一方通行「なンにもねェなァ……」れんげ「……やっぱりここ、田舎なのん?」【後編】back

一方通行「なンにもねェなァ……」れんげ「……やっぱりここ、田舎なのん?」【後編】


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7:
これはひどいwww
308:
0点って二次元の産物じゃなかったんだな……
309:
これはちょっと同情出来ないww
310:
何と言う珍解答
こいつ……出来るッ!
311:
と、まあ冗談はさておき、なっつんの為にも俺らでなんとかしてやんねーとな
昨日はかなり世話になってるんだし
415: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/05(水) 23:58:41.89 ID:0vdp0MZ90
312:
おお、流石は姐御
313:
姐御の言う通りだな
なんて言うか、なっつんは昨日10032号に一番気を使ってくれた気がするし
314:
思い返せば一番こっちに話題を振ってくれたし、自然に会話に溶け込めるようにしてくれてたな
315:
おおぅ、確かに過去ログ見るとなっつんがいかにこちらに気を使ってくれていたか分かる……
316:
そこに気付くとは……やはり天才か
317:
と……なると、
318:
ああ、もれらの知識をフル動員!
MNW本領発揮だぜ!
416: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/05(水) 23:59:17.37 ID:0vdp0MZ90
319:
しかしもれらの基本知識は学習装置で基本統一なので意味は無かった
320:
Oh……盲点だったな
321:
うわぁ、めっちゃ力になりたいのにマジ残念だわ?、ホント残念だわ?
322:
>>321 ミサワうぜえwww
323:
と言う訳で10032号後は任せた! (`・ω・´)ノ
324:
お前ら帰ったらボコすからな
417: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/06(木) 00:04:38.16 ID:tW07ZDgw0
…………
御坂妹「」パキン
御坂妹「MNWの連中は役立たずだと今改めて再認識しました、とミサカは思わず鉛筆の芯を折ります」
れんげ「みっちょん、鉛筆けずりはこちらなん」スッ
御坂妹「ありがとうございます」シャリシャリ
一方通行「何をしたら0点なんて取れるンだよ、逆に感心するわ……」
夏海「……答えを書く為のえんぴつ、80円」スッ
夏海「過ちを正す消しゴム、100円」スッ
夏海「二つの神器で挑んだテスト――プライスレス」
一方通行「やかましいわァ!」
418: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/06(木) 00:05:54.92 ID:tW07ZDgw0
蛍「ま、まあ確かに、この解答は流石に……」
小鞠「蛍もそう思うでしょー? もっと言ってやって」
夏海「だ、だって分からなかったんだもん……いや、せめて埋めようとした心意気を評価して欲しいと思います!」
一方通行「あのなァ……確かに答えを埋めることは大事だ。だがな、明らかに間違いなこンなふざけた解答なら正直書かねえほうがマシだっつの。オマエとあの教師は家族みてェな付き合いしてるから許されてンのかもしれねェが、普通の学校行ってたら点数以上に成績下げられンぞ」
夏海「うー……反省してます」
小鞠「そのことでお母さんにも3時間説教くらったからねー」
一方通行「ったく……。まァこれ以上言ってもやる気が落ちるだけだからなァ……。とりあえずオマエは勉強ってとこに真面目に向き合う所から教えなくちゃなンねェみてェだな……」
夏海「えー、ウチってどうも真面目にやるってのが苦手なん――」
一方通行「」ギロリ
夏海「すみません真面目にやります」
419: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/06(木) 00:07:20.04 ID:tW07ZDgw0
一方通行「分かればいい」
小鞠(こっわぁー……)
蛍(い、一瞬只者じゃ無い気を感じましたね……)
夏海「ああー……、でもこの量一日で出来るのかなー」
れんげ「……なっつん」ポン
夏海「ん?」
れんげ「諦めたら、そこで試合終了なんよ?」
夏海「れんちょん……先生……!」
420: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/06(木) 00:08:17.76 ID:tW07ZDgw0
夏海「ウチ、遊びがしたいです!」
 パコーン!
一方通行「オラ、始めんぞ」
夏海「」ピヨピヨ
小鞠「懲りない奴……いっそ清々しいね」
蛍「で、でもそこが夏海センパイの良い所でもあると思いますよ」
御坂妹「そうですね、確かに勉強は苦手なのかもしれませんけど、昨日は……とても、助けて貰いましたから」
小鞠「……ま、しょうがない。今日くらいは姉として助けてやるか!」
れんげ「お勉強、はじめるのーん!」
さてさて、恩返しタイムの始まりですね。あ、まだまだ続きますよ、とミサカは再度言わせて頂きます。
421: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/06(木) 01:21:03.33 ID:b7LyFWElO

434: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:22:53.88 ID:NUrsVN8e0
…………
一方通行「……あァ、違ェよ、先にこっちの計算から始めンだ」
夏海「あー、なるなる」カキカキ
れんげ「ウチも絵日記描き終わったし何かしたいのん」
小鞠「れんげはそれ以外もう全部宿題終わってるんだよね?」
れんげ「終わってるん、こまちゃんもほたるんも終わってるん?」
小鞠「当然、大人の女性としては、夏休みギリで宿題終わらせるなんてことしないもんねー」
蛍(あああああ背伸びしてるこまセンパイ可愛い!)
御坂妹(とか思ってるんでしょうね、ほたるん……)
435: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:24:08.13 ID:NUrsVN8e0
夏海「ど、どう……?」
一方通行「……おゥ、正解だ。なンだ、やれば出来るじゃねェか」
夏海「ふ、ふっふーん! そうだよ、夏海ちゃんはやれば出来る子なんだからね!」
一方通行「じゃ、次はこっち行くぞ」つ国語ドリル
夏海「」
夏海「ちょ、ちょっとあーくん、流石に勘弁……」
御坂妹「ほほぅ、国語ですか、とミサカは興味津々にドリルを覗き込みます」
小鞠「あれ、ミサカさんの所ではこういうの使ってないの?」
御坂妹「いえ、ミサカは正規の生徒では無いため通常の教育は――モガっ」
436: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:25:09.32 ID:NUrsVN8e0
一方通行「ややこしくなること言うンじゃねェよ!」
小鞠「?」
一方通行「……まァ、ちょっとコイツは身体が弱くてなァ、昔はあンま学校行って無かったンだわ」
一方通行(ってことにしとけ)ヒソヒソ
御坂妹(しょうがないですね、とミサカはしぶしぶ了承します)ヒソヒソ
小鞠「そっかー…だから昨日はあんなに楽しそうにしてくれてたんだね」
御坂妹「ええ、ミサカにとっては全てが新鮮な出来事でしたから」
小鞠「もっと、色々なこと経験させてあげたいね。こんな田舎じゃ、何が出来るかホント分からないけどさ」
夏海「そーだよねー、ここって無駄に広いことと、人口少ないこと暗いしか誇れることないし」
小鞠「むしろそこは誇って良い所じゃないでしょ……」
437: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:26:34.48 ID:NUrsVN8e0
蛍「で、でも空気とかは美味しいですし、景色もすごく綺麗ですよ!」
小鞠「あはは、フォローありがと、蛍。でも、何かしてあげたいよね、折角来てくれたんだし……」
一方通行「まァ、あンま深く考えなくていい。昨日は散々世話になったし、それだけでも十分なもンだ。それより、オマエはこっちに集中しろ」
夏海「はーい……ってもウチこういうの苦手なんだよねー……」
御坂妹「なるほど、このように教科書に載っている小説や随筆からの出題と言うわけですか」
夏海「主人公の隠された気持ちとか知らないっての! 作者が何を意図していたとかさー! 締め切りやべー! とかそれが一番確率高いでしょ!?」
一方通行「世の物書き全員を敵に回しそうな発言だな」
小鞠「全く……えーとね、こういうのは、まず登場人物を整理するの。どっかに小さくでもいいから登場人物を記して、誰がどんな役割かって言うものを理解しておくんだよ」
夏海「えーと……これは、父、母、姉、主人公の四人……かな?」
小鞠「それに夏海っていつも国語のテストって最後の方まで解答出来てないじゃん? 本分をしっかり読み過ぎなんだよ」
438: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:28:15.12 ID:NUrsVN8e0
夏海「えー! だって読まないと答え見つけられないじゃん!」
小鞠「あのねぇ……国語の問題はまず問題文を見るの。そうしたらそこにどの部分から?って書いてるのが多いから、その周りから探すのが一番早いの。全部なんか読む必要ないんだよ」
夏海「……おぉ! 確かに書いてある! 姉ちゃんすごい!」
御坂妹「なるほど、そのように解答するのが手っ取り早いのですね、とミサカは感心します」
蛍「センパイ、かっこいいです……!」
れんげ「先生みたいなのん」
小鞠「え、そ、そう? ま、まあ仮にも去年やった問題だし? これぐらい楽勝ってゆーか」
一方通行「ンじゃ、そっちは任せて大丈夫だな」
御坂妹「おや、あーくんどちらへ?」
一方通行「自販機までコーヒー買いに行ってくンだよ。朝はオマエに拷問まがいの飲まされ方したせいで碌に味も分かンなかったしな」
439: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:29:48.24 ID:NUrsVN8e0
蛍「あ、一方通行さんは杖付いてますし、それぐらいなら私が……」
一方通行「男が年下のガキにパシリさせられる訳ねェだろォが。それぐらい分かれ」
蛍「あっ……えと、すいません」
御坂妹「謝る必要はありませんよ、ほたるん。あーくんはチャチなプライドを守るのに必死なだけです」
一方通行「あァそうですよ。夏海は俺が出かけてる間にもサボるンじゃねェぞ」ガラガラ
夏海「う……はーい……」
御坂妹「なっつん、ファイトです。ミサカたちが全力でフォローしますから」
蛍「――あ!」
小鞠「? どうしたの、蛍」
蛍「あの、これ……」
御坂妹「はぁ……あのもやし、こういう所ドジですね、とミサカは呆れ果てます」
440: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:31:33.24 ID:NUrsVN8e0
…………
一方通行「いい天気だなァオイ。……まァアスファルトじゃねェ分向こうよりマシか」
一方通行「まだ丸一日以上居る訳だからなァ……買い溜めしておくか……」ゴソゴソ
一方通行「…………」ゴソゴソ
一方通行「…………」バッ
一方通行「……ねェ」
一方通行「オィオィマジかァ……。財布忘れるとか三下じゃねェンだからよォ……」
一方通行「……杖付きの身には地味にキツい距離だよなァ……」
一方通行「…………」
一方通行「………クッ、おっ行ける……かァ?」ゴソゴソ
一方通行「…………お、以外とあるもンだな」
一方通行「まァ、あいつらが居なくて助かったな。まさかこの俺が――」
441: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:32:40.88 ID:NUrsVN8e0
御坂妹「…………」
一方通行「」
御坂妹「…………」フイッ
一方通行「オイ」
御坂妹「何でしょう、ミサカは何も見ていませんよ、と思わず視線をそらします」
一方通行「待て、いや、マジで」
御坂妹「いえいえ、まさかあの学園都市第一位、世界最強を誇る一方通行が、自販機の下の小銭を探している所なんて――全然見ていませんから、ハイ」
一方通行「しっかり見てンじゃねェかァアアアアア!」
御坂妹「今の光景は白昼夢と思うことにします、とミサカは頑に目を合わせようとしません」
一方通行「待て待て待てェェェェ! 話すまでもねェがな、俺は杖付きだからこの距離を往復するのは――」
442: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:34:33.73 ID:NUrsVN8e0
御坂妹「それ以上言わないで下さい。ミサカも出来ればあなたのその姿は見たく無かったのです、と思わず本音をぶちまけます」
一方通行「……ッ」
一方通行「……あァ、悪かった」
御坂妹「……一方通行、あなたは最強の能力者です。それはあなたに守られているミサカ達にとっても、誇るべきことなのです。安心すべきことなのです」
一方通行「……そうだな」
御坂妹「だからこそ……そのあなたが……財布を忘れたからと言って……」プルプル
一方通行「…………」
御坂妹「じ、自販機の下漁ってるとかマジ笑えねぇー! とあっもう駄目だミサカは最早限界ですwwwww」プギャー
一方通行「てめェしっかり笑ってンじゃねェかァァアアアアア!」
443: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:36:18.84 ID:NUrsVN8e0
一方通行「ですよねェ! オマエそう言う風にしんみり見せといてとんだ爆弾最後に投げて来る奴ですもンねェ!? だろうと思ったよォ!」
御坂妹「おやおやいいのですか、あーくん。今のこの映像、ミサカの意思一つで全世界に散らばるミサカ達に同時生中継出来てしまうのですよ?」
一方通行「…………」
御坂妹「あの学園都市第一位が、財布を忘れたからと言って自販機の下を漁る動画をwwww」
一方通行「二度言うンじゃねェよ!」
御坂妹「…………」スッ ←こめかみに指を当てている
一方通行「いや、マジで勘弁してくンない? いや、ホントに」
御坂妹「どーしよっかなー、とミサカはワザとらしく鼻歌をふんふふーん」
一方通行「分かった分かった分かりましたよ! 何が望みだァ!」
御坂妹「えー? ミサカにそれ言わせちゃう? 言わせちゃうんですかぁ? とミサカはこの上なくイラつくであろう仕草でレッツダンス」
一方通行(耐えろ……耐えろ俺……!)プルプル
御坂妹「ま、ここ付いたときからずっと感覚共有オンにしてるんで関係ないですけどね、とミサカはこのタイミングでネタばらし」
444: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:37:15.24 ID:NUrsVN8e0
一方通行「…………」
一方通行「……え?」
御坂妹「現在生放送中です」
一方通行「…………」
一方通行「ああああああああああァァァァ!?」
御坂妹「嘘ですよ」
一方通行「ああ……あァ!?」
御坂妹「さっきからやかましいですね、発情期かよ、ミサカはドン引きします」
一方通行「うるっせェ! え、何、どっちがホントなンだよ!」
御坂妹「だから流してませんよ、ちょうど今、トイレに言っていたので感覚切っていたんですよ、とミサカは気休めを言います」
一方通行「…………」
445: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:38:13.84 ID:NUrsVN8e0
御坂妹「ホントにホントですよ。……ま、ミサカだけが弱みを握っている方が旨味がありそうなので、とミサカはぺろりと舌を出します」
一方通行「はァ……。心臓止まりそうになっただろォが……」
御坂妹「大袈裟ですね、ほら、財布です」
一方通行「あァ、ありがとよ……」
御坂妹「ミサカはオレンジジュースを所望します」
一方通行「ホラよ」ポイッ
一方通行「ついでにアイツらのも買っておくか」ガコンガコンガコン
一方通行「おっと、コーヒー買い溜めしとかねェとな」ガコンガコンガコンガコンガコンガコンガコンガコンガコンガコンガコンガコン
御坂妹「……コーヒー何本買う気だよコイツ、とやはりミサカはドン引きします」
446: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:39:22.41 ID:NUrsVN8e0
…………
御坂妹「ただいま帰りました、とミサカは華麗に帰還スライディング!」
一方通行「最早コイツの頭の中に遠慮の二文字は存在しねェな」
小鞠「お帰りなさーい。財布は無事に届けられたみたいだね」
れんげ「みっちょんが慌てて届けに行ったんなー」
一方通行「あまり思い出させないでくれ……」
御坂妹「こちらはあーくんよりの差し入れです」スッ
小鞠「わっ、凄い沢山……いいの?」
一方通行「人数分買おうと考えると結構な量になったからなァ、好きなの取れ」
御坂妹「つっても殆どあなたのコーヒーですけどね」
447: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:41:01.40 ID:NUrsVN8e0
夏海「あー、ありがとあーくん! 生き返るわー!」
蛍「あ、ありがとうございます、じゃあ、お茶貰いますね」
小鞠「わ、私は大人だしブラックコーヒーを……」プルプル
一方通行「それは俺のだからこっちにしろ」つカフェオレ
小鞠「そ、そうですね! たまにはそう言うのもいいかもと思ってたし!」
れんげ「例によってウチは昆布茶を頂くのん」
一方通行「で、少しは進んだか?」
夏海「んー……まあ、あと少し、かな?」
一方通行「目を見て言えよ」
小鞠「まあ夏海にしちゃ頑張った方だね。去年だったら1ページ進んでればいいほうだもん。今年は二人が来てくれたおかげかな?」
448: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:42:07.98 ID:NUrsVN8e0
夏海「で、でももう限界が近いんですけどウチ……」
一方通行「まァかれこれ二時間半くらいか……もう昼時だな」
一穂「お、以外にもしっかりやっとるみたいだねー」ガラッ
れんげ「ねぇねぇ、帰って来たのん?」
一穂「ん、準備が出来たからね。あーくん、夏海はどう?」
一方通行「ま、そこそこ真面目にやってたみてェだけどな」
一穂「うむうむ、あーくんがそう言うならよかろう」
蛍「何かあるんですか?」
一穂「うん、まあ細かい話は後に。表に車止めてあるから全員乗っちゃってー」
449: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 00:43:02.59 ID:NUrsVN8e0
れんげ「お出かけですのん?」
一穂「そそ、だからちゃちゃっと準備してねー」
れんげ「……どこに行くのん?」
一穂「……いい質問だね、れんちょん。――川だ!」
れんげ「川!?」
一穂「そう、川!」
御坂妹「Oh!River!」
一方通行「だからなンで英語なンだっての」
れんげ「リバーなのーん!」
もうすぐお昼時ですし……これはまた何か美食の予感がしますね。
お昼ご飯へと続きますよ、とミサカはヨダレを拭きつつ予告します。
453: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 17:32:13.79 ID:pjcWcahdO
あーくんが自販機の下を漁る動画とかレアってレベルじゃねーぞっ!
454: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/11/13(木) 22:50:25.56 ID:CbKN4XIr0

その動画ください
455: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/13(木) 23:01:44.22 ID:sCJNfEDDo
ここがMNWだったのか…
457: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/11/18(火) 19:57:04.86 ID:hc+hpxvCO
俺たちがミサカだ
473: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:09:13.38 ID:JRHLHeH40
?川なのん?
御坂妹「……と言う訳で、ミサカたち一行は車に乗られ数十分、キラキラと輝く水の流れが美しい、渓流へと来ております、とミサカはネットワークの連中に解説します」
夏海「おおー! と言うことはかず姉!」
一穂「察しがいいようだね、夏海くん」
一方通行「あァー、つまり、アレか?」
小鞠「アレかぁ……」
れんげ「アレ、なんな」
御坂妹「アレ、ですか?」
474: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:10:59.82 ID:JRHLHeH40
このみ「お、みんな来たね、じゃ、こちらの道具をどうぞー」スッ
御坂妹「こ、この道具は!」
このみ「そう、今日のお昼ご飯はここで釣った魚になります!」
御坂妹「な、なんと! ミサカは今日、フィッシングに入門してしまう訳ですか!? とミサカは興奮を隠せません」
楓「そういうことだ。じゃ、釣り竿持ってこっち来い」
小鞠「あ、駄菓子屋。もしかして、みんなで先に準備してたの?」
楓「ああ、お前らが釣ったらすぐにメシだ」
このみ「ちなみに私たちがもう自分の分釣っちゃってるから、夏海ちゃんたちのご飯は自分次第だよー」
小鞠「えっ」
夏海「ふふん、夏海ちゃんの釣りスキル舐めないで欲しいね!」
御坂妹「なるほど、既に弱肉強食の戦いは始まっていると言うことですか、とミサカは燃えて来ます」
小鞠「えっ、えっ、ホントに釣れないとご飯ないの?」
475: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:12:53.32 ID:JRHLHeH40
れんげ「ついにウチの本気を出す時が来たみたいなん」
一方通行「やれやれ、川って時点で予想はしてたがな」
楓「れんげと二人の分くらいはあるから、あんま無理はしなくていいぞ」
一方通行「舐めンな。釣りくれェ楽勝だ。杖付いてても出来るっつゥの」
このみ「じゃ、私たちは向こうで火を起こして来るかね」
一穂「そだね。こっちの子たちが釣れて来たら声描けるから、ひかげとご飯でも炊いといて」
このみ「りょうかーい。ほら、メガネくん行くよー」
卓「」ズルズル
楓「エサはここに置いとくからな」
小鞠「む、虫じゃないよね?」
楓「虫でも良かったんだが、今回は初心者用にイクラ用意しといたから安心しろ」
小鞠・蛍((よかったー……))
476: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:14:23.94 ID:JRHLHeH40
夏海「虫ぐらいでビビるなんて姉ちゃんもお子様だねー。ホントは現地調達の川虫が一番なのに」
小鞠「う、うっさい!」
夏海「じゃ、ウチは早釣ろうかね。エサ貰うよー」
御坂妹「なるほど、この釣り針の先端にイクラを刺すのですか……と、ミサカは興味津々に覗き込みます」
夏海「そそ、ここに二、三個ね。……みっちょん、ヨダレ垂れてるよ?」
御坂妹「おっと高級食材につい、とミサカはテヘペロします」テヘペロ
一方通行「どっかの暴食シスターかオマエは」
夏海「ま、分からないことあったら何でも聞いてよ! なんだって夏海ちゃんは釣りが超得意だかんね!」
御坂妹「では、少し見学してもよろしいですか? とミサカは訊ねます」
蛍「じゃ、じゃあ私も見させてもらってもいいですか?」
477: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:15:21.00 ID:JRHLHeH40
小鞠(一発で覚えて……何としても年上の威厳を……)ブツブツ
夏海「さてさて、ポイントは――そこだっ!」ポイッ
一方通行(……お、その位置はすぐに来るなァ)
夏海「よっ……! 来たっ!」
小鞠「えっ! もう!?」
夏海「ファイトー、いっ、ぱーっつ!」
れんげ「おおっ! 大きいのん!」
夏海「イワナ、とったどー!」
一方通行「ほォ、見事なもンだな」
楓「口だけじゃないみたいだな。じゃ、夏海。釣りはお前が中心になってやれ」
夏海「おっけ! どんどん釣るよ!」
478: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:16:30.65 ID:JRHLHeH40
一方通行「しかしイワナなんて魚釣れるもンなンだな。天然のは釣りにきィって聞いてたンだが」
一穂「ま、ここは他の釣り人が居ない分、数は多くいるしね。シーズンちょっこし過ぎてても割と沢山居る方なんだよ」
小鞠「むむむ……わ、私だって釣るし! 行くよ、蛍!」ダッ
蛍「は、はい、センパイ!」
一穂「……まああんな風に走ると一斉に逃げてくけどね」
一方通行「成る程な。じゃ、俺もぼちぼち行くかァ」
一穂「お、あーくんやる気だね。身体は支えなくて平気かい?」
一方通行「こンなンは投げるタイミングと場所だろォが。誰かに支えて貰うまででもねェよ」
479: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:18:14.55 ID:JRHLHeH40
一方通行(投げる場所はこの位置でいいな。後は照準を合わせて……こンなもンか)ヒュッ
れんげ「おお、美しい弧を描いてるのん!」
楓「ほお」
一方通行「うし、来たな」
れんげ「す、凄いのん! すぐに掛かったん!」
夏海「へぇ、あーくんホント器用だねー」
御坂妹「むぅ……とミサカは対抗意識を燃やします。なっつん! ここはミサカに是非ともその秘技を伝授して下さい! とミサカは意気込みます」
夏海「おうけい、みっちょん! ウチに掛かれば、あーくんなんてちょちょいのちょいさ! 一緒にぎゃふんと言わせてやろうぜ!」
御坂妹「おお! 頼もしいです、なっつん!」
480: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:20:39.35 ID:JRHLHeH40
小鞠「今時ぎゃふんなんて言わないでしょ……」
蛍「でも、二人とも本当に上手いですね」
小鞠「うー……やっぱり二人みたいにすぐには掛からないか。ま、私たちはのんびり釣ろうか、ねー、蛍?」
蛍「わっ! 来た、来ましたよ! センパイ!」
小鞠「」
れんげ「む、なんか使いにくいのん……」
楓「れんげの身体には少し大きすぎたか。ま、れんげはみんなが釣った魚を――……」
れんげ「駄菓子屋……ウチにはまだ早すぎたん……?」ウルウル
楓「わ、分かった! 一緒にやってやるからそんな目で見るなって!」
れんげ「おお! 駄菓子屋が一緒にやってくれるなら百人力なんなー!」
楓「大袈裟だっての。ほら、しっかり持ってろー」
481: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:21:39.61 ID:JRHLHeH40
一穂「うんうん、みんな楽しそうでよろしいよろしい」
ひかげ「お、やってるなー。どう、順調?」
一穂「うん、夏海はもとから上手いし、あーくんも器用だしね。他のが釣れなくても、1時間くらいすれば十分だと思うよ」
ひかげ「んじゃ、先に釣った魚は軽く準備しとくかなー」
一穂「頼んだよー、ひかげ」
夏海「ほら、あそこ泳いでるの見えるでしょ? その泳いでる先の方向に……」
御坂妹「こ、こうですか?」
夏海「そそ、上流から下流に流れるようにエサを流すんだよー」
482: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:23:18.77 ID:JRHLHeH40
小鞠「ふふ、蛍、私、川に嫌われるのかなぁ……?」
蛍「せ、センパイっ、げ、元気出して下さい?!」
一方通行「なンだ、まだ掛かりもしてねェって感じだな」
蛍「あ、はい……。私は一匹釣れたんですけど……」
小鞠「ウチ……川に嫌われてるのん……?」
一方通行(方言出る程ショックかよオイ)
蛍(方言出てるセンパイもカワイイ……!)
一方通行「ったく、わかったわかった。とりあえず場所変える所からだ。さっきオマエラが走り回ったせいで魚が逃げちまってンだよ」
小鞠「えっ、そうなの!?」
一方通行「天然の魚は敏感だから、物音立てるとすぐ逃げんだとよ。オラ、もう少し上流の方行くぞ」
蛍「い、行きましょうセンパイ!」
小鞠「う、うん。そうだね! 夏海に負けてられないもん!」
483: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:24:37.53 ID:JRHLHeH40
楓「よーし、そこだ、れんげ」
れんげ「むむ……川の流れを感じるのん」
楓「……お、行けっ! 引け、れんげ!」
れんげ「のーっ!」
 バシャッ!
…………
御坂妹「むぅ……なっつんのように、上手く釣れるものではありませんね」
夏海「まあ初心者に天然は難しいからねー。ウチも昔は苦労したもんよ」
御坂妹「それもまた、釣りの醍醐味と言う訳ですか、とミサカは妙に納得します」
夏海「もう1時間くらい経ってるし、残念だけど一回切り上げようか?」
御坂妹「そうですね……ま、あーくんが釣ってる分を横取りするとしますか、とミサカは漁夫の利を狙う作戦です」
484: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:26:11.44 ID:JRHLHeH40
小鞠「あ、夏海たち来た」
夏海「どう、姉ちゃんは釣れたー?」
小鞠「ま、まあね! 私に掛かれば楽勝だよ!」
夏海「お、ホントに釣ってる。意外ー」
小鞠(ほとんど一方通行さんに竿投げて貰ってたけど……つ、釣り上げたのは私だし!)
蛍「あ、あの教えてくれてありがとうございました」ボソボソ
一方通行「礼なら掛かってくれた魚の方に言っとけ」
楓「お前達も釣り終わった感じか?」
夏海「まーぼちぼちかな」
485: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:27:15.98 ID:JRHLHeH40
れんげ「ウチも一匹だけだけど、釣れたん!」
御坂妹「ほう、これは見事なものですね、とミサカは羨ましげに見つめます」
小鞠「あれ、ミサカさん釣れなかったの?」
御坂妹「残念ながら……完全にとーしろのミサカには、ハードな戦いだったようです、とミサカは拳を悔しげに握り締めます」
一方通行「まァ合わせりゃ人数分くらいの魚はあンだろ」
御坂妹「元よりあなたの魚を奪う気でしたからノープログレムです。あーくんのものはミサカのもの、ミサカのものはミサカのものです」
一方通行「何様だオマエは……」
一穂「んじゃ、手早く捌いちゃおうか。みんなもお腹減らしてるしねー」
「「「「はーい」」」」
486: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:28:20.84 ID:JRHLHeH40
一方通行「ま、川に電流流して魚捕るみてェな真似しなかっただけ上出来だな」
御坂妹「……おお!」ポン
一方通行「頼むから『その手があったか』みたいな顔すンな、マジで」
夏海「お待たせー」
ひかげ「おせーぞ、こっちはもう完全準備OKなんだからさー」
このみ「まぁまぁ、そう焦らない焦らない」
ひかげ「じゃあ火の番交代してくれよ。地味に暑いんだよー……」
れんげ「パチパチと燃えておりますんなー」
487: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:29:34.85 ID:JRHLHeH40
楓「私らが先に釣った魚はもう料理した感じか?」
このみ「うん、あらかたね。あとはそのお魚たちを塩焼きにすれば終わりかな」
楓「んじゃ、とっとと準備するか」
小鞠「うぅ……やっぱりそうなるか……」
楓「そういうことだ。さて、昨日同様、血を見たい奴だけ前に出ろ」
れんげ「なんか殺し屋みたいな台詞なのん」
楓「命を奪うって意味では同じだからな」
れんげ「ウチ、やるのん!」
ひかげ「お、れんげ、チャレンジャーだな」
488: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:30:42.88 ID:JRHLHeH40
れんげ「目を背けるだけでは、前に進めないと知ったん」
御坂妹「ミサカも参加します、と決意を秘めた目でミサカは挙手をします」
蛍(……命を奪う。昨日、初めて知ったこと……)
蛍「わ、私もやらせて下さい!」
小鞠「蛍!?」
小鞠(後輩がやるのに……年上がやらなくてどうするの!)
小鞠「わ、私だってやる!」
夏海「この流れでやらないと言えるわけないねー……」
一方通行「んじゃ、全員でとっととやっちまうか」
れんげ「始めるのーん!」
お腹が減りましたが……食事にありつく為にはもうひと準備必要なようですね。
両手を合わせつつ、次回へと続きます、とミサカは予告を忘れません。
491: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:35:23.61 ID:r8qfZ3o20
乙!
毎回完成度高くて嬉しい
492: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/12/18(木) 00:45:24.07 ID:j9IphrLkO
メシテロは次回持越ですな
お待ちしてます
おつー
494: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:43:25.89 ID:Ku13GhVd0
読んでくれている方、ありがとうございます。
また少し出来たので、次レスより更新再開します。
今回はお昼ご飯回です。
495: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:44:33.70 ID:Ku13GhVd0
楓「さて、じゃ始めるか」
夏海「前に釣った時は兄ちゃんが全部やってくれたんだよなー」
小鞠「いつの間にかね」
楓「お前達も、いつまでも卓に頼る訳に行かないだろ。あいつも来年からは高校生で、分校からは離れる訳だからな」
蛍「そう考えると寂しくなりますね……」
小鞠(そっか……お兄ちゃんが居なくなったら、今度は私が三年生……分校の中で、本当に一番年上になるんだ)
れんげ「こまちゃん、どうしたのん?」
小鞠「ん……しっかりしないとなって」
小鞠(そうだ……その時は、全部私が率先してやらないと。じゃなきゃ、蛍たちに笑われちゃうもんね!)
497: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:46:29.93 ID:Ku13GhVd0
小鞠「よし、どんとこい!」
楓「お、やる気が出て来たみたいだな」
御坂妹「何かは分かりませんが、こまちゃんにも考える所があったみたいですね、とミサカは推測します」
一方通行「大方、年上の責任でも考えてたンだろォよ。背伸びしたいガキにありがちなこった」
御坂妹「その背伸びが、人を大きくさせるのですよ。あなたも上位個体の背伸びに思うことがあるのでは? とミサカはニヤニヤしながら訊ねてみます」
一方通行「くっだらねェ。あのクソガキは背伸びした分、転び易くなるだけだっつの。ガキはガキらしく、周りに守られてりゃいいンだよ」
御坂妹「めんどくさい保護者ですね、とミサカは嘆息します」
楓「じゃ、捌き方教えるぞー」
「「「「はーい」」」」
498: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:47:27.98 ID:Ku13GhVd0
楓「……と、その前に」
小鞠「?」
 ぱん!
小鞠「あっ……」
楓「まずは、こうしなくちゃいけないんだよな」
御坂妹「……そうですね、では」
小鞠「うん、やらなくちゃね」
 ぱぱん!
「…………」
499: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:48:35.18 ID:Ku13GhVd0
楓「……よし、やるか!」
「「「「おー!」」」」
楓「まずこう軽く洗って、表面のヌメリを取る」コシコシ
小鞠「わぁ、びくびくしてる……」
楓「次に、包丁で内蔵を取るぞ」
夏海「うっ……いよいよか」
楓「ホントにいいんだな? 特に小学生たちは無理して見なくてもいいぞ?」
れんげ「目を逸らすことはしないのん」
蛍「わ、私も大丈夫です!」
500: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:49:45.23 ID:Ku13GhVd0
楓「よし。こうして、三センチくらい切り口を入れて、内蔵を取り出す……」
小鞠(いたっ! いたい! 凄くいたそう!)
夏海「ひー!」
楓「よりも、えらから黄門まで一気に腹を割いて取り出す方がいいから、今回はそうする」スパッ
小鞠「」クラッ
楓「……おい、大丈夫かー?」
…………
楓「……で、最後に串をこんな感じに刺しておしまいだ」
夏海「な、なんだろ……覚悟してたことだけど、ウチ、一気に気分が沈んで来たよ……」
小鞠「う、うん……」
501: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:50:26.95 ID:Ku13GhVd0
小鞠(で、でも、ここで私がやらなくちゃ……)
小鞠「駄菓子屋! やるから見てて!」
楓「意外だな、お前が一番か」
小鞠「お客さんに一番にやらせる訳にいかないもん! だから、ここで一番お姉さんの私がまずやらなくちゃ!」
蛍「センパイ……かっこいいです!」
楓「んじゃ、まず始めから……」
502: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:51:50.54 ID:Ku13GhVd0
……………
小鞠「ぜーっ、ぜーっ……」
蛍「せ、センパイ、大丈夫ですか……?」
小鞠「へ、平気だよ、全然平気だよ!?」
楓「みんなよく出来たな、初めてにしちゃ上出来だ」
れんげ「完成なのーん」
夏海「ふ、ふふん、まあウチに掛かればこんなもんよってね」
御坂妹「やはりミサカのスキルはオールマイティですね。サバイバルミサカから得た知識をまさかこのような所で活用することになるとは」
一方通行「ネットワーク上にゃどンな奴等が居るンだよ……」
503: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:53:20.17 ID:Ku13GhVd0
御坂妹「聞きたいですか? とミサカは邪悪な微笑みを浮かべます」ニヤリ
一方通行「いや……やっぱいいわ。聞いたら絶対後悔する気がする」
御坂妹「懸命な判断ですね、とミサカは串を火の近くえと差します、それぐさっと」
楓「あとは焼けるのを待つだけだ」
夏海「ようやくここまで来たかー!」
このみ「はーいみんなお疲れさま。こちらの椅子をどうぞー」
御坂妹「おおぅ、なんと至れり尽くせりでしょう、とミサカは感動します」
一方通行「やれやれ、やっと腰を下ろせるか……」
御坂妹「やはりもやし」
一方通行「オマエ俺が片手に何握ってるか見えてるか?」
504: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:55:00.84 ID:Ku13GhVd0
…………
小鞠「いい匂いしてきたねー」
このみ「ん、そろそろかな。じゃあ、その前にこちらをどうぞー」
御坂妹「おお、これは!」
このみ「このみちゃん特性の鮎飯でーす!」
ひかげ「いや、私と卓も手伝ってるからな!?」
小鞠「わぁ、美味しそー!」
このみ「今身を崩しちゃうからねー」
小鞠「綺麗に乗っているのに、なんだか勿体ない気もするね」
このみ「美味しく食べることが一番一番。はい、じゃあどんどん回して行ってねー」ヒョイヒョイ
505: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:56:14.33 ID:Ku13GhVd0
一穂「んじゃ、ウチからはこっちねー」
夏海「おおぅ、てんぷらじゃないですか、かず姉!」
一穂「今さっきこっちのであげたばっかだよ、揚げたてが一番美味しいからねー」
蛍「わぁ……お魚だけじゃなくて、野草とかも天ぷらにしてるんですね」
一穂「これは昨日君たちが採って来た奴と、さっきウチが採って来た奴ね」
御坂妹「なんと、お花までも天ぷらに! これはどんな味なのでしょう、とミサカは最早ヨダレを止めることは出来ません」
一方通行「いや拭けよ」
506: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:57:12.20 ID:Ku13GhVd0
楓「ん、こっちももういいみたいだな。よし、とってけー」
夏海「よーし、いただきっ!」
れんげ「おおう、熱が伝わってくるのん……。これが、燃え行く命の熱なんなー……」
一方通行「オマエホントに一年生か?」
御坂妹「哲学的ですね、とミサカは感心しつつ、自分の魚をすかさずゲットします」
小鞠「はい、蛍。熱いから気を付けてね」
蛍「ありがとうございます!」
御坂妹「はい、こちらはあなたの魚です、とミサカはあーくんに魚を手渡します」
一方通行「ああ、ありがとよ」
507: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 16:58:37.38 ID:Ku13GhVd0
このみ「じゃ、私たちももらおっか。はい、メガネくんこれね」
卓「」コクッ
楓「センパイ、こっちどうぞ」
一穂「お、悪いね」
このみ「ん、みんな準備は出来たみたいだね!」
一穂「じゃあ、手を合わせて」
「いただきまーす!」
れんげ「なんっ!」
御坂妹「と、ミサカは満面の笑みで言います」
一方通行「…………」
一方通行(……随分表情豊かになったよなァ、コイツらも)
508: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 17:00:39.91 ID:Ku13GhVd0
?お食事タイムなのん?
ひかげ「やれやれ、やっと食べれるよ」
御坂妹「では早、自らの手で仕上げた塩焼きを頂きます、とミサカは豪快に齧り付きます」カプッ
夏海「お、美味いッ!」
小鞠「ホント、お塩しかかけてないのに凄い美味しい!」
御坂妹「身がホクホクとしていて、噛めば噛む程に味が染み出て来ます……ミサカは今、新たなる世界の扉を開けてしまったのでしょうか、と感動します」
一方通行「なるほど、魚も悪くねェな」ガジガジ
一穂「あーくんも気に入ったみたいでなによりだね」
楓「身が家で焼くのと違ってホクホクしてるのは、火に立てかけて焼いたからだな。そうすると水分が下に落ちて、湿り気が無くなるんだ」
小鞠「へー……だからこうやって焼くんだね」
れんげ「駄菓子屋物知りなんなー」
楓「こういう道具貸し出す身としてはな。ま、趣味の延長線上みたいなもんだが」
509: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 17:02:19.68 ID:Ku13GhVd0
蛍「天ぷらも美味しいですねー、衣がすっごくサクサクです!」
一穂「お好み焼き粉を付けるとそうなるんよ」
御坂妹「ほあぁぁぁ……」
一方通行(すっげェしまりのねェ顔してるよコイツ)
御坂妹「これはイワナではないのですか? とミサカは訊ねます」
一穂「それはさっき楓に釣ってもらったヤマメね。イワナはこっち」
御坂妹「なるほど……こうして食べ比べてみると、同じ淡水魚でも味や食感が違うのがよく分かります、とミサカはしみじみ思います」
蛍「イワナのほうが、身がふっくらしていて、歯ごたえがある感じですね」
ひかげ「私はヤマメの方が好きかなー。天ぷらはやっぱりサクサク派だな」
御坂妹「魚も美味しいですが、この野草や花の天ぷらが非常に……あ、やばい、目から謎の涙が出て来ました、とミサカは目頭を抑えます」
夏海「みっちょん、大袈裟だよー!」
510: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 17:04:31.23 ID:Ku13GhVd0
蛍「でも本当に美味しいですよ。お花がこんなに甘いなんて私、全然知りませんでした」
小鞠「見た目だけじゃなくて、中身まで甘いんだね、なーんて」
れんげ「このおかずたちと共に食べると、更に鮎飯が加するのん」ハグハグ
御坂妹「出汁と鮎とご飯が絡み合い繰り出される三段コンボに、ミサカはノックアウト寸前です」
一穂「うんうん、いい食べっぷりだね。そこまで喜んでもらえると、こっちも嬉しいよ」
楓「今日は人手が沢山ありましたから、かなり種類多く作れましたしね」
一穂「これでビールがあれば最高なんだけどねー」
楓「車で来てるんですからそこは我慢して下さい」
511: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 17:05:30.70 ID:Ku13GhVd0
…………
685:
うめぇえええええええええ
686:
GJ……
ただ一言、10032号に送ろう、GJと
687:
何コレすっごい美味しい
俺肉派だったんだけど魚に目覚めそう
688:
サバイバルミサカの気持ちが分かるなコレ
689:
なるほど……一度外に出てみてのサバイバルも悪く無いかもしれませんね、とミサカは一考します
690:
見てたのかお前
512: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 17:06:51.25 ID:Ku13GhVd0
691:
お魚すっごく美味しいねってミサカはミサカは狂喜乱舞してみたり!
692:
だから暴れんなってもー!
693:
はいはい微笑ましい微笑ましい
694:
てか味は分かるけど、お前らご飯ちゃんと食べてるの?
695:
右手に白飯もって共に喰ってる
同じことしてる奴手挙げてみ?
513: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 17:07:53.92 ID:Ku13GhVd0
696:

697:

698:

699:

700:

701:

702:

514: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 17:09:02.89 ID:Ku13GhVd0
703:
何この悲しすぎるネットワーク……
704:
み、みんな美味しいのは分かるけど、個人個人で栄養はしっかり取らなくちゃ駄目だよってミサカはミサカは緊急警告!
705:
特に19090号はこの味だけで空腹を紛らわそうとしてそうだ……
706:
無論そのつもりですが何か?
707:
そして俺は魚を頬張るあーくんで妄想してますが何か?
515: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 17:11:57.92 ID:Ku13GhVd0
708:
>>707
なんでこの変態ここまで自然に会話に入り込めるの……?
709:
何度目かの合唱タイム
そろそろマジで逝っとけ
710:
一度記憶から改竄した方がいいのかな……ってミサカはミサカは流石に青筋を立ててみたり……
711:
ウチの運営が怖すぎる件について
712:
こちらスネーク
運営はマジだ
Mと言う概念で済ませられるものじゃないから早く謝れ見ている俺も怖い
…………
御坂妹「うめ……うめ……と、ミサカは星になる変態は捨て置き、一心不乱に食べ続けます」
一方通行「今何か不穏な言葉が聞こえた気がしたンだが」
細かいことは気にしてはいけません、今は美味しいものを食べれればそれでいのです。
そんなところで次回に続きますよ、とミサカはしっかり予告をします。
 
516: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2014/12/23(火) 17:13:59.79 ID:EzQVl+cpO
乙!
覚悟はしてたけど塩焼きたべてぇ…あとキスの天ぷら食いてぇ…
530: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:29:04.77 ID:zO7JJvc80
「「「「ごちそーさまでした!」」」」
れんげ「なんっ!」
御坂妹「と、ミサカは行儀よく両手を合わせます」
夏海「いやー食った食ったー」
このみ「もー、夏海ちゃんはしたないよー、女の子なのにー」
夏海「ウチに女の子らしさなんて似合わないもん。そこらへんはほたるんにでも任せときゃいいって。こん中で一番胸もでかいしさー」
蛍「ええっ!?」
小鞠「…………」ペタペタ
御坂妹「…………」ペターン
531: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:29:58.97 ID:zO7JJvc80
小鞠「ぐすっ……」
御坂妹「ぐすっ……とミサカはお約束の展開に涙を流します」
一方通行「ガキの癖に色気づいてンじゃねェっての。まだ成長の予知はあンだろ」
このみ「まあホントに小学生とは思えない身体してるよねー、何食べたらそんな大きくなるの?」
蛍「い、いや、普通にお母さんのご飯ですけど……」
小鞠「あれ!? じゃあ私も蛍のお母さんのご飯食べたら大きくなれる!?」
蛍「さ、さあ……それはどうかと」
小鞠「今度招待して! 蛍のお母さんのご飯食べさせてー!」
532: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:30:46.52 ID:zO7JJvc80
一穂「ご飯食べ終わったばっかなのによくそんな話出来るね君たち……」
楓「そろそろ片付けますか」
一穂「ん、ゴミ袋は車の中だっけ?」
楓「はい、今取って来ます」
一穂「悪いねー。じゃ、諸君。名残惜しいが片付けの時間だ。みんなで分担して、ちゃちゃっと終わらせちゃおうかね」
「「「「はーい」」」」
533: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:31:46.81 ID:zO7JJvc80
楓「骨とか生ゴミはこっちの袋な」
一穂「じゃ、こっちの袋はプラゴミねー」
このみ「油はどうします?」
一穂「あー、そこの新聞紙袋の中に敷いて、で、ざーっとやっといて」
このみ「了解でーす」
ひかげ「うー、食べたばっかで動くのキツい……」
一穂「ひかげー、サボらないで働きなー」
ひかげ「くっ……いつもなら立場が逆なのに……!」
れんげ「ねぇねぇこの二日はよく働いてるのん」
夏海「そーだね。もしかして別人だったりして」
534: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:32:55.08 ID:zO7JJvc80
れんげ「なんとっ! もしやこれは宇宙人がねぇねぇに変装している可能性が!?」
小鞠「ええっ、そ、そんな本当に宇宙人が……?」
一穂「君たち、ちょっと冷静になろうか?」
楓「いつもの姿を見てたらそう思うんじゃないですか?」
一穂「ウチの生徒なのに信用が薄い……」
御坂妹「片付け終わりました、とミサカは報告します」
一穂「お、ご苦労さん。んじゃ、撤収しますか」
楓「車に乗るのは行きと同じメンバーでいいですかね」
一穂「そだね。ウチの車にひかげたち乗せとくから、楓の方にあーくんたち乗せといて貰える?」
535: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:33:57.92 ID:zO7JJvc80
ひかげ「ちょっと待った! 来た時と車はチェンジで頼む!」
小鞠「え、なんで?」
このみ「あ、私もそれには賛成!」
卓「」コクッ
一穂「あー……、じゃ、楓はそれでいい?」
楓「運転するには変わりはないし私はいいですけど……」
御坂妹「? 何故ああも頑なに希望をするのでしょうか?」
一方通行「なンとなく予想は出来るがなァ……」
536: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:34:57.74 ID:zO7JJvc80
?イン・車、なのん?
れんげ「搭乗なのーん!」
夏海「…………」
小鞠「…………」
夏海「なるほどね……ひか姉たちがこっちの車拒否したわけがわかったよ」
小鞠「痛い程にね」
夏海「これ荷台じゃねーかっ!」
御坂妹「おおぅ、なんだか不思議な気分です、とミサカは初めての感覚にドキドキワクワク」
小鞠「……ま、ミサカさんが楽しそうでよかったけどね」
537: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:36:24.39 ID:zO7JJvc80
一方通行「危ねェから立つンじゃねェぞ」
蛍「私も荷台に乗ったの始めてですから凄く新鮮です」
小鞠「でもこれお尻が痛くなるから私はあんまり好きじゃないんだよねー……」
れんげ「これからどうするのん?」
楓「どうするっても家に帰るだろー」
小鞠「家に帰った後はどうしよっか?」
夏海「そりゃあ勿論みんなでゲー……」
一方通行「オマエは帰ったら宿題の続きだ」ガシッ
夏海「ひいいっ! お代官様、後生ですからウチに休息を!」
538: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:37:21.63 ID:zO7JJvc80
一方通行「中1で来世を賭けてどうすンだっつの。十分休みはとれただろォが」
夏海「ウチの頭はもうオーバーヒート寸前なんだよー」
小鞠「いっそ夏海は火が出るまで絞ってもらった方がいいと思うけどねー」
夏海「姉ちゃんの薄情者!」
一方通行「オマエの為を思っての発言だっつの」ペシッ
夏海「いたっ」
御坂妹「でもあまりスパルタすぎると、折角楽しめるようになってきたものも嫌いになってしまうのではないですか? とミサカはなっつんへ助け舟を出します」
夏海「流石みっちょん! ウチの味方はみっちょんだけだよ!」
一方通行「ったく、まあ詰め込みすぎても逆効果なのは確かだからなァ……」
539: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:39:08.63 ID:zO7JJvc80
夏海「それじゃあどうする?」
小鞠「どうするって言っても……どうしよっか?」
御坂妹「あ、でしたら是非とも行きたい所があるのですが、とミサカは遠慮がちに手を挙げます」
夏海「行きたい所?」
御坂妹「はい、是非とも」
楓「なんだ、どっか行きたいとこあるならそっちに車まわすぞ」
御坂妹「では、楓さんのお宅に回して頂けますか、とミサカは頼みます」
楓「私の家!? ……ってああそうか。昨日言ったっけな」
夏海「あー、なるほどね」
楓「OK、じゃ、行くか」
れんげ「駄菓子屋の家に、出発なのーん!」
「「「「「おー!」」」」」
540: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:39:46.01 ID:zO7JJvc80
一穂「なに? れんちょんたちは楓ん家行くのー?」
れんげ「行くのーん!」
楓「すいません、ちょっとこいつら店に寄らして行きますんで」
一穂「あー、いいよ、楽しんで来なー。ウチらは先に家戻ってるから」
このみ「お土産よろしくねー?」
ひかげ「れんげー、アイスよろしくなー」
541: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:40:40.73 ID:zO7JJvc80
?と、いうわけで?
れんげ「駄菓子屋、到着なのん!」ビシッ!
楓「……なんでお前らそんなに尻抑えてるんだ?」
夏海「坂道登る時の振動の辛さ、運転手は分かるまい……!」
小鞠「ていうかすっごく怖かったよ!? 落ちるかと思ったもん!」
御坂妹「ミサカにはむしろアトラクションのようなものでしたが、とミサカはケロリとします」
一方通行(地味に辛かった……)
542: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:45:42.16 ID:zO7JJvc80
…………
754:
ちょwwwwあーくん若干死んだ顔してるんですけどwwwww
755:
あーくんは車の振動に弱い、ちぃ、覚えた
756:
いやあいつグループ内でどうやって移動してんだよwwww
757:
>>756 心意気
荷台楽しいけど確かにケツ痛くなるな
758:
その顔の一方通行さんも素敵……
543: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:48:39.99 ID:zO7JJvc80
759:
>>758 アブノーマルも大概にしとけ
760:
>>758 久しぶりに出て来たなお前
761:
>>758 その趣味には同意しかねるわ?
762:
>>761 ちょ、下手なこと言うと運営に消されるぞ
763:
ぎゃはっ! 第一位が車酔いとかマジウケるんですけどwwwwwww
544: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:49:24.16 ID:zO7JJvc80
764:
>>763 今更毒舌キャラ演じようとしてもお前このスレもうでは取り返しつかないからな
765:
>>763 はいはいツンデレ乙ツンデレ乙
766:
てか10032号の胃は底なしかwww
なんであんだけ食った後に駄菓子屋行こうと思えるんだよwww
767:
ちょ、誰がツンデレだああああ!
これが素だから! 別に演じてねーっつーの!
545: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:50:18.79 ID:zO7JJvc80
768:
その話もう終わったから
769:
甘い物は別腹なんだゾ☆
770:
>>769 エクレア食ってろしいたけ
771:
駄菓子屋かぁ……もれらにはまた縁のない場所だからなぁ……なんだかオラワクワクして来たぞ
772:
つーか学園都市自体に縁のなさそうなもんだけどな
773:
あるにはあると思うが見たこと無いなそういや
774:
ミサカも初めてだからすっごい楽しみって、ミサカはミサカは古きよきジャパニーズスウィーツに期待してみたり!
…………
546: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:51:28.48 ID:zO7JJvc80
楓「あんまり面白いもんでもないが、ま、適当に見てってくれ」
御坂妹「おおぅ、これがザ・ジャパニーズ・スウィーツストア……」
小鞠「駄菓子屋ってそう言う言い方するのかな……?」
一方通行「つーかそれ和菓子屋だろ」
御坂妹「細けぇこたぁいいんだよA型かお前、とミサカは神経質なあーくんを白い目で見ます」
一方通行「お前なァ……」
夏海「みんなと駄菓子屋来たの久しぶりだなー」
蛍(ひらたいらさんの時以来だったかな……思えばあの頃からも随分経ったんだなぁ……)
楓「お前らもっとよく来て駄菓子買ってけよ。駄菓子買うのなんてガキだけなんだから」
547: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:52:23.29 ID:zO7JJvc80
一方通行「つーかこの人口密度で駄菓子屋なんてやってけるもンなのか?」
楓「駄菓子屋だけじゃ流石に食ってけないな。だからレジャー器具の貸し出しとか、代理注文とかやってなんとか」
一方通行「なるほど、道理で駄菓子だけじゃなくて、醤油とか酒とかも置いてあるわけか」
れんげ「駄菓子屋も苦労してるんなー……」
夏海「そりゃあ金の匂いに釣られるわけだ」
楓「うっせタニシ食わすぞ」
御坂妹「むぅう、これほどの量があると目移りしてしまいますね……とミサカは真剣に悩みます」
蛍「確かにこれだけあると、どれも美味しそうで迷っちゃいますよね」
548: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:53:27.29 ID:zO7JJvc80
れんげ「」ムー
小鞠「」ムー
夏海「」ムー
一方通行「なンだかンだ言ってもオマエラも悩むンだな」
夏海「当然だよ……子供にとって、駄菓子屋はいわば己との戦場だからね!」
一方通行「何言ってンだオマエ」
御坂妹「……あ、かき氷もやっているのですか? とミサカは目敏く発見します」
楓「やってるよ、それにする?」
御坂妹「……はい! これにします、とミサカは決断します」
御坂妹「んじゃ、作って来るから味選んでね」
549: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:56:21.95 ID:zO7JJvc80
>>548 すいません、最後の台詞
楓「んじゃ、作って来るから味選んでね」
です
550: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:58:04.34 ID:zO7JJvc80
夏海「ウチ、レモン!」
れんげ「イチゴがいいのん」
御坂妹「ではミサカは間を取って宇治抹茶金時を!」
楓「小鞠たちは?」
小鞠「え、いやここ来るとは思ってなかったからお金持って来てないし……」
小鞠(ポケットの中の30円で何買うか迷ってたんだけど……)
夏海「えー、姉ちゃん持って来てないの? じゃあウチも買えないじゃん」
小鞠「って夏海私にたかろうとしてたの!?」
れんげ「ウチ、百円しかないん」
御坂妹「と、言う訳ですので……ミサカの言いたいことはお分かりでしょうか?」
一方通行「コイツらはともかくオマエは始めからそのつもりだったンだろォが……」
楓「お、そっちの彼が出してくれるのかな?」
一方通行「結局の所、俺に出来るのなンてこンぐれェだからな。オラ、ガキども好きなの選べ」
551: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:59:08.80 ID:zO7JJvc80
小鞠「いいの!?」
夏海「やりー! あーくん太っ腹!」
蛍「す、すいません」
御坂妹「遠慮することはありませんよ、ほたるん。このもやしこう見えて八兆円の借金を返済出来る小金持ちですから」
蛍「は、はっちょうえん?」
一方通行「ややこしくなること言うンじゃねェって言ってンだろが!」
御坂妹「もがもが」
楓「えーと、じゃレモン、イチゴ、宇治抹茶金時に、あとは何だ?」
小鞠「じゃ、じゃあ私は……イチゴで(小声)」
蛍「えっと、私はレモンでお願いします」
552: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 19:59:56.93 ID:zO7JJvc80
楓「彼は何がいいかな?」
一方通行「甘ェの苦手だし、レモンにしといてくれ」
楓「宇治抹茶金時な、了解した」
一方通行「さりげに高いのに変えてンじゃねェかオイ!?」
御坂妹「細かいこと気にするなし、とミサカはあーくんをせせら笑います」
一方通行「すいませェン! コイツの分キャンセルでお願いしまァす!」
御坂妹「申し訳ありませんでした、オイ謝ってるんだからそういう子供みたいなことやめようぜ、とミサカは必死にすがります」
553: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 20:01:01.05 ID:zO7JJvc80
?かき氷、なのん?
小鞠「んー、美味しー!」
小鞠(やっぱりかき氷は甘い方がいいよねー!)
夏海「いつつ、キーンと来た……」
れんげ「この痛みもまた夏の風流なんなー」
御坂妹「ちなみにこの頭痛は『アイスクリーム頭痛』と言う世界共通の医学用語が付いているらしいですよ、とミサカはネットワークからのまめ知識を披露します」
夏海「みっちょんのどんな味?」
御坂妹「ではお互いに食べ比べてみましょうか、とミサカはスプーンをなっつんへと差し出します」
夏海「ありがとー、はむっ。お、中々この苦みも悪く無いかも」
小鞠「えっ……」
554: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 20:02:59.04 ID:zO7JJvc80
夏海「んじゃ、お返しにあーん」
御坂妹「あーん、とミサカはなっつんのレモンに齧り付きます」
夏海「お味はいかがー?」
御坂妹「美味しいです。喉を駆け抜けるレモンの酸味が乾いた喉を癒し、暑く火照った身体に清涼なる風を与えてくれます、とミサカは解説します」
れんげ「みっちょん詩人なんなー」
御坂妹「れんちょんも食べてみますか?」
れんげ「頂くん」
夏海「れんちょんウチのとも交換しよ!」
れんげ「するーん」
小鞠「じゃあ、私たちも交換してみよっか?」
蛍「は、はい、喜んで!」
555: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 20:03:47.56 ID:zO7JJvc80
一方通行「つつつ……」
楓「なんだ、頭痛くなっちゃったのか?」
一方通行「こンなもン食ったの何時振りだか分かンねェからな」
楓「いいじゃないか、童心に戻れて」
一方通行「…………」
楓「ほら、茶ぐらいはだしてやるぞー」
れんげ「おおぅ、駄菓子屋気前いいのん!」
夏海「な、馬鹿な……駄菓子屋がお茶くれるなんて……! 明日は雪だね!」
楓「よーし、夏海以外の人間にやろう」
夏海「ちょ、なんでウチだけー!?」
556: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 20:04:48.46 ID:zO7JJvc80
一方通行「童心……か」
一方通行「……ンなもン、何時頃に消えちまったもンだろォな」
御坂妹「何を一人で黄昏れているんですか厨二かよ、とミサカはあーくんの首筋に湯のみを当てます」
一方通行「つめてェよ」
御坂妹「おや、学園都市の第一位ともあろうものが、ミサカ如きの接近に気付かないとは」
一方通行「……悪かったな、鈍い保護者でよ」
御坂妹「時には気を緩めることも大事ですよ、とミサカはあーくんに湯のみを渡します」
一方通行「あァ……ありがとよ」
御坂妹「甘さに慣れた喉を爽やかにします。やっぱり夏は麦茶ですね」ズズー
557: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 20:05:53.61 ID:zO7JJvc80
一方通行「……不思議だよなァ」
御坂妹「何がですか?」
一方通行「ここに居るとよ、学園都市のことが嘘みてェに思えて来る。ここも、あそこと何も変わンねェ同じ空の下ってのによ」
御坂妹「…………」
一方通行「いけねェな、俺は――」
御坂妹「そんなことを感じてはいけないと?」
一方通行「…………」
御坂妹「自分は、そのようなことを感じてはいけない。そのような幸せを味わう資格なんかないと――まだ言うのですか?」
夏海「? 何話してるんだろ、あの二人……」
小鞠「なんか、真剣な顔してるけど……」
558: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 20:06:55.67 ID:zO7JJvc80
御坂妹「……平和な日常に、身を置く覚悟はしたのでしょう?」
一方通行「馴染みすぎてもいけねェンだよ。戦場を忘れれば、オマエラを守ることも出来なくなる」
御坂妹「ですが、それこそが上位個体が、最も望むことだとミサカは考えますが」
一方通行「…………」
御坂妹「あなたが人として、家族として、日常に何一つの違和感無く溶け込むこと。平和な世界で、ただ、自然に生きること。それを上位個体は……いえ、ミサカ達は、望んでいます」
一方通行「ケッ……ガキが生意気言うじゃねェか」
御坂妹「ま、実年齢がガキですしね。上位個体は見た目も中身もガキですが。ですが、その上位個体の願いを叶えるつもりならば――」
御坂妹「今はこの平和なひとときに、浸かるのも悪く無いと思いますよ、とミサカたちはあなたに伝えます」
御坂妹「……それこそ、彼女たちを、あの街へ呼ぶことが出来るくらいに」
559: ◆vgwKpXjG0Y 2014/12/29(月) 20:08:07.95 ID:zO7JJvc80
夏海「ねー、何の話してたのー?」
御坂妹「いえいえ、取るに足らない話ですよ。またあーくんの厨二病が再発したもので、とミサカは笑いを堪えます」
れんげ「なにやらアダルトな空気でしたのん」
御坂妹「それはミサカの織りなす大人の魅力ってヤツです、とミサカはドヤ顔します」
小鞠「大人の魅力!? や、やっぱり、男の人と付き合うと大人レベルが……」
蛍「せせせせせセンパイ!? 駄目ですよ、まだ早いですよー!」
楓「何騒いでんだお前らは……」
一方通行「はァ……ったく、アイツらは……。随分でけェ願いごとをふっかけてきやがって……」
一方通行「……ま、頑張るしかねェか」
まったくあーくんはヘタレですね。定期的にミサカがケツを叩いてやらなくてはいけません。
そんなこんなで次回に続きますよ、とミサカは予告をしておきます。
567: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:47:38.29 ID:tE0i8E150
あけましておめでとうございます。
読んでくれている方、ありがとうございます。
長くても10月くらいには終わると思っていたこのクロスも、いつの間にか年をまたいでしまいました…。
どこまで続くか分かりませんが、暇な方は完結までお付き合いしてくれると嬉しいです。
そんな感じで、次レスより更新再開します
568: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:49:11.40 ID:tE0i8E150
…………
れんげ「ごちそうさまなーん」
楓「はいよ、食い終わった容器はここにゴミ袋置いとくから勝手に捨てろー」
れんげ「あーくん、ありがとなん」
一方通行「これぐれェ礼言われることでもねェよ」
楓「ほお、太っ腹だな。じゃ、他の代金も持ってもらう考えでいいか?」ニヤ
一方通行「あァ?」
御坂妹「ミサカはこれとそれとあれとこれと……ううむ、悩みますね。ま、あーくんに言えばポンと」
一方通行「……もう何も言わねェよ。好きに選ばせとけ」
御坂妹「はい、あーくんのお達し出ましたー! みんな好きなものを選びましょう、とミサカは瞳をキラキラ輝かせながら宣言します」
569: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:49:56.10 ID:tE0i8E150
一方通行「ただし一人五個までだ、それ以上は許さねェ」
御坂妹「えー! なんでですか、あーくんのドケチ野郎、とミサカは暗に罵ります」
一方通行「直接的な表現にしか聞こえねェよ。こういうもンは、限られた数を買うからこそ特別なもンなンだろォが」
御坂妹「そういうものですかね?」
一方通行「そういうもンだ」
夏海「で、でも五個も選んでいいなんて……あーくんマジ太っ腹!」
小鞠(五個も買ってもらえるなんて……お祝い事じゃないのにすっごい!)
楓「店としちゃあ買い占めてくれても問題ないんだけどな。どうせコイツらしか買いにこないんだし」
570: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:50:24.52 ID:tE0i8E150
一方通行「俺が土産に買ってくからそれで許せ」
御坂妹「おや、やはり上位個体へのお土産は忘れないのですか、とミサカはほくそ笑みます」
一方通行「うっせェ。どうせあのクソガキも見てやがンだろ。買ってかなかったら一日中うっせェことになりそうだからなァ」
御坂妹「ロリコン乙」
一方通行「しばくぞ」
御坂妹「では、そんな甲斐甲斐しいロリコン野郎に上位個体からの希望をお伝えしてあげましょう」
一方通行「よーし、オマエの分は他の個体への土産にするか」
御坂妹「すみません冗談です、えー上位個体は……」
571: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:51:28.96 ID:tE0i8E150
…………
794:
緊急アンケート!
あーくんに駄菓子集るから喰いたいものをピックアップしろ
795:
あと運営にはあーくんが別途で買うらしいから俺にDMで希望送ってくれ
796:
わーい! じゃあワーストと相談して決めるねってミサカはミサカははしゃいでみたり!
797:
運営様! その味も後で共有していただけるんですよね?
798:
くっそ、同居人テラウラヤマシス
572: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:52:23.70 ID:tE0i8E150
799:
まあ味が分かるんだからいいだろ。
ちなみに俺はおにぎりせんべに一票。学園都市じゃ中々見つけられないんだよな
800:
>>799
それ普通にスーパーに売ってそうだが…
801:
出来るだけこっちじゃ買えないものにしたいよな
割と品揃えいいみたいだし、レアもの喰いたい
802:
もれはモロッコヨーグルに一票
803:
>>802
なんぞそれwwww
573: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:52:51.93 ID:tE0i8E150
804:
独特の甘酸っぱい不思議な味わいが懐かしいと言う
805:
へー、気になるな
806:
ってクチコミに書いてあったwwww
807:
レビューよむなやwwww
808:
いいから早く決めろ
俺が独断で全部決めるぞ
574: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:53:26.13 ID:tE0i8E150
809:
待て待て待て
もれはチョコマシュマロに一票を投じる
810:
チョイ待ち! そこ、お前の見ている場所の斜め下に明チュウあんじゃね!?
811:
ああ、あるな
これか
812:
それめっちゃ喰ってみたいからそれ頼む
813:
ちなみにもれも水飴に投票
575: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:54:04.19 ID:tE0i8E150
814:
調べてみたら明チュウうまそうだな、俺もそれがいいや
815:
ちょwww俺には10032号の右下に積んであるヤツが気になるんだけどwww
816:
なになに?
817:
あれ非常用サクマドロップスじゃんwww
818:
非wwww常wwww用wwww
576: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:54:33.36 ID:tE0i8E150
819:
なんか面白そうだし俺はこれ選ぼうかな
820:
てかもう五個たまったんじゃね?
821:
チョイ待ち、今整理する
えーと、希望されてるのは……
おにぎりせんべ
モロッコヨーグルト
水飴
チョコマシュマロ
明チュウ
非常用サクマドロップス……やべ、六個あるな
577: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:55:07.10 ID:tE0i8E150
822:
こちらスネーク
近所のスーパーでおにぎりせんべは見つけたから10039号は我慢しろ
823:
>>822 把握
んじゃ、下5つ買うか
運営は決めたか?
824:
今DM送るから、ちょっと待ってねってミサカはミサカは送信中!
578: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:56:39.99 ID:tE0i8E150
…………
Misaka 20001to Misaka 10032
《あ、送れてるかなー? ってミサカはミサカはしっかり確認!》
Misaka 10032 to Misaka 20001
《問題ない。何買えばいい?》
Misaka 20001to Misaka 10032
《あ、お菓子に関しては、10032号が美味しそうだと思ったものをいくつか選んでくれればいいって結論になったよってミサカはミサカは報告してみたり!》
Misaka 10032 to Misaka 20001
《把握。んじゃ、あーくんに集って来るわ》
Misaka 20001to Misaka 10032
《お願いねー! ……それでね、ちょっと10032号には他に相談があるんだけど……》
Misaka 10032 to Misaka 20001
《? なんぞや》
579: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:57:16.93 ID:tE0i8E150
Misaka 20001 to Misaka 10032
《10032号って自分のお金持ってる?》
Misaka 10032 to Misaka 20001
《一応リアルゲコ太から僅かだけど貰ってる。それがどうかした?》
Misaka 20001 to Misaka 10032
《そ、その……悪いんだけど、後で絶対返すから、あの人に気付かれないように、コッソリ買って来て欲しいものがあるのってミサカはミサカは頼んでみたり》
Misaka 10032 to Misaka 20001
《……上位個体の命令とあれば仕方ないな》
Misaka 20001 to Misaka 10032
《ありがとー! ってミサカはミサカは10032号に超絶感謝してみたり!》
Misaka 10032 to Misaka 20001
《それで、何を買うんだ?》
Misaka 20001 to Misaka 10032
《え、えっとね、さっき、10032号の視界にチラッと入ってたから気になったんだけど……》
580: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:58:57.87 ID:tE0i8E150
…………
御坂妹「やれやれ、ではそれと……あと一つ? ……了解しました、とミサカは溜息まじりに言います」
夏海「ん、みっちょん選び終わったの?」
御坂妹「ええ、地元の土産も決まりましたし、あとはあーくんの家族のものを選べば終わりです」
小鞠「そう言えば、一方通行さんの家族ってどんな人なの?」
御坂妹「ああ、それはですね(笑)」
一方通行「そこまでですよォ! オマエが何を言うかなンて分かってンだよォ!」ガシッ
御坂妹「ちっ、これだからロリコンは……とミサカは毒づきます」
一方通行「……普通だよ、別段何もねェ普通の奴等だ」
御坂妹(凄腕の警備員と元研究員現ニートもどきとレベル5のクローン二名が果たして普通と言えるのでしょうか)
581: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 00:59:49.93 ID:tE0i8E150
一方通行「黄泉川たちにゃ酒のつまみでも買っときゃァいいだろ」
御坂妹「では無難によっちゃんいかでも選んでおきますか」
れんげ「あーくん、これおねがいするーん!」
蛍「じゃ、じゃあ私はこれを…」
夏海「んじゃ、ウチはこれー!」
御坂妹「では、ミサカはこれらをお願いします!」
一方通行「あァハイハイ、いくらだァ?」
楓「ちょっと待て、今計算するから」パチパチ
一方通行(電卓なのか……)
582: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 01:01:02.17 ID:tE0i8E150
御坂妹「釣りはいらねェ、とっときな、とミサカは一度は言っておきたかった台詞を言ってみます」
楓「ありがたくもらっとく」
一方通行「いや、俺の金なンだが」
御坂妹「細かいことは気にしない気にしない、とミサカは店内をさらに散策」
一方通行「はァ……あいつホント自由人だなァオイ」
御坂妹「ところで、こっそり買いたいものがあるのですが、とミサカは小声で耳打ちします」ボソボソ
楓「……! ……ん、分かった」
楓「お前らー、そろそろセンパイん家戻るから車乗ってろー」
「「「「はーい」」」」
583: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 01:02:49.78 ID:tE0i8E150
一方通行「よくよく考えたら助手席乗せてもらえりゃァ済むことだったな……」
夏海「帰り道はキツいだろうし、あーくんはそっちでいいと思うよー」
小鞠「さ、坂道で落っこちないかな……不安」
蛍「大丈夫です! 私がセンパイをしっかり抱きしめておきますから!」
楓「……で? 何を買うんだ?」
御坂妹「これを、希望している者がいまして、とミサカはおずおずと差し出します」
楓「……ああ、なるほどね」クスッ
御坂妹「ち、違いますからね!? これはミサカではなく、ミサカの知人がですね、とミサカは必死に言い訳します」
楓「分かってる分かってる。ま、そこまで高いものじゃないし、さっきの釣りからってことでいいよ」
御坂妹「……いえ、これは、ミサカが自分のお金で買わなくてはいけませんから、とミサカはお財布から1000円札を取り出します」
楓「……そっか、了解」
584: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 01:05:20.44 ID:tE0i8E150
夏海「駄菓子屋ー、どしたのー?」
楓「このみたちのアイス買ってたんだよ。お前らすっかり忘れやがって」バタン
れんげ「おお……忘却の彼方だったのん」
一方通行「アイツは何してたンだ?」
楓「ま、それは帰ってからのお楽しみってことになるんじゃないか?」
一方通行「はァ?」
楓「愛されてるなってことだ。じゃ、大丈夫かー?」
蛍「は、はい、大丈夫です」
夏海「おーし、駄菓子屋いけーっ!」
小鞠「あ、あんまスピード出さないでね!」
御坂妹「帰り道もまた、アトラクション的楽しみが出来そうですね、とミサカはワクワクします」
れんげ「出発、しんこーなのーん!」
またまた一つ、いい思い出が出来ましたね。
それにしても上位個体と来たら。……まあ、これぐらいは協力してやりますか。
おっと、勿論まだ続きますよ、とミサカは予告を欠かしません。
585: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/04(日) 01:05:52.65 ID:tE0i8E150
短いですが、今回はここまでです。
読んでくれている方、ありがとうございます。
588: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2015/01/04(日) 05:32:03.51 ID:rC/93RqLO
買ったものが明かされる時を楽しみ待つ

589: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2015/01/04(日) 07:07:48.66 ID:0Z+ZyzA60
乙!
いやーこのスレののんびり感最高ですな
598: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 12:42:03.16 ID:zj+QhR/6o
すげーいいなぁ
1から全部読んじまった
のんのんまた見ようかな
599: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 12:46:27.82 ID:ddZRcaPzo
りぴーとも来るから復習はしておいてもいい
601: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:16:15.55 ID:ns1/57nx0
?駄菓子屋より帰宅なのん?
れんげ「ただいまなーん!」ガラッ
一穂「お、お帰りー、れんちょん。みんなも居るねー」
夏海「そりゃもちろん」
小鞠「うう……お尻が痛い……」
蛍「で、でも中々楽しかったですよ」
御坂妹「ええ、特に坂道での走行は是非ともトライアゲインしたいものでした、とミサカは目をキラキラさせます」
小鞠「わ、私はもういいかな……」ガタガタ
一穂「あー……まあ何があったかは大体分かるよ。それで、れんちょんたちは何かいいもの買えたかね?」
602: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:17:47.84 ID:ns1/57nx0
れんげ「買えたん! あーくんがおごってくれたのん!」
一穂「え、マジで? 悪いねー、なんか」
一方通行「そいつらにも言ったが、別に礼言われることじゃねェよ。こっちの方が大分世話になってンだしな」
御坂妹「ツンデレ乙」
夏海(うしし、今夜は寝る前にお菓子パーティーだね)
小鞠「夏海、何か変なこと企んでないでしょうね……?」
夏海「んなわけないじゃーん、楽しいこと楽しいこと」
一穂「まぁま、とりあえず君たち手洗ってうがいしてきなー」
「「「「はーい」」」」
御坂妹「ではミサカたちも洗面所をお借りしましょうか、とミサカはあーくんの手を引っ張ります」
一方通行「はィはィ。引っ張ンなくても行くっつゥの」
御坂妹「外から帰ったら、手荒いうがいはいつも上位個体に言ってることですもんねぇ親御さんマジ乙です、とミサカはニヤニヤを必死に堪えます」
一方通行「うっせェ! 間違ったことは言ってねェだろォが!」
603: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:18:34.89 ID:ns1/57nx0
一穂「賑やかでよろしいねー、と、そいや楓は……」
楓「あ、戻りました、センパイ」ガラッ
一穂「おお、お帰りー」
楓「車はそこに停めといたんで。あ、これキーです」
一穂「サンキュー、お疲れさん。子供たちのお守りは大変だったかい?」
楓「もう慣れましたよ。こっちセンパイたちのアイスです。ひかげが言ってたんで」
一穂「悪いねー。じゃ、とりあえず冷凍庫入れとうか」
楓「あ、金額は半分出して下さいね」
一穂「……ういーっす」
604: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:19:48.64 ID:ns1/57nx0
れんげ「ひか姉、ただいまなーん」
ひかげ「おー、帰ったかれんげ」
このみ「お帰りー、みんな」
卓「」スッ
夏海「ただいまー、と言ったところで座布団にダーイブッ!」ボフッ
ひかげ「わっ、ぶねっ!」
このみ「もー、夏海ちゃん行儀悪いよー」
夏海「やー、だって色々行って疲れたもーん」
小鞠「んー、まあ確かにちょっと疲れたかなー」
蛍「そうですね。ミサカさんたちは大丈夫ですか?」
605: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:21:09.58 ID:ns1/57nx0
御坂妹「確かにミサカの身体は一定の疲労を感じています。……ですが、それ以上に充実感と言うものが全身を駆け巡っています、とミサカは今日の出来事を振り返りつつ、想いを馳せます」
このみ「そこまで言ってもらえると、こっちも嬉しくなるねー」
御坂妹「しかし少々眠くなって来ました。ここは一つあーくんのコーヒーを頂きましょうか」カシュッ
一方通行「せめて一言でいいから許可取れよ……」
御坂妹「うるさいですね、ケチケチしないで下さい、未だにヘソ出しルックにスリムパンツの分際で、とミサカはついぽろりと言ってしまいます。あっやべっ」
一方通行「なっ……!」← E:ヘソ出しシャツ(白)+スリムパンツ(黒)(※もちろん女性用です)
ひかげ(おおっ!)
このみ(ついにそこ言っちゃった!)
蛍(朝から誰も触れてなかったのに!)
606: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:22:13.98 ID:ns1/57nx0
御坂妹「……いやしかしホントよく似合いますね、女物。マジであなた本名を百合子ちゃんに変えたらいいのではないですか? とミサカはかなり真面目に言います」
一方通行「余計タチ悪ィよ! 誰のせいでこの格好してると思ってやがンだコラァ!」(※一日目でれんげと共に水浸しにされました)
御坂妹「まさかミサカのウォーターショットがあーくんの荷物にまで浸食していたとは……我ながらかなりのワイドアタック! とミサカは自分の攻撃力を誉め称えます」
一方通行「よォーし、反省の色が見えない子にはお仕置きしなくちゃいけませンねェ!」
一穂「あっはっは、仲がよろしいようで」
一方通行「よくねェよ!?」
一穂「あーくんの服ならもう乾いてると思うよ。夏は洗濯物の乾きが早いからねー」
一方通行「おォ、マジか。ありがてェ」スクッ
夏海「いやいやいや」ガシッ
607: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:23:42.37 ID:ns1/57nx0
一方通行「……何故服を掴むンですかァ、夏海ちゃン?」ピキピキ
夏海「いいじゃんいいじゃん、どうせこんな機会滅多に無いんだし、今日一日はこの服装でいいじゃーん!」
一方通行「滅多どころか二度目があってたまるかァ!」
このみ「うーん、傍から見るとたしかにワイルド系な美少女なのにねー、勿体ない」
ひかげ(そいやファッション誌にあんな格好紹介されてたなー……。東京戻ったらやってみよかな)
一穂「まーウチはそのままでもいいと思うよ。あーくんバッチリ似合ってるしね」
一方通行「すっげェ嬉しく無い褒め言葉ありがとォございまァす! でももう俺自分の服に着替えるンでェ!」
御坂妹「そうは問屋がおろさんぜよ、とミサカはすかさずあーくんの足を掴みます」ガシッ
一方通行「ブベェッ!」
小鞠「や、やめなよ二人とも。本人が嫌がってるんだから……」
608: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:24:51.54 ID:ns1/57nx0
夏海「姉ちゃん忘れたのかい? ここであーくんの着こなしを見ることで、将来背が伸びた時の参考にするんでしょ?」
小鞠「はっ!!!!!!」
一方通行「いや『はっ!!!!!!』じゃねェよ!?」
小鞠「一方通行さん……ごめんなさい」
夏海(まーもう姉ちゃん身長伸びないだろうけど)
蛍「せ、センパイがそう言うなら……一方通行さん、やはりそのままで居るべきです!」
一方通行「!!?」
御坂妹「ほれ、この少女たちがここまで言うのに、己一人のわがままを通す気ですか? とミサカはこれ以上ない愉悦を感じつつあーくんに問いかけます」
一方通行「…………」
一方通行(三下ァ……女って怖ェってのがよく分かるぜェ……!)
609: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:28:14.28 ID:ns1/57nx0
……………
上条「へくしっ!」
インデックス「あれ、とうま風邪引いた?」
上条「入院した上に風邪とか冗談じゃありませんよ」
インデックス「あるいはあくせられーた辺りが噂したのかもね」
上条(何故だか俺もそんな気がする)
インデックス「そう言えばあくせられーたたちっていつ帰ってくるの?」
上条「あー、予定じゃ確か明日だったな」
インデックス「お土産買って来てくれるかな!?」
上条「……どうだろうなー、買って来てくれるといいなー」
インデックス「おっかし、おっかし♪」
上条(何故だかインデックスが期待している方向と180°違うものを買って来そうな予感がする……)
…………
610: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:30:05.89 ID:ns1/57nx0
御坂妹「さて、とりあえずあーくん面白作戦(番外個体案)は成功ですね」
一方通行「アイツに家帰ったら攻でぶっ飛ばしてやると伝えておけ」
御坂妹「まぁこの貴重な姿を是非ともメモリーに収めたいと言う、お前らマジかよな個体が割と居たことにはかなりの悲しさを覚えましたが……とミサカはネットワークの変態が着々と増えていることに寒気を感じます、長文疲れました」
一方通行「やだァ! その情報マジで聞きたくなかったンですけどォ!」
御坂妹「おっとつい口が。まあ細けぇことは気にすんなよ、とミサカはニヤケ顔であーくんの肩を叩きます」
このみ「何かよく分からないけど、彼も苦労してるみたいだねー」
ひかげ「妹に振り回されるお兄ちゃんって感じだな」
夏海「ま、ウチは兄ちゃん振り回したことなんて一度も無いけどねー」
このみ「…………」
ひかげ「…………」
楓「…………」
小鞠「…………」
蛍「…………」
611: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:31:38.50 ID:ns1/57nx0
夏海「せめて何か突っ込んでよ! 何で無言!? 一番悲しいリアクションなんですけど!? ほたるんまで目を逸らしてるし!」
蛍「え、えと……どう言えばいいか」
このみ「いやー、言っちゃうのも悪いかなって」
ひかげ「フリなのかマジなのか分かんない所だったし」
楓「まぁ正直に言えば、今も昔もお前は卓を振りましているように見えるが」
小鞠「少しはお兄ちゃんを見習って欲しい所だねー、夏海は私のことも振り回しまくりだし」
御坂妹「いえいえ、仕方ありませんよ、こまちゃん。姉と言うのは妹のワガママを聞く義務があるのですから、とミサカは懐かしい台詞を口にします」
このみ「懐かしい?」
御坂妹「ええ、お姉様も、ミサカのとびきりのワガママを聞いてくれ、今もそれを実行中の身ですからね、とミサカは微笑みます」
小鞠「?」
一方通行「…………」
612: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:33:20.89 ID:ns1/57nx0
蛍「そう言えばミサカさんってお姉さんが居るんでしたっけ?」
御坂妹「ええ、今回は都合が悪く来れませんでしたが」
このみ「へー、妹っぽい気がしてたのはそう言うことか。ね、どんな人なの?」
御坂妹「そうですね……まあ言ってしまえば、幼児趣味、喧嘩上等、猪突猛進、ツンデレ乙な天の邪鬼と言った所でしょうか」
一方通行「オイオイ……」
御坂妹「……ですが、それでもミサカの為に……」
御坂妹「…………」
夏海「どしたの、みっちょん?」
御坂妹「……いえ、それでも、ミサカの為にいつも全力を尽くしてくれた、愛すべきお姉様なのです」
このみ「へぇー……ストレートすぎて、なんだかこっちが恥ずかしくなっちゃった」
夏海(きっと、ホントに仲の良い姉妹なんだろうなぁ。ウチはどうなんだろ? 悪くは無いと思うんだけど」)
小鞠「何見てんの、夏海」
夏海「んーん、何でも無いよー」
夏海(ま、ウチの家族はウチの家族。今はこれでいいってもんよね!)
613: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:34:39.31 ID:ns1/57nx0
れんげ「仲良きことは美しきなのん。ウチもみんな仲いいんなー」
一穂「そだねー、家族兄弟姉妹親戚友達、みーんな仲は良くなくちゃいかんでしょー」
ひかげ「ま、そーゆうことで。それよりもれんげー、アイスは?」
れんげ「駄菓子屋が買って来てくれたん」
一穂「冷凍庫入ってるよ、欲しけりゃ取ってきなー」
ひかげ「うっしゃ、んじゃ頂きますかー!」
夏海「わー、じゃあウチもおこぼれを貰いに……」
一方通行「オマエは宿題の続きだ」ガシッ
夏海「デスヨネー……」
御坂妹「ファイトです、なっつん、とミサカは両手をぐっと握ります」
小鞠「ほら、分かんないところあったら私も手伝うから、パパっと終わらせちゃうよ」
夏海「うー……こうなりゃヤケだ! とっとと終わらせてまだまだ遊ぶんじゃーい!」
615: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:35:46.83 ID:ns1/57nx0
ひかげ「ま、その頃には遊ぶ時間も無くなってそうだけどなー」
夏海「うっ……自信が無い……」
ひかげ「ま、そんときは私が東京の話でも……いや、やっぱなんでもないわ」
れんげ「……ひか姉、素で忘れてたみたいなん」
ひかげ「うっせ!」
夏海「それでもひか姉は普段はそっち居るんだからいいじゃーん。ウチなんて沖縄行ったあの時きりだよ」
小鞠「それは私も同じ。てかここらの人たちみんなそうでしょ」
御坂妹「…………」
 ――都会の空気もあんま味わえなかったもん。
御坂妹(そう言えば、朝、なっつんが言っていましたね)
616: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:36:37.33 ID:ns1/57nx0
御坂妹(……ミサカが『田舎』と言うものに憧れを抱いていたように、彼女たちもまた、『都会』と言うものに憧れを抱いているのですね)
御坂妹(思えばミサカはこの旅でまだ、恩返しらしい恩返しを何一つ彼女たちにしていません)
御坂妹(金銭的にもほぼ一方通行に頼り切りの身ですし)
御坂妹(何か……このミサカにも出来ることは……――!)
御坂妹「そうです、とミサカは頭にピコーンと電球を浮かべます」ポン
小鞠「?」
御坂妹「ちょっと失礼します、ミサカは一旦席を外します」
夏海「ん、うん。どこか行くの?」
御坂妹「いえいえ、大したことではありません、すぐに戻ります、とミサカは廊下へと歩いて行きます」
一方通行「…………」
御坂妹「さて、ちょっと集中しますか、とミサカは深呼吸します」
御坂妹「では、再び――」
617: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:37:17.21 ID:ns1/57nx0
…………
922:
緊急要請
お前らに力を貸して欲しい
923:
なんぞ
924:
ほう
925:
続けろ
926:
急な用事が入ったから代わってとかなら喜んで!
618: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:38:04.61 ID:ns1/57nx0
927:
宿題のことか?
928:
なになに?
929:
>>926
とりあえず引っ込んでろ
931:
なんとなく分かる。MNW上で呼びかけるってことは、学園都市組がメインになるか?
932:
流石姐御、察しがいいな
620: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:38:58.86 ID:ns1/57nx0
933:
学園都市組を中心に、やってもらいたいことがある
934:
見てるで
935:
なにするのかな
936:
ささやかだが、俺らなりに出来ることだ
…………
御坂妹「只今もどりました、とミサカは再びスライディング」
このみ「お帰りー、何してたの?」
御坂妹「ええ、ちょっと」
このみ「?」
御坂妹「サプライズ、とまでは行きませんが、それでも、喜んでくれると嬉しいですね」
621: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:40:22.23 ID:ns1/57nx0
?再びお勉強タイム、なのん?
小鞠「ほら、ここは教科書に出てるものをそのまま覚えればいいだけだから」
夏海「それがキツいんだよー」
一方通行「年号なンざ語呂合わせってものがあンだろォが」
ひかげ「あー、あるある、ナクヨウグイス平安京とかな」
このみ「なっとーねばねば平城京とかねー。懐かしいなー」
夏海「成る程、語呂合わせね! えーと、ナクナヨウグイス平城京!」
一方通行「全部違ェよ!」
622: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:42:06.62 ID:ns1/57nx0
…………
小鞠「理科も基本は丸暗記! 用語さえ覚えれば、後は覚えなくても大体大丈夫!」← E:眼鏡+白衣+教鞭
蛍(先生スタイルのセンパイ可愛いー!)
御坂妹「と言う訳で例によって赤下敷き戦法です、とミサカはすかさずアイテムを取り出します」スッ
このみ「試験前によくやったねー」
ひかげ「あー、受験の時使った使った」
夏海「目を凝らせば解答が……」
一方通行「意味ないことすんじゃねェっての」
623: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:43:52.78 ID:ns1/57nx0
…………
小鞠「英語ねー、私今回ちょっと成績下がっちゃったからなー」
夏海「んじゃこのみちゃんヘルプ!」
このみ「いきなり来たね……。まー中1くらいならなんとかなるかな」
小鞠「じゃこれどうぞ」つ眼鏡+教鞭
このみ「どもども」
夏海「ここなんだけどさー」
このみ「ふむふむ」
夏海「文章の組み立て? って言うのがよく分からなくて」
このみ「……ごめん、夏海ちゃんが何を理解出来ないのか理解出来ない」
夏海「ひどっ!」
このみ「うそうそ、確かにドリルだけで理解するのって難しいよねー。私も高校で英語の先生に教えてもらってやっと理解出来たのとかあるもん」
一穂「うっ……耳が痛いね」
楓「まあここはセンパイしか教師居ませんしね」
このみ「まずは一般動詞の理解から始めよっか! コツ掴めば簡単簡単!」
624: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:45:32.32 ID:ns1/57nx0
…………
?そんなこんなで?
夏海「うー……やっとプリント終わったー……」
このみ「お疲れさまー、よく出来ました!」
小鞠「はー……やっと終わったか……」
れんげ「のー……のー……」
蛍「すぅ……すぅ……」
このみ「小学生2人組は寝ちゃったみたいだね」
ひかげ「ま、今日は朝から早かったしな。れんげのやつは一番早く起きてたし」
小鞠「ふふっ……こうして見ると、蛍も小学生らしいと言うか」
625: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:46:51.65 ID:ns1/57nx0
夏海「あ、あーくん……ここらでどうかご慈悲を……」
一方通行「……まァいいだろ。この答案から考えりゃァ良く出来たほうだ」
夏海「うっしゃー……しかしウチも体力が限界です」
一穂「お、夏海は終わったのかい?」
このみ「なんとかねー」
楓「んじゃ、そこらへんのもの片付けろー、そろそろ夕飯にすっから」
れんげ「夜ご飯なんっ!?」クワッ
ひかげ「わっ! びくった」
れんげ「おおぅ、気がつけばお外暗くなってるん……」
このみ「ホントだ、もうこんな時間。お腹も空く訳だ」
626: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:48:06.24 ID:ns1/57nx0
小鞠「蛍、ご飯だよー」サスサス
蛍「ふぇっ!? あっ、すいません寝ちゃって!」
小鞠「別に謝ることじゃないよ。一回顔洗って来る?」
蛍「そ、そうします。……すいません、洗面所借りていいですか?」
ひかげ「別に許可取らなくても大丈夫だよ、行ってきな」
蛍「あ、ありがとうございます」
夏海「ふふ……宿題でウチの身体はボロボロさ。でも、そんなウチにも希望ってものが残っているんだよ……」
れんげ「」スンスン
れんげ「! なっつん、この匂いはっ!?」
夏海「そう、れんちょん! 気がついたか! 今日の夕飯は――」
627: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:49:42.50 ID:ns1/57nx0
一穂「よそったのから持っててくれるかい?」
御坂妹「了解です、とミサカはヨダレを堪えて運びます」
一方通行「頼むから垂らすンじゃねェそ……マジで」
このみ「あっ、かずちゃん手伝うよー」
一穂「ありがと、んじゃ適当によろしくねー」
ひかげ「ほい、れんげの分な」コトッ
れんげ「こ、これは……」
このみ「はいはい、どんどんよそっちゃって」
御坂妹「はい、あーくんどうぞ」ダラダラ
628: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:51:08.96 ID:ns1/57nx0
一方通行「あァ、ありがとよォ。だから涎拭け頼むから」
卓「」スッ
小鞠「あ、ありがとう、お兄ちゃん」
蛍「あ、水場、ありがとうございました」
一穂「ん、ほたるんも戻ったねー。んじゃ、みんな席についてもらおうか」
夏海「さてれんちょん、二日目の夕食。その答えは?」
れんげ「カレーなのーん!」
なんだかここの所ずっと食べてばっかりな気がしますが、まぁいいでしょう。
生きることとは食べること、裏でスペシャルミッションを進行しつつ、ミサカは両手を合わせます。
あ、まだ続きますからね、とミサカは思わず予告を忘れる所でした。
619: 以下、名無しにかわりましてSS報VIPがお送りします 2015/01/15(木) 21:38:45.02 ID:DcDdJO/sO
明日ってことはもう終わりが近いのか
629: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/15(木) 21:54:00.68 ID:ns1/57nx0
今回はここまでです。読んでくれている方、ありがとうございます。
>>619 元々二泊三日の予定でしたので、そろそろ終わりは近いと思います。ただ一回一回をのんびりやっているので、更新的にはまだ何回かあると思います。
639: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 22:58:25.69 ID:YiuvvSP90
一穂「さてさて、んじゃ、みんなで」
「「「「いたただきます!」」」」
れんげ「なん!」
御坂妹「ですね」
れんげ「早メインを頂くのんっ!」
一方通行「メインと言うか他にねェだろ」
れんげ「はむっ……むにょむにょ……」
蛍「れんちゃん、カレーを食べてる擬音とは思えないね……」
れんげ「おいしーん!」カッ
一穂「そりゃよかった。ま、れんちょん好みの味付けだからねー」
640: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:00:30.53 ID:YiuvvSP90
夏海「なるほど、やや甘口」
一穂「大きい子達には悪いけど、小さい子優先ってことで」
御坂妹「いえいえ、構いませんよ、とミサカは甘口カレーを頬張り……ながらは行儀が悪いので、言い終えてから口に運びます」パクッ
一方通行「いい心がけだ」
このみ「甘口カレーと言えば……小学校の頃を思い出すなぁ……」
夏海「あー……れんちょんが帝王として君臨した日だっけ?」
ひかげ「あー、あったあった。まだまともにしゃべれない赤ん坊だったれんげが給食室侵入して、カレー鍋をド派手にひっくり返したんだよなー」
夏海「うっ……トラウマが……」
このみ「あの時は小鞠ちゃんも夏海ちゃんも大泣きだったんだよねー。なだめるのに苦労したよ」
小鞠「こ、子供だったんだししょうがないじゃん!」
このみ「今も昔も対して変わらないように見えるけどねー」
小鞠「キシャー!」
641: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:01:35.43 ID:YiuvvSP90
蛍「れんちゃん凄いことしてたんだねー……」
れんげ「遠い昔の記憶なんなー。あの時初めてカレーの美味しさに気付いたのん」
一方通行「つゥかそんな頃のこと覚えてるオマエがすげェな……」
御坂妹「彼女は何やら天才肌のようですしね、学園都市に入学すれば、かなりの能力者になってしまうかもしれません、とミサカはれんちょんの将来性に震えます。まあ隣のもやしが入学自体を阻止するでしょうが」
一方通行「分かってンなら何よりだよ」
ひかげ「んー、しかし甘口カレーだけではちょっと物足りないな」
一穂「まぁまぁ、その為に……あっ、やべ忘れてた」
楓「……すっかり抜け落ちてましたね」
一穂「カレーをよそり終わった所で気が抜けちゃったな」
楓「んなことより早く持ってきましょう。折角別のフライパンで焼いてたんですから」スクッ
642: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:02:48.45 ID:YiuvvSP90
小鞠「? 何かな」
夏海「あれ、まだ何かあったの?」
一穂「んー、まあ今楓が持って来てくれるからね」
楓「めんどいんでフライパンごともってきました」
小鞠「二つ!?」
楓「そりゃこの人数だとな。一度に一つのフライパンじゃ焼けないし」
れんげ「中身はなんなん!?」
一穂「慌てるな、れんちょん、今一人ずつ乗せてってあげるから」
楓「別皿に持った方がよくないすか?」
一穂「あー、確かにカレーの上じゃ切りにくいな。ちょっち持って来るよ」
れんげ「なんなのん? なんなのん?」ピョコピョコ
楓「こら、はねるな」
643: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:04:55.02 ID:YiuvvSP90
楓「どもっす。ほれ、れんげはこれな」
れんげ「おおぅ!」
一穂「はいはい、みんなもどぞー。あ、ちょっち持っててもらっていいかい?」
卓「」コクン
ひかげ「おおっ!」
夏海「これは!」
このみ「あー、これ具材の匂いかと思ってたけど別盛りだったんだねー」
一方通行「……!」クワッ
御坂妹「出たよ肉食獣の目が、とミサカは若干ヒキます」
644: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:06:07.44 ID:YiuvvSP90
一穂「と、言う訳で本日のメニューは特性甘口カレー改め、特性甘口カレー&猪ステーキだ!」
夏海「イェーッ!」
れんげ「カレーとステーキ……通常じゃ考えられない組み合わせなのん! ごちそう×ごちそうなのん!」
御坂妹「この雄々しいボリューム……ミサカはこの数日で、舌が肥えてしまうのではないでしょうか、と少し心配します」
夏海「んじゃ早頂きっ! ……ん?」
一穂「どしたの、夏海?」
夏海「かずっちゃん」
一穂「ん?」
夏海「切れない」
このみ「……ナイフとフォークないと無理だねー」
れんげ「取ってくるーん」
645: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:07:21.64 ID:YiuvvSP90
小鞠「どうも中々ありつけられないね……」
このみ「まぁまぁ、夕食は逃げない逃げない」
れんげ「お待たせなのん」
一穂「ありがとねー、れんちょん」
夏海「では改めてっ!」キリキリ
夏海「はむっ! んー、うまっ!」
このみ「お肉って感じがするね?!」
御坂妹「このお肉からしみ出す脂が、甘口カレーのまろやかさを一層引き立てています。二つの味が喧嘩すること無く、互いの味を高めている……と、ミサカは大地の恵みに感動します」ウルウル
一方通行「うめェ」ムグムグ
夏海「みっちょんの詩的感想&あーくんからのうまい頂きましたっ!」
646: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:08:49.54 ID:YiuvvSP90
このみ「ホント、昨日の鉄板焼きとはまた違った美味しさがあるねー」
一穂「ちょいとソースに工夫したからねー。別で食べるもよし、カレーと共に喰うのもよしよ」
ひかげ「やばい、ちょっと東京帰る前にダイエットした方がいいかもしれないな……」
夏海「ウチは毎日外で遊んでるからそんな必要ないもんねー!」
小鞠(縦にも横にも成長しない私はどうすれば……)
ひかげ「くそぅ……こんな時だけは外で堂々と遊べるこっちが羨ましい……」
御坂妹「ミサカはどこにいてもエキサイティングできますよ、とミサカは胸を張ります」ムフ-
一方通行「オマエは特殊な部類だろ」
御坂妹「おっとそうだ、美食に気をとられ忘れていましたがミッションの方は……」
647: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:09:58.31 ID:YiuvvSP90
このみ「そう言えば、二人とも明日帰っちゃうんだっけ?」
夏海「えー、そうなの!?」
一方通行「あァ、まあ元からこっちには二泊三日させて貰うって予定だったしな」
小鞠「そっかー、もう明日には……寂しいね」
れんげ「……あーくん、帰っちゃうのん?」
一方通行「「まだ明日の話だ、それまでは、悪ィけどまだこの家に居させて貰うからな」
れんげ「…………」ムグムグ
御坂妹「……なるほど、ご協力感謝します、とミサカは全てのミサカ達に感謝の意を表します」
一方通行「ン、準備が出来たのか?」
御坂妹「ええ、なんとか。やはり人海戦術は有効ですね、とミサカはドヤ顔します」
648: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:11:30.13 ID:YiuvvSP90
このみ「なになに? なんかしてるの?」
御坂妹「ええ、そこまで大層なものではありませんが、夕食後のお楽しみです、とミサカはニヤリと微笑みます」
一方通行「微笑むって言葉とニヤリって擬音は合わねェ気がするンだが」
御坂妹「細けぇこたぁいいんだよ、お前にも協力してもらうからな、とミサカはあーくんの肩を叩きます」
一方通行「はィはィ。言われるままやってやるよ、何か知ンねェけどな」
小鞠「でも明日かー、なんかあっと言う間だったね」
夏海「ねー、考えてみれば、ウチらまだ会って二日しか経ってないんだよね」
小鞠「にも関わらず、もうずっと前から友達みたい」
御坂妹「ええ、ミサカにとって、一番嬉しかったことは、この旅行でみなさんと友達に慣れたことです、とミサカは俯きながら言います」
小鞠「えへへ、そう言ってもらえると嬉しいや」
れんげ「ウチも、みっちょんとあーくんが友達になってくれたことが一番嬉しいのんなー」
御坂妹(そうです、その友達の為にも、旅のラストは派手に決めなくてはいけませんね、とミサカは拳を握ります)
御坂妹(いやまあまだあと一日あるんですけどね)
649: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:11:56.03 ID:YiuvvSP90
…………
972:
カレーうんめー!
973:
ステーキうんめー!
974:
福神漬けうんめー!
97:
白飯うんめー!
650: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:13:02.05 ID:YiuvvSP90
976:
Oh……
977:
Oh……
978:
まあ白飯片手の感覚共有は基本だよな
979:
何この悲しいミサカーズ
980:
旅も明日で終わりか……
ちょいちょい見させてもらってたけど、なんだか寂しくなるな
あと10032号はそろそろ次スレ建てといてくれると嬉しいんだけど
651: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:13:56.69 ID:YiuvvSP90
981:
れんげさんたちにはこっち来ないと会えないもんなあ
982:
ワンチャン彼女たちをこっちに呼ぶ可能性
983:
少なくとも今はまだ無理だろ
都会のイメージが世紀末になるわ
984:
まあその点は、いつかは分からんけどあーくんがどうにかしてくれるだろ
今はあいつを信じろ
985:
……だな。平和になった学園都市に、彼女たちを招待出来る日を、我らがあーくんに祈るか
652: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:14:28.20 ID:YiuvvSP90
986:
で、まあ俺らはその前祝いと言うことで
987:
以外と集まるもんだったな
988:
これぞ妹達の底力よ
989:
こればっかりは10032号の提案に敬礼
990:
で、エージェント達は?
991:
もう向かってる。そろそろ着くんじゃね?
653: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:15:34.19 ID:YiuvvSP90
992:
あ、そろそろ着くか?
993:
こちらスネーク、あと十五分ほどでそちらに到着する
見つかるとまずいから、他の人には家の中で待機するよう言っといてくれ
994:
こちら19090号、同上だ
995:
こちら10039号、上に同じ
996:
>>993-995 把握
協力に感謝する
あと次スレ作っといた↓
【中継】:引き蘢り必見、これがリアル田舎の景色 3スレ目
654: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:16:39.70 ID:YiuvvSP90
997:
>>996 乙、現地でまた会おう
998:
いよいよだな
二日目の夜
田舎の空を、ミサカーズが派手に照らすぜ!
999:
ワクワクしてきましたな
1000:
>>1000ならこのミッションは大成功ってミサカはミサカは宣言してみたり!
655: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:18:09.00 ID:YiuvvSP90
…………
御坂妹「ごちそうさまでした、とミサカは両手をそろえます」
一穂「はいはい、お粗末様でした」
御坂妹「では食器を片付けましょうか、とミサカは席を立ちます」
一穂「お、悪いね」
御坂妹「いえいえこれくらいはしませんと、とミサカはテキパキお皿を重ねて行きます」
れんげ「ウチも手伝うのーん」
小鞠「あ、じゃあ私も!」
蛍「わ、私も手伝います」
656: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:19:10.63 ID:YiuvvSP90
夏海「んじゃウチはコップ!」
小鞠「じゃ私はステーキ皿!」
蛍「じゃ、じゃあ私はフライパンを」
御坂妹「ミサカはカレー皿を」
れんげ「ウチは小皿を運ぶのん」
夏海「お片付け隊、レッツゴー!」
「「「「おー!」」」」」
このみ「あはは、こんな時まで賑やかだねー」
一方通行「こっちはいつもこうなのか?」
一穂「いやいや、そんなことないよ。ウチは普段父さん母さんが居ないからねー。ひかげも普段は東京だし、いつもはウチとれんちょんの二人で居ることが多いかな。だから、こんな賑やかなの久しぶりだよ」
657: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:21:07.56 ID:YiuvvSP90
楓「二人が来てくれたおかげだな」
一穂「そそ、だからあーくんとみっちょんには、こっちも感謝してるんだよ」
一方通行「……そうか、ありがとォな――ってェ!」
御坂妹「ほれ、なにしみじみしてるんですか、片付けも終わりましたし、兄ちゃんちょっくら顔貸せやと、ミサカはヤーさん口調であーくんを引っ張ります」
一方通行「分かったから引っ張ンな。借り物の服が伸びる」
御坂妹「おっとこれは失礼、とミサカは腕を離します」
一穂「んー、みっちょんたち、何かするのかな?」
御坂妹「はい、少々用事があるのです。申し訳ありませんが、みなさんはミサカたちがいいと言うまで、この家で待機していて貰えますか?」
楓「そりゃいいが……夜道に大丈夫か?」
御坂妹「ええ、屈強とはお世辞にも言い難いモヤシですが、それでも世界最強のボディーガードが居ますしね」
一方通行「お褒めにあずかり光栄だよ、ほら、早く行くぞ」
御坂妹「では、少しの間失礼します。いいですか? 決して、決して覗いてはいけませんよ?」
一方通行「鶴の恩返しか」
御坂妹「では行きましょうか」ガラッ
658: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:24:09.61 ID:YiuvvSP90
…………
御坂妹「おぉ……昨日と同じく、空は星々で溢れていますね。耳を澄ませば虫たちの合唱が静かに響き、清涼な空気を感じます」
一方通行「はィはィ詩人ですね。……ンで、何するつもりだ?」
御坂妹「まあお待ちなさい、もうすぐ到着する予定ですが――……?」
一方通行「どうした――って……なンだあの影……」
「ピュルリ?」←笛の音
一方通行「あァ?」
「誰が呼んだか御坂丸……学園都市一熱い夜」
「誰が呼んだか小声ちゃん、故に今宵は黙れない……」
「誰が呼んだか蛇の異名……夜風もぶっ飛ぶ宴を告げに!」
659: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:25:31.27 ID:YiuvvSP90
10039「10039号、御坂丸、見参ッ!」バッ
19090「19090号、小声、見参ッ!」バッ
17600「17600号、スネーク、今舞い降りるッ!」バッ
一方通行「!?」
「「「待たせたな」」」
一方通行「え、どこから突っ込ンでいいンだコレ」
17600「では、ここで一曲!」スッ
一方通行「!!?」
10039「ラーイト!」バッ
19090「アーップ!」バッ
660: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:27:08.87 ID:YiuvvSP90
17600「……聞いて下さい、歌うは妹達の底力。出張ミサカ三人衆で――『おミサカな天国』ッ!」
一方通行「!!!?」
10039「ミュージック、オン!」カチッ
17600「好きだと言わして一葉ちゃん、大したもんだよ諭吉さん。いかした君たち見習って、ボクも英世に?変身す?るよぉ?」
10039「どぅーどぅどぅどぅどぅどぅどぅどぅ♪」
17600「ポンド、ユーロ、ドラム。レク、ペソ、ドル」
19090「タタタタタタタ♪」
17600「セディ、ルピー、テンゲ、バルボア?!」
10039「どぅっどぅどぅどぅどぅ♪」
17600「ミサカミサカミサカ?、ミサカ?がつど?うと?」
19090「タータンタン♪」
17600「はしたはしたはした?お金?も、たい?きん」
10039「ターチャンチャンチャン♪」
661: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:28:50.65 ID:YiuvvSP90
17600「ミサカミサカミサカ?ミサカ?が?つど?えば?」
19090「タータンタン♪」
17600「小銭小銭小銭?小銭?も、たい?きん」
10039「チャー、チャー♪」
17600「さぁーさー、ミ?サカで、お金を、つど?おう?。花火がボクらを????????っ」
「「「待ってぇ?いる!」」」
10039「ジャジャジャジャン♪」
「「「Oh!」」」ビシッ
一方通行「…………」
17600「……以上、ミサカ17600号、ミサカ19090号、ミサカ10039号三人衆による歌、『おミサカな天国』(Short Ver)でした。ご清聴、ありがとうござます」ペコリ
御坂妹「ブラボーです、まるでどこかで聞いたことのあるような懐かしさと、思わず踊りたくなる素晴らしいリズムでした、とミサカは手を叩きます」
一方通行「いやいや待てェ! 色々待てェ! ツッコミ所が多すぎて逆にツッコミが追いつかねェよ!」
662: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:29:53.13 ID:YiuvvSP90
御坂妹「細けぇこたぁ(ry」
一方通行「てかオマエラどうやってここ来たンだよ……」
17600「本当はSSTO(単段式宇宙輸送機)でも使いたかったのですが、流石にこの一帯が荒れ地になってしまうので」
10039「普通に新幹線で来ました」
19090「と、言うことです、とミサカたちは簡潔に説明します」
御坂妹「ご苦労様でした、とミサカは労いの言葉を掛けます。ところで歌詞から察するに――」
17600「ええ、ブツはこちらに用意させて頂いています」パチン
10039「こちらです、とミサカは例のブツを差し出します」
663: ◆vgwKpXjG0Y 2015/01/30(金) 23:30:31.82 ID:YiuvvSP90
一方通行「……はン、なるほどねェ」
御坂妹「以前、やろうと思って出来なかったことがあったらしいので」
一方通行「夏の夜にはピッタリって訳か」
御坂妹「ええ、ド派手に行きましょう。なにせこれらはそんじょそこらの市販品とは一線を画す、学園都市製花火ですから!」
さてさて、準備は整いましたね。彼女たちが喜んでくれるといいのですが。
おっと、勿論まだ続きますよ、とミサカは次回に向けて走り出します。
677: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:05:56.84 ID:Vo6ianwH0
御坂妹「……と、言う訳で、学園都市組ミサカ+スネークの活躍のかいあり、今、栄光の花火をゲットすることが出来ました、とミサカは前回からの流れを説明します」
一方通行「かなりな量があンなァ……オマエラこれ買う金集めたのか?」
17600「ええ、先程の歌詞にもあっt」
一方通行「それはもういい」
17600「チッ! ……まあお察しの通り、世界各国のミサカたちから融資を集い購入しました、とミサカは不貞腐れつつ返事をします」
19090「ちなみに一番多くの資金を投入してくれたのは……」
御坂妹「?」
10039「……認めたくありませんが、20000号です」
御坂妹「……マジかよおい、とミサカは若干ヒきます」
17600「まあ汚い金でも花火が綺麗なことには変わりありませんから、とすかさずミサカはフォローを入れます」
678: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:07:56.45 ID:Vo6ianwH0
一方通行「しっかしオマエラ、その格好……てか同じ顔三つ並ンでて道中騒がれなかったのかよ」
10039「何度かスマホで撮影されかけたりしましたが」
19090「スネークが冷静かつ的確に対処しましたので」
17600「まあ、難しい問題にはならないでしょう、と言っておきます」
一方通行「それはいいンだがリレーして喋ンじゃねェよ……。まァ、こんな大荷物持って来て貰ったしな。俺からも礼言わせて貰うわ」
19090「ヒュー! あーくんの土下座画像キター! とミサカはシャッターチャンスを狙います」
10039「ハリーアップ! ハリーアップ! とミサカはヤジを飛ばします」
一方通行「少し下手に出ればすぐそれかよォ! オマエラ本当に嫌なヤツですねェ!」
17600「ま、冗談はさておき、そろそろ戻った方がいいのではないですか? とミサカは促します」
御坂妹「そうですね、あまり皆さんを待たせてもいけないですし」
17600「では、我々はここを退散します、と敬礼をします」
679: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:08:54.62 ID:Vo6ianwH0
御坂妹「おや、もう帰ってしまうのですか? とミサカは少し後ろめたい気持ちです」
17600「まあ彼女たちに見つかると厄介なことになりますしね。我らは遠くから見守らせてもらいますよ、とミサカたちはあくまでも影の功労者を演じるつもりです」
御坂妹「何なら、あーくんと過ごす権利を交代してもいいのですが?」
19090「……上条派三人を呼びつけておいて白々しいですよ、とミサカは突っ込みます」
10039「ここまであーくんと過ごせて来たんだ、最後まで楽しんでやれ、とミサカはエールを送ります」
御坂妹「分かりました、ミサカ、頑張ります! とミサカは拳を握ります」
一方通行「なンで俺が遊ンで貰ってるみたいな言い方されてンだ……」
>ほらいくぞあーくん、この暗闇に、ミサカたちで火を灯してやろうじゃねえか、とミサカはあーくんを引っ張ります
>はィはィ、やってやンよォ!
680: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:09:37.65 ID:Vo6ianwH0
19090「……ミッション、完了ですね」
10039「楽しんでくれることを祈りましょう、とミサカはいい笑みをします」
17600「いえいえ、まだミッションは完全には終わってませんよ、とミサカはニヤリと笑います」
19090「おっと、そうでしたね。まだまだシークレットミッションがありました、とミサカは思い出します」
17600「では、その準備に取りかかりますか、とミサカは腕を高く上げます。おー!」
19090「おー!」
10039「おー!」
681: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:10:47.63 ID:Vo6ianwH0
…………
御坂妹「みなさん、お待たせしました! とミサカは元気よく一時帰宅!」
一穂「あ、用事は終わったの?」
御坂妹「はい、しかし宴はここからですよ、とミサカは外へ皆さんを手招きします」
小鞠「? 外に出るの?」
夏海「何か分からないけど了解っ!」
れんげ「行くーん」
蛍「何でしょう?」
御坂妹「……さて、ミサカたちはこの二日間、この宮内家始め、皆さんに大変お世話になりました」
御坂妹「故に! 是非ともこの素晴らしい体験の恩返しをさせて頂きたいのです! とミサカは拳を高々と上げます」
682: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:11:47.23 ID:Vo6ianwH0
夏海「別に気にしなくていいのにー」
小鞠「でも、一体何をするの?」
御坂妹「それは――これです!」パチン
 ボシュッ
蛍「え?」
夏海「こ、これ……」
一方通行「まァ、見ての通りだ」
れんげ「花火なーん!!」
夏海「す、すっげー!」
683: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:12:45.76 ID:Vo6ianwH0
れんげ「シャワー花火まだあるのん!?」
一方通行「ありまくりだよ、好きなのとってけ」
一穂「うぉっ、これ全部花火?」
楓「凄い量だな……」
御坂妹「ええ、余すとこなく全部花火です、とミサカは皆さんに袋ごと手渡して行きます」
このみ「わぁ……ありがとー! 花火なんて久しぶりだよ」
ひかげ「私もいつ以来だろ。ホントにやっちゃっていいの?」
御坂妹「モチのロンです。みなさんどんどん取って行って下さい、とミサカは大盤振る舞いです」
一方通行「んじゃ、とりあえずここに全部置いとくか」ドサッ
ひかげ「よっしゃ! じゃ遠慮なく」
684: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:15:11.07 ID:Vo6ianwH0
一穂「おっと、じゃバケツ持って来ないとね」
楓「三つくらい必要ですね、手伝います」
御坂妹「あ、申し訳ありません、よろしくお願いします、とミサカは失念していたことを反省します」
一穂「いいよいいよー」
御坂妹「あ、そうです、ここにチャッカマンたち置いときますね」
一方通行「小学生組は使いたい時は言え。一人で使うと危ねェからな」
れんげ「ではこれをお願いしますん!」サッ
一方通行「あいよ」シュボッ
れんげ「おおぅ! 光ってるのん!」
夏海「ウチもウチもー!」
小鞠「じゃ、じゃあ、私たちも貰おうか?」
蛍「は、はい。じゃあ……」
御坂妹「どうぞどうぞ、とミサカは花火を渡します」
蛍「ありがとうございます!」
685: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:16:41.55 ID:Vo6ianwH0
小鞠「ありがとう! じゃ、蛍のに火、点けて上げるねー」
蛍「は、はい、お願いします!」
一方通行(どう見てもポジションが逆に見えるンだがな……)
御坂妹(それ言っちゃおしまいですけどね、と、しかしミサカも頷かざるを得ません)
蛍「わぁあ……すっごいキラキラしてますね……」
夏海「ねー! こりゃあテンション上がるぜー!』
一穂「はいよ、バケツお待たせー……ってすっごい光るんだね、それ」
楓「手持ち花火ってこんな鮮やかな色してましたっけ……?」
このみ「というか、ミサカさんたちはどこからこんな大量の花火を持って来たの?」
御坂妹「まぁまぁ、それは言わぬが花と言うものですよ、とミサカは誤魔化します」
一穂「なんにせよ、これはみっちょん、あーくんに大感謝だねー」
御坂妹「ありがとうございます、では、お二人もどうぞ」
一穂「おっ、ありがとね」
楓「サンキュ。んじゃ、やりますか」
686: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:17:48.77 ID:Vo6ianwH0
一穂「おおっ! 近くで見るとより鮮やか」
楓「これって普通の花火とどこか違うのか?」
このみ「やっぱり都会のものだと質がいいのかな」
蛍「でも、私東京に居た頃もこんな綺麗な花火やったことないですよ?」
夏海「うーむ……みっちょんたちって改めて不思議な人たち……」
>あ、こんなのもありますよ、とミサカは袋から不思議な花火を取り出します。
>なンだそりゃ。
小鞠「……そう言えば、先生はミサカさんたちがどこから来たか知ってるんだよね?」
一穂「ん、まーね」
夏海「え、どこどこ? みっちょんたちってどこに住んでるの?」
687: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:19:11.97 ID:Vo6ianwH0
>指に装着ロケット花火。あなたの心臓(ココロ)に超電磁砲!
>殺す気かァ! こっち向けンじゃねェよ!
一穂「んー……夏海にそれ言っても分かるかどうか」
夏海「ひどっ!」
一穂「ま、そゆことで」
夏海「まー、いっか。それより今は花火を楽しむ時!」
れんげ「なっつん! 花火でお絵描きするのん!」
夏海「おお、いいねー、夏海ちゃんの芸術センスを見せちゃうぜっ!」
>超電磁砲花火、中々楽しめますね。お姉様の気分が味わえました、とミサカはホクホクします。
>そりゃよかったですねェ! じゃァ俺はこっちのペンシルロケット20花火打ち込ンでいいですかァ!?
>帰って来たゲップーを一撃で倒すアイテム使うとか鬼畜かお前とミサカはあっいやホント勘弁して下さい! ヘルプミー!
688: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:20:16.87 ID:Vo6ianwH0
楓「……何か、言っちゃいけないことでもあるんですか?」
一穂「んー……。まー、向こうの知り合いの人から言われててね。あの二人には、ここでは普通の子として過ごしてて欲しいって」
楓「……そうですか。ま、あんま聞かないほうがよさそうですね」
一穂「ウチも詳しく知ってる訳じゃないしねー」
楓「あ、消えた」
一穂「んじゃ、ウチのも追加よろしくー」
楓「どうせなら線香花火で掛けませんか? どっちが長く続けてられるか」
一穂「ふふん、ウチにその勝負を挑むとはいい度胸だね、楓くん」
楓「言ってられるの、今のうちですよ」
?花火は人に向けずに、みんなで楽しく遊びましょうなのん?
689: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:21:40.20 ID:Vo6ianwH0
このみ「ふふっ、大人組は、向こうも向こうで楽しんでるみたいだね」
御坂妹「追尾式とかマジ勘弁して下さい……とミサカは死線を味わいました」
一方通行「チッ! 外れたか……」
夏海(あーくん生き生きしてるなー)
御坂妹「大人しく小型打ち上げでも使いますか、とミサカは袋を漁ります」
夏海「でも変わった名前の花火が多いねー。えーと……これは……原始崩し花火?」
一方通行「!?」
小鞠「あっ、こっちには未現物質花火とかあるよ! 本人監修とかあるけど……花火作りで有名な人なのかな?」
一方通行(アイツ何やってンのマジで!?)
御坂妹「流石は学園都市製花火。なんと言うかツッコミ所盛りだくさんですね」
一方通行「つゥかこれ本当に花火だよな……? 名前だけ見ると兵器にしか見えねェンだが……」
御坂妹「小さいお子さまにも安全に使えるとのキャッチコピーですから(多分)大丈夫でしょう、とミサカは故郷の技術を信じます」
691: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:24:15.39 ID:Vo6ianwH0
一方通行「まァそこまで熱も持ってねェみたいだし大丈夫……と思いてェな」
御坂妹「最悪あーくんが反射でみんなを護るからモーマンタイですし」
一方通行「俺は生け贄か」
御坂妹「しかし第二位、三位、四位の花火はありましたが、流石に一方通行花火なんて無いですね」
一方通行「あってもどンな花火なのか想像つかねェしな」
れんげ「あーくん、みっちょん! 線香花火で勝負するのん!」
御坂妹「おお、いいですね、とミサカは指をポキポキ鳴らします」
一方通行「線香花火は……これか」
御坂妹「では、負けたら罰ゲームと言うことで」
一方通行「ほォ……ことバランス勝負で俺に勝とォたァいい度胸だな」
れんげ「おおぅ……みっちょんとあーくんの二人が燃えているのん……!」
692: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:25:37.34 ID:Vo6ianwH0
御坂妹「いいですか? 言うまでも無く、先に火花を落とした方が負けですよ、とミサカは念を押します」
一方通行「はィはィ」
ひかげ「うわー、あんま私これ自信無いな……」
このみ「まぁまぁ、楽しむことを考えればいいじゃない」
夏海「むむ、持つ時はこうかな……?」
蛍「ちょっとドキドキしちゃいますね」
楓「公平に火を付けられるように、蝋燭用意したぞー」
一穂「ではさっき勝負に負けたウチが審判を務めようかね」
夏海「あれ、かずっちゃん駄菓子屋に負けたの!?」
一穂「やー、モノかかってるとあの子強いわー……」
楓「んじゃ、こんどビール奢りってことで」
一穂「ういー……」
ひかげ「流石は金の亡者」
楓「うっせ」
693: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:26:37.95 ID:Vo6ianwH0
一穂「んじゃまあ、子供たちみんな、準備はいいかい?」
夏海「OKだよ!」
このみ「こっちも大丈夫だよ」
ひかげ「同じく」
一方通行「いつでもいい」
御坂妹「精神を集中させます!」
小鞠「蛍、頑張ろうね」
蛍「はい、センパイ」
一穂「それでは……勝負、はじめっ!」
夏海「いざっ!」ボッ
694: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:27:51.96 ID:Vo6ianwH0
このみ「…………」
ひかげ「…………」
一方通行「…………」
御坂妹「…………」
夏海「…………」
小鞠「…………」
蛍「…………」
れんげ「…………」
小鞠「……まあ、いざ勝負するとこうなるよね」
御坂妹「動くこと=敗北に繋がる訳ですからね」
一方通行「まあ、迂闊には喋ることも出来ねェわな」
695: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:28:57.53 ID:Vo6ianwH0
御坂妹(冷静に考えると学園都市第一位が線香花火をしている絵ってシュールすぎますね)
蛍「でも線香花火って私好きです。小さいのに頑張ってパチパチ光ろうとしている姿とか……ふふふ」
小鞠「ほ、蛍……? なんか怖いんだけど」
夏海「むむむ……や、やばっ――ああっ!」
一穂「はい、夏海アウトー」
夏海「うあー! やっちゃった」
ひかげ「やべっ!」
小鞠「あっ!」
一穂「続いてひかげとこまちゃんアウトねー」
ひかげ「あー、やっぱムズいなー」
小鞠「こまちゃん言うな!」
楓「まあここまでは順当って感じだな」
696: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:30:06.92 ID:Vo6ianwH0
蛍(この小さいのに頑張ってる姿……センパイみたい……。大丈夫です、センパイは私が守りますから!)
れんげ「動かざること山の如しなのん……」
夏海「うーむ、ここら辺は接戦だねー(ほたるんの方がなんか怖いけど)」
小鞠「一方通行さんたちはどうかな?」
一穂「おお……凄い、全然動いてないよ、あーくん」
楓「見事に静止してるな」
御坂妹「くっ……やはりあーくんが最大の障壁に……あっ!」グラッ
一方通行(勝ったな)
夏海「……おおっ! みっちょん持ちこたえた!」
一方通行「なっ!?」
れんげ「あっ……落ちちゃったのん……」
一穂「あー、れんちょんもアウトだねー」
697: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:31:41.13 ID:Vo6ianwH0
一方通行「……ッベェ。慌ててバランス崩す所だった。しかしコイツどうやって――……あっ、オマエ!」
御坂妹「何のことですか、ミサカは全然何もしていませんよ、と口笛を吹きます」ピピ?
一方通行(コイツ……能力使って抑えてやがる!)
御坂妹(くくく……バレなきゃ、イカサマじゃあねえんだぜ、とミサカは悪い笑みをします)
蛍「ああっセンパイ!」
小鞠「ど、どうしたの蛍!?」
蛍「おっ……おちひゃいまひた……」グスッ
小鞠「あー、残念だったね。……な、泣く程悔しいの?」
このみ「あっ!」
一穂「おっと、ほたるんに続いてこのみちゃんもアウトー」
このみ「むー……まあ健闘した方かな」
一穂「そろそろ頂上決戦となりそうだね」
698: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:32:57.87 ID:Vo6ianwH0
御坂妹(ふふ、この調子ではミサカの勝利は確実ですね、とミサカは勝利を確信します)
御坂妹「…………」
御坂妹(……と言うかそろそろ一方通行の玉が落ちてもよさそうなんですが……)チラ
御坂妹「!」
御坂妹「こ、こいつ……!」
一方通行「なンですかァ? 俺は全然何もしてませンよォ?」
御坂妹(このもやし――大人げなくスイッチオンにしてやがるッ!)
このみ「す、すごい、二人とも集中力が高いねー!」
御坂妹(くっ……いくらミサカが能力を使用しても、せいぜいこの玉を長持ちさせられる時間はほんの僅か……しかし一方通行の場合は能力を使用した場合その比ではない!)
一方通行(悪ィなァ。しかしオマエに負けたら何されるか分からねェしな。ここはどンな手段を使っても勝たしてもらうぜェ……!)
御坂妹「くっ……限界……です、とミサカは力つきます」ポトッ
699: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:34:17.36 ID:Vo6ianwH0
夏海「おおっ、みっちょんアウト!」
一方通行「いよっしゃァ! これで――」ポトッ
一穂「はい、あーくんアウトー」
小鞠「えっ、一方通行さんの優勝じゃないの?」
一穂「何言ってんの、そこにまだ残ってるじゃない」
小鞠「え?」クルッ
卓「」パチパチパチ
一穂「と、言う訳で優勝は兄ちゃんー!」
御坂妹「なんと恐ろしい伏兵が潜んでいました……」
一方通行「完全にノーマークだったわ……」
夏海「凄いねー、兄ちゃん。こんなに長く続けられるなんて」
700: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:35:29.00 ID:Vo6ianwH0
一方通行(まさか能力使ってンのに負けるとは……)
御坂妹(能力者のメンツ丸つぶれですね、とミサカは苦笑いします)
夏海「ま、勝負もついたし、また普通の花火を楽しもうか!」
一方通行「あァ、そうだn――」バタッ
夏海「え、あーくん! あーくん!?」
一方通行「」
小鞠「な、なんでいきなり倒れたの?」
このみ「ちょ、ちょっと大丈夫?」
楓「おい、どうした!?」
御坂妹「あ、まさか……」スッ
一方通行「」
御坂妹「……充電、しっかり出来てなかったんですか?」
一方通行「」
701: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:36:29.27 ID:Vo6ianwH0
このみ「ね、ねえ、彼、大丈夫なの!?」
御坂妹「ええ、別段心配することはありません。ちょっと気が抜けてしまったようですね。そこに寝かせておきますから」
このみ「な、なら良かったけど……」
一穂「……ホントに大丈夫かい?」
御坂妹「ええ、完全にこの阿呆のうっかりです、とミサカはあーくんが動けないことをいいことに頭をはたきます」ペシペシ
御坂妹「ちょっと気合いを入れ直すので、皆さんは引き続き花火っちゃってくれると助かります。もう残り少ないですし、使い切っちゃって下さい」
一穂「ん、了解。熱中症とかかもしれないし、一応氷持って来るね」
御坂妹「お手数掛けます」
一穂「はい、氷」
御坂妹「ありがとうございます。では、先生も残りの花火を散らしちゃって下さい」
一穂「あいよー」
702: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:37:40.64 ID:Vo6ianwH0
>ねぇねぇ、この打ち上げやりたいのん!
>あいよ、今火点けるからねー。
御坂妹「……やれやれ、コンセントでも抜けていたのですかね。あなたともあろう者が、こんな風に電池切れとは」
御坂妹「はいはい、即席ですが、今充電してあげますよ、とミサカは電力を集めます」パリパリ
夏海「あーくんの方ホントに大丈夫なの?」
一穂「あー、あっちはみっちょんにお任せだね」
このみ「ね、見てみて」
小鞠「ん、何ー?」
このみ「あれあれ」
小鞠「わぁぁ……膝枕……! 大人って感じー」
蛍「ミサカさん、すっごい優しそうな顔してますね手……」
703: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:38:48.11 ID:Vo6ianwH0
…………
【中継】:引き蘢り必見、これがリアル田舎の景色 3スレ目
 ・
 ・
 ・
153:
ああああああああ10032号そこどけえええええ!!
いや代われ、代わって下さいこんちくしょおおおおおおお!!!!
154:
流石の春厨にも限界が来たようだ
155:
絶対こうなると思ったわ
156:
>>153 悪趣味も大概にしとけって
157:
>>153 お前運営から鎖付けられてんだろ。抑えとけよ。ステイステイ
158:
知るかああああ!!!!!
なんであいつ一方通行さんとあんなイチャイチャしてんの?
あいつkj派だろ!?
その最右翼がなんで一方通行さんに膝枕していい雰囲気になってんだよおおおお!!!!
704: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:40:03.21 ID:Vo6ianwH0
159:
>>158 お前辛いならスレ閉じろよ
160:
>>158 もういい……! もう……休めっ……! 休めっ……!
161:
なんで現地に向かう組に俺を入れてくれなかったんだよおお!!!
そしたら10032号ボコってでも入れ替わったのに!
162:
そうなるから外されたんしょー?
163:
今回は諦めろ。お前だって一応はこの田舎スレ楽しんでんだろ?
次の機会には俺も協力してやるから、ここは堪えろ。
164:
姐御もこう言ってるんだし、これ以上見苦しい真似はよしとけよ
705: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:41:01.05 ID:Vo6ianwH0
165:
…………うう、分かったよ。
……俺だって、れんげさんたちには感謝してるしな
167:
おお、春厨が引いた!
168:
うんうん、分かってくれて嬉しいってミサカはミサカは妹達の絆に感動してみたり!
169:
あっ、でも14445号はおしおきな
170:
えっ、ちょっまあばばばばばbbbbbbbbb
706: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:42:41.07 ID:Vo6ianwH0
…………
このみ「やー、いいもの見れちゃったな」
小鞠「そろそろ花火も無くなっちゃうし、片付け始めようか」
夏海「あー! 夢のような時間だった!」
蛍「そうですね、楽しかったです」
夏海「みっちょーん! あーくーん! ありがとー!」
御坂妹「ゆあうぇるかむでーす! とミサカは返答します」
御坂妹「さて、そろそろ動ける頃ですかね、とミサカも片付けに参加――え?」
…………
184:
宴はまだ終わっていないぞ
185:
正面の空を見上げるんだ
186:
そこに我ら妹達の底力を見せよう
187:
……どういうことだ?
188:
おいおい、まさかこれで俺たちのミッションが完了なんて思ってるわけじゃないだろう?
189:
とにかく彼女たちにもそう伝えろ
190:
わ、分かった
707: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:44:31.92 ID:Vo6ianwH0
…………
御坂妹「み、皆さん、こっちの方向を見て下さい! とミサカは指示します」
夏海「ん? どしたの、みっちょん」
蛍「空、ですか?」
小鞠「星が綺麗だけど……」
れんげ「流れ星また見つけるん?
御坂妹「え、えと……そ、そのままでお願いします、とミサカ自身訳も分からずお願いします」
夏海「?」
小鞠「とりあえず言う通りにしよっか」
蛍「は、はい」
れんげ「星が瞬いてるんなー」
御坂妹(一体三人は何を――)
708: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:45:20.31 ID:Vo6ianwH0
…………
17600「ターゲット確認。全員が十二時の方向を向いている」
19090「行きますか」
10039「行きますかね」
17600「では、この夜空を――」
19090「ミサカたちが――」
10039「照らします!」
「「「点火!」」」
 パリッ!
709: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:46:29.88 ID:Vo6ianwH0
…………
小鞠「何も無いけど……」
 ピュウウウウウウウ――
小鞠「――えっ?」
夏海「嘘っ!?」
このみ「あれって――」
ひかげ「……マジ?」
蛍「凄い……」
れんげ「……綺麗、なのん」
 ――ドオオオオオン!
御坂妹「まさか、ここまでするとは……とミサカは自身も伝えられてなかったサプライズに驚きを隠せません」
710: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:47:38.48 ID:Vo6ianwH0
一方通行「っつつ……あァ、なンだこれ」
御坂妹「あ、気がつきましたか」
一方通行「……すげェな、あれもオマエラが用意したのかよ」
御坂妹「ええ……このミサカも、今の今まで知らなかったのですが」
一方通行「やるなァ、オマエラ……」
御坂妹「お褒めに預かり光栄です。……これで、少しは想い出の恩返しも出来ましたかね?」
一方通行「文句なしの、合格点だと思うぜ」
…………
17600「ミサカたちのシークレットミッションも大成功ですね、とミサカは誇らしげに笑います」
19090「あの驚いた顔を見れただけで、やった価値はありましたね」
10039「あ、勿論消防等の許可は取ってますよ、とミサカはフォローを忘れません」
711: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:48:15.35 ID:Vo6ianwH0
…………
221:
おおー! 綺麗だな!
222:
妹達底力、ここに開花せり!
223:
作戦は成功だねってミサカはミサカは大はしゃぎ!
224:
はいはい、あんまり飛び跳ねるなって
225:
いい想い出になったな
226:
ああ、妹達、全員の……な
712: ◆vgwKpXjG0Y 2015/02/11(水) 18:49:41.17 ID:Vo6ianwH0
227:
ああ、俺も限界まで出費した甲斐あったぜ
その愛の結晶が空に弾けて幼女たちの目に焼き付くとか大興奮wwwwwww
228:
あああああこいつやりやがったああああ!!!!
229:
いい流れだったのにコンチクショウ!
230:
もおホントこいつやだあああああああ!!!!
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