モバP「麗奈ァ!結婚しろオォ!!」ガシッback

モバP「麗奈ァ!結婚しろオォ!!」ガシッ


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1:
麗奈「フッ、よ、ようやくレイナサマの魅力に気が付いたようね?で、ででででもアタシとけっ、結婚だなんてひ、ひゃ、ひゃく百年早いわ!」
P「いいから結婚しろやァ!!」ギュッ
麗奈「ヒィーッ!?どうしてこうなったの…!?」
ちひろ「自業自得…」ボソッ
14:
P「ハァ、ハァ、麗奈ァ…」
麗奈「ひぃぃぃーー!」
ちひろ「さて、時は何時間か前ぐらいに遡ります」
麗奈「ちょっとちひろぉ!助けなさ」
P「麗奈ァァ!!」ガバァッ
麗奈「うぎゃーーーっ」
P「麗奈?仕事行くぞー」
麗奈「分かってるわよ。そんなに急かさなくてもいいでしょ」
P「そうもいかん。今日はお偉いさんとスタッフにお前の顔を覚えて貰わないといけないだろ?ウチの麗奈はもっと上を目指せるんだからな、さっさと駆け上がっちまおうぜ」
麗奈「そうだけど…コツコツなんて地味すぎんのよッ」
P「わかったからダラダラすんな。ほら行くぞ」ガシッ
麗奈「ちょッ、担がないで!」
15:
P「挨拶はちゃんとするんだぞ。分かってるな?」
麗奈「任せなさい」
P「よし。…失礼します」ガチャッ
麗奈「すー、はー」
麗奈「アーッハッハッハ!アタシがレイナ様よ!ひれ伏しなさい愚民どむぐぐぐ…」
P「失礼しました」ガチャッ
麗奈「むぐごがぐが」
P「挨拶はちゃんとするんだぞー?」ニッコリ
麗奈「わふぁっへふはひょ」コクコク
P「よーし、信じてるからなー?」
16:
麗奈「騙されたわね愚かなプロデューサー!ククク、よく聞きなさい!アタシの撮影に参加できるなんて光栄だと思って末代まで語り継ぎなさ」
P「…」トンッ
麗奈「ぐはっ……」ドサッ
P「346の小関麗奈とそのプロデューサーです。よろしくお願いします」
麗奈「わ、私を倒しても第二第三のレイナ様がアンタの邪魔をするんだからね……」ガクッ
P「なんてこった…案外ウケがよかったぞ麗奈」
麗奈「へぇ、なかなか使えそうな駒共ね」
P「だが、これからは挨拶はちゃんとしような」
麗奈「あーはいはい」
17:
P「ハイは一回」
麗奈「はーい」
P「ったく…」ハァ
麗奈「フハハ、アタシはアタシのやりたいようにやるわ!精々苦労することね!い、嫌だと思うなら別にやめてあげても…」チラッ
P「苦労するなぁ」
麗奈「そ、そう…」シュン
P「でもまぁ、嫌だとは思ってないぞ。そこが麗奈の魅力だしなァ」
麗奈「……!」
P「できるだけ、手加減してくれよ?」ハハ
麗奈「ふ、フン。仕方ないわねッ!ちょっとねッ!ちょっとだけ手加減してあげるわ!アーッハッハッ…ゲボゲホ」
P「おいおい大丈夫か」ナデナデ
麗奈「ん…」
21:
ちひろ「そして紆余曲折あって今に至るわけです」
P「麗奈ァ!!」クンカクンカスーハースーハー
麗奈「ひぃぃぃぃーーっ」
P「あぁ^?麗奈ァ」スリスリ
麗奈「ちょっと!何で遠い目をしてるのよ!助けなさいちひろ!!!」
ちひろ「仕事があるので」カタカタ
麗奈「レイナ様がピンチなの!」
ちひろ「麗奈ちゃんが私の薬品棚からお薬……スタドリを持ち出した挙句に、それをプロデューサーさんに飲ませたんでしょ?」
麗奈「そうね!」キリッ
ちひろ「受け入れなさい。ソレを」ニッコリ
麗奈「わ、笑ってないで助けなさいよ!」
ちひろ「?♪」
麗奈「ちひろーーーーー!!いやっ、どこ触ってんのよアンタ!誰か助けなさい!褒美に世界の半分をあげるわ!!!」
22:
舞「おはようございますっ」
麗奈「いいところに!舞、助けなさい!!」
舞「助け…」チラッ
P「よーしよしよし」ナデナデ
麗奈「髪ガーッ!」
舞「うふふっ、麗奈ちゃんプロデューサーと仲良いよね」ニコニコ
麗奈「下僕よ!」ドドン
舞「げぼく…?私、レッスンあるから」テッテッテッ
麗奈「舞ィーーッ!」
P「……ん?俺は一体…」
麗奈「……」グッタリ
24:
ちひろ「お、バーサク状態が治りましたか。…効能的にDリンクは廃棄ですね」ハァ
P「うげっ!3時間も経ってる!?まずい、まだ刷ってない!!」ガタッ
ズルッ
ゴンッ!!
麗奈「痛ぁっ!」
P「あ、悪い」
ちひろ「あぁ、新人アイドル募集のですね」
P「ちひろさん…これ事務の仕事じゃ」
ちひろ「……」ヒュッ
プスッ
P「ンアァァーーーッ!仕事仕事仕事仕事ォォ!!」
麗奈「…新人アイドル?増やすの?」
P「トップアイドルやシンデレラガールになったりで、俺の手をほとんど借りなくても自分でやっていけるアイドルが多くなったからな。折角だしこの期に増やそうと思ってる……ちと、寂しいけどな」
麗奈「ふぅん…」
P「注射器なんぞぶっ刺しやがってこの野郎」ヒュッ
25:
ちひろ「おっと…あれ?ボールペン?」パシッ
P「……」ニヤリ
ヒュッ
ザクゥッ
ちひろ「ウボァーーーー!!!」
P「さて仕事仕事…」
麗奈「……」
ブチッ
P「ん?……おいおいパソ娘。ブラックアウトなんてどうしたってんだ?まだ保存してないぞ!?いや、落ち着け、まだ慌てる時間じゃない。お前ならやれる。立て、立つんだパソ娘オォ!!」
シーーン
26:
P「パソ娘オォ……」グスッ
麗奈「……」ソーッ
P「待て貴様何をしている」
麗奈「」ビクゥッ
P「………その手にあるものは何かなぁ…?」
麗奈「で、電子レンジのコンセントと思ったら違ったわね!レイナ様にだって間違いの一つや二つ……」
P「電子レンジは…給湯室、ダヨネ…?」
麗奈「……」
P「正座」
麗奈「………」ダッ
P「あ!逃げやがった!!」
27:
P「新人アイドル募集ってなんか、こうグッとくる表現ないですかね」
ちひろ「そうですねぇ…」
P「…珈琲買ってきます」
ちひろ「私も行きます。ちょっと薬ひ……ドリンクを取りに」
麗奈「………」ヒョコッ
麗奈「……」ジーッ
麗奈「………」カタカタ
麗奈「………」スススッ
ガチャッ
P「まさかヤシの実サイダーがあるとはな……つい買ってしまっ」
〔レイナサマの奴隷募集!~アタシの糧になりなさい~〕
P「………」
32:
ちひろ「どうしたんですかプロデューサーさ……うわぁ」
P「……作り直さないと」ハァ
ちひろ「…お疲れ様です」
麗奈「……フン」
P「あーもう。どうしてこんな事するんだ?」
麗奈「…なんとなくよ」
P「……」ハァ
33:
ちひろ「おはようございま…朝からお説教中ですか?」
P「えぇ、まぁ……麗奈。やっていい事と悪い事の区別はつくだろ?」
麗奈「……」
P「…はぁ」
ちひろ「…どうしたんですか?」
P「……俺の机みてください」
ちひろ「………!?」
P「絶句するでしょ?現行犯で取り押さえたんですがね、間に合いませんでした」
ちひろ「これはちょっと…なんなんですかこの緑色の、ぶちまけられてる液体(?)は…?」
34:
P「聞いて驚いてください。ス」
麗奈「自家製スライムよ!」ドヤーン
P「威張るな!」ベシッ
麗奈「痛っ」
ちひろ「何故スライムを…あーあ、」
36:
P「俺のusbが一つ引き出しの中でスライムに溺れ死んじゃって……折角一昨日買ったのに!」
麗奈「ゆーえすびーの1つや2つで騒ぎすぎだっての…」ボソッ
P「にゃにおう!?これ上のボタン押したら音が出る仕様なんだからな!ちょっとお高めなんだぞ!!」pi
『マギジバブドライブ』
P「音が……ッ!」
ちひろ「ノイズまみれですね」
P「ていうか、中に入ってるデータがお釈迦ですよこれ多分。usbのぶっ刺すところ直漬けでしたから……いや、大丈夫かな。無理かな…試す気にならねぇ」
ちひろ「落ち着いてください、このドリンク奢りですから」
P「あぁ、すみませ…………なんです、これ」
ちひろ「す、スタ…ゲフンゲフン…ドリンクですよ?」
37:
P「なんですって?」
ちひろ「ハ、スタ…ゲフンゲフン…ドリンクです」
P「…咳しないで言ってみると?」
ちひろ「ハスター液配合・形容しがたい薄紫ドリンクです」
P「何飲ませようとしてんだ!!」ビュンッ
ちひろ「おわっと!プロデューサーさんが”昨日飲んだのの似たようなモノ”ですから大丈夫ですって!諦めて実験……私の気持ちを受け取ってくださいよ!死にゃーしませんって!!」
麗奈「……」ピクッ
P「うるせぇ!今実験って言った!実験って言ったから!”明日明後日中に新人アイドルの案は通さないとボツになる”ってのにこんな事してる場合じゃないんだよチヒロットォ!!」
麗奈「……」ピクピクッ
ちひろ「カカロットみたいに言わないでください!コレ(注射器)で直に打ち込みますよ!?」
38:
麗奈「……」ガシッ
ちひろ「麗奈ちゃん?か、返して?」
麗奈「……」ジーッ
P「捨ててやれ捨ててやれ。そんな危ない劇薬。昨日飲んだらしいけどその間の記憶がすっぱ抜けてるんですからね、改良したかどうか知りませんけど害が無いわけじゃ」
ガッ
P「ん?」
麗奈「…………」グイッ
P「むがむごごごご!!??!!!?!?!!?」ゴクンゴクン
ちひろ「飲ませた…、だと…!?」
P「麗奈ァァ!!結婚しろオォオォーーーーッヒャッホゥ!!!!」ガバァッ!!
麗奈「わぷっ!!」
39:
P「麗奈カワイイなァ!!よーしよしよしよし!!!」ナデナデ
麗奈「ちょっ…力強い」
P「すまんすまん。あーいい匂い、麗奈いい匂い。まじ芳香」クンカクンカスーハースーハー
麗奈「ど、どこ嗅いでるのよ変態ッ……ま、まぁいいわ。今日だけはレイナサマがこのままでいることを許可してやるわ!アーッハッハッハ!!」
P「御意のままに」
麗奈「そうね、最低でも明後日まではアタシにこのまま奉仕する事!世界征服の前に休息期間をいれて遊ぶわ!!」
P「仰せのままに」
麗奈「アーッハッハッハ!!まずはイタズラ用の材料を求めてショッピングに行くわよ!車出しなさいッ!!」
P「なぁこのまま姫抱きしていい?していいよね?よっこいしょ」
麗奈「な……ッ!わ、悪く無いわ!!」
ちひろ「え?ちょちょいプロデューサーさん。私が言うのもなんですけど、昼までには帰って来てくださいよ?私一人だと手が回らないので…」
麗奈「嫌よ!」ドヤーン
40:
ちひろ「な、ナニィッ!?」
麗奈「このまま明後日までコイツは借りていくわ!幸いにもアタシの主な仕事は明々後日から!その間のレッスンもサボってやるわ!アーッハッハッハ…ゲホゲホっ」
ちひろ「ぷ、プロデューサーさんがそんな事許しませんよ!ねぇ?」
P「俺は麗奈がいればそれでいいんで」サラッ
ちひろ「うぉい!……ふ、ふふ。そう言ってられるのも今の内よ麗奈ちゃん。そのお薬は長くても6時間で切れる!」
麗奈「なっ……!?」
ちひろ「尚且つ、何かしらの精神的なショック……もしくは強いイメージを受けた時に薬の効果が打ち消されるのも実証済み!」
麗奈「じゃあ薬の予備、よこしなさい」
ちひろ「クク、この千川ちひろが渡すとでも…?」
麗奈「……」
ちひろ「形勢逆転ね、麗奈ちゃん!」アーッハッハッハ
麗奈「《ドリンク》」
ちひろ「……な、何故…!?」ピクッ
麗奈「ちひろ、貴方が向こうの事務員と関わりがある事は調査済みよ。交換条件として”何を受け渡ししているか”もね」ニヤリ
41:
ちひろ「あ……あぁ…!」ブルブル
麗奈「このレイナサマに向かって…形勢逆転?100、いや、千年早いわ!!」
ちひろ「こ、これが今ある分の全部です……」ガタガタ
麗奈「20本。少ないわね、もっと出しなさい」
ちひろ「少な…!?」
麗奈「次来る時までに製造しておくように。もし働きがよければこのアタシが世界征服をした時にそのまま配下に置いてあげるわ!アーッハッハッハ!ゲホゲホ……」
ちひろ「ぷ、プロデューサーさん……!」
P「麗奈ってさ。可愛いですよね」
ちひろ「畜生!何言っても無駄か!」
バァンッ!!
幸子「ボクが一番カワイイに決まってますけどね!」ドヤーン
P「」ビクッ
麗奈「え?」
42:
ちひろ「ん?」
P「……あれ?俺は一体何を…」
キュルルッ!
グイッ!!
P「むごごごがががごごごご!!!???!?!?」ゴクンゴクン
麗奈「……」
P「麗奈はカワイイからなぁ。幸子も可愛いけどやっぱ麗奈だよなぁ」
麗奈「…」ホッ
幸子「うわ……なんですかこの状況。勢い余って入って来ちゃいましたけど」
ちひろ「一瞬意識が…?幸子ちゃんという精神的なショックが入ったの?」
幸子「失礼ですよちひろさん!ボクが精神的ショックってどういう事ですか!!」プンスカ
ちひろ「ち、違うのよ幸子ちゃん。仕事上プロデューサーさんの意識に刷り込まれてる”幸子は世界一カワイイ”という部分を刺激して云々」
幸子「ボクがカワイイのは当然の事ですが。プロデューサーさんの目が紫色になってますけど、どうしたんですか?また何か変なものを盛ったんですか?」
43:
ちひろ「ちょっと、ね……本能に従順になる薬物…栄養剤をプレゼントしてあげたのよ。成る程、効いてる内は目が紫色になるのね…」フムフム
幸子「はぁ……なんでもいいです、ボクはお仕事があるので送ってくださいプロデューサーさん!」
P「悪いな。麗奈とショッピングに行く約束があるんだ」
幸子「はい!?」
P「行くぞオルァ!!」パリーン!!
麗奈「い、いいわ!このまま進撃よ!!アーッハッハッハうわ高いうぎゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」
幸子「業務怠慢ですよ!プロデューサーさん!プロデューサーさーん!?……いっちゃった」
ちひろ「ど、どうしよう……」
46:
麗奈「次はあの店から攻めるわよ!」
P「ほどほどにな」
麗奈「なによ、アンタそれでもアタシの下僕?」
P「勿論さ。いやー、もう荷物持て無いからさ。両手いっぱい、何に使うんだこんなに」
麗奈(…………)
麗奈「イタズ……世界征服に決まってるわ!レイナサマがこの世の主たる証拠を世界中に示さなければいけないのよ!」
P「なるほどなぁ。さすがは麗奈だなぁ」
麗奈「フンッ、もっと崇めてくれてもいいのよッ」
P「流石は麗奈だな。世界征服も夢じゃないな」ニッコリ
47:
麗奈「え、えぇ!その通りねッ!」
P「……」ニッコニッコ
麗奈「……ほら、早く行くわよ!」
芳乃「そなたー?このような所で偶然でしてー、いえ、必然でしょうかー」
P「…芳乃?」
麗奈「え、何?」
芳乃「むむー、何やら妙な気がそなたの中に渦をまいているのでしてー。大丈夫ですかー?」
P「あ、あぁ……あれ…俺は……?」
麗奈「ッ!」
キュルルッ!
グイッ!!
P「むごごごがががごごごご!!!???!?!?」ゴクンゴクン
芳乃「そなたー?」
P「あぁ。俺は俺だった。麗奈、結婚しよう」
麗奈「アンタがこのアタシに釣り合うように勤めを果たせば考えてあげてもいいわッ!」
49:
芳乃「その飲み物からは混沌の神々の気配がするのでしてー 決して身体に良い飲み物ではないような気がしますー」
麗奈「はぁ?何言ってるのかサッパリね!」
芳乃「ここで出逢ったのも縁。わたくしが祓ってさしあげましょー。それー」ペシッ
P「うっ」
麗奈「一体何を…」
P「……ん?…待て、今何時だ?うげっ!新人アイドルの紙刷ってないどころか作ってすらいないのに!!!」
麗奈「」
キュルルッ!
グイッ!!
P「むごごごがががごごごご!!!???!?!?」ゴクンゴクン
芳乃「そちらがその気ならー、それー」ペシッ
P「うっ…俺は一体」
麗奈「……!」
P「むごごごがががごごごご!!!???!?!?」ゴクンゴクン
芳乃「それー」
P「うっ…俺は一体」
麗奈「…ッ!」
P「むごごごがががごごごご!!!???!?!?」ゴクンゴクン
芳乃「それー」
50:
麗奈「……」ハァハァ
P「……」ドクンドクン
麗奈(こ、こんなあり得ない展開に10本も使ってしまったわ……!残りが8本…くっ!無駄にはできない…)
芳乃「何度やっても同じ事ー。身の健全を考えるのならそのお飲物を飲ませてはなりませんー」
麗奈「いいのよッ!こうでもしないとコイツはアタシの駒になれないんだから!!」
芳乃「本能を解き放つという事はー、人間らしい理性を捨てー、煩悩の赴くままに行動することー。そのような事を続ければいずれにしても取り返しのつかない事となってあなたにも降りかかってしまうでしょー」
麗奈「いみわかんないわねッ!行くわよ!!」
P「そうだな。行こうか」ナデナデ
麗奈「ん…っ、ククク、このまま2日はアタシに縛り付けてやるんだから」
51:
ちひろ「ひぃぃぃ」
幸子「ちひろさん頑張ってますね」
ちひろ「プロデューサーさんが帰って来てくれないと終わらない量ガー!私死んじゃう!」
幸子「そういう時こそスタミナドリンクがあるじゃないですか」
ちひろ「いやぁ…プロデューサーさんなら兎も角、私自ら実験台になるのはちょっと」
幸子「実験台!?」
ちひろ「おっと口が……どうしよう、本当に明後日まで帰って来ない気がしてきたわ」
52:
麗奈(今日1日を乗り切れば…)
P「なぁ麗奈。本当に今日は何もしないのか?」
麗奈「そうよ!アタシと一緒に公園でダラダラする任務を与えるわ!」
P「ふぅん、俺は麗奈が居るならなんでもいいけど」
麗奈「良い心がけね」
P「飲み物でも買ってこようか、何が良い?」
麗奈「オレンジジュース。果汁100%じゃないと承知しないわよ!」
P「OK」
53:
菜々「あれ?もしかしてプロデューサーさん?こんな所で何してるんですかね…?」ウサミーン
麗奈「!」
菜々「今日は確かニュージェネレーションの収録が入ってた筈……というか昨日から見かけなかったんですけど」ブツブツ
P「なぁ麗奈。オレンジジュース無かっ」
麗奈「行くわよ!」
P「えどこに」
麗奈「早く!」
菜々「あ。行っちゃった」
54:
P「ん?」ピクッ
麗奈「?」
P「俺はどうして麗奈と一緒に行動してるんだっけ?もう昼だし……仕事は」
麗奈「ちょっと!」
P「ん?」
麗奈「飲みなさい!」スッ
P「お、おう?」
P「麗奈ァ。はぁ、良い子だよなお前はぁ」ナデナデ
麗奈「ククク…まんまと撫でられてやってるわ」
P「……」
麗奈「……何?」
P「なんでもないぞー……お?雨が降ってきたな」ナデナデ
55:
麗奈「…そうね」
P「よし、雨宿りがてら何処かで休むか。あそことか」
麗奈「どこ?」
〔ラブホ〕
麗奈「……あえ?」
P「どうした?行くぞ」
麗奈「え?ちょ、ちょっと!?」
P「いいからいいから。雨降ってきたしなぁ」
麗奈「アンタバカァ!?」
P「一応顔は隠しとけよ?ホテルがホテルだしなぁ」ハハハ
57:
麗奈(本当に入った…)
P「濡れただろ?シャワー浴びてこいよ」
麗奈「…いいわよ別に」
P「浴びてこい。な?」ズイッ
麗奈「わ、わかった!わかったからッ!」
P「……」
麗奈(コイツ、何か変……)
P「どうした?」キョトン
麗奈「なんでもないわ」
59:
麗奈「……浴びてきたわ」ホカホカ
P「麗奈は風呂上がりも色っぽいなぁ」
麗奈「ふ、フンッ!」カァ
P「………」
麗奈「…な、何よ。アンタも濡れてるんだから浴びてきなさいよね。まぁその間に財布が無くなってるかもしれないけどね!アーッハッハッハ!!」
P「麗奈」
麗奈「アーッハッハッ……え?」
P「麗奈ァ!」ガバァッ
麗奈「きゃ!?」
P「可愛いなぁ、お前は」ハァハァ
麗奈「ちょ、何すんのよ!どきなさいって…!」
P「ここに入った時点でどうなるか分かってたんだろ?ん?」
60:
麗奈「ひ……っ」
P「な、いいだろ。昨日も今日もずっと付き合ってやったんだから」
麗奈「やめなさい、やめなさいってば!」
P「…………」
麗奈「…?」
P「………………………………」グイッ
麗奈「い、イヤ!やめなさい下僕の分際で!!」
P「黙れよ」
麗奈「!?」
P「すぐ済むから静かにしてろ」ズイッ
麗奈(…………嫌、こんなの、こんなの、アタシは望んでない)
P「……………………………」
麗奈(…ただ、一緒にいたかっただけなのよ)グスッ
P「…………麗奈?」
61:
芳乃「そこまでなのでしてー」
P「!」
芳乃「それー」ペシッ
P「っあぁぁあぁぁぁぁ!!!」
ちひろ「アイドルをラブホテルに連れ込んだぁ!?」
P「ここ2日間の記憶が曖昧で……でもそうみたいで………くっ、辞表先輩の出番がこうも早く訪れる事になるとは…」
芳乃「原因はこの飲み物なのでしてー」スッ
ちひろ「それは……」
麗奈「……」
62:
芳乃「幾度と体の中に入っては溜まり続けた邪なモノが欲望のままに体を動かし続けていたのですー、これに懲りたら双方自粛をしてくださいでしてー」
ちひろ「……すみませんでした」
P「も、申し訳ない。麗奈も、ゴメンな。怖かったよな」
麗奈「…………の、飲みなさい」スッ
P「!?」
芳乃「話をきいていたのでしてー?次はわたくしの助けも届かないやもしれませんよー?」
麗奈「いいのよ!レイナ様の命令!!飲みなさい!!!」
63:
P「……断る」
麗奈「飲みなさいって言ってるの!」
P「俺は同じ過ちをするつもりは無い。もし、今度こんな事があったら首を括って死んでやる」
麗奈「飲みなさい!飲みなさいよ!!」
P「分かってるのか?俺が飲んだらどうなるか分からんぞ?」
麗奈「ふ、フンッ。何言ってるのよ、本当はアタシにシたいくせに!」
P「……」
麗奈「だってそうでしょ?欲望のままに動いていたって事はつまり”そういう事”じゃない!こ、このレイナ様を好きにできるチャンスなのよ?むしろ喜んで受け入れるべきよ!!」
65:
パンッ!!
P「……」
麗奈「……え?」
P「……」
麗奈「こ、このアタシをぶった……?」
P「確かに、お前に対して邪な気持ちを抱いた事が無いと言えば嘘になる」
麗奈「チッ…じゃあいいじゃない!飲んでよッ!好きにしなさいよッ!!」
P「お前の事が、本当に大事なんだ。……これ以上傷つけたくない」
麗奈「……っ」
66:
P「………仕事するから。お前はもう、帰れ」
麗奈「……嫌よ」
P「…言う事を聞け」
麗奈「嫌よ。このレイナ様に指図するなんて100年早いわ」
P「……」
麗奈「……」
P「………すいません、ちひろさん。定時より早めに仕上げてみせますから、目を通したら案件送ってもらえませんか?」
ちひろ「あ、はい…」
P「………」カタカタ
【新人アイドル募
麗奈「ッ!」
ブチッ
P「また電源が…!?」
麗奈「…………」
67:
P「麗奈…!」
麗奈「ぶつの?いいわ、ぶちなさい」フフ
P「……お前は俺にどうして欲しいんだ?あんな事して欲しいわけじゃないだろ?」
麗奈「………」
P「コードかしてくれ。電源がつかない」
麗奈「…嫌よ」
P「……何でそう頑なに俺の仕事を邪魔するんだ?ただのイタズラってワケじゃないな」ハァ
麗奈「……………新人なんて、来なければいいのよッ」
P「は…?」
麗奈「アイドルが増えたら、アタシの事置いていくでしょ!アタシはアンタじゃなきゃダメなのに!!」
68:
P「え…?え……??」
麗奈「新人が増えたら、そっちにつききっきりになる、アタシの事なんて忘れてしまう…!そんなのイヤ!」グスッ
P「お前……」
麗奈「アタシだけはアンタを絶対に逃さない。たとえどんな手を使ってでも、それがあんな事でも……!」ポロポロ
P「…お前。最初からそれで……?」
麗奈「アンタは言った!『トップアイドルやシンデレラガールになったりで、俺の手をほとんど借りなくても自分でやっていけるアイドルが多くなった』って!!」
P「……あぁ。実際そうだ」
麗奈「違う!アンタはそう思ってるだけで、本当は必要としてるのに全然気付いてないだけ……!」
P「……そう、だったのか」
麗奈「そうよこの鈍感ッ![ピーーー]!!」
P「……俺も馬鹿だったか」ハァ
69:
P「え…?え……??」
麗奈「新人が増えたら、そっちにつききっきりになる、アタシの事なんて忘れてしまう…!そんなのイヤ!」グスッ
P「お前……」
麗奈「アタシだけはアンタを絶対に逃さない。たとえどんな手を使ってでも、それがあんな事でも……!」ポロポロ
P「…お前。最初からそれで……?」
麗奈「アンタは言った!『トップアイドルやシンデレラガールになったりで、俺の手をほとんど借りなくても自分でやっていけるアイドルが多くなった』って!!」
P「……あぁ。実際そうだ」
麗奈「違う!アンタはそう思ってるだけで、本当は必要としてるのに全然気付いてないだけ……!」
P「……そう、だったのか」
麗奈「そうよこの鈍感ッ!死ね!!」
P「……俺も馬鹿だったか」ハァ
70:
麗奈「だから、だからアタシは……アタシは…」
P「じゃあ…俺からも言わせてもらう」
麗奈「…?」
P「……よりによって、お前を忘れるわけないだろ。アイドルとか、プロデューサーとかよりも、もっと”特別”に想ってるお前を」
麗奈「嘘よッ…そんなの」
P「嘘じゃない」
麗奈「嘘」
P「嘘じゃない」
麗奈「嘘だッ!!」
カナカナカナ
P「嘘じゃない。それに、他のアイドルだって忘れてたわけじゃない。実はいつも心のどっかに引っかかってたんだ。……お前のおかげで、ようやく自覚したよ」
麗奈「……」
71:
P「ちひろさん、すみません。新人募集は次に持ち越しでいいですか?」
ちひろ「プロデューサーさん…」
P「もう一度。アイドル達と、ちゃんと向かい合ってみようと思います」
麗奈「……」
P「俺がプロデューサーとして成長するまで、この案は封印という事をお願いしたいんですけど…」
ちひろ「……ふふ、もちろんですよ。今度は麗奈ちゃん泣かせちゃダメですからね」
P「はい!」
P(……)
P「あ、それと」
ちひろ「?」
P「衣装室の隅に隠してるよくわからない薬品は焼却しましたから。地下の薬品棚も覚悟してください」
ちひろ「」
麗奈「……」
P「……あー、コホン。レイナサマ??」
73:
麗奈「…なによ」
P「あー、その、だな」
麗奈「……」
P「改めて言いたい事があるというか……」
麗奈「…許可するわ」
P「…えー……言うぞ?」
麗奈「……」
P「俺と付き合……いや、結婚してくれませんか?」
麗奈「……」
P「……」
麗奈「……」
P「……」
麗奈「……」
74:
P「……唐突で申し訳ないんだけど、今までチャンスが無くてな」
麗奈「……」キュッキュッ
P「……」
麗奈「……」キュッキュッ
P「……」
麗奈「……」キュッキュッ
P「……あ、あの。お答えは…レイナサマ?」
麗奈「……そうね、世界を牛耳るアタシに相応しい男になれたら考えてあげてもいいわ」キュッキュッ
P「……わかった」
麗奈「……そう」キュッキュッ
P.「…………とりあえず俺の机に落書きするの止めよ?」
麗奈「ちょっと待ちなさい。今いいところだから」
P「お前それ油性ペンンンンン!!!!」
76:
杏「私の飴が全部百味ビーンズになってる!?」
友紀「キャッツのグッズをタイガースにすり替えた人誰ー!!!!」
凛「……私の私物に『笑顔です(キリッ』って書きまくった人を許さない」
卯月「私なんか『無個性』……」
舞「プロデューサー、麗奈ちゃんが最近とっても嬉しそうですよ?何かあったんですか?」
P「さぁ……?」
麗奈「アタシの新たなる伝説の幕開けにふさわしいイタズラ日和ね!アーッハッハッハッ……ゲオゲホ…!」
7

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