唯「えっ、ゴキローって名前のゴキブリ飼ってるの?」back

唯「えっ、ゴキローって名前のゴキブリ飼ってるの?」


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1:
梓「えへへ」
律「えっ、ゴキブリって……」
紬「……梓ちゃん、本当なの?」
梓「ええ、よーく見るとかわいいもんですよ」
澪「ひぃえー……」
梓「そうだ、今日見に来ますか?」
唯「……」
5:
梓「最近じゃ名前呼んだら手の上にのってくれるんですよ」
梓「ゴキブリは頭がいいって言うけどここまでとは思いませんでした」
唯「……」
8:
梓「え?ゴキローとの出会いですか?」
梓「私の部屋のゴミ箱漁ってたんですよ」
梓「始め気持ち悪いと思ったけど眺めているうちにどんどん可愛く見えてきて」
梓「黒光りしながらカサカサ動いてるんですよ!いじらしいじゃないですか!」
9:
紬「ねえ梓ちゃん…、ゴキブリってあの害虫のゴキブリ…よね?」
梓「え?ゴキローは害虫なんかじゃありません!」
澪「あの台所にいるゴキブリだろ…?」
梓「はい」
唯「ゴキブリは汚いよ…」
梓「そんな!唯先輩までそんなこと言うんですか?!」
律「いや…ゴキブリはさすがに…なぁ…」
梓「皆さん酷いです!」
梓「うわああああん!!」ガチャ!タタタタ…
唯「あ!あずにゃん!まって…」
11:
中野家
梓「ねぇゴキロー、先輩達ったら酷いんだよ」
梓「ゴキローの事害虫だとか汚いだとか…」
ゴキロー「カサカサ」
梓「ふふふ…よしよし」
梓「ご飯あげないとね、今日は何がいい?」
ゴキロー「梓ちゃんのご飯なら何でも嬉しいよ!」
梓「………え?今誰か…まさかゴキロー?」
ゴキロー「カサカサ」
梓「なわけないよね、気のせいか」
ゴキロー「………」
15:
次の日
梓「さて、今日も学校行かないとね」
梓「それじゃ行ってくるね、ゴキロー」
ゴキロー「カサカサ」
梓「はぁ、昨日飛び出しちゃったから部活行きづらいなぁ…」
ゴキロー「大丈夫!梓ちゃんのお友達でしょ?」
梓「!!」
ゴキロー「カサカサ」
梓「気のせい…?」
梓「……………」
梓「いってきま?す!」
ゴキロー「カサカサ」
梓「おっと…お母さんに見つかったら殺されちゃうよ、隠しておかないと」
ゴキロー「カサカサ」
19:
放課後
梓「こ、こんにちは…」
唯「あずにゃん!」だきっ
梓「わぁ!ちょっと唯先輩!////」
唯「昨日飛び出しちゃったからきてくれるか心配だったんだよ?」
律「まったく、驚かすんじゃない!」
梓「あの、昨日はすみませんでした…」
律「ああ、気にしてないよ」
澪「それより私たちこそ言いすぎちゃってごめんな」
梓「あ、いえ…気にしないで下さい」
紬「梓ちゃんの大事なお友達なのよね?」
梓「は、はい!」
梓(ゴキローの言ったとおり大丈夫だったよ!…って朝の声はゴキローだったの!?)
20:
唯「あずにゃんの友達なら私たちの友達だよね!」
唯「見てみたいなぁ」
梓「え?」
澪「わ、私はゴキブリ見るのはちょっと…」
律「う…うん」
紬「私もちょっと覚悟が…」
唯「もう!みんな!」ぷん!
梓「いいんです、やっぱり嫌われ者ですし」
澪「ご、ごめん、私ゴキブリと言うか虫が苦手で…」
梓「気にしないで下さい」
梓「でも唯先輩、見てみたいって事はゴキローにあってくれるんですか?」
唯「うん!」
梓「本当ですか!?嬉しいです!」パァァ…
梓「じゃあ今日にでも早!」
21:
中野家
梓「ただいま?」
唯「こ、こんにちは、おじゃまします…」
梓「あ、今日はまだ誰もいないんで遠慮しないで下さい」
唯「う、うん」
ガサゴソ
唯「そんなところに居るの?」
梓「はい、虫かご見つかったらゴキローが殺されちゃうんで…」
唯「そっか…そうだよね、ゴキブリだしね…」
梓「でもゴキロー暗い所が好きみたいだから」
梓「ゴキローただいま!」
ゴキロー「カサカサ」
梓「今日は唯先輩がゴキローに合いに来てくれたよ!」
ゴキロー「カサカサ」
唯「ゴクリ…」
23:
唯「ちょ、ちょっとまって!心の準備を…」
梓「あ、はい…」
ゴキロー「カサカサ」
唯「ふう……よし!いいよ!」
梓「はい!」
梓「ほらゴキロー、唯先輩だよ!」
ゴキロー「カサカサ」
唯「う…!」
唯(やっぱりただのゴキブリ…)
梓「無理しなくていいですからね、唯先輩」
唯「へ、平気!」
ゴキロー「カサカサ」
梓「あはは、くすぐったいよゴキロー!」
唯「…………」
26:
梓「今ご飯あげるからね!」
唯(完全に懐いてる…)
ゴキロー「カサカサ」
唯「ねぇ…ゴキローってもしかしてあずにゃんの言葉分かるの?」
梓「え?伝わってるんでしょうか…」
唯「お手とか出来たり…」
梓「…お、お手!」
ゴキロー「サッ」
唯「!?」
梓「!?」
梓「……ゴキロー、伏せ!」
ゴキロー「サッ」
唯「!!」
梓「!!」
29:
唯「すごいすごーい!!」
唯「私にもできるかな!?」
梓「さ、さあ…」
唯「ゴキロー、お手!」
ゴキロー「カサカサ」
唯「無視された…」
唯「なんか寂しい……」
ゴキロー「……」
唯「見てあずにゃん!私の手に乗ってくれたよ!」
梓「よかったですね唯先輩!」
唯「よしよし、ゴキローお前は良いゴキブリだよ…」
ゴキロー「これからも梓ちゃんをよろしくね」
唯「え!?……あずにゃん、今何か言った?」
梓「何もいってませんけど…」
ゴキロー「カサカサ」
30:
ゴキロー俺が飼ってる犬より賢い……
38:
>>30
ペットは飼い主に似るって言うからな
34:
平沢家
唯「────でね、あずにゃんの飼ってるゴキローって凄いんだよ!」
唯「あずにゃんの言う事が分かるみたいで凄く賢いんだよ!」
憂「…へ、へぇ?」
唯「ゴキブリなのにお手したりとかね」
憂「へぇ…」
憂(梓ちゃんにそんな趣味があったなんて…)
唯「ゴキブリだけど良く見たら可愛くってねぇ」
唯「手乗りゴキブリなんだ!」
憂「食事中にその話はやめようよ…」
唯「ねぇ憂、私もゴキブリ飼っていい?」
憂「だめ…」
42:
次の日放課後
唯「ゴキローってゴキブリなのにすっごく賢いんだよ!」
唯「あずにゃんの言う事ちゃんと聞いててね、もうびっくりしちゃった!」
唯「ゴキブリなのにお手ができるんだよ」
唯「あずにゃんはゴキブリの生まれ変わりなのかもね!」
梓(それはさすがに複雑…)
紬「…………」
澪「…………」
律「…………」
唯「すごいよね?ゴキブリなのに」
律「なあ唯、その話は後にしないか?」
唯「え?」
澪「ほら、いまお茶飲んでるんだし…」
梓「唯先輩、その話はもういいですから…」
48:
律「唯がそこまで言うならゴキロー見てみたいなぁ」
紬「私も見てみたいわ、ゴキローちゃんってどんな子なのかしら」
梓「え?本当ですか?」
律「うん、芸をするゴキブリなんて聞いたことないし」
澪「わ、私はちょっと…」
律「分かってるよ、澪は昔から虫が苦手だしな」
澪「ごめんな、梓」
梓「気にしないで下さい」
唯「じゃあ今日は皆でゴキローちゃんに合いに行く?」
律「梓は構わない?」
梓「全然構いません!」
紬「澪ちゃんは…」
澪「ブルブル」
律「…まぁ澪は抜きで」
49:
中野家
梓「どうぞ上がってください」
唯・律・紬「お邪魔しま?す」
ガサゴソ
律「何漁ってるの?」
唯「ゴキローが見つかったら殺されるから隠してるんだよ」
律「そ、そっか…ゴキブリだもんな…」
梓「ただいま、ゴキロー」
ゴキロー「カサカサ」
紬「ひっ」
律「ただのゴキブリだよな…」
唯「平気だよ?、ゴキローは良い子なんだから」
50:
梓「ご飯だよゴキロー」
律「すごいなー、ほんとに梓に懐いてるよ」
紬「ええ…」
唯「芸もできるんだよ!」
梓「ゴキロー、お手!」
ゴキロー「サッ」
律「!!」
紬「!!」
唯「ね?」
律「ほんとだ…」
紬「凄いわね…」
52:
唯「賢いからちゃんと手に乗るんだよ、ほら」
紬「ゆ、唯ちゃん!」
律「うわ、ちょっとまって唯」
唯「あはは、平気だって?」
唯「りっちゃんもムギちゃんもそんなに驚かなくてもいいのに」
唯「失礼だよね?、ゴキロー?」
ゴキロー「カサカサ」
律「唯にも懐いてるんだな…」
律「私も大丈夫かな…」
梓「おとなしいからきっと平気ですよ」
律「そ、そう?」
唯「触ってみる?」
律「う、うん…」
54:
ゴキロー「カサカサ」
律「ひぃ」
律「…うぅ…」
唯「ほら、平気でしょ?」
律「う、うん……おとなしいんだな」
唯「ゴキローは賢いからね!」
律「たしかにこれならちょっと可愛いかも…」
ゴキロー「カサカサ」
律「ムギも触ってみる?」
紬「え、ええ…」
紬「そ…」
ゴキロー「カサカサ」
56:
紬「ほんとに賢いのね…」
唯「だからそういってるでしょ」
律「しかし驚いたな」
紬「こんなゴキブリがいるなんてね…」
律「ごめんなゴキロー、お前のこと誤解してたよ」
紬「ごめんねゴキローちゃん…」
ゴキロー「カサカサ」
梓「気にしないでって言ってます」
唯「分かるの?」
梓「な、なんとなくです…」
律「梓の前世はゴキブリなのかもな!」
唯「髪型も触覚っぽいしね!」
紬「それに綺麗な黒色だもの!」
梓「………………………」
59:
律「いやー、ほんとにゴキローすごかったな!」
紬「びっくりしちゃったわ!」
唯「でしょ!」
梓「あの子とってもお茶目なんですよ!」
わいわい…
澪「…………」
律「澪も会いにいってみろよ!」
澪「え!?わ、私は遠慮しとく…」
紬「きっと気に入るわよ!」
澪「は、はは…やっぱり虫はね…」
梓「無理強いはよくないですよ、ゴキブリなんて苦手な人がほとんどですし」
律「それもそうだけどな?、いやー、澪にもあれ見せたかったなぁ!」
わいわい…
澪「……………」
60:
────それから数日間はゴキローの話題で持ちきりでした。
そんなある日…
唯「えー?あずにゃん風邪引いたんだ」
憂「うん、大丈夫かなぁ」
唯「だから部活にこれなかったんだね」
唯「明日お見舞い行こうかな?」
61:
中野家
梓「うーん…頭痛いよ…」
??「梓ちゃん」
梓(幻聴が…)
??「梓ちゃん大丈夫?」
梓(こんなの聞こえるなんて大丈夫じゃないよね…)
??「私だよ梓ちゃん、ゴキローだよ」
梓「………!?」
梓「え?ゴキロー?!」ガバッ
ゴキロー「だめだよまだ寝てなって!」
梓「だだだだ、だれ!?何で私の部屋に…!?」
ゴキロー「あ、この姿で会うのは初めてだね」
梓「!??」
梓(綺麗な長い黒髪……つんとした目元………これってまるで…)
69:
ゴキロー「どうかした?私の顔に何か付いてる?」
梓「え、いや……ゴキロー…って言うか…」
梓「澪先輩、何やってるんですか?」
ゴキロー「みお…せんぱい?」
梓「それにその格好…」
ゴキロー「ああ、この黒マントはゴキブリの妖精の正装なんだ」
梓「じゃなくって…えーと……なんで澪先輩がここに…」
ゴキロー「みお?もしかして誰かと勘違いしてる?」
梓「本当にゴキローなの?」
ゴキロー「梓のくれた生ゴミ、とても美味しかったよ」
梓「!!」
ゴキロー「それに梓の用意してくれた家はとても心地良いし」
梓「ゴキローが居ない!本当にゴキローなんだ!」
70:
ゴキロー「今日は梓ちゃんに恩返しがしたくって……」
梓「恩返しって…そんな…」
ゴキロー「私たちは人間に虐げられてきたんだ」
ゴキロー「気味悪がられて見つかったら殺されてしまう…」
梓「…………」
ゴキロー「でも梓ちゃんは違った」
ゴキロー「ゴミ箱に落ちちゃった時にもうだめだと思ったんだ」
ゴキロー「でも梓ちゃんが助けてくれて、そして友達として接してくれて…」
ゴキロー「本当に、本当に嬉しかった」
梓「そんな…私は…」
ゴキロー「それに唯ちゃん、律ちゃん、紬ちゃんというお友達とも知り合えたのも梓ちゃんのおかげだし」
梓「気にしないでよ、そんな事」
ゴキロー「ふふ…」
梓「それよりゴキローってメスだったんだね…変な名前つけてごめん…」
71:
音楽室
唯「そういえば今日は澪ちゃん休み?」
律「うん?そういえば来るの遅いな?」
紬「昼にはいたんだけど…」
唯「あずにゃんも風邪引いてるって言うし…」
律「そっかぁ…3人じゃ練習できないよなぁ」
紬「そうねぇ」
律「今日は部活休みにするかな」
唯「あ、じゃあ私あずにゃんのお見舞いに行ってくるよ」
律「そっか、よろしく伝えてて」
唯「うん」
紬「このケーキも持って行ってあげて」
唯「ありがと、ムギちゃん!」
89:
唯「一応あずにゃんにメールしとこう」
唯「今、から、お見舞い、行くけど、大丈夫?っと…」
唯「送信…」
────中野家
梓「ありがとう、ゴキロー」
ゴキロー「こんなの梓ちゃんにして貰ったことに比べればなんとも無いよ」
梓「だいぶ良くなったよ」
ブー…ブー…
梓「携帯…唯先輩からメールだ」
梓「お見舞い来てくれるんだ…」
ゴキロー「良かったね梓ちゃん」
梓「でも悪いなぁ…」
ゴキロー「私は唯ちゃんにまた会いたいな…」
梓「そっか、じゃあ来て貰おっか」
梓「ありがとうございます、わざわざすみません…送信っと」
90:
────ピンポーン
梓「来た」
ゴキロー「私が鍵を明けてくるよ」
梓「唯先輩びっくりしないかな?」
ゴキロー「大丈夫だよ、行ってくるね」
────ガチャ…
唯「ありゃ、開いた?」
唯「こんにちは?、あずにゃーん?」
ゴキロー「カサカサ」
唯「うわあ!ゴゴゴゴキブブブ…」
ゴキロー「カサカサ」
唯「ん?もしかしてゴキロー?お迎えにきてくれたの?」
ゴキロー「カサカサ」
唯「お前は本当に良く出来たゴキブリだよ…」
唯「呼んでるのかな?お邪魔しま?す…」
102:
ゴキロー「梓ちゃん、連れてきたよ?」
梓「あ、ありがとうゴキロー」
唯「やっほー、あずにゃん」
梓「わざわざありがとうございます」
唯「いーのいーの!」
唯「ムギちゃんのお土産だよ?」
梓「すみません、そんなものまで頂いて…」
唯「病人なんだから細かい事は気にしないの!」
唯「ゴキローにもあげよう」
梓「ありがとうございます、よかったねゴキロー!」
唯「あはは、さすがにゴキローにケーキ一個は無理でしょ」
梓「え?でも…」
唯「?」
103:
唯「でも思ったより元気そうで良かったよ」
梓「ゴキローが看病してくれたからですね」
唯「え?ゴキローが?」
梓「はい」
梓「今そこに」
唯「うん、ここにいるよね」
唯「でもいくらゴキローでも看病は無理だよ」
梓「え?え?」
唯「こんなに小さいんだよ?」
梓「あれ?唯先輩玄関で会いましたよね?」
唯「うん…?」
ゴキロー「梓ちゃん、梓ちゃん」
梓「なに?」
105:
ゴキロー「妖精としての私の姿は一般人には見えないし、声も聞こえないんだ」
ゴキロー「梓ちゃんみたいにゴキブリとして徳を積んだ人間じゃないと」
梓(徳って…)
梓「そうなの?じゃあ今唯先輩に見えてるのって…」
ゴキロー「普通のゴキブリにしか見えないだろうね」
梓「そうなんだ…残念…」
唯「あずにゃん、さっきから誰と話してるの?」
梓「あ、なんでもないです…」
唯「もしかしてゴキロー!?」
梓「え?ま、まあ…」
唯「すごーい!ついに会話できるようになったんだ!」
梓「あはは…そうみたいですね…」
唯「今ゴキローは何か言ってる!?」
梓「え?あ、仲良くしてくれてありがとうって言ってます」
唯「ごきろ?」(うるうる
110:
唯「こんななりのくせに可愛いやつめ!」
ゴキロー「カサカサ」
梓「律先輩と紬先輩にもありがとうって言ってます」
ゴキロー「カサカサ」
唯「ゴキロー…お前ってやつは」(ジーン
唯「澪ちゃんも怖がらずに会いに来たらいいのに!」
ゴキロー「…………」
梓「どうしたの?ゴキロー」
梓(そういえばなんで澪先輩と瓜二つなんだろう…)
ゴキロー「いずれ分かるよ」
梓「え?」
111:
梓「────唯先輩帰っちゃったね」
ゴキロー「うん」
ゴキロー「今日は唯ちゃんに会えてよかったよ!」
梓「私もすっかり良くなったよ、あしがとうゴキロー」
ゴキロー「こんなこと梓ちゃんにしてもらった事に比べたら全然」
ゴキロー「それじゃ私も元の姿に戻ろうかな」
梓「またその姿で会いに来てくれる?」
ゴキロー「……………」
梓「ゴキロー?」
ゴキロー「あ、う、うん……そうだね……」
梓「?」
114:
ゴキロー「……ねぇ梓ちゃん」
梓「なに?」
ゴキロー「もし……もしもだけど…私が死んでも悲しまないでね……」
梓「え?どういうこと?ゴキロー死んじゃうの?」
ゴキロー「まだ大丈夫だよ……」
梓「そんな冗談言わないでよ!」
ゴキロー「あはは、ごめんね」
ゴキロー「じゃあまた」
梓「うん…」
梓(ゴキロー…?)
118:
次の日
梓母「もう大丈夫なの?」
梓「うん、大丈夫!」
梓「じゃあ行ってきます」
梓母「気をつけてね」
梓「は?い」
梓母「────さて…と、ひゃあ!?」
梓母「またゴキブリが…」
梓母「もう!最近多いわね…」
梓母「梓が学校行ってる間にバルサンでもしとこうかしらね」
梓母「梓の部屋にも出たらかわいそうよね、ついでにやっといてあげるか……」
124:
放課後
唯「あ!あずにゃ?ん!良くなったんだ!!」だきっ
梓「ちょ!唯先輩!////」
律「おー、良かったよ」
梓「ムギ先輩、ケーキありがとうございました」
紬「気にしないで、元気になってよかった!」
唯「ゴキローも喜んでたよ」
紬「それは良かったわ♪」
律「グルメなやつだなー」
梓「あ、澪先輩……」
澪「…………ん?」
梓「な、なんでもないです…」
125:
律「そういえばなんで澪は昨日来なかったんだ?」
梓「え?」
澪「あー、気分悪くなっちゃってさ」
梓「澪先輩昨日休んだんですか?」
澪「う、うん、そうだね」
梓(まさか…でもそんなはず…)
梓(ゴキローのいずれ分かるって…一体…)
澪「…………」
梓「あの、澪先ぱ」
澪「よーし、練習するぞ!」
律「おい早かよ!」
澪「梓も昨日休んだんだろ?その分取り返さないと!」
梓「あの」
澪「ほら、梓も!」
梓「うう…」
126:
────その頃…梓宅
ガチャ…
梓母「バルサンって煙凄いわよね」
ゴキロー(梓ちゃんのお母さん?)
梓母「ふんふん♪」
バタン…
ゴキロー(この煙……毒ガス!)
ブシュー…
ゴキロー(…くッ……意識が………)
ゴキロー(…どうせ一度死ぬ所を助けられた命………)
ゴキロー(それにもう寿命だったんだ……惜しくは無いさ……)
ゴキロー(でも……まだ…)
ゴキロー(まだ…まだ梓ちゃんに伝えたい事が………!)
128:
梓「────結局澪先輩にははぐらかされるし…」
梓「ゴキローと澪先輩…一体どういう事なんだろ…」
梓「ただいまー」
梓母「あら、お帰りなさい」
梓母「あ、部屋上がるならバルサンしといたから…」
梓「!!???」
梓母「口に入れそうなものがあったら気をつけてって…何あの慌て様…」
ガチャ!!バターン!!
梓「ゴキロー!!?!」
梓「ゴキロー!?大丈夫!?」
ガサゴソ…
梓「……………そんな……」
梓「ゴキロー…………」
134:
梓「あ……あ………」ポロポロ…
梓「私が…ぐす……こんな籠に閉じ込めちゃったから………」ポロポロ…
梓「閉じ込めちゃったから…逃げれなくて……ゴキロー…それで…うぅ…」
梓「…うううう……うえええ………ゴキロ……うぅ………ひぐ…」
梓「あああああ…ゴキロー………うあああああん…」
梓「ごきろぉぉぉ…」
137:
梓「────…………」
梓「ゴキロー………」
梓「…………」
梓(私のせいだ…)
梓「………………」
ゴキロー『もし……もしもだけど…私が死んでも悲しまないでね……』
梓(そんなの無理だよ…)
梓「…………ごめん…」
梓「こんな所で窮屈だったよね……」
梓「……え?」
140:
梓「これ……餌並べてあるの………?」
梓「あ…」
梓「り」
梓「………が…ッ」ボロボロ…
梓「と…うぅ……ううううう…」
梓(ゴキロー…)
梓「それと……卵………?」
148:
結論 バルサンはすごい
149:
次の日、放課後
梓「……………」
唯「あずにゃん今日元気ないね…」
律「ああ…」
紬「何かあったのかしら…」
唯「あずにゃん…」
澪「梓…」
梓(ゴキロー…)
梓(ゴキローは悲しまないでって…言ってた…)
梓(ゴキローの新しい命…大切に育んで…)
梓「………………ふぅ?…」
梓「よし!じゃあ練習しましょう!」
唯「え?」
律「あ、ああ…?」
157:
澪「梓、ちょっといい?」
梓「はい?」
澪「一匹見たら30匹って言うだろ」
梓「?」
澪「まぁ実際は100匹とかいたりするんだけどね」
梓「??」
澪「だからさ、ゴキローのことは残念だったけどさ…たくさんいるから心配しなくて良いよ」
梓「え!?」
澪「あれだけゴキブリを愛せる心があればきっと…」
澪「いや、絶対に梓もなれるよ!立派なゴキブリの妖精に!」
澪「よーし、じゃあ練習だー!」
梓「ど、どういうことですか!?」
澪「あはは♪」
おわり!
158:
と、みせかけて
159:
後半に続く
165:

家に巣くうゴキブリ達を大切にしたくなった
16

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