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鈴谷「夜はこれから!」


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1:
鈴谷「提督、チーッス」
提督「チーッス。来たか」
鈴谷「もうすっかり深夜にここへ来るのが普通になっちゃったよ」
提督「本当に頻繁に来るよなお前」
鈴谷「熊野が美容のためとか言ってさっさと寝ちゃうから暇でさぁ?」
提督「お前もさっさと寝ればいい…なんて言うのは今更か」
鈴谷「そうそう、夜のエンジンが温まっちゃったらそうもいかないのだ」
提督「ならしかたないか」
鈴谷「しかたないしかたない」
鈴谷「提督が夜型でよかったよ。こうして付き合ってもらえるし」
6:
提督「しっかし夜更かしするくせに、お前の肌は全然荒れないな。むしろかなりきめ細かい」
鈴谷「おっ、嬉しいこと言ってくれるじゃん」
提督「事実だからな」
鈴谷「触ってみる?」
提督「…いいのか?」
鈴谷「ちょっとだけなら許してあげましょー」
提督「では失礼して…」
フニッ
提督(これは…)
7:
鈴谷「どお?」
提督「ああ…きめ細かくて、吸い付くような柔らかさ…見事なもんだ」
鈴谷「嬉しいけど、ちょっち恥ずかしいかなー」
提督「……」
鈴谷「?」
グニーン
鈴谷「…なにすんのさ」
提督「いや…なんとなく」
鈴谷「むぅ」
提督(頬を引っ張られて、むっとしている鈴谷かわいい)
11:
鈴谷「もう十分っしょ」
提督「ああ、変なことして悪かったな」
鈴谷「本当だよまったく?」
提督「はは、そうむくれるな。鈴谷の肌触りがあまりに心地よかったから、ついな」
鈴谷「…お、おだてには乗らないし」
提督「少しにやけてるぞ」
鈴谷「にやけてないし」
提督「ははっ」
鈴谷「…もぅ」
13:
――
鈴谷「これ読ませてもらうよー」
提督「おっ、それは俺もお気に入りのやつだ」
鈴谷「ほぉーう、それは楽しみですねぇ」
提督「まだ巻数もそんなにないから、すぐ読み切れるのもいいぞ」
鈴谷「ふむふむ」
鈴谷「なあ提督だろうお前!首おいてけ!」
提督「…影響されてるなぁ」
鈴谷「いや?おもしろかったよ」
提督「それはなによりだ」
15:
鈴谷「提督のところは、漫画がたくさんあっていいんだよね」
提督「漫画だったら貸してやるから、わざわざここに来る必要はないぞ」
鈴谷「ここで読むのがいいんだよ」
提督「そんなもんか」
鈴谷「そうそう。それともあれなの?鈴谷といっしょにいるのは嫌?」
提督「そんなことはない」
鈴谷「お、おお…力強い言い方に私少し戸惑っております」
提督「お前と過ごす時間は悪くない」
鈴谷「…そう言われると私も悪い気はしないかなー」
16:
――
鈴谷「小腹が減ったね。コンビニに何か買いに行かない?」
提督「太るぞー?」
鈴谷「鈴谷さんは太りにくい体質だからいいのだ?」
提督「太りにくいかどうかは知らんが、スタイルいいよなお前」
鈴谷「ふっふ?ん、私の自慢でございます」
提督(特にあそこはすごい)
鈴谷「…どこ見てんのさ提督」
提督「ひゅーひゅー」
鈴谷「吹けてないし」
提督「悪い、つい目がいってしまうんだ」
鈴谷「まじまじと女性の胸を見るもんじゃないよー」
提督「気をつけよう」
鈴谷「よし、じゃあコンビニへ参りましょう」
17:
――
鈴谷「スプ?ンでつつけばふるえ?る黄色い?そなた?」
提督「また懐かしい歌を…」
鈴谷「プリンとにらめっこしてたら思い出したんだよ」
鈴谷「提督は何買うの?」
提督「おう、これだ」
鈴谷「カップラーメン…体に悪いよ」
提督「新作だから一度は食べてみたくてな。普段から頻繁にカップラーメンを食べてるわけじゃないし大丈夫さ」
提督「お前は何買うんだ?」
鈴谷「私はこのプリンちゃんにしますかね」
提督「ほれ、かごに入れろ。俺が買ってやるから」
鈴谷「え、そんな…悪いよ」
提督「若いやつが遠慮なんてするもんじゃない」
鈴谷[あはは、何それ。自分も若いくせに」
鈴谷「…ありがとね」
提督「おう」
18:
――
鈴谷「ん?とろけるような甘さがたまりませんなぁ?」
提督「お前、良い顔して食うよな?」
鈴谷「おいしいものは人を笑顔にするんだよ」
提督「良いこと言いやがって」
鈴谷「…提督?」
提督「ん?」
鈴谷「あ?ん」
提督「……」
鈴谷「なんで固まってるし」
提督「…何の真似だ?」
鈴谷「見てわかんない?」
提督「いや、そういうわけではないが…」
鈴谷「このプリンは提督に買ってもらったものだからね。提督にも食べさせてあげなきゃいけないでしょ」
提督「あ?んをする理由にはなってないぞ」
鈴谷「いいから口を開ける!」
提督「…おう」
鈴谷「はい」スッ
提督「……」パクッ
提督「甘いな」
19:
――
提督「さて、そろそろ寝ようと思う」
鈴谷「え?ここまで来たらオールナイトじゃない?」
提督「さすがに執務に影響をきたしかねないからな。お前ももう部屋に戻って寝ろ」
鈴谷「は?い」
提督「聞き分けがよくて大変よろしい」
提督「おやすみ鈴谷」
鈴谷「うん、おやすみ提督」
21:
――――
鈴谷「今夜も張り切っていきましょー」
提督「張り切るものではないだろ」
鈴谷「細かいことは気にしない気にしない」
提督「よくわからん…今日はこれでもやらないか?」
鈴谷「将棋かぁ」
提督「ああ」
鈴谷「ふっふっふ、私将棋には少しばかり自信がありまして」
提督「知ってるさ。だからこそ勝負を持ちかけたんだ」
鈴谷「コテンパンにしてあげるよー」
提督「ふっ…減らず口がいつまで続くかな?」
22:
――
鈴谷「これで詰みだね」
提督「…俺の穴熊がこうも簡単に」
鈴谷「鈴谷さんに勝つには三年くらい早いね」
提督「リアルな数字だなオイ」
鈴谷「どうする?もう一回やる?」
提督「ああ、今度は負けん」
提督「なぜだ…なぜ勝てん!」
鈴谷「実力の差というものなのだ」
提督「ぐぬぬ…」
鈴谷「精進したまえよ、キミィ」
23:
提督「次はオセロでもどうだ?」
鈴谷「オセロはあまり得意じゃないけど…まっ、やりますか!」
提督「将棋で負けた借りを返してやるぜ」
鈴谷「そうはいかないんだなー、これが」
提督「馬鹿な…オセロでも負けただと…」
鈴谷「得意じゃないとは言ったが、弱いと言った覚えはないのだよ」
提督「ぐうの音も出ん」
鈴谷「まあ、けっこう良い勝負だったじゃん」
提督「勝者の余裕ですな?」
鈴谷「なんか卑屈になってない?」
提督「そんなことはないぞー」
鈴谷「ならいいけど」
24:
提督「今度はチェスで勝負だ!」
鈴谷「私、チェスはルール知ってるくらいだよ?」
提督「それは好都合」
鈴谷「なんてゲスい…」
提督「はは、冗談だ冗談。そもそも道具がない」
鈴谷「まったくもう…」
提督「結局俺の全敗だったな。俺もそこそこ強い方だという自負があったが…大したもんだ」
鈴谷「熊野とよくやってるからね?」
提督「ふーん。どっちが強いんだ?」
鈴谷「将棋は私で、オセロは熊野が強いかなー」
鈴谷「あっ、私はできないけど、熊野は囲碁も強いよ」
提督「へえ?そうなのか」
25:
――
提督「さて、お開きの時間だ」
鈴谷「今日も楽しかったよー」
提督「それは何より」
鈴谷「まあ提督といっしょならいつでも楽しいけどね」
提督「…恥ずかしくなること言いやがってからに」
鈴谷「ははは、おやすみ?」
提督「おう、おやすみ」
27:
――
鈴谷「お邪魔しま?す」
提督「うーっす」
鈴谷「あれ、アニメ見てるんだ」
提督「ああ、好きなんだこれ」
鈴谷「私もこれ知ってるよー。遊戯王でしょ?」
提督「ほう、わかるか」
鈴谷「でもなんでバイクに乗ってるの?」
提督「まあそう思うわな」
鈴谷「?」
28:
ツドイシユメノケッショウガ アラタナシンカノトビラヲヒラク! ヒカリサスミチトナレ!
アクセルシンクロオオオオオ!!
提督「来たか…アクセルシンクロ!」
鈴谷「まるで意味がわからないけど熱い展開だね」
提督「ああ、最高だ!」
鈴谷「提督のテンションも最高潮のようで」
提督「一人だけ盛り上がってすまんな」
鈴谷「いや?そんな姿いつもはあんまり見せてくれないから、鈴谷的にはオッケー?」
提督「そうか?」
鈴谷「そうなのです」
33:
――
鈴谷「北上さんと大井さんって本当に仲良いよね」
提督「仲が良いってレベルを越えてるような気もするがな」
鈴谷「レズレズだよねぇ?」
提督「お前と熊野もそういう関係だったりして」
鈴谷「いや?熊野は大事な人だけど、そういう趣味は鈴谷さんにはありませんよ?」
提督「そりゃそうだな」
鈴谷「それに…」
提督「…何か俺の顔についてるか?」
鈴谷「別にぃ」
提督「?」
34:
鈴谷「そういや、提督って曙ちゃんにクソ提督って呼ばれてるじゃん?」
提督「ああ」
鈴谷「それを特に訂正もしないじゃん?」
提督「そうだな」
鈴谷「…もしかして罵倒されるのが好きとか?」
提督「めったなこと言うんじゃありません」
鈴谷「…クソ提督?」
提督「ああん!?」
鈴谷「怒った!?」
提督「冗談だ」
鈴谷「冗談ですかい」
35:
――
提督「よーし、もう部屋に戻れー」
鈴谷「嫌であります!」
提督「はきはき言うんじゃない」
鈴谷「まあ私もちょっち眠いし戻るとするよ」
提督「おやすみ」
鈴谷「おやすみぃ」
39:
――――
鈴谷「にーっぽんのみらいは」
提督「ウォウウォウウォウウォウ」
鈴谷「せ?かいがうらやむ」
提督「イェイイェイイェイイェイ」
鈴谷「こ?いをしようじゃないか」
提督「ウォウウォウウォウウォウ」
鈴谷「だ?んす、だんしんおーるお?ぶざな?いと」
提督「ヒュー!」
鈴谷「……」
提督「……」
鈴谷「深夜だから許されるテンションだね」
提督「ああ」
40:
鈴谷「天龍さんってさ?」
提督「うん?」
鈴谷「かわいいよね」
提督「確かにかわいいけど、嘘でも怖いって言ってやれよ」
鈴谷「鈴谷的には龍田さんの方がずっと怖いな」
提督「ああ…龍田は怖いな」
鈴谷「ところで、龍田さんの頭の輪っかって何なの?」
提督「わからん」
鈴谷「謎だね?」
提督「天使の輪っかとか?」
鈴谷「そうすると龍田さんは天使?」
提督「…天使とは違う気がするな」
鈴谷「見た目だけなら天使と言えないこともないんだけどね…」
41:
鈴谷「天使と言えば、榛名さんでしょ」
提督「全面的に同意だ」
鈴谷「あの健気さがたまりませんなぁ?」
提督「なんかお前おっさんくさいぞ」
鈴谷「うら若き乙女になんてことを」
提督「はいはい」
鈴谷「勝手は!鈴谷が許しません!」
提督「大して似てないな」
鈴谷「なんと」
48:
鈴谷「提督ってエフエフ派?ドラクエ派?」
提督「どっちも好きだけど、選ぶとすればエフエフだな」
鈴谷「私といっしょだねぇ」
提督「ほう…ちなみにどのナンバリングが好きなんだ?」
鈴谷「9が一番好きかな」
提督「そこまで俺といっしょか」
鈴谷「へえ?提督もなんだ」
提督「あの世界観がたまらなく好きでな」
鈴谷「わかるわかる」
提督「誰かを助けるのに理由がいるかい?」
鈴谷「あれは名ゼリフだよね?」
提督「シチュエーションも含めて最高だったな」
49:
――
提督「ほら、そろそろ戻れー」
鈴谷「鈴谷…今夜は戻りたくないの…」
提督「ていっ」ポコッ
鈴谷「あいたっ」
提督「上目遣いで何を言ってるんだお前は」
鈴谷「つれないな?も?」
提督「うるせえ」
鈴谷「おやすみ?」
提督「おやすみ」
60:
――――
川内「お邪魔しまーす!」
提督「まずい!夜戦バカだ!」
鈴谷「退避?!」
川内「ちょっ、ひどくない!?」
提督「ま?た夜戦夜戦騒いで追い出されたのか?」
川内「あはは?」
鈴谷「なに笑ってんのさ」
川内「というわけで、しばらくここにいさせてもらうね」
提督「騒ぐんじゃないぞ」
川内「できる限りは静かにするよ」
鈴谷「本当かなぁ…」
62:
――
川内「古今東西!特?型駆逐艦!」パンパンッ
提督「綾波」パンパンッ
鈴谷「敷波?」パンパンッ
川内「曙!」パンパンッ
提督「朧」パンパンッ
鈴谷「磯波?」
提督「デデ?ン、鈴谷アウトー」
川内「磯波は特?型だよー」
鈴谷「あちゃ?やっちゃったか?」
63:
提督「レッツ罰ゲーム!」
鈴谷「えっ…さっきまでなかったじゃん!」
提督「今回からありにしたのだ!」
鈴谷「聞いてないし!」
提督「ええい、ごちゃごちゃうるさい!やれっ、川内!くすぐりだ!」
川内「あいよー!」ピョーン
鈴谷「ちょっ!タンマタンマ!」
川内「問答無用!」コチョコチョ
鈴谷「ひゃ、あ、あははははっ!!」
川内「ほれほれ?」コチョコチョ
鈴谷「や、やめて川内!いひゃはははは!」
川内「ここか?ここがええのんか?」
提督(こいつノリノリだな)
64:
鈴谷「ちょ、調子に…あひゃあっ!」
提督(…しかし)
鈴谷「もう、もうやめてぇ…んひゃはははっ!」
提督(ちょっとイケない雰囲気になってきたな)
提督「川内、スト?ップ」
川内「はいよ」
鈴谷「はぁ…はぁ…」
提督(頬を上気させてる…エロい)
鈴谷「……」スッ
提督「す、鈴谷?」
川内「め、目が怖いよー?」
鈴谷「…二人ともぉ?」ユラッ
川内「あ、あはは…」
提督「ま、まずい…」
鈴谷「…覚悟するじゃん」
ギャー!!!
65:
――
鈴谷「もう…反省するし!」
提督「はい…」
川内「ごめんなさーい…」
鈴谷「本当に反省してる?」
提督「神に誓って」
川内「夜戦の神に誓って」
鈴谷「夜戦の神って何さ…まあ、今回は許してあげましょ」
提督「さすが鈴谷!女神!」
川内「鈴谷大明神!」
鈴谷「まったく…あっ、もうこんな時間なんだ」
提督「今日は寝るとするか」
鈴谷「そうしますかね」
川内「え?もっと起きてようよ?」ブーブー
提督「ブーブー言うんじゃない」
川内「ま、しょうがないか…おやすみ?」
提督「おう、おやすみ」
鈴谷「じゃ、私も戻るね。おやすみぃ」
提督「おやすみ」
68:
――――
鈴谷「ちょうど日付も変わりまして…本日は七夕でございます!」
提督「うむ、笹も飾ってあるしばっちりだな」
鈴谷「短冊に書いてあるお願いにもいろいろあっておもしろかったよ」
提督「ほう…たとえば?」
鈴谷「戦艦になれますように、とか」
提督「願うのは自由だからな…」
鈴谷「一人前のレディーになれますように、とか」
提督「かわいい」
鈴谷「みんなが怖がってくれますように、とか」
提督「そんなこと書いてる時点で怖くないんだよなぁ」
鈴谷「もっと夜戦ができますように、とか」
提督「本当にぶれないなあいつ」
鈴谷「あと…オリョクルの回数が減りますように、とか」
提督「……」
鈴谷「…今度休みをあげたら?」
提督「…そうしよう」
提督「ところで、お前はなんて書いたんだ?」
鈴谷「平和ってでっかく書いといた」
提督「雑だな」
鈴谷「そういう提督はなんて書いたのさ?」
提督「俺か…戦いが一日でも早く終わりますようにって書いた」
鈴谷「ある意味、鈴谷と同じ願いだね」
提督「そうだな」
69:
鈴谷「そういやさ…今日は七夕でもあるけど、ポニーテールの日でもあるんだよ?」
提督「へーそうなのか」
鈴谷「そしてここに熊野の髪留めがあります」
提督「ほう…」
鈴谷「ちょっとお待ちくださいませ?」
提督「わくわく」
鈴谷「じゃ?ん!ポニーテール鈴谷だよー」
提督「…エクセレント!」グッ!
鈴谷「えへへ、あざーっす」
70:
――
鈴谷「そろそろ眠くなってきたしー」
提督「もう寝るとするか」
鈴谷「うん、おやすみぃ?」
提督「おやすみ。帰り道、眠くて転んだりするんじゃないぞー」
鈴谷「は?い」
71:
――――
提督「最近暑くなってきたな」
鈴谷「だね?」
提督「ところで鈴谷さんや」
鈴谷「なんですか提督さんや」
提督「冷房をつけて涼んでもいいのですが…なんと今日はアイスを用意してあります!」
鈴谷「おお、パーフェクトだよ提督!」
提督「というわけで取ってきて」
鈴谷「了解?」
鈴谷「ん?幸せ?」
提督「うますぎるぜチクショ―」
鈴谷「そっちのバニラ味も少し食べさせてよ」
提督「おっ、じゃあ俺もお前のチョコ味を少しもらうぞ」
鈴谷「いいよ?。ほいっ、じゃあ交換ね」
提督「おう」
鈴谷「ほうほう、こっちもいいねぇ」
提督「チョコもなかなか」
72:
――
鈴谷「艦娘一のイケメンと言えば長門さんだと思うのですよ」
提督「確かにあいつはいちいちイケメンだな」
鈴谷「頼りがいがあるんだよね?」
提督「だが艦娘一と言われたら、俺は木曾を推す」
鈴谷「なるほど、そうきますかぁ」
提督「正直、あいつが改二になったときはびっくりした」
鈴谷「私も私も」
提督「黒いマントに軍刀、それに堂々たる姿…なんだよあれ、かっこよすぎるだろ」
鈴谷「中二病とか言って片付けられないものがあるよね」
提督「それでいて包容力もあるからな」
鈴谷「なにかと気遣いのできる子だよね」
提督「それと中破したときのあいつの姿を見たのが決定的だったな」
鈴谷「と言いますと?」
提督「眼帯の下…オッドアイだったんだよ。傷痕もあった」
鈴谷「何それかっこいい」
提督「天龍が木曾のあまりのかっこよさにぼやいてたっけ」
鈴谷「なんか想像できる…」
75:
――
提督「ピ力チュー、カイリュー、ヤドラン、ピジョン、コダック、コラッタ、ズバット…次なんだっけ?」
鈴谷「何それ?順番めちゃくちゃじゃん」
提督「ん?『ポケモン言えるかな』を知らんのか?」
鈴谷「知らなーい」
提督「まあ、かなり古い歌だし知らなくて当然か」
鈴谷「そもそもポケモン自体あんまり詳しくないんだよね」
提督「俺も初代と金銀しかやったことないから最近のはよくわからんけどな」
鈴谷「私はダイパしかやったことないや」
76:
――
提督「Hey、鈴谷ぁー。そろそろGood nightの時間デース」
鈴谷「ひえー!もうそんな時間ですかー!」
提督「良い返しだ。さあ戻りたまえ」
鈴谷「あいよ、おやすみぃ」
提督「グッナイ」
82:
――――
鈴谷「チーッス提督ぅ」
提督「チーッス」バリボリッ
鈴谷「深夜にポテチとコーラ…なんと体に悪い!」
提督「体に悪いのはわかってるんだが…うまいんだこれが」
鈴谷「まったく…不摂生はいけないんだよ」
提督「どうだ、お前も食わんか?」
鈴谷「…いただくじゃん」
提督「誘惑には勝てなかったようだな」
鈴谷「むう…」
83:
――
鈴谷「ドラゴンボールにフュージョンってあるじゃん?」
提督「うむ」
鈴谷「あれって男女でやったらどうなるのかな」
提督「う?ん…あしゅら男爵みたいになるんじゃないか?」
鈴谷「あしゅら男爵って誰?」
提督「まあそうなるわな…右半身が女で左半身が男のキャラだ」
鈴谷「何それきんもー」
提督「ポタラだったら、大界王神が男女でやってんだけどな」
鈴谷「そういえばそうだったね」
提督「まあ本当のところは鳥山先生のみぞ知るってな」
84:
――
鈴谷「テイルズだったら何が好き?」
提督「俺はシンフォニアが好きだな。キャラと主題歌が最高だ」
鈴谷「あっ、わかる。ロイドくんとかマジ好き。starry heavensは名曲だよね?」
提督「夜空をか?ける流れぼ?しを?今」
鈴谷「見つけられたら?何を祈るだろ?ってね」
提督「シンフォニアに限らず、テイルズの主題歌は良い曲揃いだよな」
鈴谷「カルマとかも最高っしょ」
提督「クリアした後聞くと感慨もひとしおなんだよなあの曲」
鈴谷「歌詞の意味がわかって胸にくるものがあるよね」
提督「深いよなぁ…」
提督「そういや鈴谷はどのタイトルが好きなんだ?」
鈴谷「私はエクシリア2が好きだよ」
提督「ああ、あれもクオリティ高いな」
鈴谷「ユリウス兄さんの最期で涙腺をやられてしまいまして」
提督「俺も泣いたわそこ」
鈴谷「なんかテイルズについて話してたら、テイルズやりたくなってきちゃったよ」
提督「確かにな…今度、最新作のゼスティリアでも買ってきてプレイするかな」
鈴谷「そのときはいっしょにやろうよ」
提督「おう、もちろんだ」
99:
――
鈴谷「腕相撲やらない?」
提督「別にかまわんが…俺に勝てるとでも?」
鈴谷「ふふん、重巡鈴谷さまをなめてもらっちゃこまるなぁ」
提督「大した自信だな…その鼻っ柱、へし折ってやろう」
鈴谷「あまり強い言葉を使うなよ…弱く見えるぞ」
提督「くっくっく、ではやるとしようか」スッ
鈴谷「ふっふっふ、目にもの見せちゃる」ギュッ
提督(…こいつの手、柔らかい)
鈴谷(…提督の手、大きいなぁ)
提督「……」
鈴谷「……」
提督「やっぱやめとこう」
鈴谷「えっ、なんで?」
提督「不思議とやる気がなくなったんだよ」
鈴谷「ふ?ん…まあいっか」
100:
――
提督「お嬢様、そろそろ就寝の時間でございます」
鈴谷「今夜はオールナイトいたしましょう」
提督「オールナイト?知らない言葉ですね」
鈴谷「ここは譲れません」
提督「おらっ、粘ってないで戻れ?」
鈴谷「ちぇ?…おやすみぃ」
提督「おやすみ」
101:
―――― 
隼鷹「失礼するよー!」
提督「隼鷹か…むっ、それは」
隼鷹「へへっ、良い酒が手に入ってね。せっかくだし提督と飲もうと思ったわけよ」
提督「ほう、それはありがたい」
隼鷹「最近提督と二人で飲むこともなかったしさぁ」
提督「言われてみればそうだな」
隼鷹「肴も用意してあるし…今夜はパーッといこうぜ!」
提督「いいだろう…とことん付き合ってやる!」
102:
――
鈴谷「チーッス…って、えっ?」
提督「ゲトォンザデッ!ゲトォンザデッ!」
隼鷹「あたらし?いあ?したへ!」
提督「ゲトォンザデッ!ゲトォンザデッ!」
隼鷹「す?いへいせ?んのむこ?お?が?わ?へええぇぇぇぇ!」
鈴谷「な、何…このハイテンションっぷりは…?」
提督「おお、鈴谷か!ゆっくりしていけ!」
隼鷹「ひゃっはぁー!」
鈴谷「あっ、お酒…二人とも酔ってるんだ」
鈴谷「お酒か…」
鈴谷「…ちょっとだけならいいよね?」
103:
――
川内「お邪魔しま?す!」
「「「ボン、ボン、ボンバヘッ、ボンボンボンバヘッ」」」
川内「!?」
提督「エヴリタイムラビュゥー!いつでもウォンチュー!」
隼鷹「あいたいお?もいがぁぁあぁ!」
鈴谷「エヴリタイムミスユー!みっつけてキスユー!」
隼鷹「つのるよるはつらいぃぃ!」
鈴谷「かきけすた?めのダンス・トゥ・ダ?ンスゥ!」
提督「アァ――」
「「「ボンバヘッ!!」」」
川内「な、何なのさ、この状況…?」
提督「おっ、なんだ夜戦バカか!」
鈴谷「さあ、ステキなパーティしましょ!」
川内「いったいこのテンションは…ん?酒が…そういうことかー」
川内「なら負けてられないね!」ゴクゴクッ
104:
――
提督「ん、むう?」パチッ
提督「…確か、隼鷹と飲んでてそれで…そのまま寝てしまったか」
隼鷹「Zzz…」ガー
鈴谷「zzz…」スピー
川内「ZZz…」グー
提督「隼鷹はともかく…なんでこの二人がここで寝てるんだ?」
提督「駄目だ、思い出せん…起きたら本人たちに聞くとするか」
108:
――――
鈴谷「夕立ちゃんと時雨ちゃんってさ」
提督「おう」
鈴谷「犬っぽいよね」
提督「うむ。人懐っこいもんなぁあいつら」
鈴谷「夕立ちゃんが番犬って感じで……」
提督「時雨が忠犬って感じだな」
鈴谷「うんうん」
提督「あいつら、撫でてやるとすごく喜ぶんだよな…尻尾があったらブンブン振ってるだろうなって思うくらいに」
鈴谷「かわいいねぇ」
提督「まったくだ」
109:
鈴谷「…そういや、鈴谷は提督に撫でられたことないや」
提督「なんだ、撫でてほしいのか?」
鈴谷「そんなことはないけど?提督が撫でたいって言うなら止めないよ」ズイッ
提督「頭を突き出して何を言う…ほら」ナデナデ
鈴谷「んっ…」
提督「どうだ?」ナデナデ
鈴谷「なんていうか…これは良いもんですねぇ」
提督「そうか。それは何より」ナデナデ
提督「で、いつまで続ける?」ナデナデ
鈴谷「私がいいって言うまで」
提督「へいへい、かしこまりました」ナデナデ
鈴谷「えへへ?」
110:
――
鈴谷「ファ?イア?エ?ムブレム」
提督「てーごわいシミュレーション、か?ってく?るぞといーさましくー」
鈴谷「あ?ぶな?くな?った?らスタコ?ラにげろ?」
提督「おごーれるもーのはドツボには?ま?るぅ」
鈴谷「すごい歌詞だよねぇ」
提督「ユーモアあって好きだけどな…ああ?FEやりてえ?」
鈴谷「GBAシリーズしかやったことないけど、全部おもしろかったなぁ」
提督「GBAシリーズは安定したおもしろさがあるな。聖魔は簡単すぎてちょっと張り合いがなかったけど」
鈴谷「烈火から封印へのゼフィールさんの変貌っぷりには鈴谷もびっくりしました」
提督「あんなごつい剣振り回すおっさんが、昔はあどけない美少年とか想像できるわけねーよ…」
鈴谷「劇的ビフォーアフターだねぇ」
提督「ちなみに好きなキャラは?」
鈴谷「ラガルトかな?。最終章の黒い牙古参メンバーとの戦闘前会話で好きになっちゃった」
提督「俺もあいつ大好きだ。烈火のアサシン勢はみんなかっこいいんだよな」
鈴谷「そういえば、アサシンって昔のFEにはいなかったんだっけ?」
提督「烈火から追加されたクラスだからな」
鈴谷「へえ?」
118:
――
提督「寿司ネタだったら何が好きだ?」
鈴谷「サーモン!」
提督「サーモンか…普通のもいいし炙ってもうまいよな」
鈴谷「炙りサーモンは最高っしょ…提督の好きなネタは?」
提督「俺はアジとかコハダみたいな光り物が好きだな」
鈴谷「おお?通な感じだねぇ」
提督「好みに通も何もないと思うけどな…しかし、最近寿司なんて食ってないな」
鈴谷「今度食べに行こうよ!」
提督「それもいいな」
鈴谷「回らない店に行ってみたいなぁ?」
提督「おとなしく回転寿司にしとけ…それに、回らない店だとお前の好きなサーモンがないかもしれんぞ」
鈴谷「え?マジ?じゃあ回転寿司でいいや」
119:
――
提督「ふわぁ?ねみぃ?」
鈴谷「鈴谷もさすがに眠くなってきたよ…」
提督「よ?し、もう寝るぞ」
鈴谷「は?い」
提督「…なぜ俺の布団の方へ向かう?」
鈴谷「えへへ?」
提督「笑ってごまかせると思うなよ?。自分の部屋戻れ」
鈴谷「はいはーい…おやすみぃ」
提督「おやすみ」
130:
――――
提督「早いもんで、もう十一月か?」
鈴谷「本当に早いねぇ…ところで明日、いや今日は何の日でしょ?か?」
提督「もやしの日」
鈴谷「へえ?そうなんだ…って、そうじゃなくて、今日はポッキーの日だよ!」
提督「プリッツの日でもあるぞ」
鈴谷「まあそうだけど…今日はポッキーを用意してきました」
提督「そうか」
鈴谷「ポッキーの日に男女二人…やることはひとつっしょ」
提督「俺にはわからんな」
鈴谷「んふふ?本当はわかってるくせに?」
131:
提督「まさかポッキーゲームをしようとでも?」
鈴谷「大・正・解!」
提督「…やらんぞ」
鈴谷「え、なに、恥ずかしいの?」
提督「そんなことはない」
鈴谷「こういうとき余裕を見せるのが、大人の男ってもんじゃないのかな?」
提督「…なんだと?」ピクッ
鈴谷(おっ…これは)
提督「いいだろう…安い挑発だが乗ってやろう」
鈴谷「そうこなくちゃ」
鈴谷(まあさすがに最後までいく度胸はないけどさ)
132:
提督「……」ボリボリ
鈴谷「……」ボリボリ
提督(かなり近づいてきたな…そろそろ危ないぞ)
鈴谷(提督の顔がめっちゃ近い…恥ずかしいし)
提督(鈴谷の顔…少し赤くなってるような…)
提督「……」
鈴谷「……」
提督(膠着状態だな)
鈴谷(これ以上は……)
133:
川内「お邪魔しまーす!!」
提督・鈴谷「!?」
――チュ――
提督・鈴谷「!!?」
鈴谷「えっ…え?」
提督「す、鈴谷…その」
鈴谷(わ、私…今、提督と…う、うう)
鈴谷「お、おお、おやすみぃー!!」ダッ
提督「鈴谷!」
提督「…行っちまった」
川内「あわわ…川内、見ちゃいました!」
提督「川内…許すまじ!」
川内「とおっ!」バッ!
提督「くそっ、なんて逃げ足のさ…はあ、どうするかなぁ…?」
提督(しかし、この鼓動の激しさ…やっぱり俺は…)
提督「……」
134:
――――
熊野「鈴谷、ちょっとよろしくて?」
鈴谷「うん、なに?」
熊野「もう一週間も提督のところに行ってないようですね」
鈴谷「…それがどうしたのさ」
熊野「いえ…あれだけ頻繁に提督のところに通っていたあなたにしては珍しいと思いまして」
鈴谷「……」
熊野「もしや提督との間に何かあったのではなくて?」
鈴谷「別にぃ…」
熊野「ではなぜ、最近提督のところへ行かないのです?」
鈴谷「…行く行かないは鈴谷の自由じゃん」
熊野「確かにそうですが…」
熊野(これじゃ埒が明かないですわ…提督に聞いてみるとしましょう)
135:
――
熊野「提督」
提督「熊野か…どうした?」
熊野「鈴谷のことでちょっと話がありまして…」
提督「むっ…」ピクッ
熊野「その反応…やはり何かあったようですわね」
提督「まあ、な」
熊野「話していただけますわね?」
提督「…実は――」
136:
――
熊野「なるほど、そのようなことが…」
提督「ああ、まったく頭が痛い」
熊野「鈴谷ったら、自分から誘っておいて…困ったものですわ」
提督「まさかキスまでいくとは思わなかったんだろ…俺もだが」
熊野「川内さんも本当にタイミングの悪い…」
提督「まったくだ」
熊野「しかしどうしますの?このままにしておくのもどうかと思うのですが」
提督「そうだなぁ…このままってわけにはいかんな」
熊野「提督はどうしたいのですか?」
提督「俺は…鈴谷と今まで通りの関係に戻りたい」
熊野「今まで通り…ですの?」
提督「ああ」
熊野「それでいいのですか?」
提督「……」
137:
熊野「すいません…私から何か言うのは野暮というものですわね。忘れてくださいませ」
提督「…いや、そうだな。いいかげん俺も腹を括ろう」
熊野「えっ?」
提督「熊野、頼みがある」
熊野「なんですの?」
提督「明日の深夜、日付が変わる頃に鈴谷を俺の部屋に連れてきてほしい」
熊野「…明後日は鈴谷の」
提督「ああ…あいつに伝えたいことがあるんだ」
熊野「…そうですか」
提督「頼んだぞ」
熊野「ええ、引っ張ってでも連れて行きますわ」
138:
――――
熊野(そろそろ時間ですわね)
鈴谷「ん?今夜はやけに時計を気にしてるねぇ」
熊野「ええ、大切な用がありますから」
鈴谷「大切な用?」
熊野「では行きましょうか。鈴谷、ついてきなさい」スッ
鈴谷「こんな時間にどこに行くって言うのさ?」
熊野「提督のところに、ですわ」
鈴谷「え…えええ!?ちょ、ちょっと待ってなんで!?」
熊野「ああもう、今は黙ってついてきなさいな」グイッ
鈴谷「ちょ、引っ張るなし!」ズズズ
139:
――
熊野「連れてきましたわ」
鈴谷「いったいどうして――」
パンパンッ!
提督「誕生日おめでとう鈴谷」
熊野「誕生日おめでとうですわ」
鈴谷「…えっ?」
熊野「えっ、じゃないですの。今日はあなたの誕生日でしょう」
鈴谷「う、うん。ありがとう二人とも」
熊野「それでは私は少し席を外しますわね」
鈴谷「な、なんで?」
熊野「まずは二人でゆっくり話しなさい…少ししたら戻ってきますわ」スタスタ
鈴谷「く、熊野?!カムバーック!」
140:
提督「鈴谷」
鈴谷「は、はい!」
提督「こっちに来てくれ…話があるんだ」
鈴谷「…うん」
提督「さて…お前がここに来るようになって、もうだいぶ経つな」
鈴谷「そうだね」
提督「お前と過ごす時間は俺にとってかけがえのないものになっちまった」
鈴谷「私にとっても、だよ」
提督「一週間と少し前、あんなことはあったけど…これからも今まで通りにお前と過ごしたい」
141:
鈴谷「…うん、わかった。あのことはすっぱり忘れて今まで通り――」
提督「――なんて感じで、以前だったら済ませてたんだけどな」
鈴谷「えっ…?」
提督「単刀直入に言う。鈴谷、俺はお前が好きだ。今まで以上の関係になりたい」
鈴谷「…はい?」
提督「人が心臓バクバクさせて言ってんのに…なんだその間の抜けた顔は」
鈴谷「も、もう一回言ってもらっていいですか…?」
提督「なんだその間の抜けた顔は」
鈴谷「そこじゃなくて!お、俺はお前がってとこ!」
提督「俺はお前が好きだ」
142:
鈴谷「う、うあうあ…」
提督「だいぶ混乱してるようだな」
鈴谷「だって…だって!」
提督「落ち着いて返事を聞かせてほしい。お前は俺のことが…好きか?嫌いか?」
提督「おっと…これは卑怯な言い方か。すまん」
鈴谷「そんなの…そんなの好きに決まってるじゃん!大好きだよ!」
提督「そうか…」
鈴谷「あのときのキスだって、本当はめちゃくちゃ嬉しかった!だけど素直になれなくて…あれからここに来れなくてすごく寂しかった!」
提督「俺も嬉しかったし、鈴谷が来なくて寂しかったよ」
鈴谷「…本当に鈴谷でいいの?」
提督「馬鹿言うな…お前じゃなきゃ駄目なんだ」
143:
提督「そうだ…鈴谷、これを」
鈴谷「これは…もしかしてプレゼント?」
提督「ああ」
鈴谷「開けてもいいかな?」
提督「もちろんだ」
鈴谷「…きれいなネックレス」
提督「気に入ってもらえたか?」
鈴谷「うん…大事にするね」
提督「誕生日おめでとう鈴谷…大好きだ」
鈴谷「ありがとう提督…大好きだよ!」
144:
熊野「ラブラブですわね」
鈴谷「く、熊野!?いつの間に!」
熊野「ちょっと戻ってくるのが早かったようですね…お邪魔してしまいましたわ」
鈴谷「も?熊野ってば?!」
提督「はっはっは、惜しい気持ちもあるが、鈴谷の誕生日のお祝いを熊野抜きというわけにはいかんよ。さあ、お祝いの時間だ!」
熊野「先月は私も祝っていただきましたし…今夜は張り切っていきますわよ!」
鈴谷「二人とも…ありがとう!」
146:
――
熊野「もう時間も遅いですし、これ以上は熊野の美貌の危機ですから、そろそろ部屋に戻りますわ」
鈴谷「うん…今夜は本当に楽しかったよ。ありがとね熊野」
熊野「鈴谷はもちろんここに残りますよね?」
提督「ああ」
鈴谷「なんで提督が答えるのさ…まあ残るけど」
熊野「おやすみなさい二人とも…良い夜を」スッ
提督「おやすみ」
鈴谷「おやすみぃ」
147:
――
提督「ほらっ、布団に入れ」
鈴谷「えへへ、失礼しまーす」
提督「…暖かいな」
鈴谷「身も心もね」
提督「おう」
鈴谷「ねえ、提督」
提督「どうした?」
鈴谷「正直ね…提督が鈴谷のこと好きになってくれてたとは思わなかったよ」
提督「そうなのか?」
鈴谷「だって提督、いっつも素っ気なかったじゃん」
提督「今までは、お前と過ごす日常が壊れてしまうのが怖くてな…表に出さないよう気をつけてた。けっこう我慢してたんだぞ」
鈴谷「そうなんだ…これからは我慢しなくていいからね?」
提督「そのつもりだ」
148:
鈴谷「…提督」
提督「なんだ?」
鈴谷「前回のキスは雰囲気も何もなかったからさ…やり直そ?」
提督「……」
鈴谷「……」
――チュ――
提督「愛してるぞ鈴谷」
鈴谷「それは…これから示してほしいかなぁ」
提督「今夜は寝かせないからな。覚悟しろよ?」
鈴谷「ふふっ、はじめてのオールナイトだね…いっぱいしよっか」
――――――
――――
――
149:
――――
鈴谷「チーッス、提督ぅ」
提督「おう、待ってたぞ鈴谷」
鈴谷「今日はクリスマスイヴ…あれからもう一ヶ月だね」
提督「本当にあっという間だったな」
鈴谷「提督のケダモノっぷりにはまだ慣れないけどねぇ」
提督「お前がかわいすぎて自分を抑えきれなくなるんだよ」
鈴谷「…恥ずかしくなること言うなし」
提督「本心だ」
鈴谷「もう…それより、はいこれクリスマスプレゼント」
提督「マフラーか…ありがとな」
鈴谷「鈴谷さんの手編みですよ!手編み!」
150:
提督「それは大事にせんといかんな…俺からもプレゼントがある」
鈴谷「ほうほう、提督は何をくれるのかなー?」
提督「気に入ってもらえるかはわからんがな…これを受け取ってくれるか?」スッ
鈴谷「て、提督…これって…」
提督「ああ…ケッコンカッコカリの指輪だ。本当のケッコン指輪もいずれ――」
鈴谷「……」ポロッ
提督「ど、どうした!?もしかして気に入らなかったか!」
鈴谷「そんなわけないじゃんバカ…人は嬉しくても泣くんだよ」
提督「気に入ってくれたか…本当によかった」
鈴谷「鈴谷、人生で今が一番幸せだよ…」
提督「ははっ、今の幸せなんて人生で二番目、三番目…いや、もっと下の順位になるくらいにこれから先お前を幸せにしてやる」
鈴谷「ふふっ、それは楽しみだねぇ」
提督「まずは今夜、お前をもっと幸せにしてやるからな」
鈴谷「ふふっ、嬉しいけどそんなにがっつかなくても大丈夫だよ…なんたって」
鈴谷「夜はこれからだからね」
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