凛「真姫ちゃーん!」back

凛「真姫ちゃーん!」


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2:
凛「まきちゃーん」
真姫「…………」
凛「真姫ちゃん…?」
真姫「…………」
凛「………まーきちゃん」
真姫「……………」
凛「……まきちゃん、まきちゃんまきちゃぁぁぁん!!!!!」
ついつい―――ピアノを力任せに殴り付けそうになるのを抑えて。私は―――この耳元で私の名前を連呼する、ただのおバカなんじゃないかと疑ってるクラスメートに向き直ったわ。
3:
真姫「ああああもう―――何よ凛!煩くてロクに音符も書けやしな――」
凛「おお、やっとこっち見てくれたにゃー!!凛は嬉しいよ!」
真姫「へぐっ―――」
振り向き様に食らった、お腹への強烈な頭突きに、本気でこの子の友達やめようかと思ったのは―――隠す必要の無いこと、だと思うのよ。
昼休みにエリーから練習は無いと伝えられ――私は早、放課後の音楽室で、次のライブに向けた作曲を開始していたのだけれど。
気が付けば―――こうして横に凛が立っていた。
そう言えば花陽は炊きたてご飯が云々と、いつの間にか教室から消えていたわね――置いていかれちゃったのかしら、この子。
4:
とか思いつつ、基本的に相手をするのも面倒くさいからスルーしてたのだけれど――いつの間にかエスカレートした呼び掛けに、耳がキンキンしだして―――。
ああもう!内心と同じ悲鳴をあげて、仕方無く、とっても仕方無く、返事をしたら―――こうなったというわけよ。
椅子から転げ落ちた私に、まきちゃん倒れちゃったー!?って、そんなこと言う前にとっとと助けるか無事を確認しなさい―――とか、まあ、私だってこんな状況に出くわしたら戸惑うだけかもだけど―――ううん、そもそもこんな状況作り出してたまるか、って話よ。
凛みたいな向こう見ずな―――後を考えない、そんなこと、私はしないもの。
……吐き気と後頭部の痛みと一人戦いながら、そんなことを考えていたら。
5:
凛「にゃ……スゴい音だったにゃ……って、もしかして―――やらかした、凛?」
その通りよ、このお転婆猫さん――とか、こんなことされても、可愛い例えしか出てこないんだから、凛ってば本当ズルいわ――聞こえるのは、心配そうな、焦りを含む彼女の声、だけ。
6:
凛「ま、真姫ちゃん―――?」
真姫「………」
痛さと、後、なんだかじくじく、って心を蝕むような億劫さに苛まれて―――きっと、これはさっきまで、作曲が上手くいっていなかったからだろうけれど。
そうならば――この行動は凛に対する八つ当たりにも近いわね。
まあ、あの子が私にした仕打ちは八つ当たりを受けるに十分なことではあると、そう、思ったりも、しちゃうから、まあ、ね。
7:
それに、凛は何時も何時も――色んな意味でズルいから。私の出来ないことを、やれないことを、何時だって――なんて、思ったから、かしらね。
そんな気持ちに逆らわないで――私が返事をせずに、目をつむったまま、動かないでいれば。
暫しうろうろする足音が聞こえて、肩をユサユサと揺さぶられ――あら、大分乱暴だわ。
……ああ、花陽ちゃん辺りならきっと、寝起きの子を起こすみたいにやさしく揺さぶるのかも――ユサユサ、ユサユサって。
あ、でも怒った時は、なんだか怖そう――なんて、内心でクスクス笑っていれば。
8:
凛「動かない」
ぽつり、と一言、呟いて。
凛「真姫ちゃん、死んじゃった、の?――うそ」
なんだか、凛から出る言葉にしては、雰囲気がおかしいわね――眉を潜めようと――当然ながら、そんな簡単に死ぬわけないでしょ――バカじゃないのって。
生きてることを伝えようとする前に――ぽたり。
私の頬を、つつぅっ、と、生暖かい液体が伝って―――
9:
凛「ごめ―――ごめんなさい、真姫ちゃん、起き、て―――」
ひっく、なんて、涙ぐみながら喉をならす声には跳ね起きるわよね――流石のマッキーでも。
痛さも怠さも全部吹っ飛んだのを確認する前に、視界に飛び込むのは―――両目を見開いて、水滴をこぼす凛の姿。
なんだか、その身体は小さく見えて――ぽろぽろ、ぽろぽろ。
溢れる涙を止めることもせずに、そうして、私が起きたのをぼうっと見つめるのに――なんだか、罪悪感?っていうのかしら――胸がきゅう、ってしたの。
10:
私としてはちょっとした悪戯のつもりだったのに―――随分とまあ、大袈裟よね。
でも、笑うこともできずに。
本当に、情けないくらい、私は何をすればいいのか分からなくて―――この時の凛ちゃんも、きっとそうだったのかも――さっき頬を濡らした凛ちゃんの涙が、私の涙みたいにゆっくり流れて。
凛ちゃんの呼吸音だけが響く教室は――とても、静かに感じたの。
11:
凛「まきちゃん―――真姫ちゃん」
真姫「………うん――」
凛「――なんだ、よかった――」
はふう、と。
まだまだ止まらない涙を、両方の掌でぐっと抑えて―――そうして、凛は笑った。
何時も通りとまでは――流石に、いってないけれど、ね。
凛「寝た振りなんて――ダメじゃん、真姫ちゃん」
真姫「――ええ、そうね。ごめん――」
凛「――でも、もっと悪いのは凛だもんね――あ、真姫ちゃん、痛いところ無い?凛、きっと強くぶつかっちゃったから――。だから――ごめんなさい――」
12:
俯きながら、そんな――海未に怒られた穂乃果みたいに、しおらしい凛を見ていたら。
なんだか――ダメね、分かってるの、でも――クス、って、笑えてきちゃって。
そうしたら、すぐに凛が顔を真っ赤にして。
なんで笑うの――って。
なんで、って私にも分からないわよ――だから、私はハンカチで――凛の頬を拭くくらいしか、思い付かなかったわ。
こういうとき、希のフリーダムさが欲しくなるわね――『カードがそう言ってたの』、なんて――すごく素敵な言い訳でしょ?
本人に聞かれたり、なんてしたら――きっとスッゴい怒られちゃうだろうから、こんなことは絶対言えないけど。
じゃあ。なら、私は、凛が泣き止むように――素直に伝えるだけよね。
それしか私には出来ないから―――だって――誤魔化したらまた勘違いされちゃいそうで怖いもの――誤魔化す方が、数百倍は、得意なのに――まあ、仕方ないわね。
女の子の涙は、安くないものね―――。
14:
真姫「大丈夫、痛くないわよ――でも」
凛「――でも?」
真姫「……次抱き付くときは、ゆっくりにしなさいよ」
凛「……――い、いいの?」
真姫「す……好きになさい」
凛「――うん」
素早いお返事に――あっという間に花開くのは、凛の笑顔。
さっきまでの涙は微塵も無くて――やっぱり、この凛の方がいいわね――なんて思っていれば。
さっ、と凛の両腕が伸びてきて――でも、さっきみたいな乱暴さは無くて――慈しむような、大切なものを抱えるような――優しい抱き付き。
ああ、今ならなんだか曲が浮かんできそう――なにか、いい曲が書けそうな、そんな気分だわ。ぽかぽか、ふわふわ。
凛にしては、上出来じゃない?なんて―――私も、普段ない勇気をかき集めて、そっと抱きしめ返そうと――
15:
凛「でも――さっきのは、真姫ちゃんが無視したのも――それも、悪いんだにゃっ」
ぐっ、と腕に力を込められる。
ぴたり、と動きを止める私の両腕。
別に、ちょっと力が入った位じゃ痛くはないけれど――いやだって、私があんなに真剣そうに、ピアノとにらめっこしてたの――見えなかったの?
邪魔されたら、そりゃあ無視くらいするでしょう、と抗議しようとする前に――凛の腕が、少し離れて。
にやり、と凛が笑う気配。
16:
凛「凛の涙分―――こちょこちょの刑だー!」
真姫「え、ちょ、意味わかんな―――――!?」
凛「凛は真姫ちゃん大好きだにゃー!うりゃりゃりゃ!」
真姫「ちょっと、好きって言うならそれだけに―――ひ、い、いや、いやああああっ!!」
………私はこの時誓ったの―――もしも、次こんなことがあったなら――。
絶対、絶対、絶対、ぜーったい、目を覚ましてなんか―――凛のこと慰めたりなんかしてやらないんだから―――絶対、してあげないんだから!
凛のばかーっ!!!!!
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