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穂乃果「ヤクザをエアガンで狙撃したら大変な事になった」


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現在の私のスペック
17歳 高校2年生スクールアイドル
当時の私15歳 中学3年生
私が住んでいる地域は、宗教と暴力団の町と呼ばれるほど、
宗教団体と暴力団の建物がたくさんある地域だ。
田舎だから、土地代が安いらしくそういう人が集まるらしい。
当時の私はエアガンにハマっていた。
だが、10歳以上のエアガンの威力に飽きた私は、同じくエアガン好きのお父さんを言葉巧みに騙し、
18歳以上のエアガンを購入した。
買ったのはコルト ガバメントというエアガンだ。
2:
ある日学校の帰りのHRで、先生が真剣な顔で話し始めた。
「近々○○(地名)周辺で、暴力団の抗争が起こるかもしれないということだ。
みんなしばらくの間外出を控えるように。」
といった話だった。
「俺の後ろの家○○組の人だぜーwwww」
とか
「私○○組の人と話したことあるよーwwww意外に優しいよーwwww」
とか、クラスがざわめき色々な話が聞こえてくる。
しかし私は震えていた。
ヤクザの抗争なんて、つまり銃撃戦ってことなのか?
もしかしたら流れ弾が当たるかもしれないのか?
色々な事が頭をよぎった。そして私は決意した。
『ヤクザをエアガンで狙撃しよう』
3:
好奇心旺盛で無駄に行動力のある私は早、少ないお小遣いで武器を調達することにした。
おもちゃ屋に行き、1500円のキャットナックルというメリケンを購入。
そして駄菓子屋にて、煙玉を大人買いした。
火をつけると青っぽい煙の出る玉だ。
ことりちゃんや海未ちゃんにも内緒で私はこの計画を練っていった。もちろん家族にも。
周りの人を危険な目にさらしたくなかった。
そして0.25gのバイオBB弾を購入。外で撃つことになるのでと思い、土に還るバイオBB弾にした。我ながら環境に優しい子だなと自己満足してた。
私の考えた作戦はこうだ。
まずヤクザの家の近くのアパートを探す。そのアパートの階段に潜伏。

車や玄関から出てきたヤクザをエアガンで狙撃

状況に応じて煙玉やメリケンを使用
完璧だった。本当に自分がプロの殺し屋になったような感覚でワクワクしていました。
そして次の日、私は作戦を実行することにした。
4:
当時の私は2軒しかヤクザの家を知らなかった。
1軒は庭にヤシの木や滝があるような家で、近所では有名なヤクザの家だった。
もう1軒も、めちゃくちゃ大きい家だった。
いつも黒い高級車が沢山止まっていて、
警察が押し入ったこともある有名なヤクザの家だった。
そして私は、ヤシの木の家のヤクザを狙撃することにした。
ちょうど向かい側にアパートがあったからだ。
早私はアパートの階段の1番上に行く。
3階建てだったので、こちら側からは見やすく、
向こうからは見にくいという絶好の狙撃ポイントだった。
時間は夕方。ヤクザの家の駐車場を見ると、
2台分空いていたので、ちょうど外出中のようだった。
ドキドキしながらマガジンに弾を詰め込み、ヤクザの帰宅を待つ私。
時折アパートの人が来ると、
エアガンを隠し階段から景色を眺める少女のフリをした。
アパートの人達は、まさか私が今からヤクザを
エアガンで狙撃するなど想像できなかっただろう。
3時間くらいヤクザを待ち、
今日は来ないからやめようかどうか迷っていた時だった。
来た。
黒のジャガーが1台、駐車場にバックで駐車しようとしているのだ。
私は最高にドキドキしていた。今からあの人達をエアガンで撃つのかと思うと、
ニヤニヤが止まらなかった。
そして私は、威嚇射撃ということで車に向かい3発ほど撃ち込む。
5:
パンッ!パンッ!パンッ!と乾いた音が鳴り響く。
アパートだったせいか、想像以上に音が響きテンパった。
BB弾は全てヤクザの車ボンネットに命中。
降りて来たヤクザが、ボンネットの傷を確認するように手で擦りながらキョロキョロしていた。
私はそれを見つつ、「う、うわぁぁぁ!!」と喜び心ぴょんぴょん跳ねていた。
3人ほど車から降りてきて、ボンネットの周りで何やら話している。
そして3人でキョロキョロして、そのうち1人がこの私のいるアパートに指を差した。
慌てて階段の陰に隠れる私。そしてエアガンをリュックに詰め、アパートから逃げ出すことにした。
駐輪場に停めてあった自転車に乗り、あえてヤクザの家の前を通って帰ることにした。
困ったような顔をするヤクザの横を、ニヤニヤしながら自転車で猛スピードで通り抜けていった。今考えると最高にアホ
この時に私は、ヤクザをエアガンで狙撃する快感を覚えてしまう。
6:
翌日、学校が終わると私はすぐに帰宅しエアガンを持ち、またヤクザの家の前のアパートに行った。
昨日の経験を活かし、今度は車ではやくヤクザ本体を撃つ事を考える。
20mほど距離があったので、威力はさほど無いと考え、顔を狙うことを思いつく。
そしてまた階段の1番上に行き、階段の壁からヤクザの家を観察する。
顔を狙うとなると、一発で当てるのは難しいと思い、俺は前から持っていたウージーというサブマシンガンで狙う事にした。
ウージーは昨日のガバメントより威力は劣るものの、一度に沢山弾がでるからだ。
そして私はウージーを持ちドキドキしながらヤクザを待つ。
すると、ヤクザの家の玄関が開く。
何やら女性が数人いて、談笑しているようだった。
私はとりあえず、威嚇射撃としてガバメントで一発玄関に撃ち込んだ。
パンッ!と音が鳴り響き、玄関から女性が2人ほど外に出てきて、キョロキョロ周りを見渡している。
「当たった!」と小さく声を出しガッツポーズをし、階段の壁から目だけを覗かせ様子を見る。
女の人2人は、何があったかわからない様子で、また家の中に入っていった。
しかし今度は男の人が1人出てきた。
黒のスーツをきたイカつい男性だった。絵に描いたようなヤクザだった。
そしてそのヤクザがしゃがみこみ、何かを拾った。
私の撃ったBB弾だった。
これは予想外だった。まさか犯行2日目で自分の武器がバレるとは思っていなかった。
そしてヤクザはBB弾をポケットに入れて、玄関に戻ろうとする。
何を思ったのか、私はすかさずウージーを取り出し、
ヤクザの後頭部めがけて発砲した。
7:
タタタタタタタタタタタタタ!
と数十発のBB弾が発射され、いくつかは足や背中に当たったが、数発頭にも当たったように見えた。
私の心臓の鼓動は、聞いた事ないくらいドキドキしていた。
思わずそこにしゃがみこみ、自分のしたことの大きさに気づく。
すると外から男性の叫ぶ声がした。
「オーイッ!オーイッ!」とヤクザが叫んでいるようだった。
私は今外に出たら、本物のの銃で狙撃されると思い、数十分その場にしゃがみこんでいた。
リュックにエアガンを詰め、そーっと駐輪場に向かい自転車に乗り、今度はヤクザの家の前を避けて帰宅した。
私は家に帰り、冷静になって考えてみた。自分はなんということをしてしまったのだろうと。
だが同時に、達成感がわいてきた。ヤクザに一方的に狙撃するなんて、なんてカッコいいんだと。まるで本物のスパイのようだと。
私はその日活躍したガバメントとウージーをニヤニヤしながらウエットティッシュで拭き、その日は寝た。
しかし次の日、学校の帰りのHRでまた先生から注意の話があった
9:
先生「最近うちの制服を着た生徒が、○○というアパートの階段からおもちゃの鉄砲で歩行者を撃つというイタズラをしていると、アパートの方から通報がありました。何か知ってる人がいたら先生に教えるように」
ということだった。完全に私のことだった。
制服でバレるというのは盲点だった。そして、狙撃しているのを見られているとは思わなかった。
その日は帰宅し、ヤクザを狙撃しに行くことなく、エアガンのカタログを読みながら作戦を練り直していた。
せっかく買ったメリケンと煙玉は、新品未開封のままだった。どうにかしてコレを使いたいと考え、次の日の放課後、新しい作戦を実行する。
私の考えた作戦はこうだった。ヤクザの敷地内に煙玉を投げ込み、煙であぶり出されたヤクザをエアガンで狙撃。
私は早放課後に家に帰り、エアガンと煙玉、ライターをリュックに詰め込みヤクザの家に向かった。
今度は反省を活かし、周りをキョロキョロしながら人がいないのを確認することにした。
しかし夕方だからか意外に一般人が多く、なかなか煙玉を敷地内に投げ込むことができなかった。
しかし根気強く待っていると、周りに一般人がいなくなった。
チャンス!と思い慌てて煙玉を取り出す。そしてもう一回周りを確認し、煙玉に着火。
3つほどヤクザの家の庭に投げ込み、急いでチャリに飛び乗りアパートへ向かう。
私はニヤニヤとドキドキが止まらなかった。
アパートの階段から様子を伺うと、青い煙がうっすらと見えた。やっぱり駄菓子屋の煙玉なので、そんなに煙は出ていなかった。
そしてヤクザも出て来なかった。その日はヤクザを狙撃することなく、帰宅した。
しかし次の日、思いもしない展開になった。
10:
次の日の放課後、先生に呼ばれる私。嫌な予感しかしなかったけど、授業中寝ていることだよねと自分に言い聞かせつつ、職員室に向かった。
そして別の部屋に連行され、生徒指導の先生3人と私1人という状況で尋問が始まった。
先生「高坂さん、最近アパートの近くでイタズラあったことについて知ってることない?」
穂乃果「え、えぇ……そのことですかぁ……?なんにも知らないですねぇぇぇぇ…………」
と明らかに動揺しながら答えた。
先生「そうか。実は高坂、お前がアパートの階段にいたっていう情報を聞いてなあ。」
穂乃果「あ、あー……あのアパート友達が住んでて、たまに遊びに行くんですよ!!」
先生「そうか……じゃあたまたまいただけなんだな」
穂乃果「はい!たまにしか行かないですけどね」
先生「時間とらせて悪かったな。まぁあんまりあそこらへんウロつくなよー」
穂乃果「はい!!」
と動揺しながら答える私、正直、全身汗びしょびしょですごい怪しかったと思う。
その日は素直に帰宅し、ヤクザの家に狙撃しに行くことなく寝た。
しかし次の日、また狙撃したい衝動に襲われた。
11:
放課後、私は今までの反省をフルに活かし、私服でアパートに向かった。
煙玉は使えないということで、家に置いてきてが、メリケンはしっかりポケットに入れておいた………
そしてアパートからヤクザの家の様子をみる。すると、向こうから大人の人が何人かぞろぞろ歩いてきた。
うちの学校の先生方だった。
先生方は、ヤクザの家の周りやアパートの周りをウロウロし始めた。私は階段に身を潜めながら怯えていた。
リュックにはエアガン、ポケットにはメリケンと完全に不審者だったから。
そして何を思ったのか、私は帰宅することにした。こういう時は、さりげなく逃げるのが正解と思っていたのだ。
駐輪場にある自転車にまたがり、アパートから出ようとすると先生方に遭遇。
穂乃果「あ、こ…こんにちわー…えへへ…………」
と引きつった笑顔で自転車を発進させようとすると、1人の先生が近寄ってきた。
私を尋問した生徒指導の先生だった。
13:
先生「おーい高坂ー!何してんだー?」
とリュックをポンポンと触ってくる先生。
穂乃果「いやぁ!!ちょ、ちょっとwwwwはははwwww」
と汗だらだらで答える私。こういう時に多汗症は不利だよね。
先生「リュックなんか色々入ってるなあ。ちょっと中身みてもいいか?」
穂乃果「え………な、何でですかwwww別に何もないですよ!!!!」
と半分泣きながら焦る私
この時海未ちゃんやことりちゃんと遊んでる時のシーンが思い浮かんだ。
先生に怒られてる時は何故かそういうシーンが思い浮かぶ。
そんな事を考えてる間に奥から数人先生方が寄ってきて、もうだめ……と思った。
先生「なんか固いやつ入ってないか?ちょっと開けるぞ」
と言いリュックをあける先生。リュックにはガバメント、ウージー、バイオBB弾が入っていた。
先生方がこそこそ小言で話を始める。私は自転車に乗りながらガタガタ震えていた。
先生「高坂ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!これはどういうことだ?えぇ!?」
と1人の先生が急に怒鳴りだした。
穂乃果「い、いや……別に………」
と俯きながら答える私。
先生方が何やらコソコソ話し合いを始め、私は学校に連行されることになった。
15:
またこの前と同じ教室に連れて行かれたが、様子が違った。
学年の先生6人と、生徒指導の先生5人、総勢11人の先生が教室にいた。
1人机に座らさられる私。そして尋問が始まった。
先生「お前、なんでエアガン持ってあのアパートにいたんだ?なあ!?おい!!」
と机に叩きながら叫ぶ先生。黙り込む私。
先生「お前正直に言ってみろよ!なあ!」
と私にメンチをきる先生
穂乃果「ちょ……いや……」
とてんぱる私
先生「ちょじゃねーだろうがよぉ!」
と追い討ちをかけられる私。その時胸部を押され突き飛ばさた
そして転んだ時にメリケンがポケットから落ちる。
すぐさまメリケンを拾う私だが、もう遅かった。
先生「お前そんなものも持ってたのか!えぇ!?」
とその日は結局、なぜエアガンを持っていたか、なぜアパートにいたか、事件とは関係ないか、なぜメリケンを持っていたかを延々と聞かれた。
結局ずっと私は黙り込み、夜の8時くらいまで尋問され、帰宅することになった。
帰宅すると、私はすぐ自室にこもり泣いた。
なぜ私は疑われるのだろうと。
すると我が家に電話が鳴り響く。
お母さんが電話に出て「いつもお世話になりますー」と話す声が聞こえた。
学校からだった。
16:
2階の自室から出て、階段から1階での電話の内容を聞いていた。
お母さんがしきりに先生に謝っている。
そしてお父さんがお母さんから電話を代わり、お母さんが私の名前を叫ぶ。
私はしぶしぶ1階に降りると、ものすごい勢いでお母さんにビンタを喰らった。
初めてお母さんが泣いているのをみた。
お父さんは特になにも言わなかったけど葉をかみしめて震えていた
私は泣きながら自分のやったことを正直に話した。許してくれるかと思ったら、
もっとお母さんを怒らせてしまった。
お母さん泣きじゃくり床に座り込んでしまった。
お父さんはただ真顔でお母さんを見下ろしていた。
その日は眠れなかった。ずっと自室でボーッとしていた。
次の日、親から学校を休むように言われた。そしてお父さんとお母さんも仕事を休み、
ヤクザの家に謝りに行こうということになった。
17:
私は黙って親の車に乗り込んだ。お母さんとお父さん(いつもの事だけど)もずっと黙っていて、ものすごい気まずい空気だった。
ヤクザの家につくと、まずお父さんが玄関に向かい、ピンポンを押した。
中から男の人が出てきて、お父さんが何やら話しているのを車から見ていた。
そしてお母さんと私も車を降りて、玄関に向かった。
ヤクザ「お上がりください」
とヤクザに言われた。震えながら家に上がる私。人間、緊張すると本当にお腹が痛くなるのだ。
私はヤクザにトイレを借りたいといい、トイレを借りた。ヤクザの家のトイレで便をした…………。
トイレは広く、トイレなのに本棚があって色々な本が入ってた。
そして応接室のような所に連れていかれた。タバコの煙が充満していて、すごい臭いだった
中には3人の男の人が座っていて、1人だけ白髪で上半身裸であぐらをかいていた。
見るからにボスという感じだった。
18:
私は周りの人を直視できないまま、座布団に正座した。
すると白髪のボスが
ボス「まぁ楽に座れや。足くずせ。」
と言ってきた。私は怖くて正座を直すことができなかった。
お父さんもお母さんも正座で2人してヤクザに謝罪を始めた。
お父さん「うちの娘が大変失礼なことをしてしまいすいませんでした」
お母さん「本当に申し訳ございませんでしたッ!」
と、土下座に近い姿勢で謝る両親。
私も小さな声で
穂乃果「す、すいませんでした……」
と謝った。
ボスはタバコをふかしながら、
ボス「まあ頭を上げてくれや。もう済んだことだからよぉ。」
と言ってくれた。
私はこのボスになら一生ついていけるなぁと考えたりした。
19:
しかしボス以外の男の人はめちゃくちゃこっちを睨んでいた。
腕に花や魚の入れ墨が入っている人もいた。
ボス「子どもの時はみんなヤンチャするもんだよなあ?嬢ちゃん。」
穂乃果「いや…あの……ごめんなさい」
ボス「もういいから。せっかく謝りに来てくれたんだしよ。」
と、ヤクザも意外に優しいなあと思ったりした。
ボス「うちもこんな身分でよぉ、近所の方々に嫌われて追い出されたりされたら困るんだわ。
ガハハハハハ!」
と笑うボス。笑えなかった。
ヤクザの家でヤクザに囲まれ、さらに私はこのヤクザを狙撃したり、庭に煙玉を放り込んだのだ。
笑えるはずがなかった。
謝る両親と私
結局、そのまま帰っていいことになり、我が家族はヤクザの家を後にした。
20:
その後帰宅し、お母さんはホッとしていた。そして勿論、私はエアガン禁止になった。
次の日中学校に行くと、私はヤクザをエアガンで狙撃したということで一躍ヒーローになった。
ことりちゃんは苦笑いで海未ちゃんからはお説教された。
ヤクザの家にも行ったということで、みんなに自慢した。
まったく反省をしていない自分は、本当に駄目だと思った。
当時は怖かったが、今となっては良い笑い話です。今でもそのヤクザの家の前を通ると思い出す。
皆さんは、
ヤクザをエアガンで狙撃したりしないようにして下さい。
そもそもエアガンは人や動物に向かって撃ってはいけません。
私は運が良かっただけで、普通なら本当に怖い思いをすると思います。
長文失礼致しました。

23:
このネタ懐かしい、乙
27:

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