翠星石「イーッヒッヒッ!久しぶりにイタズラしてやるですぅ」 雪華綺晶「zzz…」back

翠星石「イーッヒッヒッ!久しぶりにイタズラしてやるですぅ」 雪華綺晶「zzz…」


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1:
私は いつでも 近くにいるです
お前の 近くで 見ているです
お前がマスターと 幸せに している時も
お前が 哀しみに くれてる 時も
私は お前の 後ろに いるですぅぅぅぅぅぅぅぅ!!!!
雪華綺晶「ぴゃぁぁああああああああああああああああああああああ!!!」
3:
 
――――ジュンの部屋
雪華綺晶「ぴゃぁぁああああああああああああああああああああああ!!!」パカッ
雪華綺晶「はぁ…はぁ……、ま、マスター!マスター!うぇぇぇぇぇぇん!!」ビェェェェン!
真紅「ちょっと!うるさいのだわ。今何時だと思ってるの!」パカッ
雪華綺晶「お、お姉さま!お゛ね゛え゛さ゛ま゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」ウェェェン
真紅「ど、どうしたの?怖い夢でも見たの?」ヨシヨシ
雪華綺晶「はい…。翠星石お姉さまが幽霊で、そばにいて お化けなんです…」
翠星石「だぁれがオバケですってぇ!!」パカッ
雪華綺晶「うきゃぁぁぁぁぁぁ!?」
4:
雛苺「うゅ…?もう朝なの?」パカッ
蒼星石「僕…さっき眠ったばかりなんだけどな」パカッ
ジュン「う?ん…、こんな夜中にどうしたんだ?雪華綺晶」
雪華綺晶「は、はい。翠星石お姉さまがお化けでずっと一緒にいるって…」
翠星石「翠星石はそんなこと一言も言ってねーですよ!怖い夢でも見たんじゃねぇですか?」
ジュン「夢…?翠星石。お前、雪華綺晶の夢に入ってイタズラしたんじゃないのか?」
翠星石「そ、そ、そんな事するわけないですぅ!翠星石は知らないですぅ!」汗ダラダラ
雛苺「怪しいの」ジー
蒼星石「翠星石、なんで君はすぐわかる嘘をつくのかな?」
翠星石「えっ?なんでバレたです!?」
蒼星石「……」ハァ…
翠星石「あ」
雛苺「自爆なの」
5:
雛苺「雪華綺晶に『ごめんなさい』するのよ!翠星石」
翠星石「きぃぃぃ!チビ苺のくせに生意気言うなですぅ!」
蒼星石「翠星石?」ゴゴゴ…
翠星石「うっ…。 雪華綺晶、ごめんなさいですぅ」ションボリ
雪華綺晶「え、えぇ、こちらこそ大声出してすみませんでした」
雪華綺晶「あの…それより、皆様いつ『まかなかった世界』にいらしたのですか?」
ジュン「んっ?」
6:
ジュン「ここは『まいた世界』だぞ。寝ぼけてるのか?」
雪華綺晶「あっ!そうでした!わたくしったら寝ぼけてしまいましたわ」
そうでした。ここは『まいた世界』。
アリスゲームが終わって半年後。
私は、こちらのマスターの家で暮らしているのでした。
ジュン「明日は早いんだから早く寝るぞ」
雪華綺晶「明日は早い?」
ジュン「まだ寝ぼけてるのか?」
7:
ジュン「明日は学校が休みだから採掘しに行くって言っただろ?」
雪華綺晶「採掘?」
雛苺「もぅ!雪華綺晶は忘れんぼ屋さんね」
翠星石「明日は全員で真紅のローザミスティカになる石を掘りに行くです」
蒼星石「久しぶりに全員集まるからって張り切っていたのは君だろ。雪華綺晶」
雪華綺晶「あれ?だって、真紅お姉さまはさっき…」
ジュン「真紅?真紅はアトリエの柩の中だよ。やっぱり家に寝かせた方がよかったかなぁ」
雪華綺晶「……」
翠星石「やっぱそうです!一人じゃ寂しいに決まってますよ」
雛苺「真紅も連れてくるのー!」
蒼星石「雪華綺晶、君が一番真紅を気にかけていたものね。良かったね。雪華綺晶」
雪華綺晶「う…う……うきゃぁぁぁぁぁああああああああああああ!!!!」
8:
 
翌朝
水銀燈「おはよう。おバカさんたち」バサッ
金糸雀「おはようかしらー」フワッ
翠星石「ナムアミダブツ ナムアミダブツ」ブツブツ
雛苺「いやなの!ヒナを連れていっちゃダメなの!」ガクブル
蒼星石「僕に…近寄るな…。近寄るなぁぁぁぁぁぁぁ!!」ブンブン
雪華綺晶「」ガクブル ←ジュン登りで怖さを紛らわしてる
ジュン「……」
9:
水銀燈(なにこれ…。なによこれぇ!?)ガビーン
金糸雀(なんか修羅場かしら…)
ジュン「あっ!水銀燈に金糸雀!今日の採掘は中止な」
水銀燈「いや…えー…、何があったのよぉ…?」
金糸雀「みんな錯乱してるように見えるけど」
ジュン「実はな……―――」
10:
水銀燈 金糸雀「「真紅の幽霊!?」」
ジュン「僕は見てないけど、雪華綺晶は見たって言うんだ」
雪華綺晶「は、はい。見ました!赤い悪魔を!」
金糸雀「赤い悪魔って…」
翠星石「ひぃぃぃぃぃ!!き、きっと翠星石を道連れにしようとしてるですぅぅぅ!」
蒼星石「違う…どうすれば…実はすぐ後ろに真紅が居て…僕の肩に手を…」ブツブツ
雛苺「真紅!うにゅーあげるから成仏してなのーーー!!」トゥモエェェェェェ!
雪華綺晶「わ、わたくしがアリスゲームの時に『憎い』って言ったから怒っているんですわ…、きっと…」ガクブル
ジュン「お前ら…、少し落ち着けよな」
11:
水銀燈「バッカじゃないのぉ。人形に死という概念はないのよ」
金糸雀「仮に真紅の幽霊だとしても、久しぶりに真紅に会えて嬉しくはなかったのかしら?」
雪華綺晶「そ、それは嬉しいですよ。でもでも、霊体で現れたんですよ!もしかしたら怒ってるのかも…」
水銀燈「霊体って…。貴女も最近まで霊体だったでしょ」
翠星石「そーゆー問題じゃねぇです!霊体になっちまうほどの怒り。絶対復讐に来たに決まってますよ!」
ジュン「復讐って…」
雛苺「ヒナ…、昔 真紅のカップを割っちゃったの…」
翠星石「それです!」
ジュン「どれだよ…」
12:
蒼星石「……」
蒼星石「僕もオーベルテューレの時に帽子をバカにされて、仕返しに真紅の鞄にネコ入れたんだ…」
翠星石「え゛」
水銀燈「いや、それは怒るわよ」
翠星石「うぅ…」
翠星石「す、翠星石も最終巻の表紙が真紅だったから、ようかんと偽ってういろうを食べさせたです…」
金糸雀「なんでそんな事したのかしら?」
翠星石「だって、順番で行けば最終巻は翠星石が表紙でジュンに抱っこされてツーショットだったのに…」
翠星石「真紅ばっかり三回も表紙を飾って羨ましかったんです…」
水銀燈「しょうもなぁい」
13:
翠星石「そういう水銀燈だって真紅には恨みが山ほどあるハズです!」
水銀燈「恨みはあるけど貴女たちみたいに陰険な事はしないわよぉ」
雛苺「ヒナ、昔見たの。箱庭にいる時、水銀燈が真紅のアールグレイとオレンジペコを黙って交換してたの」
金糸雀「しょぼいかしら…」
雛苺「しかも、真紅ったら意外と気づかなかったのよ」
水銀燈「そ、そのくらいじゃ真紅は怒らないわよ!現に私の所には来てないもの」
翠星石「わからないですよぉ。もしかしたら、枕元に立って『水銀燈?恨めしいのだわ?』とか言ってるかもです」
水銀燈「ちょっと!やめなさいよぉ」
ジュン(散々な言われようだな。真紅)
14:
雛苺「あとは…、金糸雀は………よく覚えてないの」
金糸雀「なんか久しぶりに空気っぽい扱いを受けたかしら」
金糸雀「まぁ、カナは真紅にヒドイ事はしてないから大丈夫よ」
水銀燈「あんた、真紅に神奈川って言われてネットに真紅の悪口書き込んでたでしょ」
金糸雀「な、なんで知ってるのかしら!?」
翠星石「金糸雀最低ですぅ」
蒼星石「見損なったよ」
雛苺「薔薇乙女の恥なの」
金糸雀「散々な言われようかしらぁ…」
雪華綺晶「……」
雪華綺晶「あの…、お姉さまのお墓参りに行きませんか」
15:
ジュン「墓って…、真紅は死んだわけじゃないぞ」
雪華綺晶「ちょっと間違えました。お姉さまの顔を見に行きませんか」
翠星石「…そうですね。なんか散々な事言っちゃったですけど、久しぶりに真紅に会いたいですぅ」
蒼星石「僕たちがこうしていられるのも全部真紅のおかげだからね」
雛苺「ヒナ、真紅に謝りたいの」
水銀燈「真紅の顔にラクガキでもしてこようかしら」
金糸雀「もぅ!水銀燈ったら素直じゃないんだから。カナは真紅の所に行くの大賛成かしら」
雪華綺晶「マスター」
ジュン「そうだな。よし!今日は真紅の顔を見に行こうか」
ドールズ「おー!」
16:
 
――――ローゼンのアトリエ
ジュン「さぁ、着いたぞ」
雛苺「真紅ー! あれぇ?真紅いないよ?」
翠星石「えっ?本当です!いねぇですぅ!」
ジュン「えっ?マジか!?」
金糸雀「し、死体が消えたかしら!」
蒼星石「いや、死体じゃないってば」
水銀燈「……」
雪華綺晶「お姉さま……どこに行ってしまわれたの…?」
薔薇水晶「やっほー」
17:
ジュン「あれ?薔薇水晶?なんでここに?」
雛苺「薔薇水晶なのー」
薔薇水晶「久しぶり。アトリエに入れないから外で待ってた」
水銀燈「そんな事はどうでもいいの。貴女、真紅が消えたんだけど何か知らない?」
薔薇水晶「真紅なら私の家にいるよ」
雪華綺晶「なっ!?ばらしーちゃん!どういうことですか?」
蒼星石「まさか…、君が連れて行ったんじゃないだろうね?」
金糸雀「薔薇水晶。詳しく聞きたいかしら」
薔薇水晶「いいよ。あのね……――――」
19:
 
時を少し遡って……ここは9秒前の白。
――――9秒前の白
真紅「ここはどこなのかしら?そして、私は誰なのかしら?」
真紅「思い出せない……何も…思い出せない…」
イーニー ミーニー マイニー モー
虎のつま先つかんで捕まえろ
虎が吠えたら放してやろう
イーニー ミーニー マイニー モー
子豚も 小鳥も サルも ネコも
掴んで離して袋に入れろ
イーニー ミーニー マイニー モー
ラプラスの魔「ごきげんよう。お嬢さん」
20:
真紅「だ、誰?ウサギ?」
ラプラスの魔「えぇえぇ、ウサギでございます。五番目のお嬢さん」
真紅「五番目?あなた何を言ってるの?」
ラプラスの魔「私は貴女の古い知り合いでございます」
真紅「えっ?あなたなんか知らないわ」
ラプラスの魔「それは貴女が忘れているだけ。自分の事を思い出したくはありませんか?」
真紅「そ、それは思い出したいわ」
ラプラスの魔「貴女に特例が出たのです」
ラプラスの魔「ドラ○ンボールでいうと、一日だけ死人が蘇るあのイベントでございます」
真紅「ドラゴ…なに?」
21:
ラプラスの魔「貴女は1日だけ元いた世界で過ごせるのです」
真紅「ほ、本当に?」
ラプラスの魔「本当です。では、お試し版をどうぞ」
――――ジュンの部屋
雪華綺晶「ぴゃぁぁああああああああああああああああああああああ!!!」パカッ
雪華綺晶「はぁ…はぁ……、マスター!マスター!うぇぇぇぇぇぇん!!」ビェェェェン!
真紅「ちょっと!うるさいのだわ。今何時だと思ってるの!」パカッ
雪華綺晶「お、お姉さま!お゛ね゛え゛さ゛ま゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!」ウェェェン
真紅「ど、どうしたの?怖い夢でも見たの?」ヨシヨシ
真紅「……」ハッ!
真紅(えっ!?き、雪華綺晶!?ここはジュンの部屋!?わ、私は…)
ジュン「うぅ?ん…」
真紅「あぁ…ジュン。ジュン!」
ラプラスの魔「時間切れです」
22:
 
――――9秒前の白
真紅「今のは…なに?すごく恋しかったような…」
ラプラスの魔「数秒だけ元いた世界に戻ったのです」
真紅「今のが!?もっと!もっと体験させるのだわ!!」ガシッ
ラプラスの魔「ちょ、ちょっと、お嬢さん。慌ててはいけませんよ」
真紅「いいえ、慌てるのだわ。早くしてちょうだい。1日と言わず1週間にしなさい」
ラプラスの魔「おやおや、これは…。せっかく貴女を蘇らせようと皆様がんばっていますのに」
真紅「みんな…?もしかして、私の家族や友達、恋人かしら!? ねぇ、そうでしょ?」
ラプラスの魔「それは行ってからのお楽しみです」
ラプラスの魔「さぁ、お嬢さん
『  起きますか  起きませんか  』 」
真紅「もう決まってるのだわ! 私は……―――」
27:
 
――――ローゼンのアトリエ
真紅「ふわぁ?ぁ…、よく眠ったのだわ」
真紅「えっと、ここは…、お父様のアトリエ?」
真紅「……」
真紅「………」ハッ!
真紅「思い出したのだわ!!アリスゲーム!アリスゲーム!」
真紅「アリスゲームはどうなったの!?」
真紅「たしか…私がアリスになって…ジュンがお父様の代わりで…」
真紅「と、とにかく確かめに行くのだわ!」
28:
 
――――桜田家の物置部屋
真紅「ここに来るのも久しぶりな気がするわ。何せ半年も眠っていたもの」
真紅「翠星石は…水銀燈は……みんな復活したのかしら?ジュンは願いを叶えてくれたのかしら?」
真紅「とにかくジュンの部屋に……あら?話し声が…」
――――――――――――――――――――――――――――――
水銀燈 金糸雀『真紅の幽霊!?』
ジュン『僕は見てないけど、雪華綺晶は見たって言うんだ』
雪華綺晶『は、はい。見ました!赤い悪魔を!』
――――――――――――――――――――――――――――――
真紅「…幽霊?」
29:
真紅「赤い悪魔って…どういうつもりかしら?」
――――――――――――――――――――――――――――――
翠星石『ひぃぃぃぃぃ!!き、きっと翠星石を道連れにしようとしてるですぅぅぅ!』
雛苺『真紅!うにゅーあげるから成仏してなのーーー!!』トゥモエェェェェェ!
雪華綺晶『わ、わたくしがアリスゲームの時に『憎い』って言ったから怒っているんですわ…、きっと…』ガクブル
蒼星石『僕もオーベルテューレの時に帽子をバカにされて、仕返しに真紅の鞄にネコ入れたんだ…』
翠星石『え゛』
水銀燈『いや、それは怒るわよ』
――――――――――――――――――――――――――――――
真紅「……」
30:
真紅「みんな復活してて嬉しいのだけど…」
――――――――――――――――――――――――――――――
翠星石『翠星石も最終巻の表紙が真紅だったから、ようかんと偽ってういろうを食べさせたです…』
雛苺『ヒナ、昔見たの。箱庭にいる時、水銀燈が真紅のアールグレイとオレンジペコを黙って交換してたの』
金糸雀『しょぼいかしら…』
水銀燈『あんた、真紅に神奈川って言われてネットに真紅の悪口書き込んでたでしょ』
金糸雀『な、なんで知ってるのかしら!?』
雪華綺晶『あの…、お姉さまのお墓参りに行きませんか』
――――――――――――――――――――――――――――――
真紅「」
31:
 
――――nのフィールド
真紅「なんか…亡くなってる事にされてたのだわ…」
真紅「ずっとみんなと一緒にいたいと思っていたのは 私だけなのかしら…?」
真紅「うぅ…」
薔薇水晶「……」
真紅「グスッ…」
薔薇水晶「ハンカチ使う?」
真紅「えぇ、ありがとう」チーン
真紅「……」
真紅「えっ!?」
薔薇水晶「えっ?」
32:
真紅「ちょっ、なっ…!?ば、薔薇水晶!?」
薔薇水晶「うん、薔薇水晶だよ」
真紅「い、いつの間にいたの!?」
薔薇水晶「今さっき」
真紅「そ、そぅ。びっくりするじゃないの」
薔薇水晶「ごめんね」
薔薇水晶「…真紅復活したんだ。良かったね」
真紅「いいえ、貴女みたいに完全復活ではないみたいなの」
薔薇水晶「?」
真紅「どこかで声が聞こえたわ。1日限りの限定だって」
薔薇水晶「そっか。でも、どうして泣いてたの?」
真紅「それは……」
33:
真紅「―――…って事があったの…」
真紅「それで今に至るわけよ」
薔薇水晶「それは…まぁ…ドンマイとしか言えない…」
真紅「いっそ笑ってくれるといいのだわ」
薔薇水晶「ウフフフフフ」
真紅「ホントに笑わないでちょうだい!」
薔薇水晶「ちょっとしたジョーク」
真紅「もぅ!貴女も冗談を言うのね」プンスカ
薔薇水晶「ふふ、元気出た?」
真紅「えっ?」
34:
薔薇水晶「さっきの話だけど、きっと何かの間違いだと思う」
真紅「で、でも、ちゃんと聞いたのだわ!…聞いてしまったのだわ…」
薔薇水晶「大丈夫だよ。ジュンやきらきー達が本気でそんな事を言うとは思えない」
薔薇水晶「実際に会ってみたらすぐに分かると思う」
真紅「で、でも…、もし幽霊だと思われたら…怖いのだわ…」
薔薇水晶「なら、私が話してくる。真紅は私の家でくつろいでるといい」
真紅「……お言葉に甘えてもいいかしら…」
薔薇水晶「うん。早行こ」
35:
 
――――ドールハウスEnju
薔薇水晶「ただいま」
真紅「お邪魔するのだわ」
白崎「おかえり?…おおっ!これはこれは!麗しき真紅嬢ではないですか」
真紅「お久しぶりね。ラプラスの魔」
白崎「ちょっと待ってよぉ。この姿の時は白崎って呼んで」
真紅「はぁ…久しぶりね。白崎」
白崎「ふふ、久しぶりだね。たしか君はアリスゲームで再起不能になったって聞いたけど」
真紅「白々しいわね。あなたは直接見ていたのでしょう?」
白崎「ラプラスの魔ならそうかもしれないけど、僕は白崎。なんにも知らないよ」
真紅「はぁ…、頭が痛いのだわ」
36:
白崎「で、今日はどうしたんだい?」
薔薇水晶「真紅は今日だけ復活が許されたらしい」
白崎「へー、そんな奇跡もあるんだね」
真紅(なんかわざとらしいのだわ)
薔薇水晶「ところで、お父様は?」
白崎「槐ならまだ寝てるよ」
薔薇水晶「そぅ。真紅、私そろそろ行くね」
真紅「えっ?もう行くの?」
薔薇水晶「うん。みんなが何を考えてるのか聞いてくる」
真紅「………」
37:
薔薇水晶「大丈夫。みんななら大丈夫。ばらしー嘘つかない」
真紅「ふぅ、貴女といると気が抜けるのだわ。……薔薇水晶、お願いね」
薔薇水晶「うん」
真紅「薔薇水晶」
薔薇水晶「?」
真紅「………」
薔薇水晶「真紅?」
真紅「……ありがとう」
薔薇水晶「うん、任せて」v
38:
真紅「暇になったわね」
白崎「あと22時間…」
真紅「何か言った?」
白崎「いやぁ、アリスはお胸がペッタンコだなぁって」
真紅「…」バシッ!
白崎「あふん!」
ドタドタッ
槐「ふわぁ……んっ? なぜお前がここにいる?」
真紅「お邪魔してるのだわ」
槐「……」
槐「薔薇水晶は?」
白崎「ローゼンのアトリエに行ったよ」
槐「!?」
39:
槐「なっ!?おま…なんで止めなかった!」
白崎「別に行ってもいいじゃん。減るもんでもないし」
槐「あそこにはローゼンの後継者がいるんだぞ!」
槐「この間のヤンジャン見ただろ!?翠星石が魔改造されてる所だ!」
白崎「いや、まぁ、直接見てきたけど…」
槐「アリスゲームが終わっても油断するな!うちの娘がそんな目にあったらと思うと…」
真紅「ジュンはそんなことしないのだわ」
槐「なに?」
40:
真紅「ジュンはそんなことしない。あなたとは違うのよ」
槐「なんだと?」
真紅「ジュンはお父様の代わりを…いいえ、全てを受け止める覚悟で引き継いだのよ」
真紅「あなたみたいに、ドラ○ンボール世代でバトルで決めようだなんて思わないわ」
白崎「いや、たしかに槐はバトル脳で 一番強い=アリスだと思ってるまぬけだけど」
槐「……」プルプル
白崎「娘を想う気持ちはローゼンにも負けてないと思うよ」
槐「白崎…」
白崎「たまに薔薇水晶のパンツ被ったりするけどね」
槐「」
真紅「変態なのだわ…」ドンビキ
41:
 
――――ローゼンの箱庭
薔薇水晶「―――…という話なのさ」
雪華綺晶「……」
翠星石「これは…その…」
蒼星石「……」
雛苺「ヒナ…ヒナ…」
水銀燈「ほんっとタイミング悪いわねぇ」
金糸雀「言ってる場合じゃないわ!真紅に謝らないと!」
ジュン「まさか真紅が復活してるなんてな」
翠星石「ジュン!お前は全てが『視える』んじゃなかったですか!?」
翠星石「こういう事態も見越せていたハズです!」
ジュン「僕は神かなんかかよ…」
薔薇水晶「はい、そこ黙る」
ジュン 翠星石「「は、はい…」」
42:
薔薇水晶「私はけっこう怒ってる。あなたたちもその理由はわかるよね」
ジュン&ドールズ「………」
薔薇水晶「でも、あなたたちの言い分も聞いとこうと思う」
薔薇水晶「何か言い訳はある?」
雪華綺晶「はい!」
薔薇水晶「はい、きらきー」
雪華綺晶「幽霊かと思いましたわ」
薔薇水晶「えいっ」水晶 ズバーン!!
雪華綺晶「きゃぁぁぁぁぁぁ!!」
薔薇水晶「それ真紅の前で言ったら真紅泣いちゃうよ?」
43:
雪華綺晶「で、でもでも、真紅お姉さまがいきなり現れて!」
薔薇水晶「言い訳しない」ズドーン!!
雪華綺晶「いやぁぁぁぁぁぁ!!」
金糸雀「すっごく吹っ飛んでるかしら…」
翠星石「言い訳しろって言ったりするなって言ったり」
水銀燈「理不尽だわぁ…」
雪華綺晶「うぅ…、ばらしーちゃんヒドイですわ…」
薔薇水晶「酷くない。みんなの方がヒドイ」
雛苺「ヒナたちの言葉が真紅を傷つけたのね…」
雛苺「本当に薔薇水晶の言う通りなの。ヒナは真紅に謝りたい!」
蒼星石「そうだね。僕も謝りたいよ」
金糸雀「カナも…」
ジュン「……」
44:
ジュン「なぁ、ここでお茶会やらないか?」
雛苺「うゅ?箱庭で?」
ジュン「あぁ。お前たちはここで生活してたんだろ?」
金糸雀「うん、そうよ。楽しいことも辛い事もいっぱいあった。私達の故郷かしら」
ジュン「生まれ育った場所でお茶会を開いて真紅を歓迎しよう」
翠星石「それは良い案かもしれないですぅ!」
蒼星石「そういえば、ここでお茶会しようって言い始めたのは真紅だったよね」
金糸雀「そうね。その真紅をもてなすなら懐かしの箱庭が一番かしら」
雛苺「ヒナ、あの時間が大好きだったの」
雪華綺晶「わ、私はしたことないですから是非したいですわ!」
薔薇水晶「私も私も」
ジュン「うん、決まりだな」
ジュン「それでいいだろ?水銀燈」
水銀燈「…フン」
ジュン「よし!さっそく準備しよう」
45:
 
――――ドールハウスEnju
真紅「それでね、旧アニメでは不人気って言われるわ、原作ではトントン拍子でアリスになったとか…」
真紅「新アニメでは脱がされるわ、原作だとニート乙女って言われたりとか…。もう散々なのだわ!」
槐「辛いよな…。僕も時期ローゼン候補だったのに途中で『お前には継がせない』とか言われて…」
槐「結局ローゼンを継いだのはあんな子供だし…、今までの弟子たち皆泣くって!」ヒック ウィー
真紅「わかる!その気持ちわかるのだわ!」ゴクゴクッ
真紅「いくら私達のためでも もっと説明が必要でしょ!アリスゲームとか最初ビビったのだわ」
真紅「本当に説明!とにかく説明よ!ウサギに丸投げしてるんじゃないのだわ!」ヒック
槐「本当だよ!もっと説明しろっての!最初に説明されてたら僕だって…」チクショー
46:
真紅「泣ける話ね。何があったの?」ヒック
槐「なんか『技術は私と同等なのだから 君は君の道を行きなさい』だってさ」
真紅「それっていつ言われたの?」
槐「アリスゲームに乱入して薔薇水晶が砕けたとき」
真紅「あー…」
槐「先に言えよ。僕を認めてたなら先に言えよ!アリスゲームに乱入する前に言えよ!」
真紅「本当に泣ける話だったのだわ」
槐「あいつはいつも行動が遅いんだよ!しかも変態だし」
真紅「変態?」
槐「あいつ全世界の少年少女をのぞき見してたから」
真紅「きゃはは!それは変態なのだわー」ヒック
槐「あいつはもっとコミュニケーションを取れってもんだ…」
真紅「そうなのだわ!もっとお話ししてほしかったのだわ…」グスッ
白崎「あの…二人共?お酒はその辺までにしときなよ」
真紅 槐「「うるさい!」」ノダワ!
白崎「ひぃ!」
47:
槐「まぁ、そんな先生だから僕は弟子になったんだけどね」
真紅「よくわからないわね。説明を要求するのだわ!復唱要求!」
槐「真紅、君は美しい」
真紅「いきなりどうしたの?」
槐「僕が弟子になったのは、ちょうど先生がお前を造ってる時でねぇ」
槐「正直、先生の技術と君の美しさに見とれたよ!」
槐「あの頃は、『すごい人形だ!将来 僕もこんな美しい人形を造ってみたい』って思ったものだよ」
真紅「きゃはは!それはウケるのだわ」
白崎「……付き合ってられないよ。僕も薔薇水晶の所に行こっと!」ピョン
48:
 
――――ローゼンの箱庭
マイスタージュン「こんなところか」スゥ…
翠星石「ジューン!スコーンが焼けたですよ!」
ジュン「ふぅ…、おっ!美味そうに焼けたじゃん」
翠星石「へっへーん!もっと褒めろですぅ。ところで、立派なお茶会会場ができましたね」
ジュン「まぁね。荒れ放題だったけど原型は留めてたし。そんなに難しくはなかったよ」
蒼星石「ジュンくん。こっちも準備万端だよ」
水銀燈「ふぅ…、直って良かったわぁ」
金糸雀「練習もバッチリかしら!」
雛苺「ジューン!呼んできたわ!」
雪華綺晶「お掃除も完璧です!」
白崎「料理美味しそうだね」
薔薇水晶「つまみ食いしたら刺すから」
白崎「ひぃ!」
ジュン「よし、あとは真紅を呼んでくるだけだな」
真紅「その心配はなくってよ。ジュン」
49:
ジュン「真紅!!真紅なのか!?」
真紅「えぇ、真紅よ」
ジュン「あの…なんだ……その、久しぶりだな」
真紅「えぇ、そうね。ジュン」
ジュン「その……まさか、こんなに早く会えるとは思わなかったから」
真紅「えぇ、そうね」
ジュン「そ、それでな。僕たち…その……」
真紅「…まどろっこしいのだわ」
ジュン「えっ?」
50:
真紅「私の事を幽霊って言ったり不人気って言ったり」
真紅「挙句の果てには、みんなでこんなパーティを開いてるし」
真紅「もう我慢の限界なのだわ! 槐!!」
槐「ここも懐かしいな」
ジュン「え、槐!? 真紅を連れてきてくれたのか?」
真紅「さぁ、槐! 箱庭をぶっ潰すのだわーー!!」
槐「サー!イエッサー!!」
ジュン「はぁ!?ぶっ潰すって……なんで!?」
真紅「私はいらない子なの?ジュン」
ジュン「えっ?いらない子?なに言ってるんだよ」
ジュン「みんなお前を待ってたんだぞ」
真紅「はい!嘘なのだわ!」絆ックル!!
ジュン「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
51:
翠星石「あっ!真紅!ずっと待ってたですよ。さぁ、久しぶりに翠星石のスコーンを…」
真紅「はい!うそ!絆ックル!!」ドゴーン!!
翠星石「ですぅぅぅぅぅぅぅ!!?」
水銀燈「な、何事!?」
真紅「水銀燈?♪」
水銀燈「し、真紅!?」
真紅「やっぱり水銀燈には絆ックルなのだわ!!」ブォン!!
ドッカーン!!
水銀燈「あぁぁ!!せっかく直したピアノがぁぁぁあぁ!」
真紅「あら?外れたのだわ。今度こそ……ほいっ!」ヒック ドゴォン!!
水銀燈「きゃぁぁぁぁぁ!!」
52:
薔薇水晶「な、何が起きたの?白崎」
イナイ
薔薇水晶「」イネェ
雛苺「白崎ならさっき出かけたよ」
薔薇水晶「逃げたんだね…」
のり「あ、あれって本当に真紅ちゃんなのぅ?」
みっちゃん「1日だけ復活したって聞いてたけど…」
巴「魔物が乗り移ったみたい…」
雪華綺晶「ど、どうしましょ!?どうしましょ!?」
金糸雀「あ、謝るかしら!真紅!掲示板に悪口書き込んでごめ ぐっはぁぁ!!」ドッゴン!!
みっちゃん「カナァァァァァァァァ!!!!」
53:
蒼星石「翠星石!翠星石!大丈夫かい!?」
翠星石「そ、蒼星石。す、翠星石の代わりに…真紅に…ようかんを ういろうにして…ごめんって伝え…て……」ガクッ
蒼星石「す、翠星石ーーーー!!」
蒼星石「真紅!僕は君を許さない!君の鞄に猫を入れたことも もう謝らないよ!」
雛苺「いや、そこは謝れなの」
54:
 
ドッゴーーーーーーン!!!!
 
キャーーーー!! ナノーーーーーー!!
カシラーーーーーー!!!
ジュン(なんでこんな事になったんだろぅ…)
ジュン(ローゼンはこれを望んでたのかな?)
ジュン(いや、彼がこんな事を望んでるはずがない)
ジュン(そもそも、なんで真紅は1日だけとはいえ復活できたんだ?)
ジュン(…もう答えは出てるんだろ?僕)
ジュン(翠星石にも言われたじゃないか。見越せてたって。その通りだ)
ジュン(僕の責任だ。僕が終わらせなきゃ!)
ジュン(あの覚悟は上っ面だけじゃない。見てろよ、ローゼン)
55:
槐「クワガタにチョウか。ローゼンもいろいろ造ってたからな」
槐「よし!僕がEnjuブランドとして改造してあげよう」
槐「よーし!腕が鳴るぞー!」
マイスタージュン「槐、退場」
槐「え」スゥ…
マイスタージュン「槐は家に返したから次は真紅だ」
56:
雛苺「や、やめて!真紅!」
雪華綺晶「も、もうやめてください!お姉さま!」
真紅「私はね。別にアリスにならなくてもよかったのだわ」
真紅「平々凡々な日常で満足していたのに…」ドッゴーン!
蒼星石「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
雪華綺晶「そ、蒼星石が死んだ!」
雛苺「この人でなし!なの!」
真紅「むっ!今度は雛苺。貴女が痛い目に合いたいようね」
雛苺「う、うゅ…」
真紅「ティーカップの恨みを喰らうのだわ!」
マイスタージュン「もうやめよう。真紅」
真紅「あっ、ジュン…」
57:
マイスタージュン「今日のパーティは君のために開いたものなんだよ」
真紅「う、嘘よ…。だって貴方は私なんていらないんでしょう?」
マイスタージュン「大切だよ。代わりはいない」
真紅「私の代わりに雪華綺晶が居て、みんなは私が居なくても楽しそうで…」ポロポロ…
マイスタージュン「そんなことない。この半年間、君を取り戻すためにみんな必死だった」
真紅「わ、私のことを幽霊って言ったり、お墓参りだって言ったり…」ヒック グスッ…
マイスタージュン「ごめん。僕がもっと早くにラプラスの気まぐれに気づいていれば…」
真紅「ラプラス…?」グスッ…
58:
マイスタージュン「昨日の夜、一瞬だけど僕の部屋がnのフィールドに替えられたんだ」
真紅「……」グスッ
マイスタージュン「その時にラプラスの力を雪華綺晶が強く受けちゃって」
マイスタージュン「あの場にいるドールは少しだけ 精神が乱れてしまったんだよ」
真紅「……」
マイスタージュン「でも、皆また真紅に会えるって思ってたから、寂しくないように気丈に振舞ってたんだ」スゥ…
真紅「ぁ…」
ジュン「みんな君の事が大好きなんだ。だから、不安になんてならなくてもいいんだよ」
真紅「うぅ…、ジュン…」
59:
ジュン「大丈夫。みんな許してくれるよ。さぁ、こっちへおいで」
真紅「ジュン!ジュン!」
ジュン「真紅、ごめんよ」ギュッ
真紅「会いたかった!すごく会いたかったのだわ!ジュン!」ギュッ
ジュン「僕もだよ。さぁ、少しおやすみ。真紅」
真紅「ジュン…」
真紅「…」
ジュン「……」
60:
水銀燈「お涙頂戴な演劇は終わったぁ?」
金糸雀「ふっふーん!水銀燈ったら少し涙目で…」
水銀燈「うるさいわよ!!」
翠星石「真紅、大丈夫ですか?」
のり「真紅ちゃん…」
雛苺「しんくぅー…」
ジュン「大丈夫。眠ってるだけだよ。少しのあいだ彼女を看ててほしい」
雪華綺晶「任されましたわ!」
薔薇水晶「ラジャー」
ジュン「僕は少し出かけてくるよ」
蒼星石「マスター。僕も一緒に行きましょうか?」
ジュン「大丈夫だよ。それより、みんなと一緒に真紅の傍にいてくれ」
蒼星石「わかりました」
ジュン「さてと…」
61:
 
――――ドールハウスEnju
槐「…」ドヨーン
槐「酒に酔っていたとは言え…僕はなんてことを…」ハァ…
ジュン「まったくだよ」
槐「おわぁ!!」
ジュン「うわっ、ビックリしたぁ」
槐「そ、それは僕のセリフだ!」
ジュン「……」
槐「……」
62:
槐「その…すまなかった…」
ジュン「まぁいいよ」
槐「えっ!?いいのか?」
ジュン「まぁね。見たところ被害者みたいだし。この後のパーティを盛り上げてくれたら許すよ」
槐「……」
ジュン「ところで、ラプラスの魔は?」
槐「ラプラスならそっちの部屋に…」
ラプラスの魔「お呼びでしょうか?マエストロのお二人方」ペコリ
63:
ジュン「ラプラスの魔」
ラプラスの魔「はい、坊ちゃん」
ジュン「半年なのか?」
ラプラスの魔「えぇ、半年です」
槐「なんの話だ?」
ジュン「やっぱりか…」
ラプラスの魔「えぇ、お急ぎください」
槐「…だからなんの話だ?」
ジュン「真紅の記憶の話しさ」
64:
ジュン「個人差はあるけど、『9秒前の白』に居すぎると記憶が色褪せるんだ」
ジュン「いや、正確に言うと流される」
槐「…蒼星石や雛苺は大丈夫だっただろ」
ジュン「個人差がある。それに、蒼星石も雛苺もそんなに長く『9秒前の白』には行っていない」
ジュン「真紅は丁度半年が期限だった。だから無理やりにでも起こした」
ジュン「そうだろ?ラプラス」
ラプラスの魔「ふむ、お見事。その通りです」
ジュン「真紅と槐を暴走させた意味まではわからなかったけど」
ラプラスの魔「ククッ…、うさぎの穴がどこに開くのか。神でも把握しきれません故」
ジュン「うそつけ」
65:
槐「『9秒前の白』は誰もが持ってる無意識の穴。誰でも行ける場所だ」
槐「そんな所が本当に危険な場所なのか?」
ジュン「度を越すとどんな場所も危険だよ。心地よい小風も当たり過ぎると風邪を引く」
ジュン「真紅のローザミスティカ。ハイスピードで作業を進めてたけど 半年は厳しかったか」
ジュン「まぁ、今回は助かったよ。ラプラスの魔」
ラプラスの魔「いえいえ、坊ちゃんのためなら どこへなりとも」ペコリ
ジュン「悪ふざけが過ぎたけどな」ムスッ
ラプラスの魔「ククッ…、私は道化。こうでもしなければ観客は退屈で退屈で」
ラプラスの魔「道化の悲しき性なのでございます」
ジュン「今度やったら耳を引き抜くからな」
ラプラスの魔「おお、それは怖い」
66:
ラプラスの魔「これからは何かあれば坊ちゃんに声をおかけしましょうか?」
ジュン「今度からそうしてもらえると有難いよ」
ラプラスの魔「ククッ…、では次の機会は声をお掛けしますね。坊ちゃん」スゥ…
槐「…消えたな」
ジュン「ふぅー…」
槐「不吉な言葉を残していったな、あいつ」
ジュン「もういいよ。さて、お茶会会場をまた立て直さないと!」
槐「けっこう壊れていたな」
ジュン「うん。早く直さないと! 行くぞ」
槐「やっぱり僕も手伝わないといけないのか」
ジュン「当たり前だろ!」
67:
 
『ここは どこ…?』
『なんだか夢を見ていたようだわ』
『アリスゲームが終わって…みんなで幸せに暮らすの』
『ジュンがいて、雛苺がいて、のりがいて、翠星石がいて…』
『姉妹もマスターも楽しく日々を過ごしてる……そんな夢』
『あぁ、でもそれは夢よ。だって私は……私はみんなにヒドイ事をした』
『ジュンは許してくれるって言ってたけど…無理よ』
『私は…目覚めない方が良かったのだわ…』
翠星石「そんな事ないですぅ!!」
68:
 
『す、翠星石!? あなた、また人の夢に勝手に』
翠星石「真紅がいつまで経っても起きないから悪いです」
『……私は…このまま眠っていた方が…』
翠星石「ぷーくすくす! 真紅が眠り姫なんてチャンチャラおかしいですぅ」
『なっ!?笑うなんてヒドイじゃないの!』
翠星石「うるせぇです!生きてれば辛いことなんていっぱいあるですよ」
『でも、私は…』
翠星石「いつまでもウジウジしてないで目覚めろ!コンチクショー!ですぅ!」スィドリーム
69:
真紅「ん…」
ジュン「真紅、おはよう」
雛苺「真紅起きたのー!」
翠星石「やーっと起きたですか!ねぼすけな妹ですぅ」
蒼星石「ふふ、おはよう。真紅」
金糸雀「真紅!寝覚めにカナのバイオリンでも聞いてはどうかしら」?♪
水銀燈「私のピアノも聞きなさいよ」?♪
70:
のり「真紅ちゃん久しぶり。また会えてお姉ちゃん感激よぅ!」ウルウルッ
真紅「のり…、みんな」
巴「久しぶり」
みっちゃん「ずっと待ってたわよ。真紅ちゃん!」
雪華綺晶「お姉さま。おかえりなさい」
薔薇水晶「真紅。ほら、私が言った通り。大丈夫だったね」
槐「うちの子が言うんだから間違いないぞ」
真紅「ふふ…、そうね」
71:
ジュン「ほら、真紅。お茶会が始まるぞ」
真紅「えぇ、そうね。ジュン」
雪華綺晶「あの…お姉さま」
真紅「どうしたの?雪華綺晶」
雪華綺晶「あの…わ、わたくしが夜泣いた時に…お姉さまは優しく撫でてくれました」
真紅「うん」
雪華綺晶「そ、それなのに、お姉さまを幽霊扱いして…ご、ごめんな゛さ゛い゛…」グスッ
真紅「…もういい…もういいの。雪華綺晶。こちらこそ、ごめんなさい」
72:
金糸雀「真紅、カナの方こそごめんなさい」
蒼星石「真紅、ごめんよ」
雛苺「ごめんなさいなの…」
翠星石「ごめんです…」
真紅「ふふ、みんな謝ってばかりね」
水銀燈「………」
73:
水銀燈「……私は謝る気なんてないわ」
真紅「水銀燈?」
水銀燈「この私に二発も拳を叩き込んだのよ。むしろ、そっちが謝ってほしいくらいよ」
真紅「そうよね。水銀燈ごめ 水銀燈「だから!」
水銀燈「あんたが目覚めたら借りを返す事にするわぁ」
真紅「う…うん。そうよね。そうなのだわ」
水銀燈「早く目覚めなさいよ。待ってるわ」
真紅「ありがとう、水銀燈」グスッ…
74:
真紅「ジュン。私は幸せ者ね」
ジュン「あぁ」
真紅「さっきの私は本当にバカだったのだわ」
ジュン「絆パンチしまくってたもんな」クククッ
真紅「もぅ!思い出させないで ちょうだい」
真紅「ふぅ…、あなたの言 う通りね」
ジュン「そりゃそうだよ。みんなついてるんだから」
真紅「そう ね。何も 不安がる 事はなかった のだわ」
真紅「ジュ ン」
ジュン「うん?」
真紅「また、あな たたち…会う のを楽し みにしてる…だわ」
ジュン「うん。おやすみ。真紅」
真紅「お やす …なさ …。ジュ ン 」
真紅「…」
真紅「」
75:
雛苺「しんくぅ…」グスッ
蒼星石「大丈夫。また会えるよ」
翠星石「よぉーし!明日もバンバン!掘るですよ!!」
水銀燈「はぁ…、元気ねぇ」
金糸雀「カナも張り切っちゃうんだから!」
ジュン「大丈夫。戦力も増えたから。なっ!槐」
槐「えっ?僕は嫌だよ」
薔薇水晶「お父様、わがまま言わないの」
槐「で、でも、店の営業も…」
薔薇水晶「ダメ」
槐「はい…」
76:
薔薇水晶「私も掘る。すっごく掘る」
雪華綺晶「本当ですか!一緒に掘りましょ」
薔薇水晶「うん」
のり「ジュンくん、お姉ちゃんも掘るわ!」
巴「私も手伝うよ」
ジュン「まぁ、暇な時だけでいいよ」
ジュン「特にみっちゃんは仕事忙しいだろ?」
みっちゃん「あちゃー、痛いとこ突くね。ジュンジュンは。まぁそうなんだけど」
ジュン「みんな、ありがと」
ジュン「僕ならできる。でも、僕にできない事は手伝ってほしい…かな」
ジュン「また半年。待ってろよ、真紅!」
END
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