C.C.「催眠術だと?」part1back

C.C.「催眠術だと?」part1


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1:
ルル「ああ、そうだ」
C.C.「何故催眠術の練習をする」
ルル「ギアスが効かない相手も出てくるだろうからな」
C.C.「成る程。だから私に実験台になれ、と」
ルル「察しが良いな。――さあ、催眠術の練習台になれ、C.C.よ!」
C.C.「断る」
3:
ルル「なっ……どうしてだ!?」
C.C.「催眠術の練習など時間の無駄だからな」
ルル「ふむ……つまり、万が一催眠状態になった場合を恐れているのか」
C.C.「違う。面倒なだけだ」
ルル「逃げるのならばそれで良い」
C.C.「……良いだろう、付き合ってやる」
6:
ルル「――さあ、このコインを見続けろ」
C.C.「何故紐につるす?」
ルル「どうやらこういうものらしい」
C.C.「やれやれ、面倒な事を」
ルル「行くぞ。――お前は段々眠くなる?……」
C.C.「……」
7:
ルル「眠くなる?」
C.C.「……ならないぞ」
ルル「眠くなる?……眠くなる?……!」
C.C.「催眠術というより、退屈で眠くなりそうだ」
ルル「……ええい! やはり心が汚れている者には効きにくいのか!?」
C.C.「なんだと?」
8:
ルル「C.C.、やはりお前の様な魔女には催眠術は効かないようだ」
C.C.「お前のやり方が悪いんだろう」
ルル「断じてそんな事はないッ!」
C.C.「なら、貸してみろ」
ルル「ふん、催眠術の調査をしていないお前に――」
C.C.「お前は段々眠くn」
ルル「……zzz」
C.C.「……おやおや」
9:
ルル「……zzz」
C.C.「まるで、お前の心が綺麗なようじゃないか」
ルル「……zzz」
C.C.「……本当は寝たふりをしているんだろう?」
ルル「う?ん、むにゃむにゃ」
C.C.「……ふむ」
11:
C.C.「そうだな……その状態で、私の質問に答えられるか?」
ルル「……ああ……zzz」
C.C.「ルルーシュ、お前は私を本当はどう思っている?」
ルル「……尻がデカ」
C.C.「ふんっ!」
ドガァッ!
ルル「おぐううっ!?」
12:
C.C.「……まさか、催眠術にかかったふりをしていたとはな」
ルル「こ、股間が何故痛むんだ……!?」
C.C.「しかも、言うに事欠いて……!」
ルル「し、C.C.……お前、俺に何かしたのか……!?」
C.C.「――何?」
ルル「急に眠くなったと思ったら……!」
C.C.「……ほう」
14:
C.C.「そうか、急に眠くなったか」
ルル「! まさか、ロロが俺に何か――!?」
C.C.「いいや、違う」
ルル「ならば、どうして……」
C.C.「実際に見せた方が早いだろう」
ルル「何?」
C.C.「カレンをここに呼べ」
15:
・ ・ ・
カレン「――それで、一体何の用なの?」
ルル「悪いな、急に呼び出して」
カレン「それは別に良いんだけど……」
C.C.「さあ、カレン。覚悟は良いか?」
カレン「……あれ、何なの?」
ルル「催眠術だ」
16:
カレン「はぁっ? 催眠術?」
C.C.「そうだ」
カレン「一体、何のために?」
ルル「黒の騎士団のゼロが、リフレインに頼ったとしたらどう思う?」
カレン「それは……あんまり良い気分じゃないわね」
ルル「だからこその催眠術だ。カレン、協力してくれるか?」
カレン「……まあ、ちょっとだけなら良いけど」
17:
C.C.「さあ、カレン。そこのソファに座れ」
カレン「はいはい……って、C.C.がやるの?」
ルル「ああ。何か問題があるか?」
カレン「いや、別に無いけど……」
C.C.「安心しろ、おかしな命令はしないぞ」
カレン「前もって言われると、みょ?に不安になるんだけど……!?」
19:
ルル「大丈夫だ、俺が見張っているからな」
カレン「信じて良いんでしょうね?」
ルル「この“私”が信じられないか?」
カレン「……はい、了解しました!」
C.C.「行くぞ。……お前は段々眠くなる?」
カレン「本当にそんなので……zzz」
C.C.「……ふふっ、どうやら成功のようだな」
22:
カレン「……zzz」
C.C.「お前はもっともっと眠くなる?……」
カレン「……zzz」
C.C.「眠ったまま、空を飛びたくなる?……くくっ!」
カレン「……zzz」バタバタ!
C.C.「くくくっ! 見ろ、ルルーシュ……!」
ルル「……zzz」バタバタ!
C.C.「……」
23:
無差別www
25:
ルル「……zzz」バタバタ!
カレン「……zzz」バタバタ!
C.C.「……起きろ」
カレン「……えっ? あっ、あれっ!?」
C.C.「カレン、お前の動きは滑稽だったぞ?」
カレン「もっ、もしかして今催眠術にかかってたの!?」
ルル「っ!? いっ、一体何があった……!?」
C.C.「お前は何だ?」
30:
ルル「質問の意味がわからん」
C.C.「……そうか」
カレン「ね、ねえC.C.? あんた、私に何をさせたわけ……?」
C.C.「なに、鳥のように羽ばたいてもらっただけだ」
カレン「……駄目。ぜんっぜん覚えてない」
C.C.「……ふむ、成る程な」
31:
C.C.「まさか……私に催眠術の才能があったとは」
ルル「何を言っている、C.C.。そんなはずがないだろう」
C.C.「ルルーシュ、お前は黙っていろ」
C.C.「……――ふふっ!」
カレン「なっ、何よその笑いは……!?」
C.C.「ちょっとした遊びを思いついただけだ」
32:
カレン「遊びって……」
C.C.「大した事じゃない、暇つぶしのようなものだ」
ルル「待て、C.C.! 一体何を考えt」
C.C.「お前は段々眠くなる?」
ルル「……zzz」
カレン「ええっ!? もっ、もう眠っちゃったの!?」
C.C.「……ん?」
33:
C.C.「カレン、どうしてお前は眠らないんだ?」
カレン「どうしても何も……あんたが催眠術を
  使ったのはルルーシュにでしょ」
ルル「……zzz」
C.C.「……まさかとは思うが……」
C.C.「――ルルーシュが、催眠術に異常にかかりやすいのか?」
35:
ルル「……zzz」
カレン「う?ん……どうなのかしらね」
C.C.「カレン、お前もかかりやすい事には代わり無いぞ」
カレン「わっ、わかってるわよ!」
C.C.「……少し、試してみる必要がありそうだな」
カレン「えっ?」
C.C.「他の奴に催眠術をかけてみる、という事だ」
37:
カレン「他の人にって……この斑鳩のクルーに?」
C.C.「他に誰が居る」
カレン「ちょっと! それ本気!?」
C.C.「本気だとも。問題でもあるのか?」
カレン「いや、別に無いけど……でも駄目よ!」
C.C.「お前は段々……」
カレン「っ!?」
C.C.「問題でもあるのか?」
カレン「……無いわ!」
39:
・ ・ ・
C.C.「――さて、誰にするか」
カレン「ねえ……ルルーシュを放って来たけど良いの?」
C.C.「ゼロ仮面を被せてきたから平気だろう」
カレン「……前後逆だったじゃない」
C.C.「そういう日もある」
カレン「……」
C.C.「そうだな……まずは、催眠術にかかりにくそうな奴で試すか」
42:
C.C.「……ん? あれは――」
藤堂「……」
C.C.「……ふふっ、なんともタイミングの良い奴だ」
C.C.「さすがは『奇跡の藤堂』と言った所だな」
カレン「とっ、藤堂さんはマズいんじゃない!?」
C.C.「なに、試すだけだ。――おい、そこのお前」
藤堂「む?」
44:
藤堂「……私に何か?」
C.C.「この、紐にくくられたコインを見ろ」
藤堂「? それが何か?」
C.C.「お前は段々眠くなる?」
藤堂「すまないが、今は急いでい……」
C.C.「お前は段々眠くなる?」
藤堂「る……ん……zzz」
カレン「立っ……立ったまま眠っちゃった……!?」
46:
まさに奇跡w
47:
藤堂「……zzz」
C.C.「眠っても倒れないとは、ささやかな奇跡だな」
カレン「本当に眠ってるんですか……?」
藤堂「……zzz」
C.C.「しかし……寝顔もしかめ面だな」
カレン「それはきっと、何か理由があるのよ」
藤堂「……用を……足したい……zzz」
C.C.・カレン「!?」
48:
急いでるってそれでかwwww
49:
カレン「C.C.! 何てタイミングで眠らせるのよ!?」
C.C.「急いでいるとは、それが理由だったのか……!?」
藤堂「……zzz」
カレン「早く催眠を解きなさいよ!」
C.C.「間に合うとは限らないだろう!」
カレン「でも、このままじゃ――!?」
藤堂「……あ……あ……zzz」
C.C.・カレン「!?」
52:
カレン「C.C.!」
C.C.「――私は、ここでは藤堂に会わなかった」
カレン「……へっ?」
C.C.「それじゃあな、カレン」
ダッ!
カレン「! まっ、待ちなさい! 待って!」
藤堂「……あ……ああ……zzz」
55:
藤堂「……あ……zzz」
千葉「――藤堂さん、ここに居たんですか」
藤堂「……ああ……zzz」
千葉「……実は――お話したい事があるんです」
藤堂「……あぁ……zzz」
千葉「この戦いが終わったら、私と――」
藤堂「あぁ……あああぁ、へぁぁ……zzz」
バボンッ! ブリブリッ、ブリリリタニアッ!!
56:
ちょw大かよwwえんがちょwwwwww
59:
・ ・ ・
C.C.「はぁ……はぁ……ふぅ、久々に走ると疲れるな」
カレン「はぁ……はぁ……さすがに歳なんじゃないの?」
C.C.「ほう? そんなに眠りたいのか?」
カレン「じょっ、冗談よ! 冗談!」
C.C.・カレン「……」
カレン「悲鳴……聞こえたわよね。多分、千葉さんの……」
C.C.「……どうやら耳が遠くなったようだ。少し前に」
61:
C.C.「部屋に戻るには、藤堂の居る所を通る必要があるな」
カレン「それは……今はちょっとやめときたいわね」
C.C.「仕方が無い、進むぞ」
カレン「……あんた、まさか」
C.C.「次に催眠術をかける奴を探すに決まっているだろう」
カレン「あれだけのことをして、本気なの!?」
C.C.「あれは、藤堂が勝手に奇跡を起こしただけだ」
カレン「この、魔女……!」
63:
カレン「付き合ってらんないわ!」
C.C.「どこへ行く? そっちには藤堂と千葉が居るぞ」
カレン「……」
C.C.「心配するな、今後はあんな事にはならないだろう」
カレン「でも――」
玉城「おっ、カレンにC.C.じゃねえか! 何してるんだ?」
C.C.「……ふふっ、手ごろな奴が来たじゃないか」
65:
玉城「手ごろ? どういう意味だよ、それ」
カレン「べっ、別に何でも――」
C.C.「お前は段々眠くなる?」
玉城「そうそう、扇の奴をみ……」
C.C.「お前は段々眠くなる?」
玉城「な……かっ……zzz」
C.C.「容易いな」
カレン「もう! なんでこんなに簡単に寝ちゃうの!?」
67:
玉城「……zzz」
C.C.「さて、どうして扇を探していたんだ?」
玉城「……それは……zzz」
カレン「? どうしてそれを聞くのよ」
C.C.「さっきのような失敗は御免だからな」
カレン「失敗って、あんたねぇ……」
玉城「……最近……落ち込んでた……からよ……zzz」
C.C.「ふむ」
68:
玉城「……なんとか……はげまして……やろうと……zzz」
カレン「そうだったの……」ジーン
C.C.「ハゲ増しているのはお前だろう、玉城」
カレン「おデコの事は今は関係無いでしょ!?」
C.C.「カレン、私は別に玉城の額に関しては何も言っていないぞ」
カレン「……」
69:
C.C.「――だが、話はわかった」
玉城「……zzz」
カレン「C.C.、悪ふざけしたら承知しないわよ」
C.C.「安心しろ、カレン。私がそんな野暮をすると思うのか?」
カレン「思うから言ったんじゃない……!」
玉城「……zzz」
C.C.「そうだな……玉城、全力で扇を慰めてやれ」
72:
カレン「全力で?」
C.C.「ああ。いくら友情はあっても、照れが残るといけないだろう?」
カレン「成る程。……あんたもたまには良い事言うじゃない」
C.C.「ふふっ、私はいつも良い事を言っているぞ?」
カレン「はいはい」
C.C.「――そういう訳だ。わかったな、玉城」
玉城「……ああ……全力でだな……zzz」
74:
・ ・ ・
扇「……千草……!」
パシュン!
玉城「――よう、ここに居たのか」
扇「玉城……何だ、また何かトラブルでも?」
玉城「そうじゃねえって。なんつーか、最近ヘコんでるみたいだからよ」
扇「玉城……」
75:
扇「まさか、俺を慰めに来たのか?」
玉城「まー、ぶっちゃけそうだな」
扇「……ははっ、お前に気を遣われるなんて、
  相当落ち込んでるってことだな」
玉城「だから……よ……」
…パサッ
扇「!? どっ、どうして服を脱ぎだすんだ!?」
78:
玉城「俺は、ゼロみたいに何でも出来る訳じゃねえ」
…パサッ
扇「聞いてない! そんな事は聞いて無い!」
玉城「でもよ! これ位だったら……!」
扇「くっ、来るな! 来ないでくれ!」
玉城「扇……お前の髪型、エリンギみたいで美味そうだぜ……」
扇「あっ、わっ、うわあああああっ!?」
…ズンッ!!
81:
・ ・ ・
C.C.「――ふふっ、良い事をしたな」
カレン「ええ、そうね。珍しく」
C.C.「どうだ? 催眠術も悪くないだろう?」
カレン「う?ん……それはどうかしら」
C.C.「まあ良い。次の奴で確かめれば良い事だ」
カレン「そうね。今のところ、一勝一敗だし」
82:
C.C.「さて、次は……」
天子「――あっ、こんにちは」
C.C.「おやおや、奇遇だな」
カレン「……ちょっと、まさか天子様に……!?」ヒソヒソ
C.C.「そのつもりだが?」ヒソヒソ
天子「?」
85:
カレン「……いくらなんでも、それは人として駄目な気がするわ」
C.C.「私は魔女だからな。そうだろう、共犯者?」
カレン「ちょっと! 勝手に共犯にしないでくれる!?」
天子「あの……」
C.C.「ああ、すまん。こっちの話だ」
星刻「――天子様、そろそろお勉強の時間です」
C.C.「……ふふっ、これは面白い奴が来たな」
86:
天子「えっ? もうそんなじかんなの?」
星刻「はい……申し訳ありません」
天子「いいのよ。だって、おべんきょうはだいじだもの」
星刻「さすがは天子様です」
C.C.「……ふむ。――なあ、天子よ」
天子「? なにかしら?」
C.C.「そこの男の……本心が知りたくは無いか?」
87:
星刻「貴様……ゼロの情婦か」
C.C.「おやおや、言ってくれるじゃないか」
星刻「何のつもりか知らんが、
  天子様をたぶらかすつもりなら容赦はしない」
C.C.「それはお前ではないのか?」
星刻「何っ……?」
カレン「ちょっ、ちょっとC.C.!?」
89:
C.C.「まだ幼い天子に、都合の良い事だけを教えてはいないか?」
星刻「断じてそんなことは無い!」
C.C.「だが、天子は不安に思っているようだぞ」
星刻「!?」
天子「……」
C.C.「そんなお前に、本心を隠さず伝える機会をやろうじゃないか」
90:
星刻「ふん、何を言うかと思えば……」
C.C.「お前は段々眠くなる?」
星刻「私の言葉に偽りn……zzz」
天子「しっ、しんくー……!?」
C.C.「ふむ、どうやら私は催眠術の才能があるようだ」
カレン「……正直、物凄い威力よね」
91:
星刻「……zzz」
天子「ねえ、どうしてしんくーはねちゃったの……!?」
C.C.「安心しろ。ただ、眠っているだけだ」
天子「でも……」
C.C.「それよりも、今の星刻は本当のことしか言わないぞ?」
天子「えっ」
C.C.「……さあ、気になることを聞いてみたらどうだ?」
9

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