希「絵里ちの金玉をマフラーにしたいんやけど」 Part1back

希「絵里ちの金玉をマフラーにしたいんやけど」 Part1


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1:
部室
絵里「え?」
希「いや、え? じゃなくて」
希「金玉をマフラーにしたいだけなんよ」
絵里「枕じゃなくて、マフラーなの?」
希「金玉枕とかもうやりつくされてるやん。そんなノーマリーは大嫌いや」
絵里「けど無理よ、私には金玉が無いもの」
希「えっ!?」
2:
絵里「何でそんなに驚いてるのよ」
希「無い!? 金玉が無いんか!? 何でや!?」
絵里「何でって、私女だもの。金玉なんてあるわけないじゃない」
希「ッ! 盲点やったな、女子に金玉は無い」
絵里「希だって無いでしょう? 仕方ないことなのよ」
希「まあ……ウチにもないな。あれば自分でマフラーしてるやん」
絵里「そもそも、金玉でマフラーは出来るのかしら」
希「分からん。実物を見たことがないからなあ」
3:
絵里「それは金玉を? マフラーを?」
希「どちらかというと、金玉に軍配が上がるな。マフラーは何度か見たことがあるし」
絵里「成程、けど保健体育の教科書なんかで見たことはあるでしょう?」
希「勿論や」
絵里「金玉って案外小さいものだったわよ。伸びるらしいけど、首に巻くほど長さはないんじゃない?」
希「ふむ、絵里ち。それは教科書の中での話やろ? 教科書と実物は違う可能性があるやん」
絵里「あら教科書を疑うの? 教科書に書かれてることは大体事実だと思うけど」
7:
希「教科書に嘘が書かれているとは思ってないんよ。ただ、間違っている可能性があるやん」
絵里「間違い?」
希「歴史の教科書なんてそれが顕著で、毎年間違いが報告されてる」
希「なら、保健体育の教科書にだって間違いがあってもおかしくない」
絵里「理論は分かるわ」
希「もしかすると、マフラーを作れるくらい長い金玉があるかもしれへん」
絵里「ふむ……確かに、言ってることは何一つ間違っていないわね」
10:
絵里「けど、教科書通りの可能性もあるわ」
希「例えば?」
絵里「例えば希は、ついさっきまで私に金玉があると思い込んでいたわよね?」
希「首肯せざるを得んやん」
絵里「けど私には金玉は無かった」
希「うんうん」
絵里「驚くことに、教科書にも女性に金玉は存在しないと書かれているのよ!」
希「本当や! 全く気付かんかった!」
絵里「これが教科書に書かれていることは事実であるという、一つの証明よ」
希「ふむ、事実と間違い、二つの可能性があるわけやね。シュレディンガーの猫箱やな」
13:
絵里「金玉が存在するかもしれない、存在しないかもしれない。けどこれは、どちらなのか証明しようがないのよ」
希「というと、どういうことなん?」
絵里「私や希に金玉は無い。実物を確認する機会はないというわけよ」
希「そ、そんなの! 皆にも聞いてみれば……!」
絵里「冷静になりなさい、この音ノ木坂は女学院よ」
絵里「ここに通っている時点で、皆は女。すなわち金玉は無いのよ」
希「そんなのあんまりやん、酷すぎる」
16:
絵里「金玉を確認する手段がないなら、この問題は未来永劫解決されることはない」
希「けど、ウチは……」
絵里「そもそも、何で金玉をマフラーにしようと思ったの? しっとりしてそうで嫌だわ」
希「いや、最近寒くなってきたやん。首に巻くものが欲しいなあって思って」
絵里「金玉じゃなくてもいいじゃない。毛糸で良ければ編んであげるわよ」
希「金玉のマフラーには利点があるんよ」
絵里「利点?」
希「まず絵里ちの言う通り、金玉はしっとりしてるらしいやん?」
絵里「そうね、パンツの中で蒸されてるんだからしっとりしてる筈よ。きっと、ね……」
希「冬場は乾燥するから、そういう水分の多いしっとりしたものの方がええかなって」
絵里「金玉の表面には水分が多いのかしら?」
希「さあ、そこまでは分からんよ」
17:
希「次に金玉は、言うまでも無く生命の鼓動が感じられる」
絵里「生命の鼓動。良い言葉ね、掛け値なしに」
希「子種を作るための場所なんだから、多分常にどくんどくん脈打ってる筈や」
絵里「心臓みたいに?」
希「心臓みたいに」
絵里「何だか神秘的な衝動を感じるわね、金玉って」
希「そうやろう? それが金玉の魅力なんや」
19:
絵里「これで終わりじゃあないんでしょう?」
希「ああ、最後にして最大の魅力がまだ残ってる」
絵里「聞かせてもらおうじゃない」
希「金玉は当然ながら、人の股間についてるものや」
絵里「ええ」
希「それをマフラーにする、つまり相手の首に巻くってことは」
希「その間は、二人はずっと傍にいられるってわけや」
絵里「希、それって」
希「だから最初に、絵里ちに金玉があるか聞いたんよ」
絵里「……私の傍にいたかったから?」
希「ウチが一番、首に巻きたいと思ったのは絵里ちの金玉やった。だから多分、そういうことなんやと思う」
絵里「照れるじゃない」
希「ウチもや。顔が真っ赤やで」
20:
絵里「さっき、教科書に書かれていることは間違っているかもしれないって言ってたわよね?」
希「ああ、教科書なんてウチはハナから信用するべくもないやん」
絵里「私もその説、信じてみるわ」
希「えらい心変わりやね、何でなん?」
絵里「女子に金玉は生えないっていう説、あれを否定してみたいのよ」
絵里「私、金玉を生やすように努力してみるわ。もし生えたら、一番に首に巻いてくれる?」
希「絵里ち、それって」
絵里「私も希と、ずっと傍に居たい」
希「絵里ち……!」
24:
希「ただ、金玉を生やすなんて並大抵の努力じゃあ無理やで?」
絵里「そうね、何年かかるか……」
希「何年掛かってもいいんや、ウチも手伝う……ううん、ウチも生やす!」
絵里「苦しい道のりよ。よしんば生えたとしても、お婆さんになってるかもしれないわよ?」
希「構わんよ。元々はウチの言いだしたことなんやから」
絵里「希……」
希「絵里ち……」
絵里「よーし、今日から頑張るわよ!」
希「そうやね、頑張ろう!」
25:
図書館
絵里「うーん」
希「どう、絵里ち。あった?」
絵里「無いわね、金玉を生やす方法」
希「こっちも収穫は零やん」
絵里「おかしいわね、ここは街でも特に蔵書数の多い図書館なのに」
希「まだ見つけてないだけかもしれへんよ?」
絵里「うーん、そうね……ああ、図書館司書さんに聞いてみない?」
希「司書さんに?」
絵里「私達では探せなくても、司書さんなら探してくれるはずよ」
28:
絵里「すいません」
司書「はい、何かお探しでしょうか?」
絵里「ええ、ちょっと本を探しているのですが見つからなくって」
司書「そちらの席にお座りください。どのような本をお探しでしょうか」
希「性器に関する書籍なんです」
司書「ふむ、性器ですか。医学書ならばあちらのコーナーに御座いますが」
絵里「それが、医学書を探しても哲学書を探しても見付からないんです」
希「中々どうにも、ピンポイントで書いてある書籍が無くて」
司書「ふむ、どのような内容でしょう?」
絵里「女性に金玉を生やす方法です」
司書「え!?」
29:
司書「金玉を生やす方法ですか!?」
絵里「はい、金玉を生やす方法です」
司書「只今お調べしますので少々お待ちください」
絵里「はい」
司書「……うーん、ピンポイントで金玉だけというのは見つかりませんね」
希「そうですか……やっぱり生やす方法なんて、無いんかなあ」
絵里「まあ仕方ないわよ、図書館ですぐに見つかるとは私も思ってなかったし」
司書「肉棒も同時に生えるパターンの本なら御座いますが」
絵里「あ、あるんですか!? それを教えてください!」
30:
司書「しかし、肉棒が生えると不都合も多いですよ?」
希「苦難の道のりは、最初から覚悟してるやん」
絵里「ええ、金玉が生えれば肉棒も生える可能性がある。その程度の事、既に予測済みよ」
司書「そうですか、では少々お待ちください」
絵里「何だか、思ったより簡単に生えちゃいそうね」
希「うん、これは予想外やわ」
司書「お待たせしました。此方になります」
『フタナリノミコン』
絵里「表紙が……革製? 珍しい本ね……」
司書「男性器と金玉の皮で作られているんですよ」
31:
部室
絵里「じゃあ、読むわよ」
希「なんやドキドキするな。苦節八時間、ついに金玉が生えるんや」
絵里「肉棒も生えちゃうけどね」
希「肉棒程度、なんや。いざとなったら切り落とせばええんや」
絵里「ふふ、同感ね。別に私達のアソコが無くなるわけでもないでしょうし、新たに生えたおちんちんを切り落としたところで不都合なんて無いわ」
希「え、絵里ち! おちんちんなんてはしたないやん!」
絵里「ごめんなさい、金玉が生えると思うとテンションが上がっちゃって」
33:
希「まあ分かるわ、ウチもドキドキしてるし」
絵里「二人でドキドキしていても始まらないわ。さあ、読みましょ」
絵里「ええと、何々……不浄なる神々……」
ドゴォォォン
希「うわっ、な、なんや!? 地震!?」
絵里「何か凄い音がしたけど……希、窓の外!」
希「窓の外って何が……え!?」
希「あ、あれは流れ星!? それも百個や二百個やないで!」
34:
絵里「綺麗だけど……流星群なんて、報道されてたかしら?」
希「さあ、聞いた覚えないなあ。ニュースは毎日見てる筈なんやけど」
ドゴォォン
絵里「きゃっ! ま、また!?」
希「なんや、一体何が起こってるんや!?」
絵里「……希、あれ! 校庭にクレーターが出来てる!」
希「クレーター? ま、まさか……隕石!? あれ全部、地球に向かってる隕石やっていうんか!?」
35:
絵里「ど、どうするの!? 近くに落ちたってことは、ここにも落ちる可能性があるわよ!」
希「……そうや、確か校舎の外に、地下があったやんな!?」
絵里「え、ええ。防空壕にしたとかっていう……」
希「一先ずそこに逃げるで! ここは危ないかもしれん!」ダッ
絵里「あ、ま、待って希! 本が!」
希「本なんて後で取りにくればええ! 今は逃げるで!」
36:
防空壕
絵里「……」
希「絵里ち、学校に来てること誰かに言った?」
絵里「金玉生やしに夜の学校に来てる、なんて誰にも言えないわよ」
希「そうやんな、ウチも誰にも伝えてないわ」
絵里「携帯電話も圏外だし……パパもママも心配していないといいけど」
希「ウチは一人暮らしやからその点気楽やな」
ズドォォォン
希「ッ! これで十回目か」
絵里「いつまで続くのかしらね、この隕石」
37:
希「さあ……」
絵里「何か、隕石が大量に降ってくるなんて世界の終わりみたいね」
希「ノストラダムスの言ってた恐怖の大王も、隕石やったらしいしな」
絵里「……不安ね。希、この防空壕を出て、世界が終わってたらどうする?」
希「絵里ちがおる限り、ウチにとっての世界は終わらんよ」
絵里「言ってくれるわね」
希「素直な気持ちやよ」
絵里「ここが暗くて助かったわ、顔を見られなくて済むから」
希「……同感や」
38:
絵里「……ふがっ」
希「ああ、起きたんか絵里ち。ぐっすりやったな」
絵里「え、私寝てたの?」
希「かなり前からな。イビキかいてたで」
絵里「うぇっ!? う、嘘!?」
希「ううーん、一晩中座ってたから身体かちこちや」
絵里「言われてみれば、私も背中が痛いわね」
希「今の時間は……七時か。今から帰ってたら学校間に合わへんけど、まあ今日は休みやろ」
絵里「隕石はもう落ちてないの?」
希「結構前からね」
絵里「起こしてくれれば良かったのに」
希「んー、正直言うとついさっきまでウチも寝てたんよ。隕石の音で起きるか思ってうとうとしてたら、揺れが無くてそのまま寝ちゃってな」
40:
絵里「なんだ、希も寝てるんじゃないの」
希「一晩中起きててもしょうがないしな。……じゃあ、そろそろ出ようか」
絵里「そうね、朝だっていうのに暗いから身体が悪くなりそうだし」
希「さ、足元気を付けて。扉開けるで……眩しっ!」
絵里「目が痛いわね……開いてられないわ」
希「暗い所にいたからなあ、まあすぐに慣れるやろ」シパシパ
希「あ、ほら……徐々に見えてきて……」
絵里「え……?」
4

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