飛龍「私と蒼龍が提督と妙な関係になってるって噂を聞いたって?」back

飛龍「私と蒼龍が提督と妙な関係になってるって噂を聞いたって?」


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1:
蒼龍「うん。提督が私と飛龍の艦載機整備をしてるって・・・」
飛龍「・・・え?それどこかおかしいところある?」
蒼龍「しらばっくれちゃ駄目だよ飛龍・・・ほんとはわかってるくせに」
飛龍「だよねー。私も普通に深読みしちゃったし」
こないだ書いた提督「蒼龍の九九艦爆を整備したい」の続きを書いてみました。今更需要あるのかわかんないですけど
それと結構勢い任せで書いたので読みにくかったり流れが変だったりすると思います。ご了承ください
3:
飛龍「でもさ、何でこんなことになったんだろうね?蒼龍、提督に何か話した?」
蒼龍「んー・・・うん、話したよ。飛龍のだけ整備するんじゃなくて私のも整備してくださいって」
飛龍「そこだけ聞くだけでもういかがわしいよね」
蒼龍「いや私は普通に艦載機の整備をお願いしただけだよ!?」
飛龍「そんなこと言ってー。あわよくばあっちのほうでもいいって思ってたんでしょ?」
蒼龍「思ってないよ!そういうのはその、雰囲気とか大事だと思うし・・・」
飛龍「・・・実はさ、私は最初そう持ってこうとしたんだよ」
蒼龍「え!?」
飛龍「でもちょっと恥ずかしくなっちゃって、この胸触られるのはちょっと・・・って言ったら、めっちゃ拒否られてさ・・・」
蒼龍「・・・」
飛龍「落ち込んで逆にむかついた」
蒼龍「なんで!?」
4:
蒼龍「でも提督ってあんまりセクハラっぽいことしてこないよね。いや、いきなりされても困るけど!」
飛龍「確かにそうだよね。雲龍のところの提督なんて胸揉みまくってるらしいし」
蒼龍「いや、あそこはもうケッコンカッコカリまでしちゃってる間柄だし」
飛龍「ていうかもうあの・・・やっちゃってる関係でしょ?」
蒼龍「らしいよね。ていうかあの子はなんでそういうことをいちいち私達に話すんだろう・・・」
飛龍「私らはそういうことしたことないしね・・・聞くのちょっと、ね」
5:
飛龍「というかさ、雰囲気大事とはいうけどさ・・・」
蒼龍「な、何?」
飛龍「蒼龍って、提督に強く迫られたら断れないでしょきっと」
蒼龍「ええ!?嫌だよ、急に来られても!」
飛龍「いやいや、ちょっと想像してみてよ。例えば・・・お風呂上りとかでもいいや」
飛龍「寝巻きに着替えてから提督に用事があったのを思い出して執務室に向かって」
飛龍「で、提督に話してその話が途切れたときとかにさ、提督が急に」
『風呂上りの蒼龍って見たことなかったけど、その・・・色っぽいというかなんというか』
飛龍「みたいになってさ、そこで何かの拍子で蒼龍のことを押し倒したような状況になったりとかしてさ」
『・・・やばい、我慢できそうにない、かも』
飛龍「とか提督に言われたら、拒めないでしょ」
蒼龍「・・・」
蒼龍「いや、そこはある意味雰囲気いいから!お風呂上りだし、コンディションいいし!」
飛龍「え!?こういうのでもアリなの!?」
7:
蒼龍「アリなのって・・・じゃあ逆に聞くけどさ、飛龍はどうなの?」
飛龍「へ?」
蒼龍「まああの提督のことだから、さっき飛龍が言ったようなことになる可能性はほぼないよ」
蒼龍「でもさ、飛龍も憧れてるシチュエーションとか、あるでしょ?」
飛龍「え、い、いやいや、私はその・・・」
蒼龍「・・・実はさっき私に言ってきたの、飛龍が望んでたりとか?」
飛龍「私がそんなの望むわけないでしょ!」
飛龍「私が望むのはもっとこう・・・一般的な感じだよ、うん」
蒼龍「あ、ああ、そうなの・・・」
飛龍「・・・」
蒼龍「・・・」
8:
蒼龍「・・・こんな空気になってふと思ったけど」
飛龍「どうしたの?」
蒼龍「提督って、私達に興味ないのかな?その、男と女的な意味で」
飛龍「何で?」
蒼龍「実際私達もう練度も99だから、ケッコンカッコカリくらい出来るけど、それすらしようとしないし」
飛龍「んー・・・でもさ、興味なかったらケッコンカッコカリも普通にしそうだけど」
蒼龍「あ、そっか。そう考えたらそうだよね。なんでだろう?」
飛龍「・・・もしかして、この鎮守府にすでにケッコンカッコカリしようとしてる艦娘がいて、その子の練度が99に達してないとか?」
蒼龍「!」
飛龍「もしそうだとしたら私達にセクハラしないのも、ケッコンしようとしないのも納得できる」
蒼龍「セクハラとは関係ないような気もするけど・・・」
蒼龍「・・・でも、それは、私達に気がないっていうことに繋がっちゃうよね」
飛龍「うん・・・」
蒼龍「・・・提督に聞こう」
飛龍「・・・そうだね。ここまで想像しちゃったら、聞いてしまって、自分で納得できたほうがいいよ」
9:
蒼龍「提督、少しいいですか?」
提督「ん?蒼龍と飛龍か、珍しいな、二人で来るっていうのも」
飛龍「ええ、ちょっと二人で聞きたいことがありまして」ギン
提督(な、なんだ?何かを覚悟しているような目だ・・・)
提督「・・・ああ、わかった。俺に答えられることなら答えよう」
蒼龍「・・・やっぱ飛龍聞いて。私無理」
飛龍「ちょ、ここで意思折れちゃうの!?一緒に聞こうよ!」
提督「二人とも聞きたいことなのか?」
飛龍「え?ええ、まあ・・・でも蒼龍はちょっと意思が折れてしまったようなので」
蒼龍「きんちょうではきそう」
飛龍「待って待って!今私が聞くから!」
飛龍「じゃあ提督!」
提督「お、おう?」
飛龍「提督はなんでケッコンカッコカリしないんですか!」
提督「・・・ん?」
10:
提督「ええと、それが聞きたかったことか?」
蒼龍「・・・はい」キッ
提督「だ、大丈夫か?なんか神通みたいな顔つきになってるけど」
蒼龍「覚悟を決めた証です・・・!」
提督「そ、そう。でもなんでそんなことで覚悟を決めるんだ?」
飛龍「ええとですね、提督がいつまで経ってもケッコンカッコカリしないから」
蒼龍「すでに練度が99になっている私達二人に対して、提督は興味がないんじゃないか?となったんです」
提督「は?興味?」
飛龍「簡単に言うと、私達を女として見てないんじゃないかと思ったんです」
提督「・・・」
提督「いや、別にそういうわけではないけど」
11:
蒼龍「え?」
提督「お前らは気にしないかもしれないけど、俺はカッコカリだとしても重要なことだと思うし」
蒼龍「重要?」
提督「カッコカリとはいうがケッコンだからな。ある程度意思の尊重はしたい」
提督「ただでさえお前らは俺のこと異性としてみてないと思ってたからな。今好意を寄せてる奴がいなくても後で出てきたら多少なりとも面倒なことになりそうだし」
提督「だから元々お前らには申し込まない予定だった。今のままでも十分強いと思ってるしな」
飛龍「」
蒼龍「」
提督「・・・ん?どうしたお前ら、ぽかんとして」
蒼龍「好意なんて持ってるに決まってるでしょーが!!」
飛龍「だから覚悟してまでこんなこと聞きに来てるんですよこの鈍ちん提督!!」
提督「!?」
12:
提督「は、え?」
蒼龍「確かに最初はぱっとしない人だと思ってましたけど、指揮能力も高いですし訳隔てなく接するその性格に惹かれましたよ!」
飛龍「ていうか私もこの間誘ったじゃないですか!」
提督「は?誘ったって・・・胸のことか!?どこが誘ってんだ、拒否ってただろうが!胸さわられるのはちょっと・・・って!」
飛龍「照れ隠しですよ言わせないで下さい!」
提督「わかるかそんなの!」
蒼龍「まあとにかく!私達は提督のことが好きなんですよ!」
飛龍「提督はどうなんですか!」
提督「ええ!?いや、そんなこと急に言われても困るっていうか」
蒼龍「私か!」
飛龍「私か!」
蒼龍「どっちか」
飛龍「選んでください!」
提督「ま、待て待て!」
13:
提督「とりあえず落ち着こう?な?」
蒼龍「むう」
提督「はあ・・・いや、まさかお前らがそんなふうに思っていたとは思わなかった。いやほんと」
提督「俺がそんな風に思われてるわけないと思ってたからな。まあ金剛とかは・・・うん、それなりに好かれてると思ってたけど」
飛龍「あの人はストレートですからね・・・」
蒼龍「私もそれくらいいかないと駄目だったって事ですか・・・?」
提督「そういうわけじゃないから!」
提督「・・・実はな。お前らに申し込まない理由はもうひとつあった」
飛龍「もうひとつ?」
提督「はっきり言おう。俺はお前ら二人とも好きだ」
飛龍「え!?」
蒼龍「提督こそそんなそぶり一度も」
提督「お前らが異性としてみてないと思ってたのに俺だけそんな風にもできないだろ」
提督「だがな。ケッコンカッコカリのセットは1つしかないんだ。だからどちらかにしか申し込めないことになってしまう」
提督「異性としても見られてないと思ってたし、ケッコンカッコカリのセットも1つしかない。だから申し込まなかったんだ」
蒼龍「そうだったんですか・・・」
14:
提督「ただな。どちらのほうが好きかといわれても俺はすぐに答えることが出来る」
提督「聞きたいか?」
蒼龍「・・・飛龍」
飛龍「・・・ふふ、多分同じこと考えてるよね」
蒼龍「そりゃ長い間一緒に戦ってきたんだから、ね?」
飛龍「そうだね。提督、お願いします」
提督「・・・いいんだな?」
蒼龍「はい」
飛龍「はい」
提督「そうか。・・・俺が好きなのは――」
おわり
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