提督「艦娘とケッコンカッコカリしたら」back

提督「艦娘とケッコンカッコカリしたら」


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3:
?金剛?
『なべ』
「ヘェーイ!テイトクゥー!お鍋できたデース!開けてくだサーイ!」
執務室の扉の向こうから聞き慣れた、少しおかしなイントネーションの日本語で呼ばれる
部屋の中心に置いた炬燵から立ち上がり、ドアを開けると、嬉しそうな顔をした少女が鍋を持って立っていた
『金剛』とケッコンカッコカリをして早1ヶ月。カッコカリとはいっても、ほぼ夫婦のようなもの。そのせいか金剛は以前よりさらに甘えてくるようになった
その証拠に、鍋を置き、炬燵に入るとすぐに金剛も膝の上に座り、背中を預けてくる
金剛「エヘヘ…やっぱりテートクの膝の上、落ち着きマス………フフ」
提督「ああ、俺もこうしてると落ち着くよ」
腕を前で交差して、キュッと抱きしめると、金剛の髪の匂いと、柔らかな身体の感触でいっぱいになる
金剛「テートクも甘えん坊さんデスね?……スー…………ハァ…!テートクいい匂い……」
目を瞑り、提督の腕にその小さな鼻を押し付けて深く深呼吸をすると、そのままスリスリと頬を押し付けてくる
5:
提督「金剛もいい匂いだよ、やっぱり紅茶飲んでるからかな」
再び金剛の髪に鼻を埋める。嗅げば嗅ぐほど夢中になっていくようだ
金剛「ウーン、ワタシ自身じゃわからないですケド……でも嬉しいデスネ?」
匂いを堪能した後、今度は頭を撫でる
ケッコンカッコカリをする前から、金剛は何かにつけては頭を撫でられたがっていた
金剛「あふ……キモチイイデース……………って!モウ!テートク!お鍋冷めちゃいマスヨ!」
金剛ははっと我に返ると、鍋の蓋を開ける
中には色とりどりの野菜と、鶏肉の入ったシンプルな鍋だった
提督「おお!美味そうだなぁ!」
金剛「フッフッフ、テートクとケッコンするときに間宮から教えてもらったのデース!テートク、お鍋スキって言ってたから…」
照れたような彼女が可愛くて、思わず頭を撫でてしまう
提督「ああ、ありがとな……いやぁ、金剛は可愛いし料理もできて、良い嫁さんだなぁ……」
金剛「あうぅ、テートクケッコンしてから恥ずかしいことばっかり言いマース………」
提督「金剛が可愛いからだよ」
金剛「うう、またぁ…………お、お返しデース!!」
ちゅっ……と、唇に柔らかい感触がした
提督「!!……こ、金剛…………よく分からなかったから、もう一回、いいか?」
金剛「……………ウン!」
___結局、その後もイチャイチャしていたため、金剛は鍋を温めなおすハメになったのであった
14:
?榛名?
『大丈夫』
提督「なぁ、榛名。最近無理してないか?」
榛名「へ?き、気のせいだと思い、ます」
提督「そ、そうか………」
『榛名』とケッコンカッコカリをしてから1週間
どうも榛名の様子がおかしい
名前を呼んでも上の空。執務中でもぼーっとしていることが多くなった
提督「………なぁ榛名。本当に何でもないのか?」
榛名「ええ、榛名は大丈夫ですから、提督はお気になさらず……」
こんな調子で1週間。明らかに何かあったのだ
少しらいつもよりしつこく問いただす
提督「なぁ、榛名。俺と榛名はカッコカリとはいってもケッコンした身だ。奥さんが困ってたら助けたい。そう思うのは当たり前だろう?………何があったか、教えてくれないか?

そう言うと、榛名は俯いて黙ってしまった
何か気に触るようなことをしたのだろうか……?
そう思って謝ろうとすると、榛名が口を開いた
15:
榛名「………提督は」
提督「え?」
榛名が顔を上げる
その表情に思わず声が出た
榛名「提督は、榛名のこと、どう思ってるんですか………?」
目に大粒の涙を浮かべながら、榛名はゆっくりと、絞りだすように問うてきた
提督「どう思ってるって………」
そんなこと……
秘書艦として、懸命に働く姿や、少し抜けているところ。正義感が強かったり、甘えるのが苦手だったり
笑顔が可愛かったり、泣いた姿も美しかったり
そんな榛名のことがいつの間にか好きになってたからケッコンカッコカリした
そんな当たり前のこと……………
まさか
榛名「やっぱり、榛名のこと、何とも思ってないんですよね…………いいんです、それでも、榛名は大丈夫で」
提督「すまなかった」
最後まで言わせまい、と榛名を胸に抱きしめる
一瞬驚いたような表情をするが、すぐに両目から涙を流し、嗚咽が聞こえてきた
16:
提督「俺、榛名に好きって、言ってなかったんだよな………だから、榛名は……」
榛名「ひっく………提督は、榛名のこと、何とも思ってないって…………ぐすっ……ケッコンカッコカリしたのも、ただの戦力強化なんだって………好きじゃ、ないって………!!」
泣きながら、我慢していた胸の内を吐き出す榛名
腕を背中に回してより強く抱きしめる
提督「違う、そんなわけない!………俺は榛名のことが、一人の女性として好きだからケッコンしたいと思ったんだ」
榛名「!………でも、ていとく、そんかことひとことも……いって………ぐすっ」
提督「すまない、恥ずかしかった…………というよりは、当たり前になりすぎていて、言えなかったんだ……」
怒っているような、悲しみに打ちのめされたような榛名を見て、後悔する
なぜもっと早くに気づいてあげられなかったのか
なぜもっと早くに『好きだ』と言ってあげられなかったのか
17:
榛名「ケッコンした時はもしかしてって思ったんです………でも、次の日、霧島から『ケッコンカッコカリをただの戦力強化といって複数の艦娘とケッコンする提督もいる』って聞いて…………提督がそんなことするわけないって思ったけど、でもわからなくって………」
提督「本当に、本当にすまなかった………そんな風に思ってたなんて……」
さらに強く抱きしめる
自分の最愛の人を、こんなに悲しませてしまったなんて………
榛名「提督、は、榛名のことどう思ってるんですか………?」
涙でぐちゃぐちゃになった顔を上げて、それでいて真っ直ぐ目を見る榛名
今回こそ、しっかり伝えなくては
提督「俺は、俺のことをずっと支えてくれた榛名のことを、一人の女性として愛してる。昔からも、そしてこれからも、ずっとずっと好きだ………」
しっかり目を見て自分の気持ちを伝えた
榛名は嬉しそうに、それでもまだ泣きながら
榛名「ぐすっ………はい!榛名も、提督のこと……大好きです!ずっと愛し続けます!」
そう言って、首に手を回し、唇に唇を強く押し付けた
18:
_________
______
____
提督「落ち着いたか?」
あれから、また大泣きした榛名を抱えて榛名の部屋にやってきた
榛名「はい、榛名は大丈夫です……!」
まだ目を赤く腫らしながらも、笑顔で答える榛名
今は2人、ベッドの上に座り、榛名は腕に抱きつく形になっていた
提督「あー、その、ごめんな?」
また申し訳なさが胸にこみ上げてきて、思わず謝ると、榛名は人差し指を唇にぷにっと押し当ててきた
榛名「だから提督、もう謝らなくていいですよ?………そのかわり、今まで我慢してた分、いっぱい甘えさせてもらいますからね!」
提督「ああ、もちろん、いつでも甘えてくれ」
榛名「ふふ、ありがとうございます、提督…………………………んっ」
____その日から、榛名は人が変わったように甘えてくるようになり、『鎮守府ナンバーワンバカップル』となるのであった。
27:
?阿賀野?
『ごろごろ』
阿賀野「提督さ?ん、暇だよー、阿賀野暇過ぎて死んじゃうよー」
提督「そうはいってもなぁ………もう今日中の仕事は無いし、かといって夕飯には早いし………」
炬燵から上半身だけ出してごろごろする阿賀野
普段からけっこう物臭なところがあり、妹達に世話をされているわけだが………
提督「気を使われてるのかなぁ……最近じゃ能代も矢矧も酒匂もあんまり執務室来なくなったし………」
阿賀野「むー、なによ、阿賀野一人じゃ不満なの?」
そう言って炬燵に潜ったかと思うと、炬燵に入れていた足の間からヒョコッと顔を出してきた
提督「うおっ!?お前どこから顔だしてるんだよ!?」
阿賀野「あふぅ?…提督さんのお腹?………すりすり……」
そのまま腹に顔を押し付けてくる阿賀野
密着しているせいで、その豊満な身体の感触がはっきりと伝わってくる
28:
提督「こ、こら阿賀野!さっさとそこから出てくれ!」
阿賀野「は?い……よっこいしょっ………ふふ、提督さーん」
そこまま足の間から身体を乗り出して、こちらにしなだれかかってきた
阿賀野「んへへへぇ、提督さぁん」
提督「はぁ、まったくお前え…っととと!」
正面から抱きあうようになるが、バランスが悪く背中から倒れてしまった
阿賀野「ひゃあ!だ、大丈夫?頭打ってない?」
提督「ん……ああ、大丈夫だよ」
心配そうな顔で頭を撫でてくれる
こういう優しいところに惹かれたのかもしれないな、と思わず笑みがこぼれる
阿賀野「提督さん、阿賀野の頭もなでてほしいなー」
抱き合って倒れたまま、甘えてくる阿賀野の頭を撫でる
提督「阿賀野………」
阿賀野「あ…………」
どちらからともなく目を瞑り、キスをする
阿賀野は両腕を腰にぴったりと回してぎゅうぎゅうと身体を押し付ける
29:
阿賀野「ん………ちゅ……ぷは…!もう、提督さんがっつきすぎ!」
提督「そうはいってもな……こんなに可愛い阿賀野を前に我慢はできないな」
阿賀野「んふふふ、阿賀野も提督さんとのキス好きよ?一生飽きない………」
妹達がしっかりしているからか、何かとだらしない面が目立つ阿賀野だが、それを補って余りあるほどの魅力があった
それだけに、気になることがひとつあった
提督「なぁ、阿賀野……お前は俺とケッコンカッコカリして良かったのか?」
阿賀野「ん?なんで?」
提督「いや、なんというか、あんまり俺に気があるようには見えなくてさ、だからケッコンカッコカリを受け入れてくれたときは嬉しかったけど驚きもしたわけで………」
それが素直な気持ちだった
秘書艦として付き合いも長いが、阿賀野がそういった素振りを見せることはあまりなかったのだ
30:
阿賀野「んー……でも阿賀野、初めて提督さんにあった時から好きだったわよ?いわゆる一目惚れってやつかしら」
提督「え、ええ!?」
衝撃の事実に思わず声が出る
阿賀野「もちろん、『これが恋だ!』って気づくまでは時間掛かっちゃったけど………うん、間違いなく一目惚れね、それも超弩級の。大大大好き!!」
提督「な、なんてこった………」
顔が熱いのがわかる。まさか一目惚れされていたとは夢にも思わなかった
阿賀野「だからね、ケッコンカッコカリされたときはとっても嬉しかったし、断るつもりなんてなかったわ…………これで満足かしら?」
提督「ああ、大満足さ……はふぅ…」
密着した身体から心臓の音が聞こえてしまっているのではないか
恥ずかしさを誤魔化すためにまた阿賀野の頭を撫でる
阿賀野「提督さん、あのね、阿賀野………」
提督「ん?」
阿賀野「提督さんのこと、好きすぎて胸が苦しいの………だから」
提督「………ちゅっ」
阿賀野「んんっ………ん………ふ…………もっと、もっと…………ちゅっ…………すき………んん」
____その後、夕飯を知らせに矢矧が来るまで、ずっと阿賀野とキスしていた
43:
?あきつ丸?
『デート』
あきつ丸『て、て、提督殿!こ、こ、今度の日曜日、じ、自分とデートなるものをしていただきたい!であります!』
カチカチに緊張したあきつ丸からデートに誘われて数日。鎮守府の正門付近であきつ丸と待ち合わせをしていた
提督「それにしても、遅いなぁ……」
約束の時間からかれこれ30分。何かあったのだろうか………?
「て、て、提督殿ーー!!!」
提督「お、おお!?」
遠くから全力でこちらに向かってくる少女
__息を切らしたあきつ丸だった
提督「あきつ丸が遅刻だなんて珍しいな。何かあったのか?」
あきつ丸「う……じ、実は………」
冬だというのにうっすらとかいた額の汗を拭いながら気まずそうに話し始めるあきつ丸
あきつ丸「き、昨日、ねられなくて……」
提督「そうなのか?もしかして体調が優れないとか……」
あきつ丸「ち、違うであります!自分、今日の提督殿とのデートが、うう、その……」
前までははっきりと物事を話すタイプだったあきつ丸
ケッコンカッコカリしてからというもの、どこかで遠慮しているのかどもることが多くなってしまった
だが………
44:
提督「ほら、あきつ丸、怒らないから言ってごらん?」
つっ立ったままのあきつ丸を腕に抱きしめ、帽子の上から頭を撫でる
こうしてやると、緊張せずに話せるようだった
あきつ丸「あ………その、自分、今日のデートが楽しみで寝られなかったのであります……申し訳ない」
提督「はは、そんなことだったのか。それを言ったら俺だって今日のデート凄く楽しみにしていたぞ?」
あきつ丸「ほ、ホント!?でありますか?」
慌てて語尾を付け足すあきつ丸が可愛くて、思わず、笑みがこぼれる
提督「ああ、もちろんさ。カッコカリとは言ってもケッコンしてる女の子と出かけるのが楽しみじゃないわけないだろ?」
あきつ丸「あう………て、提督殿はたまにイジワルであります………」
顔を赤くして手をもじもじさせている姿は、どこからどう見ても女の子だった………
45:
________
____
__
提督「それで、今日はどこに行くんだ?」
鎮守府から近くの商店街へとやってきた
あきつ丸はしがみつくように腕を組んでいて、通りゆく人々に微笑ましい目で見られている
あきつ丸「今日は自分の服を買いたいと思って………今も、いつもと同じ服でありますから」
提督「おお!そうかそうか!ついにその気になってくれたか!」
ケッコンする前、一度だけ洋服を買いに行かないか聞いてみたところ『自分にはそのような格好似合わないでありますから』と断られてしまっていた
あきつ丸「だ、だって、提督殿の奥さんとして、女性らしい格好が良いかなって思ったから………であります」
恥ずかしそうに腕に顔をうずめてぼそぼそと呟く
そのあまりの可愛さに危うく公衆の面前で有ることを忘れてしまいそうになった
46:
________
____
___
あきつ丸「ふふ、ふふふ」
提督「どうした?あきつ丸」
あきつ丸「だって、提督にこんなにかわいい服を選んでもらえて、似合うって言ってもらえて………幸せであります……」
洋服屋で選んだあきつ丸の服は、真っ白い肌に会う白のセーターと、ふわっとした黒のスカートだった
その場で着替え、ご飯を食べ、こうして夜の公園へとやってきた
隣り合ってベンチに座りながら、あきつ丸は幸せそうに笑う
あきつ丸「提督殿……その、自分は提督殿のことがす、好き……であります………提督殿は?」
自分の胸に腕を引き寄せて尋ねるあきつ丸
どうやら腕を抱くのが好きなようだ
提督「そりゃあもちろん好きさ。じゃなきゃケッコンしないよ」
すっと頬に手を伸ばす
真っ白な肌は蒸気していて、色っぽかった
あきつ丸「…………んっ………」
そのまま頬を引き寄せてキスをする
47:
あきつ丸「いつか………いつかこの戦いが終わったら………自分と……」
提督「…………」
黙って彼女の頭を撫でながら続きを待つ
気づけば公園には誰もおらず、しんとしていた
あきつ丸「……………わたしと、ホントの結婚してくれますか?」
提督「…ああ、もちろんだ」
___薄暗い月明かりの中、二人の影が静かに重なった………
58:
?武蔵?
『風呂』
ガラガラガラ
提督「うーん、やっぱり檜にして正解だったな」
ここは鎮守府の中にある大浴場
つい最近、あることをきっかけに改装し、檜を中心とした作りに変えたのだ
ほんのり薫る木の匂いに、艦娘達からも大好評………
だが、鎮守府において男性は1人
そのため、こうして任務を終えた深夜に一人でひっそりと浸かるしかなかった
武蔵「私も木の方が落ち着くな。それに温かみがある」
___武蔵とケッコンカッコカリをするまでは
59:
提督「………ほう」
武蔵「な、なんだ?変な事言ったか?」
大浴場に入ってきた武蔵を見て感嘆の声をあげる
引き締まったお腹まわり。しっかりと肉のついた太もも。バスタオルを抑えるしなやかな腕
そしてバスタオルの上からでもはっきりとわかる豊満な乳房
真っ白なバスタオルが、武蔵の健康的な褐色肌をより魅力的にしていた
提督「いや、綺麗だな、と思ってな」
武蔵「う、ほ、褒めても何も出んぞ!」
ほんのりと頬を紅くしてそっぽを向く武蔵
普段の豪傑っぷりからは想像できないような乙女らしさに思わず近寄って抱きしめてしまった
提督「ほら、顔よく見せて」
武蔵「い、嫌だ!」
提督「何で?」
武蔵「は、恥ずかしい………だろ……」
ますます顔を紅くして俯いてしまう武蔵の頭を撫でる
提督「普段の眼鏡かけて髪を結った武蔵もカッコイイけど、今の武蔵はとっても可愛いいよ?」
武蔵「くううっ…………き、貴様今までそんな軟弱なこと言ってたか?」
怒ったように言いつつも、顔がニヤけているのがわかる
表情は見えなくても、長く付き合ってる武蔵のことならすぐに分かる
61:
武蔵「そ、それより早く入ろう!風邪をひいてしまうぞ?」
ぐいっ、と腕を引っ張られ、手近にあったシャワーの前まで連れてこられる
武蔵「ほら、背中流してやるから座れ………ち、違う!!こっち向いて座るな!あっち向けぇ!!」
もちろんバスタオルは巻いているものの、ついイタズラ心が出てしまった
顔を真っ赤にして叫ぶ武蔵にすまんすまん、と謝り椅子に腰掛ける
武蔵は椅子の後ろに膝をつき、タオルを石鹸で泡立てると、ゆっくり背中を擦ってくれた
武蔵「どうだ?痒いところはないか?」
提督「いいや?気持ちいいよ、ありがとな、武蔵」
武蔵「………ああ」
そうして暫く無言で背中を洗ってくれていた武蔵だが……………そろそろか
武蔵「…………ん……………な、なぁ、良いか?」
そわそわと落ち着かない様子なのが背中越しに伝わってくる
提督「ああ、良いぞ」
そう返すやいなや、背中にむちっと柔らかな感触がする
両腕はしっかり前に回され、きゅっと抱かれる
そのまま肩に顎を乗せると、ふう、と息を吐いた
60:
武蔵「え、えと…提督……」
提督「ん?『提督』でいいのか?『むさち』」
武蔵「ううっ………え、う、…………あ、『あなた』…………くそっ!」 
決して言わせているわけではない
むしろ、ケッコンカッコカリをした夜、布団の中で武蔵が提案してきたのだ
『ケッコンしたから呼び方を変えないか?』
その提案にのっとり、武蔵のことを『むさち』武蔵は『あなた』と呼ぶようになった
武蔵「な、なぁ、やっぱり『むさち』はちょっと変じゃないか?その、いくらなんでも恥ずかしすぎるのだが………」
提督「じゃあ『むっちゃん』?」
武蔵「それはどこかの長門型だろう」
提督「うーちゃん?」
武蔵「それは睦月型にいるだろ!!」
提督「ほら、じゃあやっぱりむさちしかないじゃないか」
武蔵「ううう、絶対恥ずかしいって………はぁ」
観念したようにため息をつく
が、相変わらず抱きしめ続けているあたり、このやりとりも武蔵なりの甘え方なのかもしれない
62:
提督「すんすん………武蔵っていい匂いだよな」
肩に乗っている武蔵の顔に鼻を近づけ匂いをかぐ
女性らしい、甘い匂いがした
武蔵「ていと……あなたの匂いも、結構好きだぞ?ずっと嗅いでいても飽きない」
うっとりと語る武蔵の頬を指で押す
しっかりとした弾力が返って来た
武蔵「むっ……………んっ…………」
頬を押すのは『キスしてもいいか?』という合図
今日は武蔵の方からしてくれた
頬同様、柔らかい感触に包まれる
武蔵「んっ………ちゅっ……………な、なぁ、その………………前からキスしても、いいか?……あっ……」
武蔵の可愛いおねだりに、向き直って再びキスをした
___それからしばらく、風呂桶の中でもずっとお互いにキスをしていた
78:
?秋月?
『添寝』
秋月「司令!こちらの書類の確認終わりました!印をおねがいします!」
提督「あぁ、ありがと。さすが秋月は仕事が早いな」
秋月「いえ!これくらいなんてことありません!」
秋月型のネームシップ『秋月』
駆逐艦でありながらしっかりしており、彼女を秘書艦にすることに何の迷いもなかった
そして信頼はいつしか愛情になり、今こうして互いの薬指には銀色に光る指輪があった
提督「…………よし、こんなもんか………秋月!今日は午後の仕事は無しになったぞ」
秋月「本当ですか!やったぁ!」
嬉しそうにこちらへ来た秋月の頭を軽く撫でる
黒髪がさらさら揺れて心地良い
提督「秋月は何かやりたいことあるか?」
秋月「うーん……お買い物はこの間行きましたし、かといって食堂はまだでしょうから…………あ!」
悩んでいた表情から一変、ぱあっと顔が明るくなる
ケッコンする前よりさらに表情が豊かになり、ときどきドキッとさせられることも多くなった
「それじゃあお昼寝しましょう!もちろん、司令も一緒にですよ?」
………こんな感じで
79:
秋月「ほらほら司令、もっとこっち寄ってください!落ちちゃいますよ?」
執務室にあるソファーの背を倒してベッドにし、そこに秋月と横になる
持ってきた一枚の毛布を二人で被るには、かなり近く__抱きあうように寝なければならない
提督「よっ……と、こんな感じ………」
秋月「あ、あはは………ち、近いですね、これ」
気がつくと鼻と鼻が触れ合うくらい密着してしまっていた
照れたように笑う秋月の顔以外、何も視界に入らない距離
提督「あー、少し離れるか?」
そう尋ねると秋月はブンブンッと首を横にふる
そのせいで髪が顔に当たってくすぐったい
秋月「せっかく司令とこんなに近いのに、離れるなんて勿体無いです!それに………」
すっと腕が出てきて抱きしめられる
駆逐艦にしてはスタイルの良い秋月の、程よい柔らかさが強く感じられる
秋月「こうしてれば、暖かいですよ?…あっ……」
にっこり微笑む秋月のおでこに唇を付ける
秋月「……司令、おでこだけじゃヤですよ?……………んっ…………」
こんどは唇を軽く啄むようなキス
口先から熱が伝わってくるような、そんな感じがした
80:
_______
_____
____
提督「んっ…………んん?」
いつの間にか寝てしまっていたようだ
眩しい西日に目を開ける…………西日?
提督「お、おい秋月!昼飯逃した!」
秋月「んっ……………ふぇっ?………………ああ、しれぇ?………」
慌てて秋月を起こすも、寝ぼけているのか胸に擦り寄って甘えられる
秋月「ふふ……しれぇ…………すきですよぉ…………ふふ」
提督「…………ま、いっか」
たまに1日2食でも問題ないか
そう言い聞かせて再び毛布に潜り込む
もちろん、しっかり秋月を抱いて
秋月「司令………んー……………っちゅっ」
頭を撫でていたらキスをされた
普段真面目な彼女の、自分だけが知っている姿
それに愛おしくなって、またキスをした
_____その日は、結局一食しか食べなかった
84:
?羽黒?
『一緒に寝た次の日の朝』
羽黒『ひっ………ぐすっ………ごめんなさい………ごめんなさい…………』
夜、大号泣しながら羽黒が訪ねてきた時は何事かと思った
羽黒『かみ………ひっぐ……かみなり、怖いんです…………ぐすっ、ごめんなさい、ごめんなさいぃ……』
昨日の夜は、久しぶりに雷が鳴り続けた夜だった
いくら背が高くても、末っ子は末っ子
まだまだ甘えたいさかりだったのだろう
羽黒『お姉ちゃん達っ、い、なくて……ひっぐ……司令官……さん……』
さらに上の姉3人全員がそれぞれ仲のいい艦娘と遊びに行ってしまっていたのだから尚更だ
快く布団に招き入れると、ぴったりとくっついてきた
羽黒『司令官さんの手、やっぱり温かい、です………』
手を自分の頬に持って行き、スリスリする
その後も雷はやまなかったが、羽黒は幸せそうに寝ていた…………
その次の日の朝の話
85:
________
_____
___
提督「そっか、昨日は羽黒と寝たんだっけか………」
朝、目を覚ますと昨日の雷雨が嘘だったのかのように空は青かった
窓から見える木の葉から雫が落ちる音だけがする静かな朝
ふと腰に違和感を感じて布団をめくると、羽黒が抱きついてすやすや寝ていた
提督「…………ケッコンしてから、初めて一緒に寝たのか……」
ケッコンカッコカリをしてからまだ1週間も経っていないが、やっと夫婦らしいことができた気がする
羽黒「………ん………あ、れ、お姉ちゃん……?」
提督「お?起きたか羽黒、おはよう」
羽黒「あ……司令官さん、おはようござ…………………し、司令官さん!?」
ばっと腰から離れると、正座して俯いてしまった
羽黒「あ、あ、その、あの、あの、ご、ごめんなさい!」
火を吹くんじゃないかと思うくらい顔を紅くして謝る羽黒
あう、あう、と言葉にならない声をあげてしまっている
提督「はは、大丈夫大丈夫、お陰で昨日はよく寝られたよ」
笑って羽黒の頭を撫でるも、ますます羽黒は縮こまってしまった
86:
羽黒「あう………し、司令官さん、その、お邪魔じゃなかったですか?その、私、大きいですし……」
大きい
確かに身長は高いし、胸もかなりのものだが、四肢は細くスラリとしている
提督「そんなことないよ、羽黒と………あー、奥さんと寝られて嬉しかった……うん」
羽黒「お、奥さ…!はうううぅ………」
赤い顔を両手で覆うと、キラリと左手の指輪が光る
提督「あー、だからさ………」
嫌がられるかな?と思いつつ、顔を覆ったままの羽黒を抱き寄せる
羽黒「あ………司令官、さん?」
ポーッと見上げる羽黒にちょん、と唇を落とす
羽黒「ん…………………ふぅ………」
提督「その、これからももっと頼ってくれ。遠慮しないで欲しいんだ」
カッコカリとは言っても夫婦だから
羽黒「………じゃあ、甘えていいんですか?」
提督「ああ、もちろん、存分に甘えてくれ」
羽黒「ほ、ホントに甘えちゃいますよ?ずっとずっと、司令官さんとくっついちゃいますよ?」
必死な感じに笑いをこらえつつ、しっかりと答える
提督「願ったり叶ったりだ。むしろ俺の方からいくかもしれないぞ?」
羽黒「………!………はい!」
87:
________
_____
___
そして、あぐらをかいた隙間に羽黒が座り、布団を被ってイチャイチャする
羽黒「し、司令官さん……もっと腕、ぎゅってしてください………」
提督「ほいほい………こんな感じか?」
羽黒「も、もう少し強く…………ん、そ、そうです……………はふぅ………」
抱きしめた腕に顔を埋めてご満悦な羽黒
いざ甘え始めると、まさに嵐のように甘えてくる
羽黒「司令官さん、あ、あの………ちゅーしたい、です……あの、ごめんなさい………」
提督「だから謝らなくていいよ?ほら………」
羽黒「んっ…………ちゅっ………あ、だめ!腕は離しちゃだめ!………そうです、そのまま………んっ………んっ………」
___お互いがお互いを暖めながら、初めて一緒に寝た朝は過ぎていくのだった
97:
?飛竜?
『飛龍を看病』
飛龍「けほっ………けほっ………」
自室に寝かせた飛龍の口から体温計を取る
提督「………三八度九分。こりゃ完璧に風邪だな」
飛龍「ううう………無念です………」
提督「すまなかった。俺がしっかりしていれば……」
飛龍「い、いえ、私が提督に甘えすぎました………」
事の発端は昨日飛龍と風呂に入った後だった
飛龍『提督?………んへへぇ』
提督『ちょ!?おま、服を着ろ、服を!』
飛龍『え?……!いいじゃんいいじゃん、夫婦なんだし?』
提督『カッコカリだろ!?』
飛龍『ふーん?提督はカッコカリの相手にあーんなことやこーんなことするんだ………』
提督『あ、いや、そういう訳ではないが………』
飛龍『なら良いよね!………ん?……提督すりすり?…………』
____用は風呂上りにイチャイチャし過ぎて風邪をひいてしまったということだった
98:
提督「今日は秘書艦降りていいから、ゆっくり休めよ?」
飛龍「うぅ?………でも、デート………」
今日は仕事終わりに鎮守府の外にあるショッピングセンターに行こうと思っていたが、この様子では無理だろう
提督「デートならまたしてやるから、今日は寝てるんだ。いいな?」
飛龍「は?い…………」
不満そうな顔をした飛龍を寝かせ、執務室に戻るためにドアをあけようとすると、袖が何かに引っ張られた
提督「………飛龍、寝てなきゃだめじゃないか」
飛龍「わ、わかってますけど………提督…………」
理解はしているけど納得はできない、と言った表情で見上げてくる飛龍
さっきより強く袖が引かれる
提督「……ほら、寝るまで頭撫でてやるから、布団入りな?」
飛龍「えへへ………うん!」
99:
_________
_____
___
飛龍を寝かせてきて執務室に戻ってきた…………のだが
飛龍「提督?……寝られない……」
提督「おいおい、起きてきちゃったのか」
フラフラと飛龍が執務室のドアを開けて入ってきた
飛龍「だって、寝るときいつも提督と一緒じゃないですか……だから、一人で寝るの落ち着かなくって……」
風邪をひいてるからだろうか
いつもは短いスカートから健康的な脚を覗かせている元気な飛龍とは違って、しおらしかった
そしてそんな飛龍が可愛くて、ついつい甘やかしてしまう
提督「……じゃあここで寝るか?」
飛龍「いいの?邪魔じゃないですか?」
提督「構わないよ、それで飛龍が元気になるなら」
飛龍「ふふ、ありがとう!提督!いまお布団と枕持ってくるから!」
相変わらず顔色は悪かったが、それでも嬉しそうに布団を取りに行く姿は飛龍らしかった
100:
_________
____
__
提督「………なぁ、飛龍、やっぱりソファーで寝るか布団敷かないか?」
飛龍「いいんです!ここが一番落ち着くから………」
今、何故か飛龍は膝の上に座っていた
さらにその上から布団を被っているせいで、けっこう重い。そして何より仕事ができなくなっていた
提督「あ?……その、仕事できないんだが………」
飛龍「今日やる分は昨日終わってるんじゃなかったの?」
提督「そうはいっても休日じゃないしな……」
飛龍「じゃあ1時間!1時間だけこのままでいよ?」
提督「はぁ、分かったよ………1時間だからな?」
飛龍「うん!1時間、1時間………ね、もっとぎゅってしてよ!………うん、そう…………あと頭も撫でてほしい……………えへへへ」
____結局その後5時間、飛龍とイチャイチャし続け、翌日逆に風邪を引くことになってしまった
111:
?野分?
『 外では雪が降り積もる中、二人はこたつでまったりと』
仕事合間の休憩時間
執務室には、炬燵で暖を取る二人の姿が
少し前までは舞風も居たのだが、他の駆逐艦の子に誘われて間宮に行ってしまい、今はいない
提督「だから、さ、野分。舞風が返って来たらどうするんだ?」
野分「ちょっと、司令。いくら舞風とはいっても他の女の名前を出すのはどうなの?あと、私のことは『のわっち』って呼んでって言ったでしょう?」
提督「………前に呼んだら嫌がったじゃないか」
野分「恥ずかしかったのよ。あと司令。頭ナデナデする手が止まってるわ。早く再開しないと拗ねるわよ」
提督「あ、ああ…すまなかったな……」
野分は先程からずっと膝の上に陣取っている
そのうえこちらを向いて身体を擦りつけてくるものだからそろそろ暑い
提督「……なぁ野分」
野分「すんすん……………なに?今司令の匂いを嗅ぐので忙しいのだけれど」
提督「うん、いや、野分ってこんな感じだったっけ?」
率直な疑問をぶつけると、野分はヤレヤレ、と首を降って答える
112:
野分「ケッコンする前は長い間舞風に会えなかった分、あの子を甘えさせるために我慢してたの………ちょっと、手が止まってるわよ?」
提督「あ、うん、すまん」
衝撃発言に思わず手が止まったら怒られた
ということは?
提督「野分の素はこっちなのか?」
野分「ねぇ、司令。『のわっち』って呼んでって言ったじゃない。あと、どっちの私も私よ。それでいいんじゃない?」
とても同一人物だとは思えないが
提督「野わ………のわっちって俺のこと好きだったのか?」
こちらも率直な疑問
そもそもケッコンカッコカリを受け入れてくれるとは思っていなかったので、こうしていることがそもそも信じられないのだ
野分「当たり前よ、大大大大好き。舞風と同じくらい好きよ?むしろ子供を産みたいと思う分司令のほうが好きかも。あとキスするから……んちゅっ」
提督「んん!?…………そ、そう、か………」
まぁ、ここまで心を開いてくれたのは嬉しいけど。他の艦娘が見たら卒倒するんじゃないだろうか
鎮守府には多くないイケメンキャラとして人気があった野分
それが今はこうして炬燵に入ってデレデレしているなんて、誰が想像できただろうか
113:
野分「ねぇ、ミカンとってくれない?」
提督「ほら」
野分はこちらを向いたままなので、ミカンをとって手渡す
細い綺麗な指で皮を剥くと、実をひとつ咥えて顔を突き出してきた
野分「くふぃあふぇふぇ」
提督「え、え?」
野分「口開けてって言ったの。さ、早く」
一度ミカンを口から離して、もう一度咥えて顔を向けてきた
提督「あ、あーん……?」
野分「んっ…………ちゅっ」
提督「!?!?」
野分は舌でミカンを口に押し込んできた
そのまま唇が合わさる
野分「んちゅっ………んっ……………どう?おいしい?」
提督「あ、ああ、美味しい、けど………」
野分「はい、もう一個。ん?……………ちゅっ」
提督「はぁ、もう腹を決めたよ………もう一個くれ」
野分「もちろん!あ、そうだ、このあと一緒にお風呂入りましょう?もちろんぎゅってしてナデナデしながらね?あと………」
提督「ま、まだ何かあるのか?……」
野分「そろそろ、司令と『夜戦』したいわ…………」
____窓の外は雪が降っていたが、そんなことに気づく筈もなく、執務室の中は暑いくらいだった
123:
?赤城?
『拒食症』
提督「赤城が……!?」
昼休みも終わり、執務室で仕事をしていると突然加賀さんが珍しく慌ててやって来た
加賀「はい、お昼休みにカツ丼13杯目を食べ終えたところ、突然吐いてしまって……」
提督「そんな!たった13杯目で……?いつもより食べれていないじゃないか!」
加賀「今部屋で寝かせています。お仕事は私がやっておきますから、提督は赤城さんのところへ!」
提督「わ、わかった!」
急いで赤城の部屋に行くと、青ざめた顔で赤城が寝ていた
提督「赤城?…赤城?……大丈夫か?」
頭を撫でると、うっすらと目が開く
赤城「あ、提督………大丈夫です、少し疲れていただけですから………」
そう言って健気に笑ってみせるが、明らかに元気がない
提督「もし明日も体調が優れなかったら病院行くぞ?」
赤城「ふふ、病院には行きたくないですねぇ…………」
しかし、赤城はその夜、おかゆ22杯でまた吐いてしまった
124:
翌朝も、赤城はステーキ丼8杯しか食べられなかった
そして今、赤城と二人で海軍病院へとやってきたが……
医者「率直に申し上げますと……赤城さん、いえ、奥様は拒食症の恐れがあります」
赤城「そ、そんな…………?」
医者からの残酷な宣告に思わず赤城の手を強く握りしめる
提督「妻は………治らないのでしょうか?」
医者「そうとは言えません。まず拒食症になった原因ですが…………旦那様、貴方最近奥様とお食事されていますか?」
赤城と食事…………?
そういえば、最近は艦娘も増えて仕事も忙しくなったためか、あまり二人で食事をする時間が取れていなかった
提督「…あまり、できてないですね」
医者「それが原因です」
きっぱりと医者に言われる
医者「おそらく、長いこと奥様と一緒に食事をされていないため、奥様が精神的に食事を拒否しているものだと思われます」
赤城「そ、そんな………でも、ケッコン前はそんなこと……」
たしかに、ケッコンする前はそんなことは起きなかったのに、なぜ………?
125:
医者「それです!ケッコンカッコカリです。………奥様にとって、旦那様は唯一無二の愛すべき方。それゆえに、離れ離れになると精神的に強い負荷がかかるのでしょう」
なるほど……そういうことだったのか
提督「それで、治すにはどのような薬が良いのですか?」
医者「薬はいりません」
赤城「じゃあ、手術とかですか…?」
医者「手術もいりませんよ」
それではどうやって治すんだ……?
医者「愛です。愛の力で治るのです!!」
126:
_______
_____
___
提督「ほら、赤城、あーん」
赤城「あ?…ん!……ふふ、これで親子丼28杯目………少しずつですが食べられるようになってきましたね………あ、次口移しで……」
提督「ああ………んっ」
赤城「………ちゅっ………もぐ………ふふ、提督の愛が伝わってきて、とっても美味しいです……」
加賀「よかった……赤城さん、本当に………」
暁 ビスマルク「「なにあれ」」
127:
な ん だ こ れ
『拒食症』という難しいテーマとこのスレの趣旨を頑張って融合させたら何かカオスなモノができました
な ん だ こ れ
142:
?深雪?
『風呂で頭を洗ってあげる』
深雪「司令官!風呂一緒に入ろうぜ!!」
提督「ぶーっ!!」
飲んでいたお茶を思いっきり窓の外へ吹き出す
夜、そろそろ風呂に入ろうかと思っていたところにやってきたのは深雪
吹雪型一番の元気娘であり、ついこの間お互いの思いを伝え合った仲ではある………のだが
提督「い、一緒に風呂って…そんないきなり」
深雪「いいじゃんよ?…この深雪さま直々に入ろうぜって言ってるんだからさ」
いくらケッコンしているとはいっても相手はほんの中学生くらいの年頃
なんとなく一線を超えてはいけない気がしていた
深雪「じゃあ頭洗ってくれるだけでいいからさ!な?いいだろ?」
提督「まぁ、そこまで言うなら………」
深雪「ホント!?やりぃ!……ほらほら、早く行こうぜ!」
グイグイ腕を引っ張られて風呂場へと向かう
143:
_______
_____
___
深雪「さてっと、着替えるか?………」
提督「あ、馬鹿いきなり脱ぐな!………ほら、後ろ向いてるから、早く着替えて……バスタオルちゃんと巻けよ?」
深雪「ちぇっ…………見てくれたっていいのに………」
目の前で服を脱ぎ始めた深雪を慌てて制す
深雪も女の子だというのに、どうも羞恥心が無いというか………
提督「………男だと思われてないんだろうか………」
深雪「んー?何か言ったー?」
提督「な、なんでもない」
いやいや、仮とはいえケッコンしているのだ
まさか男として意識されてないなんてことは……………無い、よな?
深雪「ほーらー!着替え終わったから!早く来てよー」
提督「はいはいっと………」
ガラガラと風呂場の戸を開けると、椅子に座って待っている深雪がいた
バスタオルでは隠し切れない、きめ細やかな肌に少しドキッとする
144:
シャカシャカシャカシャカ
広い浴場に髪の毛を洗う音だけが響く
深雪の髪を洗い始めてからというものの、会話らしい会話もなく、妙な沈黙だけがあった
サアアァ
提督「………よしっ、終わったぞー深雪ー?」
泡を洗い流して声をかける
が、深雪は目を瞑ったまま返事をしない
提督「……深雪?どうかし」
深雪「………………」
どうかしたのか?と言う前に胸に抱きつかれる
あまりに突然な、それでいて意外すぎる行動に理解が及ばない
提督「え……と、深…雪…?」
深雪「……………やっぱり、そうなんだ……」
ぼそっと、耳を澄まさなければ聞こえないような小さな声で深雪が口を開く
提督「やっぱりって………」
深雪「ねぇ司令官。深雪のこと、好き?」
提督「な、そ、それは………好きだぞ?だからケッコンカッコカリもしたんじゃないか」
胸に顔を埋めたまま尋ねられる
いつもと違う深雪の様子に戸惑いつつも、思ったままを返す
145:
深雪「そっか………ねぇ、それってさ、『家族』に対する好き?」
提督「それはもちろんだけど………」
なんでそんなことを?と続けようとしたが、深雪の顔を見て言葉が詰まってしまった
いつもの自信満々な表情とは打って変わった、今にも泣き出しそうな……いや、うっすらと泣いているように見えた
深雪「やっぱそっか……深雪は、ガサツだし、こんな喋り方だし………『女の子として』は、見れないよね………………ひぐっ……」
提督「そ、そんなことはない!深雪は立派な女の子じゃないか!だから俺だって告白して………」
深雪「それじゃあなんで!!こうやって、二人っきりでお風呂入ってても何もしてくれないの!?深雪に魅力が無いからじゃないの!?」
提督「いや、それはだって…何かするわけにはいかないだろ……?」
正直、自分の好きな人がこんな無防備な姿をしていたらやましいことの1つや2つ考えてしまう
が、それを必死に抑えていたのが、逆効果だったというのだろうか
深雪「いいよ!なにされたってもいいし!深雪、は、司令官に女の子として見てもらいたいんだよ!………ぐすっ………」
146:
提督「はぁ…………深雪」
深雪「あっ………え?」
深雪を抱きとめて、頭を撫でる
服がびしょ濡れになるが、気にしている場合ではない
提督「ほら、聞こえるか?……俺、結構深雪の裸見て緊張してるんだよ」
深雪「あ……すごい、どくどくしてる………」
ぴったりと耳を胸に当ててくる深雪
そんな深雪の頭を撫でながら話し続ける
提督「その、俺は深雪のことをしっかり女の子として見てる。ただ、深雪は俺のこと……男として見てないんじゃないかと思ってさ……」
深雪「そ、そんなわけないじゃん!し、司令官は、この深雪さまが好きになった。ゆ、唯一の男なんだから……」
提督「ああ、ありがとうな……俺は深雪のことが大好きで大切なんだ。だから、こんな場所で襲って、深雪のことを傷つけたくないんだよ………」
ゆっくり頭を撫でながら、極力優しく話しかける
深雪は服の襟を掴んで顔に押し付けていた
深雪「じゃあ、深雪、司令官に甘えたい………司令官の、か、彼女として………」
提督「ああ。俺も、深雪の彼氏として、甘えさせてあげるよ」
深雪「うん……………うん!」
____吹雪型一番の元気娘は、鎮守府で一番の甘えん坊になった
162:
?翔鶴?
『温泉旅行』
翔鶴「わぁ!いいお部屋………」
提督「だろう?まぁ翔鶴とは初めての旅行だからな。少し頑張ってみたんだ」
ここは鎮守府から遠く離れた温泉宿
古き良き町並みに合った、まさに『和』といった感じの部屋
年末にかけての忙しさを労うことと、彼女___秘書艦であり、最愛の人である翔鶴とのデートを兼ねていた
というより、後者が本命だが
提督「夕飯は6時、温泉は夜中の3時までやってるみたいだから、夕飯食べて少ししたら行こうか」
受付でもらったパンフレットに目を通しながら、運んでおいてもらった荷物の中を確認する翔鶴に提案する
翔鶴「ふふ、そうしましょう………あ、でもまだ2時間くらい時間がありますね……」
腕時計に目を落として翔鶴が答える
提督「ま、せっかくだしゆっくりしていようじゃないか。観光は明日もゆっくりできるしな」
泊数は3泊4日。存分に楽しめるようにした
翔鶴「えへへ、そうですね!………それじゃあ……」
提督「はは、ほらおいで?」
翔鶴「はい!……よいしょっと………ふふ」
座布団の上にすわり、その上に翔鶴が座る
165:
翔鶴「そういえば、なんだかんだで初めてのデートなんですね」
こちらに頭を預けながら尋ねられる
ふわりと、翔鶴の綺麗な銀髪から甘い匂いがした
提督「そうだなぁ。年末に向かって忙しかったし、なにより瑞鶴がな……」
翔鶴のお腹に手を置いて、ここ数週間の出来事を思い出す
翔鶴「最後まで私達のケッコンに納得してくれませんでしたね………拗ねて泣いちゃって………今思い出しても少しかわいそうでした……」
提督「結局、『もう姉離れできますぅー!翔鶴姉ぇこそ妹離れしなよ!』とか言ってたけどな」
翔鶴「それもそれで寂しいです……」
お腹に置いた手に被さるように翔鶴が小さな手を合わせる
提督「ま、強がりだろう。帰ったら存分に甘えさせてやれ」
翔鶴「ふふ、もちろんです……そういえば提督、温泉に行く前に一つだけやってほしいことがあるんですけど……」
提督「なんだ?」
翔鶴「この前、暁ちゃん達にやってた、頭を、こう、わしゃわしゃーってやるやつ、私にやってくれません?」
この前、というと、珍しく暁にせがまれて頭を撫でた時のことだろうか
ふざけ半分で暁の頭をわしゃわしゃしたところ、それを見ていた雷や電にもせがまれたのだ
168:
提督「そうかそうか……よっし……それっ、わしゃわしゃー」
翔鶴「きゃー♪」
目の前の翔鶴の頭を撫で回す
嬉しそうに悲鳴を上げながら、数十秒ほど撫でられると、満足したように笑った
翔鶴「うふふ、これ癖になりそうです……髪の毛はねちゃうから、あんまりできないけど」
ポンポン、と翔鶴の髪の毛を、整える
提督「はは、翔鶴はかわいいなぁ……」
翔鶴「ひゃう!……もう、提督ったら急にそういうこと言うんですから……!」
耳をほんのり紅くして照れる翔鶴が可愛すぎて、頬にキスをした
翔鶴「ひゃあ!……だ、だから、不意打ちは卑怯ですよぉ……」
提督「嫌か?」
翔鶴「うう、それも卑怯です………嫌なわけないじゃないですか………もう………んっ♪」
今度は翔鶴から、唇にキスされた
提督「はは、俺のお嫁さんは甘えん坊さんだなぁ」
翔鶴「提督だから、こんなに甘えるんです♪………ちゅっ」
169:
________
_____
___
提督「それじゃあ、また後でな」
翔鶴「はい!ごゆっくり!」
提督「ああ、そっちもな」
イチャイチャしてたらあっという間に夕飯の時間がやってきて、もう温泉に入る時間になった
更衣室の前で分かれ、それぞれ入り口に入る
提督「ほぉー、こりゃ凄い」
温泉の中はかなり広く、様々な種類の温泉があった
さっと身体と頭を洗い、一際大きな湯船に浸かる
提督「ふぅ、いやぁ、極楽極楽………」
少し熱いくらいの湯が身体に染み渡り、思わずいきをつく
幸いにも人は少なく、落ち着けた
提督「外にもあるのか、行ってみようかな」
露天風呂まで付いているのか
そう思って外へ出てみる
提督「さ、寒い!は、は、早く浸かろう」
急いで湯船に浸かる
湯気が凄くて周りが見えないが、冬の静けさが心地良い
???「…………え、提督?」
提督「え?」
聞き慣れた、それでいてここでは聞こえないはずの声に驚いて顔を向けると、濃い湯気の中に見知った顔を見つけた
翔鶴「て、提督!?ど、どうしてここに……」
提督「翔鶴じゃないか!君こそどうして……」
170:
翔鶴「あ!そういえば、ここの温泉、時間限定で混浴だって………」
提督「そ、そうだったのか」
受付で聞いたような聞いていないような………しかしこれは幸運では?
翔鶴「あ、その、提督………よかったら、一緒に入ってません?」
どうやら翔鶴も同じ考えだったようだ
提督「そ、そうだな、そうしよう………」
そう言うと、どちらかともなく近づく
翔鶴「あ……」
ようやく肩が触れると、翔鶴の姿がよく見えた
提督「た、タオルは?」
翔鶴「ま、巻いてませんよ!ふ、普通は巻きません…」
提督「そ、それもそうだよな」
しかしここまで近いと、翔鶴の身体がよく見えるわけで………
細くて長い綺麗な手足に、髪の毛を上げていることによって見える首筋
そして程良い大きさで綺麗な胸………生憎、先は手で隠れていて見えないが
翔鶴「い、今、二人っきり………なんですよ」
提督「……みたいだな」
翔鶴「あの、その、うん、えっと………」
言いづらそうな翔鶴だが、言いたいことはわかる
もうケッコンしている身だし、たぶん良いだろう………そう思って、翔鶴の細い肩に腕をまわす
171:
翔鶴「!………ふふ、ありがとうございます、提督………」
ぱちゃん、と水がはねる音がする
翔鶴が、まわした手にその手を添える
提督「……温かいな」
翔鶴「ええ………温かいです」
見上げると、湯気に紛れて星が見えた
不意に、頬に柔らかな感触がした
翔鶴「………お星様も良いですけど、今は私を……み、見ててほしいです………」
こちらを見上げておねだりする翔鶴の、上気した顔が可愛すぎて、やや強引に唇を奪う
翔鶴「んんっ………ん…………んっ……………ぷはっ……もう、がっつきすぎですよ?」
提督「あ、ああ、すまなかった。つい………」
翔鶴「もっとキスしてくれたら許してあげます……………………あっ………」
____夜、星が瞬く露天風呂で、のぼせるまで二人っきりで抱きあってキスをした
189:
?舞風?
『ふたりでダンス』
舞風「ワンツースリッワンツースリッ………そうそう!そんな感じだよ提督ー!」
ここは鎮守府内の堤防
そろそろ日が傾き始めた頃に、2人の人影が揺れ動いていた
大きい影と、小さい影
先程から一生懸命手を叩いてリズムをとっている金髪の少女__世間から『艦娘』と呼ばれている__駆逐艦陽炎型の『舞風』
ダンスが好きな、明るくて元気な彼女は、今はもう自らの過去を乗り越え、自然な笑顔を浮かべることができるようになっていた
提督「うーん、やっぱりワルツって難しいんだな………それに手足が巧く揃わない………出来るようになるのかなぁ」
舞風「提督力入りすぎなんだよー。もっと気楽に気楽に!」
堤防に座り込んで弱音を吐くと、舞風が肩を揉んで励ましてくれる
ケッコンカッコカリをする前からこうして元気をくれていた彼女のことを、最初は有難い友人のように思っていた
しかし、彼女の過去を知って、彼女を支えたいと思ってから、段々友人以上に大切な存在になっていった
そして___
舞風「ほらほら、頑張ろう?私も一緒に踊るからさ!」
肩を揉んでくれるその左手の薬指には、銀色の指輪が輝いていた
190:
提督「そうだな……舞風と、一緒に踊れるようにって決めたからな」
舞風「えへへ!」
再び立ち上がると、舞風の頭を優しく撫でる
嬉しそうにはにかむと、ぽふっ、と腰に抱きついてきた
提督「……どうした?」
柔らかく尋ねると、ふにゃっとした笑顔が返って来た
舞風「うん……私いまとっても幸せ…だなーってね……………」
提督「そうか……それは良かった」
舞風「私ね、今までダンスは、辛かった昔を忘れるためにやってたけど………」
提督「……ああ」
舞風「今はね、楽しいからできるんだぁ……………提督のおかげだね」
『楽しいからできる』
当たり前のようなその言葉が、舞風にとってはとても大切な言葉だった
提督「…ありがとう」
精一杯の感謝を込めて、また舞風の頭を撫でる
舞風「ね、提督……ちょっとしゃがんでくれる?」
提督「……こんな感じか?」
舞風「そうそう、そのまま動かないでね!…………………んーっ……」
ちゅっ
舞風「えへへ、キスしちゃったね!」
その笑顔が可愛くて、もう一度唇を近づける
舞風「……んっ……………あっ」
唇が離れると、開いたままの口から物足りなさそうな息を漏らす
提督「あー、続きは部屋で、な?」
舞風「………うん!…じゃあ、今は踊ろ!私も一緒に練習付き合ってあげるから!」
そう言って腕を掴まれ、踊り始める
191:
________
_____
___
舞風「ワンツースリッワンツースリッ………ここで回ってはいっ!」
提督「おとと……」
舞風「きゃっ!」
とすん
と舞風が尻もちをつく
あれから30分ほど練習していたのだが、どうも最後のフィニッシュがあと一息のところで巧くできなかった
提督「っと、大丈夫か?」
手を伸ばし、尻もちをついたままの舞風を起き上がらせる
舞風「あはは、転んじゃった!……もうちょっとだよ!頑張ろう!」
転んでも笑顔の舞風
何度見ても、彼女の笑顔は可愛くて美しい
舞風「ワンツースリッワンツースリッ……ターンっ!」
提督「よっ!…よし!出来た!」
あれからまた練習すると、何回かできるようになっていた
舞風「凄い凄い!またできたよ!」
提督「ああ!もう少しだな」
舞風「あふ……」
無意識にまた頭を撫でていたようだ
舞風が顔を紅くしていきをつく
192:
舞風「…よ、よーっし!次ぎで今日は最後!頑張ろうね!」
提督「ああ」
気がつくと、もう陽はだいぶ傾いていた
あまり遅くなると汗もかいているし風邪を引いてしまう
舞風「いくよー……ワンツースリッワンツースリッ!」
提督「よっ……ほっ……」
教わったことをなんとか思い出しながらステップを踏む
そして順調にフィニッシュまでやってきた
舞風「ワンツースリッ!……さいご!ターンっ!」
提督「よしっ!………あっ!!」
最後の最後で、お互いの足が交差してしまった
舞風が倒れる瞬間、なんとか舞風の腕を引っ張り、地面に当たるのを防いだ
舞風「あ、危なかったー!………………って、えっと………て、提督?」
気が付くとお互いに抱きしめ合うような形になってしまっていた
顔が近く、舞風のうっすら汗を描いている額や、乱れた髪の毛、襟元から覗く鎖骨まで見えてしまう
提督「………」
舞風「………」
お互い、数秒見つめ合う
そして、どちらかともなく影があわさった
____日が沈み、夜になるのにも気づかず、堤防の上ではずっと二人の影があった
203:
?神通?
『布団でイチャイチャ』
提督「んん……」 
目を覚ますと、見慣れた自分の部屋だった
まだ薄暗い。おそらく明け方頃だろう
提督「……さむっ………」
少し剥いでしまっていた布団を被り直そうとして、右腕が上がらないことに気づく
見ると、見慣れた女性の顔があった
そして、丁度目を覚ます
神通「……んゆっ……てーとく?………おはようございます………」
提督「………ああ、そっか………昨日………」
寝ぼけ眼の彼女___昨日ケッコンをし、そして結ばれた___『神通』の一糸纏わぬ姿を見て全て思い出した
神通「……んふふ……てーとくぅ………」
まだ目が覚めていないようだ
腕においた頭をこちらに近づけてくると、甘えたように頬ずりしてくる
彼女の前髪が当たって少しくすぐったい
そして何より、今はお互い生まれたままの姿
昨日の今日とはいえ、やはり神通の艶のある白い肌にはまだ慣れない
提督「ま、せっかくだし今はもう少しこうしてよう……」
ちゃんと起こそうかとも思ったが、未だに頬ずりしてくる彼女が可愛くて止めた
代わりに、お返しとばかりに覆いかぶさるようにしてキスをする
204:
神通「んっ…!…………んんっ……ふっ………………っ!?」
どうやら目が覚めたようだ
唇を離すと、神通は耳まで赤くなった
神通「ぷはっ!て、提督!な、なんで………って、きゃあああ!!どうして裸なのー!?」
提督「お、落ち着けって………昨日のこと覚えてないのか?」
腕の中で暴れる神通に優しく尋ねると、大人しくなった
神通「はううぅ…………お、思い出しました。全部……て、提督と、神通が…………」
そこから先は、また顔を赤くして黙りこくってしまった
提督「いやー、昨日の神通ったら可愛くてな。初めての癖してまさかあんなに………」
神通「いやー!!言わないで!!言わないでー!!」
少しイタズラが過ぎたか、涙目でブンブン首を振る神通を見てやや反省
提督「ごめんごめんって……でも可愛かったぞ?もちろん今もな」
腕に頭を置いたままの神通の頬を撫でると、目に涙をためたまま抗議の眼差しを向けてきた
神通「うぅ……提督のいじわる………そんなふうにおだてたって、ちゅーくらいしかしてあげません!」
提督「そりゃ残念だなぁ……………んっ」
神通「ちゅっ…………もうっ……」
なんだかんだ言いつつも、すっかりデレデレな神通が愛おしくなってキスをした
205:
提督「いやはや、まさかこんなにしおらしくて可愛い神通があんなに乱れるなんて……」
神通「だ、だから!その話はもう終わりです!」
ついつい、涙目の神通が見たくなってそんな意地悪を言ってしまう
提督「でも、満更でもなかったんだろ?」
神通「それを言うなら提督だって………………まだ何か入ってるような気がしますもん」
相変わらず頭を腕に載せたまま、下腹部を撫でる神通
その仕草に、思わずまたキスをしてしまった
神通「ひゃんっ!………もう!」
ジトーっと見てくるそんな顔もまた可愛い
提督「あー、神通。抱きしめてもいいか?」
神通が可愛いから、そんな風に聞いてしまう
神通「さっきから抱きしめてもらってますよ?」
提督「その、もうちょっと強く……な」
神通「はう………そ、それだったら別に聞かなくてもひゃうんっ!?」
お許しが出たので即刻強く抱きしめる
神通の頭の天辺が鼻の下に来て、彼女の匂いが鼻孔をくすぐる
そういえば風呂に入ってなかったからか。少し彼女の汗の匂いがした
神通「……ちょっと、恥ずかしいかな……」
自分の胸板に、神通の柔らかい、女性らしい胸部装甲が当たる
___こんなことをしてたら仕事に遅れてしまうな……とは思いつつも、神通との初めての朝は濃密に過ぎていった
221:
?那珂?
『アイドル引退して専業主婦』
那珂「ご飯良し、洗濯物良し、お風呂良し………うん!那珂ちゃん完璧っ!」
エプロンで濡れた手を拭く
その右手の薬指には、少し曇ってしまった銀の指輪が
左手の薬指には、真新しい銀の指輪があった
那珂「うーん、最初はどーなるかと思ったけど、上手になったよね?……那珂ちゃんってばやっぱり完璧!?」
ピカピカになった部屋と、ホカホカと湯気を立てる夕食を満足そうに眺める
那珂「早く帰ってこないかな?………えへへぇ……」
ソファーに座り、テーブルの上に置いてあった写真立てに手を伸ばす
そこには、白いドレス姿の那珂と、その伴侶が腕を組んで笑っていた
那珂「ケッコンカッコカリをしてから色々あったなぁ………引退ライブですっごく泣いちゃったし………」
アイドル引退と共に、艦娘の職も降りた
今は、愛する旦那の帰りを待つ、普通の主婦の姿になっていた
コン、コンと外から足音が聞こえてきた
その音がするやいなや、那珂はパッと顔が明るくなる
提督「ただいまー!」
那珂「おかえりなさーい!提督!」
玄関を開けて入ってきた提督目掛けて、一目散に抱きついた
提督「おおっと……はは、ただいま、那珂」
那珂「む!『那珂』じゃないでしょー!ちゃんと呼んでくれなきゃ那珂ちゃんプンプンだよ!」
提督「ははは、それは困るなぁ……那珂ちゃん?」
ぷくーっと膨らんだ頬を撫でながら呼ばれると、すぐにふにゃっと表情が緩む
那珂「えへへ……おかえりなさい!あなた!」
222:
________
_____
___
那珂&提督「「ごちそうさまでした」」
那珂の作った夕食を食べ終え、片付けを手伝う
エプロン姿で皿を洗う姿に少しドキッとする
まだまだ慣れなさそうだ
提督「今日も美味しかったよ、最近どんどん上手になっていくな」
隣に立って皿を渡すと、嬉しそうに受け取る
那珂「そりゃー那珂ちゃんだからね!愛する旦那様のために頑張ったよ!」
提督「そうかそうか……ありがとうな?」
頭を撫でると、嬉しそうな顔がますます可愛くなった
那珂「後は那珂ちゃんがやっておくから、あなたはあっちでテレビ見てていーよ?」
提督「それじゃあ任せるよ。那珂ちゃんも終わったらこっちおいで?」
那珂「うん!」
お言葉に甘えて、ソファーに座ってテレビをつける
画面の中では、最近話題のアイドルが曲を披露しているところだった
223:
那珂「あれ?この子……」
提督「知ってるのか?」
皿洗いを終えると、ソファに座り、こちらに身を寄せてきた
那珂「うん。那珂ちゃんが現役を引退する少し前にね、事務所の人がスカウトしてきたんだってー」
ポスン、と肩に頭を載せてきた
提督「へぇ、まだ若いのに凄いんだな」
自然と頭を撫でてしまう
那珂「って、提督この子知らなかったの?結構有名だよ?」
提督「いやー、鎮守府居るとあんまりテレビ見ないからなぁ………」
那珂「でも那珂ちゃんがテレビ出てたのどうやって知ってたの?」
テレビから目を離してこちらを見上げてくる那珂の頬を人差し指で押す
ぷくーっと膨らんできて面白い
提督「……ちょっとさぼってな、こっそり執務室でワンセグ見てた」
那珂「ぷはっ!………んんんんん……」
提督「な、那珂ちゃん?」
突然唸りだした那珂に驚くと、急に抱きつかれた
那珂「もーう!!あなたのこと増々好きになっちゃったよー!!えへへへ、そっかぁ、えへへ、仕事さぼっちゃったのかぁえへへへへ」
だらしなく頬が緩みっぱなしな那珂に、こちらも思わず笑ってしまう
224:
提督「はは、川内には怒られてしまったけどな」
こっそり机の下で見ていて、没収されたのも一度や二度ではなかった
那珂「えへへ!ありがとね?……んーっちゆっ」
笑顔のままキスをされる
と、今度は膝の上に座り、こちらを見上げてきた
那珂「今度は?……あなたからして?」
可愛くおねだりしてきた那珂の、ぷっくりした唇に吸い寄せられるようにキスをする
提督「っ……………ふぅ、俺のお嫁さんは甘えん坊だな」
那珂「ふふっ、提督も那珂ちゃんにもっと甘えていいよ?」
提督「そうか?それじゃあ……膝枕してもらおうかな?」
那珂「うん!いーよ!はい」
膝から降りて、横に腰掛けると、ボンポンと膝を叩く
頭を乗せると、那珂の柔らかい太ももの感触に包まれた
手が伸びてきて、頭を撫でられる
那珂「あなた可愛いなぁ……」
提督「はは、那珂ちゃんも可愛いぞ」
那珂「ありがとー!…………ね、ねぇ」
少し、緊張した声で呼ばれる
見上げると、那珂の顔が心なしか赤くなっていた
那珂「そ、そんな可愛い那珂ちゃんと、あなたの子供なら、もっと可愛くなるんだろうなー!」
225:
はっきりと顔を赤くして、わざとらしく大きな声で言ってくる
提督「そ、そうだなー……そしたら、アイドルになれるかもな!」
こちらも顔が熱くなる
さっきから太ももの感触がはっきり伝わってきて、落ち着かない
那珂「け、結婚もしたし、そろそろ三人で暮らしてもいいんじゃないかなー?」
提督「…………あー、さ、先風呂入ってくる……」
那珂「うぇええ!?そ、それってどういう……あ、ちょっと!」
___わたわた慌てる那珂を置いて、そそくさと風呂場へ向かう。いつもより長風呂になってしまいそうだ…………
240:
?ビスマルク?
『結婚式乱入』
待ちに待った今日
窓から見える天気は快晴
普段の白とはまた別の意味合いの白いタキシードに着替え、今日のもう一人の主役の準備を待っていた
スタッフ「旦那様、奥様の準備が整いました」
提督「あ、そ、そうですか!」
式場スタッフに声をかけられ、思わず素っ頓狂な声をあげてしまう
スタッフ「ふふ、そんなに緊張なさらなくてもよろしいのですよ?」
自覚がないわけではないが、そんなに顔に出てるだろうか……
提督「あはは……やっぱり緊張してますか」
スタッフ「ええ、そのようにお顔が固いと、奥様も驚かれますよ?」
「本当よ!アドミラール、緊張しすぎ、ガチガチじゃない」
後ろから聞き慣れた声に振り返ると、純白のドレスに見を包み、金色の髪にベールを掛けたもう一人の主役………『ビスマルク』がいつも執務室で居るように立っていた
提督「ほぉ…………………」
ビスマルク「ん?どうしたの?変な声出して……」
スタッフ「あらあら、旦那様は奥様のお姿に見惚れてしまっているようですねぇ」
ビスマルク「えっ」
スタッフのからかうような声にはっと我にかえる
たしかに、今日のビスマルクは今までのどんな格好よりも美しく、神々しささえあった
提督「あ、ああ………すごく、綺麗だ。驚いた」
率直に感想を言うと、ビスマルクの白い頬が赤くなる
スタッフ「あら、お邪魔のようですね……ふふ、あと10分程したら呼びに来ますから、しばらくごゆっくり………」
そういうと、スタッフはそそくさと待合室を出て行ってしまう
241:
ビスマルク「な、なによ……変な気使わなくていいのに……」
拗ねたように言うが、その顔は『スタッフナイス!よくやってくれたわ!』というのが隠しきれていなかった
提督「はは……でも、本当に綺麗だ。かわいいし、最高に似合ってる」
ビスマルク「と、と、当然よ!……………貴方と選んだんだもの………………そ、それに貴方もあ、良いんじゃないかしら!」
百面相をしながら、褒められて嬉しそうなビスマルクを、ついいつもの癖で撫でてしまう
提督「……………」
ビスマルク「あぅ………………」
しばらく無言の時が続く
ビスマルク「ね、ねぇ……………」
撫でいない方の腕をひかれる
ビスマルクがこれをやるときは、いつもの合図だ
提督「一回だけな…………………っ」
ビスマルク「んっ………………」
唇が合わさった瞬間、バタンとドアが開かれる
スタッフ「そろそろ式が始まりま……………………続きは無しですよ?」
提督&ビスマルク「「しません!!」」
242:
________
_____
___
神父「新郎。汝は健やかなる時も、病める時も、妻を愛しますることを誓いますか?」
提督「誓います」
神父「はい………新婦。汝は健やかなる時も病める時も、夫を愛することを誓いますか?」
ビスマルク「ええ、もちろん誓うわ」
結婚式はどんどん進んでいく
隣に立つビスマルクを見ていると、色々なことが思い出されてつい泣きそうになる
が、涙は披露宴までとっておこうと決めている
ついに指輪の交換をした
ビスマルクの左手に、本当の『結婚』の証を嵌める
その瞬間の、ビスマルクの嬉しそうな笑顔は一生忘れないだろう
神父「それでは、誓いのキスを」
提督「はい…………ビスマルク………」
ビスマルク「ふふ、これからよろしくね、旦那様…………」
ビスマルクの顔に掛かったベールを上げ、その細い肩に手を置く
どちらからともなく顔が近づいていき…………
「「ちょおおっとまったーーー!!!!」」
提督&ビスマルク「「へ?」」
バターン!!と勢い良く扉が開き、大勢の女の子達の姿が現れる
ビスマルク「ぷ、ブリンツ!?それに、皆………」
肩をいからしたブリンツを筆頭に、我が鎮守府の艦娘たちがズラリと並んでいた
提督「お前たち……!!今日は横須賀鎮守府と演習のはずじゃ……」
不運なことに、今日の結婚式に横須賀鎮守府から演習の申し込みがあり、仕方なく披露宴から参加のはずっだったのだが………
243:
マックス「プリンツが相手の嫁艦をボコボコにしちゃったのよ……それで、今日の演習は中止になっちゃったの」
マックスが呆れたように説明してくれる
レーベ「あはは、あの時のプリンツは怖かったなぁ……」
レーベも苦笑いしているが、こちらは先程から状況が飲み込めない
プリンツ「ビスマルクお姉様は……ビスマルクお姉様は!私の大切なお姉様なんです!!………少なくとも、曹長レベルの方てなければふさわしくありません!!!!」
金剛「まぁ私は提督さえGetできればソレでいーね!!」
榛名「榛名は大丈夫じゃありません!!」
赤城「提督は私と焼き肉に行くんです!!」
北上「うーん、ただのノリできたんだけどね」
大井「そんな北上さんも素敵よ………」
口々と好き勝手なことを言ってくる我が鎮守府の艦娘達だったが………
提督「ありがとうな…お前たち…………」
『結婚式で祝福したい』
どの目にもそう書いてあった
………プリンツはちょっと違うようだが
ビスマルク「ぐすっ……ひっぐ……みんな……………ありがとう………」
ビスマルクは号泣してしまっている
プリンツ「さぁアドミラールさん!!覚悟してください!!」
その声を引き金に、わらわらと襲いかかってくる艦娘たち
244:
提督「ふぅ、さすがウチの鎮守府は騒がしいな…………ビスマルク、しっかり捕まっておけよ?」
ビスマルク「え?………きゃあっ!」
ビスマルクを横にだき抱え、教会の横の扉から脱出する
ビスマルク「こ、これって……お、お姫様抱っこ………」
全力で走り、とにかく逃げまわる
いつの間にか、二人共笑顔になっていた
提督「こりゃ、結婚してからが大変だな!」
ビスマルク「そうね!………頑張って私をつなぎとめておくのよ?………………………ちゅっ」
「「あーー!!!!キスしたーー!!!!」」
____騒がしく、楽しく……これからの人生を、そんなふうに過ごせたらな、と思わずにはいられない結婚式だった
260:
?蒼龍?
『ビーチ』
蒼龍とケッコンカッコカリをして早半年
鎮守府にも夏が訪れ、エアコンが無いと仕事もロクにできないほどの猛暑日が続いていた
が、夏は暑いからこそ楽しめるものもある
今まさに、その夏の醍醐味を迎えているところだった
ここは鎮守府からほど近いビーチ
最近は深海凄艦が近海に現れることも無くなったため、このように気軽に遊びに来ることが出来るようになっていた
今日一緒に来たのは、もちろん蒼龍
ビーチに誘った理由の1つは、気分転換とデート
そしてもう1つの理由は………
蒼龍「お、お待たせしました?………」
提督「これは……………うん、凄いな」
先に着替えを終え、更衣室の近くで待っていると蒼龍がやってきた
もちろん、『凄い』とは、彼女の九九艦爆乳………もとい、深緑色のビキニから零れ落ちそうなおっぱいである
蒼龍「あ、あの、提督?どこ見て……」
提督「おっぱい」
蒼龍「うぅ?………そんなはっきり言わなくても?………」
もじもじと自分の胸を両手で隠そうとするが、腕が胸を持ち上げる形となってさらに凄まじいことになっている
目に毒などというのもではない
見続けていると今日一日は前屈みで過ごさなければならなくなるだろう
261:
提督「ま、冗談だ。それじゃあ泳ぎに行くか?」
蒼龍「はい!あ、でもその前に日焼け止め塗らなきゃ……………ぬ、塗ります?」
提督「ああもちろん」
蒼龍「うう、だからなんでそんなはっきりと………」
砂浜までいき、開いているパラソルの下に蒼龍がうつ伏せになる
提督「よし、塗るぞ!」
クリームを手に取り、手のひらで少し伸ばしてから蒼龍の背中に触れる
蒼龍「ひゃっ………」
触れた瞬間蒼龍がびくっと身体を震わせる
その振動によって、うつ伏せでもはみ出して見える胸がプルプルと揺れる
提督「悪い、冷たかったか?」
蒼龍「い、いいいいえ!ちょっとびっくりしちゃっただけですから………」
提督「そうか…」
また、日焼け止めを塗り始める
彼女のすべすべとしていて、シミ一つ無い背中は、触っていると癖になってしまいそうだった
蒼龍「あ、提督、背中はもう大丈夫なので………」
提督「そうか!次はどこだ!脚か?それとも前か!」
蒼龍「えええ、どっちも自分で塗れますよぉ…………」
恥ずかしそうに目を潤ませる蒼龍を尻目に、脚、首、お腹に日焼け止めを塗る
少しお尻と胸に手があたったような気もするが………
262:
提督「さて、日焼け止めも塗り終えたし、準備体操もバッチリだ!さぁ泳ごう!!…………と思ったんだけどなぁ」
蒼龍「あはは……これは凄い人の数ですね………」
改めてビーチを見渡すと、人、人、人、人の大群である
海を見ても、まさに芋を洗うようにして人でぎっしりと詰まっていた
蒼龍「どうしましょう、折角来たのにこれだと……」
残念そうに呟く蒼龍だが、こちらも何の考えもなしに蒼龍の九九艦爆乳を拝みに来たわけではない
提督「こんなこともあるかと思ってな。下調べは完璧だ!ちょっとついて来てくれ」
蒼龍「うぇ?」
変な声を出す蒼龍の腕を掴み、砂浜を一直線に横切って行く
十分くらい歩くと、人気の無いビーチに到着した
提督「どうだ、凄いだろ?さっきまでの混みようが嘘のように誰も居ない」
蒼龍「わぁ!」
嬉しそうに顔を輝かせる彼女を見て一安心
ここはゴツゴツとした岩場が多く、また本来のビーチからやや遠いので人もめったに来ない
しかし、ゴミ1つ落ちておらず、また海も綺麗な場所で、かなりの穴場だった
提督「と、いうわけで、今度こそ泳ぐぞー!」
蒼龍「おー!」
元気に声を上げると、蒼龍は走って海へと入る
263:
蒼龍「ほーらー!提督早くー!」
提督「ああ、今行くよ」
パシャパシャと水に入る
ひんやりとした海水が、肌に心地よい
蒼龍「えへへ、提督?……」
パシャッと水を跳ね、蒼龍がこちらに近づいて腕にしがみついてきた
提督「お、どうした?」
むにゅん
と、蒼龍の胸に腕が埋まる
蒼龍「折角二人っきりですから………ね?」
そう言うと、笑顔でさらに身体を密着させてくる
提督「うーん、良いおっぱいだ。まだ慣れそうもない」
蒼龍「むー、さっきからおっぱいばっかり………私、おっぱいしか魅力ありません?」
ぷくっと頬をふくらませてジトーっと見つめられる
提督「そんなわけないだろう?可愛くて優しくて、一緒にいると元気になれる、少しエッチな俺の大好きな蒼龍さ」
蒼龍「はううぁ……………恥ずかしい…………って!エッチなんかじゃないですよ!」
へにょっと緩んだ目元がまたジトーっとする
提督「んー?そうかー?昨日なんて鎮守府中に響くような声上げて…」
蒼龍「す、すとーーっぷ!!それ以上言ったら起こります!」
慌てて顔を真っ赤にして止める蒼龍
こんなふうな多彩な表情を見せてくれるのも、彼女の魅力の一つだ
264:
________
_____
___
蒼龍「結構泳ぎましたね?………」
提督「いや?…久々だよ、こんなに泳いだの」
2時間くらい二人っきりで泳いだ
今は海から上がり、陸寄りの洞穴の出入口で二人で座っていた
蒼龍「綺麗な景色ですね………」
提督「だなぁ………」
夕日が海と、彼女の顔を赤く照らす
隣で見る蒼龍は、少し濡れているからかいつもより艶かしくて綺麗だった
蒼龍「今日はありがとうございました……おかげで、凄く凄く楽しかったです………!」
笑顔でお礼を言ってくれた彼女を、抱きしめてキスをする
蒼龍「んむっ………んっ……………んふ………………」
いつもより長いキスだった
10分くらい経つと、お互い苦しくなって唇が離れる
蒼龍「…っ……………はぁ、もう、提督ったらがっつき過ぎ…………」
提督「そうか?蒼龍の方が話してくれなかったような気がするけど?」
蒼龍「……んもう!わかってるくせに………………ね、今はいいでしょ?」
提督「……しょうがないなぁ………」
蒼龍「あっ……………」
___二人で我に返ったのは、日もとっぷり暮れ、鎮守府の皆に探しだされる直前になってからだった
282:
?熊野?
『コスプレ』
熊野「第一回!熊野コスプレ大会ー!!……ですわ!」
提督「わー!」
春の匂いもほのかに感じる頃、執務室ではいつもよりもゴキゲンに茶色いポニーテールを揺らす女の子がいた
先日、秘書艦から嫁艦となった『熊野』
彼女の左側には大量の服があり、右側には簡易な作りの更衣室があった
熊野「これから私が色々な服に着替えますから、提督はどれが一番似合ってるか答えてください」
提督「シンプルでいいな!………なんか、紐とか意味を成してないスカートとか見えるけど」
ビキニから、どこで見つけたのかブルマ、さらには園児服まである
熊野「ふふ、私も改二になって胸も少し大きくなりましたから、自信はありますわ!提督、覚悟はよろしくて?」
胸を張りながらいたずらっぽく笑う熊野
実際、彼女の涙ぐましい努力によって胸部装甲はなかなかのモノになった
提督「最初はどれだ?」
熊野「そうですわね………ふふ、これにしますわ、少々お待ちになって?」
洋服の山から何かを掴むと、更衣室へ入っていく
熊野「あ、そうそう、覗いてもいいですわよ?」
提督「いや……色々我慢できなくなりそうだから遠慮しておくよ」
熊野「あら、つれませんわね」
暫しの沈黙の後、スルスルと服を脱ぐ音が聞こえる
284:
?熊野?
『コスプレ』
熊野「第一回!熊野コスプレ大会ー!!……ですわ!」
提督「わー!」
春の匂いもほのかに感じる頃、執務室ではいつもよりもゴキゲンに茶色いポニーテールを揺らす女の子がいた
先日、秘書艦から嫁艦となった『熊野』
彼女の左側には大量の服があり、右側には簡易な作りの更衣室があった
熊野「これから私が色々な服に着替えますから、提督はどれが一番似合ってるか答えてください」
提督「シンプルでいいな!………なんか、紐とか意味を成してないスカートとか見えるけど」
ビキニから、どこで見つけたのかブルマ、さらには園児服まである
熊野「ふふ、私も改二になって胸も少し大きくなりましたから、自信はありますわ!提督、覚悟はよろしくて?」
胸を張りながらいたずらっぽく笑う熊野
実際、彼女の涙ぐましい努力によって胸部装甲はなかなかのモノになった
提督「最初はどれだ?」
熊野「そうですわね………ふふ、これにしますわ、少々お待ちになって?」
洋服の山から何かを掴むと、更衣室へ入っていく
熊野「あ、そうそう、覗いてもいいですわよ?」
提督「いや……色々我慢できなくなりそうだから遠慮しておくよ」
熊野「あら、つれませんわね」
暫しの沈黙の後、スルスルと服を脱ぐ音が聞こえる
285:
熊野「着替え終わりましたわ!提督、心の準備はいいかしら?」
数分後、更衣室から声をかけられる
果たして何を着てくれたのだろうか
提督「ああ、いつでも大丈夫だ」
熊野「それでは………ぱんぱかぱーん!……ですわ!」
元気よく更衣室のカーテンが開くと、ナース服姿の熊野が現れた
提督「おお!これは…………うん、良いなぁ」
熊野「そう言っていただけて嬉しいですわ………ほら、もっとよく見て?」
そう言ってくるりとその場で回る
ピタッとしているからか、熊野のボディラインがよくわかる
短いタイトスカートと白いニーソックスの間の素足が眩しい
提督「これも…可愛いな」
ナースキャップの上から頭を撫でると、嬉しそうに微笑む
熊野「提督が風邪をひいた時には、この格好で看病してあげてもよろしくてよ?」
提督「うーん、それなら毎日風邪ひいちゃうなぁ………」
熊野「……………………やっぱりダメです」
提督「えぇ!?」
急に目を伏せ、ぽつりと呟く
熊野「だって、提督には………元気でいてもらいたいですもの……………ひゃあっ!?」
がばっと、思わず彼女に抱きつく
提督「かわいいなぁもう!!そんなこと言われたらもう二度と風邪引けないだろう!!」
熊野「えへへ、もう、提督ったら………」
286:
________
_____
___
提督「おーい、まだかー?」
熊野「あううぅ、も、もう少し待ってくださいですわ……」
存分にナース姿を味わった後、また熊野は更衣室へと入っていった
が、今度はなかなか出てこない
提督「どうしたー?」
熊野「そ、その………なかなか心の覚悟が………」
カーテンの向こうからは自信なさそうな声がする
提督「それなら…………」
更衣室に近づき、カーテンの裾を掴む
提督「ぱんぱかぱーん!!」
思いっきりカーテンを開くと、そこには顔を赤くして、体を隠すような熊野が
熊野「ちょ、ちょっと!!いきなり開けないでください!」
提督「そ、その格好は…………」
熊野「うう、し、島風ちゃんからお借りしましたの………」
鎮守府でもかなり露出度が高い島風の服を、熊野が着ている
綺麗なおへそが覗いており、少し動いただけで胸元から谷間が見える
短いスカートからは例の黒いパンツが、遮る物もなく晒されている
提督「す、凄いな………」
熊野「うう………これは恥ずかいですわ……………も、もう終わりですわ!さ、提督出てください!!」
まじまじと見ていたら、熊野に押されて更衣室から追い出されてしまった
287:
________
_____
___
その後も、バニーガールやメイド服などの王道から、駆逐艦の子達が着ている制服、果てには武蔵や祥鳳が着ているような際どい物まで、ファッションショーは続いた
熊野「そ、それじゃあ最後ですわ………」
提督「もう終わりかぁ」
熊野「またいつかやってあげても、よ、よろしくてよ?」
気づけば1時間以上過ぎていた。そろそろ潮時か
提督「ああ、是非頼むよ」
熊野「わ、わかりましたわ…………そ、それじゃあ最後ですわ!ぱ、ぱんぱかぱーん!!」
ばっとカーテンが開く
中から現れた熊野は、シンプルなスクール水着を着ていた
胸元には『のまく』の文字
単調なデザインが、むしろ扇情的に熊野の身体を強調している
提督「お、おお、これは………今までで一番の破壊力だ………」
熊野「ふふ、ゴーヤちゃんから借りて良かっですわ……少し、胸のところがきついですけど」
更衣室から出てくると、すっと抱きつかれた
むにゅっと柔らかな胸を押し付けられ、後ろのソファーに倒れこむ 
提督「えーっと、熊野?」
熊野「そ、その………熊野、もう……」
顔が近づいてくる
顔を赤くして、目を潤ませている熊野に、ドキリとする
提督「熊…………野…………」
熊野「提…………督…………」
無意識のうちに、手がスベスベとした水着の感触を求めて熊野の背中を撫でる
288:
熊野「あっ……もう、提督ったらケダモノですわね」
提督「……まったく、熊野のせいだぞ」
熊野「ひゃふっ」
小言も気にせず、そのまま触り続ける
いつしかキスもしていた
熊野「んむっ………ぴちゃ…………んんっ…………ちょ、ちょっとそこは………」
提督「ん?どこかな?」
手をどんどん下に下げていくと、水着がお尻に少し食い込むところにあたった
熊野「んんっ……もう、我慢できませんの?」
提督「それは熊野もだろ?………水着とはいえ、何か湿っぽいし」
熊野「やっ…………もう、一回だけ、ですわよ?」
妖艶に微笑む熊野に、理性が音を立てて崩れていくのがわかった
提督「…………熊野っ」
熊野「きゃあっ……………あっ、んっ…………提督………好き………ですわ…………ひゃっ」
島風「ねぇー、私のお洋服返してー……」
58「これ、もしかしなくてもゴーヤたち出汁にされた感じでち?」
武蔵「………ほら、二人共行くぞ」
鈴谷「はぁ、ま、熊野が幸せそうならいっかぁ……………」
___『熊野と提督は変態カップル』そんな噂が暫く囁かれていた
289: ◆KL2hxPQbS

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