ほむら「アルバイトしたいわ」杏子「そうだなー」 Part3【完】back

ほむら「アルバイトしたいわ」杏子「そうだなー」 Part3【完】


続き・詳細・画像をみる

2:
あの店長は想像以上に陰気な性質だったらしく、私のハゲの一言(といっても、ひょっとしたらとんでもないコンプレックスだったのかもしれない)で完全に私を敵と見なしたようだ。
杏子「ほんとにあいつ酷いんだよ!客の前でほむらのことギャーギャー怒鳴るんだ。考えられないよ」
マミ「私もあの店長さんがそんな人だとは思ってなかったわ。いくら悪口を言われたからって、ちょっとやり過ぎじゃないかしら」
ほむら「いいのよ。元は私が悪いんだし。ただ、普通の人間だったらストレスが溜まる程度の問題で済むけど、私にとっては死活問題だわ」
153:
さやか「辞めちゃいなよ、そんな所!」
ほむら「そうね…。もう今月中には辞めたいわ」
杏子「おう、私もあんなとこ辞めてやる!」
杏子「ただそれなら新しいバイト先見つけないとな。iPhoneの金が払えなくなる」
155:
マミ「バイトとかよりも、いまはグリーフシードが最優先だわ」
マミ「今はまだ佐倉さんのストックでなんとかなってるけど、将来的には他の魔法少女のテリトリーを侵すことも考えなきゃならないかも」
さやか「……」
あの正義感の強いさやかでさえ、マミさんのその提案に異議を唱えなかった。
それほど、私達の状況は切迫してきているのだ。
156:
それともうひとつだけ。
私を悩ませている事柄がある。
これはまだ誰にも言えていないが、マミさんについてだ。
ちょっと最近のマミさんの動向はおかしい。
杏子によると、よく留守にしているし、夜中も物音を立てないように抜け出すこともままあるようだ。
157:
杏子はマミさんを信用しきっているのか、「腹でも減ったんだろー」と言っているが、このタイミングで単独行動は怪しすぎる。
ともすれば、マミさんが単独で魔女を狩っているためにこの魔女飢饉が起きているとも想像できるからだ。
無論、そう思いたくはないけれど。
162:
結局、私はマミさんを尾行することにした。
さやかと杏子も誘っているが、もちろんマミさんが疑わしいから、とは言っていない。
ただ面白そうだからと言っただけだが、杏子はきっとなんとなく察しただろう。
さやかはよくわからない。
163:
ふたりを誘ったのはもちろん、万全を期してだ。
もうループ能力のない私は、何か失敗すればそれでアウトだ。
もしマミさんが魔女を独占していたなら、最悪戦闘になるだろう。
その場合、ハッキリ言って私に勝機はない。
私単独で尾行して戦闘になれば、そこでゲームオーバーなのだ。
165:
また、マミさんがもし何かの気の迷いでそういった事をしていても、出来れば私は和解したいと思っていた。
マミさんに何もかも打ち明けたあの日、私は間違いなくあの人に救われた。
そんな温かいあの人と、私は敵対したくない。
だから、三対一という有利な条件で話し合いをしたかった。
166:
私はまだマミさんと繋がっていたい。
お喋りしたいし、お茶会もしたい。
まだまだあの人と遊びたい。
勝手な話だが、そういった事があのひの恩返しになると私は考えていた。
168:
だがその意味でこの尾行は残酷だ。
マミさんがもう私達のことなんて何とも思っていない事を証明してしまうかもしれないから。
だから私は、この尾行に悲壮な覚悟を持って挑まねばならなかった。
マミさんがもし、私達にとって死活問題と知りつつ魔女の独占をしていたなら。
私はそれを受け入れられるのだろうか…?
170:
マミさんの尾行は困難だったわ。
ビルからビルに飛び移るわ、急に歩行者に紛れるわ…。
そして、行動自体も不自然だった。
まるでマミさんも何かを探しているような(やはり魔女かしら)…。
171:
とにかく、私達はすぐに三人組での尾行は諦めたわ。
ちょっと危険だけど、三人に分かれて役割分担をした。
さやかが一番見晴らしのいいビルから魔力で視力を強化して目で追う。
一方、杏子はかなり近距離での尾行。
一番危険だし、俊敏なマミさんを追えるのは杏子だけだから、この役割は杏子以外あり得ない。
183:
ステマ業者ではないなwwww
しばらくはお互い収穫のない日が続いたわ。
なぜか日に日にやつれていく私達4人をまどかはどう思っていたのかしら。
さて、ようやくマミさんがターゲットを捉えた今日、何の因果か杏子もさやかもマミさんを見失って、マミさんを視界に捉えられていたのは私だけだった。
184:
でも、二人が見逃したのもムリはないわ。
それほどマミさんの動きは俊敏だった。
かく言う私も、マミさんの動きは見えなかったわ。
じゃあなぜ私がマミさんを見失わなかったか。
それはマミさんのターゲットの方を視界に捉えたから。
もう長い事あいつと鬼ごっこをした私は、あいつを見ると反射的に追ってしまう体になってしまっているのかもしれない。
その白い影の正体は…。
マミ「久しぶりね、QB。いえ、インキュベーター…!」
189:
QB「久しぶりだねマミ。どうしたんだい?怖い顔をして」
マミ「とぼけるのはやめてちょうだい」
マミ「あなたでしょう?見滝原から魔女を消したのは」
QB「…そうだね。ご名答だ」
QB「でもそれは、君たちの望みそのものじゃないか。喜ぶといい、マミ。平和な見滝原を君は取り戻したんだ」
190:
SS報 投稿日:2013/10/03(木) 14:32:08.86 ID:D3Qko8Vd0
マミ「よく言うわ。あなた達はそんな理由じゃ動かない」
マミ「あなたは私達が目障りなんでしょう?だから私達を消すために、兵糧攻めをしているだけ。違う?」
QB「その通りだ。賢くなったじゃないか。巴マミ」
QB「君たちは魔法少女の真実を知っている。それをばら撒かれるのはこの宇宙にとって非常に厄介だ。だから、早く死ぬなり魔女になるなりして欲しいんだよね」キュップイ
191:
マミ「最低ね」
QB「でも僕達自身に戦闘力はない。だからこういう回りくどい手段を取ったわけだが」
QB「効果はてきめんだったろう?」
QB「僕はただ、見滝原周辺で魔法少女を、いや魔女を作るのをやめただけだ。なのに君たちはそこまで追い込まれている」
QB「実に貧弱だ。結局なんと強がろうと、君たちは僕なしでは生きられない」
194:
ほむら(私は…迂闊だった…!あいつらにだけは私が魔法少女の事を知っていると知られてはいけなかった!)
ほむら(あいつら、このループではやけに消極的だと思ったら…!最初からこれが狙いだったのね!)
ほむら(だ、だめかもしれない…!どうしようもないわ。あいつらは周到に準備をしていた!あの日、マミさんに泣きついたあの時から!)
197:
QB「君たちはもっと早くに対策するべきだったね。ここまで魔女を狩り尽くしてしまったらどうしようもない」
QB「例えば、むかし佐倉杏子がしていたように使い魔をわざと見逃して魔女牧場紛いの物を作れたり出来たろうに…」
QB「君たちに残された道は、他の魔法少女のテリトリーを荒らすくらいだね」
QB「まあその消耗した状態で他の魔法少女達と敵対しても、勝てるかどうか」
198:
QB「どのみち、チェックメイトだ。早く見滝原から消えてくれないかな。僕としては絶望して魔女になってくれた方が嬉しいんだけど」
マミ「いつになく急かすのね、QB。私はわざわざあなたを探していたのに、用件も尋ねてくれないの?」
QB「用件?なんだい。恨み言でもくれるのかな。生憎僕たちは感情がないから、それを負担には思わないだろうが、長い付き合いのよしみで聞いてあげてもいいよ」
マミ「取り引きをしましょう」
202:
QB「取り引き?おかしな事を言うね。君たちと僕とでは、ハッキリとした上下関係がある。僕から君たちに一方的に要求することはあれど、イーブンな関係になるなんてあり得ないね」
マミ「いえ、あるわ。あなたと今日会うまでは半信半疑だったけど、いま確信した。あなた達にも弱みはあるわ」
QB「…そこまで言うなら、取り引き内容を言ってみるといい」
マミ「私達は魔法少女の真実を一切口外しないわ。代わりに、見滝原周辺での魔法少女の勧誘…いえ、表現をぼかしても仕方ないわね。魔女を作るのを再開してほしい」
203:
QB「驚いた…。マミ、君の口からそんな言葉が出るなんてね。君はいま、自分達のために人を殺してくれと言ったんだよ?」
マミ「そうよ」
QB「…いいのかい、正義の魔法少女がそんな事を言って」
マミ「暁美さんから魔法少女の話を聞いた時から、いずれこうなるだろうとは思っていたわ。覚悟はできてるの」
マミ「流浪の魔女を狩っている時から思っていたわ。私は誰かの一生を引き換えに生き永らえているんだって」
209:
またID変わってます
マミ「今までとやっている事は変わらないわ」
QB「…正直、驚いているよ。一個の人間を最大限尊重するように道徳教育されてきたはずの君がいとも容易く他人を蹴落とすなんて」
マミ「私一人だったら、餓死する道を選んだかもしれないわね。でも、私には可愛い後輩達がいるわ」
マミ「彼女たちは、本当に苦しい人生を送ってきた。そんな彼女たちを私は幸せにしてあげたい」
マミ「そのためなら私は他人だって殺すし、その肉をビーフと偽って施すことも躊躇わないわ」
210:
QB「…だとして、僕たちにはそれを承諾する意味がない。いつ裏切るか分からない君たちを生かすより、このまま餓死させた方が遥かに安全じゃないか」
マミ「インキュベーター。あなた焦ってるんじゃないかしら?いつも冷静なあなたの言葉の節々から焦燥を感じるわ」
マミ「察するに、あなたは地域ごとに回収しなくちゃいけないエネルギーのノルマがあるんじゃないかしら?」
QB「……」
マミ「そして魔女を生み出していない以上、あなたのノルマは達成されていない」
212:
マミ「それが、あなたの焦る理由」
マミ「そして、今度は魔法少女を新たに生まない理由を当ててあげるわ」
マミ「あなたは言ったわね。魔法少女の真実をばら撒かれては困ると」
マミ「恐らくあなたが警戒している事態は、美樹さんの様に正義感の強い人が、見滝原周辺の魔法少女を『救おう』として真実を教えてしまうこと」
マミ「それを恒常的にされては、いくら魔法少女を生み出しても、私達の仲間が増えるだけで魔女なんか出来ない」
マミ「そして出来上がった魔法少女の集団は、見滝原周辺だけではエサを賄えなくなり、他の地方にも手を伸ばす」
マミ「雪だるま式に魔法少女の真実は広がっていくでしょうね」
マミ「そんなところかしら?あなたの恐れる事態は」
213:
QB「まあ、概ねそんなところだね」
マミ「つまり、あなたはこの兵糧攻めを最善策の様に言っていたけど、魔法少女を生みたくても生めないという状況を逆手に取った消極策でしかないと言えるわ」
マミ「お互い、いまの状態はまずいわ」
マミ「だから、私は約束するわ。新たに魔法少女が生まれても、真実は口外しないし、仲間に引き入れることも、魔女化を邪魔したりもしない。要は、あなたの仕事の邪魔はしないわ」
マミ「代わりに、私たちの食事の邪魔もしないでね?これは、そういう契約よ」
214:
QB「…いいだろう。マミ、君は強かになったね。まるで魔女みたいだ」
マミ「いやぁね、キュゥべえ。私は魔女になりたくなくてこんな事をしてるのよ」
QB「…それもそうだ」
マミ「最後に。暁美さん達にはこのこと言っちゃだめよ。養殖ものも、天然ものだって言えば分からないんだから」
216:
ーーー
ーー
マミ「…暁美さん。聞いていたの」
ほむら「…ごめんなさい」
マミ「辛気臭い顔しないの!私たちが生き延びる道が繋がったんだから」
ほむら「私たちは…結局インキュベーターとは切っても離せない関係なのね」
マミ「仕方がないわ。私たちは、人間じゃない。魔法少女という生き物なの。環境に順応しないと」
ほむら「…それでもいつか。あいつらにひと泡吹かせたいわ」
マミ「今の私たちにはムリよ。社会的に力を、持って初めてそのことを考ええましょう」
マミ「じゃあ帰ったら久しぶりにお茶会しましょうか!」
ほむら「はい!」
217:
おしまい
218:
乙!
220:

マミさんかっこよかった
22

続き・詳細・画像をみる


【自民党】渡邊美樹「月収15万で健康な生活ができる!ニートを月15万円で漁業させる」

長男のダメ人間率の高さは異常

ゼノブレイドクロスとかいうロボアニメファンの妄想が実現したようなゲームww

ラーメンって大して美味くもないのに高すぎない?800円が普通になってきてる

時給750円のコンビニバイトやること多すぎだろ・・・

うちの猫が執拗に鳴いている

閲覧注意!見ると吐き気、頭痛がするといういわくつきの呪われた人形「ペギー」の動画

【社会】在日男性に本名強要、慰謝料支払い命令 静岡地裁

【ボッタ】AKB大握手会 コーラ500円 ホットドッグ700円 春巻き(2本)700円(※画像あり)

コナン「光彦が妊娠して日本が世界から孤立した」

【米国】脳腫瘍の手術を受けた女性(26)、脳の中に胎児が入っていた

【画像】これが男なんだぜwwwwwwwもう女いらないんじゃね?wwwwww

back 過去ログ 削除依頼&連絡先