杏子「腹減ったし何か食うか」back

杏子「腹減ったし何か食うか」


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1:
?杏子'sダンボールハウス?
杏子「ふあぁ……あーよく寝た。あー腹減った」
杏子「なんか朝飯あったかね……昨日コンビニで買ってきたヤツが」ガサゴソ
杏子「あったあった、うんまい棒」
杏子「万引きしたらさやかに怒られたからな。ちゃんとバイトして買ったヤツだぜ。お天道様に顔向けながら食うとするか」バリッ
杏子「サクサク……うんめぇ。やっぱりうんまい棒は明太子味に限るな」
杏子「もう一本食うか。今度はテリヤキバーガー味だ。これも捨てがたい」
杏子「サクサク」
2:
杏子「食ったは食ったけどさすがにお菓子だけじゃもの足りねぇな」
杏子「どうしよう。バイト代はまだまだあるからなんか食いに行くか」
?見滝原繁華街?
杏子「ふんふんふーん。お、あれはモクドナルドじゃねぇか」
杏子「ちょうどいいや、軽くつまんで行こう」
店員「いらっしゃいませ?」
杏子「さ?て何にすっかな」
3:
杏子「ま、昼前だし軽くいくか」
店員「ご注文お決まりですか??」
杏子「ビッグモックとナゲット、ポテトのL。あとアップルパイ」
店員「かしこまりました」
杏子「あ、ケチャップもつけてください」
――数分後
杏子「やっぱビッグモックはボリュームあるなぁ」
杏子「いただきまーす」モグッ
杏子「うん、肉とチーズ、特製ソースのコンビネーションだな」
杏子「このソースどうやって作ってんだろ。美味いよな」
5:
杏子「ナゲットにはたっぷりとこのマスタードソースを漬けて……」
杏子「うまい。チェーンによって味が変わるけど、ここのは甘口でいいよな」
杏子「ポテトにはケチャップだ。無料でもらえるんだからサービスが利いてるぜ」
杏子「あー油くせぇ。でもそれがいい。まとめて食うと口の中がモソモソしがちだが、ケチャップをいっぱいつけるとそうでもないんだ」ワシャワシャ
杏子「アップルパイも味が濃くて美味い。これもも揚げてあるのかな?」
杏子「ふー美味かった。とりあえずこんなもんだな」
6:
――数時間後
杏子「ぶらぶらしてたらまた腹減ってきたぜ」
さやか「あれ、杏子じゃん。なにやってんのこんなとこで」
杏子「ん? さやかか。まーなんだ。腹ごしらえ的な腹ごなし的な」
さやか「なによまた食べ物探してんの? いっつもお腹空かせてんのねあんた」
杏子「いーんだよ。食事は人生の大いなる喜びなんだぞ」
さやか「はいはい。じゃあ、なんだったら一緒に来る? これからまどかとパフェのお店行くんだけど」
杏子「パフェか……いいな。食う」
さやか「ん。お金あるの?」
杏子「へへ、バイト代しこたま入ったからな」
7:
――某所喫茶店
まどか「あ、杏子ちゃんもきたんだ? こんにちは」
杏子「よう。ずいぶんファンシーな店だな」
さやか「まどかが行きたがってた店だからね。でも結構評判良いみたいだよ」
杏子「そりゃなによりだ。どんなのがあるんだ?」
まどか「うぇひひ、私はイチゴのスムージーパフェにしよっかな」
さやか「まどかっぽいチョイスだねぇ」
杏子「あ、これなんかうまそうじゃん。トリプルジェラートデラックスパフェスペシャル」
さやか「げ……それパーティ用かなんかのメニューでしょ? 食べきれんの?」
杏子「食える食える、美味けりゃな」ケラケラ
8:
店員「お待たせしました。トリプルジェラートデラックスパフェスペシャルでございます」
杏子「おーきたきた。いちごとバニラ、チョコのアイスが乗ってんのか。しかも中にはプリンとフルーツ、たっぷりの生クリーム入り。おっとオマケに餡子も入ってやがる。ボリュームたっぷりだな!」
さやか「またすんごいの来たねオイ」
杏子「はむはむ……あーやっぱ甘いもんは最高だぜ」
まどか「見てるだけでお腹いっぱいになりそうだね……」
杏子「うめーうめー」シャクシャク
さやか「それにしても美味しそうに食べるわねぇ」
杏子「こういうパフェってロッキーがぶっさしてあるのがいいよな」ポリポリ
さやか「あんたロッキー大好きだもんね」
9:
さやか「まさか本当に一人で完食するとは」
杏子「はー食った食った。もう昼飯はこれでいいか」
まどか「これの後にお昼ご飯食べるつもりだったの!?」
さやか「くそー、こいつはいくら食っても太らないからな」
杏子「まぁ私は動いてるからな。おっと、言ってたら魔女の気配じゃねぇか。ちょっくら行ってくるぜ」
まどか「気を付けてね」
杏子「おう。じゃまたな」
――ドカーン ギョエエエエエエ
杏子「ふぅ、いっちょ上がりっと。久しぶりに大暴れしたぜ」
杏子「さぁて………………」
杏子「暴れたら腹減ったな。つってももうバイト代はそんなにねーし……」
杏子「マミにでもたかるか」
10:
?マミルーム?
ピンポーン
マミ「はーい……あら、佐倉さんじゃない」
杏子「腹減った」
マミ「会って第一声がそれって……もう私晩御飯食べちゃったわよ」
杏子「えぇー何か余ってないのかよ」
マミ「そんなこといきなり来て言われても……ハァ、まぁいいわ。とにかく上がって頂戴。適当に何か作れるかみてみるわ」
杏子「流石はマミだぜ!」
11:
杏子「で、何作ってくれんの?」
マミ「言っとくけどあなたも手伝いなさいよ。私は料理するの二回目なんだから」
杏子「晩飯何食ったんだ?」
マミ「何って……オムライスだけど」
杏子「オムライスか。いいね、私も食べたい!」
マミ「まぁ材料はまだあるから、それでいいなら。それじゃ、ご飯をチンして頂戴。さっき炊飯器から取り上げちゃったから」
杏子「レンジの使い方わかんねぇ」
マミ「……じゃあコンロ使える?」
杏子「ガキのころに遊んで火事になりかけたことならあるぞ」
マミ「……もういいわよ、全部自分でするわ」
杏子「頼んだ」
12:
マミ「まずは人参と玉ねぎ、ウインナーをみじん切りにして、オリーブオイルを敷いたフライパンで炒めるわ」
杏子「もうこの時点で美味そうな匂い」ジュルリ
マミ「つまみ食いしちゃだめよ。炒めたら、そこにバターを溶かしてから冷ご飯を入れて軽く塩コショウ、さらに粉末ブイヨンを入れるの」
杏子「ケチャップは?」
マミ「私はバターライス派なのよ。ケチャップは上からかけるだけ」
杏子「ふーん」
マミ「ライスができたらお皿に盛りつけておく。次に卵を三個割って、少し牛乳を加えるわ。こうするとオムレツが作りやすいし、すこし卵の味がしっかりするのよ」
杏子「それだけでも食えそうだな」
マミ「再びフライパンにバターを溶かし、温まったところに卵を入れ少しかき混ぜる。少ししたらすぐに火を止めて。あとは予熱で卵の表面が固まったら――ほっ」パタン
杏子「おお、卵が二つ折りになった!」
マミ「フライパンを返すのが慣れない人は、お箸とかフライ返しを使った方が無難ね。この技は失敗すると卵がぐちゃぐちゃになってしまうから」
杏子「しかしよくしゃべるのなお前」
マミ「いつも一人で料理してるから退屈なのよ……できたオムレツをライスの上に載せて。切込みを入れたら――」フワッ
杏子「おお、ふわふわ卵だ!」
マミ「ふふ。熱いうちにケチャップをかけて召し上がれ」
13:
杏子「昔こういうオムライスの上にケチャップで絵とか文字を描いたりしたよな」
マミ「そうね。楽しいわよねケチャップ文字」
杏子「よし、じゃあ『ティロ――』」
マミ「やめなさい」
杏子「わーったよ。んじゃいただきまーす」ハフハフ
杏子「んーうめぇ! ふわトロ最高!」
マミ「よかった」
杏子「オムライスと言えばケチャップ味のチキンライスだったけど、こういうバターライスでも十分美味しいのな。こっちの方がしつこくなくていいや」
マミ「ケチャップ味にケチャップをかけたら味が重なってしまうでしょう? あまり好きじゃないのよ」
杏子「まぁあれはあれで好きだぜ」モグモグ
15:
杏子「食った食った。ごちそーさん」
マミ「はいお粗末様。あなたは食べてすぐだけど、デザートもいる?」
杏子「お、なんかあるの?」
マミ「クッキーと紅茶」
杏子「食う食う」
マミ「それだけ食べてもまだ食欲あるのね」
杏子「マミの作るもんは全部美味いからな!」
マミ「お、おだててもこれ以上は何もないわよ」
杏子「クッキーはやくくれよ」
マミ「現金なコね……ここまできたらついでだし、今日はもう泊って行ったら?」
杏子「んー、そうさせてもらうかな」
17:
――翌朝
杏子「あーよく寝た。あー腹減った」
マミ「あなた、それ毎日起きるたびに言ってるんじゃないでしょうね」
杏子「そんな気もする。マミ?朝ご飯」
マミ「こうなるだろうと思って昨日のうちにお米炊いておいてよかったわ」
杏子「米があるのか!」 早く食おう」
マミ「焦らないでよ……といっても、おかずがないわね
19:
杏子「卵あるんだろ? なら卵かけごはんでいいじゃねぇか」
マミ「んー、そうしましょうか。はい、卵」
杏子「おーし。まずはご飯の真ん中に穴をあけて……」
マミ「私はバターを少し入れるわ」
杏子「おいおいおいうまそうなこと一人でやるんじゃねぇ。私もやる」
マミ「いつもの卵かけごはんにコクが出るわよ」
杏子「お、バターがご飯の熱で溶けてる。ここに生卵と醤油を垂らして……混ぜて、食う!」カカカカ
杏子「んあー! 日本人でよかったぜ。バター醤油だとさらにまろやかな味だ」
マミ「大袈裟ね……それじゃ、私も学校行くから佐倉さんも一緒に出て頂戴」
杏子「へいへい。魔女退治の方は私がやっといてやるよ」
マミ「助かるわ。じゃ、またね」
――ドカーン ウギョエエエエエエ
杏子「へっ、一日中追いかけ回して仕留めてやったぜ」
杏子「……」グゥー
21:
?見滝原公園前?
杏子「どうしてこんなに腹が減るのか自分でも不思議だ。まぁ食える楽しみがあるってのはいいもんだよな」
ラーメン屋のオヤジ「ラーメンいかがっすか?」
杏子「タイミングいい時にくるもんだな。オッチャン、一杯くれよ」
オヤジ「あいよ、醤油にする? 味噌にする?」
杏子「そうだなぁ……どっちも食う」
オヤジ「お、気前良いね嬢ちゃん。ちょいと待ってな」チャッチャッ
杏子「こういう屋台のラーメンって、屋台だから美味いんだよな。夜の冷え込んだ日なんかなおさらだ」
オヤジ「――はいよ、まずは醤油ラーメンね」ゴトン
杏子「お、きましたよ。いただきまーす」ズズズ…
 
杏子「うん。普通だ。だがそれがいい。この懐かしい、なると?がいい味出してる」
オヤジ「なかなか言うねアンタも」
22:
杏子「シナチクは最後に食う派なんだよね」シャキシャキ
オヤジ「ほれ、次は味噌だ」
杏子「おお。こっちにはバターにコーンが乗ってるじゃないか。いいねぇ、こういう昔ながらの趣が必要だよ」
杏子「ズズー……うん、やっぱ醤油より濃いんだよな。どっちも気分によっては捨てがたい味だ」ズゾゾ
杏子「味噌ラーメンのスープってなんで味噌汁とは違う味になるんだろうなぁ。美味いからいいか」
杏子「ふーっふーっ。ずるちゅる……んん、美味い」
杏子「ごちそーさん」
オヤジ「ありがとよ。2杯で1100円だ」
杏子「値段も屋台らしくていいや」
25:
――翌日
杏子「あーなんか今日はヒマだな。バイトもする気にならねぇや」ポリポリ
さやか『おーい杏子、いるー?』
杏子『お? さやかか? なんか用かい』
さやか『あんたどうせヒマでしょ? 今日みんな忙しいらしくてさ。よかったら内に家遊びに来ない?』
杏子『そーだなー……』
さやか『晩御飯くらい食べさせてあげるわよ』
杏子『行く!』
さやか『わかりやすいねアンタ……どうせ今もロッキー食べてるんでしょ』
杏子『今日はイッポだ。最後までチョコたっぷりだぞ』
さやか『知らんわ!』
32:
?美樹ハウス?
杏子「人んちでだらけるのもまた違った趣があるよな。特に家庭のある家ってのは空気が何となく違うもんだ」
さやか「ようはだらけ空間が整ってるだけでしょ……あんたさっきからポテチ食べてテレビ見てるばっかじゃないの」
杏子「お前だって同じじゃねぇか」
さやか「う……そりゃ目の前でそんだけダラダラされたら影響もされますよ」
杏子「ロリングルス派? ガルビー派?」
さやか「私はピザポテト」
杏子「わかる……そうだ、ピザ食いたいな」
さやか「そうだねぇ……久しぶりに宅配頼んでみよっか」
杏子「メニューどれ?」
さやか「ほれ」
杏子「あー美味そうだな。ピザのチラシって見てるだけで心が満たされるよな」
さやか「その気持ちはわからんでもない」
35:
――数十分後
ピンポーン
さやか「お、きたきたきましたよ」ドタドタ
杏子「急げさやか!」グデー
さやか「寝そべったまま言うな!」
アイアトヤシター ブロロロロ…
さやか「ヘェーイ。ピザ様が到着したわよ!」
杏子「冷めないうちに食おうぜ」
さやか「へへへ、ピザ久しぶりー」
杏子「私も滅多に食べれねぇからな。いただきまーす」アーン
36:
杏子「チーズうめぇ?。伸びるくらいたっぷり乗ってるぜ!」デローン
さやか「最近はいろんな種類のが増えてるけど、やっぱシンプルなのが一番おいしいよね」
杏子「サラミ、玉ねぎ、チーズ。それだけで美味い」
さやか「シーフードのピザも私は好きだよ? これこれ」
杏子「マヨネーズが合うんだよな。こってりした味になって」
さやか「そそ。カロリー気になるけどねぇ……まぁアンタには縁のない悩みか」
杏子「けけけ。お、付け合せのチキンもあるじゃん。もーらい」パクッ
杏子「うーんジャンキーでたまらねぇ」
さやか「不健康なものほど美味しく感じる魔力よね」
杏子「あ、もう丸一枚食っちまった」
さやか「早いよ! 私の分も残しといてよ!」
38:
――翌朝
杏子「ふああ……結局さやかんちに泊っちまったな。あーよく寝た。あー腹減った」
さやか「おはよー。朝ごはんできてるよ」
杏子「マジか! ご飯なに!?」
さやか「え? うちは毎朝和食だから、納豆とか味噌汁とか……」
杏子「もう私お前んちに住みてぇよ」
さやか「朝っぱらから何言ってんの……ほら降りてきな」
39:
杏子「いやーさやかんちは素晴らしい。米食は日本の宝だね」
杏子「さて今日も魔女を狩りまくるか!」
――ドカーン カンベンシテェェェェェ
杏子「ふはははは、杏子様にかかれば魔女なんざ一ひねりよ」
杏子「にしてもなんだ、自分の体の燃費の悪さに最近気づき始めた。ちょっと戦ったらすぐ腹ペコだぜ」グゥー
杏子「今日はどうすっかな……たまにはアイツんとこにも顔出してみるか」
41:
?ほむホーム?
ほむら「……」
杏子「おっす」
ほむら「……はい」
杏子「んあ? なんじゃこりゃ、カロリーマイト?」
ほむら「私の主食よ。それあげるからさっさと帰りなさい」
杏子「いやいやふざけんな! お前は私をなんだと思ってんだ!?」
ほむら「餌をたかりに来たホームレスでしょう?」
杏子「……いやまぁそうなんだけどさ。もうちょっと食事と言えるようなものをだな」
ほむら「わがままな子ね……わかったわよ、でもどうせ大したものないわよ?」
杏子「コンビニ弁当でもいいよこの際」
ほむら「生憎買いに出るのがめんどくさくてそういうものもないわ」
杏子「私が言うのもなんだけどどんな生活してんだお前……」
42:
ほむら「買いだめしたインスタントラーメンがあったわ」
杏子「おっ、ザッポロ一番の塩じゃねーか」
ほむら「あとは勝手に作りなさい」
杏子「いやいや待てよ。これだけってのはあまりにも残酷だぜ。ザッポロ一番の醍醐味はアレンジにあるんだぜ?」
ほむら「あなたホームレスのくせに贅沢ね」
杏子「食に対して貪欲だと言ってほしいね」
ほむら「まったく……仕方ないわね。じゃあとっておきのレシピを見せてあげるわ」
杏子「ほむらのとっておきか……期待していいんだか」
ほむら「食べたいなら黙って見てなさい」
43:
ほむら「まずは一品目から」
杏子「二つ作るのか?」
ほむら「ついでだから私も何か食べるわ。まずは小鍋でお湯を適量沸かす。そこにコチュジャンを大さじ1入れる」
杏子「え、これ塩ラーメンだろ?」
ほむら「いいから見てなさい。コチュジャンが溶けたら、牛乳を少しばかり入れてさらに一煮立ちさせるのよ」
杏子「牛乳……?」
ほむら「そこに麺を入れてほぐしながら煮込み、レモン汁と砂糖少々、醤油、そしてすりおろした生姜を入れるわ」
杏子「いったい何ができるっていうんです?」
ほむら「最後に塩ラーメンの粉末スープを入れて混ぜ、仕上げにラー油を全体に垂らす……さぁできたわ。ホムヤンクン風ラーメンよ」
杏子「な。なんだこの香り……酸っぱいような辛いような……」
ほむら「さ、伸びないうちに二つ目を作るわ。こちらもザッポロ一番塩ラーメンを使う」
44:
ほむら「まずはウィンナーかベーコンをカリカリに焼いておく」
ほむら「先ほどと同じように小鍋に湯を沸かし、牛乳を入れて一煮立ちさせるわ」
ほむら「そこに塩ラーメンの粉末を入れて混ぜ、ここで麺を投入。2分くらい混ぜながら煮込んでいく」
ほむら「ここに、なんでもいいから市販のチーズを適量入れる。チーズが麺全体に絡まってきたら、ここに卵黄を入れて素早く混ぜ込む」
ほむら「最後に用意したベーコンを和えて、黒胡椒をかけた完成」
杏子「これは、まさしく……カルボナーラじゃねえか!」
ほむら「ホムボナーラよ」
杏子「そのこだわりはなんなんだよ……」
45:
杏子「すげぇや! いつものザッポロ一番が全然違う料理になっちまった」
ほむら「好きな方を食べなさい」
杏子「よし、どっちも食いてぇから半分こしようぜ」
ほむら「…………いいけど」
杏子「じゃ、いっただきまーす!」ズルズル…
杏子「おおすげぇ! それっぽい味になってる! 美味い!」
ほむら「もとはインスタントだけどね」
杏子「このトムヤンクンの辛さと酸味がたまらねぇ」
ほむら「ホムヤンクンよ」
杏子「カルボナーラのぽってりした感じも十分味わえるぜ!」
ほむら「ホムボナーラよ」
杏子「はいはい」
ほむら「ほむぅ……この料理にはシメがあるのよ」
杏子「なんだと……!?」
48:
ほむら「それぞれの残りのスープをもう一度手鍋に戻して火にかける」
ほむら「煮立ってきたら、冷ご飯を入れてかき混ぜ、そこに生卵を割りいれて火を止める」
杏子「こ、これはまさか」
ほむら「そう……ホムおじや、よ」
杏子「無理やり名づけただろ」
ほむら「う、うるさいわね」
杏子「でも美味い! やるじゃんほむら、これなら最後まで汁一滴のこさず楽しめるな!」
ほむら「これも長年のループで身に着けた知識よ」ファサァ
杏子「それはそれでしょうもない知識だけどな」
ほむら「……」
杏子「そんなあからさまに落ち込むなよ……冗談だって」
49:
?杏子'sダンボールハウス?
杏子「いやーほむらが意外とずぼら飯名人だったとは」
杏子「これからたかりに行く選択肢が増えたぜ。満足満足……」
杏子「zZZ」
まどか「――杏子ちゃん? 杏子ちゃんいるー?」
杏子「んが……ぁんだ、まどかか?」
まどか「もう、ずーっと寝てたの?」
杏子「まぁね……んで、なんか用かい?」
まどか「うん、あのね。これから家で、みんなを呼んでたこ焼きパーティするの! よかったら杏子ちゃんも……」
杏子「たこ焼き!? 食うぞ! いくらでも食うぞ!」グゥ-
杏子「あ……」
まどか「……うぇひひひ、杏子ちゃんいっつもおなかペコペコなんだね。それじゃいこ?」
50:
?鹿目家?
知久「それじゃ、たこ焼き屋さん営業開始しまーす」
タツヤ「いえあー!」
さやか「きゃー楽しみー♪」
マミ「なんだかすみません、突然御呼ばれしてしまって」
詢子「いーのいーの。みんなまどかの大切な友達だって聞いてるからね」
ほむら「(ま、まどかの実家……)」ドキドキ
杏子「たこ焼きにはマヨネーズが不可欠だよな!」
まどか「えー私はあんまり好きじゃないかなぁ」
杏子「わかってねぇなぁまどかは……ソースの辛さとマヨネーズの甘さが絡み合ったたこ焼きはもうとまらねぇぞ?」
51:
知久「はい、第一回目できたよー。最初は普通のたこ焼きだからみんな自由に食べてね」
さやか「へへへ、私は麺ツユに浸して食べる明石焼き風なのだー」
詢子「お、さやかちゃん通だねぇ」
マミ「私は鰹節をかけて、マヨネーズもたっぷり。これが合うのよねぇ」
ほむら「ここまで一味唐辛子の登場無し……みんな舌が子供ね」
タツヤ「こども??」
ほむら「たっくんはソースで食べようね」
杏子「ガツモグバク」
まどか「杏子ちゃん、たくさんあるから落ち着いて……」
杏子「ウマイッ!」テーレッテレー
55:
さやか「天かす! 天かす入れたら美味しいですよ」
マミ「美樹さん、ここはチーズでしょう?」
ほむら「愚かね二人とも……ここはキムチよ。キムチを入れるのよ」
杏子「こいつらなんでこう次から次へ美味いもんの発想が溢れてくるのかねえ」
まどか「みんななんだかんだで美味しいものが大好きだからね。私は小さく切ったお餅をたこ焼きに入れてもらうんだぁ」
杏子「餅か……いいな! 私はイカとか海老とか、海鮮入れるのも好きだぞ!」
詢子「みんなそれぞれこだわりがあるんだねぇ。面白いじゃん」
タツヤ「僕これ入れる?」
さやか「ほう、たっくんは刻み海苔か……」
ほむら「悪くない選択ね」
マミ「素質あるわよ、あなた」
ワイワイ キャッキャッ
57:
杏子「へへ……」
まどか「どうしたの杏子ちゃん?」
杏子「いやぁ。やぱり美味いもん食うと美味いのは当たり前だけどさ」
杏子「こうやってみんなで集まって食べるのが、なにより食事を幸せにする最高の調味料なんだよな」
まどか「……うぇひひ、そうだね。みんなで食べたら、どんなものでもとっても楽しいし、美味しいよね」
杏子「いやぁ、やっぱり思うよ私は。食事は人生最高の幸せなんだ」
杏子「よしまどか、今度私のいきつけのたい焼き屋に連れてってやるよ!」
まどか「ホント? 私たい焼きってあんまり食べてことないんだぁ」
杏子「そいつぁ人生の三割くらい損してるぜ……おっと、それより今はたこ焼きだ!」
杏子「お前ら! 腹減ったから私にも食わせろぉ!」
おわり
6

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