幼女「よくここまで来たな」back

幼女「よくここまで来たな」


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1:
幼女「褒めてやる」
俺「うひょーいwwwwwwwwwwwwww」
4:
幼女「我がエデンの園に辿り着いたのはお前が初めてだぞ」
俺「エデンの園っていうか幼稚園でしょ」
幼女「しかし予定より30分遅刻のようだが」
俺「ゴメン、初めてだったからちょっと道迷っちゃってwww」
幼女「母が迎えの代役をよこすというから誰が来るかと思えば・・・」
俺「・・・」
幼女「居候で無職の甥と廃車寸前の軽自動車か、世も末だな」
俺「さ、さあ家に帰ろう・・・」
5:
幼女「母が迎えに来れなくなった理由とは?」
俺「さあ?珍しく姉貴が電話してきたと思ったら幼稚園行けって言うもんだから。それは聞いてないよ」
幼女「さては急にパートのシフトに変更があって、出勤したとか、か」
俺「た、たぶんね」
幼女「無職ひとり分余計な出費があるから、そういうのも仕方なかろう」
俺「ほ、ほら家に着いたよ・・・」
6:
・・・カチャッ。ガチャ・・・
幼女「只今舞い戻った」
俺「誰もいないよ。さっきまで俺が自宅警備してたんだから」
幼女「・・・」
俺「さ、中に入ろう」
幼女「自宅外警備の仕事とか、求人情報誌には載ってそうなものだが」
俺「残念ながら今は平成大不況。そんなのバイトでもなかなか採用してくれないのさ」
幼女「世間や時代、国のせいにして無職を貫くという確固たる意志」
俺「いや俺ニートじゃないから、あくまでも求職中なの!」
7:
俺「・・・もう6時か・・・」
幼女「・・・どうやらこの空腹感に耐えきれんようだ」
俺「俺も・・・。でも冷蔵庫の中、カラなんだよなぁ」
幼女「私はコンビニ弁当でも構わんぞ」
俺「俺はむしろコンビニ弁当で十分・・・ただし金がない。無職居候を舐めるな」
ガチャッ。
母「ただいま?」
俺&幼女「おおっ、飯!」
8:
母「待っててね?、今ちゃっちゃっと作っちゃうから」
幼女「了解した。・・・仕方ない、風呂でも済ませておくか」
俺「・・・」
俺「・・・な、なあ姉貴」
母「なに??お小遣いならあげないわよ?、この前貸した分返してもらってませんからね」
俺「いや、違うんだけど。今日どこに行ってたんだ?」
母「えっ、今日?仕事よ仕事」
俺「ふ?ん・・・大変だな・・・」
10:
幼女「さて、いただくとしようか」
母「召し上がれ」
俺「いただきます・・・」
俺「・・・な、なあ、姉貴のパート先って今求人募集とかしてない?」
母「してないわね・・・してたら真っ先にあんたに教えるから。
 それで貸した5万円返済してもらうからね」
俺「むっ・・・これは美味い!!」
母「・・・それ、ただの冷奴なんだけど、あんた豆腐そんな好きだったっけ?」
幼女「冷奴の美味さが分からないなんて、まだまだ青いな」
母「またパパの真似ですか、うちの一人娘は」
11:
母「ねえ、ちょっと」
俺「あ?」
母「明日も幼稚園に迎えに行ってくれる?」
俺「えー、・・・まあ別にいいけど、どうした?明日もパート?」
母「そうなのよ、ほら・・・どうせなら少しでも稼いでおきたいじゃない?」
俺「・・・」
俺「分かった。だけど一つだけお願いがあるんだ」
母「なに?」
俺「ガソリン代として5000円ほど恵んで頂けないだろうか」
母「・・・2000札一枚でいいわよね?」
12:
幼女「なるほど。事情は把握した」
俺「そんなに大層なことでもないんだけどね」
幼女「いいだろう。明日もお前が迎えに来ることを許可しよう」
俺「ありがたき幸せ」
幼女「・・・母は明日もパートなのか?」
俺「ああ、そう言ってたな」
幼女「・・・そうか。・・・一人分の食費を賄うために色々大変d
俺「あ、俺もう寝るわ、おやすみ」
13:
俺(無職の朝は遅い。恐ろしく早起きな幼女、それに釣られて姉貴、
 最後に姉貴の旦那のお兄さんが目を覚ます)
俺(朝はお兄さんが幼女を幼稚園へ送り、自身はそのまま出勤。
 姉貴も10時頃にはパート先のスーパーへ着いている頃だろう)
俺(そして俺はお昼のウキウキウォッングと共に目覚めるのだ。
 あっちこっちそっちこっちで了承のバーゲンセールが飛び交う時間、
 俺はようやく昼食という名の朝食を頂くのだった)
14:
俺(結局昨日はお兄さんが帰ってくる前に寝ちまった。
 大変なんだな、サビ残の嵐に睡眠時間も削られるなんて。
 俺ぁそういう人生はまっぴらだなぁ・・・)
俺(幼稚園児に無職呼ばわりされる人生もそろそろ卒業しておきたいところ。
 でもなー、いい仕事がないんだよなー。
 ったく、前の職場辞めるんじゃなかったな・・・)
俺「しかしビヨンセ、太ったなぁ・・・」
15:
園児「幼女ちゃーん」
幼女「何用だ?」
園児「遊ぼうよー」
幼女「すまないが昼食後につき腹が苦しい。他をあたってくれないか」
園児「う、うん・・・」
幼女「食事の直後にもう運動できるなんて・・・。若いな」
先生「若いなって・・・あはは・・・」
幼女「あ、先生。すまないが、先生のすぐ横にある絵本の棚から
 取ってもらいたいものがあるのだが宜しいか?」
先生「いいわよ。どの絵本が読みたいのかな?」
幼女「今朝の朝刊を・・・」
先生「ありません」
16:
先生「それじゃあ、今日はこれで終わります」
園児達「さようならー!!」
幼女「世話になった。さらばだ」
幼女(・・・ええい、迎えはまだか・・・)
ブロロ・・・ブロロン・・・。
幼女(うちの車の音・・・母だ!)
俺「よっ、待った?」
幼女「そ、そうだった、今日も無職が迎えに来るんだった・・・」
俺「そろそろ怒ってもいい頃合いかなー??」
17:
幼女(軽自動車は母・無職共用だったんだな、失念していた)
無職「・・・一瞬姉貴が来たっ、みたいな顔してたよね」
幼女「・・・き、気のせいだ」
無職「ふーん。・・・ママに会いたい?」
幼女「え?」
無職「たぶん今日も帰りは6時頃だろうから、パート先のスーパーに
 様子を見に行ってみるかい?」
幼女「ふ、ふん、何故態々帰ってくる母に会いにいかねばならんのだ。
 別に寂しくなんかないぞ、子供扱いしないでくれないか」
無職(そんな口調でもまだ幼稚園児なんだよな、この子は)
無職「さてと、喉が渇いたな。スーパーで売ってるペットボトルジュースは
 自販機よりも安いからな?、ちょっとそこのスーパーにでも行ってみるか」
幼女「これ以上いないという程の大根役者だな」
18:
幼女「ま、まあついてってやるかな。無職一人じゃ不安だろう」
無職「何に対しての不安だよ」
幼女「職と金で満たされた消費者達の渦の中に一人身を置くというのはあまりに無謀」
無職「確かに外出用としてはあまり褒められた服装ではないけども?」
幼女「迷子にだけはならんようにな」
無職(お前だよ・・・どっちかといえば)
無職「さて・・・確か惣菜コーナーで働いてたはずだ」
幼女「ジュースは買わなくていいのか?」
無職「え?」
幼女「どれでも99円か、一本だけなら買ってあげても罰は当たらんと思うが」
無職「・・・ったく、無職にタカんなよな!じゃあ適当に好きなヤツ選んでくださいな。
 俺はちょっと惣菜のほう見てくるから。ここから動くなよ、すぐ戻ってくる」
19:
無職(ったく・・・よくできたお子様だぜ、流石姉貴の娘)
無職(ん?・・・いないな・・・)
無職「あの?・・・すいません」
惣菜バイト「はい?」
幼女(むぅ・・・今はファンタを飲みたい気分だ・・・だがしかし、どっちにする?
 王道のグレープ、変化球のオレンジ。迷う・・・)
無職「よう・・・まだ選んでなかったのか」
幼女「まあ待て。時間はたっぷりある。焦りは禁物だぞ」
無職「・・・」
20:
幼女「?♪」
無職「散々迷った挙句QOOのリンゴですか」
幼女「正直ファンタにばかり目が行っていて油断していた。死角を突かれた」
無職「どういうことだよ」
幼女「・・・そういえば、母は・・・」
無職「え!?ああ・・・うん。なんか早退したらしい。ついさっきな。
 たぶん今頃は家にいるか・・・どこか寄り道でもしてるだろう」
幼女「そうか」
無職「さて、帰るぞ。運転中にジュース飲むなよ、揺れてこぼすから」
幼女「そんなヘマはしない」
21:
無職「さて、帰宅したわけだが・・・ひとつだけ言わせてくれ。何故だ」
幼女「何故と問われても。答えには限界がある。正しい質問をしてくれ」
無職「昨日のアイロボット見てたな。じゃあ簡潔に述べよう。何故忠告したにも関わらずジュースを飲んだ?」
幼女「そこにQOOがあるから」
無職「アルピニストかお前は。言ったよな、俺。運転中は車が揺れるからやめろ、と」
幼女「記憶にないな」
無職「恍けても無駄だ、とにかくまずは顔を洗ってくるんだっ」
幼女「全く・・・無職の癖に喧しい奴だ」
無職「なんでもかんでも無職って言えばいいと思って・・・っ。
 それにしても幼稚園の制服って洗濯機で洗えたっけか・・・?
 あーあ、姉貴に怒られるのは俺なんだぜ・・・」
22:
ジャーーーーーッ・・・
ガチャ・・・。
姉貴「あら・・・ただいま」
無職「あ、姉貴」
姉貴「どうしたの、なにかあったの・・・?」
無職「あいつがジュースこぼして・・・まあいいや。ちょうどいい」
無職「姉貴、今日どこに行ってた?」
姉貴「!」
23:
姉貴「ど、どこって・・・パートじゃない。昨日もそう言って・・・」
無職「俺達、ついさっきスーパーに行ってきたんだ。そこでジュース買ってさ」
姉貴「!」
無職「姉貴、昨日帰ってきたときもそうだったけど、なんでだ?」
姉貴「えっ、な、なにが?」
無職「結婚指輪、してないよな?」
姉貴「!」
幼女「・・・戻ったか。すまない、制服がQOOを飲みたいと言って駄々をこねてな・・・」
姉貴「あ、ああ・・・大変っ」
24:
姉貴「ふう・・・」
姉貴「制服はもう一着あるから明日は大丈夫ね」
無職「もう寝たのか?」
姉貴「ええ・・・ぐっすり寝てる」
無職「お兄さんは今日も残業かな?」
姉貴「たぶんね・・・帰りは10時過ぎだと思う」
無職「10時・・・っ。大変だな」
姉貴「・・・まあね」
無職「そろそろ本題に入ろうか」
25:
無職「昨日と今日、どこに行ってたんだ?」
姉貴「・・・」
無職「まあ、なんとなく予想はつく。
 でも、幼女を俺に任せてまで優先するようなことなのか?」
姉貴「・・・」
無職「あいつは姉貴に迎えに来て欲しいんだよ。
 あんな口調で強がってはいるけど、まだ幼稚園児なんだ。
 悲しいけど甥の俺じゃあ、駄目なんだ」
姉貴「・・・」
無職「明日は本当にパートなんだよな?」
姉貴「うん・・・」
無職「じゃあ明後日は、またいつも通り姉貴が迎えに行ってやれよ」
28:
無職「さて、寝るか・・・の前にションベンションベン」
??「こんな時間まで一体どこに行ってたのよ!?」
??「仕事だよ仕事。うっせーなぁ」
無職「おいおいうるせーな・・・もう2時だぞ。幼女が起きるだろ」
姉貴「・・・」
義兄さん「君は口を挟まないでくれないか」
無職「いやいやうるさいんで。俺だって寝れないんで」
義兄さん「君が寝れようが寝れまいがそんなことはどうでもいいんだよ。
  明日からでも働いてくれるなら、その限りではないけどね」
無職「・・・」
姉貴「・・・もう寝ましょ。朝早いから」
31:
義兄さん「君が寝れようが寝れまいがそんなことはどうでもいいんだよ。
  明日からでも働いてくれるなら、その限りではないけどね」
無職「うわああああああああああああああ」
無職「夢っ・・・か」
無職「姉貴の家で居候し始めてもう2ヶ月か・・・はぁ」
テレビ「お昼やーすみはウキウキウォッチン」
無職「こちとら毎日日曜でもウキウキできねーんだよ・・・」
テレビ「今日から新コーナーが始まります・・・」
無職「はぁ・・・いい加減ハロワ行くかな・・・」
テレビ「というわけでこの後も見てくれるかな・・・」
無職「このまま無職で言いわけないよな」
テレビ「いいともー!!」
無職「・・・まあ、今日はもう昼だし明日行くか」
32:
幼女「・・・馳走になった」
先生「あら、もうお腹いっぱいなの?随分残してるじゃない」
幼女「・・・ダイエットだ」
先生「・・・っ・・・幼女ちゃんの体型でダイエットなら、先生は断食しなきゃいけないわね」
幼女「すまない。作ってくれた人には申し訳ないが・・・」
先生「・・・はじめてじゃなかったかな、幼女ちゃんがお昼残すなんて」
幼女「・・・」
園児「幼女ちゃーん、あそぼーっ」
幼女「・・・ふ、たまには食後の運動もいいかな」
33:
姉貴「こんな時間まで一体どこに行ってたのよ!?」
義兄さん「仕事だよ仕事。うっせーなぁ」
幼女(・・・あんな大声で会話してる二人は初めてだ。
 あれが夫婦喧嘩、というものなんだろうか。
 得体の知れぬ恐怖、心の奥底に芽生えた畏怖、私はおびえているのか・・・?)
幼女(そして今朝、部屋で熟睡中の無職を除いた三人で臨んだ朝食は、重苦しい空気に包まれていた。
 私がいつも通りに振舞っていても、ついに二人の笑顔を見ることはできなかった)
34:
無職「・・・・・」
無職「・・・・・」
無職「遅いっ」
無職「あのー・・・すいませーん。・・・返答なしか。
 幼稚園とかって、勝手に入っちゃっていいのかな・・・お邪魔しまーす」
先生「あっ・・・!?」
無職「あ、もしかして先生ですか?」
先生「確か最近幼女ちゃんを迎えにきてる・・・」
無職「あの子の叔父です」
先生「そうですよね、よかったーっ。一瞬不審者の人かなんかだと思って、ドキッとしちゃいましたよー。
 寝ぐせ頭に無精髭、血走った目にそのお世辞にも綺麗とはいえない服、
 もう完全に不審者だぁーって私の頭の中では全てのピースが揃ってパズルが完成していて・・・」
無職「ここは怒るところですよね?」
36:
先生「こちらです」
無職「・・・寝てる」
先生「そうなんです。お昼ご飯の後から眠たそうにしてたんですけど、
 迎えが来るまで待ってる間に寝ちゃって」
先生「もしかして昨日夜更かししてたりとか?」
無職「いえ、いつも9時に寝てるはずですから・・・」
先生「そうなんですか。
 いや実は今日お昼ご飯も残してて・・・たぶん初めてじゃないかなぁ・・・」
無職「そうですか・・・。仕方ない、おんぶして車まで運びますよ」
幼女「それには及ばない、無職におんぶしてもらうなど」
無職「・・・酷い言い種だな。先生、それじゃお世話になりました」
幼女「どうやら私は眠っていたようだな、先生、世話になった。また明日」
先生「ええ、また明日ね」
37:
無職「ったく、起きぬけになんて酷い事を。
 そんなに俺におんぶされんのが嫌なのかよ」
幼女「お前におんぶされるなど世の女性須らくお断りであろうことは明白」
無職「ははー、おじさん傷ついちゃったなー、ははは」
幼女「・・・」
幼女「なぁ」
無職「ん?」
幼女「夫婦喧嘩っていうものは・・・その・・・夫婦ならばあって当然なものなんだろうか
無職「え!?」
幼女「例えばだな、夫婦喧嘩が始まってしまったら、もうその二人の関係は修復不可能な程・・・」
無職「ちょっと待った、なんだよ突然」
幼女「いや・・・あの・・・リアルおままごとの参考に」
無職「最近の子供はすげえな・・・そんなことまで考えてままごとするのかよ」
39:
無職「結論から言おう」
幼女「うむ」
無職「知らん」
幼女「なに?」
無職「なぜなら俺は結婚したことないから」
幼女「そもそも女性と付き合ったことがない、の間違いじゃないのか」
無職「なんでそんなことが分かるんだよ幼稚園児に」
幼女「目を見ればな、大体分かる」
無職「それこそ幼稚園児には不可能だろ、悟りを開いた人間の成し得る技だよそれは」
無職「だがまあ無職の特権昼ドラ知識を元に言わせてもらうと、
 夫婦喧嘩なんてのは仲の良い証拠だな。
 聞いたことないか?喧嘩するほど仲が良いって。そういうことだ」
幼女「なんだ、そういうことか」
無職「そういうこと」
40:
無職「・・・」
幼女「?♪」
??「ほら、これ」
姉貴「あっ、これどこにあったの?」
??「床に落ちてたよ」
姉貴「バッグに入れておいたはずなのに・・・ああ、あのときに落ちちゃったのかな」
??「たぶんね」
姉貴「あ?、よかった。探してたのよ・・・弟にも感づかれちゃってるし。よかったよかった」
??「・・・じゃあ、先にシャワー浴びてくるね」
姉貴「は?い」
41:
幼女「只今」ガチャ。
無職「そういや気になったんだけど」
幼女「なんだ」
無職「俺が幼稚園に迎えに行き始める前は、
 姉貴がパートの日は誰がお前を迎えに行ってたんだ?」
幼女「母しか来たことないが」
無職「えっ、それおかしいじゃん。幼稚園終わる時間はまだ姉貴はパートのはず・・・」
幼女「最近パート時間を延長したのだよ、だ れ か さ ん の た め に ね」
無職「おおーっ、類まれなるプレッシャー・・・!」
幼女「ところで求人のほうだがね・・・」
無職「さーていつまでも玄関で喋ってないで、中に入ろう?」
無職「・・・ん?」
42:
無職「メールか・・・姉貴から?」
メール「友達と会っていて帰りが遅くなります。てきとーにご飯食べてね」
無職「・・・・・」
無職「冷蔵庫には、碌なものなし・・・。・・・インスタントラーメンか・・・」
幼女「どうした?」
無職(・・・却下。ちゃんとしたもの食わせねーと・・・)
無職「なぁ、今日の晩御飯、なにがいい??」
45:
無職(まあこの前はコンビニ弁当すらケチったが、今回は違う。
 後で姉貴に食事代請求すりゃいいわけだ、うひょーいwwwwwwwwwwwwww)
幼女「んー・・・そうだな・・・。改めて問われると困るな。
 食べたいもの、か・・・」
無職「つくづく変ってるよ。普通幼稚園児ぐらいじゃあ、食べたいものなんて沢山あろうに。
 俺なんか小5の頃に家族でレストラン行って、
 一番高い北京ダックのフルコース食べたくて号泣したぐらいだからな、結局焼きそば食わされたけどさ」
幼女「済まないが小一時間くれないか、じっくりと吟味したい」
無職「いーよ、時間はたっぷりある。腹時計がタイムリミットだ」
幼女「うーむ・・・食べたいもの食べたいもの・・・」
無職(意外と優柔不断なとこあるんだろうか・・・
 しっかりしてるから決派だと思ってたが・・・)
46:
幼女「ぐぅ??っ」
無職「ああ?っ、残念!ここでタイームリミットッ!!ではお嬢さん、オーダーをどうぞっ!!」
幼女「・・・すまない。結局決められなかった」
無職「ええ??っ!?」
幼女「お前は何を食べたいんだ?それに合わせるよ」
無職「・・・」
幼女「いやいざなに食べたい?と聞かれると一つに絞り切れなくてな。
 よく考えたら私は特別好きな料理というものがないことに気づいてな。」
無職「あるのか?そんな答えが・・・」
幼女「まあ今のお前の経済状況から察するに、よくてコンビニやスーパーの弁当が関の山だろう。
 まずは買い出しに行こうじゃないか」
無職「コンビニやスーパーが関の山?
 お嬢さん、俺を見くびってくれちゃ困るな・・・今日の俺は本気出すぜ?」
47:
無職「というわけでロイヤルホストに来たわけだ」
幼女「む、無理するなよ・・・大丈夫だ、私はコンビニの最悪おにぎりでもいいから・・・」
無職「ふ、ふふっ、何度も言わせるな。本気を出した俺は誰にも止められないっ・・・!」
幼女「駄目だ、トランス状態に陥っている・・・何を言っても聞き入れないっ」
無職「行くぞっ!!」
店員「お客様2名様ですね、空いてるお席へどうぞーっ」
無職「さ・・・さて・・・なにを頼もうかな・・・へへへ・・・」
幼女「おい、引き返すなら今のうちだぞ、
 なんなら私が駄々こねる演技で退席せざるをえない状況を作り出してやってもいい。
 いいか、これは注意ではなく警告だぞ、無銭飲食なぞ私はゴメンだからな」
無職「まさか英世にも見捨てられていたなんて・・・俺は怨むよ、この不況を、この不景気を」
店員「ご注文はお決まりでしょうかー?」
幼女「す、すまんがあと小一時間程もらえないだろうか?」
48:
無職「すまん!!」
幼女「せめて財布の中身を確認してから入店してもらいたかったものだな。
 居候の無職を正直甘く見ていたよ。まさかこれほどとは」
無職「やっぱりスーパーの弁当にするか」
幼女「仕事見つかるといいな」
幼女「すまんが風呂に入ってくる。が、おそらくスレは落ちてしまうだろう。
 多数の支援に、この場を借りて御礼申し上げる」
50:
幼女がお風呂とか落ちる理由がないじゃないか
55:
義兄さん「はい!はい!・・・大変申し訳ありません。すぐメーカーに問い合わせ致しますので!
  はい!すいません、はい。それでは、失礼致します」
ピッピッピ・・・トゥルルルル・・・。
義兄さん「わたくし、今北産業の者ですが、いつもお世話になっております。
  えー、先日御社に納品して頂きました商品につきましてエンドユーザーから問い合わせがございまして・・・」
義兄さん「・・・はぁ、ったく。規格の違う部品売り付けやがって。
  そこらへんの確認は技術の仕事だろーが・・・仕事増やしてくれやがって・・・」
トゥルルルル・・・。
義兄さん「はい!・・・あぁ、なんだお前かー。えっ、ゴメンゴメン。
  今?仕事中!それぐらいは察してくれよ?・・・。うん、ちょっとねー・・・。
  今日?ん?・・・今日はちょっとまだ分からないなぁ・・・うん、ゴメンゴメン、うん・・・」
ピッ。
義兄さん「はぁ・・・毎日気楽な無職君が羨ましいな・・・」
56:
幼女「馳走になった」
無職「いえいえお粗末さまでした。久々にスーパーの弁当食ったわ。
 レシートは取ってあるから、姉貴に請求すれば問題なし」
幼女「・・・遅いな」
無職「うーん、もう6:30か・・・。なにしてんだろうなー・・・」
幼女「・・・なあ」
無職「うん?」
幼女「母は・・・」
ガチャッ。
姉貴「ただいまー」
57:
幼女「母よ」
姉貴「ん?」
幼女「どこに行ってたんだ?」
姉貴「え?友達のトコ。あれ?メールしたはずだけど」
無職「あ・・・ああ」
幼女「友達?誰?」
姉貴「誰って・・・ほら、同じ幼稚園のママさん達よ」
幼女「嘘、なんだろ?」
姉貴「えっ」
無職「お、おい・・・」
61:
幼女「昨今の動向、言動、総合して考慮すると、
 どうもこの3日間の母の行動には規則性があるように思える」
姉貴「えっ、えっ」
幼女「それよりなにより、私がひっかかったのは母の服装だ」
姉貴「・・・」
幼女「これまで私を迎えに来ていたときはそれなりの格好だったのが、
 迎えを無職に交代してからは若干小奇麗な服を着ている気がした」
無職「・・・」
幼女「化粧もだ。私が幼稚園児だから分からないとでも思ったか。
 教えてやろう。女は生まれてきたときから女なのだッ」
姉貴「・・・」
62:
姉貴「何バカな事言ってるの?貴女は本当に不思議な子ねぇ。
 ママが嘘をつくわけないじゃない」
幼女「ならばその小奇麗な格好は一体・・・」
姉貴「友達と会ってきたんだから、お買いもの行ったり軽くお茶したり、
 色々お店回るじゃない?それならちゃんとした服着なきゃ」
幼女「・・・まぁ、確かに」
姉貴「化粧もそうでしょう?女なら分かるわよね?」
幼女「・・・むぅ」
姉貴「ゴメンね、3日間も放っておいて。明日は迎えに行くからね!」
幼女「・・・了解、した」
スタスタスタ・・・。
無職「まあ本当のことを実の娘に、しかも幼稚園児に暴露するわけにはいかないからな」
姉貴「・・・」
64:
無職「いい匂いだな、そのシャンプー。どっかで風呂でも入ってきたのか?」
姉貴「!!」
無職「女の浮気は旦那にバレない、みたいなイメージがあったけど姉貴は例外だな。
 ああ、俺は旦那でもないんだけど」
姉貴「・・・」
無職「幼女を悲しませるようなことにだけはするなよ」
姉貴「・・・分かってる」
65:
義兄さん「ただいま・・・」
無職「・・・!」
姉貴「おかえりなさい・・・」
幼女「待ち侘びたぞ」
義兄さん「おー、ただいまー^^」
「・・・・・・・」
姉貴「あの、晩御飯は・・・」
義兄さん「食べてきた」
姉貴「そう・・・」
「・・・・・・・」
66:
無職「9時、か・・・」
義兄さん「・・・寝たか?」
幼女「ZZZ]
姉貴「ええ」
無職「義兄さん、お話があります。姉貴も」
義兄さん「なんだ?」
姉貴「ちょっと・・・!」
義兄さん「・・・リビングでゆっくり話そうか」
67:
ダンッ!!
姉貴「ちょっと、起きちゃうじゃない・・・!!」
義兄さん「それでか、無職君に幼稚園へ迎えに行かせてたのは・・・!」
姉貴「・・・」
義兄さん「いつからだ!?」
姉貴「え?」
義兄さん「いつからなんだ、浮気してたのは!?」
姉貴「ちょっと・・・最近よ。つい最近」
義兄さん「・・・」
無職「ま、まあ、落ち着きましょうよ」
義兄さん「これが落ち着いていられるか」
68:
姉貴「・・・あなただって」
義兄さん「なに?」
姉貴「あなただって毎晩毎晩遅くに帰ってきて・・・この前は深夜二時っ!!
 残業だ残業だっていうけど、本当なの!?
 酔っぱらって帰ってくることだってあったじゃない!」
義兄さん「それと残業とはまた別の話だろ。
  パートしかしたことないお前には分からないだろうが、
  残業してなんぼなんだよ、オレ達は」
義兄さん「毎日毎日遅くまで働いてさぁ、少しは息抜きしたっていいだろ・・・。
  同僚と呑むことだってあるし、・・・とかさ、色々あるだろ・・・。
  それとお前の浮気とじゃ天秤に計るまでもないだろ」
姉貴「浮気はダメで毎晩の酒盛りはいいなんて都合よすぎない!?」
義兄さん「はぁ!?浮気はダメに決まってるだろ!?馬鹿か!?
  はーっ、これだから女は・・・」
姉貴「また女だからって理由で馬鹿にして!!」
義兄さん「社会に出たことない女はって意味だよ!!
  浮気を拙い理論武装で正当化しようとするその魂胆がまた気に食わない!」
69:
姉貴「何!?りろんぶそうって!?馬鹿だからわかんなーい」
義兄さん「ガキの喧嘩かよ!つうかそんなことどうだっていいんだよ!
  うわきだよ う わ き!!」
姉貴「・・・」
義兄さん「まあ沈黙だわな、そりゃ」
姉貴「浮気なんてしてないもん」
義兄さん「・・・・・・・・えっ」
姉貴「弟が勝手に言ってることだし、証拠はないしさぁ。
 浮気じゃなくて、普通に男友達と遊んでたってだけ」
義兄さん「・・・・・・いやいやいやいやいやいやさっき認めてただろ!?
  なになになになにそれ、え?え?えええええ????」
姉貴「そうやってあからさまに馬鹿にした態度とるよね、結構。
 それ前から嫌いだったんだけど。それから私は「浮気しました」なんて一言もいってないし」
義兄さん「なんだ、必死か、おいwww必死か!?wwwww」
71:
義兄さん「おい携帯見せろ」
姉貴「!」
義兄さん「無駄に口論する必要なんてない。これで解決だ。見せろ」
姉貴「・・・」
トゥルルルル・・・。
義兄さん「!」
姉貴「こんな時間に電話・・・?誰から・・・?」
義兄さん「あ?ああ、別にいいんだよ、どーせイタズラ電話だろ!?
  そんなことより話を反らすな、携帯出せ、見せろ」
姉貴「会社から電話かもよ・・・出たら?出ないんなら私が出るけど」
ピッ。
義兄さん「あっ!」
女の声「もしもしぃー??」
74:
姉貴「今晩は、どなたかしら?」
女の声「えっ?ちょ、これ誰ぇー?ねー、ダーリィーン、この女誰ぇー?
  ・・・あ、ちょ、もしかして奥さん!?ヤバッ・・・」
プツッ。
姉貴「ダーリィーン」
義兄さん「・・・・・・・・」
無職「・・・・・(修羅場だ)」
姉貴「ねえダーリィーン、今の女誰ぇ?」
義兄さん「・・・・・・・・・」
姉貴「浮気はダメに決まってるだろ!?馬鹿か!?はーっ、これだから男は・・・」
義兄さん「・・・・・・・・・」
無職「・・・・・(オニヨメのオウム返し・・・!)」
77:
義兄さん「ダーリンってのは・・・オレの会社でのアダ名だ」
姉貴「えっ」
義兄さん「すまんな、言葉遣いのなってない新人社員だからな。
  たぶんそのアダ名をお前に聞かれて焦って切っちゃったんだろうな・・・」
姉貴「・・・・・・いやいやいやいやいやいや!?
  なになになになにそれ、え?え?えええええ????」
義兄さん「お前はセリフ真似ることしかできねーのか」
姉貴「いやいや苦しいでしょー、それどう考えてもwwww
 え?なに?まさか言い包めるとでも思ってんの?
 ああ、そうか、私馬鹿な女だもんね、騙せるとか思っちゃってんだwwww」
義兄さん「いやだから騙すとかそういうことじゃなくてな・・・」
姉貴「最低!どーせ私より若い女なんでしょ!
 声質と喋り方からして20歳ぐらいなんじゃない!?うわー、変態」
義兄さん「なんでそこまで分かるんだよ、つうか変態ではないだろ、
  お前はどうなんだよ、ちょっと携帯貸せ、履歴とか見せろコラ」
ヴーン、ヴーン、ヴーン・・・。
姉貴「!」
78:
・・・・・・・・・・・・。
義兄さん「メールか。ちょっと見せろ」
姉貴「なんで?プライバシーの侵害でしょ、絶対嫌」
義兄さん「いやいや、さっきオレの携帯勝手に使って・・・ちょっと無職君、そいつ取り押さえろ!」
無職「え!!?」
姉貴「私に少しでも触れたら明日家から追い出すよ!!」ピッピッピ・・・。
義兄さん「あ、そいつ今のメール削除する気だ!!おいやめろコラ」
姉貴「さくじょ??別に見られて困るメールじゃないんだからそんなことしないよ。
 でも携帯は見せないけd
スッ。
無職「明日も会おうよ(はぁと)」
姉貴「あ・・・」
無職「幼女ほったらかしてこんなメール送ってくるようなヤツと会ってたのか、姉貴」
80:
姉貴「・・・・・」
義兄さん「これであいこだな・・・(本来なら大勝利だったのに・・・
  仕事中ですら電話してくるような馬鹿女のせいでこんなことに・・・)」
幼女「・・・なにしてるんだ?」
「!!!!」
幼女「あまりに騒々しくて目が覚めてしまった」
無職「な、なんでもないよ。さ、寝よう・・・」
幼女「私にだって知る権利はあるっ!!」
無職「!」
姉貴「ないわよ、そんな権利なんて。子供はもう寝る時間ですよ」
義兄さん「そうだぞ、明日も幼稚園あるんだろ、早く寝なさい。これは大人達の問題なんだ」
幼女「・・・・・」
81:
幼女「こいつがな・・・言ったんだ」
無職「・・・」
幼女「夫婦喧嘩は普通のことだと。仲が良い程喧嘩するってことだって。
 そうなんだよな?仲が良いからこそ、怒鳴りあったり、できるんだよな!?」
「・・・・・・・・」
幼女「子供に知る権利はない!?大人の問題!?
 そんなの私には無関係だ!私は・・・」
幼女「うわき・・・というものがなんなのか、私にはまだ分からない。
 でもこのリビングに淀む空気と、いつになく真剣な表情の無職と、
 二人の・・・目を見れば、なんとなく分かる」
幼女「私や、家族より、大事な人が、いるっていうことなんだな・・・?」
82:
無職(俺はこの子を変わった子、或いは不思議な子、または天才的な子だと認識していた。
 だってそうだろ?「よくここまで来たな。褒めてやる」なんて発する幼女がどこにいる?
 普段の口調や年に似つかわしくない博識さ、冷静さから見てとるに
 この子はたぶん普通の子供じゃないんじゃないかって、思っていた)
無職(張りつめた空気が支配するこの部屋においては、
 些か長すぎる沈黙が続き、その場の俺を含む大人達三人は
 様々な感情の胎動をなんとか押し殺すことに忙殺されていた。)
無職(それを破ったのは、ごく普通の幼女だった・・・)
幼女「うっ・・・ううっ・・・けんか、しないでよぉーっ・・・、う、うわーん・・・」
84:
・・・ダンッ!ダンッ!ドドドドド!!!
無職(ん・・・なんだ・・・痛っ・・・ん・・・???)
幼女「コラ無職、やかにハロワに向かうのだ」
無職「い・・・いたいー!殴るな蹴るな!」
無職(幼女は幼稚園を一日お休みする。夜中に4人で決めたことだった。
 確かにあんな時間に一度起きて、さらにあんな現場を目撃したら、
 正直俺だって学校ぐらい休みたくなる。)
無職「う??、俺はもうちょい寝かせてくれよ?・・・」
幼女「・・・」
幼女「仕方ないな。私は向こうでテレビでも見ているから、
 起きる気になったら来るといい」
無職「ありがたき幸せ・・・」
85:
無職「・・・」
二度寝できる気分じゃなかった。
幼女「おはよう。寝るのではなかったのか?」
無職「・・・まあ、布団の上からのしかかられたり、殴られたり蹴られたりしたもんで、
 二度寝する気にはなりません」
幼女「そうか」
幼女「一つ、聞いていいか?」
無職「うん?」
幼女「例えばお前が職を見つけてだな、それなりに給料もいいとしよう」
無職「できれば現実的な質問をお願いします」
幼女「そうしたら、この家から出ていくのか?」
無職「・・・出て行って欲しいの?」
幼女「・・・」
86:
幼女「いや、そういう意味ではなくてだな・・・」
無職「・・・」
ああ・・・そういうことか。
無職「当分出ていかないよ。たぶんね」
幼女「そうか」
無職「・・・」
この家に居候して2ヶ月・・・初めて幼女の泣き顔を見た。
普通の子供なら、怪我して泣いたり、怒られて泣いたり、駄々こねて泣いたり、
もっと泣く頻度が高いと思う。
完全に理解したのかどうかは分からないが、夜中の一騒動は明らかに子供にとっちゃ衝撃的な出来事のはずだ。
なのに幼女は澄ました顔して新聞読んでやがる・・・。
字を読めるのかどうかはさておき、やっぱり不思議な雰囲気の子供であることは間違いなかった。
89:
そんなこんなでひと月が経過した。
俺もなんとか職を見つけ(バイトだが)その職場での初給料も貰った。
しかしそれ以上の変化が、この家にはあった。
姉貴夫婦の離婚だ。
彼女できたことない俺からしたら、え、こんな簡単に別れちゃうの!?
って感じだったんだが、・・・つーか俺にも責任はあるわけで・・・
といっても浮気なんていつかはバレるものだろうし・・・だが非常に複雑な心境だ。
幼女の親権は姉貴が持つことになった。
90:
俺「おーい、もう出発するぞー!」
幼女「その選択権はお前にはない」
俺「いやあるから」
姉貴「・・・いってらっしゃい」
幼女「行ってくる」
俺「おい、早く乗れ」
幼女「ふう・・・しかしこの軽自動車もいい加減廃車寸前だろう。買い替えたらどうだ?」
俺「無茶言うなよ、ただでさえ安いアパートに引っ越したんだから、贅沢言ってる暇なんかないの!」
幼女「やれやれ」
91:
幼女「うむ、ここでいい、降ろしてくれ」
俺「ここでいいっていうか、幼稚園の入り口がここだからな・・・」
幼女「それじゃ、バイト精々頑張ることだな、クビにならないように」
俺「口悪すぎだろ」
俺「さてと・・・確かにクビは勘弁だな」
俺みたいな高卒無職を雇ってくれる店は少なかった。
なんとかうかったのがたまたま従業員がやめてバイトを緊急募集していた近所の焼き肉屋。
時給は低い昼間しか空いてなかったが、姉貴のパートだけじゃ生きていけないので必死に働くしかなかった。
園児「幼女ちゃん、おはよー」
幼女「・・・おはよう」
92:
俺「ただいま」
姉貴「・・・おかえり」
幼女「やれやれ、ようやくお帰りか」
正直俺と姉貴の仲は若干悪くなっていた。
俺「はー、疲れた」
幼女「たかがバイトの分際で疲弊するようなことなどなにもないだろう」
俺「これでも大変なんですよ、いやー、無職ん時は怠惰な生活を満喫してたからなー、
 1ヶ月経ってもまだまだ本調子には戻らないな」
幼女「大変だな、大人は・・・」
だが俺は幼女さえいればそれでよかった。
93:
愛?いや違う。
確かに俺は年下のほうが好きだが、3つぐらい下っていうのが理想で
妹みたいな彼女が欲しいな、なんて願望はある。
それに比べりゃ幼女とは正に娘程の年の差だ。
実際に姪ではあるわけだが、幼女は俺にとって実の娘のような存在になっていた。
幼女「だが、まあ、お前なりに頑張ってはいるようだからな」
幼女「褒めてやる」
俺「うひょーいwwwwwwwwwwwwww」
9

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