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やよい「伊織ちゃんの泥棒猫っ!!」


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1:
あらすじ
水瀬伊織がドッキリを仕掛けられた様です。
ドッキリ内容『やよいの番組が打ち切りになり、後番組に伊織が選ばれた。その事を自分がやよいに伝える事に!どーするいおりんっ!』
2:
そして夕方
伊織(…もうすぐやよいが帰って来る。だ、大丈夫よ、大丈夫…落ち着いて話せば良いだけよ…)
亜美「じゃあ伊織ん、亜美達は帰るね→」
あずさ「また明日ね、伊織ちゃん」
律子「伊織、体調管理も仕事の内よ?明日はオフだからしっかり休んどきなさいね」
伊織「だから心配要らないって言ってるでしょ。私を誰だと思ってるのよ」
亜美「あははそーだよね。それじゃあね?」
バタンッ
4:
亜美「…ホントに伊織ん大丈夫かなぁ?」
あずさ「レッスン中もいつも通り一生懸命だったけど、何か無理してる様子だったわね。心配だわ?」
律子「いつもなら何かあっても悟らせない様にする伊織の事だけに心配ですよね。何があったのかしら…」 テクテク
美希「あ、竜宮小町なの」
亜美「ミキミキ。珍しいね?こんな時間に事務所に来るなんて」
美希「ちょっと楽しみな事があったから、頑張ってく仕事を終わらせたの」
律子「楽しみな事?」
美希「あ。な、何でもないの。そ、そうえばデコちゃんは一緒じゃないの?」
5:
律子「それが、ちょっと用があるから事務所に残るって言ってて」
あずさ「私達にも居て欲しくなさそうだったから、先に帰る事にしたのよ。心配だったけど…」
亜美「ミキミキ、伊織ん今日ずっと暗い顔で考え事してたんだけど、何か知らない?」
美希「皆目見当もつかないの。デコちゃんがねぇ…」 むー
律子「そう…。ねぇ美希、今から事務所に行くなら伊織を元気付けてあげてくれない?」
律子「そっとしておいた方が良いのかもしれないけど、今は美希の能天気さが功を奏すかもしれないわ」
美希「むー何か微妙に馬鹿にしてない?」
7:
美希「でも分かったの。デコちゃんの事はミキに任せておいて、きっと明日までには元気になってるの」
律子「何よその根拠の無い自信は…でも、美希が言うとホントに大丈夫な気がするわね」
亜美「亜美達のリーダーを頼んだぞミキミキっ!」
あずさ「頑張って…というのもおかしいかもしれないけど、頑張ってね。美希ちゃん」
美希「うん。それじゃあね?」ひらひら
美希「…ま、ホントにあとちょっとしたら元気になるんだから、嘘は言って無いよね?」ニヤリ
10:
・社長室
P「小鳥さん、もう少しカメラ右に傾けて貰えますか?そうそうそんな感じ…伊織にバレないようにさりげなく…」
美希「ハニー!ただいまなのっ」
P「お、美希。早かったなもしかしたら間に合わないかと心配してたんだが」
美希「今日はずっとこの時を励みにしてお仕事頑張ったの。褒めて褒めて?」 ごろにゃん
P「おぅ偉い偉い。いや良かったよ。ドッキリはドキワク感を分かち合う人が居ないと楽しさ半減だからなw」 ナデナデ
美希「そうえば何で社長室に移動したの?」
P「社長今日居ないからな。これの事さっき電話で話してたら、その動画を見せてくれるなら私の部屋を使っても良いぞって言われて」
美希「社長もなかなかの畜生なの」
11:
美希「やよいは今どうしてるの?」
P「カメラとかの最終調整をしたかったから、コンビニで待って貰ってる」
P「丁度今終わったから、今から迎えに行くよ」
美希「いよいよって事だね。うわ?すっごくドキドキするのw」
P「俺もだwじゃあ俺が戻るまでの録画よろしくな」
美希「うん。デコちゃんの事はミキに任せて、なのw」
P「?あぁ、頼んだぞ?」ひらひら
12:
数分後
ガチャッ!
春香「天海春香ただいま戻りましたっ!まだ始まってませんよね!?」ぜぇぜぇ
美希「ギリギリセーフなの、春香。多分もうすぐハニーがやよいを連れて帰って来る所なの」
春香「ふぅー良かった?全力でダッシュした甲斐があったよ」
美希「ミキも他人の事言えないけど、春香よくあのスケジュールで間に合ったよね」
春香「そこは気合いだよ気合い。芸人さんが引く位の勢いで場を回したからね」フフン
美希「春香のせいで、765プロのバラエティにおけるハードルがガン上がりしてるのはどうにかしてほしいの…」
春香「あはは何かゴメンねwあ!美希、ドアが開いたよ!」
美希「ポチっとな、なの」
春香「楽しみだねっ楽しみだねっ」わくわく
14:
ガチャッ
P「ただいま戻りました」
やよい「ただいまですっ」
伊織「!」ビクッ
伊織「お、おかえりなさい、やよい」
美希「デコちゃん、微妙に声裏返ってるねw」
春香「何度も頭の中でシミュレーションしたんだろうけど、いざ目の前にするとねw」
16:
小鳥「お疲れ様です。どうでした?収録は」
P「いつも通りですよ。な、やよい」
やよい「はいっ一生懸命頑張りました!」
伊織「…………」
やよい「スタッフさんも、今日は特に良かったよって言ってくれて」
やよい「とっても嬉しかったです!」
伊織「……………」
美希「うわぁデコちゃんの気持ちが手に取る様に分かるのw」
春香「絶対、『最後だから優しくして貰ってるのね…そんな同情余計に辛いだけよ!』とか思ってるよねw」
春香「やよいは頑張って演技してるだけで、悪気は無いんだろうけどそれが逆に切れ味を増してるよw」
18:
P「それじゃあ俺は春香の所に行って来ますね、それが終わったら今日は直帰します」
小鳥「分かりました。お疲れ様です、プロデューサーさん」
P「二人もあまり遅くならない内に帰るんだぞ」
やよい「はい、お疲れ様ですプロデューサー」
伊織「お疲れ様…」
P「……………」じっ こくっ
伊織「!…………」こくり
春香「何あのアイコンタクトww」
美希「ハニーよくあの真剣なデコちゃんの表情見て吹き出さないねw」
19:
・社長室
ガチャッ
P「だっはっはっはwww」
春香「宣言通り私の所に来ましたねwそしてやっぱり我慢してたんですかww」
美希「お疲れ様なの、ハニー」
P「いや正直マジで危なかったw伊織のあの覚悟を決めた表情見てるとww」
春香「伊織は真剣なんですから、笑っちゃマズいですよw」
P「春香もニヤけてんじゃねえかw」
春香「いや?もう楽しくて楽しくてwうぇっへっへw」
21:
やよい「ただいま、伊織ちゃん」
伊織「う、うん。おかえりなさい」
やよい「伊織ちゃんは今日ずっとレッスンだったよね。上手くいった?」
伊織「と、当然よ。今度の新曲はちょっと複雑なダンスだけど、私にかかれば楽勝ね」
やよい「へー流石伊織ちゃんだね。凄いよっ」
伊織「私の事よりやよいの方はどうだったのよ?」
やよい「え?さっきプロデューサーが言ってたけど、いつも通り上手くいったよ?」
伊織「あ、そ、そうだったわね。じゃ、じゃなくて、今日はどんな料理を作ったの?」
美希「デコちゃん大分テンパってるのw」
春香「とりあえず会話の中から入口を見つけていく事にしたみたいだね」
23:
やよい「えっとね。今日は???」 ペラペラ
伊織「そ、それでそれで?」
やよい「最初はお塩を使おうと思ってたんだけど??」 ペラペラ
伊織「確かパリで食べた料理に、似た様な物があったわ。あれは??」 ペラペラ
やよい「そうなんだぁ。私も食べてみたいな」
美希「なかなか本題に入ろうとしないの」 あふぅ
春香「必要以上に相槌打って、会話を長引かせようとしてるよねw」
P「言おうとはしてるんだけど、直前でビビって別の話題に逃げてる感じだな。頑張れ伊織!逃げたって何も解決しないぞ!」
春香「伝えるの丸投げした人が何言ってんですかww」
25:
伊織(うぅっわ、私は何をやってるのよ)
伊織(時間が経つと言い辛くなるから、早めに言おうと思ってたのに…私ってこんなに意気地無しだったの!?)
伊織(そんな訳無い、私はスーパーアイドル伊織ちゃんよ。ドラマの台詞だと思えばカンタンに…)
伊織「ね、ねぇやよい」
やよい「!何?伊織ちゃん」じっ
伊織「…………お、お菓子食べない?」
春香「あー惜しいっ!今言えそうだったのに」
P「いや、あれはやよいも悪いな。あんなあどけない顔でじっと見られたら言い難いだろw」
美希「これは長期戦になりそうなの。あふぅ」
28:
やよい「うわ?これすっごく美味しいよ!外がサクサクなのに中はトロっとしてて」
伊織「ま、まぁまぁの味ね」
春香「伊織、絶対味分かって無いよねw」
P「まぁこれは悪い手じゃないと思うけどな」
P「先に幸せな気持ちにさせておいて、後の不幸を少しでも軽減させようという狙いだろ」
P「…それが裏目に出ないとは限らないがな」ニヤリ
春香「うわ?悪い顔してますねw」
美希「そうえば、まだデコちゃんが言った後のハニーのシナリオ聞いてなかったの」
P「聞かない方が面白いと思うぞ?…まだその通りになるのかも分からないしな」
29:
P「しかしこのままじゃラチが開かないな。このドッキリは伊織から話してくれないと始まらないし…」
春香「ノリ的には逆ドッキリに近いですもんね、コレ」
美希「たしかに普通なら、やよいに対してのドッキリの感じだよね。デコちゃんが仕掛け人で」
P「流石にやよいに対して番組終わるぞーとかはやらないけどな。悪趣味だ」
春香「ですね」
美希(…前やったのも大概だった気がするの)
31:
美希「でもこの感じだとまた後日…とか、場所を変えてみたいな事になるかもしれないの」
P「それを防ぐ為に、今日中って縛りを加えておいたんだけどな」
P「まぁ何か切っ掛けが無いと難しそうってのは確かだ。ここは伊織に助け船を出してやる事にするか」カタカタ
P「もしもし、小鳥さん。聞こえていたら咳払いを一つお願いします」
小鳥「…………ゴホン」
P「よし、あのですね…」ゴニョゴニョ
春香「おぉっドッキリっぽい作業ですねw」
P「ホントはやよいにもイヤホン付けさせて指示したかったんだけどな」
P「髪型的に無理だった。下ろす事で怪しまれるのもアレだから断念したよ」
美希「髪を下ろしたやよいって結構レアだよね」
33:
小鳥「ハイ、765プロです」
小鳥「あ、Pさん。はい…はい……えぇっ!ホントですか!?」
小鳥「わ、分かりました。すぐに持って行きますね」
春香「小鳥さん小芝居結構上手いですねw」
美希「普段からやってるんじゃないかな?彼氏から電話来たフリとか」
P「号泣しそうになるから止めてやれ、美希」
春香「実際最近のケータイは大体そういう機能ありますもんね。活用してる人見た事無いですけど」
35:
やよい「どうしたんですか?小鳥さん」
小鳥「今Pさんから電話があって、大事な書類を置き忘れたらしいのよ」
小鳥「今から私が届けに行って来るから、二人共その間留守番お願い出来る?」
伊織(!これは、自然にやよいと二人きりで話すチャンスね!)
伊織「良いわよ。さっさと行って来なさい」
やよい「お留守番は任せて下さいっ」
小鳥「ありがとう!30分位で戻るからね」
小鳥「あ、それと他の皆は今全員予定が入ってるから、誰も事務所に来る事は無いと思うからっ!」 バタンッ!
伊織「?え、えぇ……」
伊織(何?最後の。何で小鳥はわざわざあんな事を…)
P「……………」
春香「これはお仕置きですね」
36:
・社長室
P「…最後何要らん事言ってるんですか」ずいっ
小鳥「だ、だって邪魔が入らない事が分かった方が伊織ちゃんも話しやすいと思って…そ、そんな怖い顔しないで下さいよぉ…」セイザ
春香「それは分かりますけど、わざとらし過ぎるでしょうあれは」ずいっ
美希「もしデコちゃんがあれで勘付いたらどうするつもりなの?責任取れるの?」ずいっ
小鳥「わ、私が浅はかでした。申し訳ございませんっ!!!」
小鳥(フフフ、こうやって怒っておいて。実はドッキリでしたー☆って事ですよね。分かってますよPさん)
P「…ふぅ。こんな事は二度と無い様にして下さいね。俺達は真剣なんですから」スッ
春香「…次は無いと思って下さいね」
美希「よく反省すると良いの。あ、罰としておにぎり買って来てね」
小鳥(え、えぇー………)しょぼーん
37:
伊織(…まぁいいわ。とにかく今がチャンスね)
伊織「……………」ドッドッドッド
やよい(頑張って、伊織ちゃん!)
伊織(ええい静まりなさい心臓!すーっはーっすーっはーっ)
伊織(…よし、いくわよ!)
伊織「ねぇ、やよい…。やよい、今朝言ってたわよね」
P「!遂に始まりそうだぞ!」
春香「待ってました!」パチパチパチパチ
40:
伊織「私が何かに悩んでいたら、相談して欲しいって」
やよい「?うん、言ったよ。伊織ちゃんが困ってるなら、力になってあげたいって思うから」
やよい「だって、伊織ちゃんと私は友達だもんね」ニコッ
伊織「―――っ!そう…よね。私とやよいは友達…」
伊織「友達なら…隠し事は無し、よね」
P「…いよいよ、だな」ごくり
美希「す、すっごくドキドキして来たの…」
42:
伊織「やよい…驚かないで聞いてって言っても無理だと思うから」
伊織「気を強く持って聞いてくれる?」
やよい「…うん、分かった。しっかり、聞かせて貰うね」
伊織「…やよいの番組、あるじゃない?『高槻やよいのお料理さしすせそ』」
伊織「あれね……も、もうすぐ…………」
春香「うわぁうわぁうわぁww怖い怖い怖い!見てられないですよこんなのw!」
P「ゾクゾクするなwwあ?この瞬間の為に生きてるって思うわww」
43:
伊織「終わっちゃうの」
やよい「―――――え?」
P「言ったあああああっ!www」
春香「やよい良い顔してますねぇww」
美希「今のデコちゃんの表情見た?憂いを帯びててすっごく綺麗だったの!」
春香「うわーそこちゃんと見て無かった!今すぐ巻き戻ししたいっ!」
44:
伊織「打ち切りが決まったの。視聴率を、あまり取れて無かったらしくて…」
やよい「や、やだなぁ伊織ちゃん…そんな冗談言って…」
伊織「こんな事……冗談で言える訳無いでしょ」ウツムキ
やよい「嘘…嘘だよ。だ、だってプロデューサーは調子良いって…わ、私視聴率の紙だって見せて貰ったもん!」
伊織「それはあのバカの作った偽物よ。やよいに気を遣ってそうしてたらしいわ」
やよい「プ、プロデューサーが私を騙してたって言うの…?酷いよ伊織ちゃん!プロデューサーはそんな人じゃないもん!」
P「やよいは良い子だなぁ」
春香「Pさんどんな顔してあの台詞をやよいに言う様に言ったんですかw」
47:
伊織「やよい……」
やよい「だ、だってそれがホントだとしたら…」
やよい「さしすせそは…歌もダンスも駄目駄目な私が、初めて、アイドルとして一人前にやれてるって思えた大好きなお仕事で…」
やよい「プロデューサーも褒めてくれて…スタッフさんも優しくて、皆が凄いねって言ってくれたのに…」
やよい「それが全部、全部!う、嘘って事になっちゃう…」
伊織「……………」ギリッ!
P「やり場の無い怒りに歯軋りする伊織可愛いな」ニヤニヤ
春香「可愛いですねぇ」ニヤニヤ
美希「可愛いの」ニヤニヤ
52:
やよい「…………………」ウツムキ
やよい「あ、あはは。ご、ごめんね伊織ちゃん。伊織ちゃんにこんな事言っても、困っちゃうよね…」
伊織「良いのよ、やよい。やよいには、私をに責める権利があるんだから」
やよい「え?」
伊織「だって、やよいの番組を終わらせちゃったのは私なんだから」
やよい「な、何言ってるの伊織ちゃん。伊織ちゃんは全然関係無…
伊織「後番組はね『水瀬伊織のお料理さしすせそ』って言うの」
やよい「!!!」
53:
伊織「局のお偉いさんがね、私がゲストで出た時に私の可愛さに惚れちゃったみたいで」
伊織「数字が悪いなら、代わりにあの子に番組をやらせてみたらーって言ったらしいのよ」
伊織「にひひっwたった一回の出演でそんな事になっちゃうんだから、さっすが私よね?」
美希「これは…」
春香「挑発的な感じだね。自分を悪者にする事で…とか考えてるのかな」
美希「…デコちゃんらしいの」
P「……………」
55:
伊織(こういう時は、感情を吐き出せない事が一番辛い…)
伊織(誰かのせいにする事が、怒りをぶつけられる誰かが必要よね)
伊織(やよいは優しいから、辛い時も自分の中に溜めこんじゃうタイプだし…)
伊織(だから私が悪者を演じて…ううん。演じるんじゃない)
伊織(だって実際にやよいの仕事を奪ったのは…私なんだもの)
伊織(悪気があったかどうかなんて関係無い…これが、私の義務だわ)
伊織(……例え、やよいに嫌わ…れる事…になって………も)
伊織「悪いわね、やよい。でもこの世界は弱肉強食よ。悔しければ力の無い自分を恨――
やよい「…もういいよ、伊織ちゃん」ぎゅっ
57:
春香「あれ?あっさり終わっちゃいましたね」
春香「やよいらしいと言えばやよいらしいですけど…」
美希「んーまぁでも、このドッキリはデコちゃんが言っちゃうまでが肝だから」
美希「やよいの反応はあくまでおまけで、そういう意味ではもうやる事はやったのかもしれないの」
美希「デコちゃんの可愛い顔はいっぱい見れたしねっw」
春香「そう言われてみれば確かに…ちょっと物足りない感はあるけど、仕方無いかな」
P「……………」
61:
伊織「!?や、やよい…?」
やよい「そんな無理しなくても分かってるよ。伊織ちゃんは、私が誰かの所為に出来る様にって」
やよい「ワザとそんな風に言ってくれてるんだよね?」
伊織「な、何言ってんのよ。わ、私はただ事実を言ったまでで…」
やよい「ごめんね、伊織ちゃん。辛かったよね、ずっと私の事考えてくれてたんでしょ?」
やよい「私は大丈夫だから…伊織ちゃんこそ、心を休めて欲しいな」ニコッ
伊織「…………ぐすっ…や、やよ
ドンッ!!!
伊織「きゃっ!!」ボスッ(ソファーの上に倒れる)
やよい「……………」ウツムキ
伊織「や、やよい………?」ボーゼン
やよい「―――なんて、言うと思った?」
64:
春香「ええええええっ!?な、何ですかこの展開っ!」
P「良いぞやよい。練習通り、いやそれ以上の良い表情だ」うんうん
P「やよいに死んだ目を会得させるのは、なかなか心苦しいものがあったけどな…」しみじみ
美希「れ、練習通りって、ハニーはデコちゃんがあぁいう風に言うって事が分かってたの?」
P「おいおい、俺はお前達のプロデューサーだぜ?」
P「伊織の考える事位、分かんねー訳が無いだろ?」フッ
春香「うわーw台詞って状況に応じてここまで台無しになるんですねww」
美希「流石ハニー。清々しい位に畜生なのw」
66:
やよい「図々しいにも程があるよ、伊織ちゃん」
やよい「そんな安い芝居で、私の同情を買って、許して貰おうなんて浅はかな事、まさか本気で考えてたの?」
伊織「そ、そんなつもりじゃ…」
やよい「許す訳無いじゃない!!!!!」
伊織「ひっ!」ビクッ
やよい「伊織ちゃんは知ってるよね!?あの番組が私にとってどんなに大事か!」
やよい「私のたった一つの!私一人でのレギュラーの仕事で!無くなったらお給料も減っちゃって、また家計が苦しくなっちゃう!」
67:
やよい「伊織ちゃんは良いよね!お金持ちだし、竜宮小町は絶好調でお仕事もたっくさんあるし!」
やよい「皆に知って貰えて!チャンスは自分で好きなのを選ぶ事が出来て!」
やよい「……………」ぷるぷる
やよい「なのに…なのに………どうして私のお仕事を取って行っちゃうの…?」じわっ
やよいが、顔を真っ赤にして目に一杯に涙を溜めて、私を見る。
色々な感情がまぜこぜになった表情、けどその全ては『悲しい』で括る事が出来るんだろう。
やよいが私を怒るのは、予想していた事、当然の事。覚悟していた事。
なのに私は、絶対に流さないと決めていた涙を目から零してしまった。
一番辛いのはやよいだから、私は泣いちゃ駄目だって、そんな権利無いからって決めたのに。
伊織「………ぅ…ぁ……」ボロボロ
70:
P「お、おぉ……まさかやよいがここまでやれるとは…」
春香「…ひょっとしてですけど、私達って今最低な事してるんじゃないでしょうか…?」キリキリ
P「……………」ダラダラダラダラ
P(話考えてる時はテンション上がってハイになってたから、気にしてなかったけど)
P(や、やり過ぎたカナー?)
美希「春香、胃薬一緒に飲む?」キリキリ
P「…俺にもくれ」キリキリ
71:
やよい「…………ずびびっ」ぐいっ
やよい「結局、伊織ちゃんは私の事ずっと馬鹿にしてたんだね」
やよい「だから、先にお菓子を食べさせとけばとか、自分が悪者になれば、とか考えるんだよ」
伊織「ちっ違っ!わ、わだしはやよいの事ともだちだっで…」
やよい「………私もそう思ってたけど、もう、無理だよ。こんな事があったんだから…」
やよい「……………あはははっ」
やよい「ホントはね、分かってるんだ。全部私の被害妄想の八つ当たりだって」
やよい「でも…だからこそ、これから伊織ちゃんと一緒に居るのは、辛いよ」
やよい「ずっと劣等感と、惨めな気持ちを感じる事になっちゃう…自分の事が嫌いになっちゃう」
74:
やよい「だから、私もうアイドル辞める事にするよ」
伊織「!?や、辞めっ!?」
やよい「もう、疲れちゃったよ。頑張っても頑張っても、苦労が報われない事に」
やよい「こんな大事な話を私に最初に話してくれなかったプロデューサーの事も、もう信じられないし」
やよい「私みたいな一般庶民は、もっと身の丈にあったお仕事を探す事にするよ」
伊織「待って!待ってよ!そんな事無い!やよいは私なんかよりずーっと魅力のあるアイ…ドルで…
言いながら、自分のその台詞がいかに白々しい物かを強制的に気付かされ
私は最後までそれを紡ぐ事が出来なかった。
77:
やよい「……………」ニコッ
そんな私を見て、やよいは私が大好きだった太陽の様な笑顔とは全く違う
まるで枯れ木の様な、乾燥した笑みを一瞬だけ見せて、クルリと私に背中を向けた。
やよい「バイバイ…伊織ちゃん。大好き、だったよ」 ダッ!!
伊織「ま、待ってよ!やよい!」 ダッ! ガッ
伊織「あぅっ!」 ズテッ
バタンッ!!!
伊織「あ……………」
伊織「………ぐすっ…ひっく……」ポロポロ
伊織「うわあああぁぁぁん!!!」ボロボロボロボロ
P「……………」ズキズキ
春香「……………」ズキズキ
美希「……………」ズキズキ
81:
P「いやぁ…まぁ何と言うか、見入っちゃってたな……」
美希「心が痛いって、比喩じゃなかったんだね……」
春香「やり過ぎなければやってないが信条の私ですけど、これはやり過ぎだと思います…」
P(当初の予定では、全部終わった後で『これが上げてから落とすという高等技術だぜ!ヘイヘーイwww』的なテンションで)
P(二人と笑い合おうと思ってたのに、そんなアレじゃなくなってしまった…)
P「ていうかやよいが心配だ。忠実に俺の言い付けを守ってくれたが、あの伊織を見てはやよいの心も…」
ダダダダッ! バンッ!
やよい「ブロデューサーぁ!くネタばらしを!」ボロボロ
P「お、おぅ!行くぞ、春香、美希!」
美希「ガッテンなの!」
春香「殺されに行きましょう!」
85:
伊織「ぐすっぐすっ……やよい、やよいぃぃ……」ぐすぐす
ラジカセ『?????♪(キラメキラリのBGM)』
伊織「?な、なに?」がばっ
バンッ!
春香「フリがあって?嘘をついて?さー準備が出来?る♪」
美希「カメラを仕掛けーて準備が出来るー♪」
春香「いおりん泣き顔待ってちゃ見れない♪」
美希「仕掛けてみましょう♪」
P「ドッキリを!!!!!」ニッコリ(『ドッキリ大☆成☆功!!!』のプラカードを持って)
伊織「え………?あ……?は………?」ぽかーん
やよい「伊織ぢゃああああん!!!ゴメンなさーい!!!」ダダダッ! ダキィィィッ!!!
伊織「!?わぷっ!」
春・美・P「本っ当にスミマセンでしたああああああっ!!!!!!」ドゲザァッ!!!
87:
ネタばらし後
伊織「………………」ぐりぐりぐりぐり
P「あ、あのー伊織様、そろそろ靴を穿いたまま私めの頭を踏むのは止めて頂け無いでしょうか?」(腫れ切った顔で)
伊織「あ?」ゴゴゴゴゴ
P「いえ、何でもございません」
春香「わ、私と美希はいつまで空気椅子を続ければ良いのかな…?」
美希「も、もう限界なの…」ぷるぷる
伊織「はぁ?」ゴゴゴゴゴ
春香「頑張ろうね、美希」ポンッ
91:
伊織「………それで、本当に嘘だったのよね。やよいの番組が終わるって言うのは」
P「ハイ、全て私の作った嘘八百の口からでまかせで、やよいのさしすせそは絶好調でございます」
伊織「………そう」ほっ
美希「あ、今デコちゃんすっごく優しい顔してたの。女神様みたいだったって思うな」ニヤリ
伊織「ぐむっ!///…美希、そこからスクワット50回」
美希「えぇっ!?うぅ…閻魔様の間違いだったの」
92:
伊織「はぁっ。しかし改めて考えると、おかしな所いっぱいあったわよねぇ」
伊織「この伊織ちゃんが気付けなかったなんて、一生の不覚だわ」はぁっ
春香「それだけやよいの事で頭がいっぱいだったって事でしょw?やよいも罪な女だねぇw」
やよい「うぅっ…ホントにごめんね。伊織ちゃん」しゅん
伊織「駄目よ。許してあげない。」つーん
伊織「いくらこのバカに唆されたとはいえ、私は今日すっごくすっごくすっごーーーくやよいに傷つけられたんだから」
やよい「あぅ…そ、そうだよね」
伊織「…だからこの罪は、やよいの一生を掛けて償って貰うわ」
やよい「え?」
伊織「罰として、やよいはこれから何があっても未来永劫ずーーーっと私の一番の親友で居る事っ!」
伊織「…破ったら許さないんだから」カアァ
93:
やよい「伊織ちゃん……」ぐすっ
やよい「うんっ!私ずっと伊織ちゃんの事だーい好きっ!!!」ダキッ!
伊織「………ふんっ///」
P「うんうん、良い話だ。思えば俺は伊織とやよいの友情を深める為にこのドッキリを仕掛けたのかもしごぶっ!」ゴスッ!
伊織「テキトーな事言ってんじゃ無いわよ!」
やよい「い、伊織ちゃん。踵落としは流石に…」
96:
伊織「…で、この遊び。これからどうするつもりなの?」
P「?どうって、何がだ?」
伊織「私に仕掛けて終わりって訳じゃ無いでしょ、聞けばやよいも前にやられたって言うし」
伊織「あ、後でやよいの動画見せなさいね。そして今日の私のは絶対に消しときなさい」
P「あぁ、それは良いけど…(伊織のは消さないが)」
P「それで、何が言いたいんだ?」
伊織「察しが悪いわね。次の標的は誰かって聞いてるのよ」ニヤリ
99:
P「!えっと…それはまだ決めて無かったが…」
春香「良いの?伊織。自分がこんな目に遭ったのに…」
伊織「だからこそじゃないっ!この私がやられっぱなしで終わるなんて有り得ないわ!」
伊織「今回受けた屈辱を、次の奴に思いっきりぶつけてやるんだからっ!」メラメラ
P「…………へへっ」
P「まぁ止めろと言われても隠れてやるつもりだったけど、そういう事なら話がい」ニヤリ
P「これからよろしくな、伊織」
伊織「にひひっ!私が入ったからには生温いのは有り得ないからね。ドギツいのをお見舞いしてやるわ…」ククク
こうしてまた、一人の女が修羅の道へと足を踏み入れた。
騙されたら騙し返さずには居られない。延々と続く輪廻のドッキリ道。
その道の行く先は地獄か、それとも…
100:
伊織「でも悪趣味なのは駄目よ。こっちが気分良くドン底に突き落とせるものじゃないとね」
やよい「む、難しい事言うね伊織ちゃん…」
春香「あ、じゃあ私に良いアイディアがあるんだけど!あのね、千早ちゃんにね…」
美希「いやここは律子に仕掛けるの!一度一泡吹かせたいと思ってたの!」
P(皆あんなに楽しそうに…雨降って地固まる、だな)
P(これだからドッキリは止められない)ニッコリ
やよい「伊織ちゃんの泥棒猫っ!!」
END
101:

10

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やよい「伊織ちゃんの泥棒猫っ!!」

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