「事務員さん、これ出しといて」 きらり「にょわー☆」back

「事務員さん、これ出しといて」 きらり「にょわー☆」


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1:
モバマスSSです。
オリジナルのキャラ&設定が出てきますので読まれる方はご了承ください。
2:
――れっつごー はっぴー?
新人トレーナー(以下新人)「わわ!?」
きらり「あれー?どちらさまかなー?」
先輩トレーナー(以下先輩)「おいおい、今日から新人が入るって言ってたでしょ」
きらり「いっけなーい、うっかりさん☆」コツン
先輩「はいはい、そういうの良いからこれ、こいつの書類だからコピーよろしく」
きらり「はーい!」タタタッ
新人「あ、あの、今のは?」
先輩「ん?うちで事務のバイトしてる諸星って娘。デケーからびっくりしたろ?」
新人「え、事務なんですか?てっきりアイドル候補生かと・・」
先輩「はぁ?お前なぁ、アイドルできるわけねーだろあれじゃ」
新人「で、でもあんなに可愛いのに」
先輩「ばーか、自分よりデケーアイドルのファンになるやつ何かいねーっての」ケラケラ
?「うおっほん!」
3:
先輩「!!・・こ、これはチーフ!おはようございます!!」
新人「お、おはようございます!」オモワズ
先輩「ち、チーフ、こいつが今日からうち配属になった新人です!おっと、今日はこれから876プロとの打ち合わせがあったんだ、新人、後はがんばれよ!」
新人「へ?あ、ち、ちょっと先輩!?」
チーフ「やれやれ・・君が新人だね、話は聞いているよ。」ズゥゥーン
新人「は、はい!本日よりこちらでトレーナーを勤めさせていただく事になりました、新人です!よろしくお願いします!」オッキイ・・
チーフ「ハッハッハ、そう緊張しなくていいさ。私がこの“Music 78 アイドルスクール”、通称M78(ムナヤ)スクールのチーフトレーナーの諸星だ、よろしく頼むよ」
新人「はい!歴史あるM78スクールで教えることができ・・諸星・・?」
きらり「にょわー☆おっまたー!あれー、お兄ちゃん?」
チーフ「おいおい、ここではチーフと呼びなさいと言っただろう?」
きらり「あ、ごめんなさぁい」シュン
新人「お兄ちゃん、ということはやはり」
チーフ「フー、まぁ隠すことではないか。こいつは私の妹の」
きらり「むぇー!こいつじゃないにぃ!きらりはきらりだよー☆」
新人「きらりさん・・素敵な名前ですね。僕は新人と言います。よろしく!」
きらり「よろしくおにゃーしゃー!」
4:
チーフ「うむ、これからM78スクールの一員として・・
きらり「んふふ、新ちゃんってー」
新人「新ちゃん!?な、なんでしょう・・」
きらり「にゃはー!ちっちゃくてかーわいいにぃ!」カツギアゲ
新人「わわわ!?きらりさん!?」(152cm)
きらり「はっぴはっぴぃ☆」グルグル
新人「は、はぴはぴぃ!?」グルグル
チーフ「君たちね・・話聞いてる?」
5:
――あいどるますたー?
チーフ「さて、改めてM78スクールの紹介を・・
新人「はい!M78アイドルスクールは“夢見るシンデレラにガラスの靴を!“合言葉に掲げ、1978年創設以来、今まで何人ものアイドル達を誕生させてきた歴史あるアイドル養成学校です!最近では765プロアリーナライブのバックダンサーがこちらのスクール生から選ばれていたり、346プロで活躍中のブルーナポレオンもここの出身ですね!」
チーフ「お、おお・・」
きらり「ほぇー、新ちゃん物知りだにぃ」
新人「ハッ・・!し、しまったアイドルの事になるとすぐこう・・ごめんなさぁい!」
チーフ「い、いや。君のアイドルに対する情熱はとても伝わった」
きらり「えへへー、それだけアイドルの事が好きならぁ、すぐにデビューできると思うゆ?」
新人「は、はい?僕はアイドル志望じゃなくてトレーナーとしてここに来たんです!」
きらり「ほんとぉー?こーんな可愛いのに持ったいないにぃ」ハグハグ
新人「わぷ」
チーフ「うむ、確かにトレーナーにしておくには惜しいヴィジュアルだな。どうだい、今からでも」
6:
新人「ぷはぁ!ち、チーフまで何言ってるんですか!第一僕は男ですよ!」
きらり「え」
チーフ「え」
新人「え・・って、履歴書にも書いてありますから!」・・ソリャコンナシンチョウデスケド
チーフ「お、おお本当だ、顔写真だけ見てすっかり」
新人「もう!・・それよりきらりさん?そろそろ離してもらえると・・」イロイロアタッテルノデ
きらり「はー、新ちゃん男の子・・男・・やーんはずかすぃー!」ポーン
新人「わぁー!?」
きらり「はにゃ!?やっちゃったにぃ!新ちゃん!新ちゃーん!!」
7:
――私は事務員
スクール生達「たっだいまー!」
きらり「あ、みんな帰って来たにぃー。おかーしゃー!」パタパタ
スクール生A「きらりちゃんだー!」
スクール生B「きらり・・遊んで・・?」
キャッキャッ
新人「チーフ、先ほどきらりさんは事務員だとお聞きしたのですが」
チーフ「事務員・・まぁそんな所だろう。正確にはアルバイトだがね」
チーフ「きらりには簡単な事務仕事と・・後は」
きらり「みんなー、レッスン後にしっかりうがいはしたかにぃ?」
スクール生A「えー、めんどくさいからやってなーい」
きらり「あー!しっかりケアしないとだめだぁめ!ちゃんとやってきたらぁ、ハピハピキャンディあげゆよぉ?」
スクール生B「きらりの飴・・好き」
きらり「それならぁ、一緒にやりにいこーねー!きらりーんダーッシュ!」
8:
チーフ「・・あの様にうちのスクールにはローティーンの子達も多数在籍しており」
チーフ「我々男性トレーナーにはできないサポートを手伝ってもらっている」
新人「そうだったんですか、でも勿体無いな」
チーフ「・・勿体無いとは?」
新人「あ、いえ、こんな事を言うのは失礼かもしれませんが・・正直言ってきらりさんには才能があると思います」
新人「人を惹きつけるという、アイドルとして最も必要な才能が」
チーフ「・・・その話はまた今度にしよう。仕事をするにあたって覚えてもらうことはたくさんあるからね!ハッハッハ!」
きらり「・・・うにゅ」
スクール生「きらりちゃーん!うがい薬あったー?」
きらり「・・にょわー!今行っくにぃ!」
9:
――踊りのレッスン初級編
きらり「新ちゃんはどうしてトレーナーさんになったんだにぃ?」カワイイノニー
新人「・・僕も以前はアイドルを目指していました」カワイクナイ!
新人「小さいころにデパートの屋上で見たアイドルのライブを見て、憧れたのがきっかけだったなぁ」ワライボクロガキレイデシタ
新人「その後必至でレッスンをして、デビュー寸前まで行ったんですよ」
きらり「はやー、すごいすごーい!あれぇ、じゃあどうして?」
新人「いざデビューに辺り、事務所が出した方針は見た目と性別のギャップを狙った所謂男の娘系アイドルでした」トオイメ
きらり「・・・」アーワカルニョワ
新人「それを受け入れる道もありましたが、自分のやりたいアイドルとしての道を曲げることが、僕にはできませんでした」
新人「結果として、アイドルの夢を諦めることに」
きらり「新ちゃんも色々あったんだにぃ」
10:
新人「ですが、きらりさん」
きらり「にょわ?」
新人「僕の今の夢は、トレーナーとしてトップアイドルを育て上げる事!昨今の物珍しさやインパクトだけのアイドルだけではなく、Vo,Vi,Da 全てを兼ね備えたトップアイドルを!」
きらり「おおー!新ちゃんからものすっごいパッションを感じるぅー!?」
新人「さ、そういうわけで・・レッスンを再開しますよ!」パンパン
レッスン生1「えぇ、もう休憩終わりー!?」
レッスン生2「ハード過ぎだよぉー」
新人「何言ってるんですか!オーディションも近いし、ほら通しで1回行きますよー!」
レッスン生1「うう、トレちゃんもほぼ同じメニューやってるのに何でそんな元気なの・・」
レッスン生2「あんなちっちゃいのにどこにそんなパワーが・・」ボソッ
新人「・・・レッスン生2はトリのステップできるようになるまで居残り」キコエテルゾ
レッスン生2「ひょ、ひょんなー!?」
きらり「にょわー・・」アハー
きらり「・・・」ニコッ
11:
――super_size_love
レッスン生達「トレちゃんおっつおっつー!」
新人「気をつけて帰るようにー!」トレチャンユーナ
新人「さて、レッスン場の片付けを・・ん?」
キュッキュッ、キュッ!
新人「あれ、まだ誰か残ってるのか?」ヒョイ
きらり「フッ・・フッ・・!」ターン
新人「きらりさん・・?」
きらり「にょわ!・・ここっ!」キメッ
きらり「ハー、ハー・・できたー☆」
パチパチパチパチ
きらり「はう!?」
12:
新人「すごいすごい!きらりさんとっても上手じゃないですか!」
きらり「あ・・えへへー、恥ずかしい所見られちゃったにぃ」
新人「今の、オーディションの課題曲ですよね?いやー、あいつらにお手本として見せたいくらいだ!」
きらり「そ、そんなことないにぃ!きらりのはただの真似っ子!・・それに、きらりはお手々がなっがーいから、みんなと一緒だと邪魔になっちゃうゆ」
新人「何言ってるんですか!」テニギリ
きらり「ぴゃあ!?」
新人「ダンスというものは、歌の付属品ではなく、表現方法の1つなんです!それは完璧なステップや振り付けをできれば良いというもんじゃない」
新人「きらりさんの長い手足は、ダンスに乗せた想いを表現するのに大きな武器となるんですよ!!」ギュッ!
きらり「新ちゃん・・その、嬉しいんだけどもー・・手を離してもらえるとぉ・・」ニョワ
新人「わわわ!またつい熱くなって!」パッ
きらり「あっ・・。でもでも、新ちゃんにそう言ってもらえるてハピハピするにぃ!」
新人「ご、ゴホン。それよりも!」
きらり「?」
新人「最後1箇所、ごまかした所がありましたね!忘れないうちに復習しましょう!」パンパン
きらり「ほ、ほええ!?きらりは生徒さんじゃないってばー!」
13:
――いっしょ
新人「あれ、おかしいな?」
チーフ「おや、どうかしたかね」
新人「いえ、今日は午後から合同レッスンなのですが1名まだ来てないようでして」
チーフ「何?どれどれ・・ああ、双葉君か」ヤレヤレ
新人「双葉杏・・サボりの常習犯なんですか?」
チーフ「そうか、双葉君とは初めてか。サボりの常習犯・・そんな可愛い物ならいいのだが」
新人「はぁ、そんな酷いので」
チーフ「酷いと言うかあれは・・、しかし対処はせねばならんな。おーいきらり」
きらり「はいはーい!呼ばれて飛び出てにょにょにょわーん!」
チーフ「あー、例によって双葉君がまだ来て無いようで、すまんが・・」
きらり「杏ちゃんがどうかしたかにぃ?」
杏「」ダラーン
チーフ「」
新人「あれ、きらりさんそんな大きなぬいぐるみ持ってましたっけ?」
タ、タスケテ・・
ワー!?ニンゲンダー!?
ウキャー☆
14:
――あんずのだんす
新人「はい、ステップステップ、遅れないでー!」パンパン
杏「んー、飴おいし」ゴロゴロ
新人「あの・・双葉さん?」
杏「なーにー?杏はだらけるので忙しいのー」
新人「いや、貴方レッスンをしに来たんじゃ・・」
杏「えー、家から出た(出された)だけでも凄いと思ってよ?」
新人「あのねぇ」
きらり「はーい!みんなぁ、ドリンクの差し入れだよーん☆」ガチャ
杏「ゲッ」
15:
きらり「あれぇ、杏ちゃんまだだらだらモードォ?」
新人「きらりさん・・よしみんな!一度休憩にしよう」
レッスン生1「はひー、つらたーん」
レッスン生2「まー、来週オーディションだもんねぇ、もうひと頑張りっしょ!」
新人「・・彼女たちが言うように、もうオーディションは近いんです」
新人「正直今の貴方は邪魔でしかありません。出来ないのであれば他で自主トレでも・・」
杏「ムッ・・別に杏は出来ないわけじゃないよ?それぐらいのダンスならさ」
新人「なっ!双葉さん、今の発言は許せません。彼女たちは必死で努力してるんです、それを」
杏「ふーん、杏には関係ないもんねー」
ナニオー!アイドルニナリタクナインデスカアナタハ!
フーンダ、チッコイクセニー
フ、フタバサンヨリハオオキイデス!
きらり「あわわ・・何だか険悪ムードだにぃ。喧嘩は駄目だよぉふたりともぉ!」
きらり「・・ねぇねぇ杏ちゃん、新ちゃんはとってもゆーしゅーなトレーナーさんだからぁ、一度見てもらってもいいと思うにぃ」
杏「えぇ?、面倒くさいなぁ」
きらり「頑張ったらハピハピキャンディあげゆからー、ね?」
杏「んー、飴・・しょうがないな?」ヨット
16:
杏「一度しかやらないから良く見といて」キュッ
新人「何だと・・」
レッスン生1「おおー、あんずchangのダンスひっさびさに見る!」
レッスン生2「相変わらずキレッキレだのう・・」
キュキュッ キメッ
杏「どやぁ」ドヤァ
杏「は?、疲れた。どう?これで文句ないでしょ?きらりー、あめ?」
きらり「うっきゃー!杏ちゃんすっごーい!」ギュー
杏「ぐえぇ・・抱きつくなぁ?」
新人「ぐぬぬ、た、確かに凄い。と言うか、プロ顔負けだ・・」
レッスン生1「M78のだらけ姫こと双葉杏ちゃん。実力だけならもうデビューしてもおかしくないんだけど」
レッスン生2「あの性格のお陰で今だにレッスン生止まり」
新人「なるほど」ナットク
レッスン生2「でも前オーディションで良いとこ行かなかったっけ?きらりちゃん達と組んで・・」
レッスン生1「ば、ばか!あれは!」
レッスン生2「あっ、ご、ごめん」
新人「・・?」
アンズチャーン、キョウモキラリンルームデハピハピスゥ
ウェッ!?ソ、ソレハカンベン

17:
――魔法をかけて
新人「ただいま戻りましたー」ガチャ
レッスン生A「あー!新ちゃんせんせぇ!」
新人「おー、みんな今日は早いな?」
レッスン生B「今日・・学校昼までで終わり・・」
きらり「新ちゃんおっかえりー!」
新人「ただいまですきらりさん。そっか、知ってればもう少し早く帰ってきたけど。ごめんなー」
レッスン生A「大丈夫だよー!みんなでこれ見てたから!」
新人「これは・・ああシンデレラか」
きらり「みんなでTV見てたんだけどぉ」ガナハヒビキノー、ハイサイオリョウリ!
きらり「丁度置いてあったから借りちゃったにぃ。これ、新ちゃんのだったぁ?」ハイサーイ、ジブンガナハヒビキダゾー
新人「ああ、良いんですよ、元々そういう目的で持ってきてたので」キョウハバストアップコウカガアルゴーヤノー
レッスン生A「えー!せんせぇもシンデレラ見るのー?かわいー!」
新人「か、可愛い言うな!好きなんだよシンデレラ」
レッスン生B「新・・私も、シンデレラ、好き」
きらり「あはー!きらりもだーい好きだよー!女の子はぁ、みーんなシンデレラに憧れちゃうにぃ」ジャーイッタンcmダゾー
18:
新人「僕は男ですってば!」コレハネ、ゴーヤノナエギ
新人「まぁその、何というか。アイドルってシンデレラみたいだなって」ツマリ、ベイビー
きらり「アイドルと同じ」コノオキナワノノウエンデ、スクスクト・・ツマリヘルシーニ
新人「アイドルとしての輝く舞台の為に、俺達トレーナーやプロデューサー達が魔法をかけて・・って」ナツニナルトネ、ビューティフルナ
新人「はは、いきなりクサイこといってるな僕、忘れてください」アハハーマッテー、オットトドンガラガッシャーン
新人「さ、そろそろレッスンの時間だ、行くぞー!」サーマズハゴーヤヲ・・アレモシカシテデバンオワリ?
プツッ
きらり「きらりも・・」
新人「え?何か言いました?」
きらり「ううん!なーんでもなーい☆みんないってらっしゃー!」
きらり「・・きらりも、魔法をかけてもらえれば、可愛くなれるのかな」
19:
――乙女よ大志を・・
先輩「うほーまじかよ!」
新人「どうかしたんですか?」
先輩「見ろよこれ!346から直々に書面で来たんだぜ!」
新人「えーと、何々・・シンデレラプロジェクト?」
チーフ「うむ、346プロが新規に始めるプロジェクトのようだ」
新人「ふむふむ、複数のアイドルユニットをデビューさせ、最終的にはシンデレラプロジェクトとして1つのチームとして活動する・・おお、これは面白いですね!」
先輩「そして今までの実績が認められ、M78にも声がかかったってわけだ!」
新人「す、すごい!彼女たちも喜びます!」
先輩「あぁん?何言ってんだ、俺の担当のやつらから出すに決まってんだろ」
新人「な、何で決めつけるんですか!うちに所属する子全員にチャンスはあるはずです!」
チーフ「まぁ待ちたまえ。先方はM78から2人候補を出して欲しいとのオファーだ」
チーフ「今回のプロジェクトは346としても非常に力を入れているのだろう。担当のプロデューサーとも話したが、非常に力強い目で頼まれたよ・・」アヤツナカナカデキルナ
先輩「なら尚の事俺の担当を!良いのがいるんすよ!」
新人「いいえ!僕の担当だって!」
チーフ「待ちたまえと言っただろう!」
20:
チーフ「・・M78には多数のレッスン生が所属している。そこで、だ。スクール内でユニットを選抜しオーディションを開きたいと思う」
新人「ユニット選抜オーディション!?」
先輩「ハッ、さすがチーフだ。結局は実力がある奴を選ぶ!いいねぇ」
チーフ「・・期限は2週間後!各人担当の子達へ伝え、コンビユニットを結成しオーディションに臨んでくれたまえ!」
先輩「こうしちゃいられねぇ!早あいつらに特訓つけてやらにゃ!」ダッ
新人「あ、ちょっと!・・よ、よーし僕も!」バタン
きらり「はー、何か凄いことになっちゃったにぃ・・」
チーフ「・・きらり、お前は・・どうする・・?」
きらり「にょわ!?や、やーだぁ!きらりは事務員さんだにぃ!みんな忙しくなるだろうから、きらりも頑張らないと☆」
チーフ「・・・ひとまず、これを。彼らにも後で渡して置いてくれ」
きらり「にょわ・・このCDは」
21:
――おねだりShall we?
新人「さて、息巻いて出てきたはいいけど・・」
新人「うーん、2週間後となると今週末オーディションのあいつらは無理だし、キッズコースの子達にも厳しいだろうな・・ん」
杏「フムフム」ペラッ
新人「ふ・・双葉さんがゲームでも漫画でもなく本を読んでる!?」
杏「お?新ちゃんおっすおっすー」ペラ
新人「お、おっすおっす。一体何を・・ん、猿でも分かるクイズ番組攻略?」
杏「いやー、TVのクイズ番組でさ、賞金いっぱいもらえるのあるじゃん?杏も不労所得の為には努力を惜しまないというかさー」
新人「その努力の方向性は絶対に間違ってると思うのですが・・と言うかまずアイドルですらないのに」
新人「・・」フム
杏「お?何やら嫌な予感がしますなぁ?身体を動かす努力はごめんだよ!」
新人「多分無駄でしょうが一応聞きます。杏さん、お願いシンデレラという曲は知ってますか?」
22:
杏「・・・あー、うん。346のアイドルが歌ってるやつでしょ。TVで見たことあるよ」
新人「(変な間があったな・・)ええ、それなら話は早いのですがかくかくしかじかで」
杏「ほー、選抜オーディションねー。それで?杏に話す意味あった?」
新人「まぁ・・予想はしてましたよ」ハァ
杏「杏、そういう競い事って苦手なんだよねー」ゴロゴロ
新人「つくづく何で貴方がアイドル目指してるかわかりませんよ・・そうだ」
新人「前に、きらりさんとコンビを組んでいたと聞いたのですが」
杏「・・・新ちゃんさぁ、それ誰から聞いた?」
新人「へ?いえ特に誰からという訳では」
杏「別に――隠し事してるわけじゃないけどねー」
杏「正確にはトリオ・・だったかな」
新人「トリオ、ですか。では他にもう一人」
杏「もういないけど、ね。まーこんなギョーカイだし?よくある話っしょー」
新人「何だか、随分含みますね」
杏「いや別にー?あー、話すの疲れちゃったよ。帰って休養しないと」
新人「ちょ、ちょっと!双葉さんはこれからレッスンでしょーが!」
ギャーギャー
23:
――おれんじさふぁいあ
新人「ふー、やれやれ。結局ユニットを決められないなぁ」
新人「まぁせっかくの休みだし、街に出て買い物でも・・ん、あれは」
きらり「おおー、新作が出てるー!うーん、こっちもハピハピすぅ☆」ニコニコ
新人「きらりさん、こんにちは」
きらり「あっ、新ちゃーん!おっすおっす!」
新人「おっすおっす、です。そのアクセサリー、可愛いですね」
きらり「にへへー、ここはきらりのおきにーのお店だよぉ」
新人「へぇ、確かに。内装もファンシーで・・僕みたいなのには無縁だなこれは」
きらり「きらりね、こーゆーアクセとかー、かーわゆいストラップとか集めるの好きなんだー」
新人「ほうほう・・そういえばいつもは事務員服でしたから気づきませんでしたが、今日はそんなフリフリのお洋服なんですね」ニコッ
きらり「あ・・そ、そうだゆー!いやーん、はずかすぃところ見られちゃったかもかも」
新人「恥ずかしい?あ、ここ服も売ってるんですね!ううむ、どれもフリッフリだけど・・きらりさんもここでよく買うんですか?」
24:
きらり「にゅう・・きらりは、きらり、おっきーから、その、サイズがないんだにぃ・・」
新人「えっ」
きらり「えへへ、新ちゃんもやっぱりぃ、もっと杏ちゃんみたいなぁ、ちーっちゃくて可愛い子が、着るべきだと思うよねぇ☆」
新人「・・いいえ!全然!」
きらり「にょわ!?」
新人「むしろ、今日の姿を見てもっと見たくなりましたよ。こういう衣裳を来たきらりさん」
きらり「も、もー!新ちゃんはお口がおじょーずさんなんだからぁ!」
新人「・・貴方自身は気づけないでしょうが」
きらり「?」
新人「先程アクセサリーを見つめていたきらりさん、とってもキラキラした眼をしていましたよ。ああ、この人はこれが本当に好きなんだなぁ、っていう眼を」
きらり「そ、そうかにぃ?照れゆー・・」
新人「それと同じ眼をしてる時、僕は知ってます。」
新人「レッスン生達を見てる時、アイドル番組を見てる時、そして」
新人「レッスン終了後、自主トレをしている時」
きらり「・・あの時以外も・・見られてたんだにぃ・・」
新人「ねぇ、きらりさん。もう一度・・アイドル、目指してみませんか?」
きらり「!!」
新人「僕は・・見たいです。お城の舞踏会で踊る、シンデレラ姿の貴方を」
きらり「・・っ!ごめんね、新ちゃん。きらりは・・きらりは!」ダッ
新人「きらりさん!?」
25:
――ジレるハートに火をつけて
杏「それでー?杏に話ってなに?」
新人「単刀直入に言います。今度のユニット選抜オーディション、私は貴方ときらりさんを推薦しようと思ってます」
杏「・・ふーん」
新人「あの後、少し調べさせてもらいました」
新人「今回の様にあるプロダクションからのオファーでトリオを組んだこと」
新人「しかし、実際に先方が望んだのは今売り出し中のあのアイドルのデビューだけだった」
新人「貴方ときらりさんを組ませたのは初見のインパクトを出すたm」
杏「杏はさ」
新人「・・・」
杏「杏、こんなんだしぶっちゃけ分かってたよ?客寄せパンダだってことくらい。まぁ、バーターとして呼んでもらえりゃいいやって」
杏「でも、きらりは違うよ?あの子は・・あの子は真剣だった!やっと・・やっと掴めたチャンスだったんだよ!?」
杏「それを・・それをあいつらは!もう杏はきらりのあんな顔見たくはないよ!」
新人「それも承知の上で・・お願いしています」
杏「っ!」
新人「それと・・もう入って来て構いませんよ、きらりさん」
26:
杏「きらり・・?」
きらり「き、きらりも新ちゃんに呼ばれて・・えへへ、お取り込み中だったみたいだからぁ・・」
新人「失礼ですが、お二人は今のままでよろしいですか?」
新人「灰かぶりのままで」
きらり「!!」
杏「・・言いたいこと言ってくれるね、新人トレーナーに何がわかるってのさ!」
きらり「杏ちゃん!」
杏「いくら頑張ったって、努力したって!結局は上っ面しか見られない!シンデレラだってそうだろ!たまたま魔法使いが現れて、たまたま王子様に見初められたから!」
杏「杏達には無理だよ・・シンデレラになんか・・シンデレラになんか!」
きらり「杏ちゃん!!」
杏「!」
きらり「・・杏ちゃんはやさすぃーね。だからきらり、甘えちゃうんだ・・ごめんにぃ」
杏「きらり・・」
きらり「ねぇ、新ちゃん。やっぱりきらり達のことは」
新人「・・僕は、さっきの双葉さん・・いや、杏の考えとは違うな」
きらり「えっ・・?」
27:
新人「本当にシンデレラは、綺麗だから、素敵なドレスを着ていたから、王子様に見つけてもらえたでしょうか」
新人「もしシンデレラが、ある貴族の娘として舞踏会に参加していたら、他の娘達と同じようにたまたま気に入ってくれるのを、待つしかなかったでしょう」
新人「きらりさん・・いや、きらり。シンデレラってさ。継母達にいじめられてた時、そこから逃げ出した?」
きらり「・・」フルフル
新人「・・シンデレラはどんな時だって、鳥達と共に歌い、ネズミと一緒に踊った」
新人「諦めなかった・・そして望み続けた!輝ける舞台に立つ事を!」
新人「二人は、二人は違いますか・・?一度夢破れて尚、M78から離れなかったのは」
――シンデレラになりたいからじゃありませんか?

28:
きらり「・・あのね、杏ちゃん、新ちゃん」
きらり「きらりはね、あの時ね、しょーじきホッとしちゃってたの」
きらり「きらりみたいなー、みーんなよりこーんなにおっきい子が出てきたら、びっくりしちゃうもんにぃ」
きらり「だからしょーがないんだー!って、思ってたの」ポロ
きらり「思ってたのに」ポロポロ
杏「きらり・・」
きらり「アイドルのみーんなを見てて、心がハピハピしてたのに・・今はズキズキって痛いの」
きらり「何であそこにきらりがいないんだろう?って。何できらりもキラキラできないの?って」
29:
新人「・・僕もかつて、アイドルの夢を諦めてしまった男です」
新人「ですが、前に話しましたよね、僕の今の夢を」
きらり「トップアイドルを・・育てること・・」
新人「はい。それだけは・・この夢だけは絶対に諦めません!」
新人「だから・・貴方達に魔法をかけさせてはもらえませんか?シンデレラを幸せにした・・あの魔法使いのように!」
杏「プッ・・アハハハハハ!」
杏「新ちゃんさぁ・・ちょっとクサすぎだよねー」
きらり「・・・」
杏「ねぇ、きらり。杏さぁ、正直こういう暑っ苦しいの好きじゃないけど」
杏「きらりと一緒だったら、良いよ。もう一回だけ・・頑張ってみるよ」
きらり「・・・」
杏「きらりは、どうする?どうしたい?」
きらり「きらり、なれるかな・・みんながハピハピできるシンデレラに、なれるかな?」
杏「なれるよ、絶対に。そのために、魔法使いがいるんでしょ?」
新人「ええ、必ず!」
30:
杏「まー正直頼りないけどー?」チッチャイシ
ナ、ナニオ!シンチョウハイマカンケイナイデショ!
エー、マホーツカイッテユーカホビットジャン
ソコマデチイサクナイヤイ!
きらり「えへへ・・二人ともぉ、はぐはぐぅ!」
新人「わわ!」
杏「ぐぇっ」
きらり「きらり、今度は諦めない!きらりんパワーマックスでぇ・・みんなをキュンキュンさせちゃうにぃ!」ニコッ
杏「あー、やっぱりきらりは。泣いてるよりも笑ってるほうが、似合うと思うよー」
杏「・・やれやれぇ、何だか大変な事になってきたなぁ・・ああ憂鬱だー!」
新人「二人とも・・ありがとうございます!」
新人「・・ですが、選抜オーディションまで後一週間です!それまでに課題曲を!」
杏「新ちゃんさぁ・・私達のこと調べたって言うんなら、あのビデオも見たんでしょ?」
きらり「にょわ!?あのビデオって、杏ちゃんのお部屋で撮った、あれぇ!?」
杏「そ。課題曲もちょーどそれなんでしょ?どこの誰が決めたか知らないけどさー?」
チーフ「へっくしょん!・・む、誰か噂しているようだ・・」
31:
――お願い!シンデレラ
チーフ「では、満場一致でこの二人をシンデレラプロジェクトに推薦ということで良いね」
先輩「チッ。たく、ずりーよな!あいつらを引っ張りだして来るなんてよ」
新人「先輩・・」
先輩「・・俺もM78に席を置くトレーナーの端くれだ。今回に相応しいユニットはどれか、くらいは分かる」
先輩「その代わりに、だ。推薦したんだ、失敗したらどうなるかわかるよな?」
新人「何だ、そんなことですか。それなら大丈夫です。彼女達は絶対にシンデレラになってくれますよ」ニッ
先輩「おーおー・・そいつは大したもんだ。どれ、あいつらあんな情けねぇダンスしやがって、また稽古つけて来るわ」ガチャ
ガチャ
きらり「にょわ・・何かすっごいくやしそーな顔して出て行ったにぃ」
杏「杏あいつきらーい」
3

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