ことり「えええ、穂乃果ちゃん妊娠したの!!!?」back

ことり「えええ、穂乃果ちゃん妊娠したの!!!?」


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2:
尼寺に潜む怪物(その一)
時は江戸-
尼寺というものが存在する。
男人が禁制というこの場所で少女達の蜜園の交わりが始まる。
一方の女は橙色の髪を頭の横に髷のように造り、この時代には珍しい髪形をしている。
もう一方の女は首の高さまであるような髪を下ろしており、髪色は黒と思われたがよく見ると青みがかっている。
4:
そう、そこにはある。
手を伸ばせばある。
昂ぶる肉をつつむその柔肌がここにある。
唇を重ね、乳房を押し付けあう。
「あっ・・・んっ」
たまらず喘ぐ女に青髪の女は歓喜し、乳房の先にあるそれを舐める。
「海未ちゃん・・・っ」
そしてその声にまた気分を高揚させ、交わりを深めていくのだ。
5:
それは偶さかな事なのだと
その身に落ちた幸運だったのだと
ほら
こんやもまた
鬼が泣いている
6:
「う、うげええええ・・・」
吐社物をそこらの川へと吐き出した。
「もう、にこちゃん汚いよ」
「いやあ、こんな揺れる船で踊ったらそりゃ吐きもするわよ」
なぜ、この寒空の下で行おうとしたのか気がわからない。
7:
「でも、上がそうしろ言ってるし・・・」
「はあ・・・全く、それにしてもよく酔わないわね」
「意外と揺れには強いみたい」
「・・・それはいつも揺らしているものがあるからか!!」
「に、にこちゃんそれはセクハラだよ!!」
「待て?」
「だ、誰かタスケテー!!」
8:
どさっ
あれ?
「に、にこちゃんどうしたの!?」
か、体が重い・・・
「に、にこちゃん!!」
視界が暗くなって・・・
9:
・・・・・・
何かの匂いがする
「もお、寒空で船で薄着で踊ってなんてしたらそりゃ倒れるわよ。」
ああ、そうだ。
これは、漢方の匂いだ。
10:
眼が覚め辺りを見回してみる。
見たことのあるものもあるがほとんどが見たことのないような草がたくさんある。
さらに言えば怪しげなきのこでさえもある。
「芸者ですって?こんな寒空に大変ね」
「・・・まあね」
11:
私は芸者をやっている。
客を呼び、踊りを見せ、唄を聴かせ、金を取る。
しかしまあ、さっぱり儲からない。
男は芸者といってもその後の交わりを好む。
ウチはそういう商売をやっていないからだ。
まあしかし、どこぞの知らない男に勝手に抱かれるよりはマシだろう。
・・・酒量はどんどんと増えていくばっかりだが。
12:
「はい、じゃあ絵里。この人が薬飲むまで見張っててね」
「了解よ」
絵里と言われた女性が出てくる。なんと江戸には珍しい金の髪だ。
「いやあ、あなた珍しいわね。金・・・って」
「・・・」
無言の威圧。
早く飲め、そういわれているようだった。
「わ、わかったわかった、飲むから」
あんまり触れないようにしておこう・・・
13:
それにしても・・・
「いろんなものあるわね・・・」
「いやあ、わたしの薬はよく効いて安いのよ。何てたって犬みたいに探し当てるやつがいるんですもの」
---探し当てる?
「だったら、今度は真姫ちゃん達が探しに行ってよね。もう依頼受けないんよ」
紫がかった髪に後ろで二つ結った髪型。そしてこの少し怪しい関西弁は・・・
「希!!?」
「ありゃ、にこっち、どうしたん?」
14:
希というのはついここ最近会った女である。
何でも人が探しているものを探し当ててしまう「当て屋」なるものをしているらしい。
「ああ、そういえば希、駄賃代わりに面白い話教えてあげるわよ」
「えっ、何々?」
そして噂話に眼がない
15:
「一人の女がいたの。」
「女は男に肌を触れさせたこともなく、それどころか男の手も握ったことも、口もきいたこともない」
「そんな女が、『妊娠』していた」
「?・・・え?」
「・・・・・・それ、いつの話や、真姫ちゃん」
「今朝よ。呼びつけられてね」
16:
「ちょ、ちょっと待って、それ怪談?大体そんな一人きりの場所なんて---」
「にこっち、一人だけとは限らんよ、『男がいない』ってだけや」
女だけの場所
「そう、厳しい戒律を持って決して男の侵入を許さない----尼寺や」
17:
「尼僧は男の僧の比ではない戒律を守り 重んじる。そこはもう俗世から離れた異界や。」
「それなら尚更---」
「でも、確かに尼は妊娠してたのよ」
「尼僧はなんて?」
「尼僧は・・・」
戒律の結界
女だけの蜜園の中
我が身に賜りしは御仏の子にございます
18:
-------さあ、
人の理を破りしは
仏か
鬼か
28:
尼寺に潜む怪物(その2)
にこ「い、意外と上るのね・・・」
希「なんやにこっち、もうへばったんかいな」
にこ「こっちは病み上がりなのよ!!」ウガー
29:
時は戻って----
希「にこっちあのなあ、実はな、坊さんってのは出家して守る戒律が男が250戒なのに女が384戒もあんよ。これはどういうことなん!!」
にこ「は、はあ・・・つまり女のことが法力が強いってこと?」
希が今日はやけに酔いが深い。まあ、ここまで希が博識なのは珍しいことではないが・・・
にこ「けど、法力で子供を身篭るなんて---」
30:
そう、ここなのだ
希がやけに絡んでくるは真姫がもたらした『ありえないこと』が発端だ。
そう、『男に触れたことがない尼の妊娠』
希「っっっはあ???」
にこ(お、思いっきりため息しやがったわね!!)
希「ふんっ、子供が法力でできるなら俗世はどこもかしこも坊主だらけやん」グイッ
またまた酒を煽る希、これで何杯目だろうか
真姫「・・・ちょっと待って希、あなたあの娘が、穂乃果が嘘をついてるって言うの?」
31:
希「じゃあ何や!!その女の子は処女だって言うんかいなっ!!」
真姫「そんなの処女の私に判るわけないでしょうが!!」
にこ「!!?」
絵里「!!?」
真姫「えっ・・・あっ」カアア
ああ、髪の色と同じくらい真っ赤になってる・・・
32:
真姫「と、とにかくっ、あの寺にはこの春に流感が流行って全員診てるの!!男なんかどこにもいなかったわよ!!」
真姫「寺で育って一歩も外へ出たことないあの娘が男に触れることなんかないわよ!!」
希「じゃあ仏像や!!そいつが夜な夜な動いて----」
にこ「いやいやいやそれが一番怖いわよ!!」
希「あーーーーっっ、もうっ。神代のころからこの国じゃあ男と女が交わらないと子はできないんよっ!!」ヒック
にこ「神道も仏教も滅茶苦茶ね・・・」ガクリ
33:
----夜も更け、絶えず口を動かしていたじゃじゃ馬もようやく鳴りを潜め静かに眠りについていた。
にこ「・・・・」フウ
私は希に毛布をかけると疲れからかため息をつく。
真姫「そんなにその屁理屈言いがかわいい?」
にこ「っっ!!?」ギクウ
いつの間にか後ろには真姫がいた。
35:
にこ「あっっ、えっと・・・」
真姫「真姫でいいわよ、よっと・・・」
真姫がふいに近づいてくる。そして・・・
こつんっ
真姫「うん、熱は下がったみたいね。」
おでこ合わせてきた。
36:
にこ「・・・・・・」スリスリ
何だかこそばゆくて当てられたところをさすってしまう。
絵里「・・・・・・・・」ゴゴゴ
うっ、後ろからの視線が痛い・・・
にこ「まあその・・・いつもと違うなって思って」
真姫「?」
にこ「いつもならなぞなぞだ何だといって大喜びするような話なのに」
真姫「・・・・・」
真姫「どうせ、先のことでも考えてるのよ」
にこ「?」
37:
真姫「私は医者だからね。仏の子だろうと鬼の子だろうと取り上げるわよ」
真姫「けれどその出自を、御仏の子なんて『特別』を他の者が許すはずがない」
にこ「あ・・・」
そうか・・・閉ざされた中での『特別』は災いを呼ぶ
------------
穂乃果「?」
尼い「・・・・」ゴゴゴ
尼ろ「・・・・」ジ--
穂乃果「っっ・・・・」
38:
恐れ
嫉妬
嫌悪
人の世の理を破るというのは、『そういう事』なのだ。
真姫「尼僧の子は否応なしに災いを纏って産声をあげる」
真姫「希はそれを憂いているのよ」
にこ「・・・・・」
40:
回想も終わり、またため息がもれそうになる。
いつもそうだ
真姫のように希の想いに到らない私が鈍いのだろうけど
にこ「だったらそう言ってくれればいいじゃない」ボソッ
41:
希「おっ」
にこ「ん?あ・・・」
希「見えたよ、にこっち---仏の子を身篭る尼のいる寺や」
にこ「・・・・」ゴクリ
全ての騒音を拒絶するような静けさ。この場所にいるのか---
鬼か
仏が
ふと、背にソクリとしたものが這う。
43:
にこ「・・・怖いもの見たさで来たけどそろそろ下りましょう、暗くなってくるわ。」
希「ねえにこっち」
希「この音ノ木寺という尼寺にはもう一つの顔があるんよ」
にこ「何?」
希「縁切寺」
44:
希「三行半(みくだりはん)てのがあるんは知ってる?夫が妻に渡す離縁状のことなんよ」
希「その逆で妻が夫と離縁したいときにここに来るんや---駆込寺とも呼ばれるんよ」
にこ「はーーー、成程。本当に女のためだけの場所なのね・・・」
希「そこでやにこっち」ガシッ
にこ「だから何よ・・・」
嫌な予感しかしないんだけど・・・
45:
バチーーーン
思いっきり希が私の頬を張り手で殴ってきた!
にこ「は?」
希「もう嫌やわああああああ!!!」
状況も確認できずポケッとしてる私をよそに希は叫び声を上げた
希「助けて???!!」
にこ「はあ!?ちょ、ちょっと待ちなさいよ希、芸者の顔を何---」
ジャキン
私の怒りをよそに眼の前に槍を突き立てられる。
46:
にこ「は?」
尼は「当寺にて妻女の身お預かり申し上げる!!後日両者の言い分を聞く。追って待たれよ!!」
尼は「なお、この先は尼寺にて『男子はそれより石段を登ることを禁ず』・・・・?」
尼は「さ、妻子よ、あの者は女子では・・・」
希「あの人、女装癖があるんです。それが嫌で嫌で・・・」シクシク
にこ「おいっっ!!?」
47:
尼は「とっ、とにかくこの先入ること許さず!!今は退かれよ!!」
にこ「希っ?」
あの馬鹿っ!!まんまと入り込みやがったわね!!
戒律で隔たれた結界の中へ
一人で!!
にこ「??????っ、ああもうっ」
どうしていつもそうなのよ、希っ!!!
48:
ボトリ
希「!!」
私は落ちた椿の花を拾う
希「ふふっ」
尼は「どうされました?」
希「ここにも俗世と同じ理があるんやね」
尼は「は?」
49:
ならばある
椿の花が落ちるように
神仏や物怪ならばいざ知らず
この異界に住んでいるのが『人』ならば
必ずそこに『理屈』がある
50:
二話目終了
52:
面白い
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