春香「千早ちゃん、みかんー」 千早「もうないわよ」back

春香「千早ちゃん、みかんー」 千早「もうないわよ」


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春香「ふぇ?」
千早「これが最後の一個だもの」モグモグ
春香「えー! じゃあ半分ちょうだい!」
千早「もう食べてしまったわ」
春香「うあー千早ちゃんの鬼?。みかん?」グデ?
千早「(……今、私は春香の家に遊びに来ている。それというのも発端は昨日の話……)」
4: 以下、
?回想?
――昨日、事務所にて
春香「千早ちゃん千早ちゃん! コタツ出したから明日おいでよ!」
千早「はい?」
?回想終わり?
千早「ねぇ春香、本当にコタツを自慢したくて呼んだの?」
春香「へ?」
千早「そもそも時期が遅いわよ。あと一か月くらいで春になるし」
春香「春かぁ……あ、春香! 私の季節ですよ!」
千早「今日は一段とぐだぐだね……」
春香「いいのー、今日は千早ちゃんとぐだぐだするために呼んだのー」
千早「まぁ、別にかまわないけれど」
春香「あーみかんー。コタツといえばみかんですよ、みかん」
6: 以下、
春香「どうして千早ちゃんがみかんを食べてしまったのだろう」
千早「コタツの上にみかんが置いてあったからよ」
春香「そりゃそうだよね」
千早「皮ならあげるわよ」
春香「いらなーい。美味しくなかった」
千早「食べたの?」
春香「この前間違えて食べちゃったんだよ。そしたらねえ」
千早「ええ」
春香「苦かった」
千早「でしょうね」
春香「というわけで千早ちゃん、みかん持ってきて?」
千早「いやよ。コタツから出たくないわ」
春香「そりゃそうだよね」
7: 以下、
春香「あー! みかんがないと春香死んじゃうー!」
千早「死なないわよ」
春香「春閣下はみかんをご所望である! 千早ちゃんは今すぐ取りに行きなさい!」
千早「もう、仕方ないわね……じゃあ、こうしましょう」
春香「?」
千早「しりとりで負けた方がみかんを取りに行くの」
春香「いいよ。私、しりとりは結構得意だからね! 何から始める?」
千早「そうね、じゃあ春香が今食べたいものから始めましょう」
春香「よし、じゃあ『みかん』!」
千早「春香の負けね。いってらっしゃい」
春香「うわあああん千早ちゃんの策士いいいい謀ったなぁああああ」ジタバタ
千早「まさか本当に引っかかるとは思わなかったけれど」
春香「はいはい行きますよードジで間抜けで天然リボンの春香さんが出撃しますよー」モゾモゾ
千早「春香、せめて立って取りに行きなさい」
9: 以下、
春香「――ほおおおおおお!」ダダダダ
千早「!?」
春香「はぁあああ!!」サッ ボフッ
春香「おお……ぬくい……」ブルブル
千早「アイドルとは思えない動きね」
春香「アイドルだって人間なんですー」ガサガサ
千早「? みかんと一緒に何を持ってきたの?」
春香「んー、カラムーチョ」
千早「太るわよ」
春香「いいもん、千早ちゃんにみかんとられたからプラマイゼロだもん」
千早「そのみかん食べたら一緒じゃないの……」
春香「テレビなんかやってるかなぁ……」ピッ ピッ ボリボリ
11: 以下、
千早「春香、ポテチ食べてる手でリモコン触ったら汚れるわよ」
春香「もう、ちょっとくらいいいでしょー! 千早ちゃんはお母さんですか!」バンバン!
千早「ちょっと、リモコンの電池外れたわよ」
春香「ぶー。千早ちゃんのせいだもん」
千早「バカ言わないで。ちゃんとティッシュで拭いてからにしなさい」
春香「もう! 春香さんは怒りましたよ! 千早ちゃんの横に行っちゃうもんね!」ゴソゴソ
千早「何がしたいの……」
春香「今日は千早ちゃんとのんびりするんですー。あっ、貴音さんのCMだ」
千早「あいかわらず食べ物のCMばかりね」
春香「ねー。本当においしそうに食べるもんね貴音さん」
15: 以下、
春香「でもさ、こういうCMってずるいよね」
千早「?」
春香「ラーメンとか特にそうだけどさ、お腹すいてないのにCM見たら食べたくなっちゃうでしょ?」
千早「そのためにCMを流してるのだから当たり前じゃない」
春香「やだよー! 余計太っちゃうー!」
千早「カラムーチョを食べながら言うセリフではないと思うけれど」
春香「てへへ」のヮの
千早「そういえば、私も四条さんと一緒に一度だけラーメンを食べたことがあったわ」
春香「へぇ、珍しいね。千早ちゃんてあんまりこってりした料理好きじゃないよね?」
千早「ええ、でも四条さんが言うにはラーメンもいろいろあるらしくてね? 連れて行ってくれたお店のは、あっさりしてるけどすごくおいしかったわ」
春香「ふむ、魚介の塩ラーメン系かな?」
千早「確か、あさりで出汁を作ってたわね。ラーメンに対する認識を改めたわ」
春香「ちなみに貴音さんは何を食べてたの?」
千早「……油そば」
春香「やっぱり」
16: 以下、
春香「ラーメンかぁ。最近食べてないし、あっさりしたあさりのスープとかなら太らないかなぁ」
千早「!!」
春香「ていうか貴音さんがおかしいんだよね。あんなに食べても脂肪が全部お尻と胸にいっちゃってるのはどう考えてもおかし……千早ちゃん?」
千早「くくっ……あっさりした、あさり……ふふふふっ、うううっふふふ……!!」ダンダン
春香「まぁた千早ちゃんが壊れた」
千早「ふーっ、ふーっ、うふひひひ……! だ、ダメだわ、うへへへへ」
春香「視聴者のみなさん、こんな時どうすれば千早ちゃんは元に戻るのでしょうか」
春香「――うんうん、ティンときましたよ!」
春香「ねー千早ちゃん」
千早「な、なにはるか、ふひひひひっ……!」
ムチュー
千早「!!? え、なに!」
春香「うへへ、千早ちゃんのほっぺ……ちょっと硬いかな」
17: 以下、
千早「いきなりなにするのよもう!」
春香「この際私も壊れたら千早ちゃんも正気に戻るかと」
千早「び、びっくりさせないでよ! ふぅ……」
春香「ぐへへ、千早ちゃぁん」
千早「や、やめてったら」グイー
春香「いやね、ぶっちゃけた話さ?」
千早「な、なに?」
春香「千早ちゃん可愛い。ほおずりしたい」
千早「わ、わけのわからないこと言わないでちょうだい!」
春香「ホントだもん! 千早ちゃんのおっぱいに顔こすりつけたいもん!」
19: 以下、
千早「……は、春香あなたまさかそのために今日私を……」
春香「いや、そういう目的ではないけどね? こう、密着してるとつい触りたくなるといいますか」
千早「リボンむしりとるわよ」
春香「あぁん、なんか今日の千早ちゃん伊織みたいだよぉ」
千早「春香が変なことするからでしょ!」
春香「ヴぁい……」
千早「……大体、ない胸に顔をこすりつけてどうするの」
春香「どうって……」
千早「あずささんや四条さんならともかく、私の胸なんか触っても意味ないでしょう」
春香「そんなことないよー。千早ちゃんの胸だからギュウってしたくなるんだよ?」
千早「ぅ……も、もう、この話はおわり! やめやめ」
春香「はいさい!」
千早「なんで我那覇さんが出てくるの」
春香「ノリで」
22: 以下、
TV『いおりんプロデュースの100%オレンジジュース! 飲まないヤツはおしおきよ♪ にひひっ』
春香「伊織は高飛車かわいいね?」
千早「水瀬さんは地がああいう性格の子だもの。天性の才だと思うわ」
春香「……うーん」
千早「?」
春香「ねぇねぇ如月さん」
千早「な……え?」
春香「うわ、やっぱり自分で言ってて違和感すごいや」
千早「どうしたのよいきなり」
春香「千早ちゃんってみんなをよく苗字で呼ぶじゃない? 違和感ないのかなーって」
千早「まぁ、みんなと少し距離感が違うというのは自覚しているけど……」
春香「そうなの? なんで名前で呼ばないの?」
26: 以下、
千早「特に理由はないけれど……そういう習慣がないものだから」
春香「名前を呼ぶ習慣?」
千早「小学校の頃からそんなに親しい人もいなかったし、お互いに他人行儀な関係ばかりだったから。仲が良くても年上の人には苗字で呼ばないと失礼な気がするし……」
春香「へー。ん、でも律子さんは呼び捨てだよね?」
千早「……なんでかしらね。律子とは、なんというか価値観が似通ってるからかしら。あまり遠慮せずに話せるのよ」
春香「あー、二人とも真面目だもんね」
千早「真や美希もそうなんだけれど、基本的に誰とでも気兼ねなく話せるような人は名前で呼んでも違和感がないの。もちろん春香もね」
春香「なんとなくわかるかも。雪歩とか響ちゃんって、けっこう繊細だもんね」
千早「本当は大したことではないんだけど。四条さんもそうだけど、あまり踏み込んじゃいけない自分の領域を持ってる人っているじゃない? そういう人には無意識に距離を置いてるのかもしれないわ。自分がそうだから」
春香「そっかぁ……」
27: 以下、
千早「……」
春香「……」
TV『パパパッパッパッパパウァ! ドカーン』
春香「ぶっ! あははは、なにこのCM!」
千早「っくふふふ……!」
春香「あははははは! はぁ?……」
春香「千早ちゃんゲームしよー」
千早「私あまり得意じゃないわよ」
春香「私もあんまりやらないからだいじょーぶ。ていうか、たまにはやらないとWiiもかわいそうだよ」
千早「する暇がないものね」
春香「こういう時に遊ばないとねー」ガチャガチャ
30: 以下、
春香「げ、電池切れてる」
千早「? それリモコンじゃないの?」
春香「そうなんだけど、Wiiはリモコンにも電池がいるんだよ。これ使わないとゲーム起動できないんだよね?……ダメだ、入れ替えてもつかない」カチャカチャ
千早「ゲームボーイみたいなものなのね」
春香「結構不便なんだよねこれ……あー電池探さないと。あぁんもうコタツ出たくない?」
千早「しょうがないわね、とってくるから。どこにあるの?」
春香「えーと確か……廊下の棚の三番目か四番目のの引き出しのどっかに入ってると思う」
千早「勝手に開けてしまっていいの?」
春香「ちょっとくらいいいよ」
千早「電池の形は?」
春香「単三」
千早「わかったわ……う、寒い」
32: 以下、
春香「あーカラムーチョ辛い。コーラ飲みたいなぁ」
千早「はい、電池あったわよ」
春香「わーい!」
千早「先に手を拭きなさい」
春香「ヴぁい」フキフキ
春香「あ、ついでにもう一個お願いしたいんだけど」
千早「なに?」
春香「冷蔵庫からコーラとってきて?」
千早「はぁ……自分でもってきなさいよもう。勝手に冷蔵庫開けるわよ?」トコトコ
ガコッ
千早「(……やっぱりいろいろ食材やら調味料が入ってるわね。うちの冷蔵庫なんか牛乳と卵くらいしかないのに)」
\チハヤチャーン コップモオネガーイ/
千早「わかってるわよー」バタン
35: 以下、
千早「はい。ついでに野菜ジュースもらったわよ」
春香「いいよー。千早ちゃん大好き」
千早「な……」
春香「スマブラにする? マリオパーティーにする?」
千早「……。違いがよくわからないけど」
春香「どっちもアクションだからね……んじゃ、あんまりやってないスマブラにしよう。電池も使わないし」ジー
春香「はいコントローラ」
千早「え? そのリモコンじゃないの?」
春香「スマブラはこっちのやつでできるんだよ。持ちやすいでしょ?」
千早「ええ」
春香「んー、とりあえず操作方法教えないとね」テーテテテー
千早「これ、事務所で亜美と真美がやってたのと同じね。一応やり方はわかるわよ」
春香「あ、そういえば千早ちゃんも一緒にやってたんだっけ?」
千早「無理やり誘われて一回だけね」
37: 以下、
春香「あの二人は初代からやりこんでるからめちゃくちゃ強いよ」
千早「ええ、だからハンデをつけてやってたわ。それでもあっというまにやられたけど」
春香「いきなり経験者にボコボコにされたらつまんないよね。じゃあこのストーリーモードやろっか」
千早「まかせるわ」
――三十分後
春香「うう、やっぱり久しぶりだからなかなか進めない」
千早「スマッシュ? が打ちにくいのよね……スティックをはじくって教わったけれど」
春香「ああ、それならここの黄色のスティックを使えばスマッシュにできるよ」
千早「そうなの?」
春香「うん、64の時はコントローラが違ったからはじくしかなかったんだけどね」
ブーッ ブーッ
千早「春香、携帯」
春香「あ、うん。ちょっとポーズするね……あれ、響ちゃん?」
春香「――もしもし? うん、今家だよ。うん……え? ああうん、いいよいいよ! 今日千早ちゃんもきてるから! 一緒にご飯作ろうよ! うん、待ってるからねー!」
38: 以下、
春香「……というわけで」
千早「ご飯作るって、今日はご両親は?」
春香「えへへ、実は今日は二人とも外泊なんだ」
千早「そうなの……我那覇さんも今日はオフだったの?」
春香「ううん、午後の収録が先のばしになったんだって」
千早「そう」
春香「んじゃ響ちゃん来るまで再開しよ?」
――さらに一時間後
春香「ヴぁ?い! なんでこのボスこんなに強いの?!」バリボリ
千早「……春香、ポテチを食べたら手を拭きなさい」
春香「わかってるもん! くっそー、ここから進めないよ?……」
ピンポーン
春香「はっ! 救世主きたり!」バッ
春香「うおおおおさぶいいいいいい!」ドタドタ
42: 以下、
春香「響ちゃんはいさい!」
響「え、お、おう! はいさい春香!」
春香「さぶい! 早くコタツきて!」
響「え? あ、お、おじゃましまーす!」
千早「こんにちは我那覇さん」
響「あ、千早だー! なんか久しぶりだぞ!」
千早「三日ほど会わなかっただけじゃないの」クス
響「自分にとっては三日でも久しぶりさー!」ガバッ
千早「ひっ! 我那覇さん冷たい冷たい!」
響「あ、ごめんごめん。自分もコタツ入れて?」
春香「ふおおおおおお。コタツがないと春香さん死んじゃいますよ」
響「おおう……うちなーはあんまりコタツなんて出さないから、これは格別だぞ」
44: 以下、
響「あ、スマブラやってるんだ?」
春香「ボスが強くて進めないんだよ?」
響「レックウザはまだ序盤だと思うけどなぁ……もしかしてゲキむずでやってない?」
春香「あ……」
千早「……」
――小一時間ほどして
千早「ちょっと目が疲れてきたわね……」
春香「そうだね……」ゴシゴシ
響「二人ともそんなに長いことやってたの?」
千早「ゲームってものすごく集中してしまうから、短時間でも疲れるのよ」
春香「そろそろ夕方だし、晩御飯の用意はじめよっか?」
響「わーい。何作るんだ?」
45: 以下、
春香「えーと、冷蔵庫なにがあったかな……千早ちゃん覚えてる?」
千早「流石に野菜とか肉まで物色してないわよ」
春香「ですよねー。響ちゃん見てきて?」
響「やだぞ。寒いし」
「「「………………」」」
千早「しりとりd」
春香「じゃんけんしよう! じゃんけん!」
響「ようし。自分じゃんけんには自信あるんだ」
千早「それじゃ、じゃーんけーん」
「「「ポイ」」」
響「――ううう、なんでこっちの家は床がこんなに冷えるのかなぁ」ブルブル
響「ええと、野菜は白菜、ネギ、大根……これはなんの肉かな? 春香ー。冷凍してある肉って豚肉かー?」
\タブンソウー/
響「ふむ、これと卵であれもできそうだけど……うーん、せっかく三人いるんだし……あ」
46: 以下、
春香「まぁ、なんとなくそうなる気はしてたんだけどね」
響「いいじゃん。お鍋って一人暮らしじゃやらないし」
千早「そうね、私も久しく食べてないわ」
春香「よし、何鍋にする? 豆乳、キムチ、カレー、ちゃんこ……かな、鍋のもとは」
千早「辛いのは苦手だわ」
響「んじゃ豆乳にするか? まろやかな味になるぞ」
春香「んじゃそうしよっか。それじゃ、ゲロゲロキッチンスタート!」
千早「……」ムキムキ
春香「千早ちゃん、そんなに皮むいたら中身なくなっちゃう」
千早「あ、ごめんなさい」
響「春香ぁ。白菜は全部切っちゃっていいの?」
春香「いいよー」
千早「……」ムキムキ
春香「千早ちゃん、ネギは皮をむかなくていいんだよ」
48: 以下、
――しばらくして
春香「ふう、それじゃコンロも置いてあるからお鍋コタツに持っていこうか」
響「それは自分がやるぞ」
春香「え? 大丈夫だよ?」
千早「鍋を持ったままこけたら洒落にならないわ」
春香「のヮの;」
響「よい……しょと。準備できたぞ!」
千早「まだ六時くらいね」
春香「でもお腹すいたよ―」
千早「さっきカラムーチョ食べたのにね」
春香「……。それではみなさん、そこにひざまづいて!」
響「え?」
春香「いいから! いただきますっ!」ガパッ
49: 以下、
モワァァァ……
春香「う?わっほい! おいしそう!」
千早「春香、よだれ」
春香「あ、ごめんなちゃい」
響「豚肉ももう食べられそうだな。いただきー」
春香「そういえば響ちゃんてブタt」
千早「春香」
春香「ヴぁ、ヴぁい……」
響「へ、なに?」
千早「なんでもないのよ。せっかくだから近くで食べましょう我那覇さん」
響「え、う、うん!」
春香「ふおおお……千早ちゃんが遠のいていくお(´;ω;`)」
響「な、なんか今日の春香すこし変だぞ」
千早「すぐ戻るわよ」
50: 以下、
春香「モグモグ……ウーマイ!」
千早「豆乳っておいしいのね。牛乳みたいな味かと思ったけれど、ちゃんと豆の味がするわ」
響「豆乳は植物性だからね。牛乳よりあっさりしてるから、豆乳のクリームなんかもヘルシーだぞ」
春香「響ちゃんって結構そういうの詳しいよね?」
響「そりゃ自分完璧だからな?」エヘンプイ
春香「んじゃお肉もらうね」ヒョイヒョイ
響「あ、それ自分が狙ってたの!」
春香「はい、あーん」
響「え、あ、あ?ん」
春香「美味しいねぇ」
響「う、うん」モグモグ
千早「今日は七時から我那覇さんの番組じゃなかったかしら?」
春香「おっと、そういえばそうだったね」ピッ
51: 以下、
響「自分のコーナーがあるだけだよ?」
春香「でも『イッテQ』でしょ? あれ私好きなんだ?」
千早「今週のチャレンジは何かしらね」
響「まぁ……あんまりアイドルのやることじゃなかった気はするぞ」
春香「それお笑い番組引っ張りだこの私の前で言っちゃうの?」
響「自分の場合は文字通り命がけのチャレンジが多すぎるの!」
TV『今回は響さんに、北極に行ってもらいます』
TV『へ? 北極?』
TV『北極です。北極グマと一緒に生活してもらいます』
春香「うわぁ……」
千早「ある意味いいタイミングの番組ね」
響「これホントに死にかけたんだからな自分……」
52: 以下、
春香「ふー、そろそろ締めにする?」
千早「確か冷凍うどんがあったわよね」
春香「んじゃチーンしてくるね」
TV『果たして、北極グマと共に水中に落ちた響は無事なのか!?』
響「ああ……思い出しただけで寒気が」ガタガタ
千早「……我那覇さん、こっちへいらっしゃい?」
響「ふぇ?」
千早「ひと肌があればあったかくなるでしょう?」
響「う、うんまぁ……」ゴソゴソ
千早「あら、我那覇さんて体温高いのね」ギュウ
響「昔っからにぃにとかに湯たんぽ代わりにされてたからなぁ」
千早「ふぅ、こうしてると落ち着くわ……」
響「な、なんか今日は千早も変だな? どうかしたの?」
53: 以下、
千早「さぁ……春香のあどけなさにあてられて、毒が抜けたのかしらね」
響「ぐでぐでだったもんね、今日の二人」
千早「たまにはこういうのも悪くないかもしれないわ……我那覇さんを抱いてるとなんだか懐かしいし」
響「……あ、あのさ。響って呼んでもいいんだよ?」
千早「そ、そう? じゃあ……響?」
響「なぁに千早?」クルッ
千早「(ぐはっ、かわいいじゃないのよなによこれ!)」
千早「響……」ギュウ
響「ぁ……」
春香「ヴぁいヴぁいヴぁーーーーい!!! ストップストップ!!!」
千早「あら春香」
春香「ここ私んち! 二人だけいい雰囲気! 許さない!」ダムダム
響「べ、別に変なことしてないぞ!」
春香「うどん! 食べる! 二人離れる!」
千早「どうして片言なのよ……」
56: 以下、
――しばらくして
響「春香ぁ、そんなにすねなくてもいいだろー」
春香「私だけ置いてけぼりだったんだもーん。閣下は傷心したんですぅ」
千早「あまり気にしなくていいわよ、我那覇さん」
響「う、うん……」
千早「……それじゃ、またね明日ね。響」
響「! う、うん! じゃあ春香ごちそうさま! ちゃんと機嫌治しといてよ!」
春香「ぷーだ。また来てねなんて言わないんだからね」
響「えへへ、また来るぞ! じゃーね!」バタン……
春香「千早ちゃんは帰らないんですかー」ツーン
千早「はぁ、いつまでやってるのよ。今日は泊まらせてもらうわ」
春香「ホント!?」
千早「ここで帰って春香に拗ねられても嫌ですしね」
58: 以下、
春香「べ、べつに拗ねませんもん。とりあえずお風呂沸かしてくるね!」
千早「もう……」クス
――風呂場
千早「……お風呂まで春香と一緒に入るなんて言ってないのだけれど」
春香「えへへ、いいじゃんいいじゃん。せっかくお泊りなんだしさ」
千早「……」カポーン
春香「わったっしマーメイッ!」ザバァ
千早「響の胸は春香より大きいのよね……」
春香「ぶほっ!? ち、千早ちゃん?」
千早「まぁ、私なんてそこに入る余地すらないのだけれど」
春香「いいじゃなーい。スレンダーボディも一種の魅力なんだよ?」
千早「持たざる者の気持ちは貴女にはわからないでしょうね春香……ブクブク」
春香「もーしょうがないなぁ……」
61: 以下、
春香「ちょっと失礼」ムニュ
千早「やっ!? は、春香ちょっと!」
春香「私は千早ちゃんのこの胸が好きなんだけどなぁ」スリスリ
千早「わ、わかったから、っそんなとこさわぁっ!!」
春香「あ、ここ気持ちいい?」
千早「春香! 怒るわよ!」
春香「だって千早ちゃんがすぐ拗ねるんだもーん」ツンツン
千早「もうすねないからっ、ん、やめって……んぃ!」
春香「(うわ、すごい)」
ザバァ!
千早「……」
春香「あ、あら? 千早ちゃーん?」
千早「……」ガラッ ピシャ!
春香「(……お、怒らせてしまった)」
64: 以下、
――春香の部屋
春香「千早ちゃーん……」
千早「……」
春香「ごめんね? あんまり千早ちゃんがかわいいからつい……」
千早「……」
春香「あの……千早さん」
千早「……」
春香「……うぅ、ごめんなさい。もうしないから返事してください」
千早「……ホントにもうしない?」
春香「しません! ……たぶん」
千早「許しません」
春香「うううそうそ! ホントにもうしないから! 千早ちゃんお願いこっち向いてよお!」
65: 頻尿なう 投稿日:2013/01/23(水) 13:45:22.52 ID:QM96/roy0
春香「(結局、『春香さん一日使い放題券』を渡してようやく許してもらえました)」
千早「冗談はほどほどにして頂戴。まったく……」
春香「えへへ……じゃあ千早ちゃんの機嫌も直ったところで早」
千早「今度は何? 明日早いんだからもう寝るわよ」
春香「あぁん待ってよう! 電気消してからでいいからガールズトークくらいしようよ!」
千早「仕方ないわね……消すわよ?」パチッ
春香「でへへ、これぞお泊りの醍醐味ですよ、醍醐味」
千早「で、何を話したいの?」
春香「そりゃあこういう時には恋バナっしょー!」
千早「亜美たちのマネ? 似てないわよ」
春香「知ってるよ……ねぇねぇ、千早ちゃんはいままで誰かと付き合ったことはないんだよね?」
千早「そうね。これからもそういうつもりはないわ」
68: 以下、
春香「えー。誰か好きな人もいないの?」
千早「……恋愛感情みたいなものを抱く人はいないわね」
春香「プロデューサーさんも?」
千早「それは、確かにあの人は頼りになるし、人として尊敬してるわ。でも恋愛感情かといわれても……」
春香「ティンとこない感じなんだね」
千早「春香はどうなの? あなたもいままで誰かと付き合った経験はないのでしょう?」
春香「うーん……好きになったことはあるけどね。どれも実らずじまいかなぁ」
千早「そう……プロデューサーは?」
春香「プロデューサーさんは……んー、なんだろ。すごく身近な人なんだけど、身近過ぎてこれ以上の幸せが思い浮かばないなぁ」
千早「私と似たようなものじゃないの」
春香「いやでも、好きかどうかといわれたら好きだよ? ただ、あんまりこっちからグイグイ行くのも迷惑かなって思うし」
千早「……」
春香「なーんて、子供だよね私も。たはは……」
72: 以下、
春香「そもそもさ。好きってなんなんだろうねぇ……」
千早「春香にしては難しいことを言うわね」
春香「春香さんだって馬鹿じゃないですからね。一丁前に悩むこともあるんです」
千早「……そうね。私は、どれだけ考えても言葉通りの意味にしかならないと思うわ」
春香「どういうこと?」
千早「いろんな言葉で愛情は表現されるけれど、どれも相手を大切に思う気持ちには変わりないわ」
春香「確かに……」
千早「好きっていうのはエゴイズムだっていう人もいるくらいだから。自分勝手な気持ちであることに反違いないと思う」
春香「……それって悪いことなのかな?」
千早「さぁ……でも、相手を大切に思う気持ちがないのに、誰も好きにはなれないもの。そういう素直な気持ちのことを、ただ『好き』と表現するんじゃないかしら」
春香「なるほど。実は結構単純なことなのかもね」
千早「子供の考えだから、その程度のことしかわからないだけかもしれないわね」
73: 以下、
春香「……」
千早「……」
春香「……そっちいってもいい? 千早ちゃん」
千早「ええ」
春香「へへ、千早ちゃんと一つの布団だ」ゴソゴソ
千早「何言ってるの……」
春香「……」
千早「……」
春香「私はねー」
千早「なに?」
春香「千早ちゃんのこと大好きだよ」
千早「……そうね。私も春香が大好きよ」
春香「……ふへへ。おやすみ千早ちゃん」
千早「おやすみ」
77: 以下、
――翌日、事務所
ガチャ
春香「おはようございまーす!」
千早「おはようございます」
小鳥「おはよう二人とも。今日は一緒にきたの?」
春香「実は昨日うちに千早ちゃんがお泊りしたのでー」
小鳥「(お泊り! つまり二人は昨晩、一枚の布団の中で熱いベーゼを奏であったというのね!?)」
P「小鳥さん、昨日の書類たまってますよ。おはよう二人とも」
春香「あ、プロデューサーさんおはようございmああああっ!?」
P「あ、あぶな――」
79: 以下、
ガシッ
千早「危ないわよ春香。いい加減足元はちゃんと見なさい」
春香「うう、やっぱり千早ちゃんお母さんみたい……」
小鳥「(お母さん! そういうのもあるのか)」
P「ふぅ……小鳥さん、書類」
響「あ、春香に千早おはよー! ちゃんと機嫌治ったんだね」
春香「私はいつでもご機嫌ですよ! ご機嫌!」
千早「おはよう、響」
響「うん! えへへ……」
春香「……むぅ」
千早「春香」
春香「ヴぁ?」
千早「今日も一緒にがんばりましょうね」
春香「! うんっ!」
80: 以下、
小鳥「(あ、あれはもしやひびちは! これは新時代の突入ピヨオォォ!?)」
P「小鳥さん、書類ってば」
おしり
86: 以下、

95: 以下、

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