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春香「お鍋の美味しい季節になってきたよ!」


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春香「雪歩もそう思わない?」
雪歩「そ、そうだね…」
雪歩「うん…」
雪歩「……ねぇ、春香ちゃん」
春香「ん?」
雪歩「……どうして、私は春香ちゃんの部屋にいるの?」
春香「………」
雪歩「………」
4: 以下、
雪歩「えと…確か、何か大切な用事があるって聞いたんだけど…」
春香「うん、そうだよ!」
雪歩「お仕事の話…とか?」
雪歩「…あれ、でも私と春香ちゃんだけで話さなくちゃならないようなことって何かあったっけ…」
春香「えへへ、違う違う…!鍋ですよ、な・べ!」
雪歩「ほぇ?」
8: 以下、
雪歩「鍋?鍋って…あの鍋?」
春香「うん!あのね、765プロは今空前の鍋ブームなんだって!」
雪歩「そ、そうなんだ…」
雪歩「…他には、誰もいないの?私だけ?」
春香「うん、残念だけど…みんな忙しいんだって。今日暇なのは、私と雪歩だけです!」
雪歩「……そ、そっか」
14: 以下、
雪歩「……え、えーっと…」
春香「あっ、ごめんね!お鍋するんだったらまず、何鍋にするか決めなきゃ!」
雪歩「えっ?」
春香「雪歩は何が良い?」
雪歩「わっ、私、まだ鍋をやるだなんて一言も…」
春香「じゃあ…豆乳なんてどう?なんか女の子らしいし!ヘルシーで!」
雪歩「わぁ、豆乳かぁ…美味しいそぅ…ってそうじゃなくって!」
16: 以下、
雪歩「鍋がしたいんなら、初めからそう言ってくれればいいのに…」
春香「ごめんごめん…そうなんだけど、そう言ったら、もしかして来てくれないんじゃないかなー、なんて…」
雪歩「………」
春香「…ゆ、雪歩?」
雪歩「……そんなことないよ」
雪歩「私、春香ちゃんのこと好きだもん」
18: 以下、
春香「へ?」
雪歩「あっ//」
春香「……//」
雪歩「……//」
春香「……あ、はは…//なんだか照れちゃうな……」
雪歩「べっ、べべべ別にそういう意味じゃなくって…!うぅっ、ごめん?っ///今の忘れてぇぇぇ…!///」
22: 以下、
春香「で、その…えへへ、今更なんだけど…一緒に鍋、やってくれる…かな」
雪歩「もちろん…!美味しいお鍋にしようね」
春香「うん!良かったー」
雪歩「…あ、で、でも…いいの?春香ちゃんのお母さんとかお父さんに迷惑なんじゃ…」
春香「それなら大丈夫っ。二人とも、夜はご飯食べに出かけるし」
24: 以下、
雪歩「えっ?それってもしかして…」
春香「あっ、ううん、それは別に私たちの為じゃ」
雪歩「春香ちゃんだけ、のけもの扱いに…?」
春香「ってえぇっ?!違う違う!そうじゃなくて…!お母さん達、今日は結婚記念日だから…」
雪歩「あ、そ、そうなんだ」
春香「うん。だから、今日は自分の家にいると思って遠慮せずくつろいでね!」
雪歩「そ、それもちょっと違うような…」
26: 以下、
春香「それで…鍋は豆乳でいい?さっきは勝手に決めちゃったけど、もし他に食べたいのがあれば…」
雪歩「ううん。私も豆乳で良いと思う。さっぱりしてて美味しいし」
春香「だよね!それに豆乳ってすっごく女の子っぽいし!女子力向上ー!」なーんて
雪歩「ふふっ、そうだね」
春香「そして雪歩のような白い肌を…」
雪歩「は、春香ちゃん…?」目が怖いよ…
28: 以下、
春香「よーし!それじゃあ早準備に取り掛かろー!」
雪歩「…まず、材料?かな。買いに行かなくて大丈夫?」
春香「うーん…大体あると思うんだけど…ちょっと冷蔵庫見てくるね」
雪歩「あ…うん、ごめんね。いってらっしゃい」
雪歩「………」
30: 以下、
雪歩「………」すちゃ
雪歩「………」ピッピッ
雪歩「………」prrrr…
雪歩「……あ、もしもし?うん、私、雪歩」
雪歩「…うん、そう。お友達のお家。ほら、よく話す同じアイドルのーー」
雪歩「ーーそれで、今日の夜は春香ちゃんのお家でご飯食べてくるからーー」
32: 以下、
雪歩「ーーえっ?ちっ、違うよ!ホントに春香ちゃん!」
雪歩「うっ、嘘ついたってしょうがないでしょ?!大体私が男の人苦手なのは知ってーー」
雪歩「ーーなっ、どっ、どうしてそこでプロデューサーの名前が出てくるのっ?」
春香「プロデューサーさんがどうかした?」
雪歩「うわっ、春香ちゃん?!」
36: 以下、
雪歩「ーーうん、春香ちゃん。今私の隣に…」
春香「?」
雪歩「ーーえっ?春香ちゃんに?…うん、わかった」
雪歩「……春香ちゃん」すっ
春香「…?電話…私に?誰?」
雪歩「私のお父さん」
Σ春香「えっ」
38: 以下、
雪歩「ごめんね春香ちゃん、うちのお父さんホントに心配症で…….本当に春香ちゃんなのか確認させろってしつこくって」
春香「あはは…うん。ちょっとびっくりしたけど…」
春香「…でも、雪歩、お父さんにすっごく愛されてるんだね」ふふっ
雪歩「…//そっ…!そんなことよりっ、食材、どう?ありそう?」
春香「…うーん、流石に全部とまではいかないかなぁー…」
雪歩「いいよ、それじゃあ買いに行こっ?春香ちゃん家の物を使うのは悪いし…」
春香「うぅ…ごめんねー…」
40: 以下、
春香「お母さん、出掛けてくるーーえっ?いや、ちょっとスーパーに…」
春香「ーーうん、わかった。それだけでいいの?」
春香「はーい。それじゃっ、行ってきまーす!」
春香「……ごめん雪歩、お待たせ!」
雪歩「うぅん、大丈夫。…何か頼まれごと?」
春香「うん、スーパー行くならついでに牛乳とお味噌も買ってきてって…もぅ、お使いじゃないんだから」
雪歩「ふふっ、でも…なんか良いね、そういうの」
春香「えー?そうかなぁ?」
44: 以下、
春香「うわぁ、さささ、寒ぅ?い…」
雪歩「もうすっかり冬だもんね…身体が動かないよ」
春香「ほうっ…。…ほら、息が真っ白」
雪歩「ほふっ…。…ホントだ、煙を吹いてるみたい」
雪歩「昔はこうやってよく遊んでたなぁ?…でも今じゃ流石に恥ずかしくて…えへへ」
春香「………」
雪歩「…?春香ちゃん?」
春香「私…今でも普通にやってるケド(´・ω・`) 」
Σ雪歩「え」
46: 以下、
春香「それにしても寒いなぁ…手袋ももう出した方がいいかも…あっ、あと耳当て」
雪歩「ふふっ、冬は身体が重くなって大変だねぇ…」
春香「……そ、それは家に篭ってつい食べ過ぎるから……?」
雪歩「えぇっ?!ちっ、違っ、そういう意味じゃ」
春香「ぬぅぅ?っ!今年もまたこたつでアイスの誘惑に負けてしまうぅ?っ!」
48: 以下、
雪歩「スーパーって、ここから近くなの?」
春香「うん。ここから歩いて10分くらいだよ」
春香「コンビニ行くのとそんなに変わらないから、ちょっとした買い物に便利なんだー」
雪歩「へぇー、そうなん…」
ワン!
雪歩「ひっ?!」
54: 以下、
雪歩「はっ、はっ、春香ちゃ…い、いいい犬が…」
春香「あっ…そうそう、この子、ここを通るたんびに吠えてくるんだよねー」
ワンワン!
雪歩「はっ、はぅぅっ…!」
春香「小さい頃は怖かったなー…」
雪歩「は、春香ちゃん、立ち止まってないで早く行こうよぉ…」
春香「…あ、ごめんごめん…」
雪歩「うぅ…」
春香「………」
春香「…わんっ!」
雪歩「わひゃうっ!!」
58: 以下、
雪歩「……もぅ…酷いよ春香ちゃん……」
春香「あ、あはは、ごめん、つい…」
春香「あっ、ほら、見えてきたよ!」
雪歩「…あれ?ここ、私の家の近所にもあったかも」
春香「ホント?!学校の友達に聞いても、ここのこと全然知らなくってさー」
雪歩「うん…多分。確かこんなマークだった気がする」
春香「そっか…。…私ぐらいしか知らないと思ってたから、なんか嬉しいな…今度事務所のみんなにも聞いてみよっ」
雪歩「えへへ、そうだね」
62: 以下、
春香「へぇー!このお菓子、新しい味出たんだ?!…あっ!季節限定のやつもある!」
春香「それにあれもこれも…」
春香「……うぅ、駄目だ、どうしても最初にお菓子コーナーに来ちゃう……」
雪歩「もぅ…春香ちゃん、今はお菓子を買いに来たんじゃないでしょー」
春香「……え、えへへ、ごめんごめ……」
春香「………」
春香「……雪歩。お茶っ葉も…そんなに必要無いと思うよ?」
雪歩「えっ?」どっさり
66: 以下、
春香「でも、こういうお菓子って…ちょっと懐かしくない?」
雪歩「うん、確かに。昔はよく買ってもらってたなぁ…」
春香「そうそう!このオマケ付きのラムネ菓子…!目当てのオマケが無くて、その度に駄々こねて…」
雪歩「ふふっ、そうそう。欲しいのはすぐになくなっちゃうんだよね」
春香「ねー。懐かしいなぁ…あれ?」
68: 以下、
雪歩「どうしたの?」
春香「私たちのカードも売ってる…」
雪歩「えっ?」
春香「そういえばプロデューサーさんが前にそんなこと言ってたっけ…でも売ってるのを見たのは初めて…」
春香「…えぇと?私たちアイドルの絵柄が一人一枚の、全13種類か…」
春香「ちょっと照れるけど…なんだか嬉しいね!」
雪歩「………」
70: 以下、
春香「……?雪歩?」
雪歩「……ない」
春香「え?」
雪歩「うぅっ…ひぐっ、無い!無いの!春香ちゃん!私のカードが無い!」
春香「えぇっ?!そ、そんなはずは…」
雪歩「うぅん、無いよ…今探してみたけど…一つも」
春香「…ホントだ…雪歩だけ一枚も置いてない…」
雪歩「はうぅ…やっぱり、私なんて…」
春香「うーん…」
雪歩「…もぅ、穴掘って埋まってますぅ?!!!」すちゃっ
74: 以下、
春香「!まっ、待って待って!でも、それってさ!考えてみたんだけど」
雪歩「……な、なに?」ぐすん
春香「単に、人気があるからもうなくなっちゃった、ってだけなんじゃない?」
雪歩「…へ?」
春香「ほら、さっきの話じゃないけど、欲しいのはすぐになくなっちゃうって言うし…」
雪歩「……そ、そう、かな…」
春香「そうだよ!その証拠にほら、私のなんてまだこんなに…」
春香「こんなに…」
春香「……うぅ、自分で言っててなんだか落ち込んできた……」
雪歩「ごっ、ごめん春香ちゃん!私のせいで…!」
76: 以下、
気を取り直して食材探し
春香「お肉は豚?牛かな」
雪歩「うーん、普通は豚じゃないかな」
春香「だよねー。よし、豚にしよう!」
春香「……むむ、微妙に値段が違う……」
雪歩「100g単位で売ってるみたいだね」
春香「250gぐらいかな…300だと多い?」
雪歩「うーん、食べれなくもないかもしれないけど…」
春香「足りないより多い方がいいよね!300にしよう!」
雪歩「はーい♪」
80: 以下、
春香「野菜は大体こんな感じかな…」
雪歩「レタスににんじんしめじに葱…あっ、あともやしは?」
春香「もやしかぁー、良いね!買おう買おう!」
春香「庶民の味方、もっやっしっー♪」
春香「…ふふっ」
雪歩「?どうしたの?」
春香「…ふふ、いや、もやしってなると、どうしてもやよいのこと思い出しちゃうなーって」
やよい「うっうー!」
春香「そうそう、そうやってうっうー!って…」
春香・雪歩「??!!」
82: 以下、
やよい「うっうー!お二人ともこんばんはですー!」
雪歩「こんばんはー」
春香「こんばんは…あ、あれ?やよい、今日は確かお仕事だから一緒に遊べないって…」
やよい「そうなんです!だから、今はこっそり…」
やよい「…はうわっ!」
やよい「そっ、それじゃあ春香さん、雪歩さん、また明日!」
春香「え?う、うん、また明日!」
雪歩「またね、やよいちゃん」
やよい「うっうー!」しゃしゃっ
84: 以下、
春香「………」
雪歩「………」
春香「……な、なんだったんだろう……」
雪歩「さぁ…?…って、あれ?」
春香「?どうかした?」
雪歩「い、いや、あの人ってもしかして…あ、こっちに向かって…」
律子「はぁっ…!はぁっ…!全く、もう…!もうすぐ始まるっていうのに何処へ…って、春香に雪歩?!」
86: 以下、
春香「り、律子?!」
雪歩「どっ、どうしたんですか?こんなところで…」
律子「えぇ、ちょっと…あなたたち、やよいを見てない?」
春香「えっ、やよい?」
雪歩「やよいちゃんなら、ついさっきここで見ましたけど…」
律子「ホント?!どっ、どっちへ行った?」
雪歩「た、多分あっちの売り場の方へ…」
律子「そう…!助かったわ、ありがとう!」
90: 以下、
春香「な、何かあったんですか?」
律子「…えぇ…やよいったら…ここでセールをやってるって知った途端、現場から飛び出しちゃって…」
春香「あ、あはは…」
律子「それじゃあね二人とも!ご協力感謝するわね!」
律子「やーよーいー!!!」だだだだっ
春香「……;」
雪歩「……;」
春香「り、律子も大変だね…」
雪歩「そうだね…」
92: 以下、
春香「いやー、二人分とはいえ結構買ったねー」
雪歩「そうだねぇ…セールのおかげで思いのほか安く済んで良かったよー」
春香「だねー。あやうく雪歩に借りるところだった…」
雪歩「もー、春香ちゃんてば。もっと余裕もって来なきゃ駄目でしょー」
春香「えへへ…ごめんごめん」
94: 以下、
春香「………あ」
雪歩「?どうしたの?」
春香「……頼まれてた牛乳とお味噌のこと、すっかり忘れてた……」
雪歩「あ…」
……マ、マァ、コンビニニモウッテルヨネ!
ギュウニュウハアルダロウケド……ミソハドウカナ……
ア、アルヨ!キット……ヨーシ、ソレジャコンビニマデダーッシュ!
エエッ?!
ナムコプローッッ!!
オ、オーッ!
96: 以下、
春香「たっだいm…あれ?鍵がかかって…」
雪歩「えっ?」
春香「…あ、そっか。お母さんたち、もう出掛けてるんだ。えーっと鍵カギ…」
雪歩「もぅ、春香ちゃんてば…」
春香「……あれ」
春香「………」
雪歩「?どうしたの?」
春香「……鍵、失くしたかもしれない……」
雪歩「えぇーっ??!!」
98: 以下、
雪歩「どっ、どこかで落としたの?!」
春香「もしくは家の中に忘れてきたのかも…」
雪歩「そっ、それじゃあ…どうするの?」
春香「………」
雪歩「……;」
春香「……し」
雪歩「……し?」
春香「侵入しますかっ!」グッ
Σ雪歩「そっ、それは犯罪だよぉう!」
100: 以下、
春香「うーん…でもホントにどうしよう。最悪お母さんに電話して開けてもらうしか」
雪歩「……あれ?ね、ねぇ、春香ちゃん、この郵便受けから出てる紙……」
春香「え?……あ、ホントだ」
春香「えーっとなになに…?」
春香「『どうせあなたのことだから家の鍵を持って出るのを忘れてるだろうと思って、合鍵をいつもの場所にいれてあります』…?」
春香「………」
雪歩「……お見通し、なんだね」くすっ
春香「……//」
102: 以下、
春香「ただいま…ふぅ、ようやく入れ…あ、鍵…そうだ、下駄箱の上に置いたままだったんだ」
雪歩「ふふ、ただいま?」
春香「ごめんねお騒がせして…」
雪歩「良いよ良いよ?。でもちゃんと見つかって良かったね」
春香「うん。もう12時はどうなることかと…」
雪歩「………」
雪歩「え?」
春香「……あ、いや、今のはその時の一時と時間の1時をかけたギャグだったんだけど……」
雪歩「?」
春香「…我ながらくだらなかったね…ごめん」あはは
雪歩「ちっ、違うの春香ちゃん!私、ちょっと意味がわからなくって…!今度はちゃんと聞くから、もう一回言って?!」
春香「えぇっ?!// もうやだよ!//」
108: 以下、
春香「よーし作るぞー!」
雪歩「うん。二人いることだし分担しよっか…えーっと」
春香「じゃあ私、野菜を切るよ」
雪歩「野菜?わかったそれじゃあ、私はお肉とかお豆腐を切るね」
春香「よーし、それじゃあ張り切ってー!」
春香「レッツ、ゲロゲロー!」
雪歩「え?」ゲロゲ…?
112: 以下、
雪歩「なんか…こうしてちゃんとお料理するのって、結構久しぶりかも」切ってるだけなんだけど
春香「…雪歩は普段、お料理とかするの?」ざくざく
雪歩「うん。たまにではあるけど…割としてる方ではあるのかな…?」とんとん
春香「そっかー、私もそんな感じかなぁ…最近は忙しくて全然出来てないけど…」ざくざく
雪歩「あはは…そうだよねぇ」とんとんとん
114: 以下、
春香「……ねぇ」ざくざく
雪歩「んぅ?」とんとん
春香「……雪歩は…どんな男の人がタイプなの?」ざくざく
雪歩「えっ?!//」からんっ!
春香「ほらほら、何かしらはあるでしょー?こういう時ぐらいしかこんな話出来ないし…」
雪歩「そ、そんなっ、私っ、別に…」
116: 以下、
春香「いーからいーからっ、ほら、早く早くっ!」
雪歩「え、う、うぅ…そ、そうだなぁ…」
雪歩「……見た目で言うなら……髪はそんなに長くなくて、黒髪で」
春香「うん、それでそれで?」
雪歩「普段はかっこいいんだけど、ちょっぴり怖がりで」
春香「うんうん…」
雪歩「スポーツ万能で空手も出来て…」
118: 以下、
春香「うんう……ん?」
雪歩「一人称は僕で踊りが上手くってだけど下手っぴな私にいつも優しくしてくれて…!」
春香「………」
雪歩「それからそれから…!」
春香「……雪歩?それ、理想の男の子の話だよね?」
雪歩「?うん、もちろん」
春香「…そっか。なら良いんだけど…」
120: 以下、
雪歩「それじゃあ、春香ちゃんはどんな人が良いの?」
春香「えっ、私?うーん…私かぁ…」
春香「………」うーん
雪歩「………」ふふっ
雪歩「……プロデューサー、っていうのは無しだよ」
春香「えぇっ?!//わっ、私まだなんにも…!」
雪歩「えへへ…駄目駄目。言わなくたってわかるよ」
春香「あぅ…//」
雪歩「…だって、それならきっと、みんな…」
春香「……あはは、うん、確かにそうかも」
122: 以下、
春香「……うーん、そうだなぁ…それじゃあ……」
春香「…やっぱり、優しくしてくれる人かな。私にだけじゃなくて、みんなに」
春香「あと、記念日とかを大切にしてくれる人」
雪歩「あっ、それわかるかも!ちゃんと自分のこと思ってくれてるんだ、ってわかるし」
春香「そうそう!それと…やっぱりあんまり怒らない人、かなぁ…」
雪歩「怒らない人?」
春香「うん、ほら、私ってよくドジしちゃうから…」
雪歩「あはは…なるほど」
124: 以下、
春香「さて、と…後はこれを鍋に持って行っ…」
がっ
春香「!あっ!」
雪歩「!」
春香「うわ、うわわっ!」ふらっ
雪歩「はっ、春香ちゃん!」
春香「……っとっ、とと」ぴたっ
春香「……ふぅ…。危ない危ない。へへん、私だって、いつもいつも転んでドジしてるってわけじゃ」
雪歩「春香ちゃん!鍋、鍋ーっ!!!」
春香「えっ?うわっ、沸騰してる?!」
126: 以下、
雪歩「…うん。これであとは煮えるのを待つだけ…」
春香「楽しみだn…あーっ!」
雪歩「えっ?ど、どうしたの?」
春香「ほら、あれ見て!」
雪歩「あれって…テレビ?何か面白い番組でも…あっ!」
やよい『やよいとー?』
伊織『伊織の!』
やよ伊織『手作りクッキング生放送?!!』
128: 以下、
<サァー、コンシュウモハジマルワヨ!
<ウッウー!
春香「………」
雪歩「………」
春香「……律子、間に合ったんだ」
雪歩「そうみたいだね…」
130: 以下、
春香「すりー」
雪歩「つー」
春香・雪歩「わん!」
春香「れっつオープン!」カパッ
春香「じゃっじゃじゃーん!」
雪歩「わぁ…美味しそー♪」
春香「ねー♪頑張って作ったかいがあったねぇ」へへ
雪歩「そうだねぇ…はい、よそうからお皿貸して?」
春香「あっ、ごめんね。ありがとう」
132: 以下、
春香「んぅー♪美味しいー♪」
春香「白菜と豚肉がうまく絡まり合ってもう最高…!」
雪歩「…はむ、うん、春香ちゃんの作ったお出汁も、すっごく美味しいよ」
春香「そ、そうかな」
雪歩「うん。ちゃんと豆乳、って感じの味がして……こういうのって、いつもどうやって覚えてるの?」
春香「そんな大したものじゃないけど…やっぱり、お母さんの料理を手伝ってる時に、色々教えてもらうことが多いかなぁ」
雪歩「そうなんだー」
134: 以下、
春香「…うん、やっぱりお肉は多めに買っておいて正解だったかはふ…おいひい!」
雪歩「あはは、もぅ、慌てて食べたら喉につまっちゃうよ?」
春香「大丈夫だいじょ…!…んぐっ?むぐっ、げほっ、ごほっ」
雪歩「ほら、だから言ったのにー…」とんとん
春香「うぅ、ご、ごめんねー…」げほげほ
136: 以下、
春香「あー美味しかった!ホント、あっという間だったねー!」
雪歩「そ、そうだねっ」
雪歩「うん…」
雪歩「………」
春香「……雪歩?」
雪歩「へっ、なっ、何?」
春香「いや、何だか、うわの空みたいだったから…」
雪歩「え?そ、そうかな…」
春香「…どうしたの?何か悩み事なら、私で良ければ相談に乗るよ?」
雪歩「………」
雪歩「……実は…」
140: 以下、
春香「えっ?サインの書き方がわからない?」
雪歩「うん…ほら、最近サインを書く機会って増えたでしょ?なのに私、気の効いたサインなんて一つも書けなくって…」
春香「サインなんだし、雪歩の好きなように書けばそれでいいんじゃない?」
雪歩「うぅっ…!それじゃ駄目なの!もっとかっこいいサインじゃなきゃ…!」
春香「か、かっこいいサインか…」
雪歩「こないだ見た美希ちゃんのサインなんて、凄過ぎて何て書いてあるかわかんないし…」
春香「あぁ…美希のサイン凄いよね。スターみたい」
雪歩「春香ちゃん!お願い、サイン書いてみて?!」
春香「えぇ?!わ、私?!」
142: 以下、
春香「こう書いて、こうして……で、こう」きゅきゅっ
雪歩「………」
雪歩「…すごい、リボンまでついてる…」
春香「えへへ…そこの部分は結構考えたんだー」
雪歩「こういうの、どうやって考えたの?」
春香「へ?どうやってって…普通に、色々書いてみたりして…」
雪歩「はうぅぅっ…!普通に書いたって、こんなの思いつかないよぉぉっ…!」
春香「ゆ、雪歩落ち着いて!」
144: 以下、
春香「ほら、ここをこうしてみたりして…」
雪歩「うんうん」
春香「…ね?ちょっとお洒落でしょ」
雪歩「なるほどぉ…」
春香「…って、そんな偉そうなこと言える立場じゃないんだけど…」
雪歩「そんなことないよ!すっごく為になった…また家に帰ってから考えてみるね!」
春香「うん、そうしてみて?」
146: 以下、
雪歩「……やっぱり、春香ちゃんは凄いなぁ…うん、ホント、リーダーって感じ」
春香「えぇっ?ど、どうしたの?急に…!」
雪歩「えへへ…ごめん、急に。変だよね」
雪歩「…でも、春香ちゃんは私には持ってないものを、沢山持ってるから…」
雪歩「…やっぱり、ちょっと憧れちゃうかも」
春香「……えへへ、ありがと。でも、私は…雪歩みたいになれたらっ、て思うけどな」
雪歩「えっ?…どっ、どうして?私なんてそんな…」
春香「……あはは、だから、多分、そういうものなんだよ。きっと」
雪歩「春香ちゃん…」
春香「…さて、話はこれくらいにして、そろそろ後片付けといきましょうか…手伝ってくれる?」
雪歩「うん、もちろん!」
148: 以下、
雪歩「もうこれで全部?」
春香「うん。…ごめんねー、洗い物までさせちゃって」
雪歩「いいよいいよ。当然のことだもん」
春香「ありがとー」
春香「…さて、ところで…まだお腹は空いてる?」
雪歩「?どういうこと?」
150: 以下、
春香「実は?…」
春香「…じゃーん!」
雪歩「わぁ…!クッキー?これ、春香ちゃんが?」
春香「えへへ…うん。手作りだよ。今回のは結構自信作なんだ」えへん
雪歩「そうなんだ…美味しそう」
春香「…どう?まだ食べれそ?」
雪歩「うん、大丈夫。甘い物は別腹だから……あっ、そうだ。それじゃ私、お茶淹れるよ」
春香「ホントー?じゃあ、お願いしようかな!」
春香「…あ、でも家にまだお茶っ葉があったかどうか…」
雪歩「大丈夫!美味しいお茶っ葉ならここに!」しゅびっ
春香「いっ、いつの間に…」
152: 以下、
雪歩「ふぅ?…美味しかった」
春香「お粗末さまー。雪歩の淹れたお茶も美味しいねー」
雪歩「…ふふ、ありがとう」
春香「…さて、と」
どっちゃり
春香「………」
雪歩「……;」
雪歩「…ま、まだまだいっぱいあるね」
春香「うーん、作ってる時はもっとみんなうちに来るものだと思ってたからなぁ…」
154: 以下、
雪歩「今日は色々とご馳走様…お土産まで貰っちゃって」
春香「あはは、いいのいいの。お土産って言っても余りのクッキーだから別に大したことないし…」
雪歩「そんなことないよ、嬉しい。…それじゃ、また事務所でね」
春香「うん、また明日!」
雪歩「また、一緒にお鍋、やろうね」
春香「うん、必ず!…次は雪歩の家にも遊びに行きたいなぁー」
雪歩「そ、それはどうだろう…?」
春香「え?」
158: 以下、
そして翌日
春香「おはようございまーす」
小鳥「あら、おはよう。春香ちゃん」
春香「おはようございます、小鳥さ」
伊織「だーかーらー!私のサインが一番ゴージャスだって言ってるでしょ?!」
真「いーや、僕の方が可愛いく書けてるね!!」
伊織「ぬぁんですってぇー?!」
真「そっちこそ何だよ!」
伊織・真「ぐぬぬぬぬ…!!」
160: 以下、
春香「…な、なんだか凄いことになってるな…」
雪歩「うぅ…春香ちゃーん…」
春香「雪歩…?…あ、もしかしてサインって…」
雪歩「はうぅ…私がみんなに見てもらおうとして、サインなんて書いたばっかりに…」
真「僕が一番だ!!」
伊織「いいえ私よ!!」
春香「……;」あら…
雪歩「…もう、穴掘って埋まってますぅー!!!」
春香「うわっ、雪歩待った待った!!」
ワー!ギャー!
千早「…サインなんて、相手と自分の名前を書けば、それでいいんじゃないのかしら」
小鳥「ま、まぁ、それは人それぞれだから…」
おわり
164: 以下、

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