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穂乃果「そうして私たちは1人になる」
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1:
高坂穂乃果 三年生
部室
穂乃果「お待たせー!!ってあれ?」
ジャラーン
花陽「あっ、穂乃果ちゃん」
凛「Fがこれで....」ブツブツ
穂乃果「ねえねえ、凛ちゃんギターできたったっけ?」
凛「うん、凛はギター最近まで弾いたことないよ」
花陽「凛ちゃん、この前からギター練習してるの」
2:
穂乃果「そうなの!?何で何で?」
凛「凛、というより私たち、ずっと作曲とかは真姫ちゃんに頼りきりだったでしょ?」
凛「だから凛も曲を作れるようになりたいなって」
穂乃果「わあ、すごいすごーい!!じゃあじゃあμ'sの新曲も凛ちゃんのギターで作っちゃったり」
花陽「穂乃果ちゃん....」
穂乃果「えっ?.....あっ」
凛「穂乃果ちゃん....μ'sは解散したんだよ?」
3:
穂乃果「あはは、そうだったね」
穂乃果「私たち6人のグループ名もまたみんなからの投書で応募してるけどピンとするものが来ないよね」
穂乃果「新グループも大変そうだね?」
花陽「.........」
凛「.........」
穂乃果「?」
4:
真姫「あっ、三年生も授業終わったのね」
穂乃果「あっ、真姫ちゃん!!」
真姫「ん......?凛、そのギターちょっとチューニングずれてるかも」
凛「あっ、本当に?チューナーで合わせたんだけどな」
真姫「弾いてる内にズレちゃうからね、弾いてて違和感感じたら確認した方がいいかも」
凛「うん!ありがとう真姫ちゃん!」
真姫「どういたしまして」
6:
真姫「それじゃあ、私行くから」
穂乃果「えー、真姫ちゃん練習しないのー?」
真姫「するわよ、今日は向こうの大学に行くの」
花陽「あっ、今日はBiBi練なんだね」
真姫「そっ」
穂乃果(今でもにこちゃん達とは遊んだり連絡は取ってるけど、一番絡みが多いのは真姫ちゃんだ)
穂乃果(にこちゃん、絵里ちゃん、真姫ちゃんは『BiBi』を組んで活動してる)
穂乃果(練習場所は真姫ちゃんが向こうの大学に行くことが多い)
穂乃果(私たちはそのことを『BiBi練』と呼んでいたりする)
7:
穂乃果「最近多いね、BiBi練」
真姫「あれ、穂乃果知らないの?」
真姫「私たち、来週ライブあるのよ」
穂乃果「えー!?本当に!?」
真姫「本当よ、私たち3人のライブ、見に来るでしょ?」
穂乃果「うんうん、もちろんだよ!!」
花陽「私たちも楽しみだな」
凛「いつも踊ってたメンバーを観客席で見るのも新鮮だにゃ?」
8:
真姫「それじゃっ」
穂乃果「うんっ!練習頑張ってね!!」
タッタッタッ...
海未「あれ、さっき走っていったのは真姫ですか?」
凛「あっ、海未ちゃんも来たにゃ」
穂乃果「真姫ちゃん、BiBi練だって」
海未「そうですか、ライブも近いですしね」
穂乃果「えー、海未ちゃん知ってたの!?」
海未「私は穂乃果に伝えたはずですが....」
穂乃果「えへへー、忘れちゃってたのかな?」
海未「全く....そんなことではことりに笑われてしまいますよ?」
11:
穂乃果「ことりちゃんが留学してからけっこう経ったよね....」
花陽「まさか断ったところが再度誘ってくれるなんてびっくりしたよ」
凛「ことりちゃんのアイドルの衣装を見て再度アプローチされたらしいね」
穂乃果「ことりちゃん、日本に残って欲しかったな....」ボソッ
海未「確かに....私もことりと離れるのは悲しいです」
海未「けど穂乃果、前と違いことりは決心した目をしていました」
海未「今度のことりの本当の気持ちはちゃんと『留学したい』だったと思いますよ?」
12:
穂乃果「うん、そうだね.....よし、私たちも頑張ろう!!」
海未「そうですね」
凛「よーし、練習頑張るにゃー!!」
花陽「うん!!」
海未「私は着替えてから行くので先に屋上で準備体操と柔軟をしててください、すぐに行きます」
穂乃果「うん、わかった!!」
タッタッタッ....
海未「私たち『も』ですか.....」
13:
それから一週間後
穂乃果「わあ、けっこう人いるね....!!」
花陽「μ'sのライブの時にいたファンの方もいますね!」
凛「にこちゃん達凄いや!!」
海未「それじゃあ楽屋の方に向かいますか」
14:
楽屋
穂乃果「にこちゃーん!!」
にこ「わっ、久しぶりね、あんた達!!」
絵里「あら、凛少し髪伸ばしてる?」
凛「うん!それより絵里ちゃん、今度ギター教えてよ!!」
希「へえ、凛ちゃんギター始めたんや」
花陽「希ちゃん!!」
希「えへへ?、みんな久しぶりやで」
真姫「みんな集まったわね」
海未「そこまで昔ではないはずなのに凄い懐かしいですね」
15:
ピローン
希「あっ、ことりちゃんからや」
穂乃果「えっ?あっ、本当だ!!」
海未「『BiBiのライブ、行けなくて残念....けど海外から応援してるね!!』ですね」
絵里「ちゃんと覚えててくれたのね、嬉しい....」
にこ「よーし、それじゃあBiBi、行くわよ!!」
絵里真姫「ええ!!」
16:
観客席
穂乃果「あれ?」
凛「どうしたの、穂乃果ちゃん?」
穂乃果「携帯、楽屋に置いてきちゃったみたい....」
海未「全く....もう始まってしまいますよ?」
穂乃果「うん、すぐに戻ってくるね!!」
タッタッタッ
17:
楽屋
絵里「あら、穂乃果」
穂乃果「ごめーん、携帯忘れちゃってたや!!」
真姫「ああ、これね」
穂乃果「うん、ありがとう!」
にこ「あっ、そういえば穂乃果」
穂乃果「?」
にこ「BiBi、どう思う?」
18:
穂乃果「凄いと思うよ!!」
真姫「......やけに抽象的ね」
穂乃果「うーん、けど絵里ちゃんや真姫ちゃん、にこちゃんの3人グループでしょ?」
穂乃果「ラブライブの優勝メンバーの3人だよ!!凄いよ!!一番だよ!!」
3人「........」
穂乃果「自分で言うのも恥ずかしいけどね、えへへ....」
20:
にこ「ねえ、穂乃果」
穂乃果「?」
にこ「私たち、ラブライブで優勝したのよね」
穂乃果「うん、だからもう敵なしみたいな!!」
にこ「ラブライブって『スクールアイドル』の大会って知ってる?」
穂乃果「?」
21:
にこ「別に怒ってるわけじゃないわ」
にこ「だけど覚えてて」
にこ「穂乃果、あんたは大したものだって今でも思ってるわよ」
にこ「でも...」
にこ「スクールアイドルが『本物』に勝てると思う?」
23:
穂乃果「にこちゃん、それってどういう....」
絵里「まあ....私たちのライブを観ていって」
真姫「伝わるかは私たち次第だけどね」
にこ「さー、気合い入れて行くわよ!!」
穂乃果「........」
24:
観客席
花陽「あっ、戻ってきた!」
海未「遅かったですね」
穂乃果「うん、ちょっとね....」
パアア
にこ「みんなー!!今日は来てくれてありがとう!!」
絵里「今日は私たちのライブを楽しんでいってね!!」
真姫「それじゃあ一曲目、行くわよ!!」
穂乃果(ライブが始まった...!!)
27:
BiBi「?♪」
凛「す、凄い....」
花陽「キラキラしてる....」
海未「観客との一体感も凄いですね...」
穂乃果「.......」
穂乃果(......凄い)
穂乃果(にこちゃんは前はあんなに歌えていたっけ?)
穂乃果(絵里ちゃんのダンスは上手だったけどここまで上手だったの!?)
穂乃果(真姫ちゃんが作った新曲、初めて聞くのに凄いノれる....)
穂乃果「す、凄すぎる.....」
29:
穂乃果(初ライブなのにここまで盛り上がってる....)
穂乃果(ラブライブの時並み....いや盛り上がりでいったら)
穂乃果(それ以上.......)
『にこ「スクールアイドルが『本物』に勝てると思う?」』
穂乃果「っ.......」
31:
ライブ終了後....
穂乃果「す、凄かったね!」
花陽「......うん」
穂乃果「どうする、このあとにこちゃんのところに行って」
凛「....凛、ちょっと用事思い出したから今日は帰るね」
穂乃果「えっ.....」
花陽「私も....」
海未「そうですね、今日はこのまま解散しましょう」
穂乃果「......そ、そっか」
32:
公園
穂乃果「.......」
希「あっ、穂乃果ちゃん見っけ」
穂乃果「希ちゃん?」
希「どうしたんや、みんな楽屋にも来ないで」
穂乃果「なんかそのまま解散って流れになっちゃって.....そういえば希ちゃんはどこにいたの?」
希「ウチは裏手で絵里ちたちの手伝いやってたんよ」
33:
穂乃果「あっ、そうだったんだ」
希「観客席から見たBiBiはどうやった?」
穂乃果「.......凄かった」
穂乃果「にこちゃん、絵里ちゃん、真姫ちゃん......3人とも歌も踊りも上手くなっててびっくりして、ライブも凄い盛り上がってて.....」
希「........穂乃果ちゃん」
希「ちょっとしたアドバイスしてあげる」
穂乃果「?」
34:
希「人の欲望ってのは醜いものや汚いものもある」
希「けど、それは普通なんや、みんな誰しもが思ったり感じたりするものなんや」
希「だからそれを、嫌ったりしないで受け入れて欲しい」
穂乃果「希ちゃん、それってどういう.....」
希「今はわからんくてもええよ、ただ心の片隅に置いておくだけでもええ」
35:
希「ごめんね、変な話して」
穂乃果「うん、大丈夫だよ」
希「あっ、そうだ、ウチにこっちとデュエット組むんよ」
穂乃果「えっ!?」
希「欲望って言うならにこっちが一番わかりやすいかもなあ、やりたいことたくさんやってる」
穂乃果「2つも掛け持ちなんてできるの?」
希「にこっちはやる気みたいやで」
穂乃果「そうなんだ、応援するよ....」
希「うん、ありがとな」
穂乃果「それじゃあ.....またね」
希「うん、またね」
37:
穂乃果「アイドル.....か」
凛「...........」
花陽「...........」
海未「...........」
40:
翌日
穂乃果「あっ、そういえば私たちもライブ近いんだった!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
数日前
海未「私たちの初めてのライブが決まりました」
穂乃果「えっ、本当!?」
海未「はい、日時は部活勧誘日の翌日です」
凛「何でその日なの?」
海未「私たちアイドル研究部は入学希望者を大幅に増やすほどの影響を与えました」
海未「なので、部分勧誘の日にライブを行うと他の部活動の迷惑になるので部活勧誘の次の日に勧誘活動として講堂でライブをすることになったのです」
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
41:
穂乃果「5人での初めてのライブ.....頑張らなくっちゃ!!」
穂乃果「よし、早く部室に行って練習しなきゃ!!」
タッタッタッ....
「????」
「??????」
穂乃果(あれ、もう誰かいるのかな?)
凛「かよちん、でもっ!」
花陽「もういいの、きっともう大丈夫」
花陽「私たち、ひとりになっていいんだよ」
42:
花陽「大丈夫、ひとりになれるまで私がついてるから.....」
凛「かよちん......」
バンッ!!
花陽「..........」
凛「穂乃果ちゃん.....」
穂乃果「な、何の話?」
花陽「ごめんね、穂乃果ちゃん.....」
花陽「私たち、ライブには出ない」
50:
穂乃果「ど、どういうこと......?」
花陽「ごめんね、厳密に言うと5人では出ないの」
穂乃果「......えっ?」
凛「り、凛とかよちんでデュエット組むの、きょ、曲は凛が作ったのに真姫ちゃんにも編曲してもらって」
穂乃果「じゃ、じゃあデュエットやりながら5人でもやればいいじゃん!!」
凛「ごめん.....初めてだし今回はこっちに集中したいんだ」
穂乃果「何で!?」
凛「っ...!」ビクッ
51:
穂乃果「みんなで一緒にやろうよ、その方が絶対にいいよ!!にこちゃんも絵里ちゃんも希ちゃんもことりちゃんもいなくなったのに花陽ちゃんと凛ちゃんまでっ....!!」
花陽「穂乃果ちゃん」
花陽「穂乃果ちゃんたちは私に一歩前へ踏み出す勇気をくれた」
花陽「だから今度は私の番」
花陽「穂乃果ちゃん、ひとりになることを恐れないで」
花陽「穂乃果ちゃんならきっと大丈夫だから.......」
穂乃果「無理だよ......私は誰かが支えてくれないとダメなんだよ.....」
穂乃果「いつだって、みんながいて私を支えてくれて、だから私の夢が叶うときはみんなの夢が叶うときでそうやってみんなで支えあって生きてきたの」
穂乃果「それじゃあダメなの!?」
真姫「ダメよ」
52:
穂乃果「真姫......ちゃん」
真姫「穂乃果、私も今回はソロで出るわ」
穂乃果「えっ.........」
真姫「曲作りとかは大丈夫、手伝ったりもするから心配しないで、だから」
穂乃果「何でっ!!!」
真姫「..........」
穂乃果「嫌だよ......μ'sが........みんながバラバラになっちゃう.......」
53:
凛「穂乃果ちゃん......」
穂乃果「ごめん、私今日は帰るよ....みんなが明日には考え直してくれるって信じて.......」
ダッ!
真姫「穂乃果っ!!」
花陽「穂乃果ちゃんっ!!」
タッタッタッ.......
海未「穂乃果っ!?どうしたのですか!?」
穂乃果「っ.....海未ちゃん.......」
57:
海未「どうしたのですか、目まで腫らして....」
穂乃果「.........海未ちゃんもひとりでやるの?」
海未「っ.........」
穂乃果「どうなの........」
海未「.............」
穂乃果「何か言ってよ!!」
海未「..........たぶん穂乃果が望んだ答えは返って来ませんよ」
58:
穂乃果「海未ちゃんも.......なんだね」
海未「真姫達がどうするのか明確には言えませんが........私は今回、ソロでライブに出ます」
穂乃果「...........ねえ、海未ちゃん」
海未「何でしょうか」
穂乃果「μ'sは.......私たちはラブライブで優勝したんだよね?」
59:
海未「はい、そうですよ、強敵A-RISEを退け予選を勝ち抜き、見事本選でも勝つことができ優勝をおさめました」
穂乃果「ラブライブを優勝したのはあの9人がいたから....私たち9人だからこそ優勝できた......違う?」
海未「そうですね、誰か一人でも欠けていたら優勝はおろか、予選で私たちは負けていたでしょう」
穂乃果「だったら!!.......だったら何でみんな離れていくの!?私たちが9人じゃなくなったから!?」
海未「..........いいえ、もし9人いたとしても少なくとも私は同じようにソロでライブに出ようとしたはずです」
60:
穂乃果「何で.......わからないよ、わかりたくもない........」
海未「穂乃果.........」
穂乃果「やっぱり今日は帰るね.......」
海未「強要はしません、けど穂乃果、私はあなたがソロで出てくれることを願っています」
穂乃果「そんなこと、絶対にないよ....」
61:
夜
穂乃果の家
アンコール!!アンコール!!
穂乃果「.........」
真っ直ぐな?思いが?♪
穂乃果「..........」
輝きを待ってた?♪
穂乃果「............」
ピッ、キュルルルルル....、ピッ
ワアアアア!!
穂乃果「..........」
穂乃果「.......ヒック.....グスッ」
76:
公園
穂乃果(時間は瞬く間に過ぎていった......)
穂乃果(みんなはソロやデュエットとして練習していってる)
穂乃果(当の私と言えば何もしていなかった)
穂乃果(本当に私は誰かを頼らなければ何もできないんだって痛感する........)
穂乃果(そして、とうとう本番当日まで来てしまった.......)
穂乃果(今ライブの準備中なのかな......)
穂乃果(こんなときになっても私は未だに動けてない)
穂乃果(今なんてどうしていいかわからずに学校を抜け出して公園のベンチに座って悩んでるくらいだ)
穂乃果「はぁ......私、アイドル辞めようかな.......」
ツバサ「えっ、高坂さんそアイドル辞めるの!?!?」
穂乃果「つ、ツバサさん!?」
77:
ツバサ「いや、歩いてたら公園に会社クビになったサラリーマンのように高坂さんが座ってたから気になって近づいてみたのよ」
穂乃果「さ、サラリーマンって....」
ツバサ「実際、酷かったわよ、何があったのよ、聞いたけど今日ライブなんでしょ?」
穂乃果「っ........ぐすっ」
ツバサ「.......とりあえず、話聞くわよ?」
78:
ツバサ「なるほどね........」
穂乃果「ツバサさんはどう思いますか?」
ツバサ「正直言うと、園田さんの言い分も理解はできるわ」
穂乃果「そう、ですか.......」
ツバサ「そして、私は高坂さんは園田さん達と同じ考えになると思ってたわ」
穂乃果「えっ?」
ツバサ「あなたは常に上を向いてるように思えたから」
79:
穂乃果「私、自分では上を目指してるつもりです.......」
ツバサ「あら、その上ってのはどこのこと?」
穂乃果「どこって......ラブライブ優勝?」
ツバサ「あら、それはあなた達は既にやったじゃない」
穂乃果「でも、こんどは5人で.....」
ツバサ「そしたらあなた達が、卒業したあと西木野さん達は3人で目指すのかしらね?」
穂乃果「それは.......」
ツバサ「別にそれが悪いってわけじゃない」
ツバサ「でも、こうは思わない?」
ツバサ「自分の力でどこまで出来るのか、自分一人で優勝することは出来るのか、って」
80:
穂乃果「..........」
ツバサ「一人だって、グループだって、私は負けないって、輝けるって」
穂乃果「..........」
穂乃果「ツバサさん、私学校に戻ります」
ツバサ「そっ、頑張ってね」
穂乃果「ツバサさん、最後に一言いいですか?」
ツバサ「何?」
穂乃果「負けませんよ」
ツバサ「その言葉、そっくりそのまま返すわ」ニコ 👀
81:
穂乃果(私バカだ.....!みんながバラバラになるって勝手に思い込んで!!)
穂乃果(私たちだからなんだ!!私たちだからこそ、ひとりでやるんだ!!)
穂乃果(だって、そしたら他のみんなは......)
穂乃果「ハア.........ハア.........」
海未「来ると思ってましたよ、穂乃果」
82:
穂乃果「海未ちゃん......私気付いたよ」
穂乃果「最高の仲間であったみんなは......同時に最高のライバルにもなるって!!!」
海未「........」
海未「私は考えてました」
海未「ラブライブを優勝した私たちがこれからどう向かうか」
海未「その時、ことりと話をしたんです」
穂乃果「ことりちゃんと?」
海未「ええ.......」
83:
ーーーーーーーーーーーーーーーー
海未「ことり、話とは何でしょうか?」
ことり「海未ちゃん、私留学することに決めたの」
海未「本当ですか!?しかし穂乃果や....いや私はことりとまだ一緒に」
ことり「海未ちゃん、ダメだよ」
海未「ことり........」
84:
ことり「穂乃果ちゃんのおかげでみんなと最高の思い出ができた........だから今度はことりの番」
ことり「私ひとりでどれくらいできるか試してみたいの」
ことり「海未ちゃんは?」
海未「え?」
ことり「海未ちゃんは自分の可能性をどれくらい信じてるの?」
86:
ーーーーーーーーーーーーーーーー
海未「そして、考え思ったのです」
海未「私自身の力でどこまで行けるのか」
海未「第一、アイドルなのに大会で勝負したりと私たちは勝負事が好きなんですかね?」
海未「剣道や弓道も団体戦はあれど個人での戦いですし.......」
海未「私たち......いえ、私は戦いたい、μ'sのメンバーと」
海未「そして、友であり最高のライバルになり得る穂乃果と」
88:
海未「受けてくれますか?」
穂乃果「.........もちろんっ!」
海未「ふふっ、それでこそ、私のライバルです」
海未「さあ、今真姫のライブが終わり本当は終了ですが......どうします?」
穂乃果「......もちろんっ!」
89:
「これで終わりかな?」
「けど、???って書いてあるよ?」
「最後に挨拶とか?」
「けど、まだあの人が出てないよ?」
カッ
「誰かステージにいる!!」
「あっ、あの人は!!」
穂乃果(久しぶりのステージだな.....)
穂乃果(けど、一人のステージは初めてかな)
穂乃果(.......っ!!)
91:
穂乃果(みんなが、私を見ている)
穂乃果(μ'sみたいに9人じゃない、私を、『高坂穂乃果』だけを見ている)
穂乃果(あれ、意外と穂乃果ってナルシストだったのかな)クスクス
ザワザワ
穂乃果(ざわついて来ちゃったかな?)
穂乃果(よしっ!!)
92:
グッ(人差し指を立てて手を高々と挙げる)
穂乃果(もし、みんなが私を必要としなくても......)
穂乃果(もし、私がμ's という肩書きを失ってしまっても......)
私は私であり続ける!!
93:
さあ、私を見て!!
騒げ、喚け、声を挙げろ!!
声枯れるまで私の名前を呼ぶんだ!!
私の名前は........
穂乃果「音ノ木坂学院、3年、高坂穂乃果です」
94:
数日後....
穂乃果「全然ダメだったー」グデー
花陽「けど、会場凄い盛り上がってたよ?」
穂乃果「けど、練習してなかったからもうグデグテだよ?」
海未「ふふっ、みんなで高めあうというのもライバルの醍醐味でもありますからね」
穂乃果「うん、次は絶対に負けないよ!!」
95:
海未「私も負けるつもりはありませんよ」
凛「凛も忘れないで欲しいにゃ!!」
真姫「ちょっと、私も忘れないでよね!!」
花陽「あ?!!大変ですぅ?!!ラブライブの次回開催がまた決まりました!!」
穂乃果「よ?し、じゃあ今度は個人戦でみんなと勝負だ!!」
私の夢、みんなの夢、叶ったのなら.....
次はとびきり、ワガママな自分の夢を!!
穂乃果「叶え、私の夢!!」
おわり
97:
乙です
100:
乙
10
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