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律「憂先生」


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1:
憂「はい、何ですか田井中さん」
律「憂先生はさわちゃんの憂ですか?」
憂「そうです。今日からさわ子さんの代わりにこのクラスの担任を務めます」
憂「よろしくお願いしますね」
5:
休み時間
律「さわちゃんなら絶対やると思ってたよ」
澪「でも私たちが3年になって1ヶ月しかたってないのに…」
紬「先生らしいというか」
律「くっそー私だって憂ちゃんと変わってほしいよ!」
澪「おいおい…」
7:
澪「今日の部活どうする?」
律「んー…休みで!」
紬「そうね」
澪「そうだな」
紬「梓ちゃんに連絡しないと」
澪「そういえば梓は今日から憂ちゃんに学校行ってもらうって言ってたぞ」
律「そうだったな。じゃあいいか」
9:
律「…あ」
澪「雨ふってきたな…」
律「なんだよ?天気予報はずれたのか」
澪「いや、今日は午後から降るって予報だったぞ」
律「しょうがない…」ピポパ
Prrrrr…Prrrrr…
律「…あ、もしもし…うん、そうなんだよ。だからさ…え?そうなの?しかたないな?…うん、じゃあ」ピ
10:
律「参ったな…」
澪「私のは折りたたみだからな…2人で入るにはちょっと小さいし」
紬「それだったら私の車で送るよ?」
律「マジか!?」
紬「ええ、今日は雨が降るから迎えに来るように頼んでおいたの」
11:
ブロロロロ…
紬「あ、あの車よ」
律「おおっ!白い!かっけえ!」
ブロロロロロロロロ…
律「…長げぇ!車の胴体長げええ!」
紬「向かい合って座れるのよ」
ブロロロロ…キキィ
憂「お待たせしました。お嬢様」
12:
律「ムギんちの憂ちゃんオッス」
憂「こんにちは律さん澪さん」
紬「澪ちゃんも一緒に乗りましょう」
澪「いいのか?ありがとう」
ガチャ バタン
湯ムギ「何か飲む?」
律「すげえ冷蔵庫がついてる…」
13:
澪「そういえばもうすぐ文化祭だな」
律「そういえばそうだな」
澪「今年はどうする?」
律「まあ、去年やった曲でいいんじゃないか?」
澪「それはいいんだけど最近ベースいじってなくて」
律「あ、私もドラム全然やってない」
紬「私も…」
14:
澪「梓はどうなんだろう」
律「憂ちゃんに学校来させるくらいだからな、多分駄目だろ」
紬「間に合うかしら…?」
律「うーん…」
澪「うーん…」
紬「うーん…」
憂「あの…」
15:
律「いやーなんとかなりそうだな!」
澪「ちょっと気が引けるけどしょうがないな」
紬「でもよかった。家に帰ったら楽器と楽譜を渡すわね」
憂「はい」
律「私もメールしとかないと…」
澪「私も…」
17:
律「ただいまー」
憂「おかえりなさーい」
憂「ごめんなさい律さん、お母さんも傘もってなかったみたいで」
律「いーよいーよ、ムギに送ってもらったから」
律「それより、メールの件はどうだ?」
憂「うーん…私にできるかなあ…」
律「大丈夫大丈夫!ちょっと練習してようぜ」
憂「あっ、いまご飯作ってるから夕飯のあとでもいいですか?」
律「おっけー」
18:
律「このタウンページがスネア、このジャンプがハイハットな」
憂「はい」
律「あれ、先週のジャンプはどこやったかな」
憂「それならそこの棚に…」
律「おーあったあった。じゃあこれがフロアタムね」
律「それでまずは…」
19:
ペチパンペチパン
律「さっすが憂ちゃん!かなりうまくなったよ!」
憂「えへへ、そうかなあ」
律「これなら文化祭も成功間違いなしだな!」
律「澪はどうなったかな。ちょっとメールしてみよう」
律「そっちの調子はどう?こっちは完璧だよ…と」
チャラララー
20:
唯の妹でお姉ちゃん好き!じゃない憂は魅力がガタ落ちしちゃうんだなってわかった
21:
チャラララー
律「なになに…こっちも本番までには何とかなりそう…か」
律「この分ならムギも大丈夫だろうな」
律「じゃあ憂ちゃん!放課後ティータイムのドラムはまかせたぜ!」
憂「はい、がんばりますね!」
24:
次の日
律「いやあーさすが憂ちゃんだよ、もう1曲叩けちゃいそうだよ」
澪「私のとこも問題なくできそうだよ」
紬「私の憂ちゃんも」
律「これで放課後ティータイムも安泰だな」
ガラッ
憂「みなさん席についてくださーい」
憂「突然ですが転校生を紹介します」
25:
律「この時期に転校生か」
澪「珍しいな」
憂「それでは入ってくださーい」
ガラッ
律「ほう」
澪「なかなか」
紬「かわいい子ね」
27:
唯「転校生の平沢唯です。みなさんよろしくお願いします!」
憂「それじゃあ平沢さんの席は……」
――――
律「さーて今日も帰るか!」
澪「おいおい部活は…」
律「どうせ憂ちゃんにやってもらうんだし行く意味ないじゃん」
澪「確かに」
律「でも顧問も憂ちゃんで演奏も憂ちゃんでうちの軽音部があの部室使ってていいのかねw」
紬「いいんじゃないかしら」
澪「いいのか…?」
唯「あの…」
28:
澪「はい…あ、平沢さん」
律「どした?」
唯「あの、みなさんはけいおん部に入ってるんですか?」
紬「そうよ」
唯「実は私けいおん部に入りたいんですけど…」
律「おぉ?かなり久々の入部希望者ですよ澪さん!」
澪「確かに。平沢さんは何か楽器できるの?」
唯「あっ唯でいいよ?。楽器は特に出来ないけど…」
律「まあいいんじゃないか?もともと人数ギリギリだし」
紬「そうね」
唯「…けいおん部って楽器使うの?」
澪「…………んぇ?」
29:
唯「うわぁ?ここがけいおん部の部室かあ」
律「なあ唯、どうして軽音部に入ろうと思ったんだ?」
唯「何でもいいから部活に入りなさいっていわれて、ちょうどみんなが部活の話してたから…」
律「その場で決めたんですねうわーい」
澪「一応私たちはバンドをやってるんだけど、ひら…唯も何か楽器をやったらどうかな」
唯「楽器かぁ、何がいいんだろ」
紬「ギターはどうかしら。それなら今の私たちの曲を少しアレンジすればみんなで出来ると思うの」
唯「そっかあ、じゃあ私ギターやるね!」
律「思い切りがいいなw」
30:
澪「じゃあまずはギターを買わないとな」
唯「ギターかあ、よし!買いに行くぞー!」
律「ぅえ!?今から?」
唯「そうだけど?」
澪(行動力あるな…)
唯「あっでも私ギターのこと全然わかんないや」
律「だろうな」
唯「今からギター買うのに付き合って欲しいんだけど…だめかな?」
澪「え?うーん…」
紬「明日にしたら?」
唯「いや!思い立ったが吉日だから!」
31:
律「押し負けて楽器屋まで来てしまった…」
唯「みんなありがとー!ここが楽器屋さんかあ」
澪「唯、お金はあるのか?ギターは結構高いぞ」
唯「うん、あるよ」
澪「そうか…(お金持ちなのかな?)」
唯「どれにしようかな」
澪「コレなんか軽くてい…
唯「あっこれかわいい!これにしよう!」
澪「おい」
32:
唯「やったー私のギターだ?」スリスリ
唯「これで明日からみんなと練習できるね!」
律「ん?あー」
澪「そういえば言ってなかったな」
紬「実は今度の文化祭は憂ちゃんに演奏してもうことになってるの」
唯「えっなんで?」
律「いやあ今回は時間がなかったっていうか…」
唯「でも私みんなに楽器とか音楽のことを教えてもらおうと思ってたのに…」
33:
律「うーん…うちの憂ちゃんは今家事と楽器やってるしなあ…」
澪紬「同じく…」
唯「ねっお願い!私に音楽のことおしえてっ!」
澪「うーん…」
唯「お願い!」
澪「…まあティータイムのついでに教えてあげればいいか」
紬「そうね」
唯「やったー!!」
紬「久しぶりにお茶をもっていかないと」
34:
次の日
唯「さあ!放課後ですよみなさん!」
律「おぉ?いざ帰らん!」
唯「違うよりっちゃん!部活だよ部活!」
律「へあ?そういえばそうだった…」
澪「しっかりしろよな」
紬「澪ちゃんさっき下駄箱で唯ちゃんに引き止められてたよね?」
35:
澪「ここを押さえて…こう」
唯「ほうほう」
律「私たちのバンドはだな…」
唯「ふむふむ」
紬「楽譜の読み方はね…」
唯「なるほど!」
紬「わかった?」
唯「わかりません!」
36:
澪「まあ1日で出来たら苦労はしないよな」
律「確かにそうだな」
唯「うう?む…いたっ」
紬「大丈夫?」
唯「指が痛い…」
澪「とりあえず今日はこのくらいにしておくか。かなり練習したしな」
唯「えっでも…はやくおぼえないと」
澪「そんなにあせらなくても大丈夫だよ」
唯「でも…みんなとライブやりたい」
律「唯…」
37:
律「いやー今日は久々に部活したな!」
澪「そうだな…」
律「まあ、たまには悪くないよな」
澪「うん、ちょっと楽しかったし…」
律「唯は明日も部活やる気満々だったな」
澪「……うん」
40:
律「ただいまー」
憂「おかえりなさーい」
律「ドラムの調子はどう?」
憂「なんとか…ですね」
律「と、いいますと?」
憂「今3曲目の練習してます」
律「さすが!もう半分クリアしたのか」
42:
次の日
唯「今日もよろしくお願いします!」
律「よーし!ビシバシいくぜ!」
澪「おいおい…でも唯は相変わらず気合が入ってるな」
唯「今日を入れて5日しかないからね!」
澪「…ほんとにライブに出るつもりなんだな」
唯「もっちろん!」
律「……」
44:
帰り道
律「なあ澪、唯はどうしてあんなにやる気があるんだろうな」
澪「…うん、私もそう思ってた」
律「そんなに私たちとライブやりたいのかな」
澪「今回のライブは憂ちゃんにまかせるって言ったけど唯は私たちとライブをやる気だしな」
律「…あっうちの憂ちゃんだ」
テクテク
憂「律さん澪さんお帰りなさい」
律「おう!…そういえばドラムはどこまでいった?」
憂「3曲目も覚えました」
46:
律「そっか」
憂「私これからお買い物なので…」
律「うん、よろしくな」
憂「はい、では…」
澪「流石だな」
律「うん」
47:
次の日(木曜日)
澪「そういえばライブの申請書だしたか?」
律「いっけね」
澪「おい」
憂「それなら私が出しておきましたよ」
律「うい先生!さすが!」
澪「はぁ、部長も憂ちゃんにやってもらったらどうだ?」
律「それは…いいかも!」
澪「ちょっとまて」
48:
澪「元はといえばお前が部長やりたいって言い出したんだろう!」
律「そういえばそうだった…」
澪「それだけじゃない!文芸部に入ろうとしてた私を無理やり…」
律「う…だって澪とバンドやりたかったんだもん」
澪「まったく」
律「そういえば最近澪と合わせてないな…てかムギと梓とも合わせてない」
澪「……」
唯「あっいたいた!みんな早く音楽室いこうよー!」
49:
律「そういえば唯に私たちの演奏見せてなかったな」
澪「そういえば」
紬「見せてないわね」
律「……久々にやってみるか!」
澪「そうだな!」
唯「演奏してくれるの!?」
律「おう!じゃあ…梓もいないし翼をくださいでもやってみるか」
澪「おう」
紬「はい」
51:
澪「行きたいーー」
ジャーーン
紬「……」
澪「ははw」
律「これはひどいなw」
澪「練習してなかったからな。私も声出なかったし…」
律(これじゃあ唯も呆れちゃったかな…)
唯「なんていうか…」
52:
唯「いいね!」
律澪「ええぇーーー!?」
律「さすがに今のは駄目だろう」
澪「うん…出来ることならやりなおしたい」
紬「前はもっとちゃんと演奏できたのよ?」
律「もう一度チャンスをくれ!」
唯「えっでも…」
唯「みんな楽しそうだったよ?」
53:
帰り道
律「はぁー疲れた…」
澪「結局あの後何回も合わせたからな」
律「なんていうか…久しぶりだった」
澪「合わせたのが?」
律「それもそうだけど…やっぱみんなで演奏するのって楽しいな!」
澪「あ…」
律「ん?」
澪「私も今そう思ってた…」
54:
澪「久しぶりに思い出したよ。音楽ってこんなに楽しかったんだな」
律「…そうだな」
澪「ライブ…」
律「え?」
澪「学園祭のライブなんだけどさ、やっぱり私たちでやらないか?」
律「私もそれ考えたけどさ、今からじゃ間に合わなくないか?」
澪「1曲だけでもいいからみんなでライブしたいなって思って…」
律「……唯も」
56:
澪「え?」
律「唯も1曲が限界だろうしな!それ以前に1曲もできなかったりw」
澪「いや、確かにw」
律「何気に厳しいですね澪さん」
澪「だって唯はギター初めてまだ4日目だぞ」
律「うーん…やっぱりギターはギタリストに教えてもらうべきだよな」
澪「……そうだな!」
57:
中野宅前
ピンポーン
律「おーい梓ー!」
澪「いないのかな?」
律「いや、学校に憂ちゃんをよこすような奴が出かけるはずがない」
澪「なるほど」
律「メールだな」
律「カーテンから明かりが漏れてるぞ…と」
澪「おいおい…」
58:
ガチャ…
澪「あ」
梓「お、おはようございます…」
律「ほんとにいた…ってかもう夕方なんだけど」
梓「すいません寝てました」
澪「梓…堕落しすぎだぞ」
律「それよりもだ、梓。明日は部活やるから学校に来い!」
梓「え、学校はかわりに憂が…」
律「実はな…梓にお願いがあってきたんだよ」
59:
梓「え、新しく入った部員にギターを教えて欲しい?」
律「そうなんだよ。てか梓も学園祭のライブやらないか?」
梓「それも憂に…」
律「そうじゃなくて、なんていうか私たち自身で演奏したいんだよ」
梓「えっと…私最近練習してないんで…」
澪「それは私たちも一緒だよ。それに1曲だけだからさ」
梓「え…」
60:
澪「梓にも音楽を楽しんでた時のことを思い出してほしいんだよ」
梓「いやぁ…音楽は楽しいんですけど…ちょっと…」
律「…ふうん」
律「梓は先輩の言うことが聞けないのかなぁ??」
梓「いや、そんな…」
律「そういえば前にさわちゃんがな…」
梓「え?」
61:
律「いやぁ?カマかけてみるもんだな!」
澪「たまたまうまくいったからよかったものの」
律「そうだ、ムギにもメールしとかないと」
澪「私からも連絡してみるよ」
律「ライブをやるからには全員揃わないとな!」
62:
次の日(金曜日)
キーンコーンニーシノーン
唯「やっと終わった!よーし部活だ!」
澪「さっきまで寝てたくせに…」
紬「ふふ」
律「そうだ唯、今日は後輩の部員が来るからそいつからみっちりギター教えてもらえよ!」
澪「梓は相当うまかったからな。ブランクもなんとかなるだろ」
紬「そうね。それに私たちも頑張らないと」
唯「おおっ!みんな今日はやる気だね」
63:
律「そりゃあそうだよ!ライブも近いからな!」
唯「えっそれじゃあ…」
澪「やっぱりライブは自分たちでやらないとな」
紬「そうね!」
唯「やった?みんなありがと?!」
64:
ガラッ
梓「お疲れ様です…」
律「遅いぞー梓!」
梓「元気ですね律先輩」
唯「かっかわいい子だね」ハアハア
澪「紹介するよ。後輩の中野梓、パートは唯と同じギターだ」
唯「よろしくね梓ちゃん!」
梓「は、はあ」
66:
律「さっそくだけど梓は唯にギターを教えてやってくれ。リハビリにもなるだろ?」
梓「わたしはライブにでるわけじゃ…」
唯「よろしくね!梓ちゃん」ギュ
梓「(握手…?)は…はい」
律「さてと、私たちものんびりしてられないぞ!」
澪「うん」
67:
梓「えっと…ここはこうですね」
唯「なるほど?梓ちゃんて詳しいんだね」
梓「一応ギターやってましたから」
唯「これでまたライブが楽しみになったなあ」
梓「どうしてですか?」
唯「梓ちゃんと一緒に出来るからだよ!」
梓「…そ、そうですか」
68:
ガラッ
憂「調子はどうですか?」
澪「あ、憂先生」
律「正直微妙だなw」
澪「確かにw」
憂「ふふ、皆さん楽しそうですね」
憂「それで、明日から私はこれなくなってしまうので挨拶に来ました」
70:
律「憂先生のファッションショーも今日で終わりかぁ」
澪「確かに今日もすごい服だったな」
律「しかしさわちゃんに会うのも久しぶりだな」
澪「冷静になってみると3年の担任なのにありえないよな」
律「まあそれはおいといて…梓、明日もきてくれるかな」
澪「まんざらでもなさそうだったけど…どうだろうな」
72:
梓「早く帰らないとまいんちゃんが始まっちゃう…」
ピロリロリン
梓「あ、唯先輩からメールだ」
 梓ちゃん今日はありがとう\(*^▽^*)/
 ギターうまくてびっくりしたよ!
 明日も☆よ(^O^)☆ろ(^o^)☆し(^0^)☆く(^ー^☆ね♪
梓「珍しいメールですね……」
梓「あんなのでうまいって言われても…」
梓「…………」
73:
土曜日
唯「みんなオッ*´○`)/ハァ*´▽`)/~~」
澪「お、おはよう」
律「唯ーギターの方はどうだ?いけそうか?」
唯「……もちろんいけるよ!」
律(大丈夫なのか…?)
ガラッ
 「おはよーございます!」
澪「あっ先生が来た…………え?」
75:
唯「みなさん、今日から3年2組の担任になりました山中唯です!よろしくお願いします!」
唯「姉の…いや、妹の憂の代わりのさわちゃんの代わりです!……あれ?」
唯「そういうわけだからみんなよろしくね?」
律((( ;゜Д゜)))
澪∩ω∩ミェナィ ∩・ω・∩キコェナィ
76:
放課後
律「どうなってんだよ…」
澪「唯…?」
唯「……さぁ?」
唯「それより練習しようよ!本番は明日なんだよ!」
紬「……」
ガラッ
梓「こんにちは…」
唯「あっ梓ちゃーん!きてくれたんだね!!」
77:
唯「練習しよ?」
唯「私も難しいことはよくわからないんだけど…でも今はみんなと音楽がやりたいの!」
梓「……唯先輩?」
澪「でm…」
律「やるか!」
澪「律…」
律「それどころじゃないって。明日が本番なのに完璧に演奏できないんだぜ私たち」
澪「確かに」
紬「そうね」
79:
梓「違います!ここはこうです!」
唯「あうっ…ごめんね梓ちゃ?ん」
律「梓のやつなんだかんだいって唯のこと気に入ったんじゃないか?」
澪「そうみたいだな」
澪「……」
律「手が止まってるぞ?」
澪「…わかったよ」
80:
ジャジャ ジャジャ ジャーン!
澪「…まあ」
律「ぎりぎり形になったな」
紬「唯ちゃんのおかげね」
唯「いやぁ?もっとほめて」
梓「でもギターの腕はまだまだですよ」
唯「うぐっ」
律「梓もな」
梓「う…」
81:
唯「でも澪ちゃんすごいね?演奏しながら歌えるなんて」
澪「そ、そんなことないぞ」
律「もともと澪は歌がうまいからな。明日のライブもたのむぜ澪!」
澪「ライ…ブ?」
澪「……うう」
律「…………またか」
唯「?」
律「こいつ恥ずかしくてライブ前はいつもこうなんだ」
82:
律「こいつ恥ずかしがりやでライブ前はいつもこうなんだ」
唯「大丈夫だよ!澪ちゃんの歌すっごくうまいから!」
澪「唯…」
唯「私も頑張るから澪ちゃんも頑張ろっ!」
澪「……うん」
律「おおーこんなに早く立ち直るとは…」
梓「すごいです唯先輩」
83:
澪「今日はこのくらいにしておくか」
律「そうだな、後はゆっくり休んで明日に備える!」
唯「うん!」
律「明日は放課後ティータイム完全復活だな!」
梓「演奏は完全じゃないですけどね」
唯「放課後ティータイム?」
律「あれ?唯にバンド名言ってなかったっけ?言ったような…?」
紬「放課後ティータイムが私たちのバンド名なの」
澪「前はここでお茶飲んだりお菓子食べたりしてて…」
律「それが由来っていうかさわちゃんが勝手に決めちゃったんだけどなw」
84:
唯「するい!」
澪律ム梓「え?」
唯「私もお茶とお菓子食べたいよ!」
紬「そういえば今日はクッキー持ってきてたの。食べる?」
唯「いただきます!」
律「久しぶりだな…ティータイム」
澪「……うん」
85:
帰り道
律「いやーおいしかったなムギのクッキー」
澪「うん……なんかさ」
律「ん?」
澪「音楽もそうなんだけど、お菓子食べたりお茶飲んだりするのも軽音部だったなって」
律「他の軽音部はこんなことしてないだろうけどなw」
澪「今日は楽しかったなあ…なんで忘れてたんだろう」
律「いつの間にか全部めんどくさくなってたんだよな」
87:
律「ただいまー」
憂「おかえりなさーい」
律「ふうー今日も疲れた」
憂「お風呂にします?それともご飯?」
律「……じゃあ憂ちゃんで」
憂「もうっ、律さんったらw」
律「そういえばゴメンな」
憂「え?」
律「せっかく憂ちゃんにドラム覚えてもらったのに…」
憂「いいんですよ?」
律「そうだ!ご飯の後片付けは私がやるよ!」
88:
憂「えっでも…」
律「いいからいいから!みんないっつも憂ちゃんにまかせっきりなんだし」
憂「私は元々…」
律「いいんだって!」
律「そうだ!憂ちゃんの背中流してあげるよ!」
憂「ぅえ!?」
律「まあまあいいじゃんか?」
89:
憂「お帰り梓ちゃん」
梓「憂、ただいま」
憂「今日はお父さんもお母さんも夜遅くなるって言ってたよ」
梓「そっか」
憂「今からご飯作るからちょっと待っててね」
梓「あ…憂」
憂「なぁに?」
梓「一緒にご飯作ろう!」
91:
「…………イチゴ…………」
 ピピピピ ピピピピ
 「……んっ……朝か……」
 「今日は学園祭…ライブだ……うう、緊張する…」
 「でも…ここまできたらやるしかない」
 「唯のおかげで放課後ティータイムが復活できた…」
 「唯のためにも頑張るぞ!」
 「あっ、律を起こさないと…あと一応みんなにもメールしておこう」
 ピッピッピッ
92:
アコガレヨリー アコガレイジョウノー♪
紬「澪ちゃんからメールが…」
紬「……」
紬「ふふっ」
紬「私も頑張らなくちゃ!」
紬「でも、何か忘れてるような…」
93:
さわ子「みんなおはよう…」
律「うわっ!さわちゃん暗っ!」
澪「ていうか久しぶりですね(完全に忘れてた…)」
紬「忘れてた…」
さわ子「え…」
紬「てっきり唯先生が来るものとばかり…」
さわ子「実は…」
94:
さわ子「昨日唯ちゃんが大失敗しちゃって…」
澪「それで呼び出し食らったわけですか」
さわ子「もう代わりは使うなって…」
律「ははwww」
さわ子「こんなことなら憂ちゃんに任せておけば…」
さわ子「お試し期間で無料ですって言うから唯ちゃん預かったのに」
さわ子「一昨日唯ちゃんが私も先生やりたい!ふんす!って言うからつい…」
95:
梓「……え」
澪「あっ梓!きてたのか!」
律「お、おあ?遅かったじゃないかもうみんなきてるぞ!」
紬「唯ちゃんがまだ…」
律「何やってんだよ唯のやつ?!w」
梓「…皆さんは……知ってたんですか?」
97:
澪「いや、そういうわけじゃないけど」
律「なんていうか…」
紬「うすうす…」
梓「…騙された気分です」
唯「…ごめんっ!」
澪「え」
律「唯!」
唯「騙すつもりはなかったんだけど…言いたくなくて」
99:
律「じゃあやっぱり…」
紬「……」
梓「……」
唯「うん」
唯「ごめんね梓ちゃん」
唯「私ね…」
唯「憂の妹…いや姉…なんだ…?」
澪「どっちだよ」
100:
唯「そんなことより!」
律「えぇ?…」
唯「私がみんなと音楽やりたいのは本当なんだよ!」
唯「澪ちゃんもりっちゃんもムギちゃんも梓ちゃんも大好きなの!」
唯「だからライブだけでも…一緒に」
澪「もちろん」
唯「え」
101:
澪「何のために今日まで練習してきたと思ってるんだ」
律「そうそう、ここまできて棄権はないよな」
唯「でも…私じゃ憂とかわらない」
紬「そんなことない!唯ちゃんは唯ちゃんなの!」
唯「ムギちゃん…」
梓「……」
唯「梓ちゃん…」
103:
スポッ
梓「……え?」
さわ子「澪ちゃん用に用意したけど…なかなかどうして」ニヤニヤ
梓「…なんですかこれ」
さわ子「ネコミミよ!」
唯「梓ちゃん…」
唯「かわいいーーーー!!」ぎゅううううう
梓「ぐえっ…!?…唯先輩苦しいです!」
唯「かわいすぎるよぉ?」スリスリ
105:
梓「は、離れてください」
唯「あずにゃんって読んでいい!?」
梓「いやです!」
唯「あずにゃ?ん」スリスリ
梓「う…」
唯「…ごめんね、あずにゃん」
梓「……」
唯「でも…このライブだけは…」
梓「……当然です」
唯「え?」
梓「せっかく練習したんですからライブはやるに決まってます!」
唯「あずにゃん!」
106:
さわ子「決まったようね」
さわ子「りっちゃんはトラ!ムギちゃんはうさぎ!梓ちゃんはネコ…しまった!」
さわ子「梓ちゃんのサイズでネコ服作ってない!」
さわ子「どうするさわ子…いっそ制服にミミだけつけてみるか…?」
律「さー講堂いこうぜ」
107:
律「よし…次だな」
澪「あ、ああ…」
紬「澪ちゃん大丈夫?」
澪「うん、ここまできたら後には引けない」
律「じゃあ…アレやろうぜアレ!」
澪「円陣か?」
紬「いいわね」
梓「はい」
律「よーしいくぞー!」
唯「まってよりっちゃん!」
律「放課後ティータイム??ファイ!!」
「「「「「オーッ!!」」」」」
109:
律「いやぁ?」
梓「ひどかったですね」
澪「ははは…」
唯「え?そうかなあ私はすっっっごく楽しかったよ!」
紬「ふふ、わたしも」
律「うん、楽しかったな」
唯「あずにゃんの演奏かっこよかったよ!」
梓「う…アレで褒められるのはちょっと…本当はもうちょっといい演奏もできるんですよ?」
唯「あはは、じゃあまた今度聞かせてね?」
110:
こうして私たちの学園祭は終わった。
学園祭が終わってからも練習やティータイムは続いた。
これも唯のおかげだと思う。
唯がいなかったら私たちは学園祭でのライブを憂ちゃんに任せてそれっきり練習もティータイムもしなくなっていたと思う。
そういえば学園祭が終わってから唯が「私、今日でみんなとお別れなんだ…」とか言い出して
梓が号泣してたっけ。あと澪も。あとムギと私も。
たった数日だけど私たちにとって唯は大事な存在になっていた。
まあお別れは唯の早とちりで高校卒業まで一緒にいたんだけど。
111:
憂ちゃん。
万能で家事、勉強、その他もろもろなんでもこなす高度な技術の結晶。
その万能さに人々は次第に憂ちゃんに何もかもを任せるようになった。
たとえば自分の仕事の変わりとかも。
憂ちゃんの万能さはたった数年で人を堕落させてしまった。
事態を重く見た政府は遂に実戦部隊を治安出動させる。
それが私たちと一緒に過ごした唯の正規品。
あの唯はやたらアグレッシブだったけど正規品の唯はニートと見まがうほどのgdgdだった。
あとは唯と変わらず人を引き付けることと憂ちゃんが唯の世話で手一杯になること。
113:
結果として唯の世話をしたり付き合っていくことで
憂ちゃんに慣れきった人類を唯で更生させる。
こうして人類の危機は去ったのだ。
律「とまあそんな時代もあったんだよ」
 「へぇー」
律「これが…えっと…なんだっけ」
律「世界なんとかの衰退…だっけ」
 「ばあちゃーんはらへった」
律「へいへい…」
律「憂ちゃーん?そろそろ昼ごはんにしよか」
憂「はーい」
唯「うい?アイス?」
おわり
115:
乙かれ!
11

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