吹雪「チョコミントおいしい〜」金剛「ワタシも食べたいネー」back

吹雪「チョコミントおいしい〜」金剛「ワタシも食べたいネー」


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1:
吹雪「あ、金剛さん。ひと口食べてみます?」
金剛「オー! センキューネー! ブッキー」
吹雪「はい、あーん」
金剛「……」
吹雪「どうですか?」
金剛「……シリアスリー? めっちゃうまいデース……!」
吹雪「気に入りました? チョコミント味は苦手って人が多いんですけど」
吹雪「私も食わず嫌いで……でも、このスーパーカップは美味しくて、好きになっちゃいました」
金剛「もっと食べたいネー!」
吹雪「すいません、これ司令官にもらった一個しかなくて……」
金剛「ん?! 『間宮』に行ってみるネー! あるかもしれないデース!」
吹雪「あ、私も行きます」
7:
?甘味処間宮?
間宮「あるわよ」
吹雪「本当ですか!?」
間宮「ええ。提督に頼まれて、チョコミント味のスーパーカップを入荷したの」
金剛「ウーフー!!! クダサーイ!」
吹雪「わたしも!」
間宮「はーい」
吹雪「やりましたね! 金剛さん!」
金剛「ブッキーには感謝ネー。チョコミーンツの魅力に気付けヨー」
吹雪「そんな、えへへ」
8:
金剛「んー! ベリーグー!」
吹雪「スーパーカップはチョコミントに限りますね!」
金剛「もう一個! プリーズデース!」
間宮「はーい。ここの正式メニューじゃないんだけど……」
吹雪「おいしいおいしい」
金剛「いくらでも食べられマース」
睦月「あれ、吹雪ちゃん。ここにいたんだ」
吹雪「あ! 睦月ちゃん、夕立ちゃん!」
夕立「アイス食べてるっぽい?」
吹雪「そう! チョコミント味! ふたりも一緒に食べようよ」
睦月「ごめん、チョコミント味はちょっと苦手で……」
夕立「わたしも苦手っぽいー」
吹雪「えー、そうなのー?」
金剛「もったいないネー! こんなにおいしいのにー」
10:
?食堂?
睦月「ごちそうさまー」
夕立「ぽい?、お腹いっぱい」
金剛「ブッキー!」
吹雪「はい! 『間宮』でたくさん買ってきましたよ! 食べましょう!」
金剛「食後のデザートはチョコミーンツに限るネー!」
夕立「ふたりとも、まだ食べるっぽいー?」
電「羨ましいのですー」
響「アイスは太る」
暁「がっつかないのがレディーなんだから」
睦月「あまり食べすぎるとお腹を壊しちゃわない?」
吹雪「別腹だからいくら食べても大丈夫ー」
金剛「おいしいおいしい! ふふー」
吹雪「金剛さん! 大食い競争しませんか!?」
金剛「望むところネー!」
11:
?作戦室?
長門「次の作戦は第五遊撃部隊が要になるな」
陸奥「そのことなんだけど……」
長門「どうした」
大淀「第五遊撃部隊の駆逐艦吹雪と戦艦金剛が腹痛らしいです」
長門「ふ、腹痛? 何事だ?」
陸奥「アイスを食べすぎたらしいわ」
長門「……」
陸奥「どうする?」
長門「一応、提督に報告するが……」
12:
?第五遊撃隊一室?
金剛「死にそうデース……」
吹雪「もう無理……一歩も動けない……」
睦月「しっかりして! 吹雪ちゃん!」
夕立「がんばって?!」
比叡「お姉さま! お気を確かに!」
金剛「ひ、比叡……わ、わたしが死んだら……オーウ、後のことは頼むデース……」
比叡「そんな……! 嫌です! お姉さまああああ!!!」
金剛「……最後に、最後にチョコミーンツを……た、食べたい……」
比叡「持ってきます!」
睦月「だ、駄目ですよ! 悪化しちゃいます!」
吹雪「あの、さ。睦月ちゃん……バ、バケツ、持ってきて……」
睦月「え? でも、腹痛は入渠しても治らないって……」
吹雪「ううん……そうじゃなくてさ……うぐっ」グギュルルルルル
吹雪「出る、から」
13:
吹雪「もう、出てる……あ、あ、はや……く、漏れる」
夕立「吹雪ちゃん! ウンコ漏らすっぽい!?」
睦月「大変! だけど、バケツにするのはさすがに……」
吹雪「じゃあオムツ……なんでもいいからぁ! っぐぅ、間に合わなくなっても知らないよ……」
睦月「さ、探してくる!」
比叡「お姉さま! お姉さまもおしめをしますか!?」
金剛「ダイジョーブ……もう出てるネー……手遅れってやつデスヨー……」
夕立「うわっ」
比叡「任せてください! お拭きします!」
金剛「頼むネー……」
夕立「悲惨?」
吹雪「夕立ちゃん……」
夕立「ん? なぁに?」
吹雪「私のも拭いて……」
夕立「ぽいー!!! 吹雪ちゃんのも出ちゃってるっぽいー!?!?」
15:
長門「おい、腹痛で動けないとはどういう……な、なんだ? 匂うな」
吹雪「あ……長門秘書艦……」
夕立「ひ?」フキフキ
陸奥「やだ、なにごと?」
金剛「おもらししたヨー……」
比叡「お姉さま、分け目を開きます」
金剛「オーケーィ……」
長門「散々たる有様だな」
陸奥「これでは出撃は無理ね」
長門「提督に作戦の変更を上申してくる……まったく、私の胃が痛いぞ」
吹雪「すいません……」
睦月「吹雪ちゃん、オムツ持ってきたよ!」
吹雪「うん、ありがとう……そこに置いといて……」
睦月「あっ……」
陸奥「とにかくふたりは安静に、ベッドで大人しくしていて」
16:
吹雪「下痢はおさまってきたけど……」
金剛「まだお腹の調子が悪いデスネー……」
瑞鶴「ふたりとも、大丈夫?」
吹雪「あ、瑞鶴さん。他の皆さんも」
加賀「お見舞いにきました」
大井「まったく、アイスの食べ過ぎで腹痛だなんて」
北上「でも、気持ちは分かる気がするなー」
加賀「はい」
金剛「オーウ! 同士ネー! ヘーイ!」
吹雪「わざわざお見舞いだなんて、ありがとうございます」
瑞鶴「何か欲しい物ある? もってきてあげるけど」
吹雪・金剛「「 チョコミント 」」
瑞鶴「いやいやいや」
睦月「だめだよ吹雪ちゃん! 我慢しないと!」
吹雪「うん……」
17:
‐夜中‐
金剛「……ブッキー? まだ起きてマスカー?」
吹雪「はい……目を閉じるとチョコミントのことばかりが頭に浮かんでしまって」
金剛「そんなブッキーにいい知らせがあるネー」
吹雪「……なんですか?」
金剛「実は……」
比叡「お姉さま」
金剛「フッフッフ、噂をすれば。比叡、例のブツは……?」
比叡「こちらに」
吹雪「そ、それは……! スーパーカップ! チョコミント味!」
金剛「シー! ブッキー静かに!」
比叡「本当は長門秘書艦に止められているんですが……内緒ですよ? それでは……」
金剛「センキュー比叡。できた妹ネー」
吹雪「ゴクリ」
金剛「ふたりで分けて食べマショー」
19:
吹雪「おいしい……おいしい……」
金剛「これがなきゃ駄目ネー」
吹雪「ああ、この味……」
金剛「ん?、たまらないデース」
吹雪「あ、もう無くなっちゃった……」
金剛「……」
吹雪「……」
ペロペロペロペロ
吹雪「容器を舐めても満足できない……」
金剛「全然足りないデース……うぅぅ」
吹雪「我慢して寝ましょうか」
金剛「イエァー……」
吹雪「あーあ……『間宮』には大量にあるんだろうけどなぁ……」
金剛「……ゴクリ」
21:
?甘味処間宮?
吹雪「……金剛さん、大丈夫でしょうか」
金剛「心配ノッティング、皆寝てるはずネー」
吹雪「間宮さんにバレたら……お、怒られちゃうんじゃ」
金剛「金ならあるデスヨー? 置いていけばドロボウにはならないネー」
吹雪「は、はい」
金剛「ブッキー、針金」
吹雪「どうぞ」
金剛「……」
カチャカチャ
ガチャン
金剛「開いたネー」
吹雪「あぁ! チョ、チョコミントの香りが……! ふへへっ」
金剛「は、はやく冷凍庫を探すデース!」
22:
吹雪「あ、ありました!」
金剛「やったネー! 食べマショー!」
吹雪「はい!!!」
金剛「うひー! オーイエェー! シーハー! デリシャスぅぅぅ!」
吹雪「んあああ! おいひぃ! おいひぃれふぅ! んほぉぉ!」
金剛「もう一個食べるデース!」
吹雪「わたしも!」
金剛「まだまだたくさんあるネー!」
吹雪「わーい!」
25:
‐早朝‐
間宮「さて、開店準備を……あら?」
間宮「鍵が開いてる……昨日閉め忘れたのかしら」
間宮「……!?」
金剛「Zzz」
吹雪「もう食べらないよぉ……んぐー」
間宮「ふたりがどうしてここに……!? カップが散乱して……! ま、まさかっ」
間宮「やっぱり、あんなにたくさんあったスーパーカップがほとんど無くなっちゃってる……」
30:
?作戦室?
長門「お前たち……泥棒紛いのことをするとは……呆れたぞ」
吹雪「すいませんでした」
金剛「ソーリーソーリー。アイム総理ーネー」
長門「ふたりとも、艦娘としての自覚が足りない。作戦に支障をきたすな」
長門「金剛、お前は戦艦だろう。それに吹雪は旗艦のはずだ」
長門「自己管理ができないようでは、遊撃部隊の統率などもってのほかだ」
金剛「あー、はいはい。ソォーリィーネー」
吹雪「すいませんでしたー」
長門「……本当に反省しているのか?」
吹雪「はい! してます!」
金剛「だから、はやく解放してほしいデスヨー……ハァ、ハァ」
陸奥「口から涎が垂れてるわよ」
長門「アイスのことで頭がいっぱいか?」
吹雪「そんなことありませんよぉ……うへへぇ」
32:
金剛「やっと解放されたネー!」
比叡「許してもらえたんですね!」
榛名「よかったです」
吹雪「金剛さん!!! 『間宮』に行きましょう!!!」
金剛「もちのろんネー!」
榛名「えっ、またアイスを食べるんですか……?」
比叡「さ、さすがに食べ過ぎでは……」
金剛「ノンノン! 謝りにいくんデスヨー」
吹雪「そうです。そのついでに……もしかしたら食べるかもしれないですけどゴニョゴニュ」
霧島「ほどほどにしてくださいね?」
金剛「あったりまえネー! 行くヨー! ブッキー!」
吹雪「はい!」
34:
?甘味処間宮?
吹雪「間宮さん!!!」
金剛「今朝のことはソーリーネー! 水に流してほしいデスヨー!」
間宮「え、ええ……きちんとお代はいただきましたし」
吹雪「じゃあ許してもらえるんですね!? ありがとうございました! それじゃあ」
金剛「プリーズスーパーカップ!」
間宮「えっ?」
吹雪「お願いします! 一個だけ、一個だけですから! ギブミーチョコレートミント!」
間宮「でも……」
金剛「舐めるだけでいいデース! PSC! PSC!」
吹雪「一瞬で終わりますから!」
金剛「なんなら目を瞑って見てみぬふりをしてればいいネー!」
吹雪「金なら出します! いくら欲しいんですか!?」
間宮「そ、そうじゃなくて、もう無いの」
吹雪「は?」
35:
赤城「このチョコミント、美味しいですね。加賀さん」
加賀「とても。あの子たちが食べ過ぎてしまうのも頷けます」
吹雪「あああああああああ!!!!!」
金剛「マイガッ!!!!!!」
赤城「あら、吹雪さん、金剛さん」
吹雪「あ、赤城先輩! アイス全部食べちゃったんですか!?」
赤城「ええ……」
金剛「ワッツザファック!? ホーリーシィッツ!!!」
吹雪「そ、そんなぁ!」
間宮「赤城さんたちが食べたのでもう最後なの……だから、諦めt」
金剛「ファッキューガーイズ!!!」
赤城「ご、ごめんなさい……」
加賀「謝る必要はありません。あなたたちは食べ過ぎ、我慢して」
吹雪「うう……」
金剛「あ、手が震えてきたネー。ほら、ほら、見てくだサーイ。震えてマース」ブルブルブル
38:
?波止場?
瑞鶴「ちょっと、あのふたりの様子おかしくない?」
加賀「演習に身が入っていないようね」
吹雪「……はぁ」
金剛「……フゥ」
北上「眼がうつろだねー」
大井「せっかく北上さんとの時間を割いて演習へ参加してるのに……!」
瑞鶴「長門秘書艦に相談したほうがいいかも」
加賀「ええ」
39:
?作戦室?
長門「無気力?」
加賀「はい。あれでは使い物になりません」
吹雪「はぁー……チョコミントが足りなくて力が出ない……」
金剛「食べたいデース……うー……」
陸奥「一種の禁断症状かしら」
大井「これじゃ第五遊撃部隊も解散ですね」
北上「そっかー残念だねー」
長門「いや、提督に編成を変える意思は無いとのことだ」
大井「えっ」
瑞鶴「このままでいけってこと……?」
加賀「得策とは思えませんが」
40:
吹雪「……ん?」ビクッ
金剛「オ?」ビクッ
長門「な、なんだ?」
吹雪「ミント……」
金剛「イエース……このスメルは……」
ダッ
陸奥「走り出したわ!」
瑞鶴「どこいくのよ! ふたりとも!」
長門「お、追うぞ!」
41:
?共同洗面所?
電「ミントの歯磨き粉は苦手なのですー……」
響「辛い」
暁「口臭はレディーの敵よ! しっかり磨くの!」
吹雪「チョコミントー!!!」
金剛「ウーフー!!!!」
雷「わっ、なに!?」
吹雪「それちょうだい!!!」
金剛「よこすデース!!!」
電「ひぃ!」
吹雪「やったやった!」
金剛「ミーンツミーンツ……おいしいおいしいネー」
ペロペロ
暁「は、歯磨き粉を舐めてる……!?」
雷「そ、そんなの身体に悪いわ!」
43:
吹雪「……あれ、違う……これ、チョコミントじゃない……」
金剛「チョコが入ってないデース……違いマース……」
吹雪「チョコミントどこ?」キョロキョロ
金剛「チョコミーンツプリーズ、プリィーズ」キョロキョロ
長門「な、なんだこれは……!」
雷「あ、長門秘書艦!」
陸奥「歯磨き粉のミントの香りに誘われたのね……」
加賀「長門秘書艦。もう一度提督へ上申してください」
瑞鶴「これじゃさすがに……無理よ」
長門「あ、ああ……そうだな」
吹雪「長門秘書艦ー、チョコミントを恵んでくださぁい」
金剛「何でもするネー。お願いデース」
長門「すがるな!」
44:
?作戦室?
長門「結論から言う。第五遊撃部隊の編成に変更はない」
加賀「……」
大井「なっ……」
瑞鶴「て、提督がそう言ったんですか!?」
長門「そうだ。吹雪、金剛。提督がこう言っていたぞ」
長門「『戦果を挙げた者にチョコミント味のスーパーカップを与える』と」
吹雪「え!?」
金剛「ほ、ほほほほ本当デスカー!?」
長門「ああ」
吹雪「うひ、ひひひ」
金剛「やるネー……徹底的に殲滅だヨー……」
加賀「雰囲気が変わった……」
45:
?戦闘海域?
金剛「ふぁいやーーーーーーーーー!!!」
ズダンズダン
吹雪「うわあああああああああああああああああ」
ズダダダダダダダダ
瑞鶴「す、すごい……」
北上「鬼気迫ってるねー」
大井「アイスのためにあそこまで……」
吹雪「皆さん!!! もっと前に出てください!!!」
瑞鶴「いつもは前に出過ぎるなって言ってるのに」
吹雪「甘ちゃんですか!!! 殲滅戦ですよ!!!」
金剛「皆殺しネー!!!」
47:
?作戦室?
吹雪「長門秘書艦! 敵深海棲艦を駆逐しました! 約束のブツを!!!」
金剛「食べたくて食べたくて震えるネー!」ガクガク
長門「あ、ああ。ひとり、ひとつだぞ」
吹雪「やったー!!!」
金剛「んっふー! これこれ!」
吹雪「っくー、五臓六腑に沁み渡る……」
金剛「涙が出てくるデース。生きてて良かったヨー」
陸奥「大げさね」
吹雪「……食べ終わっちゃいました」
長門「は、はやいな」
吹雪「……あの、長門秘書艦……お願いが……」
金剛「後生ネー……お願いデース……」
長門「アイスなら駄目だぞ。欲しければ、次の戦果をあげるんだな」
金剛「……ブー」
48:
‐数日後‐
長門「第五遊撃部隊は目覚ましい戦果だな」
陸奥「ええ。特に吹雪さんと金剛さんの撃墜数が伸びているわ」
長門「これもチョコミントアイスのおかげということか」
陸奥「結果的に見ればそうだけど……このままうまくいくのかしら」
長門「どういうことだ?」
陸奥「一個だけでは満足できていなかったじゃない。これから求める数が増えていくでしょう?」
長門「ふむ……その可能性は高いな」
陸奥「どこかで区切りをつけないことには……悪化する一方よ」
長門「提督の指示を仰ごう」
50:
?第五遊撃部隊一室?
吹雪「……」タンタンタンタンタンタン
瑞鶴「ちょっと吹雪。その貧乏ゆすり、やめてくれない?」
吹雪「え? すいません、私そんなことしてました?」
瑞鶴「してるわよ。夜にそれやられると、寝れないんだから」
吹雪「気を付けます」
瑞鶴「……」
吹雪「……」タンタンタンタンタンタンタン
瑞鶴「吹雪っ」
吹雪「え?」
瑞鶴「もう……そんなにチョコミントが食べたいの?」
吹雪「はい!!!!!!!!」
瑞鶴「ちょ、そんなに乗り出してこないでよ……。だったら自分たちでつくれば?」
吹雪「……! つ、つくれるんですか!?」
52:
金剛「プリィーズ……チョコミィーンツプリーズデース……頼むネー……」
大井「もう! だからありませんってば!」
吹雪「金剛さん!」
金剛「わーっつ? どうしたネー、ブッキー」
吹雪「チョコミントアイスはつくれるらしいです!」
金剛「まじデスカー!?」
瑞鶴「ミントリキュールとチョコチップがあれば簡単にできると思うけど」
吹雪「つくりましょうすぐに!!!」
金剛「イエース!!!」
瑞鶴「こ、これから?」
吹雪「材料貰いに『間宮』行ってきます!」
金剛「突撃ネー!!!」
吹雪「瑞鶴さんもほら! 行きましょう!」
瑞鶴「はぁ!? な、なんで私まで」
吹雪「言いだしっぺですから!」
55:
?甘味処間宮?
吹雪「間宮さん!!!」
間宮「ひっ、また来たのっ!?」ビクッ
金剛「ふっふっふー。出すもの出してもらうネー……」
吹雪「金はありますから、お願いです……」
間宮「無理です! スーパーカップは提督の管理下に……!」
間宮「いくら金を積まれようと、店を荒らされようと出せない物は出せないから……!」
瑞鶴「アンタたち、ヤクザの類だと思われてるわよ」
吹雪「ち、違うんです! 欲しいのはスーパーカップじゃなくて」
金剛「マテリアル!」
間宮「マテリアルって……ざ、材料……?」
62:
?食堂調理場?
吹雪「卵に生クリーム、砂糖、チョコチップ、ミントリキュール!」
金剛「これらがあればチョコミーンツができるデスネー?」
瑞鶴「ってレシピ本には書いてあるけど」
金剛「高ぶってきたネー!!!」カクカクカク
吹雪「金剛さん、腰を振ってないでつくりましょう!」
金剛「イエース、ブッキー!」
瑞鶴「えーっと、まずは卵と砂糖をハンドミキサーで混ぜる」
吹雪「ハンドミキサー……は、無いですね。どうしよう」
金剛「泡立て器でノープロブレム! ワタシの手ブルブル震えてるネー!」
吹雪「わー、便利ですね」
金剛「これもチョコミーンツのおかげデース!」
瑞鶴「そ、そうなの……?」
66:
‐数十分後-
吹雪「できたー!」
金剛「イエァー!」
瑞鶴「さっそく食べてみましょう」
吹雪「……」
金剛「……」
瑞鶴「うん、美味しくできたじゃない」
吹雪「話になりません」
瑞鶴「え?」
吹雪「こんなものは……こうですよ!」
ガッシャーン
瑞鶴「ちょっと! もったいなっ! なにが不満なの!? 美味しかったでしょ!?」
金剛「ブッキーが正しいネー。このチョコミーンツはチョコミーンツにしてチョコミーンツにあらず」
金剛「こんなんじゃノットグッドネー。……つくり直しマショー。テイクツーデース」
67:
‐さらに数十分後‐
吹雪「……」
金剛「……」
瑞鶴「今度はどう? さっきとは違うけど、これもこれで美味しいことに変わりは」
吹雪「よいしょっと」
ガッシャーン
瑞鶴「また!? いちいちひっくり返さないでいいのに!」
金剛「何かが違うデース……」
吹雪「ふぅー……これは徹夜、ですかね?」
瑞鶴「……あっそ。じゃあ、私はもう寝るから……頑張って」
吹雪「何言ってるんですか。ほら、瑞鶴さんは卵割ってください」
金剛「スーパーカップのあの味の再現を目指すネー!」
瑞鶴「えぇ……」
68:
‐早朝‐
吹雪「駄目だ……」
金剛「マイガッ! どうしても再現できないデース!」
瑞鶴「……」
吹雪「瑞鶴さん、何が足りないんだと思います?」
瑞鶴「…………え? ごめん、聞いてなかった」
吹雪「どうすればスーパーカップのあの味になるんでしょうか」
瑞鶴「もうなってると思うけど……」
金剛「ハッハッハー! 面白いジョークネー!」
吹雪「このできそこないがスーパーカップのチョコミント味になってるなんて、アハハ」
瑞鶴「わかったから……今日はこのぐらいにして、もう寝ない?」
吹雪「そうですね……思い知りました。私たちにあの味は再現できない」
金剛「スーパーカップの味を再現することができないってことが分かっただけでも儲けものネー」
瑞鶴「……うっ、お腹が……!」グギュルルルルル
瑞鶴「ト、トイレ……」
71:
?波止場?
吹雪「やっぱりスーパーカップですよ。あれ以外考えられない」
金剛「イェー」
吹雪「……尊いなぁ」
金剛「パードゥン?」
吹雪「『尊い』です。そもそも、司令官から頂いたあの一杯から始まったんですから……」
吹雪「唯一無二だったんですよ。あのスーパーカップチョコミント味だけが、私たちの糧」
吹雪「自家製に浮気しちゃダメだったんです……金剛さん、私間違ってました」
吹雪「もしかしたら、見透かされていたのかもしれませんね……」
金剛「落ち込むことないネー、ブッキー。過ちは正せばそれでノープロブレム」
金剛「また戦果をあげてあの方とご対面しマショー」
吹雪「はい。あの方にはやくお会いしたい……」
睦月「吹雪ちゃん……」
夕立「もう私たちの知ってる吹雪ちゃんじゃないっぽいー?」
74:
‐数日後‐
吹雪「長門秘書艦。今回のスコアです」
金剛「見返りプリーズ」
長門「よし、持っていけ」
吹雪「感謝します」
金剛「ブッキー。手の消毒と手袋を忘れないようにするネー」
吹雪「もちろん」
陸奥「アタッシュケースに入れて持ち帰るの……?」
吹雪「はい」
金剛「謁見の間にお運びするネー」
吹雪「対話が楽しみです」
長門「謁見……? 対話……? 何を言っているんだ?」
陸奥「たぶん、『部屋でスーパーカップを食べるのが楽しみ』ってことだと思うけど……」
吹雪「それでは、失礼しました」
金剛「シーユー」
75:
長門「……あれでは新手の宗教だぞ」
陸奥「いい加減、歯どめをかけないとまずいんじゃない?」
長門「私もそう思って提督に何度も意見を求めているんだが……」
陸奥「このままで良いって?」
長門「ああ。『放置しておけ』だと」
陸奥「提督は何を考えているのかしら……」
長門「提督のことだ、何か深い考えがあるのだろうが」
76:
?謁見の間?
吹雪「スーパーカップチョコミント味の神よ」
金剛「ユーを創造しようとしたワタシたちの無知を許してくだサーイ」
加賀「……」
吹雪「はっ! 痴れ者!!!」
金剛「対話の時間ネー! そこで何してるデスカー!」
加賀「……ここは第五遊撃部隊共同の部屋です」
加賀「私がこの部屋にいることに文句を言われる筋合いはないはず」
吹雪「なんという……!」
金剛「恐れ知らずとはこのことネー……!」
瑞鶴「ねー、吹雪。あのカップのゴミの山、いいかげん捨ててくれない?」
吹雪「ゴ、ゴミじゃないですよ!!!」
金剛「あれはSCCM様の仮の御姿! 単なる器じゃないネー!」
吹雪「しかるべき葬儀を行うまでは、そこに安置しておきます」
78:
‐さらに数日後‐
吹雪「尊師のお迎えにあがりました」
金剛「ソンシー!」
長門「そ、尊師……?」
陸奥「アイスのことじゃない?」
長門「ああ……クーラーボックスにふたつ入ってるから持って行け」
吹雪「なっ! こ、このような狭い場所に尊師を……!? 無礼が過ぎますよ!!!」
長門「たかがアイスだろう。それに、クーラーボックスに入れなければ溶けてしまう」
金剛「なんったることネー! ソンシの偉大さを理解できていないデスカー?」
吹雪「尊師が私たちとの対話を済ます前に御隠れになられるはずがないですよ」
吹雪「それでは金剛さん、尊師を謁見の間へお連れしましょう」
金剛「了解ネー」
長門「待て。提督からお前たちに重要な報告がある」
吹雪「司令官から……?」
79:
長門「そのアイスだが」
吹雪「尊師」
長門「……その尊師だが、製造元いわく『期間限定商品』とのことでな」
長門「もう今シーズンの製造は終わったらしい」
吹雪「そんな!!! そ、尊師が下界へ顕現されなくなったんですか!?」
金剛「オーマイガー! オーマイガー!」
吹雪「す、すぐに本土へ渡って直接お迎えにあがらないと!」
長門「その必要は無い。提督が本土の店から買い占めた」
吹雪「はぁ……それを聞いて安心しました」
金剛「さすがテートクネー!」
長門「だが、問題が発生してな……」
吹雪「問題……? なんですか?」
陸奥「物資を運搬する船が敵深海棲艦の攻撃を受けて、沈んでしまったの」
吹雪「」
金剛「」
84:
長門「つまり、そこのクーラーボックスに入ってるふたつが最後の尊師だ」
長門「これは私の意見だが、これを機に尊師への依存から抜けたらどうだ?」
吹雪「……」ワナワナ
金剛「……」プルプル
プツン
吹雪「……うわああああああああああああ!!!」
金剛「……ふぁいやああああああああああ!!!」
ブォオオオオオオオオン
長門「なっ……!?」
陸奥「ふたりの身体が光って……! まさかこれは……!」
長門「馬鹿な……! 激しい怒りによって練度が上がったというのか……!?」
長門「金剛……お前はすでに改二だろう! 吹雪も、改になるにはまだ経験が足りないはずだ!」
陸奥「いいえ、違う……! 髪の毛の色が変わって逆立ってるわ! いつもの様子と明らかに……!」
長門「何だ……! いったい何が起きていると言うのだ……!?」
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