みなみ「きらら、まつげにごみが付いているわ」back

みなみ「きらら、まつげにごみが付いているわ」


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1:
Go!プリンセスプリキュアのSSです
2:
きらら「え、ほんと? 取って取って」
みなみ「え、まさか私に取らせる気?」
きらら「だって自分で取るの恐いんだもん、お願い」
みなみ「もう……」
みなみ「っ、」
みなみ(うっ、この子大人っぽいとは思ってたけど目を閉じるとますます……)
きらら「えー、みなみん早く取ってよ?」
みなみ「ごめん今取るから」
みなみ(これは『色気』としか形容出来ないわね……)
みなみ(んっ……手が震えて上手く取れない……)
3:
きらら「ねぇまだぁ?」
みなみ(落ち着いて、落ち着いて私、ただ単にまつげのごみを取るだけじゃない、)
みなみ(それを何でこんなに焦って……)
きらら「ひゃんっ」
みなみ「あっ! ご、ごめん」
きらら「だから言ったでしょー わたしこの辺弱いの」
みなみ(な、何よ今の声……)
4:
きらら「で、取れた?」
みなみ「え、ええ取れたわ」
きらら「良かった?ありがとみなみん」
きらら「ん? 何かみなみん変じゃない?」
みなみ「へ、変って何がかしら?」
きらら「いや明らかに動揺してるし、あっもしかして」
きらら「わたしに何か悪戯しようとしちゃったとか?」
5:
みなみ「べ、別にそんなこと……」
きらら「ほんとかなぁ?」
みなみ「な、何を疑ってるのよ!」
きらら「だってぇ、さっきから挙動不審だしぃ」
きらら「この目は嘘をついてる目だ!」
みなみ「いやぁっ! 急に近付かないでよ!」
きらら「あっ、ごめんびっくりさせちゃった?」
みなみ(な、何今の!? きららは遊んでるの!?)
6:
きらら「いやー昨日さ、探偵モノのドラマで犯人を追い詰める時こんなことやってたなーって、マネしてみた えへへっ」
みなみ「そ、そう……」
みなみ(今の笑い方とか行動とかは子どもっぽいのに)
みなみ(さっきの大人びた所作、)
みなみ(私、間違い無くきららにドキドキしてたわ……)
きらら「そう言えばはるはるは何してんの?」
みなみ「はるかなら今向こうでダンスの練習しているんじゃないかしら」
きらら「あー 確かに来週ダンスのテストあるわ、わたしも一緒に教えてもらえる?」
みなみ「もちろん、行きましょう」
7:
はるか「あ、ごきげんよう二人とも」
みなみ、きらら「ごきげんよう」
はるか「みなみさん、ダンス見てもらっていい?」
みなみ「ええ、いいわよ」
きらら「あっ、じゃあわたしのも一緒に見てて」
はるか「きららちゃんも一緒に踊るの?」
きらら「うん、わたしもみなみんに教えてもらおうと思って」
みなみ「じゃあどうぞ」
♪?
9:
みなみ(はるか上手じゃない、最近体力付いたからか体幹のブレが無くなったわ
これならもう私が教えることは無いわね)
みなみ(きららは……)
きらら「はっ、ふっ、」
みなみ(……凄い色気
この子本当に私より年下なの?)
みなみ(きららは手足が長いからダンス映えするわね、指先が伸びきって普通はマイナスポイントなんだけど……)
きらら「はっ」
みなみ(この少し曲げた指もきららの色気の一因かしら)
10:
みなみ(それにさっきから聞こえる吐息……)
きらら「はぁっ」
みなみ(体力不足なのかしら? いやそんなはずは、だとしたらわざとあんな声を? いやそんなことする意味は、いえモデルからステージアピールの一環としてそれくらいするのかしら……)
きらら「みなみん? 終わったよ?」
みなみ(でもきららは中学生じゃない、そんな子が色気を売りにするなんて)
きらら「みなみーん?」
みなみ(そもそもなんで私こんなにきららのことばっかり考えているのよ)
11:
きらら「みなみ」
みなみ「ひゃあっ」
きらら「うわぁっ!」
みなみ「い、いきなり耳元で喋らないで!」
きらら「いや、だって」
はるか「みなみさんダンス終わっても何も言ってくれないし……」
みなみ「あ……ご、ごめんなさい」
みなみ(私、そんなに長い時間きららのこと考えていたのかしら……)
12:
はるか「で! どうだったわたしのダンス!」
みなみ「えっと、」
みなみ(そ、そう言えば途中からずっときららのこと見ててはるかのダンスよく覚えて無いわ……)
みなみ「だ、だいぶ上達していたわ、これなら評価Excellent貰えるんじゃないかしら……」
はるか「やったー!」
きらら「わたしは?」
みなみ「えっと、きららは……」
みなみ「全体的には良かったけど細かい所で修正が必要よ」
きらら「え? どこどこ」
13:
みなみ「えっと、ここの所で」
きらら「ふんふん」
みなみ「手の角度が38℃くらいだったでしょ?」
きらら「え?」
みなみ「あそこは43℃くらいにするともっと美しく見えるわ」
はるか「ほ、本当に細かい……」
きらら「別にいーじゃんそんくらいー」
みなみ「駄目よ、他にも指が伸びきって無い所が多く見られるわね」
きらら「えー、じゃあ具体的にどこが間違ってたか教えてくれる?」
14:
みなみ「ええ、まずは
きらら「え!? 手取り足取り教える感じ!?」
みなみ「あっ、ごめんなさい!」
みなみ(わ、私いま無意識にきららの手を握って……)
きらら「いや、まぁみなみんがそうやって教えるタイプならそれでいいけど……」
みなみ「どういうタイプよ!」
きらら「ていうかマンツーマンで教えるならはるはるどうすんの?」
みなみ「あ、」
みなみ「えっと……はるかはよく出来てたし先に帰ってていいわよ」
はるか「ホント!?」
みなみ「ええ、テスト本番も頑張ってね」
はるか「うん! ありがとみなみさん!」
15:
みなみ「じゃあきららは私と一緒に」
きらら「むぅ」
みなみ「な、何で膨れてるのよ」
きらら「だってさー、別にわたしE評価取らなくてもいいし」
みなみ「何言ってるのよ、そんな弱気じゃ将来の夢も叶わないわよ」
きらら「うーんそうだけどさー」
みなみ(ずっと座ったまま……怒らせてしまったのかしら……?)
きらら「よし!」
みなみ「!?」
きらら「切り替え完了! 手取り足取りお願いします、みなみんセンセイ?」
16:
みなみ「わ、わかったわ」
みなみ(あれ? これってもしかして)
みなみ(きららと二人っきり……)
みなみ(いやいや何考えてるのよ私)
みなみ(第一そんなこと言ったらさっきまでも一緒……)
みなみ(て、今日私ずっときららと一緒、これって偶然なの? いや偶然に決まって……)
きらら「みなみ」
みなみ「ひゃっ、またぁ!」
きらら「えへへ みなみんまた上の空だったからびっくりさせてみた」
きらら「集中してさっさと終わらせよっ」
みなみ「……そうね、ごめんなさい集中するわ」
みなみ(そうよ、何考えてるのよ私……)
17:
きらら「ふー、疲れた?」
みなみ「でも良くなったわよ」
きらら「ホント?」
みなみ「ええ、美しくなったわ」
きらら「って、わたし前は美しく無かったの?」
みなみ「そ、そう言う訳では無くて」
きらら「うそうそ、からかってごめんね」
みなみ(可愛い笑顔……モデルとしての作った顔じゃなさそうね、これはきっと本物の笑顔
それに練習でかいた汗で前髪が額に付いてるその汗は星のように輝いて……
みなみ(ってまた私きららのことばっかり考えてる!?)
18:
きらら「ん? どしたのみなみん?」
みなみ「な、何でも無いって」
きらら「? まいいや、わたし達も早く戻ろ」
みなみ「ええ」
きらら「あっ、そだ」
きらら「今わたしのルームメイト居ないしちょっとわたしの部屋来てよ」
みなみ「え?」
きらら「ちょっとみなみんにしてあげたいことがあってさー」
みなみ「ま、まぁいいけど……」
みなみ(『してあげたいこと』って何かしら?)
19:
きらら部屋
きらら「とうちゃーく」
みなみ「ねぇ何か私に用があるの?」
きらら「まぁまぁそう焦らずに」
きらら「まずはシャワー浴びてきまーす」
みなみ「はぁ」
きらら「……覗いちゃだめだよ?」
みなみ「だ、誰がそんなこと!」
きらら「ふふふ、じょーだんだって」
20:
みなみ(きららの部屋、きららの私物、きららの匂い……って私またそんなこと考えてるっ)
みなみ(今日は本当に変だわ私、早く用を済ませて寝た方がいいわね、うんそう)
きらら「シャワー上がったよー」
みなみ「ひゃいっ!」
きらら「またそんな声出してー、って何でわたしのアクセ持ってるの?」
みなみ「い、いや何でも、何でも無いのよ!」
きらら「覗かれるのも嫌だけど、部屋漁られるのも嫌だなぁ」
みなみ「本当にごめんなさい!」
21:
きらら「うーん……ちょっとがっかりだなー
わたしみなみんのこと信頼してたから部屋にあげたのになー」
みなみ「……」
きらら「ま、いいよ みなみんもシャワー浴びてきて」
みなみ「え? 私はあんまり汗かいて無いのよ?」
きらら「いーのいーの、『してあげたいこと』があるって言ったでしょ? それには準備がいるの」
みなみ「……わかったわ」
22:
みなみ「さっきからきららが何を考えているか全く理解出来ないわ……」
みなみ「私にどうして欲し、」
みなみ「これ……きららの服……」
みなみ(な、何考えてるの私)
みなみ(でもきららの『してあげたいこと』って、お互いにシャワーを浴びる必要があるって……)
みなみ(嘘っ……まさかそんな……)
みなみ(あ、あり得ないわ、私たち女の子同士なのに……)
みなみ(でも私きららが相手なら、って何考えてるのよ私!)
みなみ(馬鹿なこと考えて無いで早くシャワー浴びてきららの所へ戻りましょう)
23:
きらら「お、みなみん帰ってきたー
こっちこっち、ベッド座って」
みなみ「で、結局何で私を部屋に呼んだの?」
きらら「それはねー」
みなみ「ち、近いわ」
きらら「マッサージでーす」
みなみ「マッサージ?」
きらら「そう、実はわたしマッサージ得意なんだよ?
何か今日のみなみん変だったし、疲れてるのかなーって」
みなみ「あぁ、だからシャワーを」
きらら「そゆこと?」
24:
きらら「じゃ寝っころがって?」
みなみ「はい」
きらら「じゃあ足から始めるね」
みなみ(結局何も無いじゃない……)
みなみ(私、何か期待してたのかしら……?)
きらら「どう? 気持ちいい?」
みなみ「ええ、気持ちいいわ」
きらら「えへへ、やっぱり友達に誉められると嬉しいな」
みなみ(そうよね、きららはこんなにも純粋な子なんだし、私の心が汚れていただけなのね)
26:
きらら「じゃあ次はここね」
みなみ「ちょっと! そんなところ」
きらら「ここ結構凝る人多いし、気持ちいいんだよ?」
みなみ「で、でも……」
きらら「はいはい、やるよ」
みなみ「ひゃっ」
みなみ(確かに気持ちいいけど……それ以上にくすぐったい……)
みなみ(また変な声出すと怪しまれそうだし、何とかして声抑えなきゃ……)
みなみ「ふっ、ふぅっ、」
みなみ(早く……早く終わって……)
27:
きらら「よし、これで終わり どうだった?」
みなみ「え、ええ とても清々しい気分よ」
みなみ(嘘、全然そんなこと無いわ
私今こんなにもやもやしているもの……)
きらら「良かったー、じゃあさー」
みなみ「じゃあ?」
きらら「わたしにもマッサージやって」
みなみ「えっ……でも私きららほど上手では無いわよ?」
きらら「いいの、自分じゃ自分をマッサージ出来ないんだよねぇ」
みなみ「そういうものなの?」
きらら「そういうものなの」
28:
みなみ「どう? きらら」
きらら「うん流石みなみん、マッサージも出来るんだね」
みなみ「ちょっと本で読んだ程度よ」
きらら「えー、ほんとは誰かにやってあげてるんじゃないのー?」
みなみ「そんなこと無いわ」
みなみ(きららの足、)
みなみ(『白磁のよう』ってこういうのを言うのかしら?)
みなみ(白くてすべすべで……触ってるだけで気持ちいい……)
きらら「ちょっとみなみん!」
みなみ「はいっ!」
29:
きらら「いや、何かぺたぺた触ってきて気持ち悪い……」
みなみ「ごめんなさい……」
みなみ(……何してるのよ私)
みなみ(きららは大切な友達なのにこんな気持ちを持つなんて……)
みなみ(私……)
きらら「すぅ」
みなみ「きらら、寝ちゃった?」
みなみ(私のマッサージ、眠れるほど気持ち良かったかしら)
みなみ(可愛い寝顔ね……もう少し近くで見たいわ)
31:
みなみ「きらら……」
みなみ「こんなにも近くにきららが居る」
みなみ「きららの肌、本当に綺麗」
みなみ「今だけは私、きららを独占出来ているのかしら……」
みなみ「きららのこの綺麗な唇も」
みなみ「……」
みなみ(今なら何しても起きないわよね……)
みなみ(そーっと、そーっと、)
きらら「ねぇみなみん」
みなみ「ひゃ、ひゃい!」
32:
きらら「流石に寝てる子に迫るなんて強引過ぎるでしょ」
みなみ「せ、迫るって」
きらら「えへへ、今までの寝てるフリだから、全部聞いちゃってるから」
みなみ「嘘……」
きらら「みなみんってえっちな子だよねぇ?」
みなみ「ご、ごめんなさい! 私……」
きらら「謝るってことは認めちゃうんだ?」
みなみ「あっ……」
33:
きらら「そうだよね? 今までずーっとわたしのことえっちな目で見てたでしょ?」
みなみ「ほ、本当にごめんなさい!」
きらら「んーん、別に謝らなくていいよ」
みなみ「え?」
きらら「それよりまだ『してあげたいこと』やってないから、してあげる」
みなみ「え、それってマッサージだったんじゃ……」
きらら「違う違う、わたしの『してあげたいこと』は」
3

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