブデータからリプレイすることができますからね……」
キョン「死ぬってことかよ……お前らも俺も朝比奈さんも世界中の奴ら全員が」
長門「おそらく」
キョン「都合の悪いルートなら進める必要はないってか……ふざけやがって」
55:
ハルヒ「……はぁ……はぁ…キョン…」
キョン「(ハルヒ、お前は一体どれほどの数の世界を抹消させてきたんだ)」
キョン「(消えるってどんな感じだ?ただ無意識のうちに真っ暗闇に放り困れちまうのか?まさか死ぬほど苦しいってわけじゃないだろうな)」
キョン「(するとなんだ……お前は)」
ハルヒ「キョン……っ!」
キョン「(お前はあの一万何千と繰り返された夏休みを"繰り返した"んじゃなくて)」
キョン「(一万何千だけの世界をという作っては、壊してきたのか……)」
56:
ハルヒ「……はぁ……はぁ…キョン…」
キョン「(ハルヒ、お前は一体どれほどの数の世界を抹消させてきたんだ)」
キョン「(消えるってどんな感じだ?ただ無意識のうちに真っ暗闇に放り込まれちまうのか?まさか死ぬほど苦しいってわけじゃないだろうな)」
キョン「(するとなんだ……お前は……)」
ハルヒ「キョン……っ!」
キョン「(お前はあの一万何千と繰り返された夏休みを"繰り返した"んじゃなくて)」
キョン「(一万何千という世界を作っては、壊してきたのか……)」
57:
ハルヒ「キョン……私ね、…もうすぐ死ぬの……」
キョン「……」
ハルヒ「私……あんたには感謝してるのよ……ってか好きだった…」
ハルヒ「あ、あんたと結ばれるまで……死にたくないって思ってた……っ!」
キョン「ハルヒ……」
ハルヒ「でもね……私、…何も後悔してなんかない……」
ハルヒ「あんたやみくるちゃん……有希や古泉くん…SOS団のみんなと一緒に過ごせて……死んでいけるなんてラッキーだと思ってる……」
58:
キョン「くそっ!ハルヒ!!」
ハルヒ「だから……自分が死ぬ事なんて……全然悲しくないの…」
キョン「そんなこと言うな……お前がいなくなったら淋しいじゃねぇか!なんで死んじまうんだよっ!」
ハルヒ「キョン……約束して」
ハルヒ「私が……死んでも悲しまないで……」ポロポロ
59:
ハルヒ「いつもの様に学校に行って……クラスのみんなや…SOS団の人たちと仲良くして……」
ハルヒ「強く……生きて…」
ハルヒ「キョ……ン……愛してるわ」
キョン「だめだ!いくなハルヒ!!」
61:
みくる「すみません古泉くん、おんぶしてもらって。腰が抜けちゃいました」
古泉「いえいえ」
キョン「くそっ……古泉。俺の足が笑ってなければ……」ガクガク
ハルヒ「まったく、だらしないわねー。たかだか数十キロ走っただけじゃないのよ」
キョン「お前な……」
62:
古泉「まぁ、これだけ練習すれば優勝は確実でしょう」
みくる「はい、来週は頑張りましゅうね!」
有希「頑張る」
ハルヒ「あたりまえじゃない!ぶっちぎりで一位よ!」
キョン「はぁ」
キョン「ところでハルヒよ……」
ハルヒ「?」
キョン「お前、顔が黄色っぽくないか?」
fin
63:

6

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