花陽「ボーイソプラノ?」back

花陽「ボーイソプラノ?」


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1:
この話は私小泉花陽が小さい頃の淡い恋のお話です
3:
私はとっても病気がちで
たびたび病院に訪れていました。
その当時の私は不気味がられるほど
趣味とか興味とか
とにかく惹きつけられるものなど
何一つありませんでした。
4:
花陽「お母さん、ねえ」
花陽「いつ病気は治りますか?」
花陽母「そうね、もりもり食べてよく寝れば早く治るわよ」
花陽「わかった。花陽がんばる」
でも花陽はわかってたんだ...
どんなに頑張っても生きられない子もいるんだって...
5:
花陽「あなたはいっつも病院にいますね」
女の子「入院してるの」
花陽「入院...?」
女の子「そうだよ...赤ちゃんの時からずっと」
花陽「...」
女の子「ずっとずっとなんだ」
女の子は微笑んでいました。
私なんかよりずっと辛いし、
ずっと運命を恨んでいるはずなのに
それを隠すのが上手でした。
当時の私はそれを奇妙だと思った...
6:
女の子は亡くなったと
お母さんから聞きました。
おそらく新聞にでも載っていたのでしょう
生き物が死ぬことは理解していたけど
身の回りの人が亡くなるのは
当時の私にはとても重すぎた
7:
.
.
仲良くならなければ、こんな辛い想いをしなければよかったのに...
私はそう思いました。
9:
そして私は...
っとその前に穂乃果ちゃんから電話だ
穂乃果「花陽ちゃん、明日は練習お休みするんだっけ」
花陽「穂乃果ちゃん、ごめんね」
穂乃果「穂乃果が『花陽ちゃんはお米を食べ過ぎて動けない』って言っておくから」
花陽「ちょ、えっと」
穂乃果「大丈夫花陽ちゃん、風邪にしておくよ」
花陽「ありがとうございます」
穂乃果「任せてね」
10:
えっとなんのお話をしてましたっけ
そうだ、これからお話するのは病院で出会った男の子のお話
12:
花陽「あなたは、ここで入院しているの」
男の子「そうだよ」
花陽「そっか(大変だねなんて言えないな)」
花陽「どこが悪いの...」
男の子「...」
花陽「?」
13:
花陽「足?」
男の子「違う」
花陽「お腹?」
男の子「違う」
花陽「手?」
男の子「違う」
花陽「頭?」
男の子「...」
14:
花陽「頭が悪いの?」
男の子「ははっ、頭が悪いのって、それ面白いな」
花陽「えっと、そうだね。ごめんなさい///」
男の子「いいさ、気にしないよ。」
花陽「それじゃあ、また」
15:
花陽(結局男の子はなんで病院に?)
花陽(花陽もおバカさんだったなあ//)
花陽「また今度聞いてみよう」
16:
しばらく経ってまた私は男の子にあった
花陽「あなたはどうして病院にいるの?」
男の子「さあ、どうしてだろうね」
花陽母「花陽行くわよ」
花陽「まってぇ?」
男の子「...」
17:
私の母が男の子の母とお話していた。
その会話に何かヒントがあると思ったがわからなかった。
18:
その男の子は高熱で壊死した睾丸を摘出したらしい
母親から話を聞いたときは意味がわからなかった
睾丸ってなんだろう、花陽には全然知らないことばかり
小学校ではいい成績でも、大人には勝てない
当時の私は本を読んで色々学びました
19:
男の子はサッカーが大好きだった
だけど、病気になって、ある日高熱を出した
男の子は辛いそぶりを見せることなく花陽に話しかけていた
花陽にはそれがはとても辛かった
20:
花陽「サッカーやりたい?」
男の子「頼むからサッカーの話はしないでくれ」
花陽「そっか、ごめん」
男の子「俺はもう何もしたくない」
男の子「また今度...」
21:
花陽「私はなんで、不器用なんだろう」
花陽「空っぽになってしまった彼に何かできないかな」
花陽「そうだ...」
22:
花陽「久しぶり」
男の子「お前か」
花陽「今日はお歌をうたってあげるね」
男の子「余計なお世話だ」
花陽「うん、ごめんね」
23:
花陽「花陽がお節介をしてるってわかっているけど」
花陽「花陽はあなたに届けたい」
花陽「であいが、わたしを、かえたみたい♪」
花陽「なりたい、じぶんを、みつけたの♪」
男の子「...」
24:
花陽「ずっとずっとあこがれを、むねのなかだけでそだててた♪」
花陽「あまり上手くないけど聴いてくれてありがとう」
男の子「そんなことはない」
男の子「ちょっと、なんというか」
男の子「お前の歌すごく好き//」
花陽「...//」
25:
男の子「ありがとう」
花陽「花陽嬉しいな」
花陽「じゃあ、あなたも一緒に歌おうよ」
男の子「ええっ、おれもかよ」
花陽「お歌を歌えば元気になれるよ」
男の子「わかったよ」
26:
そのあと、私たちはちょくちょく病院の中庭で歌いました
花陽「あなたは歌がうまいね」
花陽「歌手を目指してもいいんじゃないかな」
男の子「えっ、そうかな」
花陽「あなたみたいな高い声をボーイソプラノって言うんだよ」
男の子「ボーイソプラノ...?」
27:
花陽「ソプラノは一番高いパートなんだよ」
男の子「それは、俺が男じゃないってことなのか」
花陽「...」
男の子「ごめん」
花陽「...」
28:
その日の夜、私は怖かったです
人間の心など脆いものなんだと
そもそも人間自体が脆いんだと
私はあの女の子のことを思い出しました
男の子ともいつか会えなくなる時が来る
別れの日はそう遠くない
男の子に聞かれた通りはっきり言うべきだったのか
あなたは大人になっても男の人の声は出せないと
29:
病院にて
男の子「ボーイソプラノって」
花陽「そう、ボーイソプラノ」
男の子「俺は声が変わらない」
花陽「厳密には違うけど、そうかな」
男の子「そうか」
30:
花陽「幼少期に去勢された男の子は」
花陽「大人になるとカストラートになるんだ」
男の子「なにそれ」
花陽「昔は教会は女性が歌に参加できなかったから」
花陽「代わりに声変わりしていない男性が歌った」
男の子「その男ってのがカストラート?」
花陽「そう」
31:
花陽「私はあなたの歌声が好きです」
花陽「あなたの人生ですから何も言えませんが」
花陽「しばらく会えなくなっても、あなたの歌声をどこかで聞きたいです」
男の子「わかった、俺は歌手になるよ」
花陽「応援してます、またいつか」
32:
という私の幼少期の思い出です。
それからしばらく彼に会えませんでしたが。
彼はしばらくぶりにオーストリアから
来日するらしいんです。
そう、彼は、あの男の子は歌手になりました
34:
さて、男の子はわたしを覚えてくれてますでしょうか?
それは皆さんの予想に任せます。
花陽もなんだかんだ穂乃果ちゃんの電話から
1時間も話してしまいました。
明日のコンサートに遅れたら大変ですから
花陽はここらで失礼します。
おやすみなさい。
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