高垣楓「私の事、きらい……なんですか?」back

高垣楓「私の事、きらい……なんですか?」


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P「いえいえいえ! そういう訳ではなくてですね……」
楓「じゃあ、好き?」
P「っ、いえ、その」
楓「やっぱり、嫌い、で……」
P「ああ、いえ、違うんです! 俺が言ってるのは男女としてという意味で」
楓「アイドルとしてなら?」
P「大ファンです。大好きです。結婚してください」
楓「…………」
P「……最後のは、忘れてください」
楓「……はい。でも」
P「?」
楓「最初の二つは、忘れませんからね?」
P「…………」
楓「ふふっ」
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2: 以下、
P「…………」
楓「?♪」
P「楓さん」
楓「はい」
P「何で俺に抱き着いてるんですか?」
楓「ダメでしたか?」
P「そりゃ駄目ですよ」
楓「どうして、ですか?」
P「どうしてって、俺は男ですから」
楓「なら、心配ありませんよ」
P「?」
楓「プロデューサーは私を、男女の関係の意味で、好きでも何でもないんですから」
P「……それ、は」
楓「好きなんですか?」
P「…………」
楓「事務所に居る間の私は、アイドルじゃありませんから」
P「楓さん」
楓「だから、私はプロデューサーを好きにしていいんです。好きにしちゃいます」
P「…………」
楓「あ、今の駄洒落なんですけど、気付きました?」
P「いいえ」
3: 以下、
楓「プロデューサーが、私を好きじゃないのは分かりました」
P「ようやく分かってもらえましたか」
楓「でも、私はプロデューサーが大好きですからね」
P「…………」
楓「…………」
P「アイドルとプロデューサーという意味で、ですよね?」
楓「教えてほしいんですか?」
P「…………」
楓「…………」
P「俺も、楓さんが大好きですよ」
楓「やっぱり」
P「…………」
楓「…………」
P「聞かないんですか? どういう意味で、なのか」
楓「聞かなくても、分かりますよ?」
P「…………」
楓「ふふっ」
4: 以下、
P「…………」
楓「……ふーっ」
P「っ……!」
楓「♪」
P「楓さん」
楓「何ですか?」
P「耳に、息を吹きかけないでください」
楓「えー」
P「えーじゃありません」
楓「しょうがないですね……」
P「どうも」
楓「ところで」
P「はい」
楓「抱き着いてるのはいいんですか?」
P「…………」
楓「プロデューサーのそういう所、好きですよ」
P「どうも」
楓「ふーっ……」
P「楓さん」
楓「はーい」
5: 以下、
楓「ほんとに私の事、好きじゃないんですか?」
P「えーと、まぁ」
楓「むーっ」
肇「おはようございます」
P「ああ、おはよう藤原さん」
楓「肇ちゃん」
肇「どうしました?」
楓「プロデューサーが私の事、嫌いだって……」
P「えっ」
肇「…………プロデューサーさん」
P「いや、違うんだ。好きかって訊かれ」
肇「そこに直ってください」
P「はい」
肇「プロデューサーさん。私もそういった事にあまり詳しい訳ではありませんが、そんな事を言っては駄目ですよ」
P「はい」
肇「それも、楓さんになんて。あなたのこ……いえ、何でもありません。もうしないでくださいね?」
P「はい」
楓「肇ちゃん、お饅頭食べる?」
6: 以下、
P「…………」
楓「?♪」
蘭子「?♪」
楓「蘭子ちゃん、相変わらず髪さらさらね」
蘭子「髪は魔力の源なればこそよ」
 (髪は女の子の命ですからっ!)
楓「撫でるの、癖になっちゃった」
P「…………」
蘭子「我こそ、既に歌姫の虜よ……」
 (私も楓さんに抱っこされてると、何だかほっとします)
楓「ウチの子になっちゃう?」
蘭子「玉座を離れる訳にはいかぬ」
 (それは困っちゃいますねー)
P「…………」
楓「あ、蘭子ちゃん。プロデューサーも撫でてほしいみたい」
P「違います」
蘭子「是非も無しか……」
 (プロデューサーさん、どうぞ!)
P「いや、ぽんぽんと叩かれても座らないから」
楓「私の太もも、柔らかいですよ?」
P「……………………いや、座りませんってば」
蘭子「悩んだ」
楓「悩みましたね」
P「悩んでない」
蘭子「えっち」
楓「えっちですね」
P「えっちじゃない」
7: 以下、
楓「逆に訊きますけど」
P「はぁ」
楓「プロデューサー、どんな女性が好きなんですか?」
P「……えぇと」
楓「じゃあ、お洒落な女の人は好きですか?」
P「まぁ、そうですね」
楓「スタイルの良い人とか」
P「男ならみんな好きでしょうね」
楓「小粋なジョークを飛ばせちゃうお茶目な女性なんて」
P「魅力的ではあります」
楓「ほら」
P「何がほらなんですか」
楓「目の前にとっても素敵な女性が居ますよ?」
P「…………」
楓「…………」
P「小粋……?」
楓「泣いちゃいますよ?」
P「すみません」
8: 以下、
アーニャ「プロデューサー」
P「ん?」
アーニャ「楓が、泣いています」
P「えっ」
楓「くすん、くすん」
アーニャ「とっても、スパスィーチェ……悲しそうです」
P「えー……」
アーニャ「慰めないと、ダメですね?」
P「そうかなぁ?」
楓「くすん……ちらっ」
P「ちらっ、とか呟いてるけど」
アーニャ「んんと……最近お仕事がうまくいっても褒めてくれなくて悲しい、らしいです」
P「さっきからアナスタシアさんがちらちら見てるメモ、俺にも見せてくれない?」
アーニャ「ニェート、ダメです。えっちです」
P「えっちじゃない」
楓「えっちですね」
P「楓さん」
楓「くすんくすん」
9: 以下、
P「全く、もう」
楓「……グスッ……ヒクッ」
P「……え、ちょ、ちょっと、楓さん? なんでマジ泣きして」
楓「グスッ……」
アーニャ「……プロデューサー。泣かせるのは、ひどいです」
P「いや、泣かせようとした訳じゃ」
アーニャ「言い訳は、ダメです」
P「はい」
楓「……ヒクッ、グス」
P「……楓さん、すみませんでした。俺に至らない所があったなら、改めます」
楓「グス……も、もっと……グスッ……褒めて、ください」
P「ええ。楓さんは、頑張ってますよ。貴女の笑顔を見ていると、俺も楽しくなります」
楓「……グスッ……撫でてくだ、さい……」
P「こう、ですかね……これからは、ちゃんと言葉でも示します。もっと、お酒とかも飲みましょう」
楓「…………」
P「許して、もらえませんか?」
楓「……まだ、ヒクッ……だめです」
P「……温泉旅館。楓さんが行きたがっていたあそこ、予約しておきますよ」
楓「やったー。ありがとうございます、プロデューサー」
P「えっ」
楓「アーニャちゃん、演技って言うのはこれぐらい本気でやると効果的なの」
アーニャ「ダー。参考になります」
P「えっ」
楓「あ。予約は2名ですからね。プロデューサーも一緒に行きましょう」
P「…………えー……?」
10: 以下、
楓「プロデューサー」
P「何です?」
楓「私、酔っちゃいました」
P「そう言いながらコップにウィスキーを豪快に注いでも説得力に欠けますね」
楓「酔っちゃってますから、オオカミさんになるなら今の内ですよ?」
P「なりませんよ」
楓「好きじゃないからですか?」
P「好きじゃないからです」
楓「私はプロデューサーの事、大好きですよ。男女の意味で、愛しています」
P「…………」
楓「…………」
P「楓さん、酔ってるでしょう?」
楓「プロデューサー、さっきと言ってる事が違いますよ」
P「…………」
楓「…………」
P「楓さん」
楓「はい」
P「大好きです。男女の意味で、愛しています」
楓「はい」
12: 以下、
P「俺も、酔っているのかもしれませんね」
楓「大丈夫です。私は絶対覚えておきますから」
P「プロデューサー失格かな」
楓「私の部屋で酒盛りしてる時点で、言い訳出来ませんね」
P「全くです」
楓「でも、大丈夫ですよ」
P「?」
楓「今の私は、アイドルじゃなくて、女。今のあなたは、プロデューサーじゃなくて、男」
P「…………」
楓「ほら、何も問題ありま、んぅっ」
P「…………」
楓「んっ……ふ…………はぁっ……」
P「……お酒くさい、ですね」
楓「マッカラン味でしたね」
P「……楓さん、やっぱり酔ってませんか?」
楓「どうしてですか?」
P「顔が、真っ赤ですよ」
楓「……あら。お上手ですね、プロデューサー」
P「…………あ。いや、今のはそういうのんむっ」
楓「んっ…………」
P「…………ぷはっ。あの、楓さん」
楓「悔しかったから、お返しです。真っ赤なプロデューサー」
P「お返しって」
楓「それと、もう一つお返しです」
P「?」
13: 以下、
楓「――キス、好きになっちゃいそうです、きっと」
14: 以下、
おしまい。
楓さん ああ楓さん 楓さん
ぷち楓さん迎えたさに微課金の道を踏み外しそうになったから魔性の女神だ
前作とか
渋谷凛「プロデューサー、構って」 モバP「ん?」
http://ssflash.net/archives/1882924.html
高垣楓「時には洒落た話を」
http://ss2ch.r401.net/archives/189207
奈緒のSSがすらすら書けるだけのセンスが欲しいです
周子の話と泰葉の話を書いてるけど奈緒はとても難しい 可愛さを表現しきれない わしゃわしゃしたい
あとデレアニが楽しみ過ぎて寝られません
誰か助けてくれ
16: 以下、

なんだ、ただの女神か
17: 以下、

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