八幡「温泉旅行?」back

八幡「温泉旅行?」


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1:
結衣「そうそう!懸賞でたまたま当たっちゃったの!それでね!ゆきのんとヒッキーと」
八幡「断る」
結衣「えぇ?!?なんで!?ヒッキー温泉行きたくないの!?」
八幡「どうせ女湯と男湯分かれてるんだから女同士で行きゃいいだろ」
結衣「え、ヒッキー混浴の温泉行きたいんだ……キモい」
雪乃「さすがに引くわね」
八幡「そうは言ってないだろ!」
2:
八幡「とにかく女同士で行けばいいだろ、俺は行かん」
結衣「えぇ?、でも、せっかく彩ちゃん誘ったのにかわいそうだし……」
八幡「戸塚?」
結衣「うん、ヒッキー男1人はさすがに哀れだと思って彩ちゃんも呼んだんだ!」
八幡(戸塚?戸塚って男湯に入るのか?)
3:
八幡(あいつが男湯に入ったら……ちょっと気になるな)
結衣「ヒッキー聞いてるの!?」
八幡「ん?あぁ悪い」
結衣「で?行くの?行かないの?」
八幡「仕方ないから行ってやるよ」
結衣「何その言い方!むかつく!」
結衣「でも人数揃ってよかった!」
八幡(はいはい、所詮数合わせですよ)
4:
当日
結衣「もー!ヒッキー遅い!」
雪乃「あなたが一番最後よ」
八幡「すまん」
戸塚「おはよう八幡」ニコッ
八幡「お、おはよう」
八幡(おお……天使がいる)
雪乃「由比ヶ浜さん、電車は何分後なのかしら?」
結衣「えーっとね……あと10分!」
雪乃「分かったわ」
5:
八幡「戸塚」
戸塚「な、なに?八幡」
八幡「何で温泉旅行に参加したんだ?」
戸塚「だって……せっかく温泉に誘ってもらえたし、それに」
戸塚「八幡も来るって言ってたから……」ボソッ
八幡「!!」
八幡(なんて破壊的な台詞なんだ!!)
6:
結衣「やっぱり休日は混んでるねー」
雪乃「そうね」
結衣「ヒッキーみたいな人に痴漢されそう」
雪乃「比企谷くんにそんな勇気なんてないわよ」
結衣「それもそっか!あははは!」
八幡「ずいぶんと信用されてるみたいで何よりだ」ムニュ
八幡「何だこの柔らかい感触は?」
戸塚「ん……」
八幡(と、戸塚の尻!!や、やばい今すぐ離さないと……だが、この素晴らしい感触をもっと味わいたい)
7:
八幡「すまん戸塚!」ドゲザ
戸塚「八幡だったんだ……怖かった、痴漢かと思ったよ」
八幡(気づいてからもしばらくの間揉んでたなんて言えない)
結衣「うっわヒッキー最低」
雪乃「本当に誰でもいいのね」
八幡「待て誤解だ」
戸塚「でも……八幡でよかった」ボソッ
八幡「!?」
戸塚「な、何でもないよ!」
八幡(何だ今の意味深な言葉は……?)
10:
雪乃「へぇ、なかなか大きな旅館ね」
結衣「でしょー?結構有名な高級旅館なんだって!」
戸塚「うわぁー!温泉も大きいんだろうなぁ!楽しみだね八幡!」
八幡「そうだな」
八幡(俺には温泉よりも楽しみなものがあるけどな)
12:
結衣「ヒッキーと彩ちゃんはこっちの部屋ね!ゆきのんとあたしはこっち!」
雪乃「趣があっていいわね」
八幡「俺らはこっちか……」
結衣「荷物置いたら温泉行こ?ゆきのん!」
雪乃「それは早くないかしら?少し休んでからでも……」
結衣「いいじゃんいいじゃん行こーよ!」
雪乃「まったく……仕方ないわね」
戸塚「僕たちも荷物置いたらすぐ温泉行かない?」
八幡「あ、あぁ、そうだな」
八幡(くっ……鎮まれ俺の心臓!)
13:
八幡(更衣室まで来た、後は戸塚の身体を……)ジー
戸塚「ね、ねぇ八幡、そんなに見つめられてると脱ぎにくいよ…///」
八幡「お、おう、す、すすすまん///」
八幡(なんだこの天使のような恥じらい方は……)
八幡(とっとと準備を済ませてこっそり視姦……もとい監視をだな)ヌギヌギ
戸塚「八幡、終わった?」
八幡「早えーよ!」
戸塚「え?ご、ごめん!」
14:
八幡(何で胸元までタオル巻いてるんだよ!男なら股間だけ覆えばいいだろ!何故この期に及んで期待させるようなことをするんだ!)
戸塚「八幡?どうかした?」
八幡「いや、何でもない」
八幡(戸塚はまだ可能性を残している……!)
八幡「早く行こうぜ」
戸塚「うん!」
15:
戸塚「うわぁー!すごい景色だね八幡!」
八幡「こりゃすげーな、高級なだけはある」
戸塚「早く入ろ、八幡!」
八幡「おう、転ぶなよー」
戸塚「……!」ピタ
八幡「どうした?」
看板『タオル等を巻いたままの入浴を禁ず』
八幡「あー、これは仕方ねーな」
八幡(よしっ!これでついに戸塚の正体が分かる……!)
16:
戸塚「し、仕方ないよね……」パサッ
八幡(うおおおお!)
戸塚「///」
八幡(な、なんてビューリフォーな乳首なんだ……)
八幡(当然、戸塚の胸にふくらみは無いが、女でもふくらみの無い雪ノ下のような女も存在するわけで、ということは胸だけで性別を判断するのはまちがっている)
八幡(つまり……一番早い判別方法は股間を見ることだ!)
17:
結衣「はぁ?いい湯だねぇゆきのん!」
雪乃「ええ、そうね」
雪乃「景色もいいし、言うこと無いわ、普段の疲れも……くしゅん!」
結衣「ゆきのん大丈夫?」
雪乃「大丈夫よ……どこかの変態に失礼なことを言われたような気がするけれど」
結衣「何それヒッキー?まさか覗かれたりとかしてないよね……」
雪乃「それは無いと思うわ」
結衣「そうかなぁ……?」
18:
八幡(俺の視線が動かない)
八幡(戸塚の真実を知ることを頭のどこかで拒否しているのだろうか……戸塚の胸から目が離れない)
戸塚「そ、そんなに見ないでよ恥ずかしいよ八幡///」
八幡「す、すまん!」バッ
戸塚「僕もう入るね!」ドボン
八幡「お、おう」
八幡(結局見られなかった……後回しにしてしまった……)
19:
戸塚「あったかくてきもちいいね!」
八幡「あぁ、最高だ」
戸塚「ねぇ八幡」
八幡「ん?」
戸塚「もう少し近くに寄ってもいい?」
八幡「は?」
八幡(な、何を言ってるんだマイエンジェルは?)
戸塚「ご、ごめん、そういうの変だよね!」
八幡「べ、べ別にいいぞ」
戸塚「ありがと、八幡」チャプチャプ
八幡(お、思ったより近い……だと!?)
20:
戸塚「八幡の近くにいると何だか安心するよ」
八幡(ん?この温泉の透明度……ほぼ密着と言ってもいいこの距離……)
八幡(見えそうだ!戸塚の彩加を見ることができるかもしれない!)
八幡(もう少し……もう少しだ……)
戸塚「八幡?八幡、何か見えるの?」
八幡「な、なな何でもない!」バシャァッ
戸塚「変な八幡」クスッ
八幡(かわいい)
23:
戸塚「僕もうあがるね……ちょっとのぼせてきちゃった」
八幡「じゃあ俺も」
八幡(違う意味でのぼせそうだ)
戸塚「……」ザバァ
八幡「おぉ……」
八幡(きれいなお尻だ……ゴクリ)
戸塚「八幡、あがらないの?」
八幡「え?あ、あぁ忘れてた」
八幡(もうタオル巻いてしまったか……)
戸塚「?」
24:
八幡(結局、戸塚の彩加を見ることはできなかった……だが)
八幡(それでいい、それでいいんだ、戸塚は俺のエンジェル……それだけだ)
戸塚「は、八幡の……大きかったね///」
八幡「!?」
八幡(よく聞こえなかったけど俺の何が、それともナニが大きかったって話か!?顔赤らめてなんてこと言ってるんだ戸塚!?)
25:
戸塚「わぁ!豪華な料理だね!」
八幡「おう」
戸塚「フランクフルトもあるんだ、独特だね!」
八幡(なんでフランクフルト?高級旅館の和食の中で一品だけ場違いすぎるだろ!?独特なんてもんじゃねぇぞ)
戸塚「いただきます!」
八幡「い、いただきます」
26:
戸塚「ハムッ……ジュルルジュポ」
八幡(おい!フランクフルト何ちゅう食い方してんだ!?)
戸塚「ん……肉汁すごいや……ジュルルル」
八幡(知っててやってんの?ねぇ?)
戸塚「八幡、これすっごくおいしいよ!味付けが和風テイストなんだよ!」
八幡「そ、そうか」
八幡(味付け和風にしたら和食になるとでも!?)
戸塚「八幡も食べて!ほら……」スッ
八幡(な、なに!?さっきまで戸塚が咥えていたナニを……いやいやフランクフルトを……)ゴクリ
27:
八幡「あ、いや、こっちにも同じのあるし……」
戸塚「そ、そうだったねごめん……」シュン
八幡(俺は何てことを!とっさに断ってしまった!)
八幡「うん、うめぇな」モグモグ
戸塚「でしょ!?」パァァ
八幡(あぁ……俺のフランクフルトも食べてもらいたい……)
29:
女子の霊圧が消えた…
30:
結衣「ちょーおいしかったね!」
雪乃「そうね、和食にフランクフルトはどうかと思うけど」
結衣「こ、高級だからちょっと違うんだよきっと」
八幡(どういう理屈だ)
戸塚「おいしかったね八幡!」
八幡「あぁ、うまかった」
八幡(戸塚のフランクフルトを食べられなかったのが心残りだ)
31:
結衣「明日は7時に集合だからね!寝坊しないでよヒッキー!」
八幡「何で俺だけに言うんだ」
雪乃「あなたが一番寝坊しそうだからでしょう」
八幡「そうかい」
結衣「じゃあおやすみ!彩ちゃん!ヒッキー!」
戸塚「おやすみなさい!」
八幡「おう、おやすみ」
雪乃「じっくり永眠しなさい」
八幡「おい」
32:
八幡(これから戸塚とお楽しみか……)
八幡「ヘヘヘ……」ニヤ
戸塚「どうしたの八幡?何か嬉しいことでもあった?」
八幡「あ、いや、なんでもない!早く部屋に戻ろうぜ」
戸塚「うん!八幡と……2人きりだね///」
八幡「お、おう///」
八幡(何なの?誘ってるの?)
33:
戸塚「あれ……?」
八幡「どうした戸塚?」
戸塚「布団と毛布が1人分しか無いんだ、枕は2つあるのに」
八幡(ここはラブホテルか何かですか?)
八幡「あー、俺は畳で寝るよ、季節的にそんなに寒くないし毛布とかいらないだろうし」
戸塚「ダメだよ八幡、風邪ひいちゃうよ」
戸塚「八幡が風邪ひいたら僕……」
八幡(ぜひ看病されたいです、つきっきりで)
38:
戸塚「半分ずつ分け合って寝よ?」
八幡「え、いや、それは」
戸塚「嫌……かな」シュン
八幡「い、嫌じゃない!ね、寝るか!」
戸塚「うん!」
39:
八幡(そしてこの密着である)
戸塚「布団、2人で使うには小さいね」
八幡「当たり前だろ、一人用なんだから」
戸塚「そうだよね……」
戸塚「でも、八幡の近くで寝られてよかった……なんて///」モゴモゴ
八幡「///」
八幡(全部聞こえてるんだが!ちょーかわいい!何なの!?)
40:
八幡(それにしても)
戸塚「スー……スー……」
八幡(密着してるから超暑い)
八幡(もともと布団無しでも寝られそうな気温だったしな……)
八幡(戸塚が近いから俺の体温が倍になったみたいだ)
八幡「いやマジで暑ぃな……」
41:
八幡「戸塚?」
戸塚「あ、八幡、起きちゃったんだ」
八幡「お、おう……っておい!」
戸塚「八幡のフランクフルト……食べるね」
八幡「な、何を言ってるんだ戸塚!?」
戸塚「八幡のココ……おいしそうなジャンボフランクになってるよ」クスッ
戸塚「じゃあ……いただきます」パク
八幡「おふぅ、お、おい戸塚……あふっ」
戸塚「はひまん……おいひぃよはひまん……」ジュポジュポジュルル
八幡「や、やべぇ…………ウッ」ビクンビクン
42:
戸塚「ねぇ起きて!起きてよ八幡!」
八幡「はっ!?」
戸塚「そろそろ時間だよ八幡!」
八幡(ゆ、夢か……そうだよな、あんなことあり得る訳ないよな!っていうか何であんな夢見てしまったんだ俺!)
戸塚「八幡も早く洋服着ないと……///」
八幡「へ?」
八幡(な、何で上半身裸なんだ俺!?戸塚も!?)
八幡「え?」
戸塚「早く洋服着ないと遅れちゃうよ!」
八幡(何で目を合わせてくれないんだ戸塚!何があった!?)
44:
結衣「やっはろー!」ガラッ
八幡「うおっ!?」
結衣「うわっ!何で服着てないのヒッキーキモい!」
八幡「うるせぇよ……っていうか勝手にドア開けるな」
結衣「何かあったの?」
戸塚「///」
八幡「何もねーよ」
結衣「ふーん、ま、いっか!早く準備して集合だからね!」
八幡「おう」
ガラガラ
八幡(何故戸塚は顔を真っ赤にしたまま下を向いているんだ……?)
46:
結衣「はぁ?、何とか電車乗れたぁ」
結衣「もぉー!ヒッキーのせいなんだからね!?」
八幡「人のせいにするな」
雪乃「あなたが何をするにも遅かったからでしょう?」
八幡「ぐっ……そ、それは……」
戸塚「……///」モジモジ
八幡(近い、近すぎだろ戸塚!)
八幡(昨晩の一件?以来、妙に戸塚が俺に密着してくるようになってしまった)
八幡(こんな天使が密着してきてご飯も準備もはかどる訳がない!)
戸塚「八幡///」スリスリ
八幡(ぶはぁっ!)
47:
結衣「じゃあ解散だね!また学校で!」
雪乃「ええ、また」
八幡「じゃーな」
戸塚「またね!」
八幡(よし、家で戸塚の感触を思い出しながら抜くか)
48:
戸塚「はちまーん!」
八幡「ん?」
戸塚「八幡のおうちに行ってもいい?」
八幡「え?今から?」
戸塚「うん……ダメかな?」
八幡「いいよ!」
八幡(またやられた……戸塚に頼まれたら断れん……天使すぎる)
戸塚「ありがと、八幡!」
八幡(そしてこの笑顔である)
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