さやか「…何人ん家でさ、勝手に上がってご飯作ってんの」back

さやか「…何人ん家でさ、勝手に上がってご飯作ってんの」


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1:
さやか「…」ムクリ
杏子「よぉ」トントン
さやか「…何人ん家でさ、勝手に上がってご飯作ってんの」
2:
まどか「?♪」ガラッ
ほむら「…」カポーン
まどか「…何で人の家で勝手にお風呂入ってるの」
4:
さやか「…」ズズッ
さやか「あ…美味し」
杏子「へへへっだろー?」
さやか「…あんたさ、今どうしてんの?」
杏子「ん?…あぁ、今はマミん所で住み込みで働いてるよ」
さやか「マミさんの?…確か喫茶店開いたんだっけ?」
杏子「ケーキもお茶も絶品だぜ?今度遊び来いよ」
6:
さやか「中学卒業してたから殆ど疎遠だったもんねー。どう?マミさん元気?」
杏子「おー、元気元気!色々張り切ってやってるよ」
さやか「あはは!だろうね?。あ、そうそう!まどかとこの前会ってさ」
杏子「へぇ…あいつどうよ?」
さやか「それが全然変わってなくってさ?!でも仕事が今忙しいみたいだけど」
杏子「確かまどかって…」
さやか「そう!バリキャリよバリキャリ!…ずっとお母さんに憧れてたしね」
杏子「しっかし、あのまどかがなぁ?」
8:
さやか「あ、そうそう!あとさ…これ」スッ
杏子「ん?何だこれ」ピラッ
さやか「…結婚、するんだって。仁美と…」
さやか「……恭介」
杏子「…!」
さやか「あんた住所コロコロ変わって分からないからさ、会ったら渡しといてって…招待状」
杏子「…さやか」
さやか「ん?…ふふっなぁに?その顔ー」
杏子「…」
さやか「…昔の事だよ。もう」フゥ
11:
杏子「…良いのか?」
さやか「良いも何も…あっ今度さ、式挙げる前に皆で集まりたいねって話してるんだ」
さやか「まぁ、独身最後の飲み会っていうかプチ祝い?…そのお祝いのケーキ、せっかくだしマミさんに頼めないかな?」
杏子「…まぁ、さやかが良いってんなら」
さやか「だーかーら、もう昔の話しだってば」
杏子「…んじゃ、今日早行ってみるか。仕事休みだろ?」
さやか「おーけー!じゃ、着替えてくるから待ってて」
12:
テクテク
さやか「んー!今日は天気良いね!」
杏子「だなー。あ、あそこ曲がってすぐだよ」
さやか「…何か久しぶり過ぎて緊張してきた」
杏子「ははっ!そんな間柄じゃねぇだろ?」
杏子「ほらっ、あれだよ」
喫茶*ピュエラマギ
さやか「…マミさんらしいね」
杏子「だろー?」
13:
さやか「でもさ、こんな休日に休んでて良いの?あんた」
杏子「ん?大丈夫大丈夫!優秀なアルバイトがいるからな」
ギィ…カランカラン
さやか「うわ…素敵な店内」
マミ「いらっしゃいませ…ってあら?美樹さん!」
さやか「マミさん!久しぶりです!」
マミ「ふふっ本当に…あ、どうぞ座って?」
「こちらメニューなのです」
さやか「!なぎさ?…優秀なアルバイトって」
マミ「えぇ。なぎさちゃんには学校がない日に働いて貰ってるの」
さやか「へぇー…なぎさ、大きくなったね」
マミ「ふふっ。あ、好きなの頼んでね?今日は私の奢りよ♪」
杏子「やーりぃ!」
マミ「…佐倉さんはその分働いて貰うからね」
16:
マミ「え、お祝いのケーキ?」
さやか「はい。突然ですけど…」
マミ「ううん、大歓迎よ♪どんなデザインが良いかしら…」
さやか「ありがとうございます!マミさん」
マミ「…あ、でも美樹さん。…その人達って…」
さやか「え?あはは…マミさんまで!昔の話しですってそんな…」
マミ「…そう?」
さやか「…仁美は親友だし、恭介は私の大事な幼馴染ですよ…。だから、ちゃんとお祝いしたいんです…」
マミ「…美樹さん。よーし!じゃあ私も張り切って作るわね!」
さやか「はい!お願いします」
なぎさ「むむぅ…深い事情がありそうなのです」
杏子「ガキがつっこむ話しじゃねえぞー」コツン
18:
さやか「じゃあ、そろそろ…お茶とケーキ、相変わらずメチャうまでした!マミさん」カタン
マミ「ありがとう。また遊びに来てね」
ギイィ…カランカラン
さやか「はぁー、マミさん相変わらずだったねー」
さやか「なぎさは随分成長したみたいだけど…」
杏子「中身は全くだぜ?…毎日チーズチーズってさ」ケラケラ
さやか「プッ…そこは変わらないか」
さやか「杏子、この後もまだ時間ある?」
杏子「ん?あぁ…大丈夫だぜ」
さやか「じゃ、買い物付き合ってよ」
>>17
何で分かる!?
19:
さやか「んー…」
杏子「まだ悩んでんのかよ」フワ~ア
さやか「だってさ?…あ、あんたコレとコレどっちが良いと思う?」
杏子「…あんま変わんなくねぇか?」
さやか「全然違う!…あんたって昔っからこうよねー」
さやか「ま、料理とか覚えてちょっとは女らしくなったみたいだけど」
杏子「…///マミに特訓させられたんだよ」
さやか「あははっやっぱり!…よしっ!こっちに決めた」
杏子「やっとか…中々決断出来ないのは変わんねぇな。あんた」
さやか「うっうるさい!///」
25:
さやか「お待たせ」
杏子「おー…貸しな」ヒョイッ
さやか「えっ?…あ、良いよ!自分で持てるし」
杏子「良いから、行くぞー」スタスタ
さやか「う…うん///」
さやか「…こうやってさ、二人で出かけるの…久しぶりだよね」
杏子「…そうだな」
さやか「…会うのだって、たまにあんたが今日みたいにあたしん家来るくらいだし…」
さやか「…あっ、お父さんもお母さんも久しぶりにあんたに会いたいって」
杏子「あー、高校卒業以来そっち行ってねぇもんな。…今度顔出すよ」
さやか「じゃあ、あたしから連絡入れとくね」
杏子「頼むわー」
さやか「あ…」
杏子「ん…?ゲーセン?久々に寄ってくか?」
26:
杏子「はぁはぁっ…あーっもう無理っ」
さやか「お疲れー。やっぱり鈍っちゃった?」
杏子「…中学以来だしな。ダンレボ…」
さやか「…さすがに歳には勝てませんかー」ニシシ
杏子「やめろ」


街中
杏子「あーっ!でも久っ々に動いたわー」ンー
さやか「あははっ…あ」ピタッ
杏子「ん?どうした……!」
「あら…?」
29:
仁美「さやかさん!」
さやか「…仁美」
恭介「久しぶりだね!さやか」
さやか「恭介も…な、なぁにデート?ラブラブですなぁ?」
仁美「さやかさんったら…。今日は結婚式の打ち合わせでしたの」
さやか「あ…そ、そうなんだ」
仁美「あ、杏子さんもご一緒でしたのね」
杏子「お、おぉ…聞いたぜ?婚約おめでとう」
仁美「ふふっありがとうございます♪招待状、受け取って頂けました?」
杏子「あぁ…まぁな」
さやか「恭介!仁美の事、ちゃんと幸せにしてあげなよ??…あんたにはもったいないくらい、良い子なんだからさ…」
仁美「…さやかさん」
恭介「ははっ…うん、もちろんだよ」
さやか「じゃ、じゃあ仁美、今度の飲み会の件、決まったらまた連絡入れるから」
仁美「えぇ。ではまた」
32:
さやか「はぁー…」
杏子「…昔の話しじゃなかったのか?」
さやか「ん?…あはは。うん、昔の話しだよ」
杏子「…今だにそんな顔すんのにか?」
さやか「…」
杏子「…ったくよぉ」グイッ
さやか「えっ?…ちょっ、杏子?」
杏子「…」スタスタスタ
さやか「ま、待ってよ!どこ行くの?」
杏子「…良いから黙っとけっての」スタスタ
35:
杏子「…」
さやか(?…この道…確か…)
さやか「…ここ、杏子のお父さんの…」
杏子「…やっぱり荒れてんなー…はは」ガタガタ
さやか「何?ここで何か…」
杏子「さやか」
さやか「…」
杏子「あたしは…あんたみたいになりたくない」
さやか「!」
杏子「…あんたみたいに、忘れられねぇ癖に無理して、ずっと言えないまま何年も何年も過ごすようなマネ…したくねぇ」
さやか「なっ」
さやか「…何よ、わざわざそんな事言う為にここに?」
杏子「…」
杏子「…ちったぁ、待ってる方の気持ち考えろよな」ボソ
さやか「え?」
36:
さやか「杏子?」
杏子「…本当は、あんたがちゃんと吹っ切れるまで待つつもりだったんだけどよ」
杏子「…悪りぃ。もう待てねぇ」
さやか「何…」
杏子「さやか!」
杏子「…あたしは…さやかが好きだ」
さやか「えっ…えぇ!?」
杏子「…さやか。あんな奴、あたしが忘れさせてやる。忘れられなくても、それでもあたしはあんたの側にいる…だから」
さやか「…」
杏子「…あんたの人生、あたしにくれないか?」
さやか「…」
杏子「///」
さやか(それって…)
さやか「…プロポーズ?」
杏子「…そう受け取ってくれて構わねぇ」
38:
さやか「…」
杏子「…」
さやか「…あ、あの…」
杏子「!」
さやか「…良いの…かな」
さやか「あたし、中々決断出来ないし…ずっと恭介の事…どこかで諦め切れてなかったし…」
杏子「…だから、それでもあたしは良いって」
さやか「…杏子」
杏子「…」
39:
さやか「…」
杏子「…」
杏子「…おい。まだ悩んでんのかよ」
さやか「…だ、だって、女の子に取って、凄く重要な事だし…」
杏子「…ったく。日付け変わっちまうぜ?」フワ~ア
さやか「あ、あくびしないでよっ」
杏子「…つーか、女の子って歳か?」
さやか「うっ…うるさい!」
杏子「…」
杏子「…しゃあねぇな」ボソッ
杏子「さやか!」グイッ
さやか「!」
41:
さやか「…えっ?」
チュッ
杏子「…」
さやか「…っな///え?ちょっ///」
杏子「…こんなんで真っ赤とか…ガキかよ///」
さやか「きょ…杏子こそ///」
杏子「////」
杏子「…まぁ、これで」
杏子「…あたしは責任取る必要がある訳だな」ニヤ
さやか「!…っ///」
杏子「幸せにする…さやか」
さやか「…うん///」
44:
一人ミキハウス
さやか「ただいまー」ガチャッ
さやか「フフッ…ねぇ」
杏子「ん?」
さやか「何かさ、一人暮らししてると、ただいまって響き良いなぁって思うんだよね」フフッ
杏子「ふーん?そんなモンかね」
さやか「あはは…うん」
杏子「…」
杏子「…ただいま」
さやか「!」
さやか「お…お帰り///」
杏子「!…確かに、良いかもな」
さやか「でしょっ?ふふっ…ねぇ、杏子」
さやか「…一緒に暮らそっか」
おしまい
45:
キマシタワー
4

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