葉隠「2・一度は行きたい希望ヶ峰学園」大泉洋「ダメ人間っ!」back

葉隠「2・一度は行きたい希望ヶ峰学園」大泉洋「ダメ人間っ!」


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1:
  予 告  
大泉「俺達は帰るぞ、絶対に外に帰るぞ!」
山田「ダメかよ![ピザ]でオタクじゃダメかよ!」
 絶 望 学 園 
舞園「桑田君、あなたは後枠です」
大和田「風と!寒さと!匂いと!危険を感じるぜ!!」
 閉 鎖 空 間 
石丸「ふぁんたじぃぃぃぃぃぃ!!」
霧切「あなた私のクリームパン食べたわよね!?」
 絶 体 絶 命 
桑田「ホヤひとつ食ったらエビの頭もらえんのか?」
江ノ島「あれ?こんなカット撮ったっけ?」
 最 低 最 悪 
朝日奈「……ばーか」
葉隠「ホワイトスネーク、カモン!」
モノクマ「死刑っ!」
ダンガンロンパ1に大泉洋をぶち込んだ再構成です。大いなるネタバレが存在します。
シリアスなんてものは存在しません。全て藤村Dの腹の中に収まりました。
北海道用語や大泉洋知識には注釈(Tips)が入ります。前スレで一度出たものにも改めて付けます。
一部キャラの独自設定(霧切が大泉ファン、葉隠が道産子)などがあります。ご注意ください。
なお>>1の大泉洋知識は2009年くらいまでが一番豊富です。たまに資料のない情報を載せますがご容赦下さい。
前スレ
大泉洋「私立希望ヶ峰学園?ドッキリじゃないの?」
3:
主な登場人物
大泉洋…【超高校級の料理人】
このスレの主人公。道産子で、劇団【TEAM NACS】の四番手。
この希望ヶ峰学園では、モノクマから「学園の生徒っぽい肩書きを考えた」との事で【料理人】と呼ばれている。
酔い散らかすと安田顕に会いたくなる系男子。夢に出てきた事務所会長・鈴井の様子が引っかかっている。
ここまで桑田と舞園を対決列島方式で仲裁し、大和田の士気を(まずい)飯で落とし、死んだふりでセレスを欺いた。
ファンの事を必ず「子猫ちゃん」と呼ぶ。
霧切響子…【超高校級の???】
紫の長髪が特徴の、クールビューティー。過去の記憶を失っているため、自分が何の才能を持っているか覚えていない。
大泉に(理由不明の)好感を抱いており、この学園において「子猫ちゃん」と呼ばれている。
学園の謎を解くために一番に動いており、他生徒からも分からない動きをしている事がある。
が、大泉への愛情?が先走った結果たまに無駄な知識を披露する残念な子になりつつあり、なんかごめんな。
葉隠康比呂…【超高校級の占い師】
大泉曰くウニ頭の詐欺師。どんな事でも3割当たるインスピレーション占いが有名…らしい。
話してみたら道産子だったので特徴的な訛りで喋る事もしばしば。(?っしょや、だべやなど。独自解釈)
【ブギウギ専務】派なので、一刻も早く復活して欲しいと思っている。やっぱりわくちんがいた頃が最強だべ。
十神白夜…【超高校級の御曹司】
入学早々自分の服をパクられたのでやる気満々。その後一度は離反するも、大泉を鎮めるために戻った。
全く慢心のない状態なので本気モードである。そのため始めから生徒達を纏める能力を発揮している。
霧切からは「遅刻しないシゲ(戸次重幸)」と揶揄された。なお遅刻しなくても残念な模様。
苗木誠…【超高校級の幸運】
本編ダンガンロンパの主人公。しかし大泉さんとはすれ違いの毎日です。
モノクマ…【学園長】
みんなの愛しの学園長。大泉が残った事は唯一の誤算らしい。
なぜか水曜どうでしょうに詳しい。
主に話に出てくる名前
シゲ…【戸次重幸】
残念残念、また残念、ザッツ残念シゲ。
ケータイの待受にすると、その人に幸せを運ぶ。
会長…【鈴井貴之】
大泉の事務所【クリエイティブ オフィスキュー】の会長。ダメ人間。
水曜どうでしょう
怪物番組。ここから大泉・安田の快進撃は始まった。ちなみにアメリカでも放送してる。
どうでしょう班
鈴井(通称:ミスター)と藤村D(通称:ヒゲ、大魔神)、カメラ担当の嬉野D(通称:うれしー)に大泉を加えた4人の事。
TEAM NACS
大泉の他、北海道出身の5人組。お笑い芸人ではなく、劇団。
ハナタレナックス
その5人のレギュラー。なんでも12年目とからしい。
漫湖
まんこ。
12:
大泉(それは、少女だった)
大泉(え?なに?新しいスレのド頭からなに言ってんだって?分かるぜ?君らの思う事くらいは)
大泉(いや、少女だったんだよ。まぁ聞きなさいよあぁたら。ね?結論急ぐのは君らの悪いクセだよ?)
大泉(それは15日目、俺がセレスさんとの死闘を終え、プールを出た時にいたんだ)
大泉(まぁ、まあ落ち着いて聞いてくれ)
ざっ
大泉(フラフラしながらプールを出た俺の目の前に、ふと現れたのは)
「………」
大泉(黒づくめのヒトだった。そんで頭にはモノクマの頭みたいなマスクをかぶっている)
大泉(……悪趣味なコスプレだ)
大泉(俺はそいつに強い違和感を覚えて)
大泉「………ん?誰だい君、一体どっから」
大泉(来たんだい、と言いかけた)
ぎらっ
大泉「なんだいそれ」
大泉(おいおいおい、洒落んならんぞ)
大泉(……なんであの子、包丁みたいなの持ってるんですかね?ねぇ?)
大泉(さすがの俺も焦った。回らない頭をフル回転して)
大泉「いやもう今日は終わりでしょ?もう終わり、ね?」
大泉「よくばりさんなんだからもう、で…君、誰?」
大泉(……しばらく考えたんだが、誰だ?)
大泉(まぁ苗木や十神、子猫ちゃんがやるようなドッキリじゃねぇ事だけは確かだった)
大泉(もしかして)
大泉(生徒じゃ……ない?じゃあ、い、一体どこから出て来たってんだ)
「貴方は知らなくてもいい、大泉洋」
大泉(……?)
大泉「あれ、君…どこかで」
大泉(どこかで、聞いたような)
大泉(でもどこだろう)
大泉(……ダメだぁ、頭痛くて思い出せねぇ……)
大泉(その声は、ひどく可愛らしかった)
13:
「初めまして、そして」
「さようなら、大泉洋」
大泉「………え」
大泉(それは死の宣告)
大泉(それは俺への敵意)
大泉(けれど俺は驚いて釘付けで)
「……っ」
たたっ
大泉「うおおおおあああああ!!?」
大泉(ダメだ子猫ちゃん、僕ぁ今回こそダメだ)
大泉(ナイフがそこまで来てるんだ、そこまでな)
大泉(悪いが後は任せたぜ)
大泉(情けない声を上げながら、心の中だけでカッコつけた)
14:
ーーーーーーーーーーーーーーー
【Chapter4】
コーリング・コーリング・ユー
(非)日常編
ーーーーーーーーーーーーーーー
15:
どすっ
大泉「……あれ?」
「……な………!?」
大泉(あれ、痛くない?)
大泉(そんなの漫画かドラマだけだと思ったが、実際にも起こるらしい)
大泉(なんせ、そこには)
……ぽたっ
「ち、弾き損ねたか」
大泉(腕から鮮血を流す大神さくらがいた)
大泉「お、大神さんっ!?」
「………!!」
大神「無事か、大泉」
大泉「な、んで…ここに…!」
大神「お主はすぐに倒れるのでな、心配で残っていただけだ」
「………」
大神「更衣室のそばで待ち伏せた我にも気付かないとは、鈍ったか?」
大泉「…マジで?」
大泉(嘘だろ?ぜんっぜん気付かんかったわ)
大泉(などと考えていたら)
すっ……
大神「待て」
「………」
大泉「………?」
「っ……!」
大神「…お主、何者だ…」すぅ
大泉「っ…大神さ」
大神「お主は黙っていろ」すうううう
16:
大泉(大神さくらが構えた。それだけで空気が張り詰める)
大泉(黒づくめのその子は、縫い付けられたようにそこから動けなくなっていた)
大泉(威圧感。先に動いたら殺られる、と本能が察知したのか)
大泉(事実、俺もそれ以上は何も言えずそこに立ち尽くす)
大泉(まるで何時間も続いているような………息の止まるような、沈黙が数秒続いた)
……ぽたっ
大泉(傷は浅い。けれど、大神さんは間違いなく怪我をしていた)
大泉(情けねぇ話だ。俺のせいで)
大泉(辺りの緊縛はさらに高まって行き…)
ぽたっ
大神「お主………江ノ島か?」
大泉(沈黙を先に破ったのは、意外にも大神さくら)
大泉「え?江ノ島さん?」
大泉(そして、意外な人物の意外な行動から出てきた意外な名前に気を取られた隙に)
「………」
大泉(刹那、少女はそこから)
ひゅんっ
大神「っ!」
大泉(……爆発するように飛び去った)
17:
大神「………」
大泉「………なんだったんだべあいつ」
大神「分からぬ……」
大泉「そもそもありゃ一体…何なんだい」
大神「それも分からぬ」
大泉「もしかして、あれが内通者…?」
大神「………今は憶測でしかない。何も結論は出せぬだろう」
大泉「まぁ………そうかもしれんけども」
大神「あの者がまだお主を狙うとも限らない…我は少し辺りを見てから戻ろう。お主は早く頭を洗え」
大泉「ぁあ、え?いいのかい?だって怪我…」
大神「プロテインを飲めば治る」
大泉(!? …プロテインをなんだと思ってんだこの子は!?)
大神「お主もプロテインを飲め、頭の怪我はすぐに治る」
大泉「……いやいやプロテインってそんな万能アイテムじゃねぇべ!?」
大神「我はお主と違い、簡単には死ねぬからな」
大泉「………いや、それは俺だって同じだって」
大神「………」
大泉「ん…?」
大神「…そうだな」
大泉(何か引っかかったが、何も言えず)
大泉(痛む頭を押さえながら、言われるがまま俺はそのまま風呂に向かった)
大泉(それから、とある子に遇って…)
大泉(………ああ、手当してもらったんだったな)
大泉(傷はそこまで深くないようで安心して、そのまま俺は部屋で寝た)
18:
ーーーーーーーーーーーーーーー
夜中
ーーーーーーーーーーーーーーー
ふら………ふら………
苗木「……っ……」よろよろ
よろっ
苗木「………くそ、折角見つけたのに………」
苗木「それにしても………なんだか、頭が痛い………」よろよろ
がぁんっ!ばしっ、がしっ!
どがががが!!
苗木「」!
苗木「………なんの、音………だろ……」よろよろ
どがっ!ばきっ!
しゃきんしゃきんっ!
ずだだだだだっ!!
苗木「………」
苗木「………あ、れ……?」よろよろ
苗木「………!!?」
19:
ーーーーーーーーーーーーーーー
16日目朝
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20:
石丸「そんな非現実的な事が起きてたまるかね!」
葉隠「いやいや大真面目だって!俺ぁ持ってかれてんだよ!」
十神「そうか、それで真面目なのか…」
葉隠「え?なに?なんで信用してくんねぇの?」
石丸「むしろその話のどこに信用の要素があるのだね!」
葉隠「だから俺の証言が信用の要素だべ!?」
不二咲「あの、葉隠クン……その、嘘はよくないよ?」
葉隠「いやいやいやマジだって本気でだって、嘘じゃねーって!!」
朝日奈「ねぇ、葉隠ほんとに大丈夫?なんか……悪いもの食べたりしてない?」
舞園「昨日一日大変な目に遇ってましたからね…」
大和田「クスリだけはなんともならねぇからなぁ」
桑田「あー、クスリ!それで頭がイっちまったのか…」
葉隠「イってねぇし!俺は酒もタバコも嗜むけど、クスリはやらねーぞ!?」
舞園「芸能界ではみんなそう言うんですよ…」
朝日奈「正直軽蔑するかな」
葉隠「俺年上だぞ!もうちょい敬えよ!!」
腐川「残念ながらあんたの敬えるような場所は…もう…」
山田「お亡くなりになられています…」
葉隠「ひでぇぇぇぇっ!あんまりだぁぁぁぁぁぁっ!!」
大泉(改めてどうも、おはようございます)
大泉(わたくし、みなさんご存知!大泉洋でございます)
21:
※Tips…【大泉洋】
このスレの主人公。北海道江別市出身の(2014年時点で)41歳。俳優・声優・死刑執行人などのマルチな才能を持った【北海道の大スター】。
【水曜どうでしょう】に事務所の社長(当時)【鈴井貴之】と出演し、一躍有名になった【すずむし】である。
所属する劇団は【TEAM NACS】と言う5人組。【北のドリフ】と呼ばれる、恐らく現在日本で一番チケットの取れない劇団。
この希望ヶ峰学園においては、他の生徒にあやかりモノクマから【超高校級の料理人】と呼ばれている。
大泉(……まぁ、かるーく僕について説明してもらったところで、だ)
大泉(16日目の朝も、何も変わらない、同じような朝だった)
大泉(ある一点を除いては)
セレス「こじゃっぺ言ってんじゃねぇっぺよこのでれすけ畜生がぁ!!」
※Tips
「冗談言うんじゃありませんわ、このバカくれ君」…と言う意味の栃木弁。
葉隠「」!?
十神「………なに?」
山田「面妖な…」
セレス「ぁあ!?」
大和田「…おい、今なんつったあいつ」
不二咲「えぇっと……?」
舞園「あの、そ、せ、セレスさん…」
苗木「え、と…今のは…」
桑田「や、やはー、オレの聞き間違いじゃあ……」
セレス「……ふん、…今更隠す事でもありませんもの」
セレス「それに、勝負に負けた者は勝った者の奴隷、いえ…それ以下の存在。尊厳などあってたまるかって話です」
不二咲「…どういう事ぉ?」
大泉「色々あったんだよ」
22:
大泉(昨晩、戦意を完全に喪失したセレスさんに出会った)
大泉(そしてその結果、彼女は今と同じような事を俺に対しても言ったんだ)
大泉(敗者は去るべしと、だから自分は本来相手にされるべきではないのだと)
大泉(そのあと色々あって………)
大泉(………そこで何があったかは、彼女の尊厳のために黙っておこう、墓まで)
大泉(まぁとにかく、なんやかんやあってだ)
大泉(俺は彼女に、勝者としての権限を使った)
大泉(その結果がこれだ)
セレス「葉隠君がおかしいのは今に始まった事ではありませんわ」
葉隠「」オーバーキル
セレス「昨晩の事なら、薬はそんなに危険なものは使ってませんもの。おかしくなる事はあり得ませんわね」
セレス「まあ?眠るには少し多い量を使ったので、もしかしたらそのまま永眠パターンがあり得ましたけれども」
山田「それを今この状況で言いますか…」
セレス「だまらっしゃい!」
セレス「私からあなた方に言わなければいけないのは、ただひとつ」
安広「私(わっち)は安広多恵子、今をときめく【超高校級のギャンブラー】だって事だっぺよ!」
葉隠「」
石丸「」
大泉「………あー」
大泉(振り返ろう。あの晩、俺は確かに彼女に「ありのままの自分を出せ」と言ったんだ)
大泉(ま、こうなるとは思ってなかったけど…)
大泉(………訛ってんなー)
23:
大和田「で、何の話してたんだった…?」
石丸「あ、ああ、ええと……」
セレス「このでれすけ(馬鹿で役立たずでどうしようもない葉隠君)のきゃ↑とる↓みゅーてれーしょんの話ですわ」
山田「急に田舎っぽいイントネーションに!?」
葉隠「っつーかカッコで囲んだ中も一緒に読むなよ!」
大泉「キャトルミューティレーション?」
十神「UFOなんてあるわけがないだろう、アホめ」
朝日奈「えっUFOいないの?ドーナツみたいでかわいいのに…」
霧切「UFO探してるのは矢追純一さんだけで充分よ」
舞園「ついUFOどこ?って聞いちゃいそうになるタイミングなんてもう一生来ませんから」
腐川「それどこの芸人よ」
石丸「リアクション全集に載っているかね?!」
大泉「待って話が脱線してるから!」
葉隠「あのなぁ!俺のハンバーガーは確実に連れてかれたんだよ!」
大泉「………葉隠、いいか?夢と現実に区別つけねぇとダメだぞ?」
葉隠「マジなんだってぇぇ!!」
大泉(こんなまったりとした日々がいつまでも続きゃあいいのに)
大泉(もうなんかこのままでいいのに)
苗木「……そう言えば、朝から見てないけど……大神さんは?」
朝日奈「え?さくらちゃんは、今日なんか調子悪いって言って部屋で寝てるんだって」
石丸「大神くんも人の子、休む時はしっかりと休まなければならないからなっ!」
葉隠「くっそぉ、オーガなら、それでもオーガなら…」
霧切「無理だと思うけれど」ばっさり
葉隠「………ほんとなのに………」
朝日奈「さくらちゃん大丈夫かなぁ」
苗木「………大神さん」
大泉(願うのに、祈るのに)
大泉(信じるのに、歩むのに)
大泉(それでもなお)
大泉(現実ってのは、いつも、いつも俺達を裏切ってしまうんだ)
42:
ーーーーーーーーーーーーーーー
登場
ーーーーーーーーーーーーーーー
43:
モノクマ「やっほー!モノクマだよー☆」
大泉「ああ、はいはい」
モノクマ「もうっ、相変わらず冷たいなぁ…ところでさぁ」
モノクマ「おういるかい?キミ達、いるかい?ひとりも欠けず」
霧切「………何かしら?」
モノクマ「いやね、ここで重大発表しとこうと思ってさぁ」
ーーーーーーーーーーーーーーー
重大発表
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モノクマ「えー、学園の4階を解放しました」
ーーーーーーーーーーーーーーー
唐突
ーーーーーーーーーーーーーーー
大泉「どう言う風の吹きまわしだ?昨日もそんな事言ってたけどよォ」
モノクマ「いやね、ほら、大泉クンがさぁ、やってくれたじゃない?」
モノクマ「『ナゾ解明ッ!』って」
※Tips…【ナゾ解明!】
大泉が声優を務めた【レイトン教授シリーズ】の主人公、【エルシャール・レイトン】の決めゼリフ。
街に点在するナゾが解けた時にレイトン教授が言う。
前回、セレスとの対決中に何の前フリもなく大泉さんが2回ほど言った。
大泉「おい、バカにしてんのかてめぇ」
モノクマ「そそそそそんなわけないでしょ!腹筋崩壊したからYouTubeとかニコニコ動画に転載しちゃおうかな?とか一瞬も思ってないから!」
不二咲「か、監視カメラの映像をそんな事に使うなんて最低だよぉ!」
44:
モノクマ「それはさておいて、とにかく学園の4階は開けておきました」
モノクマ「ま、勝手に探索すればいいんじゃね?」耳かゆかゆ
霧切(この余裕、モノクマ…あなた何を考えているの?)
霧切(なんのために、学園を解放しているの?その先にあるのは…)
石丸「と、とにかく行くしかなさそうだな」
十神「………」
霧切「………」
セレス「何をぼさっとしているのです、あなた達?」
舞園「あ、ええと、ありがとうございましたモノクマさん、今すぐ帰ってください」
大和田「今すぐ帰れすぐ帰れ、帰らなかったら危害は加えねぇ、大泉さんの飯食わせる」
大泉「俺の飯をなんかの罰ゲームと勘違いしてないかい、君は」
モノクマ「食べられないものを出すなんてひどい!」
大泉「」カチッ
モノクマ「それは暴力だよ暴力!校則違反で爆破するよ!大泉クンを!」
大泉「おぉなんだてめぇ、このシェフに喧嘩売ってんのかい?」
霧切「待って」
モノクマ「………なんだい」
霧切「大泉さんのは料理よ?料理を暴力だなんて、あなたどういう事?明らかなルール違反じゃないかしら」
大和田「けどよぉ…」
石丸「ぐぐっ、だがルールには料理を暴力とするとはないからな…」
セレス「あなた本当に校則しか見てませんのね」
モノクマ「いやいやいやいやぁ!?」
腐川「う、うるさいのよモノクマぁ…ああああ、あんたなんかドブの中の石ころよ」
モノクマ「扱い雑だな?!ボクぁ学園長だよ!?」
大泉「だーから、るせぇんだよ。言う事言ったんだからさっさと帰れ」
モノクマ「えー?ボクいっつも暇なんだから遊んでよぉ」
大泉(普段と変わらない、たわいもない会話がそこにあった)
葉隠「なぁ」
大泉(そしてそれを壊したのは、いつになく冷静なその声だった)
45:
葉隠「まさかと思うけど、このまま普通に探索始める気じゃあねぇよな」
大泉「………あ?」
葉隠「俺はまだ納得してねぇぞ」
大泉「納得ってったっておめぇ…」
大泉(その視線はどうやら、セレスに向いていた。セレスも分かっていて葉隠を見返している)
大泉(………そう言えば。とふと思う)
大泉(この一連の流れで一番の被害を受けたのは葉隠だった)
大泉(しかも謝罪があったとは俺は聞いてない)
大泉(まぁそりゃそうだよなぁ。昨日の今日だ、許せるはずがないのは分かる)
大泉(そらぁ俺だってちょっと根に持ってるよ?でもなぁ…)
大泉(…葉隠の気持ちが分かるなんて、不意には言えなかった)
大泉(だってそうだろう?)
大泉(無意味に疑われ、全ての罪を着せられる予定だったと知った今、こいつが心安らいでいるわけがな
葉隠「俺のキャトルミューティレーションの話がまだ終わってない!!」
大泉(……あー、訂正……もうだめだこいつ)
46:
ーーーーーーーーーーーーーーー
上った
ーーーーーーーーーーーーーーー
◆希望ヶ峰学園・校舎4階
―――音楽室
桑田「すっっっげぇぇぇぇ!!」
大泉「こりゃあ広いねェ…」
舞園「一連の楽器も揃ってるみたいですね?」
十神「この部屋の一通り、俺なら弾けるぞ(ドヤ顔)」
桑田「マジ?じゃあオレとバンド」
十神「やらん。そんな低俗な遊びしている暇があったら働け、愚民」
桑田「ぐはっ…ひでぇ!」
大泉「まぁいいでないの、またメンバー探せばさ」
十神「…桑田。そもそも、お前には適性があると言うのになぜ野球を捨てたがる?」
舞園「………」
桑田「だ、だからそれはぁ、オレモテたいからぁ」
大泉「単に素直じゃねーだけだろうが」
桑田「…っ!」
大泉「やりてーけど、やりてーって言ってやるのがかっこ悪いとでも思ってんじゃねぇのか?」
十神「まぁ気持ちは分かる。俺も経験はあるからな」
舞園「そうなんですか?」にやにや
十神「そう言う意味じゃない!」
十神「…お前ほど、才能に恵まれているならば…疎まれるだろうな、同じ競技を行う全ての人間から」
桑田「………」
大泉「で、どうなんだよ」
桑田「………野球って、結局チームプレイじゃねーか………」ちぇっ
桑田「オレの才能って周りには分かってもらえない的な感じなんだよ…」
大泉「図星か!」
舞園「それは…違いますよ、桑田君」
桑田「…舞園」
舞園「あの日、そんな話もちょっとしましたね……、でも…でも」
十神「あの日?」
大泉「あー、食い物対決やった日」
※Tips
具体的に言うとChapter1の事。前スレ参照。
47:
舞園「でも、ほら、チームメイトだっていたんですよね?監督だっていたんですよね?」
舞園「もうちょっと………頼りましょうよ、仲間に」
桑田「…あー…うん、そうだな…」がしがしがし
大泉「このバカ。好きなら好きって言えってんだよな。なぁ?」
舞園「そうですよ。私だって色々ありましたけど!色々ありましたけど!!」
大泉「おいやめろ、その威圧やめろ」
桑田「………だからヤなんだよ、野球の話はさ」ぼそっ
大泉「………」
大泉(俺達では、計り知れない事がこいつにはあったのだろう)
大泉(悲しいかな、情熱を上回ってしまっていたのだろう)
大泉(でも…あれだな、もったいねぇな)
大泉「よし桑田君、君は減点だ」
桑田「何が?つか何の!?」
十神「黙れ、お前は減点だ」
桑田「十神ノリノリじゃねーか!」
腐川「そんな白夜様もかっこいいハァハァ」
十神「………あいつは何をしたら俺に幻滅するんだ、教えろ桑田…」
桑田「何でだよ………」
大泉「まあとにかくこっから出たら桑田君は野球やるって事で」
桑田「何でだよ!?ほんとになんでだよ!?」
十神「それはいいな。十神財閥がバックアップしてやろう」くっくっく
舞園「応援歌は私が歌いましょうか?」
桑田「全員やる気!?オレ断れないっしょそれ!?」
48:
ーーーーーーーーーーーーーーー
そのころ
ーーーーーーーーーーーーーーー
がたがたがたっ!
霧切「………開かない?」
朝日奈「うん、鍵がかかってるみたいなんだよね」
すたすた
葉隠「おーっす………って何してんだ?」
霧切「いえ、学園長室なる場所を発見したのだけれど、鍵がかかっているのよ」
不二咲「情報処理室も入れなかったねぇ…パソコンがあればよかったんだけどなぁ…」
葉隠「ドア壊して入ったりすればいいんじゃねーか?ほら、オーガもいるんだし」
朝日奈「こら葉隠!さくらちゃんを何だと思ってんのよ!」
モノクマ「そうだよ!さくらちゃんはキ・キーマじゃないんだよ!」
葉隠「それなんてブレイブストーリー?…じゃなくてモノクマっ!?」
霧切「ブレイブストーリーの映画はあれね、ウエンツ瑛士がいい仕事してたわ」
葉隠「個人的には北陽の伊藤ちゃんもよかったべ」
モノクマ「なんでそんな短い登場シーンの人褒めてんだ!………じゃなくって!!」
不二咲「ごめん、何の話?」
朝日奈「全く分からなかった?」
不二咲「分かんなかったよぉ…」
※Tips…【キ・キーマ】
アニメ映画【ブレイブストーリー】で大泉が声優を務めた。簡単に説明すると、身長が3m近くある二足歩行のトカゲっぽい生き物。
運送業・ダルババ屋をやっている水人族の男で、非常に人懐っこい。主人公を幸運の印として面倒を見てくれた。
映画版のみ、大泉の特徴である北海道の方言がたまに出る。【宮部みゆき】の原作【ブレイブストーリー】では出ないのでご安心を。
【ウエンツ瑛士】は主人公のライバル役の声優として参加。大泉とはのちに【ゲゲゲの鬼太郎】にて共演する事となる。
葉隠が言っていた【北陽・伊藤】の他、当時放送されていた【はねるのトびら】メンバーが声優で出演している。オススメは司教役の【インパルス・板倉】。
実は朝日奈役の【斎藤千和】、並びに十神役の【石田彰】も出演していた。配給にジブリが関わっているためか、メインキャラは声優より俳優が多い。
49:
モノクマ「そんな事より、物騒な言葉が聞こえちゃったんですけど?扉壊す気なんでしょ」
朝日奈「あ、それはほら、言葉の綾じゃん!」
霧切「そうね…本当に壊せるわけないじゃない…」
葉隠「まぁなぁ。そんな危ねー事するやつ、何人もいてたまるかって」
霧切「………言葉にトゲがあるわよ?」
モノクマ「そんな事言って…キミ達ならやりかねない!そこでボクぁね、校則を追加する!」
不二咲「校則を追加…?」
モノクマ「【鍵のかかったドアを壊すのは禁止】ッ!校則追加するからね、ちゃんと手帳見てね!」
◆校則が追加されました。
葉隠「つまり鍵を壊すのはおっけー、と」
モノクマ「出来るもんならやってみなよ!出来るもんならね!」
朝日奈「鍵が付いてない扉も壊していいんだね!」
モノクマ「ちょっと待って!直すの大変だから!扉全般壊すの禁止にするよ!?」
朝日奈「えー?じゃあなんなら壊していいのさ!」
不二咲「なんで壊す事前提なの?!」
霧切「………」じっ
モノクマ「そしてそこ!何かを考えない!」
葉隠「任せとけ!俺は手先が器用だべ!なんか分からんが爆弾の解体くらいなら出来そうだべ!」
モノクマ「どう言う事!?もうキミの経歴がさぁもうさぁ!」
霧切「爆弾の解体…?」ぴくっ
モノクマ「そこ!反応しない!」
不二咲「…と、とりあえず…こことあそこは開かない…んだね」
朝日奈「………だね。はぁ、なんかありそうなんだけどなー」
葉隠「………」ふむ
霧切「………」ふむ
モノクマ「ちょっとふたりとも何考えてるわけ…ドン引き…」
葉隠「………校則破ったらどうなるんだった?」
モノクマ「そらぁキミ、オシオキ!処刑!つまりバーニング!」
葉隠「………」ふむ
モノクマ「…ってちょっ、それを逆手に取る気だな!ダメだからね!!」
50:
ーーーーーーーーーーーーーーー
そんな中
ーーーーーーーーーーーーーーー
山田「科学室、ですか…」
石丸「ふむ、面白そうな部屋だな」
江ノ島「あのさー、もう歩き疲れたから帰っていいー?」
石丸「………残念ながら却下だ。山田くんを見張る必要が僕達には存在する」
山田「まぁですよね」
江ノ島「そんなの十神もなんも言ってなかったじゃん?」
石丸「そうだ、これは僕の独断だ」
江ノ島「ならさぁ」
石丸「…だが、時として独断を行わなければならない事もある。それが今だ」
石丸「山田くん自身がそれを認め、そして受け入れたなら何より。セレスくんと再び結託しないよう見張る必要があるだろう」
江ノ島「………はー、そう………」
山田「これが舞園さやか殿の言っていた…「疑うならはっきりと疑ってくれ」、と言う事なのですな…」
石丸「僕達は常にチームだ。疑心は命取りと言ってもいい」
石丸「僕には難しい言葉だが、だが、【信じたいからこそ疑う】。」
石丸「彼女に…霧切くんに教わった事だ。まだ上手く出来ないけれど」
石丸「………かと言って今の僕には、それ以外出来やしない」
江ノ島「………」
江ノ島(信じたいから、疑う)
江ノ島(疑って疑って、疑って………その先に何があるのか)
江ノ島(なんにもないよ、信じられるわけがない)
江ノ島(その先にあるのは)
江ノ島(絶望だけだよ)
51:
ーーーーーーーーーーーーーーー
そして
ーーーーーーーーーーーーーーー
がらっ
苗木「えっと、ここは…うわっ、花!?」
大和田「気味悪ぃな…誰がこんな事しやがったんだ?」きょろきょろ
苗木(部屋の机の全てに、花瓶に入れられた花が飾ってある。あの花は確か…)
大和田「ここは…職員室みてぇだな。昔はよくこんなとこに呼び出されたぜ」
セレス「あなたの場合、生活指導室ではなくて?」
大和田「…あー?そんなめんどくせぇ名前だったか?」
セレス「失礼、その程度の漢字を覚えていないとは思いませんでしたわ」
大和田「もしかしたら、そんな感じの名前かもしんねぇなぁ…」ビキビキ
セレス「あなた、意外とでれすけ(バカ)ですのね」
大和田「どたまかち割られてぇのか」ビキビキ
苗木「あっれぇぇぇ?!いきなりヤル気スイッチ入ってるよね!なんで!なんで?!ちょっとやめようよ!」
セレス「ちっ…別に好き好んで一緒にいるわけでもありませんもの…」
大和田「オレだって兄弟に言われなかったらわざわざオメェとなんか来ねぇよ」
苗木「だからなんでそんな事言うかな!?」
52:
大和田「オレは女には絶対手は出さねぇと決めてる。だがよォ、テメェ…」
大和田「………葉隠と山田に、詫び入れてねぇだろ」
セレス「………」
苗木「!」
苗木(…そうか、葉隠クンも山田クンも、セレスさんに騙されたんだ…ってあれ大泉さんはいいの?)
苗木(と思ったが、どうやらセレスさんと大泉さんは既に和解済みだったらしいので除外されたようだ)
大和田「オレぁ人生で初めて女に手ェ挙げるかもしれねぇんだ…ぁあ?なんでちゃんと詫び入れねぇんだゴラァ」
セレス「なぜ、謝る必要が?」
大和田「テメェッ……!」ぎりっ
セレス「私は」
大和田「…」
セレス「自らの行動を恥じてはいませんわ。私がやりたいと考え、やりたいと思ったから起こした事」
セレス「そしてそれに山田君が同調し、たまたま葉隠君が標的になっただけですの」
セレス「………だからこそ詫びるなど余計に出来ない、してはいけない」
セレス「詫びると言う事は、私の命にも、私の言動にも、その結末にも、彼らの真剣にも水を挿す事になるのですから」
大和田「はぁ?」
セレス「ではお尋ねしますが…あなた」
セレス「暴走族の抗争で、いちいち倒した相手に謝りますか?倒された側は謝られますか?」
大和田「……ん?……」
苗木(セレスさんにも譲れない思いがあったって事なのかな?でも……それで謝らないのとはまた違うような……)
ひらひらひら…
苗木「ん?これ…?」ぴらっ
苗木「………!?」
53:
ーーーーーーーーーーーーーーー
出た
ーーーーーーーーーーーーーーー
苗木「なんでこんな……」
モノクマ「あ、こら!」ぴっ
苗木「っ、モノクマ!何するんだよ!」
モノクマ「これはボクのなのっ、返してよ」
苗木「落ちてたのを拾って見てただけだろ!と言うか、大事なら落とすなよ!」
モノクマ「……正論ですな」
苗木「それよりそれ、どう言う事なんだ?」
モノクマ「ほぇ?」
苗木「だから!」
苗木「―――なんでセレスさんと山田クン、それに舞園さんが!」
苗木「見た事ない人と一緒に農作業してんのって!」
モノクマ「あ、この人は森崎さんです」ぴらっ
苗木「そんなの今聞いてないよ!と言うかセレスさんが農作業ってどう言う事なんだよ!」
※Tips…【森崎さん】
大泉が所属する劇団【TEAM NACS】の【リーダー】こと【森崎博之】。声と顔がでかいリーダーと覚えよう。
【東川】と言う米所出身で、稲刈りが尋常じゃなく早い。【北海道フードマイスター】の資格を持っている。
現在は北海道内外にて農業タレントとして活動しており、たまに農業に関する講演を大学などで行っている。
晴れ男からランクアップした【晴れ神様】であり、美味い飯を食わせると雨雲が本当に晴れる(2時間かかる)。
運動音痴で歌も音痴、ついでにハゲ…を気にしている。さらに高所もダメ、カナヅチなので海もダメである。
割と天然で、みんなが知っている事を知らない。料理のさしすせその『そ』は『粗食』だと思っていた。
メンバーいち、ちんちんがデカい(長いとか太いとかじゃなくてデカい)。そして足の匂いがしない。妖精かな?
苗木(なんか今すごくどうでもいい情報が増えた気がする……!)
54:
モノクマ「ホクレンっ!って感じの写真ですね、いい笑顔だわ」
苗木「ともかくなんなんだ、その写真……学園の写真なのか?」
モノクマ「ちゃんと学園の写真だよー?これは」
苗木「………でも、ボクはその人は知らないよ」
モノクマ「ま、精々迷っときなさいよ少年!ほげっちゃ!」ぴゃーっ
苗木「あ、待て!モノクマ!」
※Tips…【ほげっちゃ】
北海道でもごく一部の人間しか使わない方言・【モリ語】のひとつ。
発見から10年以上経ったが、今だにこの言葉の意味は分かっていない。
森崎博之がこの言葉を使う時は、大体締めの挨拶として用いられる。北海道弁だと【したっけ】のようなものか。
ぴゃーっ
苗木「くそっ、逃げられ……」
霧切「どうしたの?」
苗木「!」くるっ
霧切「苗木君?」
苗木「ああ、霧切さん…いや、モノクマが変な写真を持ってたから…」
霧切「………写真?」
苗木「……うん、よく分からなかったんだけどね……」
霧切「…ねぇ、苗木君。ひとつ聞きたいのだけれど…」
苗木「?」
霧切「何か隠してない?私に」
苗木「…っ!」
霧切「………何を隠しているのかしら」
55:
ーーーーーーーーーーーーーーー
探索終わり
ーーーーーーーーーーーーーーー
56:
大泉(さて、4階の探索も終わったんで俺達は食堂に集まったのだったが)
大和田「…訳分かんねぇ」
セレス「………」
石丸「うむ、済まないがもう一日様子を見させて欲しい」
山田「是非もなし、ですな。疑われたままで日常を過ごす事は出来ないでしょうし」
霧切「………」いらいら
苗木「………」しゅーん
江ノ島「はぁ…」髪の毛くるくる
葉隠「………」
朝日奈「………」もぐもぐ
大泉(なんだか雰囲気は、悪かった)
朝日奈「ん?どったのみんな?」もぐもぐ
大泉「………なにふつーにドーナツ食ってんだよ」
朝日奈「あ、大泉もいる?」ほいっと
大泉「いやいいです」
朝日奈「って言うか何そんなピリピリしてんの?」もぐもぐ
不二咲「そ、そのぉ………みんな仲良く………」
十神「と言う訳にも行くまい」
不二咲「ふぇ?」
葉隠「………まーな」
セレス「………」
腐川「う、うう…」きょろきょろ
桑田「なんだよ葉隠ー、まだ根に持ってんのか?オレん時は全部水に流したぜ?」
葉隠「オメーと一緒にすんな」きっぱり
桑田「うげ、懐せっま」
大泉「君と彼じゃ立場が違うだろ?そらぁ彼だって怒るさ」
57:
大泉(桑田じゃ………違いすぎる。いや、置かれた立場は一番近いのだけれど)
大泉(呼び出されて何もなくずんだ吐いたやつと…呼び出されて捕まり、濡れ衣着せられたやつとでは)
大泉(…桑田ん時は、子猫ちゃんが間に合ったから良かったんだけどな)
※Tips…【子猫ちゃん】
大泉のファンの総称。元ネタは【水曜どうでしょう】の企画、【ジャングルリベンジ】の
大泉「もっと荒々しいのを撮ってくれよ。でないと僕の子猫ちゃんが満足しないんだよ」
と言う発言より。そこから自然に、ファンの事を子猫ちゃんと呼ぶようになった。しかし大泉は猫が苦手である。
希望ヶ峰学園においては霧切を指す名称として使われている。
なおこののち、事務所会長である【鈴井貴之】がブログで「大泉のファンが子猫なら、僕のファンは子虎だ」と発言した。
葉隠「……そうだべ。一歩間違えりゃ、俺が人殺しにされてたとこだった」
朝日奈「でもさ、ほら…解決したんだし…」
大泉「どっちにしろ俺ぁ死んでないから未遂なんだけどな」
葉隠「それは結果論だろ!」机ばんっ
不二咲「っ!」びくっ
石丸「き、気持ちは分かるが落ち着いて…」
葉隠「俺は……落ち着いてるべ」
大泉「…だけどもねぇ?」
葉隠「つーか大泉っちもイラっと来てんだろ?オメー、殺されかけてんだぞ?」
大泉「いや、僕ぁ……」
舞園「やめましょう?こんなの……こんなのっ……」
葉隠「真っ先に殺人企てたやつは黙ってろ!」
舞園「!」
苗木「葉隠クン、そんな言い方って!」
十神「だが事実だ」
舞園「………そう、ですね」
58:
大泉(……最悪だった)
大泉(何を言っても、きっとこの場では……)
霧切「とりあえず私達はやるべき事を終わらせましょう」
苗木「…うん」
霧切「それまではあなたも我慢してもらえるわよね、葉隠君?」
葉隠「…さっさとしてくれ」
不二咲「………え、ええと………」
十神「探索結果を報告しろ」メガネキリッ
朝日奈「あ、あのね、学園長室を発見したよ!でも」
霧切「鍵がかかっていたわ。入れなかった……あとは校則が増えてたわね」
葉隠「ああ……【鍵のかかった扉を壊すのは禁止】。当然違反したら、オシオキなんだとよ」
大泉「あー、な事言ってたっけか?」
不二咲「鍵のかかった扉は、学園長室と情報処理室ってところ、ふたつあったよぉ」
苗木「情報処理室?」
霧切「そうよ苗木君。さすがのあなたも知っているでしょう?」イライラ
大泉「……子猫ちゃん?なしたの?」
苗木「あはは……」
霧切「もし入る事が出来るなら……そこにパソコンがあるんでしょうね。なんとか入りたいのだけれど」
桑田「あとー………あ!音楽室があったぜ!これでオレもメジャーデビュー出来るかもしんねぇな!」
十神「出来んから黙ってろ。あそこには一通りの楽器が揃っていた…」
桑田「ひでぇっ!あんまりだ!」
腐川「コンサートホールみたいだったわねぇ、あそこ。防音だったわ」
石丸「うむ。あとは科学室だな!棚に様々な薬品があったのだ!」
朝日奈「薬品ー?」
山田「そうでしたな。プロテインから毒薬、劇薬まで大量にありましたよ!」
葉隠「…劇薬」ぴく
朝日奈「………プロテイン」ぴく
59:
十神「悪用されんように管理が必要か。今は各々に気の迷いを起こすな、としか言えんが」
セレス「それと、職員室がありましたわね。不気味な事に、その机の上には…花がありましたわ」
大和田「……あぁ、机全部に置かれてやがったぜ。どっかで見た花だな」
苗木「あれは…確か【ガーベラ】だったと思うけど」
大泉「だ、誰がそんな事を?」
腐川「…モノクマが?」
舞園「しか考えられませんけど、なんのために…」
十神「大方俺達に精神的ダメージを与えるための策に違いない。現に」
十神「―――ガーベラの花言葉は【希望】だからな」
石丸「妙な嫌がらせをするものだな、モノクマも」
葉隠「ねぇよ、希望なんか」
大泉「………葉隠」
葉隠「ここにも、こんなとこにも、もうどこにもねぇべ」
大泉(追い込まれている?…葉隠が?)
大泉(それも、俺が思うよりもずっと、早く…?)
大泉(それは誰のせいなのか)
大泉(分かってるけど、分かってたけど)
大泉(それを言ってもどうしようもねぇんだよな、今は)
60:
朝日奈「うるさいバカ葉隠今日はさっさと寝ればいいじゃんばーかゲラゲラポー!」
苗木「え?」
大泉「…いやいやいやいや」
葉隠「んなっ!」がーんっ
朝日奈「私はさ、濡れ衣がどうとかされてないし、難しい事分かんないけど………セレスちゃん恨んでそれでどうなんのさ!」
葉隠「…どうなるとかこうなるとかって問題じゃねぇだろ…!こんなんされて信じろって方が無理だ!」
葉隠「それともオメーらは…こんな扱いされてセレスっちを信用して?そんで今まで通りにしろってのかよ!」
大泉「いや、そうじゃなくって」
葉隠「そんなの無理だべ…なんだ、オメーらもグルなのか?オメーらこぞって、俺だけ生贄にでもする気なのか?」
苗木「葉隠クン、落ち着いてって!」
葉隠「だから俺は初めから…」
セレス「言っておきますが葉隠君」
葉隠「………何?」
セレス「私は絶対に謝りません」
葉隠「………」
セレス「―――己の信念を曲げる事だけは致しません」
葉隠「………あ?」ひく
セレス「そもそもあんな紙切れに騙されて呼び出される、その可哀想な頭をどうにかしたらいかがですの?」
大泉「この後に及んでおめぇは…」
葉隠「…セレス!」がたんっ
朝日奈「やめてよっ!」
大泉「!」
霧切「……」
石丸「朝日奈くん…」
61:
朝日奈「………ばか!ばかだよみんなっ!そうやって意地張ってさぁ!」
不二咲「もう…やめようよぉ…っ、疑って疑われて…その先に何があるのっ!!」
山田「………」しょぼんぬ
石丸「とにかく…今は全員頭を冷やすべきだろう」
葉隠「ちっ」
セレス「………」
霧切「………ねぇ」
葉隠「なんだよ!もう全部終わったんだろ?ならもう」
霧切「いいえ、もうひとつ残ってるわ」
腐川「も、もうひとつ?なによ…」
霧切「………この最悪のタイミングで言う事ではないけれど」
大泉「なんだい子猫ちゃん、このタイミングでって」
霧切「混浴よ」きりっ
大泉「混浴か!」
苗木「…混浴なの?」
葉隠「混浴、って」
朝日奈「混浴だね!」
不二咲「混浴だねぇ!!」
山田「混浴ですな!!!」
十神「黙れお前ら!」
石丸「なぜそんなに嬉しそうなのかね」
大泉「混浴だからな!」
腐川「…」
江ノ島「えぇ…?」
霧切「これで機嫌直してもらえないかしら?葉隠君?」
霧切「教えてあげるわ、色々、ね」
葉隠「………っ」
大泉「…そのあとで話は聞いてやる。ゆっくりな」
大泉(もちろん言っておくが、そんな怪しい事じゃあない)
大泉(変な事はしないぞ、絶対にな)
62:
ーーーーーーーーーーーーーーー
混浴♨︎
ーーーーーーーーーーーーーーー
63:
アルターエゴ『みんな集まってくれたんだねぇ、ありがとう!』
霧切「………」かたかたかた
アル『そうなんだ、遂にデータのロックを全部外す事が出来てねぇ』
大泉「って事は」
石丸「何か分かったのかね!」
霧切「そうなるわね」
苗木「………い、いつの間に………」
霧切「」ぎろ
苗木「………」
大泉(子猫ちゃんもなんか殺気立ってんな)
大泉(ぶっちゃけ居づらい)
霧切「……探索が終わって、みんな戻って来る前に一度見に来たのよ。その時に聞いたの」
霧切「だから何があっても、もとよりみんなここに呼ぶつもりだった」かたかたかた
霧切「大神さんはまだ具合が悪いようだから、ちょっと呼べなかったけれどね」かたかたかた
大和田「……抜け目ねぇなオメェは」
アル『分かったよぉ、霧切さん』
不二咲「アルターエゴ、何が見つかったのぉ?」
アル『うん、それがね』
アル『………どうやらこの学園ではある計画が進んでたみたいなんだ』
アル『計画は希望ヶ峰学園の学園長が主体となって動いてたみたいなんだけどね』
アル『それによると、場合によっては生徒は…隔離された学園で一生を過ごさなければならない、って』
アル『その計画が建てられたのは、とある事件がキッカケみたいなんだよ』
霧切「学園長…?」
かたかたっ
アル『?』
桑田「っつか、あ、え?ちょっ……ちょちょちょ、ちょい待ち」
腐川「隔離された学園で一生、って……そそそ、そんな…非人道的な…っ!」
石丸「僕達の状況に一致する!」
64:
十神「そしてそれを企てたのが…」
霧切「………希望ヶ峰学園、そのもの?」
大泉「おいおい、ちょっ、と意味が…」
霧切「…どう言う事なの?キッカケになった事件って…何なの?」かたかたかた
アル『ああ、ええと……』
アル『【人類史上最大最悪の絶望的事件】』
アル『………そう呼ばれてる事件が、一年前にあったらしい』
大泉「一年前の…」
朝日奈「何?人類…」
十神「【人類史上最大最悪の絶望的事件】、だと?」
葉隠「はは、そんなの…って…」
セレス「………馬鹿げてますわね」
霧切「………ッ!」ぎりっ
苗木「霧切さん?」
霧切「見つけないといけない、気がするの…」
霧切「【学園長】を…!」
大泉「…気がする?」
セレス「また、あなたにしては珍しい事をおっしゃいますのね」
霧切「………」
霧切「………これで」
かたかた
霧切「………あなたの役目も終わり、ね………」
苗木「!」
大泉「解析すべきデータはもうねぇんだ。あいつにやれる事は…終わった」
かたん
霧切「ご苦労様。」
アル『………うん、そう…だね』
アル『僕もちょっと、疲れちゃったし…へへ、お休み、しよっかな…』
ぶつんっ
65:
大泉「電源が切れたのか」
不二咲「アルターエゴ…」
山田「…なんだか、可哀想ですな」
葉隠「………」
舞園「何かしたいのに出来ない、って…どんな気持ちなんでしょうね」
セレス「分かりませんわ」
苗木「…セレスさん」
セレス「結局、それはただの機械ですもの」
不二咲「…そうかもしれない、けど」
苗木「アルターエゴはボク達の、仲間だよ」
十神「………」
朝日奈「………」ドーナツもぐもぐ
霧切「………これで、終わりよ?」
葉隠「………そうかよ」
大泉「………ああ、終わりさ」
大泉(気まずい雰囲気が流れた)
大泉(そして、俺はそのあと葉隠の話を聞いてやろうと部屋に誘ってだ……)
66:
ーーーーーーーーーーーーーーー
夜時間
ーーーーーーーーーーーーーーー
67:
◆大泉の部屋
霧切「で、どうしてこうなったのかしら?」
大泉「っひゃっひゃっひゃっひゃっwwwww」
葉隠「っはっはっはっはっwwwww」
大泉「いやぁwwwww楽しい夜だよねぇwwwww」
葉隠「あぁ最高wwwww」
霧切「……」
霧切(「葉隠君と腹を割って話す!」と言い出したからどうなるかと思ったら、酒盛りってあなた達……)
霧切(いつの間に、大泉さんは石丸君に取られたはずの泡盛を取り戻して居て)
霧切(……葉隠君も、抜け目なく倉庫の奥の方に置いてあったお酒を見つけて来たし……)
霧切(一体誰があんなものを入れたのかしらねぇ学園長…?)
霧切(………そもそも学び舎だからないんじゃなかったの?)
黒幕「視聴率(すうじ)が取れそうだったので入れときました」キリッ
霧切(どう言う意図かは知らないけれど…)
大泉「そん時のねぇwwwww安田ったらねぇwwwww」
葉隠「知ってるwwwww雪に埋まってたやつなwwwww」
大泉「あらご存知!」
葉隠「知ってるべwwwwwリアルタイムで見てたwwwww」
大泉「あれは神が舞い降りてたねぇwwwww」
葉隠「俺あれも好きwwwww生霊安田wwwww」
大泉「おめぇあれ笑うけど、なーまらこえぇんだぞ!」
葉隠「いやあれはwwwwwモリが「ハイチーズ」っつって普通に写真撮ってっからwwwww」
大泉「あのおっさんは怖がんなさすぎなんだよwwwww」
葉隠「そもそもヤスケンどんだけ見つかんだwwwww」
霧切(かなり通ね、葉隠君!?)
※Tips…【生霊安田の心霊写真対決】
【ハナタレナックス】の最初期企画のひとつ。発案(のちにスタッフであった事が判明)、企画MCは安田顕。
【HTB本社ビル】を丸ごと貸し切りお化け屋敷化して、その中のお化けの写真を何枚取れるか?を競った。
MCである安田を撮影すると高いポイントが得られるため発見されると逃走するのだが、何度逃げても森崎に発見され撮影された。
ビビリで御馴染みの大泉・戸次がとにかく悲惨な事になった。最強の刺客・ピンクのせいで大泉が半泣きに。
最後には撮影した写真を無理やり心霊写真と認定し、戸次へと【恐山旅行】の罰ゲームを行ったのだった。
68:
葉隠「あとなんだろなぁ…」
大泉「っはっはっはっはっ」
霧切「は、葉隠君?」
葉隠「ん?なしたん?wwwww」
霧切「もういいの?葉隠君、その…セレスさんの話は…」
葉隠「あ?ああ……」
霧切「………」
葉隠「………」
霧切(やっぱりまだ根に持ってるわよね…あれだけ怒っていたんだし…)
葉隠「その話もうしたからいいわwwwww」
大泉「軽いわ!軽すぎるわ!wwwww」
霧切「えっ」
霧切(いや、いや、きっと酔ってるからだわ!)
葉隠「だって悪いのはモノクマだろwwwww」
大泉「よっ!よく言った葉隠ぇっ!その通りだっ!」
霧切「えっ、ちょっ…」
葉隠「それにセレスっちの言う通りだしなぁwwwww騙された俺にも非はあるべwwwww」
霧切「いや、ないと思…」
大泉「そうだ!そうだぞォ!騙されやがってこのォ!wwwww」
葉隠「すまんべwwwww」
霧切「あの」
葉隠「あ、onめんなさいwwwww」
大泉「それで許すと思ってんのかおめぇはよぉ!wwwww」
大泉「………許ーすッ!」
葉隠「っはっはっはっはっwwwww」手ぱんぱんっ
霧切「」
霧切(ダメだ!酔ってる!凄まじく酔ってて正常な思考が働いてない!)
霧切(………だから私も連れて来たのね
?!)
69:
ーーーーーーーーーーーーーーー
約1時間前
ーーーーーーーーーーーーーーー
葉隠「止めんな大泉っち!」
大泉「分かるけど!分かるけどやり返したらおんなじじゃねーかよ!」
葉隠「俺はッ、あの女本気で殴らねぇと気がすまねぇんだって!」
大泉「ああ分かるぜ葉隠ェ、俺も被害者だかんな」
葉隠「ならなんでオメーは怒ってねぇんだよぉッ!」
大泉「………まぁ、そうだねぇ」
大泉「生きてるだけで充分じゃねぇの。それにセレスの計画は潰したんだしな」
葉隠「けどそんなやつ信じろったって」
大泉「まあまあまあまあまあ、とにかくぐーっと飲め。な?」
つ泡盛
葉隠「………」
葉隠「………そうかい?」←にやけた
大泉「おぉ、そうだよぉ。まずは一回グッ!と飲んでさ?」
葉隠「四の五の言うな、男は零だッ!と!」
大泉「それてめぇ!上杉だろ!?」
※Tips…【生粋】
旧【サッポロ飲料】、現在の【ポッカサッポロフード&ビバレッジ】から発売されていた缶コーヒー。
北海道で先行発売されたのち、好評だったため全国展開された。2013年の【サッポロ飲料】と【ポッカ】の統合時に終売。
葉隠の言っている「男は零だ!」は、生粋シリーズの【零仕立て】と言うコーヒーが発売された時のフレーズ。
【ブギウギ専務】にてプロモーションを行った【上杉周大】が出演、またCMで流れる【生粋のナンバー】の作詞作曲を担当した。
(その後ブギ専の缶コーヒープレゼントにイッチは当選。コーヒー1ケースと、CMソングのCDが入ってました。アルバム収録の【生粋のナンバー】とはアレンジがちょっと違うんだよねー。)
大泉「とにかくな、俺ぁ…よ、セレスの事も信じてやりたいんだ」
大泉「そんなセレスを、そんなあいつをな」
葉隠「なんでオメーはそんなに…!」
大泉「帰るぞ」
霧切「……」
葉隠「……」
大泉「誰一人欠けず、絶対に、俺達は外へ帰るぞ」
70:
葉隠「…だけどそれとこれは」
大泉「はい飲む!」ぐーい
葉隠「」あぶあぶあぶ
霧切「ちょっ、大泉さん!?」
葉隠「………」ほけーっ
大泉「ほい、どんどん飲みなよ」
葉隠「んあ………」ほけーっ
大泉「はい!はい!」
葉隠「んー………」ぐーい
ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーー
葉隠「っひゃひゃひゃwwwww」
霧切(すっかり出来上がっちゃった…)
大泉「っはっはっはっはっwwwww」
霧切(いつの間にか大泉さんもベロンベロンだったし…)
大泉「なwwwwwおめぇもうセレスが許せるだろ?wwwww」
葉隠「もうどうでもいいなwwwww」
霧切「それでいいの!?」
71:
葉隠「いやぁ、俺ぁちゃーんと考えて言ってるぞッwwwww」
大泉「そうだぞォーッwwwww葉隠だってぇwwwww大人なんだからぁwwwww」
霧切「いや、その」
葉隠「………なぁ霧切っちwwwww」
霧切「あなたはただ酔ってそう言ってるだけでしょう…?」
葉隠「まあ聞けって」
霧切「!」
大泉「…だそうだよ?子猫ちゃん」
霧切「………はい」
葉隠「俺は………誰にも信じてもらえなかった」
霧切「………」
葉隠「俺の言う事は誰にも信じてもらえなかったんだ。3割ったって、全然信用してもらえなかった」
霧切「………」
葉隠「それでも俺はみんな信じてよ、でも騙されて騙されて、誰も信用出来なくて」
葉隠「だから俺は俺と、占いだけ信じてやってきた」
大泉「………」酒ぐいっ
葉隠「占いは確かに外れる…外れる事もある。でも、それは確定した3割なんだよ。あったかもしれない未来だ」
葉隠「だからこそ俺はそれを信じてきた、ずっと」
霧切(ここまでの信頼は何…?【確定した3割】………どう言う事、なの?)
霧切(………彼の過去に…何があったの…?)
葉隠「……今俺は何してる?誰かを騙してるのか?」
霧切「………」
葉隠「俺が誰かのためになる、って思ってやってる事は、誰かを騙すような事なのか?」
大泉「………」
72:
葉隠「もしそうなら」
葉隠「………」
葉隠「………」
大泉「………」
霧切「………」
葉隠「………」
霧切「………そうなら?」
葉隠「………」
霧切「………?」
葉隠「………グー」
ーーーーーーーーーーーーーーー
寝た
ーーーーーーーーーーーーーーー
霧切(………えええええ………?)
大泉「………ちょっとだけ、垣間見れたな」
霧切「え?」
大泉「こいつの、深いとこだよ」
霧切(指を指す先には、随分安心した様子でぐーすか寝ている葉隠君がいた)
霧切(私はそうね、と短く返して)
73:
ーーーーーーーーーーーーーーー
翌朝
ーーーーーーーーーーーーーーー
大泉「………」げっそり
葉隠「………うえぇ………」
霧切「」
霧切(………しばらく、二日酔いの彼らの世話を焼く事になったのだった………)
葉隠「………あー、でもスッキリしたべ」
霧切「それはさっき吐いたからでしょう!?」
大泉「っはっはっはっはっwwwww」
101:
ーーーーーーーーーーーーーーー
17日目朝
ーーーーーーーーーーーーーーー
102:
苗木(ずっと聞きたい事があってモヤモヤしていた)
苗木(だから事実が分からないのに、これを話すなんて出来なかった)
苗木(………霧切さん、ごめん。ボクは………)
◆食堂
がちゃ
苗木「あ、大神さん!」
大神「………苗木か」
苗木「昨日は調子が悪かったって……その、だ、大丈夫?」
大神「ふ…問題ない。プロテインを飲んだからな」
苗木「プロテイン?」
大神「先程朝日奈に聞いたのだ。4階が解放されたのだろう?」
苗木「…あ、そうそう!話が早くてよかった。それで…」
大神「科学室とやらに高級プロテインがあったそうだ。保健室にあるものとは段違いの、な」
苗木「……えーと……そうなんだ…?」
大神「ああ。あのプロテインの質はかなりよかった。さすが希望ヶ峰学園と言うところか」
大神「………あやつにも一口、食わせてやりたかったが………」
苗木「え?今…」
大神「む?どうしたのだ、苗木よ」
苗木「………あの」
苗木(違う、違うんだ。ボクは聞きたい事があったから話しかけたんだ)
―――我はもう決めたのだ!もう引かぬ!もう媚びぬ!もう省みぬと!
―――仲間は信用する、なんて言ってあなたは仲間を全く信用していなかったのね。
―――………最低。
苗木(聞かなければ、あの事を)
―――ボクは言っちゃってもいいんだよ?『内通者』の事をさ!ブヒャヒャヒャヒャ!
―――あなたがそのつもりなら、私にも考えがあるわ。
―――あなたなんか、信用するんじゃなかった。
―――ねぇよ、希望なんか。
苗木(………大神さん)
103:
苗木(15日目の夜、霧切さんに言われて見に行った、【2階男子トイレの隠し部屋】…)
苗木(そこには、見た事のない本がたくさんあった。きっと、黒幕も知らなかったボク達のための情報なんだろう)
苗木(そこで見つけた『外には出るな』と言う警告文)
苗木(あれはなんだったんだろう)
苗木(確認しようと思ったら後ろから何者かに殴られて……気を失ってる間に、本もメモもなくなっちゃってたし…)
苗木(…でも、もっと気になるのはその帰りに体育館で見た、大神さんとモノクマだ)
苗木(大神さんはモノクマと戦っていた……)
苗木(モノクマは…「人質」がどうのと言っていた…)
苗木(そして大神さんは、モノクマにはもう従わないと告げていたんだ…)
苗木(…もう従わない、だ。と言う事は…前は従っていたのか?)
苗木(……もしかして……)
苗木(でも、信じたくない)
苗木(だけど疑わなきゃいけない)
苗木(………大神さんが………
内通者なのか?)
104:
苗木「あの、大神さん…」
苗木(そうだ、早く聞かないと)
苗木(ボクは、モノクマが以前に脅していた事も忘れて言葉を紡ぎかけた)
苗木(そう、仮に聞けたとして、大神さんが言うわけがなかった)
───なんせ、モノクマは「バラしたら殺す」と言っていたはずだったのだから
大神「………もう良いか?」
苗木(だからボクは不意を突かれたような声を上げてしまった)
苗木「え?」
大神「まだあまり調子が戻っておらぬのだ。済まぬが、部屋に戻らせてもらおう」のし
苗木「あ、えと、あの…」
苗木(大神さんは、腕に包帯を巻いていた。モノクマと戦って……怪我を?)
苗木(けれどなんと聞けばいいのか、頭の中で整理出来なかったボクは、)
苗木「………うん」
苗木(彼女を引き止める事に失敗してしまって)
ぎいい
ばたんっ
苗木(………分からなかった)
苗木(このモヤモヤは一体、どうしたらいいんだろう)
苗木(疑いたくないのに、疑ってしまう自分の戒め方を、ボクは知らない)
105:
ーーーーーーーーーーーーーーー
一方
大泉の部屋
ーーーーーーーーーーーーーーー
106:
大泉「あー……頭痛ェー…」
霧切「昨日はお楽しみでしたね」
大泉「あー………まぁね。大人になったら君もどうだい一緒に」
霧切「遠慮します。あんな飲み方には付き合えませんから」
大泉「…そうかい」
霧切「そもそも怪我人のくせに生意気です」
大泉「………」
霧切「………額。」
(監視カメラからでは見えにくい…が、大泉の額には包帯が巻かれている。下にはガーゼが貼ってあったようだ)
(セレスとの対決時、山田に闇討ちされた大泉の額は裂けていた)
(その後セレスに手当てしてもらった名残である。前日から付いていたようだが、今やぐちゃぐちゃになり取れている)
大泉「い、いやー、昨日ははしゃぎすぎちゃってねぇ!」はっはっは
霧切「………巻き直しますよ」
大泉「…いいよ、そんな」
霧切「私も、他の生徒もよくありません」
(霧切が大泉の頭の包帯を巻き直している。この状況を見越していたのか、新しいガーゼも用意してある)
大泉「……悪いね、いろいろ」
霧切「悪いなんて……少ししか思ってません」
大泉「思ってんのかい」
霧切「多少は。絡み酒が過ぎますよ、ふたりとも」
大泉「楽しくなっちゃうんだよなァ」
霧切「にしても、失うものが多すぎませんか?………はい、終わりましたよ」びっ
大泉「お、ありがと子猫ちゃん」
霧切「そう思うならご自身を大事にしてください」
大泉「……ま、いいじゃない?葉隠とちょっと分かり合えた…っぽいし」
霧切「………」
大泉「ね?」
霧切「………あなたがそう言うならそう言う事にしておきます」
大泉「そう睨むなっちゅうの、いでででで」
霧切「傷?それとも二日酔いですか…?」
大泉「……どっちも、らしいねぇ。酒で血行良くなりすぎたか、ちょっと飲みすぎたべか……」
107:
がちゃ
葉隠「ゔー………」
大泉「おぉ、おめぇ先に起きてたのかい、葉隠」
葉隠「…まぁな…つーか、気持ち悪くて目ぇ覚めてよ」
霧切「……あらそう」
大泉「奇遇だねぇ」
葉隠「あー……大泉っち、まさかとは思うけどオメーもか?」
大泉「おう、葉隠ェ……ってぇ事はおめぇもかい」
霧切「飲み過ぎたのね?」
葉隠「………」そっと目をそらす
霧切「葉隠君?」いらっ
葉隠「はい」
霧切「飲み過ぎたのね?」
葉隠「はい」
霧切「吐いたのね?」
葉隠「はい、吐きました」
ーーーーーーーーーーーーーーー
葉隠さんリバース!!
(でんでんっ!)←緊迫したSE
ーーーーーーーーーーーーーーー
大泉「あんなに余裕こいててリバースかよぉ」
霧切「飲んでる量が異常でしたから、彼」
108:
大泉「安田といい勝負すんじゃねぇかってくらい飲んでたもんなぁ」
霧切「あの人は……」
葉隠「ちげぇって、大泉っちがよえーだけ……ゔー」
大泉「うるせぇな!」
霧切「でも安田さんも確か泡盛で記憶を無くしてたような…」
大泉「あー、そうだったかも……」
※Tips…【安田顕】
やすだ・けん。室蘭市出身の舞台俳優、【TEAM NACS】の2番手にしてサブリーダー。又の名を【北海道の最終兵器】。
よく飲みよく脱ぐ。ナックスちんちんのあだ名は伊達じゃなかった。北海道一前張りの似合う男である。真冬にほぼ全裸でドラマ撮ってた(ドラバラ)。
不器用すぎて業務用の掃除器具が取り扱えず、コードに絡め取られ、器具ごと自分が回った。これを【安田ポリッシャー】と呼ぶ。
また不器用すぎて、4WDの車を大破させた事もある。その時助手席には森崎が座っていた。…もちろん、ふたりとも無傷であった。
(ただの事故映像なんだけど、これを無修正で面白いって流すハナタレもハナタレである。なおこの時大泉は爆笑していた模様)
その前には全力のポケバイで思いっきり転倒してたけどやっぱり無傷だった。天才怖い。
葉隠「あ"ー、俺今日は無理。寝る」ぼふっ
大泉「おい待てよォ!おめぇだけ寝かすわけねぇべやこの!」
葉隠「うるせぇうるせぇ!頭に響……あー!」
大泉「俺も頭いてぇの!怪我してんの!」
霧切「……全く夜から朝まで騒がしい……」くすっ
大泉「おめぇのせいだ葉隠っ!」
葉隠「うるせーって!」
109:
ーーーーーーーーーーーーーーー
あさごはん
ーーーーーーーーーーーーーーー
大泉「」
葉隠「」
(ふたりとも魂が抜けたように座っている映像)
大泉「」
霧切「おはよう、朝日奈さん」
朝日奈「………食べないの?」
大泉「」
葉隠「」
110:
ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーー
111:
大泉(体調の戻らないせいで、その日の昼は必然と葉隠が共にいた)
葉隠「………」ぐでー
大泉(ふたりとも、朝飯も食べる気が起きず、食堂でぐったりしていたのだが)
大泉(まぁ寝た方がいいだろうと再び俺の部屋に引き返したのだった)
大泉(事態が事態なので、大の男がふたり並ぶには多少狭いが致し方がない。俺と葉隠は隣同士で天井を見上げている)
大泉(しかし悔やまれるなぁ)
大泉(………本当ならこんなのを、子猫ちゃんや朝日奈ちゃんとするはずだったんだぞ…くそー、葉隠は許されねぇ事をした)
大泉(だってそうじゃねぇか、俺の純情を返してくれよ!)
大泉(ちっくしょー。ここ出たら相手取ってやる)
葉隠「あー……昨日飲みすぎたの、今んなって反省してるべ……」
大泉「あれ罠だよなぁ……」
葉隠「………まー、話出来たからいいけど」
大泉「って言うかねぇ、君ね……昨日の事ちゃんと覚えてるかい?」
葉隠「あ?も、モチのロンだべ?」
大泉「ほんとかよ…」
葉隠「大泉っちこそ怪しいもんだべ。ちゃんとなんの話したか、覚えてんのかよ?」
大泉「ぁあ?」
葉隠「だからなんの話したか覚えてんのかって聞いてんだよスズムシ」
大泉「ぉお?やんのかヒゲおい」
葉隠「どこもヒゲじゃ………いやこのヒゲはむしろチャームポイントだべ!」
大泉「んな事ぁ聞いてないんだよぼかぁ…っつーか大声出さんでくれるかな、頭に響く」
葉隠「自分で言わしといて…いや、まぁいいけどな」
大泉「はぁ……君じゃ張り合いがないね」
葉隠「張り合いとか知らん!」
大泉「……ふぅ」
葉隠「……」
大泉「………」
葉隠「………」
大泉「………」
葉隠「………」
112:
大泉(沈黙が苦しい)
大泉(何が悲しくてこんな髪の毛もっさいやつと横並びでぐったりしてんだ俺は)
大泉「………葉隠」
大泉(何か言わないといけない気がして口を開いた)
大泉「おめぇ、その」
葉隠「もう諦めついたから」
大泉「………え?」
大泉(さっきまでと声色の違う、突然の言葉で俺は突拍子もない声を上げた)
葉隠「セレスっちの事だべ?」
大泉「ああ、やだな…なんだ、ほんとに覚えてたの」
葉隠「だから覚えてるっつったべ」
大泉「いや、まぁそうなんだけどもね…?」
葉隠「あんまり本意ではねぇんだけどな、ほんとならもっと色々聞きてぇし…」
大泉「……大人になったんでないの…」
葉隠「いや元から大人だしよ……もうどうこう言う気ねーって…めんどくせぇし」
大泉「………ああ、そう」
葉隠「………」
113:
大泉(なんだろう)
大泉(めんどくせぇ?葉隠のその答え方に)
大泉(嫌な予感が、そんな予感が、ふとした)
大泉(なんでかは分からない)
大泉(強いて言うなら、直感だった)
葉隠「それに、もういいしな」
大泉「なにが?」
葉隠「俺は………」
大泉(そこから、あいつらしからぬ沈黙が数秒続いて)
葉隠「いや、何でもね」
大泉「そこまで言ったんなら言えよ…」
葉隠「………」
大泉(けれど言えなかったのは、きっと仕方がなかった)
大泉(なんで気づいてやれないんだろうかって、終わってから毎回後悔する)
大泉(だってそうなんだ。決定的に、双方の見解が間違っていたんだと気付いたのは)
大泉(俺が甘かったって気付かされるのは)
大泉(この生活が、どれだけ葉隠を追い込んでたのか)
大泉(モノクマのあの言葉が、どれだけの影響を与えてたのかは)
大泉(そしてそれを実感するのは)
大泉(…もっとずっと後の話なんだ)
114:
ーーーーーーーーーーーーーーー
夕方
ーーーーーーーーーーーーーーー
◆校舎へ続く道
大泉(そろそろ頭を冷やしなさい、と自分に言い聞かせて立ち上がった)
大泉(あれからしばらく葉隠とは、どーでもいい話をしてたな。最後は僕が葉隠を部屋から追い出した)
大泉(娘の事を言ってきたので本気で3発ほど殴ってしまった気がする。あの野郎には絶対娘は近づけない、そう絶対にだ。来たら殺す)
大泉(………そう言えば)
大泉(ふと、映像がよぎった)
大泉(なんで、あの映像は娘じゃなかったんだ)
大泉(最初の、殺意を起こすためのDVDだ。ふと思い出した事が、俺の頭に引っかかった)
大泉(殺意を起こすためだ、娘でいいはずだ)
大泉(いや、娘じゃなくて安心はしたんだけど、なんで娘を映像に映さなかった?)
大泉(それとも映せなかった?なにか理由が?)
大泉(解せない)
大泉(その謎が未だに頭に引っかかって離れない)
大泉(確かにあいつらも大事だ。だけど親になった今の俺が一番大事にしてるのは、やっぱり自分の娘なのに)
115:
大泉(逆に言えば、恐らくあいつらでなければならない理由がある)
大泉(それが何かまで、俺には残念ながら推測が出来ない)
大泉(けれど確実に理由がある)
大泉(一体その理由ってのはなんだ?)
大泉(娘や家族ではなく、そちらを映した理由は?)
大泉(この学園生活には、まだ秘密がありすぎる)
大泉(黒幕の狙いはなんだ?)
大泉(なんて思っていたら)
どんっ
大泉(曲がり角で、そう……購買に向かう曲がり角で誰かにぶつかり、しまいには跳ね返された。………ん?跳ね返された?)
大泉「うおわっ」よろよろ
舞園「あ、だ、大丈夫ですかっ!?」
大泉「………ま、舞園ちゃん?」
116:
ーーーーーーーーーーーーーーー
エントランス
ーーーーーーーーーーーーーーー
117:
舞園「………それでこちらに、ですか」
大泉「まぁね。ちょっと歩けば、もっと頭がすっきりすんじゃあねぇかと思ったんだけども」
大泉「よくよく考えたら外に出れねーんで、風に当たれないよねぇ。俺やっちゃったなぁって思ったりしたのよさっき」
舞園「あはは、大泉さんらしいですね」
大泉「内緒よ内緒」
舞園「いきなり歩いてきてぶつかるから…どう言う事かと思いましたよ、始めは」
大泉「驚かせちゃったんなら悪かったって!」
舞園「いいえ?今日はあんまり姿を見ないからどうしたのか、少し心配してたんですよ」
大泉「………あらそうかい?」
舞園「ええ。大泉さんはいっつもみんなを笑わせてくれるから」
大泉「え?ほんと?(いい声)」
舞園「本当ですからね」
舞園「だから、いない分普段より寂しく見えたんです、どんな風景も」
大泉「そう言われるんなら役者冥利に尽きるね」
舞園「………ほんとですよ?」
大泉「あんま言うと嘘っぽいから止めて?」
舞園「それにしても」
大泉「ん?なに?」
舞園「…まさか倉庫にお酒があったとは思いませんでしたね。調理酒ならともかく、飲酒用って…」
大泉「確かになぁ」
舞園「モノクマは確かに、「学び舎だから置いてない」と言ってたはずです、それなのになぜ…」
大泉「それな。一体なんでだろうねぇ?突然なんだよなぁ…」
舞園「もしかして黒幕の仕業なんでしょうか?」
大泉「さぁねぇ。そんなら狙いがわかんねぇけどな。酒なんて喜ばせるだけじゃないの」
舞園「………例えば、大泉さんに派手に動かれたら困る人がいるから、足止めに使ったとか?」
大泉「ぇえ?」
舞園「お酒とか、飲める人は限られますし」
大泉「だとしたら、娯楽が足りない成人男性が何を求めるか分かって欲しかったもんだけどね」
118:
大泉(そんなもん当たり前だろ!!
 A V だ よ ! ! )
大泉(………当然舞園ちゃんには言えないので黙ってました、が)
舞園「…そうですよね、そう言うものが欲しいですよね」
大泉「…ん?」
舞園「いえいいんですよ?男性がそう言うものを欲しがるのは当然だと思います!」
大泉「いやちょっ、待って舞園ちゃ」
舞園「むしろその方が健全です!」
大泉「あの」
舞園「でも………その、女性の前でそう言う事考えるのは危ないですよ、大泉さん」
大泉「」
大泉(おいエスパー?なに人の考え読んでんだコラ、止めとけよ?)
舞園「………」
大泉「………後生だからそれは誰にも言わねーでくれんかね」
舞園「………」
大泉「………」
舞園「………」ちらっ
大泉(しかし無情にも、舞園さやかはちらりとそのエントランスに付けられている監視カメラを見つめて)
舞園「………」にっこり
大泉(天使のような悪魔の笑顔を浮かべたのだった)
大泉「ななな、なんで笑ってんのよ」
舞園「え?いえ、なんでもないですよ?」にっこり
舞園「ただ………」
大泉「ただ?」
舞園「手遅れかもしれませんね………色々と………」
大泉(それを聞いて俺は初めて、この生活の恐ろしさを知ってしまった)
大泉(と同時に)
大泉(部屋にも監視カメラがある事を思い出してしまったのである)
119:
大泉(いや、忘れていたわけではないのだけれど、それでも隠せば何とかなるかな?とか思っていたわけで)
大泉(それは僕の主観だ。カメラがあると言う事は、隠しカメラだってあるに違いないのだし…つまりなんと言えばいいのか)
大泉(僕のビッグマグナムがね?こう、ね?黒幕の…ほら、網膜に焼きついて離れないなんて事になったら……ほら……)
大泉(………………………)
大泉(………さてここで問題だ。僕は何回、部屋でいかがわしい行動を取っただろうか?)
大泉(答えはほぼ毎日)
大泉(それを思い出した時の僕の気持ちったらもうね)
大泉「あ………あぽ………?」
大泉(時間は取り返せない、それってすごく重い事だなと思いました)
ーーーーーーーーーーーーーーー
終了(ドラのSE)
ーーーーーーーーーーーーーーー
大泉「これじゃなんだか俺が不埒な男みたいだねぇ、おいおい止めてくれよぉ!」
大泉「ぼかぁ紳士的な男なんだよぉ?そんなねぇ」
舞園「分かってますから!」
大泉「でもさぁ!」
舞園「大丈夫ですよ!モノクマ以外には見られてないはずですから」
大泉「…ああ、まぁそうだろうさ。学園の中の映像だからな」
舞園「多分、ですけどね。万一外に漏れてたら……」
大泉「…おいおい、それって一体?」
120:
舞園「ほら、モノクマが言ってたじゃないですか」
ーーーーーーーーーーーーーーー
回想
ーーーーーーーーーーーーーーー
モノクマ「いやね、ほら、大泉クンがさぁ、やってくれたじゃない?」
モノクマ「『ナゾ解明ッ!』って」
大泉「おい、バカにしてんのかてめぇ」
モノクマ「そそそそそんなわけないでしょ!腹筋崩壊したからYouTubeとかニコニコ動画に転載しちゃおうかな?とか一瞬も思ってないから!」
不二咲「か、監視カメラの映像をそんな事に使うなんて最低だよぉ!」
ーーーーーーーーーーーーーーー
終了
ーーーーーーーーーーーーーーー
舞園「あれを聞いて思ったんです」
大泉「へ?」
舞園「もしかしたら………私達の様子をほんとに外に見せる事も可能なんじゃないかなって」
大泉「………え………?」
大泉(その発想は、今まであるようで実のところなかった)
舞園「たとえ話やからかいにしてはやたらと明確だったんです。つまりこれって、事実なんじゃないかと思うんです」
舞園「例えば、監視カメラの映像を……それこそYouTubeにアップするくらい出来そうな、そんな言い方でしたから」
舞園「もしかして私の寝顔がインターネットに流されてたりして?それなら事務所に言わないといけませんね」
大泉「でもあのモノクマだぜ?信じてもいいもんなのかねぇ?」
舞園「いいんじゃないですか?」
大泉「それにさぁ、舞園ちゃん?ちょっと待ってよ」
舞園「どうしました?大泉さん」
大泉「だって、だってそんなの誰が得するんだい?外の人が俺達なんか見たら」
大泉(…あ)
大泉(その先の言葉を、僕は慌てて飲み込んだ)
大泉「………!?」
121:
舞園「気付きました?」
大泉「………舞園ちゃん、それ以上は言わない方がいいと、俺は思うんだよな」
舞園「そうですね、ふふっ。まだ…終わるわけにはいきませんから」
大泉「………」
大泉(恐ろしいまでの洞察力だな、舞園さやか…何よりも冷静すぎる)
大泉(今思えば、桑田を狙った事すら完璧な計算だったと称賛出来るほどだな)
大泉(この子…どこまでそれを読んで……)
舞園「でもあくまで仮に、の話ですから」
大泉(しまいにはこうして釘を刺してくる余裕まである…彼女は…)
大泉(とりあえず敵じゃなくてよかった)
舞園「そう不安がらないでくださいよ、大泉さん?絶対に大丈夫ですって!」
大泉「へ?」
舞園「大泉さんがへんな事をしているシーンは流されていないと思いますから!」きりっ
大泉「お、おう、そうだねぇ、そうだねぇ」
大泉(その日、俺はブンブンより、あるいは死ぬより辛い刑を受けた気持ちで部屋に帰ったのだった)
136:
ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーー
137:
大泉(ひどい辱めを受けた)
大泉(しかもそれをモノクマに見られていると想像しただけで絶望しそうだよ、僕は)
大泉(もうカメラ嫌いになりそう)
大泉(けれどそれって、そんな会話でだらだら出来てたってのはぁ、実のところ平和である事の証明だったりしたんだ)
大泉(誰かと誰かが睨み合いしてたんじゃおちおち大法螺も飲めやしねぇさ)
───ぴーんぽーんぱーんぽーん!
大泉(だからこそ、それは俺に、俺達にとっての本当の絶望の報せだった)
───えまーじぇんしー!えまーじぇんしー!
───ちょっとこれから発表があるから、体育館に今すぐこーい!
───来なかった子はオシオキだよ!
───こんなくだらない事で死にたくないでしょ?
大泉(生徒を殺すような、そんな事本当にするのか?)
大泉(疑う余地はいくらかあった。それでも、そんな慢心で死にたくはない)
大泉(なんせ初日に爆発してるロボットだからな、モノクマは)
(それに)
(あいつの思惑に反して、誰も死んでないんだ)
(見せしめが一人くらいいてもおかしくない)
138:
ーーーーーーーーーーーーーーー
体育館
ーーーーーーーーーーーーーーー
モノクマ「待ちくたびれちゃったぁぁぁんもうっ」
モノクマ「あんまり遅いからどうでしょう本読み終わっちゃったよ!!」
モノクマ「しかも2冊ともだよ2冊ともっ!!いいからさっさと3を出せ!!」
十神「黙れ」
※Tips…【どうでしょう本】
藤やん(藤村D)とうれしー(嬉野D)が全編書き下ろし、さまざまな企画や特集、さらに大泉・鈴井の連載などが載せられた豪華な本。
水曜どうでしょうの美術スタッフ【BgBee(びじーびー)】がイラストを担当しており、彼らの作った広告などが載っている。
一番後ろには【今日のonさん】なる安d…onさんのページも。そしてスタイリスト大喜利では、おやびんことスタイリスト小松の仕事がうかがえる。
1号はスペイン、2号は四国を特集。ちなみに2号でD陣とともに四国の取材に当たったのは、チームナックス森崎。
森崎は本編こそ四国逆打ちにしか出ていないが、意外なところでどうでしょうに絡んでいる。(ドラマ脚本会議やリターンズの構成など)
なお第3号も発売予定だが日時は一切未定である。特集は【いっそ九州】で、これだけ決まっているらしい。そして森崎はここにも同行したとの事。
(なんでそのおっさん連れてって俺にはなんもないの?と大泉がキレそうだが仕方ないね)
モノクマ「3号の着手が2007年だよ!?それからどんだけ待たせんだよ今何年だと思ってんの!!」
大泉「水曜どうでしょうのスタッフにスピード感求めちゃダメよ?」
霧切「作りたい時に作る、それが彼らどうでしょう班」
モノクマ「待たされる身にもなれよぉ!」
139:
舞園「それ愛情なんですか?番組への」
モノクマ「不器用だからね……ってうるさい!」
霧切「あなた、ろくろと一緒に回るタイプね」
葉隠「お前が回るんだったらろくろ止めろよ」
モノクマ「誰がヤスケンだよ!やめてようるさいな!!」
※Tips…【お前が回るんだったらろくろ止めろよ】
【シェフ大泉 夏野菜スペシャル】の一幕より。
料理を作るはずが野菜がないので畑を耕し、ようやく野菜が出来たと思ったら今度は皿がなかった。
そのためシェフ大泉一行は皿を作るために陶芸をする事となる。
(その前にパイ生地腐らせたり、「パイ食わねぇか」発言があったりした)
しかしそこで、onさんこと安田はあまりに不器用すぎたために、ろくろを回しながら皿が作れなかった。
結果ろくろと共に体が回ってしまい、大泉に上記のセリフを突きつけられるはめとなる。
モノクマ「もう!スゴイシツレイ!」
桑田「どーっでもいいから早くしろよ」
モノクマ「ねぇ君達学園長をなんだと思っ」
不二咲「ま、マスコット?」
モノクマ「違いますけど!?」
朝日奈「ちょっとモノクマ!私、まだ寝る前の50mの最中なんだからさっさとしてよ!」
モノクマ「ボクの発表とそっちとどっちが大事n」
朝日奈「プール!!!」
モノクマ「ああんもうっ!じゃ分かった分かったって!さっさと発表して終わらs」
霧切「先生、まだ腐川さんが来ていません」
大泉「何ィ!?あいつ死ぬ気か!?」
モノクマ「あああああああああ!!」
140:
ーーーーーーーーーーーーーーー
数分後
ーーーーーーーーーーーーーーー
141:
腐川「」ぐったり
モノクマ「揃ったね!」
山田「すでに一名脱落してるんですがそれは」
モノクマ「揃った!揃ったんだよ!」
大泉「パワープレイねぇ…」
葉隠「おーい、腐川っち……?」とんとん
モノクマ「もう発表するから。ね?分かったかい?」
苗木「モノクマ…腐川さんに何をしたんだ!」
モノクマ「何をしたっていうか、探したら大浴場で逆上せてたから連れてきたけど?」
石丸「くっ……ありがとうございます!」
江ノ島「すっげー悔しそうな顔してお礼しなくても」
大和田「なんで逆上せてたんだ?」
十神「肩まで浴槽に漬かって5万数えろと言う命令ならしたが」
朝日奈「確実に原因それだよねー!?」
石丸「だが体を温めるのは大事だぞ!」
江ノ島「なんか話ズレてね?」
大神「いつまでも焦らすな、モノクマ。何を言うつもりなのだ?」
モノクマ「え?あー、ああ大神さくらさんはボクの内通者でしたって話だけど」
葉隠「あー、なるほど!オーガはモノクマの内通者って話かー!」
葉隠「…………え?」
モノクマ「え?」
朝日奈「へ?」
霧切「は?」
石丸「は?」
モノクマ「はにゃ?」
腐川「」
大泉(その唐突さに)
大泉(一瞬誰もが、止まった)
142:
苗木「え?……え?」
舞園「あの、モノクマさん?ちょっと私、うまく聞き取れなくて」
モノクマ「え?いやだから、ボクの内通者、キミ達の裏切り者は大神さくらさんでしたよ?」
朝日奈「え?あはは、もーモノクマって冗談上手いんだからー!」
セレス「苦し紛れに切ったカードには興味ありませんわ。延命して何になりますの?モノクマさん?」
十神「俺達を陥れるならもっとマシな嘘を吐くんだな。例えば───」
モノクマ「例えば?」
十神「お前の協力者が江ノ島だ、とかな」
江ノ島「ッ!?」どきん
モノクマ「へーそらすげーや(棒読み)」
江ノ島(モノクマひどいや)
苗木「そ、そうだよ!大神さんが……大神さんが内通者なんて………」
苗木(………でも、そうなると…やっぱりあれは………)
大神「………」
朝日奈「ね?違うよね、違うんだよね?さくらちゃん!?」
大神「………」
朝日奈「ねえっ、なんか言ってよ…!」
葉隠「……お、おい、嘘、だよな?」
大神「………」
十神「…沈黙は肯定とみなすが」
朝日奈「え?いや、いや、ちょっと待とう?さくらちゃんだって、いきなりこんな事言われたら困るに決まってるよ」
143:
桑田「こ、混乱してるってオメー……」
大神「………」
モノクマ「あれあれ、いいの?大神さんが言わないならボクが言うよ?」
大神「止めろ」
朝日奈「さくらちゃんっ!」
大泉「…なんだよおめぇ…、俺達を、騙してたのか?」
大神「………」
大泉「俺はいいよ、騙されるのが仕事みたいなとこあるからな…けど」
大泉「こいつらも…おめぇの事信用してたこいつらも、騙してたのか?」
大神「………」
霧切「待って」
大泉「でも子猫ちゃん、それとこれは…」
霧切「もっと冷静に考えてください」
葉隠「これのどこが冷静でいられんだよ!」
朝日奈「ちょっと黙ってよ!まださくらちゃんは何も言ってない!」
石丸「そ、そうだぞ……これは、何かの間違いなのだ…た、例えば僕達を疑心暗鬼に落とし込むための罠とか…」
モノクマ「ボクが嘘を言った事ってあった?」
セレス「此の期に及んで何を…と思いましたが、そうですわね」
セレス「あなたは確かに私達を愚弄しましたが……嘘は一度も言っていないかもしれません」
朝日奈「せ、セレスちゃん…なに、言ってるの…?」
大和田「ちっ、いっぺん落ち着け……どいつもこいつも……」
144:
翔「っあー、ゴメンなんの話だっけ?藤村Dが役者デビューした話?」
苗木「なにそれ!?って言うかジェノサイダー翔さん!?」
※Tips…【藤村D役者デビュー】
50歳になった2014年の春、突然「役者やってみる」とまさかの役者デビューを果たした藤村D(ふじやん)。
しかもその初舞台は、大泉らがかつて所属していた【劇団イナダ組】の新作。さらにほぼ主役級だった。
それで勢いがついたのか、藤村Dは呑みの席でミスター(鈴井)に「俺を出せ、主役級で出せ」とオファー。
ミスターが主宰する【OOPARTS】の約2年ぶりの新作舞台【SHIP IN A BOTTLE】に船長役で出演する事となった。
この出演はHTBの仕事の一部として計算されているらしく、嬉野D曰く「日本で唯一全国ツアーをするサラリーマン」。
……ただしこの大泉ロンパにおいては、時間軸が止まっているため、上記の情報は大泉は知らない。
モノクマ「そんな話いつしましたっけ!?」
葉隠「茶化すな!」
大泉(しん、と静寂がその場を支配した)
大泉(らしからぬ大声のせいだった)
葉隠「………やっぱり、オメーら……グル、なんだろ……?なぁ、もう……いいって」
霧切「………」
十神「………ふん」
葉隠「あ?」
十神「これだからバカは嫌いなんだ、そこでずっと思考停止していろ、バカ」
葉隠「んなっ……」
十神「だが」
大神「………」
十神「大神……事と次第によっては、お前を信用する事はもう出来ない」
朝日奈「………さ、さくらちゃん、言ってやってよ………違うよって、嘘だって、そんなの───」
145:
大神「もうよい、朝日奈」
朝日奈「………え?」
146:
大神「いつか必ずお主らには告げねばならぬと思っていて、長引いてしまった」
大神「ならば、今がその時。我はお主らにはその事実を伝えねばならん」
十神「やましい事がある、と言う事だな?」
大神「そうだ」
苗木「そうだ、って……」
大和田「んじゃあ、大神…オメェさっきの…」
大神「ああ」
朝日奈「さくらちゃん、もういいよ!そんな事言わなくても……」
大神「我はモノクマと内通していた」
苗木「………!」
十神「…そうか」
霧切「なるほどね」
朝日奈「……そん、な……」
不二咲「大神さんが…?」
葉隠「やっぱり、やっぱりそうじゃねぇか……!」
大神「だが、我はもう決めた」
大神「あやつの思い通りにはならん……とな」
モノクマ「いいご身分だよねぇ。今まではこんな顔してボクの味方のフリしてたのに」
モノクマ「此の期に及んでこれだよ。だから今回は、内通者って事をバラしてみましたー!」
147:
大神「誹られるのは、承知だ」
翔「うんうん、まーそうよねぇ。テメーでやましい事して綺麗に片付くわきゃねーっつーの」
大神「それでも我は、守りたくなったのだ」
大泉「…それがあの時の言葉ってわけかい?」
不二咲「あの時……?」
大泉「ああ、大神さん……この場が心地よくなってる、って言ったよな?あれは……」
大神「事実だ。モノクマの言を守る気が、なくなった」
霧切「それは今まで全く事件を起こさなかった事からも証明出来るわ。つまり」
苗木「大神さんは、嘘は言ってない」
大泉「……ああ、それに俺も助けられてるしな」
苗木「どういう事ですか?」
大泉「ちょっと色々ね。それを考えりゃ大神さんの言ってる事ぁ分かるけど…」
葉隠「………だからって信用出来るかよ」
霧切「あなたの気持ちも分かるわ」
葉隠「分かってねぇ!」
不二咲「一度落ち着こうよぉ、そんな、声を張り上げても…」
セレス「…落ち着いてどうなりますの?」
江ノ島「どっちでもいいよ、マジうざ…」
朝日奈「江ノ島ちゃんっ!」
江ノ島「やったかやってないかじゃないっしょ。今までアタシらに黙ってモノクマと繋がってたってのが問題だし」
苗木「江ノ島さん、待って…」
江ノ島「少なくとも、アタシはどうかと思うね。あんだけ仲間ヅラしといてそれ?」
苗木「仲間ヅラなんかじゃない、大神さんは仲間だよ!ここから脱出しようって考えてる仲間…」
葉隠「なかま?」
148:
葉隠「じゃあなんでそんな事する必要があった?」
苗木「それ、は……」
葉隠「一番仲良い朝日奈っちにすら言ってねぇんだぞ、オーガは」
十神「言えるわけないだろう、バカが」
葉隠「バカバカうるせぇ!」
葉隠「そんな、ヤバい隠し事してたやつを…、今までずっとスパイだった奴を、今までも信用出来たから今度も信用しろって?」
翔「ゲラゲラゲラ!修羅場なうwww」
山田「笑ってる場合ですか!?」
舞園「言ってる事は分かります。でも、疑ったってどうしようもないでしょう?」
葉隠「俺の事は疑ってたろ?」
舞園「それは!」
セレス「………」
石丸「あ、あの時は死人が出たと思ったから…」
葉隠「逆に聞くけど、じゃあオメーらは誰かが死ぬまで仲良しごっこのつもりか?誰も疑わねぇんか?」
不二咲「やめようよぉ……どうしてこうなるの……?」ぐすっ
葉隠「………俺、オメーらも信用なんねぇよ…なんでそんな簡単に信用出来るんだよ………」
葉隠「オメーらは騙されてたんだぞ…オメーらの、その人の良さに漬け込まれてたんだぞ…」
葉隠「…なんで嘘ついてるそいつが許されるんだよ、なぁ」
149:
大泉「葉隠……」
葉隠「………っ………」
葉隠「………部屋、戻るわ」
霧切「待って、まだ話が───」
葉隠「したくねぇ」
十神「その程度の知能しかないのか?もっとましな事を言ってみろ」
苗木「十神クン!」
葉隠「うるせぇ!なんだよ、なんで……くそっ!」
すたすた
霧切「待っ…」
がしっ
霧切「っ…」
大神「良い」
霧切「……だけどこのままじゃ、勘違いが……」
大神「原因は我だ…我が責任を取る」
大泉(止まらない、止まれない、止める事は出来ない)
大泉(……仮に今ここで葉隠を止めてどうなる?あいつは納得するか?いや、しない)
大泉(ならどうする?今は行かせるしかねぇわなぁ)
朝日奈「ひどいよ……葉隠、なんでさくらちゃんを信用してくれないの……」
セレス「種を蒔いた私が言うべきではありませんが……まぁ、今は無理でしょうね」
セレス「モノクマさんは…ひいては黒幕さんは、これも計算していたのでは?」
モノクマ「なんの…… 話かね?」
十神「生徒間の対立、か」
霧切「セレスさんに騙された直後の葉隠君ですもの、大神さんの裏切りを知ればひどく傷付く」
霧切「……それとも焦ったの?大泉さんがあまりにも宥めるのが早かったから?」
大和田「あ?宥める?」
大泉「あー………あれな………」
150:
大泉(そうか、と思った。このタイミングでっつーのはおかしすぎんだ)
大泉(あの時俺と葉隠は、監視カメラのある自室で飲み明かした。モノクマが見ようと思えば見れる)
大泉(だからこそ、だからこそ大神と葉隠をピンポイントで狙い撃つ必要があった)
大泉(だからこそ、今このタイミングで言うしかなかった)
大泉(立ち直ってたら一巻の終わりだからな)
大泉「まぁ、あれ見てりゃ焦るわなぁ。いつかおめぇを東京湾に沈めてやるって話してたから」
霧切「そんな話しましたっけ?」
モノクマ「そんな話してたの?!」
大泉「あ、支笏湖だったかい?」
モノクマ「どっちでもいいよ?って言うか沈めんなよ!?」
※Tips…【支笏湖】
北海道千歳市のカルデラ湖であり、【支笏洞爺国立公園】に属する日本最北の不凍湖。
暖かい水が湖底に残るため、水温が下がりにくく凍りにくいと言われる。またその水は透明度が高く、水質調査で何度も日本一になっている。
名前の由来は「シ・コッ」。アイヌ語で「大きな窪地」と言う意味を持ち、窪地とは千歳川が削った谷の事。
アイヌ民族が呼ぶ時は【シコツ・トー】、改まった時は【シコテムコ・エアン・パラト】(シコツ川水源、そこにある広い湖)と讃えた。
なお千歳市を含む「シ・コッ」と呼ばれた地帯は日本語で「死骨」に通ずるとされ、1802年に現在の名に改名している。
大泉「ちなみに支笏湖の底に骨が埋まってるから死骨湖ってのは嘘な」
モノクマ「そうなのかー!………じゃないよ!」
モノクマ「そうやって議題を先延ばしてもなんにも変わらないんだからね?大泉クン?」
大泉「うるせぇんだよこの!おめぇがこっちに口出しすんな!」
大神「………」
モノクマ「ま、せいぜい疑い合いなよ」
十神「このタイミングで他人を疑うバカは葉隠だけだ、図に乗るなよ」
モノクマ「は?なんでそんな余裕そうなの?」
151:
モノクマ「ボク、内通者はひとりなんて言ってないけど?」
152:
苗木「───!?」
朝日奈「は………?」
霧切「どう言う事かしら?」
石丸「この中にまだ……」
翔「アンタの協力者、内通者がいるって?はっ………笑えねーわ」
セレス「面白くありませんわね、転がされているようで」
大神「……モノクマ」
モノクマ「ま、あとはどうなるか楽しみだね……んじゃ!」
大泉(それからすぐ、モノクマは去った)
大泉(人と人がすれ違うには、一瞬だけで時間は足りる)
大泉(…ある意味、見せしめだ)
大泉(大神さんは針のむしろ…誰も口にはしないが、疑われて当然だ)
大泉(疑わしきは罰せず、なんてレベル超えちゃってんだもんなぁ)
大泉(大神さんは、完全な黒だった)
大泉(でも、じゃあ、なんで俺を殺さない?)
大泉(じゃあなんで誰も殺さない?)
大泉(理由はひとつ───本人も言ったように、そうする気がなくなった)
大泉(それしかない、んだろうねぇ)
大泉(ま、だからなんだって話だけどな)
153:
ーーーーーーーーーーーーーーー
晩御飯
ーーーーーーーーーーーーーーー
154:
大泉「わかさぎ!」
※Tips…【わかさぎ】
大泉の被害者のひとつ。【釣りバカ】シリーズでよく釣っていた魚である。
基本的には釣りたてをてんぷらにして召し上がるのが非常に美味しい。基本的には。
しかし大泉はなにを思ったか、わかさぎを丸ごと酒に入れて「食前酒」と言い張ったり、刺身を作ったりした。
最終的に釣りたてのわかさぎを春野菜とともに炒めたが、油っぽすぎてふじやんがキレた。
ミスターはわかさぎ酒を吐いた。
ちなみに美味しいてんぷらも作ったが、そちらはまるまるカットされている。
大泉「………」
霧切「てんぷらですね」
大泉「………」←訝しげな表情
石丸「塩をつけて食べると美味しいぞ」
不二咲「ほんとうだぁ!」
大泉「………」ぱく
食べた
大泉「………」もぐもぐ
大泉「………美味いねぇ」
桑田「なんで肉じゃねーんだよ、肉」
石丸「好き嫌いせず食べたまえ!」
大泉「………うん、美味いねぇ」
桑田「あー、最悪エビで我慢すっから誰か焼いてくんね?」
石丸「………」食べてる
不二咲「………」食べてる
155:
山田「拙者はお代わりを」がたん
桑田「いいからエビ焼けエビ焼け!」
山田「それフラグです」
※Tips…【いいからエビ焼けエビ焼け】
安田顕の体質を変えてしまった運命の一言。
【シェフ大泉】がHTBの駐車場で、【車内でクリスマスパーティ】を開いたときの場面である。
要約すると、大泉が【辛すぎるエビチリ】を作ったせいで、安田が聞いた事もないような病気にかかった。
以来安田はエビアレルギーである。
その後の流れはご存知の方もいるだろうが、ふじやんが始末書書いた。
大泉「エビ食べたいのかい?」
桑田「え?」
大泉「エビが食いたいのかい?」
桑田「あー、エビ」
大泉「エビチリ作ろうか?」がたん
霧切「」!
大和田「」!!
霧切「絶対にやめてください!」
大和田「殺人犯すつもりかよ!?」
大泉「………ひどいねぇ君達………」
大泉「………」←座った
桑田「お、おう……」
不二咲「………」
十神「………エビか………」
156:
ーーーーーーーーーーーーーーー
翌日
ーーーーーーーーーーーーーーー
◆18日目朝
舞園「………大神さん、来ませんね」
大泉「うん………」
舞園「…葉隠君も、会いませんね」
大泉「ああ………」
舞園「………」
大泉「………」
十神「俺が見誤った。あいつらが仲違いしたせいのがまさか、全員の士気にも影響するとはな」
大泉「………」
十神「だが俺は、やはり大神を信用してやる事は出来ん」
朝日奈「………!」
十神「お前達のためなんだ」
朝日奈「なんにも分かってない……」
舞園「………」
朝日奈「さくらちゃんだって女の子なんだよ、ひとりの……人間なんだよ」
大泉「………」
朝日奈「もうモノクマの言う事なんか聞かないって言ってたじゃん……今までも大丈夫だったじゃん……」
朝日奈「なんで、信用してあげないの…?」
大泉「………おめぇにも、同じ言葉を聞かせてやりたいね、俺は」
朝日奈「はぁっ!?」
十神「とにかく、今は俺達が揉めている場合じゃ」
朝日奈「……もう、いい。しらない」
舞園「待ってください、そんなのって!」
朝日奈「───いなくなっちゃえばいいのに」
大泉「朝日奈?」
朝日奈「みんな、みんないなくなっちゃえばいいのに」
がたんっ
大泉「おい、朝日奈!」
朝日奈「………!」
だっだっだっ…
157:
大泉(これさぁ、俺でなんとか出来るのかい?)
大泉(一体どうしろってんだ)
大泉(そんな俺に、どうしようもない俺に天使が舞い降りたのは───)
霧切「閃いたわ」
大泉「ん?なにが?」
霧切「大神さんも朝日奈さんも葉隠君も、団結出来る方法」
大泉(その日の、夕方だった)
霧切「………正直、博打みたいなものだけど、でも」
霧切「もうこれしかない……!」
大泉「……一応、聞いてもいいかい?それ」
霧切「ええ……こう言う内容なんですけど…」
大泉「………」
霧切「───、──────」
大泉「お前……頭おかしいんじゃねぇの……?」
158:
ーーーーーーーーーーーーーーー
葉隠さん
ーーーーーーーーーーーーーーー
葉隠「………?」
葉隠「っ……、ちっ!なんで…」
葉隠「くそっ、くそっ…!こんなもん見ても意味ねぇ!」
葉隠「なんで俺が………」
葉隠「……オーガをさしてんだ……」
葉隠「………あー、もう寝よ………」
…ぐぅ
葉隠「………つーか、寝てばっか、か」
葉隠「…はぁ……」
葉隠「………」
葉隠「ほんとは……分かってんだよ……俺が情けねぇなんて……」
葉隠「………」
ーーーーーーーーーーーーーーー
数時間後
ーーーーーーーーーーーーーーー
159:
葉隠(………さてオメーらに質問がひとつある)
葉隠(目が覚めた時、見た事もない部屋にいるってのは、こらぁ拉致だよな。拉致)
葉隠(じゃあ拉致された状態の俺が、さらに狭い部屋に詰められていたら、そられはなんだ監禁か?)
葉隠(拉致監禁!?おいおい一昔前のどうでしょうじゃねーか)
葉隠(と思ったがこれは違うな)
『よーし!準備出来たね?それじゃあ始めるよー!』
葉隠(………ありのまま起こった事を話そうッ!『部屋で寝て起きたら、いつの間にか知らない部屋に閉じ込められていた』)
葉隠(何を言ってるか分からねーと思うが俺にも分からねー…超能力とか絶望とかそんなチャチなもんじゃねぇ…)
葉隠(もっと恐ろしいものの片鱗を味わった……いや、味わってるんだ)
葉隠(なんてったって、これは)
『ではでは───』
『24時間以内に24個のミッションをクリアして、葉隠クンを助けてあげましょー!』
葉隠「………はぁ?」
『ゼツボウ24ー!スタートー!』
葉隠(…バラエティだ)
160:
ーーーーーーーーーーーーーーー
Chapter4
コーリング・コーリング・ユー
非日常編
ーーーーーーーーーーーーーーー
174:
大泉「セレスさあん、誕生日おめでとうござぁいまぁす」
セレス「うふふ、ありがとうございます」
大泉「と言うわけで僕がだぁ、君にぃ、とっても美味しいケーキを作ってきましたよぉ」
───数分後
セレス「」
大泉「ち、違うんだって!俺まじでやってない!やってねぇんだってっ!俺がケーキ作れるわけないっしょや!だから」
大泉「その、子猫ちゃんに手伝ってもらってぇ!そんでちゃんと分量測ってつくったって!これはひでぇよ!」
葉隠「プラシーボ効果か……」
霧切「大泉作と聞いただけでまずく感じるのね…」
十神「興味深いな…」
と言うわけでセレスっちおめでとさん。
では、ギリギリで書き終わって相変わらず推敲しながら投下する本編をお楽しみください。
175:
霧切「閃いたわ」
霧切「大神さんも朝日奈さんも葉隠君も、全員団結出来る方法…!」
大泉(今考えりゃ、この時にもう少し冷静になれればよかったのだ)
大泉(俺も子猫ちゃんも、だ。こういう時に子猫ちゃんが言い出す策がおかしい事は、今の俺には予測出来たんだから)
大泉「一応聞いていいかい?」
大泉(だからこそ)
大泉(なーんかいやな予感がして、声を振り絞った)
霧切「ええ!ハナタレ24です!」
大泉「おめぇ頭おかしいんじゃねぇの?」
大泉(俺は初めてこの女を張り倒してやろうかと思った)
※Tips…【ハナタレ24】
【ハナタレナックス】で2009年頃によく放送されていたシリーズ。
メンバー5人のうち誰かが拉致され、部屋の一室に拘束される。それを2手に分かれて救出すると言うもの。
救出には【24分以内のミッションクリア】が必須であり、ミッションはアトランダムな様々なジャンルで出される。
救出出来ないとメンバーが水風船でびしょ濡れになる。が、救出出来た事は一度もない。そう、一度もない。
大抵は二手に分かれたチームがミッションそっちのけで遊び始め、囚われたメンバーは忘れられる運命にある。
霧切「任せてください、策があります」
大泉「いや、いやいやいやいやぁ!策とかじゃねぇじゃん!?」
霧切「終わりよければ全て良しと言います!どうでしようのラストランみたいなものです!」
大泉「いや確かにあれはいい最後だったけどね!?」
霧切「大丈夫です!」
大泉(けれど、そう言われれば)
大泉(なぜだか俺は安心してしまう)
大泉(………どんなに滑稽でも、どんなに無茶苦茶でも)
大泉(俺達は確かに、この女の策で全員生き残ってきたのだったんだから)
176:
ーーーーーーーーーーーーーーー
それからしばらく
ーーーーーーーーーーーーーーー
◆体育館
苗木「ええっと、なんでボクは呼ばれ……」
霧切「証人よ。それはそうと…」
霧切「モノクマ!話があるわ!」
「ん??聞こえんなぁ??」
どひゅーんっ
モノクマ「で、何?」
苗木「随分ドライだな…と言うか聞こえてたんじゃないか!」
モノクマ「ボクのゴーストライターが囁いたから……」
苗木「それギリギリアウトだぞ!」
霧切「ねぇ、モノクマ。提案があるの」
モノクマ「……はぁ、なんだい霧切さん?ボクぁ君達が殺し合い始めないから退屈で退屈で……」
霧切「ゲームをしたいのだけれど」
モノクマ「あの、話聞いてた?」
霧切「聞いてなかったわ」
モノクマ「なんだ、聞いてなかったのか……って聞けよ!処すよ!罰として処すよ!?」
霧切「学園長なんでしょ、モノクマ?少し余裕を持って、まず私の話を聞かない?」
苗木(霧切さんがモノクマを挑発している…だと…)
モノクマ「………はぁ、分かった分かった。で?」
霧切「ええ。この学園生活も長くなって来て、みんなダレてきた。だから、これを機にゲームをしたいの」
霧切「ハナタレ24ならぬゼツボウ24……どう?ゲームコーナーは受けがいいと思うわよ?」
苗木「霧切さん、何言って…」
モノクマ「そんな事してボクに何の得があるんだい?」
霧切「むしろ得しかないはずよ!」びしっ
モノクマ「」!?
モノクマ(………まさかついに気付いたのか、霧切さん)
苗木「ど、どういう事?」
177:
霧切「疑問に思った事があったの」
霧切「………なぜ監視カメラは、あらゆる場所に設置されているのか」
霧切「なぜ大浴場にだけはないのか」
モノクマ(こいつやっぱ鋭いなー、消しとけばよかった)
霧切「きっと大浴場の映像は使えないのよ……」
霧切「モザイク処理が大変だから」にやぁ
モノクマ(……ん?モザイク?ああいや、確かにそうだけど、でもモザイク処理なんて出来……)
モノクマ(もしかして霧切さん、変なことを……いや、まだだ、まだ慌てるような時間ではない)
霧切「そしてこう結論づけたわ……」
霧切「モノクマ、あなたは」
霧切「この学園生活を」
モノクマ(いやぁ…しかしほぼノーヒントなのにそこまで分かってるんだ、やっぱすごいな霧切さん)
霧切「録画・編集してパッケージ化し、通信販売しようとしているわね!」びしっ
モノクマ「………あー」
モノクマ(ただし斜め上に飛んで行ったけど)
苗木「え?」
霧切「私達は入学式の段階で、誓約書にサインをしていない……つまり重大な契約違反じゃないかしら」
霧切「そんな事しても無駄よ、必ずオフィスキューに通報するわ」
モノクマ「」
霧切「通報されたくなくば私の提案を飲む事ね」どやぁ
モノクマ「」
苗木「霧切さん?そんな訳ないと思うけど…」
霧切「あら、あなたは何も思わないの?今までの自分の日常をDVDに纏められてチャプタータイトルまで付けられてるのよ!」
霧切「それでいいの、あなた?」
苗木「いや、あの……」
霧切「きっとこの後編集作業されて、DVDボックスまで作られた挙句ロッピーで予約販売するのよ!」びしっ
※Tips…【ロッピー】
コンビニエンスストア【ローソン】に置いてある、複合機。
コンサートチケットの発券や、カードのポイントを使った引換券の発行、ウェブマネーの購入などが出来る。
その中には【水曜どうでしょうDVDの予約】と言う、おおよそどうでしょうバカ共のための機能もある。
なおローソンは【青屋敷】、DVD発売日にローソンに行く事を【討ち入り】と呼ぶのがどうバカのしきたり。
178:
モノクマ「ちげぇよ!な事ボクがするわけねーだろ!!」
霧切「ふーん、違うんだ」ニアァ
モノクマ「こいつ、ぬけぬけと……いやそうじゃなくって!」
霧切「とにかく私の提案を飲んだ方がいいんじゃないかしら、モノクマ?あなたのやっている事が事実なら」
霧切「【数字】は無視出来ないわよね……?」
苗木「数字?」
モノクマ「………」
モノクマ(こいつやっぱ気付いてんじゃねぇのか?)
霧切「それに……あなたにとっても悪い提案じゃない」
霧切「一番最後にどんでん返しがあるようにしておけばいいのよ」
モノクマ「………え?」
苗木「………霧切さん?」
霧切「………」
モノクマ「わ、分かった、分かったから…話は聞くだけ聞いてあげるよ。それで?」
霧切「ええ───」
苗木(それからしばらくモノクマと霧切さんは、打ち合わせをして)
霧切「どう?この最後のミッション、刺激的じゃないかしら」
モノクマ「いいねぇ…葉隠クンが大神さんをねぇ……」
苗木「え?」
霧切「あとのお楽しみよ」
179:
ーーーーーーーーーーーーーーー
それから数時間後
葉隠部屋の前
ーーーーーーーーーーーーーーー
大泉「おwwはwwよwwうwwごwwざwwいwwまwwすww(小声)」
霧切「キャプテン大泉…まさか生で見られるなんて…」ぐすっ
苗木「なんで泣いてるの霧切さん!?」
※Tips…【キャプテン大泉】
【ハナタレナックス】の名物キャラのひとりにして、大泉の代表キャラのひとつでもある(他には【ハヤシT】【滝沢先生】など)。
沖縄ロケの定番である寝起きドッキリで必ず現れ、メンバーに対し【ハッカスプレーをかける】【水と思わせ泡盛を飲ませる】
【メンバーの両親からビデオレターをもらう】【って言うかもう現地に父親連れてくる(音尾)】などの悪行を行った。
戸次は「もし大泉に寝起きドッキリ仕掛けられるなら、寝たままプールに叩き込みたい」と言ってしまった故に、
逆に自分が寝ているところをスタッフに運ばれ、そのままプールに叩き込まれた事がある。
かなりの迷惑キャラだが、現在はほとんど見られず、沖縄ロケにも登場しなくなってしまった。再登場が望まれる。
大泉「と言うわけでこれから葉隠に寝起きドッキリを仕掛けます」
苗木「………え?えええ??」
霧切「ちなみにこれから彼を4階の学園長室前まで連れて行くわ。本当は中に入りたいけど、そこは我慢よ」
苗木「どこから質問したらいい?」
霧切「質問は受け付けないわ」
大泉「ってぇかね?なんでぼかぁこんな事させられてるんだい?ねぇ霧切さん?」
霧切「そう言わないでください、大泉さん。これで全員が救われるんです、たぶん」
ーーーーーーーーーーーーーーー
たぶん
ーーーーーーーーーーーーーーー
大泉「………ぉおい、いま君たぶんって言わなかったかいたぶんって?」
霧切「たぶんって言ったらたぶんなんですよ、仕方がありません」
大泉「開き直ってんじゃねぇよこの!」
霧切「これも全て平和のため!」キリギリッ
苗木「………どこまで本気なの?」
霧切「いつも本気よ?私はね」
苗木「ほんとに?」
霧切「大丈夫よ。上手く行けば、全員の結束力が高まるわ」
180:
ーーーーーーーーーーーーーーー
そして今
18日目
18:00
ーーーーーーーーーーーーーーー
『ゼツボウ24ー!スタート!!』
葉隠「」
葉隠「………は?」
葉隠(ここはどこわたしはだれ状態なんですけどー!?)
霧切「さぁ行くわよみんな!葉隠君を助けなきゃ!!」←満面の笑みを浮かべている
苗木「」
十神「またお前何かしたのか……」
大泉「俺ぁ何も言えんよ」
セレス「またすごいいい笑顔ですわね」
苗木「ボク、霧切さんが分からなくなってきました…」
181:
ーーーーーーーーーーーーーーー
ゼツボウ24
スタート
(ずどーん)←爆発のSE
ーーーーーーーーーーーーーーー
182:
◆寄宿舎・食堂
十神「……ルール説明だけでも…頭が痛くなるな」
江ノ島「そもそもなんで葉隠が捕まってるわけ?意味がわかんないんだけど」
大神「これもまた我のせいか」
苗木「合ってるけど違う!」
腐川「つまりなに…全員で一致団結して葉隠を助けろって?なんでまたそんな面倒くさい事を…」
石丸「だが僕達が救わなければ彼は死んでしまうのだぞ!」
桑田「……けどよ、オーガって内通してたんだろ?オレらの邪魔とかしてくんじゃ……」
朝日奈「桑田っ!!」
大神「いいのだ朝日奈、そう言われても致し方がないのだからな」
朝日奈「でもっ!」
大神「我は行動で示す……モノクマとの縁は断ち切った事を」
大泉「んで、さっそくだけど…どうするんだい?」
霧切「手分けしましょう。幾つかのグループに分けるわ」
霧切「………ここに24枚のカードがある。そのうちの一枚は大神さん、あなたが持っていて」す
大神「む?何故?」
霧切「とりあえず今はいいから!」す
苗木「もしかしてそれって……」
霧切「」ぎろっ
苗木「」
不二咲「ええと…それで?」
霧切「ミッションは24時間で24個。だから、得手・不得手を考えて振り分けた方がいい」
大和田「なるほどな。挑戦するミッションが決まってから人を振るっつってんだろ?」
霧切「あら、賢くなったわね大和田君」
大和田「それほどでもねぇよ」
大神「褒められてはおらんと思うが……」
十神「べらべらと話している場合か?さっさと始めろ、霧切」
霧切「ええ。じゃあ……朝日奈さん、一枚引いて」
朝日奈「なんで私!?」
石丸「引かないなら僕が引くぞ!」
朝日奈「分かった分かった!引くから……」
183:
霧切「なんて書いてあるのか、読んでもらえないかしら」
朝日奈「えーっとね……」
ーーーーーーーーーーーーーーー
第一のミッション
あつあつおでんをたべきれ
ーーーーーーーーーーーーーーー
朝日奈「」
霧切「………大和田君、大神さん…あと私が行くわ」
石丸「あつあつのおでんか!時期が外れているが仕方があるまいっ!ふんばれ兄弟!」
大和田「お、おう、任せとけ!」ひくひく
※注
北海道はもう雪が積もりましたが、当SSはまだ夏前とかです。
腐川「一瞬顔が引きつったの見逃さなかったわよ」
十神「3人?それで足りるのか」
霧切「もうひとつのミッションが時間がかかる可能性があるでしょ?それならこちらは最小限でいいわ」
大神「場所はどこだ?」
霧切「厨房ね。そこにあつあつおでんが準備されてるみたいよ」
大泉「っつーかなんでミッション全部ひらがなよ」
霧切「大方、読むのに時間をかけさせるためでしょう」
朝日奈「えと、…ほんとにやるの?霧切ちゃん」
霧切「やるわ……私達が行くその間にもう一枚引いて、石丸君」
石丸「うむ!」
ーーーーーーーーーーーーーーー
第二の選択
ーーーーーーーーーーーーーーー
184:
桑田「つかさ、今思ったんだけど、結局全部やんのになんで一枚ずつ選んでんの?」
苗木「」!
霧切「ルールだからよ」
桑田「る、ルール?」
霧切「そうよ…そう言うルールなの」
桑田「そういやオレらまともにルール聞いてn」
霧切「なに?文句があるの?」
大泉「いや文句とかじゃなくってだねぇ」
霧切「黙ってやりなさいよ!」びしっ
大泉「………ぉお?!www」
桑田「いやいやいやいやいや」
石丸「よぉし引いたぞ!」
大泉「空気読めよ石丸ぅ!」ばしっ
ーーーーーーーーーーーーーーー
ミッション
ーーーーーーーーーーーーーーー
石丸「ドミノ倒しだ」
だんだんっ(緊迫した感じのSE)
ーーーーーーーーーーーーーーー
どみのをすべてならべてたおせ
ーーーーーーーーーーーーーーー
腐川「ドミノ……倒し…」
十神「残った全員体育館へ、ドミノをさっさと片付けるぞ」くるっ
腐川「はい白夜様」だっしゅ
江ノ島「ちゃっちゃと終わらせよー」
桑田「ちょっ……待っ……、………あああ分かったやってやるから!」
185:
ーーーーーーーーーーーーーーー
ドミノ倒しスタート
ーーーーーーーーーーーーーーー
186:
(だだっぴろい体育館にたくさんのドミノが置いてある)
(溜息をついたり肩を落としたりする者もいるが、すぐに作業に取り掛かる)
………
………
………
(黙々とドミノを並べる生徒達)
(納得が行かないと言った様子で桑田が首をひねっている…)
………
………
………
何も起きない………
………
大泉「絵面が地味だなぁ……」
山田「熱々おでんの方が画的には派手ですな」
舞園「おでん食べたいんですか?」
大泉「………」
山田「………いや」
舞園「………」
山田「………」
桑田「………ふぁ………」
<ガシャーッ
桑田「あ、っべ」
大泉「桑田ァ!!」だっしゅ
ーーーーーーーーーーーーーーー
厨房
ーーーーーーーーーーーーーーー
大和田「っ…www だから言っただろ…がんもどきはあぶねぇって……www」
大神「ぬぅーっ!ぬぅぅーっ!!」がくがく
霧切「頑張って大神さん!」
大神「ごはっ……!」どさぁ
霧切「おwww………大神さん………www」
187:
ーーーーーーーーーーーーーーー
数時間後
ーーーーーーーーーーーーーーー
石丸「………」
とん
ぱたぱたぱたぱた
ぱたぱたぱたぱた
ぱたぱたぱたぱた……
かっしゃーん
朝日奈「やったぁっ!」ぴょいん
大泉「人間ねぇやりゃあ出来るんだよやりゃあよぉ」
桑田「だーっ、疲れた!終わんねぇかと思ったぜ…」ばたん
苗木「こんなのがあと22こもあるの……?」
腐川「も、もうあたし帰りたい…」
舞園「大丈夫ですっ!ちゃんとやれば終わりますよ!」
セレス(………付け爪?)ひょい
江ノ島(やべ、付け爪剥がれた)
霧切「───こちらも終わったようね」
苗木「霧切さん!」
霧切「休んでる暇はないわよ、次に行きましょう」すっ
ーーーーーーーーーーーーーーー
それではここからは
ダイジェストでどうぞ
ーーーーーーーーーーーーーーー
188:
?マシュマロキャッチ
ひゅうう
桑田「ほっ!」
すとーん(真横に落ちるマシュマロ)
桑田「………www」←うつむいて苦笑いしてる
腐川「…っ」すぽ
大泉「オォーッ!?」
江ノ島「意外すぎるんだけど!?」
腐川「………まずいわね」もぐもぐ
?ゴルフパット入れ
ころんっ
セレス「ま、この程度はギャンブラーとしては当然ですわね」にっこり
大泉「優秀!君達優秀!」ぱちぱち
霧切「どんどん行きましょう!」
?ボーリング
十神「慌てるな、まだスプリットになっただけだ!」
朝日奈「スプリット作ったの十神じゃん!」
大泉「スペア取りゃーいいんだろう?僕がさぁ」くいっ
苗木「いや、そう簡単に言いますけど……」
霧切「大丈夫よ、あの人は」
苗木「え?」
かこーんっ
大泉「ぃよぉーしっ!」
「「うぉおぉぉぉっ!!」」
大和田「すげぇ……マジで取りやがった……?」
大泉「まぁほら、僕がこのくらい出来なきゃハンデにならんでしょ?」
江ノ島「なんのハンデだし?」
?射的
ったーん
江ノ島(あ、成功しちゃった)
セレス「あらお上手」ぱちぱち
?知恵の輪
石丸「ぬぉぉぉぉ!!」がきがきがき
ちゃりーん
石丸「よし!取れたぞ!やはり人間やれば出来る!」
不二咲「すごい顔してたよ…今…」
189:
ーーーーーーーーーーーーーーー
その頃
ーーーーーーーーーーーーーーー
葉隠「………つーかなんなんこの部屋………」
葉隠「……」
葉隠「……」
葉隠「………んんん!!」がちがちがちがち
でれない
葉隠「うおっ、鍵ぃ?………外から鍵かかってんのか?…っと」
どんっ
葉隠「なんだこの箱……」
葉隠「………」
葉隠「………はー……」がしがしがし
葉隠「………ふぁ………」
暇だった
190:
ーーーーーーーーーーーーーーー
?
ーーーーーーーーーーーーーーー
不二咲「……ええと、ダンクシュートを決めろ?」
腐川「だ、ダンクシュート!?」
大神「我が行こう」すくっ
山田「大神さくら殿が奮戦しておりますな」
腐川「…そ、そりゃ大神は…自分の事責めてるから、ここでもう裏切らないって見せたいんでしょうけど…」
大泉「もう全部大神さんでいいんじゃねぇかな?」
朝日奈「ちょっと大泉!それは私が許さないんだから!」
大神「気にするな朝日奈、我にはやるべき理由がある」
朝日奈「いや、そうかもしれないけd」
大神「ぬぅおぉぉぉお!!」だだだだだ
大泉「っはっはっはっは!」←崩れ落ちた
だーんっ
ーーーーーーーーーーーーーーー
(ナレーション:藤村忠寿)
ここまで、順調にミッションを攻略してきた大泉さん達。
続く9番:紐釣りパン食い、10番:ひらひら紙キャッチ、11番:間違い探しと順調にクリア。
残すはあと13ミッションとなった。
非常に快調に飛ばす大泉さん達であったが、既に時間は22時を回っており、
また、大神さんをはじめメンバーにも疲れの色が見え始めていた───
さらに石丸さんの「良い子はもう寝る時間である」と言う主張から意見は対立。
ここに来て、メンバーの結束が今……敗れようとしていた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
191:
ーーーーーーーーーーーーーーー
22:55
希望ヶ峰学園・校舎1階
体育館
ーーーーーーーーーーーーーーー
大泉「うん、今日のところはここで切り上げて、明日にしねぇかい?」
十神「この程度で終わらせるのか?もし失敗すれば葉隠が死ぬんだろう?……いいのか、大泉」
大泉「よかねぇよ?よかねぇから寝ないかい?って言ってんのさ。もうみんな眠いだろう?」
朝日奈「私はまだ行けるけど、そもそも考えたらこれ葉隠のためなんだよね……」
舞園「ひとひとり助けるのはどれだけ大変か、私達に教えてくれてるんですよ。モノクマさんは」
大泉「……それは違うんでない?」
大和田「あー…で、どうすんだよ?まだやれるっつー意見もあんぞ」
大泉「いや、時間も時間だから。今日は一回みんなで寝てね」
石丸「そうだぞ!メシより宿だ!」
大泉「そうそうwメシより宿………なんで知ってんの?」
※Tips…【メシより宿】
【ヨーロッパ・リベンジ】で生まれた格言。
メルヘン街道を走り、途中で小ネタを挟みながらも、いばら姫のモデルにもなった【ザハブルグ城】で食事する事になったどうでしょう班。
レストランに入ったのが夜の8時、食事を始めて1時間半経過してもメインが来ないが、それ以上に宿を取っていなかった。
結局食事が終わったのは10時50分。そこから宿を探すもどこも埋まっていて泊まれない中、藤村Dは「12時までに宿が見つからなければ野宿」と宣言する。
宿を探す車中、この事件の原因が大泉と嬉野Dであり、彼らが宿よりメシを優先したがゆえにこうなった事が判明。
宿が取れない事態を前もって予測したD陣だったが、持ってきたテントは2人分。しかも大泉は(いつも通り騙されたため)軽装しか持っていない。
どこにもない空き部屋、迫る時間。そして時計が12時を指し、藤村忠寿はその辺の道端に車を止めてこう言ったのだ。
「ここをキャンプ地とする」
これは実にシンプルながらインパクトのある名言であり、どうでミー賞名ゼリフ部門の2位を記録している(1位は【おいパイ食わねぇか】)。
その後彼らの旅の掟として、食事を取るよりまず宿を探す事が鉄則となった。
(その後【ミスターええじゃないか運動】などがあるがそれはまた別の話)
不二咲「眠いと集中出来ないもんねぇ」
江ノ島「賛成ー、もうだるくてさ。寝よ寝よ」
192:
大和田「………宿はあるだろ」
ーーーーーーーーーーーーーーー
え?
ーーーーーーーーーーーーーーー
石丸「………はっ!そうだった!」
霧切「寄宿舎って事ね」
十神「大和田に気付かされてどうする、馬鹿が」
大和田「それほどでもねぇよ」
桑田「その天丼意味ねーから!」
※Tips…【天丼】
業界用語。主にお笑い芸人のネタに用いる。
同じ事で複数回の笑いを取る事を指す言葉。
その由来は天丼に海老天が2本並んで乗っている事から、「同じものを何度も食べられる」事を指していると言われている。
ーーーーーーーーーーーーーーー
その頃
ーーーーーーーーーーーーーーー
葉隠「………Zzz」
もう寝てた
<ブーッ
ーーーーーーーーーーーーーーー
深夜
ーーーーーーーーーーーーーーー
霧切「頼むわ、苗木君」
苗木「………うん、行ってくるよ」
『おねがいするね、苗木君…』
苗木「………これで、もしかしたら………」
193:
ーーーーーーーーーーーーーーー
翌日
ーーーーーーーーーーーーーーー
◆19日目 8:00
寄宿舎
石丸「タイムリミットは夕方の6時……つまり、10時間もないと言うわけだ」
石丸「と言うかもっと早く始めるはずではなかったのかね」
霧切「大泉さんが泥酔したから仕方がないのよ」
大泉「まだ泡盛が残ってるんだもなぁ」
大神「また酒盛りしていたのか…」
朝日奈「もー、バカぁ!」
十神「とにかく!次に行くぞ。あまり辛いものでなければいいが……」
霧切「じゃあ山田君、引いて?」
山田「すっかりこのルールに慣れてますなぁ」
桑田「ルールにつべこべ言っても仕方ねーし」
朝日奈「ルールあっての競技だよ」
山田「くっ、スポーツ脳め……!」
セレス「ルールを破るのもまた競技ですわ」
苗木「セレスさんは破る事前提で考えないでよ!」
大和田「ルールって校則みてーなもんだろ」
苗木「違うよ!」
大泉「ルール?そんなもんやりながら変わってくんだよ」
苗木「それもう競技じゃないです!」
山田「先が思いやられますなぁ…」
霧切「今日はまだ長いのよ。さくさくと行きましょう」
山田「………はい、引きましたぞ」
194:
ーーーーーーーーーーーーーーー
?
ーーーーーーーーーーーーーーー
お箸でお豆キャッチ
不二咲「………っ!」
からーんっ
不二咲「よかったぁ…ひとつも落とさず出来たよぉ…」
セレス「手先が器用なんですわね」
不二咲「うん、ちょっと自信あるんだぁ」
セレス「私も自信ありますわよ。どうです、今度勝負でも」
不二咲「あはは、セレスさんに勝てるかなぁ…?」
ーーーーーーーーーーーーーーー
?
ーーーーーーーーーーーーーーー
瓦割り
石丸「ズェァッ!!」ぶん
ぺきっ
石丸「ぁっ………」
………ぺきっ?
大泉「……wwwwww」
舞園「今なんか…なんかすごい音しましたけど…」
石丸「いや大丈夫、大丈夫…」
大泉「数秒前まで『なにもかも大神くんにやらせるわけには行かないだろう!』って言ってたのに…wwwww」
舞園「石丸君ちょっと見せ……wwwて……www」
石丸「だから大丈夫だと言っているではないかっ!」涙目
大泉「なんか赤くなってるwwwww」
石丸「折れてないぞ!指は全部動くから折れてはないぞ!!」涙目
※このあと結局大神さんが割りました。
195:
ーーーーーーーーーーーーーーー
?
ーーーーーーーーーーーーーーー
卓球10ラリー
十神「ふっ」こん
大泉「ほっ」こん
十神「っ……」こん
大泉「ほぉい」こん
腐川「器用ね……」
十神「まだ行けるぞ」こん
大泉「どこまで行けるかねぇ」こん
江ノ島「10往復でいいんだけど…」
霧切「楽しそうだしやらせておけば?」
苗木「ダメだよ霧切さん…」
朝日奈「って言うか全然チーム分散出来てないし…」
桑田「まぁいいんじゃね?時間まだ余裕あるっぽいしさ」
196:
ーーーーーーーーーーーーーーー
その頃
ーーーーーーーーーーーーーーー
葉隠「………監禁ってさぁこう……」
葉隠「なんつーか、こうもっと……あー、腹減った……飯来ねーんか?」
…………
………

葉隠「モノクマも見てねーのか……ご丁寧に水のボトル置くんなら飯も寄越せってーの」
葉隠「………」
葉隠「………」
ちゃりん
葉隠「………ん?」
葉隠「………なにこれ、鍵?」
なんかみつけた
葉隠「………」じー
葉隠「………」ふむふむ
葉隠「………」
葉隠「………趣味悪っ」
悪態ついてた
197:
ーーーーーーーーーーーーーーー
ダイジェスト
ーーーーーーーーーーーーーーー
?紙飛行機飛ばし
朝日奈「こんなのよく思いつくよねぇ」
大和田「………」おりおり
江ノ島「………」おりおり
大泉「………」おりおり
大神「………」おりおり
朝日奈「………誰か喋んなよ」
十神「ふっ!」ひゅーん
?ハンドベル
桑田「どうしろと」
腐川「えーと………ハンドベルで規定の曲を演奏出来ればいいみたいよ」
舞園「なるほど!」
霧切「さっそくやるわよ」
が。
りんごーんっ
石丸「む?ワントーン高いな……僕の番ではないようだ」
腐川「何回やり直すのよ……」
ーーーーーーーーーーーーーーー
(ナレーション:藤村忠寿)
ここまで順調に来ていた大泉さん達だったが、ここ16番のハンドベルで大きくブレーキ。
時間を大きくロスしてしまう事になった。
しかしそのロスをなんとか取り戻そうと、全員が奮闘。だが主に石丸さんが足を引っ張り、30分かかってようやくハンドベルを突破。
さらにその後怒涛の追い上げを見せた彼らは、息つく暇もない状態で????㉑と一気に攻略したのだった。
その勢いで大泉さんが飯をのんびり食ったせいで
時間はいよいよ16:30になった。
制限時間の24時間まであと1時間半となってしまい、葉隠さん救出のタイムリミットまで…猶予はほとんどなくなった。
ーーーーーーーーーーーーーーー
198:
ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーー
宝探し
◆プール
朝日奈「ぷはっ!」
霧切「それが宝ね」
朝日奈「なにこれ、鍵?」
十神「あっさりとクリアしたな。まだ1時間以上時間があるぞ」
ーーーーーーーーーーーーーーー
あと2つ
ーーーーーーーーーーーーーーー
霧切(………時間はまだある。ここは焦らず取り組むだけ)
霧切(いつの間にか全員が一丸となって、このゲームに取り組んでるわ)
霧切(狙いは完璧。……時間調節しながら来たけど……ここまで余裕があるなら、もう少し追い込む方がよかったかしら)
霧切(ただ問題があるとするなら、次ね)
◆4階教室
苗木「で、次は?」
霧切「以心伝心ゲーム……ですって」
霧切「ルールは簡単。当たり前すぎる問題が出るから、この中から1名選んで、その人と回答を合わせるだけ」
霧切「全員、答えはフィリップに書いてもらうわ」
舞園「………フィリップ?」
霧切「フィリップよ」
山田「外人かな?(すっとぼけ)」
霧切「紙よ!!」
※Tips…【フィリップ】
正しくはフリップである。
リーダー森崎は必ずフィリップと言い間違える。
周りから突っ込まれてもなお間違える。
不二咲「なんだぁ、それなら簡単に終わりそうだねぇ……」ほっ
ところがこれが大誤算となる───
199:
霧切「まずはこの中から1人、みんなの答えになる人を選ばないとならないのだけれど」
セレス「模範的、一般的な回答をしやすそうな人を選ぶべきですわね」
苗木「じゃあボクがその1人って言うのやるよ。自分で言うのも悲しいけど、ボク………普通だし」
大泉「………おぉ、そうだねぇ。君がいいんじゃないのか」
江ノ島「………ん」
霧切「始めましょう。ええっと、確か問題は……」
ぺらっ
Q:猫の名前と言えば?
不二咲「うわぁ…」
十神「………」さらさら
セレス「………」
ーーーーーーーーーーーーーーー
答え合わせ
ーーーーーーーーーーーーーーー
苗木「タマ!」かっ
朝日奈「違うよミケだよ!」
セレス「いいえ、違います…」
不二咲「これいきなり難しいねぇ」
大和田「猫の事なんかわかんねーな」がしがし
苗木「ちなみに霧切さんは?」
霧切「ニャンです」
大泉「お前帰って寝ろ」
※Tips…【ニャンさん】
【ベトナムラストラン】の時に同行してくれた、クラス・ガイドのサーヴァント。【ホーチミン師の歌】を歌う姿が印象的である。
ちなみに11年経った今でも指名が多いらしい。
なお「ニャンです」「お前帰って寝ろ」は、ベトナムの料理店での藤村と大泉の会話。
酔ったふじやんが何を聞かれても「ニャンです」としか答えなくなり、結果大泉が怒った。
霧切「気を取り直して次行くわよ」
200:
ーーーーーーーーーーーーーーー
(ナレーション:藤村忠寿)
以心伝心クイズ。
普通に普通すぎる苗木さんの普通の回答を予想して答えるのがこのクイズである。
しかしそもそも普通の思考回路を持たない超高校級達が、普通の人間である苗木さんの思考を予想出来るわけがなかった。
当然と言えば当然ながら、一般的な回答がほぼ決まっているような問題に対応出来るはずもなく、全員見事に撃沈。
足並みも揃わないまま、いたずらに時間だけが過ぎていった───
そのままなんと1時間以上、何も起こらないまま過ぎてしまったのである。
無情に流れる時と、どんどんすれ違うメンバー。
焦りは募り、答えはどんどん合わなくなっていく。
虚しく響く苗木さんの励ましの声。
残された時間は10分を切り、あとわずか。
クイズに挑戦している余裕もほとんどない。
このままでは葉隠さんは、ルールに則ってオシオキと言う名の処刑をされてしまう。
さすがの霧切さんにも、次第に焦りが見え始めていた…。
ーーーーーーーーーーーーーーー
201:
十神「お前達!合わせるつもりはあるのか!?」
朝日奈「あるよ!十神こそないじゃん!さっきから3問連続外してるし!」
十神「なに…?」
大神「言い争っている場合か!」
石丸「う、うむ、そうだぞ…時間も限界だ、次の問題を最後にしよう」
大泉「だね、次こそ最後になるようにしようぜ!」
大和田「苗木の考えてる事って当たんねぇもんなんだな」
舞園「………私達がちょっと遠すぎるんでしょうか…ね?」
苗木「大丈夫、絶対クリア出来るから!霧切さん、次お願い!」
霧切「………ええ」
ーーーーーーーーーーーーーーー
北海道のソウルフードと言えば?
ーーーーーーーーーーーーーーー
桑田「これはオメー、チャンス問題だろ!」
大泉「あー!」
苗木「これは行けるよみんな!」
腐川「な、何が…」
不二咲「もしかして…」
江ノ島「あー、あれ?」
苗木「せーの、でみんなの答えを見せあおう!」
朝日奈「これは自信ある!」
舞園「行きますよ!せーの!」
「「「スープカレー!」」」
※Tips…【スープカレー】
大泉が序盤で生徒達にお見舞いした料理。
みんなの苦い記憶である。
霧切「………全員一致した!」
大和田「これ意外と嬉しいぜ…」かぁぁっ
石丸「僕達は一致団結出来たのだな!」ぶわわっ
江ノ島「あー、疲れた。ちょーお腹減ったしー」
山田「テンション上がってきた」
朝日奈「やったあぁぁぁっ!」ぴょーん
202:
朝日奈「…あれ?でもこれまだ23個目だよね?」
ーーーーーーーーーーーーーーー
あとひとつ
ーーーーーーーーーーーーーーー
朝日奈「ど、どうしよ…ヤバイじゃん……」
石丸「諦めるな!まだ時間はある!」
苗木「急いで行こう!最後は!」
霧切「大神さん…あなたのカードだけよ。」
大神「………」
桑田「あ!一番最初にオーガに渡してた!」
霧切「行きましょう、あそこに…学園長室に。それまでそのカードは見ないで」
霧切「…最後のミッションはあなたと、彼がいなければ出来ないんだから」
かつかつかつかつ…
大神「………霧切」
ーーーーーーーーーーーーーーー
学園長室
ーーーーーーーーーーーーーーー
葉隠「………Zzz」
また寝てる
葉隠「………んぐ」
どんどどどんどんどんどどんどんどん
葉隠「」びくっ
葉隠「ななななななんだなんだ取り立て!?」
葉隠「ひぃぃぃまだ金はねぇっつーか返すようなもんはねーってーの!」
がちゃっ
霧切「外に鍵をかけるなんて、モノクマもかなり手の込んだ事をするわね」
葉隠「………霧切っち?」ぽかーん
霧切「とりあえず、出てきてもらえないかしら」
203:
ーーーーーーーーーーーーーーー
出た
ーーーーーーーーーーーーーーー
◆学園長室前
霧切「……あと5分。時間の余裕はないわね」
葉隠「あの、全然状況が飲み込めんのだけど」
霧切「だと思うわ。とりあえず、ひとつ……大神さん、カードを葉隠君に」
大神「…ああ」すっ
葉隠「んあ?カード?なんじゃそら」
霧切「………読んで」
葉隠「え?えーと…ミッション?……は?」
霧切「それが最後のミッション。これが出来れば私達の勝ちよ」
苗木「霧切さん!先に行かないでよーっ!」どたどたどた
葉隠「………いや、でもこれは出来ねって」
霧切「だめ。それはあなたがやるべき事なの」
大神「なんと書いてある?」
葉隠「…あー…ええと………」
葉隠「………その………」すっ
大神「なに?『はがくれがおおがみをさす』?」
霧切「勝ったわね」キリッ
葉隠「さす、って……」
霧切「ええ。あなたのいた部屋にきっと箱があったはずよ…中身を持ってきてちょうだい」
葉隠「箱?……あれの……中に?」
霧切「時間はないわ。やらなければあなたが死ぬ」
葉隠「え?え?今さらっととんでもねー事言わなか」
霧切「いいからやりなさいよ!!」びしっ
葉隠「」
204:
大神「………これも運命だな」
苗木「霧切さん!大神さ……あれ?」
朝日奈「葉隠ぇ!いつのまに!」
葉隠「………っ」
霧切「早くなさいよ!」
大泉「子猫ちゃんどうしたの、キャラおかしくねーかおい」
霧切「とにかく早く!」
葉隠「あ、ああ……箱の中な……」
(一度出てきた部屋に葉隠が引っ込む)
(先ほど蹴躓いた小さい箱の蓋を開けた)
(しかしその中身を確認した葉隠が、そのままの格好でフリーズした)
葉隠「………」
霧切「ほら、あと3分!」
大神「どうした?」
葉隠「いや、でもこれはオメー……」
霧切「ナイフでも入ってた?」
葉隠「!!」
苗木「ナイフ!?」
十神「待て、話が読めん!どうしてそうなる…!」
霧切「ほら、早く」
葉隠「でもっ、でも……」
霧切「あなたは死にたいの?」
腐川「霧切?あんた何を…」
霧切「それをやらなければあなたは死ぬの。それはもう動かない」
腐川「霧切っ!」
霧切「大丈夫!」
十神「なにがだ!?」
葉隠「これで俺がオーガを…」
朝日奈「なに?何が起きてんの?」
大泉「子猫ちゃん、あと2分!」
霧切「ほら、早くこっちに来ないと…」
葉隠「分かった、分かってっから…分かってっから…」
ぎゅっ
205:
江ノ島「………」
こつ、こつ、こつ
(部屋から葉隠が戻って来る)
(右手に何か握っている)
大泉「………葉隠?」
腐川「あ、あ、あんた何する気…」
葉隠「……まじかこれ……」ぎらっ
大泉「って、ちょっ!あれ何だい、包丁なんかじゃねーだろ!」
霧切「刃渡何センチかしらね。刺されたらひとたまりもなさそうだけど」
十神「……軍用のナイフだな…作りが頑丈だ」
朝日奈「ま、待って、葉隠はなんでナイフ持ってんの?」
霧切「ミッションのためよ」
朝日奈「へ?」
霧切「ほら早く大神さんをささないと」
朝日奈「………え………?」
山田「えー……霧切響子殿、今なんと?」
大泉「1分切ってる!!」
苗木「葉隠クンが……大神さんを……?」
霧切「ええ、さすの」
江ノ島「やらなきゃ自分が死ぬ。でもやったら相手が死ぬ……モノクマらしいね」
セレス「ここまでチームワークを試してきて、最後の最後の選択を、救われるべき対象にさせますか」
桑田「……いや、でも」
大神「良い、葉隠。我はそれを覚悟してきた」
葉隠「は……いや、覚悟とかわかんねって、俺が覚悟出来てねーし!」
霧切「大丈夫、大丈夫だから」
大泉「30秒!おいどうすんだよ葉隠ェ!!」
葉隠「……出来るわけ、ねーだろ……」
葉隠「死ぬ勇気もねーけど、誰か殺す勇気もねーよ……なんだよ、いきなりクライマックスすぎんだろ……」
葉隠「オーガにもオメーらにも悪いとは思ってっけど、俺が情けねーから迷惑かけたとは思ってっけど!」
霧切「だからなんでそんな思い詰めてるの?」
大泉「15秒!」
不二咲「そんな…だめだよぉ…!」
石丸「やめろ!やめるんだ…でもやめたら葉隠くんが死んでしまう!ああ、どうしたら!!」
206:
霧切「させば、いいのよ」
葉隠「だからそんな事!」
霧切「落ち着いて」
大泉「10秒!」
朝日奈「葉隠!あんた……さくらちゃんを……!?」ぎりっ
霧切「──────」ぼそっ
葉隠「………ああ、そう言う事か………」
大泉「5!」
葉隠「っ……、」
大泉「4!」
すっ……
大泉「3!」
葉隠「………ほれ、オーガ」
大泉「2!!」
ぴっ
大泉「1───」
葉隠「さしたぞ」
大泉「………え?」
大神「ぬ?」
葉隠「いや、だから言われた通りやったろ。俺がオーガを」
葉隠「 指 で 『 指 し た 』 ぞ ? 」
十神「………」
朝日奈「………」
石丸「………」
苗木「………」
大泉「………」
江ノ島「………」
モノクマ「………」
「「「はぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」」
207:
霧切「だって葉隠君が大神さんを『さす』、とは書いてあるけど」
霧切「何でどうするかまでは指定されていない」
霧切「じゃあどうする?答えはひとつよね。指で指せばいい」
葉隠「は、はは……なまら焦った……腰抜けたわ……」へたっ
苗木「え…?じゃなんでナイフを持って来させたの?」
霧切「演出よ」きりっ
山田「そのこだわりどんだけ!?」
霧切「…だってスリリングだったでしょ?それに───」
霧切「聞けたじゃない、彼は大神さんを殺してまで残ろうとはしなかった。それに、十分私達に申し訳なさを感じていたわ」
霧切「………私達はもっと、互いを理解し尊重すべきよ。そうでしょう?」
大神「我を許すのか、霧切」
霧切「許す許さないじゃない、あなたも元々仲間だったってだけよ」
江ノ島「………なんだそれ………」
不二咲「で、でもよかったよぉ、誰も傷つかずに終わっ」
モノクマ「ちょっと待ったーーーっ!」
苗木「あれ?モノクマ?いつからここに……」
モノクマ「こんなのクリアに含まれないよ!ナイフがあるんだからナイフでさしてよ!」
葉隠「あー、じゃこうでいいか?」
(大神の腰辺りにナイフを突っ込む葉隠)
葉隠「ほれ、ナイフ差した」
大神「おお」
モノクマ「おおじゃねーよ!!なんだそりゃ!霧切さんっ!!初めからこれをわかってて……!!」
霧切「当然じゃない」ふっ
霧切「あなたがわざわざルールをひらがなで書いてくれたからよかったわ」
モノクマ「だから!!ナイフで!!刺せよ!!!」
208:
葉隠「しゃーねぇなぁ………オーガ、悪いけどちくっとさせていいか?」
大神「うむ、覚悟は出来ている」
ぷすっ(←おへそ辺りに先っちょだけ刺した)
朝日奈「あ………葉隠っ!!」
大神「よい、朝日奈。これでお互いおあいこだ」
葉隠「じゃこれで」
モノクマ「納得出来るかぁぁぁぁっ!!こんなのだめよダメダメ!!葉隠クンは罰ゲームに決まって…」
霧切「それは違うわ!」
モノクマ「」
霧切「ルールを守ってちゃんとさしたのに?それはあなたのルールの解釈の問題じゃないかしら」
霧切「葉隠君はミッションに則って大神さんを指したわ。それに抗議するあなたのために、差したし刺したのにまだ何かあるの?」
霧切「それなら初めからしっかりと「葉隠君が大神さんをナイフで刺す」と書くべきであって、それを書かなかったのはあなたのミスよね」
霧切「自分のミスを他人のせいにするの?それで【みんなが納得するかしらね】?」
モノクマ「ぐ、ぐぐぐ、ぐぐぐっ……!」
苗木「…モノクマ、ゲームクリアでいいんだよね?」
モノクマ「………クリアだよ………しょぼーん………」
朝日奈「よ、よかった……!葉隠もさくらちゃんも死ななかったぁ……!」
葉隠「その、なんつーか俺……」
大神「良い。誰でもお主の立場なら、そうなる」
大泉(……人間不信者と、絶対信者)
大泉(大神さんは強すぎて、葉隠は弱すぎた。お互い分かってる、分かってるからもう何も言わなかった)
大泉(何もなかった。もう理解し合えた、許し合えたから、それでいいじゃないか)
209:
モノクマ「そうだね、このゲームはクリアさ。キミ達の勝ちだ」
モノクマ「クリアだけど」
ひゅ
大神「………葉隠!」どんっ
葉隠「ほえっ?」
すとんっ
葉隠「げべっ!?」どさ
大神「……無事か!」
大泉「今ので無事じゃなくなったと思うぜ……っつーか」
十神「ナイフが壁に……?」
腐川「ど、どっから飛んできたのよ…!」
モノクマ「……クリアだけどクリアじゃないよ……そうだよね、霧切さん。ゲームは楽しいよね、見てて」
霧切「……何?」
モノクマ「次のゲームをしようよ、霧切さん」
「私と、死の追いかけっこを」
大泉(その時、俺達は見た)
大泉(江ノ島盾子が、己の髪の毛を掴んで思い切り引っ張る姿を)
大泉(俺は見た)
大泉(死神を)
「私は戦刃むくろ」
「超高校級の軍人、です。」
大泉「………は?」
大泉(そして彼女の声は、確かに俺の命を奪おうとしたその人の声だった)
210:
ーーーーーーーーーーーーーーー
Chapter4
コーリング・コーリング・ユー
非日常編
【END】
残り【16人】
ーーーーーーーーーーーーーーー
229:
大泉(それは死神だった)
大泉(死神なんて呼ぶには似合わない細腕のせいで、これはなんかの冗談なんじゃねぇかと思っている)
大泉(……俺もこの何十年、生きてて死ぬかもと思った事は何度かある)
大泉(カブでウィリーした時も、アメリカで急に倒れた時も、まっ暗いなかでトラ見つけた時もだ)
大泉(正直死ぬと思った。でも全部笑い事で済んだし、実際ネタになってきた)
大泉(どんな時もだいたいなんとかなったんだ)
大泉(でもどうだい、これは全く笑えんぞ?キミ)
モノクマ「ぶっひゃっひゃっ!これでキミたちのぼうけんはおわってしまうんだー!」
「戦刃むくろ。超高校級の軍人……です。」
大泉(だってさぁ、彼女の手に握られたナイフは)
大泉(命を刈り取る姿をしてるじゃあないか)
230:
ーーーーーーーーーーーーーーー
【Chapter5】
疾走する青春を巻き込んでハリケーン
非日常編
ーーーーーーーーーーーーーーー
231:
モノクマ「うぷ…うぷぷ……!ボクは本気だよ、みんな!これから生死をかけたゲームに挑んでもらうから!」
山田「せいしをかける(意味深)」
不二咲「ど、どう言う意味?」
腐川「ぶっかけよ」
朝日奈「うどん?」
大泉「どっちも好きだねぇ」
葉隠「下衆だな」
モノクマ「大泉クンが下衆かどうかはともかく、余裕こいてるねぇみんな」
モノクマ「ペナルティも兼ねて、ゼツボウモードでの挑戦をしてもらうよ?」
霧切「ペナルティ?どう言う事……?」
モノクマ「え?キミ達知らないの?ほら戦刃さん」
戦刃「それは…私が説明する」
戦刃「校舎内2階男子トイレ内に隠し部屋を発見。中にインターネットケーブルに接続されたノート型のパソコンを発見しました」
苗木「」!
不二咲「…ノート型の、パソコン…それってもしかして!?」
戦刃「内部を確認したところ、アプリケーションが実行中。インターネットに接続し、何かの作業をしていたところでした」
ごそごそ
(戦刃がポケットを弄っている)
戦刃「これを我々は校則違反と捉え、」
ごとんっ
戦刃「接続した生徒が見つからないため、ノート型のパソコン及び内部アプリケーションに対し【オシオキ】を実行しましひゃ」がりっ
戦刃「………舌噛んじゃった」
苗木「…え?お、オシオキ……?」
朝日奈「あ、見て……あれ……」
不二咲「う……!」
大和田「ありゃあ……」
大泉「………銀色のボール?」
232:
モノクマ「この学園を調べるのは勝手って言ったけど、インターネットつなげるのはやりすぎです!よって、オシオキしました!」
苗木「そんな……」
石丸「ああ、扉をバーン……」
桑田「……安田さん……」
霧切「あなた達、最初に思うのはそこなのね」
大神「しかし、我らの望みが…」
モノクマ「って言っても分かんないよねぇ?もうパソコンの原型ないもんね」
不二咲「ごめんね……アルターエゴ……」
桑田「ど……どうすりゃパソコンがこんな綺麗なボールになるんだよ……」
モノクマ「日本の科学力の結晶です」
大泉「な事ぁ聞いてない!……おい、モノクマァ……」
苗木「アルターエゴを殺したのか……」
モノクマ「………は?」
戦刃「理解出来ないよ。ただのコンピューターとただのプログラムでしょ」蹴り
ごろごろごろ…
(てっかてかでぴっかぴかなアルターボールが廊下を転がっていく)
(山田がキャッチした)
山田「てめぇらの血は何色だ……」わなわな
モノクマ「」?
山田「アルたんは……立派に戦って、死んだんです」
山田「それをそうやって軽んじる権利はあなた方にはありませんっ!」
モノクマ「へー、そうなんだ!すごいね!(AA略)」
大神「待て、山田……!」
山田「でも」
十神「敵の狙いにみすみす引っかかってやる必要もあるまい……こらえろ」
モノクマ「十神クンは出来た大人だね。まぁいいや……それじゃ、次のルールを説明します」
233:
戦刃「あなた達がどうしても殺し合いをしたくないのは分かった。なら不本意だけど違う方法でみんなを絶望させる事にする」
戦刃「今は19日目夕方。ゲームは明日20日目より開始」
戦刃「そこから22日目の23:59までがゲーム時間。それまでに条件を満たせばクリア」
セレス「簡単に言ってくれますわね」
戦刃「その通り、条件は簡単。制限時間までに、私が持ってるこの……」
すっ
石丸「それは何かね、カード?」
戦刃「うん。とある場所で使うカードキー。これを、校舎のどこかにいる私から奪えればクリア」
戦刃「私は校舎内全ての部屋への出入りが可能、しかし全ての部屋に『情報処理室』と『学園長室』は含まれない」
戦刃「また私が寄宿舎に行く事は出来ない」
霧切「そう。それじゃあ校舎で袋叩きにでもしたら、すぐ捕まってしまうんじゃないの?」
戦刃「…私は全力で抵抗する。武器の使用はこのナイフのみ許されているから、ナイフで抵抗する」
戦刃「手段・方法・場所・人数・私の生死は問わない。私からカードを誰かが奪えばクリア」
十神「生死は問わないだと……?」
セレス「なるほど?殺せばカードを奪うのは簡単ですわね」
苗木「そ、そんなの…」
十神「………」
葉隠「いや、はは…まさか…」
朝日奈「いや……そんな事誰もしないよ……」
戦刃「そう。私も死ぬ気はないよ」
戦刃「超高校級の軍人の名にかけ、あなた達になんて絶対に殺されない」
大泉「おいおい、おいおいおい…」
モノクマ「ちなみに、もしこのゲームに失敗したら、キミ達のうち誰かをランダムにオシオキするからね」
霧切「なるほどね……本当に飽きたの。私達誰かを見境なく殺そうとするなんて」
山田「ふ……ふんっ!あなた方の思うようにはいきませんぞ……!」
舞園「そうですよ!カードが奪えさえすれば、誰も死なずに………」
モノクマ「あ、ごっめーん☆言い忘れちゃった☆」
234:
モノクマ「カードが奪えたらキミ達の勝ちとして、戦刃さんがオシオキされます」
大泉「はぁ?」
腐川「あんた……な、に言ってるの……」
苗木「オシオキって、おい、モノクマ……」
モノクマ「はい!どっちか絶対に死にます!」
大泉(能天気な声で、脳味噌が壊されるかと思った)
大泉(どっちか絶対に死ぬ)
大泉(その意味を飲み込むのに時間がかかった)
戦刃「どうあがいても絶対に誰かが死ぬ。それってとっても絶望的で素敵だよね」
戦刃「私も、あなた達を反撃では殺さないようにするから。あなた達誰かが、オシオキで殺されるところが見たいから。だから」
戦刃「頑張ってカードを奪いに来てね」
大泉(そこで彼女は笑った)
大泉(戦刃むくろとして初めて笑った)
大泉(腹の奥まで冷えるような、冷たい笑みが怖かった)
大泉「……お、おおい、待てよ君達」
戦刃「何?」
大泉「突然なした?いきなり今までと違いすぎねぇか?」
戦刃「答える義務はない、黙秘する」
モノクマ「あ、ついでに明日、学園の5階も開放しとくから!」
「「「いやいやいやいや」」」
葉隠「やる事多すぎだろ!」
山田「それ以前に!フィールドが大きくなったら我々が不利では!?」
モノクマ「黙れ(怒)!」
大泉「言うに事欠いて黙れとはひでぇな!?」
戦刃「うるさい」ナイフびゅーん
腐川「白夜様には絶対に刺させないぃぃぃ」
大神「ふんっ」ぺきっ
戦刃「…軍用ナイフが折れた?あなた、なんて馬鹿力…!」
ごごごごごご
235:
大泉「…いきなり緊張感なくなったねぇ」
大泉(そんなところに救われたんだけどな、特に今に関しては)
腐川「白夜様には指の一本も触れさせないわぁぁぁぁ」
十神「お前も黙れ」
モノクマ「じゃ、これで話は終わりだから………あと葉隠クン」
葉隠「ん?」
モノクマ「確認なんやけどな」
モノクマ「お前完全に校則違反したやろ」
葉隠「へ?いや」
モノクマ「したな?お天道様は見てんで?」
戦刃「お天道様………?」何ソレ
セレス「太陽ですわ」
朝日奈「なんで関西弁なの?」
大泉「太陽は関西弁なんだよ」
※Tips…【関西弁の太陽】
四国シリーズに現れた太陽。四国なのにもかかわらず関西弁である。
主に旅の不正をちゃんと見ている(うどん屋に行くために、以前のVTRを使いまわして寺に行った事にするなどの不正)。
それらを確認した場合、行きたいうどん屋を定休日にするなどのペナルティをどうでしょう班に与えてくる。
モノクマ「あのなぁ、校則違反はしたらあかんで?」
モノクマ「いやまぁなぁ?わても忙しくて注意出来んかったけどな?」
苗木「モノクマが関西弁ってなんかその…」
モノクマ「よぉ考えたら、そらぁやる事なかったら寝るわな。そこはわてのミスや」
モノクマ「でも校則は破ったらあかんやろ?分かるやろ、自分」
葉隠「あの」
モノクマ「お前もペナルティや」
葉隠「ちょ」
戦刃「軍隊式の格闘術を使うね」にっこり
戦刃「大丈夫、ちょっと右肩を故意に脱臼させるだけで許してあげるから」
モノクマ「こんなのでオシオキして殺して頭数減らすのもつまんないしねー」
葉隠「待て待てそれ意外と痛いやつ……」
ごきっ
ぬああああああああああ!!?
大泉(……絶対に憂さ晴らしだろうなぁ)
236:
ーーーーーーーーーーーーーーー
ばんごはん
ーーーーーーーーーーーーーーー
237:
大泉「カツ丼!」
舞園「いただきます!」
むしゃむしゃむしゃ
大和田「うまいっ!」
不二咲「うんっ、うまいっ」へへへ
翔「ちーたんのうまいっいただきましたー」
山田「これはあれですなぁ、マニアは喜びますなぁ」
翔「そうですなぁ、これだけでご飯食べられますなぁ」
山田「これは本が売れますなぁ………」
翔「薄い本がさらに薄くなりますなぁ………」
苗木「いつの間にかジェノサイダー翔さんになってるし」
朝日奈「薄い本?取説?」
苗木「なんの?」
だばーんっ(扉が開く音)
石丸「こらっ!廊下は走ってはいけないぞ!」
大神「動くなと言っているではないか!すぐに治す!」
葉隠「怖い怖い怖い!腕折れるだろ絶対に!?」←腕吊ってる
石丸「しかしそのままにしておいても酷い事になるだけだ!」
セレス「では腕が折れないにベッド、100万ペソ」
葉隠「儲ける気ゼロ!?」
大神「おとなしくしなければ肋を折る」ごごご
葉隠「なぜさらに怪我させる気なんっ!?」
大泉(こうして、激動の1日は終わる)
大泉(明日から命がけのゲームやるんですってよ奥さん、これは笑えねーよ)
大泉(でも断れるような立場じゃないのは、誰もが分かっていた)
霧切「それにこれはモノクマとの直接勝負」
霧切「絶対に負けられない戦いが、はじまるわ」
大泉(子猫ちゃんのその一言を胸に、俺達はいよいよ20日目を迎えるのだった)
250:
#どう考えても年内投下できなさそうなので小ネタ
大泉「僕さぁ、みんなでジャングル探検に行った事があんだけどね」
苗木「は、はい……」
大泉「その時はね、みんなもうすごい揉めてねぇ」
苗木「揉めたんですか」
大泉「だってコウモリがちゅーちゅー言ってる洞窟に入れって言うんだもの!しかも若手だからって俺ばっか先に行かせようとしてね」
大泉「結局鈴井さんが先行してガイドさんと一緒に行ったんだけどさ」
苗木「はあ……」
大泉「その時ったらすごい荒れたね、僕達は」
大泉「嬉野さんなんか、蛇が出たって聞いて震えながら『ホワイトスネーク、カモン』だの言い出すし」
大泉「藤村さんは自分が通れなさそうな道出てきちゃって声が震え出してねぇ」
苗木「なんですかそれ!?」
大泉「おぉい大泉君、僕を置いてくんじゃないよぉ、ダメかよ、デブでヒゲ生えてちゃダメかよ!」
大泉「くっくっく……いやいや、ヒゲ関係ねーからあとから来なさいよ!って言ってさ」
大泉「……すっごい揉めたし荒れたけど、楽しかったな」
苗木「きっと、会えますよ。ここを出れば」
大泉「ああ。それまでひとりも欠けないように頑張ろうじゃないか。な、苗木君」
苗木「………そうですね。だからそれまでには」
大泉「…なんだい?」
苗木「死人が出ない料理を作れるようになってください」
#皆様、ご愛読ありがとうございます。頭がコンクリートに突き刺さる程の感謝の極みです。来年も何卒よろしくお願いいたします。
260:
ーーーーーーーーーーーーーーー
20日目
8:30
寄宿舎 食堂
ーーーーーーーーーーーーーーー
261:
(食堂で面倒くさそうに頬杖ついてる大泉らの光景)
霧切「おはようございます」
石丸「おはようございます!」びしっ
大泉「はい、おはよう…」
大和田「うす」
葉隠「おーす……って、なんか暗くねーか、全員」
大泉「ま、そりゃそうだろ?前途多難すぎるしなぁ」
舞園「…昨日はあんな事になっちゃいましたけど、その…」
大泉(あんな事なぁ。どっから説明したらいいやら)
大泉(あ、葉隠はもうピンピンしてるぞ。)
大泉「仕方ないじゃない。よく考えたら、初めから遊ばれてるのは僕達の方なわけだし」
霧切「むしろここまで手玉に取れたのが奇跡なのよ、アドバンテージもほとんどないのだから」
大和田「……しかし気が重てえんっすけど、女とやらなきゃなんねぇっつーのは……」
石丸「ふふ、やはり兄弟は紳士だな!男子たるもの、女子に暴力をふるうべきではないのだ!」
舞園「暴力をふるう必要はないですよ?ないですけどね?」
大泉「腹ぁくくんなさいよ大和田くぅん。人は時に、己を曲げてでも戦わなきゃなんない時があるの、それが今なの」
大和田「そうかもしんねっすけど……」
霧切「大丈夫よ。あなたは私が守るもの」
大和田「それはそれでかっこつかねぇだろ!」
大泉「めんどくせぇな!」
262:
葉隠「つーか……はぁ、ここから先……何があってもおかしくねーだろ?」
霧切「……まさかモノクマが直接攻撃を許すとは思わなかったわね」
石丸「確かにそうだな。戦刃くん……とやらの様子もおかしかった……」
葉隠「……誰かしら戦って自爆とかしねぇよな?」
霧切「宮司の事ね!宮司の事なのね!」きっ
葉隠「なんで睨まれてんの俺」
大泉「自爆でそれが出てくる君の思考回路が僕ぁ怖いよ」
※Tips…【白龍神社の宮司】
【ホワイトストーンズ】シリーズのキャラクターだが、登場は1・2のみ。3では、昔の話をしているメンバーの話題になかなか上がらない、ちょっと不憫な男。
小さい頃のホワイトストーンズを育てたり、全員に雅楽を教えてあげたり、ホワイトストーンズの命名をしたりと割と活躍してるのに不憫な男。
2では、いよいよ自分が戦わくてはと決意し、ホワイトストーンズを改造した川北博士に頼んで自分も改造してもらった。
そしてラスボス・レッドローズ(悪の首領)に突撃し、ホワイトストーンズを思いながら自爆していったものの、ラスボスは傷を癒し即復活した犬死な男。
しまいには自分がいた白龍神社は、特に説明もないままいつの間にか主要人物の北郷(戸次)が管理し、孤児にすごい好かれてた。そんな不憫な男。
役名【宮司】の他に本名があってそれが公開されるのかと思いきや、そんな事も一切なかったし、そのままフェードアウトした不憫な男。
なお【小説版ホワイトストーンズ】では高齢の男性に設定されており、割と腹黒なキャラである。注意されたし。
舞園「…えっと…それでまずは、今日はどうしますか?」
石丸「最初、5階の探索をしようと思うのだがな。…それでいいですか?大泉さん」
大泉「ああもう、俺には断る権利ねーもの。君らで決めて君らで行きなさいよ」
霧切「ではそうさせてもらいます。全員揃ったら行きましょう」
石丸「ああ、号令は僕にやらせてくれ!」
大泉「号令?」
263:
ーーーーーーーーーーーーーーー
号令
ーーーーーーーーーーーーーーー
264:
石丸「行くぞっ!はいやーっ!」
たったったったっ
(いつのまにか取り出した馬の頭がついたステッキと共に軽快なステップで走る石丸)
大泉「おいおいなんだいその……その掛け声はぁ……www」
霧切「やはり力強く号令をしてもらわないと」
大泉「廊下は走っちゃいけねーんじゃねーのかよぉ!!」
石丸「はいやーっ!」たたったたっ
大和田「まだ全員揃ってねーから戻ってこい兄弟ー!」
葉隠「っつーか……wwwいつ、いつのまにあんなもん仕込んで……www」
※Tips…【馬に乗る王子】
【前枠後枠】シリーズより。なお、【前枠後枠】には様々な時期が存在するが、これはまだ【大泉黄金期】の作品である(鈴井が企画説明し、大泉が変な事をやるパターン)。
【サイコロ4】の前枠で、雪山を馬(の頭だけ)で走り回って戻ってきてから、カメラ前で何か王子らしい事を言わなければならなかった大泉さん。
しかし「はいやー!」と威勢良く出てきたものの、出だしでいきなり躓き、雪の中で盛大にすっ転んでしまった。
なんとか時間内にカメラ前に戻って来れたものの、「王子!」の一言しか制限時間に間に合わず、結局何度かやり直した。
しかしやはりそこでも上手くいかず、セリフもあまり面白くなかったため、一番最初の「王子!」でセリフが切れたものが採用された。
なお、どうでしょうにおける【前枠後枠】は、唯一制限時間やセリフががっちり決められたテレビらしい事をしているコーナーである。
265:
ーーーーーーーーーーーーーーー
大泉さん、ぼやく
ーーーーーーーーーーーーーーー
266:
◆AM 9:30
ようやく全員の支度が終わる
(食卓テーブルに置かれた馬の頭のどアップ映像)
セレス「遅くなりまして申し訳ありませんでした……お洋服を綺麗にしていたら時間が……」
舞園「その洋服、手入れ大変そうですもんね」
不二咲「柄物と一緒に洗ったら大変だよねぇ……」
朝日奈「………」もぐもぐ
大神「朝日奈はドーナツが本当に好きだな」
朝日奈「えへへー!」
苗木(これはまだ支度が出来てるに入らないんじゃあ……)
桑田「ふぁ……髪の毛決まんねーな……」
十神「………」
朝日奈「………食べる?」つドーナツ
十神「いらん」
葉隠「やべ、眠くなってきた」
大泉「……」
大泉(いいのか、いいのか俺達ぁこれで)
大泉「………いやー、しかしあれだな。君達はさぁ」
朝日奈「ん?どったの?」
大泉「危機感がないなぁ」
朝日奈「…まぁね」
葉隠「正直死ぬかと思ったけどな」
大泉「おめぇは脱臼で済んだ事をもっと感謝すべきだぞ、おめぇだおめぇ」
葉隠「………?」きょろきょろ
大泉「そう言うのいらねぇんだよぉ!w」
石丸「しかし、確かに危機感がないのは問題ですね」
苗木「実際ここまでなんとかなってきたから……次もきっとなんとかなるんじゃないかなって思うんです」
大泉「なんとか?」
大泉「誰か死ぬかもしれないのに?」
苗木「…それ、は…」
大泉「ここにいるのは確かに超一流の高校生と北海道の大スターかもしれない。でもただの人間なんだよ、君」
葉隠「さりげなく自分を上げたべ」
山田「恐ろしいテクニックです」
セレス「なかなか出来る事じゃありませんわ」
大泉「綺麗事上等で言うけどねぇ、ぼかぁねぇ、死ぬってのはよくないと思うんですよぉ」
267:
大泉「俺も確かに色んな事やったさ。色んな場所で吐いたり怪我したり転んだりしたさ!」
葉隠「かっこわりーぞそれ」
大泉「安田は牛乳を吐き、おならで階段を上がったよ!音尾と戸次なんかお前、滝で修行とかしたよ!」
大泉「……あとモリはハゲかけてるのがバレたよ」
不二咲「それはそれで一番辛そうなんですけどぉ……」
桑田(不二咲が突っ込んだ!?)
大泉「だからねぇ、笑いに変えられるのってのぁ、無事だからこそ笑いになるんであってだよ君達ィ」
霧切「それに同意します」きりぎりっ
苗木「バラエティでは血を映しちゃいけないってやつ、ですか……?」
大泉「そーそー、やっぱりねぇ?怪我するかしないかギリギリだからこそぉ、笑って済ませられるってところがねぇ…」
葉隠「ん、死んだら笑えねーもんな」
大泉「……おめぇが死んだら墓の前で思いっきり笑ってやるよ」
石丸「大泉さん!人の死を笑うのは倫理に反します!」
葉隠「つーか何年後だよそれ」
腐川「あんたの事だし……」
セレス「案外近い将来なんじゃありませんこと?」
朝日奈「あ、それもそうかも……」
苗木「………(ノーコメント)」
不二咲「えっ……」
葉隠「…え?止めようぜみんな、なんかマジっぽい雰囲気出すの止めよう?そう言うのが昨今のいじめを」
大泉「行くぞ葉隠ェ!」ぐぃっ
葉隠「…ここ出たら全員相手取ってやるからな」
セレス「負け戦をわざわざやりに行くんですね」
葉隠「………」
山田「……ファイトだよ!」
268:
ーーーーーーーーーーーーーーー
5階
ーーーーーーーーーーーーーーー
269:
(全員で訪れた初めてのフロア。今までとは全く雰囲気が違い、多少の開放感も感じるほどの場所がじっと写っている)
(そこに突如現れる迷彩服の女性……なぜか頭は悪役プロレスラーのマスクをかぶっている。首からカードキーをカードホルダーに入れて下げている)
戦刃「戦刃むくろだっ!」ばっ
ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーー
十神「何をしている?」
戦刃「オンちゃんを……いじめないで!いじめないで!」地団駄だんだんっ
ーーーーーーーーーーーーーーー
???
ーーーーーーーーーーーーーーー
霧切「………」白い目
戦刃「……えっ、これやったら笑い取れるって聞いたのに……」
◆Tips…前枠後枠のプロレスラー
【原付東日本制覇】の前枠・後枠は、大泉と安田がonちゃんと一緒にプロレスに興じる内容となっている。
その時の安田の発言(何夜かまで正確に覚えてない)がこれ。安田が出て来るまでは大泉がonちゃんをボコボコにしている。
なお安田はこの時ミル・マスカラスなどの扮装をしている。大泉はタイガージェットシン。
その後【サイコロの旅】がゴールデンで放送された時に行われた【30時間テレビ】では、鈴井がタイガーマスクをかぶってリングインした。
この時大泉はアントニオ猪木風の衣装であり、同じ猪木風の安田が増えて鈴井と絡む事を、【タイガーのダブル猪木】と呼ぶ。
270:
桑田「……いやー……」
大泉「誤解を恐れず言うけどさぁ……」
戦刃「は、はい……?」
大泉「ぶっちゃけねぇ、寒い」
戦刃「なーっ!?」がーん
苗木「さすがにそこまで言ったら可哀想なんじゃあ……」
腐川「そそそそそうなのよこのドブネズミ!今更なんて顔してあたし達の前に現れてんのよ!」
戦刃「いや現れるのは仕方がないよね!?そう言うゲームだしね!?」
石丸「………っ、くく、……」
大和田「兄弟?」
戦刃「!」
石丸「ぶっはっはっはっはっ!なんだねそのアンバランスな衣装!!」手ぱんぱん
戦刃「………そっち?!」
石丸「こ、こうそ、っははは、校則違反!違反しすぎだ!あははは!っひゃっひゃっひゃっ!!」
石丸「ふはははっ!ひっ、ひいいっ、こ、呼吸出来なくなる!マスク、ま、マスクを取りたまえ!」
大和田「そこまで笑うもんか!?」
舞園「人の笑いのツボって違いますからね」
戦刃「わ、分かった、取るから……」
ーーーーーーーーーーーーーーー
とった
ーーーーーーーーーーーーーーー
石丸「………」
戦刃「………」
大和田「兄弟が、まるでオレが死んじまったかみてぇに真っ青な顔してんだが…」

3章のあの石丸の立ち絵参照。
朝日奈「石丸大丈夫?保健室行く?」
石丸「…す、すまない、大丈夫だ………」
大和田「テメェ………兄弟になにしやがった………」ゴキゴキッ
戦刃「えぇぇ…?あらぬ誤解だよ、なにもしてないよ……」
271:
苗木「ええっと、どうしようか…」
霧切「とりあえず、そうね…(あのキャラがうっとおしいけれど)カードキーを取るしかないんじゃないかしら」
十神「………あれからか?」
霧切「ええ」
桑田「それマジで?」
セレス「本気ですの……?」
霧切「仕方ないじゃない……」
戦刃(今のでどんだけ引かれてるの私……)
十神「………」
大泉「いやぁ……」
戦刃「?」
大泉「厳しいなぁ……」
葉隠「あんまり触れたくないって言うか……」
桑田「だな……扱いに困るし……」
腐川「あんまり近寄りたくないわよね……洗ってない犬の臭いしそうだし」
十神「それはお前だ腐川」
苗木「みんな辛口だなぁ」
石丸「これがいじめの始まりなのか……」
戦刃「多分違うよ」
大神「……(コメントに困っている顔)」
朝日奈「何ていうか接しにくい……?」
山田「まぁキャラ的にも、編集的にも?」
朝日奈「へ?編集?」
霧切「黒幕は私達の学園生活をDVDにして荒稼ぎしようとしてるのよ」
セレス「この方も片棒担いでるのですね」
不二咲「監視カメラの映像を悪用するなんて最低だよぉ!」
大泉「そうだぞこの!人の私生活切り売りしやがって!」
葉隠「訴訟起こすべ!」
霧切「裁判なら勝てるわね」
山田「絶望しました、みくにゃんのファンやめます」
戦刃「みんなしてひどくない!?あとみくにゃんって誰?!」
272:
舞園「もちろんそれだけじゃない、んですよね?」
十神「当然だ。こうして無防備なフリをして俺達全員の前に現れるって事は、何か策があっての行動だろうしな」
大神「であろうな。このままかかって行って、どうなるか目に見える」
腐川「そそ、そうよね……大和田が束になったって敵わないわよ……」
大和田「なんでオレ基準なんだよ」
腐川「あ、あたしがあんなのに勝てるわけないでしょ!?」きぃぃ
石丸「だが兄弟はそれはそれは強いんだぞ!いい勝負はするだろう!」
大泉「いや大和田は女の子殴らないんだからぼろ負けじゃねぇの?」
戦刃「……えーと……」←策とかない
霧切「このままじゃ埒が開かないわね。どうせこのフロアに居座る気なんでしょうし、戦刃さん」
戦刃「も、もちろんだべ(棒読み)」
朝日奈「ねぇ、なんとか戦いとか危ない事せず穏便にカードもらえないかなぁ?」
大泉「……不二咲さん、頼んで見ればいいんでない?」
不二咲「え?」
苗木「大泉さん、何言って……」
戦刃(はい?)
大泉「やってみって、一回だけ、一回だけさ」
不二咲「……」すたすた
戦刃(ほんとに来たし……)
不二咲「……あの、そ、そのぉ……カードくれませんかぁ?」
戦刃「いや、さすがにそれは出来ないかな……私も死にたくはないし」
大泉「あー、断られた……」
十神「だろうな」真顔
大泉「……もう一回行っとくかい?」
山田「ファイトだよ!ファイトだよ!フフフフファイトだよ!」
不二咲「もう一度は無理だよぉ……」
セレス「いいから渡すっぺ!」だらぁっ
戦刃「ひっ」
大泉「お!いいねぇ、セレスさんの素の喋り。方言フェチが喜ぶよ。うちのリーダーとかが」
葉隠「自分も訛ってんのに方言フェチなん、あの人」
十神「そこは今どうでもいい!」
苗木「そこも、だけどね」
273:
山田「あのー、僕が言うのもなんですが……話が脱線しすぎなんですけど?」
舞園「と言うかこのままだと探索も進みませんし」
大神「ならばどうする?対策はあるのか」
十神「……こちらにも策はある。が、少し危険だ」
セレス「まさか十神君、あれを使うなんて言いませんわよね?」
十神「使う。俺達の最大戦力に数えられるからな…」
石丸「十神くん、何を……」
十神「腐川、準備をしておけ。お前が頼りだ」
腐川「えっ……///」かぁぁ
石丸「まさか彼女か!」
大和田「あいつ絡み辛ぇんだよな…」
霧切「そうね……」
桑田「すっげぇ舌長いしよ」
大泉「目も怖いもねぇ」
苗木「なんかもっと根本的な問題(殺人鬼だと言う事実)があると思うんだけどなぁ…」
腐川「よ、呼びたくはないけど、白夜様がやれって言うんならぁ……」
十神「あいつならばこの拮抗を崩せる」
大神「……ならん」
十神「なに?」
大神「危険を背負うのは……戦うのは我だけでいい!」
腐川「えっ……///」とくん
十神「お前は今すぐに投身自殺してこい、骨は拾ってやる」
大泉「これ何?コント?」
戦刃「もう……締まりないなぁ!」
大神「戦刃ァ!」豪っ!
戦刃「なに?やるって言うんなら私だってやるよ!」
十神「待て、大神!相手の策を……!!」
大神「牽制だけだ!」ぶんっ
274:
戦刃「っ!」ばっ
(バックステップで大きく距離を取る戦刃)
大泉「おぉっ!?」
山田「膝だけであの跳躍!?」
舞園「す、すごい……」
朝日奈「陸上とか強そうだよねー」
葉隠「見えた!紫!」心眼発動
霧切「あのスピード……まさか、ヤスダッタ!?」
桑田「なんだその生物」
※Tips…【ヤスダッタ3D】
【N43】と言うNACSの短編映画のうちのひとつ。監督・主演は安田顕。
そもそもヤスダッタとは、インドのヤスダッタ教授により発見された新種の奇病で、日本への上陸は2009年頃とみられている。
感染すれば最後……理性を失い始め、完全体になればその度はマッハ5にもなり、野山を駆け回って人に襲いかかる。
好物は日本酒と鮭とば。
報告によるととある個体は、自分が人間だった頃に歌っていた演歌を流されて、涙ながらに山を降りてきたと言う。
…ちなみにこの作品に参加している役者の苗字は全員【安田】である(例外として【安田大サーカス】が参加している)。
大神「我の拳を躱した、だと!」
戦刃「ふふんっ、足には自信あるんだ!そんな大振りの攻撃、私には当たらな」
ぶち
戦刃「………い?」
275:
ーーーーーーーーーーーーーーー
  !
ーーーーーーーーーーーーーーー
276:
ぽてっ
大神「………」
戦刃「………」すたっ
霧切「あら」
不二咲「今の、って…」
葉隠「い、いや、いやいや…」
大泉「………あのー、まさかとは思うんだけどねぇ?その…」
桑田「いやいやいや、さすがにねーだろ」
山田「それで終わっちゃったらねぇ、もう山場なしですよ?」
戦刃「な、なにが?」
ーーーーーーーーーーーーーーー
動揺してる
ーーーーーーーーーーーーーーー
大神「………お主…その、」
戦刃「だから、だからなにが……」
大神「カードはどこにやった?」
戦刃「……」
戦刃「…………」
戦刃「……………あ」
ーーーーーーーーーーーーーーー
あ?
ーーーーーーーーーーーーーーー
277:
腐川「………ねぇ、あんたこれ……」
ひょいっ
戦刃「あっ、待って拾わな……」
腐川「……」←もう持ってる
戦刃「………あ」
不二咲「そ、それって……もしかして……」
朝日奈「……らしいね」
大泉「……なぁ、おい冗談って言ってくれよ……君ィ、こんなのってないだろ?」
戦刃「…………」
葉隠「えーと、今回俺達がやんなきゃならんのは?」
不二咲「戦刃さんが首から下げてるカードを、どんな方法でもいいから奪う…だよね」
朝日奈「そうだよね!」
舞園「手段は問わないんでしたよね?」
大神「ああ、戦刃の生死も問わないとな」
大泉(おりこうな生徒ならわかっただろう)
大泉(寺の数を「おちんこ」と答えるクソ坊主でだってこの答えはわかったはずだ)
大泉(たった一つのシンプルな答え)
大泉(認めたらそれで全てが終わってしまう、そんな答えは───)
苗木「ねぇ、腐川さんが今持ってるのって……」
腐川「……あいつの首から下げてたカードだけど」
278:
ーーーーーーーーーーーーーーー
終了
じゃーん(ドラのSE)
ーーーーーーーーーーーーーーー
292:
【前回まで】
前回、大泉さん達は命がけの鬼ごっこをする事になってしまった。
しかし、戦刃さんがまさかの凡ミス。
それにより、奪うはずだったカードを手に入れてしまった───
これで、戦刃さんの死刑は確定。
ゲームは終わるはずだった……。
大泉「……え……?」
戦刃「ど、どうしよう、もうちょっと引き伸ばさないと行けないのに、あ、うそ……」
大泉「これで……終わり?」
霧切「後味が悪いけど、そうなるわね」
石丸「はは……まさか、趣味の悪い冗談だろう?」
セレス「これで勝っても……嬉しくもなんともありませんもの……!」
戦刃「ところがどっこい、これが現実……っ!」ぐにゃぁぁぁ
山田「自分で言ってて悲しくなりません?」
腐川「…か、返すわよ……いいわよ、あたしは拾ってないって事にして……」
戦刃「そう言うわけにはいかないよ!」
腐川「な、なんでよ!こんなもん……」
戦刃「みんな見てるんだから!」
霧切「……みんな?」
十神「見ている……?」
戦刃(あっ)
桑田「や、やはー……んならオレらが見てないって口裏合わせりゃー……」
朝日奈「そっか、監視カメラ!」
十神「なるほど……そう言う事か。監視カメラがあるから、ごまかしは効かないと」
戦刃「そっ、そそ、そうなんだよ(棒読み)どうしよう(棒読み)」
大泉(そんな会話が、違和感ばかりで)
大泉「……いいのかよ」
戦刃「え?」
293:
大泉(全員で、生きて帰る。)
大泉(俺が勝手に思っていた目標があっさりと崩れた瞬間だった)
大泉(だからだろうな、縋り付くように叫ぶ)
大泉「いや、君死んじゃうんだろ?そんな、こんなので死んじゃっていいのかよ」
大泉「んなんダメだろぉ?あんなくっだらねぇミスで死ぬんだぞ?そんなのでいいのかおめぇ」
大泉(しかし俺の怒りを込めたセリフは)
戦刃「あ、うん」
大泉(そんなあっけらかんとした声で打ち消されて)
大泉「……はぁ?」
戦刃「人間どうせいつか死ぬし、それがちょっと早くなるだけだもん」
大泉(呼吸が出来なくなる)
大泉「おま……それ、本気で……」
大泉(目眩がする)
戦刃「今までどんな戦場にいても私は死ななかったんだ。だから、こんな絶望的な死に方出来るなら本望だよ」
大泉(───理解出来ない、したくない)
戦刃「私の死があなたにとっての絶望ならお安い御用ってね」
戦刃「戦場では命は軽いの。分かる?」
大泉(頭が真っ白になる───)
モノクマ「うるせぇ!行こう!」どんっ
294:
葉隠「ぎゃー!モノクマぁー!」
セレス「……ぁあ?何しに来やがりましたの?」
大和田「さっさとどっか行きやがれ」
石丸「校則違反だ!」
大泉「………」
モノクマ「もうちょっと驚いてくれてもよくない?」
葉隠「あ"ぁ"?!モノクマじゃぁ?!!」
朝日奈「だって今大事な話してるのに!邪魔しないで!」
腐川「そうよこんにゃく!」
モノクマ「こんにゃく?!いや、ボクも大事な話をしに来たよ!?」
霧切「大事な話?」
葉隠「アババーッ!モノクマ!モノクマァァァ!」がたがたがた
モノクマ「オメーうるせぇよ!もうなんもしねぇから!しねぇから!!ほら!」
葉隠「………なんも?」びくびく
モノクマ「………」手を広げるポーズ
葉隠「………」
モノクマ「……がおー」
葉隠「ああああーー!あー!コワイモノクマコワイベ!」がたがたがた
苗木(まるでとある東京03のとある角ちゃんみたいな驚き方だよ葉隠クン)
モノクマ「もうボクで驚いてくれるのキミだけだよ葉隠クン」
大泉「……んで?何しに来た?」
モノクマ「ちょっと反省会をね」
295:
ーーーーーーーーーーーーーーー
反省会
ーーーーーーーーーーーーーーー
296:
(校舎5階の廊下のなんか草木っぽいやつが写ってるだけ)
(そこに声だけが聞こえるどうでしょうスタイルでお楽しみください)
モノクマ「君ねぇ」
戦刃「はい」
モノクマ「どうすんだい?こっからさぁ」
戦刃「その……えっと……」
モノクマ「あのねぇ?だからぁ、ちゃんとねぇ、」
戦刃「はい」
モノクマ「不測の事態に備えなさいっつってんのね?ぼかぁさぁ」
戦刃「………は、い」
モノクマ「最初さぁ、ぼかぁ言ったよね?だからダミーを用意しときなさいよあんた、って」
モノクマ「あんた絶対なんかやらかすんだし、ねって?」
戦刃「……いや、あのね……」
モノクマ「ボク言ったよね?」
戦刃「ダミーになりそうなものがなかっ」
モノクマ「ぁあ!?なにぃ!?」
戦刃「だから、ダミーにn」
モノクマ「つべこべ言うんじゃないよ!」
戦刃「……ごめんなさい」
モノクマ「キミはいっつもいっつもそうだな、なぁ?大事な時にはなんにも言わねぇで勝手にやって勝手に失敗してさぁ」
戦刃「はい……」
モノクマ「お風呂入る時だって、咄嗟の言い訳全然思いついてなかったじゃねぇかよぉ」
戦刃「それほんと……ごめんなさい」
モノクマ「ごめんなさいで済むなら学園長は要らないんですよぉ」ばんばんばん
大泉「……モノクマ」
モノクマ「うん?なんだい大泉クン?」
大泉「それは今じゃないといかんのかい」
モノクマ「当然だろぉ?何言ってんだ?おいスズムシ」
大泉「なにぃ?」カチッ
297:
朝日奈「ねー、もう探索行ってもいい?」
モノクマ「キミ達もちょっと反省会だ」
桑田「はぁー?オレら何反省すんだって」
モノクマ「いっぱいあるでしょうが」
十神「ないな」
腐川「ないわ」
大神「……モノクマ、お主の意見を聞いてやらん事もないが……」
モノクマ「憐れむんじゃないよ!」
霧切「………w」
苗木「哀れまれても仕方がないよ、今のは」
モノクマ「だーかーらーねぇー!」
石丸「なにかね!」
大神「まぁ、こやつの意見も聞いてやろうではないか?」
朝日奈「さくらちゃんがそう言うなら……」
モノクマ「そもそもだぁ、キミらがねぇ、あんなスピードでねぇ」
戦刃「うん」
モノクマ「まさか取るとは思わないもの、ボクだってさぁ、カードキーをねぇ?」
モノクマ「はじめに山場持ってきてどうすんだっての、キャンプしねーんだぞ?今回は。ええ?」
霧切「そうかもしれないけれど、これで決まりよね」
桑田「あ、そーだそーだ!これでオレらの勝ちだろ!」
モノクマ「いいんですかぁ?」
大泉「なにがよ」
モノクマ「なんつうの?勝ったの、キミら?盛り上がりもほとんどないしねぇ?そんなんでいいんですかぁ?」
不二咲「………ええ………?いや、僕は………」
大泉「な事言われても、なぁ」
桑田「や、全然いいんすけど……」
モノクマ「キミらが良くてもボクが物足りないんですよぉ」ばんばん
山田「あっ、これ文句つけたいだけだわ」
セレス「あなたの都合は知りませんわよ」
モノクマ「いや、だからねぇ?」
石丸「言いたい事があるならはっきり言いたまえ」
モノクマ「こんな勝ち方で恥ずかしくねぇのかい、キミ達はさぁ」
十神「それで煽っているつもりか?」
セレス「勝負など、勝てばよかろうですわ」
モノクマ「………」じとっ
苗木「なんだよ、モノクマ」
モノクマ「………じゃあ言うけどね」
298:
モノクマ「ボクがあなた方を侮ってました、って言うかこの馬鹿な女も侮ってました」
モノクマ「キミ達もそうだけど完全に予想外でした、戦刃さんあなたのせいです」
戦刃「………!」
ぺたーっ
山田「土下座!?」
霧切「いいえ、あれは土下寝………土下座の最上級よ」
葉隠「ほ、北海道ではあれやられたら許すしかねーべ」
腐川「あんたらバカなの?バカなのね?」
不二咲「バカバカ言ったらダメだよぉ……」
桑田「じゃあアホアホアホアホ!」
モノクマ「聞けよ!(怒)」
十神「メリットがないだろう?帰っていいか?」
モノクマ「帰ったら裁きます」
舞園「ひどいですよモノクマ!」
モノクマ「とーにかくぅー!」
モノクマ「……正直ね、そのー……準備も出来てなかったんでねぇ」
大泉「何よ、だらだら喋ってねぇではっきり言えって!」
モノクマ「おうそんならぁ!じゃじゃじゃじゃじゃあ!恥を忍んで言おうじゃあないか、みんなぁ!」
モノクマ「ごめん、もっかいやらしてくんねぇか」
299:
ーーーーーーーーーーーーーーー
  も
   っ
  か
  い
  や
  ら
  し
  て
  く
  ん
  ね
   ぇ
  か
ーーーーーーーーーーーーーーー
300:
大泉(………静寂。そして───)
大泉「……くっくっくっくっくっwww」
モノクマ「いやほんと!マジで!ごめんほんと!!」
大泉「あっはっはっはっはっ!!wwwww」
霧切「」←呆れている
十神「」←困惑している
苗木「……は?」
葉隠「そう来たかー……」
舞園「ええと、話が読めないんですが……」
大泉「茶番がすぎるぞ!おいモノクマぁ!」
戦刃「そうだよ、罰ゲームやらなきゃ!」
大泉「やんなくていいんだよ!」
戦刃「えぇー?罰ゲームが一番美味しいんじゃーん!」
モノクマ「キャラ壊れんな!お前誰だ!?」
戦刃「ニャンです」
霧切「あなたも帰って寝なさい」
苗木「なんでみんなそんな余裕なの!?」
大泉「そらぁおい、このシリアスをモノクマがぶち壊したからだよ」
セレス「それ以上にゲームは一発勝負ですわよ、次があるなんて思わないでくださいます?」
大泉「……あ、待って、もう一回あれば、もしかしたら」
石丸「そうか!戦刃くんは死なずに……」
モノクマ「いや絶対誰かしらは死ぬよ?それは変えられないね」
山田「あんたなんでもかんでも死ぬ死ぬ言うんじゃないよバカタレ!」
朝日奈「そうだよ!そんなの死ぬ死ぬ詐欺じゃん!」
腐川「支笏湖に沈んできなさいよ!」
不二咲「ご、ゴミを増やすのはダメだよぉ!」
モノクマ「学園長ゴミ扱いっすか!?」
石丸「プラスチック?いや、鋼鉄製か?自然に分解されなさそうな……」
セレス「そんな真面目に考えるところではありませんわよ、そこ」
301:
モノクマ「ああはいはい分かりました!」
ひゅん───
苗木「………え?」
どす
モノクマ「」
大泉「………は?」
新モノクマ「ボクに免じて許してよ。」
葉隠「ンアーッ!!今までいたモノクマの後ろから新しいモノクマが出てきて腹パンしたべー!?」
大泉「いやいやいやぁ!?腹パンつーか貫通してんぞ、おい!?」
苗木「え?ちょっと待って、貫通って……」
ばち、ばちばちばち
朝日奈「ねぇもしかして、あれ」
大和田「……爆発すんじゃねぇのか?」
桑田「ばっ、爆発だぁ!?バカじゃねーの!?」
霧切「くっ、距離が近すぎる……!」
十神「腐川!俺達のために犠牲になれ!」
腐川「あたしが白夜様のふにゃふにゃのマットになるぅぅぅぅ!!」ばっ
石丸「いや君は学生だ!」
大泉「意味わかんねぇ事言うなよ!」
舞園「そもそも誰も死なないって話してたのに本末転倒すぎませんか!?」がーん
ばぢ……
葉隠「ダメだぁ、おしまいだぁ……」
大神「諦めるな!まだ我らには死ねぬ理由がある!」
戦刃「あのさ、ここだと私も爆発に巻き込まれるんだけど」
山田「助けて神様仏様ちひろ様ぁぁぁぁ」
不二咲「僕じゃ無理だよぉ!?」
モノクマ「エクスタs」
ずどぉぉぉぉぉぉぉぉんっ!
302:
<ずどおおおおん!どおおおおん!
<ぬおぉおぉぉぉおおぉぉぉ!!
旧モノクマ「ずどーん!どーん!」
十神「………」
舞園「………あれ?」
セレス「茶番、ですわね」
葉隠「ぎゃーっ!死ぬぅぅ!死んでぶっ生き返すー!!」
山田「なにそれなにシマムザホルモン!?」
腐川「………なによ!爆発しないじゃない!!」
セレス「焦りましたが……確かに爆発はしていませんわ。くだらない」
大和田「あんだけ言っといて口だけかテメェ」ごきごき
苗木「よかった……のかな」
大泉「───は……なに、助かっ……」
大泉(爆発した、と思ったそれは爆発音を奏でるだけで、実際に爆発するような気配はない)
大泉(ああ、良かったと息を吐きかけて)
モノクマ「うん、まぁね!君らに死なれたらつまんないし!」
モノクマ「【演者】あってこその【企画】!やっぱり演者が魅せなきゃ!でしょ?【大泉君】」
大泉「………え?あ、うん?」
大泉(直感だった。直感で、こいつは今までのやつと違う、となんとなく思った)
大泉「……あんた、もしかして」
大泉(その、しゃべり方がなぜか気になって)
モノクマ「大丈夫、怪我してないんでしょう?使える、使える」
大泉「………───」
大泉(最悪の事態が脳内を支配している)
大泉(あ、これやべぇな、もしこの人が敵だったら)
大泉(俺……今度はマジで死ぬかも)
317:
ーーーーーーーーーーーーーーー
探索
ーーーーーーーーーーーーーーー
318:
(5階をふらふらと歩く大泉と舞園)
大泉「何事もなかったかのように探索してっけど君らねぇ」
舞園「……今はいろいろ考えても仕方がありませんよ。モノクマがああなんですし」
ーーーーーーーーーーーーーーー
ああなんです
ーーーーーーーーーーーーーーー
モノクマ「もっかいやらせてくんねぇか」
ーーーーーーーーーーーーーーー
困惑
ーーーーーーーーーーーーーーー
大泉「しかしモノクマらしくねぇと思わねぇかい?……あいつなら、それはそれで喜びそうっつーか」
舞園「確かに、そうですね」
大泉「………他の目的があんのか?いや、つっても目的なんて」
大泉「………まさか、な」
舞園「?」
319:
大泉(まさか、なの後はなんとか言葉を飲み込むのに必死で)
大泉(だってそうだろう?今頭を過ぎったのは最悪の結末だった)
大泉(まさか、俺は本気で身内に殺されかけているとか、な)
大泉(まさか)
大泉(……俺が思ってしまったその人が、もしも黒幕だったなら)
大泉(俺を本気で殺そうとしてんなら───)
舞園「それでも、やるしかないんです」
大泉「!………舞園ちゃん」
舞園「私達はここから脱出するために、モノクマと戦うしかないんです」
大泉「……」
舞園「分かりますよ大泉さん、考えてる事くらい」
大泉「……」
舞園「エスパー、ですから」
大泉(だとしたら、僕は君になんて謝罪すれば許されるのだろうか)
大泉(まさか、あの人が、もしも黒幕だとするのなら)
大泉(……僕は、君達になんと言ったらいいんだろうか)
320:
ーーーーーーーーーーーーーーー
武道場
ーーーーーーーーーーーーーーー
がららっ
大神「おお、これは……」
大和田「すげぇな。広さも充分じゃねぇか」
石丸「どこからどうみても武道場、だな」
朝日奈「ねえねえ!的を射るミニゲームって実装されてないのかな!」
石丸「なんの話かね?」
大和田「そういう話じゃねぇのか?」
石丸「だからなんの………」
朝日奈「でも弓矢がないや……つまんないね」
大和田「こっちにあんじゃねぇか?」
がちゃん
石丸「おお、ロッカーの中に弓と矢が」
朝日奈「なにそれ?本物?」
石丸「む!恐らくはプラスチックのようなもので出来ているのだな!」
大神「強度はなかなかのようだ。これを手練れが使えば………」
大神「………むう」
朝日奈「どしたの、さくらちゃん?」
大和田(………人を殺せる、とか言うつもりか?)
大神「しかし、桜……か」
大和田(っち、話の逸らし方が下手なんだよ……オレも人の事ぁ言えねーけど)
朝日奈「あ!さくらちゃんも「桜」だ!」
石丸「綺麗な桜だな………今は春なのだろうか」
大神「分からぬ……が、あまり桜、桜と言われると気恥ずかしくなるな」
大和田「自分が呼ばれてるみてぇだからか?」
朝日奈「さくらちゃんかわいい!」
321:
大和田「しっかし、桜とさくらか。偶然にしちゃ出来すぎて……んのか?」
朝日奈「まさか桜とさくらは引かれ合うのかな……」ゴゴゴゴゴ
石丸「ハッ!なるほど!これは恐らくじょーくなのだ!」
モノクマ「違うに決まってんだろばーか!」
石丸「」!?
大和田「あ?モノクマ」
朝日奈「あれ?いつきたの?」
モノクマ「いつでもいいでしょうが!と言うか偶然だから!大神さんが来たところに桜咲いてるだけ!」
大神「ああ、そうだ。この桜だが」
モノクマ「植物学者が一晩でやってくれました。えー、つまり永年咲く桜です」
大和田「永年咲く?」
モノクマ「枯れないって事だよ」
モノクマ「と言うかこら石丸こら!掛詞とジョークを一緒にするなよ!」
モノクマ「とにかくその桜は枯れないから!おーけー?!」
ぴゃーいっ
石丸「……国語の勉強、か?」
大神「勉学から離れろ石丸」
朝日奈「でもいいね、桜。桜見ながらドーナツ食べたい!」
大和田「オメェもドーナツから離れろ」
322:
ーーーーーーーーーーーーーーー
そのころ
ーーーーーーーーーーーーーーー
───5ーA
桑田「なぁ、」
葉隠「……ん?」
桑田「オレ、今の今んなってもまだ実感湧かねーんだよな」
大泉「うん?何がだい?」
桑田「……今の状態っすよ」
葉隠「いや、どう言う意味で……」
桑田「あー、その……だって、信じられるか、オメー?いきなり殺し合いしろっつわれてよ」
葉隠「いや、全然」
大泉「そ、だね。真に受けるような事はたくさんあった。あいつがやらせたい事も分かったけど」
葉隠「だからってなぁ、いくらなんでも……殺人なんて」
桑田「……だよ、な」
葉隠「ああ」
舞園「そうですよ、それが普通なんです」
桑田「……舞園」
舞園「相手の裏を読んだり、なにか勘ぐったり」
舞園「自分が死ぬかも、殺されるかもなんて怯えながら暮らすなんて」
舞園「……それが、本来は間違ってるんです」
大泉「そうだねぇ。そんなことばっかしててもいい事ないもんねぇ」
桑田「いい事あるないとかのレベルじゃなくね?」
大泉「まあまあ」
桑田「まあまあじゃなくて」
葉隠「まあまあ」
桑田「これ何のまあまあなんだよ!?」
323:
舞園「あ、でも私が知ってる世界は……違いましたけどね」
葉隠「生憎だな、俺もだべ」
大泉「まぁそれ言ったら僕もだけどねぇ?」
桑田「え?オメーら全員そんな危険地帯いた事あんの?」
大泉「そうだよ桑田くぅん。僕らはプロだよぉ?舐めないで欲しいねぇ」
葉隠「全くだべ。商売やってる人間のこともちったぁ考えてほしいべ」
舞園「(アイドル戦国時代は)もう、やるかやられるかです」
葉隠「(バラエティでは)お互い毒を掛け合って先にどっちが死ぬかみてーなとこあるし」
大泉「(舞台は)常に生物だからねぇ」
舞園「(アイドルの世界は)誰かを倒さなきゃ残れないような場所なんです」
葉隠「そうそう!」
桑田「なんかわかんねーけど何となく噛み合ってねー気がする……」
大泉「それは言っちゃいかんぜ桑田君」
舞園「………それでもやっぱり、非常事態に人間は冷静さを欠くんです」
舞園「例えそれがどれだけ、荒唐無稽な状況でも」
桑田「今の話とオレの話も食い違ってるんだけど」
葉隠「まあまあ」
桑田「だからまあまあじゃなくて」
舞園「まあまあ」
桑田「これだからなんのまあまあだよ!?」
324:
ーーーーーーーーーーーーーーー
目撃
ーーーーーーーーーーーーーーー
325:
―――5?C
苗木「うわああああ!!」
セレス「真っ赤……です、わね」
霧切「ここは………」
十神「……死のにおいが蔓延しているな」
十神「血と……脂肪の臭い……最悪の」
霧切「……モノクマは本気だったのね」
十神「あんなにふざけているから、やる気がないのかと思っていたが」
苗木「っ………これって、いつ………」
霧切「いつかは分からない。けれど、私達よりも先にここで……」
セレス「……殺し合いをさせられた人がいる?」
苗木「っぷ……何でこんな、ひどい……!」
苗木(教室の中はひどい荒らされようだ)
苗木(あちらこちらに血痕が付着し、壁や床中に傷が残っていて)
苗木(どこもかしこも、何かの堅いもので引っかいたり刺したりした跡がある。どれも、人に当たっていれば間違いなく死んでいるだろう)
苗木(床には人の形の白い線が引いてある……ドラマで見た事があった。殺人現場なんかに、警察が引いているあれだ……)
苗木(まさか……本当に、人が……)
苗木(信じたくない……けれど……十神クンが言うんだ……)
苗木(なんだよ……なんなんだよこれ……)
モノクマ「えー、皆さんに一応言っておきますが」
十神「!」
セレス「……何しにこちらへ?」
モノクマ「ちょっと冷たいなぁ」
霧切「………何?」
モノクマ「ここはねぇ、実は!ある事件以来部屋を片付けておりません」
モノクマ「つまりそっくりそのまま、です。現場の保持って大事ですからね」
モノクマ「ほんとならねぇ、君達もこうなってるはずだったんですけどねぇ。おっかしいなぁ」
苗木(相変わらずの脳天気な口調でモノクマが言う)
苗木(意味が………分からない………いや、分かりたくない………)
326:
霧切「………」
モノクマ「どうかしましたか?霧切さん?」
モノクマ「ボクを見ても鮭くらいしか出ませんよ?」
霧切「それは………その事件、と言うのはあなたも関係している……のかしら?」
モノクマ「さぁ??????どうでしょうねぇ??????」
セレス「テンプルにかちんと来ますわね、腹がスタンディングします」
十神「霧切、何を聞こうとしている?」
霧切「……」
モノクマ「何?僕の口はサファリパークいち堅いよ?」
霧切「………少し聞き方を変えましょうか」
苗木「うぷ………え?」
霧切「その事件は関係があるのかしら、
【鈴井貴之にも】」
モノクマ「………」
苗木「………え?」
セレス「? おっしゃっている意味が……」
モノクマ「………」
霧切「どうしたの?質問しているのは私だけれど」
モノクマ「……答える義務はないね」
霧切「答えられない?いえ、答えられるけど答えたくないが正解よね?」
霧切(そしてそれがもしも事実なら)
(誰も救われない)
327:
ーーーーーーーーーーーーーーー
ちなみに
ーーーーーーーーーーーーーーー
―――生物室
ジェノ「さみー!風邪引くー!風邪引いたら白夜様に看病してもらえるかしらーァん!?」
山田「無理っしょ」
不二咲「山田君口調が……」
ジェノ「ったくよー、さっきの植物庭園も空振りだったしつまんねーなーオイオイオイ!!」
不二咲「……」
不二咲(ほんとに空振りだったのかなぁ……)
不二咲(変な草も生えてたし、にわとりもいたし………)
不二咲(それに……何より)
不二咲(あの【つるはし】……)
山田「しかし本気で、ここはなにに使う予定だったのでしょうか?」
ジェノ「さーねー。おおかた、死んだ奴を入れとくとかじゃね?」
ジェノ「………性根の悪そうな黒幕とやらならやりかねない。そう思わなァい?」
不二咲「こ、怖い事言わないでよぉ……」
ジェノ「いっくし」クシュン
不二咲「ワァイ」
腐川「………はれ?どこよここ?」
山田「デスヨネー」
山田(……しかし、ジェノサイダー翔殿……死人を作る側の意見も鑑みる)
山田(確かにこの部屋は寒いですし、キャスター付きの引き出しもある……ここなら)
山田(大神さくら殿でも入りそうな……ハッ!?)
山田「次にお前は「山田のくせに頭の良さそうな事を考えやがって」と言う」ドドドド
腐川「な、なによぉ……山田のくせに頭良さそうな事考え……ハッ!?」
不二咲「ふたりとも何してるのぉ?」
32

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【もらい欠伸注意】 寝れないので俺が保存してる猫のあくび画像貼ってく

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『神撃のバハムート GENESIS』2期制作決定!

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