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両津「何!?火星ゴキブリだと!?」


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1:
?まえがき?
初挑戦だわさ
~2620年、2月4日、地球、日本は東京、葛飾区亀有公園前派出所~
部長「バッッッカモーン!貴様という男は態度を改めようと思う気持ちをもち合わせておらんのか?」
麗子「んもう両ちゃんったら・・・」
中川「いつものですね・・・」
2:
両津「ですから、私はパトロールの途中に本屋とゲームセンターとパチンコ屋に入って周囲の秩序を守っていたわけですよ」
両津「近頃はそのような場所で青少年が犯罪に巻き込まれるといった多くの情報を元に行動していたんです」
部長「見え透いた嘘をつくな!仕事中に油を売っていただけだろうが!」
部長「貴様の勤務態度の悪さは葛飾署どころか日本中の警察官の恥だ、この馬鹿者が!」
両津「そんなの前々から承知の上です」
部長「開き直るな!馬鹿者が!貴様自分の始末書の数を数えたことがあるのか?」
3:
両津「うっ!さ・・さん、三千枚かな?(汗ダラダラ)」
部長「戯けた事抜かすな!十万枚はくだらん。その高さは天を超えると揶揄されておる!」
部長「貴様のその呆れかえる所業から今日警視庁から直接お前への処分が下った。」
両津「なんですか、私は減給とボーナスカット以外ならそんなに大きな問題は・・・」
部長「・・・転勤だ。火星へな」
両津「な、ななななんっですって?火星へ」
4:
中川&麗子 (ピクッ)
中川(先輩があの計画に駆り出されるのか?)
麗子(あの火星への挑戦・・・いえ、死の従軍だわ・・・)
両津「天を超えるってもんじゃない!それじゃ島流しどころか星流しだ!」
両津「やい中川、麗子、人の住めない環境に一人送り込むなんてこんな非人道的な処置は認められない、そうだろう!」
中川「先輩、ご自分の将来はご自分で選んでください・・・」
麗子「両ちゃん、今からでも部長と所長に謝りましょうよ、今までのことはごめんなさいって。そうしたら、こんなことは取り消してもらえるわ」
両津「冗?談じゃない!わしはそんな娯楽も自由もない生き方は絶対にゴメンだ!
 わしは警察官なんて辞めてやる!」
部長「待て、最後まで話を聞け!」
部長「聞く耳持ちません!」(ガシャン、チリンチリ?ン)
6:
部長「うぅ、両津、両津よぉ・・・」(ボロボロォ)
中川「どうしました部長!」
部長「君たち二人は知っていいるんだろう、
今の火星の状況と、火星で行われようとしている恐ろしい計画の事を・・・」
中川「はい、中川コンツェルンをはじめとする世界各国の企業も支出・支援を行っています
でもなぜ部長がこの極秘プロジェクトの事を知っているんです」
部長「娘のひろみが・・・致死率100%の病に冒されて、解決策が火星にしかないと説明されて・・・」
中川「まさかA.Eウィルス!?」
麗子「うちの製薬・バイオテクノロジー部門が研究しても、解析さえ困難な新型ウィルスよ」
7:
部長「火星に行けば、ひろみが助かる可能性がある、しかし、あまりに危険な冒険だ。
そんな無茶をやり通せる男はわしは一人しか知らないし、頼れるのもすがることができるのも一人だけだ
だが、そんな苦難を両津に押し付けていいのか?
両津の命を疎かにしていいのか?
そう考えて打ち明けられないうちに、とうとう本庁と日本政府から両津の呼び出しが来てしまった。
わしの力じゃ組織が両津を差し出すのを止められん!
わしは・・・わしは責任を押し付けることしかできない無力な男だ!」
麗子「部長・・・」
部長「代わりにわしが行ってやりたいが、こんな年寄りではどうしようもない・・・
 
せめて、絶対に行かないように両津を説得したかった、だがそれすらわしは言い出せなかった
 
病気や、火星のことは関係者以外の口外は重罪だから・・・」
部長「あいつは、’あの言葉’を唱えられた瞬間、何も考えず火星に飛んでいってしまうだろう、
 それをなんとしても止めたかった・・・ うぅ・・・」
???「だが、ゴリラ君は、君の言葉だけでは決して止められない」
9:
一同「「「その声は、絵崎教授!!!」」」
コロ助「グッドモ?ニ?みなさ?ん!!」
部長「あいつに、両津にわざわざ死ににいくような真似はさせんでくれ、お願いだ!」
コロ助「だが、私は彼以外にはいないと思っている。この人類を救うことのできる唯一のゴリラに、
 いやいや、救世主になれる存在は・・・」
[Q:あの言葉とはなんでしょう?]
14:
ハイ正解!
「金」です
~翌日、葛飾区某所~
両津「はぁーわしも警官やめちまったのか・・・」(カラッカラッッカラッ)
両津「まあ警官が副業みたいなモンだったしー」(カラッカラッ)(スッ)
両津「僕ちゃんハロワなぞ頼らなくても働き口に困ることはなっしー、、」(カラッ)(スッスッ)
両津「・・・・・・」 (クルッ) (サッ)
両津「バカ野郎!元警官を尾行してる奴がどんなやつかは知らねぇがバレバレなんだよ!」
両津「堂々と正面から挨拶しに来やがれってんだ!!」
黒服男A&B (スタスタ)
両津「そんな黒服黒グラサンの男ふたりが亀有の商店街歩いてたら目立ってしょうがねぇだろ
 いかにも政府の秘密エージェントですよー、って面しやがって・・・」
15:
黒服A「はい、そのとうり。我々は日本国政府所属の職員です、流石は両津様」
両津「馬鹿にしてんのか?小学生でも怪しく思う格好だぞ?」
黒服B「あなたが先日、警察官を辞職致しましたが、その際に大原氏がお伝えしていた話の続きを
 させて頂きたくお迎えに上がりました、どうかご同行を。」
両津「そんな話は聞かん!あの部長も部長で警視庁も警視庁だ!
 厄介払いにも限度というものがある!」
16:
黒服A「この話には大原氏もましてや警視庁にも関与することはできません。
 
いわゆる特定国際機密(マキシマムシークレット)に指定されています」
 
 あなたの身柄の確保のみが我々の任務です。
 
 どうかご協力(ry」
両津「足りないなぁ、圧倒的に・・・」(ピキピキ)
黒服A「、というと。」
両津「と・り・あ・え・ず、不当な拘束をワシに与える慰謝料と、
相応の対応を持ってもてなしてくれないと、ワシは君たちに協力したくないな?
逆に全力で拒否したくなっちゃうな?・・・なんて?ねぇ?」
17:
黒服A「そういうお話でしたら、慰謝料、口止め料、あと国際貢献に見合う謝礼金として
 
 各一千万づつ、計三千万円があなたに支給されます」
黒服B「贈与税完全免除」
黒服A「そして今晩、内閣総理大臣と会同が予定されています」
黒服B「地上63階、ナイトビュー最高級フレンチコースとなっております」
両津「乗った!君たち分かっているね!」
?こうして、意気揚々の両津を乗せた車は出発したのだった?
20:
黒服A「昼食は帝国ホテルスイートルームでルームサービスです」
両津「酒は飲めるのか?」
黒服B「もちろん」 
両津「やったー!!」
?その晩?
コロ助「グッドイブニン?ゴリラ君」
両津「テメェかよ?・・・総理云々はなんだったんだよ・・・」
コロ助「何、些細な予定変更で総理大臣が来れなくなったのだ。代わりとして
 
 宇宙生物学の権威でもある私が代表してこの場に呼ばれたわけだ」
21:
両津「どーせ、わしの性格を利用して’総理’とかなんとか言っておけば
 
付け上がってホイホイついてくるだろうと思ったんだろう」
コロ助&黒服(ギクッ!)
両津「まあ、高級フレンチが本物だから今回のことは帳消しにしてやるよ」(ガツガツ)
両津「で、機密とかなんだとうるさい火星の話を聞こう。」
コロ助「そうか、そこまで聞くのなら教えてしんぜよう・・・」
両津「いいからとっとと言え!」
コロ助「それは21世紀後半に遡る・・・」
コロ助「ちなみに、説明は全て口頭で行う」
両津「えぇー!?」
コロ助「私ですら、研究資料はすべて管理され、研究施設から持ち出し禁止なのだ」
22:
?教授説明中?  両津(あれ、2620年でもこち亀って連載中だっけ・・・)
コロ助「どうかねゴリラ君、君の意見は?」
両津「ぶっちゃけ、わしら行かなくて良くね?火星に毒物や核弾頭撃ち込みゃ早いじゃん。」
コロ助「NO!それはいかんのだよゴリラ君、火星のテラフォーミングが好調に進んでいるのに
 
 それらを無碍にすることは許されんのだ。
 
 それに今回の任務は・・」
両津「火星から来た病原体の調査・・・だろ?
 
だからといって超危険な’ゴキブリ’がわんさかる場所に殴り込めだなんて、
 
わしよりも日暮を送り込めよ」
コロ助「その案も考えたんだが?、」
両津「当ててやろう、あいつが見つからねんだな
4年目の起きる年になっても誰も起こしに来ないもんだからテレポートで雲隠れしやがったんだ」
コロ助「うむ、彼の件は廃案だな。仮に火星に連れて行ったとしても目覚めて活躍してくれるまで
 
 まだ5ヶ月ほど先なのだ・・・」
24:
両津「で、そのゴキブリと火星の環境に対応するために、わしら参加者に手術を受けろと、
 
生存率たった36%の」
コロ助「そのとうり」
両津「話にならん」バシッン!
両津「わしの命は一個しかないんだよ。そしてその命は金と取り替えっこできないんだ!
 
 火星でいくら稼いでも、生きて帰れなけりゃ金なんて無いも同じじゃないか、えぇ!」
コロ助「oh...ゴリラ君。君にまだ伝えてないことがある。
明日、この航空チケットでワシントンD.C.に飛び、U-NASAの研究施設に来たまえ・・・」
両津「何があるって言うんだよ、ていうか今言えよ!」
コロ助「君の人体の持つ様々な超人的能力を計測したいのだ。火星探査の応用に十分期待される。
この研究に付き合ってくれるだけで最低5000万円程度の実験参加費用が出るはずだ、
もちろん地球に残る前提の話だ」
25:
両津「よっしゃ、そういうことならその話に乗った!」
絵崎「そして、会ってもらいたい人もいる・・・」
両津「何か言ったか?」
コロ助「おっほん!私は今からプライベートジェットでD.C.に戻る・・・
 
 君には期待しているよ、ゴリラ、じゃなくてMr.両津」
両津「はい、両津’元’巡査長にお任せ下さい!!」(ビシッ)
コロ助(君がこの話を知れば、怒るだろうな・・・)(ツカツカツカ)
26:
?ワシントンD.C. ダレス国際空港?
両津「いや?久々のアメリカ!稼いでやるぞアメリカー!」
???「相変わらずねMr.両津」
両津「おう、ジョディーじゃねえか?それにボルボ!」
ジョディー「久しぶりね、今度はU-NASAの依頼を引き受けたんでしょう?」
ボルボ「お前もこの計画に参加するとな、両津」
両津「おう、世界中どこの誰からでも依頼を引き受けてやるよ、金額相応でな」
ジョディー「そう言うならパパの訓練にも参加してもらえるかしら?」
両津「ひぃ、断る!爆竜に付き合っとったら爆散してしまう!」
ジョディー「今からMr.両津がやろうとしていることもソレ並よ、わかってる?」
27:
ボルボ「世界中から優秀な軍人、格闘家、秀でた才能があるもの
大金が欲しいものが集められている
巨大で危険な計画だ」
両津「何?わしはただ研究に付き合ってくれと言われただけだ。特に危険なことに関わる気は無い」
ジョディー「まあいいわ。U-NASAまではアメリカ海軍機で送り届けるから、タクシー呼ぶ必要はないわ」
両津「ああ、助かる。実は無一文でな」
ジョディー「んもう、まあこれもミッションだからぁ文句はないわ」
両津(アメリカ海軍の正規任務でわしの輸送?話が少々大きいな・・・)
28:
?U-NASA 研究施設?
コロ助「ふむ、なんの騒ぎだね」
研究員「教授、予定どうり到着した米海軍連絡機から、立ち入り許可書を持たない不法侵入者が紛れ込んでいた、という報告が出ています。
情報によると警官のような服装だとか・・・」
コロ助「おぅ、マズイ・・・」(ダッダッダッダ)
<警備に拘束される両津>
両津「わしはキサマらに呼ばれてここまで来たんだ!海軍のエスコート付きでな、それなのになんで拘束されにゃならんのだ!」
警備員「うるさい!身分証も立ち入り許可書も持たん人間を施設内に入れるか!」(バチバチバチバチ)
両津「ギャイギャイギャイギャイ!!スタンスティックを叩きつけんな!」
ジョディー「ちょっと、合衆国海軍のお客様に何手荒な真似してんの?やめなさいよ!」
29:
コロ助「彼は私が呼んだのだー!」(ダッダッダッダッダ)
両津「やい!とんでも博士!なんでわしを呼んでおいて施設の立ち入り許可が出ていない!?」
コロ助「それならココに」(胸ポケットから許可証)
両津「昨日渡せよ!航空チケットと一緒に!!」
コロ助「忘れてたの?ごめんちゃい♡」
両津「ふざけるなー!ひどい目にあったぞ、まったく・・・」
警備員「今のスタンスティック、気絶モードの最大出力だったよな?なんで平気なんだ・・・」
ジュディー「これで一安心ね。私たちは帰投するわよ」
両津「おう、サンキューなジュディ」
ジュディー「こちらこそ、また会いましょうMr.両津」
30:
ブゥウウウウウウウウウウゥン・・・
両津「さて、ボルボは一緒に帰らないということは、」
ボルボ「そう、俺も’アネックス計画’の参加者の一人だ」
両津「‘あねっくす‘計画だ??そんなの昨日とんでも教授から聞いてもないぞ」
ボルボ「それは昨日まで両津が外部の人間で、説明を受けた場所に秘匿性が無かったからだ」
両津「秘匿性だの何だのうるせいな、そんなもん公表しちまえばいいじゃないか」
ボルボ「言えるわけないだろう、そんなことを公表したら火星に移民させろ、企業の開拓権をよこせだの
地球の経済が大混乱必死だ。地球外生命体との交渉だとか、生命の生存の権利だと、騒ぎ立てる民間の団体も現れる」
両津「だって火星に送り込んだのは地球産ゴキブリだろ、火星関係ないじゃん」
ボルボ「そんなこと環境団体から見れば取るに足らない問題と一蹴される!
何をおいても生命を尊重しろと口うるさい・・・」
???「不法侵入者がでたと聞いて来てみれば、なんだこの戯言をいう原始人は?」
32:
両津「誰だ人のことを原始人呼ばわりするのは!」
ボルボ「ちょうどいい。この計画の幹部の1人を紹介しよう
こちらはミッシェル・K・デイヴス、ミッシェルさん、こちらは両津、
つい先日絵崎教授がこのプロジェクトに参加させた人物です」
ミッシェル「今更なぜ、教授はこんな原始人を参加させようというのだ?
こいつの経歴を見れば、警官としてはいいかもしれんが、火星に連れて行くとすれば落第点だ」
ボルボ(え!?両津が警官として優秀?)
両津「やい、女!」
ミッシェル「ミッシェルだ」
両津「わしに落第点付けるなんていい度胸じゃねぇか!テメェみてな華奢な女がわしの上司にあたるなんてわしは納得がいかん!」
ミッシェル「吠えてろ原人、ボルボ、行くぞ」
ボルボ「はっ!!」
33:
両津「どんどんわしの扱いが雑になっていくどころか、無視するとは、この女・・・・」
(それどころか、根っからの軍人気質のボルボを付き従えらせるとは、侮れん・・・)
両津「いいだろう、ミッシェル・K・デイヴス。わしの力を見せてやる
 
こっちを向け!」
ミッシェル「・・・・・・」(クルッ)
両津(今だ!)「翻堕羅拳奥義!碁喜の技!」
(ゴキブリのおもちゃをポイッ)
ミッシェル(パシ)
両津(あれ、驚くどころか冷静に見切られた)
ミッシェル「ふんっ!」(パァッン)
両津「ひぃぃぃ粉みじんに破裂した!!」
(ビニール製のおもちゃだぞ!破裂するもんか!)
ミッシェル「どうした原人のおっさん、怯えたか」
両津「ま、まさか・・・ちょっとびっくりして尻餅をついちまっただけさ」
ボルボ(流石にビビったか両津)
36:
ミッシェル「まあいい、原人、貴様もこの計画に加担することになるのだから、
私達人類の敵というのを見ておいたほうがいいだろう。
どうせ教授からの説明では機密保持の関係上、詳しい説明はなされてないだろう」
両津「ああ、昨日の説明は口頭だけで、『非常に危険に進化したゴキブリ』としか解説してくれなかった、あれで理解しろって言われてもな、ナァー教授?」
絵崎「ごっほん!まあ、そういうことだ」
ミッシェル「じゃあ、ついてこい。現物を拝ませてやる」
両津「何!?火星ゴキブリがここにいるのか?」
37:
?UーNASA格納施設?
ミッシェル「こいつだ」
テラフォーマー「・・・・・・・・・・・・」(磔にされている)
両津「・・・っておい!!こんなのいるわけないだろ!冗談は絵崎だけにしろよ!」
絵崎(えっ!ちょっ酷くない?)
ミッシェル「目の前のものが全てだ。お前が目を逸らそうと、こいつらは火星で蠢いているんだ
そこに我々は、調査の為に、火星に乗り込むんだ、お前が居ようと居まいとな。何か問題か?」
両津「っぐ・・・わしはとんでも教授の研究に付き合うためにここまで来たんだ!
教授!とっとと調査を始めるぞ。」(ダッダッダッダッダ)
絵崎「oh・・・ゴリラ君・・・」
ミッシェル「ふん、情けないヤツは最初からココに来るべきではないんだ」
ボルボ「ミッシェルさん、先ほどの発言から察して、あなたは両津という人間の評価を見誤っていると自分は思います」
ミッシェル「なんだと?どう間違っていると?」
38:
ボルボ「まず、警官としての能力、ということですが、それは日本警察が両津の経歴の中から良い面だけを選び出して偽造した
報告書の可能性が高いということです」
ミッシェル「確かに軽犯罪検挙率や射撃、柔道、剣道の大会優勝経歴ばかりが目に映ったな」
ボルボ「ヤツが関わった数々の不祥事や事件の詳細は・・・その・・・」
ミッシェル「どうした?まごつくなんてお前らしくもない。もっと明瞭に喋れ」
ボルボ「はい!では、私の知る限りの両津の素性は・・・・」
[こうしてミッシェルは両津の数多の武勇伝を知ることになった]
[あなたが思い浮かべる両津のエピソードを三つほど思い出して頂いたら、それで十分なハズです]
40:
?U-NASA研究施設内?
両津「身体測定、血液検査、MRI、音波測定に脳波測定。次はなんだ爪の垢でもほじくるか?」
絵崎「かの研究報告書どうりだな」(ボソボソ)
研究員1「骨格は現代人のホモサピエンスよりクロマニヨン人とネアンデルタール人のハイブリット」(ボソボソ)
研究員2「血液から採取したリョーツGPXワクチンは火星環境においても一切問題なく機能することが判明しました」(ボソボソ)
両津「聞こえてんぞ!誰が原始人のハイブリットだ!?」
41:
?夕刻、U-NASA医療施設、庭園エリア?
両津「結局、金はわしの口座に振り込まれてないようだし、施設から出たいが金がなくてはどうしようもない。
ここの食堂の無量チケットは寄越したのは・・・ってあれ?」
両津「ひろみちゃん?どうしてアメリカのこんなところに?」
ひろみ「あれ・・・両津さん?」
両津「どうした?そんな格好でボーッとしてたら風を引いちまうぞ。もう日暮れだ」
ひろみ「ええ、ボーッとしちゃってたみたい、私ったら・・・
早く部屋に戻ることにするわ。ところで、両津さん・・・」
両津「なんだ?」
ひろみ「あなたがここにいるというと、火星に行く計画に参加するため・・・ってことかしら」
両津「いやあ、その話だけどな、わしは地球に残って実験とかなんとかに付き合うように言われただけで」
ひろみ「そう・・・」
両津(随分荒んだ雰囲気だな。以前はこんなんじゃなかったのに)
42:
両津「わしからも一つ聞きたいんだけど?」
ひろみ「・・・何?」
両津「夫さんや大介くんや桜ちゃんは元気にやっとるかね?見たところひろみちゃん一人だけで入院しているようだけど」
ひろみ「ええ、入院してるのは家族のなかで私だけ。大介もお父さんも元気よ。
でも、どうしてそんなこと聞くの?」
両津「昨日、ただならない話を聞いてな」
?昨夜、日本での会話?
絵崎『A.Eウイルス、今まで確認されたことのない新種のウイルス。
地球上に類似のウイルスは存在せず、培養もできず感染経路さえわからない』
絵崎『わかっているのは、約二十年前、火星からこの新型ウイルスがもたらされた事と、
感染者の致死率が100%ということだ・・・』
両津「・・・という話だ」
ひろみ「・・・・・・」
両津「家族を残してアメリカで入院生活は大変だと思うが、病気のことは心配いらん!」
ひろみ「えっ!?」
43:
両津「このわしが火星の調査隊に入れば万事解決!
そんなにくよくよせずとも、宝船に乗った気持ちで日々を過ごせばいいんだよ!」
ひろみ「でも、あなたは今の今まで部外者だったじゃない!何を根拠にそんな大層なことが言えるっていうの?
家族を残して死ぬかも知れない私の気持ちも知らないで!」
両津「・・・・・部長から、火星のことについて話を聞いた」
ひろみ「・・・?」
両津「部長はあの時、どうしようもなく焦っていたんだ。いつ何度来終わりが来るかも知れない娘の
病状を悩んで、一人で抱え込んで」
両津「それで、わしにそれとなく、相談しようと話を持ちかけたんだ。
でも嘘が下手くそな部長は怒鳴り声で誤魔化そうとした。
火星に転勤だなんて、誰が信じるかって。
でも、わしはそのことに気付かず、部長の願いを思いっきり振り払っちまった」
44:
ひろみ「お父さん・・・」
両津「だから、ひろみちゃんにわしからのお願いがある」
両津「部長の代わりに、わしにお願いしてくれ!
病気を治して日本に帰りたいって、元の生活に戻れるよう、わしに活躍して欲しいって」
ひろみ「・・・うぅ・・・ひぐっ・・・」
両津「 頼む 」(ひろみの両手を握る両津)
ひろみ「病気を・・・治して・・・、家族と、一緒に生きたい。まだ死にたくないよ・・・」
両津「任せろ!必ず任務を成功させてやるからな!」
[昔、あの有名な坊主、一休さんはこう謳った。]
「 親が死に 息子が死んで 孫が死ぬ 」
[なにも皆が死に絶える句ではない。]
[親が年をとって老いて死んで行くのは当たり前の自然の摂理]
[親が死んで何十年後にその息子が死んで、その何十年後、やっぱり孫も老いて死ぬ]
[ただ、幼い子供を残してあの世に逝ってしまったり、子供が先に逝ってしまうのは悲しいことだと]
[当たり前の人間の性(さが)を現した、ひねくれ者で立派な一休さんらしい句なんだ]
46:
?UーNASA ブリーフィングルーム?
左近寺「というわけで、俺からの両津の人柄というか、報告は以上です」
小町 小吉「いや、なかなか笑わせてもらったよ」
ミッシェル「笑えるもんか、そんなやつ施設内にいるだけで大問題だ」
小吉「いやいやそう簡単に否定できる人材じゃないぞ、
おつむはともかく、体力とサバイバリティは一級品だ。
武術、コンピューター知識、操縦技能も上々、勘も良さそうだ。
さらに宇宙空間での活動経験もあるそうな」
ミッシェル「・・・・・・・」
小吉「それに手術の結果次第で大化けする可能性もある。
なにより、仲間思いだ・・・、守銭奴かもしれんがな」
ボルボ&左近寺「「間違いありません!」」
小吉「・・・、まとまじゃない任務にまともなやつを引き連れていったって、活躍なんて期待できない。
だったら、性格に何があっても戦力になる人間を連れて行くべきだろう?」
47:
ミッシェル「だが、ヤツはゴキブリを見て逃げ出したぞ。その程度の奴は…」
両津「小町小吉って奴はここにいるか!」
一同「「「「!?」」」」
両津「ゲェー!左近寺までいやがる!?どうなっているんだ?」
小吉「まあ、とりあえず自己紹介をさせてくれ。俺は小町小吉、火星探索チームの総隊長をやってる
君のことは知っているが一応自己紹介を頼む」
両津「わしは普通の一般市民、両津勘吉、よろしくな!」
小吉「ああ、よろしく」(この経歴で一般はないだろー)
ミッシェル「なんの用だ原人、いや、’両津勘吉元巡査長’」
両津「わしの調べはついてるってっとこか、左近寺とボルボがそちら側の人間ならな」
48:
ミッシェル「何の用だと聞いている?とっと言え、さもなくば出て行け!」
両津「用件は、わしを火星行きの船に乗せてもらいたい!
どんな役でもいい、任務でもいい!好きに使ってくれ!
もしダメなら船の外壁にへばり付いてでもついて行ってやるからな!!」
小吉「そんなことをせずとも、俺はアンタを連れて行くつもりだったさ」
両津「本当か!?」
小吉「ボルボや左近寺たちの話を聞けばそう考えるさ」
ミッシェル「私は反対するぞ、こんな不安定、不確定おまけに不衛生要素を計画に加える必要はない、
そもそも貴様はこの計画に消極的だったのに、そこまで貴様を駆り立てる理由はなんだ?」
両津「今日初めて火星に行く理由ができた、戦いに行く理由がな!
あんたは今日、何があっても火星に乗り込むといったが、わしにもその理由ができたんだ!
男はたった一つの約束で命をかけて戦うことができる果敢で馬鹿な生き物なんだよ」
ミッシェル「・・・ふん、話にならん」
小吉(こいつの事をちょっと気に入ったな、ミッシェル)
「よし!話は終わったな。だが両津君、このプロジェクトに参加する以上、一つの条件を満たしてもらわないといけない。
大掛かりな、手術だ」
49:
両津「火星環境とゴキブリに対抗する為の、ってヤツか?」
ミッシェル「その適性がなければ火星には行けん!お前がどう頼みこもうが無駄だ!」
両津「わっ!なんだいきなり大声出しやがって!
ていうか、その適性やら手術やらは誰に相談すればいいんだ?」
絵崎「おっっほん!その話なら私に任せなっさい!!」
両津「またどっからともなく現れやがってとんでも教授が・・・
それよりも、具体的にはどういった手術なんだ?
どうしてそこまで成功率が低い手術を参加者に強制するんだ?」
絵崎「免疫寛容臓移植手術、通称M.O手術。その実態は、
その目で見てもらったほうが早いというものだよ・・・」
左近寺「そういうことだ」
ボルボ「小町さん、ミッシェルさん、俺と左近寺にこの場で人為変態をする許可を頂きたい」
小吉・ミッシェル「「許可する」」
50:
両津(なんだ?注射器と、薬の瓶?)
両津の目の前で二人の元同僚はなんの躊躇もなく注射器を腕に突き立て、薬剤を飲み下す。
その直後にふたりは凄まじい変貌を遂げる。
注射器を放り投げた左近寺の、隆起するほど鍛え上げられた筋肉は
そのままそっくり別の黒光りする硬皮に置き換わる。
瞬間的に充血した眼は体を覆う外殻と同じ、鈍い光を放つ黒に変化し、
そこから発せられるのは相手を貫くような鋭い視線は、武道の達人が放つ闘気、獣が放つ殺気の両方を備えているかのよう。
そして即頭部からは鬼の如く、歪んだ角が備わり、
両肩からは頭を超えた高さまで特徴的なスパイクが生まれ出た。
左近寺は準備運動といったように肩を回し、肩から伸びる武器を皆に見せつける。
その姿から連想される生き物は、強靭な顎を持つあの昆虫、クワガタ虫だ。
51:
一方ボルボはの人為変態は、<静か>の一言に尽きる。
全身が白とも灰色ともつかない色で覆われていき、頭髪も羽毛に置き換わるように変化していく中、二つの目玉も猛禽類特有のものに変わっていく。
上腕は翼へ、手首からは鉤爪らしき鋭さが伺え、鳥と人間の強みを兼ね備えた特徴が見て取れる。
そして特筆すべきは、彼の挙動すべてから、音が消え去っているということにある。
拳を突き出そうが蹴りを繰り出そうが、飛び跳ねようが、全身の羽毛が限りなく音を遮ってしまう。
自らが声を発しない限り、なんの音もなりそうにない程だ。
52:
両津「す、っすげぇな・・・
体の一部を動物に変身させる手術ってとこか・・・」
左近寺「さすがの両津も呻くことしかできんか。
俺はマンディブラリス・フタマタクワガタが手じちゅ・・ぢゅ術ベースだ」
両津「噛みながら解説してんじゃねえよ!色々台無しなんだよ!」
左近寺「まあ、そういうことで俺はクワガタムシをモデルにこの手術を受けた。
おかげで人間の柔軟性を備えたまま筋力、防御力を格段に跳ね上げることが出来たわけだ。
はやく火星に行って、ゴキブリ連中に格闘技というものを実践してやりたくてな・・・
挟み千切り倒してやるぜ・・・」
両津「恐ろしいもんだぜ・・・まったくよ、さて、ボルボは一体何だ?」
53:
ボルボ「俺はベンガルワシミミズクというフクロウの仲間がベースだ。
フクロウってのは、鳥の中で最高峰の粛音性を持っていてな、
鉤爪と握力は強力な武器となり、並外れた聴力と視力は全暗黒下の戦場で最も真価を発揮する」
両津「でもお前さんは元アメリカ陸軍、グリーンベレー出身だろ。
あそこは敵勢力の5倍の弾薬と爆薬を叩きつける戦い方が主流だ。
お前が言ってる粛音性や聴力視力はお前自身の戦いの手法からちょっと外れてるじゃないか?」
ボルボ「そのへんは大丈夫だ、問題ない。
そもそも火星には火器兵器の持ち込みができないからな」
両津「何!?そりゃどうしてだ?」
55:
小吉「それらの携行火器では連中に対して有効的で無いどころか、奪われれば人類の方がその驚異に晒されてしまう
だから今回の計画では武器の持ち込みは厳しく制限されている」
ボルボ「従って俺は、大火力の装備を捨て、自分のルーツに近い戦闘スタンスに賭けてみることにした」
両津「自分のルーツ?・・・あっ、もしかして!」
ボルボ「そう、俺の戦闘技術のルーツは忍者だ・・・ガキの頃からじいちゃんに仕込まれてたからな。
そして忍者に最も近い存在がフクロウだった、これは、俺の家の伝統と、遺伝子情報ってのが
妙な形で繋がっていたんだな」
両津「ふ?ん、で、武器の制限ってのはどういったものなんだ、わしは何か持ち込めるのか?」
56:
ミッシェル「それは貴様が手術を終えてから分かることだ。
説明すると、火星の調査計画に参加するものは全員手術を受けているが、それぞれの
手術ベースは個人の遺伝子情報によって限定されてしまうので、各人のベース動物はバラバラだ。
戦闘能力の高い生き物をベースに手術を受けたもの、ベースの生物事体が虚弱の者、本人の戦闘能力もマチマチだ。
だから隊員たちの戦闘技術、支援能力、技能、応用力と手術ベースの特性を評価して
参加者全員に順位をつけた。火星ゴキブリに対する制圧能力のランキングと銘打ってな。
それをM.A.R.Sランキングと呼ぶ。」
57:
両津「マーズランキング、か・・・」
左近寺「ちなみに俺は11位だ。近距離戦闘では高く評価されたが遠方の奴への対処能力の低さと
オツムが足らんと言われてしまった」
両津「はっはっは!ま、間違ってはいねぇだろうよ」
ボルボ「俺はランキング14位、真っ向勝負をしかけれられると力負けしてしまうとの評価だ。
その分、サポート面では広く活躍できるし、それ用の専用武器も手に入れた」
両津「おお、いったい何だ?」
58:
両津「おお、いったい何だ?」
ボルボ「一種の指向性音波兵器だ。直撃を受ければ、ゴキブリの脳みそもトロけるだろう。
さらにこれを特定の方向に放てば、反射する音を俺の聴覚が聞き分けて目だけじゃ認識できない
隠れている敵も特定できる、ソナーのような役割も可能だ」
両津「ほう、そいつは本格的にサポート向けな装備だな」
ボルボ「その通り、戦場で一番重要視されなければならないのが、最新の的確な情報だ。
それを甘んじた結果、多くの作戦が失敗し、兵士を危険にさらした。
今回の任務では、そんな結果にはさせはしないさ」
59:
両津「そうか、期待してるぜ!
お次は左近寺、お前のはどんな武器だ?」
左近寺「へっへ、コレだ」(沙織人形を優しく取り出した)
両津「沙織だ??お前火星にフィギアを持っていくつもりか?」
ミッシェル「再三警告しているが、コイツは耳を貸そうとしない、タワケめ・・・」
左近寺「ええい、この任務の間、格ゲーもどきメモもできないんだ!その長い苦行の間
俺を癒してくれるのはこの限定50体シリアルナンバー入り1/8沙織フィギアしかいないんだ!
俺は格闘家で、俺の戦闘は肉弾戦だ!武器などいらん!必要とするのは俺の心を静めてくれる沙織だ!」
60:
小吉「こいつは筋金入りだな・・・」
(こいつウチの第一班だったよな…どうしよう…)
両津「こいつから沙織フィギアを取り上げたら腑抜けにしかならんな」
ボルボ「そうだな、任務に支障をきたす・・・」
ボルボ(それどころか、もし火星での戦闘でフィギアを失えば、こいつは必ず暴走する・・・)
両津(ああ、死ぬまで戦い続ける狂戦士になってしまう。諸刃の剣ってヤツだ・・・)
絵崎「事情は飲み込めたな、ゴリラ君」
小吉「ゴリラ?・・・」(ピクッ)
両津「違う、あんたのことを言ったんじゃねえよ。
わしにもこの手術を受けろと言うんだな、もちろん受けてたってやる」
絵崎「了解した。では早医療スペースに来たまえ」
62:
?U-NASA、医療施設、手術区画?
絵崎「ゴリラ君よ、今日行った血液検査などから君のDNA情報を解析し、地球上の様々な生き物との相性をこちらで調べていた。」
両津「勝手に話を進めやがって・・・わしは火星に行かないとあの時点で言ったただろ!
ひろみちゃんをいい様に使いやがって、またっく!」
絵崎「だが、君は自由意思で火星に行くことを決めてくれた。こちらとしては大変感謝している・・・
さて、君に適合する生物を教えよう。」
両津「おお、もうわかっているのか?」
66:
絵崎「多くの人は、DNA情報に適合する動植物が見つからず計画に参加することなく去っていく、
だが君には、一種類のみ、適合する生命体が見つかった。」
両津「一種のみ・・・選択の余地無しかよ・・・」
絵崎「赦してくれたまえゴリラ君、私達も色々苦心したのだ。
世界中のゴリラの遺伝子情報から君に適合する種はいないかと希望を賭けたが、ダメだったようだ。
君を正真正銘のゴリラにしてあげたかった・・・」
両津「わしはそんなことを望んでない!遺伝子にまで無理やりゴリラに組み込もうとするな!
で!、わしに適合する一種ってのは、何なんだ?」
絵崎「それがな、この件には複雑な事情が・・・」
両津「なんだよ?言ってみろよ、勿体ぶらずによう」
68:
絵崎「君自身の遺伝子には実に多くの多様性があり、適応する種類も200種を超えていた。
まさに奇跡の遺伝子!」
両津「なんだよわし自身の遺伝子にはそんなにたくさんの余裕があるんじゃねえか
じゃあ何故一種類しか手術が受けられねえんだ?」
絵崎「他の動物の遺伝子が、君の遺伝子を拒絶しているのだよ」
(様々な遺伝子)「 お 断 り し ま す 」
お断りします
  お断りします
   お断りします
  ハ,,ハ ハ,,ハ ハ,,ハ ハ,,ハ
  ( ゚ω゚ )゚ω゚ )゚ω゚ )゚ω゚ ) お断りします
 /   \ \ \ \   お断りします
  ((⊂  )   ノ\つノ\つノ\つノ\つ))  お断りします
  (_⌒ヽ ⌒ヽ ⌒ヽ ⌒ヽ  お断りします
  ヽ ヘ } ヘ }  ヘ } ヘ }
  ε≡Ξ ノノ `Jノ `J ノ `J ノ `J
両津「やい!喧嘩売ってんのかテメェ!」(ガシッ、ブンブンブンブンブン)
絵崎「NOだよゴリラ君、私を揺するのはやめたまえー!」
69:
絵崎「君の遺伝子は問題なくとも、相手側の遺伝子が適応しきれず崩壊してしまったり
君の持つ最強の免疫、リョーツGPXなどが作用して通常の手術ができない可能性もあるのだよ」(ゼイゼイっ)
両津「フン! で、その一種ってのは一体何だんだ?」
絵崎「それは?・・・その・・・」
[その後、両津は手術ベースの生き物を了承し、彼に免疫寛容臓(モザイクオーガン)が移植された]
[本来数週間目覚めないほどの過酷な手術も、両津は後日普通に目を覚まし、活動を再開したという]
[そしてアネックス計画に参加する隊員たちは、術後の異例の回復度を驚き、両津の話題は一気に広まるが、
そいつの手術ベースを聞くと、皆、嫌な顔、微妙な表情を浮かべたという・・・]
75:
?両津、手術を受けて三日目、手術者専用トレーニング場?
両津「いつでもいいぞ!」
ちなみに格好は火星探査チーム共通デザインのアーマージャケット、袖口はいつものように腕まくり、
そしてアーマーと同様の素材でこしらえた特注便所サンダルである。
アナウンス絵崎<では只今より、
人為変態後における身体能力及び火星適応試験並びに火星生息害虫駆逐能力評価試験を開始する・・・人為変態の用意を!>
{なお、< >はアナウンス音声、絵崎たちは両津とは距離を置いてモニター室にいます}
76:
両津「何度聞いても長いな・・・マーズランキング選定試験でいいじゃねえか。
よし、人為?!変、態!!」(ビシッ!プスッ)
研究員「変身ヒーローみたいにポージング決めてますけと、あの掛け声と’ベース生物’じゃ・・・」
アナウンスOFF絵崎「うむ、絶対に人気者にはならないだろうな」
77:
[両津の手術ベース、その生物とは!!]
「 ゴ キ ブ リ ! ! 」
この作品の敵! 人類の敵!
生物的特徴も能力も説明不要!詳しくはテラフォーマーズの漫画に描かれている。
それでも知りたい方はGoogleでもYahoo!でも好きに検索してくれ!
どんな画像が出てきても自己責任でお願い!
両津(変化なし)「う?む、いつものわしとイマイチ違いがわからん」
研究員<モニターからの映像からも変化は見られません>
両津「この薬剤不良品か?左近寺たちと本当に同じものなんだろうな?」
絵崎<ゴリラ君、今から新しい注射を用意するからリラックスしていてくれたまえ>
78:
両津「はやく用意しろよ!午後には予定があるんだ」
絵崎「これは参った・・・ゴリラ君に投与した薬は皆と同じもの、効かぬはずがないのだ・・・」
研究員「これも両津氏のリョーツGPXの影響でしょうか?それとも彼の人並み外れた内蔵・消化吸収系の働きによるものでしょうか?」
絵崎「わからん・・・が、このまま試験中止にする訳もいかない。
ゴリラ君に投与する薬液の濃縮率を5倍に上げよう・・・それしか打つ手はない」
研究員「一度にですか?無茶です!」
絵崎「現段階で姿形になんの変化もないゴリラ君だ。少なくとも、もっと大きなキッカケがないと彼には届かない。
5倍濃縮でも健康面には影響あるまい・・・」
研究員「・・・・・了解しました。」
79:
?10分後?
モサモサモサモサモサ・・・
ブリッブリッ、ムキムキムキムキ・・・・
両津「おおホントに変わった!!これがわしか!」
研究員「変身の効果音が他の計画参加者よりも気持ち悪い・・・スタイルも、顔も、ウプッ!」
絵崎<それでは、試験を再開しよう。>
[両津は、これらの試験に驚くべき結果を残す]
ゴキブリ両津「パワーもスピードも!」 \ バコーン!! /
ゴキブリ両津「今までとはケタ違いだぜ」 \ シャカシャカシャシャカシャカシャカシャカシャ /
絵崎<素晴らしい!この成績はオフィサークラスに匹敵する!>
研究員「教授・・・ぼ、僕、トイレに行ってきていいですか?・・・」
80:
[両津に対して行われた最後の試験は、戦闘面に関する成績で最高ランクのの数字を出したものしか行われないものだった!]
[試験内容は免疫寛容臓摘出の為に複製されたクローンテラフォーマーとの、実地戦闘試験!]
両津「へっ!喧嘩はガタイじゃねぇんだよ!!」
テラフォーマー「じょうじょ?」
絵崎<いつでも構わん。始めてくれたまえ>
82:
両津「先手必勝!行くぞゴキブリ野郎!」
恐るべきスピードで駆け出す両津、対するは、しどろもどろな動きを見せるテラフォーマー。
まるで、どう手出しするべきか、ためらっている様にも見える。
両津「どぅりゃ!」
勢いそのままにヘッドバット&連続パンチ!だが、ここに来てやっと戦う覚悟を決めたテラフォーマーが反撃、
両津を鷲掴みにしようと、した、したかったのだが!
両津「遅い!」飛びつき一本背負い炸裂!! 仰向けに倒れるテラフォーマー!
両津はそのまま教えられたように、ゴキブリの無力化作業を行った。
食道下神経節を狙って便所サンダルによるかかと落とし、上手く決まったようでゴキブリは断末魔も上げず、ピクリとも動かなくなった。
首を折っても銃撃されても行動を続けるテラフォーマーを死なない程度に行動不能にする、急所。
呼吸と首から下の神経を絶ってやれば、この黒い悪魔もなす術はない。
84:
別の部屋で両津の戦闘をモニターしていた、幹部の5人はみなこう思っていた。
(こいつがもし、火星のゴキブリなら、自分は勝てただろうか、と)
それほどまでに早く、一方的な戦闘を両津は行っていた。
当然、テラフォーマーを過小評価しているわけでも、両津勘吉を過大評価しているわけでもない、
ゴキブリという驚異を打ち払うために、M.O手術を受け、訓練を積み、自分の力を最大限引き出すための
武器を手にした。
だが、部下を従える者として、備えておく責務はある。
両津のようなイレギュラーが人間側から発生したように、テラフォーマー社会からもそのような存在が出てきている可能性が十分にある
事実、20年前に小吉は目にしている。
あの戦闘能力と知性のずば抜けて高い、驚異の個体を。
今回の戦闘試験は、
出発の迫ったアネックス計画の参加者たちが認識していたもの、経験してきたものを超える存在が立ちふさがっても、
もはや何者にも動じない心を手に入れた、いや、確立さたことを証明したものであった。
そして、そのことに一役買った両津の、その強さの根源とは!
86:
両津「おい、絵崎!ゴキブリはこうやって生け捕りにして研究サンプルで持ち帰ったら、
一匹に付き一億円をわしに払うんだろうな、本当に!」
 もちろん金である。
両津が火星に行くための条件として提案したのは、なんと出来高制である。
テラフォーマー一匹につき、生け捕りで一億円、死亡した場合、半値の5000万円で取引することを成立させてしまったのである。
しかも、両津自身が捕まえたものに限り、という条件がU-NASAより掲示されたので、
共同戦果では稼ぎが少なる事を気にした両津は、余程ヤバイ時以外は単独行動するつもりであった。
協調性という言葉の欠片もねえな、コイツ
もちろん他の者からも強烈に反対され、無理やり小町小吉率いる日米合同一班に組み込まれることになった。
100:
?U-NASA施設内、多目的エリア?
両津「チキショー!アレだけ活躍してもマーズランキング1位が取れんとは、1位の奴はとんでもない
戦闘能力なんだな」
左近寺「お前も大概むちゃくちゃなんだぞ、なんだよいきなりランキング6位って」
ボルボ「いきなりお前みたいなのが出てきたせいで順位が繰り下がりだぞ、
前まで15位だったヤツは例外的処置とやらで武器の取り上げはされなかったようだがな」
両津「それならなんら問題ねえじゃねか、上層部もケチケチせずに全員にお役立ちアイテムよこせっての!」
マルコス「よう、待ってたぜ’リョーツ先生’」
アレックス「約束を忘れてないだろうな?」
両津「おう!お前らに’大人の正しい遊び方’ってやつをを伝授してやろう
じゃあまたな左近寺、ボルボ、ちょっと外に出てくる」
ボルボ「おい、外出には本部から許可をもらってからに・・・」
両津「昨日、小吉には言っておいたから平気だよ、よっしゃ行くぞ!いざワシントンD.Cへ!」
103:
?前日の多目的エリアでのこと?
両津「わしの身体能力調査は明日か、どうにも体を切り開かれた感覚が抜けなくて気持ち悪いぜ、まったくよ」
ボルボ「お前の人生に手術なんて言葉はあるのか?まともに病院にも行かないだろ」
左近寺「そんな用、両津にないだろ?保険証だって持ってないやつだぞ?」
小吉「捌かれるより捌く方が得意なんだろ?元寿司職人?」
両津「ま、その通りなんだが・・・ って、オイあれ・・・」
小吉「ああ、彼らか」
[そこに見えたのはまだ高校生ぐらいに見える少年たち少女たち]
[皆、このアネックス計画の参加者だと小吉から聞かされた]
両津「こんな危険な計画にガキまで駆り出すってのかよ・・・」
小吉「計画の募集は老若男女問わない。条件は参加表明と手術適合だけさ
そして彼らは自分たちの意思で参加を希望したんだ。コチラから無理強いをした訳じゃない」
104:
マルコス・エリングラッド・ガルシア(以降マルコス)
マルコス「なんだオッサン達!聞こえてんぞ!なんか文句あるってのか?」
両津「なに?オッサン達だと!?」
アレックス・カンドリ・スチュワート(以降アレックス)
アレックス「俺らから見たらオッサンだろ」
両津「くそ、言い返せれねぇ・・・」(左右を見渡す)
ボルボ・左近寺・小吉(・・・・全くだ・・・・)
シーラ・レヴィット「二人とも、年上の上司に失礼なこと言わないで!」
小吉「ぐぅ!なんて鈍いナイフだ・・・」(ザクッ)
シーラ「あぁ!ごめんなさい!」
両津「で、ガキが、どうして火星行きを決意したんだ?」
105:
マルコス「ああ?そんなの単純さ、人生最大のビックチャンスが向こうからやって来たからそれに乗っかっただけさ」
アレックス「今のまま、ただその日その日を生きるだけの生活じゃ未来は掴めないんだよ。
これでやっと夢を目指せるし、金も安定した生活も望める。願ったり叶ったりさ」
両津「それが目的で生きるか死ぬかの手術を受けて、危険な任務に身を投じるってか?」
マルコス「生きるか死ぬかなんて、そんなことは常日頃、毎日の出来事なのさ。
オッサンみたいな恵まれた社会で生まれ育っちゃ、分かりっこない生活を送ってたさ。
金を得る、身を守る、飯を食う、寝床を確保する、全部が戦いで生存競争さ!」
アレックス「だから若いから、ガキだからとかで妙な難癖つけてくんなよ」
両津「わしが納得してないのはそこじゃない・・・」
マルコス&アレックス「「??」」
106:
両津「お前らは、遊ぶことの大切さを学んでいない・・・
生まれてから辛い事ばかりをを乗り越えてきたんなら、その見返りを、楽しいことも味わうべきだ!
楽しいことを知らないままで死ぬことも、そしてこれからの人生をただ生き続けることも寂しすぎる!
ガキならガキなりに遊ぶことも勉強すべきなんだよ、
いや!いま勉強しなかったら、ロクな人間にはならん、きっとこの先後悔する!
あの時に、『正しい遊び方を身につけておくんだったな』ってな!」
アレックス「・・・はぁ、だってよ」
マルコス「いきなり説教垂れじいさんみたいに振る舞いやがって」
両津「うっ!」(いかん、部長の癖が移っちまったか?)
マルコス「いやでも、初めてだったよ、俺たちに善意で『教えてやる』なんて言ってくれた大人はよ」
アレックス「なんなら、アンタ、俺たちの『遊びの先生』とやらになってくれよ」
107:
両津「応!お前たちが大人になった時に恥をかかない様、きっちりと『正しい大人の遊び方』を教えてやろう!
おい小町、この施設からの外出許可は取れるんだろうな?」
小町「まあ、俺の方から許可が下りるよう手配しておいてやるよ、これも社会勉強だからな」
両津「決まりだ!明日の午後からワシントンD.Cに洒落込むぞ、正しい金の使い方やベッピンの姉ちゃんを落とす方法を伝授しよう」
マルコス&アレックス「応!」 
シイラ「もう、バカ丸出し・・・」
両津「そして仲良くなった姉ちゃんと酒と音楽を絡ませた情熱的なよ、グッフォ!」
ミッシェル「ふんっ!」 \ バッゴーン /
マルコス「うぁ、ミッシェルさんの強烈タイキック炸裂・・・」
アレックス「ぶっ飛んだ両津センセー2塁3塁間を抜け大きく飛んだー,フェンス直撃!」
   \ ドゴォ  / 
ミッシェル「私からも忠告しておこう、碌でもない大人を見て育つと、自分もロクな大人にならん」
マルコス&アレックス「ハイ!ミッシェル先生!」 ビシッ
両津「チキショー・・・馬鹿力女め?・・」
109:
両津「どうした少年達?戦果ゼロな・の・か・い?」
マルコス「チキショー、顔も若さもある俺たちが、こんなオッサンに劣っているなんて!」
アレックス「これが!これが経験の差ってヤツなのか!」
両津「ヌァッハッハッハッハッハッハ、まあ気を落とすでない童貞(チェリーボーイ)達!
わしはこれから女の子から飲み会の誘いを受けていてな、未成年にはココで帰ってもうとしよう」
マルコス「アレックス!今からでも女の子を誘いに行くぞ!」
アレックス「こんなオッサンに誘いが来て俺達に来ないわけがねぇ!」
両津「ハっハッハっハッハッハッハっハッハッハッハ!!」
[遠目から三人を観察]
ミッシェル「馬鹿どもめ・・・」
シーラ「バカ丸出し・・・」
110:
三条 加奈子(以降加奈子)
加奈子「ていうか、両津さんってモテるんですね、それともおじさん好きの女の子だったのかな?」」
ミッシェル「あのゴリラ、景気よく金をばら撒いているんだ。
絵崎からやたら研究費用をガメてるそうだからな。
あれこれ奢ってやってたからあの手の尻軽女が寄ってきた」
エヴァ・フロスト(以降エヴァ)
エヴァ「たしかに両手にいっぱい買い物袋下げてましたね、でもすぐ離れて行っちゃいましたよ?」
ミッシェル「両津から住所も電話番号も聞き出せなかったんだろ、
ついでにこの土地の住人でもない。
この先出会うこともないこれっきりのラッキーだったと思ってあの女達もあっさり引き下がったんだ。
だから、金づるの両津からすんなり離れていったんだ」
シーラ「で、そんなことに気がついてないあの2人って訳・・・はぁ・・・」
マルコス「チキショー!またダメかー!」
マルコス「あのオッサンの成功例なんてアテにすんじゃなかった!」
アレックス「お姉ぇさん!ちょっとお話をー!」
U-NASA女一同「「「「バカばっかり」」」」
111:
加奈子「さあ、あのバカ達はほっといて、私達は美味しいものでも食べに行きましょう」
エヴァ「そうですね、あんまり街に来る機会もありませんし」
シーラ「え?と、じゃあ私も賛成!」
ミッシェル「・・・私だって、反対する理由なんてないさ」
加奈子「よ?し!明日に響くくらいコッテコテの料理でも食べにいきましょー!」
女一同「「「「おー!」」」」
ワシントンの夕日は、こうして落ちていった。
?両津のU-NASAでの生活は続く?
主に、トラブルをともなって・・・
112:
両津「おお、お前はスーパーフェザー級元チャンピオン、鬼塚慶次じゃねぇか!!」
鬼塚「ああ、ドウモ…」
両津「かなりいける口ですなシルヴェスターの旦那ぁ、ええ?」
シルヴェスター「両津くんもいい飲みっぷりだ!うーい!」
両津「アンダーソン君、下戸っていうか、弱すぎなんじゃないの?」
ジャレット「・・・だから言ったじゃん・・・酒は、も、マジ無理・・・」
左近寺「お前とは、リングの上で決着つけときたかったんだ・・・」
膝丸 燈「俺もさ、能力なしのタイマンでな」
レフリーボルボ「これより、ランキング12位(繰り下がり)左近寺竜之介対!
ランキング7位(繰り下がり)膝丸 燈との異種格闘技戦を行います!
それでは!時間無制限一本勝負!始め!」
?その後?
イザベラ「ね?えぇ左近寺、あたしたち、付き合わない?」
左近寺「いや、気持ちは嬉しいが・・・・」
(この手のマッチョ好きの女は過去にも居た・・・)
(俺の人生の半分筋トレや格闘技を好んで近づいて来るが・・・)
(人生のもう半分、ゲーム、美少女キャラを完全否定してきやがる・・・!)
膝丸・マルコス・アレックス「「「いい筋肉ならここにもいるぞ!!」」」
イザベラ「じゃっかしい!筋肉量を2.5倍にしてから出直せ!」
115:
エヴァ「ボルボさんも元軍人さんだけあってものすごい筋肉ですよね?」(モミモミ)」
ボルボ「エヴァさん!?ちょ、ちょっととととと!やめてくださ、うぁあああーー!!!」
(ははははははは鼻血が!鼻の前線が、崩壊する?!)
エヴァ「こう、ギッチギチでパンパンで」
ジョセフ「えぇ、ムッチムチでパンパン?」(ボソッ)
ボルボ「もぶーーーーーーーーーー!!」
ジョセフ「やったやった!!やったったー!」(パチパチパチパチ)
?そして、事件は起きた?
116:
両津「さあU-NASAに勤めし紳士諸君!お宝写真の販売だ!」
男ども『 なんだなんだ? 』
両津「一枚目の写真!」
「トレーニング終わりのミッシェル」
「頭の先から流れ落ちる汗がピッタリと張り付くタンクトップと合わさって
引き締まった肉体美を演出する!五枚ひと組、2万円、バラ売りも可!」
『 おお! 』 『 コレは・・・! 』 『 俺は買うぞ! 』
ボルボ「おい両津、U-NASA施設内での撮影は全面禁止のはずだ」
左近寺「そうだそうだ、カメラやモバイル端末、携帯ゲームでさえ持ち込めなかったんだぞ」
両津「そんなもん、些細な障害なんだよ、わしの特製、網膜カメラがあればな!」
ボルボ・左近寺「「網膜カメラ?」」
118:
両津「そう、今わしの目にはコンタクトレンズが入っているんだがな、これはわしの見たものを
写真に残せるスグレモノだ!
わしの見たものが水晶体を通り、網膜に映し出されるのをこのコンタクトが読み取る。」
ボルボ「そのコンタクトがカメラじゃないのか?」
左近寺「何の話かさっぱりだ・・・」
両津「まあ、わしの網膜がレンズで、瞬きがシャッターだな。そして肝心なのは使用者の視力だ。
このコンタクトはあくまで画像の読み取りと中継器としての役割しかない。
なによりコンタクトレンズは薄い、これにカメラの機能を詰め込むとぶ厚くなって使用者の負担になる、
それに変なコンタクトしてたら怪しまれてバレちまう。
最後に、コンタクトが読み取った画像は、わしの体が持つ電解質を通って背中に貼り付けてある
記憶媒体のフィルムに記録される。」
ボルボ「すごいな、目に見えるような機械も機材も必要としない、
外部とデータの送受信も行わないから隠密性も高い」
左近寺「スパイ映画顔負けだな、さっき視力が肝心とか言ってたが、それはどういう意味だ?」
119:
両津「そりゃな、このカメラシステムは使用者の視力に依存してるからな、
フォーカス補正もズームも使用者の視力次第、だが、
鷹並みの視力をもつわしがこのカメラを使うと・・・」
両津「こうなる」
「ランニング中のエヴァ・フロスト」
「他を圧倒するバストサイズのド迫力ランニング、彼女はそれを気にして人気のない時間に
女子専用エリアで稽古をつけているが、500メートル程度の距離なら鮮明に撮れ?る!」
両津「五枚しかないよ、価格は1枚1万!」
 「 これは買う! 」 「 俺にもくれー! 」
両津「ワッハッハッハッハ、わしが出入りできるU-NASA施設の範囲を隅々まで知り尽くし、
絶好のロケーションを見つけ出したからこそ、このような写真も撮れるのだ」
120:
両津「最後の写真だ!」
「果物を頂くイザベラ複数枚!」
「指先でぶどうを転がすイザベラにサクランボの茎で遊ぶイザベラ」
「マンゴーから滴る果汁を舐めとるイザベラそして・・・」
一同( ざわざわ・・・ )
両津「やらしくバナナを咥えるイザベラ!これは一品だぞ!」
一同( シーン )
両津「あれ?反応が突然薄くなりやがった・・・」
???「へぇ、私にも写真をよく見せてよ」<ガシッ> <グィ>
両津「痛でででででででででッ!!わしの腕を締め上げて何しやがるってんだ!?」
イザベラ「あら?意外な程によく撮れてる、この仕事終わったらモデルでも目指そうかしら?」
ミッシェル「そういう事なら応援するわイザベラ、さて、何をしている?両津?」
両津「あ、ミッシェルさんドウモ。今日モオ日柄ハヨロシイヨウデ・・・」
121:
ミッシェル「なにがお日柄だこのスパイまがいの盗撮魔が!
この施設のセキュリティを甘く見るなよ。
外部に情報漏えいが確認されたらお前に極刑が下せたものを」
両津「きょ、極刑!?」
ミッシェル「だが安心しろ。あくまで盗撮としての嫌疑しか与えられないし、
そんな小さいことでこの施設内から犯罪者を出したくもない。
よって貴様にはU-NASAにおける処罰を受けてもらうことになった」
ミッシェル「あと、この男から写真を購入した男共!お前達もだ!」
ミッシェル「そいうことだから両津とあと数名、ついてこい。イザベラ、手を離していいぞ」
イザベラ(うっひょ!引き締まって実用的ないい筋肉!
スタイルがもっとスマートなら惚れてるかも♪)
ミッシェル「イザベラ?おーいイザベラー!」
122:
?U-NASA施設内、特別監視房?
ミッシェル「知っている者もいるが今からこの監獄部屋について説明する。
お前たちはこの組織の風紀を乱した償いとして、この部屋での’監視’を命じる」
両津「なんだよ監視されるだけか、随分と軽いペナルティだな」
男A「馬鹿言っちゃいけねぇ、あそこがどうして監獄部屋なんて言われてるか、知らないってのか!」
両津「知らん」
男B「あそこは別名、精神崩壊部屋さ。なにせ何十時間も監視させられることになるんだからな」
両津「言ってることがおかしいぞ、なんだよ監視させられるって?
わしらが監視されるんじゃなくてか?」
ミッシェル「両津、貴様は2日間、他の者は1日の特別監視体験処分とする」
両津「おい待て!中がどうなってるのか説明しやがれ!」
男A「うあーーー!やっぱり嫌だー!」
男B「酌量の余地を!せめて12時間にしてくれー!」
<ギィィ、バタン!>
両津「ゲェ!何だここは?」
123:
ミッシェル<どうだ、世界各地のゴキブリを養殖する特別室の眺めは?
全面ガラス、部分的に金網でよりゴキブリとのふれあいが可能>
両津(ボケー・・・)
男A「うあー!こんなとこに24時間は無理だー!」
男B「こっち来るな!来るなー!」
両津「ケッこんなもんかよ、かつてのニコニコ寮のゴキブリ地獄のほうが多かったぞ」
ミッシェル<馬鹿な!小計4万匹はくだらんのだぞ!>
両津「なんでもいいが、となりの奴らの声が筒抜けなんだよ、うるさくてかなわん。
やい!大の男がギャーギャー言ってんじゃねえぞ!」(ドンドン!)
124:
?食事タイム?
ミッシェル<ほら、食事の時間だ。>
(パカッ、ボトッ)
両津「上から降ってくんのかよ・・・」
ミッシェル<ここの食事は特別だぞ。なんてったってゴキブリと同じものを口にすることができるからな、
無論、人が食べても問題ないように作られている、さあ食せ>
ゴキブリ(ワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワラワ)
男A「無理だ、こんな環境で食えるわけ無い!」
両津「クソ、味気ない上に量が少ねえぞ、おいゴキ共!
その餌をちょっとこっちに、さあ、寄越せっての・・・」
監視員「りょ、両津がゴキブリ側に投下された餌を奪おうと手を伸ばしています!」
ミッシェル「映像を切り替えろ!早く!私が吐きそうだ!」
125:
?両津たちの監視が始まってから、24時間が経過?
男A「うあぁぁぁぁ!わぁぁぁぁぁ・・・・!!」
男B「うぅ、えぐっ、お母さ?ん・・・」
両津「まったく情けねぇ連中だぜ、
にしてもあと丸一日も寝っ転がってるだけじゃな、何か退屈しのぎにでも」
監視員「ミッシェルさん、両津氏がゴキブリに命名を開始しました」
ミッシェル「なに?監獄部屋全てのゴキブリにか?」
監視員「いえ、餌を分け与えてスキンシップをはかった個体のみ、だと思われます」
ミッシェル「それでも500匹くらいはいるぞ、何をする気だ?」
両津「よしえ、さとこ、りょうすけ、マイク、ジェシカ、チャック・・・」
129:
?両津監視開始から36時間?
両津「コラー!サスケから後ろ、動きがズレてやがるぞ!」
監視員「両津氏の指示により、ゴキブリたちは四列横隊で行進しています!」
ミッシェル「一体何だというのだ・・・」
小町「ヤツのM.O手術の影響だとしても、人為変態も無しにここまでの事が可能なのか?」
絵崎「・・・・・・わからん、が・・・」
絵崎(これは、神が与えし素晴らしき贈り物となるだろう)
(これで、私の計画も最終段階へ移行するのだ・・・)
163:
ある日、大原部長の元に、「日本国政府 検閲済み」と銘打たれた小包が届いた。
開封すると「UーNASA」とだけ書かれた白色の封筒が一枚だけ入っていた。
大原部長は、(随分と過剰包装だな)とだけしか思わなかったが、
この小包にも封筒にも最高ランクの情報統制が敷かれ、
火星にまつわる一切の情報が外部にもれないよう、何重にも対策がなされている事は
大原部長には知る由もなかった。
164:
『お父さん、お母さんへ』
『こんにちは、ひろみです。まず、心配性のお父さんに知ってほしいことがあります』
『私は今とっても元気です』
『私は、U-NASA施設の特別に凄い医療体制で治療に励んでいます』
『最初は全く知らなかったけど、この施設には中川さんや麗子さんの会社の設備が』
『たくさん使われているようで、すでに中川さんたちに命を救われているような感じです』
『そして突然のアメリカでの一人暮らしで心細い気持ちであったのを』
「そんなこと問題ない、わしに任せろ!」
『と、大きな声で励ましてくれたのは、お父さんの部下だった、あの両津さんでした』
165:
『両津さんや左近寺さん、ボルボさんは、私や他の利用者さんに寂しい思いをさせまいと』
『しょっちゅう遊びに来てくれて、日本にいたときとまったく同じように愉快にさせてくれます』
『大介や桜にもこの、頼もしさを分けてあげたいくらいです。』
『お父さん、お母さん、子どもたちには寂しい思いをさせているのかもしれませんが』
『ふたりの事をあまり甘やかしすぎないでやってください』
『私だって、お父さんとお母さんにそこまで甘えた事はないんですから、』
『病気を治したら、思い切り甘えさせてください、それではそのときまで』
 _ ひろみより
166:
検閲済みの手紙の内容は、当然のように言葉が削られ、本人の意思そのままではないが、
部長は、娘の抱える不安と望みをはっきりと理解した。
そして、元部下へと託した、自分の願いが伝わったことも・・・
部長「りょうつ・・・、ひろみぃー・・・!!」
(ボロボロ)
?UーNASA トレーニング場?
激しい訓練は続く・・・
ミッシェル「オラ、飛行訓練だ! 両津!!羽を使えと言っているだろう!」
167:
両津「なんでわしだけが?昆虫ベースのヤツは他にもたくさんいるだろう!!」
左近寺「すまん、俺の甲皮は硬すぎてビクともせんのだ・・・」
両津「オラオラ!出ろー 羽 出 ろ ? !」(ビンッビビビビビビビビ!)
両津「よっしゃ!出たぜ!」
小町「すごいな・・・おれのベースのスズメバチの方が空中機動に適しているのに
羽は生えないぞ・・・」
左近寺「羨ましんですか、アレが?」
168:
ボルボ(蜂! 鉢は大嫌いだが! だが、隊長だぞ! コレ!!)
ミッシェル「おいどうしたボルボ?震えているぞ
お前も、飛行の試験をパスしてないだろう?単独飛行後の積載飛行を見せてみろ」
ボルボ「了解です・・・左近寺、荷物になってくれ・・・」
左近寺「え?ああ、別に構わないが・・・」(ガシッ)
ミッシェル「まずは垂直上昇、後に水平飛行だ、左近寺、大人しくしておけよ
ベンガルワシミミズクの筋力なら、お前の自重を持ち上げてもまだお釣りが来る」
ボルボ(蜂!でも隊長…蜂!でも隊長…蜂!でも隊長…蜂!でも隊長…)
(パタパタパタパタパタパタ)
左近寺「おお、浮いたぞ!!」
ボルボ(上司が蜂、上司が蜂上司が蜂上司が蜂上司が蜂上司が蜂・・・)
(バッタバッタバッタバッタバッタバッタ)
左近寺「ちょっと力が強いぞ・・・痛っいててててててて!!
爪が! 爪が甲皮にくい込むー!!!」
両津「何やってやがる!?ボルボー! 」
(ブーーーーーーーーーーーーン!)
小町「両津も単独飛行は、クリアだな・・・・」
169:
?U-NASA 多目的エリア?
左近寺「さっきのトレーニングはひどい目にあったぞ」
ボルボ「すまん、小町隊長のベース生物が、おれの苦手な蜂だとわかった時から、もう・・・」
両津「気にすんなよ、お前さんは第二班、小町のやつは一班じゃねかそれよりも
お前、確か武器を携行しておかないと、軟弱になってパニックを起こすんじゃぁなかったっけ?」
ボルボ「それなら解決した、このM.O手術のおかげでな。
この強靭な全身武器のような体になってから、武器を持ち歩かなくても良くなった
手術後からは、自分の心と真正面から立ち向かえるようになったんだ」
両津&左近寺「なるほどな・・・」
ボルボ「かわりに、四六時中、人為変態用の薬を携帯するようにしている・・・」
左近寺「全然変わってないじゃないかじゃねか!!」
両津「もっと危ない奴になってしまってるぞ・・・」
171:
ボルボ「しかし2人はこう思うことはないか?
この計画は、あまりにお粗末じゃないかって?」
左近寺「なぜだ?俺たちが殴り込んで、ウイルスサンプルとやらを回収して、立ち去る
早い話がこういうことだろう?」
両津「わしも疑問がある、そのくらいのこと、無人探査機を使えばいくらでも解決する。
実際、最初にストロマなんとかって苔とゴキブリを運んだのはそんな無人機だしな
U-NASAは近年、火星に無人機を送っては、消息不明にさせているらしいが…」
ボルボ「そこもおかしい、衛星軌道上の無人機が、なぜ立ち続けに失われる?
機械的原因があるならそこを改善し、
ゴキブリの攻撃の可能性があるなら武装して迎撃するべきだ!
なのに、俺たちの乗る、アネックス1号は丸裸、襲ってくれと言っているようなものだ」
両津「つまり、宇宙空間で攻撃される危険を乗り越えて、
わしらは火星での任務ってやつを全うせねばならんのか・・・」
両津「この計画、闇は相当深いぞ・・・」
左近寺・ボルボ「・・・・・・・・・」
172:
?2620年3月3日 火星出発前夜、参加者全員の最終ブリーフィング ?
(どうでもいいが両津の誕生日)
小町「明日の説明は以上だ、解散してくれ」
両津「へっ、明日の旅立ちを祝して、景気付けの一杯をーっ!ってのを期待してたんだがなー
あてが外れちまったよ」
左近寺「そんな気持ちでいられるのはお前くらいだぞ両津
普通は恐れたり、怖がったりだろ」
ボルボ「そりゃ、地球から遠く離れて、バックアップも望めない環境で
過酷なミッションに望まなくちゃならいからな、普通はそう考える」
173:
両津「普通、普通って、ふたりしてうるせぇぞ!
大体わしら101人からして、もうすでに普通の枠組みの外にいる連中だろうに」
ボルボ「両津!己の能力の過信はよせ!俺たちはどこまで行っても人間でしかないんだ」
左近寺「そうだぞ、不眠不休で戦い続けることはできん!
俺たちはまだ、飯も食えば糞だってする普通の人間だ!」
両津「この計画を立ち上げた上の連中は、
もう参加者のことを[並みの人間]とは考えちゃいないだろうよ・・・」
ボルボ「まて、それはどういうことだ!?」
両津「ふんっ!」そんぐらい自分で考えろってんだ!絵崎に会ってくる」
左近寺「おい、両津・・・待てよ・・・」
両津(カンッカンッカンッカンッ・・・)
174:
?U-NASA 打ち上げ施設?
両津「おい絵崎、'例の準備'できてんだろうな。
わしだけ先行して火星にたどり着く、夢の一攫千金計画・・・」
絵崎「名づけて、『ひとりアネックス計画!!』」
絵崎「すでに一人乗り探査ポッドに君の要求する準備を用意している、こちらに来たまえ」
両津「なんだ?サ○ヤ人の玉コロ宇宙船か、コリャ?
しかしマスドライバーかぁ、片道分の推進剤しか詰めない非常用ポッドでも
地球と火星の往復が可能!我ながら、いい発想だ?」
絵崎「地球の引力を振り切る第一宇宙度への殺人的な加も、
君の人為変態後の姿なら十分耐えれる計算だ、だが、本当に私に協力してくれるのかね?」
175:
両津「お前からの要望だったろ!今さら心変わりはない!
テラフォーマー連中の社会に侵入して、和解の道を探る!
軍部主導の制圧作戦じゃない、科学者主導の共存策!
まあ、主導も何も、参加者は実質2人じゃなぁ」
絵崎「・・・・・・・・」
両津「なに、わしの利害に一致しただけだ。
わしは金を稼ぎたい、
アネックス一号の連中が何千万匹のゴキブリと戦うことを回避すれば、きっと予定よりも早く
ウイルスの解明やワクチンの開発に繋がる
ひろみちゃんや他の患者たちの命も繋がるってわけよ!」
絵崎「では、ポッドに乗り込んでくれたまえ 33日後、君は火星に到着するだろう」
176:
両津「どっこいしょっと」(ドシっ)
両津「アネックスの連中が出発するのは今から12時間後、わしの猶予は6日と12時間か、
・・・疑問に思ったんだが、どうして最新鋭のアネックス1号より
推進剤無しの一人乗りポッドの方がいんだ?」
(ガシャン、プシュー)
絵崎「それは!マスドライバーと私の発明品の性能が優れているからに決まっておるからじゃないか!」
両津『ちょ!ちょっと待て!!この計画にお前の発明が組み込まれてるなんて聞いてない!』
『わしは降りるぞ!やい!ドアを開けやがれ!!開けろー!コラー!!!』
絵崎「プログラムはもう不可逆なのだよ、ゴリラ君・・・」
「ひとりアネックス計画」始動!!(ポチッ!)
両津『うあ!!!!あああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・』
( シュ ゴ ワ ァ ー ー ー ! )
177:
?U-NASA 打ち上げ施設管制室?
管制官A「使用予定のないマスドライバーの機動及び、飛翔体の射出を確認
なお、飛翔体は月面へと向かっています」
管制官B「承認コード特定、セキュリティコード入力者は コロスケ エザキ氏と判明」
司令官「現時刻をもって絵崎氏のセキュリティ権限を全て剥奪、これらの行いは
U-NASAへの反逆罪とする。よって直ちに拘束せよ」
179:
ボルボ「絵崎教授!何をしているんです!」
左近寺「あんたにはU-NASAへの反逆の罪がかけられている、
俺たちは命令であんたを捕らえに来たんだが、
どうしてこんなことになってしまったんだぁ!?」
絵崎「簡単なことだよ、彼らの計画に意義を唱えたかっただけだ
ゴリラ君には単身で火星に飛んでいってもらいたかったのだ
そのために、ゴリラ君は今、月に向かっているところだよ・・・」
ボルボ「そんなことのためにマスドライバーを無断使用したのですか?あなたは?」
左近寺「ちょっとまて、両津は火星に用があるんだろ?月なんかいって何がしたいんだ?」
ボルボ「いや、地球上でいくら加をつけても、地球の重力に引かれてブレーキがかかる
だから、地球と離れた場所で、再び加をつけ、火星に到達するほどの力を得るんだ」
左近寺「そのための月経由か、つまり、月面にも「ますどらいばー」があるわけか?」
180:
ボルボ「ああ、有る。
だがまずは「マスキャッチャー」という装置で両津を回収して、再びマスドライバーで撃ち出す…」
左近寺「いや、モニターに映っているものが確かなら、これはキャッチャーじゃなくて
'バッター'だ・・・」
ボルボ「そんな馬鹿な・・・て、うああああああー!!!ホントだー!」
絵崎「この装置をU-NASAが採用していれば、
無人衛生ももっと低コストで火星まで運べるというのに・・・」
ボルボ「教授!!お願いです、装置を止めてください!
このままでは両津は宇宙空間で木っ端微塵です!!」
絵崎「いやダメだ!いま計画を止めてしまえばゴリラ君は永遠に宇宙を彷徨うこととなる!
プログラムは、もう止まらない・・・」
182:
船内コンピューター「警告、マスバッター機動を確認、強い衝撃に備えよ、繰り返す・・・」
両津「とんでも教授め!事前説明ぐらいしやがれー!
なにが「娘の研究は動物とのコミニュケーション」だー!
なにが「娘の望んだ可能性を信じる」だー!そんなもんで乗せられたわしが愚かだった!!」
コンピューター「接触まで、5、4、3、2、1、」
両津「体持ってくれよ?!変身薬三倍だー!」
コンピューター「 0 」
[この瞬間、両津の乗る非常用ポッドは、火星まで到達する力を得る]
[両津を30日ほど昏睡状態にさせるほどの衝撃をともなって・・・]
[なお、アネックス1号のクルー達には、両津は前日に多量の酒を飲み、医療審査に引っかかったという説明がなされた]
左近寺「真相を知る者は俺とボルボ、あとオフィサーの5人か・・・」
ボルボ「・・・・・・」
183:
?39日後 アネックス1号船内?
マルコス「おいおい、ついに火星とご対面だぞ!」
アレックス「両津センセー除く人間100人、U-NASA御一行様の到着っと」
シーラ「でも、火星の表面で、なんか動いているように見えない?」
劉 翊武(さて、そろそろ始まるか・・・)
小町「おい、火星表面に急激な変化が・・・・!?
至急、地球との通信を開け!現時点の火星の状況を知らせろ!」
劉「え!? あの・・・・アレ?」
184:
?同時刻、U-NASA 弾劾裁判?
「絵崎元教授、君ほどの立場の人間が、そこまでしてたった一人の人間を火星に送る理由を知りたい」
「我らの計画を根底から覆しかねない、ひどく冒涜的な行いに駆り出させたものは何だ?」
「それと、アネックス1号に乗せておけば、6日違いかそこらで到着していたであろう人物、
 '両津 勘吉'について、まだ話すことはあるだろう」
絵崎「私は、全てを彼に託したのだ、人類の意思表示、共に歩みゆく友好の架け橋として!」
「くだらんな、君の娘の研究結果には目を通した、この計画にそぐわぬ、とんでも理論だったよ」
「動植物と人間との関わり合いを研究し、テラフォーマーでさえ交流可能と結論づけた君の娘か」
「そして世界で7人目にA・Eウィルスに感染し、
 
自身の死さえ医学の貢献に役立てた、立派な生物学者だったな」
絵崎「 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ !! 」 
「それよりも、両津 勘吉がゴキブリに人為変態する被験者だったとはいえ、
彼一人で何ができるというのだ?彼に託したものとはなんだ?」
185:
絵崎「彼の、ベース生物はゴキブリなどではないのだ。
DNA的にはまったく同一、だから、彼には遺伝子改良されていないオリジナルの、
テラフォーマーそのもののモザイクオーガンを移植したのだ!」
「なんだと、つまり両津は、テラフォーマーに変身する人間・・・」
(ビービー、ビービー)
絵崎「この警報は・・・?」
お偉いさん「どうしたんだ?火星からの非常通信?
指揮権限は小町隊長に一任しているだろ!火星の現状況を見てくれだと?」
お偉いさん連中「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
お偉いさん連中
「「「「「 なんじゃこりゃーーーーーーーーー!!! 」」」」」
絵崎「やり遂げたか?ゴリラ君・・・」
188:
火星の表面に、ゴキブリたちによる人文字!!
伝えたいメッセージは「 よ う こ そ 」
マルコス「あ、変わっていく・・・ 'うぇるかむ'・・・」
アレックス「次は、'かん・・・げい' かな?」
シルヴェスター「連中、我々を持てなしてくれるのかな?あの数と、あの統率力で」
劉「大変に・・・・厄介だな」
(畜生、どうなっている?どうなっている?)
小町(通信中)「ああ、分かった・・・」
小町「・・・当初のプラン通りプランαで行くぞ、この計画の目標は変わらない、
敵も変わらない、ただ数が、明確になっただけだ」
ミッシェル「人文字が形成されている面積と密集率から、推定総数を割り出してくれ」
メカニック「出ました・・・推定250万匹!」
小町「まだまだ居るぞ、火星全土に配置しているのを、一定数集めてコレだ。
それに、統率者も要るはずだ
総員、人為変態の用意を徹底しろ!
火星着陸後第一から第四班の戦闘員は機外で敵の遭遇に備えろ。
非戦闘員と第五、第六班は機内で待機!」
192:
?火星?
小町「・・・・・誰も何もいない・・・・・」
ジャレッド「エコーにも、何の反応もありません」
鬼塚「待ってくれ、何か見えた・・・自転車に乗ったゴキブリだ!」
ボルボ「俺も確認した・・・アレは・・・両津だ!」
?3分後?
テラフォーマー両津「よう、地球の皆さん、お久しぶり・・・ってそんなに身構えないでくれ。この姿でも中身は両津 勘吉だ」
ミッシェル「両津をぶん殴る事もゴキブリをぶん殴る事も、我々は躊躇したりしない。早く状況を説明しろ、両津」
テラフォーマー両津「しゃあねぇな、元に戻るか」(シュンシュンシュン)
両津「では、言わしてもらおう。わしがどうやって火星と'和平'を成功させたか・・・」
「火星に突入する際、わしのポッドは高温にさらされた、突入スピードがすぎたんだ・・・」
197:
?両津、回想?
『一日目』
両津「チキショー!すぎて脱出もできん!!」
「また注射に頼るしかないのか!!うぉおおおおおおおおお!」
[地上到達]
テラフォーマーA「じょう」
テラフォーマーB「じょうじょ」
[焼け焦げた非常用ポッドの前に、倒れているテラフォーマーが一匹!]
テラフォーマーA「じょう?」
つながり眉毛のテラフォーマー「じょうじょう!」(ムクッ)
テラフォーマーA・B「「 ?? 」」
つながり眉毛のテラフォーマー「じょうじょ!じょうじょ!」
[無人の自転車が走り去って行く]
つながり眉毛「じょう!」
テラフォーマーA・B(ダッシュ!)
つながり眉毛「へっへっへ、連中思ったより単純だな・・・
こいつはラッキーだぜ・・・・」
両津「わしは気がついたら、連中と同じ姿になっていた・・・
薬の使いすぎの副作用だろうが、しばらくしたら自由意思で変身できるようになってな」
小町「無茶苦茶だ・・・」
198:
『二日目』
テラフォーマー両津「チキショー!連中ワシを敵と識別しやがったな!
コケの食い方の作法なんて知るかってんだ!」
「うぉおおおおーーー!!秘技、壁走りー!!」
スキンヘッドのテラフォーマー(追え!捕まえるんだ!!包囲しろ!)
『三日目』
両津「くっそ!流石に逃げっぱなしは腹も減っちまう、連中も全然生け捕りにできないし・・・
ってありゃ宇宙船か?」
両津「なんかめぼしい物はないもんかなっと・・・ってこいつは!」
ミッシェル「宇宙船・・・」
小町「バグズ2号のことだな」
両津「そうだ、そこで見つけたのが、まだ使えるノンオイルフライヤーと、科学調味料だった」
『四日目』
テラフォーマー(奴は、カイコガの養蚕施設を占拠、未だに膠着状態が続いています)
スキンヘッド(あそこは我々の唯一の食糧生産施設だ、なんとしても取り戻すぞ)
両津「近づくんじゃねぇ!さものねぇと!この殺虫剤で蚕を皆殺しにするぞ!!」
テラフォーマー(マズい!ヤツの思想は危険すぎます!)
スキンヘッド(案ずるな、手は打っている。
特殊精鋭部隊が地中から侵入を試みている、もうしばらく様子を観るんだ。)
200:
精鋭テラフォーマー(ザックザック、ボコォ)
精鋭テラフォーマー(施設内に侵入、だが、なんだこの匂いは?)
テラフォーマー(毒物の匂いじゃない、嗅いだ事のない匂いだ)
テラフォーマー達(いい匂いだ)(腹が減ったな)(任務中だぞ)
テラフォーマー両津「よぅし!いい仕上がりだ・・・」
(パリ、カリッ!)
(ムシャムシャ!)(ハッフハッフ)
テラフォーマー両津「おお、美味い!!やっぱ揚げだちは美味いな!!っておや?
どうした諸君?わしの飯 が 欲 し い の か?あぁん?」
精鋭テラフォーマー(ゴクリ・・・・)
両津「連中はこの日初めて、味覚を発達させた。舌の上から始まる革命だ!」
203:
[五日目]
スキンヘッド(逃げるなー!!戦えー!)
テラフォーマー両津「わしの元に集え!
飯、風呂、休暇付き、戦果に応じてボーナス(カイコガ)有りだ!!」
両津配下のテラフォーマー「「「「「じょうじ!」」」」」
テラフォーマー両津「あいつをぶっ倒せー!下克上だー!」
[六日目]
側近(敵の抵抗力18%に低下、敵は地下に逃れ火星表目での抵抗は収まりつつあります)
側近(精鋭部隊の過半数は我々に同調し、両津氏の指揮下に入りました)
(また、敵の抵抗派閥は分裂、以前の統率者の一人は両津氏の配下です)
テラフォーマー両津「よろしい、では、地球のお客様を迎えるとするか・・・」
両津「?など火星内の抗争に打ち勝ち、わしが率いる’火星財団’によって
地球人非暴力主義が決定的になったんだ」
206:
ミッシェル「なんてやつだ・・・実質二日で火星を制圧してしまうとは
ところで、財団とはなんだ?お前の資金といえばあのふざけた・・・!?
あの、一匹につき、一億を支払うアレのことか・・・?」
両津「もちろん!いまさら破棄するとは言わせねぇぜ!
わしに抵抗を続けるゴキブリどもをあんた等に売っぱららうことで、
こっちいは厄介者を処分できる、そっちはウイルスの研究に専念できる、願ったり叶ったりじゃねえか
それとも何か?わしに金を払いたくないというのか!
だったら全力で抵抗してやるからな!
こっちの財団員をみすみす死なせるわけには行かねぇ!」
ミッシェル「・・・ぐ、原人め!調子に乗るな!」
小町「ミッシェルやめろ!両津に金を払えば無駄な戦闘を回避できるんだ!
俺たちの安全は金を払うことで保証されるんだぞ!」
両津「さすが小町隊長、話が分かる・・・」
207:
[このとき同時に、世界最悪の放送テロが両津によって実行された]
[アネックス1号の通信システムに便乗し、3分にも満たない録画映像が地球へ送信された]
?ところ変わって地球、U-NASA 弾劾裁判?
お偉いさんA「ヤツの乗る非常用ポッドのビーコンは、火星に突入する際に信号が途絶えた!
それを我々は両津の死亡と考え、アネックス計画に危惧無しとの評価を下したんだろ!」
お偉いさんB「間違いない!火星の大気圏突入は地球のそれよりも難易度が高い、
それに、あの非常識な運搬システムでは、シミュレーション上では100%失敗している」
お偉いさんC「ではなぜ、ゴキブリたちは我々の言葉でメッセージを送ってきているのだ!?」
お偉いさんA「それをアネックス1号に確認させるために、着陸するよう指示を出したのだろうが!」
\ わーわーギャーギャー わーわーギャーギャー /
208:
(ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン) (ブゥゥゥゥゥゥゥゥゥン)
お偉いさんB「今度はなんの警報だ?」
お偉いさんC「ままま、まさか!この警告音は!」
お偉いさんA「最終警告放送だと!!!」
絵崎「最終警告放送・・・巨大隕石落下や、太陽風の異常などが予期された時に発表される
全世界同時緊急放送、人類の死滅を予告する、U-NASAが保有する世界最高、そして最後の権限・・・」
お偉いさんA「この放送を中断しろ!なんとしてもだー!」
秘書「だめです!この放送の権限が強すぎて、誰も止められません!!」
お偉いさんB「この施設の通信回線をすべて破壊しろ、送電を止めさせろ!
とにかく、放送を止めるんだーーー!」
絵崎「ちょっとやり過ぎなんじゃないかな?ゴリラ君・・・」
209:
?地球各所?
「この放送をご覧になるすべての皆様にお伝えします。こちらはU-NASAです。
これより緊急放送をお伝えします。」
[すべてのテレビ、ラジオ、インターネット回線、電話回線が、この音声を流し出す]
「できる限りこの放送を目にすることができるよう、準備を整えてください、それではお送りします」
両津『・・・・・・・・・初めまして、この放送を火星よりお伝えします』
全世界一般市民「「「「「「!!??」」」」」」
両津『私は、両津勘吉というものです』
210:
『U-NASAを代表して私が今の火星の現状をお伝えします』
『ご覧の通り、人間が生存可能な、大気と、温度と、水が確保されております』
『これが、何世紀もかけて行われてきた火星テラフォーミング計画の大成を意味しています』
『これにより、人類は新たな世界を手にしました、そして私達は知らなければなりません』
『まだ見ぬ、新たな知的生命体の存在を!』
絵崎「OH・・・」
中川「先輩だ・・・」
部長「・・・・・・・・・」
211:
両津『ご紹介しましょう、火星にて進化適応した、テラフォーマーたちです!!』
テラフォーマー「「「「 ・・・・・・・・・・・・・ 」」」」
両津『彼らは、過酷な火星の環境を乗り越え、高い知能と、優れた肉体を手にした生命体です』
『地球では「ゴキブリ」という名前で広くその存在が知られております』
『かつての地球人は、火星テラフォーミング計画を品種改良された苔と、ゴキブリに託し、
その存在を忘れ去り、今日まで生きてきたのです!』
『そしていま、彼らテラフォーマーたちは、見事なほどに火星のテラフォーミングを
達成してくれました!しかし、これで終わりではありません』
『地球の皆さん、火星は今、新たに変わろうとしています!』
『どうか、地球からの支援をお願いしたいのです!!』
『政府、企業、民間、どなたでも構いません!』
『彼らテラフォーマー達に、更なる可能性を分け与えてください!!』(ペコリ)
テラフォーマー((((ペコリ))))
218:
[最終警告放送は、何よりも信頼性の高い放送である]
[今更U-NASAが「嘘です、誤報です、エイプリルフールです」と訂正しても手遅れであった]
?地球、部長宅?
部長「 りょうつ・・・ 」
「あの バ カ を止めねば・・・・」
「大介、桜、ちょっと火星に行ってくる・・・」
221:
?アネックス1号到着から、40日経過?
左近寺「こちら左近寺、サンプル受け渡しポイント到着、今日の収穫は3匹だ。
ジャレット、鬼塚、周辺のチェックは終わったか?」
ジャレット「地上、空中、土中にエコー反応なし、クリアだ」
鬼塚「相変わらず、ゴキブリは不可侵領域手前15kmでこちらを監視中、両津の指示だろうが、
何してるんだろうな?」
左近寺「さあな。早いとこ船に戻ろう、日に2回も3回も受け渡しがあるなんてかなわん」
?アネックス1号船内?
小町(通信中)「ええ、A.Eウイルスのサンプルとゴキブリサンプルは十分なほどに揃いました
船内の研究室でも、臨床実験まであと少しとの報告です、
ええ、研究は地球でも同時進行、はい、分かりました
両津への支払い総額は、現在175億5千万円です、ええ、まだ増える見込みです、ええ・・・」
222:
ミッシェル「戦闘員は・・・」
シルヴェスター「暇してるな」
劉「持て余してるな」(プルプル)
アドルフ「・・・・・・・・」
ジョセフ「なにしたらいいんだろうねぇ、
って、接近警報がなってるみたいな・・・・ねえ?」
ミッシェル「連絡のあった、対両津兵器か・・・」
223:
?火星統合庁舎?
両津「では、各部署の報告を聞こう。」
両津「道路交通部、メダカハネカクシくん」
(はい、交通網の整備は各地で進んでおり、全体の65%が開通済み、またはまもなく開通予定)
両津「よろしい、次、水質保安部、ゲンゴロウくん、」
(現在、水質、保安要員に不備はありません。予想されるテロ対策は万全です)
両津「よし、調理部、ミイデラゴミムシくん、報告を」
(人手が足りません。燃料と食材のカイコガ供給量が不足し、
食事制限をもっと増やしてもらわないと、カイコガ制度は破綻します!)
両津「うーむ、由々しき事態だな・・・っておや?
航空通信部のオニヤンマくんから通信だ、どうした?」
224:
オニヤンマテラフォーマー(人間が不可侵条約を超えてまっすぐそちらに向かっている模様、武装している!非常に危険だ!!)
両津「モニターに映像を回せ!嫌な予感がする!!」
(ピッー!ブォン!)
両津「ゲェー!部長!しかも人為変態してるー!」
[両津が見たものは、恐るべきものだった!]
225:
部長『両津のゴミ虫はどこだー!どこにいるー!!』
[大原 大次郎]
ベース生物、ゲジゲジ!ゴキブリを狩ることに特化した生き物!
ゴキブリに勝るスピードと、高い索敵能力を誇る!
専用武器は、かつて両津が部長の誕生日プレゼントとして自作した、
葛飾署を一刀両断する切れ味を誇る、日本刀!!
部長「むぅ!あの建物かー!!!」
両津「ぎゃー!こっち見たー!!」
部長「出てこい!宇宙の塵芥め!貴様の性根を叩ッ切ってくれるぅ!」
( スパァーン! )( スパァーン! )
両津「ぎゃー!!石づくりの建物が切り崩される?!」
22

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