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P「いや、本当に雪歩はダメダメだぞ」


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1:
雪歩「ふぇえっ???」
P「『そんな事ないよ、雪歩は上手くやってる』とか言って欲しかったんだろうけど、本当にダメダメだから」
雪歩「うぅ…ぐすっ…そんなっ…ひ…ひどいでずっ…ひっ…うっ…」
P「雪歩には向いてないよ、うん。アイドル」
雪歩「?ぅぅぁあ…」
P「雪歩はアイドルを辞めてもらおうと考えている…がこれという理由も無いのに解雇は出来ないだから…」
雪歩「……??」
P「俺と寿退社しよう、雪歩」
\パーフェクトコミュニケーション/
7:
響「いや、本当に雪歩はダメダメだぞ」
雪歩「ふぇえっ???」
響「『そんな事ないぞ、雪歩は上手くやってる』とか言って欲しかったんだろうけど、本当にダメダメだから」
雪歩「…」
響「雪歩はアイドル向いてないさー」
雪歩「…くっさ、なにか獣くさいですぅ」
響「雪歩はアイドルを…え?」
雪歩「なんでこんな臭いんだろ?臭いの元はどこかなぁ?」
響「…」
10:
雪歩「あれぇ、この臭い…響ちゃんからしますよぉ?」
響「そ、そんなことないぞ…」
雪歩「ちゃんとお風呂は言ってんですかねぇ?」
響「じ、自分、ちゃんと洗ってるぞ!臭くないぞ!」
雪歩「自分の体臭は分かりづらいというけど、これは酷過ぎますぅ。ファブリーズ買ってこないと」
響「う、うわああぁぁぁぁぁぁぁん」
17:
伊織「ちょっとちょっと、今響が泣きながら出て行ったんだけど…」
雪歩「え、響ちゃんがですか?さっきまで元気でしたけど…」
伊織「そ、そうなの?ドア開けた瞬間に何かあったのかしら?」
雪歩「うぅ、もしかして私がちんちくりんだから知らずに迷惑かけちゃったのかも…。ダメダメな私は埋まってますぅ!」
伊織「…雪歩、もうそういうのいいから」
雪歩「…はい?」
23:
伊織「最初の頃はさ、男の人が苦手なのにアイドル目指そうなんてすごいわね。って思ってたわよ」
伊織「でも、あんたは口ではそう言いつつもプロデューサーにべったりじゃない。皆演技だって思ってるわよ」
雪歩「そ、そんな、演技なんてしてません!」
伊織「別に悪いなんて言ってるわけじゃないのよ。キャラ付けとか大事だと思うし」
雪歩「うぅ…」
伊織「ここにはプロデューサーもいないんだし、さらけ出したほうが疲れないんじゃないかって話よ」
雪歩「…そういう伊織ちゃんは演技してないんですか?」
伊織「え、私?私は演技なんてしてないわよ。まぁ、時々猫をかぶるくらいかしら」
雪歩「へぇ、プロデューサーの前でも猫をかぶってるんですか?」
伊織「な、あ、あいつの前で演技なんてしたことないわよ!」
28:
雪歩「伊織ちゃんこそプロデューサーにべったりだと思いますけど」
伊織「わ、私のどこがあいつにべったりっていうのよ?」
雪歩「この間、竜宮小町の仕事が終わったあとも帰らずに事務所でプロデューサーの事を待ってましたよね?」
伊織「ち、違うわよ!あれはやよいを待っていたのよ!」
雪歩「でも結局やよいちゃんは直帰してて、事務所にきたのはプロデューサーだけでした。やよいちゃんならメールくらいすると思うんだけどな」
伊織「たまたま携帯を見てなかったのよ…」
雪歩「新堂さんに今日は迎えに来なくていいって電話してたそうですね」
伊織「くっ、なんでそのことを…!」
雪歩「そして帰ってきたプロデューサーさんに新堂が来れなくなったから家まで送りなさいよ、と小鳥さんから」
伊織「ことりぃーっ!」
29:
雪歩「他にもスタッフさんからジュースの差し入れを貰ったのに、飲まずに取っておいて…」
伊織「あわわわわ、な、なんでそんなことまで…!?」
雪歩「これでもべったりしていないと言うんですか?」
伊織「ぐぬぬぬ…そ、そうよ悪い?私が痛いところ疲れて逃げると思ったの?」
雪歩「開き直るんですか?」
伊織「えぇ、そうよ。なんだったらプロデューサーに私が気を引こうとしてるって告げ口しても良いわよ?」
雪歩「そんな背中を押すような真似するわけないですぅ」
伊織「…なるほどね、今みたいにして響を泣かせたわけね」
雪歩「なんのことですか?私は知りませんよぉ」
伊織・雪歩「…」
31:
貴音「お待ちなさい二人とも!」
伊織「貴音!?」雪歩「四条さん!?」
貴音「この険悪な雰囲気、同じ事務所の仲間同士とは思えませんよ」
伊織「それは雪歩が…!」
貴音「冷静になりなさい水瀬伊織。あなたはもっと落ち着いた方のはずです」
伊織「っ!?…そうね、少し熱くなってたかも…」
貴音「そして萩原雪歩」
雪歩「は、はい、ななななんですか!?」
貴音「さきほど、響から話を聞きました。そしてその件で響から話があるそうです」
雪歩「え、響ちゃんから!?」
貴音「響、入りなさい」
響「…」
35:
響「雪歩…」
雪歩「な、なんですか響ちゃん」
響「…ごめん!」
雪歩「ひうっ!…え?」
響「雪歩にひどいこと言われたと思って泣いちゃったけど、先にひどいこと言ったのは自分だぞ」
雪歩「そ、そんなこと…」
響「本当にダメダメなんて言われたら誰だって怒るぞ。さっき貴音に怒られて気づいたんだ」
雪歩「響ちゃん…」
響「だから、本当にごめん!」
伊織「…」
雪歩「…そ、そんなに謝らないでください。私のほうこそ言い過ぎたと思いますから」
伊織「はぁ、私も変に突っかかっちゃたわね。ごめんなさい雪歩」
雪歩「い、伊織ちゃんまで…。私のほうこそ…ごめんなさい!」
響「許してくれるのか?」
雪歩「も、もちろんです。」
38:
響「そういえば伊織はなんで雪歩と喧嘩してたんだ?」
伊織「う、それは…」
貴音「ふふ、それはきっとヤキモチからではないですか」
伊織「な、貴音ぇ!」
雪歩「…私も伊織ちゃんにヤキモチしてたと思います」
伊織「え?」
雪歩「私と違って伊織ちゃんは積極的だから…うらやましくって」
伊織「雪歩…」
雪歩「私も伊織ちゃんみたいに積極的になりたかったんです。ごめんなさい」
伊織「…はぁ、はいはいもうごめんはなし。私も雪歩も響も謝ったんだからもうやめ」
雪歩「…ありがとう、伊織ちゃん」
貴音「そういえばなぜ響はちょっかいかけようとしたのでしょうか?」
響「うえ!?じ、自分はその…雪歩と仲良くなりたくて…」
雪歩「え?」
響「自分と雪歩は貴音とあそびに行くのに、三人一緒はなかったからもっと仲良くなりたかったんだぞ!」
40:
伊織「それがなんでひどいこと言うことなのよ?」
響「そ、それは、ひどいこと言ったあとにやさしくすれば誰だってイチコロだって…小鳥が」
伊織「あの事務員、本格的になんとかしないといけないわね」
雪歩「響ちゃん…」
響「うぅ、ごめんだぞ」
雪歩「今度のお休みに3人でお出かけしましょう!」
響「!…い、いいのか!?」
伊織「なに言ってんのよ、4人で、でしょう?」
響「み、みんなぁ!」
貴音「決まりですね。では仲直りの祝いにらぁめんでも食べに行きましょう」
雪歩「はい!」
響「自分、今日はいっぱい食べるぞ!」
伊織「もちろんおいしいお店なんでしょうね?」
貴音「えぇ、とておいしいお店です。それに仲の良いものと囲むらぁめんは大変な美味ですから」
おしまい
4

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