真姫「花陽、朝に起こしてって言ったじゃない!これじゃ遅刻よ!」花陽「だって真姫ちゃんが起きてくれなくて…」back ▼
真姫「花陽、朝に起こしてって言ったじゃない!これじゃ遅刻よ!」花陽「だって真姫ちゃんが起きてくれなくて…」
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3:
花陽「真姫ちゃん、どうだった?」
真姫「……花陽が起こしてくれなかったから、授業の出席認められなかったわ」シュン
花陽「そ、そっか……そこシュンとするところなのぉ!?」
真姫「花陽が起こしてくれるって言ったのに……」シュン
花陽「すっごい! すっごい頑張って起こしたんだけど!」
真姫「……」シュン
花陽「真姫ちゃん、一緒に住んでみて分かったけど、意外とだらしがないよね……」
真姫「……いままでは、ママが起こしてくれたんだもん」
4:
真姫「zzzzzzzzz」
花陽「真姫ちゃーん! 朝だよー!」ガンガンガンガン
真姫「……うるさーい」
花陽「真姫ちゃーん! 朝だよー! 朝ごはん食べて学校行くよー!」ガンガンガンガン
真姫「……うるさーい!!!!!」ガバッ
真姫「ひとが気持ちよく寝てるのにー! なんで起こすのー!!」
花陽「今日の1コマ目、大事な授業だから起こしてって言ってたじゃない……」シュン
真姫「なんだ……まだあと15分くらい寝られるじゃない……おやしゅみ……」zzz
花陽「……」
花陽「……」ムカー
真姫「zzzzz」
花陽「わたし! も! 大学! 行くからねっ! 自分で、起きて! ねっ!!」
真姫「はぁい……」zzz
花陽「もう知らないからねっ!!」
5:
真姫「また遅刻しちゃった……」
真姫「どうして起こしてくれなかったの……」シュン
花陽「……」ツーン
真姫「……花陽ー?」
花陽「……」ツーン
真姫「花陽さーん……? かよちーん?」
花陽「……っはぁ」
花陽「真姫ちゃん! わたし! めっちゃ! めっちゃ起こしたよっ! めっちゃ起こしたよ! ていうか、一瞬起きたよねっ!?」
真姫「……そうだっけ?」
花陽「ねえ真姫ちゃん、高校のとき、わたし3年間真姫ちゃんと同じクラスで、真姫ちゃんが遅刻してるとことか一度も見たことなかったけど」
花陽「真姫ちゃんのお母さんは、いったいこの寝ぼすけさんをどうやって起こしてたのっ!?」ムニー
真姫「ほ、ほっぺたむにーってするのやめてよっ」
花陽「……もう真姫ちゃんのお母さんに聞いてくる」
真姫「え?」
花陽「『真姫さん、全然起きてくれないんです。すごくだらしなくて困ってるんですけど』って」
真姫「ま、待ってよ! マ、ママを巻き込むのやめてよねっ」
花陽「……」
真姫「……お、おうちに住んでた頃は、その。パパとママの目があったし」
花陽「……わたしと二人暮らしだと、だらしなくてもいいんだ」
真姫「そ、そういうわけじゃ……ないけどぉ」
6:
花陽「……それで、明日は?」
真姫「え?」
花陽「明日も、早いの?」
真姫「……うん」
花陽「……医学部は大変だね。1年で教養科目たくさん取らなくちゃ、だもんね」
真姫「う、うん! そう、そうなの、大変なの……」
花陽「……それじゃあ、うん、そうだね。もう、寝よう」
真姫「ええ!? まだ10時よ?」
花陽「起きてて何するの! 真姫ちゃん最近ずっと夜遅くまでゲームしてるだけでしょ!」
真姫「……もう少しで新世○樹2の3層ボスなんだもん」
花陽「ええい、ゲームは平日はやめる!」
真姫「!?」ガーン
花陽「……わたしも、一緒に寝るから」
真姫「!?」
真姫「あなた、いつも深夜アニメ見てるじゃない! 見なくていいの、ニンジャ○レイヤー!」
花陽「録画で済ますよ……」
花陽「部屋が明るかったら、真姫ちゃんだって眠れないでしょ?」
真姫「花陽……」ジーン
8:
真姫「zzzzz」
花陽「……10時に寝ても、この時間で、この熟睡かあ」
花陽「真姫ちゃーん、朝だよー?」
真姫「……ん、ぅ」
真姫「……あと10分」
花陽「……はぁ。どうしたものかなあ」
花陽「……!」
3DS <カサネーターテヲーハナサーズー
花陽「……!!」
真姫「zzzz」
花陽「真姫ちゃァん! 起きろォ!」
真姫「ふえっ」ビクッ
花陽「……真姫ちゃん? 目が醒めたかな?」
真姫「ん……まだ、ねむい……」
花陽「ね、真姫ちゃん? あのね、昨日は早く寝ようって言ってたよね……?」
真姫「うん……うん!?」
花陽「何で枕元にゲーム機あるの? 何で?」
真姫「あ、あの、それは」
花陽「……」ギリッ
真姫「あ、あばば」
花陽「起き! なさ! い!!」
真姫「ふぁいっ!!」
10:
真姫「……」チラッ
花陽「むすー」モグモグ
真姫「……ごめん」
花陽「……進学先が近くて、一緒に住もうって言ってくれたときは嬉しかったんだけどなぁ」
真姫「……」シュン
花陽「まさかそれが、目覚まし時計担当として、とは思わなかったよ」
真姫「そう、そういうわけじゃないわよ! 一緒に、一緒に住みたかったのは、ほんとよ」
真姫「花陽は、高校ではじめてできた、友達で……」シュン
花陽「ぜーんぜん、説得力がないんだけど!」
真姫「う……」
花陽「……ごめん。わたしも言いすぎた」
真姫「う、ううん。悪いのは、だらしがない私だもの」
花陽「……仲直り。今日、真姫ちゃん何コマ目まで?」
真姫「え?」
真姫「え、えーと、4コマ目まで。16時くらい……?」
花陽「……あの、あのね。終わったら、デート、しにいこうか?///」
真姫「っ!?///」
花陽「わたしも、4コマ目までだから。終わったら、迎えにいくね」
13:
真姫「……デートっていうか、ただの買い物よねこれ」
花陽「えへへ、いいじゃない! いつもお買い物、わたしひとりでやってるんだもん」
花陽「たまには二人でお買い物したかったんだよ」
真姫「あー、花陽が真姫ちゃんにあてつけしてるー」
花陽「いいでしょ、それくらい……ていうか、たまには真姫ちゃんがお買い物してよね」
真姫「う、それを言われるとちょっとつらい、けど」
花陽「それで、真姫ちゃんは今日何が食べたい?」
真姫「ん……何でもいいわよ、花陽が作るものなら」キリッ
花陽「う……///」
真姫「ふふん」
花陽「……ってなるわけないでしょ! あのね、ご飯作る側からしたら『何でもいい』ほど困るものはないの!」
真姫「ひぃっ!」ビクッ
花陽「わたしだってそんな料理のレパートリーとかあるわけじゃないんだからね?」
花陽「それに作ったものが、ほんとーに真姫ちゃんが『いい』と思うものかどうか、なんてわかんないんだからね!」
花陽「みかんサラダとかでもいいの!?」
真姫「……」シュン
真姫「……みかんはやだ」
花陽「あ、今日鶏肉がちょっと安いかも。唐揚げとかどうかな?」
真姫「すごくいいわ」キリッ
花陽「あとはー……」
真姫「……もう殆ど主婦ねー、花陽って」
花陽「えへへ、そうかな。それなら真姫ちゃんが旦那様、だね」
花陽「……///」
真姫「自分で言って照れるのやめなさいよ」
14:
花陽「ん、唐揚げ美味しくできてよかった」
真姫「美味しいわ」
真姫「でも、私は油を使う料理は怖くて出来ないわね……」
花陽「真姫ちゃんにお食事当番を任せるのは諦めてるよ」
真姫「何それ、失礼ね」パアア
花陽「『やった! ご飯作らなくていいんだ!』って顔をしてるよ」
真姫「き、気のせいよ! 真姫ちゃん、いつでも花陽にご飯を振る舞う準備はできてるから」
真姫「ねえ、花陽」
花陽「なに?」
真姫「本気?」
花陽「本気だよ。真姫ちゃんは生半な起こし方じゃダメだって分かったからね」
真姫「ベッド周りに、6個も目覚まし時計が……」ブルブル
花陽「正直、これで起きないならもう無理だって諦めようか」
真姫「諦めるぅ!?」
花陽「ダメだったら、真姫ちゃんは後期の授業から1コマ目に授業を入れないこと」
真姫「……単位取れなくなっちゃう」
17:
花陽「それじゃあ、おやすみ」
真姫「おやすみ。……花陽には迷惑をかけっぱなしね」
花陽「気にしなくていいよ。まあ正直、真姫ちゃんがこんなにだらしないとは思わなかったけど」
花陽「よく結婚を考えてるカップルが事前に同棲しておくべきだって話を聞いたけど、納得しちゃうよ」
真姫「う……」
花陽「でも、受験勉強の反動だもんね。あれだけ頑張ってたんだもん、少しくらいはだらけたくなるよね」
花陽「わたしだって真姫ちゃんが一緒じゃなかったら、だらけてたと思うもん」
真姫「働きアリの法則ね。だらける真姫ちゃんを見てしっかりする花陽」
花陽「偉そうに言わない!」
真姫「……もう少ししたら、きっともう少しくらいはしっかりするわ」
花陽「……えへへ、期待してるね」
真姫「……おはよう、花陽」
花陽「……ん」
真姫「いい朝ね……それに比べて、花陽ときたらだらけちゃって。何がだらしない私よ!」
花陽「……zzzz」
真姫「花陽ー! 起きなさいー! 学校行くわよー!」
花陽「zzzzz」
真姫「花陽ー!」
花陽「……あああもう!」
真姫「はーなーよー!」
花陽「今日は土曜日だよー!」
31:
花陽「……」カリカリ
真姫「……ね、花陽」カリカリ
花陽「んー?」カリカリ
真姫「なんか高校のときより、随分おっきなメガネになってるわよね、貴女」カリカリ
花陽「……気付いてた?」
真姫「そりゃ、まあ」カリカリ
花陽「なんていうか……すっごい、すっごい、自意識過剰な話、していい?」
真姫「うん?」
花陽「……意外と、μ'sって、有名なんだよね。わたしたちにいたっては、ラブライブ3連覇しちゃってるわけじゃない」
真姫「うん、私の同級生にも知ってる人たくさんいるわね」
真姫「全国から人が集まってるのにこれだけ有名なんだから、スクールアイドルっていうのもなかなかすごいものよね」
花陽「……それで、その。わたしけっこう、入学してから、いろんな人に声、かけられてて」
真姫「あー、なるほどねー。有名人の花陽ちゃんはー、アイドル気取りでー、顔を隠す装備をー、ってわけね?」
花陽「もぉ! そうだよ!///」
真姫「図書館ではお静かに」キリッ
真姫「気にしなくてもいいのに。花陽は女子大なんだから、学内でナンパしてくるような不届きものもいないでしょ?」
花陽「……」
真姫「いるの!?」
花陽「しずかに……」
花陽「ナンパっていうか……サークル入ってくださいだとか、サインくださいだとか、そういう感じで」
真姫「……モテモテねー」
花陽「からかわないでよぉ」
32:
『今日はサークルの懇親会なので遅くなります。ごはんは先に食べてください はなよ』
真姫「懇親会……ねぇ」
真姫「……あんな話を聞いた後だと、なんだかちょっと不安だわ」
おねえさん1『へえ、キミ、μ'sのかよちんなんだね。実物は写真とかよりすっごいかわいいね』
花陽『あ、いや、そんな……』
おねえさん1『お近づきの印に、このとっておきの日本酒をどうぞ。未成年? そんなの気にしちゃダメさ!』
花陽『わあ、これ有名なお酒ですね! いただきます!』ゴキュゴキュ
おねえさん1『フフッ……べろんべろんに酔わせてお持ち帰りしちゃうわ……』
おねえさん2『私も混ぜてもらおうかしらフフッ』
おねえさん2『これ、特製のおにぎりよ……』
花陽『わあ、美味しそう!』モグモグ
花陽『はわぁ……なんだかクラクラしてきました……身体が……火照って……///』
\
 ̄ヽ、 _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
`'ー '´
○
O
真姫「……と思う真姫ちゃんであった」
真姫「……妄想が激しいわね、私も」
真姫「……ま、大丈夫でしょ。花陽だってもう大人なんだし、分別はつくでしょ」
33:
おねえさん1「ここ、置いてあるんだよね。花陽○。かなりイケるお酒なんだよね」
花陽「わ。わたしの名前が入ってるお酒なんですね」
おねえさん2「どう? 一杯いっとく?」
花陽「あ、いや、私は未成年なのでお酒は」
おねえさん1「真面目だねー花陽ちゃんは。それじゃあ来年まで一緒に酌み交わすのは無理かー」
おねえさん2「それじゃあ、はい。ここの鶏とろろごはん美味しいよ。どうぞどうぞ、お米大好きだもんね、かよちん」
花陽「あ、いただきます。ありがとうございます、先輩」モグモグ
花陽「あ、おいしい……」
おねえさん1「そいつぁよかった」
おねえさん1「いやー、生かよちん可愛いなー。まさかウチのアイドル研に入ってくれるなんてねー」
おねえさん2「ドルオタって噂は本当だったんだねえ」
花陽「あ、あはは」
おねえさん1「うむ、せっかくかよちんに入ってもらったからには、ウチのサークルの姫となってもらわないとねっ!」
花陽「ひ、姫!?」
34:
おねえさん1「そう! サークルのみんなから愛される、時としてサークルクラッシャーとなる存在!」
花陽「いやうちのサークル女の子しかいないですよね!?」
おねえさん1「女の子しかいなくても姫は姫だー!」
おねえさん2「ああ……かよちんお姫様だね……スクフェス童話編可愛かったよ……ねえ姫、おねいさんとちょっとお付き合いしない?」ギュー
花陽「はわっ!?」
おねえさん1「あんた酔いすぎー。だめだよー、かよちん姫と付き合うのはあたしぃ」ギュー
花陽「せ、先輩たち、ちょっと酔い過ぎですよぉ……」
おねえさん2「男よりゆりゆりの元気ミッションをお届けよう」プニプニ
花陽「う、うう……誰か助けてぇ……」
おねえさん1「生だれかたすけてーきた! これで勝つる!」
おねえさん2「テンション上がってきたよぉ!」
35:
真姫「……ちょっと待っててー、って感じ?」
花陽「へ?」
おねえさん1「お? ん?」
真姫「……迎えに来たわよ、花陽」
花陽「え、なんで?」
おねえさん2「なんだぁー? かよちん彼女いたのぉー? いかんぞーアイドルは恋愛禁止だぞー」
おねえさん2「ていうかリア充撲滅だぞー!」
花陽「あ、いや彼女では、いやていうか先輩方はゆりゆりを前提に喋らないでください!」
おねえさん1「……あれ、キミ、なんかどっかで見たような顔の気がするぞぉー」
おねえさん1「まあいいやー。美人やなーキミー。さすがはかよちんの彼女だねー」
真姫「小泉の連れです。すいません、ちょっと帰りが遅かったので」
真姫「あと、彼女ではないです」
おねえさん2「んおー、もうこんな時間やんかー、ごめんなー彼女さんー。よーし飲み会しめっぞー!」
真姫「だから彼女じゃ……いや、いいですけどもう」
おねえさん2「……」
おねえさん2「……んん?」
36:
真姫「花陽、飲んでないわよね?」
花陽「だ、大丈夫だよ。ていうか未成年だから飲まないし、先輩たちも良い人だから無理矢理飲ませたりとかはないよ」
真姫「ま、まあ、そうよね、うん」
花陽「……」
花陽「え、えと。どうして迎えにきてくれたの?」
真姫「べーつに。なんとなく暇だったの。遅いから気になったとか、そういうんじゃないわよ」
花陽「……」ジー
真姫「何よ」
花陽「えへへー///」
真姫「何よぉ」
花陽「……ありがと、真姫ちゃん」
真姫「……どういたしまして」
花陽「えへへー。まったく、真姫ちゃんは過保護さんだなー。だいじょぶだよ、わたしだって子供じゃないんだから」
真姫「誰か助けてー、って言ってたくせに」
花陽「それは、お約束的なものだもん」
真姫「花陽は時として私に辛辣よねー、まったくー」
真姫「ま、それじゃあ帰って……」グー
花陽「……」
花陽「もしかして、お夕飯、食べてない?」
真姫「……///」
花陽「……帰り、ファミレスでも寄っていこうか?」
真姫「……うん///」
37:
真姫「それでは、小泉は先に失礼しま」
おねえさん2「あの……あのっ、しょのっ!」
真姫「す?」
おねえさん2「まき、ちゃん?」
真姫「はい?」
おねえさん2「まきちゃん! まきちゃんだ!」
おねえさん2「そのっ! BiBi、だいしゅきでしたっ! サイン、サインくださいっ!」
真姫「え、ええ!?」
真姫「……うう///」
花陽「……あ、あはは」
38:
大学生妄想をするときはまきぱながとっても捗りますね
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40:
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真姫ちゃんとかよちんの距離感がすごい好きやこれ
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