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女「『絶対』、そうした方がいいって!」


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1:
オリジナルSSです。
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僕は趣味で小説を書いている。だけど、人には見せたくない。
正直言って恥ずかしいし、あまり他人の感想を求めてはいないからだ。
僕にとっての自作小説とは、自分の空想をより強固にするためのツールでしかない。
だから、僕は自分の小説を人には見せたくない。
「□□くーん!」
ある日、教室でクラスメイトの女子、××さんが声を掛けてきた。
3:
「あのさ、ノート見せてくれない? さっきの授業でちょっと聞き洩らしたところがあってさ……」
「え、うん、いいよ」
正直言って、僕は友達がほとんどいない。
だから、クラスメイトの女子に話しかけられたということに少しの喜びがあったことは否定できない。
かと言って、僕は彼女と深い関わりになりたいとも思わなかった。
僕はああいった活発というか、少しうるさい女の子は苦手なのだ。
「世界史のノートでいいの?」
「うん、ありがとねー!」
××さんは僕から世界史のノートをひったくるように受け取ると、一目散に友達のところに戻って行った。
4:
「ねえねえ、□□くんノート貸してくれたよ」
「ほら言ったとおりでしょ。ああいうタイプは真面目に聞いてるんだって」
「おかげでこっちは、助かっちゃったねえー」
××さんとその友達の会話を聞かなかったことにして、僕は次の授業の始まりを待った。
5:
その夜。
「今日も小説のプロットを書くかなあ」
自分の部屋でゆっくりしていた僕は、また一つ作品のアイデアを思いついたので、ノートに手書きのプロットを書くことにした。
しかし……
「あれ、ノートがない?」
少し考えて、気づく。
しまった。今日は世界史のノートを忘れたので、いつもプロットを書いていたノートを授業のノートにしたんだ。
まずいな、あのノートはまだ××さんに貸したままだ。
もしかしたらプロットを見られたかもしれない。
しかし、僕は××さんの家も知らないし、連絡先も知らない。
そもそもあまり話したことも無いので、連絡も取りづらい。
「明日になるのを待つしかないか……」
僕は不安な気持ちを抱えたまま、ベッドで眠りについた。
6:
次の日。
僕はいつもより、かなり早めに登校した。××さんが友達に小説のことを話す前に口止めするためだ。
教室に入った後、、ひたすらに××さんが来るのを待つ。
十分後、××さんが教室に入ってきた。
「××さ……」
「××、おっはよー!」
「おはよー!」
僕が声を掛けようとした直前に、他の女子が××さんに声を掛けてしまった。
そうなると、引っ込み思案な僕は声を掛けづらい。どうしていいかわからないでいると。
「あのさ、聞いて聞いて」
まずい、早くも話題に出す気だ。
何としても知られたくない僕は、思い切って××さんに声を掛けた。
7:
「××さん!」
思ったより大声になってしまい、××さんたちが驚く。
「な、なに?」
「話があるんだ。ちょっと来て」
「うん」
僕は××さんを廊下に連れ出す。
「話って?」
「僕のノートのことなんだけど……」
「ノート? ああ、世界史の? あれなら鞄の中だけど?」
「うん、今すぐ返してもらえるかな?」
「えー? まだ写してないからやだよ」
何で昨日貸したのに、まだ写してないんだ。
8:
「じゃあ、今すぐ写して返してよ」
「えー? なんでアンタにそんなのを指図されなきゃなんないの?」
人の物を借りておいて何言ってるんだ。
「とにかく、早く返してよ」
「わかったわよ。ちょっと待っててね」
とりあえず、僕は××さんと教室に戻った。
9:
その後。
朝礼が終わり、一時間目の授業が終わった後のことだった。
「ねえ、聞いて聞いて、□□くんのノートにこんなのが書いてあったんだけど!」
授業が終わった直後、××さんは友達に僕のノートを見せびらかした。
「え、なにこれ?」
「小説の設定? うわ、なにこれ」
「えー、あいつこんなの書いてるのー?」
まずい! もう、広めるつもりだ!
10:
「ちょ、ちょっと、××さん……」
「ねえ、□□くん! なにこれ、なにこれ、ねえ?」
「え、えっと……」
「ちょっと、ヤバいよこれ。え? 異世界の勇者? なにこれ? もしかして小説書いているの?」
「あ、あの……」
早口でまくしたてる××さんに口を挟めずにいたその時。
「ねえ、これみんなに見せようよ!」
「は?」
「『絶対』、そうした方がいいって! 面白いし。はい決定! みんなにも見せよう!」
僕が止めるより先に、××さんはみんなにクラス中に見せに行く。
12:
「ちょっと、××さん!」
××さんとその友達を追う。
「ねえねえ、これ見てよ。□□くんがこんなの書いていたんだけど!」
「え、うわあ、妄想丸出しじゃん」
「うわあー」
既にクラス内で話題になりつつあったので、僕は必死にノートを奪い取とうとする。
「やめてくれ!」
だが、すんでの所で××さんに阻止された。
13:
「どうしたの、□□くん」
「なんで勝手に見せるんだよ!」
「え、だって、見せちゃダメって言わなかったじゃん」
言わなければ、見せていいと思っているのだろうか。
「それにさ、これ面白いしさ、皆にも見てもらった方が『絶対』、いいって!」
「僕は見てもらいたくないんだよ!」
「そんなこと言わなくてもいいじゃない。よかれと思ってやってるんだから」
どうしてこうも主張を変えてくれないんだ。
14:
「いいからいいから、ほら皆見てよ。この小説の設定のコピー」
「え?」
「これ面白かったからさ。コピーとって皆に見せようと思ってさ」
「なんでそんなものが!? まだノート写してなかったんだろ!?」
「写してないよ? コピーは取ったけど。ついでに小説の設定もコピーしたんだ」
なんでそんなところでフェイントをかけたんだこの人は。これはやっかいだぞ。
「ほら、皆見て見て」
「ちょっと、やめてくれよ!」
僕はノートとコピーを取り返そうとするが、皆に阻まれて近づけない。
15:
「大丈夫だって、□□くん。面白いんだから心配しないでよ」
「そういう問題じゃない!」
あまりにこっちの心情を考えない××さんに怒りを覚えた僕は――
「きゃっ!?」
「ああっ!?」
彼女を突き飛ばしてしまった。
「あ、痛い……痛いよ……」
突き飛ばされた彼女は、涙ぐんでしまう。
16:
「ちょっと! 何女の子に暴力振るってんのよ!」
××さんの友達の○○さんが僕に詰め寄る。
「あ、いや」
「最低! 女の子を突き飛ばすなんて!」
「な、何言ってるんだ。君たちがノートを僕に返さないから……」
「そんな理由で女の子に暴力振るったの!? あんたが『絶対』悪いわ!」
「あら、どうしたの?」
そうこうしているうちに、先生がやってきた。
17:
「先生! □□くんが××さんを殴ったんです!」
「え!?」
「ち、違う!」
事実が大きくなってしまっている。これはまずい。
「違います! 僕は殴って何てません! ただ突き飛ばしてしまっただけです!」
「同じでしょ!? しかもノートを返さなかったって理由でですよ!? ひどくないですか!?」
「まあ! そんな理由で殴ったの!?」
「い、いやその……」
だめだ、所々は事実が混ざっているし、皆が目撃している。どうすれば……
18:
「こんな妄想を書き留めているんだから、どうせ妄想と現実の区別がついていないんでしょ!? 『絶対』そうよ! 先生、これを見てください!」
「なにこれ……小説の設定?」
「や、やめてください!」
僕はようやく先生からノートを引ったくり、自分の手に取り戻した。
「なに□□くん? 先生に見せられないようなものをノートに書いているの?」
「い、いや……」
「どちらにしろ、話は職員室で聞きます。皆は自習していなさい」
「はい……」
19:
その後、僕は職員室に連れて行かれた。
僕は必死に事実を話したが、××さんが泣きじゃくっていた上に、「ノートを返してくれなかったから突き飛ばした」など、向こうに都合のいい事実だけを取り上げられ、
女の子に暴力を振るった最低男として、謹慎処分を受けた。
しかし……僕は謹慎が解けた後も、学校に行く気はなかった。
それを決定づけたのは、僕の謹慎が解けた翌日の土曜日のことだ。
「□□くん」
その日、××さんと○○さんが僕の家を訪ねてきた。
2

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