穂乃果「ゆるふわでありふれた日常」back

穂乃果「ゆるふわでありふれた日常」


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1:
海未「これを見てください」
にこ「こんな時に……何、その古い本」
絵里「ボロボロね、随分昔に作られた物じゃないの?」
海未「家の蔵にあった物です。昨年の大掃除で発見して部屋に持ち帰っていたのですが、今の今迄存在を忘れていました」
希「タイトルは……って、ええ!?」
凛「海未ちゃんの蔵、凄いものがあるんだね……」
海未「ええ……これの中に書かれていたことを実践してみれば、あるいは……」
4:
【授業】
ことり「今日の授業少し難しかったね」
海未「ええ、しっかり予習をしなければ……穂乃果はついていけましたか?」
穂乃果「たはは、あんまりかな」
ことり「じゃあ、今日の部活が終わったら一緒に勉強会しよ? 私も、分からなかったところとか海未ちゃんに聞きたいし」
穂乃果「えー、勉強会? 部活でくたくたになった後に勉強なんてしたくないよー」
海未「穂乃果の為を思って言っているのですよ。留年されても困りますし」
穂乃果「りゅ、留年!? 大げさだよ海未ちゃん!」
5:
穂乃果「あ、そう言えば昨日の部活中に見せてくれた、海未ちゃんの家にあった本凄かったね」
海未「『江戸っ子の豊胸体操』ですか?」
穂乃果「そうそう、昔の人も胸の小ささに悩んでたんだね!」
海未「ええ、胸が小さいということは非常に……って、話を逸らさないでください!」
ことり「う、海未ちゃんは小さくないと思う……よ?」
海未「そんな自信なさげに言うくらいなら、フォローしないでほしいです」
穂乃果「けどあの本、昨日部活終わってから探したんだけどどこにも無かったんだよね。持って帰っちゃったの?」
海未「あの本なら、にこが持って帰りましたよ」
ことり「にこちゃんか……」
穂乃果「にこちゃんならしょうがないね」
6:
海未「で、勉強会の話ですが」
穂乃果「ああっ! 折角話題を逸らせたのに!」
ことり「はは……どこでやろうか?」
海未「そうですねえ、私の家は今日は父の客人が来ているので使えないですね」
穂乃果「私の家も、今日はお母さんがお客さん呼んじゃって使えないんだ」
穂乃果「また後日ってことに」
海未「では部活が終わり次第、ことりの家に向かいましょうか」
ことり「うん!」
穂乃果「あれ!? 私の意見無視されてる!?」
7:
ことり「ただいまー……って言っても、誰もいないんだけどね」
穂乃果「お邪魔しまーす!」
海未「お邪魔します」
ことり「何のお構いも出来ませんが」
海未「いえいえそんな……何ですかこのやり取り」
穂乃果「なんか大人っぽいね!」
ことり「だね!」
海未「二人の言う大人の基準がよく分かりませんね」
8:
海未「さて、分からないところがあったら何でも聞いてください」
穂乃果「はい、先生!」
海未「はい、穂乃果」
穂乃果「そもそも全部分かりません!」
海未「今から何の教科をやるかもですか」
穂乃果「教科もです!」
海未「……骨が折れそうですね」
ことり「う、海未ちゃん怖い顔しないで? 穂乃果ちゃんも悪気があるわけじゃないんだから」
海未「悪気が無いのが厄介なんです」
9:
ことり「覚えてないのも仕方ないよ、だって」
穂乃果「授業中はいつも居眠りしてるからね!」
海未「威張らないでください!」
ことり「穂乃果ちゃんらしいね」
穂乃果「えへへ……」
海未「全く穂乃果は……数学ですよ、数学」
ことり「新しいとこに進んで、いきなり難しくなったよね」
穂乃果「数学なんて、最初からずっと難しいよー!」
10:
穂乃果「うええ……やっぱり全然分からないよ」
海未「どれどれ……って、これ一年生の時の内容じゃないですか」
ことり「テストとかどうやって切り抜けてきたの?」
穂乃果「一夜漬けで何とか。その場では覚えてるんだけど、すぐに忘れちゃうんだよね」
海未「継続的に復習をしていないからです。人間の脳は物事をすぐに忘れますからね」
ことり「じゃあ、一から全部教えるね!」
穂乃果「今日中に終わる……?」
ことり「穂乃果ちゃんが頑張れば、多分」
穂乃果「うう……」
11:
ことり「それで、ここをこうして……」
穂乃果「うん」
海未「待ってください、穂乃果が地蔵のような顔になっています」
穂乃果「だって疲れたし、勉強つまんないし」
海未「はあ……少し休憩にしますか」
ことり「あ、じゃあお菓子持ってくるね」
穂乃果「お菓子!」
海未「食べた後はまた再開しますよ」
穂乃果「た、食べたいけど食べたくない複雑な気持ちだよ」
12:
穂乃果「はあー……」
海未「大きな溜め息なんて吐いて、どうしました?」
穂乃果「いや、ことりちゃんや海未ちゃんは凄いなって思って」
穂乃果「勉強もそうだけど、何て言うのかな。きびきびと動けて、自分の意思を持ってて」
穂乃果「それに比べて私は……」
海未「穂乃果は私達よりも優れたところがいっぱいありますよ」
穂乃果「例えば?」
海未「行動力や、皆を先導する統率力、人望などですかね」
穂乃果「うーん、そうなのかな」
海未「そうなんですよ」
13:
穂乃果「んふふ」
海未「? どうかしましたか?」
穂乃果「いや、何だか嬉しくなっちゃって」
海未「嬉しい?」
穂乃果「海未ちゃん、私の事ちゃんと見てくれてるんだなって思ってね」
海未「当たり前じゃないですか、幼馴染なんですから。穂乃果のことなら、穂乃果よりもよく分かっているつもりです」
穂乃果「……えへへ、そうか、そうだよね」
ことり「お待たせー」
穂乃果「私も、海未ちゃんやことりちゃんのこと、よく分かってるよ!」
ことり「え? 何の話?」
穂乃果「何でもない! お菓子食べよー!」
【授業】終わり
15:
【ゲーム】
真姫「……」ピコピコ
にこ「何してるの?」
真姫「ゲームよ」
にこ「それは見れば分かるわよ。何のゲームしてるのかって聞いてるの」
真姫「ああ、タイトル?」
にこ「部室に持ち込んでまでやってるんだから、よっぽど面白いんでしょ?」
真姫「確かに飛び抜けて面白いわよ。ペルソナ4ゴールデンって言うんだけど」
真姫「アトラスの作品の中では一番と言っていいくらいよ」
にこ「なんだ、ペルソナか。……一番? 今、アトラスの中で一番って言った?」
16:
真姫「ええ、万人にお勧め出来る名作だと思うわ」
にこ「アトラス作品の中では比較的お勧めしやすいってのは分かるけど、ペルソナ4が一番ってのは納得しかねるわね」
真姫「にこちゃん、ひょっとしてゲーム語れるクチ?」
にこ「まあ、小中高と暇人だったからね。多少はやってるわ」
真姫「言ってくれれば良かったのに」
にこ「言う機会無かったのよ。自己紹介でゲーマー名乗るほど好きって人間でもないし」
17:
真姫「話を戻すけど、ペルソナ4が一番に納得できないっていうのは何で?」
にこ「真姫はペルソナ4を、お勧めしやすい名作だって言ってたわよね。私もそれには同意出来るのよ」
にこ「アトラスへの入門作品としては最適だろうし、そこから別作品に興味を持ってくれることもあると思う」
真姫「いきなりキャサリン渡されても、初見の人は困るだろうし」
にこ「キャサリンは万人向けに見えてかなりマニア向けだったわね……」
真姫「ええ、運の要素が強すぎて何度か挫けかけたわ……」
18:
にこ「まあ、真姫の言うことも分かるんだけどアトラスに求めるものって別に万人受けじゃないと思うのよ」
真姫「例えば?」
にこ「私はアバチュとかレブスとか好きなのよ」
真姫「ああ、そういう……」
にこ「世界樹も和製WIZの雰囲気で楽しかったけど、最近のは親切すぎてどうにも」
真姫「にこちゃん、やっぱりゲーマーじゃないの」
にこ「私なんか全然よ? 本物のゲーマーには遠く及ばないわ」
19:
真姫「で、にこちゃんは何が一番だと思うの?」
にこ「うーん、中々迷うところだけど……ソウルハッカーズかしら」
真姫「最近3DSでリメイクされてたやつね、気にはなってたんだけどまだ買ってないわ」
にこ「まだやったことないなら3DS版やってみたら? 主人公表示されたり声付いてたりして既プレイヤーにはうーんって感じだったけど」
にこ「ソウルハッカーズもまあ難易度は低めでアトラス初心者向けなんだけど、私が初めてやったアトラスゲーなのよ」
真姫「ああ、分かるわその気持ち。最初にやったゲームって妙に愛着沸くのよね」
にこ「まあそんなもんよ。私が好きだから一位っていうのも傲慢かもしれないけど」
真姫「そんなことないわよ。何だかんだ理由つけたけど、私もペルソナ4が好きだから一位に推してたわけだから」
にこ「誰の心にも一位はあるものなのよね」
真姫「ええ、その通りよ。この世にある全てのゲームは、誰かにとっての一位よ」
20:
にこ「……と、周り誰もいないわよね?」
真姫「そろそろ皆来るんじゃないの」
にこ「じゃあ話は終わりよ、ほらほら、真姫もゲームしまって」
真姫「何でよ、もっとゲームの話しながらゲームしたいんだけど」
にこ「ゲームなんて女子高生でしかもアイドルがする話題じゃないわよ」
にこ「どうぶつの森やトモダチコレクションくらいならともかく、アトラスの話題はガチすぎるわ」
真姫「ゲーム好きアイドルってそんなに印象悪い? そうは思えないけど」
にこ「一般人にはゲームオタクかって敬遠されて、ゲーマーからはにわか扱いされて終わりよ」
真姫「サブカルに傾倒するってのも大変ね」
にこ「大変よ、本当に」
21:
真姫「サブカルと言えば」
にこ「何よ」
真姫「花陽がこの前マンガを貸してくれたんだけど」
にこ「……花陽が?」
真姫「そうよ?」
にこ「ふうん、で、その漫画がどうしたのよ」
真姫「よくある少女マンガだったんだけど、内容がテンプレで絵も微妙で物凄くつまらなかったのよ」
22:
にこ「合わなかったわけね」
真姫「そうなの。で、それを花陽に伝えたら」
花陽『あ、やっぱりつまらなかった? よかった、私だけじゃなかったんだ』
真姫「って」
にこ「つまらないと思う物を人に貸すって中々根性あるわねあの子」
真姫「読んだ三十分返してほしいくらいよ」
にこ「で、それからどうなったの?」
真姫「お詫びとして、花陽が今一番ハマってるっていう漫画を貸してもらったのよ」
にこ「どうだった?」
真姫「面白かったんだけど、何て言うか……鬱漫画だった」
にこ「ああ……」
23:
真姫「途中まではほのぼのしてたんだけど、いきなり展開が暗くなって」
真姫「オチで救われるかと期待してたら、本人の心は救われたような描写があるんだけど現状は最悪のままって終わり方して……」
にこ「たまにあるわね、そういう前半詐欺」
真姫「前に貸してくれたのが緩いラブコメだから、割と緩いものかと思って読んでたせいで死にたくなったわ」
にこ「予想してない鬱は心に来るのよねえ」
真姫「というかこんな鬱々しい物にハマってるって、花陽も何か心の闇でも抱えてるんじゃないかしら」
にこ「誰でも抱えてるでしょ、そんなもの」
真姫「自殺でもしなきゃいいけど」
にこ「……」
にこ「そうね」
【ゲーム】終わり
29:
【食事】
花陽「ふあー、部活疲れたね」
凛「もう身体が液体みたいに溶けそうにゃ」
花陽「凛ちゃん溶けちゃうの?」
凛「疲れすぎると人間は溶けるんだよ」
花陽「溶けちゃったら私寂しいよ」
凛「大丈夫だよ、液状化しても凛はかよちんの傍に居るから」
凛「そんな漫才はどうでもいいにゃ。かよちん、お腹空かない?」
30:
花陽「ちょっと空いちゃったかも」
凛「凛ももうぺこぺこだよー!」
花陽「あ、じゃあ駅前に新しく出来たラーメン屋さん行く?」
花陽「開店記念でチャーハン無料らしいし」
凛「うん、行き……」
凛「……」
凛「あー、実はお小遣いあまり残ってなくて。行けないかな」
花陽「あ、そうなんだ……。じゃあ、どうしよっか」
凛「うーん、部室に何か置いてないかな? にこちゃん辺りがカップ麺でも置いてそうだし」
31:
花陽「ご飯も炊く?」
凛「家に帰れば夕ご飯あるだろうし、そこまでガッツリいく気はないにゃ」
花陽「? 炊いても三合くらいだよ?」
凛「それ、一人暮らしの大学生が一日かけて消費する量だよ」
花陽「私はもっと食べるけど……」
凛「それだけ食べてそのプロポーションだからかよちんは凄いよね……」
花陽「気を抜いたら太っちゃうけどね」
32:
凛「ちょっとぐらい太ったかよちんも凛は好きにゃー」
花陽「結構大変だよ、太っちゃうと」
凛「凛もたまに太るから、その気持ちよく分かるよ」
花陽「え? 凛ちゃん太ってたことあったっけ?」
凛「たまに体重恐ろしいくらい増えてることあるよ。ラーメンばかり食べてるからかな」
花陽「あー、確かにラーメン食べると太るって聞くよね」
凛「けど二郎の全マシマシとか食べてる人は意外と痩せてる人多いよね」
花陽「あれは胃下垂なんじゃないかな。そうじゃないとあの山は入らないだろうし」
33:
凛「凛も大マシまでは行けるんだけど、マシマシは正直小でも食べ切れる気しない」
花陽「野菜の量おかしいよね、あれ。初めて見た時何かの悪ふざけかと思ったもん」
凛「そう、それに食べにくい。注文してるとこたまに見るけど、大体汁零れてるし」
花陽「けど美味しいんだよね……」
凛「食べた後はしばらくいいやと思うんだけど、一週間後にはまた列並んでるよね」
花陽「中毒性が高いよね」
34:
凛「話してたら二郎食べたくなってきちゃったにゃ」
花陽「本店かインスパイア行く? って、お金無いんだよね」
凛「にゃー……あ、あったよカップ麺」
花陽「丁度二人分だね。けど、これマジックで『にこの物! 食べちゃ駄目駄目ー!』って書いてあるよ?」
凛「大丈夫だよ、にこちゃんもう帰ってるし」
花陽「そういう問題なの?」
凛「そーいう問題なの。そんなこと言いながらかよちんも、お箸二膳用意してるにゃ」
花陽「えへへ……後で買ってくればいいよね、多分」
35:
凛「うまい」ツルツル
花陽「凛ちゃんチキンラーメンで良かったの? サッポロの方が具が多いけど」
凛「凛はチキンラーメンの方がシンプルで好きだよ」
花陽「そっかぁ。なら私も遠慮なく……」ツルツル
凛「にこちゃんには感謝しないとね」
花陽「にこに感謝ァーってね」
凛「かよちん、最近コブラ見たでしょ」ツルツル
花陽「うん」ツルツル
36:
凛「……かよちんは、最近楽しい?」
花陽「急にどうしたの?」
凛「ちょっと気になって」
花陽「うーん、楽しいよ? 皆とも仲良く出来てるし、アイドルも頑張れてるし」
花陽「何より、凛ちゃんと一緒にアイドルをやれてるってことが嬉しいんだ」
凛「何だか照れるにゃ」
花陽「凛ちゃんは最近楽しい?」
凛「凛? 凛は……」
凛「楽しいよ、凄く楽しい」
花陽「良かった。皆で仲良く楽しくが一番だよね」
37:
凛「うん、皆で仲良く……皆……」
凛「そうだね、もっともっと皆と仲良く楽しくやっていきたいにゃ!」
花陽「う、うん? 凄い気合だね、凛ちゃん」
凛「カップラーメンも食べたし、そろそろ帰るにゃー」
花陽「テンションの変動激しいよ!? 本当に大丈夫!?」
凛「テンションはぐわーと上げてがーと落とすもんだよ」
花陽「そ、そうなのかも」
凛「かよちんもテンション上げていくにゃー!」
花陽「う、うん!」
【食事】終わり
39:
『ライブ』
穂乃果「楽しみだなー、私達の遠征ライブ!」
花陽「町興しの小さなイベントとはいえ、私達が呼んでもらえるなんてびっくりですよね!」
にこ「旅行気分で行くんじゃないわよ! 学生とはいえ、仕事で呼んでもらってるんだから!」
絵里「はいはい、拗ねないの」
希「仕方ないやん? ウチらは学校で受験勉強の合宿があるんやから」
真姫「そうよ、お土産買ってきてあげるからしっかり勉強しなさいよ」
にこ「うう……温泉も観光もしたかったのに」
凛「にこちゃんが一番旅行気分だにゃ」アハハ
40:
ことり「海未ちゃんも残念だったね」
海未「仕方ないですよ。私は弓道部員でもあるんですから」
穂乃果「大会、優勝してね!」
海未「まだ予選ですから多分大丈夫だと思いますが、気を抜かずに頑張ります」
海未「穂乃果もあちらで迷惑などかけてはいけませんよ? ことり達がいるので大丈夫だとは思いますが……」
穂乃果「子供じゃないんだから大丈夫だよ」
ことり「ちゃんと見張っておくね」
穂乃果「こ、ことりちゃんまで……」
41:
凛「凛も行きたかったにゃー……」
花陽「私も来てほしかったけど、その怪我じゃ……」
凛「ちょっと足首捻挫しただけなのに、お留守番なんて酷いよ」
にこ「向こうに行ってもそれじゃ踊れないでしょ」
凛「ライブ中にトークして、温泉に入るくらいは出来るよ!」
にこ「30分のワンステージなんだからトークなんて無いわよ。交通費も向こう持ちなんだから、気を使わなきゃね」
希「まあ、相手さんも用事で来れない人はしょうがないって言ってくれてたし、今回は四人に頑張ってもらおうやん」
真姫「30分なら四人がソロ曲やって、最後に四人全員で歌えば丁度良いくらいだから大丈夫だと思うわ」
42:
絵里「今日のバスで向かうのよね?」
穂乃果「うん、授業終わったらすぐ向かうことになるかな」
ことり「着いたら一緒に温泉入ろうね」
穂乃果「うん!」
にこ「……」ギリギリ
海未「やめてあげてください、にこが本気で泣きそうです」
真姫「けど、ライブは本当に楽しみね。私達がどれほど知られてるか、は微妙だけど」
花陽「ラブライブにも優勝したから、知ってる人もいるんじゃないかな?」
穂乃果「あー、楽しみだなー!」
『ライブ』終わり
43:
【こうして】
絵里「あら、希。一人?」
希「さっきまでは何人かいたんやけど、皆もう帰っちゃってな」
希「にこっちはゲーム、凛ちゃんはそこにあったにこっちのラーメンを食べてそのまま帰った」
絵里「そう、さっき海未とも会ったけど勉強会があるって急いでたわ」
希「最近皆帰るの早いな」
絵里「そうね、皆それぞれの用事があるのよ」
希「最後に皆で集まったのっていつやったっけ?」
絵里「いつって、皆でなら決まってるじゃない」
希「ああ、そうやな。言うまでもなかった」
希「なんやろうな、皆がそうだから最近ウチまでそんな風に思えてきて……」
絵里「分かってるわ。けど、それは駄目よ」
44:
希「絵里ち、最近疲れてへん?」
絵里「そうかしら? 私はいつも通りだけど」
希「顔色も悪いやん。ちゃんとちゃんと夜寝てる?」
絵里「寝てるわよ。夢も見ないほどにぐっすり」
希「羨ましいな、ウチは最近よく寝付けへん」
絵里「私の心配してる場合じゃないわね。まずは自分のことを考えなさい」
希「うん、そうやね。ウチも寝ようとは思ってるんやけど」
絵里「ふふ……溜まってるんじゃない?」
希「もう、絵里ちは……そういうこと言ってからかうのは、ウチの役目やん」
45:
絵里「お返しよ、お返し」
希「むー……そういうことする子には、ワシワシMAXやで?」
絵里「する?」
希「なら遠慮なく……」
絵里「……」
希「って、するわけないやろ? 開き直られたらオシオキにならへん」
絵里「胸を揉まれるくらいじゃ早々動じないわよ」
希「絵里ちも成長したなあ。初めてワシワシMAXした時はえらい慌ててたのに」
絵里「あ、あの頃はまだ希ともそこまで仲良くなかったから驚いただけよ」
希「そういうことにしとこか。やっぱ、絵里ちは可愛いな」
46:
絵里「……もうすぐこの部室ともお別れね」
希「来月、卒業やもんね。入学した時には、自分が卒業するなんて想像してなかったなあ」
絵里「小学校の時も中学校の時も、新入生の頃は卒業してる姿なんて想像出来なかったわ」
絵里「想像してようとなかろうと、別れは来るのよ。いつだってね」
希「……そうやね」
希「まあ、三年生組は同じ大学やしお別れって気もしぃへんけどね」
絵里「にこも凄かったわね、去年C判定だったのに」
希「一緒の大学行くって必死に勉強してたからね」
絵里「正直、本当に受かるなんて思ってなかったわ。奇跡ってやつね」
47:
希「ウチは奇跡って言葉、あんまり好きやないな」
絵里「あら、そうなの?」
希「だって奇跡って、努力の否定やん」
希「もう駄目だって思う状態からでも頑張って頑張って努力して努力して、それでやっと願いが叶って」
希「そんな頑張りを、奇跡の一言で終わらせるのは何か失礼な気がするんよ」
絵里「言われてみればそうかもしれないわね」
希「それに奇跡は、努力しようが絶対に起こらない現象が起こるから奇跡なんやろ?」
絵里「……例えば、死人の復活とか?」
希「キリストさんやな。確かに、一度死んだ人間が蘇ったら奇跡やと思うわ」
48:
絵里「現実では、死んだ人間なんて生き返らないわね」
希「うん。だからこの世に奇跡なんて存在しないんよ」
絵里「悲しいわね」
希「悲しいなあ」
絵里「悲しさの数値で言うと、あれね、財布落としたくらい」
希「ああ、結構悲しいな。ウチは朝起きて着替えようと思ったら、洗濯サボってて着る物無かったくらいの悲しさやな」
絵里「結構死活問題ね」
希「時間が無い時は軽く絶望感覚えるで。物臭な人間は一人暮らししたらアカンって例や」
49:
希「そろそろ帰ろうか」
絵里「ええ、帰りにマックでも寄っていく?」
希「いいね、新しいバーガー食べたかったんよ」
絵里「……またいつか、皆で行きたいわね」
希「そうやね、いつか行けるといいな」
【これから】終わり
52:

53:
乙!!おもしろかった!
5

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