安部菜々「酒!飲まずにはいられないッ!」back

安部菜々「酒!飲まずにはいられないッ!」


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3:
P「第二回アイドルメイドカフェの仕事が来たぞー」
菜々「第二回!?やっとナナの出番が…!」ガタッ
P「いや、今回も菜々は呼ばれてないぞ」
菜々「なぁっ!?」ガーン
菜々「そ…そんなぁ…!」ヘナヘナ
P「川島さんも違いますからこっちをチラチラ見るのやめてください」
瑞樹「わからない…わからないわ…」ショボン
P「今回は前回やったメンバーに加えて、のあさんと都だ」
5:
のあ「……私が?」
都「私がメイドですか?」
P「ああ、是非とも2人にやって欲しいってことでな」
のあ「Pは…どうなの…?私のメイド服……見たいの…?」
<ナナならいつでもOKですよー…
P「のあさんのメイド服……見たいです!すっごく!」
のあ「そう……なら、やるわ」
P「ありがとうございます!」
7:
・ ・ ・
菜々「お疲れ様でしたー…」
P「おう、お疲れ様。気をつけて帰りな」
菜々「はーい…」
ガチャ バタン
テクテク
菜々「……」
菜々「……はぁ……」トボトボ
菜々「アイドルメイドカフェのお仕事……ナナなら絶対上手くできるのに…選ばれなかった…」
菜々「別に仕事が無いわけではないけど…得意分野だしやりたいのに…」
菜々「……はぁ……」
菜々「……」
菜々「………コンビニにでも寄ろ…」
10:



ガー
<イラッシャイマセー
菜々(はぁ……やってられないですよぉ……)
菜々(ビール…ビール…)
菜々(2本でいいかな…)
菜々(あ……でも何かおつまみ欲しいなぁ……)
菜々(ここは枝豆辺りを…)スッ
「あれー?菜々ちゃん?」
12:
菜々「…え?」クルッ
友紀「やっぱり菜々ちゃんだ!どしたの?」
菜々「ゆ、友紀さん!」
友紀「やっほー」ヒラヒラ
菜々「な、なんでここに…」
菜々(まずい…!いまカゴにはビールが…!)
菜々(とりあえず…カゴを後ろ手に…)サッ
友紀「いやー、私も今日遅くまで仕事あってさー」
菜々「そ、そうだったんですか」アセアセ
友紀「自分へのご褒美に酒盛りしようかと思ってね」
菜々「へ…へぇー…」
菜々(は…早く終わって…!)
13:
友紀「んで、おつまみとビール買いに来たんだよー!」ガサッ
菜々「あ、あはは…そうなんですかー…」
友紀「菜々ちゃんはどしたの?夜食でも買いに来たの?」
菜々「え!?あはは?…そんなところですねー…」
友紀「そうなんだー。どんなの買うのー?」ノゾキッ
菜々「わっ!?」
友紀「あっ…!?」
菜々「あ…あわわわわ……!」
菜々(み、見られた…!友紀ちゃんに見られた…!)
友紀「あー……」
菜々「あ、あのですね!これはですね!」アタフタ
15:
ポンッ
菜々「え…?」
友紀「……」ポンポン
菜々「な、なんですか……?」
友紀「とりあえずウチ来なよ」ニコニコ
菜々「…はい!?なんでですか!?」
友紀「一人寂しく飲むより二人で飲んだ方がいいでしょー?ほらさっさと会計済まして」
菜々「何でナナがビール飲むこと前提になってるんですかね!?」
友紀「だってカゴに入れてるじゃん。……それに、あたしより年上でしょ?」
菜々「うぇっ!?……そ、そんなわけないじゃないですかぁー!何を…」
友紀「とぼけちゃってぇ…」
菜々「だから…!」
友紀「川島さんたちと飲みに行ったでしょ?事務所のみんな知ってるんだよ」
菜々「ファッ!?」
友紀「あ、未成年組は大丈夫だよ。お酒飲んだこと知られてないから」
18:
菜々「知られてなくても問題なんですよぉー!周子ちゃんには怪しまれてるし…もう…」
友紀「まあまあ、んなこと気にしないで!」バシバシ
菜々「うぅ…」
友紀「菜々ちゃんも一人酒でしょ?だったらいいじゃん!あたしの部屋に来なよー」
菜々「えー……」
友紀「……川島さんたちと飲んだのに、あたしとは飲めないの?」
菜々「い、いやそんなこと…」
友紀「じゃあいいよね!早く会計済ましちゃお!」
菜々「は…はい…」
19:



女子寮 友紀の部屋
ガチャ
友紀「まま、入って入って」
菜々「お、お邪魔します…」
菜々(流されるがまま来ちゃった…)
菜々(それにしても…)キョロキョロ
菜々「野球選手のポスターばっかりですね…」
友紀「仕事でいっぱい貰えるんだよー」
菜々「そうなんですか」
20:
友紀「あっ……空き缶捨てるの忘れてたー…」
菜々(わっ…空き缶が散乱してる…)
菜々(ウチもたまにこうなるなぁ…)
友紀「ごめんねー、すぐ片付けるから」
菜々「あ、手伝いますよ」
友紀「お、ありがとー!」
21:



友紀「…さてと、片付いたし飲もっか!」
菜々「は…はい」
友紀「おつまみおつまみっと…」ガサガサ
友紀「チーカマと…ポテチっと…」
友紀「じゃ、乾杯しよっか」
菜々「は、はい…!」
菜々(考えてみれば、缶ビールで乾杯なんて久しぶりかも…)
友紀「かんぱーい!」
菜々「かんぱーい」
22:



菜々「ナナがメイドカフェのお仕事に選ばれないなんておかしいじゃないれすかぁ…!」ヒック
菜々「酒!飲まずにはいられないッ!」ゴッキュゴッキュ
友紀(すっかり出来上がっちゃってるなぁ)
友紀「ベテランなんだっけ?」
菜々「そうれす!5年以上勤務の最長ろ…って!何言わせるんれすかぁっ!」
友紀「あははは!ごめんごめん!」
菜々「まったくー……ん?」
友紀「あー…おつまみ無くなっちゃった…もっと買っとけば良かったなぁ…」
25:
友紀「冷蔵庫には…」
友紀「……」ガサガサ
友紀「豚バラと野菜かぁ…料理すんの面倒くさいなぁ…」
菜々「あ、じゃあナナがやりますよぉ?」
友紀「いいの?」
菜々「はい?、ちょっと待っててくださいねぇ?」
友紀「あ、うん。お願いねー」
菜々「はーい」
27:



菜々「できましたよ?、豚バラをカリカリに炒めましたぁ」コトッ
友紀「おー!美味しそうだねー」
菜々「ネギを乗っけて、七味とお醤油かけると美味しいんですよー」
友紀「へー」パクッ
友紀「おー!美味しいねこれ!」
菜々「でしょう?」
友紀「マヨネーズ付けるのも良いかも、ちょっと取ってくるね」
29:



菜々「はーい!ここでナナ一発芸やりまーす!」
友紀「いいぞー!やれやれー!」
菜々「コマネチ!」
友紀「あはははは!!古い!古いよ菜々ちゃん!!」バシバシ
<コンコン
友紀「んー?誰ー?」
<コンコン
友紀「はいはーい、今開けるよー」
ガチャ
友紀「誰ー?」
31:
瑞樹「私よ、友紀ちゃん」
友紀「あー、川島さん。どしたの?」
瑞樹「夜中なのに友紀ちゃんの部屋が賑やかで気になったから、ね。誰か来てるの?」
菜々「あー!川島しゃんらー!」ヒョコ
瑞樹「菜々ちゃん!?……酔ってるわね」
菜々「何行ってるんれすかぁ!酔ってましぇん、よ!」
瑞樹「はぁ……何でこんなになるまで飲んでるのよ……」
友紀「メイドカフェの仕事が来ないのが悔しくってヤケ酒って感じかなー」
瑞樹「あ…メイドカフェ……」
友紀「んー?どしたのー?」
瑞樹「嫌なこと思い出しちゃったわ……そうよ…何で私にメイドカフェの仕事が来ないのよ…!」
友紀「ん?」
瑞樹「友紀ちゃん!私も参加していい!?」
友紀「え?…ああ、うん!別にいいよ!」
瑞樹「ありがとう!ちょっと私の部屋からおつまみ持ってくるわね!」ダッ
32:



瑞樹「私だってメイド服ぐらいまだ大丈夫だわ…」ゴクゴク
瑞樹「なんで私が選ばれなかったの…わからない…わからないわ…」ゴッキュゴッキュ
菜々「そうです!おかしいです!」ゴッキュゴッキュ
瑞樹「あ、友紀ちゃん、柿ピー食べていいわよ」スッ
友紀「ありがとー」
<コンコン
友紀「ん?また?今度は誰だろ?」
ガチャ
友紀「だれー?」
礼子「こんばんは、友紀ちゃん。パーティの匂いがしたから来たわ」
菜々「礼子さんじゃないですかぁ」ヒョコ
瑞樹「礼子さんもこっち来てくださいよ」ヒョコ
33:



菜々「どういう基準でのあさん選んだんでしょうかね!のあさんがアリならナナもアリでしょう!」
友紀「よくわかんないけどそうだそうだー!」
瑞樹「女豹メイドってありじゃない?礼子さん」ゴクゴク
礼子「良いわねぇ…ご主人様をパクっと…うふふ」ゴクゴク
友紀「ねーねー!そんなにメイドカフェのお仕事やりたいなら、飛び入りでメイド服着て参加しちゃえばー?」
菜々「!」
瑞樹「!」
礼子「!」
菜々・瑞樹・礼子「それだ!!!」
34:
・ ・ ・
アイドルメイドカフェ当日
客A「オススメとかありますか?」
芽衣子「このメニューがオススメですよ!『宮本フレデリカのあまあまプティ・ガトー』です!」
客A「じゃあそれお願いします」
芽衣子「かしこまりましたー」
客A「あ、あと…握手お願い出来ますか!?」
芽衣子「いいですよー」
客B「この『諸星きらりのきらりんびーむはぴはぴパフェだにぃの大』をお願いします」
志保「あはは、初めてちゃんと注文されました」
客B「えっ…!///」
35:
小梅「お待たせしました…『白坂小梅のガパオライス』…です…」
客C「ありがと」
小梅「目玉は…潰して…食べて下さいね…」
客C「は…はい…」
クラリス「お待たせしまし…あら、友紀さん」
友紀「やっほー、クラリスちゃん。注文いいかな?」
クラリス「ええ、どうぞ」
友紀「えーっとね…クラリス特製ご飯丼ってのちょうだい!あと生中!」
クラリス「かしこまりました」ペコリ
37:



志保「いっぱい人来るねー」
芽衣子「ちょっとキツくない?」
フレデリカ「メイドの数足りないよー!」
小梅「つ…疲れた…」
きらり「うきゃー…小梅ちゃん大丈夫かにぃ?」
「「「待たせたわね!!!」」」
のあ「!」
都「誰!?」
瑞樹「私よ!」
礼子「助っ人に来たわ」
菜々「ベテランメイドの実力、見せてあげます!」
40:
志保「た、高橋さん……そ、その格好は何ですか…?」
礼子「だからメイドよぉ」
志保「い、いや…普通のメイド服とは違うんですがそれは…」
礼子「ああ、これはね、前に来た女豹の衣装を少し流用して作ったメイド服なのよ。…どう?」
ドタドタ
P「どうした?何かあったか…って!?うわキツ」
礼子「キツ…何?」
P「キツツキ」
43:
瑞樹「まだまだ若い子には負けないわ!どう?このヒラヒラのメイド服、似合ってるかしら?」
客D「え…ええ…まぁ…」
瑞樹「うふふ、ありがと♪」バチコーン
客D「あ…あはは…」
きらり「お客さん困っちゃってるにぃ…」
菜々「このオムライスにウサミンパワーを注入しちゃいますよー!掛け声お願いしますね!」
客E「(*゚∀゚)o彡゚ウーサミン、ハイ!!」
菜々「できましたー!」
客E「うおおー!」
志保「菜々さんは流石だなー」
46:



P「お疲れ様!営業終了だ!」
芽衣子「何とか終わったねー!」
小梅「ふぅ…やっと…終わった…」
志保「菜々ちゃんたちのおかげだねー」
菜々「ふふん!どうですかPさん、ナナ役に立ったでしょう?」
P「ああ…そうだな…」
47:
瑞樹「ほら、私をメイドにして正解だったでしょ?」
礼子「私もね」
P「そうですね…」
菜々「次のアイドルメイドカフェには絶対に呼んでくださいね!」
P「……前向きに検討させて頂きます」
菜々「ちょっとPさん!?それ絶対呼ぶ気ありませんよね!」
P「……」
菜々「Pさぁん!」
48:



友紀「お疲れ!どうだった?」
菜々「成功とも…失敗とも言えずって感じです…」
瑞樹「私はメイド姿の評判良かったし満足だわ」
礼子「私も評判良くって、嬉しいわ」
友紀(2人ともお客さんが似合ってないって言えなかっただけじゃないかなー…)
友紀「ま、とりあえず打ち上げに居酒屋行こ!あたし軟骨の唐揚げ食べたい!」
瑞樹「友紀ちゃん何もやってないじゃない。別にいいけど」
礼子「ほら、菜々ちゃんも行きましょ?」
菜々「は、はい…!」
友紀「今日は飲むぞー!」
おわり
49:

外で飲んでいいのか17歳…
5

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