花陽「雨にもまけず」back

花陽「雨にもまけず」


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長靴が捗りすぎて書いた
りんぱなは正義にゃー
はじめまうす
*宮沢賢治は一切関係ありません
SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1425133268
2: 以下、
星空家
ザーーー
凛「はぁー…」
花陽「どうしたの凛ちゃん? ため息ついちゃって」
凛「かよちん。どうしたもこうしたもないよ、見てよほら」
花陽「えっ?」
ザーーー
花陽「ああ…… ここのところずっとだよね」
凛「もう3日前からだよ? つまんないつまんなーい!」
花陽「し、しかたないよ。そういう時期なんだし」
凛「でもこのままじゃ遊べないよ。踊るのもできないし、凛いやだにゃー!」
花陽「凛ちゃん… 大人しく待つしかないよ」
凛「えー、どうにかならないかなぁ〜」
凛「凛のテレビ」
花陽「雨の話じゃなかったノォ!?」
3: 以下、
ザーーー(砂嵐)
凛「何言ってるのかよちん? どう見てもテレビが壊れて映らないって話にゃ」
花陽「そうだけど、その、流れ的に納得いかないといいますか」
凛「流れって?」
花陽「なんでもないよ…」
凛「もー、なんで映らないんだろ? 修理に出したら直るかなぁ。これじゃマリ○もダン○ボも出来ないにゃー」
花陽「うん…」
4: 以下、
ザーーー
凛「あーあ、早く梅雨終わんないかな。せっかくお休みなのに外で遊べないなんて」
花陽「そっちだよぉ、私が思ってたの」
凛「かよちん、梅雨っていつまで?」
花陽「えっ? うーん、6月いっぱいは続くし、7月あたまくらいまで…かな?」
凛「まだまだにゃ……はぁ… 凛、雨きらいだなー」
花陽「あ、いけない! そろそろ帰らなきゃ」
凛「えっ? かよちん、まだ晩ごはんの時間じゃなくない?」
花陽「今日お母さん帰りが遅くて、花陽が作ることになってるんだった。食材も買わなきゃだし… ごめんね凛ちゃん」
凛「そっかぁ。寂しいにゃー」
花陽「凛ちゃん… 大丈夫、また明日学校で会えるよ」
凛「それもそうにゃ! ばいばい、かよちん。雨だから気をつけてね」
花陽「うんっ。また明日ね、凛ちゃん」
凛「『また明日』」
凛「ーーーそれが、彼女の最期の言葉だったーーー」
花陽「凛ちゃん!? 不吉なモノローグ入れないでっ!」
5: 以下、
ザーーー
花陽「それにしても、本当にやまないなぁ。おかけで気温はちょうどいいけど」テクテク
花陽「晩ごはん何にしよう。カレーは最近出たよね」
花陽「少し遅くなっちゃったし、お惣菜を足して楽しちゃおうかな?」
花陽「そうだ、そういえば商店街に最近…」
ピチャッ!
花陽「ぴゃあ!?」
花陽「…やっちゃった。ここの水たまり、気づきにくい上に深いから注意してたのに。足がびちゃびちゃだよぉ」
6: 以下、
商店街
コロッケ屋「ジャンボメンチ3つお待ち」
花陽「ど、どうもっ」
花陽「すごいズッシリ。これで1つ100円ってお得だなぁ。しかも美味しいって噂だし」
花陽「お野菜も買ったから、あとはお家にあるもので作れるよね」
花陽「………」テクテク
花陽「うぅ… 足、冷たいし気持ち悪い…」ピチャピチャ
花陽「あれ、ここの靴屋さんリニューアルするんだ。セールしてる」
花陽「せっかくだからローファーの替えも準備しとこうかな? ちょっと見てみよう」
花陽「たぶん奥のほうに……」
花陽「ややっ?」
花陽「わ、これ……いいなぁ…」
7: 以下、
翌日 放課後 講堂
海未「では、今日の練習はここまでですね」
穂乃果「えーっ!? もう?」
凛「全然動きたりないよー!」
海未「時間予約制なのですから仕方ないでしょう。久しぶりに全員で合わせられただけでも、よしとしなければ」
穂乃果「海未ちゃんのケチー」
凛「そうにゃそうにゃ!」
海未「私に言わないでください!」
穂乃果「ぶーぶー」
ことり「穂乃果ちゃん。海未ちゃんを困らせちゃダメだよ」
穂乃果「はーい…」
凛「ぶーぶー!」
花陽「凛ちゃんも。お片づけしよう?」
凛「はーい…」
8: 以下、
穂乃果「みんな、じゃーねー!」
凛「かよちん、一緒にかーえろ!」
花陽「うんっ」
ザーーー
凛「よっと。相変わらず降っちゃってるにゃー」トントン
花陽「そうだねー。んっしょ…」ハキハキ
凛「あれ? かよちん、靴かえたんだ」
花陽「気づいてくれた? 長靴にしてみましたっ」
凛「すごーい! やっぱりかよちん、緑が似合うにゃ〜」
花陽「えへへ、ありがとう」
9: 以下、
凛「っていうか、かよちん、こんな長靴持ってたっけ?」
花陽「ううん。実は昨日、商店街で買っちゃったんだ。晩ごはんの食材を買った帰りに」
凛「あっ、あの靴屋さんか! でも、あのお店もうすぐなくなるってお母さん言ってたような」
花陽「なくなるんじゃなくて、リニューアルみたいだよ」
凛「なぁんだ。潰れちゃうのかと思ったにゃ」
10: 以下、
凛「でもなんで長靴なの? 雨だから?」
花陽「それもあるし、あと昨日、深い水たまりにはまっちゃって」
凛「それって、もしかして歩道橋近くの?」
花陽「そうそう。凛ちゃんも分かるんだね」
凛「あそこひどいよね! 雨降ってなくても、変に地面へこんでて危ないもん」
花陽「いつもは注意してたんだけど… それで足がびちゃびちゃになっちゃって」
凛「なるほど。でも長靴になったから、もう平気にゃー! 」
花陽「うんっ!」
11: 以下、
翌日 放課後
凛「やっぱり雨にゃー」
花陽「やっぱり雨だね」
凛「あ、海未ちゃんが今日は練習中止だって。体育館も講堂も取れなかったみたい」
花陽「こう雨が続くと他の部活も中で練習するから、仕方ないよ」
凛「それじゃ仕方ないね。かよちん、帰ろっか!」
花陽「うん…… うん?」
凛「教科書置き勉しちゃうにゃ〜♪」ゴソゴソ
花陽「なんか凛ちゃん、嬉しそうじゃない? 気のせいかな」
凛「そう? そうかも!」
凛「なぜなら…」
12: 以下、
凛「じゃーん!」スタッ
花陽「わぁっ、長靴!」
凛「凛も買っちゃった。かよちんと色違いのイエローだよ」
花陽「ほんとだ。すごく似合ってるよ、凛ちゃん!」
凛「かよちんとお揃いのものって、ちょっと久々じゃないかにゃ?」
花陽「そうかもっ。嬉しいなぁ」
凛「でっしょー?」
花陽「あ、それ真姫ちゃんのモノマネ?」
凛「そう! どうどう? 似てる?」
花陽「意外と…いや、だいぶ似てるかも」
凛「でっしょー?」
花陽「ふ、ふふっ。ちょっと凛ちゃん、真姫ちゃんに見つかったら大変だよ」
凛「今ならテンションあがってるから大丈夫にゃー!」
花陽「いやいや、凛ちゃんがあがってても…」
13: 以下、
凛「それよりほら、かよちん早く! いざゆかん、雨の中へっ!」
花陽「あっ、待ってよぉ!」
凛「……あれ?」
花陽「うん?」
凛「あれあれ〜!?」
花陽「どうしたの? 凛ちゃん」
凛「………」
凛「傘がなくなってるにゃ…」
花陽「ええっ?」
14: 以下、
花陽「教室には持っていってないの?」
凛「それはないよ! 朝、確かにここの傘立ての端っこに置いたの、覚えてるもん」
花陽「そっかぁ」
凛「盗まれたにゃ…」
花陽「うーん、あり得なくはないけど、誰かが間違えて持っていっちゃったのかもしれないよ?」
凛「凛のはちゃんと中にクラスと名前書いたシール貼ってあるし、開いたら分かると思うけどなぁ」
15: 以下、
凛「うぅ、テンション下がるにゃー」
花陽「凛ちゃん…」
凛「別の人の傘をとるのは…ダメだよね」
花陽「だ、ダメだよ。それこそ悪循環が生まれちゃうよ」
凛「うむむ…」
凛「かよちん、傘一緒に入ってもいい?」
花陽「うんっ。もちろんいいよ」
凛「わーい! おじゃましまーす」ヒョイッ
花陽「傘、あんまり大きくなくてごめんね」
凛「ううん。入れてくれてありがとうにゃ」
16: 以下、
凛「あれ? そこの赤毛の美少女はひょっとして」
真姫「…?」
花陽「真姫ちゃんっ」
真姫「あら、花陽に凛」
真姫「ずいぶんと仲睦まじいわね… あら?」
真姫「二人とも、長靴なんてはいてた?」
凛「新しく買ったにゃ」
花陽「かわいいし、水たまりも平気ですごく便利だよ」
真姫「へぇ…お揃いなのね。それに相合傘だなんて、ずいぶんと見せつけてくれるじゃない?」
凛「えっへへー。羨ましいでしょー?」
真姫「そうね。いいんじゃない、恋人みたいで」
凛「にゃっ!?」
花陽「こ、こいっ…!?///」カァァ
凛「り、凛たちまだそんなんじゃ…!///」テレテレ
真姫(ウブかッ!)
17: 以下、
凛「それで、真姫ちゃんはなんでこんなとこで木みたいに突っ立ってるにゃ? いあいぎりで切られたい系?」
真姫「何系よそれ」
真姫「別に…ただ人を待ってるだけ」
花陽「!!」
凛「そ、それって…!」
真姫「先に言っとくけど、今凛と花陽が思ってるようなのじゃ絶対ないから」
凛「じゃあ、誰を待ってるの?」
真姫「どうしても言わなきゃダメ?」
凛「じー…」ドキドキ
花陽「じー…」ドキドキ
真姫「…わかったわよ。といっても、別に隠す必要もなかったんだけど」
真姫「パパを待ってるの」
凛・花陽「「!!?」」
18: 以下、
凛「真姫ちゃんが……パパと…!?」
花陽「禁断ノ恋シチャッタノォ!!?」
真姫「はぁ!? どうしてそうなるのよっ!」
凛「なーんだ、ただのお迎えか」
花陽「えへへ、早とちりしちゃったね」
真姫「しないでしょ普通… まあ、珍しくパパが休みだからどこかディナーにでも行くかもしれないけど」
凛「や、やっぱり…!?」
花陽「『父と娘、夜のドライブ 〜ディナーはア・タ・シ〜』」
真姫「タイトルがなんかリアルだからやめてくれる!?」
凛「かよちん、お上手〜」
花陽「お褒めに預かりまして」
真姫「まったくあなた達は何考えて…… あ、来たわ」
ブロロロロ…
凛「左ハンドルにゃ…!」
花陽「か、かっこいい…」
まきパパ「お待たせ、真姫」
真姫「もう、遅かったじゃない」
まきパパ「はっは、ごめんごめん…… あっ」
まきパパ「なんか今のやりとり、デートの待ち合わせっぽいな!」
真姫「アンタもかっ!!」スパァン!
ほのパパ「痛いっ! 嬉しい!」
19: 以下、
凛「いろんな意味で衝撃的なパパだったにゃ」
花陽「でもダンディな人だったね。真姫ちゃんのパパ、って感じがしたよ」
ザーーー
凛「また強くなってきたね、雨」
花陽「ますますやみそうにないね… 黒い雲がずっと続いてる」
凛「あっ! にこちゃん!」
花陽「えっ? どこどこ?」
凛「ほらあそこの雲! 歩道橋の上! 黒髪ツインテール!」
花陽「なんだ、雲かぁ。わ、でも本当に似てる!」
凛「だよねだよね、ここはいっちょ写メを…」
ピチャッ!
凛・花陽「「あっ…」」
20: 以下、
花陽「また…同じ水たまりはまっちゃった」
凛「にこちゃんのせいにゃ」
花陽「ええっ? それはにこちゃんが可哀想だよぉ」
凛「………」
花陽「………」
凛「ぷっ」
花陽「ふふっ」
凛・花陽「「あははははは!」」
21: 以下、
花陽「ね、平気でしょ?」ピチャッ
凛「うん。ローファーならアウトだったけど、長靴じゃびくともしないにゃ」ピッチャピッチャ
花陽「さっそく大活躍だね」
凛「ヘイヘイッ、ダン○ボしちゃうにゃ!」ピッチャピチャピチャピッチャピチャピチャ
花陽「ひゃあ! り、凛ちゃん、跳ねてる跳ねてる!」
凛「そうだ! いいこと考えたにゃ」
花陽「いいこと?」
凛「かよちん、長靴ぬいでよ」
花陽「えっ、ここで!? 濡れちゃうよぉ」
凛「左足だけ。凛につかまってていいから」
花陽「うーん? 左だけならまぁ…」ヌギヌギ
22: 以下、
花陽「脱いだけど、これでいいの?」
凛「うん。それから凛も左足脱いで…」ヌギヌギ
花陽「…?」
凛「かよちんの長靴を凛がはいちゃうにゃ! じゃーん!」
花陽「わぁ、左右で色違い…!」
凛「どう? オシャレさんにゃ?」
花陽「うんっ、すごく可愛いよ! ○ッキーナみたい!」
凛「でっしょー?」
花陽「それはマッキーナだねっ!」
凛「………」
凛「ちょっと寒くないかにゃ? じゃ、凛はこれで」スッ
花陽「ちょっと凛ちゃん!? 花陽まだ片足だよぉ!」
23: 以下、
ザーーー
凛「おなかすいたにゃー」
花陽「どこか寄り道しちゃう?」
凛「名案にゃ! ラーメン行こうよ!」
花陽「ら、ラーメンはちょっと… 晩ごはん前だし。商店街のクレープ屋さんは?」
凛「うーん、でも凛、今はなんとなく甘いものより辛いもの食べたいかなぁ」
花陽「そっか。サッと寄れるところでなんかあるかな?」
凛「マ○クは金曜に行ったし… スーパーの前の焼き鳥屋さんとか?」
花陽「あっ! いい…」
花陽「と思ったけど、あそこ、今もうやってないや」
凛「そうなの!? あそこの焼き鳥のタレ美味しかったのに、ショックにゃー」
花陽「うーん」
花陽「あ、じゃあ…」
24: 以下、
コロッケ屋さん
凛「ここが新しく出来たコロッケ屋さん?」
花陽「うん! 一昨日おかずに買ったんだけど、味が少しだけ濃く作ってあってソースなしでもすごく美味しくて、白米とのマッチがそれはもう…」
凛「おじさーん!」
花陽「あ、り、凛ちゃん聞いてよぉ!」
コロッケ屋「らっしゃい」
凛「どれにしよっかなー。ポテサラ、メンチ… カレー味とかもあるんだ。全部1個80円かぁ」
花陽「どれも美味しいと思うけど、メンチは間違いなくおすすめだよ」
凛「迷うなぁ〜。かよちんは?」
花陽「花陽は…もう一回メンチにしようかな?」
25: 以下、
凛「じゃあ凛もかよちんとおーなじ! おじさん、メンチコロッケふたつください!」
コロッケ屋「……これ」チョンチョン
凛「む?」
花陽「あ、そういえばジャンボサイズだと2個分で、お値段100円なのです!」
凛「そうなんだ! ならそうする? 凛は全然一緒に食べるのでもいいけど、かよちんもそれでいい?」
花陽「うんっ、私も全然いいよ」
凛「決まりっ。じゃあおじさん、それでお願いします!」
コロッケ屋「あいよ」
26: 以下、
コロッケ屋「お待ち」
凛「わぁ、けっこうボリュームあるにゃ」
花陽「そうだね。それでいて美味しいから、人気出ると思うなぁ」
凛「んー、いい匂い! 早く食べよう!」ガサゴソ
花陽「あはは、歩きながら食べちゃおっか」
凛「…! かよちん! このコロッケ…」
花陽「えっ? あれっ…!?」
凛「元からこういう形なの?」
花陽「ううん。一昨日は普通に丸い感じだったよ」
凛「そ、そっか…」
花陽「う、うん…」
凛・花陽(ど、どうしてハート形なの…?///)
凛「………」
凛「かよちん。はい」
花陽「えっ… 凛ちゃん、これって」
凛「あ、あーんにゃ」
花陽「は、はい……ぱくっ」
花陽「うん、美味しい…」
凛「じゃ、今度は凛が傘もつから…」
花陽「あ、うん」
花陽「それじゃ凛ちゃ(以下略
27: 以下、
花陽「美味しかったけど…」
凛「うん…」
花陽「な、なんか恥ずかしかったね」
凛「うん…」
花陽「凛ちゃん?」
凛「うん…… えっ?」
花陽「もしかして、あんまり美味しくなかった?」
凛「ええっ? そ、そんなことないよ? ただ…」
花陽「ただ?」
凛「あ、ううん。すごくおいしかったよ」
花陽「よかったぁ。花陽がおすすめしたから、もし好みじゃなかっら、すごく申し訳ないなって」
凛「本当においしかったよ! 凛、メンチ大好きにゃ!」
花陽「そっか。ふふっ」
凛(うぅ、恥ずかしくてあんまり味覚えてないにゃー…)
28: 以下、
ザーーー
凛・花陽「………」テクテク
凛「あれ、かよちんの家、ここ曲がらないと遠回りじゃない?」
花陽「うん。でも今日はちょっと遠回りしたくって」
凛「雨なのに?」
花陽「雨だから…かな」
凛「ふうん? 凛はこっちが近いからいいけど」
花陽(傘持ってないから送っていく、なんて言ったら、凛ちゃん走って帰っちゃうよね)
凛「雨やまないね」
花陽「そうだね」
花陽(それに…もう少しだけ凛ちゃんと一緒いたいもん)
29: 以下、
ザーーー
凛「………」テクテク
花陽「………」テクテク
凛「…かよちん」
花陽「なあに?」
凛「凛、ちょっとだけ変わったよ」
花陽「うん?」
凛「雨、少し好きになったかも」
花陽「あは… 花陽もね、今ちょうどそれ思ってたんだ」
凛「ほんと? かよちんと一緒にゃ」
花陽「えへへ… 凛ちゃんと一緒だ」
30: 以下、
ザーーー
凛・花陽「………」テクテク
花陽(雨の日は、少ししんみりしちゃうけど、その分心が落ち着いて、物事をゆっくり考えられる)
花陽(そういうとき、私はいつもは考えないようなことを考えてしまう)
花陽(過去のこと、いまのこと、そして、これからのこと…… μ’sはどうなっていくんだろう、とか、将来は何を目指したらいいんだろう、とか)
花陽(凛ちゃんとはずっと一緒だけど、それがこれからも続いていくのかな、とか)
サーーー
凛「あ… 雨、少し弱くなったね」
花陽「あ、ほんとだ」
花陽(永遠に、なんて保証はない。ずっとかどうかなんて、そんなの誰にも分からない)
花陽(でも、だからこそ、誰かとずっと一緒にいたいって、そう思えるんじゃないかなと… 私は思います)
31: 以下、
サーーー
花陽(大事なのは、ずっと一緒にいたいって気持ちを大事にすること。大事にすることが、きっと大事)
花陽(特別な関係 とか、1番好き とか、そういうのじゃなくてもよくって……)
凛「………」テクテク
花陽「………」テクテク
花陽(そばにいて、落ち着いていられるような)
花陽(「好き」とか「嫌い」とか、関係なく…… ただただ、気兼ねなく一緒にいられるような)
凛「ねぇ、かよちん」
花陽「なに? 凛ちゃん」
凛「手、つないでいい?」
花陽「……うんっ!」
花陽(そういうものに、私はなりたい)
32: 以下、
翌日
真姫「あ、今朝は晴れてるのね。何日ぶりかしら」
真姫「んーっ、登校日和、です!って感じ?」テクテク
真姫「あがったばっかりなのね。虹が綺麗に…」
ピチャッ!
真姫「ヴェエエ…」
真姫「私も長靴にしようかな…」
花陽「雨にもまけず」
fin.
33: 以下、
以上です。
関係ないって言ったけど最後だけ使わせていただきました
みんなも長靴はくにゃー
34: 以下、
乙!!
やっぱこういうりんぱな好きだわ
真姫パパはお堅いイメージしかないけど意外な一面って感じで良いかも
35: 以下、

sidのまきパパお堅いからな
36: 以下、

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