兄「ちょっと栗を拾いに行って来る」back

兄「ちょっと栗を拾いに行って来る」


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1:
妹「私もついて行きます」
兄「駄目だ」
妹「何故です?」
兄「栗はトゲがあって危ないからだ」
妹「大丈夫ですよ」
兄「駄目だ、行って来る」
妹「いってらっしゃいませ」
4:
【30分後】
兄「ただいま」
妹「おかえりなさい」
兄「今帰ったぞ」
妹「栗は拾えましたか?」
兄「ああ、一個だけだが」
妹「あら、見せて下さい」
兄「ほら」
妹「お兄さん」
兄「なんだ?」
妹「これはウニですよ」
8:
兄「これがウニなはずがない」
妹「何故です?」
兄「栗の木の下で拾ったんだ」
妹「でもこれはどう見てもウニですよ」
兄「そんなはずはない」
妹「じゃあ中を開けてみましょう」
兄「いいだろう」
12:
カンッカンッカンッ
妹「割れません」
兄「お前の力では無理だろう」
妹「代わってください」
兄「いいだろう」
カンッ!カンッ!カンッ!
兄「ナタの刃が欠けた」
妹「固いウニですね」
兄「重い石を落として割ろう」
15:
ガコンッ!
兄「割れない」
妹「石が割れましたね」
兄「固いウニだな」
妹「お兄さん」
兄「なんだ?」
妹「これはきっとウニでもありません」
兄「やっぱり栗だったのか」
妹「栗でもありません」
21:
兄「じゃあなんなんだ」
妹「分かりません」
パカッ
赤ちゃん「おぎゃあ。おぎゃあ。」
兄「中から赤ん坊が出てきた」
妹「桃太郎みたいですね」
赤ちゃん「初めまして。」
兄「初めまして」
妹「お初にお目にかかります」
23:
兄「妹、お茶を出してあげなさい」
妹「はい」
赤ちゃん「おかまいなく。」
兄「いらないそうだ」
妹「まあ」
赤ちゃん「お気をつかわなくても結構です。」
兄「なんてしっかりした赤ん坊だ」
妹「見習わなければなりませんね」
25:
赤ちゃん「今日はお話があって参りました。」
兄「なんでしょう」
妹「なんですか?」
赤ちゃん「育ててはくれないでしょうか?」
兄「育てる?」
妹「一体誰を?」
赤ちゃん「わたくしです。」
兄「どうする?」
妹「判断はお兄さんにまかせます」
26:
兄「育てましょう」
赤ちゃん「本当ですか?」
兄「ええ」
妹「良かったですね」
赤ちゃん「ありがとうございます」
兄「育てきりましょう」
赤ちゃん「育てきってくれるんですか?」
妹「良かったですね」
赤ちゃん「なんと申して良いのやら」
29:
赤ちゃん「もう一つだけお願いがあります」
兄「なんだい?」
妹「まあ、図々しい赤ちゃん」
赤ちゃん「名前をつけてくれませんか?」
兄「名前ですか?」
妹「赤ちゃんでいいじゃない」
赤ちゃん「名前が欲しいんです」
32:
兄「栗から産まれたから栗太郎でいいかな?」
栗太郎「いいでしょう」
妹「あなたにはもったいない名前ね」
兄「栗太郎、質問していいかな?」
栗太郎「なんでも聞いて下さい」
兄「趣味は何かな?」
栗太郎「まだありません」
妹「何か見つけなさいよ」
34:
妹の一言一言にトゲがあるWWW
38:
栗太郎「僕の部屋はどこですか?」
兄「どうしよう、部屋はもうないんだ」
妹「部屋なんてないわよ」
栗太郎「困った、落ち着ける場所が欲しいんです」
兄「ん?、願いを叶えてやりたいのだが」
妹「お兄さん、やっぱり育てるのをやめましょう」
赤ちゃん「育てるのをやめるのは勘弁して下さい」
39:
兄「そうだ妹の部屋に住ませてもらいなさい」
栗太郎「ありがとうございます」
妹「お兄さんそれはいやだわ」
兄「頼む、栗太郎のためだ」
妹「分かりました」
栗太郎「妹さんよろしくお願いします」
妹「こちらこそ」
42:
【次の日】
兄「栗太郎おはよう」
栗太郎「お兄さんおはようございます」
兄「妹はどうした」
栗太郎「食べてしまいました」
兄「食べてしまったのか?」
栗太郎「はい」
兄「それは良くない」
栗太郎「すいませんでした」
兄「今俺は育てたことを後悔している」
栗太郎「すいませんでした」
47:
兄「優しい妹だった」
栗太郎「はい」
兄「かわいい妹だった」
栗太郎「はい」
兄「もう妹は帰って来ない」
栗太郎「はい」
兄「反省してるか?」
栗太郎「もちろんでございます」
兄「失敗から何かを学んだか?」
栗太郎「はい」
49:
兄「ならこれ以上は何も言わない」
栗太郎「大変申し訳ありませんでした」
兄「頭をあげろ」
栗太郎「はい」
妹「お兄さんおはようございます」
兄「食べてないじゃないか」
栗太郎「冗談です」
妹「何かあったんですか?」
兄「ちょっとな」
51:
【数年後】
栗太郎「おはようございます」
兄「おはよう」
栗太郎「育てきってくれてありがとうございました」
兄「どういう事だ」
栗太郎「わたくしは、鬼退治に出かけます」
兄「分かった」
栗太郎「では、行って参ります」
兄「これを持っていきなさい」
栗太郎「はい」
55:
-山道-
栗太郎「家来が欲しい」
栗太郎「誰かいないかな」
栗太郎「あれは」
犬「わんわんわん」
栗太郎「犬ですね」
犬「わんわんわん」
栗太郎「柴犬ですかね」
犬「わんわんわん」
56:
飼い主「これはダックスフンドです」
犬「わんわんわん」
栗太郎「柴犬かと思いました」
飼い主「よく間違われます」
犬「わんわんわん」
栗太郎「ではわたくしはこれで」
飼い主「お気をつけて」
犬「わんわんわん」
栗太郎「はい」
58:
栗太郎「急がないと」
妹「あら栗太郎」
栗太郎「妹さんなんでこんなところに」
妹「鬼退治に」
栗太郎「奇遇ですね」
妹「栗太郎もですか?」
栗太郎「ええ」
妹「参りましょう」
栗太郎「これをあげます」
62:
妹「これはなんですか?」
栗太郎「お兄さんからもらった携帯ストラップです」
妹「あらありがとう」
栗太郎「では、急ぎましょう」
妹「向こうのほうから鬼の気を感じるわ」
栗太郎「分かるんですか?」
妹「なんとなくね」
栗太郎「おもしろい」
64:
栗太郎「鬼に恨みがあるんですか?」
妹「あまりないです」
栗太郎「そうですか」
妹「栗太郎はあるんですか?」
栗太郎「特にはありません」
妹「あらまあ」
栗太郎「気が合いますね」
妹「そうですね」
66:
栗太郎「あれ?あんなところに」
兄「奇遇だな」
妹「お兄さんどうしたんですか?」
兄「鬼退治に行きたくなってな」
栗太郎「わたくしもです」
妹「さあ、鬼が島に向かいましょう」
栗太郎「お兄さん、これをあげます」
兄「それはもうたくさん持ってる」
67:
兄「向こうから鬼の気が感じる」
栗太郎「ははははは」
兄「なんで笑っている」
栗太郎「妹さんも同じ事を言っていました」
妹「やっぱり兄妹ですね」
兄「恥ずかしい」
栗太郎「おもしろい」
妹「先を急ぎましょう」
69:
栗太郎「あれ?あれは誰だ?」
兄「なんか派手なかっこうだな」
妹「日本一ですって」
桃太郎「こんにちわ桃太郎です」
栗太郎「何をしているんですか?」
桃太郎「鬼退治です」
兄「奇遇ですね」
妹「今日は奇遇が起こる日ね」
栗太郎「おもしろい」
71:
桃太郎「家来を探しています」
兄「僕達が」
妹「家来に」
栗太郎「なりましょう」
桃太郎「本当ですか?じゃあこのきびだんごをあげます」
兄「あり」
妹「がとう」
栗太郎「ございます」
72:
兄「栗太郎、あれを」
栗太郎「あ、分かりました」
妹「きびだんごおいしい」
栗太郎「桃太郎さんこれを受け取って下さい」
桃太郎「これは?」
兄「手作りの携帯ストラップです」
妹「きびだんごおいしい」
桃太郎「ありがとうございます」
74:
妹一人で食べるなwwwww
78:
-鬼が島前-
桃太郎「この船で鬼が島まで行くんです」
兄「そうなんですか」
妹「困りましたね」
栗太郎「一人のりだ」
桃太郎「誰が乗りましょう」
兄「僕が行きます」
妹「お兄さん」
栗太郎「危ないです」
81:
桃太郎「覚悟はできてるんですか?」
兄「ええ」
妹「お兄さんに倒せるわけない」
栗太郎「やめてください」
兄「頼む、僕に行かせてくれ」
桃太郎「全ては主人の私が決めます」
妹「桃太郎さんお兄さんを止めて」
栗太郎「止めて下さい」
82:
桃太郎「いいでしょう」
兄「では、行って参ります」
妹「桃太郎さんのばか」
栗太郎「桃太郎さんの低能」
桃太郎「頑張って下さい」
兄「はい」
ガター……ガター……
妹「お兄さーーん」
栗太郎「お兄さーーん」
桃太郎「家来―――」
83:
ガター…ガター…
兄「かわいい栗太郎に行かせるわけにはいかない」
ガター…ガター…
兄「妹もかわいいし」
ガター…ガター…
兄「桃太郎さんは初対面だ」
ガター…ガター…
兄「僕がいくしかない」
ガター…ガター…
85:
-鬼が島扉前-
兄「この扉を開ければ鬼が島の中に入れる」
兄「よし」
妹「お兄さん」
兄「なんでここに?」
桃太郎「良く見たら橋がかかってました」
栗太郎「一人では行かせない」
兄「皆さんありがとうございます」
87:
兄「この扉を開けば入れるようです」
桃太郎「なるほど」
妹「入りましょう」
栗太郎「今です」
兄「カギが掛かってます」
桃太郎「なんですって」
妹「あらまあ」
栗太郎「ひどい」
88:
兄「泣きそうです」
桃太郎「私もです」
妹「お兄さん、わたしもよ」
栗太郎「わたくしはまだ大丈夫です」
【5分後】
兄「とうとう泣いてしまいました」
桃太郎「私もです」
妹「わたしも」
栗太郎「わたくしはまだ大丈夫です」
91:
ガチャ
兄「あ、押し戸なのに引いてただけでした」
桃太郎「助かりました」
妹「良かった」
栗太郎「心配しました」
兄「では行きましょう」
桃太郎「中は暗いですね」
妹「何も見えない」
栗太郎「こわい」
93:
桃太郎「あれ、お兄さんがいない」
妹「どこ行ったの?」
栗太郎「下が落とし穴になっていました」
桃太郎「落ちたのか」
妹「気をつけましょう」
栗太郎「どこに何があるか分からない」
95:
スタスタ
桃太郎「あれ?なんか光ってる」
妹「あれはパネルですわ」
栗太郎「4桁の数字を打ち込むんですね」
桃太郎「上には500+500と書いてあります」
妹「1000と入力すればいいのかしら」
栗太郎「そんなに簡単な訳がないですよ」
96:
桃太郎「分からない」
妹「間違ったら大変な事がおこりそう」
栗太郎「こわいです」
桃太郎「500+500に何の意味が」
妹「考えましょう」
栗太郎「ここは慎重に」
桃太郎「ん?」
97:
スタスタ
鬼「すいません」
桃太郎「なんでしょう」
妹「わたし達は今忙しいんです」
栗太郎「あとにして下さい」
鬼「こちらも急いでるのでちょっとどいてくれませんか」
桃太郎「分かりました」
妹「すいません」
栗太郎「いいですよ」
99:
ポチポチ
ガガガ
鬼「では、失礼しました」
ガガガ
桃太郎「壁が開きましたね」
妹「パネルに数字を打ち込んでいました」
栗太郎「1000と打ち込んでいました」
桃太郎「良くやりました栗太郎」
100:
兄が落ちても妹の方は一切動じないのかwww
101:
ポチポチ
ガガガ
桃太郎「開きました」
妹「エレベーターになっているようですね」
栗太郎「乗りましょう」
桃太郎「何階を押しますか?」
妹「桃太郎さんに任せます」
栗太郎「全面的に信頼してします」
103:
-一方その頃-
兄「下にマットがあったから助かった」
兄「マットがなければ死んでいた」
兄「暗い」
赤鬼「どうしました?」
兄「上から落ちてしまいました」
赤鬼「怪我は?」
兄「幸いありません」
104:
赤鬼「何しにいらしたんですか?」
兄「落ちたショックで記憶を失いました」
赤鬼「それは大変だ」
兄「自分の名前も思い出せません」
赤鬼「しばらく休むといい」
兄「あなたは?」
赤鬼「実は私もそこから落ちて記憶を失ったばかりです」
兄「それは大変だ」
105:
-桃太郎一行-
桃太郎「屋上に来てしまいました」
妹「寒いですね」
栗太郎「湖の眺めがいいですね」
桃太郎「お兄さんにも見せてあげたかった」
妹「やめてください」
栗太郎「今頃何をしているだろう」
桃太郎「想像すらできません」
106:
桃太郎「ここからわたしの家が見えます」
妹「どれですか?」
栗太郎「どれだろう」
桃太郎「あの赤い屋根です」
妹「ありました」
栗太郎「あったあった」
桃太郎「あんなに小さく見えるものなのですね」
妹「不思議なものですね」
栗太郎「おもしろい」
107:
※この人達は鬼退治に来ています
108:
桃太郎「あなた達の家は見えますか?」
妹「いいえ見えません」
栗太郎「汚い家なので枯れ木と同化して見えません」
桃太郎「低い身分の家柄なのですね」
妹「はい、下から二番目です」
栗太郎「家を指指して笑われます」
桃太郎「可哀相に」
109:
-一方その頃-
兄「思い出しました」
赤鬼「私も思い出しました」
兄「何を思い出したんですか?」
赤鬼「いいえ、そちらからどうぞ」
兄「いやいや大した事ではないです」
赤鬼「こちらもそうですよ」
兄「じゃあ僕から言いますね」
赤鬼「お願いします」
110:
兄「鬼退治に来ました」
赤鬼「なるほど」
兄「そちらは何を思い出したのですか」
赤鬼「鬼達を束ねていました」
兄「なるほど」
赤鬼「こんな事になるとは」
兄「…行きますよっ!」
赤鬼「…来なさいっ!」
113:
-桃太郎一行-
ガタガタガタガタガタガタ…
桃太郎「地震ですか?」
妹「なにこれ」
栗太郎「やだこわい」
桃太郎「今日は早めに帰りましょう」
妹「やだやだ」
栗太郎「死にたくない」
115:
ガッ!ガッ!ガッ!
バコ!バコ!バコ!
桃太郎「あ、あれを見て下さい」
妹「お兄さんが闘ってる」
栗太郎「しかも空中で」
桃太郎「私達にはどうする事もできない」
妹「ここから応援しましょう」
栗太郎「頑張って下さい」
116:
フワフワ
兄「お前さんも飛ぶ事ができるとはな」
赤鬼「こっちのセリフですよ」
兄「面白くなってきた」
赤鬼「だけど私はまだフルパワーの10分の1も出していない」
兄「残念だな、俺はまだフルパワーの8億分の1も出していない」
赤鬼「バカをおっしゃい」
フワフワ
117:
バキ!ドカ!バコ!
ドッ!ドッ!ドッ!
桃太郎「お兄さんが押されている」
妹「大変です」
栗太郎「なんとかしたい」
桃太郎「誰か飛べる人はいませんか?」
妹「まさか」
栗太郎「バカをおっしゃい」
119:
フワフワ
兄「ハア…ハア…」
赤鬼「どうしたんですか?」
兄「何がだ」
赤鬼「押されていますよ?」
兄「まだ8億分の1しかパワーを出してないからな」
赤鬼「強がりを」
兄「じゃあ8億分の2のパワーを出していいか?」
赤鬼「どうぞどうぞ」
フワフワ
123:
ドドドドドッカー!
ボカボカ!ボッカー!
ドゴー!ドゴーン!
桃太郎「いきなり兄が優勢になりました」
妹「何があったんでしょう」
栗太郎「兄の動きがくて見えません」
桃太郎「見えてるのは残像だけです」
妹「光よりも」
栗太郎「い」
桃太郎「お兄さん」
126:
ズサササササササササ―――!
赤鬼「うっ……」
兄「はやく起き上がるんだ」
赤鬼「これが8億分の2ですって……」
兄「力の調整が難しいんだ」
赤鬼「………」
兄「地球を壊してしまいそうでな」
128:
ピポパポ
赤鬼「集合……集合だ……」
兄「どこに連絡している」
赤鬼「笑っていられるのも今のうちです…」
兄「弱いものはすぐ群れようとする」
赤鬼「っく……」
兄「いいだろう、好きなだけ呼ぶがいい」
赤鬼「今にみてくださいよ…」
129:
ヒューーーン
ヒューーーン
ヒューーーン
ヒューーーン
桃太郎「何か来ましたね」
妹「四色の鬼達です」
栗太郎「青、黄、緑、ピンク」
桃太郎「これは大変です」
妹「5対1じゃあ」
栗太郎「さすがの兄も」
131:
フワフワ
青鬼「人間一人に何をてこずってるんです」
黄鬼「見損ないました」
緑鬼「ボロボロじゃないですか」
桃鬼「あなた男ですよね」
赤鬼「こいつは…おかしいんだ…」
フワフワ
兄「4人だけで足りるのか?」
135:
フワフワ
青鬼「ほら、私の家にこれ置いたままですよ」
パシッ
赤鬼「無くしたかと思っていました…」
緑鬼「おっちょこちょいですね」
黄鬼「そんなに大事なものを」
桃鬼「さ、変身しますよ」
フワフワ
兄「ん?何が起こるんだ?」
136:
ピカーーー
ピカーーー
ピカーーー
ピカーーー
ピカーーー
桃太郎「秋空に光る五つの光り」
妹「変身しましたね」
桃太郎「五人の鬼がメタルスーツにつつまれました」
妹「とても強そうです」
桃太郎「あれ?栗太郎さんはどこに?」
妹「トイレです」
桃太郎「そうですか」
137:
ビッンッ!
ビッンッ!
ビッンッ!
ビッンッ!
ビッンッ!
桃太郎「五人の鬼が消えました」
妹「消えてるのではないです」
栗太郎「すごい早さで動いているのです」
桃太郎「ああ、栗太郎さん」
妹「早かったですね」
栗太郎「小さいほうですから」
140:
ビンッ!
青鬼「こいつ」
ビンッ!
黄鬼「このくらいのさで動いても」
ビンッ!
緑鬼「全くスキがない」
ビンッ!
桃鬼「こんなの初めてです」
ビンッ!
兄「元気だなお前ら」
142:
ビンッ!
黄鬼「みんな聞いてくれ」
ビンッ!
青鬼「どうしたんです」
ビンッ!
黄鬼「今までありがとう」
ビンッ!
赤鬼「よしなさい!」
ビンッ!
桃鬼「まさか!」
ビンッ!
緑鬼「やめるんだ!」
ビンッ!
兄「ん?」
144:
ガシッ!
黄「つかまえました」
兄「何をするんだ」
黄鬼「自爆する」
兄「えっ」
ちゅどーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!
赤青緑桃鬼「黄鬼ーーーーーーーーーー!!!!!!」
147:
赤鬼「き…お…に…」
青鬼「なんて…ことを…」
緑鬼「あいつが一番臆病者だったのに…」
桃「黄鬼―――――――――!!!」
赤鬼「自らの命と引き換えに………」
兄「んー?ハエが止まったのかな?」
赤青緑桃鬼「!!!!!!」
149:
青鬼「自爆が利いてないですと……」
赤鬼「黄鬼が無駄死にですと……」
緑鬼「桃鬼…あいつの急所を探して下さい…」
桃鬼「ええ…!」
ピポパポ
兄「何してんだ?」
桃鬼「…心臓です!」
緑鬼「分かりました」
152:
緑鬼「みんな今までありがとう」
赤鬼「まさか!」
桃鬼「やめて!」
青鬼「心臓を狙って!?」
緑鬼「じゃあな」
ビシュュン!
兄「ん?一匹消えたな」
153:
ズゴーーーーーーーーーーーーーン!!!
兄「うっ」
緑鬼「…やった…貫通…し…た…」
ちゅどーーーーーーーーーーーーーん!!!!!!!
赤桃青鬼「緑鬼――――――――――――――――!!!!」
兄「腹に……穴がああああああああ!!!!!!」
156:
兄「うっ!」
ドガガガガガガガガガガガガガガガガ――――――――ン!!!
赤鬼「はは!やりました!」
桃鬼「大爆発です!」
青鬼「やっと倒しました!」
モクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモク
157:
桃太郎「起きて下さい」
妹「……んん…」
栗太郎「……んん…」
桃太郎「お兄さんが爆発しました」
妹「………んん…」
栗太郎「…ん…ん……」
桃太郎「もー」
159:
モクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモク
赤鬼「全て終わった…」
青鬼「ああ…」
桃鬼「…待って…あの煙を見て!」
赤鬼「ん?…あれは…だんだん人の形に!」
青鬼「そんなバカな…!」
モクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモクモク
162:
デデデデデーーーン!
兄「ファッ!ファッ!ファッ!」
赤鬼「きょ、巨大化しましたっ!」
青鬼「くっそ!」
桃鬼「もうあれを発進させましょう!」
赤鬼「ああ!」
青鬼「そうしよう!」
赤青桃鬼「発進っ!」
164:
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!
桃太郎「あれ!?なんですかこれは?」
妹「…んん…なんですかなんですか」
栗太郎「…んん…鬼が島が変形してます…」
ゴゴガタンゴゴガタンゴゴガタンゴゴガタンゴゴガタンゴゴ!
桃太郎「うわぁぁ???????
妹「きゃぁ?????????
栗太郎「あぁ?????????
166:
-妹は-
ドスン!
妹「ここは操縦席ですか?」
-栗太郎は-
ドスン!
栗太郎「ここは射撃するところですね」
-桃太郎は-
グジャン!
-桃太郎死亡-
168:
赤鬼「ん!?あれはなんですか!」
青鬼「ロボットが勝手に動いています!」
桃鬼「まだ乗っていないのに!」
ガシャーン!
ウイーン!
ドガシャーン!
赤鬼「いや…あれはきっと…」
青鬼「鬼が島自体の…」
桃鬼「意思…!」
169:
-妹は-
妹「楽しいです」
妹「こんなの初めてです」
妹「あはは」
妹「あはははは」
-栗太郎は-
栗太郎「ボタンがたくさんあります」
栗太郎「だけど緊張するので」
栗太郎「押しません」
ウイーンガシャン
ウイーンガシャン
ウイーンガシャン
170:
赤鬼「倒して下さい!鬼が島ロボット!」
青鬼「自らの意思で叩き潰して下さい!」
桃鬼「私達はここで祈っています!」
グチャーーーーン!!!
赤鬼「…」
青鬼「…」
桃鬼「…」
-赤鬼青鬼桃鬼死亡-
172:
兄「ん?いつの間にか変なロボットがいるな?」
鬼が島「………」
兄「大きさ的には相手に不足はない」
鬼が島「………」
兄「ただ…俺の動きについてこれるかな?」
鬼が島「………」
ピュン
兄「ほらぁ!」
ガツンッ!
174:
ガツン!
グラグラグラグラ
妹「きゃあ!」
妹「何が起こったんですか?」
妹「あ、あれは巨大化したお兄さん」
妹「私が乗ってるって気付いてないわ」
妹「どうしよう…」
妹「お兄さん…」
177:
ガツン!
グラグラグラグラ
栗太郎「わわわ」
栗太郎「あれはお兄さん」
栗太郎「なんで殴っているんですか?」
栗太郎「気付いてないようですね」
栗太郎「しめしめ」
栗太郎「死ねぇえ!!」
ポチッ
179:
パカッ
兄「ん?」
鬼が島「………」
兄「ロボットの胸が開いたぞ?」
鬼が島「…ミサイルハッシャ…3…2…1…」
兄「え?」
ドゴゴゴゴ――――――――ン!!!!!!
兄「何いいいいいいいいいいいい!?」
182:
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!
兄「受け止めないと!!!」
兄「こんなものが太陽に当たったら!!!」
兄「太陽がなくなってしまううう!!!!!!!!」
兄「せめて軌道をずらさなければ!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
185:
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
兄「ダメだ!抑えきれない!」
兄「身体が浮いてしまう!」
兄「ああもうこの際宇宙まで付き合ってやるよ!!」
兄「それまでには軌道をずらす!!」
兄「さらばだ!地球!」
ゴゴゴ――――――――――――!!
188:
ゴゴゴ――――――――――――…………………………
妹「お兄さんが行ってしまわられました」
妹「空に吸い込まれてしまいました」
妹「ミサイルが発射されました」
妹「私は何もしていません」
妹「一体誰が……」
189:
ゴ―――――――――――――!!!
兄「大気圏!大気圏に突入!」
兄「身体が熱い!!!」
兄「喉がカラカラだ!!!」
兄「焼けるように熱い!!!」
ゴゴゴ―――――――――――!!!
190:
カタンカタン
栗太郎「妹さん」
妹「あら栗太郎もいたんですね」
栗太郎「お兄さんは残念な事に」
妹「いいんです」
栗太郎「犯人を探しましょう」
妹「もういいんです思い出させないで下さい」
ギュウ
妹「えっ」
栗太郎「お兄さんのかたきはわたくしがとります」
妹「栗太郎さん…」
193:
-一方その頃-
かぐや姫「もう月に帰らなくてはなりません」
爺「寂しくなるのう」
婆「気をつけてね」
かぐや姫「短い間でしたが、楽しかったです」
爺「また遊びにおいでな」
婆「いつでも帰っておいで」
かぐや姫「はい、では」
ピューーーーーーン
194:
ゴゴ――――――――――――――…………………
パッ
兄「なんとか太陽から軌道をずらせた…………」
兄「でも……息が……吸え……ない……」
兄「もう……ダメだ……」
パタッ
兄「………」
ピューーーーーン
かぐや姫「!?あれは?」
195:
…………………………………………………………
兄「……うう…」
かぐや姫「目が覚めましたか」
兄「…ここは?」
かぐや姫「月の内部です」
兄「太陽は無事ですか!?」
かぐや姫「ええ…お陰様で」
兄「…良かった」
かぐや姫「カッコいいから抱かれたいです」
196:
兄「抱きませんよ」
かぐや姫「うふふ、冗談ですよ」
兄「トランプありますか?」
かぐや姫「ええ…でもなぜ?」
兄「僕は初対面の人とはトランプで仲良くなるんです」
かぐや姫「うふふ、かわいいわね」
兄「七ならべやりましょう」
かぐや姫「いいですよ」
ペラペラ
199:
-一方その頃-
カタンカタン
黒鬼「お楽しみ中悪いですね」
妹「あなたは誰ですか?」
栗太郎「誰ですか?」
黒鬼「鬼です」
妹「なんのようです?」
栗太郎「なんのようですか?」
黒鬼「仲間のかたきを打ちに来ました」
197:
スケールが大きいです
200:
黒鬼「あなた達の戦闘力じゃ私にかなわないのは明らか」
妹「そのようですね」
栗太郎「感じます」
黒鬼「ここは公平に…ロシアンルーレットで勝負を決めましょう」
妹「なんですって」
栗太郎「それなら勝ち目がある」
黒鬼「この銃をつかいます」
202:
黒鬼「三つの弾倉には二つの弾が入っています、誰からやりますか?」
栗太郎「わたくしからやりましょう」
妹「まあなんてこと」
栗太郎「わたくしが死んでも妹が助かる可能性があがります」
妹「栗太郎…」
黒鬼「なんて度胸なんですか感動しました」
栗太郎「銃を貸して下さい」
黒鬼「どうぞ」
栗太郎「死ねぇ!」
パンッ
黒鬼「うっ!」
204:
黒鬼「心臓を打たれた…」
栗太郎「死ねぇ!」
パンッ!
黒鬼「うっ!次は足を…」
妹「まあなんてことを」
黒鬼「…死ぬ前にお前達に真実を教えてやる…」
栗太郎「なんですか?」
妹「なんでしょう?」
栗太郎「お前の兄貴は自分の事をなんて呼ばせている…?」
妹「お兄さんです」
栗太郎「それがどうかしたんですか?」
208:
黒鬼「やはりな…」
妹「それがどうしたんです?」
栗太郎「何を言ってるんですか?」
黒鬼「あいつは鬼だから自分を鬼さんと呼ばせているんだ」
妹「すごくびっくりしました」
栗太郎「そんな驚愕の真実が隠されていたなんて」
黒鬼「………うっ……」
パタリ
210:
-一方その頃月では-
兄「トランプも飽きましたね」
かぐや姫「次は何をしますか?」
兄「そうですね」
かぐや姫「鬼ごっこでもしますか?」
兄「それはいいです」
かぐや姫「何故ですか?」
兄「鬼ごっこはするなとお父さんに止められているんです」
かぐや姫「うふふ、そんなまさか」
212:
兄「本当です」
かぐや姫「じゃあ私が鬼やります」
兄「やりません」
かぐや姫「はい、タッチ」
兄「うう…」
かぐや姫「どうしたんです?」
鬼さん「うお――――――――――――――――!!!」
かぐや姫「キャー――――――――――――――!!」
214:
前衛的すぎるww
215:
ガコン!
栗太郎「なんですか?この音は」
妹「月が割れた…?」
栗太郎「本当だ」
妹「鬼さんが暴走している」
栗太郎「止めなくては」
妹「行きましょう」
栗太郎「わたくしは狙撃の部屋に行きます」
妹「お願いします、わたしが操縦します」
カタンカタン
218:
かぐや姫「月を割るなんて!」
鬼さん「カタチアルモノミナコワレル」
ウイーーーン
かぐや姫「身体が…動かない!」
かぐや姫「キャー―――――――――――――――!!!」
ちゅどーーーん!
鬼さん「カタチアルモノミナコワレル」
220:
ガタガタガタ
妹「大気圏突入します!」
栗太郎《了解です!》
妹「只今大気圏内です!」
栗太郎《熱いです!》
妹「我慢して下さい!」
栗太郎《はい!》
妹「大気圏突破しました!」
栗太郎《やりました!》
ゴゴ――――――――――――!
222:
鬼さん「タイヨウモコワス」
ウイーーーン
妹《やめてくださいお兄さん》
鬼さん「ダレダ?」
妹《妹です》
鬼「シラン」
妹《思い出して下さい》
鬼さん「ムリダ」
妹《あの夏の日を忘れたんですか》
鬼さん「アノ……ナツノヒ…?」
226:
-あの夏の日-
兄「今日は映画に行こう」
妹「何の映画をみます?」
兄「何の映画でもいいかなあ」
妹「なぜです?」
兄「僕は妹の顔しか見てないから」
妹「あらいやだわ」
兄「でもどうせならいい映画を聴きたい」
妹「観る気はないんですね」
兄「ああ」
227:
ザワザワ
兄「満員だな」
妹「人気の映画ですね」
兄「でも僕は妹の顔しか見ないよ」
妹「わたしもお兄さんの顔しか観ません」
兄「ああなんて至福な時間なんだ」
妹「とろけるようですわ」
ビーーーーーーーー
228:
兄「始まったな」
妹「始まりましたね」
兄「でも妹しか見えていないよ」
妹「わたしもですわお兄さん」
兄「ああ、何も聞こえないよ」
妹「映画館に来た意味がないですわね」
兄「そうだな」
妹「帰りますか」
兄「ああ」
229:
鬼さん「…思い出した…」
妹《お兄さん…良かった…》
栗太郎《今ごろ遅いです!》
パカッ
ゴゴ――――――――――――!!
鬼さん「うああああああミサイルがあああ!」
妹《お兄ーーーーーーーーさーーーーん》
栗太郎《へへっ》
232:
鬼さん「うああああああ――――……………………
妹《お兄さーーーん》
栗太郎《ミサイルごとブラックホールに吸い込まれてしまいました》
妹《お兄さん…いい人だったのに》
栗太郎《落ち込んでもしょうがないです》
妹《そうだけど》
栗太郎《帰りましょう》
妹《……ええ》
234:
-家-
妹「ロボットを持って来て良かったのでしょうか」
栗太郎「ええ」
妹「日を見つけて返しに行きましょう」
栗太郎「そうですね」
妹「これから全ては始まったのね」
栗太郎「どれです?」
妹「あなたが入ってたウニみたいものよ」
236:
栗太郎「これは卵です」
妹「そうなの」
栗太郎「これをお兄さんが拾ったんですね」
妹「そうですよ、これさえ拾わなければお兄さんは今もここに」
栗太郎「運命とは皮肉なものですね」
妹「本当そうよね」
栗太郎「あ、この銃」
妹「どうしたの?」
237:
栗太郎「あと一発は空砲なんですよね」
妹「そうだと思うよ」
栗太郎「じゃあ」
妹「やめなさいよ」
パァン!
栗太郎「うっ」
妹「栗太郎―――――――――――――――――――!」
-END-
247:

249:
こんな…こんな終わりかたってあるかよー
26

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