ライダーハウスの思い出  エピソード - ジュウザback

ライダーハウスの思い出  エピソード - ジュウザ


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0:
そこで駄目元で少し回復した彼女とタンデムして帯広市内で開いているバイク屋を探して回った。
開いている店もあったが在庫をおいているところは無かった。
「取りあえず釧路FTまで送ろうか?」
と尋ねると、現在無職で帰る日が伸びても構わないし、
予約も電話予約だけなので電話でキャンセルできるし、
バイクと一緒に帰りたいので、家に電話して局留めで送金してもらうまで待つとのこと。
開いていたバイク屋にレバーを注文し、公衆電話から自宅とフェリー会社に電話してRHに戻った。
時計を見ると午後3時、二人とも朝から何も食べていない、乾麺のうどんを茹でて水で冷やして流し込んだ。
腹が膨れてほっとしたからだろうか?彼女はうどんをすすりながら安堵の涙を流していた。
ここでマジマジと彼女の顔を覗き込む、肌が露出している部分が埃まみれだ。
俺は彼女を後ろに乗せ晩成温泉までバイクを飛ばした。
湯上りの彼女は色白で髪もつややかで見違える程であったのを覚えている。
夕食は今は無き「らむ亭本店」で俺の立替&彼女のおごりで食事した。
その夜、今まで名前しか知らなかった彼女が酔いに任せて色々と語り始めた。
  続きはまた暇なときに書きます。
17 :774RR:2005/08/26(金) 18:31:52 ID:/ifgP+4J
それでそれで?
続きキボンヌ。
18 :774RR:2005/08/26(金) 20:03:00 ID:2J7GOeka
おいおい、こいつぁ気になるじゃまいか
21 :10:
彼女は酔いに任せて語り始めた。
短大卒業後、4年勤めた会社をリストラされ退職金で自分探し?の旅に出てきた事。
リストラと同時に婚約間際の彼氏に逃げられた事、両親の不仲ect・・・
色々あったとは言えほとんど初対面の俺にそんなことまで話すとは。
その夜は夜明け近くまでお互いの身の上や夢(若かったな)を語り合い
いつの間にか眠りについていた。
翌日は雨、それも土砂降りの雨、何をするわけでもなくひたすらゴロゴロしていた。
彼女も昨夜の饒舌は何処へやら別室に引き篭もって本を読んでいる様子だ。
その日は一歩もRHから外に出なかった。
そしてまた翌日も雨、更に土砂降りの雨・・・
しかし午後には部品が入るので帯広市街まで行かなければならない。
午後になり更に雨風が強くなってきたタンデムするのも危険なので俺は単独で部品を取りに行った。
ライハに戻ると雨は小降りになり、レバーの交換が終わる頃には晴れ間が見えてきた。
「海でも見ながら温泉に行こうか?」
レバーが直りガソリンが満タンになった愛車にまたがり、
彼女が嬉しそうに呼びかけた。
2台で連なり晩成温泉までバイクを走らせ「神田川ごっこ」(待たされるのは俺だったがwを満喫し、
いざ帰るかとなると・・・待ち受けていたような土砂降り。
2?30分待っても止む気配は無い、勿論、カッパなど無い。
日没後にこの土砂降りは危険なので、ゆっくりと帰ることにした。
走行中、容赦なく大粒の雨に降られ男の俺でさえ体温が奪われていくのが分かる。
丁度行程の半分が過ぎたところに屋根付きのバス停があったのでそこに一時避難した。
彼女は唇が真っ青で震えながら涙を流していた。
「もう駄目、タクシー呼んで帰ろうよ!」
と俺に訴えるが当時携帯電話も無く、バスも来るのは2時間後だ。
22 :774RR:2005/08/27(土) 14:45:42 ID:/tovvzZt
とりあえず暖かいものを・・・
と思い俺は少し先の自動販売機で温かい缶コーヒーを買って彼女に飲ませた。
自動販売機の先のガソリンスタンド(ホクレンの小さなやつ)があったので、
そこにバイクを預けてタンデムで帰ろうと彼女に提案し、彼女はためらいながらも承諾した。
もう震え方が半端じゃない、このまま運転して帰るなど自殺行為だと思った。
スタンドで訳を話し一晩バイクを預かってくれるようにお願いすると、
親切な店主は、自宅がライハの近くなので、あと20分待てば閉店だから、
そしたら彼女のバイクを積んで、軽トラで送って行ってくれるとの事で、
ずぶぬれの俺達にタオルと毛布を貸してくれた。
軽トラにバイクを積み込む頃には雨は上がっていたが、冷え込みは更に厳しくなってきた。
店主にゴミ袋を貰い穴を開けて被ってみたが、盆明けだと言うのに以上に寒い。
鳥肌全開で乳首はビンビン、玉袋が縮み上がっていたw
先にライハに着いた俺は着替えも後回しに湯を沸かして彼女を待った。
十分後、彼女が戻ってきてお礼を言いながら店主を見送った。
彼女は大急ぎで着替えたが、まだ震えが止まらない。
俺は荷物の奥からフリースの上下を引っ張り出してきて彼女に貸してあげた。
「ごめんなさい、私が温泉に誘ったばっかりに・・・」
熱いコーヒーを片手に彼女が呟いた。
<続きはまた暇なときに書きます。>
24 :774RR:2005/08/27(土) 17:33:03 ID:97NPiJ/E
その彼女が今のカミサンですってオチは無しな。
25 :774RR:2005/08/27(土) 18:06:09 ID:LMbwTWDW
期待してますw
26 :10:
「ごめんなさい、私が温泉に誘ったばっかりに・・・」
熱いコーヒーを片手に彼女が呟いた。
別にこんなことでいちいち目に涙を溜めて謝らなくたって・・・と思いながらも、
「天気は君のせいじゃないだろ。」と彼女の両手を握った。
その夜はスーパーで食材を買い込み、彼女が味噌鍋を作ってくれた。
料理する彼女を見ながら少しずつ彼女に対して特別な感情を持ち始めている自分に気付いた。
うまく言えないが、ずっと一緒に居たいと言うより俺が付いていてやらなければって心境。
食後、日本酒を煽りながら昼間の話で盛り上がった。
さっきまでは半べそ状態だった彼女が楽しそうに苦労を語っている。
「私って貴方と出会えなかったらどうなってたんだろう?」急に少しまじめな顔になった。
「出会えたんだから出会えなかったことなんて考えなくてもいいじゃん。」
「そうだね」
彼女が俺の肩にもたれかかってきた。
俺の欲望が沸々と込み上げて来たが、この場は自分の理性が勝った。
まず、OKサインなのかどうか分からない、
玉砕しても実家からの送金が届く明後日までは一緒に居なければならない。
玉砕した自分にとっては苦痛な時間だ。
そしてま旅人間の情報網の早さから、まだ滞在時間のある自分にとって変な噂が広まるのは嫌だ。
それに金を貸している立場で力技を出すのも弱みに付け込むようでカッコ悪い。
今日はパス!彼女とイーブンな立場になったら考えよう。
27 :10:2005/08/27(土) 18:30:36 ID:/tovvzZt
その後、別々のシュラフに潜り込み、さりげなく腕枕を差し出すと彼女が寄り添ってきた。
会話など無い、二人とも黙って天井を見つめている。
彼女が俺に背を向けるように寝返りを打ち、腕枕している左手を握り締めたときに思った。
今まで感じたことの無い奇妙な気持ちに襲われた。
今までそれほど女に縁が無かったわけではなく、
実は今(当時)も地元に付き合っている女がいる。
こう言っては語弊があるが、横で寝ている彼女よりしっかりしていて頭の切れる女だ。
けど何故?彼女に惹かれている自分が居るんだ?
ぶっちゃけ手が掛かってウザイと思った事もあるのに。
けど、彼女は俺が付いていてあげなければ・・・
などと自分を買いかぶり、余計なことを考えていた。
翌朝、彼女の煎れるコーヒーの香りで目が覚めた。
「ごめん、もう少ししたら起こそうと思ってたのに。」
朝日に溶け込んだ彼女の笑顔を目の当たりにした俺は眠気が一気に吹き飛んでしまった。
パンで簡単な朝食を済ませ、当ても無くバイクを走らせる。
俺が前を走り彼女が付いてくる。バックミラーに充分な注意が必要だった。
一時間ちょっと、どの道を走ってきたのか分からないが、
池田町のワイン城で観光客に写真を取ってもらっている。
俺は走りながらミラー越しに彼女を見て、
昨夜から込み上げて来ている不思議な感情を分析していた。
その後、ぱんちょうで豚丼を食べ、気がつくと何故か海に来ていた。
ジーンズの裾を捲くり上げ、波打ち際で波と戯れる俺達は確かに笑っている。
ただそれがいつまで続くのか?
明日、貸した金を返してもらったら終わるのか?
今までのモヤモヤした俺の気持ちが、
彼女を失う事への不安に変わっていくのが手に取るように分かった。
ただそんな感情とは裏腹に笑っている彼女が居て、微笑み返してる自分が居る。
今考えると自分の気持ちは決まっていたのだと思う。
それに気付かない当時の自分が今、とてももどかしく思える。
<続きは後日、暇な時に。>
28 :774RR:2005/08/27(土) 19:12:11 ID:89pVLHcd
>>27
ワクワクドキドキしながら待ってるYO!!
29 :774RR:2005/08/27(土) 19:24:33 ID:jf9w9uTn
34 :774RR:2005/08/28(日) 03:32:31 ID:2FwCAl1u
うわー!気になる!気になる!
久々の優良カキコ!
36 :10:2005/08/28(日) 12:26:18 ID:I6iM0d0D
今考えると自分の気持ちは決まっていたのだと思う。
それに気付かない当時の自分が今、とてももどかしく思える。
その後、何処をどう走って何を見たのか覚えていないが、
ライハに戻り、ワインを飲みながら焼肉をしていた。
これが最後の晩餐になってしまうのだろうか?
食後、俺は公衆電話から地元の女に意味も無く電話した。
電話の向こうの女の様子がおかしいので問い詰めると、他に好きな男が出来たことが発覚した。
それもよりによって相手は金と女にだらしないことで有名な地元の先輩だ。
俺も女に対してやましい感情をここ数日の間抱いていたので、さほどのショックは受けなかった。
女を地元に残して上陸後1ヶ月、絵葉書を1枚送っただけで電話もしていない。
付き合ってまだ3ヶ月経ってないし、見切りを付けられて当たり前である。
俺は少し度数の残っているテレカを捻り潰し、道端に投げ捨てた。<DQN行為スマソ
自販機で上陸と同時にやめていたタバコを買い、防水マッチで火をつけた。少しクラッときた。
ライハのある公園のベンチに座り頭を抱え込んだ俺は、数日振りに一人になれた気がした。
これで彼女に気持ちを伝えることが出来る!そう考える事にしよう。
と都合よく自分に言い聞かせてみる。
少し?かなり?気が晴れた単純な俺がそこに居た。
37 :10:2005/08/28(日) 12:29:16 ID:I6iM0d0D
何も悩むことは無い!明日、彼女に打ち明けよう。
ココでハッキリした単純明快な気持ちが脳裏からまるでプリンターで印字されるかのごとく押し出されてきた。
「俺は彼女が好きで、彼女を守るなんて保護者的心境でなく、彼女に必要とされる男で居たいんだ。」
何故か足取りも軽くライハに戻ったのを覚えている。
ここ数日の思い出を清算しているかのように、彼女は溜まった旅日記を書いていた。
考えてみれば自分の気持ちは決まっているが、彼女の気持ち次第である。
「明日になれば借りてたお金返せるよ。本当に助かった、ありがとう。」
日記を書き終えた彼女が言った。
「そうだね、これで帰れるね。フェリーの予約は大丈夫なの?」
「釧路でキャンセル待ちする。もう一人旅は怖いよ。」
そういうと悲しそうに俺に背を向けパッキングを始めた。
もう一人旅は怖いよ、これは彼女から俺への投げかけなんだろうか?
今考えればどうでも良い事なんだけど、
俺は金を返してもらい、互いにイーブンな立場になるまでは、気持ちを伝える気がなかった。
「明日さ、出発する前に伝えておきたいことがあるんだ。」
俺は彼女の背中に呼びかけた。
「え、何何?今じゃ駄目なの?」
彼女の細い肩が一瞬動揺を見せたが、笑顔で振り返った。
俺はまたやめていたタバコに火をつけ、答えた。
「今夜の雰囲気が壊れたら嫌だから、分かれ間際にするよ。」
「そうなんだ、タバコ吸うんだね?」
「うん、上陸してからやめてたんだけど迷惑かな?」
「別に平気だよ。吸えないけど匂いは好きなんだ。」
こんな感じで話が逸れ、いつの間にか消灯していた。
俺は心臓がバクバクと鼓動していてなかなか寝付けない、
三度目の寝返りで彼女が目を覚ました。いや、彼女も眠れない様子だ。
「明日伝えたいことって何?気になって眠れないよ。」
彼女が震える声で問いかけてきた。
「大した事じゃないから気にしないで寝ようよ。」
俺は彼女に左腕を差し出した。
昨夜のように腕枕の俺に背を向け左手を握り締め、静かな寝息を立てた。
<続きはまた暇なときに>
38 :774RR:2005/08/28(日) 13:25:53 ID:K2+cJgiH
期待してしまうわけですよ!
39 :774RR:2005/08/28(日) 14:04:41 ID:9UlydMR+
この感じ、なんかくすぐったい。
40 :10:
俺は彼女に左腕を差し出した。
昨夜のように腕枕の俺に背を向け左手を握り締め、静かな寝息を立てた。
明日が待ちきれない俺にも地球が自転している限り時間が経てば朝はやってくる。
いつの間にか寝ていた俺は腕枕の左腕の痺れで目が覚めた。
彼女を起こさないようにそっと腕枕を外し、水の音を気遣い公園の水飲み場で顔を洗った。
盆過ぎだというのに水道の水が冷たくて気持ちよかったのを覚えている。
意味も無くラジオ体操をしてベンチに腰掛けタバコに火をつけた。
どんよりとした曇り空にタバコの煙が吸い込まれていくのを意味深な気持ちで眺めた。
腕枕を外す際に畳と俺の掌が涙で濡れていたのが鮮明に脳内印画紙に焼きついていた。
ライハに戻るとまだ寝ている彼女を気遣い、外で昼食の準備をした。
只今6時半、9時に郵便局が開くので、早ければ3時間後には彼女と別れることになる。
付き合えるかどうかより今の気持ちを伝える方が大事なんだ。
と俺は自分で自分を言い聞かせながら
コンソメとカットした野菜を煮えたぎるクッカーの中に放り込んだ。
スープが出来上がり、コーヒーを落とし始めた頃彼女が目を覚ました。
少し目が腫れてる様子だったが、顔を洗うといつもの彼女の笑顔が戻った。
無言の朝食の後、パッキングした荷物をバイクに積んでいる彼女を背にくわえタバコでゴロ寝していた。
荷物を積み終わった彼女の背中が震えてたのを肩越しに見つめる俺に彼女が言った。
「これから郵便局に行って来るから待っててね。」
「ああ」
俺は彼女を背中で見送った。
41 :10:
俺は一人、ライハで彼女を待っている。
2時間くらい経ったように思えるが時計の針は3分しか動いていない。
どうやって気持ちを伝えようか?
俺の脳内に冷たい木枯らしのような臆病風が吹いてきた。
今考えると彼女の気持ちは充分分かっていたはずだけど、
当時の不器用な俺には気付かなかった。
Q・俺は彼女の何処に惚れたんだろう?
A・泣き虫だけど笑顔が可愛いから。理屈じゃない、失いたくないから好きなんだ。
Q・このまま気持ちを伝えずに別れられるか?
A・そんな事出切る訳が無い!
Q・振られたらどうする?
A・知るかそんな事、三日も自棄酒すれば気も晴れるだろ?
そんな自問自答を繰り返しているうちに彼女が帰ってきた。
「お待たせ、これ、借りていたお金。」
彼女は取り繕った笑顔で俺に封筒を差し出した。
何故取り繕っていたと分かるのか?俺が惚れた彼女の笑顔ではないからだ。
「じゃ、行くね、本当に助かったよ。ありがとう。」
目尻に涙を溜めそう言って彼女が出て行こうとしたとき、
俺は一瞬金縛りに会ってしまった。
駄目だろ、呼び止めないと、このままじゃ本当に行ってしまう。
「あ、あ、あう、hじゃyrsf!」
彼女が敷居を跨いだ時、俺の喉の奥から声にならない叫びが勝手に込み上げてきた。
驚いて振り向いた彼女に、深呼吸した俺は問い掛けた。
「出発前に伝えたい事があるって言ったじゃん!」
43 :10:
驚いて振り向いた彼女に、深呼吸した俺は問い掛けた。
「出発前に伝えたい事があるって言ったじゃん!」
意識していたわけではないが、かなり大きな声だった。
彼女は一瞬立ちすくみ、目を潤ませていた。
よし、今だ、言っちゃえ!
足の震えを隠しながら切り出そうとした瞬間、砂利を踏む音が聞こえた。
近所の爺さんが犬の散歩で通りがかったのだ。
通り過ぎるまで二人はただ見つめあうだけだった。
爺さんの足音が遠ざかる頃には足の震えが止まっていた。
よし、気を取り直して言うぞ!
「(彼女の名前)さん!好きです!このまま別れたくない!行かないでくれ!」
今ならもう少し気の効いた告白も出来るのだろうが、当時の俺にはそれが精一杯だった。
彼女は急な夕立にでもあったようにその場で固まっていた。
一歩、二歩、三歩、俺は彼女の前に立った。
彼女は泣き出してしまった。
俺は彼女の肩に手をやり、土間の小上がりに座らせた。
「駄目かな?」
44 :10:2005/08/28(日) 15:00:24 ID:I6iM0d0D
「駄目かな?」
俺の問い掛けに彼女は泣きじゃくりながら答えた。
「何でもっと早く言ってくれなかったの?私の気持ちは知ってたんでしょう?
それに荷物積んじゃった!あwrつmbふぃmhykんjhgv!」
彼女は俺の胸に顔をうずめ暫く泣いていた。
さっきの犬を連れた爺さんが戻って来て横目で見て行ったが今はそんな事気にしない。
「ごめん、振られるのが怖かったし、お金を返してもらってからじゃないとフェアじゃないような気がして、
今まで何も言えなかったんだ。」
そう言い終わった後、彼女が顔を上げ、
しばし見詰め合い彼女が頷いて目を閉じると、
俺は彼女の額と唇に軽くキスをした。
その後、俺達は彼女が断念して帰ろうとした最北端まで2日掛けて走り、稚内のビジホで結ばれた。
それから道北、道東を一週間走り、意味ある再会の約束をして釧路で彼女を見送った。
彼女を乗せたフェリーが見えなくなった後、思い出したように返してもらった金が入っている封筒を開けた。
貸した金は2万円だったのに封筒には3万円と手紙が入っていた。
「色々助けてくれてありがとうございました。
 あなたの事が好きになってしまいました。
 もし、私を受け止めてくれるなら釧路港で待ってます。」
46 :774RR:2005/08/28(日) 15:20:03 ID:I6iM0d0D
二週間後、北関東にある彼女の自宅を目指し、俺は東北自動車道を南下していた。
もう、決めていたんです。彼女のご両親に挨拶しに行くって。
彼女の両親は俺が定職に就くことを条件に結婚を許してくれた。
その後、不仲も解消されたと聞いた。
俺はすぐに仕事を決め、3ヵ月後に事業を始め一緒に暮らした。
運よく事業は軌道に乗り、出会った日から一年後に入籍、9月に車で北海道に新婚旅行に行った。
しかし、1996、8.15終戦記念日、単独でバイクで帰省した彼女は居眠り運転のワゴン車に追突され、
2日後に帰らぬ人となった。
47 :774RR:2005/08/28(日) 15:27:29 ID:FlexlYfr
マジで!?
ああああ。。。。
48 :774RR:2005/08/28(日) 15:30:26 ID:cKevpThy
全米がマジ泣きした。
54 :774RR:2005/08/28(日) 17:38:02 ID:K2+cJgiH
うあああああああ
やりきれん話なわけですよ!
49 :774RR:2005/08/28(日) 15:39:35 ID:RxhOcYtr
二週間後に結婚の話?
3ヵ月後に事業を始めた?
出会った日から一年後に入籍?
詰めが甘かったな。
55 :10:
全て実話ですよ。
二週間後に結婚の話、勢いとは恐ろしかったけど後悔してない。
IT系の専門出だったので3ヶ月でノウハウを覚え独立することは難しくない。
当時は独立企業の創成期だった。
出会った記念日に入籍って、やる奴居ないかな?
詰めが甘いって、作家じゃないんだから。
どちらにしろチラシの裏で昔を語ってるだけだからどう受け取られても構いません。
彼女を失ったショックで会社を右腕に譲り、暫くは廃人同様だった。
彼女の両親は俺の今後を気遣い、遺骨と位牌を引き取ってくれ、分骨もしてくれた。
実家で約一年、引き篭もりを続けた俺は1997.8.17彼女の墓前に花を備え、
僅かな貯金と車や私財を売り払った金で、居るはずもない彼女を探しに4号線を北上した。
続きは気が向いたらUPします。
56 :774RR:2005/08/28(日) 17:41:55 ID:8xNZMYia
。・゚・(ノД`)・゚・。
58 :774RR:2005/08/28(日) 19:12:20 ID:qHQaNz9d
彼女よ安らかに・・・。・゚・(ノД`)・゚・。
59 :774RR:2005/08/28(日) 19:18:59 ID:3Kjf0K3u
何だ、小説スレか
60 :774RR:2005/08/28(日) 19:23:25 ID:KXfZe2Uq
むしろネタであって欲しい・・・・・・・・・・
泣きそうダヨ(ノД`)
62 :774RR:2005/08/28(日) 21:16:49 ID:Toy8eRQ9
ネタでは無さそう。
ソースはここから分派した掲示板。
http://bbs4.cgiboy.com/raiderhouse/
※ リンク切れ
67 :774RR:2005/08/28(日) 23:17:27 ID:AZCpy2XL
>>僅かな貯金と車や私財を売り払った金で、居るはずもない彼女を探しに4号線を北上した。
なんかまだ完結してないとこにワクワクを感じさせる!映画で在ったら泣けるね。
ちょっとじーんときたよ。
442 :ジュウザ:2005/09/05(月) 16:45:11 ID:dkTlBjOO
■■ ライダーハウスの思い出 ■■
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/bike/1124544024/l50
>>10のつづきです。
人物を設定を変更します。
・自分の事は原田泰造または俺
・死別した前妻はちえみ
俺のコテを>>10から昔のキャンパーネーム(北海道での通称)ジュウザにします。
基本的に自己満足な書き込みですのでつまらなければスルーしてください。
78 :774RR:2005/08/29(月) 10:09:00 ID:pDdajojd
おお、朝からテントの中で携帯片手に泣いてしまった。
人物イメージは
彼女=スチュワーデス物語の頃の堀ちえみ<古いw
>>10=ネプチューンの原田泰造
そんなキャスティングで実写化してた。
舞台がライハなんだからスレ違いではないと思うし、
文章うまいからまた読みたいと思った。
443 :ジュウザ:2005/09/05(月) 16:46:10 ID:dkTlBjOO
実家で約一年、引き篭もりを続けた俺は1997.8.17彼女の墓前に花を備え、
僅かな貯金と車や私財を売り払った金で、居るはずもない彼女を探しに4号線を北上した。
給油以外ノンストップで大間までたどり着き、朝一のフェリーに乗り込み、
函館に上陸後、一気に帯広まで走り切った。
「ココも変わって無いな・・・」
俺は呟きながら上陸後一本目の煙草に火をつけた。
くわえ煙草で、あの時腕枕で眠った畳の上に寝転がり、天井を見上げた。
意味も無く寝返りを打ちながら、辺りを見渡してみる。
目に映る風景はセピア色で3年前と変わらない。
タバコを消して瞼を閉じるとちえみの笑顔が見えるわけもなく、瞬時に眠りについていた。
気が付くと朝6時、途中、管理人に起こされたような記憶があるが、ゆうに13時間は眠ったようだ。
突然、雷のように腹の虫が鳴った、考えてみれば出発してから何も食べていない。
俺はカロリーメイトを齧りながら、あの時と同じようにコーヒーを入れた。
居るはずもないちえみの分まで入れたことに気付いた俺は不覚にも涙を流していた。
晩成温泉で長旅の垢を落とし、ジーンズの裾を捲り上げて走った海に行き砂浜に座り込んだ。
「何やってるんだろうな・・・俺・・・」
晩成温泉で30分も出てくるはずのないちえみを待ち、
ここでは居るはずもない波と戯れるちえみを探している。
砂浜に穴を掘り、捨てられなかったちえみの思い出を入れ、
小一時間ためらったが、ジッポオイルをかけ火を点けた。
当然だけど瞬く間に火は大きくなり、俺はその火でタバコに火をつけ、深呼吸した。
吐き出した煙にちえみの笑顔が浮かんでは消えていき、またしても涙を流していた。
最後に残った片身はネックレスにつけてある結婚指輪だけになった。
(勿論、遺影や披露宴の写真は別ですよ。)
444 :ジュウザ:2005/09/05(月) 16:47:08 ID:dkTlBjOO
その後、暫く砂浜に蹲っていた俺は訳の分からない力に引き起こされ、北へとバイクを走らせた。
勿論、行き先は宗谷岬だ。
途中、ガス欠手前でスタンドが開くのを待ちながら仮眠したが、俺は翌朝宗谷岬に立っていた。
最北端の碑に目をやるが当然ちえみはいない・・・
「ん!」
まさかと思って目を凝らしたが記念撮影している髪形の似た女性だった。
初めてちえみと結ばれたビジネスホテルを探したが、
場所を忘れたか潰れたかで辿り着けなかった。
近くのキャンプ場にテントを張り、コンビニ弁当をつまみに酒を煽っていると
近くのキャンパー達と話の輪が出来たが、俺は愛想笑いはするものの
話など上の空だったのを覚えている。
何となく動くのも面倒なので翌日から買出し以外バイクのエンジンを掛けない俺が居た。
4日後か5日後か覚えていないが、飲んだくれていた俺に一人の女性が声を掛けてきた。
「ここにテントを張ってもいいですか?」
辺りを見渡すと昨夜より混み合っていたので、
「どうぞ。」とぶっきらぼうに返事をした。
その後、テントで安酒をあおりながら地図を眺めていると、隣の女性から声が掛かった。
「良かったらご一緒してもいいですか?」
前室のメッシュの向こうでコンビニ袋を提げてこちらを覗き込んでいる。
周りには人の目もあるし、今の俺には下心など微塵もないが、
さっきぶっきらぼうな態度をとった負い目もあるので、
女性をテントに招き入れた。
女性の名前は優子、偶然にも自宅は隣の市で地元ネタで盛り上がった。
俺に声を掛けてきた理由は、隅の方にテントを張り、周りとつるんでなかったから、
似たもの同士と思ったからだ、と俺に打ち明けた。
一言で言うと、大勢で飲むより一人の相手と語りたいタイプのようだ。
当然の事ながらその夜は何事もなく、地元に帰ったら思い出話をしようって感じで連絡先を交換した。
445 :ジュウザ:2005/09/05(月) 16:48:00 ID:dkTlBjOO
翌朝、ここ数日は目が覚めると温いビールを飲んでいたが、久しぶりにコーヒーを入れた。
例によってちえみの分も入れてしまって少しブルーになったが、
丁度、洗顔を終えて戻ってきた優子に飲んでもらえたので無駄にせずにすんだ。
優子はこれから礼文島に渡る予定で、一緒に行こうと誘われたが、俺は気乗りせず。
彼女は仕事を辞めて来たので9月一杯は滞在するとの事で、再開を約束して別れた。
俺は取りあえず撤収してサロベツに向かう。
サロベツの海岸線を走っていると何故か長渕剛のJEEPを口ずさんでしまう。
特に彼のファンと言う訳ではないが、旅先で知り合った友人から貰ったテープに入っていた。
余談だが、十勝川の流れを見ているとガンジスを思い出す。
稚内を出て4、5日後、何処で時間を潰してたか覚えていないが、カニの家にいた。
ちえみと出会う前のように林道を走ったり登山をしたり、
そんな日々が一週間から10日くらい続いたと思う。
その頃にはコーヒーを2杯入れたりとか晩成温泉でちえみを待ったりなどしなくなっていた。
ただ、ライダーが到着するバイクの音を聞くと一瞬だが気になってしまう。
その日は九月の声も聞こえたのに暑い日だった、
昨夜の酒でガンガンする頭で同泊したライダーを見送り、
二日酔い覚ましにポカリスエットを買って戻って来た時・・・
(続きは後日暇なときにでも)
447 :774RR:2005/09/05(月) 17:50:19 ID:ni3MMM9l
ぐあーっ。気になる。
487 :ジュウザ:2005/09/06(火) 14:36:08 ID:jnwCVi76
その日は九月の声も聞こえたのに暑い日だった、
昨夜の酒でガンガンする頭で同泊したライダーを見送り、
二日酔い覚ましにポカリスエットを買って戻って来た時・・・
そこには荷解きしている優子の姿があった。
「ここを拠点にしてるって聞いたから来ちゃった。」
ずいぶん早い到着だなと思ったが、話をしているうちに昨夜は某牧場の家に泊まったとの事。
彼女は利尻礼文の事、その後走ったコースなどを語り始めたが、俺は二日酔いが酷く寝に入ってしまった。
丁度昼ごろ寝汗をかき捲くった俺は何とか頭痛から開放されたようだ。
優子がそうめんを煮ていた。
どうやら寝ている間に洗濯をしてきたらしく、彼女のバイクには乾燥機で乾ききらなかったジーパンが干してある。
そうめんをご馳走になり、彼女のバイクのチェーンを張って更に一汗流し、夕べの酒は完全に消えた。
汗だくの俺を見て優子が言った。
「この前話してた海の見える温泉に行きたいな。」
考えてみれば今日で3日風呂に入ってない。
「分かった。行こう!但しカッパを持って行かないと駄目だよ。」
「え?こんなに天気がいいのに?」
「夕立とか心配だし、苦い経験もあるからさ。」
彼女は何も言わずに微笑むとカッパと銭湯準備一式をタンデムシートにくくりつけた。
優子はかなり乗りなれている様子で、ちえみと違いバックミラーを注意する必要もなく、
快適なペースで走る俺の後ろを付いてくる。
晩成温泉に到着して時計を見るといつもの自分のペースとほとんど変わらなかった。
「なかなか乗り込んでるでしょう?男だって道を知ってる俺のペースに付いてこれないのに。」
「そう?結構怖かったけど道を知ってる人の後ろを突いていくだけだから。」
その後の話によると親の反対を押し切り十六歳で免許を取り、
兄のDT50を受け継ぎ走り込んでいた様だ。
488 :774RR:2005/09/06(火) 14:38:30 ID:jnwCVi76
温泉に入り、俺は一時間待たされたのはどうでも良いことだが、
エンジンを掛けた瞬間、タンクに大粒の水滴が落ちてきた。
ポツンと言うよりバシャンって感じで、バシャン・バシャンがバチバチバチとなり、
ドシャーッと来る前に俺達はアイコンタクトをしてロビーに逃げ込んだ。
「もしかして天気予報のお兄さん?」
と優子が茶化した。
まさに嫌な予感的中と俺は苦笑いしながらカッパを着た。
あの時もこんな感じの雨だったが、今回はカッパ持参w楽勝のはずだったが・・・
急激に気温が下がり、ブーツカバーとグローブのカバーのない俺は指先とつま先の感覚が無くなり掛けていた。
ライハに戻ると、チャリダーが二人来ていたが挨拶もそこそこに使い捨てカイロで指先を温めた。
「カッパ準備と自分で行っておきながらw」
と優子は湯を沸かしながら微笑んだ。
どうやらチャリダー二人と優子は昨夜牧場の家で一緒だったようで話が盛り上がっている。
予定ではもう少し先に行く予定だったが雨に降られ、優子に聞いていたのでここに非難したようだ。
その夜は近所の人がラム肉を差し入れしてくださったので、ジンギスカンで宴会となった。
チャリダー二人組みは秋田から来た婚約者同士で宗谷岬で指輪を交換し、帰ったら籍を入れるとの事。
今の自分にとっては少し酷な話だったが、彼らはそんな俺の事情なんて知る由もないし、語る気もない。
少しトーンダウンしてしまった俺に優子は気付いた様子だった。
あまり酒の飲めない彼等は、明日、本日の遅れを取り戻すため、
「俺達は寝ますので気にせず飲んでいてください。」
と隣の部屋へ入っていった。
数分後、ガサゴソと音が聞こえ、暫くしてかすかなうめき声が2?3回聞こえた後、十分程度でイビキが聞こえてきた。
それよりも最中の俺と優子の気まずさはご想像にお任せするが、二人とも顔を見合わせて呆気に取られていた。
気を取り直し、とり止めのない話を始めると優子が先ほどの俺のトーンダウンに付いて問いかけてきた。
489 :774RR:2005/09/06(火) 14:39:24 ID:jnwCVi76
酒に酔っていたからではなく、隠す必要もなかったので、
ここで前妻と出会い、温泉の帰りに雨に降られ往生した事、ここで告白して宗谷を目指した事、
結婚して死別したことを淡々と語った。
語り終わった後、優子は涙を流していた。
「ごめんね、嫌なことを思い出させちゃって。」
「いや、気にすることはないよ。」
更に俺は、彼女が居なくなったことをハッキリさせるには引き篭もりの一年と言う時間は俺にとって充分な時間だった。
ただ、居なくなったことを認識して受け止める事と忘れられると言うことは別問題だ。
だが、俺はちえみを探しにここに来たのではなく、思い出を返しに来たと気付き始めている事。
そんな心境を補足し終わった頃には優子は眠りについていた。
失礼な奴だなwと思いながら俺はそばにあったシュラフを掛けてあげて、自分のシュラフに潜り込んだ。
翌朝、明るくなる前にチャリダー二人が土砂降りの中を出ようとする音で目が覚めた。
日程的に詰まってる様子がパッキングする彼らの背中からひしひしと伝わってくる。
どうやら襟裳回航は諦め日勝を越えるらしいので、それは無謀だとアドバイスをしたのだが、
彼等は「何とかなりますよ^^」と大粒の雨の中へ消えていった。
大丈夫かな?と言う表情で見送った俺達は再びシュラフに潜り込んだ。
この雨は翌日の昼まで降り続き、ラジオでは「日勝峠頂上付近は2度C」と放送していた。
490 :ジュウザ:2005/09/06(火) 14:40:17 ID:jnwCVi76
雨上がりの午後、天気は一気に回復した。
雲が風に流され、見る見るうちに晴れ渡っていく空を見ながら優子が言った。
「ねぇ、タンデムで温泉に行こうよ。」
「何でタンデム?」
俺は訳が分からなかったが、
「湯上りにジャンケンして勝った方が湯上りのビールを飲めるから。」
と言われ納得した。
保険の関係で彼女のバイクで行く事になったのだが、ジャンケンで負けたのは俺だったw
帰り道に大声で拗ねながらアクセルを握っていた俺は若かった。
ジャケット越しに優子の胸の膨らみを感じながら俺は思った。
このままではマズイ、優子に惚れてしまう・・・
ちえみが居ないのは充分認識できているが、俺の気持ちの中にはまだ・・・
少なからず優子が俺に好意を持ってくれているのは気付いていたが、それを受け入れる自信が無かった。
明日の朝、優子が出て行かなかったら俺が出よう。
決心が着いた頃、ライハに到着した。
(続きは後日、暇な時に。)
493 :774RR:2005/09/06(火) 18:36:33 ID:It6lxvld
惚れろ! 惚れちまえ!
549 :ジュウザ:2005/09/07(水) 14:53:43 ID:fD2kjd9W
明日の朝、優子が出て行かなかったら俺が出よう。
決心が着いた頃、ライハに到着した。
ライハにはちょっと怪しげな男二人と女性が一人の三人組がいた。
どうやら車で来たらしい、関西ナンバーの今にも壊れそうなアルトが停まっていた。
挨拶しても何もなし、黙々と土間で米を炊いている。
優子は俺の手を引き外に出て、少し離れたところでこう言った。
「ちょっとあの人達怖いよ、それに不潔だし・・・」
「そんな事言ったってもう日も暮れるし、どうしようもないよ。」
確かに3人とも薄汚れた服を着ていて少し匂った。
見た目は俺達より少し年上の30前後。
放って置けば害は無さそうな気がしたので、今夜は外で食事をして様子を見る事にした。
居酒屋で食事をして戻ると男二人が土間で全裸で行水していた。
優子は目を覆いしゃがみこんでしまった。
「あの、ちょっとこれは酷いのでは?一応ここは公の場所でしょう?」
と俺が注意した脇で奥の部屋から女が下着姿で身体を拭いたタオルをすすぎに出て来た。
「すいません、まだ帰ってこないと思ったので・・・」
股間をタオルで隠して男の一人が謝ったが、
股間を隠しているタオルは干してあった俺の私物で、
女がすすいでいたのは優子のタオルだった。
「誰のタオルを使ってるんですか?」
俺は少し言葉を荒げた。
「すいません、備品だと思ったんで・・・あ、洗って返します。」
下着姿の女がヘラヘラと答えた。
「結構です、差し上げますから早く服を着てください。」
優子がキレた様だ。
彼らも場の雰囲気が読めたのだろうか、慌てて服を着ていた。
しかしその後がまた・・・
2?3畳しかない土間を占拠して大々的に洗濯を始めた。
(ライハの間取りの説明をすると土間の小上がりの8畳位の一部屋と
土間の奥から引き戸で入る8畳位の奥の部屋がある。トイレは奥の部屋の引き戸の中にある。)
俺達が荷物を置いているのが小上がりの部屋、彼等は奥の部屋を陣取っている。
551 :ジュウザ:2005/09/07(水) 14:55:24 ID:fD2kjd9W
「もう嫌、ココを出ようよ。」
見に涙を溜めながら優子が俺に耳打ちする。
「だって飲んでるじゃん!」
俺も出て行きたい気持ちが満々だったが、飲んでいる事がネックだった。
「じゃあ、何があっても私を守ってくれる?」
「何とかするよ。」
俺は優子の手を握り答えた。
彼等は3人x一週間分の洗濯をしているようだ、途中管理人が来て苦笑いしてたのを覚えている。
俺達は寝酒を飲んで寝に入る方向で、荷物の奥から秘蔵のワイルドターキーを取り出してチビチビ飲んでいる。
彼等は洗濯しながら視線を投げかけるが一切無視、酔って気が大きくなったせいもあるが、
刃物でも振り回されない限り乱闘になっても何とかなりそうだと思った矢先・・・
洗濯を終えた彼らの一人が自炊に使っていた包丁を研ぎ始めた。
別に彼らの行動に問題があるのかって聞かれれば猥褻物陳列以外は普通と言えば普通だが・・・
洗濯を終え、包丁を研ぎ終わった彼等は奥の部屋に入っていった。
暫くすると大声で会話を始めたが、聞く耳を立てる気にもならず俺達は消灯した。
シュラフに潜り込んだものの話し声で寝付けない俺達、優子が話しかけてきた。
「明日はどうするの?林道を走ってピョウタンの滝が見たいんだけど・・・」
俺はそう言われた瞬間、出る覚悟が固まった。
「明日はココを出るよ、明日の朝お別れだ。」
優子は一瞬固まったが、
「私何か悪い事した?」と問いかけてきた。
「はっきり言う、明日別れれば友達のままで居られる、ズルズル引きずったら、そうじゃなくなりそう・・・」
そう言うと優子は長い沈黙の後、呟いた。
「忘れるにはまだ早いよね。私が入り込む余地もないね。ごめんなさい。」
今度は俺が沈黙してしまった。
552 :ジュウザ:2005/09/07(水) 14:56:56 ID:fD2kjd9W
「ちょっとやだぁー、ここじゃやだぁー」
沈黙を破ったのは奥の部屋の女の声だった。
その後の展開はご想像通りで(ry?
あきれ果てて頭を抱えていた優子が言った。
「何も望まないけど、(ちえみを)忘れられるまで原田さんの傍に居たい。」
「・・・」
「(ちえみを)忘れられたときに原田さんの隣に居るのが私じゃなくてもいいから・・・」
俺は何と言えば良いのか分からなかった。
「時間が欲しい。」
そう言って優子の手を握り締めてあげる事くらいしか当時の俺には出来なかった。
今だから言えるけど奥の部屋の情事に悶々として優子と行為に及ぼうか?って思ってた別の俺が居た。
一人の男の生理現象であると自分を宥めていた。
恥ずかしい話だが、その夜はちえみではなく優子との淫らな夢を見て上陸後初めて衣服を汚してしまった。
翌日、三人組が出て行かなかったので、俺達はライハを後にした。
それから約一週間、別々のテントで道南を回り、東北自動車道の途中で別れた。
再開の条件は二人とも定職に付く事とした。
別れた後、俺はちえみに会いに墓前に向かう。
「あのさ、なんて言ったらいいのかな?
まだ決まったわけじゃないんだけど、次の幸せが見えてきた気がするんだ。
先の話なんだけど・・・
お前を忘れようと努力をしてもいいかな?
もしかしたら来年の夏は二人で来るかもしれない。
許してくれるよね。」
俺は墓前に跪き、涙目で墓標に問いかけた。
553 :ジュウザ:2005/09/07(水) 14:58:22 ID:fD2kjd9W
当然だけど答えなんて返ってくるはずもない。
残酷だけどその時の俺には、一生をちえみの思い出と共に終える気は無かった。
地元に戻った俺は今までとは別の業種に就職した。
電話や手紙の交換はしていたけど、優子との再会はクリスマスイブだった。
その時は思い出話に花を咲かせただけで何事も進展は無かった。
ただ別れ際に
「待ってる。」
と言われただけだった。
俺はその一言を特にプレッシャーに感じなかった事を覚えている。
今考えると優子は待っていてくれると信じていたからかもしれない。
初詣やバレンタインの義理チョコで月一で優子と会っていたが、月一で墓参りもしていた。
三月の彼岸に俺はちえみの両親に今の状況を打ち明けた。
「もう充分にちえみの事を悲しんでくれたんだから、
泰造君もこれからは自分の人生を考えて当然でしょう。
これからは法事も何も貴方の今後を考えて声は掛けないけど、
ちえみに会いたくなったらいつでも来てね。
ここは貴方とちえみの実家なんだから。」
義母はそう言うと悲涙ではなく嬉し涙を流して祝福してくれた。
その夜は義父とちえみの仏壇の前で乾杯した。
気のせいかもしれないけどちえみの遺影が俺に微笑んでくれたように思えた。
(続きは後日、暇なときにでも)
554 :774RR:2005/09/07(水) 15:15:03 ID:Ov1JuZGE
つ(花)
ちえみさんの墓前に。
555 :774RR:2005/09/07(水) 15:18:15 ID:lTCbqIfm
>>553
激しく乙!!
いやあ切ないねぇ・・・・昼間から涙ぐんだよ(´・ω・`)⊃(水)
でもやっぱり、RHにゃ変な人も来るんだなぁ・・・。
560 :774RR:2005/09/07(水) 19:20:51 ID:KdyrzBD1
つうか、ジュウザモテモテじゃん?
ちえみさんといい、優子さんといい、羨ましいかぎりだよ!
悪意はないから、気を悪くしないでくれ
>>560
こればっかりは偶然としか言いようがないですね。
見た目で拒絶されるような容姿ではなかったけど、容姿で一目惚れされるほどではなかったです。
ただ俺は人間関係において相手が男でも女でも手抜きをするのが嫌いです。
直球を投げられたら直球を返したい、それも懇親懇意を込めた剛球をw
こんな事、匿名掲示板じゃなければ恥ずかしくて言えません。
優子のケースはそんな自分を見て感じてくれたのではないかと自分を買いかぶってます。
570 :774RR:2005/09/07(水) 22:24:43 ID:kdrM7Kqx
ジュウザさん、いいお話を読ませていただき、ありがとうございます。
悲しく切ないけど、希望のもてるお話ですね。
優子さん、ちゃんと待ってていてくれるといいなあ…
続きを楽しみにしています!
573 :ジュウザ:2005/09/07(水) 23:42:05 ID:fD2kjd9W
色々とご意見を下さり正直喜んでます。
ちえみ(仮称)の供養になればと思って書き始めました。
本当に今となっては忘れたくても思い出せない思い出になりました。
皆様へ、自己満足も含めてできる事なら好意的に読んで欲しいです。
本当に応援ありがとうございます。
ぶっちゃけた話、自分に酔ってる俺を否定出来ません。
574 :774RR:2005/09/07(水) 23:54:21 ID:dcktamIp
>今となっては忘れたくても思い出せない
忘れてるし思い出せてないじゃんw
591 :ジュウザ:2005/09/08(木) 15:43:00 ID:v7Z+sPOM
その夜は義父とちえみの仏壇の前で乾杯した。
気のせいかもしれないけどちえみの遺影が俺に微笑んでくれたように思えた。
八月最初の金曜日、夜中に突然携帯が鳴った。
優子がどうしても話したい事があるので、すぐに会いたいと言ってきた。
俺は寝酒を煽っていたので優子が俺の部屋まで来る事になった。
バイクでこの時間ならかかっても10?20分だが一時間を過ぎてるのに連絡もない。
携帯に電話してみるが、ベルは鳴っているものの一向に出ない。
走っている最中かな?と思い時間を置いて何度も掛けてみるが・・・出ない。
時計を見ると2時間が経過している、
再度携帯にかけてみるが「電源が・・・」のガイダンス。
夜中に申し訳無いと思ったが、優子の自宅に電話してみた。
父親が不機嫌そうに電話に出たが、優子の携帯電話の音がうるさかったので電源を切ったとの事。
子供ではないのだから警察から連絡が来るまで放っておいても良いのでは。と言われた。
警察から電話があってからじゃ遅いんだよ・・・
俺は、部屋着のまま家を飛び出し、優子が通ってくるであろうルートを逆送した。
外はもう明るくなっていた。
自宅から大通りへ出て右に曲がると、
歩道の100m先にフラフラと歩いている優子を見付けた。
俺は彼女の元へ駆け寄り、抱き締めた。
「ごめんなさい、途中でバイクが動かなくなって、スタンドで見てもらったけど直らなくて・・・
タクシーに乗るお金も無くて、携帯も忘れてて・・・携帯が無いと原田君の番号がわからなくて・・・ 」
優子は泣き出してしまった。
俺はしがみつく優子に背を向けしゃがんだ。
「ほら、おぶってやるよ。」
俺は彼女を背負い、自分の部屋に戻った。
592 :ジュウザ:2005/09/08(木) 15:44:43 ID:v7Z+sPOM
部屋に戻り優子が落ち着くのを待つ・・・
優子「もう、ちえみさんの事は忘れなくていいから、私を代わりにして・・・」
俺 「何だよ急に。」
優子「だから、私をちえみさんだと思って付き合って下さい。」
俺 「そんな事出来るわけが無いだろ!少し落ち着けよ。」
俺はそう言いながらテーブルをドンと叩いた。優子は泣き崩れる。
優子「だから、髪型や服もしゃべり方も、ちえみさんになるって言ってるでしょう!料理の味付けも、
 音楽の趣味も、全部が全部ちえみさんになる!」
もう俺には返す言葉が無く、優子の気持ちが痛い程に良く分かった。
逆にそんな事まで優子に言わせてしまった自分に無性に腹が立った。
ためらいの理由は、自分のちえみに対する感情では無く、バツイチ男の世間体の問題だったんじゃないか?
ここまで自分を思ってくれる女は生涯、ちえみと優子だけに決まってる。
正直、自分の中ではもう優子の存在の方が大きくなっている事に気付いている。
「何も言ってくれないの?」
優子が涙目で訴えてきた。
俺は立ち上がると、寝酒に飲んでいたウイスキーのビンを手に取り、大きく一口飲み深呼吸をした。
「俺は今の優子のままでいい。」
その一言で肩を落としていた優子は顔を上げた。
俺は少しカッコ着けて優子に背を向け窓際に立ちブラインドの向こう側を見た。
立ち上がり、俺の背中に額を当てた優子に振り返り、そっと抱き締め、視線を合わせ、悪戯っぽく呟いた。
「ちえみの髪型なんて、忘れたくても思い出せなくて苦労してたんだよ。」
593 :774RR:2005/09/08(木) 15:46:15 ID:v7Z+sPOM
優子は一瞬、ぽかんとした目で俺を見ていたが・・・
「忘れたくても思い出せない?忘れちゃって思い出せないんじゃなくて?」と笑った。
「どっちでもいいだろ、とにかくちえみの事は吹っ切れた。」
「そうなの?」
「今はまだこれしか出来ないけど・・・」
俺は苦笑いしながら優子の額にキスをした。
1998.8.17
俺は優子と肩を並べ、ちえみの墓前に手を合わせた。
「ちえみ、紹介するよ。
去年話した優子さん、これから彼女と付き合おうと思う。
多分、一緒になると思う・・・
俺がそっちに逝くまで待ってても何十年先の話だしさ・・・
俺がそっちに逝っても、きっと優子と一緒になると思うから。
待ってなくてもいいから、ちえみもそっちでいい人見付けなよ。」
笑顔で語るつもりが、最後には涙を流してしまった。
「ちえみさんごめんなさい、ちえみさんの分まで泰造さんと幸せになります。」
優子は墓前に深々と頭を下げ、花を手向けた。
順調に交際は続き、クリスマスイブに婚約指輪をプレゼントしようと思い、サイズを尋ねた。
「泰造さんが嫌でなければ、出会った頃に首から下げていたちえみさんのがいいな。」
「何で?気を使ってるの?」
「ううん、泰造さんが悲しみを乗り越えて婚約してくれた事を忘れたくないから。」
幸いにもサイズは一緒だった。
彼女の希望により「TtoC(Taizou>Chiemi)」のイニシャルは残し、
新たに「TtoY」のイニシャルを加えイブにプレゼントした。
俺がバツイチと言うことを打ち明けると優子の父親も初めは難色を示していたが何とか結婚を許してくれた。
596 :ジュウザ:2005/09/08(木) 16:18:24 ID:v7Z+sPOM
読み返してみると、>>593の6行目は1999.817の間違いです。
594 :774RR:2005/09/08(木) 15:47:52 ID:v7Z+sPOM
二人で話し合った結果、
ちえみの命日に墓前と実家に報告して翌日に籍を入れ、宗谷を目指した。
ベタだけど宗谷岬で指輪の交換をし、急ぎ足で知人に挨拶回りを済ませ、
あえて某カニの家には寄らず帰宅した。
翌年ハネムーンベイビー(死語?)を授かり、俺は独立した。
翌々年には二人目を授かり、小さな家を手に入れた。
人並みな暮らしに家族と言う幸せを感じながら、俺は今暮らしている。
欲を言えばキリが無いし、欲しい物より失いたくないものがあるだけで充分だ。
余談ですが、これを書いている途中に、優子の反対を押し切り購入したバイクが届きました。
来週、すっかり母親になってしまった優子と、思い出を探しに、実家に子供を預けタンデムで上陸しようと思う。
もちろん、優子とちえみ、二人の思い出を酒の肴に。
と書いているうちに陸送屋がバイクを取りに来た。
バイクだけ一足先に千歳に向かったところで、この話は終わります。
ここ数日、長いコーヒーブレイクでした(笑)
読んで下さった皆様、ありがとうございます。
そして長文・駄文失礼致しました。
595 :774RR:2005/09/08(木) 15:56:01 ID:lymGZiR9
ありがとうございました。いつまでもお幸せに。
598 :774RR:2005/09/08(木) 16:41:19 ID:QAvQsDrv
>>594
あなたのチエミさんへ思い、優子さんへのいたわり深く感銘しました、
きっとチエミさんも安心していると思います、良いものを読ませてもらいました、
ありがとう。
601 :774RR:2005/09/08(木) 20:55:23 ID:7W1D30CK
>>594
か、完結なのか・・・・乙ですた!!(´・ω・`)
なんか良いよね・・・漏れ、素直に読んでたけど、泣けちゃったよ。
"何かあってからでは遅い"新しいバイクでツーリングも良いが、気をつけて下さいね。
597 :774RR:2005/09/08(木) 16:35:49 ID:oKsNi5mD
>>597
>>余談ですが、これを書いている途中に、優子の反対を押し切り購入したバイクが届きました。
多分、余計なお世話かと思いますが。
優子さんへのフォローをしっかりね。
で、何を買ったの?
616 :774RR:2005/09/09(金) 12:32:41 ID:8xcoCVjR
ジュウザです。
>>597
今回は趣向を変えてDS11です。
昨夜、優子に「乗りなれてないバイクの後ろになんか怖くて乗れない!」
と言われ、今朝陸送をストップしました。
千歳でレンタカーを借りますorz
せめて風の音を聴きたいのでオープンカーを借りようと思います。
さすがにS2000は無かったけどロードスターがありました。
605 :774RR:2005/09/08(木) 21:40:58 ID:MQO8bHQu
>>ジュウザさん
人並みな暮らしに家族と言う幸せを感じながら、俺は今暮らしている。
欲を言えばキリが無いし、欲しい物より失いたくないものがあるだけで充分だ。
ここにマジで感動して涙が出てきたよ。激しく同意します。
失いたくないものを守るのが男の甲斐性ですね。
俺も欲しい物は山程あるけど、失いたくないものがあります。
ジュウザさんと同じ様に大切な人と自分の分身です。
貴方の書き込みは他の書き手と比べて、良い意味で泥臭くて好感を持ってますよ。
偶然ですが俺も来週上陸します。
年は同じくらいだと思いますので、泰造&優子さんとどこかで酒を酌み交わせれば最高ですね。
>>605
泥臭いですかw<当たってるかも^^
12日の午後に千歳着で17日の最終で帰ります。
どこかで会えたらいいですね。らしいのを見かけたら原田君?と声を掛けてくださいw
619 :774RR:2005/09/09(金) 21:32:08 ID:+3lb1quS
ジュウザさん
スゲー感動しましたよ。
もう最高って感じです。
ちえみさんと優子さんを大切にしてくださいね。
ほんと羨ましいです。
テントの中で一気に読んで酒が涙で薄くなったぞw
満天の星空の中に会った事も無いちえみさんの笑顔が見えてきた気がするよ。
782 :774RR:2005/09/13(火) 21:03:26 ID:NRgtK5O4
ジュウザです。
上陸2日目、>>605さんと厚岸の道の駅で遭遇しました。
釧路で飲んでビジホ泊です。
思い出話をしてるとちえみと会う前に、緑湯で会ってましたw
>>605です。
ジュウザさんかな?って思って声をかけたら本人でした。
優子さんってウチの嫁と比べたら綺麗すぎ。
旨い酒をゴチになりました。
これから飲み直しです。
優子です^^
主人の文章をここで初めて読みました。
少し恥ずかしいですね^^
再びジュウザです。
スレタイ脱線してすみません。
786 :774RR:2005/09/13(火) 21:37:56 ID:LtDl1kcH
>>782
なんかいいねぇ、皆で一つの携帯(orビジホのパソ?)で書き込みかぁ…。
皆様の旅が楽しいものになるよう祈ってます。
…北海道いいなぁ…orz
787 :60

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