杏「菜々さんと その2」back

杏「菜々さんと その2」


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1:
シンデレラジオの外伝です
例によって、今回だけでも見れるのでよければどうぞ
本編
杏「杏・輝子・小梅のシンデレラジオ 第103回」
外伝
杏「VS麗奈」
4:
―事務所―
菜々「お待たせしましたー♪お茶とお菓子の用意が出来ましたよー!」
杏「わーい」
小梅「い、いただきます…」
輝子「フヒ…いただきます…」
幸子「いただきます!」
杏「んー、うまうま」
小梅「菜々さんが淹れてくれるお茶…美味しい…」
輝子「ふぅ…ふぅ……フヒ」
幸子「フフーン…このボクを唸らせるとは、やりますね!」
菜々「えへへ、ありがとうございます♪」
杏「流石メイド喫茶のベテランアルバイトなだけは」
菜々「ベ、ベテランじゃないですぅ!」
小梅「メ、メイド…大変だけど、楽しい…」
幸子「小梅さんもメイドのお仕事してましたもんね」
菜々「そうですよねぇ、メイドのお仕事、とっても楽しいですよね!」
菜々「勿論、アイドルのお仕事も♪」
杏(……ふーむ)
6:
―数日後―
菜々「ふぅ、着きました…」
菜々(杏ちゃん、いきなりオフにナナを呼ぶなんてどうしたんでしょう…?)
菜々(それも、こんな朝早くに…本人が起きているのかどうか…)
ピンポーン
菜々(……………)
菜々(やっぱり寝てる…!!)
ピンポーン
菜々(ちょっと、困りますよぉ…!)
ブーブー
菜々(あれ、メールが……え、杏ちゃんから?)
――――――――――――――――――――――――――――――――
鍵開いてるから入ってきて?
――――――――――――――――――――――――――――――――
菜々「えっ」ガチャ
菜々(ホ、ホントです…なんて無用心な…!?)
菜々「と、とにかく、お邪魔します…」
7:
杏「菜々さんいらっしゃーい」ゴロゴロ
菜々「わー…布団に包まってごろごろしてます…」
菜々「というか…」
グチャア…
菜々「何ですか、この部屋の散らかりっぷりは!?」
杏「いやー…今日菜々さんが来たら一緒にやりたいゲームがあったから」
杏「探してたらこんな事に…」
菜々「それにしたって散らかりすぎですよぉ!」
菜々「カップ麺の空き容器とか、空のペットボトルとか…お菓子の袋とか…!」
杏「そこら辺はいつも通りだから」
菜々「いや、余計ダメですよ!?って、あぁもう、洗濯物まで!」
杏「どうせすぐ着るんだし、畳んでしまうのとか面倒だもんー」
菜々「畳まないと折角お洗濯してもシワになっちゃうじゃないですか!」
杏「別にシワとか気にしないしー」
菜々「もう、杏ちゃんは…こうなったら仕方ありません!ちょっと脱衣所借りますね!」
杏「え、うん、いいけど?」
菜々「少し待ってて下さい!」
8:
<メルヘンチェーンジ!!
杏「!?」
菜々「おまたせしました!メイドナナですよ♪」
杏「おー。というか、メイド服持ってきてたんだ…」
菜々「正直、こうなることは想定していたので…」
杏「流石菜々さん?」
菜々「ここで褒められても嬉しくないです…!」
菜々「とにかく、今から杏ちゃんのお部屋を徹底的にお掃除しますからね!」
杏「んー、よろしくー。じゃあ、杏は終わるまで寝て…」
菜々「まず、お布団をベランダに干しましょうね♪」
杏「えー!?寒いからやだー!」
菜々「ダメです!さぁ、お布団から出て下さいっ」
杏「ぎゃー!やだー!」
9:
杏「うぅ…さ、寒い…」
菜々「エアコンついてるから十分暖かいじゃないですか…」
杏「むーりぃ…」
菜々「乃々ちゃんのマネ好きですね…」
杏「面白いから。それで、掃除って何するの?」
菜々「布団を干して、洗濯物をお洗濯しなおして」
菜々「ゴミを全部片付けて、散らかってるものを整理して」
菜々「お部屋全体に掃除機かけて、雑巾で水拭きします!」
杏「うおお…本当に徹底的にやるんだね…」
菜々「そこまでしないとキレイにならない杏ちゃんのお部屋がおかしいんですけどね…!」
杏「てへっ」
菜々「では、お掃除開始です!さぁ、やりますよー♪」
10:
―菜々さんお掃除中―
杏「そーいえばさー」
菜々「はい、なんでしょう?」
杏「掃除は確かにメイドの仕事だけど」
杏「メイド喫茶って掃除までするの?」
菜々「ほら、お店を閉めた後にお店の中をお掃除したり!」
杏「あー、そっか」
菜々「メイド喫茶も、色々お仕事があるんですよ♪」
杏「なるほどねー」
11:
―――――
菜々「ふぅー、どうですか!」
杏「おわー…凄い、キレイになった…」
菜々「お部屋がキレイだと気持ちがいいですよね♪」
杏「ん…ま、まぁね…」
杏(キレイ過ぎて逆に落ち着かないなんて言えない…)
グー
杏「……あー」
菜々「ふふ、お腹空きました?」
杏「うん、空いたかも」
菜々「ちょうどお昼ですしね!ナナがお昼ご飯を作っちゃいますよ♪」
杏「ホントに?やったー!」
菜々「はい、ナナに任せて下さい!」
杏「いやー、ホント菜々さん呼んで正解だったなぁ」
菜々「もう、杏ちゃんってば調子いいんですから♪」
12:
菜々「では、ちょっと台所をお借りしますね♪」
杏「はーい」
杏「菜々さんのご飯楽しみだなぁー」ゴロゴロ
菜々「………あの、杏ちゃん」
杏「ん、どしたの菜々さん?」
菜々「冷蔵庫の中がほぼ空なんですけど…」
杏「………あー」
菜々「戸棚の中はカップ麺とお菓子ばかり…」
杏「……れ、冷凍食品なら」
菜々「いえ、お買い物に行ってきます…どっちにしろ晩ご飯が作れないので」
杏「い、いってらっしゃい…というか、晩ご飯まで作ってくれるの?」
菜々「聞いた話以上に杏ちゃんが酷い生活を送っているので、今日1日は面倒を見ることにします!」
杏「お、おぉ…よろしく…!」
13:
―――――
杏「ごちそうさまー」
菜々「ごちそうさまでした♪」
杏「ふぅー…美味しかったー。やっぱり菜々さんのご飯は美味しいなぁ」
菜々「えへへ、ありがとうございます♪」
杏「今日1日いてくれるんだよね?晩ご飯まで遊ぶ?」
菜々「いいですね!さっき、ナナと一緒にやりたいゲームがあるって言ってましたけど…」
杏「あー、そうだったそうだった」
杏「えーと、見つけたのどこに置いといたっけ…あったあった。じゃーん」
菜々「あーっ、地球防衛軍じゃないですか!」
杏「久しぶりにやりたいなーと思って」
菜々「いいですね、やりましょうやりましょう♪」
杏「よーし、ミサイルランチャーで菜々さん巻き込んじゃうぞー」
菜々「やめてください!?」
14:
―――――
菜々「そういえば4は初めてですねぇ」
杏「あ、そうなの?」
菜々「3まではプレイしたことあるんですけど…」
杏「じゃあ、最初から順番にやっていこっかー」
菜々「そうですね♪いけるところまでいっちゃいましょう!」
杏「難易度はどうする?」
菜々「んー、あまり難しすぎるとちょっと自信がないですね…!」
杏「じゃあ、ハードぐらいにしとこっか」
杏「装備とか殆ど揃ってるし、流石にノーマル以下だと簡単すぎるかも」
菜々「分かりました!じゃあ、それでいきましょう♪」
杏「よーし、やるぞーっ」
菜々「おーっ♪」
15:
―――――
菜々「うぅ、やっぱりゲームとは言え、大きい虫は気持ち悪いですね…!」
杏「確かに…遠くならまだしも、近くで動き回れると凄くイヤだ」
菜々「できるだけ近づけさせないように倒しちゃいましょう…!」
杏「序盤はそんな感じで全然イケるんだけどねー」
杏「途中からだんだん数がおかしくなるから」
菜々「う、うわぁ…。あ、でも、ロボットとか円盤の敵もいますよね?」
杏「あー、いるいる。アレは見た目は全然いいんだけどね。硬いのがめんどくさいけど」
菜々「あー、そういえばそうでしたっけ…」
菜々「で、でも、やっぱり見た目が気持ち悪いのよりはマシですよ!」
杏「確かに」
16:
―――――
菜々「うー、空からなら安全だと思ったら凄い狙われてます…」
杏「安全な場所なんてないからねぇ」
菜々「しかも、体力が凄く少ないから油断するとすぐやられそうになります…!」
杏「頑張れー」
菜々「杏ちゃんのキャラは体力がたくさんあっていいですねぇ」
杏「あー、でも、これ慣れないと操作難しいよ」
菜々「確かに、なんか弾を撃ちながら物凄く機敏な動きを…」
杏「これ出来ないと移動遅いからね」
菜々「なるほどー…って、ひゃあ!?囲まれてますー!?」
杏「よーし、ミサイルランチャーで…」
菜々「ナナごと吹き飛ばさないでくださいー!?」
17:
―――――
菜々「ひぃぃ!女王蟻怖すぎです!?」
杏「いやー、何回見てもおかしい大きさだよね」
菜々「こんなのが現実にいたらと思うと…」
杏「悪夢だよね」
菜々「小さくてもちょっと怖いのに…!」
杏「巨大化した菜々さんが巨大虫と戦う特撮映画とか」
菜々「絶対イヤですぅ!」
杏「ははは」
菜々「菜々はそれより魔女っ娘モノがですねぇ」
杏「魔女っ…娘…?」
菜々「そこに疑問を持たなくていいんです!!」
18:
―――――
菜々「ふぅ、ちょっと疲れましたね…!」
杏「だねぇ、とりあえずここまでにしとこっか」
菜々「ですね…そろそろ、晩ご飯の支度もしないとですし」
杏「そうだったそうだった。何作ってくれるのー?」
菜々「今日は唐揚げを作ろうかと!」
杏「やったー」
菜々「杏ちゃん、家だと揚げ物なんて食べないと思って」
杏「だねぇ。自分で作るのは絶対ないし、食べたとしてもお惣菜のとかだね」
菜々「ですよね。なので、今日はナナが揚げたてをごちそうしちゃいます♪」
杏「わーい」
菜々「では、ナナは準備をしてきますので、杏ちゃんは…お昼寝でもしますか?」
杏「んー…じゃあ、そうさせてもらおっかな…ゲームしてちょっと疲れたし…ふわぁ」
菜々「分かりました。では、おやすみなさい♪」
杏「おやすみー…」ゴロン
菜々(ふふ…なんだか、杏ちゃんが自分の子供に……)
菜々(じゃないじゃない!ナナは17歳なんだから、妹、妹…!)
19:
―――――
杏「……ん……」
杏(………良い匂いがする)
杏「ふぁぁ……」
杏(…そっか、菜々さんが晩ご飯作ってくれてるんだ…)
杏(寝てても美味しいご飯が用意されるなんて、幸せだなぁ…)
杏(しかも、菜々さんが……へへ)
杏(……幸せな気分のまま、もうちょっとだけ寝よ…)
20:
―――――
菜々「杏ちゃん、杏ちゃん…」
杏「…んぅ」
菜々「ご飯、出来ましたよ♪」
杏「ん……そっか……ふわぁぁ…」
菜々「本当にご飯が出来るまでずっと寝てたんですねぇ」
杏「んー……まぁねー……」
菜々「顔、洗ってきます?」
杏「ん、だいじょぶだいじょぶ…ご飯食べる」
菜々「ふふ、分かりました♪じゃあ、起きて下さいっ」
杏「んー……よいしょ……おぉ、美味しそう…」ムクリ
菜々「腕によりをかけて作りましたからね!」
杏「うん、なんか一気にお腹空いてきたかも…食べよう食べよう」
菜々「はい、そうしましょう♪」
杏「んじゃ、いただきまーす」
菜々「いただきます!」
21:
杏「あむ……んぅー、うま…!」
菜々「ふふっ、よかったです♪」
杏「家でこんな揚げたての唐揚げを食べられるなんて…」
菜々「揚げ物はやっぱり揚げたてが一番ですよね」
杏「間違いない…」
杏「ふぅ…ふぅ…ずず……あ、味噌汁もおいしい」
菜々「具、わかめと豆腐でよかったです?」
杏「いいよいいよー。おいしい」
菜々「えへへ、よかったです♪」
杏「……えへへ」
菜々「杏ちゃん?」
杏「あっ…い、いや、なんでもない」
菜々「……ふふっ♪」
22:
―――――
杏「ごちそうさまー…けぷ」
菜々「ごちそうさまでした!」
杏「美味しかったからつい食べ過ぎちゃった」
菜々「えへへ、よかったです♪」
杏「毎日こんなご飯が食べられたらなぁ」
菜々「自分で作る…という選択肢はないんですよね」
杏「うむ」
菜々「そんなはっきり肯定されても…」
杏「人に作ってもらう美味しいご飯だからいいのさー」
菜々「気持ちは分からなくないですけどー…」
杏「ふー…満足満足…今日は1日楽できたー…」ゴロン
菜々「それはよかったです♪」
杏「やっぱり菜々さんいいなぁ、うん」
菜々「え…?」
23:
杏「あー……いや、この前、小梅達と一緒にお茶飲んだ時にさ、メイドがどうのって話したよね」
菜々「あ…はい、確か、3日前ぐらいでしたっけ?」
杏「そうそう。その時に、なんとなーく菜々さんが杏のメイドさんだったらなー…なんて思って」
菜々「なるほど…それで今日、ナナにメイドをやって欲しくて呼んだんですね」
杏「うん、まぁ…そんな感じ」
菜々「じゃ、じゃあ、お部屋もわざとその為に散らかして…!?」
杏「あ、いや、それは元から」
菜々「ですよねー」
杏「いや、うん、まぁいきなり呼び出して色々やってもらったのは正直杏もちょっと悪いと思ってる」
菜々「ふふっ…いいんですよ、ナナも楽しかったですから♪」
菜々「それに、杏ちゃんにも満足してもらえたみたいですから♪」
杏「うん、凄くよかった。それは間違いない」
菜々「えへへ♪じゃあ、ナナちょっと洗い物してきますね!」
杏「うんー、お願いー」
杏「ふはぁー……しあわせ……」ゴロゴロ
26:
―――――
菜々「ふぅ、洗い物終わりました♪」
菜々「って、もうこんな時間ですか…!流石にそろそろ帰らないと…」
杏「えー、帰っちゃうの?」
菜々「そうですね、明日朝からお仕事なので、帰らないと…」
杏「やだー、菜々さんもうウチでメイドとして働けばいいよ?」
菜々「いやいやいや!?アイドルのお仕事どうするんですか!?」
杏「アイドルのお仕事しつつ、杏を養いつつ」
菜々「メイドが雇用主を養うんですかね…」
杏「メイドとしての給料は……ええと、じゃあ飴玉1個あげるから…」
菜々「もういっそタダ働きの方がスッキリする安さですね…」
杏「やだやだー、菜々さん帰ったらやだー」
菜々「もう、杏ちゃんってば…また来ますからっ!ね?」
杏「ホントにー?」
菜々「もちろんですっ♪」
杏「むー、約束だかんねー」ギュー
菜々「はいっ♪」ナデナデ
27:
―1週間後―
菜々(早杏ちゃんに呼ばれちゃいました)
菜々(まぁ、あれから1週間しか経ってないですし)
菜々(そんなにお部屋が汚れてるはずもないので)
菜々(今日は軽くお掃除してご飯作るだけですかね…?)
ピンポーン
<アイテルヨー
菜々「また鍵を開けっ放しに…危ないから閉めて下さいって言ったのに…」
菜々「杏ちゃん、おじゃましま…」
グチャア…
菜々「」
杏「菜々さんいらっs」
菜々「杏ちゃんーーーーーー!?」
おしり
2

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