杏「コタツはいいよね」きらり「温かいにぃ」 Part1back

杏「コタツはいいよね」きらり「温かいにぃ」 Part1


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1:
コタツに入って仰向けに寝ころんでいる双葉杏が感極まったように言う。
「コタツはいいよね」
 反対側でコタツに入り、天板に上半身を預けている諸星きらりが答えた。
「温かいにぃ」
「ポカポカだねぇ……」
「ぬっくぬくでハピハピにぃ……」
「ねえ、きらり、みかんとって」
「オケオケ。ばっちし」
 きらりはコタツに入ったまま寝ころぶと、無造作に伸ばした手で部屋の隅のミカン箱を掴む。
2:
「手が長いと便利だねぇ」
「うふふふ、ばっちし」
 こういうときに「大きい」と杏は言わない。
 身体全体の大きさとは関係なく、ミカン箱には手が届くのだから。
「おみかんおみかん、まぁるくてあんまいみかんだにぃ」
「みかんちょーだい、みかん」
「ちょっとだけねぇ、待ったらいいことあるに」
「しょうがないなぁ、きらりが言うなら待ってあげるよ」
「杏ちゃんはいい子いい子」
 きらりはせっせとみかんの皮を剥く。
 それが終わると今度は、白い筋を一本一本丹念に取り始めた。
「ぷるんぶるんっ」
 筋一本残ってない、綺麗に剥かれたみかんの房。
3:
「ぷるんぷるんで、杏ちゃんのホッペタみたいだにぃ」
「ホッペタかぁ」
「お尻でもいいにぃ?」
「杏のお尻をきらりはいつ見たの!?」
「この前一緒にお風呂に入った時だにぃ。しっかり観察したよ」
「今すぐ記憶から抹消するといいよ」
「でも手触りは知らないからざんねーん。ホッペタの手触りは知ってるにぃ」
「絶対に触らせないからね」
「美味しい飴があるにぃ」
「駄目駄目、飴ぐらいじゃ杏のお尻は触れないよ」
「ふにぃ」
「拗ねても駄目だよ。早くみかんちょーだい」
4:
「オケオケ。あーん」
 手を伸ばすきらり。その手の先には剥いたばかりのみかん。
「あーん」
 杏が口を開いたところに手を伸ばしたきらりは、ミカンの房を杏の舌の上に優しく置いた。
「かぷり」
「ぎょぎょっ! 杏ちゃん、きらりの指食べゆ!?」
「はへはいよ」(食べないよ)
 すぐに口を開けて解放する。
「杏ちゃんがカンニバリズムに目覚めたかと思ったにぃ」
「そういう話は小梅とかとすればいいよ」
「小梅ちゃんはきらりは苦手だにぃ。話しているとコワコワになるにぃ」
5:
「そうなんだ。みかんもう一つちょーだい」
「オケオケ」
「おみかん?」
 二人のサイドから声。
 きらりの左、杏の右。そこでもう一人が起きあがる。
「おみかんでごぜーますか?」
「仁奈ちゃん、ハピハピ、おはようだにぃ」
「起きたんだ。きらりがみかんを取ってくれたよ」
 ふぁわあ、と仁奈は大欠伸。
「おはようごぜーます……って朝じゃねーですよ?」
 時計を見ながら、仁奈はずれたうさぎの着ぐるみをちょいちょいと整える。
 どうやら、小一時間ほど眠っていたらしい。
6:
「仁奈ちゃんも、おみかん食べゆ?」
「いただきますでごぜーます」
「オケオケ」
 ごそごそと、みかんを三つほど新たに取り出すきらり。
「今剥くにぃ」
 きらりの手元に目を向けた仁奈は、最初に杏の食べさせるために剥いたみかんの皮に気付く。
「きらりおねーさん、それがみかんの皮ですか?」
「そうだにぃ」
「……うさぎでやがりますよ?」
 きらりは、剥いた皮の形がうさぎになるように器用に剥いていた。
8:
「♪ぴょんぴょん、ぴょんぴょん」
「♪ぴょんぴょんぴょんぴょん」
 きらりが節を付けて弾むように口ずさむと、追従するように仁奈も歌い出す。
 二人を慌てて見比べる杏。
「♪ぴょ……」
 入ろうとするがうまくいかない。
「♪ぴょ……」
 やっぱりうまくいかない。どうしてもタイミングがずれてしまう。
「うぬぬ」
「♪ぴょんぴょんぴょんぴょん」
9:
着ぐるみの頭から伸びた耳を掴みながら、仁奈は歌っている。
「♪ぴょんぴょんぴょんぴょん」
 みかんの皮を剥きながらきらりが歌っているのが主旋律ならば、仁奈が歌っているのは副旋律。
「うぬぬぬ」
 杏は悔しがるけれど、入れないのだ。
「きらり! 杏はみかんが欲しいの! 急いで!」
「にょわ?」
 突然の杏の声に、驚いて歌を止めるきらり。
 仁奈も止める。
10:
「おみかん、ちょっと待つにぃ。先に仁奈ちゃんのを剥くからにぃ」
「杏が先だよ」
「杏ちゃんはお姉ちゃんだから、仁奈ちゃんの後だにぃ」
 ニッコリ笑ってそう言われると、杏はそれ以上何も言えなくなる。
「卑怯だなぁ、きらりは」
「ん?」
「なんでもない。早く仁奈にあげなよ」
「ん?。急ぐにぃ。次は杏ちゃんにあげゆ?」
 テキパキと二つのみかんを剥くきらり。今度の皮は、象と蛙だ。
「ぞうさんとかえるさんでごぜーますよ」
11:
「パオンとケロンだにぃ」
「ほんっとに、きらりは無駄に器用だねぇ。なんでいっつも杏を潰しそうになるのかなぁ」
「杏ちゃんは可愛いから、全力で抱きしめゆ」
「仁奈も逃げた方がいいよ。いつか潰されるよ?」
「きらりおねーさんは仁奈を潰しやがるですか?」
「わさとじゃないにぃ」
「芸能界は厳しいので、潰されるかもしれねえと、プロデューサーが言ってたですよ。きらりおねーさんも仁奈のライバルでやがりますね?」
「うん、それはちょっと意味が違うんじゃないかな」
「だけど仁奈は、頑張るですよ。新たな着ぐるみゲットのために」
「うん。わかった。がんばって。杏は印税生活のために頑張るから」
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