穂乃果「真姫ちゃん、上級生だよ」クチュクチュ 真姫「あっ…んっ…///」ビクビクッ Part5back

穂乃果「真姫ちゃん、上級生だよ」クチュクチュ 真姫「あっ…んっ…///」ビクビクッ Part5


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5:
先輩禁止。そのルールがμ'sに発令されて、みんな名前で呼び合うようになって、先輩後輩という垣根を越えた友達になった私たち。
…それは、私にとって私の中の化け物を呼び覚ます福音であったことは、私だけが知る。
私の中の化け物。それは『仲良くなった人、それも年上の人間を飼いならし、ペットにしてしまいたい』という欲求、異常性癖。
初めては……そう、小学2年生の時、二つ上の人だったかしら。あまり覚えていないけど、そういう事があってから色々な人と距離を置くようになって。
けど、今またその道へ歩もうとしてしまっている。やろうと思えばもっと容易にその道を選ばないようできたはずなのに。
なのに、私の中の本能が闇の中でちりちりと火花を散らし、段々とそれが大きくなって、気づけば鎖につながれた化け物の姿を見てしまう。
そして化け物も私の方を見て、こう言うの。
「支配したい人間はいないか」と。
そのアメジスト色に彩られた狂気を孕んだ眼は、西木野真姫を正真正銘の化け物に作り変える。
そしてふと目を閉じてすぐに思い浮かんだのは、私をこの道へ引き込んだ高坂穂乃果だった。
377:
最悪な夢を見た。
私が人とかかわらないようにしようと決めた過去を今更穿り返されたようで、それがたまらなく不快だった。
……なのに、とてもすがすがしい気分でもあって。
起き上がって、洗面台で顔を洗う。なんだか解放されていくみたい。顔を上げると、血が騒ぎだす。
人間が何かをしようって決めたときの気持ちの大きさは測れるものでないし、そのエネルギーをそのまま行動に移せる気がして。
それを実行しようとしている対象が、冷めきった私の心に春風をもたらしてくれたあの人だったことは皮肉としか言いようがないけれど。
――あぁ、虜にしたい、感じさせたい、乱したい、玩具にしたい、狂わせたい、自分の物だけにしたい、壊したい。
考えるだけで体が震えるほど心がゾクゾクして、鏡の前で私はとても不気味に笑っている。
仕込みは万全。こっちは薬の扱いも調べたし、使い方だってわかってる。
あとは、彼女が私の巣の中に入っていくのを待つばかり。
378:
「おっはよ?!」
今日も彼女の元気の良い声が心地よく耳に入ってくる。
穂乃果の周りにはやはり幼馴染のことりと海未がいる。
正直言うと、ガードはとても固い。……けど、それさえも打ち破る策が私にはある。
そもそも、そんなことさえもする必要はないけれど、でも念には念を、ってね。
「みんな、お菓子を用意したの。それぞれ渡したいからあとでもう一回集まって」
そういうと、飛びつくのが二人。
「お菓子!?なになに!?クッキー!?」
「凛は今すぐ食べたいにゃー!」
この二人って時々、姉妹かもしれないなって思ってしまうけれど。でも、違うところだってある。
明るいところも暗いところもあるし、なにより、その奥底に眠っている繊細で透明な心を手にしたくて、この手で穢したかった。
凛は意地悪をしたいとか、そういう気にはならない大事な友達。
多分、凛にも奥深いなにかはあるのだろうけれど、私には見つからなかった。
それでもかまわないんだけど。
379:
「ねぇねえどんなお菓子?穂乃果だけに教えて??」
「凛も知りたいにゃー!教えて教えてー!」
「え、あ、いや、ちょっと……」
あまりにずいずいやってくる二人に押されて私はたじたじ。迫りくる二人に私はどんどん後ろに追いやられて。
けれど
「あんまりがっつかないの。それに真姫が後でっていったじゃない」
絵里がそういうと、二人そろって頬をぷくっと膨らませて。
「ちぇ?、まぁ楽しみは後に残しておいた方がいいもんね!」
「うん!そうと決まればまずは朝練、頑張るにゃー!」
周りを見ると、ほほえましそうに穂乃果を見守ることりと、対照的にあきれた様子の海未。それに凛を窘める花陽がいて。
その様子を見ていた私ににこちゃんが近づいてきて。
「あんたがお菓子ってなんか意外かも。で?美味しいの?」
開口すれば憎まれ口。この人はなぜだか私によく突っかかってくる。別に嫌いじゃないし、迷惑じゃないけれど、なんだか子供っぽい。
「まぁ、味は保証するわ」
「ふん、このスーパーアイドルにこにーの口に合わなかったらただじゃおかないわよ」
どうして棘のある言い方をするんだろう。
「まぁまぁ、真姫ちゃんがうちらのために作ってくれたお菓子や。ちゃんと美味しくいただかないともったいないやろ?」
そんな私たちの間に希が割って入ってきて仲裁してくれた。良かった。いつまでもいがみ合わなきゃいけないのかって思うとそれも嫌だし。
380:
すると、にこちゃんはフン、と鼻を鳴らして意地らしくそっぽを向いた。
「さ、話もここまでにして練習始めるわよ!」
と、リーダーよりもリーダーっぽい絵里が一声かけるだけでみんなが集まっていく。私もその中の一人。
いつも通りの日常。いつも通りの活動。いつも通りの充実感溢れる日々。
けれど、誰も知らない。私が小石を投げ入れることで広がる波紋が、やがて大きな津波になることを。
それが私には楽しみで楽しみで、また笑顔がこぼれる。
「真姫ちゃん、楽しそうだね。私も最近、すっごく楽しいんだ」
隣に来た花陽が、私に声をかける。そうだけど、そうじゃないの。これから私は穂乃果をこの手に籠絡しようとしているの。
私は、悪いことをしようとしているの。あぁいけない、ついこぼれてしまうかもしれない。
けどすぐに続けて絵里が指示を出したことで、私はただ微笑み返すだけで終わった。
でもうかつに本心を悟られずに済んだことは幸運だったかもしれない。勘のいい希にでもかぎつかれたら、大変だものね。
390:
朝練はあっという間に終わって、気づけばみんな私に群がっていた。
特に穂乃果と凛は朝練の疲れ、なんて大したことはしてないにしても、そんなものはどこ吹く風で、なた私に詰め寄っている。
「ねぇねぇねえ!早くお菓子ちょーだい!もう待ち切れないよぉ?!」
正直、ここまで穂乃果が術中にはまりに来てくれると別の手段を考える必要すらないと感じてしまう。
その方が勿論いいんだけど、念には念を置いておきたいもの。
「はいはい、じゃあ穂乃果が最初ね」
けど策を弄さずに済むならこれほど楽なものはないわね。
そう思いながら鞄の横に置いておいたバスケットの取っ手に手をかけようとすると。
「えー!凛が一番がいい?!凛に一番にちょーだい!」って凛が後ろから被さって肩をぐいぐい引っ張ってくる。流石に危険を感じた私はバスケットから離れて、凛のおでこに手刀を入れる。
「もう!あぶないでしょうが!」
391:
「だ、だってぇ、真姫ちゃんが作ってくれたお菓子だもん、凛すごく期待しちゃって……ごめん、まきちゃん」
おでこをさすりながら涙目で凛が丸くなる。ああもう、そんな顔しないでよ。殴った私ばっかり悪くなるじゃない。……悪いとは、思うけど。
「わかった、わかったわ。じゃあ穂乃果と凛は横一列に並んで。いい?抜け駆けは駄目なんだから。穂乃果もいいでしょ?」
「わーい!真姫ちゃんちょろいにゃ?!」
「またどつかれたい?」
「……じゃなかった!心が広いにゃ?」
まったく、調子いいんだから。
「うん、穂乃果はいいよ!」
「話が早くて助かるわ。じゃあ二人とも、そこになおりなさい」
私が指差すとそこに二人でピタッと止まって、まるで餌を待つペットのように目をキラキラ輝かせて、私のバスケットを見る。
392:
私が開くとみんなして半身乗り出して、「おぉー!」と歓声を上げた。
バスケットの中は、簡単なカップケーキにホワイトチョコやスプレーをかけたもの。こんなものでも喜んでもらえるなら、私も気分がいい。
「穂乃果はオレンジ色のリボンがついているの、凛は黄色のリボンがついてるのを取ってくれる?」
「はーい!わぁ、美味しそ?!」
「えへへ、真姫ちゃんありがとうっ♪いただきまーす♪」
白雪姫が毒りんごを食べるように、穂乃果は大事そうに両手に置いたそれを一口入れる。
あぁぁぁ、やってしまった。とうとうやってしまった。魔女となった私の毒によって穂乃果は汚される。これはそのための黒い沁みともいうべきもの、かしら。
「んん?、おいしい?♪」
少しずつ穂乃果に渡した悪魔の実が小さくなって、彼女の中に消えた。
「ごちそうさま!じゃあ穂乃果、先に学校行ってるねー!」
393:
「あっ、待ってください!穂乃果!んぐっ、ご、ごちそうさまでした!真姫!ことり!行きますよ!」
「う、うん!みんな、あとでねー!」
そう言って、3人は真っ先に学校に向かって走って行った。
ああどうしよう、穂乃果があれを口に含んで、とてもおいしそうに頬ばっているのを見てしまってからというものの、本当に笑いが止まらない。
顔、崩れてないかしら?特に口がふにゃってなってないかしら?
「ふふ、うふふふふっ」
ああ、聞かないでもわかる、私今、変な顔してるわ。声が出ちゃっているもの。
「真姫、顔、変よ?そんな嬉しいことあった?」
私の様子がだいぶおかしいことを察した絵里が声をかけてくる。あぁまずい。どうにか踏みとどまらないと。
「え?ま、まぁ、ね。……こうして皆と友達になれた、から…」
「ふふ、それなら、先輩禁止のルールを決めて良かったわ。私たちも急ぎましょう。遅刻したら大変だわ」
よかった。絵里の様子からは私の真意は悟られなかったみたいね。……一応、言葉も選んだし、当然かしら。
さて、これからしばらくはできることはないし、時間が来るのを待つとしましょう。効き目が出始めるのはそうね、お昼休み頃かしら。
それまでは私は優等生の西木野真姫。大丈夫、ただ息をひそめて待っていればいいんだもの。
394:
気づけばお昼休み。
だって仕方ないじゃない。これからどうやって穂乃果をあられもない姿にしていこうか考えているだけで勝手に時間が過ぎていくんですもの。
おそらく体調の不良を訴えているであろう穂乃果を探しに早私は行動に移す。
「花陽、凛、ちょっと……私頭痛いから保健室に行って来てもいいかしら?」
お弁当をもって席をつなげてきた花陽と凛に私は少しだけもうしわけなさそうに伝える。
「大丈夫?一緒に行こうか?」
私に比べて純粋で疑うことを知らない彼女らはやはりというか、私を疑わなかった。
「大丈夫よ、少し休んだら戻ってくるつもりだから」
「真姫ちゃんが頭痛いって、なんだか明日は雪になるかもしれないにゃ」
「もう、ちゃかさないで。私だって調子悪くなる時だってあるわよ。……じゃあ行ってくるわね」
396:
軽口を言う凛を睨みつけて、凛がぺろっと舌を出したのを見てから、よろよろ調子が悪いふりをしながら教室を出ていく。ふふ、今の私なら女優もできるかもしれない。
昼休みに賑わう廊下ぼんやり歩いているうちに、だんだん我慢できなくなって歩調がくなる。会いたい、早く会いたい。
そうしてたどり着いた保健室。失礼しますと一言言ってはいると、あの3人組がいた。やはり、計画通りだ。こうしていると順調すぎてあとが怖くなる。
「穂乃果、大丈夫ですか?熱があるなら帰ったほうが……ん?」
扉を開けると穂乃果が椅子に座ってうなだれて、そのを囲うようにことりと海未が見守っていた。
「穂乃果?二人とも、何かあったの?」
「あ、真姫ちゃん」
私が何も知らない体で尋ねる。知っていたら逆に怪しまれるものね。ここも事前に考えたとおりだわ。
「……穂乃果が先ほどの授業中ぼーっと上を向いたり、きょろきょろしたりと何か不審だったので尋ねたら、なんだか調子が悪いようでして、それで保健室に」
「大丈夫だよ、これくらいなら平気平気!……へぁ」
397:
やはり、効き目は十分らしい。こうして弱った穂乃果を見るとなんだかゾクゾクしてくる。これがもうひと押しで私の手に堕ちると思うと。
「一応熱はないみたいなんだけど……その調子だと次の体育も厳しそうだし、ベッドで休んでいたら?」
「それホント?……ほんとね、熱はなさそう」
穂乃果のおでこに手を当てて熱を測ってみるけど、私とそう変わらない。
「でも、まだご飯食べてないし……」
「もう、そんな状態じゃパンも喉を通らないでしょ?安静にしなさい」
穂乃果たちに割って入った私は、叱りつける。
「ええ、寝不足で頭が痛くって……だからベッドで休ませてもらおうと思ったんだけど……先生はいないみたいだし出直そうかしら」
「あ、じゃあことりが伝えておくから、穂乃果ちゃんの様子を見ててくれない?休み時間になったらまたこっちに来るから」
ふふ、普段しっかりものをしている私だからこそ任されるのね。
399:
「えぇ、そんなことでいいのなら……」
「では、穂乃果のこと、よろしくお願いしますね。穂乃果も、真姫に迷惑をかけないように」
「はぁい……」
「じゃあ穂乃果ちゃん、真姫ちゃん、また後で」
「ええ」
二人は心配そうな顔をまだ解けないまま、保健室を後にする。
「そういう事だから穂乃果。あなたは少しベッドで安静にすること。多分日ごろの疲れが出ているのかもしれないわ」
「……はい」
しおらしい穂乃果を見るのは初めてだけど、率直に言えばものすごくゾクゾクする。
これからこの子が私の手に堕ちるのだという期待も心の震えをひときわ大きくさせる。
けどまだ息をひそめなければ。我慢我慢。
「わかったらベッドに行く。手伝ってあげるから」
「あ……」
「穂乃果?」
「……ううん、何でもない」
400:
「……そう、ほら、靴脱いで。布団かけてあげるから」
「……はぁ、ぁ……はぁ」
心なしか穂乃果の息が荒い。かなりきつく薬が効いているらしい。
もうひと押し。意識が尽きかけているところに私がつけ入れば、この子は私の手に堕ちる。
そう思っていたところに、私の計画は崩れた。順調すぎる計画は崩壊の足音とは言うけれど、それにしても、それは突然だった。
「ぁっ……まき、ちゃんっ!」
掛け布団をかけようとした手を取られて、世界がぐるん、と回った。
私は穂乃果に無理やりベッドに引き込まれて、枕元に押し倒されていた事に気づいたのは、天井と照明に目を取られた時だった。
「ほ、穂乃果!?いったい何を……んんっ!?」
穂乃果に押し倒された格好になった私は、がっちりと体を掴まれて……ファーストキスを奪われた。
401:
「んっ、ふぅ、んんっ!」
「んっ、ふぅ、はぁ、あ……」
「ちゅ、ふ、んん……」
怖くて目を閉じてしまったけれど、でも最後に見た穂乃果の目は、まさしく体を求める女のそれだった。私が望んだことではあるけど、なんだか、本当なら私からするつもりだったから、負けた気分。
けど、気持ちよかった。初めて唇同士が触れ合う感覚の感想は、温かくて、柔らかくて、包み込まれているような。
優しく、甘い一時。このまま、ずっと……。
「ほ、穂乃果!?真姫に何をしているのですか!?」
その幻想ははかなくも否定された。戻ってきた海未が、私と穂乃果が一緒のベッドにいることを不審に思ったのか、声を荒げた。
ビクッと反応した穂乃果がその方を見て、急におびえだす。
「あ、あの……これは、そ、その……」
402:
まずい、非常にまずい。穂乃果を手中に収める計画が崩れようとしている。どうにか、何とかしなければ。
「言い訳をしないでください!真姫に、な、なにをしていたんですか!」
穂乃果の口をあわあわと踊り、体をビクビクと震えさせて、ようやく自分のしでかした行為に気づいたらしい。
「……ご、ご、ごめん、なさい!」
顔を紅潮させて、ベッドを跳ねるように飛び出し、海未の待ってください、という制止も振り切り、ふらつく体で穂乃果は、靴も履かずに逃げるように保健から外へでていった。
海未が私の方についていたおかげで、海未は穂乃果を捕まえることができず、まんまと穂乃果は私たちの前から姿を消してしまう。
私の様子を見て、心配してくれた海未が声をかけてくる。
「あ……真姫、大丈夫ですか?どうして、穂乃果があんなことを……」
「それは……わからないわ。けどとりあえず穂乃果を探しましょう。私は屋上に行ってみるわ。海未はことりを呼んで、ほかのところを探してもらえるかしら」
「そ、それはいいのですが、あなたは大丈夫なのですか?」
もっとキスをしたかったのに。どうして戻ってくるのよ。戻ってこなかったらもっとずっとああしていられたのに。
403:
「じゃあ決まりよ。早く探さないと、穂乃果がパニックを起こして変なことをされては厄介だわ」
「……?そう、ですね」
今の私の中にはどうにかして穂乃果と接触したいと考えていた。
言い終わった後、あまりに落ち着いていた物言いだったかもしれないと一瞬考えたが、不審がられていたが今はそんなことを気にする余裕もない。外れかかった軌道を何とか修正しないと、とそんな気持ちでいっぱいだった。
「私は屋上から当たってみる。海未はことりたちを呼んで下の階からお願い」
「わかりました。ですが真姫、あまり無理は……。頭痛は大丈夫なのですか?」
「もうさっきのバタバタで頭痛なんてどっかいっちゃったわよ。さ、行きましょ」
言い終わるが早いか私の体は海未よりも数歩先を歩き、保健室のドアを開いて出ていく。待っていなさい、穂乃果。今私が迎えに行くから―――
405:
屋上まで来てみたものの、やはりというか誰もいなかった。
道中音楽室や穂乃果の教室も行っては見たけどやはりいなくて、こうして足の筋肉を締めながら、走ってここまで来たけれど。
でも、まだ屋上に来た意味はある。ここにいないとすればおそらく校庭のどこかにいるかもしれないと思ったし、ここからなら多少見晴らしが悪くても学院全体を見渡すことはできる。
そう思って柵越しにぐるりと一周してみたけど穂乃果らしい人影は全く見当たらなかった。
じわじわとおなかの中が熱くなって、キリキリしているのを感じながら最後の一角に差し掛かると。
屋上と校舎をつなぐ小屋の日陰で、体育座りで顔を伏せてうずくまる人がいるのを見つける。
私はその人を知っている。いや、私が目下会いたくて仕方のない人だったのだから。
「……穂乃果、大丈夫?」
「……まき、ちゃん」
ばっと上げた顔は紅く、眉間はしわを寄せて、青いその瞳には零れ落ちそうなほどの涙を溜めこんでいた。
406:
私は、不安定にゆがむ彼女の顔を見て外れかけたレールが元通りになったことを確信する。
神様がいるってこと、信じたくなったかも、なんてね。
「ほら、戻りましょう。海未も話せばわかってくれるはずよ」
「真姫ちゃんは……」
「ん?」
「私に酷いことされて、怒ってないの?」
思うわけがないじゃない。私が仕組んだことだもの。けどそれを言うわけにはいかないわね。
まだあと少し。もう少しだけ私を演じなければ。
「そ、それは、ファーストキスを奪われて、怒るよりもびっくりしたわ」
「……ごめんなさい。急に押し倒して、びっくり、したよね」
あぁぁ、そんな、涙目で上目遣いしないで、私が精いっぱい作り続けてきた仮面が剥がれるじゃない。
いや、もう無理……。
「でも、そのおかげで何となく穂乃果が今どんな気持ちなのかは……大体わかったわ」
407:
もう成行きに任せましょう。もう隠してなんていられないから。
前かがみになって、覗き込むように穂乃果を見る。その目に吸い込まれてしまいそう。
キスされた時を思い出して、胸がドキリ、と高鳴る。
「穂乃果、単刀直入に言うとあなたはね、今、とてつもなく性欲が強い状態になっていると思うの」
「えっ……な、なんで……」
「わからないわ。……けど、保健室で私を見たとき、どんな気持ちになった?」
「あ……う……」
我ながら酷いことを聞いている。穂乃果は自責に駆られてこんなところまで逃げていたというのに。
けど、どうしても抑えられない。こんなにドキドキして、踏み込みたい衝動で身を動かしていると先に決めたことが何もかもどうだってよくなる。
「大丈夫よ、私は怒ったりしないから。それよりもあなたの力になりたいの。お願い」
穂乃果が目を見開いてこっちを見ると、彼女はゴクリ、と吐息をのむ。その様子で、どんどん彼女の中に私が踏み込んでいるような気がした。
「あ……あの、ね、まきちゃんが、すごく、すっごく可愛く見えて、抱きしめたくなって、えと、ええと……」
「ふふ、キスしたくなったのね。正直でよろしい」
膝をついて、優しく穂乃果を抱きしめる。そして、胸に寄せて、穂乃果の頭をそっと抱きしめて、落ち着かせるようにやさしく撫でた。
「あっ……」
「それで、今はどうなの?顔からして、あまり落ち着いて……ないんでしょ?」
「……うん、お腹とか胸がぎゅっと熱くなって、…でもどうしたらいいのかわかんなくって……」
「そう、大丈夫よ。私が鎮めてあげるから……、でも、今は時間がないから…我慢できる?」
「……頑張って、見る……」
「いい子ね。じゃあ今日の練習が終わったら、うちに来て。泊まることになるかもしれないから、そのつもりで。一人で来るのよ」
「……うん、ありがとう、真姫ちゃん」
「気にしないで……これからが大変になるんだから」
口ではそんなことは言うけど、お楽しみはこれから、よね。ふふふ。
408:
夜、穂乃果が我が家にやってくる。
「お、お邪魔、します……」
その頬にはまだ朱が刺したまま。練習中も休み休み、水を飲みながらやってはいたけれどやっぱり本調子とは言えなくて。
悪いことをしたという自覚はある。けど、これからもっと悪いことをするのだから、こんなことは些事だ、と私は静かに自分に言い聞かせる。
「いらっしゃい。私の部屋に行くわよ。着替えとか、大丈夫?」
「う、うん……なんか本当に真姫ちゃんの家って大きいね」
「そう?普通よ」
なんて他愛のない会話をしながら、二階の自室まで案内する。
「わぁ……真姫ちゃんのお部屋……ひろーい」
「私の部屋……ではないわね。ちょっと違うわ。これからは私たちの部屋、よ」
「え?」と聞き返す穂乃果を抱きしめて、壁に押し付けた。
あっ、と呻く穂乃果の唇を無理やり私の唇でふさぎ、抗議しようとする声をキスに震える声に変える。
穂乃果の唇を味わうように、上から、下から覆うように唇を合わせる。
「んっ、んんんっ!んーん!」
講義の念をぶつけるように、私の服を背中から引っ張ったり、背中を叩いたりするけど、そんなことで私は動じたりはしない。
今度は差し込むために中の赤蛇を穂乃果の唇につん、と頭を当てる。
「んんっ!?」
驚いている穂乃果の体がびくんと跳ねて、硬直する。ふふ、まさしく蛇にらみね。
赤蛇は自由に穂乃果の唇を這うように進む。その度に穂乃果は声を漏らした。
416:
蛇はやがて邪な意思のもと固く閉ざされた門にその身をこすりつける。
その度に息は漏れるが、強かったはずの抵抗はただただ私をとらえるだけの腕に変わっていく。
ぴちゃぴちゃと淫靡な音が口内で広がり、直接頭に入ってくる。
強気に私は上唇、下唇をねっとりと舐めて、口を無理やりこじ開けていく。
「んふ、はぁ、あ……」
「ん、んむっ、うぅぅ……」
穂乃果は頑なに口を開こうとはしない。ふふ、そうこなくっちゃ面白くないわ。けれどもうあなたは私の巣の中に入っているのよ?
私の舌は粘液をまき散らしながら少しずつ滑り込んでいく。これはまだ布石に過ぎない。けど、ここまで進展しないのもあれだから、少しだけペースを早めていきましょう。
私はおろそかになっている膝を上げて、穂乃果の下半身にこすりつける。
「んっ、んんん……んぁ、ふっ……」
417:
体をもじもじさせて、感じないようにしているけど、隙だらけよ。
穂乃果の口から息が漏れ出した瞬間、私の舌は穂乃果の口へもぐりこんだ。
「あっ!」
「んふふ……はぁぁ……」
穂乃果の口内にいれた舌はまず前歯から右、左とすべるように歯をくすぐっていく。
「は、ぁぁぁっ、んっ、んーん!」
うふふふふ、笑いが止まらない。穂乃果が私の拙い口撃なんかで身じろぎして、感じてしまっているなんてね。
その間膝で股をぐりぐりと押し付けることはやめない。
首を動かそうとしてる?うふふ、ダメよ、あなたの顔はガッチリつかんで離さないんだから。
さて、ここまでしてもガードがかなり固い穂乃果には別の手でいじめてあげるとしましょう。
418:
唇を離して、顔色を窺うと、それはそれは私がとても見たい上気した顔そのものだった。
「はぁ、はぁ、まきちゃん、ひどいよぉ……」
肩で息をする穂乃果が、恨めしそうな声で私に訴える。
「うふふ、けど帰れるなんて思わないでね?あなたをちゃんとスッキリさせるまで返す気なんてないんだから。明日は練習もないわけだしね」
「え……?」
「ほら、服、脱いで……。それとも、本当は気持ちよくなりたくないのかしら……?」
「う……わ、わかった……」
「私も服、脱ぐから……大丈夫、リラックスして……」
「う、うん……」
もじもじとこちらを見ながら服を脱いでいく穂乃果は、なんというか扇情的だった。
419:
穂乃果はどう思っているのかはわからないけど、少しだけ肩にかかった髪を払ってベッドに行くと、穂乃果が後ろからきて、差し出した私の手を取る。
けど、その顔はまだ憂い気で。
「ねぇ、やっぱりこんなところで変なことするの……電気、消して?」
「大丈夫よ、穂乃果の体、すごくきれいだから」
「そうじゃ、なくって……やっぱりその、恥ずかしいの……」
「……それは聞けないわ。だって、ここにはあなたと私しかいないし。それに一緒にお風呂だってはいったでしょう?」
「う……」
「うふふ、えいっ」
「きゃっ!」
掴んだ手を引っ張って、無理やりベッドに引き込む。
420:
そして、ベッドのまくらに隠しておいた手錠を器用に両腕にはめて。
「捕まえた。もう離したりしないわよ。終わらないパーティ、始めましょう」
「あ……う……嫌っ……!やだっ……!」
恐怖に歪む穂乃果の顔。そうよ、その顔も見たかったの。さぁ、あられもなく、乱れてちょうだい……。
421:
「あんっ、はぁ、うぅぅ……!」
ブラ越しに指を滑らすだけで穂乃果の体がピクピクと震える。
いやいやと必死に顔を横に振って、望まない快楽に揺れている。
「さすられるだけでそんなに感じちゃって……エッチね」
「だ、だってぇ……ぅあんっ!」
「そんなにいじめてほしいなら……はい」
「あっ!」
ブラジャーを胸元からまくり上げて、中から紅潮した二つのたわわな果実が眼前にさらけ出される。
「あら、こんなに先っぽを真っ赤にしちゃってるじゃない。そんなに触ってほしかったのかしら?」
「ち、ちが……違うもん……」
422:
手錠につながれて抗議する穂乃果もそっちのけで左の二の腕から脇の方から舌を這わせる。
「あぁぁぁっ、んっ、なめちゃやだぁっ……」
そして双丘を両手で包み込んで優しくしたから揉みしだく。
「うぅぅ、も、もんじゃ、ダメっ……!」
私ってだめって言われたことの方がむしろやりたくなっちゃうのよね。乱したい人の前じゃ、なおさらね。
撫でるように、たまに締め付けるようにきつく、絞るように。
その度に穂乃果は暴れて、いや乱れて。ほんと、可愛いんだから。
胸を弄るその人差し指が赤い突起に触れたとき、彼女の体はびん、と腰を跳ねた。
「うぅぅっ!」
「そう、やっぱりここが気持ちいいのね?」
423:
人差し指で軽くこねくりまわして、その先端をくりくりと弄ぶ。その度に穂乃果が喘ぎ声を出すものだから、嗜虐心が満たされるというものよね。
「ちが、ちがぁ……ひゃうっ!」
言い訳をしようとする穂乃果の乳首をつまむ。コリコリと固い感触で、いつまでもいじり倒したくなってしまいたくなる。あぁ、たまらない。たまらないわよ、その悔しさとか恥ずかしさに歪んでいる顔。
「なぁに?ちゃんとはっきり言わないと、私わからないわよ?」
「いじわ…あぁっ!?」
言わせないわよ。だってそっちの方があなたも楽しいでしょう?
さて、そろそろ真っ赤なそれを、美味しくいただこうかしら。
と、その前に……。
「穂乃果、お薬の時間よ」
取り出したのは軟膏の入ったケース。けどただの塗り薬ではないわ。効果は……ふふ。
424:
「な、なに、それ……」
「とっても気持ちよくなれる薬……かしらね。うふふ、私も初めて使うのよ」
「や、やだっ!ぜったいやだっ!お願い!もうやめてっ!…だ、誰か助けてぇっ!誰かぁっ!」
「大声を出しても無駄よ。敷地は広いから隣には届かないし、家には今日両親もいないの。だ、か、らぁ……あなたの味方は私一人、よ」
ひいき目に見てもこんなひどいことをしている私が味方ですって、我ながら失笑しちゃうわ。
「さぁ、じゃあたくさん楽しみましょうね」
ケースのふたを開けて、指に少しばかりのクリームをつけて、暴れる穂乃果の胸に付けようとするけど。
「ちょっと、暴れたらもっとひどいことになるわよ?」
「やだっ、やだぁ!もうおうちに帰りたいよぉ!」
聞く耳は持たないようね。じゃあ、無理やりつけるしか、ないわね。身じろぐ穂乃果を片腕で抱きしめて、空いた右手で、彼女の左胸めがけて指を落とした。そこは私が目指していた乳首その場所だった。
425:
「ひっ…!ひうぅっ…!つ、冷たっ…!」
よくなじむように指で撫でまわして、人差し指に残った薬を余さず塗り付ける。そしてすべてなくなった頃、効き目は表れ始めた。
「あ、あぁぁっ!?あ、あついっ…!ぬ、ぬられた、ところっ…ち、ちくびぃっ……!」
本当に穂乃果の言うそこは真っ赤に、びんびんに大きく存在を示していた。
「我慢しなくていいのよ?気持ちいいなら気持ちいいって言いなさい?」
「やだこんなの、気持ちよくなんかぁっ……あうっ!」
ピン、と指で弾くだけで軽く腰が浮いてしまっている。なるほど、とても強く効いているみたいね。
気のせいか穂乃果の体自体が紅潮しているようにも見える。これをアソコに塗ったら、どうなるのかしらね。
順調に体になじんだみたいだし、そろそろ……。
「あー、ん」
426:
私は真っ赤に熟れた左胸にしゃぶりついた。
「あぁぁぁああっ!」
穂乃果の嬌声が部屋中に響いて、霧散する。とっても気持ちよさそうね。
ただ、私は彼女の胸にキスをしただけ。本番はこれからよ。
私は、舌で穂乃果の赤い突起をちろりと舐める。
「うぅぅっ!やだ、なめちゃ、やだぁっ……!」
舐めるのが嫌ならそうね、これなら気にいるんじゃないかしら。
次に私は勢い良く乳首を吸った。
「ううあぁぁぁあぁぁああっ!?す、吸うの、ダメっ!おかしくなっちゃううううっ!」
体をぶるぶるふるわせて、穂乃果はとてもわたし好みの反応を示した。そう、そうやって乱れてほしいのよ。
427:
でも私はやめない。だってあなたがそんなにもいとおしくなる反応を見せてくれるんですもの。もっともっと見せてほしいくらいだわ。
指でつまんで、伸ばして、ぎゅっと締める。血の滾るもう片方を舌で舐めて、転がして、歯を立てる。
壊れてしまってもいいと思うくらい、指で強く、ねじ切る様につねり、口にしたそれは音が穂乃果にも聞こえるくらいに大きく吸った。
「ああっ、くぁぁっ、んぐっ、ひっ!?いぁぁぁぁ……」
ふぅ、胸はこれくらいにしておいてあげましょう。それよりも……下の方は、どうなっているのかしら?
そう思って、右手を彼女の下腹部、そして股にまで下ろすと、そこには彼女の体液、もっというなら、そう、愛液が下着を濡らしていた。
「どうしたの?ここぐっしょり濡れて……おもらししちゃったかしら?」
と、知らないふりをして、意地悪く尋ねると、穂乃果は赤かった顔をさらに紅くして、顔を伏せる。
「ち、ちが、こんなの、こんなのっ、しらなっい……!」
覆おうとした両腕がジャラジャラと音を立てる鎖に繋がれた手錠に邪魔されて、むなしく吊られたまま、暴れるだけ。
「そうよね、こんなところでおもらしなんて、悪い子にはお仕置きをしなくてはいけないものね?」
「やっ、いや、いじめないで、おねがい、何でも、何だってするから、はぁ、はぁ、おねがいします、これ以上、いじめないでっ……!」
ふぅん、何だって、かぁ……。なら……。
「……じゃあ私のモノになりなさい。誰にも渡さない、私だけの穂乃果に」
440:
「や、いやぁ……。ほのか、モノじゃ、ないよぉ……」
そういうのはわかってた。だからこそ落としたい。その心を奪いたくて、私だけのものにしたいの。
「そう。……じゃあ、お仕置き、しないと」
私は不敵に笑って、下腹部より下のこの触れてはならないところに乗せた右手を、人差し指から薬指までを不規則に、ぐにぐにと蠢かせる。
「ぁっ、やぁあっ、うっ、はぁぁ、あっあっ、あああッ」
とくとくとあふれ出す秘部をショーツの上から優しく時折意地悪く指先でくすぐって、あるいは中に入ってしまいそうになるくらいに指を強く押し込んだ。
その度に穂乃果はあられもない声を上げる。それどころか力の強弱をつけるたびに別の音を、大きく、小さく、震えさせたり、時に優しく、甘く。その音色は、それはまるで、弾かれることを喜んでいる楽器。
私が奏者で、穂乃果はさしずめ堅琴。ぽろぽろと漏れ出る声は私をより情欲を煽り、掻き立てる。
胸から体が熱くなって、もっと、もっとと出させたいと思ってしまって、私が心内で作ったはずのルールさえも穂乃果の蕩ける顔、甘く漏れる声、乱れる体の前には何の意味も為さない。何の意味もない。
もっと私を感じて。もっと私で感じて。もっと私に乱れる姿を見せて。
441:
色を濃くしたショーツから愛蜜が零れ落ちる。もう彼女の情欲を抱えられなくなったことの証。
「あぁぁ、まき、ちゃっ、へんあのっ、まきちゃんがいじめてくるのに、ひぅっ、いやなぁっ、はず、なのにぃぃ……!」
「頭の中ふわふわしてるんでしょう?それはね……」
耳にそっと語りかける私はそのまま想いを悪魔のように優しく囁き、続ける。
「気持ちいいってこと、なのよ」って。
それを聞いた瞬間の穂乃果の顔は、絶望に目を見開いて、涙をこらえて、信じられないという顔。
そう、私が求める最上の顔。けど、その失意の顔にもう一つ彩が欲しい。あなたの心が。
「う、そ……、わた、し……気持ちよくなって……嘘……だよぉ……」
ぼろぼろと宝石箱から丸いダイヤモンドが零れ落ちていく。
その隙に私はその濡れ溜まった布を無理やり引きはがした。穂乃果は秘部が外気に触れることでようやく気付いた。抵抗なんてできるはずはないけれど。
442:
そして秘穴に人差し指を差し込む。
「ぅぐっ!?あっ、はっ、かはっ、……ぁ、ぁ、ぃ、ぬい、てぇっ…!」
最初は誰しも、ここに何かを入れられるのはつらいもの。けど安心して、どんどん気持ちよくなっていくようにしてあげるから……。
「苦悶に歪む表情も素敵よ、ほのかぁ……。」
「いたい、よ、ぉ……。うっ、うぅ……」
穂乃果の中はとても窮屈だったけれど、けれど広げようとすれば簡単に広がってしまうここは、穂乃果の意志とは裏腹に私を迎え入れようとしていて。
激痛が少しでも和らいでいくようにとゆっくり、ゆっくりと探るように私は人差し指を回して、進んで、もどって。
「あ、ぁっ!やっ!だ、だめっ!あっ、あああッ!んんっ、ンンンンっ!?」
私の指が出入りするたび、足をじたばたさせて、時折私にぶつけて、蹴って、組み付く。私は痛みにうめく声を出すけれど、こんなもので私が行く道を変えるわけにいかない。
指で撫でるとそこがピクって震えて、触れた部分に絡みつかれて、まるで壁が迫ってくるみたい。
443:
「気持ちいいのね、穂乃果……なら」
私は中指をすぅ、と差し込む。つぷつぷと音を出しながら、縦に入れた指はすんなりと飲み込まれた。
穂乃果は目をまた咳き込むような、むせ返ったような苦しそうな声を出す。なのに、蜜壺はしっかりと私の指に反応して、とろとろな愛蜜を私の指を汚しながらあふれ出してくる。
「まき、ちゃぁ……あっ、あぅっ、ンっ、な、なんか、ア、ひっ!くっ、なんか、きちゃ……!あっ、あっ、あああぁ!」
ぐにぐにと指に絡みつく壁の締りが強くなる。直感が言ってる、穂乃果の限界が近い。
私は指を動かした。私の湧き上がる情熱をぶつけて。穂乃果はその熱意に乱れる。激しく、体をガクガクさせて、背筋をピンと、半月のように逸らして。
そして、張りつめ過ぎた糸は、千切れる―――。
「あっ、ああッ、あ゛あ゛あ゛っ!あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ああああッッッッ!」
部屋に響き渡る絶叫とともに達した彼女は、力なく、すとんと腰を落とす。引き攣る身体、乱れる呼吸、紅潮する顔。どれもが私の背徳感とこみあげる嗜虐心に味をつける。
「はぁー、はぁー、はぁ、あぁぁ、なに、こ、れぇ……」
444:
私は肩で息をする穂乃果に優しく語りかけた。
「おめでとう穂乃果、あなた、快楽の味を知ってしまったの。……それが、イくっていうこと、なのよ」
「わた、し、い、イっちゃった、の……、えへ、へ、すごく、気持ちよかったぁ……」
おぼろげに、絞り出すように小さく出した声は甘さに揺れて、そして目を閉じて、静かに寝息を立てる。
長くつけ続けていた手錠の鍵穴に鍵をかけ、巻かれていた手を開放する。
その手首は暴れまわっていたせいで真っ赤に充血して、血がにじんでいて、痛々しさが私の胸を刺す。手当として消毒液をかけて、包帯を巻いていく。
一息ついたところで、緊張の糸が途切れた私はびしょびしょになったベッドに入って、穂乃果に寄り添うように寝転がり、彼女の頭を抱く。
けど、本当の快楽はまだこれから。明日はオフだから、思う存分穂乃果を乱せると思うと震えが止まらない。
「まだ終わらせないわよ。私たちのパーティ……」
おわり
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