大泉洋「私立希望ヶ峰学園?ドッキリじゃないの?」【前半】back

大泉洋「私立希望ヶ峰学園?ドッキリじゃないの?」【前半】


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1:
えーと、札幌市のダベミさんからのおハガキです」
「ありがとうございまーす」
「『こんばんは!いつも楽しくSSを書いています』……SSってのは何なの?」
「いいから読みなさいよ」
「ええー……『もしも大泉洋さんを私立希望ヶ峰学園に入学させたらどうなりますか?私、気になります!』だって」
「どこよそれ」
※ダンガンロンパ1の再構成
※ネタバレが激しく存在します
※大泉洋知識は2009年くらいまでが一番豊富だから最近の事は知らないかもしれないんだ
※って言うかそもそも原作こんなのだっけ?って部分もあるかもしれない
※それらは大魔神・藤村のせいなんだ
※なお劇中ナレーションは主にHTBアナウンサーの谷口直樹で
※書き溜めなし、推敲なし、問題なし!
3:
(ナレーション:谷口直樹)
ーーー私立 希望ヶ峰学園。
そこは、あらゆる才能を持った学生達を集め、人類の希望として育てている
いわば【エリート養成機関】。
入学のための条件はふたつ。
【現役の高校生である事】。
そして【何らかの秀でた才能を持つ事】。
この学園では、その才能を持った学生達を【超高校級】と名付け、日夜才能を伸ばすための努力が行われているのだ。
が、しかーし!
そんなすごすぎる学園の前に、
明らかに学生ではない男の姿があった…。
5:
ーーーーーーーーーーーーーーーー
◆回想
「???と言うわけだから行ってこいよ、大泉君」
大泉「はぁ?俺が?いやいやいや、何で…」
「だからさっきも言ったけど、」
「うちのスタッフの子供が何人か【超高校級候補】になってるらしくって」
大泉「………はぁ」
「だからね大泉くぅん」
大泉「………っww」
「君がぁ、向こうさんのね?様子を取材でもすればいいじゃあないか。ね?」
「もうね、学園長先生の許可は取ってあるから。」
大泉「いや、そんな簡単に言いますけどね…自分で言うのもあれですけど、」
大泉「僕ね!今スケジュール切りにくいんですよ!【水曜どうでしょう】ですらぎりっぎりなの!!」
※Tips…【水曜どうでしょう】
言わずと知れた怪物番組。大胆な編集やカメラ割り、スタッフが普通に喋るなど、バラエティの常識を崩した番組。
ちなみにアメリカでも放送されている。
大泉「それに最近なんか物騒じゃないの、なんか。…その、どこにあんのよ、希望ヶ峰学園っちゅうのは」
「東京」
大泉「東京?!」
「うん」
大泉「もう自分達で行けばいいべや、もぉー!」
「それにスケジュールなら大丈夫。社長が空けてくれたし。聞いてないの?」
※Tips…【社長】
大泉の所属事務所である、クリエイティブ・オフィスキューの社長。
【水曜どうでしょう】レギュラー放送最後のベトナムの回で無線機持って来てくれた人。会長・鈴井貴之の嫁。
大泉「………え?いや全然…え?何?希望ヶ峰学園行くの、ドッキリなの?」
6:
「ドッキリじゃないって」
大泉「でも俺聞いてませんもん」
「あ、そう?とりあえずスケジュール空けてもらったから」
大泉「………はぃ」
「ざっくりと1年」
大泉「いちっ、1年んん!?」
大泉「え、えええ!?」
「って言ってもあれですよ?ずっといなさいっちゅってる訳じゃないんですから」
大泉「いや、いやいやいや、あんたそんな言い方しますけどねぇ???」
「他の仕事しながらでも、取材出来ますから。うちのスタッフもちゃんと付いてくし」
大泉「改めてなんで俺なのよ」
大泉「柳田でも谷口でもいいしょや」
※Tips…【柳田】【谷口】
いずれもHTBアナウンサー。
谷口はテレビデビューが、大泉らの出演していたバラエティ。その後も彼らの番組のナレーションを続けている。
柳田は若干シルエットの丸い、笑顔の似合う男性アナウンサー。よく大泉らの出演番組に司会進行しに来る。
「そこはほら、希望ヶ峰学園さんのオファーじゃないですか」
大泉「オファー?俺に?」
「ですよぉ。大泉さんが希望ヶ峰学園をね、こう、うわあっ!と取材してぇ」
大泉「うんうん」お茶ずずーっ
「あなたが、ね?こう、「希望ヶ峰学園サイコー!」とでも言ってみなさいよ」
「私も入りたいッ!僕も入れてくれッ!おーい、俺を忘れてるんじゃあないだろうなーッ!と!」
大泉「ほう…www」
「言う学生さんが増えるんじゃないか!ってのが先方のね?計算ですよ」
大泉「………なるほど」
大泉(そのあともこんな調子でしか打ち合わせしなかったけどこれ大丈夫か?)
大泉(知らんぞ?俺は、この企画滑っても)
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7:
ーーーーーーーーーーーーーーーー
201*年 4月
私立 希望ヶ峰学園 校門前
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8:
大泉「さぁ!始まりましたよ!大泉洋の希望ヶ峰学園観察日記のお時間です!」
大泉「………」
「………」
大泉「………何よ、このがなり」
「………www」
大泉「タケシ、笑ってる場合じゃないからな?」
※Tips…【タケシ】
鈴木武司。前述の【水曜どうでしょう】においては、本編放送前に流れる【前枠後枠】の撮影を行う本職のカメラマン。
大泉「いやー…しかしあれだな、緊張感なさすぎ」
大泉「今日あれなんですよね、入学式なんですよね?」
(カメラが頷く)
大泉「だってねぇ、僕も事前にね?今年の入学生がどんな人なのかっつって資料もらってさぁ…」
大泉「俺入学すんじゃないのにちょっと緊張してたっつうの」
大泉「うちの娘もおっきくなったら、こんなとこに入学すんのかねぇ」
大泉「………」
大泉「あ、やべ、泣きそ」
「大泉さん、早く中に入ってください」
大泉「うるせぇなぁ!!人がコメント考えて喋ったっつうのに!!」
大泉「…とりあえず行きましょうか」すたすた
大泉「いやぁ、なまらすげぇ!もう門からしてデカ???」
ぐらっ
大泉「………い………?」
大泉(……何だ?なんか、目の前が飴細工みてーにぐるぐるして……)
大泉(………そして………)
………暗転。
9:
大泉「………」
もぞっ
大泉「ん……」
大泉「………」
がばっ
大泉「!?」
大泉「っつ、あー……ん?どこよここ…」
大泉「………きょう、しつ………?」
大泉「………あれ?スタッフ?タケシ?親分?」
大泉「誰もいないの?何よあいつら……」
大泉(ん?おかしくねぇか…窓に鉄板張ってあるし…、監視カメラあんの?すごいねぇ希望ヶ峰学園)
大泉(って言うかなんでジャージよ、俺の服)
※Tips…【ジャージ】
【パパパパパフィー】でも着てた大泉の勝負服。
大泉「…あ?何だこれ…入学おめでとう?…字ぃ汚いなオイ!」
大泉「………」しーん
大泉「………ほんとに誰もいないしょや…はぁ……」
10:
がらららっ
大泉「っ」びくっ
※Tips
大泉さんはとってもビビリです。
大泉「……暗…、俺…来るとこ間違った?」
大泉「何よここ………」
大泉(………外にロケ車あるだろうし、そこまで行きゃ誰かと合流出来るべ)
大泉(まずは玄関に……)
がちゃ
「え?ボクの他にもまだ人が???」
「しかし16人、ですか?」
「オメーもここの新入生なんか?」
大泉「………は?」
15:
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【Chapter0】
ようこそ、絶望学園
(拉致・監禁だよ!これは!)
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17:
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大泉「………あ、えーと?」
大泉(何よこれ。なんか番組始まんの?でも……)
大泉(いかにもな素人多くねぇかなぁ…あ、舞園さやか)
パーカーの少年「あ、あの、あなたは…」
ドレッドの男「ここに来たって事は俺らとおんなじ生徒だべ、間違いねぇ!」
ゴスロリの女「しかし………どう見ても学生には見えませんわよ?」
ジャージの女「あ!ジャージ着てる!」
大泉(さっそくキャラかぶりか。ええ?他人と衣装かぶんのはいただけないなぁ。君、事務所どこだい?)
ミステリアスな女性「………ねぇ」
大泉「………あ?」
ミステリアス「…大泉洋、ね」
大泉「!」
パーカー「………え?いや、そんな…いくら【騙され芸人】の異名を持ってたって、さすがに…」
大泉「不名誉な称号を口にするじゃないか、君」
※Tips…【騙され芸人】
正しくは【騙され上手】である。なお、大泉洋は自他ともに認める騙され上手。その多くは【水曜どうでしょう】で見る事が出来る。
デブ「【大泉洋】?……レイトン教授ですか?」
※Tips…【レイトン教授】
レベル5から発売された謎解きゲームのシリーズであり、主人公の名前。大泉は主演のレイトン教授役。
筋肉質のお…男?「………有名なのか?その者は」
ミステリアス「ええ、日本が誇る名優よ」
ミステリアス「1973年4月3日の41歳・既婚、演劇ユニット【TEAM NACS】の4番手、通称【ナックスべしゃり】」
※Tips…【TEAM NACS】
チームナックス。森崎博之・安田顕・戸次重幸・大泉洋・音尾琢真の5人からなる男性演劇ユニット。
現在の演劇の敷居を下げ、取っ付きやすくしたユニットとして時折名前が上がる。
ミステリアス「代表作は挙げれば霧がないのだけれど…ふふ、面白かったわ。【探偵はBARにいる】…3回は見たわね」
※Tips…【探偵はBARにいる】
主演は大泉洋と松田龍平。東直己の原作小説を映像化したもの。北海道各地(主にすすきの)で大規模ロケが行われた事も有名。
22:
大泉「あら、そう!嬉しいですねぇー…って事はもう僕の子猫ちゃんだね?」
※Tips…【子猫ちゃん】
大泉のファンの総称。ただし大泉は動物、特に猫が嫌いである。
ミステリアス「そう呼んでいただけるなんて光栄です、大泉さん。…霧切響子です」
大泉「霧切さん、霧切響子さんね、よぉぉし。…手袋?」
霧切「これはその、ちょっと…色々、ありまして」握手ぎゅう
大泉(…ははぁん、手が荒れてんのか?とりあえず外せないって事ぁ分かった。触れない方がいいな)
大泉「な、…なんっだ…心配しちゃったよぉ…俺の事知らない人しかいねぇのかと思っちゃって…」
パーカー「ほ、本物なんですか!?ご、ごめんなさい!」
小柄な女性「あ、えと、えっと…」
軍服の青年「名優…と言ったかね?ふむ…僕はあまりテレビ番組、ことかいてドラマやバラエティは見ないので分からないな」
大泉(…だよなぁ、高校生に俺どんだけ知名度あると思って浮かれてんだよって話だ)
白スーツの男「ふん、そんな事はどうでもいい。時間の無駄だ」
霧切「あなた…好きな人いないの?好きなな芸能人・有名人…残念ね」
白スーツ「くだらん。何とでも言え」
大泉「わかんねぇけど、あいつからシゲとおんなじ匂いがするわ」
霧切「シゲwwwwww」
白スーツ「………誰だそれは」
※Tips…【シゲ】
NACSの3番手、戸次重幸の事。なお読み方は『とつぎ・しげゆき』。ちなみに本名は佐藤重幸。
『尻ポケットに手渡しされた給料袋を入れたままバイクに乗ったら中から金が全部出て行った』『彼女がいてもクリスマスはどんぐりのちくわパンで充分』など、
その数多くのエピソードから通称【NACS残念】と呼ばれる。
23:
霧切「え?ええ、あなたがとっても【残念】な人と言う話よwww」
大泉「どんだけ笑うのよ!」
ギャル「」びくっ
大泉「そして残念で反応したな、君は!なんだ、君もシゲ好きなのか?」
ギャル「ちちち、ちげーし!あたしはその、…ちげーし!」
ギャル(ごめんね……、残念って言われて反応しちゃったよ……)
リーゼント「っち、んでどうすんだ?自己紹介でもすんのか?」
大泉「………あぁー、そうだねぇ。僕の事知らないっちゅう人も多いみたいだしねぇ」
霧切「それなら大泉さん、私があなたの事を説明しましょうか?」
大泉「いやもういい(即答)」
ジャージ「あ、ねぇ!それなら、こっちが名前言って行った方が早くない?大泉の事知ってる人はいるんだし!」
大泉「なーにナチュラルに呼び捨てしてんのよ、スイカップ」
ジャージ「………スイカップ?」
大泉(え?伝わらないの?)
24:
ジャージ「じゃあまず、私は【朝日奈 葵】!【超高校級のスイマー】って呼ばれて、この学園に来たんだ!」
大泉「まずそのタメ口辞めてみようか?」
朝日奈「あのね……大泉が、最初入って来た時ジャージだったから、親近感を感じちゃって……えへへ」
大泉「…この業界で衣装被りはいかんよ、朝日奈君?いいかい?」
朝日奈「そっか、そうなんだね…んと、………………覚えとく!」
大泉「絶対無理だわ」
大泉(…ん、【超高校級】?あー……なんかそういや書いてあったなぁ)
パーカー「さ、さっきはすいませんでした……ボクは【苗木 誠】。【超高校級の幸運】です」
大泉「おぉーい、次は君か。いやぁ?何も気にしてないよ?」
苗木「まさか本物に会えると思ってなくって、それで………」
大泉「あぁ……気持ちは分からんでもない。僕も篠原涼子さんに初めてお会いした時はソワソワしちゃったからね」
霧切「【ハケンの品格】の時、ですか」
※Tips…【ハケンの品格】
主演は篠原涼子、共演に大泉と小泉孝太郎、加藤あい。NACSの2番手・安田顕も出演している。
大泉の役柄は、会社の営業部販売二課主任(問題を起こし、最終話で降格)。ロシア語が堪能な人物でもあった。
大泉「よくご存知で」
霧切「いえ、大泉さんの人となりを調べる時にまず転機として出て来るのがこの辺りですから」
軍服「いつまで話しているのかね!自己紹介が終わらないではないか!」
大泉「おっと失礼……じゃあ進めましょうかね…おたくは?」
軍服「僕は【石丸 清多夏】、【超高校級の風紀委員】と申しますッ」
大泉「石丸君、石丸君………ね。しっかしきっちりした服だねぇ…疲れないの?」
石丸「学生が常時身につけるべきは学生服ですからね、はっはっは」
大泉(なに面白いところあった、今)
石丸「???ですから、ここは風紀を乱した衣服の者が多すぎます。あとで取り締まるので、協力願えますか?」
大泉(あっ、こいつめんどくせぇタイプだ)
26:
大泉「………考えておきます(やるとは言ってない)」
石丸「感謝します、大泉さん…さぁ次」
舞園「じゃあ私………」
大泉「うっわ!本物の舞園さやかちゃんだべや!ドッキリじゃないよね!ドッキリじゃないよね!?」
※Tips
大泉さんは、有名人に会えると言われて拉致されるドッキリを何度もかけられています。
苗木「舞園、さん…【超高校級のアイドル】って言う…」
舞園「苗木君、お久しぶりですね」
苗木「………え?」
舞園「ほら、中学の時………」
大泉「………お?」
マサカマイゾノサンガオボエテルナンテナー
オボエテマスヨナエギクン
大泉「放置か?おい」
デブ「ふっふ…あんなふたりは置いておきましょう、リア充爆発しろ」
大泉「おわっ!?でけぇ!なまらでけぇ!どうやったらそんななるのよ!?…河野よりでけーかも…」
※Tips…【河野】
河野真也。お笑いコンビ【オクラホマ】のツッコミ担当、太っている方。ダンス能力が高い。
デブ「拙者は【山田 一二三】…【全ての始ま(ry
大泉(何?なんの罰ゲームよこれ?)
27:
山田「それはさておき、拙者は【超高校級の同人作家】と申します」
大泉「どうじんさっか?」
山田「高ーくて薄ーい本を出す人間ですな。例えば大泉洋殿と…」
霧切「大泉さんの前ではしたないわ、山田君。それにナマモノは本人にバラすなんてもっての他よ」
※Tips
意味は各自で調べてください。なおそっちの界隈にもNACSは人気です。
山田「おっと失敬」
大泉「なんか分からんけど、とりあえず君がデカイって事だけは覚えておくわ」
山田「それだけ!?」
大泉「じゃあ次は…」
筋肉質「む…」ぬっ
大泉「」
筋肉質「………我は【大神 さくら】…【超高校級の格闘家】だ…」
大泉「………さくら、さくら?えっ?って事は」
霧切「彼女は女性の身にありながら、全世界で最も強い格闘家なの」
大泉「ごめんなさい!男だと思ってました!」平謝り
大神「…慣れている、気になされるな」
霧切「ちなみに、彼女は【オーガ】の異名でも知られています…」ふぁさ
大泉「オーガ…どっかで聞いたなぁ。どこだったっけ…」
大神「よろしく頼む」
大泉「いやもうもうもう!こちらこそ!」
大泉(下手な事言ったら殺されかねんな)
30:
白スーツ「おい、お前…いつまでやっているつもりだ?」
大泉「何よシゲのくせに」
霧切「その言い方はシゲさんが可哀想よ」
白スーツ「そもそも俺はそんな人物知らん!…ちっ、さっさと自己紹介を終わらせろ。」
霧切「彼は【十神 白夜】…【超高校級の御曹司】ですよ」
十神「勝手に他人を紹介するな」
霧切「あなたじゃないの、さっさと進めろと言ったのは」
大泉「君、名前は?」
赤髪「オレは【桑田 怜恩】!【超高校級の野球選手】っつー触れ込みで来てんだよね」
十神「俺の話はもういいのか…!」
大泉「そっちの君は?」
ギャル「あたし【江ノ島 盾子】!【超高校級のギャル】だよん」
大泉「江ノ島…ああ、なんかの雑誌に載ってたわ。けどなんか記憶の江ノ島ちゃんと違うような…」
江ノ島「………こ、これはフォトショ使ってんのっ!あんたもしてないの?画像加工」
大泉「出来るもんならしてもらいたいわ。俺より画像加工必要な奴がいそうだけど」
十神「………おい」
大泉「そっちの君とか画像加工されてんじゃね?目線入れられてたり」
リーゼント「あー……何度か。俺は【大和田 紋土】…【超高校級の暴走族】っス」
大泉「暴走族とかなまらこえーべや!」
大和田「一応、暮威慈畏大亜紋土(クレイジーダイアモンド)っつーとこの頭張ってんすけど……」
大泉「ニュースで見たもぉぉぉー!」
32:
石丸「大和田君っ!僕の目の黒いうちは君の暴走行為は取り締まるからなっ!」
大和田「おぉ?上等じゃねーか…」
大泉「いや、まぁ好きにやってくれ……」
女子「……ええっと、あのぉ」
大泉「うわっ!?……あー、びっくりした……」
※Tips
何度も言いますが、大泉さんはビビリです。
女子「あ、え、と…ご、ごめんなさ…」
大泉「いやいいって、いいって…んで子猫ちゃん」
女子「ふぇっ?」
大泉「お名前は?」
女子「え、と………【不二咲 千尋】ですぅ…」
大泉「不二咲ちゃんね、オーケー。君も【超高校級】なんだっけ?」
女子「はい、【超高校級のプログラマー】って呼ばれてますぅ…」
大泉「プログラマー?ほうほう…俺そつちはあんまり詳しくないから分かんないんだよなぁ…」
不二咲「何て説明したら分かり易い、ですかねえ…んー…」首傾げ
大泉(うん、かわいい。娘がこんな風に育ってくれたらなぁ)
不二咲「………うう」涙目
大泉「」!?
不二咲「あの、ちょっと、…なんて言えば言いか……考えておきますぅ…」
大泉「……あのー、うん。無理しなくていいからね」
十神「………」
34:
大泉「あと名前聞いてないのは…」
ゴスロリ「うふふ………」
ドレッド「んー…」
メガネの少女「………」かたかたかた
大泉(…どいつもこいつも)
ゴスロリ「あら、大泉さん?女性を待たせるのは紳士失格ではありませんの?」
大泉「おっと、英国紳士たる僕らしくない振る舞いだね…申し訳ない。さて、君の名前を聞こうか」
ゴスロリ「英国……それはともかく、私は【セレスティア・ルーデンベルク】。【セレス】と呼んで頂いて結構ですわ」
大泉「セレスさん?外国の方?日本語上手!」
セレス「うふふ……ありがとうございます(こいつ後で殴る)」
大泉「あ、それでセレスさんは……」
セレス「私は【超高校級のギャンブラー】ですの。よろしくお願いしますわね」
大泉「ギャンブルはいかんよ、その歳で。破滅するから。借金とかするから」
ドレッド「借金!?」びくっ
大泉「…なんなのよ、お前!ひとりだけ空気違くねぇ?借金に過剰反応しない!」
ドレッド「うう、いやだって……」
大泉「………おい、おお、君事務所どこだい。ん?あろうことか天パキャラの僕がいながらにしてぇ、もっとインパクトあるパーマがいるじゃないかぁー…おいぃ」
ドレッド「これ地毛だべ…」
大泉「さらに方言まで被ってるッ!なんだよっ、もうっ!あれか?第二の大泉洋とか呼ばれてるやつか?」
※Tips…【第二の大泉洋】
北海道ローカルで地位を確立し、有名になったものに付けられる異名。それだけ大泉洋がすごいとも言える。
なお実際にこの肩書きを付けられたのは【ブギウギ専務】こと【上杉 周大】。
37:
大泉「北海道弁まで被ってたっけ、俺の居場所ねぇべや!?」
ドレッド「それは知らねぇよ!」
大泉「で、君どこの誰よ!」
ドレッド「俺は【葉隠 康比呂】だべ。【超高校級の占い師】だ」
大泉「………あ?葉隠?占い師…なんかどっかで見た…」
葉隠「ま、まぁよろしく頼むべ」
大泉(どこで見た?すすきの?覚えてねぇなぁ…こんだけインパクトある見た目なら逆に覚えてんじゃねーのか)
大泉「まぁいいか……最後、君だな」
メガネ「ふ、ふふ……あああ、あたしがあまりに汚いから無視されてるのかと思ったわ…」
大泉「な訳ないしょ。それに知ってる……【腐川 冬子】さんでいらっしゃるでしょ」
腐川「………え………」
大泉「【磯の香りの消えぬ間に】……僕も読ませていただきましたよ」
腐川「え、あ、あ…嘘…」
大泉「いやほら、これの映画化するとかしないとかって、それで僕に話がちょっと来てた事があって…」
大泉「………ああそっか、実際に顔合わせはしてなかったんだったなぁ。確かまだ他のキャストが決まってないからってんで」
腐川「………う、うふ、うふふふふ」
大泉「あ?」
腐川「あ、あああ、あなた、あたしの事を知っていてくださるのね……」
大泉「………え?ああ、まぁ」
腐川「そうなの…ふ、ふふふ…」
大泉(何この子なまら怖い。断ってもらおうかな、映画の話)
大泉(っと、これで全員と挨拶したな。舞園ちゃんの声をあんまり聞けてないのが残念だけど、あの子はテレビでよく見た)
大泉(共演は……ああ、してねぇのか?いや、ドラマで一緒したような気がしてたんだけど気のせいだったかなぁ)
大泉(………つーか、今気付いたけど玄関塞がれてねぇ?機関銃みたいなのあるっしょ!これって???)
きーんこーんかーんこーん
大泉「!?」バッ
38:
『あー、あー!』
『マイクテスッ!マイクテスッ!』
『キャッチューベイベー!おまーえーだけをしぬほどあいしてーーたーー!』
大泉(なんで音尾の曲よ)
※Tips…【君にキャッチュー】
作詞作曲:音尾琢真。アイドルを目指す男達のドラマを制作した時に、音尾の【伝説の野良アイドル】役の持ち歌として作られた。
その後、大泉が【嵐にしやがれ】に出演した時に歌った一節がこれ。また、アルバムにて森崎博之がカバーしている。
大泉(……だけど、その声はまるで……)
大泉(能天気。そう表現すんのが一番早い、明るすぎる声だった)
大泉(おいおい、こっちは取材だってんのになぜかスタッフもいねーし、もうどうしたらいいのか分かってねぇんだけど)
『聞こえてるよね?ではでは……』
『ただいまより!希望ヶ峰学園、入学式を初めますっ!みなさん、体育館に集合してくださあーい!』
ぶつっ
大泉「………はっ?」
十神「体育館か。やはりここでの一幕は時間の無駄だったな」すたすた
朝日奈「あ、私も行く!」すたすた
舞園「行きましょう、苗木君!」
苗木「うん、そうだね……舞園さん」すたすた
大泉「え?何、こんな異常な状態で、に、入学式?」
葉隠「きっと学園のオリエンテーションだべ?先行くぞー」すたすた
大泉「…いや、かもしれんけども…」
大泉(これあれだ。嫌な予感がする)
霧切「………大泉さん、私達も行きましょう。ここにいては何も始まりません」
大泉「あ、ああ、そうだねぇ……」
大泉(これ絶対、水曜どうでしょうの新作の企画発表だわ)
48:
大泉(だって明らかおかしいもんな、壁に鉄板ってどう言う事よ。HTBがんばったな)
※Tips…【HTB】
北海道テレビ放送。
水曜どうでしょう・ハナタレナックス・FFFFF(エフファイブ)などの自主制作番組がある。
大泉(…うん?だとしたら変か。企画発表ってだいたい駐車場で…いや、今回は希望ヶ峰学園に行くっつうのが企画だったわけだし)
大泉(その追加で…なんかやるってんならきっとそうなんだな、きっと企画発表は体育館)
霧切「………行きましょう?」
大泉「そうだねぇ。あんまり気は進まないけど」
こつ、こつ、こつ……
大泉「……ところでね、霧切さん、ぼかぁ大変な事に気付いちゃったんだけども」
霧切「え?」
大泉「あの子、なんつったっけ、十神君?」
霧切「…それが何か…」
大泉「俺あれさぁ、ずっと白いスーツだと思ってたんだけど違ったんだね」
霧切「ああ、それですか?」
大泉「ずっと流し見してたから気付かなかったけど、あれ…」
大泉「………マイケルだよねぇ」
※Tips…【マイケル】
言わずと知れたキング・オブ・ポップス、マイケル・ジャクソン。
49:
◆体育館前
大泉「てっきりスーツだと思ってたんだ。けどちょっと違うなって、あれって思ったっけマイケルのコスプレだよねぇ」
霧切「………それは、大泉さんが来る前に散々いじってしまった後で」
大泉「それで彼あんなに機嫌悪かったんだね?なるほどなぁ」
霧切「彼の私服ではない、と言っていました」
大泉「だろうねぇ、あれが私服だったらさすがの僕も引くよ…」
霧切「……と、話していたら体育館についてしまいましたね」
大泉「………ふぅーっ………」
霧切「大泉さん」
大泉「………ああ、分かってるよぉ、僕ぁ…次は何するんだろうねぇ」
霧切「旅では無い?」
大泉「かもね。君らに取材しなさいっつって来たんだから、君らに関係ある事をせにゃならんのかもしれんし」
大泉(………対決企画か?なら鈴井さんもいなきゃおかしいだろ)
※Tips…【鈴井さん】
鈴井貴之。クリエイティブ・オフィスキューの社長(現在は取締役会長に就任。なお社長は鈴井夫人)兼タレント。
【劇団OOPARTS】の主宰であり、【水曜どうでしょう】の仕掛け人のひとり。
大泉(んじゃなんだ?鈴井さんも向こう側か。俺ひとりやられたパターンだな?おぉ)
大泉(にしたってやり方があんだろ…今までと違いすぎる。今までの拉致やら監禁とはわけが違うみたいだしなぁ)
霧切「今は悩んでいても仕方がありません…行くしか、ないです」
大泉「…それもそうか…開けるぞぉ」
がらがらがら
50:
◆体育館
大泉(そこには椅子が人数分。そんで赤い敷物…カーペット?がしてあって)
大泉(壇上が飾り付けられてた。ほぉ、これはこれは…ほんとに入学式じゃないの)
霧切「………」
苗木「あ、霧切さんに大泉さん」
石丸「遅いぞッ!霧切君!それに…大泉さんッ!大人なのですから、時間を守ってくださいッ!」
大泉「あぁうん、ごめんね」
大和田「しっかし、何もねぇな」
不二咲「…みんな集まったのに……」
舞園「ですけど、これから何が始まるって言うんですか?」
葉隠「オリエンテーションだろ、だから」
大泉「ならいいけどねぇ」
十神「とにかく早くしろ………早く俺のスーツを返してもらう……」イライラ
大泉(あいつ、急かしてたのそれのせいか。時間の無駄っつーより…)
きーんこーんかーんこーん
大泉「………始まったかい」
『うぷぷ!』
51:
『ではではっ!』
大神「………む」
『これより!希望ヶ峰学園、入学式を…』
霧切「………」
『はーじーめーまーす!』
びよょょーーーんっ
大泉「………は?」
大泉(次の瞬間、俺達の前に現れたのは)
大泉(……体の右半分が黒くて、左半分が白いクマのぬいぐるみだった)
大泉(そいつがステージの壇上にぴょんっと現れて、乗っかった)
クマ「うぷぷ、全員揃ってる、よね?」
腐川「なっ、なななな…なによこれ…!」
不二咲「クマさん、かなぁ…」
十神「…お前か?こんな妙な真似をしたのは…」
クマ「はいはい、みんな言葉遣いが悪いよう?その前にまずはご挨拶」
クマ「気をつけー!おはようございます!」
石丸「おはようございますっ!」びしっ
大泉「……石丸君はさぁ、こう…硬いね」
石丸「何がですか?か、体が?」
大泉「いや………後でいいわ」
十神「聞け…なぜ俺にこんな衣装を着せた!」
クマ「不服?不満?いやね、ゲストが喜ぶかなと思ってやったんだけど…」
霧切「ゲスト?」
クマ「招かれざる客、だよね。ボクだって予想外だったんだから」
クマ(ついでに言うと十神クン、それ君が嬉々として着てたから脱がすのやめたんだけど、まぁいいや)
52:
朝日奈「ねぇクマさん!」
クマ「こらーっ!クマさんって呼ばないの、ボクはモノクマ!この学園の学園長なのだ!」
大泉「」ぶふっ
モノクマ「………あら、どしたの」
大泉「っくっくっく…ははは、いやだって!さすがに嘘だろ?俺の局のお偉いさん、こんなのと取材許可のやり取りしたの?って話になるっしょや」
モノクマ「こんなのって、キミねぇ…ゲストだから許すけどさ?」
大泉「あれ、ゲストって俺だったんだ」
桑田「まー、大泉さんって学生じゃないっすから?」
大泉「そう言う事?」
モノクマ「とにかく、ともかく!オマエラ、静粛にっ!」
モノクマ「時間も押してるからぱぱっとやるよ?」
霧切「………」
苗木「やる、って何を………」
モノクマ「入学式だよ!オマエラのね!」
53:
モノクマ「えー、オマエラ【超高校級】は、人類の希望です!」
モノクマ「そしてそれを取材している大泉クン、キミもまた北海道が生んだ大スター…希望に間違いありません」
モノクマ「そんな希望であるオマエラを、この学園は保護する事にしましたー」
モノクマ「オマエラにはここで!共同生活を送ってもらいます」
モノクマ「期限はありません」
モノクマ「つまり一生、みんなで学園生活を送ってねって事だよ」
モノクマ「あ、大泉クンは仕事があるんだっけ?それは心配しなくていいよ」
モノクマ「仕事はなくなりました!つまり今のキミは【ただの地図の読めないバカ】です!」
大泉「」
※Tips…【地図の読めないバカ】
【水曜どうでしょう】の、特に海外企画回で大泉が言われる言葉。
大和田「………てめぇ、ふざけんなよ」びきびき
朝日奈「そうだよ!早く家に帰してよっ」
大泉「………」
大泉(仕事が………なくなった?はぁ?ドラマも?映画も?バラエティすら?)
モノクマ「もー、なんだよぉ!文句が多いぞ、最近の若者は…」
大和田「るせぇ!無茶苦茶言いやがって!」
モノクマ「…帰りたい?【超高校級】になれたにもかかわらず、オマエラ帰りたいの?」
舞園「当たり前です!」
モノクマ「ない事はないよ?この学園から出る方法」
大泉「………え?」
大泉(もし学園を出れたら?……出てどうすんだ?ええと、まず…す、鈴井さん探して…?あいつらは?ヒゲなにやってんだ?)
56:
モノクマ「この学園を出る方法!それはね」
モノクマ「学園の中でのルールを破っちゃった人が出たら、追放…【卒業】させられちゃうんだ」
大和田「つまりどうすりゃいいんだ!」
腐川「ま、回りくどいわね…」
十神「とにかく服をよこせ!」
モノクマ「十神クンだけベクトルが違うなぁ」
大泉(…いや、周りみんな高校生なんだぞ…大人の俺がなにひとりでパニクってんだよ…何か話題を…)
大泉「…十神君はムーンウォーク出来ないの?」
十神「何?」
大泉「こう、改めて見るとマイケルだなぁ。あとはグラサンと帽子か」
大泉「これで君がマイケルの物真似が出来りゃ上出来なんだけどねぇ?」
モノクマ「話脱線しすぎぃ!とにかく???」
モノクマ「学園から出たければルールを破る!」
モノクマ「それは即ち、人が人を殺す事…だよ!」
大泉「………はぁ?」
大泉(さすがの俺もこの状況にはお手上げですよ)
大泉(わけが分からん。はぁ?人を殺したら学園から出れんの?)
大和田「いい加減、ふざけんのも辞めてもらおうか…なぁ?」びきびき
モノクマ「ふざける?それってキミとか大泉クンの髪型の事?」
大泉「おい俺関係ねぇべや」
がしっ
モノクマ「」?
58:
大和田「よォォォし…ボコってやる、ボッコボコのメッタメタにしてやる…」びきびき
モノクマ「わぁ、やめてぇ(棒読み)学園長への暴力は、校則違反だよぉ(棒読み)」
大和田「るせぇゴルァ!他人の髪型バカにして許されると思ってんのかぁ!?」
モノクマ「………」しょぼん
江ノ島「なんつか、止まった?」
大泉「あれ凄いなぁ…中に誰か入って…はないだろうし」
モノクマ「………」しょぼん
霧切「あれとonちゃんが戦ったらどっちが勝つかしら…」
※Tips…【onちゃん】
HTBの黄色い悪魔。元々は1年で辞めるはずのマスコットキャラだった。
が、【水曜どうでしょう】で大泉にぼっこぼこにされたり、中に入っていた安田顕が暴走したりしているうちに
いつの間にかアニメまで製作されるほどの人気マスコットとして成長していた。
モノクマ「」ぴこん
大和田「機械音出してねぇでなんとか言え!」
不二咲「うう…クマさん、動かないね」
葉隠「オリエンテーションだって、絶対な!さすがは希望ヶ峰学園!ユーモアセンスも抜群だべ!」
モノクマ「」ぴこん
霧切「onちゃんは鉄骨フレームを使っているから、強度は高そうだけれど…あちらのモノクマ、と言ったかしら…構造が分からないと何とも…」
※Tips…【onちゃんのフレーム】
onちゃんの中に入る時は、形を保つための鉄枠を背負う必要がある。
また、中に空気を送らないと丸く膨らまないのだが、バッテリーが勿体無いのでよく電源を切られて一反木綿みたいになる。
余談だが、鈴井貴之はonちゃんを殴る行為をした時、中の鉄骨フレームに指を当ててしまい骨折した事がある。
61:
大和田「………なんだ?なんかだんだん音が早く…」
モノクマ「」ぴこんぴこんぴこん
霧切「………」ぶつぶつ
十神「大和田……死にたくなければそいつを手放せ」
大和田「は?何で???」
十神「お前の脳味噌はペーストなのか?」
モノクマ「」ぴこんぴこんぴこん
大泉「なんかヤーな予感するよぉ、大和田くぅん?」
霧切「私もonちゃんで走り幅跳びした………ん?」はっ
※Tips…【onちゃん走り幅跳び】
NACSの番組【ハナタレナックス】で実際に行われた競技。
onちゃんの中に入って、全力で幅跳びを行うだけである。ただしかなり辛い。
霧切「……大和田君っ!それを投げて!」
大和田「え?お、おお…オラァ!」
ぶーんっ
ちゅどおおおおおんっ
大泉(大和田君が手放した途端、中空でモノクマとやらは爆発して消えた。やっぱりこれって…)
64:
大泉「自爆装置だったのか…」
霧切「チープですけど、あの音と反応で分かりました」
大和田「な……お、俺を殺す気だったっつうのかよ」
不二咲「でもモノクマはいなくなっちゃったね…」
朝日奈「じゃあもう出られるのかな?」
『ところがどっこい現実はそんなに甘くないんだよ、朝日奈さんっ』
びよょーーーんっ
モノクマ「ふぅ…」
腐川「まっ!また出てきたわっ!?」
桑田「うげ、あいつ何体もいんのかよ」
モノクマ「もう!折角色々出来たのに!まぁ今回は霧切さんに免じて許してあげるよ!」
モノクマ「次はないから」爪しゃきん
大泉「…スペアがあるって事か」
モノクマ「とにかくオマエラは、この中の誰かを殺せば出られます!殺し方は問いません!なんでもいいです!」
モノクマ「あとね、これ渡しておくから。はい、電子生徒手帳」
苗木「生徒手帳?…あれ、大泉さんの分もあるの?」
モノクマ「作ったんだよ、大慌てでね…」
モノクマ「ちなみに大泉クン、キミにもこの学園らしい感じの肩書をつけといたよ」
大泉「はぁ、ありがとう…でいいのか?で、その肩書って」
モノクマ「大泉クンは【超高校級のシェフ】です」
大泉「俺高校生じゃな…シェフ?」
霧切「それはダメよモノクマ!死人が出るわ!」
※Tips…【シェフ大泉】
ビストロ大泉、ピストル大泉とも。
とにかく調理に時間がかかり、しかも独創的な発想でとてもまず…特徴的な味わいの料理を生み出しまくる男。
安田顕をエビアレルギーにしたのは、大泉の【辛すぎるエビチリ】である。
66:
モノクマ「死人が出るならボク満足!」
大泉「それ以前に俺、俳優だっつったじゃないの?それでいいじゃない」
モノクマ「【超高校級の演劇部】?………なんか肩書からして、一瞬で殺されそうなイメージだからやめたのに」
大泉「おいやめろ」
モノクマ「とにかくみんなはここから出れません、以上!出たかったら殺ってください!それじゃーねー」
ひゅうううんっ
大泉「………なんだったんだ、あいつ」
霧切「誰かを殺せば、学園から出られる…ね」
苗木「あんなの、うそ……だよね?」
葉隠「そ、そうだべ、きっとオリエンテーション」
十神「そんな事は問題じゃないだろう?」
大泉「…なんだい十神君。君は何が問題だと思う?」
十神「………この中の誰かが、今のバカバカしい話を真に受けてしまうかどうかだ」
大泉(…その通りだな。もしあれが事実であれ、嘘であれ…だからって人は殺したらダメだ)
大泉(俺達は全員で互いを見合った。)
大泉(………十神だけ、見てたら笑いそうになるから見れなかった)
76:
ーーーーーーーーーーーーーーー
【Chapter1】
クイキル
(非)日常編
ーーーーーーーーーーーーーーー
79:
大泉(…俺達はしばらく睨み合っていた)
大泉(そうだよなぁ。あんなテンションで話が進んだんであんまり信用してなかったけども)
大泉(…俺達は【人を殺せ】と言われたわけだ)
大泉(それもこの中の誰かを)
霧切「ねぇ」
大泉(そしてそんな沈黙を破ったのは、霧切響子だった)
霧切「いつまでこうしているつもりかしら…私、大泉さんのお話を伺いたいのだけれど?」
十神「そんな自己中心的な理由でこの場を押し切れるとでも?」
霧切「思うわよ。そもそもこの時間が無駄だって、あなたも分かってるはず」
十神「………」
セレス「ところで」
大泉(っと!セレスさんったっけ?)
セレス「こちら、電子生徒手帳を確認していただけませんこと?中に校則が載っていますわ」
大神「ほう……」ぴっ
桑田「なんかめんどくせぇな…」ぴっ
大泉「どれ?」ぴっ
大泉(電子生徒手帳を起動する。………改めて俺生徒じゃねーよと思いながら、さて)
大泉(そこには確かに校則が載っていた)
1・生徒と【ゲスト】はこの学園内で共同生活を送る事。期限はない。
2・夜の10時から朝の7時までは【夜時間】。その時間内は立入禁止区域がある。
3・就寝は寄宿舎の個室でのみ可能、他の部屋での故意の就寝は罰する。
4・希望ヶ峰学園について調べるのは自由。
5・学園長【モノクマ】への暴力は禁止。また【監視カメラ】の破壊も禁止。
6・仲間の誰かを殺した【クロ】は卒業出来る。が、誰にも自分が【クロ】だとバレてはいけない。
大泉「………なお、校則は順次増えていく場合があります……と」ぴっ
80:
大泉(………寄宿舎?寄宿舎…ねぇ、泊まれる場所があるって事かい)
十神「妙だな…」
霧切「【誰かを殺したクロだとバレてはいけない】…ね」
苗木「なんでバレちゃいけないんだろう」
大泉「…罰ゲームでもあるんでないの?バレたら」
十神「そんな簡単なもので済めばいいがな」
大和田「ちっ…さっきのあれみてーなのがあるかもしれねぇって事だろ…」
大泉(あぁ、そういや大和田君…あのままだったら、モノクマが爆発したのに巻き込まれるとこだったもんなぁ)
大泉(いやぁ、僕の子猫ちゃんが優秀でよかっ…それはともかく…)
十神「全く、お前のようなプランクトンのせいで俺が迷惑を被る」
大和田「………ぁあ?」びき
大泉(最近の高校生って大人っぽいのねぇ、随分)
十神「プランクトンはプランクトンだろう…大海には何の影響もない、小さな存在だ。俺とは違う」
大和田「テメェ…何様のつもりだ…」
大泉(………おいおいおいおい、いきなり乱痴気騒ぎか?冗談じゃねーよ勘弁してくれよぉ)
十神「ふん、この程度の挑発で頭に来たのか。安い男だな」
大和田「???っ!」
大泉「はいはいはいはいストーーーップ!ストップ!」ばっ
セレス「……そうですわよ、十神君も大和田君も…こんな時間が一番勿体ありません」
山田「あのー……ですが、これからどうしたら……」
石丸「と、とにかく探索するしかあるまい…大丈夫!絶対にここから出られる!」
朝日奈「………そうだよね!こんな事になって、警察が動かないわけ無いんだから!」
大泉「だべ?そうだよ……あんなねぇ、爆発かなんかで脅そうったって無駄ですから」
不二咲「じ、じゃあとりあえず……行けるところに行って見る…?」
81:
十神「………ちっ、興が削がれた」こつこつ
石丸「む?どこに行くのかね?」
十神「探索するんだろう?お前らは勝手にやっておけ…俺は俺で探索を進めさせてもらう」こつこつ…
大神「……む……であれば、我らも手分けして探索に向かうべきか」
腐川「………」
桑田「っしゃー!そうと決まればさっさと行こうぜー!…こんなとこずっといられるかっての」
江ノ島「だよねー。あー、マジうざ…」
大泉「………おい、なんて言うかみんなあれだな?最近の子はあれだな?協調性がないな」
舞園「かも、しれませんね…ふふっ」
大泉(ぞろぞろと生徒は体育館から出て行く)
大泉(そういやぁ僕の子猫ちゃん、と思って振り返ったのだが、)
大泉(そこには既に、霧切響子は影も形もなく………)
大泉(………)
大泉(………あれ?俺、ひとり?)
100:
ーーーーーーーーーーーーーーーー
大泉(…ひとりにされた俺は、そのあとぶらーっと校内をあちこち回った)
大泉(大神さんが鉄板に強烈なツッコミを入れていたのを見て、ああ、あれはいい漫才師になるな、と思いました)
大泉(……いや、そんなボケはいいのよ)
大泉(校舎の方は大して見るものもなくて、随分と肩透かしを食らった)
大泉(…保健室?みたいなとこにテープが貼ってあったのも気になるけど、この北海道の大スターを通さないってんだから誰も入れないだろうねぇ)
大泉(あとあれだ、玄関。ありゃ完全に塞がれてんな。出れない出れない。しかも上にはマシンガンと来た)
大泉(…まぁあの爆発の後だ、本物…でしょうなぁ。僕も撮影で銃は見たり使ったりしたけども…それでもあれは【撮影用の銃】だからなぁ…)
大泉(そのあとはなんと、寄宿舎っつうみんなの寝泊まりするとこを見て回った。なんかねぇ、個室は全部防音なんですって奥さん。なにしてもバレねぇな?)
大泉(ちなみに俺の部屋、どこにあるか教えてやろうか)
モノクマ『大泉君の部屋?ああ、急いで作ったからなぁ…一応そのマップ見てよ。ほら分かるでしょ?』
モノクマ『そのトラッシュルームの横んとこだから。デッドスペース使って人の部屋作るのって疲れんだよね』
モノクマ『すずむしは黙ってトラッシュルームの横にいなさいよ』
※Tips…【すずむし】
【水曜どうでしょう】において、ディレクターであるはずの藤村忠寿(ふじむら・ただひさ)から言われるあだ名。
とある企画内で大泉があまりにも的外れなコメントをした事から、
「すずむしぐらいの 脳みそしかねぇから そんな事しか言えねぇんだ」と罵倒された事がきっかけである。
大泉(正直カチンと来たが僕は大人だ、モノクマに自ら手を出して殺される、なんて真似はしない)
大泉(……とまぁ、色々あって俺は今何をしているのかと言うと、学園内を見回った学生達の報告を聞いているところだった)
102:
◆寄宿舎内、食堂
石丸「???と言うわけで、これで大体の報告は終わったな」
十神「………」
苗木「そうだね……」
大泉(俺はひとりでぶらぶらしてたからねぇ、君らの報告してくれた事っての、大体見ちゃってたんだよなぁ)
大泉(見てないのは厨房くらいかね)
不二咲「やっぱり…これって、どこかに閉じ込めらてるのかなぁ…」
ぎぃっ
大泉(そんな僕達の和やか?な報告会は)
霧切「………待ってちょうだい」
大泉(遅れてやって来た彼女によって崩れた)
十神「霧切…お前、今までどこにいた」
霧切「そんなのどうでもいいでしょ?それより…」
ぱさっ……
大泉「何だい、こりゃあ」
霧切「学園にあったのよ…」
大泉(………僕達の前に広げられたのは)
※参考画像↓(Amazon)
大泉(【水曜どうでしょう祭 UNITE2013】のポスターだった)
霧切「………」
苗木「………え?」
桑田「なにこれ…シュールギャグ?」
舞園「さ、さすが霧切さん…クールな表情を崩さずにそんなものを出すなんて…」
大泉「………霧切さん」
霧切「間違えたわ」キリギリッ
十神「お前、ふざけているのか?」
霧切「ふざけてなんかないわ。こっちが本命」ぱさっ
セレス「それは?」
霧切「………この建物の地図よ。やはり【希望ヶ峰学園】のようね」
105:
大泉「………そっから立て直すのは無理じゃないかなぁ、霧切さん」
霧切「とにかく、ここが希望ヶ峰学園である事は間違いないわ」くるくるくる
大泉(そう言いながら彼女は【水曜どうでしょう祭】のポスターを丸めている。おい、あいつ持ってく気だぞ)
十神「お前…どこからそんなものを?」
霧切「どこだっていいじゃない……」
大泉「おいおい、冷たい事言うじゃないかよ霧切さん?」
霧切「…いくら相手が大泉洋とて、言えない事もある…分かってください」
大泉「まぁ………乙女の秘密は暴かない主義でね」
山田「しかし、これで情報も【打ち止め(ラストオーダー)】ですか…」
朝日奈「だ、大丈夫だよ!きっと警察が動くに違いないから!」
不二咲「でもぉ…も、もし、警察が来なかったら…」
大和田「………ちっ」
腐川「どど、どうせあんた達…あ、あたしを殺そうと思ってるんでしょ…」
石丸「みんな!何を言っているのだ!」
大泉(うーん…疑心暗鬼になってんなぁ、みんな。一時期の騙されすぎた俺見てるみたいで切なくなるよ)
セレス「して、皆さん?ここで私から提案があるのですか?」
石丸「セレス君っ!発言する時は手を挙げたまえと……」
セレス「……分かりましたわ、これでよろしくて?」ひょい
石丸「うむ!で、何かね?」
大泉(めんどくせぇなぁ、もー…)
106:
セレス「校則……皆さんもう確認されましたよね?」
セレス「これを破ればどうなる事か分かりませんわ…」
霧切「そうね…3夜連続深夜バスに乗らされるかもしれないし」
※Tips…【3夜連続深夜バス】
【水曜どうでしょう】が5周年を記念して開催された一大企画。
【深夜バス】(正しくは夜行バスだが、番組では深夜バスと呼ぶ)に3夜連続で乗るだけの旅である。
【オーロラ号(現在の高はこだて号)】【ラ・フォーレ号】と、【キング・オブ・深夜バス】の名を誇る【はかた号】と
まさに深夜バス3幹部が集合した、深夜バスファンにはたまらない企画である。
霧切「もしかしたら、リアカーで喜界島を一周する羽目になるかもしれないわ」
※Tips…【リアカーで喜界島一周】
鈴井貴之が映画撮影のため、番組を半年程おやすみした後の復帰企画。2001年2月に放送された。
鈴井復帰により、どうでしょう班が正式に復活した最初の企画のため、みんなで一致団結の輪を描く事を目標に
鹿児島県は奄美群島にある【喜界島】を、4人で反時計回りに一周した。
出演者、およびD陣の怪我が相次いだため、リアカーの【山田君】を引っ張って喜界島を歩く事となった。
霧切「それともカブで日本を」
十神「やはりお前ふざけているだろう」
霧切「ふざけているのはどっち?あなた、着替えたみたいだけど…衣装が変よ」
十神「これは…部屋にこれしかなかったんだ!なぜ俺が【こんな格好を】…」
大泉「…それ【秀樹】だねぇ」
※Tips…【秀樹】
どうでしょうで最も有名な企画のひとつ、【サイコロの旅】の第二弾の時の、大泉の最初の衣装。
当初大泉は「西城秀樹のインタビューをする」と聞き、西城秀樹を意識した派手な衣装でロケに臨んだ。
セレス「……」いらっ
大泉(おやおやセレスさん、お怒りですか?)
110:
セレス「………とにかく、私達はこの校則を守らねばいけません。が、ここで私からの提案です」
セレス「この校則に定められた【夜時間】…即ち、夜の10時から朝の7時まで、各々、外への出歩きをしない…」
セレス「…と言うものです」
石丸「ふむ、やはり学生は早寝早起きが一番だからなっ!」にこーっ
セレス(ちげぇよ黙ってろ)いらっ
大泉(セレスさんって短気なのかね。ポーカーフェイス作ってても、雰囲気が違うって)
葉隠「……夜の出歩きを辞めて何になるってんだべ」
十神「牽制のつもりか、セレス」
セレス「ええ、そうですわ?だって???」
セレス「お分かりですか?今のままでは皆さん、怯えるだけではありませんの?」
セレス「…夜になるたびに、誰かに殺されるのではないか、と…」
苗木「………!」
大泉「はぁー……なるほど、なるほど?それは思いつかなかったなぁ」
セレス「バカにしてらっしゃいますの?」
大泉「いやいやとんでもない、それはいい案だなぁと思っただけじゃあないですかぁ」
大泉「それとも何だい?君は…」
大泉「…自分でそう言うルールを作っといて、自分で破る方法でも考えてるとか?」
セレス「ふふっ、どうでしょうね」
大泉(やっぱセレスさんこえーなぁ…何考えてんだかさっぱり分かんねぇわ、これ。ただ多分頭いいんだろうなってのは分かる)
大泉(でもねえ、ルールは常に変わるんだよ?セレスくぅん。それが僕らだからねぇ)
セレス「ですが、悪い提案ではないでしょう?」
朝日奈「うーん…確かに…」
江ノ島「アタシを殺ろうとか考えてる奴がいるかもしんないって事!?」
大泉(江ノ島さん、その反応若干遅くね?)
112:
大泉(…しかしダメだな。実感ないとは言え、殺人強要された後だ。みんなビビってるのは変わりない)
大泉(そして、誰もがセレスさんの【夜時間は出歩かない】と言う提案に乗っかる。なるようにしてなった展開だねぇ)
十神「ふん…とにかく、俺はもう行く。どうせまもなく夜時間、とやらだしな」
石丸「もう、そんな時間だったのか…」
十神「お前らはお前らでせいぜい仲良しごっこでもやっていろ……」すたすた
腐川「……っ、ど、どうせあたしを殺ろうって魂胆なんでしょっ…!殺されないわよ…」ふらふらっ
石丸「こ、こら!ふたりとも!まだ話は終わって???」
桑田「ならここで終わりでよくね?なんか区切りもいいしよお」がたっ
石丸「……そう、かね…?」
大泉「だな。長話とかあんまり好きじゃないのよ、僕」
大神「では、各々は部屋に戻り就寝する…のだったな」
霧切「ええ、そうね…」
セレス「それでは皆さん、ご機嫌よう」
苗木「おやすみ、みんな……」
大泉(……そのまま、なし崩し的に報告会は終わった。正直途中寝てたけど気づかれなくてよかった)
※Tips
大泉さんは、寝ていても目が開いているタイプの人です。
113:
ーーーーーーーーーーーーーーーー
◆個室、大泉の部屋
大泉「はぁ…」
がちゃ
大泉「唯一の救いは、ここがシングルベッドって事かね」
大泉「昔はツインルームの4人使用なんてのがザラだったからなぁ…」
※Tips…【ツインルームの4人使用】
前述の【喜界島一周】での一幕。
経費を削減するために、ツインルームにどうでしょう班4人で泊まる事となったのだが、
その部屋に元からあった「質のいいベッド」と、急遽搬送した「質の悪いベッド」を巡り攻防が繰り広げられた。
夜は「質のいいベッド」に大泉・鈴井、「質の悪いベッド」にDの2人が寝ていたのだが、翌朝カメラを回すと、
「質のいいベッド」に鈴井と藤村、「質の悪いベッド」にDがおり、なぜか大泉は一番質の悪いベッドにいた。
もちろん一睡もしていない。
要約すると、カメラ担当Dの嬉野雅道(うれしの・まさみち)が大泉にベッドを代われと要求し、彼はベッドを泣く泣く交換したのである。
そうした事件があり、早朝から立腹する大泉が放ったのが上記の台詞である。
ちなみになぜこうなったのかと大泉が抗議した結果、「大泉君が一番若手だから」と言う答えが返って来たため、
大泉はさらに「君達といる限りねぇ、僕はいつまで経っても若手だよ」とボヤく事となる。
大泉「………しかもいいベッドだべや。いやぁ、やっぱりスターは優遇されるべきだよねぇ」
モノクマ「みんな同じベッドだけどね?」
大泉「あっそう…」
モノクマ「うん」
大泉「………」
モノクマ「………」
大泉「………なんでいるのよ」
モノクマ「面白そうだったから」
大泉「面白そうだった、って理由で人のプライバシー勝手に侵害してんじゃないよ」
モノクマ「監視カメラがある時点で、プライバシーも何もないでしょ?」
大泉「言うねぇ、君ぃ…いいのかい?僕が監視カメラにあんなものやこんなもの写しても」
モノクマ「それはちょっと困るかもしれないけどさ」
大泉「安田だったら多分真っ先に脱いでるぞ?」
※Tips…【安田】
NACSの2番手、安田顕の事。またの名を【平成の怪物】、【onちゃん】。
よく呑み、よく脱ぐ。あまりに脱ぐので付いたあだ名は【NACSちんちん】。事実なので仕方が無い。
モノクマ「ほんと君達の監視出来ないからやめてくんない?」
115:
大泉「っちゅうか何よ、ほんと。何しに来たのよ」
モノクマ「いやねぇ、こんなとこに部屋作ってごめんねって言いに」
大泉「今更すぎるべや」
モノクマ「ほんとならもっといいところに作る予定だったんだけどさ、ほら、大泉クンの存在ってほんとイレギュラーだったわけ」
モノクマ「ぶっちゃけ誰よりも驚いてるんだよ?ボクが一番」
大泉「………ん?それってまるで、俺以外は初めっからここに閉じ込める気でした…って言ってるようなもんだけど」
モノクマ「さぁ、それはどうかな?」
大泉「なんだよ、連れないねぇ」
モノクマ「ああ、そうそう…【シェフ大泉】のために素材はしっかり用意しとくからさ。明日にでも、厨房見に行ってよ」
大泉「………そうかい」
モノクマ「ま、キミなら毒がなくても【毒より強い毒(りょうり)】作れると思うし!期待してるよ!!」
大泉「…あんまり言うとなぁ、モノクマ…お見舞いするぞ」
モノクマ「やめてよぉ、半生の鯛の塩焼きとか最悪だから!」
※Tips…【お見舞いするぞ】
【シェフ大泉】の決め台詞的なもの。
彼の料理は(ほとんどの場合)もはや罰ゲーム、と言うか毒である。
言い間違いから定着した【ピストル大泉】の異名のごとく、強烈な料理を繰り出す事を、技を浴びせる事にかけて
【お見舞いする】と言うようになった。
なお、【半生の鯛の塩焼き】は、大泉が実際に作った料理。試食のプロこと安田顕を以ってしてドン引きしていた。
大泉「って言うか詳しいな、君も。もしかして子猫ちゃんなのかい?」
モノクマ「なわけないでしょ。生徒やゲストの事を知ってるのも学園長の務めですから?…じゃ、そろそろ行くよ」
大泉「おう、もう二度と来るなよ」
モノクマ「…おやすみ、大泉クン」
どひゅーーんっ
大泉「…あいつどっから来たのよ…」
ーーーーーーーーーーーーーーー
117:
ーーーーーーーーーーーーーーー
大泉(…ベッドはいいはずだったのに、なぜだか俺は眠れなかった)
大泉(胸騒ぎがする、と言うか…なんて言うか)
大泉(……仕事がなくなった。その言葉が、大きくのしかかっていた)
大泉(仕事が、なくなった。……そんなのあり得ない。あり得ない……)
大泉(あり得ない、はずなのに、それが頭から離れない。なんでだ?なんでだよ)
大泉(……鈴井さんは?藤村さんや嬉野さんは……安田は、モリは、シゲは、音尾は?…ドラマは!映画は!!バラエティは?!)
大泉(……嫁は……娘は……)
大泉(あいつらは何してんのよ?あいつらの仕事もなくなったってのかい?)
大泉(……そもそも……無事、なのか……?)
大泉(……分かんねぇ事が多すぎる。分かんねぇ事が…そして、確かめようにも外には出れないと来た)
大泉(ちくしょう、こんなの旅出る前よりなんも分かんねぇじゃねぇかよ…)
大泉(などと思いながら、一体何時になったか…それも覚えていられないほどの時間が経ち……)
大泉(いつしか俺は……)
大泉(……眠っていた)
ーーーーーーーーーーーーーーー
118:
ーーーーーーーーーーーーーーー
◆2日目、朝
ピンポーン
……もそもそ
ピンポーン
大泉(……ん……)
ピンポーン
大泉(…あれ、俺いつの間に…寝て、た?)
ピンポーン
大泉「………っるせぇなぁ朝から」
がちゃ……
大泉「………はぃ」
石丸「やぁ!大泉さん!おはようございます!」
大泉「」
石丸「日差しがないので朝と言う実感がないのが唯一残念なとこr」
ばたん
大泉「………」
ピンポーン
大泉(………ですよね)
119:
がちゃ
石丸「なぜ突然扉を閉めるのですか!」
大泉「…いきなり大声出されたら誰だってビビるしょや…後ろからじゃないだけマシだけどね」
※Tips
大泉さんはかつて、四国の寺で後ろから近づいてきたNACSリーダー・森崎博之の声で心臓が爆発しかけた事があります。
ちなみにこの森崎博之と言う人物、大声対決で牛に競り勝った事があるほどの大声の持ち主なのです。
(森崎博之については後述します)
石丸「それは気が効かずに済みません…つ、次からはあまり大きな声を出さないように…」
大泉「………それで、朝からどうしたの」がしがしがし
石丸「ええ、実はですね…みんなで朝食会を開こうと思うのですが」
大泉「朝食会?」ふわぁ
石丸「ええ。皆で共同生活を送るのですから、是非ともそう言った食事の場を毎朝設けようと言う試みです」
大泉「あらそう…いいじゃない…んで、全員来るのかい?」
石丸「部屋の順番からして大泉さんが最後でしたのでね!皆には既に声をかけてありますが…一部からは返答がありませんでした」
大泉「…なるほどねぇ…分かった、今行く…」
大泉(…石丸君はあれだねぇ…空気を読むってのは苦手だけど…ほんとにまっすぐな子だわ。今時珍しい位には)
大泉(ま、断っても旨味ねぇしな。俺も行くか…っても、ジャージしか着るもんねぇし…まぁジャージでいいか…)
121:
◆食堂
大泉(俺が石丸君と一緒に食堂に行くと、既に数人生徒がいる。あれか、優等生タイプだな?)
大神「ふ、おはよう…」
朝日奈「あ、大泉だ!どっからどう見ても大泉だ!」
大泉「せめて「さん」は付けてくれねぇの、朝日奈さん?」
朝日奈「えー?大泉でも5文字で長いのに、さらにさん付けしたら長いじゃん!」
大泉「長いとか長くないとかの問題かねそれ?」
不二咲「お、おはようございますぅ」
大泉「わぁ不二咲ちゃん、おはよう…つーかまだこんなもんかい?」
石丸「もう一度呼びに戻るべきか…!」
大泉「いや、いいしょ、ほっときゃくるよ…さて」
大泉「朝食会に僕が呼ばれたって事はあれかい、石丸君?僕の料理を食べたいって事でいいね?」
石丸「な、なんと!?いきなり大泉さんの【伝説の料理】が食べられると言うのですか!」
大泉(君にとってぼかぁどんな存在になってるんだい?)
朝日奈「え?でもさぁ、確か大泉の料理って???」
がちゃ
苗木「お、おはよう!」
大泉「おお、苗木君。おはようございまぁす」
大泉(そのあとは次から次へと生徒が来る)
大泉(これはつまり)
大泉(………【お見舞いしろ】って事だろう?)
122:
◆厨房
大泉「………いよぉーし……作るぞぉ」
大神「我らに手伝える事はあるのだろうか……、大泉よ……」
大泉「…んー…ない!」
大神「………そうか」
大泉「とりあえずねぇ…そうだね、昼までには出来るから」
大神「」!?
大泉「そうだねぇ…今回はあれかな?【スープカレー】なんてのはどうかな?」
※Tips…【スープカレー】
大泉を始め、TEAM NACSの好物。
大泉は好きが講じて【大泉洋のスープカレーのスープ】を作ったり、【本日のスープ】と言う曲を書いたりしている。
北海道発祥のソウルフードで、カレールーをスープ状にした中にゴロゴロと大きく切った野菜が入っている事が多い。
大泉「大丈夫大丈夫、スープカレーは不味くなり得ないから!」
………スープカレーは不味くなり得ない………
この慢心が、のちに大泉洋の首を絞める事になるとは、思いもよらなかったのである……
124:
朝日奈「大泉さぁ、料理作るとか言ってたけど……全然出て来ないよ?」
大和田「腹減って来たな……」
がちゃ
霧切「おはよう…あら?大泉さんは?」
葉隠「大泉っちなら、確か厨房にいたと思…え?」
霧切「………!!」わなわなわな
苗木「ど、どうしたの?霧切さん」
霧切「ま、まさか…大泉さん、作って…作っているの?料理を…」
舞園「き、霧切さん、そんなに震えるような事ですか?それって…」
霧切「………」さあぁっ
苗木(霧切さんの顔が青ざめている…)
霧切「………今はまだ………朝ね。みんな……覚悟して頂戴」
霧切「彼の…【シェフ大泉】の料理は………恐らく、昼までは出て来ないわ」
ざわっ……
セレス「…ひ、昼?ですか…こんな時間から調理して…昼?」
霧切「あの男は、北海道のイベントで400人分のカレーを作った時こそ制限時間内に収めたわ。けれど」
霧切「あれはオクラホマの力あってこその行為」
※Tips…【オクラホマ】
オフィスキュー所属のお笑いコンビ。
太っている方・河野真也と、天然ボケの方・藤尾仁志からなる。
大泉の舎弟的な存在であり、大泉のラジオ番組のアシスタントを務めたことも。
霧切「ひとりで16人分作ろうとして、いつも通りに行けば昼…に出来ていれば御の字ってところね」
桑田「………げ、マジかよ」
江ノ島「バッカじゃないの…!?」
霧切「今はただ、待つしかないわ…美味しい料理が出来るのを、ね…!」ごくり
134:
ーーーーーーーーーーーーーーー
◆調理開始からまもなく1時間
大神(…ありえん…)
大神(何なのだ、こやつは…)
大泉「あとはねぇ、こうやって煮込むだけだから」
大泉「大丈夫だって!今回はスープに!なんと!【ベル食品】さんから発売されている!この!
僕がプロデュースした【本日のスープカレーのスープ】を使いますっ!」どどん
※Tips…【ベル食品】
道民なら恐らく、誰でもご家庭で1度はお世話になっている会社。【ジンギスカンのたれ】が有名である。
焼肉のタレは、北海道では【ベル食品】か【ソラチ】かで好みが分かれる。
CMソングの「べーるべるべる ベル食品♩」でおなじみ。
大神(なぜ野菜を切るだけでこんなにも時間がかかっているのだ?)
大神(しかも…素揚げ、と言ったか。切った野菜を油で揚げたようだが)
大神(…カボチャが心なしか焦げていたようにも見えるのだが…言ってはいかんのだろう)
大神「して大神氏、それはあとどれほど煮込ん」
大泉「そうだね…野菜も肉も入れたし………1時間くらいかな?」
大神「………」
大泉「ほらぁ、スープカレーにはお馴染みのね、チキンが柔らかくならないから」
大神(あの肉も冷凍ものを使っていたが、多少まだ凍っていたのでは?)
すたすた
大神(………待ち兼ねた生徒達が、厨房までやってきた)
石丸「いつまで作っているのですか、大泉さん」
朝日奈「お腹空いてきちゃったよぉ…」
大泉「うん、あと1時間くらいで出来上がると思うよ」
石丸「」
朝日奈「」
大和田「朝飯は…バナナとかでもいいぜ、俺は…」
霧切「………大泉さん、私達は朝食を軽く食べて再び探索に出るわ。いいですか?」
大泉「そうかい?僕ぁもうこの鍋から離れらんないからなぁ、いいよぉ」
大泉「帰って来る頃にはちゃーんと出来てるから」
葉隠「……なぁ大泉っち、それカレーだよな」
大泉「勿論そうだよ?君ぃ、どこを見てそんな事言ってるんだい?」
135:
葉隠「………メシは?」
大泉「ん?」
葉隠「いや、白飯は?」
大泉「………え?」
石丸「………」
朝日奈「………」
苗木「え?…今、えって…」
大泉「………」(動きが止まった)
葉隠「………まさかとは思うけど…忘れてたとか………」
大泉「大丈夫!今から用意しても間に合うから!」くるっ
苗木「忘れてたんですね?」
大泉「うるせぇなぁ!僕が間に合うってんだから間に合うんだよ!いいから探索に行きなさいよ、君達は!」
大泉「大体ねぇ、僕が調理するってんだから時間かかるのなんて皆知ってたでしょう?」
大泉「第一、今スープ煮込むのに時間かかるって言ったじゃない!その時間を利用してだよ、炊きたてのご飯で食べさせてあげようって寸法だっての」
大泉「それが何だい、君達はいきなり「白飯は?」だの「忘れてたんですね?」だのとやいやい言い出して…」
大泉「今から炊くっつってんだから安心して探索でも何でも行きなさいよ!」
苗木(逆ギレ。それもとてもとても見事な逆ギレだった)
霧切(これがあの【シェフ大泉】なのね…恥も外聞もかなぐり捨てて笑い出したい気持ちでいっぱいだわ…)ぷくくく
大神「…う、うむ、そのようにしよう…行くぞ、皆…」
石丸(これはどこから注意すればいいのだ?ぼ、僕の風紀が、倫理観が崩れる音がする)
ーーーーーーーーーーーーーーー
136:
ーーーーーーーーーーーーーーー
◆それから数時間後、昼の食堂
霧切(あれから遅れてやって来た生徒などもいる。彼らと合流し、学園を見回ったのだけれど)
霧切「…どこにも脱出の糸口はない、わね」
苗木「くそっ…」
セレス「ところで皆さん、まもなくお昼ですが」
石丸「大泉さんの料理は出来上がったのだろうか」
霧切「大丈夫よ…大丈夫だと思うしかないわ」
<やべぇスープ味しねぇ!
石丸「…今、厨房から不吉な声が聞こえたのだが?」
霧切「大丈夫よ!」
苗木「ほ、ほんとに?」
霧切「ええ……昔NACSに振る舞っていた時はそれなりに食べられていたから」
※Tips
大体今から6?7年前位です。
大和田「それってよぉ…」
<出来たぁーっ!!
舞園「あ、出来上がったみたいですよ!」
苗木「ぼ、ボクがまず味見するよ…それまで舞園さんは食べないで」
舞園「え?」
石丸「折角の料理が冷めるではないか、苗木君…それに、僕から見ても調理の腕前はそれなりだった。」
石丸「恐らく、食べられないものは出ないはず…」
こつ…こつ…こつ…
霧切「来たわよ…【執行人】が…」
※Tips…【執行人】
【シェフ大泉】の異名のひとつ。
つまり、【おみまいする人】である。
141:
こつ…こつ…こつ…
霧切「…彼が【炎の料理人】…」
霧切「料理を作るためだけに畑を耕し、皿を作り、パイ生地を2度も腐らせ」
霧切「挙句「調理していないものが一番美味しい」とさえ言われた、伝説の料理人」
こつ…こつ…こつ…
霧切「その名も、【シェフ大泉】」
こつ…こつ…こつ…
ぴたっ
苗木「………!」
セレス「あれが…」
大和田「お、おう…」
大泉「…ピストル大泉へようこそ」
大泉「撃ち抜くぞ!!」
どどんっ
※Tips…【ピストル大泉】
もともと【ビストロ大泉】の言い間違いである。
が、完成した料理がまるで拳銃に撃ち抜かれるかのような衝撃を伴うため、定着した。
【車内でクリスマス・パーティ】などでその勇姿を確認出来る。
143:
大泉(不本意だが、大変不本意だが、僕もエンターテイナーの端くれだ)
大泉(僕に作られたイメージを崩すわけにはいかないのだ)
大泉(そう、霧切さん。この子猫ちゃんが僕に抱いてくれているこのイメージを崩すわけにはいかない)
大泉(ゆえに僕は、涙を飲んでピストル大泉として、スープカレーを作ったのだ)
大泉(そうだろう?そう言う事なんだ)
大泉(あ?誰だ?実際料理してもマズイもんしか作れねぇだろっつったやつ、おぉい、出てこいよ!)
※Tips
一応、美味しい料理を作る事もあります。
放送上カットされる事が多いようです。
石丸「お、おお、大泉さん……それで」
朝日奈「朝、ドーナツとバナナとリンゴしか食べてないからお腹ペコペコだよー!」
大泉「割と食ったなおい!」
桑田「そんなのいいから、さっさと飯食いません?」
石丸「だが……」
大和田「そうだな。飯はどれっすか」
石丸「………うむむ…」
大泉「こちらですよぉ、はい!僕のねぇ、特製スープカレーですよぉ」ことんっ
大泉「あぁそうだ、白いご飯も運んで頂戴」
大神「承知している」ことんっ
舞園「わぁ…美味しそうですよ!」
苗木「ほんとだ……匂いもいいし」
霧切「お皿にカレーの香り漂うスープと、素揚げした野菜がたっぷり、それに……大きなチキンレッグ」
大泉「ええ。今回はスープカレー初心者もいそうだから、シンプルに定番のチキンにしてみましたよぉ」
大泉「具材はカボチャ、ジャガイモ、ニンジン、オクラ、ブロッコリー、それとピーマン、レンコンをそれぞれ一旦素揚げしたのを盛り付け」
大泉「ジャガイモとニンジンはスープと一緒にねぇ、ちょっと煮込んだから多少は柔らかくなってるはずだよ」
大泉「チキンレッグも勿論、じっくりとろとろと煮込んで煮込んで……」
朝日奈「いただきまーすっ!」
石丸「こ、こら朝日奈君!まだ全員分の料理は出終わって……」
朝日奈「」ぱくっ
葉隠「気の早い子だべ」
朝日奈「」ぶふぉっ
苗木「!?」
145:
朝日奈「?????!?」じたじた
石丸「………え?」
大神「む?朝日奈?」
霧切(…来たわね!やはり!)
ぎぃ……
腐川「…なな、何よ…何の騒ぎよぉ…」
苗木「あ、腐川さん」
山田「その…こ、これから昼食と言う名の罰ゲームを執行するところなのですが」
腐川「何があったらそうなるのよ」
こつこつこつ
大泉「ほら、全員分あるからねぇ?お代わりもあるよぉ?」ことん
舞園「た、食べても大丈夫なんでしょうか…」
苗木「多分大丈夫……い、いや、ボクが味見するよ……」E:スプーン
苗木「」ぱくっ
大和田「な、苗木!」
腐川「何?ただご飯を食べてるだけ、じゃな」
苗木「」ぶはっ
腐川「!?」
苗木「かはっ、こほっ……!」
霧切(正直、この先の展開を考えたら笑いを堪えるのでいっぱいよ)かたかた
山田「ひいい!?苗木誠殿がむせてるぅ!?」
苗木「かっ………辛………!」
大泉「おやぁ、苗木くぅん」
苗木「」!
大泉「お水はここにあるよぉ…だからじっくり」
大泉「ゆっくり食べて行けよぉ…」ねっとり
苗木(コロシアイはもう始まってたんだな、ボクはそう思いました)
147:
ーーーーーーーーーーーーーーー
◆それからしばらく
桑田「」
不二咲「」
大和田「」
腐川「」
苗木「」
朝日奈「」
山田「」
石丸「」
十神「」←巻き添えを食らった
死屍累々
江ノ島「ちょっと辛いけど…食べられない事もないかも」がつがつ
霧切「けほっ、けほっ…さ、さすがシェフ大泉…!」
大泉「あれあれ、みんなどうしてそんな無言になっちゃってるの?」
葉隠「お、俺はやめとこうかn」
大泉「まぁそう言わず食えよぉ…何か?僕の料理にケチつけようってんのかい?」
葉隠(いやいやあの光景を見て食べようって思うやつはいねぇぇぇ!!)
大泉「そう言わずにさぁ……おみまいされてけよ、葉隠くぅん」
葉隠(あ、俺死んだな)
江ノ島「あれ?なんでみんなそんな顔してんの?」
江ノ島「おかわりくださーい」
大泉「君よく食うねぇ、ギャル曽根みたいだよ」
霧切「そう言わず食べてごらんなさいよ、葉隠君?」
葉隠「」ぶふぉっ
ーーーーーーーーーーーーーーー
149:
ーーーーーーーーーーーーーーー
◆2日目の夕方
石丸「結局、大泉さんの食事をおみまい?されて1日が終わってしまったな…けほっ」
江ノ島「はぁ?あんたら軟弱すぎんじゃないの?」
大和田(あんだけ辛いカレー食って平然としてるオメェは何もんだよ)
十神「……っ!俺は今まで何を…」
霧切「あなたはさっきまでシェフ大泉におみまいされていたの」
十神「どういう意味かさっぱり分からん、説明しろ」
舞園「うーん…でも、確かに辛いけどスープは美味しかったですよ」
大泉「だろぉ?いやぁ、アイドルは分かってるねぇ」
苗木(目が笑ってないよ舞園さん、ハイライト消すのやめて)
葉隠「」
不二咲(これが全部食べられたら強くなれるかなぁ……)
朝日奈「口直しにドーナツ食べよーっと!」
大泉「君、ほんと食うなぁ!」
大泉(と、こんな調子で試食会を開いていたら1日終わっていた。マジだ。本気だ)
大泉(まぁ僕が料理するったら時間がかかるのは当然の事だからねぇ。そこはみんな分かってもらわないと困るよ)
大泉(しかし高校生におみまいするってんで、ちょっと辛さ抑えたつもりだったんだけどな)
大泉(やっぱ味見しなきゃダメだな)
ーーーーーーーーーーーーーーー
151:
ーーーーーーーーーーーーーーー
◆2日目、夜
◆大泉の個室
大泉「あっという間に夜か。うーん」
大泉(………どうも外の光がないと、今何時なんだか分かったもんじゃねぇなぁ)
大泉(だってそうだろう?今は夜だっつったって、もしかしたらそれは単に時計を弄って夜に見たててるだけかもしれない)
大泉(職業柄、僕ぁそう言う「演じる事」をやるわけだから…こう言った状況ってのは、どうも疑ってしまう)
大泉(果たしてそれは事実なのかと)
モノクマ「あのさぁ」
大泉「………なんだ、また来たのかい」
モノクマ「厨房になんかすごい辛いカレー置いてったの、君?」
大泉「あ、あー…まだ食い切らなくて残ってたかもしんねぇなぁ。それが?」
モノクマ「あれ殺人兵器じゃん。なに、どうやったらあんな風に作れるの?」
大泉「企業秘密だね。それにモノクマ、君は見てたんだろう?俺の作業風景をさぁ」
モノクマ「見てて分かんないから聞いてるんですけど?」
大泉「全く……なんだい、君は。おみまいされたいのかい?君が?それとも、君の中の???」
モノクマ「中に人なんていません!」
大泉「………ああ、そうかい。ならいいけど」
大泉「…って言うか出てけよ。二度と来るなっつったべや」
モノクマ「クマだけに?」
大泉「べやー?」
モノクマ「………」
大泉「………殺すぞ」
モノクマ「やめてよぉ(棒読み)」
ーーーーーーーーーーーーーーー
153:
ーーーーーーーーーーーーーーー
◆3日目、朝
ぴんぽーん
がちゃ
石丸「おはようございます、大泉さん!料理はもうしないと言う条件付きにはなりますが、朝食会に来てください!」
大泉「おお、石丸君の笑顔が歪んでるよ。ぼかぁね、こんな純真な青年の笑顔を壊した事を一生後悔するかもしれんね」
大泉「分かった…朝食は作らないから、行こうか」
石丸「ええ!」
大泉「ちょっと支度するよ。待つの辛いなら、先に行ってても…」
石丸「いえ、それならば待ちましょう」
大泉「…ん?そうかい?」
がさがさ
じゃばばばは…
大泉(………あれ?昨日全員におみまいしたよなぁ?誰か抜けてるような……)
石丸「どうかしましたか?大泉さん」
大泉「……いや、ちょっとねぇ」
石丸「はぁ……」すたすた
大泉「それで、今日は誰が朝食作るってんだい?」
石丸「それはですね…」
162:
ーーーーーーーーーーーーーーー
◆食堂
大神「おお、今日も早いのだな、大泉氏」
大泉「…なんかむず痒いねぇ、その氏ってやつぁ…まぁいいか。んで、朝食は」
大神「今回は我と朝日奈が作らせてもらった。存分に召し上がってくだされ」
ことっ…
大泉(わぉ、和食セット。サバ味噌と味噌汁、ご飯、お漬物。シンプルイズベスト)
大泉(漬物はさすがにモノクマが仕入れたやつだろうなぁ。が、それ以外は彼女らの準備したものだ)ぱく
大泉「うまいっ!」
※Tips
大泉さんの食コメントはやったらめったら早いです。
大泉「味噌みそしてんなと思ったけどそんな事ぁないね、このいい塩梅のサバ味噌!」もぐもぐ
大泉「俺もさぁ、【豚一家】って呼ばれて全国いろんなもん食って来たけど、やっぱこういうシンプルな和食が一番うめぇなぁ」もぐもぐ
※Tips…【豚一家】
HTBのグルメバラエティ【おにぎりあたためますか】内のレギュラー陣の呼称。
大泉と戸次重幸、HTBアナウンサーの佐藤麻美の3人の事である。
彼らは常にロケで1日数件の店をハシゴするため、かなりの量を食べている。
大神「そう言って褒められるのが一番ありがたいものだ」
大泉「……んっ、お味噌汁もうまいっ!」
石丸「昨日は僕達がもてなされたので、今日は彼女らがもてなす、と言う話になったのです」
大泉「あぁ、そうだったの…うんうん、漬物も美味いじゃないの」
朝日奈「ご、ごめんね、漬物だけは出来合いのやつなんだけどさ」
大泉「いやぁ、でもこの食事にこれを出すって事が大事だよぉ。程よいバランスがたまらんね…そんでまた白いご飯がまぁ美味い」
大泉「炊き方にこだわったりとか?」
大神「否。我らは炭酸水を使って米を炊いて見たのだが」
大泉「………ほぉ、炭酸水ねぇ!」
朝日奈「炭酸が抜けないように注いで炊くと、ご飯がふっくらするんだって!」
大泉「いいじゃないいいじゃなぁい…いやぁ、最高!女子高生の手作り朝食最高ッ!」
172:
ーーーーーーーーーーーーーーー
◆3日目、昼
◆校舎1階、玄関ホール前
大泉「さすがに3日目、暇だねぇ」
大泉(調べられるところは調べ尽くしちゃったらしいし、生徒達も時間を持て余してるって感じかな)
大泉(………いやしかし、こんなにやる事ねーってのもきっと初めてなくらいやる事ねぇなぁ…)
大泉「…そういやぁ、【超高校級】ってどんくらいすげーんだろ」
大泉「基準が分かんねぇもんなぁ…ん?」
ばったり
桑田「あ?」
大泉「……お、桑田君じゃないですかぁ」
桑田「こんなとこで何やってんすか?」
大泉「いやね、やる事もないってんで散歩でも来たわけよ。君こそ何を?」
桑田「そ、それはいいだろ別に…」
大泉(おっとぉ?思春期のいけない遊びか?)
桑田「………それより!」
大泉「何よ、なしたのよ」
桑田「…もうあんな食いもん出すのだけは無しな?」
大泉「ははは、あれはジョークだよ?半分位」
桑田「料理にジョークとかあんすか?」
大泉「まあね」
桑田「分かんねぇなぁ、あんたが何考えてんのか…」
大泉「っくくく、大した事ぁないさ」
桑田「その大した事が既に俺の範疇超えてそう、っつーかなんつうか?」
大泉「言わんとする事は分かるけどねぇ。そんなに崇高な人間でもないって」
173:
桑田「崇高とかよく分かんねっすけど…得体が知れねー感じ?」
大泉「…くくくく、あぁそう?僕ぁ言う方であって、言われる方ではないと思ってたね」
桑田「……どーゆー事っすか?」
大泉「いいじゃない、あとからゆっくり話すよ。ま、立ち話もなんだし、どっかで座ってお喋りしない?」
桑田「あー……」
大泉「それにひとつ聞きたい事もあったし」
桑田「聞きたい?オレに?」
大泉「うん、まぁ誰でもいいと言えばいいんだけど、君がいいかなぁ」
桑田「え、マジ何聞く気っすか…」
大泉「………あぁ、そっか。体育館にしようか。」
桑田「は?」
大泉「確かめたい事ついでだよ。体育館なら胡座でもなんでもかけるしょ?」
桑田「え?ああ、でも何で体育館…」
大泉「ほら、桑田君って【超高校級の野球選手】なんでしょ?」
桑田「…あ、その事っすか。ああ…」
大泉(野球って聞いて露骨に嫌そうな顔したねぇ。どんだけ嫌なの?)
大泉「え?もしかして俺にその実力見せんのいや?」
桑田「あー、そ、そう言うわけじゃなくって…」
大泉「なら素振りでも投球でも見せてよ、1回でいいからさ!」
188:
ーーーーーーーーーーーーーーー
体育館
ーーーーーーーーーーーーーーー
189:
大泉(野球っつっただけですげー嫌そうな顔されたぞ?おい。どっちだ?出し惜しみしてんのか、それとも本当に…)
大泉(理由が分かんねぇしなぁ…もったいなくねぇか?褒められるもんがあるってのに嫌がるのは)
大泉(……さーて、どうやって彼のご機嫌をお伺いしたもんか………)
大泉「こう見ると普通の体育館なんだけどねぇ」
桑田「…まぁ確かに…」
大泉「これで殺し合いしろッ!なんて言われてなきゃよかったんですけどねぇ」はぁ
大泉「そしたらさぁ、桑田君も一緒に、ほらぁ。みんなでキャッチボールでもやりながら…ねぇ?」くるっ
桑田「………」イライラ
大泉「……ぉお?何、どうしたの?そんなイライラしちゃってぇ。体育館嫌い?」
桑田「いや、そんなんじゃ…」
大泉「あ、そうか…分かったぞ。こんなちっちぇえとこじゃ野球出来ねぇもんな!」
桑田「」!
大泉「やっぱ野球ったらグラウンドでやるもんだから、体育館しかねぇのがヤなんだろ、桑田君」
桑田「やんねぇ」
大泉「………何ィ?」
桑田「野球はもうやんねぇっすから」
大泉「あれぇ?どうして…」
桑田「嫌いなんっすよ、オレ。ああ言う感じの」
大泉(おお、いきなりのカミングアウト!僕もさすがに驚いちゃうなぁ…隠されるよりはマシだけど)
190:
桑田「野球なんて泥臭いだけって感じしません?なんか無駄に頑張っちゃってっし、カッコ良くねーし…」
大泉「………」
大泉(そんな事ぁないけどねぇ。日ハムかっこいいよ?日ハム。稲葉選手とか、大谷君とかねぇ…あと多田野?)
桑田「だからオレ」
大泉「…おぉ」
桑田「ミュージシャンになりてーんっす」
大泉(…だから、の前後結びついてねぇぞ、大丈夫か?)
桑田「真澄じゃなくて圭祐の方のクワタ目指してぇっつーか…」
大泉「やりたい事と才能が必ずしも比例するとは限らない、ってやつ…ね」
大泉(なんかそんなセリフあったな。なんだったべ)
※Tips
【SPEC】と言うドラマで、安田さんがそんなセリフを言うシーンがありました。
桑田「そしたら…」
大泉「そしたら?」
桑田「………近所の美容室のおねーさんも、オレの事好きになってくれんじゃねーかと思うんすよね!」
大泉(思ったより理由がショボイ)
191:
大泉(…いやいや、ショボくないショボくない。思春期ってのはそんなもんだよなぁ)
桑田「おねーさんはそう言うカッコわりーの嫌いそうだし?あんま野球興味ねーって言ってたし…」
桑田「だから、オレ…マキシマムカッケーミュージシャンになるんす!」
大泉(なんか新しい単語出てきたぞ、なんだ「マキシマムカッケー」って。その単語なまらだせぇ!気付け桑田!)
大泉(………待て待て、そう簡単に切れちゃいかん。俺ぁ大人だぞ)
大泉「…ミュージシャンねぇ…いい夢じゃあないの。何、桑田君、楽器弾けるの?」
桑田「いや全然」
大泉「!?」
桑田「オレはヴォーカルで…あとは適当にギター弾いてくれるヤツ探せば売れるっしょ」
桑田「そんでマキシマムカッケー感じに曲作って!売れる!どかんと!オレの才能ってそっちもあると思うんすよね!」
大泉「…確認だけど、それ本気で言ってんだよね?」
桑田「当たり前じゃないっすか!オレの歌でオリコン1位取る気満々っすから!」
桑田「そしたらすげーモテますよね!?」
桑田「ま、バンドなんて簡単に組めるもんですし?」
大泉「」カチッ
大泉(前言撤回、やっぱショボイわ)
192:
桑田「な、なんすか大泉さん、そんな怖い顔しなくたって」
大泉「………僕の事務所にもね、バンドが何組か所属してんだ」
桑田「へ?」
※Tips…【事務所所属バンド】
CREATIVE OFFICE CUEアーティスト部門(A-CUE RECORDS)と言うものが存在する。
現在の所属アーティストは3組。
大泉「…だから、バンドってのがどんだけ大変かは、分かるつもりだよ」
大泉「君には覚悟があるのかい?」
桑田「お、大泉、さん?」
大泉「君が言ってたさっきのが本気なら、それだけ覚悟があるってこったろ?」
大泉「何があっても、どんな事があっても、絶対に…絶対に、音楽やめねぇぞってだけの、覚悟が」
桑田「……オ…オレは」
大泉「そうじゃないなら」
桑田「……っ」びくっ
大泉「簡単にバンドやれるとか、売れるとか言うなよ…!」
大泉(…【あいつら】は、それでも、何があっても…それでも絶対にやめねぇって言って続けたんだから)
大泉(ってやっちまったよ、おい。折角優しいお兄さんでいるつもりだったのに、もおぉ)
大泉(モノクマだ。モノクマが悪ぃんだよ、こんなとこに閉じ込めやがって)
193:
大泉(だいたいモノクマは何がしてぇんだってんて話だよ。学生とっ捕まえてよぉ…)
桑田「……オレは、そんな…そんなつもりは」
大泉「………はぁー」がしがし
桑田「…っ、なんすか…いきなりキレて…」
大泉「んまぁ…君がそう言う事で、そう思う人もいるんでないの?って事だよ」わしわし
桑田「……はぁ」
大泉「いいね?そこは気をつけにゃならんよ。君が例えば、ほんとにやりたい事が見つかった時に???」
大泉「簡単だッ!こんなの誰でも出来るッ!って言われたら腹立つだろ?」
桑田「………はは、そっすね」
大泉(空笑いが虚しかった。ぼかぁね?シリアスな空気感を作る予定はなかったんだよ?)
大泉(ただね?僕だってね?そう言うところがあるんだよって言うのを全国の子猫ちゃんに見
195:
ーーーーーーーーーーーーーーー
体育館前ホール
ーーーーーーーーーーーーーーー
196:
大泉「おや、君らは」
舞園「大泉さんに…桑田君?」
苗木「どうしたんですか?体育館で…」
桑田「いや、オレのスイングが見たいっつーからバット振ってたんだよ」
大泉(概ね合ってる。あのあと素振りさせたからな)
舞園「………そうだったんですか」
大泉「ちゅうか、いつからいたの?全然気付かんかったけど…」
舞園「今来たところですよ、ね?苗木君」
苗木「え?えー…ああ、そ、そうなんです」
桑田「デートかっつーの…」ちっ
舞園「デートです。」
苗木「ふたりとも何言ってるの!?」
桑田「デートかよ!?おい、苗木ぃ!オメー舞園ちゃんと、で、デートだぁ?!」
大泉(………おや?なんだか僕は嫌な予感がするんだけどねぇ)
198:
苗木「…はぁ、それじゃあ……そろそろ行こうか、舞園さん?」ごとっ
大泉「おぉい、何持ってんだよぉ!?あぶねぇじゃねぇか!」
舞園「摸擬刀です!」
摸擬刀
舞園「苗木君の部屋に置いておけば、護身用になるんじゃないかって」
大泉「そう言うさぁ、あぶねぇもんを振り回すんじゃないよぉ!」
桑田「ってか、なんでそんなもんを護身用に持ってこうとしてんだ?」
舞園「苗木君が変な人に襲われたら困るからですよ!」
大泉「普通逆じゃあないかね」
苗木「あ…」
大泉「…何よぉ」
苗木「手に金粉ついた…」
大泉「っはっはっはっはwwwww」←笑いながら崩れ落ちた
ーーーーーーーーーーーーーーー
214:
ーーーーーーーーーーーーーーー
◆3日目、昼
◆玄関ホール
大泉(僕が芸能界の先輩として、桑田君に世間の厳しさをビシッと教えてあげました)
大泉(いやー、なんて優しいんだろうなぁ俺。…っても、あれモノクマも見てんだろ?)
大泉(恥ずかしいねぇ、せめて僕に対する認識は「イレギュラー」程度に抑えててもらえればよかったんだけど)
大泉(これでマークでもされてみろ?やりにくいぞぉ、色々と)
大泉(…しかし、いっこ気になる事が出来ちまったな…舞園さんがいりゃいいんだけど、あの後すぐ別れたし…)
ぴたっ
大泉「…ん?」
石丸「………」
大泉(玄関ホールに…石丸君?折角だからちょっと話して……っておい)
大泉(なんか男とばっかりつるんでんな…これじゃ、どうでしょうん時から変わってねぇよ全く)
※Tips…【どうでしょう班】
タレントの大泉・鈴井と、Dである藤村・嬉野の4人を合わせた総称。【旅のカリスマ】である。
男4人で様々な国に行くが、4人一部屋にされる事も多い(その際大泉は「ウィーアーオールメン」と抗議)。
「番組と言う利害関係で結ばれた4人」(藤村談。友人ではないらしい)
カメラの前では常に年功序列のない罵り合いが(主に大泉と藤村の間で)繰り広げられる。
実際は、大泉は藤村を「藤村さん」と呼び親しんでいるのだが、カメラの前では「ゲンゴロウ」「かぶとむし」呼ばわり。
一方、スタッフであるはずの藤村も、カメラが回っていると「すずむし」「地図の読めないバカ」と罵倒する。
また鈴井は大泉の事務所社長のため、立場は鈴井の方が上なのだが、時に鈴井のミスで力関係が逆転する事もある(【ミスターインキー事件】を参照)。
大泉「おい、おおい、石丸くぅん」
石丸「ああ、大泉さん?こんにちは!」
大泉「よう。君はこんなとこで何してるんだい?」
215:
石丸「僕は…この扉に開ける方法が無いかどうかと思案していたところです。このままでは僕達は置いていかれてしまう…」
大泉「置いていかれる?」
石丸「学業ですっ!外では恐らく、勉強が進んでいるはずなんですからっ!」
大泉「ああ、まぁそうねぇ…」
石丸「……失礼しました。それで大泉さんは何をなさっていたんですか?」
大泉「僕ぁやる事がなくってぼーっとその辺歩いてんだけどさぁ」
石丸「そうでしたか…ぐぬぬ、大泉さんの仕事まで奪うとは、おのれモノクマ!」
大泉「そこまで怒らんでもいいんだけどねぇ」
石丸「ですが!」拳ぎゅっ
大泉「おぉい、なんだか温度感高いねぇ」
石丸「学生は学ぶ事が本分…それはこの校舎でも出来るでしょう」
石丸「学生は学生であるうちは学ぶべきなのですッ」
大泉「言わんとしてる事は分かるよ、まぁ…俺あんま勉強してなかったけど」
石丸「そして大泉さんは俳優と仰られていたので、演じるのが本分…」
大泉(本分なのかねぇ。楽しくはあるけどもね?)
石丸「ならば日々演技をすると言うのが常と言うものッ!」
大泉(その発想は分からん。って言うかそれ言い出したら、人間なんて常に演技してるもんなんじゃあないの?)
217:
石丸「しかしっ!」
大泉(…何か突っ込みどころはいっぱいあるけど、とりあえず最後まで話聞いて見るか)
石丸「僕達相手に演技しても、それは練習にもならないでしょう!」
大泉「ん……?なんで?」
石丸「簡単な問題を解き続けても、新しく難しい問題が出た時に解けるとは限らない」
石丸「それと同様です。僕達のような素人相手に、大泉さんの技術を使っても…」
石丸「その力を引き上げる人物がいません」
大泉「…練習ってのは、必ずしも上手くなるためだけにやるもんじゃないと思うけどねぇ」
石丸「え?」
大泉「同じような問題を何度も解く…そしたら、その問題をより早く理解出来るようになる」
大泉「僕ら俳優ってのは【自分の中の引き出し】との勝負だ。それを増やすための努力に」
大泉「素人も玄人もいねぇって」
大泉(さすが俺、かっこいい事言ったよ今。子猫ちゃん達、聞こえてるかな?)
石丸「おお…なるほど!そんな考え方もあるのですね!今後の参考とさせていただきますッ!」
大泉(こいつほんとに意味分かってんのか?)
石丸「では、僭越ながら僕でお相手させていただきます!」
大泉「………は?」
石丸「どうぞやってくださいッ!」
218:
大泉「…ちょーっと待った…ん?お相手?何の?」
石丸「演技の、です!」
大泉(わけがわからないよ)
石丸「大泉さんの本分は【演技】っ!ならば毎日、演技に勤しむ必要があるでしょうっ」
大泉(おまえはなにをいっているんだ)
石丸「ですから、ここは僕が相手となります。演技的指導をッ!見て見たいのですッ!」
大泉「………あぁたは充分演劇っぽいから大丈夫だよ、うん」
※Tips…【あぁた】
大泉、ならびにSTV(札幌テレビ放送。前述したHTBとはまた別の局)
のアナウンサー木村洋二(きむら・ようじ)が使う、相手の呼び方。
石丸「な、なんと…そうですかっ…!」涙ぶわっ
大泉(やっぱめんどくせぇ、こいつ!)
石丸「で、ではっ!大泉さん!やりましょうっ!」
大泉「よぉし石丸君、その前にまず座れ」
大泉(………その後石丸に、「俺別に毎日演技したいわけじゃねーから」と懇切丁寧に説明した)
大泉(まだ分かってなかったんであれだな。今度は【どうでしょうゼミナール】でも開講せにゃいかんか)
※Tips…【どうでしょうゼミナール】
通称【試験に出るどうでしょう】シリーズの設定、全3シリーズ。大泉は講師、生徒役に安田(日本史編は鈴井も)が参加。
通常のゼミと違うのは、問題として出る地理・歴史をフィールドワークとして現地で確認する点。
ただし第1回においては大泉は回答者であり、問題に間違えた時点で即拉致され現地に連れて行かれていた。
その際、安田は大泉が試験で合格点を取るまで、司会としてスタジオに監禁を余儀無くされた。
いずれも罰ゲームは【四国八十八ヶ所巡礼】である。
なお大泉は【高校地理歴史】の教員免許を取得しており、自身もまた歴史が得意科目である。
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219:
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食堂
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大泉「うどん!」
※Tips…【うどん】
どうでしょう班、もしくはNACSリーダー・森崎博之の好物。
彼らは【四国八十八ヶ所】巡礼などをした事があるのだが、その時の食事は香川ではうどんと決まっている。
上記の四国の寺巡りすら、うどんのためだけに行程や日程を変えようとしたほどまでである。
なお、以前の大泉の映像を使いまわし「寺に行った事にした」と言う既成事実を作ってまでうどん屋に行こうとした結果、目当ての店がその日は定休日だった事がある。
森崎に至っては「1杯80円のうどんを食べるためだけに、北海道と香川を往復する俳優」などとして知られ、
結果「UDON」と言う映画出演が決まったほど(ユースケ・サンタマリア主演。詳細は割愛)。
ずるるるっ
大泉「うまいっ!」
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220:
◆大泉の部屋
大泉「まーたいちにち終わっちまったよぉ…そんなに話し込んでたかねぇ」
モノクマ「喋ってましたよ大泉さん、あなたずっと」
大泉「おぉ?見てたのか君ィ」
モノクマ「なんであんなに喋れるの?すごいよねぇ」
大泉「僕ぁほら、昔アメリカでスタンダップ・コメディのカリスマだった時期があるから」
モノクマ「え?そうなの?」
大泉「そうだよぉ?何、知らない?モノクマ君知らないの、僕の子猫ちゃんだってのに」
モノクマ「ボク、クマなんですけど…それはともかくさ」
大泉「なんだぁ、知らんのかぁ?僕がラズベリースタジオっつぅちっちぇえ小屋からコメディを始めてね、」
大泉「最終的にキャッツと、キャッツとおんなじホールでひとり喋りしたんだからw」
モノクマ「………その時は芸名か何か名乗ってたの?」
大泉「んん?」
モノクマ「だから、芸名かなんか名乗ってたの?って」
大泉「…おぉ、そん時は確かね」
大泉「オオイズミ・リッチー」
モノクマ「………www」
※Tips
大泉さんはホラ話、即興のウソ話がとても得意です。
大泉「………くっくっくっくっw」
モノクマ「あぁwそうだったんだ…www」
大泉「笑ってる場合じゃねぇよぉ!おめぇいつ俺の部屋入ってきたんだよ!」
モノクマ「最初からいたよ今日は!」
大泉「うるせぇなぁ!さっさと帰れよ!!」
モノクマ「大泉クン、こわーい」
大泉「だからwww帰れってwwwおい!!」
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230:
ーーーーーーーーーーーーーーー
翌朝
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231:
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◆4日目朝
◆食堂
大泉(石丸君達はすでに集まっている。…おや、腐川さんと十神君と…子猫ちゃんがいないね)
朝日奈「おはよう大泉ー!」
大泉「そろそろさん付けしてくれ」
朝日奈「やだ!」
大泉「」カチッ
舞園「あ、おはようございます」にこ
大泉「…っと、おはよう舞園ちゃん。いやぁ、朝からかわいい顔を見れて僕ぁ幸せだ」
舞園「ふふっ、おだてても何も出ませんよ?」
大泉「………ああ、ところで舞園さ???」
舞園「すいません、今は朝ご飯の支度があるので」ぺこ
大泉(っと、なんだか僕の言いたい事を読まれたみたいに言葉を区切られた)
大泉「…おや、今日の朝ご飯の担当してらっしゃるの?」
舞園「はい!と言っても……トーストの準備ですけどね」
大泉「いやいや、それだけでも充分だよぉ?」
舞園「あ、コーンスープも持ってきます!」たったったっ
232:
大神「コーンスープも既製品しかなかったようだ…すまぬ」
大泉「それにしたって、意味があるんだよ!舞園ちゃんが用意するって事に…だ」
桑田「現役アイドルが飯作ってくれるんだぜ?こんなのもう一生ねぇよな!」
山田「ですが僕は揺るがない!ブー子にご飯を作ってもらいたいものですなっ!」
葉隠「舞園さやかの作った料理を食べられる券とか作ったら多分すげー値段で売れるべ!」
大泉(この状況でそんな事しか言わないお前は死刑だ、葉隠)
大泉「さぁて、舞園ちゃんの用意してくれたトーストを…おや」
苗木「大泉さん、おはようございます」
大泉「おーぅ、おはよう。昨日はあのあとどうだったんだい?」
苗木「え?……あ、きょ、今日の朝はトーストが」しどろもどろ
大泉「デートだったんだろ?」
苗木「……違いますよ!ボクはただ舞園さんが、護身用の武器がいるんじゃないかって…言うから…」
大泉「コロシアイしろって言われてるからかい?」
苗木「…ええ、まぁ」
大泉「んなもんどう考えたって建前でしょうよ、苗木くぅん。現に誰もコロシアイなんて真に受けてないよぉ?」
「今はな」
こつこつこつ
大泉「…おや…十神君かい?」
十神「待て!ふ、振り返るな!」
苗木「え、どうして???」くるっ
233:
十神「……」←黄色の全身タイツ着用
大泉「」
苗木「」
生徒達「」
!?
十神「………目覚めたら………部屋にこれしか服がなかった」
十神「モノクマぁ…、あいつは潰す…絶対に土下座させてやる…」ぎりぎり
※Tips…【黄色の全身タイツ】
どうでしょうでは【簡易onちゃん】と言う、頭にonちゃん(らしきもの)を被った時の衣装として安田が使用。
その後【トリオ・ザ・タイツ】と言う漫才トリオのキャラクターでも安田が着用している。
セレス「遅れて来てみれば凄い事になっていますわね…十神…君?」
十神「引くな!俺だって…俺だってこんなもの着たくなかったし、この時間にここに来たくはなかったんだ!」
朝日奈「でも随分似合ってるよ?」
不二咲(あれが男になるって事なのかなぁ)
十神「俺はモノクマに集中攻撃を喰らい、致し方なく出てきただけだ…」
※Tips…【集中攻撃】
前述の【どうでしょうゼミナール】における、【集中講義】の言い間違い。
その後のレクはまさに【集中攻撃】と言わんばかりに蹴りが飛び交う講義だった。
ただし今回に限っては十神は本当にモノクマから集中攻撃されたらしいので、誤用ではない。
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234:
ーーーーーーーーーーーーーーー
呼び出し
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235:
きーんこーんかーんこーん
大泉(僕らが十神君の衣装を散々いじって遊び、朝ごはんを食べ終わった頃に、それは鳴った)
モノクマ『えー、皆さん!見せたいものがありまーす!至急!視聴覚室にお越しくださいっ!』
大泉「視聴覚室ぅ?でも確か、昨日は…」
霧切「入れなかった場所、ですね」
苗木「あれ、霧切さんいつから…」
霧切「十神君が入ってきた時からいたわよ?」
苗木「じゃあほぼ最初からじゃないか!」
霧切「ごめんなさい、でも…番組を見ている視聴者の気分で見ていたわ。楽しかったわよ」
大泉「いや今更いいけど…しかし何かねぇ、モノクマは」
霧切「大方揺さぶる気なんじゃないかしら?私達を」
大泉「揺さぶるったって…」
舞園「まさか…とは思いますけど」
不二咲「………こ、怖いよぉ」
霧切「けれど、これに従わないのは懸命ではないわね。今の所は」
十神「………」
霧切「………行きましょう?十神く………onちゃん?」
大泉「」ぶふっ
苗木「モノクマはなんで十神クンにだけそんな嫌がらせしてるのかなぁ」
大泉「さぁなぁ。まだ喧嘩売りに行った大和田君なら話は分かるんだけどねぇ」ちらっちらっ
大和田「さりげなく俺に振って来んなよ…」
236:
十神「…俺が何をしたって言うんだ」いらいら
大泉「覚えてないだけで、なんかやっちゃったんじゃないのー?」
大泉「ミスターもねぇ、そう言うミスはわんさかやらかしてましたよぉ」
苗木「ミスター?」
霧切「【ミスターどうでしょう】、鈴井貴之の事よ」
大和田「誰だそりゃ」
霧切「大泉さんの事務所の会長」
セレス「会長…ですか。かなりえらい、いえ……大泉さん、あなたの雇用主に当たる方なのでは…」
大泉「いいんだ今更、あの人ぁダメ人間だし」
※Tips…【ダメ人間】
【サイコロの旅3】にて大泉が鈴井に言い放ったセリフ。
鈴井貴之の自伝のタイトルでもある。
霧切「………」ポーカーフェイス
舞園「笑いたい時は笑ってもいいですよ?霧切さん」
霧切「」!
舞園「それくらい分かりますよ、エスパーですから」
大泉「え?そうなの?」
舞園「人の考えてる事が分かるんです………なんちゃって」
大泉(なにそれアイドル怖い!)
霧切「………そう、ね。それは後から…この視聴覚室の一件を終わらせてからにしましょう?」
霧切「このモノクマからの指示を断って、何が起きるか分かったものではないから…」
大泉(霧切さんの変な眼力に押され、僕達は言われるままに視聴覚室に行くのだった)
江ノ島「………」
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237:
ーーーーーーーーーーーーーーー
視聴覚室
ーーーーーーーーーーーーーーー
238:
モノクマ「おっ、みんな来たね!よかった…」
モノクマ「これで誰かひとりでも来なかったら、オシオキしなきゃいけなかったよ」
石丸「オシオキとは何かね、モノクマ」
モノクマ「え?それはもう決まってるよ!しょk」
霧切「ブンブン一泊………!?」
※Tips…【ブンブン一泊】
マレーシアのジャングルにある、動物観察小屋。割と過酷な環境であり、彼らも二度と行きたくないらしい。
どうでしょう班は【ブンブンブラウ】と言う小屋に2度宿泊している他、2度目の時はその前に【ブンブンクンバン】と言う人気の小屋にも滞在した。
当日は大泉の誕生日であったが、【ブンブンクンバン】に行くためにジャングルを11kmも歩かされた。
さすがのD陣も「ちょっと気の毒な事をした」と思ったらしい。
モノクマ「そんな辛い事しないよ!?処刑!」
朝日奈「ショートケーキ?」
十神「………処刑。つまり、オシオキとは俺達を殺す事だ」
大和田「もっと辛ぇよ…!」
霧切「いいえ!ブンブンは辛いわ!」
大泉「うれしーなんか虎と鹿見間違ったんだぞ!」
※Tips…【シカでした】
ブンブンで過ごした真夜中、観察小屋付近で光る目を見つけたどうでしょう班。
それをカメラ担当Dの嬉野(通称【うれしー】)が「トラだって、あれ!デカイって!」と言った。
警戒を強めた鈴井がふにゃふにゃのマットで防御し、全員がトラに襲われるかもしれないと覚悟を決めたのだが、
よく見てみたらトラじゃなかったため、嬉野が発したのが上記のセリフ。
239:
大泉「俺なんか何が悲しくて、真っ暗い便所行って嬉野さんに照らしてもらいながら…うんこしなきゃいけなかったんだ…」
※Tips
そう言う事件が発生したのもブンブン。
モノクマ「あれは可哀想だったよ…照らしてやれよッ!って思ったもんね」
大泉「やっぱり君、さてはどうでしょう藩士だな?」
モノクマ「それはともかく」
大泉「おい話聞けよ」
モノクマ「じゃじゃーんっ!」
大神「む?それは…」
山田「……DVD、ですかな?」
モノクマ「そう!皆さんに見て欲しいDVDですっ!あ、【水曜どうでしょう】はないよ?霧切さん」
霧切「【ハナタレ】か【いばらのもり】は?」
※Tips…【ハナタレ】【いばらのもり】
前者はTEAM NACSのレギュラー番組【ハナタレナックス】、毎週木曜日深夜に放送(具体的に言うと「アメトーーク!」の次)。
後者はその前身となった番組であり、2000年の4月から2002年の12月まで放送された。
タイトル通りNACSのリーダー・森崎博之の冠番組で、コンセプトは「茨の道を森崎が進む」。
なお大泉は自らDに志願し、企画・演出・ロケ(後期は出演も)を担当。今では二度と出来ない企画ばかり放送していた。
モノクマ「ないよ?!」
霧切「【ドラバラ】も?」
モノクマ「いちいち解説書くのうっとおしいんだからやめてよぉ!ないったらないの!」
大泉「なんだねぇのか、【ドラバラ鈴井の巣】」
モノクマ「君もだよ!?ただでさえ知らない人多いんだからやめてよ!」
桑田「つーか何すか?それ」
大泉「あぁ【ドラバラ】はねぇ」
モノクマ「いいからDVD見ろって言ってんだよ!ひとり1枚あるからっ!」
240:
腐川「………こ、これに一体何が…」
モノクマ「見ない人にもオシオキだよ?」
葉隠「ひぃぃ!?んじゃ…嫌でも見ろってか!?」
モノクマ「拒否権はありません」爪しゃきん
苗木「とにかく…見るしかないんだね…」
モノクマ「はい、大泉クンも!」ひょい
大泉「俺の分もあんの?」
モノクマ「まぁね。内容は見てのお楽しみだよ…うぷぷ」
モノクマ「ボクは君達の絶望するその顔が見たいんだ」
大泉「………っ!?」ぞくっ
大泉(胸騒ぎが止まらない。これに何が写ってるってんだよ)
大泉(ひったくるようにDVDを奪った。そして…ひとりひとりが、視聴覚室の机に座る)
大泉(机にはテレビ画面とDVDプレイヤーが装備済みだ。……俺はそれにDVDを入れ、備え付けのヘッドフォンを装着した)
大泉(再生を始めてもしばらく画面は真っ暗だったが、ふと???)
ぱっ
大泉(画面は切り替わった)
大泉(それも、見覚えのある顔の映像に)
ーーーーーーーーーーーーーーー
241:
ーーーーーーーーーーーーーーー
『こんばんは、TEAM NACSでーす』ぺこり
『………何言ってんのリーダー?』
『え?何が?』
『これ、洋ちゃんしか見ないってさっき言ったべさ』
『……あ、そうだっけ?』
『そうだっけ、じゃねぇよ!話聞いとけってー、もー!』
『あはははははは』
『いや笑ってる場合じゃありませんし』
『まぁ誰にでもね、間違いはね、ありますよ…』
大泉(……叫びそうになるのを、堪えた。)
大泉(間違いない、俺の大学時代からの仲間達だった)
大泉(なんでったって、こんなバカ騒ぎしてんのに…顔が見れたら嬉しいもんだ)
※Tips…【リーダー】
森崎博之。脚本家・演出家・俳優。頭と声が大きい事で知られ、彼用のヘルメットは国内で最も大きいもの(64cm)を使用。
自身の番組で北海道フードマイスターの資格を取得、現在は農業タレントとしても活躍する。
自他共に認める晴れ男だが、機嫌を損ねると天気が崩れる。なお大泉は雨男であり、彼が同行すると負ける。
森崎『じゃあ気を取り直して…』
音尾『もうワンテイク?』
戸次『何回撮り直してんだよッ!もう時間ねぇから撮り直し出来ないっつったじゃんか!』
森崎『そう怒るなってシゲぇ』
戸次『モリなんだよ間違えてんの!』
安田『………』
音尾『安田さん今日も静かですよー、洋ちゃん』
大泉(なんの報告よ)
※Tips…【音尾】
音尾琢真(おとお・たくま)。元新体操部で、メンバー1の身体能力を誇る。が、かなり天然(関連:【オパンポ】)。
魚顔で離れ目であり、「目と目の間は離れていても、あなたの心を離さない」のキャッチコピーを持つ。
カレーが大好きで、「好きなお弁当のおかずは?」との問いにも「カレー」と回答している。
242:
森崎『これさぁ、ほんとに洋ちゃんしか見ないの?』
音尾『なんちゅったっけ、あすこ』
戸次『希望ヶ峰学園?』
森崎『そうそう…その…きぼうがみねがくえん…の…(しどろもどろ)』
安田『言えてないよ、モリ』
音尾『学生さんは見ないのかな』
戸次『いや?そこまで俺は知らんっ』
森崎『学生さんも見るかも知れないしょ?』
戸次『だから知らねって』
森崎『と、ここで学生さん達に告知があります』
大泉(えっ)
音尾『安田さんが読みますよー?』肩ぽんっ
大泉(お前安田の事好きすぎなんだよ)
安田『………えぇー…今年もですね、【CUE DREAM JAM?BOREE】が開催される事が…決定しまして』
大泉(安田もっとテンション上げて!)
安田『えー…オフィスキューの2年に1度開催されるお祭りと言う事でね…えぇ、今回は我々NACS』
安田『5人が1曲ずつ書いてね、コンピレーションCDも発売します』
安田『会場は北海きたえーる。オフィスキュー所属タレントが…えー、勢ぞろいします』
安田『日程は…、7月の25・26・27の3日間。えー…26日は昼夜あるので…計4ステやります』
安田『チケットは全席指定で6500円。あとはね、詳しくは公式ホームページを…ええ、見てください』
大泉(マジで宣伝だった)
森崎『はい安田さんありがとうございましたー、拍手ー』ぱちぱち
戸次『さっきから何なのそのテンション!?』
音尾『洋ちゃん見に、学生さんも来てくれたらいいね』
森崎『そうだねぇ。北海道の美味しい食べ物の紹介くらいならするから、おいでぇ』
安田『ふふっ』
243:
大泉(…なんだ、ただのバカすぎる映像か、と呆れ混じりの溜息をついた)
大泉(その時)
…ぶうぅんっ
大泉(…テレビ画面は不意に乱れ、次の瞬間…)
ぱっ
大泉「」
大泉(…そこには、荒れ果てた部屋で自分の股間を枕として提供しながら寝ている4人のおっさんの姿があった)
大泉(さっきまでとの温度差!…だけど、俺はなんだか不安になった)
大泉(お、おい、なんでこんなに部屋が荒れてんだ?一瞬で何があったのよおい)
大泉(お、おおぉい、何だよおい…元気だけが取り柄のおっさんどもが、なして輪になって寝てんのよ)
大泉(いや、え?ど、なに、これ)
大泉(混乱して、思考停止しそうな俺の頭にさらに追い打ちが飛んできた)
『仲間の股間をマクラにしながら寝ている4人!だが、果たして4人は本当に寝ているのかー?』
『なぜかピクリとも動かないぞー?』
『部屋もボロボロだし、うぷぷ……もしかしたら、もしかするのかな?』
大泉(………え………?)
『気になる?4人はどうなっているか、気になるよね?』
大泉(おぉい、こりゃ一体どういう……)
『正解は卒業の後で!』
ぶつっ
大泉(………は?)
244:
大泉(今のは……なんだよ)
大泉(っつーか、4人とも無事なのか!?一緒にいるって事ぁ、鈴井さんとかも一緒にいんのか?)
大泉(…じゃあ…最後のあれはなんだよ……)
大泉(……もしかしたら、もしかする、って……お、い…)
大泉(………それって………)
大泉(違う、絶対にあり得ない。そう思いたいのに頭が重い)
「きゃあああああっ!」「うわああああ!!」「何だこりゃぁぁああ!?」「だべぇぇぇぇ!!」
大泉「」!
大泉(……部屋のあちこちから叫び声が聞こえる。恐らく、今みたいな映像を見せられたのだ)
大泉(頭に残ったのは、荒れた部屋の中、あいつらの眠るように横たわる姿だった)
大泉(………も、しかしたら、なんて…そ、そんなわけ…)
「…出してっ!ここから出してぇぇっ!」
大泉(…ひときわ取り乱した声が聞こえた。あれは)
舞園「もういや…どうしてっ!どうして私達なのッ!?」
苗木「こ、こんな映像…捏造に決まってるよ!」
舞園「どうしてそう言い切れるの!?」
苗木「それは…」
舞園「………ッ!」だっ
大神「舞園っ!」
桑田「…舞園ちゃん!?」
苗木「ボク…追いかけてくる!」だだっ
大泉(…僕ぁ、それを見てなんにも出来なかった。)
大泉(そう、なんにも。)
ーーーーーーーーーーーーーーー
255:
ーーーーーーーーーーーーーーー
舞園さん
ーーーーーーーーーーーーーーー
舞園「私は…」
舞園「どんな汚い事もやってきました…」
苗木「舞園さん」
舞園「アイドルは…夢なんです、夢だったんです…」
舞園「苗木君は………何があっても、私の味方でいてくれますか?」
苗木「……ボクは……」
ーーーーーーーーーーーーーーー
一方
ーーーーーーーーーーーーーーー
大泉(………重い、なぁおい)
大泉「しっかしどいつもこいつもひでぇツラしてんな!」
十神「………ちっ」
江ノ島「………」
山田「」でぶでぶでぶでぶ
大泉「……おいおいまさかのスルーだよ、はは…」
256:
大泉「…この感じは…君らもひどいもん見せられたんだな」
大泉(外に出たい、どうなってるのか知りたいと、そう思わされるような何かを)
大和田「………っ」ぎりっ
腐川「…う、うう…」がたがたがた
大泉「僕もまぁ、不安になるようなもんが撮られてたよ。ああ、家族が…嫁と娘が映ってないのが余計に不安だ」
桑田「…そうかよ」
大泉(ちっくしょー、空気悪いなぁ…)
霧切「………」
大泉「けども…ぼかぁ…あえて家族を映さないようにしたってより、撮影が出来んかったと考えた」
大泉「つまりその…モノクマの手が届かないところにいる…きっと無事なんだ…そう思いたい」
大泉(……無事だよな?きっと…そう、こんな動画が撮れないようなとこにいるに違いねぇんだ)
大泉「そうさ……無事なんだ、きっと無事なんだよ。だから不安に思う事ぁねぇって。な?」
不二咲「…うぅ…」涙目
大泉(不二咲ちゃんはかわいいなぁ。あの子も僕の子猫ちゃんにしたいもんだ)
セレス「ひとつ、よろしいですか?」
大泉「……なんだい、セレスさん」
セレス「あなたがご覧になった映像……それは、ご家族の映像ではなかった…と仰いますのね、大泉さん」
大泉「あぁ、まあね」
セレス「……ではここの皆は賛同出来ませんわ。恐らく、ほぼ全員が血縁のあるものの映像でしょうから」
大泉「そうかい?」
セレス「えぇ……」
257:
大泉「ったって言うけど、全員が全員、そうだったわけじゃあ…」
セレス「あなたのように、ご友人……確かに、ご家族の映像では無い人もいるかもしれませんわね。ですが」
大和田「…血より濃い絆っつぅのもあるんス……家族だけじゃあねぇと思うけど」
石丸「信じるものが全て崩れる…その恐怖にはどうしても、今は……勝てません…」
大神「人には時に、何よりも代え難く大切なものがあるのだ。それが、血縁があるないに関わらず……」
腐川「そんな事じゃ、ないのよ……あ、あたし達は……こんなもの信じたくない、けど……」
不二咲「……うう、今はやっぱり無理なのかなぁ……」
葉隠「オメーの言いてぇ事も分かるけど、その……」しょぼん
セレス「あなたの言葉では誰の心も動きませんわよ」
大泉「………そうかい」
大泉(そう言われちまったら積みだ。僕に出来るフォローなんてのぁ、実のところ今全くない)
大泉(こいつらの気持ちってのはぁ、僕には分かってやる事は出来ない。逆もまたしかりだろう)
大泉(悔しいが学生達の気持ちを分かる!って言ってやる事も出来やしないし、ましてや拒絶されたんじゃ寄り添ってやる事も出来ない)
大泉(…僕に出来ない事は、そう…僕以外にやってもらうしかねぇんだ)
大泉(な事言っても、こんだけ疑心暗鬼になってちゃあ難しいだろうけど)
259:
霧切「………煽ってるのね。これを見せて……」
大泉(そんな中で口火を切ったのは、またしても霧切響子だ)
大泉(空気を気にしていない風にしていて、実は誰よりも周りの事を考えている)
大泉(さすがは僕の子猫ちゃんだ。素晴らしい。あとで褒めてあげよう)
霧切「あの映像を見せる事で…誰かを殺してでも、外に出なければと思わせようとしている…」
桑田「誰かを、殺してでも…かよ」
石丸「…ぐぬぬ、…悔しいが…」
大神「……そうであろうな」
霧切「でも」
大泉「……」?
霧切「これは罠。それを分かっていても、なお外に出て行きたい気持ちが強ければ事件が起きる……」
桑田「……待てよ、霧切」
霧切「…何?」
桑田「そんな言い方ねぇんじゃねぇか……」
山田「く、桑田怜恩殿……ひとまず落ち着いて」
桑田「罠ってなんだそりゃ。言い方ってもんがあんじゃねぇの!?」
霧切「………だって、結論まで映像の中で出されたわけじゃない。不安を煽られてはいるけれど、それが事実ではない」
霧切「あなた達ひとりひとりの映像を見たわけではない…のだけれど、そう言えるわ」
桑田「なんでそんな風に……!」
霧切「最悪の可能性は、常に自分の頭の中で妄想しているだけなのよ」
桑田「」!
江ノ島「……」
大泉(…仲間が、家族が……死んでいる、かもしれない。そのかもしれないの部分はあくまでも推測、だと)
大泉(割り切ってるね、霧切さん。普通の人よりも、いや、)
大泉(俺より随分……強いや)
260:
朝日奈「そんなの…そんなの難しくって分かんないよ……」
霧切「………そうね………」
霧切「…………」ふむ
霧切「捏造よ、こんなもの」ぺしぺし
大泉(……え?)
葉隠「はぁ?いや、オメーそんな簡単に言うけど…」
霧切「真実はぼやかされたままよ。なら、それは捏造と言ってもいいんじゃないかしら」
十神「詭弁だな」
霧切「そうかしら?あながち間違いでもないと思うわよ」
十神「シュレディンガーの猫よろしく、事実が正確では無いからそれは事実ではない…詭弁以外の何物でもない」
江ノ島「…言ってる事、よく分かんないんだけど」
山田「つ、つまりどう言う事だってばよ?」
霧切「本当だと決定出来ない以上、この映像は嘘である可能性がある、って事よ」
セレス「ですが……」
大泉「……捏造、ねぇ」
朝日奈「そう、なのかな?」
霧切「そうよ」ふぁさ
石丸「だが、かと言って嘘と言ってしまっていいのかね」
霧切「誰もあれを真実と言い切れない以上は、捏造……今は……それでいいと思いません?ねぇ、大泉さん」
大泉「………あぁ、そうだな」
大泉「ありゃあ真っ赤なウソ!偽物!全部ウソ!はい、この話終了っ!」
大泉(まるで自分に言い聞かせるようにそう言った)
大泉(最悪の可能性を自分から断ち切るように、僕はそう言うしかなかった)
大泉(……言わざるを得なかった)
ーーーーーーーーーーーーーーー
261:
ーーーーーーーーーーーーーーーー
まもなく夜時間
ーーーーーーーーーーーーーーー
◆大泉の部屋
大泉(あれから誰も何も言わず、部屋に戻って行った)
大泉(ぼんやりと、時計の針が進むのを眺めながら???)
大泉(そのうち夜になっていた)
『洋ちゃーん!』
『大泉!』
大泉(…俺は)
『…大泉君』
『大泉さぁーん』
『洋ちゃん』
大泉(俺は、あいつらに会うために誰かを犠牲にしたいと思うだろうか)
『大泉君、なんかやんなさいよ』
『…ぁあ?』
大泉(俺は…)
『なんかモノマネでもしなさいって』
大泉(………)
262:
『すずむしはそこでリンリン鳴いてなさいよ』
『ぁあ?てめぇはかぶとむしなんだから樹液でも吸ってなさいよ』
『なんだとぉ?このぉ』
『甘いものベロベロ食ってなさいよあんたは』
『おぉ言うようになったなおい、昔はコットンレーヨンで歩いてた奴がだ』
『あぁ?なんだい?あれやらせたのも君だろうが』
『おめぇが面白いっつってやりだしたんじゃねぇか!』
『うるせぇな出たがりディレクター!黙って小倉トーストでも食べてなさいよ!』
『かあちゃんの小倉トーストはうめぇだろ?!また食わせてやっからな!』
『おめぇの実家、喫茶店やめたじゃねぇか!!』
『うるせぇこの2流タレント!』
『言ったなてめぇこのぉ!!』
『何が北海道の大スターだてめぇ!メシまずいんだよ!!』
『てめぇこのぉ!パイ焼くぞ!』
※Tips…【喫茶店】
どうでしょうD藤村の実家は喫茶店だった(名古屋市中央区。今年1月末で惜しまれつつも閉店したが、今度はパン屋になるらしい)。
彼の大好物でもある【小倉トースト】が人気だった。なおこの喫茶店はどうでしょう本編にも使われた事がある。
大泉(……いやいいわ、別に誰かを殺してまで見に行きたくはねぇわ)
263:
ーーーーーーーーーーーーーーー
来客
ーーーーーーーーーーーーーーー
ぴんぽーん
大泉「……誰だい?もうすぐ夜時間だってのに」
……がちゃ
霧切「すみません、こんな時間に」
大泉「おぉい、君か」
霧切「どうしても…話しておきたくって」
大泉「霧切さんにしちゃ珍しいねぇ。どうしたんだい?サインなら明日にでも」
霧切「でも」
大泉「……ん?」
かさっ
大泉(……これは……?)
霧切「本当に少しでいいんです……話せませんか」
大泉(……何かを握っている?話を聞かにゃならん、と僕ぁなんとなく、そう思った)
大泉「全く…最近の子猫ちゃんは圧が強くて困るねェ…」ぎぃ
霧切「……痛み入ります」
大泉「で?これでサイン会なんて夜ごと開催されちゃあ僕も参っちゃうぜ」
霧切「そうですね…ふふ、本当に少しだけですから…」
ぱたん
264:
ーーーーーーーーーーーーーーー
深夜
ーーーーーーーーーーーーーーー
265:
舞園「……ごめんなさい、苗木君」
舞園「私にとって……アイドルは人生そのものなんです」
舞園「私は出なければいけない、この外へ」
舞園(……例え誰かを犠牲にしたとしても)
舞園(みんなの記憶から、あのきらめく世界から、私が消えてしまうその前に)
ぴんぽーん
舞園「……来ましたか」
舞園(準備には念を入れた。大丈夫、絶対にうまく行く)
舞園(私の仲間が倒れているDVDを見せられた。私の、命よりも大切な居場所がなくなる姿が)
舞園(私である事が、私の帰る場所がなくなってしまう)
舞園「それだけは、嫌なんです……だから」
舞園「死んでください……私のために……」
舞園「…………っ」
がちゃ
舞園(……それでも、あなたなら私は心を鬼にして、……)
舞園「こんばんは、桑田君」
大泉「よぉ、舞園ちゃぁん?」
舞園「」!?
大泉さん、奇襲!
どどんっ(←太鼓のSE)
266:
舞園「な、ど、どうして……?」
大泉「優秀な子猫ちゃんが教えてくれたんだよ、君の異変をね」
舞園「……?!」さぁぁ
舞園(気付かれた!?そんなバカな!誰にもバレないようにしてたはずなのに!)
舞園(尾けられてた?わ、私、そんな……いっぱいいっぱいで気付いてなかったんですか……!?)
大泉「まぁそんなあぶねーもんは下ろしなさいよ、舞園ちゃん。かわいい顔が台無しだぜ?」
舞園「!!」
舞園(しまっ、動揺して……後ろ手に握ってた包丁を見られた……!?)
大泉「……おぉい、ほんとにあぶねーじゃねーかよぉ!」
大泉「いや……僕に憧れるのはいいけどねぇ?こう言うのは自主練には向かねぇんじゃないかい?」
舞園「あ、あの、わた……し……」
舞園(……終わった。完全に終わった。どうやったかは分からないけど…バレたって事は桑田君も来ない)
舞園(大泉さんに、凶器を持ってるのも見られてる。この自体を嗅ぎつけた『子猫ちゃん』とやらにも事情はバレてる)
舞園(完全に積んだ……私は……)
大泉「じきにもうひとり来るし、そこで決めようじゃあないか」
舞園「」
舞園(……え?く、来る?)
267:
大泉「そんなに驚くなよぉ、君だろ?彼を呼んだのは」
大泉「まぁ、その彼も今は目を白黒してっかもしれねーけども」
舞園「それより……き、決めるって何が、何を、私は……」
大泉「決まってるだろ?」
すっ
舞園「大泉さん……そ、れは……」
大泉「え?ずんだ餅だけど?」
※Tips…【ずんだ餅】
宮城県の名産。枝豆をすりつぶし甘く味付けした餡を、餅に絡めて食べる甘味。
どうでしょうには数回登場している。
日本全国を回りながら大食い・早食い対決を行った【対決列島】では、藤村Dが魔神と化し、周りが引くほど食った。
また甘いものが苦手なはずのミスター(鈴井)が『甘いものに目がない』と言う設定で
甘味をしこたま食べると言う事が番組でよくあったのだが(なおこれを【ミスター生き地獄】と呼ぶ)、
【サイコロ4】では藤村Dのおやつとして現れたずんだをミスターが奪い、通称【甘味自殺】を行った。
舞園「ずんだ餅!?」
大泉「ほらぁ、決めるよぉ?舞園ちゃぁん……」
舞園「えっ?えっ?ず、ずんだ餅で何を!?」
大泉「おめぇと桑田、どっちが強いのかに決まってるだろ」
舞園「!?!?!?」
268:
ーーーーーーーーーーーーーーー
クイキル
非日常編
ーーーーーーーーーーーーーーー
303:
ーーーーーーーーーーーーーーー
舞園さん、混乱
ーーーーーーーーーーーーーーー
舞園「!?……!?!?」
大泉「ちょっとまぁ、混乱してるだろうけどほら、中入れてもらっていいかい」
舞園「あ、え、あの、え…?」
大泉「しかしあの子猫ちゃんにはちゃんとお礼せにゃあならんなぁ、僕ぁ」
舞園「だからっ、その子猫ちゃんってなんなんですっ!?」
大泉「子猫ちゃんは子猫ちゃんさ」
舞園(そ、そう言えば大泉さんが誰かにずっと言っていたような…頭がいっぱいで、思い出せないっ…)
大泉「それでは舞園さん、これは没シュートです」ぱしっ
舞園「!?」ひょい
大泉「ほんまにもうねぇ、こんなのゆで卵切るのにしか使わへんわぁ(板東英二のモノマネ)」
※Tips
大泉さんは無駄にモノマネレパートリーが多い事で有名です。
舞園(包丁を取られた…!?し、しっかり握ってたはずなのに……)
大泉「いや、ほんとに持ってるとは思ってなかったけどさ…俺刺されたら危なかったねぇ」
舞園「」!
舞園(呑気に言ってる、けど、目は真剣そのものだ…それにしても)
舞園(カマをかけられましたか。私が凶器を持っている事を見抜くなんて…おかしいと思った…!)
304:
大泉「これは僕が預かっておくとして…さぁて舞園ちゃん?」
大泉「そろそろあいつを呼んでやらんといかんかな」
舞園(…あ…まずい!誰かを呼ばれたら、……ここを無傷で乗り越える事は出来ない!)
舞園(その前に扉を閉めなk
がっ
舞園(……え?誰かが扉を引っ張って……)
大泉「おお来たねぇ」
舞園「き、来たって誰が……」
大泉「いや、ひとりしかいねぇだろう?」
舞園「……まさか?!」
大泉「おぅ、ほら舞園ちゃん、部屋入るぞぅ」
舞園「あ、ちょっ」ぐいぐい
ーーーーーーーーーーーーーーー
挑戦者入場
ーーーーーーーーーーーーーーー
舞園「無理やり押さないでくださ…」
舞園「」!
桑田「……よう」
霧切「少し遅れたかしら、ごめんなさいね」
舞園「桑田…君…、それに、霧切さん……」
305:
舞園(……桑田君のその手には私が書いたはずの、メモが…ある)
舞園(霧切さんが一緒って事は…いや何で一緒かは分かんないけど…顔つきが全然違う)
舞園(…あ…そうか…子猫ちゃんって霧切さんの事だ)
舞園(私が殺意を持って桑田君を呼び出した事はもう、バレてるってわけですか……あはは、はは……)
舞園(……終わった、私の計画は)
大泉「…さてと。一応もう夜中だからねぇ、防音の部屋ん中で話をしようか…舞園さん」
舞園「はは、は……ええ、もう好きにしてください……」
ぱたん
大泉「ようやくゆっくり話が出来るねぇ、舞園ちゃん」
舞園「私は……私はもう……ふふっ、あはは……」かたかたかた
舞園「……どうぞ、煮るなり焼くなりしてください……」かたかたかた
大泉「は?」
舞園「……は?」
大泉「いや、舞園さん、ごめん……なんでそんな絶望してんの?」
舞園「……え?いや、だって私は」
霧切「あなたが今夜誰かを襲うんじゃないか、なんてそんなのみんな分かったわよ。今日のあなたを見てたら」
舞園「…そう、でしたか」
霧切「だから私は夜時間になるギリギリまであなたを探して、そして観察した」
大泉「そしたらあぁた、思い詰めた顔して桑田んとこにメモ置いたって言うでないの」
霧切「誰にも見られないように、しかし規則を守ったと言う体裁を保つため」
霧切「何より確実に桑田君を呼び出すために、夜時間になる前ギリギリに動いた。それがあなたの敗因よ」
舞園「……っ、見られていないつもり、だったんですけどね」
大泉「夜時間直前に、子猫ちゃんが僕の部屋に来なかったら、僕だって気付かなかったねぇ」
舞園(…そしたら…上手く行ってたかもしれない、のに……)
306:
霧切「私はまず桑田君の部屋に置かれたメモを即回収し、大泉さんと接触。ずんだ餅を用意した」
舞園「ずんだ限定なんですか」
霧切「バトルと言えばずんだよ」きりっ
大泉「ちょっとその気持ちは俺、分かんない」
桑田「霧切、オレもそれは分かんねぇ」
舞園(まさかの総スカン)
霧切「……続けるわ。大泉さんと作戦会議したあと…夜時間に入ってすぐね、私は桑田君の部屋に行った」
桑田「そうだ、舞園ちゃん聞いてくれよ!こいつひでぇんだぜ!」
桑田「こいつがいきなりオレの部屋にだ!腹を割って話そうッ!って入って来てな!」
※Tips…【腹を割って話そう】
【2泊3日東北バスツアー】で出た名台詞である。
旅でくったくたの大泉(と安田)の部屋に藤村Dが押しかけ、何を言うかと思ったら突然言い出した一言。
その後藤村・嬉野両氏は1時間半に渡って部屋に居座った。
ちなみに【一生どうでしょうします】はさらにこの後の大泉のセリフ。
霧切「私なりの思いやりよ」
舞園「かなりはた迷惑ですね!?」
桑田「そのあとこいつにひたすら【水曜どうでしょう】とは、みたいな事語られてよ…」
霧切「あなたがこんな真夜中に対決を指定するから、それまで時間が空いてしまったの」
舞園(いつから私は桑田君と対決する事になってたんですか)
大泉「それもこれも舞園ちゃん、君が桑田君を部屋に呼び出して殺そうなんて企んだからだ」
舞園「いきなり話が跳躍しすぎて、正直罪悪感感じにくいです」
霧切「言われてるわよ、桑田君?教えてあげましょう?あなたが何を思っているのかを、彼女に」
桑田「……」こくっ
舞園「え?何を???」
霧切「……」←何かを渡した
桑田「……」←何かを開いた
大泉「おい、おめぇまさかとは思うけどあれやるのか?」
霧切「……」にやっ
舞園(あれは…巻物?)
桑田「」すうぅ
307:
桑田「やぁやぁ舞園さやかーッ!!」
舞園「」!?
ーーーーーーーーーーーーーーー
宣戦布告
ーーーーーーーーーーーーーーー
桑田「ほんの数日前、忘れもしないオレと舞園の初対面…オレは好意を抱いていた」
桑田「この度などはあまつさえオレが密かに抱いていた恋心を利用しッ!」
桑田「さらには苗木との部屋の交換まで済ませ、確実に殺る気満々で呼び出す作戦ッ!」
桑田「…敵ながらあっぱれであった」
舞園(なんで私、桑田君に褒められてるんですか?いや、そもそもこれ褒めてるんですか?)
舞園(それ以前になんで部屋の交換すらバレてるんですか?分かってて、なんで霧切さんも桑田君も来たんですか?)
桑田「しかーしッ!」
舞園「!?」びくっ
桑田「オレのプライド的にも、このままおめおめと引き下がっているわけにもいかないのだ」
桑田「よってここにッ!」
桑田「オレとオメーのプライドと命をかけてッ!」
桑田「甘味早食い対決を申し込ーむッ!!」
舞園(だからどうしてそうなるんですか)
桑田「これよりこの希望ヶ峰学園はッ!」
桑田「【対決学園】となるのだッ!」
ーーーーーーーーーーーーーーー
対 決 学 園
ーーーーーーーーーーーーーーー
308:
霧切「お見事よ桑田君………私、不覚にも泣きそうだわ」ぱちぱち
大泉「ブラボー、おおブラボー……完璧だ。君はやはり天才だったな」ぱちぱち
霧切「寝ずに安田さんのよさを伝えた甲斐があったわ」
桑田「最初ぜんっぜん興味なかったのに、オメーがいつまでもいつまでも喋ってっからだろ!」
桑田「あー!ちっくしょー!野球してぇー!どうでしょう見てぇーー!!onちゃん見てぇーー!」
舞園(桑田君もいい迷惑こうむってたはずなのになんでいい笑顔になれるんですか!?)
桑田「……大泉さん、オレ……こっから無事に出れたら、やすd……onちゃんに会いたいです」
大泉「ああ、会わせてやるとも。君はもう立派な安田国民だ」
※Tips…【安田国民】
安田顕のファンの総称。ちなみに国歌も存在する。(→【安田国歌】)
他に【子裸ちゃん】とも呼ぶが、安田本人はあまり好きではない。
稀に【子ネズミちゃん】とも呼ぶ。
桑田「つーわけでオレ、野球選手やりながらずんだ早食いすんのを目標にする事にした!」
舞園(もはや話の結論が迷子です)
霧切「早い話が舞園さん、あなたと桑田君にはこれからこのずんだ餅を食べてもらうわ」
舞園「さも当然のように説明し始めましたね霧切さん、私まだやるって言ってn」
霧切「あなたが今晩凶行に及ぼうとしていた証拠は全て掴んでいるのよ?」
舞園「……つまり私に断る権利はないんですか」
大泉「残念ながらそうなるね。君は若手だから仕方ないよ」
舞園(理解が追いつかない……これ何?どう言う状況?)
309:
ーーーーーーーーーーーーーーー
(ナレーション:藤村忠寿)
ではここで、今回の対決のルールを説明しよう。
舞園さんと桑田さんにはそれぞれ、ずんだ餅を1箱ずつを食べてもらう。
箱1つにはずんだ餅が6つ、いずれも大きさは均等である。
これを同時に食べ始め、最初に食べ終わり【テレマーク】(Yみたいなポーズ)を先に取った方の勝ちとなる。
舞園さんが勝てば、桑田さんは文字通りの地獄行き。
桑田さんが勝てば、脱出後に舞園さんとアラスカ・ユーコン川をキャンプしながら下ってもらう。
※Tips
なおユーコン川のガイドは、「大泉さんへメールを送って来たがウイルス付きだった」でお馴染み熊谷さん(ユーコンのYOSHI)です。
実のところ、桑田さんが勝った時のメリットはあまりない。
そう、桑田さんからすれば『もうこれどっちも罰ゲームじゃね?』なのである。
しかしこの時、夜中から延々と水曜どうでしょう知識を植え付けられ、桑田さんは変にハイになっていた。
その代償として、このあまりにも不利な条件に全く気付いていなかったのである。
そして、勝負方法がなぜずんだなのか。
確認するまでもなく、彼ら彼女らは【大魔神】ではない。
【鉄の玉を飲むおじさん】でもない。
どうでしょうの大魔神・藤村とは違うのだ。
そう言った理由から、今回はこのずんだ餅1箱1本勝負となった。
本来であれば、希望ヶ峰学園にちなんだものを用意したかったのだが、
大泉さんと霧切さんには、それは不可能だった。
そこで霧切さんの強い希望により、この戦いがマッチングされたのである。
なにより霧切さんが狙っていたのは
『舞園さやかの混乱』。
舞園さんの殺意を完全に奪うためには、それを上回る混乱と混沌が必要だったのである!
ーーーーーーーーーーーーーーー
310:
舞園「え?ちょっ………ま、待ってください?あの、私が勝ったら」
大泉「桑田さんは煮るなり焼くなり好きにしてください」
ーーーーーーーーーーーーーーー
煮るなり焼くなり?
ーーーーーーーーーーーーーーー
舞園「」!!?
霧切「もちろん完全犯罪のための手助けもしますから」にやにや
大泉「舞園さんが勝ったら無事に学園から出られます!おめでとうッ!」
舞園「私が言える事じゃ絶対にないけど、あなた達それでも人間ですか!?」
大泉「言うねェ舞園ちゃん。人を殺そうと企んでた女のセリフじゃねぇよ」
舞園「だって、だって…人の命がたかがずんだ餅にかかってるっておかしいですよ!」
霧切「あなたは分かってないのよ、ずんだの…恐ろしさを」
舞園「理解出来ませんし、したくありませんし!!」
大泉「僕らが決めたルールなんだぜ?それに乗っかるだけで今回の殺意について黙っててやるっつってんだ」
大泉「君に不利な条件かい?これは」
舞園「そうじゃなくて…!」
舞園「それに…く、桑田君はそれでいいんですか!?こんなので死ぬか生きるかが決まっていいんですか!?」
桑田「そりゃオレだってくだらねぇ事で死ぬのはヤだぜ?」
舞園「だったら」
桑田「だから負けて悔いなしッ!って戦いをすりゃいいんだよ!」
舞園(だめだこいつ……早くなんとかしないと……)
大泉(………)
311:
霧切「舞園さん、やるの?やらないの?」
舞園「………もう、分かりましたよ。やればいいんですよね?やれば」
大泉「そうだよ?君にゃ選択肢てぇのはないんだもの」
ーーーーーーーーーーーーーーー
セッティング
ーーーーーーーーーーーーーーー
ぱかっ
大泉「うおぉい…久し振りに見たなぁずんだ餅」
舞園「結構大きいじゃないですか…」
桑田「これじゃオレ勝つって絶対に」
霧切「そうね、あなたは男性だし…飲み込む度も彼女より早いでしょうから…」
ひょいぱく
舞園「あっ」
霧切「……美味しい」もちもち
桑田「大泉さんも食っちまってください」
大泉「いいのかい?じゃあ」ひょい
舞園「え、いいんです、か?」
桑田「勝つならもう自信満々で、ハンデをも踏みにじって余裕勝ちしてぇじゃん」
舞園「………はぁ………?」
桑田「まあまあ、舞園ちゃん甘いもの好きだろ?」
舞園「いや、好きですよ?好きだけど……」
桑田「じゃあいいじゃねーかよッ!」
大泉「そうだぞッ!いいかい?舞園さんは明らかに有利なんだッ!」
???この時、桑田さんはこう思っていた。
『悪いな舞園、実はオレも甘いものって意外と好きなんだ。』
自分の情報を相手に与えない。これもまた、作戦のうちである。
舞園「でも、それとこれとは……」
大泉「ほら、舞園ちゃん!時間もあんまりないから座って!」
舞園「へ?あの、いや……」
312:
大泉「昔の俺なんか寝てる所襲われてんだよ!食ったのミスターだったけどさぁ!」
霧切「そのあとの奇襲の仕返しは名シーンでした」
大泉「あぁそうさ!僕らが真夜中に起きてディレクターの寝込みを襲ってやったんだぁ!」
※Tips
敵の寝込みを襲い、用意した食べ物を食べさせるスタイルの戦闘方法を【奇襲】と呼びます。
ちなみに上記で上がった【奇襲の仕返し】は、早朝ではなくド深夜(1時)に行われました。
そしてその時の対決テーマは【サンフルーツ】。もちろん大泉さんと鈴井さんが勝ちました。
ちなみにかつての大泉さんは、別企画でわんこそばを105杯食べていた。意外と食べるじゃん。
舞園「物騒ですね………たかが食べ物の早食いでしょう!?」
霧切「そんな事を言っていていいのかしら?桑田君はもう準備出来てるわよ?」
桑田「シャーッ!」←既に上半身裸
大泉「もうやる前からおかしいぞ!おい!」
舞園「」
舞園(………ええい、もうどうにでもなーれ!)
霧切「始めるわよ……」
桑田「っしゃー!」
大泉「よぉし!やるよ!ふたりともッ!!」
大泉「希望ヶ峰学園特別大会ッ!ずんだ餅早食い一本勝負ッ!レディー………」
大泉「………ゴーッ!!」ばっ
ぱくっ
舞園(……!?)もちもち
舞園「…むうぅ!」もちもち
大泉「さぁどうだ?ふたりとも、まずはひとつめだぞ?」
桑田「」もちもちもちもち
舞園(あ、甘い!でもこの独特の味わいは…枝豆…!その餡が、もちもちふっくらした餅と絡まって)
舞園(お土産屋さんで買えるレベルの商品とは思えません、これはなんて……なんて……)
舞園「……なんて…美味しいんですか……!?」もちもち
霧切「そうよ!宮城の生んだ伝統の甘味ッ!全国各地の情報をお届けするのも、またどうでしょうの魅力なの!」キリッ
313:
舞園「むぐっ、むぅっ…!?」もちもち
大泉「ひとつひとつが大きいから飲み込むのも大変そうだなぁ。数の多い桑田さんは絶対的に不利」
桑田「ふたつめー」ぱくっ
大泉「」
霧切「」
舞園「」
ーーーーーーーーーーーーーーー
! ?
ーーーーーーーーーーーーーーー
大泉「はwwwやwwwいwww」
霧切「………っ」ぷるぷる
大泉「………おおお!もう!もうふたつめだ、桑田さん……www」
桑田「」もちもちもちもち
霧切「顔が真っ赤じゃない…!」ぷるぷる
大泉「くっくっくっくっくっwww」
桑田「……っ、……!」どんどん
大泉「桑田さんが!桑田さんが自分の胸を…叩き…始めました……っ!www」
霧切「…っくく…」←笑うのを我慢出来なかった
舞園「……!?」もちもち
桑田「んん"っ」どんどん
大泉「唸っている!桑田怜恩、唸っているっ!大丈夫か!果たして大丈夫なのかっ!?」
舞園「……っ、ぷは…」ごくん
大泉「と言ってる間に舞園さん、ひとつめを食べ終わr」
桑田「」ひょいぱく
舞園「!?」ぱく
314:
大泉「おぉーっとーッ!桑田さんッ!桑田さんがッ!喉に餅を詰まらせながら……www」
霧切「…っ、くくくく…w」
大泉「詰まらせ…ながら…みっつめを…っくっくっくっく…www」
桑田「っん"…んんぅぅ…」もちもち
舞園「」もちもち
桑田「」ひょいぱく
大泉「」!?
霧切「」!!
舞園「」!!
ーーーーーーーーーーーーーーー
桑田さん
甘味自殺
ーーーーーーーーーーーーーーー
桑田「ん"ん"ーっ!」←涙目
大泉「はっはっはっはっはっwww」
霧切「無理しちゃダっ…www…む、無理しちゃダメよ…」
大泉「あの霧切さんのポーカーフェイスもズタボロですッ!すごい試合だッ!」
舞園(ほんと何の時間?これ)もちもち
桑田「」ぐふっ
大泉「……おっと桑田さんが?」
桑田「ん、んぅ………」
桑田「」ごぽ
霧切「く、桑田君!しっかり!」
大泉「桑田さあぁぁんっ!」
315:
桑田「」べほっ
べしゃ
舞園「!?!?!?」
ーーーーーーーーーーーーーーー
桑田 怜恩
希望ヶ峰学園に散る
ーーーーーーーーーーーーーーー
桑田「」←静かに崩れ落ちた
大泉「くwwwわwwwたwwwさwwwんwww」
霧切「………っっwww」
舞園「」もち…
大泉「桑田怜恩がッ!大クラッシュ!大クラッシュ…www」
大泉「試合続行は!いけるのか!いけるか桑田さんっ!?」
桑田「」べろん
大泉「ダメだーッ!!口からずんだがリバースだーッ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーー
ありがとう
桑田 怜恩
ーーーーーーーーーーーーーーー
桑田「………オレ あんまりすごくないなぁ………」
大泉「あたかもかつて、岩手の地に散った安田顕の如く!」
大泉「一切手を抜かない、壮絶な最後を我々に見せてくれました!」
大泉「ありがとう桑田さん、僕達はあなたを忘れないッ!」
※Tips…【ありがとう安田顕】
【対決列島】にて牛乳早飲みを得意とする安田が、岩手決戦で壮絶に散った一幕。
詳しくは言葉で説明しても伝わらないので、是非皆様でご確認頂きたい。が、食事中に見るのは大変危険です。
余談だが、この【対決列島】から2年後の【ハナタレナックス】でも同様の事件が起きている。
なお安田は1本の牛乳瓶を2秒ペースで飲む事が出来る。
316:
ーーーーーーーーーーーーーーー
結果
ーーーーーーーーーーーーーーー
霧切「言うまでもなく、今回は舞園さんの勝利よ」
大泉「まぁ、でしょうねぇ」
桑田「」テレマーク
霧切「桑田君、あなた食べ終わりましたと言わんばかりのポーズだけど……吐いてるからダメ」
桑田「」チーン
舞園「……もう、どうするんですか…こんなに部屋汚して…」
大泉「おいおい、これから人殺そうってやつがそんな変な事気にしなくてもいいぞ?」
舞園「………はぁ?」
霧切「とは言え桑田君は既に虫の息。簡単にヤレるわね」
大泉「彼も負けて悔いなしと言ってましたから、さぁどうぞどうぞ」
桑田「」
舞園「……もしかして、あれ本気だったんですか?」
大泉「本気じゃなきゃ来るわけねぇだろ?」
舞園「………はぁ………」
すくっ
大泉「お?」
霧切「?」
舞園「………桑田君を連れて帰ってください」
舞園「もう……いいです、もう……なんかそんな気なくなっちゃいましたよ……」
舞園「この人、勝っても負けても罰ゲームなのに……ふふ、なんでこんな必死なんですか……」
317:
大泉「………そうだねぇ」
大泉「君の笑顔を見たかったからじゃねぇか?」
舞園「…何を言ってるんですか、あなたは」
大泉「君の笑顔が好きなんだよ、多分。桑田君はな……けど、君は桑田君を嫌いだ」
大泉「聞いてたんだろ?僕と桑田君の会話を」
霧切「え?」
舞園「………っ」
大泉「そりゃ桑田君は……軽率だと思うぜ。僕もありゃカチンと来たさ。それでもな」
大泉「夢を叶えたいって思うのは自由なんでないかい?」
霧切「………大泉さん」
舞園「…カチンと来たんじゃないんですか?」
大泉「カチンと来たのと、それを否定すんのは別だろ?」
舞園「でも」
大泉「僕ぁ……最初に、いっちばん最初にテレビに出た時は大学生だったんだ」
舞園「………え?」
大泉「そん時はまだバイト感覚でさぁ…ほんとはずっと、そんな時間が続けばいいのにって思ってた」
大泉「一生、こうやってのんびり大学生やりながら…好きな時に芝居やって、たまにバイトするみたいな」
大泉「………そんな時間がずーっと続きゃあいいのにって」
舞園「それが……桑田君と関係あるんですか」
大泉「あるさ。最初の頃の僕ってのぁ、実のところ会長…鈴井さんには好かれてなくってね」
霧切「………」
舞園「……そう、なんですか?何で…」
大泉「バイト感覚の僕の、バイト感覚なテレビスタイルが好まれなかったんだ。あの人には」
318:
大泉「当時鈴井さんは【OOPARTS(オーパーツ)】って劇団をやっててね」
大泉「……札幌の演劇界で1000人動員する男って呼ばれてた」
※Tips…【札幌の演劇界】
大泉らが所属していた【イナダ組】を始め、中小多数の劇団が存在する。
有名なのは【劇団千年王國】、【劇団アトリエ】【ハムプロジェクト】など。
他にも【yhs】【プラズマニア(同主宰のリリカル・バレット)】【星屑ロンリネス】【劇団怪獣無法地帯】などなど。
また大学演劇も盛んで、各大学の演劇サークルにはそれぞれ特徴的な名前が付いている事が多い。
大泉「今ならいざ知らず、昔の札幌演劇界で1000人ったら…もうちょっとした神様みたいなもんでね」
大泉「そんなプロ意識の高い人だったから、僕なんてのはあんまり好きじゃなかったんだろう」
舞園「…そう、だったんですか」
大泉「けれどもね、僕はその後から色んな事を学んだ」
大泉「鈴井さんに怒鳴られ叱られ、時には本気で突っかかられながら」
大泉「僕ぁ、いつしか藤村さんって人に気に入られて、新しい番組に出ないかって言われた」
大泉「当時鈴井さんは勿論反対したんだけど、結局僕らは一緒にテレビに出て、旅に出て…」
大泉「………そしたらちょうど同じ頃かな?僕の友達のね…森崎博之ってやつがいるんだけどさ」
大泉「あの野郎、東京で仕事してたのに突然帰って来て「演劇やろうぜ」って言い出してねぇ」
大泉「全くさぁ…ハワイ旅行もらえるくらいの、優秀な商社マンだっのにだよ?」
舞園「………」
大泉「安田も就職したのにすぐ辞めて、芸能活動に専念するとか言い始めるし……」
大泉「………そんな奴らに囲まれながら」
大泉「テレビに出ながら、舞台やりながら」
大泉「俺ぁ………楽しいなって思えたんだ」
大泉「こいつらがいる限り、この世界で、この演劇界で、生きて行こうってそう思ったんだ」
大泉「………そりゃ、入りは確かに訳の分からんテレビだったかもしれけどさ」
舞園「………」
大泉「そんな風にさ…夢を叶えたいって思うのは自由なんでないのかい?」
大泉「いつか叶う夢だってあるんだから」
大泉「…俺は、俺のやりたい事をやってるし、出来てる。だから、きっと桑田も…」
舞園「………でも…それじゃ、それだけじゃダメなんです…」
319:
大泉「………なんで?」
舞園「私は……アイドルになるのが夢でした」
大泉「………うん」
舞園「小さい頃から…ずっと、アイドルになりたいって思って来ました。そして、それは確かに叶った」
舞園「………でも、この夢は一過性なんです」
舞園「アイドルなんて、一生涯出来る仕事じゃない…そんなの、私にだって分かってます」
舞園「だからこそ今、私はなりたかったアイドルになって、輝き続けたい」
舞園「…でも、でも!このままじゃ私が忘れ去られちゃう……私の帰る場所が、命より大事な仲間が」
舞園「なくなっちゃう………私の、夢が」
霧切「…だから外に出たかった」
舞園「………」こく
大泉「だから、今外に出て…輝きたかった?」
大泉「……だから、桑田の夢なんて、大した叶う予定もないつまらない夢なんて」
大泉「それを潰してでも…出たかった」
舞園「………いけませんか?いけませんか?!」うるっ
大泉「いや?それを否定出来る奴ぁここにはいないさ」
舞園「だったら……なんでこんな回りくどい事してまで私を止めたんですか……!」
大泉「それは、ほら」
舞園「?」
大泉「…面白くねぇべや、あんなクマの手のひらで転がされてんの」
舞園「………!」
大泉「桑田殺したら出れるかもしれねぇよ?けど、舞園…おめぇそれでいいのか?」
大泉「おめぇのファンは、おめぇの事信じてるファンは、それで喜ぶのか?」
舞園「………でもっ………!」ぽろっ
大泉「………忘れねぇよ、絶対。」
舞園「…え…?」
大泉「誰も忘れねぇよ、舞園ちゃんの事は」
舞園「なんで……そんなの、言い切れるんですかぁ……」ぽろぽろ
大泉「もしも世の中の誰かが、それこそ全員がお前を忘れても、苗木誠はきっと覚えてる」
舞園「……!!」ぽろぽろ
大泉「北海道の大スターがこう言ってんだって。信じてくれてもいいんでないの?」
霧切「…でも大泉さんは、嘘つきで有名じゃないですか」
大泉「それ今言うかなぁ?」
舞園「……ふふっ」
大泉「お、やっと笑ったな」
霧切「桑田君を犠牲にした甲斐がありましたね」
舞園「あははは、なんですかそれぇ……」ぽろぽろ
桑田「」チーン(笑)
320:
ーーーーーーーーーーーーーーー
翌日
ーーーーーーーーーーーーーーー
◆6日目、朝
◆食堂
大泉「……それでは登場していただきましょう、【桑田絶対殺すウーマン】の舞園さんです!」
苗木「ええええ!?」
舞園「」←渾身の土下座
ーーーーーーーーーーーーーーー
私が
やりました
ーーーーーーーーーーーーーーー
舞園「………未遂ですけど、ね」
舞園「苗木君も、桑田君も…霧切さんも、大泉さんも」
舞園「その節は本当にすいませんでした」ぺこ
苗木「……はは、未遂だった、んだ」へなっ
山田「何事も起こらず…よかったですな」
江ノ島「殺人未遂って既に犯罪じゃね?」
葉隠「裁かれなければどうと言う事はねーべ」
大泉「よし葉隠、お前死刑」
葉隠「」!?
朝日奈「で…桑田は?」
大泉「まだ部屋で寝てるよ」
石丸「むむ、生活リズムが狂ってしまうぞ、桑田くんっ…!」
苗木「…とにかく、何も起こらなくってよかったよ」
321:
舞園「ごめんなさい、私は………」
苗木「ううん、謝らないで?何もなかったんだから」
大泉「部屋がずんだ餅で汚れた以外はな」
舞園「あれは桑田君がリバースしたからですよ」
霧切「名誉の負傷よ」
苗木「………ねぇ、昨日の夜何があったの?」
セレス「それ以前に、夜時間中は出歩き禁止では?」
大泉「ルール守ってたっけ桑田死んじゃうべや!かてー事言うなッ!おみまいするぞ!」
セレス(また気付かれない内に逃げなければなりませんね)
十神「…だが、これではっきり分かったな」
大泉「おや…一体何が、だい?」
十神「人間は簡単に、他人に殺意が持てる…つまり」
十神「この環境なら、殺人は容易く起きる」
十神「このゲームはまだ始まったばかりと言う事だ」
セレス「あなたは…これをゲームと言うのですね、悲しい人」
十神「殺し合い…この様子だと、明日にだってまた起きてもおかしくないぞ?大泉…くくっ」
霧切「………今日は普通の黒いスーツなのね」
十神「うるさい」
大泉(こうして俺は無事に舞園さんの凶行を止めた)
大泉(桑田君と言う尊い犠牲は出たが致し方がないだろう)
大泉(………けれども俺はまだ気付いていなかった)
大泉(これはまだ、全ての始まりにしかすぎないって事を)
大泉(…昨日のずんだ餅の最後を頬張って、ひとり椅子に座って天井を見上げた)
大泉(今日の夕食のメニューをぼんやりと、考えながら)
322:
ーーーーーーーーーーーーーーー
【Chapter1】
クイキル
【END】
残り【16人】
ーーーーーーーーーーーーーーー
323:
ーーーーーーーーーーーーーーー
予告(うそ)
ーーーーーーーーーーーーーーー
???開かれた2階
朝日奈「プール!」
???謎深まる手紙
霧切「これは」
十神「希望ヶ峰学園は休校していたって事だ」
大泉「おいおい冗談じゃねぇぞ……」
???人を壊すサウナ
大泉「あっはっはっはっはっはっはっwwwww」膝ばしばしばし
石丸「大泉さん!?大泉さん!!」
???ひとりの小さなうそ
不二咲「ずっと、黙っててごめんね」
そして???
霧切「これは料理…あなたへの暴力じゃないわよ?」
大山葉「いやいやいやいやいやぁ!!」
大神「お主、本当は何者なのだ?」
苗木「ペグ打ち100回!?」
葉隠「………そうか、オメーはイレギュラーなのか」
腐川「エクスタシーっ!!」
ーーーーーーーーーーーーーーー
弾丸どうでしょう
【Chapter2】
乞うご期待!!
ーーーーーーーーーーーーーーー
346:
ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーー
347:
大泉「げほっ、げほっ…あ"ー、いででで…」
◆保健室
モノクマ「ほんと大泉クンはボクの邪魔が好きだね」
大泉「…うるせぇこの、誰のせいでこうなったと思ってんのよ」
モノクマ「そろそろボクも本気出そうかな」
大泉「…ぁあ?なんだとぉ?」
モノクマ「ナイショ、ナイショ!ボクにも色々作戦があるって事だよ!って言うかさぁ」
大泉「おぉ何だよ、俺ぁ怪我してるっつってんのに話に来たってかい」
モノクマ「どうせ大した事ない怪我のくせに、わあわあ言ってるんでしょ?分かってんだよ?」
大泉「俺はここを脱出したら確実にお前を相手取るからな」
モノクマ「訴えないでよぉ」
大泉「おめぇがこんな風に俺達を追い詰めねぇんなら考えてやる」
モノクマ「それは出来ない相談だね」
大泉「………目的はなんだ?」
モノクマ「キミ達を絶望させる事。それだけだよ」
大泉「わかんねぇなぁ…」
モノクマ「ん、何が?」
大泉「意味が分かんねぇんだよな、それ誰も得しねぇべ?」
モノクマ「ボクが得するんだよ?」
大泉「…要は俺とおめぇは交わらねぇって、そう言うこったろ」
モノクマ「怪我人なのか、それとも口達者なのか、どっちかにしてよ」
大泉「怪我してんのと口達者は関係ねぇべや!」
大泉(……あ、どうも皆さんご存知!大泉洋で御座います。お久しぶりですねぇ)
大泉(さて、今見てもらったのは…実は10日目の光景なんですねぇ)
大泉(そう、前回からいきなり飛んで10日目から見てもらっちゃったわけなんだ)
大泉(俺がいきなり保健室にいてびっくりしたろ?)
大泉(なぜこうなったのか……君達には嫌でも語らにゃならんと思う)
大泉(そう、あれは6日目)
大泉(……舞園さんが土下座の最上級である、土下寝を決めた後から話は始まる)
348:
ーーーーーーーーーーーーーーー
【Chapter2】
瞬間少年ゼツボウオナー
(非)日常編
ーーーーーーーーーーーーーーー
349:
ーーーーーーーーーーーーーーー
時は戻り
6日目朝
ーーーーーーーーーーーーーーー
十神「今ここで殺人が起きてもおかしくないだろう」
十神「舞園をどうやって懐柔したかは知らんが…そいつは、殺人を思いついた時点で」
十神「俺達の障害だ」
苗木「…十神クン、言い過ぎなんじゃ」
舞園「いいんです、苗木君」
霧切「………残念だけど、それは事実だもの」
朝日奈「う、ま、舞園ちゃんが包丁を持って行ったのも…」
山田「桑田怜恩殿をSATSUGAIしようとしたのも……」
葉隠「模擬刀の先制攻撃だべ!」
大泉「…なんだ?この空気ぶっ壊して何がしてぇんだ、おめぇは?」
葉隠「分からん…けど、今言わんともう二度と言えねー…そんな気がしてな」
霧切「………とにかくそれは全て事実よ。拭いきれない事だわ」
舞園「…ええ、そうですね」
霧切「けれど、それは私達が止めた。そして、これからもそんな殺意は、きっと私達が止めて見せる」
舞園「どうしてそこまで………」
霧切「私は……いえ、私も出したくないだけよ、あのモノクマにそそのかされる人間を」
石丸「き、霧切くんっ、君はそこまで考えて…!」ぶわわっ
350:
十神「くだらんな」
朝日奈「あんた、さっきっからなんなの…?」
十神「馴れ合いほどくだらんものはない。違うか?」
朝日奈「あんたって奴は…!」ぎりっ
大神「よせ朝日奈…朝から荒れてはいかん」
モノクマ「そうですよぉ?朝から怒ってるのは、ロケ当日に騙された事に気付いた大泉クンだけで充分ッ!」
霧切「そうね。サイコロでもカントリーサインでもなんでも憤慨しながら…あら?」
大泉「ナチュラルに入って来てるけども何しに来たのよ、モノクマ」
腐川「ででっでっ、で、出たわね……!」びくびく
舞園「も、モノクマ…さん」
モノクマ「まーったくさ、やっとコロシアイが始まりそうだったのに…キミ達が止めちゃうから」
モノクマ「ぜんっぜん始まんないじゃないっ!」
石丸「僕達は…コロシアイなどしないぞ」
苗木「そうだよ!ボク達はお前には負けないっ!」
モノクマ「そうやって言うのはいいけどさ?これじゃあみんな飽きちゃうよぉ」
霧切(……みんな?)
大泉「この画に飽きてみろ、殺すぞ」
モノクマ「やめてよぉ」
大泉「俺らだって好きでやってねぇっつってんだろ!」
不二咲「で、でもぉ、殺すとかって…そ、そんな言い方は…」
大泉「あぁごめんな、不二咲ちゃん。君は耳塞いでなさい」
大泉(不二咲ちゃんかわいい!天使だな!)
※Tips…【この画に飽きてみろ、殺すぞ】
原付・スーパーカブで新宿から札幌まで帰る事になった企画、【東日本原付ラリー】より。
交通渋滞でカブが進まず、後ろを着いて車で走っていたD陣がその画(映像)に飽き始めた。
そのD達へ、既に企画開始前から嫌がっていた大泉が言い放ったのが上記のセリフ。
その後「やめるぞ」と言ってカブから降りる一幕もあった。
351:
モノクマ「ま、ボクはともかくオマエラが飽きると思ってさ?折角だから」
モノクマ「希望ヶ峰学園・校舎の2階を解放しました」
石丸「2階を?」
朝日奈「じゃあ、行けるところが増えたって事?」
モノクマ「そうだよ?あとは…」
モノクマ「この寄宿舎の【倉庫】と【大浴場】も整備完了したから使っていいよ!」
十神「怪しいな。ノーリスクと言う事もあるまい」
モノクマ「そんな、ボクの親切心を怪しまれたって困るんだよ、十神クン…それにさ」
モノクマ「こんだけあればやるでしょ?」
大和田「ぁあ?…何をするって…」
モノクマ「殺人だよ殺人!」
腐川「」がたがたがたがた
大泉「震えすぎやろ、腐川さん…」
※Tips
大泉さんは謎の関西弁を使う事が稀によくあります。
モノクマ「使えるトリックも凶器も増えるわけだし?これで楽しませてね!」
モノクマ「ま、殺人は既に起こったも同然だし…ワクワクしてきたよ、ボク」
大泉「なぁモノクマ、ひとついいかい?」
モノクマ「………なに?」
352:
大泉「【大法螺】はねぇのかい?」
※Tips…【大法螺(おおぼら)】
【国士無双】などで知られる【高砂酒造株式会社】から発売されている純米酒。
北海道・新篠津(しんしのつ)村で作付けされた【きらら397】を100%使用。
その味わいは、米の甘みがありながらも、スッキリと淡麗な辛口。アルコール度数は約16度。
どうでしょう的には【釣りバカ対決】にて大泉・安田、加えて音尾も呑んだ。1本飲んだら5ポイント。
(大泉「僕ぁやっぱり大法螺だぁ」)
モノクマ「ないよぉ、地酒でしょ?」
葉隠「え?ないんかいな」しょぼん
大泉「……なんでお前が……いや、……俺ぁ大人だぜ?そりゃ酒のひとつふたつ飲みたいだろぉ」
モノクマ「ここをなんだと思ってるのキミ達、希望ヶ峰学園だよ?学び舎だよ?」
石丸「そんな神聖な場所に酒やタバコ、違法薬物などを持ち込ませる訳にはいかないぞ!」
大泉「お前もグルか石丸」
葉隠「そう言う硬い事言うなって!成人2人もいるんだし、酒あってもいいべ?」
大泉「成人2人……?いや、いやいや、誰よ?俺と」
葉隠「俺」
大泉「………はぁ?」
葉隠「ほら俺、なんだかんだあって3ダブしてんだよ…だから20歳にして現役の高校生なんだべ」
大泉「誇れる事じゃねーからな、それは確実に」
霧切「…大泉さんも大学は2浪して入られてたから、人の事はあまり…」
※Tips
なお大泉の兄は早稲田大学に行っていた。
兄と比べられたりして、大学受験は彼にとってかなり辛い時期だった模様。
大泉「………」←無言でケツ蹴り
葉隠「痛ぁ!?」ばしっ
353:
ーーーーーーーーーーーーーーー
朝食
ーーーーーーーーーーーーーーー
(スープを注ぐ大泉)
(飲んでる)
大泉「……熱っ」
ーーーーーーーーーーーーーーー
探索
ーーーーーーーーーーーーーーー
354:
石丸「では学園の2階と、寄宿舎の探索に行こうと思う」
大和田「……ちっ、めんどくせぇ……」
舞園「もしかしたら脱出の糸口があるかもしれませんし、行く価値はありますよ」
大泉「そうだねぇ……」
大神「なれば皆で2階へ行くぞ」
山田「…しかし寄宿舎も気になりますが…」
霧切「それなら人数を分けましょう?寄宿舎の探索をしたい人は残ってもらって構わないわ」
大泉「桑田は?」
霧切「寝かせておけばいいんじゃないかしら…」
石丸「ふむ、君が校舎に行くなら、僕は寄宿舎の探索に残るとするかな」
葉隠「はぁー……とりあえずあっちこっち見るしかねぇか……」
腐川「………ままま、待ち、待ちなさいよ!」
不二咲「あ、い、一緒に行こうよぉ」
石丸「では任せたぞ、皆!」
ばたばた
すたすたすた…
とてとて
ばたん
江ノ島「………」
ーーーーーーーーーーーーーーー
2階
ーーーーーーーーーーーーーーー
355:
朝日奈「……あ、生徒手帳のマップも更新されてる」
セレス「ですわね。便利ですわ…モノクマさんには感謝しませんと」ぴっ
大和田「便利とか感謝とか言ってる場合じゃねぇだろ。ここから出る事を考えねぇとよぉ」
セレス「大和田君…あなたは分かっていませんわ」
大和田「あ?何が???」
セレス「死にたくなければ、適応すべきと言う事です…」こつこつ
大和田「………意味が分かんねぇよ………」
朝日奈「」!
朝日奈「プール」
大和田「…あ?」
朝日奈「プール!!!」
ずどどどどど……
大和田「……はぁ?」
葉隠「オメーら元気なのな…んじゃ俺はそっちの教室調べっかなぁ」
セレス「と言ってサボる気ですわね?」
葉隠「………あー、これはその……」
セレス「大和田君、その人を見守ってくださらない?」
大和田「いやなんで俺が」
セレス「…あなた以外に頼める相手がいませんもの」
ーーーーーーーーーーーーーーー
プール
ーーーーーーーーーーーーーーー
がちゃ
苗木「プールなんてあったんだね…」
大泉「ほぉー…プールは【プール前ホール】と【男女各更衣室】があって…」
霧切「それぞれの更衣室を抜けると【室内プール】に行けるようになっています」ぴっ
朝日奈「私泳いでいいかな!泳いで来てもいいかな!?」
苗木「あ、朝日奈さん!?なんかテンション高いよ!」
霧切「【超高校級のスイマー】…そうよね、泳げないのは随分辛かったはず」
大泉「………あー、いいんでないの?探索はみんなでやるし」
朝日奈「ありがとう大泉!!」
大泉「いい加減にさん付けくらいしろ」
朝日奈「やだ!!!」
大泉「」かちっ
356:
不二咲「あ、あのぉ……」
苗木「不二咲さん、どうしたの?」
不二咲「あ、あれ…なにかなぁ……」
苗木「え?あれって、更衣室の扉の上についた……」
ーーーーーーーーーーーーーーー
ガトリング
ーーーーーーーーーーーーーーー
大泉「おっかねぇなおい!?」
霧切「これは…」
モノクマ「それはね!」どひゅーん
霧切「」!
大泉「うおっ!?湧いて出た!?」
モノクマ「オマエラって性的な事ばっかり考えてる年頃でしょ?大泉クンも心は中学生でしょ?だから」
モノクマ「男子は男子の更衣室、女子は女子の更衣室!」
モノクマ「それぞれ自分の性別の更衣室にしか入れないようになってます!」
モノクマ「扉の前にあるカードリーダーに、自分の生徒手帳をかざしてね!」
不二咲「他の更衣室に入ろうとすると…」
モノクマ「撃たれるよ?」
ーーーーーーーーーーーーーーー
撃たれる
ーーーーーーーーーーーーーーー
大泉「死ぬ気で覗けってかい…」
モノクマ「なんでもうやる気満々なの?」
357:
霧切「モノクマ…それだと、他人の電子生徒手帳を使って更衣室に入れるんじゃないかしら」
モノクマ「あ、やっちまったな」
苗木「そのテンションは分かんないけど」
朝日奈「自分の生徒手帳をここにかざすんだね!!ありがとう!!」ぴっ
がちゃっ
ばたん
大泉「おい朝日奈マジで泳ぎに行ったぞ」
こつこつ……
セレス「いいんじゃありませんの?行かせて差し上げれば」
大泉「……セレスさん、今来たの」
セレス「大体の話は伺っておりましたので問題ありませんわよ?」
大泉「なんだとぅ?」
セレス「扉が開きっぱなしでしたもの」うふふふ
モノクマ「はいシャラーップ!ボク、新しい校則を思いつきました!」
苗木「……なんだよ突然!」
モノクマ「【電子生徒手帳の貸与禁止】!手帳を誰かに貸す事は許されません!」
モノクマ「破ったらオシオキ!…手帳の内容更新しとくから見といてね」
◆【校則】が更新されました
セレス「………貸す事が許されない、ですか………」ふむ
霧切「そう……」
モノクマ「これで覗きも起こりません!いやぁボクマジ天才」
霧切「次のところに行きましょう」ふぁさ
苗木「え?あ、う、うん…」
モノクマ「聞くだけ聞いたら放置?いいねぇ、絶望しちゃうね」はあはあ
大泉(気持ち悪ぃ)
セレス「私は更衣室を覗いて行きます。不二咲さんもいかがですか?」
不二咲「あ、えっと、そ、の……今は…」
セレス「あら?」
不二咲「………ごめんっ!」
ぴゅーっ
大泉「校舎走ると危ないよぉ、不二咲ちゃーん!」
霧切「行きましょう?私達も」
苗木「あ、う、うん、そうだね…」
セレス「………」
モノクマ「」はぁはぁ
大泉「……お前もういいべや」
358:
ーーーーーーーーーーーーーーー
図書室
ーーーーーーーーーーーーーーー
腐川「あたしの本がないっ!」
山田「拙者の同人誌もですっ!」
霧切「【チビナックス】の絵本はあったわ!!」
大泉「なんでまたそんなもんが!」
霧切「しかも2冊ともっ!」
※Tips…【チビナックス】
2006?2008年まで、毎年製作されていたショートアニメ(1回2分ほどの枠での放送)。
DVDは3枚発売されているがほぼ絶版状態なので、入手は現在困難と思われる。
NACS5人+音尾の愛猫【裕次郎】をモチーフにしたチビキャラのシュールすぎるアニメであった。
4期の放送も匂わせていたが、2008年に裕次郎が亡くなった事もあり、その後の放送は無かった。
絵本は、キャラモデルを担当したイラストレーター【BAKU】が絵を、ストーリーを森崎が担当したもの。
大泉「懐かしいねぇ、こんなものがあるなんてさぁ」ぱらぱらっ
霧切「本当によく似ているのよね」
大泉「うわっ猫だ猫」ぞくぞくぞくっ
ばさっ
腐川「絵の猫もダメなの?」
※Tips
大泉さんは猫が苦手です。それは音尾さんの猫・裕次郎も例外ではなく、
上記【チビナックス】のDVD撮り下ろし座談会(チビナックス2.0)では
裕次郎が出てきた瞬間に大泉さんが逃げ出しフレームアウトする光景が見られます。
がちゃ
十神「…うるさいぞ、お前達」
大泉「おや、十神君」
十神「…なんだ?その絵本は…そんなものを読んでいるとは、底が知れるぞ」
こつこつこつ……
359:
腐川「と、十神君は…な、何をしにこんなところに?」
十神「図書室の奥に【書庫】があると、マップに出たからな。見に来ただけだ」
大泉「あぁそうかい、嫌味言ってねぇでさっさと見て帰れ」
山田「……む…皆さん、これはなんでっしゃろ?」
大泉「あ?」
ーーーーーーーーーーーーーーー
パソコン
ーーーーーーーーーーーーーーー
霧切「かなり古いタイプのパソコンみたいね?」
山田「ほほぅ…パソコンと言えばちーたん!」
大泉「ちーたん?」
山田「不二咲千尋殿の事ですよ!彼女は【超高校級のプログラマー】ですからな」
山田「ずゔぁり!ことパソコンにかけては強いでしょう!」びしっ
苗木「でも電源が入らないみたいだね」かちかち
山田「なん………だと………?」
腐川「で、電源が入らないんじゃ、どうしようもないじゃない…」
山田「大泉洋殿、壊れたパソコンを直せたり…」
大泉「俺も器用な方だとは思うけどねぇ、こればっかりは難しいんじゃないかい?」
山田「デスヨネー」
十神「そんなものより、面白いものを見つけたんだが」
霧切「……何かしら?」
360:
十神「これだ」
ーーーーーーーーーーーーーーー
手紙
ーーーーーーーーーーーーーーー
十神「ここには希望ヶ峰学園、休校のお知らせ……そう書いてある」
十神「つまり俺達が来るよりももっと前から、希望ヶ峰学園は休校していたと言う事だ」
霧切「希望ヶ峰学園が……閉鎖?休校…?」
大泉「だからモノクマの奴は、閉鎖せれた学園を乗っとれたとでも?」
十神「さぁな……」
苗木「でも、ボクは間違いなく、閉鎖する前の…休校する前の希望ヶ峰学園に…」
腐川「………そそ、そうよ、あたしだって…なのに…いきなりあんな風になるなんて……」
大泉「………」ふむ
山田「謎が深まるばかりですぞ…」
苗木「モノクマの目的が分からないよ」
十神「せいぜい殺されないように頑張るんだな…これはゼロサムゲームなんだ」
十神「誰も傷つかずに終わる事なんて絶対にあり得ない」
十神「それでも……止められるのか?霧切…そして大泉…」くくっ
大泉「………」
大泉(何時間かで出来るような技ではねぇもんなぁ、こんな装備を学園にするなんて)
大泉(となると……ここが元々希望ヶ峰学園じゃないのか、あるいは……)
大泉(いや………うーん、さすがにそれはありえねぇもんなぁ)
大泉(………考えても分かんねぇし、今はまだいいか)
大泉(今は……まだ、な)
361:
ーーーーーーーーーーーーーーー
報告
ーーーーーーーーーーーーーーー
朝日奈「プールとっても楽しかったなぁ!」
葉隠「校舎には3階に行く階段があったべ。でもあれはシャッターが降りてて行けなかったべ」
大神「やはり2階にも脱出出来そうなものはなかった、すまぬ」
朝日奈「とにかく、プールだよ!なんかロッカーもあったけどしらない!」
セレス「更衣室にはダンベルや身体を鍛える器具がありましたわね」
不二咲「」!
霧切「図書室でチビナックスの絵本が2冊見つかったわ」
石丸「大浴場が解放されいたぞ。サウナも完備されていた」
腐川「は、入らないわよ…入りたくもないし…」
大泉「いやぁいいねぇ、露天がねぇのが残念だけどな」
大和田「サウナか…」
山田「それと図書室でパソコンを見つけたのですが」
苗木「不二咲さん、もしかして使えたりしない?」
不二咲「うーん、ちょっとやってみるねぇ…」
霧切「帯には森崎博之さんの写真が入っているわ、見たければどうぞ」
江ノ島「……あー、あと倉庫も解放されてたっしょ?あそこに水とか下着とかもあるから」
舞園「ほんとにたくさんありましたよ!これで服があんまりないって事にはならずに済みそうですね」
十神「だからどうした?それを使って殺人を犯す事も出来るだろう?」
江ノ島「あ、あとレーションがあったよ」
大泉「レーションってなに?どこ料理?」
霧切「子供向けの絵本にも関わらず大人を虜にするなんて…チームナックス、侮れない!」ぱらぱら
大泉「お前帰れ」
桑田「霧切、その本貸せ!」
大泉「おめぇもう一回ベッドに沈めるぞ?桑田」
362:
ーーーーーーーーーーーーーーー
その日の夜
希望ヶ峰学園のどこか
ーーーーーーーーーーーーーーー
363:
モノクマ「………うぷぷ、もう自分が使ってもらえるとでも思ってた?」
モノクマ「まだだよ、君はまだ動かないでもらいたいね」
モノクマ「…え?なんでって?その方が絶望が大きくなるじゃなあい」
モノクマ「みんなと仲良くなって、打ち解けたところで」
モノクマ「………君が、君自身が、君自身でそれを壊すんだよ」
モノクマ「絶望的…それこそなんて絶望的なんだろうね!キミを信じていたのに、殺される仲間の顔が早く拝みたい!」
モノクマ「うぷぷ…うぷぷぷぷぷぷ…!!」
モノクマ「…だからそれまでは【人質】は守ってあげる」
モノクマ「その代わり分かってるよねぇ?」
モノクマ「次は容赦しないよ、ボクはサファリパークでも有名な暴れん坊なんだ」
モノクマ「ボクに逆らったらどうなるのか分かってるよね?もう誰も殺したくないよね?」
モノクマ「もう、モニター越しにキミの名前を呼びながら死ぬ人は、見たくないよね?」
モノクマ「【内通者】さん?」
「………」
モノクマ「ぎゃーーーーっはっはっはっはっは!!」
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390:
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7日目
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391:
◆朝、食堂
大泉「……暇だわ」
朝日奈「びっくりするくらい暇だねー」
石丸「何ですと?今出来る事をやりましょう、大泉さんッ!朝日奈くんもッ!」
大泉「っつってもどうにもこうにも…もうやれる事がねぇもんなぁ」
朝日奈「出来る事って何?大体の事はやっちゃったよ?朝プールもやったし」
大泉「体力ありすぎだろ朝日奈さん」
石丸「……言われてみれば確かに…探索は昨日、皆で飽きるほど行いましたから…」
葉隠「んじゃーマジで何もする事ねぇんか?」
大泉「だねぇ」
石丸「……いいやっ!今日は皆で勉強会を開こうッ!」
朝日奈「あんた、ほんとそれ好きだよね…」
石丸「学生は勉学のプロで有るべきなのだ!学生の仕事は勉強をする事!ですよね、大泉さん!」
大泉(いや、俺に振るなや!)
大泉(石丸の言う事もまぁ、理解出来なくはないけども……)
大泉「いやぁ…まま、そうだけどもね?こんな異常な状況でぇ、勉強しても…頭に入らんしょ?」
石丸「ですが一分一秒も惜しいんです…このままでは置いていかれてしまいますよ!」
葉隠「置いてかれるって何なん?時代に?」
石丸「勉学だよっ!」
大泉「分かったってぇの!」
大泉(さすがに何日も、こう大所帯で閉じ込められてるとどうしても意思の擦り合わせってのは難しいよな)
大泉「どっかに脱出の糸口でもありゃいいんだけどねぇ」
石丸「ならば再び、この学内を見回りに…」
<ガシャーンッ
392:
朝日奈「ねぇ、今のなんの音?」
葉隠「何か割れたみてーな音だったな」
大泉「……おいおい何だぁ?朝から騒がしいなおい」
<ぷぎーっ!
大泉「断末魔聞こえたぞ!?」
ぎいっ
大神「どうした…?」
朝日奈「あ、さくらちゃん!」
石丸「ああ、おはよう大神くん」
大泉「……ん?さくらちゃん?あれ、前と呼び方違うんでない?」
大泉「おいおいー、いつからそんな仲良くなったのよ?俺に内緒で」
大神「お主がちょうど、霧切と共に舞園を止めた日に…な」
朝日奈「怖かったから、さくらちゃんと一緒に寝て…」
大泉「朝日奈さんにも可愛いところがあったんだねェ」
朝日奈「うんっ!それで夜ずっと話してたら意気投合したんだ!」
大泉「なるほど」
石丸「そっ……それは!異性不順交際じゃないかッ!」
大泉(何言ってんだこいつ)
大神「………我は女だが?」
石丸「失礼したッ!」
葉隠「石丸っちって…その、命知らずすぎんべ…」
大泉(やべぇよ、大神さん目が笑ってねぇものあんた…死んでてもおかしくねぇからな?)
大泉「……ってあれ、何か忘れてねぇか?俺達」
朝日奈「えーと、なんだっけ?」
葉隠「………分からんべ」
大神「我はこちらから何か物音がしたので来たのだが…?」
石丸「そうだぞ皆!向こうから物々しい音が!」
393:
ーーーーーーーーーーーーーーー
セレスさん
ーーーーーーーーーーーーーーー
セレス「だ・れ・が…こんな汚水のようなものを作れと言ったのですか…?」ごごごごご
山田「い、いえ、しかし…ミルクティを所望されましたので…」
セレス「私(ワタクシ)はこんなものを完成品とは認めないッ!」
山田「」!?
セレス「…私が飲むのは、牛乳で煮出した【ロイヤルミルクティ】だけですの」
山田「もしやそれを作れと」
セレス「作らないのですか?」にっこり
山田(…ひぎぃ!笑顔に殺意が篭ってる!)
大泉「……なんかやってんぞ、あいつら」
大泉(セレスさんの笑顔から、鈴井さんみたいな殺意を感じるねぇ…)さぶいぼざぁーっ
※Tips…【笑顔から感じる殺意】
大泉の直属の上司である会長・鈴井貴之(ミスター)は本気でキレると笑い始めるタイプ。
テレビドラマの企画で脚本を書く事になったものの締め切りを破りまくった大泉に対し、笑いながら説教していたため
関係者各位、特に所属タレント陣ががこぞって顔面蒼白となった、と言う逸話が残っている。
(大泉は、こののち主題歌の締め切りも破った。その時は「締め切りまでに上がらなかったら覚悟しとけ」と殺害予告を残した)
しかしながら鈴井も大泉の遅筆と遅刻グセには慣らされてしまったとの事。
大神「少なくとも、セレスは憤っているようだな」
葉隠「………」そろー
大泉「おいお前、大神さんいるからって逃げようとすんな」がしっ
葉隠「うっ」びくっ
大泉「何よおめぇは情けねぇ、大神さんが何したって?」
葉隠「いや、だって…」しゅーん
大泉「おめぇビビりすぎだ。大神さんは仲良くしようとしてんべ?(まぁ気持ちは分からなくもないけど)」
朝日奈「って言うかセレスちゃん、なんでカップを壁に叩きつけてんの?」
舞園「きっとあまり好きな味ではなかったんですよ…分かります、エスパーですから!」
石丸「舞園くん!いつからここに…」
大泉「…素直に最初から聞いてたって言ってくれねぇかな?」
舞園「いいじゃありませんか!そんな細かい事は!」
大泉(ずんだ餅決戦以降、舞園さんが何か吹っ切れてしまった。反省はしてないぞ、俺は悪くない)
394:
舞園「…ところで、なんであんな事になったんでしょうね?」
大泉「あれかい?じゃあ、聞いてみるかい?」
大神「大泉氏、聞けるのか…?」
大泉「分からんがやってみる」
ーーーーーーーーーーーーーーー
接触
ーーーーーーーーーーーーーーー
大泉「おおい、セレスさん」すたすた
セレス「…あら?随分と大所帯でいかがなさいましたの、大泉さん?」
大泉「いやね、そっちにいたんだけどガシャーンッて音したから来たのさ」
セレス「それでしたらお構いなく。私と山田君の問題です」
大泉「座布団でも運ばせてんのかい?」
石丸「座布団はガシャンなどとは言いません!」
大泉「…シャレだろ?そう食ってかかるなよぉ」
葉隠「と言うか笑点知らんって…何か侘しいな」
朝日奈「笑点?…分かんないけど、そんなの見てるの?」
葉隠「道民の日曜ったら大体1×8から笑点見てバンキシャじゃねーんか?人によっちゃそのあとDASH、イッテQも流し見…」
※Tips
完全に偏見です。道民が全員こうなわけないので安心してください。
ちなみに【1×8】は【1×8いこうよ!】と言う大泉出演のバラエティの事。
大神「お主、道民なのか?」
葉隠「………ノーコメントで」
395:
大泉「それはともかくねぇ、セレスさん。あんなでっけぇ物音立てといてなんもねぇってのは」
セレス「だって何もありませんでしたもの…」
山田「」でぶでぶでぶでぶ
大泉「……これでもかい?」
セレス「ええ。山田君には私の飲み物を作ってくださるようにお願いしていたのですわ」
大神「セレスよ…しかし、お主のその態度は何かを頼むもののそれとは思えんが」
セレス「………お黙りなさい、同意があるのです」いらっ
大泉(セレスさんはあれかな?思い通りにいかないと気ぃ済まねータイプかな?)
舞園「それで…どんな飲み物を作るんですか?」
セレス「【ロイヤルミルクティ】ですわ」
葉隠「……【ロイヤルミルクティ】?」
大神「それは…どのような飲み物なのだ?」
セレス「牛乳を熱し、そこで紅茶を煮出す飲み物ですの」
セレス「私はフランス人の貴族とドイツ人である音楽家を両親に持つ生粋のセレブリティですので」
セレス「………やはり本場に近い、手の込んだものでなければ、満足出来ませんもの」
大泉「ふぅん…?」
大泉(…少なくともフランスやドイツにゃあ、【ロイヤルミルクティ】なんて名前の飲み物はねぇんだけどな)
大泉(どうすっかな、ここはちょっと黙って)
石丸「む?確か【ロイヤルミルクティ】は日本の…」
大泉(あっバカ、天才だけどバカ!)
セレス「…今、何か仰いました?」ぎろっ
石丸「ん?ああ、【ロイヤルミルクティ】は???」
大泉「あ、ああ!あの、よかったら俺達が作ってやろうかって事だよ!」ばっ
セレス「………まぁ」
石丸「お、大泉さん!彼女には知らせて…」
大泉「黙ってろ石丸!シャラップ!」
セレス「ありがたい申し出ですが…皆さんの時間をいただくわけには行きませんわ。ですから」
セレス「山田、作って来いこのビチグソ」
山田「あ、は………はいぃ!只今ァァァァ!!」どひゅーんっ
大泉「……いいのか?山田お前それでいいのか?」
セレス「うふふふふ……」
396:
ーーーーーーーーーーーーーーー
腐川
ーーーーーーーーーーーーーーー
きいぃ
腐川「………」
大泉「おおう、腐川さんでないの。おはよう、腐川さん」
腐川「………ょぅ」ぽそ
大泉「低血圧なのかな?」
舞園「女性は低血圧が多いって言いますからね」
大神「我はこの会話自体何かがズレているような気がするのだが」
石丸「しかし…むむむ、朝から見ていない生徒が多いな」
朝日奈「そう?大和田も桑田もさっき会ったよ?」
大神「苗木も先刻見た。江ノ島は…朝ランニングしている時に会ったな」
大泉「……大神さん、ランニングしてらっしゃるの?」
朝日奈「私と一緒に!…でも、普段江ノ島ちゃんって朝は遅く起きるイメージなのに…」
葉隠「あー、それと霧切っちも見たような見てないような」
大泉「どっちかはっきりしろよ」
葉隠「はい見ましたべ」
舞園「となると、誰も見てないのは十神君だけですね」
腐川「と、十神君がどうかしたの…?」
舞園「はい、朝から誰も見ていないと言う話です」
腐川「なっ…!?」
大泉「ほっといても大丈夫だとは思うけど、一応探してみる?」
石丸「彼の身が心配だな。問題ないとは思うが…」
大神「しかし奴の性格を考えると、何か起きていてもおかしくはあるまい?」
大泉「まさかそんな、…はは」
腐川「…さ、探しに行くの?手伝ってあげない事もない、けど」
舞園「じゃあ一緒に行きましょう?」がしっ
腐川「………へ?」
舞園「レッツゴー!です!」すたたた
腐川「あ、ちょ、ちょっ、引っ張るんじゃないわよおお!!」
大泉(まんざらでもなさそうだな、腐川さん。被害妄想つえーけど、ほんとは寂しいだけなのかね)
397:
ーーーーーーーーーーーーーーー
寄宿舎
ーーーーーーーーーーーーーーー
朝日奈「いないよ?」
大泉「ランドリーもいねぇわ」
石丸「浴場もです」
大神「倉庫にもいなかったな」
葉隠「となると……校舎の方かいな?」
大泉「かもねぇ、行くかい?」
舞園「それしかありませんね」
ーーーーーーーーーーーーーーー
校舎
ーーーーーーーーーーーーーーー
大泉「いないねぇ」
石丸「うむ……」
(よく見ると大泉は教室のゴミ箱の中を覗いている)
(突然葉隠が何かに弾かれたように走り始める)
(大泉も石丸も気づいていない)
ーーーーーーーーーーーーーーー
しばらくして
ーーーーーーーーーーーーーーー
399:
◆図書室
がらっ…
十神「………」
舞園「ここです…」そろーっ
大泉「あ、いましたいました!」
石丸「ああ、よかった……」
大泉「十神くぅん、十神くぅん?」
大泉「……つーか、朝日奈さんと大神さん見なかった?こっち来てない?」
舞園「そう言えば途中からいませんね」
腐川「はぁ、はぁ…」
大泉「君は体力ないねぇ、腐川さん」
十神「………」
腐川「はぁっ、はぁっ……と、十神く……」
舞園「全く…心配しましたよ?こんなところにいたんですね、ひとりで朝から」
十神「………」
大泉「十神ぃ、……おい残念、金髪、メガネ」
十神「なんだその妙な呼び方は」
大泉「やっと反応した…なして無視すんのよ!」
十神「お前らがうるさいからだ。俺がなにしてるのか、見て分からないのか?」
ーーーーーーーーーーーーーーー
怒ってる
ーーーーーーーーーーーーーーー
大泉「んー………、ナンプレ!」
十神「黙れ」
ーーーーーーーーーーーーーーー
ダメだった
ーーーーーーーーーーーーーーー
400:
大泉「なぁ、なにしてんのひとりで。みんな心配したしょや」
十神「愚民や騙され芸人に心配される俺ではない」
大泉「」カチッ
十神「………俺は本を読んでいるのだが、それも分からないのか?分かったらさっさと部屋を出て行け」
十神「帰り方は分かるか?足を交互に前に出せば歩けるだろう?」
十神「俺は俺の好きなように行動する、お前らの心配など必要ない」
腐川「ででで、でも、朝からいなかったら、やっぱりみんな心配し」
十神「お前」
腐川「………て………?」
十神「臭うぞ。…俺に近寄るな、汚物」
腐川「」!!
石丸「女性に対してなんて口の聞き方を…!」
十神「事実を述べたまでだ。それに、俺がお前らの仲良しごっこに付き合ってやる義理はない」
ぱらっ…
大泉(そう言いながら十神君が読んでいるのは【雅楽戦隊ホワイトストーンズ】じゃないか)
大泉(………改めて、なんであんのよ)
※Tips…【雅楽戦隊ホワイトストーンズ】
ローカルヒーローの先駆けとなった作品。初出は【モザイクな夜V3】、のちに【ドラバラ鈴井の巣】にてシリーズ化。
南郷・本郷・北郷の3人が、札幌市白石区だけを守るためのヒーロー【ホワイトストーンズ】に変化して戦う物語。
十神が読んでいるのは、それを元にして鈴井の手で再構成された【小説版ホワイトストーンズ】である。
小説版は怪人などは現れず、白石区で起こったテロに対して、主人公達が立ち向かうストーリーになっている。
それぞれのキャラクターや設定、展開などがかなり違うので、見比べると面白いかもしれない。
なお1の推しはドラマ版に登場する白龍神社の宮司。
十神「俺は読書に忙しい。俺ひとりいなくとも、生活は出来るだろう?勝手にやっておけ」
石丸「だがっ」
大泉「………はぁ、分かった。帰るよ、石丸くぅん」
石丸「……ですが大泉さん」
大泉「仕方ねぇべや、十神がこう言ってんだから」
石丸「むぐぐぐ……」
ぱたん
十神「………」
十神「………」ぺらっ
十神「………」
十神「………ふむ」
401:
ーーーーーーーーーーーーーーー
廊下
ーーーーーーーーーーーーーーー
大泉「十神がもうほっとけっつってんだから、しばらくほっとくしかねぇなぁ」
舞園「無理に従わせる事なんて出来なさそうですしね」
石丸「いいのですか、あれで!もっと協調性を持つべきだと思うのですか!?」
大泉「…ま、いいんでないの?無理に話しても意味ねぇと思うよ、今は」
石丸「…ぬうう」
腐川「………」
大泉「にしてもひでぇやつだな。レディに対して臭うぞッ!なんてのは許せねぇ話だ」
腐川「………十神君が」
大泉「おぉ、怒ってもいいぞぉ、腐川さんっ!」
腐川「十神、君が………」わなわな
大泉「おお、言え言え。話は聞いてやるから」
腐川「………心配してくれた………」うっとり
ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーー
大泉「………は?」
舞園「ち、違うと思いますよ?」
腐川「あ、あたしの体が臭うって…そんな、そんな事まで気にかけて…くれたっ…」
大泉「何を言ってるんだお前は」
腐川「あ、あた、あたし、おおおおお風呂入ってくるわッ!」どひゅん
石丸「こら、廊下を走るなと!……行ってしまったか」
大泉「………僕ぁ、腐川さんの謎がまたひとつ増えちまったよ」
舞園「大丈夫でしょうか、腐川さん」
402:
がちゃ
朝日奈「あー、プール楽しかった!」
大神「お主が楽しければ我はそれで良い」
大泉「………あれ?朝日奈さんに大神さん?」
石丸「む、途中から姿が見えないと思っていたが」
舞園「プールに行っていたんですね」
大泉「なんだ、心配して損したべや!おめぇらまでいなくなってたら…何かあったんじゃねぇかって心配するべや」
大神「うむ、すまぬ……」
舞園「朝日奈さんはプールが好きですから…ね」
朝日奈「どうしても我慢出来なくて!」
大神「最初は止めていたのだがな」
大泉「っちゅうか朝プール泳いだんだよね?泳いだのにまた泳ぎに行くとか体力すげぇな!」
朝日奈「プールがあったら泳ぐのはスイマーの基本だもん!」
朝日奈「それに体育会系の部活6つ掛け持ちしてるし、体をずっと動かしてないと落ち着かないんだよね!」
大泉「化け物じゃねぇか!?」
舞園「ともかくこれで十神君も見つかりましたし、大神さんも朝日奈さんも無事でしたし」
石丸「では戻りましょうか?大泉さん」
大泉「……ん?…誰か足りねぇ気がするんだけど、誰だ?」
舞園「え?」
403:
ーーーーーーーーーーーーーーー
その頃
ーーーーーーーーーーーーーーー
◆自室
葉隠「………いや、そんな………」
葉隠「…今の様子を考えりゃ、そんな事起きる訳がねぇべ……でも、でも……」
葉隠「………ッ………」がたがた
葉隠「言えるわけ、ねぇよな…」
葉隠「……【近いうちに大泉っちがオーガに殺される】なんて……!」がたがた
422:
ーーーーーーーーーーーーーーー
7日目夜
ーーーーーーーーーーーーーーー
大泉「ラーメンっ!」
ずるる
大泉「うまいっ!」
ーーーーーーーーーーーーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーー
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